JP2001094471A - 受信機 - Google Patents

受信機

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JP2001094471A
JP2001094471A JP27037399A JP27037399A JP2001094471A JP 2001094471 A JP2001094471 A JP 2001094471A JP 27037399 A JP27037399 A JP 27037399A JP 27037399 A JP27037399 A JP 27037399A JP 2001094471 A JP2001094471 A JP 2001094471A
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JP27037399A
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Masahiko Hikita
雅彦 引田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を低減すると共に回路規模の増大し
ない受信機を提供することを目的とする。 【解決手段】 拡散コードにより拡散された受信データ
と逆拡散コードとを乗算して、相関値を求めるマッチド
フィルタを有する受信機において、マッチドフィルタ
は、第1クロック周期をn(n≧2)個のサンプル区間
に分割し、各サンプル区間毎に受信データをサンプリン
グしてn個のサンプル受信データを出力するデマルチプ
レクサと、各サンプル受信データを第1クロック周期で
シフト動作をするn個のm(m≧2)段シフトレジスタ
と、選択信号に基いてn個のm段シフトレジスタの各段
のn個の出力データを選択するm個のセレクタと、各セ
レクタの出力データと逆拡散コードを乗算する乗算器
と、各サンプル区間に該当するサンプル受信データが出
力されるシフトレジスタの出力の選択を指示する選択信
号を生成するセレクタ制御部とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code Di
vision Multiple Access)移動通信システムにおける同
期追従を行う受信機に関し、特に、マッチドフィルタの
低消費電力化及び回路構成の簡略化に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式は、送信側で、一定のビッ
トレート(チップレート)で、90゜位相のずれたI,
Qチャネルの音声、データ信号等の送信データを拡散コ
ードでそれぞれスペクトル拡散をしてから合波して、送
信する。受信側で、スペクトル拡散された受信データを
拡散コードと同一の逆拡散コードで逆拡散する方式であ
る。これによって、CDMA方式は、周波数利用効率が
高いこと、優れた通信品質と高度な付加サービスを提供
できることの特徴を有し、世界標準方式の一つとして急
速に普及してきている。
【0003】CDMA方式において、受信側は、拡散コ
ードの同期捕捉・保持をして、スペクトル拡散信号を逆
拡散して復調する必要がある。この同期捕捉・保持の方
式としてマッチドフィルタ方式がある。マッチドフィル
タ方式とは、マッチドフィルタによりI,Qチャネルの
受信データについて、各オーバサンプル周期毎に、相関
値の算出、相関値から電力変換、遅延プロフィル保持及
びパス情報検出をすることにより同期捕捉・保持をする
方式である。
【0004】図10は、逆拡散コードが256ビット、
受信データの4倍オーバサンプルをして同期捕捉をする
場合の従来のマッチドフィルタ構成図である。図10に
示すように、従来のマッチドフィルタは、乗算器2#i
(i=1〜256)、それぞれが4個のフリップフロッ
プ(以下、FF)が縦続接続された4ビットシフトレジ
スタ4#i(i=1〜255)が縦続接続されたシフト
レジスタ、255個のFF6#iが縦続接続されたシフ
トレジスタ、256個のラッチ回路8#i(i=1〜2
56)及び加算器10を有する。
【0005】図11は、図10のタイムチャートであ
る。以下、図11を参照して、図10の動作説明をす
る。FF6#i(i=1〜255)にシリアルに逆拡散
コードをロードする。逆拡散コードをFF6#iにロー
ドすると、コードラッチイネーブル信号を有効にして、
FF6#i(i=1〜255)にロードしておいた逆拡
散コード及び逆拡散コードの最終ビットをラッチ回路8
#i(i=1〜256)にラッチする。
【0006】シフトレジスタ4#i中の4個の各FFに
は、16.384MHz(チップレートの4倍のクロッ
ク)のクロックが入力されており、各FFは、図11に
示すように、クロックに同期して、受信データ1,2,
3…を取り込むことにより、4倍オーバーサンプリング
をする。4倍オーバサンリングされた受信データ1,
2,3…は、シフトレジスタ4#i(i=255〜1)
より出力される。
【0007】乗算器2#256は、シフトレジスタ4#
255に入力される受信データと逆拡散コードを乗算す
る。乗算器2#i(i=255〜1)は、シフトレジス
タ4#i(i=255〜1)から出力される4倍オーバ
ーサンプリングされた受信データとラッチ回路8#iか
ら出力される逆拡散コードを乗算して、加算器10に出
力する。
【0008】加算器10は、乗算器2#i(i=1〜2
56)の出力を加算して、相関値を出力する。加算器1
0が出力する相関値は、保持している逆拡散コードに対
し受信データにかかっている拡散コードとが一致する場
合に最大の値を出力する。受信データはチップレートの
4倍のクロックCLKにて順次入力されていくので、出
力される相関値も4倍クロックの速度で変化する。
【0009】この相関値がI,Qチャネルについて求め
られ電力変換される。電力変換された相関値は、各オー
バサンプル周期毎に、遅延プロファイル保持部に保持さ
れる。相関値最大の逆拡散の同期が取れたタイミングが
RAKE受信機に通知されて、RAKE受信機はそのタ
イミングでデータ復調を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のマッチドフィル
タは、n倍オーバサンプリングして相関値を求める場合
は、シフトレジスタがチップレートのn倍のクロックで
常に動作すること、シフトレジスタを構成するFFがn
×(逆拡散コードのビット数−1)個必要でありその個
数が多いことから、消費電力が増大するという問題点が
ある。
【0011】更に、無線基地局では、移動局の移動に伴
い最大パワーを有するアンテナの受信波を切り替えて受
信する必要がある。従来の各マッチドフィルタにて処理
できるのは1個のアンテナの受信データのみであるが、
複数のアンテナによる受信波の遅延プロファイル取得を
同時に行う必要があり、各移動局について、複数のマッ
チドフィルタを持つ必要がある。しかし、マッチドフィ
ルタを複数個持つことは、回路規模の増大及び消費電力
の増大を招くという問題がある。
【0012】本発明はこのような点を鑑みてなされたも
のであり、消費電力を低減すると共に回路規模の増大を
抑制することのできる受信機を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1に示すように、受信機に設けられたマッチド
フィルタ14は、第1クロック周期をn(n≧2)個の
サンプル区間に分割し、各サンプル区間毎に受信データ
をサンプリングしてn個のサンプル受信データを出力す
るデマルチプレクサ16と、各サンプル受信データを第
1クロック周期でシフト動作をするn個のm(m≧2)
段シフトレジスタ18#i(i=1〜n)とを具備す
る。
【0014】選択信号に基いてn個のm段シフトレジス
タ18#i(i=1〜n)の各段のn個の出力データか
ら1個を選択するm個のセレクタ20#i(i=1〜
m)と、各セレクタ20#iの出力データと逆拡散コー
ドを乗算する少なくともm個の乗算器22#i(i=1
〜m)と、サンプル区間毎に選択を切り替えて、該サン
プル区間に該当するサンプル受信データが出力されるシ
フトレジスタ18#iの出力の選択を指示する選択信号
を生成するセレクタ制御部24とを具備する。
【0015】以上のような構成によれば、受信機で受信
された拡散コードで拡散された受信データの各第1クロ
ック周期(例えば、チップレート)をn倍オーバサンプ
リングするために、n個のサンプル区間に分割する。デ
マルチプレクサ16は、各第1クロック周期中の各サン
プル区間に含まれる受信データをサンプリングして、各
第1クロック周期毎に、n個のサンプル受信データをパ
ラレルに出力する。
【0016】シフトレジスタ18#i(i=1〜n)
は、第1クロック周期に等しい周期でサンプル受信デー
タのシフト動作をする。この各シフトレジスタ18#i
の動作クロックは、第1クロック周期であって、サンプ
ル区間の周期ではないので、シフトレジスタ18#iの
消費電流を低減させることができる。セレクタ制御部2
4は、n個のシフトレジスタ18#i(i=1〜n)の
各段の出力データに対して、各第1クロック周期毎に、
その第1クロック周期に含まれるサンプル区間に対応す
る出力データを選択するよう指示する選択信号を出力す
る。
【0017】セレクタ20#i(i=1〜m)は、選択
信号に従って、n個の出力データから1個の出力データ
を選択する。これにより、各セレクタ20#iからは、
各サンプル区間に含まれる受信データが順次出力され
る。乗算器22#i(i=1〜m)は、セレクタ20#
iの出力データの逆拡散コードを乗算する。これにより
相関値が求められる。
【0018】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図2は本発明の第1実施形態による受信機の構成図であ
る。この受信機は、CDMA通信システムにおいて、各
移動局や無線基地局に設けられる。図2に示すように、
この受信機は、アンテナ30、バンドパスフィルタ(B
PF)32、LNA34、ミキサ36#1,36#2、
局発信号生成部38、90゜移相器40、A/D変換器
42#1,42#2、マッチドフィルタ44#1,44
#2、逆拡散コード生成部46、電力変換部48、遅延
プロフィル保持部50、パス情報検出部52及びRAK
E受信機54を具備する。
【0019】アンテナ30は、無線電波を受信する。B
PF32は、CDMA帯域、例えば、20GHzの帯域
の受信波を受信する。LNA34は、CDMA帯域の受
信信号の低雑音増幅をする。局発信号生成部38は、ス
ペクトル拡散信号をベースバンド信号に周波数変換をす
るための局発信号を生成する。90゜移相器40は、局
発信号を90゜位相回転する。
【0020】ミキサ36#1は、スペクトル拡散信号と
局発信号を乗算して、Iチャネルのベースバンド信号に
周波数変換をする。ミキサ36#2は、90゜位相回転
された局発信号とスペクトル拡散信号を乗算して、Qチ
ャネルのベースバンド信号に周波数変換をする。A/D
変換部42#1,42#2は、ミキサ36#1,36#
2の出力されるI,Qチャネルの信号を4ビットの受信
データに変換する。
【0021】図3は、図2中のマッチドフィルタ44#
1,44#2の構成図であり、図10中の構成要素と実
質的に同一の構成要素には同一の符号を付している。こ
のマッチドフィルタ44#1,44#2は、逆拡散コー
ドが256ビット、4倍オーバサンプル周波数で相関値
を算出する場合の構成例である。
【0022】マッチドフィルタ44#1,44#2は同
一構成であり、図3に示すように、256個の乗算器2
#i(i=256〜1)、255個のFF6#i(i=
255〜1)、256個のラッチ回路8#i(i=25
6〜1)、加算器10、DMUX回路60、2bitカ
ウンタ62、256個の4−1SEL64#i(i=2
56〜1)、255個のFF66#i(i=255〜
1)、255個のFF68#i(i=255〜1)、2
55個のFF70#i(i=255〜1)及び255個
のFF72#i(i=255〜1)を具備する。
【0023】図4は、図3中のDMUX回路60の構成
図である。図5は、図4のタイムチャートである。図4
に示すように、DMUX回路60は、イネーブル生成回
路80及び7個のFF82#i(i=1〜7)を有す
る。イネーブル生成回路80は、図5に示すように、チ
ップレートの周波数(4.096MHz)の4倍オーバ
サンプル周波数(16.384MHz)のクロックCL
Kに同期して、各イネーブル信号eni(i=1〜4)
の周期がチップレートに等しく且つイネーブル信号en
(i+1)の位相がイネーブル信号eniの位相よりも
クロックCLKの1周期だけ遅れたイネーブル信号en
iを出力する。
【0024】尚、本実施形態では、4倍オーバサンプル
の場合を示しているが、任意のn(n≧2)倍オーバサ
ンプルの場合は、周期がチップレートに等しく且つイネ
ーブル信号en(i+1)の位相がイネーブル信号en
iよりもチップレートの周期の1/n倍の周期だけ遅れ
たn個のイネーブル信号eniとすれば良い。
【0025】FF82#i(i=1〜4)には、チップ
レートが4.906MHzの受信データ1,2,3…及
びイネーブル信号eniが入力される。尚、図5中の受
信データ1,2,3,…は4倍オーバサンプリング受信
データを示す。FF82#i(i=1〜4)は、イネー
ブル信号eni(i=1〜4)に従って、例えば、図5
に示すように、イネーブル信号eniの立下りのタイミ
ングで、受信データをラッチする。
【0026】イネーブル信号eniの周期がチップレー
トの周期に等しいこと、イネーブルen(i+1)がイ
ネーブルeniよりもクロックCLKの1周期だけ遅れ
ていることから、FF82#i(i=1〜4)は、4倍
オーバサンプリングデータ4個に1個、即ち、1チップ
レートの周期をオーバサンプル数のサンプル区間に分割
したときの該当するサンプル区間のオーバサンプル受信
データをラッチする。
【0027】図5に示すように、FF82#1はチップ
レートの周期の1番目のサンプル区間の受信データ1,
5,9…をラッチし、FF82#2はチップレートの周
期の2番目の受信データ2,6,10…をラッチし、F
F82#3はチップレートの周期の3版目の受信データ
3,7,11…をラッチし、FF82#4はチップレー
トの周期の4番目の受信データ4,8,12…をラッチ
する。
【0028】FF82#5〜82#7は、イネーブル信
号en4に従って、例えば、図5に示すように、イネー
ブ信号en4の立下りのタイミングで、FF82#1〜
82#3から出力される4ビットの受信データをラッチ
する。これにより、FF82#4〜80#7から、図5
に示すように、4個のオーバサンプル受信データ(1,
2,3,4)…が同時にパラレルに出力される。4個の
オーバサンプル受信データがパラレルに出力されれば、
必ずしも位相を揃えて同時に出力される必要がないが、
4−1SEL64#i(i=256〜1)の制御を簡単
にするために、位相を揃えて同時に出力している。
【0029】図3中の2bitカウンタ62は、DMU
X回路60が生成するイネーブル信号en4が立ち下が
るとリセットされ、クロックCLKに同期して、0〜3
をカウントして、カウント値を選択信号として、4−1
SEL64#i(i=256〜1)に出力する。2bi
tカウンタ62がイネーブル信号en4に同期してリセ
ットされるようにしたのは、イネーブル信号en4が立
ち下がると、1チップレートのオーバサンプル受信デー
タが同時に出力されるからである。
【0030】4−1SEL64#i(i=256〜1)
は、2bitカウンタ62のカウント値に従って、次の
ようにして、DMUX回路60中のFF82#i(i=
4〜7)又はFF66#i(i=1〜4)の出力データ
の中から選択する。2bitカウンタ62のカウント値
が「0」のとき、DMUX回路60中のFF82#5
(i=256のとき)又はFF66#(i−1)(i≠
256のとき)の出力データを選択する。2bitカウ
ンタ62のカウント値が「1」の時、DMUX回路60
中のFF82#6(i=256のとき)又はFF68#
(i−1)(i≠256のとき)の出力データを選択す
る。
【0031】2bitカウンタ62のカウント値が
「2」の時、DMUX回路60中のFF82#7(i=
256のとき)又はFF70#(i−1)(i≠256
のとき)の出力データを選択する。2bitカウンタ6
2のカウント値が「3」の時、DMUX回路60中のF
F82#4(i=256のとき)又はFF72#(i−
1)(i≠256のとき)の出力データを選択する。
【0032】FF66#i(i=255〜1)は、DM
UX回路60中のFF82#5から出力される受信デー
タをチップレートと同じ周波数のクロックに同期して、
シフト動作をするシフトレジスタである。FF68#i
(i=255〜1)は、DMUX回路60中のFF82
#6から出力される受信データをチップレートと同じ周
波数のクロックに同期して、シフト動作をするシフトレ
ジスタである。
【0033】FF70#i(i=255〜1)は、DM
UX回路60中のFF82#7から出力される受信デー
タをチップレートと同じ周波数のクロックに同期して、
シフト動作をするシフトレジスタである。FF72#i
(i=155〜1)は、DMUX回路60中のFF82
#4から出力される受信データをチップレートと同じ周
波数のクロックに同期して、シフト動作をするシフトレ
ジスタである。
【0034】乗算器2#i(i=1〜256)、FF6
#i(i=1〜255)、ラッチ回路8#i(i=1〜
255)及び加算器10は、図10中の構成要素と実質
的に同一なので説明を省略する。
【0035】以下、図2の動作説明をする。CDMA移
動体通信システムにおいて、移動局又は無線基地局に設
けられた受信機中のアンテナ30は、CDMA方式によ
りスペクトル拡散された無線電波を受信する、BPF3
2は、CDMA無線帯域の受信波を受信して、LNA3
4に出力する。LNA34は、CDMA帯域の受信信号
の低雑音増幅をして、ミキサ36#1,36#2に出力
する。
【0036】局発信号生成部38は、スペクトル拡散信
号をベースバンド信号に周波数変換をするための局発信
号を生成する。90゜移相器40は、局発信号を90゜
位相回転する。ミキサ36#1は、スペクトル拡散信号
と局発信号を乗算して、Iチャネルのベースバンド信号
に周波数変換して、D/A変換器42#1に出力する。
【0037】ミキサ36#2は、90゜位相回転された
局発信号とスペクトル拡散信号を乗算して、Qチャネル
のベースバンド信号に周波数変換して、D/A変換部4
2#2に出力する。A/D変換部42#1,42#2
は、ミキサ36#1,36#2の出力されるI,Qチャ
ネルの信号を4ビットの受信データに変換して、マッチ
ドフィルタ44#1,44#2に出力する。
【0038】マッチドフィルタ44#1,44#2の動
作は同じである。図6は、図3のタイムチャートであ
る。DMUX回路60は、4倍オーバサンプル受信デー
タ1,2,3,4…をパラレル変換して、各1チップレ
ートの周期において、FF66#255に1番目の4倍
オーバサンプル受信データ1,5,…、FF68#25
5に2番目の4倍オーバサンプル受信データ2,6,
…、FF70#255に3番目の4倍オーバサンプル受
信データ3,7,…、FF72#255に4番目の4倍
オーバサンプル受信データ4,8,…を出力する。
【0039】FF66#i(i=1〜255)は、チッ
プレートの周波数に等しい周波数のクロックに同期し
て、受信データ1,5…をシフトする。FF68#i
(i=1〜255)は、チップレートの周波数に等しい
周波数のクロックに同期して、受信データ2,6…をシ
フトする。FF70#i(i=1〜255)は、チップ
レートの周波数に等しい周波数のクロックに同期して、
受信データ3,7…をシフト動作をする。FF72#i
(i=1〜255)は、チップレートの周波数に等しい
周波数のクロックに同期して、受信データ4,8…をシ
フトする。
【0040】このように、FF66#i,68#i,7
0#i,72#iの動作クロック周波数は4倍オーバサ
ンプル周波数ではなくチップレートの周波数なので、4
倍オーバサンプル周波数で動作する場合に比べて、消費
電力が低減する。
【0041】2bitカウンタ62は、イネーブル信号
en4に従って、例えば、イネーブル信号en4の立下
りのタイミングでリセットされて、クロックCLKに同
期して、0〜3までをカウントして、カウント値を出力
する。1−4SEL64#i(i=256〜1)は、カ
ウント値=「0」のとき、DMUX回路60中のFF8
2#5(i=256のとき)又はFF66#(i−1)
(i≠256)の出力データを選択する。
【0042】カウント値=「1」のとき、DMUX回路
60中のFF82#6(i=256のとき)又はFF6
8#(i−1)(i≠256)の出力データを選択す
る。カウント値=「2」のとき、DMUX回路60中の
FF82#6(i=256のとき)又はFF70#(i
−1)(i≠256のとき)の出力データを選択する。
カウント値=「3」のとき、DMUX回路60中のFF
82#4(i=256のとき)又はFF72#(i−
1)(i≠256)の出力データを選択する。
【0043】これにより、図6に示すように、4−1S
EL64#256から、4倍オーバサンプリングされ
て、4倍オーバサンプル受信データ1,2,3,4…が
256tapとして出力される。4−1SEL64#2
55からは、256tapから1チップレート遅れて2
55tapが出力される。以下、同様にして、(i+
1)tap出力から1チップレート遅れてitapが出
力される。
【0044】一方、FF6#i(i=255〜1)は、
シフト動作をして、逆拡散コードを保持している。ラッ
チ回路8#i(i=256〜1)は、FF6#256の
入力逆拡散コード(i=256のとき)又はFF6#
(i−1)(i≠256)から出力される逆拡散コード
をコードラッチイネーブル信号に従ってラッチする。乗
算器2#i(i=256〜1)は、itapとラッチ回
路8#iから出力される逆拡散コードを乗算して、加算
器10に出力する。これにより、256ビットの逆拡散
コードと256個のオーバサンプル受信データが乗算さ
れる。加算器10は、乗算器2#i(i=256〜1)
の出力データを加算して、相関値を出力する。
【0045】図2中の電力変換部48は、マッチドフィ
ルタ44#1,44#2から出力される相関値を加算し
て、電力を遅延プロファイル保持部50に出力する。遅
延プロファイル保持部50は、電力変換部48から出力
される電力を保持する。パス情報検出部52は、遅延プ
ロファイル保持部50に保持された電力の最大値となる
逆拡散タイミングを検出して、RAKE受信機54に通
知する。RAKE受信機54は、パス情報検出部52よ
り通知された逆拡散タイミングに従って、A/D変換器
42#1,42#2より出力される受信データを復調す
る。
【0046】以上説明した第1実施形態によれば、シフ
トレジスタをチップレートに等しい周波数でシフト動作
させるので、消費電力を低減させることができる。
【0047】第2実施形態 図7は、本発明の第2実施形態による受信機の構成図で
ある。この図に示す受信機は、例えば、無線基地局に設
けられる受信機である。図7に示すように、この受信機
は、アンテナ90#i(i=1〜4)、BPF92#i
(i=1〜4)、局発信号生成部96#i(i=1〜
4)、ミキサ100#i(i=1〜4)、102#i
(i=1〜4)、A/D変換器104#i(i=1〜
4),106#i(i=1〜4)、メモリ108,11
0、メモリ制御回路112、2bitカウンタ114、
4−1SEL116,118、マッチドフィルタ12
0,122、逆拡散コード生成部121、電力変換部1
24、DMUX126及び受信データ遅延プロファイル
メモリ128#i(i=1〜4)を具備する。
【0048】アンテナ90#iは、セクタ毎に設けら
れ、セクタ内に位置する移動局からの電波を受信する。
本実施形態では、4本のアンテナ90#i(i=1〜
4)が設けられている。BPF92#iは、CDMA帯
域、例えば、2G帯域の受信波を受信する。LNA94
#i(i=1〜4)は、低雑音増幅器である。局発信号
生成部96#i(i=1〜4)は、ベースバンドに変換
するための局発信号を生成する。90゜移相器98#i
(i=1〜4)は、局発信号の位相を90゜回転する。
【0049】ミキサ100#i(i=1〜4)は、受信
データと局発信号をミキシングして、ベースバンド信号
に周波数変換をしてIチャネルの受信データを出力す
る。ミキサ102#i(i=1〜4)は、受信データと
90゜位相回転された局発信号ををミキシングして、ベ
ースバンド信号に周波数変換をしてQチャネルの受信デ
ータを出力する。A/D変換器104#i(i=1〜
4),106#i(i=1〜4)は、ミキサ100#
i,102#iから出力されるI,Qチャネルのベース
バンド信号を4ビットの受信データに変換する。
【0050】図8は、図7の詳細ブロック図である。図
8に示すように、メモリ部108は、4個のメモリ10
9#i(i=1〜4)から構成される。各メモリ109
#iは、2面構成のデュアルポートラム(DP−RA
M)130#i,132#iから構成される。DP−R
AM130#i,132#iは、書き込みアドレス端子
と読出しアドレス端子、書き込みデータ線と読み出しデ
ータ線及び書き込みイネブル信号と読み出しイネーブル
信号がそれぞれ別々に設けられたデュアルポートメモリ
である。
【0051】DP−RAMとしたのは、シングルポート
ラムでも実現可能であるが、書き込みアドレスと読出し
アドレスの制御を簡単にするためである。2面設けたの
は、一方の面に書き込みをしているとき、他方の面から
読出しを行うためであり、書き込みと読み出しの競合を
回避するためである。DP−RAM130#i,132
#iのメモリサイズは、規定の数のオーバサンプル受信
データを記憶できるサイズであれば良い。
【0052】本実施形態では、1024個の4ビットの
オーバサンプル受信データを格納するサイズとしてい
る。1024個としているのは、本例では、データのビ
ットレートが16Kbpsであり、16.384MHz
のオーバサンブリング周波数では、1ビットのデータに
1024個のオーバサンプル受信データが収容されるこ
とからである。
【0053】メモリ部110は、メモリ108と同様の
構成であり、4個のメモリ111#i(i=1〜4)か
ら構成される。各メモリ111#iは、2面構成のDP
−RAM134#i,136#iから成る。
【0054】メモリ制御部112は、書き込み側アドレ
スカウンタ138、書き込み面制御部139、読み出し
側アドレスカウンタ140及び読み出し面制御部142
を有する。書き込み側アドレスカウンタ138は、チッ
プレートの4倍オーバサンプル周波数の図示しないクロ
ックに同期して、0〜1023までを繰り返しカウント
して書き込みアドレスを出力する。書き込み面制御部1
39は、受信データの書き込み面を交互に制御するよう
に、書き込み制御信号を生成する。
【0055】読み出し側アドレスカウンタ140は、書
き込みアドレス=0になるとリセットされて、書き込み
アドレスのクロックのセクタ数倍の周波数のクロックで
0〜1023までを繰り返しカウントして、読み出しア
ドレスを出力する。本例では、セクタ数=4であるの
で、書き込みアドレスのクロックの4倍の速度で読み出
しを行う。これにより、1024個のデータの書き込み
時間と1024×4個のデータの読み出し時間が一致し
て、間欠的に書き込み及び読み出しを行うことができ
る。
【0056】尚、書き込みアドレスが「0」のとき、読
み出しアドレスも「0」となるように読み出しアドレス
を書き込みアドレスと同期を取って行っている。これに
より、同一面への書き込みと読み出しが行われることを
回避している。読み出し面制御部141は、書き込み面
とは異なる他方の面を読み出し面とするように、読み出
し制御信号を生成する。
【0057】2bitカウンタ114は、読み出し面制
御部141による読み出し面の切り替えによりリセット
されて、(読み出しクロック周波数÷1024)の周波
数のクロックに同期して、0〜3までをカウントするカ
ウンタである。4−1SEL116は、2bitカウン
タ114のカウント値に応じて、メモリ109#i(i
=1〜4)から出力される受信データ#i(i=1〜
4)の中から以下のように選択する。
【0058】カウンタ値=0のとき、受信データ#1を
選択する。カウンタ値=1のとき、受信データ#2を選
択する。カウンタ値=2のとき、受信データ#3を選択
する。カウンタ値=3のとき、受信データ#4を選択す
る。4−1SEL118は、4−1SEL116と同様
にして、2bitカウンタ114のカウント値に応じ
て、メモリ111#i(i=1〜4)から出力される受
信データ#i(i=1〜4)を選択する。
【0059】マッチドフィルタ120,122は、図2
中のマッチドフィルタ44#1,44と実質的に同一で
ある。但し、マッチドトフィルタ120,122におけ
る受信データ#i(i=1〜4)の読み出しクロック周
波数が図2中のマッチドフィルタ44#1,44#2に
おけるチップレートの4倍オーバサンプル周波数に対応
する。また、マッチドトフィルタ120,122におけ
る受信データ#i(i=1〜4)の読み出しクロック周
波数÷4が図2中のマッチドフィルタ44#1,44#
2におけるチップレートの周波数に対応する。
【0060】逆拡散コード121及び電力変換部124
は、図2中のものと実質的に同一である。DMUX12
6は、2bitカウンタ114のカウント値及び読み出
しアドレスに応じて、以下のようにして、受信データ遅
延プロファイル保持部128#i(i=1〜4)のいず
かに書き込む。
【0061】カウンタ値=0のとき、受信データ遅延プ
ロファイル保持部128#1に書き込む。カウンタ値=
1のとき、受信データ遅延プロファイル保持部128#
2に書き込む。カウンタ値=2のとき、受信データ遅延
プロファイル保持部128#3に書き込む。カウンタ値
=3のとき、受信データ遅延プロファイル保持部128
#41に書き込む。
【0062】但し、受信データ遅延プロファイル保持部
128#iへの書き込みは、読み出しアドレス=0の受
信データがマッチドフィルタ120,122のシフトレ
ジスタの最終段に入力されて、その相関値の電力値が出
力されるまでに要する時間に相当する読み出しアドレス
値になったときに開始し、読み出しアドレス=1023
の受信データがマッチドフィルタ120,122のシフ
トレジスタの初段に入力されて、その相関値の電力値の
書き込みを行ってから終了する。
【0063】受信データ遅延プロファイル保持部128
#i(i=1〜4)は、受信データ#iの遅延プロファ
イルを記憶するメモリである。図示しないがパス情報検
出部は、受信データ遅延プロファイル保持部128#i
(i=1〜4)の中から電力最大となるタイミングと受
信データの番号#iを検出して、該タイミングで受信デ
ータ#iを逆拡散するよう図示しないRAKE受信機に
通知する。RAKE受信機は、パワーの最も強い受信デ
ータ#iを通知された逆拡散タイミングで逆拡散を行い
復調する。
【0064】以下、図7の受信機の動作説明をする。ゾ
ーン内の各セクタを指向するアンテナ90#i(i=1
〜4)は、電波を受信する。BPF92#i(i=1〜
4)は、受信波からCDMA帯域の受信信号のみを通過
させる。LNA94#i(i=1〜4)は、CDMA帯
域の受信信号の低雑音増幅をする。局発信号生成部96
#i(i=1〜4)、ミキサ100#i(i=1〜4)
及びA/D変換器104#i(i=1〜4)により4ビ
ットのIチャネルの受信データを出力する。局発信号生
成部96#i(i=1〜4)、90゜移相器98#i
(i=1〜4)、ミキサ102#i(i=1〜4)及び
A/D変換器106#i(i=1〜4)により4ビット
のQチャネルの受信データを出力する。
【0065】図9は、図8のタイムチャートである。
I,Qチャネルについての、メモリ108,110、4
−1SEL116,118及びマッチドフィルタ12
0,122の動作は実質的に同一なので、Iチャネルに
ついて説明をする。
【0066】書き込み側アドレスカウンタ138は、受
信データ#iのチップレートの4倍オーバサンプル周波
数に等しいクロックに同期して、0(0hex)〜10
23(3FFhex)までを繰り返しカウントして、書
き込み用アドレスを生成する。書き込み面制御部139
は、書き込み用アドレスが0になると、書き込み面を1
面から2面又は2面から1面に切替えるよう書き込み制
御信号を生成する。
【0067】メモリ109#i(i=1〜4)は、書き
込み面制御部139により指示されるDP−RAM13
0#i,132#iのいずれか一方に、書き込み用アド
レス領域に受信データ#iを書き込む。これにより、図
9に示すように、1024個の受信データ#i毎に、D
P−RAM130#i,132#iに交互に書き込まれ
る。
【0068】一方、読み出し側アドレスカウンタ140
は、書き込み用アドレスが0になるとリセットされて、
書き込みアドレスカウンタ138のクロック周波数の4
倍の周波数、即ち、チップレートの16倍の周波数のク
ロックに同期して、0(0hex)〜1023(3FF
hex)までを繰り返しカウントして、読み出し用アド
レスを生成する。読み出し面制御部141は、書き込み
面制御部139が指定する書き込み面とは異なる面を読
み出し面とするよう読み出し制御信号を生成する。
【0069】メモリ109#i(i=1〜4)は、読み
出し面制御部141により指示されるDP−RAM13
0#i,132#iのいずれか一方の読み出し用アドレ
ス領域から受信データ#iを読み出す。これにより、図
9に示すように、受信データ#iが書き込まれている面
とは異なる面から受信データが読み出され、4個のメモ
リ109#i(i=1〜4)から1024×4個の受信
データの読み出し時間と1024個の受信データの書き
込み時間が一致する。
【0070】2bitカウンタ114は、読み出し面制
御部141により読み出し面が切り替えられるとリセッ
トされて、読み出し出し用アドレスが0になると、カウ
ントアップをして、0〜3までカウントする。4−1S
EL116は、2bitカウンタ値=i(i=0〜3)
のとき、メモリ109#(i+1)から出力される受信
データ#(i+1)を選択する。
【0071】これにより、1024個の受信データのメ
モリ109#i(i=1〜4)へ書き込みを行っている
とき、直前に書き込まれた1024個の受信データ#
1,#2,#3,#4が1−4SEL116より順次出
力される。マッチドフィルタ120は、チップレート×
16倍の周波数で入力される受信データを入力して、図
2中のマッチドフィルタ44#1と同様に動作してIチ
ャネルの相関値を出力する。
【0072】このとき、マッチドフィルタ116は、4
本のアンテナ90#i(i=1〜4)毎ではなく、共通
に1個設けているので、回路構成が複雑になることがな
い。しかも、第1実施形態と実質的に同一のマッドフィ
ルタを使用しているので消費電力を低減させることがで
きる。Qチャネルのメモリ110、4−1SEL118
及びマッチドフィルタ122は、Iチャネルのものと同
様に動作する。
【0073】電力変換部124は、マッチドフィルタ1
20,122から出力される相関値を加算して、電力を
出力する。DMUX126は、2bitカウンタ値及び
読み出し用アドレスをデコードして、以下のように動作
する。読み出し用アドレス=0の受信データがマッチド
フィルタ120,122のシフトレジスタの最終段に入
力されてからその電力が出力されるタイミングに読み出
しアドレスが一致すると、2bitカウンタ値=i(i
=0〜3)に該当する受信データ遅延プロファイル保持
部128#(i+1)に遅延データ遅延プロファイル保
持部128#(i+1)毎に設けられた図示しないアド
レスカウンタをカウントアップして、遅延プロファイル
データを受信データ遅延プロファイル保持部128#
(i+1)に書き込みを開始する。
【0074】読み出し用アドレス=1023の受信デー
タがマッチドフィルタ120,122のシフトレジスタ
の初段に入力されてからその電力が出力されるタイミン
グに読み出しアドレスが一致するまで、2bitカウン
タ値=i(i=0〜3)に該当する受信データ遅延プロ
ファイル保持部128#(i+1)に上述のアドレスカ
ウンタをカウントアップして、受信データ遅延プロファ
イル保持部128#(i+1)に書き込みを行う。
【0075】遅延プロファイル保持部128#iに書き
込まれた遅延プロファイルデータは、図示しないがパス
情報検出部により読み出されて、遅延プロファイル保持
部128#iに書き込まれた遅延プロファイルデータの
中で最大値となるタイミングと受信データの番号#iが
検出されて、該タイミングで受信データ#iを逆拡散す
るよう図示しないRAKE受信機に通知される。RAK
E受信機は、パワーの最も強い受信データ#iを通知さ
れた逆拡散タイミングで逆拡散を行い復調する。
【0076】以上説明したように、4本のアンテナでマ
ッチフィルタを共用するので、回路規模が増大すること
がない。また、マッチドフィルタを第1実施形態のもの
を使用するので消費電力を低減させることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、マッチド
フィルタのシフトレジスタの動作速度をチップレートの
周波数で動作させるので消費電力を低減させることがで
きる。更に、複数のアンテナで1個のマッチドフィルタ
を共用するので、回路規模が増大することを抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施形態による受信機の構成図で
ある。
【図3】図2中のマッチドフィルタ構成図である。
【図4】図3中のDMUX回路の構成図である。
【図5】図4のタイムチャートである。
【図6】図3のタイムチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態による受信機の構成図で
ある。
【図8】図7の詳細ブロック図である。
【図9】図8のタイムチャートである。
【図10】従来のマッチドフィルタ構成図である。
【図11】図10のタイムチャートである。
【符号の説明】
14 マッチドフィルタ 16 デマルチプレクサ 18#i(i=1〜m) シフトレジスタ 20#i(i=1〜m) セレクタ 22#i(i=1〜m) 乗算器 24 セレクタ制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散コードにより拡散された受信データ
    と逆拡散コードとを乗算して、相関値を求めるマッチド
    フィルタを有する受信機において、 前記マッチドフィルタは、 第1クロック周期をn(n≧2)個のサンプル区間に分
    割し、前記各サンプル区間毎に前記受信データをサンプ
    リングしてn個のサンプル受信データを出力するデマル
    チプレクサと、 前記各サンプル受信データを前記第1クロック周期でシ
    フト動作をするn個のm(m≧2)段シフトレジスタ
    と、 選択信号に基いて前記n個のm段シフトレジスタの各段
    のn個の出力データから1個を選択するm個のセレクタ
    と、 前記各セレクタの出力データと逆拡散コードを乗算する
    少なくともm個の乗算器と、 前記サンプル区間毎に選択を切り替えて、該サンプル区
    間に該当する前記サンプル受信データが出力される前記
    シフトレジスタの出力の選択を指示する前記選択信号を
    生成するセレクタ制御部と、 を具備したことを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】 前記デマルチプレクサは、前記各サンプ
    ル区間に対応する区間がイネーブルになるn個のイネー
    ブル信号を生成するイネーブル生成回路と、前記各イネ
    ーブル信号に基いて前記受信データをラッチする少なく
    ともn個のフリップフロップとを具備したことを特徴と
    する請求項1記載の受信機。
  3. 【請求項3】 複数のアンテナと、前記各アンテナで受
    信された拡散コードにより拡散された受信データと逆拡
    散コードとを乗算して相関値を求めるマッチドフィルタ
    とを有する受信機において、 それぞれが一定個数の受信データを格納する領域を有す
    る1面及び2面からなり、書き込みアドレスに基いて前
    記第1面及び前記第2面のいずれか一方に前記いずれか
    の前記アンテナから受信された前記受信データの書き込
    みを行い、読み出しアドレスに基いて前記第1面及び前
    記第2面のいずれか一方から読み出しを行うn(n≧
    2)個のメモリと、 第1クロックに同期して、前記一定個数の前記受信デー
    タの前記書き込みアドレスを生成する書き込みアドレス
    カウンタと、 前記第1クロックのn倍のクロック周波数の第2クロッ
    クに同期して、前記一定個数の前記受信データの前記読
    み出しアドレスを生成する読み出しアドレスカウンタ
    と、 前記一定個数の前記受信データの書き込みが終了すると
    書き込み面を切り替えるよう制御する書き込み面制御部
    と、 前記各メモリへの前記書き込み面と前記各メモリからの
    読み出し面とが異なるよう前記第1面及び前記第2面か
    らの読み出しの面制御をする読み出し面制御部と、 第1選択信号に基いて前記n個のメモリから出力される
    n個の受信データから1個の受信データを選択して前記
    マッチドフィルタに出力する第1セレクタと、 前記一定個数の前記受信データが前記メモリから読み出
    されると別のメモリから出力される受信データに選択を
    切り替える前記第1選択信号を生成する第1セレクタ制
    御部と、 を具備したことを特徴とする受信機。
  4. 【請求項4】 前記各メモリに対応して設けられ、前記
    受信データの遅延プロファイルを記憶するn個の遅延プ
    ロファイル保持部と、 前記第1選択信号に基いて前記マッチドフィルタから出
    力される相関値に基く遅延プロファイルを該当する前記
    遅延プロファイル保持部に記憶するよう制御する第1デ
    マルチプレクサと、 を更に具備したことを特徴とする請求項3記載の受信
    機。
  5. 【請求項5】 前記マッチドフィルタは、 前記第1セレクタから出力される受信データを前記第2
    クロック周期毎にサンプリングして、k(k≧2)個の
    サンプル受信データをパラレルに出力する第2デマルチ
    プレクサと、 前記各サンプル受信データを前記第2クロック周期×k
    倍のクロック周期でシフト動作をするk個のm(m≧
    2)段シフトレジスタと、 第2選択信号に基いて前記k個のm段シフトレジスタの
    各段のk個の出力データから1個を選択するm個の第2
    セレクタと、 前記各第2セレクタの出力データと逆拡散コードを乗算
    する少なくともm個の乗算器と、 前記第2クロック周期毎に選択を切り替えて、各第2ク
    ロック周期でサンプリングされた前記サンプル受信デー
    タが出力される前記シフトレジスタの出力の選択を指示
    する前記第2選択信号を生成する第2セレクタ制御部
    と、 を具備したことを特徴とする請求項3記載の受信機。
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