JP2016006948A - スペクトラム拡散信号受信装置、時計装置、スペクトラム拡散信号受信方法及びプログラム - Google Patents

スペクトラム拡散信号受信装置、時計装置、スペクトラム拡散信号受信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受信したスペクトラム拡散信号を復調するスペクトラム拡散信号受信装置で、小さな回路規模でより少ない消費電力ながら確実に受信信号に重畳されている疑似雑音符号の位相を捕捉する。
【解決手段】位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリアNCO52と、スペクトラム信号とキャリア信号とを混合するミキサ51と、ミキサ51出力を位相成分毎に積算する積分器54,55と、積分器54,55の各積算出力を加算する加算器56と、加算器56の和出力を保持するシフトレジスタ57と、C/Aコードを保持するレジスタ58と、シフトレジスタ57及びレジスタ58の保持内容を乗算する乗算器群59と、乗算器群59の積出力を積算する積算部60とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スペクトラム拡散信号受信装置、時計装置、スペクトラム拡散信号受信方法及びプログラムに関する。
スペクトル拡散信号中から拡散コードを捕捉するための回路において、相関値の同期加算や最大値判定部のハードウェア規模を小さくするための技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開平02−011033号公報
図11は、一般的な民生用のGPS受信回路の構成を示すブロック図である。ここでは図示しないGPS衛星から到来するGPS信号(例えば、L1帯のGPS信号であれば1.575[GHz])が、アンテナ11で受信される。
図12は、上記特許文献の技術を含む、主として上記コード相関部18とCPU19での回路構成を示すブロック図である。コード相関部18内では、前段からのデジタル化した中間周波信号が捕捉エンジン21及び追尾エンジン22,22,…に与えられる。
図13は、上記捕捉エンジン21内の回路構成を示すブロック図である。同図で、前段の上記A/D変換器17からの、中間周波数にダウンコンバートしたバイナリデータがミキサ31,32に与えられる。ミキサ31にはまた、キャリアNCO(数値制御発振器)33からキャリア位相信号が直接与えられ、それら両入力を用いた積が積分器35へ出力される。
一方、上記ミキサ32にはまた、上記キャリアNCO33の出力するキャリア位相信号が進捗回路34で位相90°分進捗された後に与えられ、それら両入力を用いた積が積分器36へ出力される。
図14を用いて上記図13の回路での動作を説明する。
上記ミキサ31,32に入力される、前段で中間周波数(IF)にダウンコンバートされた中間周波信号が例えば図9(A)に示すような波形であったとする。
これに対して、上記キャリアNCO33が発振する同(I)相のキャリア位相信号が図9(B)に示すようにちょうど反転状態であった場合、ミキサ31の出力する積は図9(C)に示すようになる。
したがって、このミキサ31の出力を積分器35で積算することで、その結果は図9(D)に示すように、この1チップ周期では図中にハッチングで示すようなマイナスの積算値として同(I)相の面積が取得されることになる。
一方、上記ミキサ32には、上記キャリアNCO33の出力するキャリア位相信号が上記進捗回路34で90°進捗されて図9(E)に示すような波形の信号が与えられるため、ミキサ32の出力する積は図9(F)に示すようになる。このミキサ32の出力を積分器36で積算することで、その結果は図9(G)に示すように、この1チップ周期では図中にハッチングで示すようにプラスとマイナスで相殺して積算値が「0(ゼロ)」になるものとして直交(Q)相の面積が取得されることになる。
上述した如く上記捕捉エンジン21では、GPS衛星信号から得てダウンコンバートした中間周波信号に対する、疑似雑音符号であるC/Aコードの位相を探索するべく、同相(I相)成分と直交相(Q相)成分のキャリア信号を生成する回路、中間周波信号と上記成分のキャリア信号を混合する2つのミキサ回路、及び上記ミキサの混合出力を積分する積分器とその積分器の出力を1023チップ分のシフトしながら保持するシフトレジスタ、乗算器群、積算器等からなる2つの相関処理系の回路等が必要であり、全体の回路規模、設置面積が大きくなると共に、それらで消費される電力も大きなものとなる。
特に腕時計などのように、回路の規模と消費電力が大きく制限されるような機器にGPS受信回路を実装しようとした場合、上記捕捉エンジンがGPS受信回路に占める面積と消費電力の割合は大きく、捕捉エンジンの回路構成を簡略化することが求められている。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小さな回路規模でより少ない消費電力ながら確実に受信信号に重畳されている疑似雑音符号の位相を捕捉することが可能なスペクトラム拡散信号受信装置、時計装置、スペクトラム拡散信号受信方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様は、受信したスペクトラム拡散信号を復調するスペクトラム拡散信号受信装置であって、位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成手段と、上記スペクトラム拡散信号と上記キャリア生成手段が出力するキャリア信号とを混合する混合手段と、上記混合手段の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算手段と、上記複数の積算手段の各積算出力を加算する加算手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、小さな回路規模でより少ない消費電力ながら確実に受信信号に重畳されている疑似雑音符号の位相を捕捉することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る捕捉エンジン内の回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係る主としてキャリアNCO内の詳細な回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係るキャリア位相信号の生成過程を示す図。 同実施形態に係る捕捉エンジンでの各信号波形を例示する図。 同実施形態に係る構成を腕時計に組込んだ場合を例示するブロック図。 同実施形態に係るGPS受信装置内の捕捉エンジンによるGPS衛星のスキャン手順を説明するタイミングチャート。 本発明の第2の実施形態に係る捕捉エンジン内の回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係るGPS衛星のスキャン手順を説明するタイミングチャート。 本発明の第3の実施形態に係る捕捉エンジン内の回路構成を示すブロック図。 同実施形態に係るGPS衛星のスキャン手順を説明するタイミングチャート。 一般的なGPS受信回路の構成を示すブロック図。 図11の主としてコード相関部とCPUでの回路構成を示すブロック図。 図12の捕捉エンジン内の回路構成を示すブロック図。 図13の捕捉エンジン各部での信号波形を示す図。
(第1の実施形態)
以下、本発明をGPS受信装置内の捕捉エンジンに適用した場合の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態に係る捕捉エンジン50内の回路構成を示すブロック図である。同図で、図示しない前段からの、中間周波数(=4.092[MHz])にダウンコンバートしたバイナリデータがミキサ51に与えられる。このミキサ51にはまた、キャリアNCO(数値制御発振器)52から、上記中間周波数と同じ周波数(=4.092[MHz])のキャリア位相信号が直接与えられ、それら両入力を用いた積がスイッチ回路53へ出力される。
このスイッチ回路53は、上記キャリアNCO52から与えれる切替信号selに応じて、ミキサ51の出力を積分器(∫)54,55に対して交互に振分けて出力する。
積分器54,55はそれぞれ、疑似雑音符号であるC/Aコードに合わせた1チップ=1[μ秒]幅の積分処理を行ない、その結果を加算器56へ出力する。この加算器56での加算結果が、1023チップ分のレジスタ容量を有するシフトレジスタ57に順次出力される。
既知のC/Aコード1023チップ分を保持するレジスタ58の保持出力と上記シフトレジスタ57の保持出力とが、1チップ分単位で乗算器群59にて乗算され、それらの積が積算部60へ一括して出力される。
この積算部60での1[ミリ秒]分の積算出力が、同相(I相)成分及び直交相(Q相)成分を含む捕捉結果として二乗回路61で二乗された後に、捕捉相関度を表すピーク値Pとして後段の図示しないCPU等の制御系に出力される。
図2は、主として上記キャリアNCO52内の詳細な回路構成を示すブロック図である。同図で、71は1チップ周期で2ビット「0」〜「3」の循環的なカウント動作と、図示しない基準クロックの基準クロック周波数(=16.368[MHz])周期で循環的なカウント動作を行なうカウンタであり、このカウンタ71の基準クロック周波数周期のカウントアップタイミングの所定の分解能に同期した同期信号が発振器72,73に与えられる。そして、それと共に、カウンタ71の1チップ周期で2ビット「0」〜「3」の循環的なカウント値(1チップ周期分割カウント値)が切替信号発信回路74に出力される。
発振器72は、カウンタ71からの上記同期信号に同期して同相(I相)のキャリア位相信号としてのサイン波を生成し、スイッチ回路75に送出する。一方の発振器73は、カウンタ71からの同期信号に同期して、上記サイン波より90°位相が異なる直交相(Q相)のキャリア位相信号としてのコサイン波を生成し、上記スイッチ回路75に送出する。
上記切替信号発信回路74は、カウンタ71からの1チップ周期分割カウント値が偶数であるか奇数であるかに応じてオン/オフ2値の切替信号selを上記スイッチ回路53及びスイッチ回路75の双方に出力する。スイッチ回路75は、切替信号selのオン/オフにより発振器72からのサイン波と発振器73からのコサイン波を切替選択し、キャリア依存信号として上記ミキサ51に与える。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図3は、上記キャリアNCO52でキャリア位相信号を生成する過程を示す図である。図3(A)に示すようにカウンタ71の値が「0」〜「3」となる1チップ周期に対し、図3(B)に示すように切替信号発信回路74では偶数のカウント値「0」「2」の時にオン、奇数のカウント値「1」「3」の時にオフとなる切替信号selを上記スイッチ回路53及びスイッチ回路75へ出力する。
図3(C)は、上記発振器72が生成して出力するサイン波であり、図3(D)は上記発振器73が生成して出力するコサイン波である。
スイッチ回路75では、図3(E)に示すように、切替信号発信回路74からの切替信号selがオンとなる、1チップ周期中のカウンタ71の1チップ周期分割カウント値が偶数「0」「2」であるタイミングで発振器73の出力するコサイン波を選択する一方で、切替信号発信回路74からの切替信号selがオフとなる、1チップ周期中のカウンタ71の1チップ周期分割カウント値が奇数「1」「3」であるタイミングでは発振器72の出力するサイン波を選択し、キャリア位相信号として上記ミキサ51へ出力する。
図3(E′)は、上記キャリア位相信号の波形をあらためて明確に示したもので、1チップ周期中で、1チップ周期の4倍の周波数のコサイン波とサイン波、各1周期分ずつを交互に計各2周期分、4周期分配置した波形となる。
図4により上記図1で示した捕捉エンジン50での各信号波形を例示する。
図4(A)は、上記ミキサ51に入力される、前段で中間周波数(IF)にダウンコンバートされた中間周波信号の波形を示す。
これに対して、上記キャリアNCO52が発振する、上記図3(E),(E′)に示した同(I)相と直交(Q)相が交互に位置するキャリア位相信号が与えられる。
中間周波信号とキャリア位相信号との位相差が「0(ゼロ)°」であった場合、ミキサ51の出力は図4(B)に示すような波形となる。これを、上記スイッチ回路53により上記スイッチ回路75と同様に切替選択して積分器54,55に振分けた場合、積分器54,55の出力は図4(C)に示すような波形となる。同図(C)では、積分器54,55の出力を取り纏めた状態を示している。
すなわち、1チップ周期中、カウンタ71の1チップ周期分割カウント値「0」「2」のタイミングに相当する第1及び第3四半期では、積分器54によりコサイン波に対する積分処理で、図中にハッチングで示すように、プラスとマイナスで相殺して積算値が「0(ゼロ)」になるような直交(Q)相の面積が取得されることになる。
一方で、1チップ周期中、カウンタ71の1チップ周期分割カウント値「1」「3」のタイミングに相当する第2及び第4四半期では、積分器55によりサイン波に対する積分処理で、図中にハッチングで示すように、積算値がマイナスになるような同(I)相の面積が取得されることになる。
また、中間周波信号とキャリア位相信号との位相差が「90°」であった場合、ミキサ51の出力は図4(D)に示すような波形となる。これを、上記スイッチ回路53により上記スイッチ回路75と同様に切替選択して積分器54,55に振分けた場合、積分器54,55の出力は図4(E)に示すような波形となる。同図(E)では、積分器54,55の出力を取り纏めた状態を示している。
すなわち、1チップ周期中、カウンタ71の1チップ周期分割カウント値「0」「2」のタイミングに相当する第1及び第3四半期では、積分器54によりコサイン波に対する積分処理で、図中にハッチングで示すように、積算値がマイナスになるような直交(Q)相の面積が取得されることになる。
一方で、1チップ周期中、カウンタ71の1チップ周期分割カウント値「1」「3」のタイミングに相当する第2及び第4四半期では、積分器55によりサイン波に対する積分処理で、図中にハッチングで示すように、プラスとマイナスで相殺して積算値が「0(ゼロ)」になるような同(I)相の面積が取得されることになる。
これら積分器54,55の出力する、同(I)相と直交(Q)相の各成分が時分割で存在する積分値が加算器56で加算され、シフトレジスタ57に保持される。このシフトレジスタ57の保持値と上記レジスタ58が保持する既知のC/Aコードとが乗算器群59にて乗算され、それらの積が積算部60へ一括して出力される。
そして、積算部60での1[ミリ秒]分の積算出力が、同相(I相)成分及び直交相(Q相)成分を含む捕捉結果として二乗回路61で二乗された後に、捕捉相関度を表すピーク値Pとして、後段の図示しないCPU等の制御系に出力される。
図5は、腕時計80に上記実施形態の技術を組込んだ例を示す。同図で、腕時計80は、GPS受信処理部81、GPSアンテナ82、CPU83、表示部84、表示ドライバ85、操作部86、発振回路87、計時回路88、RAM89、及びROM90から構成される。
上記GPS受信処理部81を、上記実施形態で示した捕捉エンジン及び同捕捉エンジンを含む構成に適用すれば、この腕時計80などのように、回路の実装面積と消費できる電力量に大幅な制限がある機器にGPS受信機能を搭載したい場合に好適となる。
次に図6を用い、上記GPS受信装置内の捕捉エンジンによる、例えば32個のGPS衛星に対するスキャン手順を従来の手順と比較して説明する。
従来一般的には、図6(A)に示すように、1回目の位相(phase1)におけるサーチとして、衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができたか否かを、その捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かにより判定する。
その後、同様に図6(A)に示すように2回目の位相(phase2)におけるサーチとして、再び衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かの判定を行なう。
以上、合計32個分の衛星中から補則可能な衛星を判定を時間T1をかけて行ない、同一のGPS衛星に対する1回目と2回目の計2回の位相を用いて受信可能なGPS衛星に対する判定を行なう。
これに対して本実施形態では、上記図5の回路でCPU83がGPS受信処理部81の制御を実行することにより、図6(B)に示すように、1回目の位相(phase1)におけるサーチでは、衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができたか否かを、その捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かにより判定する。
このとき、図6(C)に示すように、各衛星に対する判定結果から、捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えて、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができると判定した衛星に関してはフラグ「0」を、そうでない衛星にはフラグ「1」を設定するものとして、判定結果を保持する。
同図(C)では、例えば1回目のチップ位相(pahese1)においては「衛星1」「衛星4」「衛星17」‥‥「衛星32」が捕捉できないと判定して、それら衛星に対するフラグを「1」としている。
その後、2回目の位相(phase2)におけるサーチでは、前記フラグに「1」を保持した衛星についてのみ、順次それらのC/Aコードを上記レジスタ58に設定することで、選択した衛星に対して、順次1つずつ、捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かの判定を行なう。
一般に、日本(本州)で理想的に空が開けている場合に到来電波を受信可能なGPS衛星は6個〜10個程度である。この2回目の位相(phase2)のサーチにおいては、1回目のサーチで受信可能と判定したGPS衛星以外を選択して2回目の捕捉が可能な否かの判定を行なうことで、1回目のサーチと合わせたサーチ時間T2を、前記従来の方法によるサーチ時間T1と比較しても分かるように、大幅に短縮できる。
以上詳述した如く本実施形態によれば、シフトレジスタを含んでC/Aコードとの相関を測る回路をより小さな規模として、少ない消費電力ながら確実に受信信号に重畳されている疑似雑音符号の位相を捕捉することが可能となる。
また上記実施形態では、キャリア位相信号として、1チップ周期を4分割し、分割した奇数番目の周期、及び偶数番目の周期の一方で同相成分を、他方で直交相成分をそれぞれ選択し切替えて生成するものとしたので、チップ周期と同相成分、直交相成分の各信号との周波数比を活かして簡易に両相を含んだキャリア位相信号を生成できる。
さらに上記実施形態では、上記図2に示した如く、カウンタ71での1チップ周期分割カウント値により切替信号発信回路74が出力する切替信号selに基づいて上記直交相成分の各信号を含んだキャリア位相信号を生成してミキサ51に出力させる一方で、同ミキサ51の出力をスイッチ回路53で上記切替信号selにより積分器54,55に振り分ける構成としており、簡易な構成ながら確実に同相と直交相の切替動作を同期させることができる。
また上記実施形態は、キャリアNCO52を上記図2で示した回路構成として実現したため、非常に簡易な構成によりキャリア位相信号を生成できる。
なお上記実施形態では、中間周波数及びキャリアNCOのキャリア位相信号周波数を4.092[MHz]、基準クロックの基準クロック周波数を16.368[MHz]としたが、これらの周波数は、上記に限られるものでなく、中間周波数と基準クロック周波数の関係によって決定されるその他の周波数であってもよい。
また上記実施形態では、1チップ周期を4分割しているが、この1チップ周期の分割数は、これに限られるものでなく、中間周波数及びキャリアNCOのキャリア位相信号周波数に対応して、その他の分割数であってもよい。
また上記実施形態では、1チップ周期分割カウント値が「0」「2」のタイミングで発振器73の出力するコサイン波を選択し、1チップ周期分割カウント値が「1」「3」のタイミングで発振器72の出力するサイン波を選択したが、これに限られるものでなく、1チップ周期分割カウント値が「0」「2」のタイミングで発振器72の出力するサイン波を選択し、1チップ周期分割カウント値が「1」「3」のタイミングで発振器73の出力するコサイン波を選択してもよい。
また上記実施形態では、発振器72の出力するサイン波、及び、発振器73の出力するコサイン波は、カウンタ71の基準クロック周波数周期のカウントアップタイミングの所定の分解能に同期した同期信号から生成しているが、これに限られるものでなく、発振器72及び発振器73が発振回路を有し、それらの発振回路で発振することにより生成してもよい。
また上記実施形態では、CPU83がGPS受信処理部81の制御を実行しているが、これに限られるものでなく、GPS受信処理部81で上記実施形態にある制御を実行してもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明をGPS受信装置内の捕捉エンジンに適用した場合の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図7は、同実施形態に係る捕捉エンジン100内の回路構成を示すブロック図である。なお、基本的な回路構成は上記図1で説明した構成を発展させたものであるため、同一部分には同一符号を設定する。
同図で、図示しない前段からの、中間周波数(=4.092[MHz])にダウンコンバートしたバイナリデータがミキサ51に与えられる。このミキサ51にはまた、キャリアNCO(数値制御発振器)52から、上記中間周波数と同じ周波数(=4.092[MHz])のキャリア位相信号が直接与えられ、それら両入力を用いた積がスイッチ回路53へ出力される。
このスイッチ回路53は、上記キャリアNCO52から与えられる切替信号selに応じて、ミキサ51の出力を積分器(∫)54A,54Bと55A,55Bに対して交互に振分けて出力する。
一方の積分器54A,55Aはそれぞれ、C/Aコードに合わせた1チップ=1[μ秒]幅の積分処理を行ない、その結果を加算器56Aへ出力する。この加算器56Aでの加算結果が、1023チップ分のレジスタ容量を有するシフトレジスタ57Aに順次出力される。
既知のC/Aコード1023チップ分を保持するレジスタ58の保持出力と上記シフトレジスタ57Aの保持出力とが、1チップ分単位で乗算器群59Aにて乗算され、それらの積が積算部60Aへ一括して出力される。
この積算部60Aでの1[ミリ秒]分の積算出力が、同相(I相)成分及び直交相(Q相)成分を含む捕捉結果として二乗回路61Aで二乗された後に、捕捉相関度を表すピーク値P1として後段の図示しないCPU等の制御系に出力される。
他方の積分器54B,55Bも同様に、それぞれC/Aコードに合わせた1チップ=1[μ秒]幅の積分処理を行ない、その結果を加算器56Bへ出力する。この加算器56Bでの加算結果が、1023チップ分のレジスタ容量を有するシフトレジスタ57Bに順次出力される。
既知のC/Aコード1023チップ分を保持するレジスタ58の保持出力と上記シフトレジスタ57Bの保持出力とが、1チップ分単位で乗算器群59Bにて乗算され、それらの積が積算部60Bへ一括して出力される。
この積算部60Bでの1[ミリ秒]分の積算出力が、同相(I相)成分及び直交相(Q相)成分を含む捕捉結果として二乗回路61Bで二乗された後に、捕捉相関度を表すピーク値P2として後段の図示しないCPU等の制御系に出力される。
上記積分器54A,55A、及び加算器56Aと、上記積分器54B,55B、及び加算器56Bは、共にチップ位相コントローラ101によりチップの位相が上記積分器54A及び55Aと上記積分器54B及び55Bとの間で第1の位相(phase1)と第2の位相(phase2)との位相差をもつともに、C/Aコードを用いて同期するよう制御される。
以上に示したようにこの捕捉エンジン100は、上記図1に示した捕捉エンジン50のスイッチ回路53から後段を、1つのレジスタ58を共有して2重化した回路構成としている。
したがって、同一のC/Aコードを用い、並列的に同一のGPS衛星に対する第1の位相(phase1)と第2の位相(phase2)での捕捉処理を同時に実行可能となる。
図8により、上記捕捉エンジン100による、例えば32個のGPS衛星に対するスキャン手順を従来の手順と比較して説明する。
従来一般的には、図8(A)に示すように、1回目の位相(phase1)におけるサーチとして、衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができたか否かを、その捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かにより判定する。
その後、同様に図8(A)に示すように2回目の位相(phase2)におけるサーチとして、再び衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かの判定を行なう。
以上、合計32個分の衛星中から補則可能な衛星を判定を時間T1をかけて行ない、同一のGPS衛星に対する1回目と2回目の計2回の位相を用いて受信可能なGPS衛星に対する判定を行なう。
これに対して本実施形態では、この捕捉エンジン100を制御するCPUなど(不図示)により、図8(B)に示すように、1回目の位相(phase1)と2回目の位相(phase2)での捕捉処理を同時に行なうものとして、衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができたか否かを、その捕捉相関度を示すピーク値P1,P2がそれぞれ予め設定した閾値を超えるか否かにより判定する。
したがって、衛星1〜衛星32に対する処理が一巡した時点で、これら衛星1〜衛星32へのサーチは終了しており、そのサーチに要した時間T21は、上記従来のサーチ時間T1の半分となって、大幅に時間を短縮できることがわかる。
(第3の実施形態)
以下、本発明をGPS受信装置内の捕捉エンジンに適用した場合の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図9は、同実施形態に係る捕捉エンジン110内の回路構成を示すブロック図である。なお、基本的な回路構成は上記図1、図7で説明した構成を発展させたものであるため、同一部分には同一符号を設定する。
同図で、図示しない前段からの、中間周波数(=4.092[MHz])にダウンコンバートしたバイナリデータがミキサ51に与えられる。このミキサ51にはまた、キャリアNCO(数値制御発振器)52から、上記中間周波数と同じ周波数(=4.092[MHz])のキャリア位相信号が直接与えられ、それら両入力を用いた積がスイッチ回路53へ出力される。
このスイッチ回路53は、上記キャリアNCO52から与えられる切替信号selに応じて、ミキサ51の出力を積分器(∫)54A,54Bと55A,55Bに対して交互に振分けて出力する。
一方の積分器54A,55Aはそれぞれ、C/Aコードに合わせた1チップ=1[μ秒]幅の積分処理を行ない、その結果を加算器56Aへ出力する。この加算器56Aでの加算結果が、1023チップ分のレジスタ容量を有するシフトレジスタ57Aに順次出力される。
既知のC/Aコード1023チップ分を保持するレジスタ58Aの保持出力と上記シフトレジスタ57Aの保持出力とが、1チップ分単位で乗算器群59Aにて乗算され、それらの積が積算部60Aへ一括して出力される。
この積算部60Aでの1[ミリ秒]分の積算出力が、同相(I相)成分及び直交相(Q相)成分を含む捕捉結果として二乗回路61Aで二乗された後に、捕捉相関度を表すピーク値P1として後段の図示しないCPU等の制御系に出力される。
他方の積分器54B,55Bも同様に、それぞれC/Aコードに合わせた1チップ=1[μ秒]幅の積分処理を行ない、その結果を加算器56Bへ出力する。この加算器56Bでの加算結果が、1023チップ分のレジスタ容量を有するシフトレジスタ57Bに順次出力される。
既知のC/Aコード1023チップ分を保持するレジスタ58Bの保持出力と上記シフトレジスタ57Bの保持出力とが、1チップ分単位で乗算器群59Bにて乗算され、それらの積が積算部60Bへ一括して出力される。
この積算部60Bでの1[ミリ秒]分の積算出力が、同相(I相)成分及び直交相(Q相)成分を含む捕捉結果として二乗回路61Bで二乗された後に、捕捉相関度を表すピーク値P2として後段の図示しないCPU等の制御系に出力される。
上記積分器54A,55A、及び加算器56Aと、上記積分器54B,55B、及び加算器56Bは、共にチップ位相コントローラ111によりチップの位相が上記積分器54A及び55Aと上記積分器54B及び55Bとの間で第1の位相(phase1)と第2の位相(phase2)との位相差をもつともに、C/Aコードを用いて同期するよう制御される。
以上に示したようにこの捕捉エンジン110は、上記図1に示した捕捉エンジン50のスイッチ回路53から後段を2重化した回路構成としている。
したがって、レジスタ58A,58Bに異なるC/Aコードを保持させて、並列的に異なるGPS衛星に対する捕捉処理を同時に実行可能となる。
図10により、上記捕捉エンジン110による、例えば32個のGPS衛星に対するスキャン手順を従来の手順と比較して説明する。
従来一般的には、図8(A)に示すように、1回目の位相(phase1)におけるサーチとして、衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができたか否かを、その捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かにより判定する。
その後、同様に図8(A)に示すように2回目の位相(phase2)におけるサーチとして、再び衛星1〜衛星32に対して順次1つずつ、捕捉相関度を示すピーク値Pが予め設定した閾値を超えるか否かの判定を行なう。
以上、合計32個分の衛星中から補則可能な衛星を判定を時間T1をかけて行ない、同一のGPS衛星に対する1回目と2回目の計2回の位相を用いて受信可能なGPS衛星に対する判定を行なう。
これに対して本実施形態では、この捕捉エンジン110を制御するCPUなど(不図示)により、図10(B)に示すように、2つの衛星に対する捕捉処理を同時に行なうものとして、まず1回目の位相に対するサーチとして、衛星1〜衛星32に対して順次2つずつ、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができたか否かを、その捕捉相関度を示すピーク値P1,P2がそれぞれ予め設定した閾値を超えるか否かにより判定する。
このとき、図10(C)に示すように、各衛星に対する判定結果から、捕捉相関度を示すピーク値P1またはP2が予め設定した閾値を超えて、実際に当該衛星からの到来電波を捕捉することができると判定した衛星に関してはフラグ「0」を、そうでない衛星にはフラグ「1」を設定するものとして、判定結果を保持する。
同図(C)では、例えば1回目のチップ位相(phase1)においては「衛星1」「衛星4」‥‥「衛星17」「衛星32」が捕捉できないと判定して、それら衛星に対するフラグを「1」としている。
その後、2回目の位相(phase2)におけるサーチでは、前記フラグに「1」を保持した衛星についてのみ、順次それらのC/Aコードを上記レジスタ58A,58Bに設定することで、選択した衛星に対して、順次2つずつ、捕捉相関度を示すピーク値P1,P2が予め設定した閾値を超えるか否かの判定を行なう。
この2回目の位相(phase2)のサーチにおいては、1回目のサーチで受信可能と判定したGPS衛星のみを選択して2回目の捕捉が可能な否かの判定を2つずつ行なうことで、1回目のサーチと合わせたサーチ時間T22を、前記従来の方法によるサーチ時間T1と比較しても分かるように、大幅に半減できる。
なお上記第2及び第3の実施形態では、上記図1に示した捕捉エンジン50のスイッチ回路53から後段を2重化した回路構成したものについて説明したが、本発明はこれに限らず、3系統以上の多重化した回路構成とすることも可能である。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[請求項1]
受信したスペクトラム拡散信号を復調するスペクトラム拡散信号受信装置であって、
位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成手段と、
上記スペクトラム拡散信号と上記キャリア生成手段が出力するキャリア信号とを混合する混合手段と、
上記混合手段の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算手段と、
上記複数の積算手段の各積算出力を加算する加算手段と、
を備えたことを特徴とするスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項2]
上記複数の積算手段は、上記同相位相成分のキャリア信号と上記スペクトラム拡散信号とを混合した上記混合手段の出力を積算するための同相成分積算手段と、上記直交相位相成分のキャリア信号と上記スペクトラム拡散信号とを混合した上記混合手段の出力を積算するための直交相成分積算手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項3]
上記キャリア生成手段は、1チップ周期を複数に分割し、分割した周期である1チップ分割周期で、同相と直交相の位相成分を交互に切替えることを特徴とする請求項1または2記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項4]
上記キャリア生成手段は、
所定の周波数の基準クロック信号を生成する基準クロック生成手段、
上記基準クロック信号の周期の序数をカウントする第1のカウント手段、
上記第1のカウント手段でのカウント値にしたがって同相位相成分のキャリア位相信号を生成する同相位相成分生成手段、
上記第1のカウント手段でのカウント値にしたがって直交相位相成分のキャリア位相信号を生成する直交相位相成分生成手段、
上記第1のカウント手段でのカウント値にしたがって1チップ周期を2以上に分割した上記キャリア生成手段の所定の周期の序数をカウントする第2のカウント手段、及び
上記第2のカウント手段でのカウント値にしたがって上記同相位相成分生成手段及び上記直交相位相成分生成手段の生成する信号を交互に選択して出力する選択手段、
を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項5]
上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持手段と、
疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持手段と、
上記シフト保持手段の保持内容と、上記疑似雑音保持手段の保持内容との相関度を算出する相関度算出手段と、
上記相関度算出手段での算出結果に基づいて上記疑似雑音保持手段が保持する疑似雑音符号を選択する制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項6]
上記複数の積算手段、及び上記加算手段を複数系統備え、
上記複数系統毎に設けた、上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持手段と、
疑似雑音符号を保持する、共有となる少なくとも1つの疑似雑音保持手段と、
上記複数系統毎のシフト保持手段の保持内容と、上記疑似雑音保持手段の保持内容との相関度を算出する、複数の相関度算出手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項7]
上記疑似雑音保持手段が保持する疑似雑音符号を順次切替えて、複数の位相でのスペクトラム拡散信号の受信を並列して実施しながら、一連のスペクトラム拡散信号の受信を順次スキャンさせる制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項6記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項8]
上記複数の積算手段、及び上記加算手段を複数系統備え、
上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持手段と、
疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持手段と、
シフト保持手段の保持内容と、上記疑似雑音保持手段の保持内容との相関度を算出する相関度算出手段と、
を上記複数系統毎にさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項9]
上記複数系統毎の相関度算出手段での算出結果に基づいて上記複数系統毎の疑似雑音保持手段が保持する疑似雑音符号を選択する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項8記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
[請求項10]
上記請求項1乃至9いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置を備えたことを特徴とする時計装置。
[請求項11]
位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成部、受信したスペクトラム拡散信号と上記キャリア生成部が出力するキャリア信号とを混合する混合部、上記混合部の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算部、上記複数の積算部の各積算出力を加算する加算部、上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持部、疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持部、及び上記シフト保持部の保持内容と、上記疑似雑音保持部の保持内容との相関度を算出する相関度算出部を備えた装置でのスペクトラム拡散信号受信方法であって、
上記疑似雑音保持部が保持する疑似雑音符号を順次切替えて、一連のスペクトラム拡散信号の受信を順次スキャンし、上記相関度算出部での算出結果に基づいて2順目以降に上記疑似雑音保持部が保持する疑似雑音符号を順次切替える制御工程を有することを特徴とするスペクトラム拡散信号受信方法。
[請求項12]
位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成部、受信したスペクトラム拡散信号と上記キャリア生成部が出力するキャリア信号とを混合する混合部、上記混合部の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算部、上記複数の積算部の各積算出力を加算する加算部、上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持部、疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持部、及び上記シフト保持部の保持内容と、上記疑似雑音保持部の保持内容との相関度を算出する相関度算出部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、
上記相関度算出部での算出結果に基づいて上記疑似雑音保持部が保持する疑似雑音符号を選択する制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
50…捕捉エンジン、
51…ミキサ、
52…キャリアNCO、
53…スイッチ(SW)回路、
54,54A,54B,55,55A,55B…積分器、
56,56A,56B…加算器、
57,57A,57B…シフトレジスタ、
58,58A,58B…レジスタ、
59,59A,59B…乗算器群、
60,60A,60B…積算部、
61,61A,61B…二乗回路、
71…カウンタ、
72…(サイン波)発振器、
73…(コサイン波)発振器、
74…切替信号発信回路、
75…スイッチ(SW)回路、
80…腕時計、
81…GPS受信処理部
100…捕捉エンジン、
101…チップ位相コントローラ、
110…捕捉エンジン、
111…チップ位相コントローラ。

Claims (12)

  1. 受信したスペクトラム拡散信号を復調するスペクトラム拡散信号受信装置であって、
    位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成手段と、
    上記スペクトラム拡散信号と上記キャリア生成手段が出力するキャリア信号とを混合する混合手段と、
    上記混合手段の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算手段と、
    上記複数の積算手段の各積算出力を加算する加算手段と、
    を備えたことを特徴とするスペクトラム拡散信号受信装置。
  2. 上記複数の積算手段は、上記同相位相成分のキャリア信号と上記スペクトラム拡散信号とを混合した上記混合手段の出力を積算するための同相成分積算手段と、上記直交相位相成分のキャリア信号と上記スペクトラム拡散信号とを混合した上記混合手段の出力を積算するための直交相成分積算手段とを含むことを特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  3. 上記キャリア生成手段は、1チップ周期を複数に分割し、分割した周期である1チップ分割周期で、同相と直交相の位相成分を交互に切替えることを特徴とする請求項1または2記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  4. 上記キャリア生成手段は、
    所定の周波数の基準クロック信号を生成する基準クロック生成手段、
    上記基準クロック信号の周期の序数をカウントする第1のカウント手段、
    上記第1のカウント手段でのカウント値にしたがって同相位相成分のキャリア位相信号を生成する同相位相成分生成手段、
    上記第1のカウント手段でのカウント値にしたがって直交相位相成分のキャリア位相信号を生成する直交相位相成分生成手段、
    上記第1のカウント手段でのカウント値にしたがって1チップ周期を2以上に分割した上記キャリア生成手段の所定の周期の序数をカウントする第2のカウント手段、及び
    上記第2のカウント手段でのカウント値にしたがって上記同相位相成分生成手段及び上記直交相位相成分生成手段の生成する信号を交互に選択して出力する選択手段、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  5. 上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持手段と、
    疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持手段と、
    上記シフト保持手段の保持内容と、上記疑似雑音保持手段の保持内容との相関度を算出する相関度算出手段と、
    上記相関度算出手段での算出結果に基づいて上記疑似雑音保持手段が保持する疑似雑音符号を選択する制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  6. 上記複数の積算手段、及び上記加算手段を複数系統備え、
    上記複数系統毎に設けた、上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持手段と、
    疑似雑音符号を保持する、共有となる少なくとも1つの疑似雑音保持手段と、
    上記複数系統毎のシフト保持手段の保持内容と、上記疑似雑音保持手段の保持内容との相関度を算出する、複数の相関度算出手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  7. 上記疑似雑音保持手段が保持する疑似雑音符号を順次切替えて、複数の位相でのスペクトラム拡散信号の受信を並列して実施しながら、一連のスペクトラム拡散信号の受信を順次スキャンさせる制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項6記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  8. 上記複数の積算手段、及び上記加算手段を複数系統備え、
    上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持手段と、
    疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持手段と、
    シフト保持手段の保持内容と、上記疑似雑音保持手段の保持内容との相関度を算出する相関度算出手段と、
    を上記複数系統毎にさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  9. 上記複数系統毎の相関度算出手段での算出結果に基づいて上記複数系統毎の疑似雑音保持手段が保持する疑似雑音符号を選択する制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項8記載のスペクトラム拡散信号受信装置。
  10. 上記請求項1乃至9いずれか記載のスペクトラム拡散信号受信装置を備えたことを特徴とする時計装置。
  11. 位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成部、受信したスペクトラム拡散信号と上記キャリア生成部が出力するキャリア信号とを混合する混合部、上記混合部の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算部、上記複数の積算部の各積算出力を加算する加算部、上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持部、疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持部、及び上記シフト保持部の保持内容と、上記疑似雑音保持部の保持内容との相関度を算出する相関度算出部を備えた装置でのスペクトラム拡散信号受信方法であって、
    上記疑似雑音保持部が保持する疑似雑音符号を順次切替えて、一連のスペクトラム拡散信号の受信を順次スキャンし、上記相関度算出部での算出結果に基づいて2順目以降に上記疑似雑音保持部が保持する疑似雑音符号を順次切替える制御工程を有することを特徴とするスペクトラム拡散信号受信方法。
  12. 位相成分を所定の周期で切替えてキャリア信号を生成し出力するキャリア生成部、受信したスペクトラム拡散信号と上記キャリア生成部が出力するキャリア信号とを混合する混合部、上記混合部の出力を位相成分ごとに積算する複数の積算部、上記複数の積算部の各積算出力を加算する加算部、上記加算手段の加算出力をシフトしながら保持するシフト保持部、疑似雑音符号を保持する疑似雑音保持部、及び上記シフト保持部の保持内容と、上記疑似雑音保持部の保持内容との相関度を算出する相関度算出部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、
    上記相関度算出部での算出結果に基づいて上記疑似雑音保持部が保持する疑似雑音符号を選択する制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
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