JP2018174857A - 移植装置 - Google Patents

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Toshiro Otsubo
敏郎 大坪
達志 久保
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達志 久保
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Abstract

【課題】移植装置において、ポット苗に生じるダメージを低減する技術を提供する。
【解決手段】本発明の移植装置は、押出棒、苗搬送部、横送りベルト51、縦送りベルト52、送り出し爪364および植付部を有する。送り出し爪は、ポット苗Nのポット部N1に接触する第1爪61と、ポット苗Nの葉部N2に接触する第2爪62とを含む。送り出し爪364は、第1爪61の下端部が横送りベルト51よりも上方に配置される第1位置と、第1爪61の下端部が横送りベルト51よりも下方に配置される第2位置P2との間を往復移動する。送り出し爪364が第2位置P2に配置されると、第1爪61は、ポット部N1の表層部の平均位置よりも底部側に位置する。
【選択図】図10

Description

本発明は、移植装置に関する。
従来、稲や野菜などの苗を圃場に移植する移植機として、苗箱に育成されたポット苗を圃場に移植する移植機が知られている。従来の稲のポット苗を水田に移植する移植機については、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の野菜用の移植機では、図14に示すように、第2苗箱搬送路32に沿って搬送された苗箱に収容されたポット苗は、押出棒331により苗箱から取り出される。そして、苗箱から取り出されたポット苗は、苗受け台361により把持され、方向を変えて横送りベルト41上に載置される。横送りベルト41から左右方向に搬送されたポット苗は、横送りベルト41の下流側端部から縦送りベルト42へと受け渡され、植付部37により圃場へ移植される。
特開2015−208306号公報
このように、苗箱から取り出されたポット苗は、苗受け台による受け渡しおよび排出の際などに、移植装置内の種々の部品と接触する。このような移植装置において、ポット苗の移植にかかる時間を短縮するためには、移植装置の駆動速度を大きくする必要がある。しかしながら、単に駆動速度を大きくすると、苗箱から取り出されたポット苗と種々の部品とが接触する際にポット苗にかかる負担が大きくなる。これにより、ポット苗にダメージが生じることで、ポット苗のポット部が崩れ、植え付け位置が安定しない等の問題が生じる虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、移植装置において、ポット苗に生じるダメージを低減する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、苗箱に保持された複数のポット苗を圃場に移植する移植装置であって、前記苗箱を移動させる複数の搬送機構を有する苗箱搬送路と、前記苗箱搬送路上を搬送される前記苗箱から前記ポット苗を押し出す押出棒と、前記苗箱から押し出された前記ポット苗を把持し、苗受け位置から苗排出位置へと搬送する苗搬送部と、前記苗排出位置の下方において前記ポット苗を左右方向の一方または両方へ輸送する横送りベルトと、前記横送りベルトの下流側において前記ポット苗を下方へ輸送する縦送りベルトと、前記横送りベルトの下流側において、前記縦送りベルトに向かって下向きに前記ポット苗を押し出す送り出し爪と、前記縦送りベルトの下流側において、前記ポット苗を圃場へ植え付ける植付部と、を有し、前記送り出し爪は、前記ポット苗のポット部に接触する1つまたは複数の第1爪と、前記ポット苗の葉部に接触する1つまたは複数の第2爪と、を含み、前記送り出し爪は、前記第1爪の下端部が前記横送りベルトよりも上方に配置される第1位置と、前記第1爪の下端部が前記横送りベルトよりも下方に配置される第2位置と、の間を往復移動し、前記送り出し爪が前記第2位置に配置されると、前記第1爪は、前記ポット部の表層部の平均位置よりも底部側に位置する。
本願の第2発明は、第1発明の移植装置であって、前記第1爪を複数有する。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の移植装置であって、前記第2爪の長さは、前記第1爪の長さよりも大きい。
本願の第4発明は、第1発明ないし第3発明のいずれかの移植装置であって、前記第1爪の下端面は、前後方向に見て上方へ凹む曲線状となる曲面部を有する。
本願の第1発明から第4発明によれば、第1爪がポット部の表層部に接触しにくい位置に配置されることにより、ポット苗に生じるダメージを低減できる。その結果、移植装置の駆動速度を大きくした場合であっても、ポット苗のポット部が崩れるのが抑制される。
特に、本願の第4発明によれば、第1爪とポット部との接触面積を大きくできる。このため、送り出し爪の接触によりポット部に与えられる衝撃を分散できる。その結果、ポット苗のポット部にダメージが生じて崩れるのが抑制される。
一実施形態に係る移植機の側面図である。 一実施形態に係る移植装置の側面図である。 一実施形態に係る苗箱の上面図である。 一実施形態に係る苗箱およびポット苗の断面図である。 一実施形態に係る苗取り出し部および苗移送部の部分側面図である。 一実施形態に係る苗取り出し部および苗移送部の部分側面図である。 一実施形態に係る苗移送部および植付部の部分斜視図である。 一実施形態に係る苗送りベルト部および送り出し爪の部分側面図である。 一実施形態に係る苗送りベルト部および送り出し爪の部分側面図である。 一実施形態に係る苗送りベルト部および送り出し爪の部分側面図である。 一実施形態に係る苗送りベルト部および送り出し爪の部分断面図である。 一実施形態に係る苗送りベルト部および送り出し爪の部分断面図である。 一実施形態に係る苗送りベルト部および送り出し爪の部分断面図である。 従来の野菜用の移植装置の側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本願では、移植機および移植装置の進行方向を「前方向」、移植機および移植装置の進行方向と逆の方向を「後方向」とそれぞれ称する。また、本願では、移植機および移植装置の使用時の姿勢に従って上下方向を定義する。
<1.第1実施形態>
<1−1.移植機全体の構成について>
図1は、移植機1の側面図である。図2は、移植装置3の側面図である。この移植機1は、苗箱において育成された複数のタマネギのポット苗を、圃場100へ移植する装置である。図1に示すように、本実施形態の移植機1は、走行部2と、移植装置3とを有する。
走行部2は、複数の車輪21と、車輪21に走行自在に支持された走行車体22とを有する。また、走行車体22には、作業者が着座する運転座席23と、ハンドルや各種レバー等を含む操作部24と、移植装置3を昇降可能に取り付ける昇降装置25とが備えられている。
ポット苗の移植時には、移植機1は、車輪21により走行車体22を前進させつつ、移植装置3がポット苗を苗箱から取り出して順次に圃場100へ移植する。本実施形態の移植機1は、走行部2の後方に移植装置3が配置された、いわゆるリアマウント式の乗用型移植機である。
昇降装置25は、移植装置3を昇降可能に走行部2に取り付ける。昇降装置25は、上リンク251および下リンク252を有する。上リンク251および下リンク252は、前方端部が走行車体22に回動可能に固定され、後方端部が移植装置3に回動可能に固定されている。昇降装置25は、走行車体22に固定された油圧発生装置(図示せず)の油圧を用いて、上リンク251および下リンク252を回動させる。これにより、走行部2に対して移植装置3が昇降する。
本実施形態では、昇降装置25は、苗の移植時には、図1に示すように、後述する植付部37の下端部が圃場100に接触する位置まで移植装置3を下降させる。これにより、ポット苗を、圃場100の適切な深さに植え付けることができる。また、昇降装置25は、ポット苗の移植を行わない移動時や旋回時には、移植装置3を上昇させる。これにより、移植装置3が、道路や圃場100と接触することが抑制されている。
移植装置3は、ポット苗を苗箱から取り出して圃場100へ移植する装置である。図1に示すように、移植装置3は、昇降装置25を介して走行車体22の後方に昇降自在に取り付けられている。また、図2に示すように、移植装置3は、第1苗箱搬送路31、第2苗箱搬送路32、苗取り出し部33、空箱搬送路34、空箱収納部35、苗移送部36、植付部37および鎮圧ローラ38を有する。
本実施形態の移植装置3は、第1苗箱搬送路31、第2苗箱搬送路32、苗取り出し部33、空箱搬送路34、空箱収納部35および苗移送部36を、それぞれ左右に2つずつ有する。また、本実施形態の移植装置3は、植付部37を4つ有する。
第1苗箱搬送路31、第2苗箱搬送路32、苗取り出し部33、空箱搬送路34、空箱収納部35、および、苗移送部36はそれぞれ2条分の苗箱およびポット苗を搬送し、植付部37はそれぞれ1条分のポット苗を移植できるため、本実施形態の移植装置3は、全部で4条分のポット苗を同時に移植できる。
第1苗箱搬送路31、第2苗箱搬送路32、および空箱搬送路34は、苗箱を搬送するための搬送路である。 第1苗箱搬送路31、第2苗箱搬送路32、および空箱搬送路34には、それぞれ、各搬送路に載置された苗箱を搬送する搬送機構30が備えられている。
第1苗箱搬送路31の前方側の端部は、第1苗箱搬送路31に苗箱が供給される供給口310となっている。供給口310から供給された苗箱は、図2中実線矢印で示すように、第1苗箱搬送路31上を搬送され、第2苗箱搬送路32へと乗り移る。苗箱が第2苗箱搬送路32上において一定の高さに達すると進行方向が変わり、苗箱は、図2中破線矢印で示すように、第2苗箱搬送路32上を斜め下方向へ搬送される。
第2苗箱搬送路32の下端部付近には、苗取り出し部33が配置されている。苗取り出し部33は、第2苗箱搬送路32の下端部を通過する苗箱からポット苗を取り出す。
ポット苗が取り出され、空になった苗箱は、空箱搬送路34へと進む。空箱搬送路34は、苗取り出し部33から下方に進んだ後、方向転換し、第1苗箱搬送路31および第2苗箱搬送路32の後方および上方を通って空箱収納部35へ達する。このように、苗取り出し部33を通過し空になった苗箱は、空箱搬送路34上を搬送され、空箱収納部35に回収される。
一方、苗取り出し部33において苗箱から取り出されたポット苗は、苗移送部36により1株ずつ植付部37へと移送され、植付部37において圃場100に移植される。
鎮圧ローラ38は、植付部37の前方に配置された整地ローラである。鎮圧ローラ38が植付部37の前方に配置されることにより、耕運後の圃場を整地することなく移植機1により苗の移植を行うことができる。
<1−2.苗取り出し部、苗移送部および植付部の構成について>
次に、苗取り出し部33、苗移送部36、および植付部37の詳細な構成について説明する。図3は、この移植装置3で移植されるポット苗を育成するための苗箱9の上面図である。図4は、苗箱9と、苗箱9内で育成されたポット苗Nとの断面図である。図3および図4に示すように、苗箱9は、表側の面から裏側に向かって窪むカップ状の苗室91を複数有する。すなわち、苗室91は、表側に開口を有し、裏側に底部を有する。複数の苗室91は、2次元的に配置される。
各苗室91に土を入れた後、各苗室91内に播種し、育苗することで、図4に示すように、複数のポット苗Nが得られる。ポット苗Nは、苗室91内において土と根部とにより構成されるポット部N1と、ポット部N1から伸びる葉部N2とから成る。育成したポット苗Nは、苗箱9に収容されたまま苗箱9ごと移植装置3へ載置される。
前述の通り、本実施形態の移植装置3は、苗取り出し部33、および、苗移送部36、をそれぞれ左右に2つずつ有し、植付部37を4つ有する。植付部37はそれぞれ、苗移送部36の左右両側に配置される。ここでは、1つの苗取り出し部33、1つの苗移送部36、および2つの植付部37の構成について説明する。図5および図6は、苗取り出し部33および苗移送部36の部分側面図である。図7は、苗移送部36および植付部37の部分斜視図である。
図2、図5および図6に示すように、苗取り出し部33は、略水平に並ぶ複数の押出棒331を有する。苗室91の底にはそれぞれ、底面孔911が設けられている。本実施形態では、底面孔911は、Y字形状をしている。なお、底面孔911は、単なる円形や四角形等の貫通孔であってもよく、Y字形状や十文字形状等の切り込みであってもよい。図5に示すように、押出棒331は、苗箱9に2次元的に配列された苗室91のそれぞれの底面孔911に挿入されることにより、第2苗箱搬送路32上を搬送される苗箱9内に保持されたポット苗Nの根部N1を、苗箱9から押し出す。これにより、ポット苗Nが、苗箱9から取り出される。
苗移送部36は、図2、図5および図6に示すように、苗受け台361、跳ね出し板362、苗送りベルト部363、および送り出し爪364(図7参照)を有する。
苗受け台361は、複数の押出棒331により苗箱9から同時に押し出された複数のポット苗Nを載置し、把持しつつ、その方向を転換させながら、苗送りベルト部363へ移送する。
苗受け台361は、第2苗箱搬送路32上を搬送される苗箱9から押し出されたポット苗Nを把持し、苗受け位置Q1(図5参照)から苗排出位置Q2(図6参照)へと搬送する苗搬送部である。苗受け台361は、アーム部41と、把持部42とを有する。アーム部41は、左右に延びる軸410を中心に、その先端部を往復回動させる。
図5に示すように、押出棒331により苗箱から押し出された複数のポット苗Nは、ポット部N1が後方、葉部N2が前方となる向きで苗受け台361に把持される。複数のポット苗Nを把持した苗受け台361は、苗受け位置Q1から苗排出位置Q2へと回転しつつ下降する。これにより、図6に示すように、ポット苗Nをポット部N1が前方、葉部N2が後方となる向きに方向転換する。そして、苗受け台361が苗排出位置Q2で各ポット苗Nを解放することにより、複数のポット苗Nが後述する横送りベルト51の上へ落下する。
把持部42は、左右方向に並ぶ複数のポット苗Nを同時に把持する。把持部42は、苗受け位置Q1において、ポット苗Nのポット部N1を把持する。また、把持部42は、苗排出位置Q2において、ポット苗Nを解放する。
跳ね出し板362は、苗受け台361からのポット苗Nの排出を促すための部材である。本実施形態では、把持部42が把持する複数のポット苗Nに対応する左右方向の位置に、複数の跳ね出し板362が配置されている。苗受け台361が苗排出位置Q2に配置されると、把持部42がポット苗Nのポット部N1を解放するのと同時に、跳ね出し板362が、図6中に矢印で示すように下向きに回動する。これにより、ポット苗Nが後述する横送りベルト51上へと落下する。これにより、ポット苗Nが、苗受け台361から横送りベルト51へと受け渡される。
苗送りベルト部363は、ポット苗を左右方向へ輸送する横送りベルト51と、各横送りベルト51の下流側においてポット苗を下方へ輸送する2つの縦送りベルト52とを有する。
図7に示すように、横送りベルト51は、ポット苗Nを右側に移送する右横送りベルト511と、ポット苗Nを左側に移送する左横送りベルト512とを有する。右横送りベルト511は、その上に載置されたポット苗Nを右方向へ輸送し、左横送りベルト512は、その上に載置されたポット苗Nを左方向へ輸送する。
本実施形態の移植装置3では、1つの苗取り出し部33の左右両側に植付け部37を有する構成となっている。このため、横送りベルト51が右横送りベルト511と左横送りベルト512とを有し、ポット苗Nを左右方向の両方に搬送する。しかしながら、本発明の移植装置は、1つの苗取り出し部に対して、左右方向のいずれか一方にポット苗Nを搬送する1つの横送りベルトと、1つの縦送りベルトと、1つの植付部とを有する移植装置であってもよい。
また、横送りベルト51には、図5〜図7に示すように、搬送方向に等間隔に複数の突起510が設けられている。これにより、横送りベルト51上に移送されたポット苗Nが転がって搬送方向の位置がずれるのが抑制される。
2つの縦送りベルト52は、右横送りベルト511の下流側端部の下方と、左横送りベルト512の下流側端部の下方に配置される。図7中には、2つの縦送りベルト52のうち、左横送りベルト512の下流側に配置されたもののみが図示されている。縦送りベルト52はそれぞれ、左右1対のベルト521により構成されている。1対のベルト521は、互いに対向する面が下方へ移動するように回動する。これにより、縦送りベルト52は、ポット苗Nを左右1対のベルト521で挟みながら、下方へ輸送する。
送り出し爪364は、横送りベルト51の下流側端部から縦送りベルト52の上部に落下したポット苗Nを、縦送りベルト52の1対のベルト521の間に押し込む。これにより、ポット苗Nが縦送りベルト52の上部で滑ることなく、ポット苗Nを1対のベルト521の間に確実に挟み込むことができる。送り出し爪364の詳細な形状および動作については、後述する。
植付部37は、それぞれ、溝切り板371、植付輪372、および土寄せ輪373を有する。溝切り板371は、圃場100の土壌表面に、ポット苗Nを植え付けるための植付溝を形成する。植付輪372は、縦送りベルト52の下流側においてポット苗Nの葉部N2を一対の円板で挟み、ポット苗の葉部N2を把持しつつ回転し、ポット苗Nのポット部N1が植付溝内に入る位置でポット苗Nの葉部N2を解放する。これにより、植付部37は、ポット苗Nのポット部N1を植付溝内に移植する。土寄せ輪373は、ポット苗Nの移植された植付溝を埋め戻す。これにより、ポット苗Nのポット部N1付近が土で覆われ、ポット苗Nが圃場100に定着する。
<1−3.送り出し爪の形状および動作について>
続いて、送り出し爪364の形状および動作について、図8〜図13を参照しつつ説明する。図8〜図10は、苗送りベルト部363および送り出し爪364を左側から右側に向かって見た部分側面図である。図11〜図13は、苗送りベルト部363および送り出し爪364を、前後方向に垂直な断面で見た部分断面図である。図11には、送り出し爪364の第1爪61と、ポット苗Nのポット部N1とが表れる断面における断面図である。
図8〜図13に示すように、送り出し爪364は、その下端部が横送りベルト51の上面よりも上方に配置された第1位置P1と、その下端部が横送りベルト51の上面よりも下方に配置された第2位置P2との間を往復移動する。
図8および図11に示すように、ポット苗Nが横送りベルト51の下流側端部まで移送され、横送りベルト51の側方へ落下する。すると、送り出し爪364は、図9に示すように、図8および図11に示す第1位置P1から鉛直下向きに移動する。そして、図9、図10および図12に示すように、送り出し爪364の下面でポット苗Nを下方へと押し出す。これにより、送り出し爪364は、縦送りベルト52の一対のベルト521の間にポット苗Nを送り込む。図10および図12には、送り出し爪364が最も下方の位置である第2位置P2に配置された様子が示されている。
送り出し爪364は、第2位置P2まで下降した後、再び第1位置P1まで上昇する。このとき、図13中に矢印で示すように、第1位置P1から第2位置P2へと鉛直方向に下降する往路と、第2位置P2から第1位置P1へと上昇する復路とは、異なる経路を通る。図13に示すように、送り出し爪364は、第2位置P2から横送りベルト51から離れる方向へ迂回しつつ第1位置P1まで上昇する。
送り出し爪364が第2位置P2に配置されてポット苗Nを縦送りベルト52へと押し込んだ後、横送りベルト51上では、次のポット苗Nが下流側端部へと接近してくる。このとき、送り出し爪364を横送りベルト51から離間させつつ上昇させることにより、送り出し爪364が次のポット苗Nと接触するのが抑制される。したがって、ポット部N1が崩れる等、ポット苗Nにダメージが生じるのが抑制される。
図8〜図10に示すように、送り出し爪364は、2つの第1爪61と、1つの第2爪62とを有する。また、第1爪61および第2爪62は、動力と接続されるアーム60に支持される。図11に示すように、アーム60は、その断面形状がコ字状となっている。これにより、アーム60を軽量化しつつ、アーム60の強度を維持できる。また、コ字状とすることにより、アーム60がしなりにくいため、アーム60がぶれて送り出し爪364が所望の軌道から外れることが抑制される。したがって、送り出し爪364が所望の軌道から外れ、ポット苗Nと接触してポット苗Nにダメージが生じるのが抑制される。
第1爪61は、第2爪62よりも前方に配置される。2つの第1爪61と第2爪62とは、前後方向に並んで配置される。第1爪61は、ポット苗Nのポット部N1に接触する。第2爪62は、ポット苗Nの葉部N2に接触する。第1位置P1において、第1爪61の下端部は、横送りベルト51よりも上方に配置される。第2位置P2において、第1爪61の下端部は、横送りベルト51よりも下方に配置される。
図9〜図10に示すように、2つの第1爪61のうち、前側の第1爪61は、ポット苗Nのポット部N1の平均位置の底部付近に接触する。また、後側の第1爪61は、ポット苗Nのポット部N1の平均位置の長さ方向の中央付近に接触する。このため、2つの第1爪61はいずれも、ポット部N1の表層部には接触しにくい。具体的には、送り出し爪364が第2位置P2に配置されると、2つの第1爪61はいずれも、ポット部N1の表層部の平均位置よりも底部側に位置する。
ポット部N1の表層部とは、ポット部N1のうち最も葉部N2側の部位を示す。ここでは、ポット部N1の長さのうち最も葉部N2側の約1割の部分を、ポット部N1の表層部と称する。また、「平均位置」とは、横送りベルト51上を移送される複数のポット苗Nの平均的な前後方向の位置を言う。
ポット部N1の底部から中央部付近は、根が発達しているため、土が根によって保持されていて比較的丈夫である。しかしながら、ポット苗Nの表層部は、根が少なく、単に土が固まっているため、崩れやすい。そこで、第1爪61がポット部N1の表層部に接触しにくい位置に配置されることにより、ポット苗Nに生じるダメージを低減できる。その結果、移植装置3の駆動速度を大きくした場合であっても、ポット苗Nのポット部N1が崩れるのが抑制される。
本実施形態では、後側の第1爪61と第2爪62との間隔が、2つの第1爪61の間隔よりも大きい。このように、第1爪61と第2爪62との間隔を十分にとることにより、ポット部N1の表層部に第1爪61または第2爪62が接触するのが抑制される。具体的には、本実施形態では、ポット苗Nを育成する苗箱9の苗室91の深さが25mmである。このため、ポット苗Nの長さは23mm〜25mm程度となる。一方、第1爪61と第2爪62との間隔は約18mmである。このように、第1爪61と第2爪62との間隔は、ポット苗Nを育成する苗箱9の苗室91の高さの60%〜80%であることが好ましい。
また、図11〜図13に示すように、第1爪61の下端面は、前後方向に見て上方へ凹む曲線状となる曲面部610を有する。このため、曲面部610は、断面略円形であるポット部N1の側表面に沿って接触できる。したがって、第1爪61とポット部N1との接触面積を大きくできるため、送り出し爪364の接触によりポット部N1に与えられる衝撃を分散できる。その結果、ポット苗Nのポット部N1にダメージが生じて崩れるのが、より抑制される。
また、図9〜図10に示すように、第2爪62の長さは、第1爪61の長さよりも長い。タマネギ等の単子葉類のポット苗Nでは、葉部N2はあまり拡がらず、ポット部N1の中央から真っ直ぐに伸びる。このため、第2爪62を第1爪61よりも長くすることにより、第2爪62が葉部N2と接触しやすくしている。
図5〜図10に示すように、本実施形態の横送りベルト51では、隣り合うポット苗Nの間に、それぞれ4つの突起510が前後方向に間隔を空けて配置される。図9および図10に示すように、送り出し爪364の第1爪61および第2爪62は、突起510と左右方向に重ならない位置に配置される。これにより、送り出し爪364と横送りベルト51の突起510とが接触するのが抑制される。
本実施形態では、図9および図10に示すように、側面視において、前後方向に並ぶ4つの突起510のうちの中央の2つの突起510が、後側の第1爪61と第2爪62との間に位置する。このように、第1爪61と第2爪62とを、突起510の間隔の2つ分以上離すことによって、ポット部N1の表層部に第1爪61または第2爪62が接触するのが、より抑制される。
なお、本実施形態では、送り出し爪364が2つの第1爪61と1つの第2爪62とを有したが、第1爪61および第2爪62の数はこれに限られない。第1爪61は1つまたは3つ以上であってもよいし、第2爪62は2つ以上であってもよい。
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態の移植装置は、タマネギの苗を対象とした移植装置であったが、本発明はこれに限られない。本発明の移植装置は、タマネギ以外の植物の苗を圃場に移植する移植装置であってもよい。本発明の移植装置は、例えば、長ネギなどの他の単子葉類の野菜にも用いることができる。
また、本発明の移植装置は、稲を水田に移植する移植装置にも応用できる。なお、苗の移植場所が水田である場合、移植場所が畑である場合と比べて、植付部の構造が異なるが、その他の構成は同様とすることができる。
また、上記の実施形態の移植機は、4条分のポット苗を同時に移植できる、いわゆる4条植の移植機であったが、本発明の移植機は、4条植には限られない。例えば、1条植、2条植、6条植、および8条植の移植機に、本発明を適用してもよい。
また、上記の実施形態の移植機に使用した苗箱は、横14列、縦32列に苗室が並ぶものであったが、本発明に使用する苗箱の苗室の数は、これに限られない。
また、上記の実施形態の移植機は、移植装置が走行部に搭載された乗用型の移植機であったが、本発明はこれに限られない。走行部を有しない、歩行型の移植機であってもよい。
また、移植機の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
9 苗箱
32 第2苗箱搬送路
36 苗移送部
37 植付部
51 横送りベルト
52 縦送りベルト
60 アーム
61 第1爪
62 第2爪
331 押出棒
361 苗受け台
363 苗送りベルト部
364 送り出し爪
510 突起
610 曲面部
N ポット苗
N1 ポット部
N2 葉部
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (4)

  1. 苗箱に保持された複数のポット苗を圃場に移植する移植装置であって、
    前記苗箱を移動させる複数の搬送機構を有する苗箱搬送路と、
    前記苗箱搬送路上を搬送される前記苗箱から前記ポット苗を押し出す押出棒と、
    前記苗箱から押し出された前記ポット苗を把持し、苗受け位置から苗排出位置へと搬送する苗搬送部と、
    前記苗排出位置の下方において前記ポット苗を左右方向の一方または両方へ輸送する横送りベルトと、
    前記横送りベルトの下流側において前記ポット苗を下方へ輸送する縦送りベルトと、
    前記横送りベルトの下流側において、前記縦送りベルトに向かって下向きに前記ポット苗を押し出す送り出し爪と、
    前記縦送りベルトの下流側において、前記ポット苗を圃場へ植え付ける植付部と、
    を有し、
    前記送り出し爪は、
    前記ポット苗のポット部に接触する1つまたは複数の第1爪と、
    前記ポット苗の葉部に接触する1つまたは複数の第2爪と、
    を含み、
    前記送り出し爪は、
    前記第1爪の下端部が前記横送りベルトよりも上方に配置される第1位置と、
    前記第1爪の下端部が前記横送りベルトよりも下方に配置される第2位置と、
    の間を往復移動し、
    前記送り出し爪が前記第2位置に配置されると、前記第1爪は、前記ポット部の表層部の平均位置よりも底部側に位置する、移植装置。
  2. 請求項1に記載の移植装置であって、
    前記第1爪を複数有する、移植装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の移植装置であって、
    前記第2爪の長さは、前記第1爪の長さよりも大きい、移植装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移植装置であって、
    前記第1爪の下端面は、前後方向に見て上方へ凹む曲線状となる曲面部を有する、移植装置。
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