JP2914312B2 - 同期捕捉回路 - Google Patents

同期捕捉回路

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JP2914312B2
JP2914312B2 JP22094796A JP22094796A JP2914312B2 JP 2914312 B2 JP2914312 B2 JP 2914312B2 JP 22094796 A JP22094796 A JP 22094796A JP 22094796 A JP22094796 A JP 22094796A JP 2914312 B2 JP2914312 B2 JP 2914312B2
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美奈子 武石
健 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直接スペクトル拡散
通信方式を用いた通信システムにおける高速同期捕捉に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、直接スペクトル拡散方式を用いた
通信システムにおける拡散符号の同期捕捉用回路として
はマッチドフィルタやスライディング相関器が知られて
いる。マッチドフィルタと呼ばれる受動型の相関器は1
拡散符号周期内で相関が検出でき、構成素子としてはS
AWフィルタなどが従来用いられてきている。近年はデ
ィジタル回路でマッチドフィルタを構成しているものも
ある。一方、スライディング相関器に代表される能動型
の相関器は、受信側でアナログまたはディジタルで逆拡
散用符号信号を生成し受信信号と乗算する回路と、その
乗算値を1拡散符号周期以上の区間で積分する積分器と
で構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来マ
ッチドフィルタで相関器を構成した場合は短時間での符
号同期捕捉は可能となるものの、SAWフィルタは小
型、低コスト化に不向きな素子であり、ディジタル回路
で構成する場合は符号周期が長くなると回路規模の増大
が問題となる。一方でスライディング相関器を用いた場
合では符号周期が長くなるに従って、回路規模はあまり
増大しないが、同期捕捉時間が長くなるという問題点を
持っている。従って、直接スペクトル拡散方式を用いて
小型、低コストな通信装置を実現するには、回路規模を
大きくすることなく比較的高速に符号同期捕捉が行える
符号同期捕捉回路が要求される。
【0004】また、多重通信時や高雑音下においては相
関検出が難しく同期捕捉時間が長くなるだけでなく、誤
同期を起こしやすくなるという問題も生じる。
【0005】本発明は簡易な回路で構成される能動型相
関器を用いつつ、長周期の拡散符号を用いた場合に従来
のスライディング相関器より高速な同期捕捉を可能とす
ることを目的とする。さらに多重通信時や高雑音下にお
いても、高速かつより精度の高い同期捕捉を可能とする
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、直接スペクトル拡散通信による受信信号
を用いて生成した受信符号同期捕捉用信号(受信パイロ
ット信号)の任意区間のパターンを記憶する多段シフト
レジスタと、前記任意区間のパターンを初期値として逆
拡散符号を巡回生成する逆拡散符号生成回路と、前記受
信パイロット信号と前記逆拡散符号との相関を検出する
相関器とを有し、前記多段シフトレジスタによる記憶
と、前記逆拡散符号生成回路による前記逆拡散符号の巡
回生成と、前記相関器による相関検出とを繰り返すこと
により符号同期検出を行うことにしたものである。
【0007】また、多重通信時や高雑音下など受信パイ
ロット信号のパターンの信頼性が低くなる環境下では、
受信側で予め記憶している拡散符号パターンと検出した
受信パイロット信号パターンを比較、照合し、最も確か
らしいパターンを推定、そのパターンを符号位相オフセ
ットとして参照用逆拡散符号を生成することにより、よ
り精度の高い同期捕捉回路を構成している。
【0008】これにより、簡易な回路で構成される能動
型相関器を用いつつ、従来のスライディング相関器より
高速な同期捕捉回路が実現可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用信号を通信
信号に多重化した直接スペクトル拡散通信で、受信信号
から生成したベースバンド信号をディジタル化した受信
符号同期捕捉用信号の任意区間のパターンを記憶する多
段シフトレジスタと、前記任意区間のパターンを初期値
として逆拡散符号を巡回生成する逆拡散符号生成回路
と、前記受信符号同期捕捉用信号と前記逆拡散符号との
相関を検出する相関器とを有し、前記多段シフトレジス
タによる記憶と、前記逆拡散符号生成回路による前記逆
拡散符号の巡回生成と、前記相関器による相関検出とを
繰り返すことにより符号同期検出を行うことを特徴とす
る同期捕捉回路としたものであり、周期長の長い拡散符
号を用いた場合に、受信符号同期捕捉用信号から参照用
の初期値パターンを検出して逆拡散符号を生成し、相関
検出を行うことで、従来のスライディング相関器を用い
る場合に比べ、短時間で符号同期捕捉が可能となる作用
を有する。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、拡散符号
のみを繰り返す符号同期捕捉用信号を通信信号に多重化
した直接スペクトル拡散通信で、受信信号から生成した
ベースバンド信号をディジタル化した受信符号同期捕捉
用信号の任意区間のパターンを記憶する多段シフトレジ
スタと、前記任意区間のパターンを用いて符号位相オフ
セットを推定する推定回路と、前記符号位相オフセット
を初期値として逆拡散符号を巡回生成する逆拡散符号生
成回路と、前記受信符号同期捕捉用信号と前記逆拡散符
号との相関を検出する相関器とを有し、前記多段シフト
レジスタによる記憶と、前記推定回路による推定と、前
記逆拡散符号符号生成回路による前記逆拡散符号の巡回
生成と、前記相関器による相関検出とを繰り返すことに
より符号同期検出を行うことを特徴とする同期捕捉回路
としたものであり、周期長の長い拡散符号を用いた場合
に、受信符号同期捕捉用信号から予め設定してある任意
のアルゴリズムに従って参照用の符号位相オフセットパ
ターンを推定して逆拡散符号を生成し、相関検出を行う
ことで、従来のスライディング相関器を用いる場合に比
べ、多重通信時や高雑音下においても短時間で精度の高
い符号同期捕捉が可能となる作用を有する。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、パターン
の異なる直交2成分を有する受信信号を直交検波して生
成した2成分のベースバンド信号をそれぞれディジタル
化して2成分の受信符号同期捕捉用信号とし、前記2成
分の受信符号同期捕捉用信号のうち少なくとも一方を用
いて符号同期検出を行うことを特徴とする請求項1また
は2記載の同期捕捉回路としたものであり、直交する2
成分、すなわち同相成分と直交成分で、異なる周期長の
長い拡散符号を用いた場合に、少なくとも一方の符号毎
に参照用の初期値パターンを検出して逆拡散符号を生
成、相関検出を行うことで、従来のスライディング相関
器を用いる場合に比べ、多重通信時や高雑音下において
も短時間で精度の高い符号同期捕捉が可能となる作用を
有する。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、拡散符号
のみを繰り返す符号同期捕捉用信号を通信信号に多重化
した直接スペクトル拡散通信で、周期長が等しく、かつ
パターンの異なる直交2成分を有する受信信号を直交検
波して生成した2成分のベースバンド信号をそれぞれデ
ィジタル化して2成分の受信符号同期捕捉用信号とし、
前記2成分の受信符号同期捕捉用信号の任意の同一区間
の2成分のパターンをそれぞれ記憶する2つの多段シフ
トレジスタと、前記同一区間の2成分のパターンの組み
合わせを用いてそれぞれの成分に対応する2成分の符号
位相オフセットを推定する推定回路と、前記2成分の符
号位相オフセットをそれぞれの初期値として2成分の逆
拡散符号をそれぞれ巡回生成する2つの逆拡散符号生成
回路と、前記2成分の受信符号同期捕捉用信号とそれぞ
れの成分に対応する前記2成分の逆拡散符号との相関を
それぞれ検出する2つの相関器とを有し、前記2つの多
段シフトレジスタによるそれぞれの成分の記憶と、前記
推定回路による推定と、前記2つの逆拡散符号生成回路
による前記2成分の逆拡散符号のそれぞれの巡回生成
と、前記2つの相関器によるそれぞれの成分の相関検出
とを繰り返すことにより符号同期検出を行うことを特徴
とする同期捕捉回路としたものであり、直交する2成
分、すなわち同相成分と直交成分で、周期長の長い異な
る拡散符号を用いた場合に、受信符号同期捕捉用信号の
同相成分と直交成分のパターンの組み合わせが一意に決
まることを利用して、予め設定してある任意のアルゴリ
ズムに従って同相成分、直交成分の各々の参照用の符号
位相オフセットパターンの組み合わせを推定して逆拡散
符号を生成し、相関検出を行うことで、従来のスライデ
ィング相関器を用いる場合に比べ、多重通信時や高雑音
下においても短時間で精度の高い符号同期捕捉が可能と
なる作用を有する。
【0013】また、請求項5に記載の発明は、拡散符号
のみを繰り返す符号同期捕捉用信号を通信信号に多重化
した直接スペクトル拡散通信で、受信信号から生成した
ベースバンド信号をディジタル化した受信符号同期捕捉
用信号の任意区間のパターンを記憶する多段シフトレジ
スタと、前記任意区間のパターンと予め設定されたパタ
ーンとのいずれかを選択して出力する初期値切り替え回
路と、前記初期値切り替え回路の出力を初期値として逆
拡散符号を巡回生成する逆拡散符号生成回路と、前記受
信符号同期捕捉用信号と前記逆拡散符号との相関を検出
する相関器とを有し、はじめは、前記多段シフトレジス
タによる記憶と、前記初期値切り替え回路による前記任
意区間のパターンの出力と、前記逆拡散符号生成回路に
よる前記逆拡散符号の巡回生成と、前記相関器による相
関検出とを繰り返すことにより符号同期検出を行い、予
め設定した任意の繰り返し回数以内に符号同期検出が成
功しなかった場合は、前記初期値切り替え回路は出力を
前記予め設定されたパターンに切り替え、前記予め設定
されたパターンを初期値とした前記逆拡散符号の巡回生
成と、相関検出とを繰り返すことにより符号同期検出を
行うことを特徴とする同期捕捉回路としたものであり、
周期長の長い拡散符号を用いた場合に、受信符号同期捕
捉用信号から参照用の符号位相オフセットパターンを検
出して逆拡散符号を生成する回路と、従来の逆拡散符号
生成回路とを有し、通信環境が比較的良い場合は符号位
相オフセットパターンを検出して逆拡散符号を生成し相
関検出を行うことで短時間符号同期捕捉が可能であり、
干渉波や雑音等により符号位相オフセットパターンが正
確に検出できない場合は従来の逆拡散符号生成方法によ
る相関検出に切り替えることで、回路規模を大きくする
ことなく通信環境に応じた効率の良い符号同期捕捉が可
能となる作用を有する。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、拡散符
号のみを繰り返す符号同期捕捉用信号を通信信号に多重
化した直接スペクトル拡散通信で、受信信号から生成し
たベースバンド信号をディジタル化した受信符号同期捕
捉用信号の任意区間のパターンを記憶する多段シフトレ
ジスタと、前記任意区間のパターンを用いて符号位相オ
フセットを推定する推定回路と、前記符号位相オフセッ
トと予め設定されたパターンとのいずれかを選択して出
力する初期値切り替え回路と、前記初期値切り替え回路
の出力を初期値として逆拡散符号を巡回生成する逆拡散
符号生成回路と、前記受信符号同期捕捉用信号と前記逆
拡散符号との相関を検出する相関器とを有し、はじめ
は、前記多段シフトレジスタによる記憶と、前記推定回
路による推定と、前記初期値切り替え回路による前記符
号位相オフセットの出力と、前記逆拡散符号生成回路に
よる前記逆拡散符号の巡回生成と、前記相関器による相
関検出とを繰り返すことにより符号同期検出を行い、予
め設定した任意の繰り返し回数以内に符号同期検出が成
功しなかった場合は、前記初期値切り替え回路は出力を
前記予め設定されたパターンに切り替え、前記予め設定
されたパターンを初期値とした前記逆拡散符号の巡回生
成と、相関検出とを繰り返すことにより符号同期検出を
行うことを特徴とする同期捕捉回路としたものであり、
周期長の長い拡散符号を用いた場合に、受信符号同期捕
捉用信号から予め設定してある任意のアルゴリズムに従
って参照用の符号位相オフセットパターンを推定して逆
拡散符号を生成する回路と、従来の逆拡散符号生成回路
とを有し、通信環境が比較的良い場合は符号位相オフセ
ットパターンを推定して逆拡散符号を生成し、相関検出
を行うことで、短時間で精度の高い符号同期捕捉が可能
であり、通信環境の悪化により符号位相オフセットパタ
ーンが正確に推定できない場合は従来逆拡散符号生成方
法による相関検出に切り替えることで、回路規模を大き
くすることなく通信環境に応じた効率の良い符号同期捕
捉が可能となる作用を有する。
【0015】また、請求項7に記載の発明は、拡散符号
のみを繰り返す符号同期捕捉用信号を通信信号に多重化
した直接スペクトル拡散通信で、周期長が等しく、かつ
パターンの異なる直交2成分を有する受信信号を直交検
波して生成した2成分のベースバンド信号をそれぞれデ
ィジタル化して2成分の受信符号同期捕捉用信号とし、
前記2成分の受信符号同期捕捉用信号の任意の同一区間
の2成分のパターンをそれぞれ記憶する2つの多段シフ
トレジスタと、前記同一区間の2成分のパターンの組み
合わせを用いてそれぞれの成分に対応する2成分の符号
位相オフセットを推定する推定回路と、前記2成分の符
号位相オフセットとそれぞれの成分に対応して予め設定
された2成分のパターンとのいずれかを選択してそれぞ
れの成分を出力する2つの初期値切り替え回路と、前記
2つの初期値切り替え回路の2成分の出力をそれぞれの
成分の初期値として2成分の逆拡散符号をそれぞれ巡回
生成する2つの逆拡散符号生成回路と、前記2成分の受
信符号同期捕捉用信号とそれぞれの成分に対応する前記
2成分の逆拡散符号との相関をそれぞれ検出する2つの
相関器とを有し、はじめは、前記2つの多段シフトレジ
スタによるそれぞれの成分の記憶と、前記推定回路によ
る推定と、前記2つの初期値切り替え回路による前記2
成分の符号位相オフセットのそれぞれの出力と、前記2
つの逆拡散符号生成回路による前記2成分の逆拡散符号
のそれぞれの巡回生成と、前記2つの相関器によるそれ
ぞれの成分の相関検出とを繰り返すことにより符号同期
検出を行い、予め設定した任意の繰り返し回数以内に符
号同期検出が成功しなかった場合は、前記2つの初期値
切り替え回路は出力を前記予め設定された2成分のパタ
ーンにそれぞれ切り替え、前記予め設定された2成分の
パターンをそれぞれの初期値とした前記2成分の逆拡散
符号のそれぞれの巡回生成と、それぞれの成分の相関検
出とを繰り返すことにより符号同期検出を行うことを特
徴とする同期捕捉回路としたものであり、直交する2成
分、すなわち同相成分と直交成分で、周期長の長い異な
る拡散符号を用いた場合に、受信符号同期捕捉用信号の
同相成分と直交成分のパターンの組み合わせが一意に決
まることを利用して、予め設定してある任意のアルゴリ
ズムに従って同相成分、直交成分の各々の参照用の符号
位相オフセットパターンの組み合わせを推定して逆拡散
符号を生成する回路と、従来の逆拡散符号生成回路とを
有し、通信環境が比較的良い場合は符号位相オフセット
パターンを推定して逆拡散符号を生成し、相関検出を行
うことで、短時間で精度の高い符号同期捕捉が可能であ
り、通信環境の劣化により符号位相オフセットパターン
が正確に推定できない場合は従来の逆拡散符号生成方法
による相関検出に切り替えることで、回路規模を大きく
することなく通信環境に応じた効率の良い符号同期捕捉
が可能となる作用を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図12を用いて説明する。 (実施の形態1)本発明の実施の形態を、図1から図3
を用いて説明する。
【0017】図1は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図1において、10は送
信装置で、無線送信制御部11、符号同期信号変調部1
2、データ信号拡散変調部13、局発信号発生器14、
合成器15、送信アンテナ16により構成されている。
送信装置10に入力された送信データは、情報信号とし
て無線送信制御部11を介してデータ信号拡散変調部1
3に入力され、局発信号発生器14により発生された拡
散符号で直接拡散された通信信号となり、合成器15に
送出される。拡散符号は符号同期信号変調部12にも入
力され、拡散符号だけを繰り返す符号同期捕捉用信号を
生成し、合成器15に送出される。合成器15は、通信
信号に、通信信号を含む同じ周波数帯で通信する他の通
信信号を全て多重した場合の総信号レベルより大きいレ
ベルで符号同期捕捉用信号を多重して送信アンテナ16
に送出し、多重化された信号が送信アンテナ16から送
信される。
【0018】図1において、20は受信装置で、受信ア
ンテナ21、検波回路22、アナログ/ディジタル(以
下、A/D)コンバータ23、クロック再生回路24、
データ復号回路25、符号同期検出回路26と無線受信
制御部27からなる本発明の同期捕捉回路28により構
成されている。受信アンテナ21で受信した受信信号は
検波回路22に入力され、周波数変換及び検波されてベ
ースバンド信号が生成される。ベースバンド信号はA/
Dコンバータ23によりディジタル化されて受信符号同
期捕捉用信号(受信パイロット信号)となり、クロック
再生回路24、データ復号回路25、同期捕捉回路28
内の符号同期検出回路26に入力される。これにより、
クロック再生回路24では符号クロックを再生し、デー
タ復号回路25では逆拡散とデータの復号を行い、符号
同期検出回路26では拡散符号のパターン同期を検出
し、これらの回路と無線受信制御部27とが信号の入出
力を行い、無線受信制御部27から受信データが出力さ
れる。
【0019】次に、本発明の同期捕捉回路28の構成に
ついて、図2を用いてその一例を示す。同期捕捉回路2
8内の符号同期検出回路26は、受信パイロット信号を
2値判定する判定回路101、判定回路101の出力を
記憶するN段のシフトレジスタS1 〜SN 、逆拡散符号
生成のためのN段のシフトレジスタR1 〜RN 、加算器
102、シフトレジスタR1 〜RN の初期値のロードを
切り替えるセレクタ103、受信信号(ここではシフト
レジスタを介して入力される受信パイロット信号)を予
め設定した時間分遅延させる遅延回路104、受信信号
と逆拡散符号とを乗算する乗算器105、乗算結果を一
定区間積分する積分器106、積分器の出力値から相関
が検出されたか否かを判定する相関検出判定器107、
制御回路108により構成される。
【0020】以上のように構成された同期捕捉回路28
について、回路動作のフローチャートを図3に示す。図
2と図3を用いて同期捕捉回路28の動作を説明する。
受信装置の電源投入等により同期捕捉回路28を初期化
した後、データとして受信パイロット信号が入力され、
判定回路101で入力受信パイロット信号を1、0の2
値に判定する。判定された値をシフトレジスタS1 に入
力し、S1 〜SN-1 の各シフトレジスタ出力を、各々次
のシフトレジスタに順にシフト入力する。このようにし
てNチップの受信信号が記憶されると、制御回路108
はセレクタ103に初期値ロード用の切り替え信号を送
り、シフトレジスタS1 〜SN の出力を各々シフトレジ
スタR1 〜RN に入力する。セレクタ103の初期値ロ
ード用の切り替え信号は、一回信号をロードすると信号
シフト状態となる。次のチップクロックタイミングから
は、シフトレジスタR1 〜RN は信号シフトを行うとと
もに予め選択されたシフトレジスタ(図2ではR2 、R
3 、RN )の出力を加算器102へ入力し、ロードされ
たパターンから始まる参照用の逆拡散符号の生成を行
う。
【0021】一方、シフトレジスタSN から出力された
受信信号は、逆拡散符号生成用のシフトレジスタRN
力と乗算タイミングが合うように、遅延回路104で任
意のチップクロックタイミングだけ遅延されて乗算器1
05へ入力され、シフトレジスタRN 出力と乗算され
る。積分器106では、乗算器105の乗算結果を制御
回路108で指定された任意のLチップ(N≦L≦
N )区間について積分する。その積分値出力は、相関
検出判定器107において、制御回路108で設定され
た閾値と比較され、符号同期が捕捉できたか否かの判定
結果を制御回路108に送る。
【0022】制御回路108では、符号同期捕捉ができ
なかった場合、セレクタ103の切り替え信号を初期値
ロード用に切り替え、その時点でのシフトレジスタS1
〜S N の出力を各々シフトレジスタR1 〜RN に入力
し、再度ロードされたパターンを初期値とする参照用の
逆拡散符号の生成、相関検出といった一連の動作を行
い、符号同期捕捉が確立できるまで繰り返す。相関検出
判定器107から符号同期捕捉の確立信号がきた場合
は、制御回路108は各制御信号をそのまま保持し、以
降の符号同期捕捉確立信号を監視する。再び符号同期捕
捉がはずれた場合は、制御回路108はセレクタ103
の切り替え信号を初期値ロード用に切り替え、一連の符
号同期捕捉動作を繰り返す。
【0023】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、受信パイロット信号のパターンを基に参照用の逆拡
散符号を生成する回路を設けて相関検出を行うことによ
り、周期長の長い拡散符号を用いたシステムで従来のス
ライディング相関器を用いる場合に比べ、符号同期捕捉
を短時間で行うことができる。
【0024】(実施の形態2)本発明の実施の形態を、
図4から図6を用いて説明する。
【0025】図4は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図4において、10は送
信装置で、無線送信制御部11、符号同期信号変調部1
2、データ信号拡散変調部13、局発信号発生器14、
合成器15、送信アンテナ16により構成されている。
送信装置10に入力された送信データは、情報信号とし
て無線送信制御部11を介してデータ信号拡散変調部1
3に入力され、局発信号発生器14により発生された拡
散符号で直接拡散された通信信号となり、合成器15に
送出される。拡散符号は符号同期信号変調部12にも入
力され、拡散符号だけを繰り返す符号同期捕捉用信号を
生成し、合成器15に送出される。合成器15は、通信
信号に、通信信号を含む同じ周波数帯で通信する他の通
信信号を全て多重した場合の総信号レベルより大きいレ
ベルで符号同期捕捉用信号を多重して送信アンテナ16
に送出し、多重化された信号が送信アンテナ16から送
信される。
【0026】図4において、30は受信装置で、受信ア
ンテナ31、検波回路32、Kビットのアナログ/ディ
ジタル(以下、A/D)コンバータ33、クロック再生
回路34、データ復号回路35、符号同期検出回路36
と無線受信制御部37からなる本発明の同期捕捉回路3
8により構成されている。受信アンテナ31で受信した
受信信号は検波回路32に入力され、周波数変換及び検
波されてベースバンド信号が生成される。ベースバンド
信号はKビットのA/Dコンバータ33によりディジタ
ル化されてKビットの受信符号同期捕捉用信号(受信パ
イロット信号)となり、クロック再生回路34、データ
復号回路35、同期捕捉回路38内の符号同期検出回路
36に入力される。これにより、クロック再生回路34
では符号クロックを再生し、データ復号回路35では逆
拡散とデータの復号を行い、符号同期検出回路36では
拡散符号のパターン同期を検出し、これらの回路と無線
受信制御部37とが信号の入出力を行い、無線受信制御
部37から受信データが出力される。
【0027】次に、本発明の同期捕捉回路38の構成に
ついて、図5を用いてその一例を示す。同期捕捉回路3
8内の符号同期検出回路36は、Kビットの受信パイロ
ット信号を記憶するN段のパラレルシフトレジスタ群S
j1〜SjN(1≦j≦K)、N段のパラレルシフトレジス
タ群Sj1〜SjNの出力を基に逆拡散符号の初期値を推定
する推定回路201、逆拡散符号生成のためのN段のシ
フトレジスタR1 〜R N 、加算器202、シフトレジス
タR1 〜RN の初期値のロードを切り替えるセレクタ2
03、受信信号(ここではパラレルシフトレジスタ群を
介して入力される受信パイロット信号)を予め設定した
時間分遅延させるKビットパラレル遅延回路204、受
信信号と逆拡散符号とを乗算する乗算器205、乗算結
果を一定区間積分する積分器206、積分器の出力値か
ら相関が検出されたか否かを判定する相関検出判定器2
07、制御回路208により構成される。
【0028】以上のように構成された同期捕捉回路38
について、回路動作のフローチャートを図6に示す。図
5と図6を用いて同期捕捉回路38の動作を説明する。
受信装置の電源投入等により同期捕捉回路38を初期化
した後、データとしてKビットの受信パイロット信号が
入力される。Kビットの受信パイロット信号をパラレル
シフトレジスタ群Sj1に入力し、Sj1〜SjN-1の各パラ
レルシフトレジスタ群出力を、各々次のパラレルシフト
レジスタ群に順にシフト入力する。このようにしてNチ
ップの受信信号が記憶されると、推定回路201ではパ
ラレルシフトレジスタ群Sj1〜SjN-1のデータを基に受
信符号パターンを推定する。
【0029】本実施の形態では、例えばハミング距離に
よる推定を行うとすると、パラレルシフトレジスタ群S
j1〜SjN出力をアクセスアドレスとするROM(Rea
dOnly Memory)を用い、アクセスアドレス
を受信信号パターンとしたときに、その値から最もハミ
ング距離の近い拡散符号パターンを推定値として予めR
OMに記憶しておく。従って、ある任意のパラレルシフ
トレジスタ群Sj1〜SjN出力、すなわちアクセスアドレ
スが定まれば拡散符号パターン初期値Nチップが決ま
る。
【0030】制御回路208はセレクタ203に初期値
ロード用の切り替え信号を送り、推定回路201(本実
施の形態ではROM)出力を各々シフトレジスタR1
Nに入力する。セレクタ203の初期値ロード用の切
り替え信号は、一回信号をロードすると信号シフト状態
となる。次のチップクロックタイミングからは、シフト
レジスタR1 〜RN は信号シフトを行うとともに予め選
択されたシフトレジスタ(図5ではR2 、R3 、RN
の出力を加算器202へ入力し、ロードされたパターン
から始まる参照用の逆拡散符号の生成を行う。
【0031】一方、パラレルシフトレジスタ群SjNから
出力された受信信号は、逆拡散符号生成用のシフトレジ
スタRN 出力と乗算タイミングが合うように、Kビット
パラレル遅延回路204で任意のチップクロックタイミ
ングだけ遅延されて乗算器205へ入力され、シフトレ
ジスタRN 出力と乗算される。積分器206では、乗算
器205の乗算結果を制御回路208で指定された任意
のLチップ(N≦L≦2N )区間について積分する。そ
の積分値出力は、相関検出判定器207において、制御
回路208で設定された閾値と比較され、符号同期が捕
捉できたか否かの判定結果を制御回路208に送る。
【0032】制御回路208では、符号同期捕捉ができ
なかった場合、セレクタ203の切り替え信号を初期値
ロード用に切り替え、その時点での推定回路201の出
力を各々シフトレジスタR1 〜RN に入力し、再度ロー
ドされたパターンを初期値とする参照用の逆拡散符号の
生成、相関検出といった一連の動作を行い、符号同期捕
捉が確立できるまで繰り返す。相関検出判定器207か
ら符号同期捕捉の確立信号がきた場合は、制御回路20
8は各制御信号をそのまま保持し、以降の符号同期捕捉
確立信号を監視する。再び符号同期捕捉がはずれた場合
は、制御回路208はセレクタ203の切り替え信号を
初期値ロード用に切り替え、一連の符号同期捕捉動作を
繰り返す。
【0033】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、受信パイロット信号のパターンを基に推定される符
号位相オフセットを持つ参照用の逆拡散符号を生成する
回路を設けて相関検出を行うことにより、周期長の長い
拡散符号を用いたシステムで従来のスライディング相関
器を用いる場合に比べ、多重通信時や高雑音下において
も短時間で精度の高い符号同期捕捉が可能となる。
【0034】なお、以上の説明では、初期値の推定回路
をハミング距離を用いたROMで構成した例で説明した
が、その他のアルゴリズムを用いたり、回路をROMで
はなくロジック回路などで構成しても同様に実現可能で
ある。
【0035】(実施の形態3)本発明の実施の形態を、
図7と図8を用いて説明する。
【0036】図7は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図7において、40は送
信装置で、無線送信制御部41、符号同期信号直交変調
部42、データ信号直交拡散変調部43、局発信号発生
器44、π/2位相シフト回路45、合成器46、送信
アンテナ47により構成されている。送信装置40に入
力された送信データの同相成分(Ich)及び直交成分
(Qch)は、情報信号として無線送信制御部41を介
してデータ信号直交拡散変調部43に入力され、Ich
は局発信号発生器44により発生されたIch拡散符号
で直接拡散されたIch通信信号となり、Qchは局発
信号発生器44により発生された拡散符号をπ/2位相
シフトしたQch拡散符号で直接拡散されたQch通信
信号となり、いずれも合成器46に送出される。Ich
拡散符号及びQch拡散符号は符号同期信号直交変調部
42にも入力され、それぞれ拡散符号だけを繰り返す符
号同期捕捉用信号を生成し、合成器46に送出される。
合成器46は、通信信号に、通信信号を含む同じ周波数
帯で通信する他の通信信号を全て多重した場合の総信号
レベルより大きいレベルで符号同期捕捉用信号を多重し
て送信アンテナ47に送出し、多重化された信号が送信
アンテナ47から送信される。
【0037】図7において、50は受信装置で、受信ア
ンテナ51、直交検波回路52、Ichアナログ/ディ
ジタル(以下、IchA/D)コンバータ53、Qch
アナログ/デジタル(以下、QchA/D)コンバータ
54、クロック再生回路55、データ復号回路56、符
号同期検出回路57と無線受信制御部58からなる本発
明の同期捕捉回路59により構成されている。受信アン
テナ51で受信した受信信号は直交検波回路52に入力
され、周波数変換及び直交検波されてIchベースバン
ド信号とQchベースバンド信号が生成される。Ich
ベースバンド信号はIchA/Dコンバータ53によ
り、Qchベースバンド信号はQchA/Dコンバータ
54により、それぞれディジタル化されてIchとQc
hの受信符号同期捕捉用信号(受信パイロット信号)と
なり、クロック再生回路55、データ復号回路56、同
期捕捉回路59内の符号同期検出回路57に入力され
る。これにより、クロック再生回路55では符号クロッ
クを再生し、データ復号回路56では逆拡散とデータの
復号を行い、符号同期検出回路57では拡散符号のパタ
ーン同期を検出し、これらの回路と無線受信制御部58
とが信号の入出力を行い、無線受信制御部58から受信
データが出力される。
【0038】次に、本発明の同期捕捉回路59の構成に
ついて、図8を用いてその一例を示す。同期捕捉回路5
9内の符号同期検出回路57は、直交検波されて生成さ
れたIchとQchの受信パイロット信号をそれぞれ独
立に符号同期検出するように、IchブロックとQch
ブロックとを有している。それぞれのブロックにおいて
は、Ichの受信パイロット信号とQchの受信バイロ
ット信号の対応するそれぞれを、2値判定する判定回路
301と311、判定回路301と311の出力をそれ
ぞれ記憶するN段のシフトレジスタSi1〜SiNとSq1
qN、逆拡散符号生成のためのN段のシフトレジスタR
i1〜RiNとRq1〜RqN、加算器302と312、シフト
レジスタRi1〜RiNとRq1〜RqNの初期値のロードを切
り替えるセレクタ303と313、それぞれの受信信号
(ここではシフトレジスタを介して入力される受信パイ
ロット信号)を予め設定した時間分遅延させる遅延回路
304と314、それぞれの受信信号と対応する逆拡散
符号とをそれぞれ乗算する乗算器305と315、それ
ぞれの乗算結果を一定区間積分する積分器306と31
6を有する。同期捕捉回路59は、Ichブロックと、
Qchブロックと、それぞれの積分器の出力値から相関
が検出されたか否かを判定する相関検出判定器307
と、制御回路308により構成される。
【0039】以上のように構成された同期捕捉回路59
の動作は、IchブロックとQchブロックそれぞれに
おいて、(実施の形態1)で示した図3のフローチャー
トと同様である。ただし、相関検出判定器307は、積
分器306の出力と積分器316の出力の少なくとも一
方の出力を用いて相関検出を行うとする。
【0040】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、Ich、Qchで各々異なる拡散符号を用いた場合
においても、それぞれのch毎に受信パイロット信号の
パターンを基に参照用の逆拡散符号を生成する回路を設
けて相関検出を行うことにより、周期長の長い拡散符号
を用いたシステムで従来のスライディング相関器を用い
る場合に比べ、符号同期捕捉を短時間で行うことができ
る。
【0041】なお、IchA/DコンバータとQchA
/DコンバータをそれぞれKビットのA/Dコンバータ
とし、同期捕捉回路59内のIchブロック、Qchブ
ロックをいずれもそれぞれ図5と同様の構成とし、(実
施の形態2)で示した推定回路を設けても良い。
【0042】(実施の形態4)本発明の実施の形態を、
図7と図9、図10を用いて説明する。
【0043】図7は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図7において、40は送
信装置で、無線送信制御部41、符号同期信号直交変調
部42、データ信号直交拡散変調部43、局発信号発生
器44、π/2位相シフト回路45、合成器46、送信
アンテナ47により構成されている。送信装置40に入
力された送信データの同相成分(Ich)及び直交成分
(Qch)は、情報信号として無線送信制御部41を介
してデータ信号直交拡散変調部43に入力され、Ich
は局発信号発生器44により発生されたIch拡散符号
で直接拡散されたIch通信信号となり、Qchは局発
信号発生器44により発生された拡散符号をπ/2位相
シフトしたQch拡散符号で直接拡散されたQch通信
信号となり、いずれも合成器46に送出される。Ich
拡散符号及びQch拡散符号は符号同期信号直交変調部
42にも入力され、それぞれ拡散符号だけを繰り返す符
号同期捕捉用信号を生成し、合成器46に送出される。
合成器46は、通信信号に、通信信号を含む同じ周波数
帯で通信する他の通信信号を全て多重した場合の総信号
レベルより大きいレベルで符号同期捕捉用信号を多重し
て送信アンテナ47に送出し、多重化された信号が送信
アンテナ47から送信される。
【0044】図7において、50は受信装置で、受信ア
ンテナ51、直交検波回路52、KビットのIchアナ
ログ/ディジタル(以下、IchA/D)コンバータ5
3、KビットのQchアナログ/デジタル(以下、Qc
hA/D)コンバータ54、クロック再生回路55、デ
ータ復号回路56、符号同期検出回路57と無線受信制
御部58からなる本発明の同期捕捉回路59により構成
されている。受信アンテナ51で受信した受信信号は直
交検波回路52に入力され、周波数変換及び直交検波さ
れてIchベースバンド信号とQchベースバンド信号
が生成される。Ichベースバンド信号はKビットのI
chA/Dコンバータ53により、Qchベースバンド
信号はKビットのQchA/Dコンバータ54により、
それぞれディジタル化されて、それぞれKビットの、I
chとQchの受信符号同期捕捉用信号(受信パイロッ
ト信号)となり、クロック再生回路55、データ復号回
路56、同期捕捉回路59内の符号同期検出回路57に
入力される。これにより、クロック再生回路55では符
号クロックを再生し、データ復号回路56では逆拡散と
データの復号を行い、符号同期検出回路57では拡散符
号のパターン同期を検出し、これらの回路と無線受信制
御部58とが信号の入出力を行い、無線受信制御部58
から受信データが出力される。
【0045】次に、本発明の同期捕捉回路59の構成に
ついて、図9を用いてその一例を示す。同期捕捉回路5
9内の符号同期検出回路57は、直交検波されて生成さ
れたKビットのIchとQchの受信パイロット信号を
それぞれ記憶するN段のパラレルシフトレジスタ群S
ij1 〜SijN 、Sqj1 〜SqjN (1≦j≦K)、N段の
パラレルシフトレジスタ群Sij1 〜SijN 、Sqj1 〜S
qjN の出力を基に逆拡散符号の初期値を推定する推定回
路401、逆拡散符号生成のためのN段のシフトレジス
タRi1〜RiNとRq1〜RqN、加算器402と412、シ
フトレジスタRi1〜RiNとRq1〜RqNの初期値のロード
を切り替えるセレクタ403と413、それぞれの受信
信号(ここではパラレルシフトレジスタ群を介して入力
される受信パイロット信号)を予め設定した時間分遅延
させるKビットパラレル遅延回路404と414、それ
ぞれの受信信号と対応する逆拡散符号とをそれぞれ乗算
する乗算器405と415、それぞれの乗算結果を一定
区間積分する積分器406と416、それぞれの積分器
の出力値から相関が検出されたか否かを判定する相関検
出判定器407、制御回路408により構成される。
【0046】以上のように構成された同期捕捉回路59
について、回路動作のフローチャートを図10に示す。
図9と図10を用いて同期捕捉回路59の動作を説明す
る。受信装置の電源投入等により同期捕捉回路59を初
期化した後、データとしてKビットのIch、Qch受
信パイロット信号がそれぞれ入力される。KビットのI
ch、Qchの受信パイロット信号をそれぞれパラレル
シフトレジスタ群Sij 1 、Sqj1 に入力し、Sij1 〜S
ijN-1 、Sqj1 〜SqjN-1 の各パラレルシフトレジスタ
群出力を、各々次のパラレルシフトレジスタ群に順にシ
フト入力する。このようにしてそれぞれNチップの受信
信号が記憶されると、推定回路401ではパラレルシフ
トレジスタ群Sij1 〜SijN-1 、Sqj1 〜SqjN-1 のデ
ータを基にIchとQchの受信符号パターンをそれぞ
れ推定する。このとき、Ich、Qchの拡散符号は、
同じ周期長で相互に固定の符号パターンの組み合わせを
用いていることを利用して推定を行う。
【0047】本実施の形態では、例えばハミング距離に
よる推定を行うとすると、パラレルシフトレジスタ群S
ij1 〜SijN とSqj1 〜SqjN 出力をアクセスアドレス
とするROM(Read Only Memory)を
用い、アクセスアドレスを受信信号パターンとしたとき
に、その値から最もハミング距離の近いIchとQch
の拡散符号パターンの組み合わせを推定値として予めR
OMに記憶しておく。従って、ある任意のパラレルシフ
トレジスタ群Sij1 〜SijN 、Sqj1 〜SqjNの出力、
すなわちアクセスアドレスがそれぞれ定まれば、Ich
拡散符号パターン初期値NチップとQch拡散符号パタ
ーン初期値Nチップが決まる。
【0048】制御回路408はセレクタ403と413
に初期値ロード用の切り替え信号を送り、推定回路40
1(本実施の形態ではROM)から出力されるIchと
Qchの推定パターンを、それぞれシフトレジスタ群R
i1〜RiNとRq1〜RqNに入力する。初期値ロード用の切
り替え信号は、一回信号をロードすると信号シフト状態
となる。次のチップクロックタイミングからは、シフト
レジスタ群Ri1〜RiNとRq1〜RqNは信号シフトを行う
とともに予め選択されたシフトレジスタ(図9ではそれ
ぞれRi3とRiN、及びRq2、Rq3、RqN)の出力をそれ
ぞれの加算器402と412へ入力し、それぞれロード
されたパターンから始まる参照用のIch逆拡散符号と
Qch逆拡散符号の生成を行う。
【0049】一方、パラレルシフトレジスタ群SijN
qjN から出力されたIch、Qchの受信信号は、逆
拡散符号生成用のシフトレジスタRiN 、RqN の出力と
それぞれ乗算タイミングが合うように、それぞれKビッ
トパラレル遅延回路404と414で任意のチップクロ
ックタイミングだけ遅延されて乗算器405と415へ
入力され、それぞれシフトレジスタRiN 、RqN の出力
と乗算される。積分器406と416では、乗算器40
5と415の乗算結果を制御回路408で指定された任
意のLチップ(N≦L≦2N )区間について積分する。
その積分値出力は、相関検出判定器407において、制
御回路408で設定された閾値と比較され、符号同期が
捕捉できたか否かの判定結果を制御回路408に送る。
【0050】制御回路408では、符号同期捕捉ができ
なかった場合、セレクタ403と413の切り替え信号
を初期値ロード用に切り替え、その時点での推定回路4
01の出力をそれぞれシフトレジスタRi1 〜RiN 、R
q1 〜RqN に入力し、再度ロードされたパターンをそれ
ぞれ初期値とする参照用のIch、Qchの逆拡散符号
の生成、相関検出といった一連の動作を行い、符号同期
捕捉が確立できるまで繰り返す。相関検出判定器407
から符号同期捕捉の確立信号がきた場合は、制御回路4
08は各制御信号をそのまま保持し、以降の符号同期捕
捉確立信号を監視する。再び符号同期捕捉がはずれた場
合は、制御回路408はセレクタ403と413の切り
替え信号を初期値ロード用に切り替え、一連の符号同期
捕捉動作を繰り返す。
【0051】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、Ich、Qchで周期長は等しいが各々異なる拡散
符号を用いた場合においても、それぞれのch毎の受信
パイロット信号のパターンを基に、そのパターンの組み
合わせが時系列的に固定となることを利用し、より高い
精度で推定される符号位相オフセットを持つ参照用の逆
拡散符号を生成する回路を設けて相関検出を行うことに
より、多重通信時や高雑音下においても短時間で精度の
高い符号同期捕捉が可能となる。
【0052】なお、以上の説明では、初期値の推定回路
をハミング距離を用いたROMで構成した例で説明した
が、その他のアルゴリズムを用いたり、回路をROMで
はなくロジック回路などで構成しても同様に実現可能で
ある。
【0053】(実施の形態5)本発明の実施の形態を、
図1と図11、図12を用いて説明する。
【0054】図1は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図1において、10は送
信装置で、無線送信制御部11、符号同期信号変調部1
2、データ信号拡散変調部13、局発信号発生器14、
合成器15、送信アンテナ16により構成されている。
送信装置10に入力された送信データは、情報信号とし
て無線送信制御部11を介してデータ信号拡散変調部1
3に入力され、局発信号発生器14により発生された拡
散符号で直接拡散された通信信号となり、合成器15に
送出される。拡散符号は符号同期信号変調部12にも入
力され、拡散符号だけを繰り返す符号同期捕捉用信号を
生成し、合成器15に送出される。合成器15は、通信
信号に、通信信号を含む同じ周波数帯で通信する他の通
信信号を全て多重した場合の総信号レベルより大きいレ
ベルで符号同期捕捉用信号を多重して送信アンテナ16
に送出し、多重化された信号が送信アンテナ16から送
信される。
【0055】図1において、20は受信装置で、受信ア
ンテナ21、検波回路22、アナログ/ディジタル(以
下、A/D)コンバータ23、クロック再生回路24、
データ復号回路25、符号同期検出回路26と無線受信
制御部27からなる本発明の同期捕捉回路28により構
成されている。受信アンテナ21で受信した受信信号は
検波回路22に入力され、周波数変換及び検波されてベ
ースバンド信号が生成される。ベースバンド信号はA/
Dコンバータ23によりディジタル化されて受信符号同
期捕捉用信号(受信パイロット信号)となり、クロック
再生回路24、データ復号回路25、同期捕捉回路28
内の符号同期検出回路26に入力される。これにより、
クロック再生回路24では符号クロックを再生し、デー
タ復号回路25では逆拡散とデータの復号を行い、符号
同期検出回路26では拡散符号のパターン同期を検出
し、これらの回路と無線受信制御部27とが信号の入出
力を行い、無線受信制御部27から受信データが出力さ
れる。
【0056】次に、本発明の同期捕捉回路28の構成に
ついて、図11を用いてその一例を示す。同期捕捉回路
28内の符号同期検出回路26は、受信パイロット信号
を2値判定する判定回路501、判定回路501の出力
を記憶するN段のシフトレジスタS1 〜SN 、逆拡散符
号生成のためのN段のシフトレジスタR1 〜RN 、加算
器502、シフトレジスタR1 〜RN の初期値のロード
を切り替えるセレクタ503、受信信号(ここではシフ
トレジスタを介して入力される受信パイロット信号)を
予め設定した時間分遅延させる遅延回路504、受信信
号と逆拡散符号とを乗算する乗算器505、乗算結果を
一定区間積分する積分器506、積分器506の出力値
から相関が検出されたか否かを判定する相関検出判定器
507、制御回路508、スライディング相関検出用逆
拡散符号初期値発生器509により構成される。
【0057】以上のように構成された同期捕捉回路28
について、回路動作のフローチャートを図12に示す。
図11と図12を用いて同期捕捉回路28の動作を説明
する。受信装置の電源投入等により同期捕捉回路28を
初期化した後、データとして受信パイロット信号が入力
され、判定回路501で入力受信パイロット信号を1、
0の2値に判定する。判定された値をシフトレジスタS
1 に入力し、S1 〜S N-1 の各シフトレジスタ出力を、
各々次のシフトレジスタに順にシフト入力する。このよ
うにしてNチップの受信信号が記憶されると、制御回路
508はセレクタ503に初期値ロード用の切り替え信
号を送り、シフトレジスタS1 〜SN の出力を各々シフ
トレジスタR1 〜RN に入力する。セレクタ503の初
期値ロード用の切り替え信号は、一回信号をロードする
と信号シフト状態となる。次のチップクロックタイミン
グからは、シフトレジスタR1 〜RN は信号シフトを行
うとともに予め選択されたシフトレジスタ(図11では
2 、R3 、RN )の出力を加算器502へ入力し、ロ
ードされたパターンから始まる参照用の逆拡散符号の生
成を行う。
【0058】一方、シフトレジスタSN から出力された
受信信号は、逆拡散符号生成用のシフトレジスタRN
力と乗算タイミングが合うように、遅延回路504で任
意のチップクロックタイミングだけ遅延されて乗算器5
05へ入力され、シフトレジスタRN 出力と乗算され
る。積分器506では、乗算器505の乗算結果を制御
回路508で指定された任意のLチップ(N≦L≦
N )区間について積分する。その積分値出力は、相関
検出判定器507において、制御回路508で設定され
た閾値と比較され、符号同期が捕捉できたか否かの判定
結果を制御回路508に送る。
【0059】制御回路508では、符号同期捕捉ができ
なかった場合、セレクタ503の切り替え信号を初期値
ロード用に切り替え、その時点でのシフトレジスタS1
〜S N の出力を各々シフトレジスタR1 〜RN に入力
し、再度ロードされたパターンを初期値とする参照用の
逆拡散符号の生成、相関検出といった一連の動作を行
い、符号同期捕捉が確立できるまで繰り返す。相関検出
判定器507から符号同期捕捉の確立信号がきた場合
は、制御回路508は各制御信号をそのまま保持し、以
降の符号同期捕捉確立信号を監視する。
【0060】逆拡散符号の生成と相関検出の繰り返しに
おいて、予め設定された回数内に符号同期捕捉が確立で
きなかった場合、制御回路508はセレクタ503に対
して初期値切り替え信号を送り、スライディング相関検
出用逆拡散符号初期値発生器509の出力を逆拡散符号
の初期値としてロードするように切り替え、スライディ
ング相関検出法により符号同期捕捉を行う。
【0061】符号同期捕捉確立後、再び符号同期捕捉が
はずれた場合は、制御回路508はセレクタ503に対
して初期値切り替え信号を送り、シフトレジスタS1
Nの出力を逆拡散符号の初期値としてロードするよう
に切り替え、一連の符号同期捕捉動作を繰り返す。
【0062】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、受信パイロット信号のパターンを基に参照用の逆拡
散符号を生成する回路と、従来の逆拡散符号生成回路と
を設け、通信環境に従って逆拡散符号生成方法を切り替
えて相関検出を行うことにより、従来のスライディング
相関器を用いる場合に比べ、回路規模を大きくすること
なく、通信環境に応じた効率の良い符号同期捕捉を短時
間で行うことができる。
【0063】(実施の形態6)本発明の実施の形態を、
図4と図13、図14を用いて説明する。
【0064】図4は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図4において、10は送
信装置で、無線送信制御部11、符号同期信号変調部1
2、データ信号拡散変調部13、局発信号発生器14、
合成器15、送信アンテナ16により構成されている。
送信装置10に入力された送信データは、情報信号とし
て無線送信制御部11を介してデータ信号拡散変調部1
3に入力され、局発信号発生器14により発生された拡
散符号で直接拡散された通信信号となり、合成器15に
送出される。拡散符号は符号同期信号変調部12にも入
力され、拡散符号だけを繰り返す符号同期捕捉用信号を
生成し、合成器15に送出される。合成器15は、通信
信号に、通信信号を含む同じ周波数帯で通信する他の通
信信号を全て多重した場合の総信号レベルより大きいレ
ベルで符号同期捕捉用信号を多重して送信アンテナ16
に送出し、多重化された信号が送信アンテナ16から送
信される。
【0065】図4において、30は受信装置で、受信ア
ンテナ31、検波回路32、Kビットのアナログ/ディ
ジタル(以下、A/D)コンバータ33、クロック再生
回路34、データ復号回路35、符号同期検出回路36
と無線受信制御部37からなる本発明の同期捕捉回路3
8により構成されている。受信アンテナ31で受信した
受信信号は検波回路32に入力され、周波数変換及び検
波されてベースバンド信号が生成される。ベースバンド
信号はKビットのA/Dコンバータ33によりディジタ
ル化されてKビットの受信符号同期捕捉用信号(受信パ
イロット信号)となり、クロック再生回路34、データ
復号回路35、同期捕捉回路38内の符号同期検出回路
36に入力される。これにより、クロック再生回路34
では符号クロックを再生し、データ復号回路35では逆
拡散とデータの復号を行い、符号同期検出回路36では
拡散符号のパターン同期を検出し、これらの回路と無線
受信制御部37とが信号の入出力を行い、無線受信制御
部37から受信データが出力される。
【0066】次に、本発明の同期捕捉回路38の構成に
ついて、図13を用いてその一例を示す。同期捕捉回路
38内の符号同期検出回路36は、Kビットの受信パイ
ロット信号を記憶するN段のパラレルシフトレジスタ群
j1〜SjN(1≦j≦K)、N段のパラレルシフトレジ
スタ群Sj1〜SjNの出力を基に逆拡散符号の初期値を推
定する推定回路601、逆拡散符号生成のためのN段の
シフトレジスタR1 〜RN 、加算器602、シフトレジ
スタR1 〜RN の初期値のロードを切り替えるセレクタ
603、受信信号(ここではパラレルシフトレジスタ群
を介して入力される受信パイロット信号)を予め設定し
た時間分遅延させるKビットパラレル遅延回路604、
受信信号と逆拡散符号とを乗算する乗算器605、乗算
結果を一定区間積分する積分器606、積分器の出力値
から相関が検出されたか否かを判定する相関検出判定器
607、制御回路608、スライディング相関検出用逆
拡散符号初期値発生器609により構成される。
【0067】以上のように構成された同期捕捉回路38
について、回路動作のフローチャートを図14に示す。
図13と図14を用いて同期捕捉回路38の動作を説明
する。受信装置の電源投入等により同期捕捉回路38を
初期化した後、データとしてKビットの受信パイロット
信号が入力される。Kビットの受信パイロット信号をパ
ラレルシフトレジスタ群Sj1に入力し、Sj1〜SjN-1
各パラレルシフトレジスタ群出力を、各々次のパラレル
シフトレジスタ群に順にシフト入力する。このようにし
てNチップの受信信号が記憶されると、推定回路601
ではパラレルシフトレジスタ群Sj1〜SjN-1のデータを
基に受信符号パターンを推定する。
【0068】本実施の形態では、例えばハミング距離に
よる推定を行うとすると、パラレルシフトレジスタ群S
j1〜SjN出力をアクセスアドレスとするROM(Rea
dOnly Memory)を用い、アクセスアドレス
を受信信号パターンとしたときに、その値から最もハミ
ング距離の近い拡散符号パターンを推定値として予めR
OMに記憶しておく。従って、ある任意のパラレルシフ
トレジスタ群Sj1〜SjN出力、すなわちアクセスアドレ
スが定まれば拡散符号パターン初期値Nチップが決ま
る。
【0069】制御回路608はセレクタ603に初期値
ロード用の切り替え信号を送り、推定回路601(本実
施の形態ではROM)出力を各々シフトレジスタR1
Nに入力する。セレクタ603の初期値ロード用の切
り替え信号は、一回信号をロードすると信号シフト状態
となる。次のチップクロックタイミングからは、シフト
レジスタR1 〜RN は信号シフトを行うとともに予め選
択されたシフトレジスタ(図13ではR2 、R3
N )の出力を加算器602へ入力し、ロードされたパ
ターンから始まる参照用の逆拡散符号の生成を行う。
【0070】一方、パラレルシフトレジスタ群SjNから
出力された受信信号は、逆拡散符号生成用のシフトレジ
スタRN 出力と乗算タイミングが合うように、Kビット
パラレル遅延回路604で任意のチップクロックタイミ
ングだけ遅延されて乗算器605へ入力され、シフトレ
ジスタRN 出力と乗算される。積分器606では、乗算
器605の乗算結果を制御回路608で指定された任意
のLチップ(N≦L≦2N )区間について積分する。そ
の積分値出力は、相関検出判定器607において、制御
回路608で設定された閾値と比較され、符号同期が捕
捉できたか否かの判定結果を制御回路608に送る。
【0071】制御回路608では、符号同期捕捉ができ
なかった場合、セレクタ603の切り替え信号を初期値
ロード用に切り替え、その時点での推定回路601の出
力を各々シフトレジスタR1 〜RN に入力し、再度ロー
ドされたパターンを初期値とする参照用の逆拡散符号の
生成、相関検出といった一連の動作を行い、符号同期捕
捉が確立できるまで繰り返す。相関検出判定器607か
ら符号同期捕捉の確立信号がきた場合は、制御回路60
8は各制御信号をそのまま保持し、以降の符号同期捕捉
確立信号を監視する。
【0072】逆拡散符号の生成と相関検出の繰り返しに
おいて、予め設定された回数内に符号同期捕捉が確立で
きなかった場合、制御回路608はセレクタ603に対
して初期値切り替え信号を送り、スライディング相関検
出用逆拡散符号初期値発生器609の出力を逆拡散符号
の初期値としてロードするように切り替え、スライディ
ング相関検出法により符号同期捕捉を行う。
【0073】符号同期捕捉確立後、再び符号同期捕捉が
はずれた場合は、制御回路608はセレクタ603に対
して初期値切り替え信号を送り、推定回路601の出力
を逆拡散符号の初期値としてロードするように切り替
え、一連の符号同期捕捉動作を繰り返す。
【0074】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、受信パイロット信号のパターンを基に参照用の逆拡
散符号を生成する回路と、従来の逆拡散符号生成回路と
を設け、通信環境に従って逆拡散符号生成方法を切り替
えて相関検出を行うことにより、従来のスライディング
相関器を用いる場合に比べ、回路規模を大きくすること
なく、通信環境に応じた効率の良い符号同期捕捉を短時
間で行うことができる。
【0075】なお、以上の説明では、初期値の推定回路
をハミング距離を用いたROMで構成した例で説明した
が、その他のアルゴリズムを用いたり、回路をROMで
はなくロジック回路などで構成しても同様に実現可能で
ある。
【0076】(実施の形態7)本発明の実施の形態を、
図7と図15、図16を用いて説明する。
【0077】図7は直接スペクトル拡散通信における送
受信装置のブロック図を示す。図7において、40は送
信装置で、無線送信制御部41、符号同期信号直交変調
部42、データ信号直交拡散変調部43、局発信号発生
器44、π/2位相シフト回路45、合成器46、送信
アンテナ47により構成されている。送信装置40に入
力された送信データの同相成分(Ich)及び直交成分
(Qch)は、情報信号として無線送信制御部41を介
してデータ信号直交拡散変調部43に入力され、Ich
は局発信号発生器44により発生されたIch拡散符号
で直接拡散されたIch通信信号となり、Qchは局発
信号発生器44により発生された拡散符号をπ/2位相
シフトしたQch拡散符号で直接拡散されたQch通信
信号となり、いずれも合成器46に送出される。Ich
拡散符号及びQch拡散符号は符号同期信号直交変調部
42にも入力され、それぞれ拡散符号だけを繰り返す符
号同期捕捉用信号を生成し、合成器46に送出される。
合成器46は、通信信号に、通信信号を含む同じ周波数
帯で通信する他の通信信号を全て多重した場合の総信号
レベルより大きいレベルで符号同期捕捉用信号を多重し
て送信アンテナ47に送出し、多重化された信号が送信
アンテナ47から送信される。
【0078】図7において、50は受信装置で、受信ア
ンテナ51、直交検波回路52、Ichアナログ/ディ
ジタル(以下、IchA/D)コンバータ53、Qch
アナログ/デジタル(以下、QchA/D)コンバータ
54、クロック再生回路55、データ復号回路56、符
号同期検出回路57と無線受信制御部58からなる本発
明の同期捕捉回路59により構成されている。受信アン
テナ51で受信した受信信号は直交検波回路52に入力
され、周波数変換及び直交検波されてIchベースバン
ド信号とQchベースバンド信号が生成される。Ich
ベースバンド信号はIchA/Dコンバータ53によ
り、Qchベースバンド信号はQchA/Dコンバータ
54により、それぞれディジタル化されてIchとQc
hの受信符号同期捕捉用信号(受信パイロット信号)と
なり、クロック再生回路55、データ復号回路56、同
期捕捉回路59内の符号同期検出回路57に入力され
る。これにより、クロック再生回路55では符号クロッ
クを再生し、データ復号回路56では逆拡散とデータの
復号を行い、符号同期検出回路57では拡散符号のパタ
ーン同期を検出し、これらの回路と無線受信制御部58
とが信号の入出力を行い、無線受信制御部58から受信
データが出力される。
【0079】次に、本発明の同期捕捉回路59の構成に
ついて、図15を用いてその一例を示す。同期捕捉回路
59内の符号同期検出回路57は、直交検波されて生成
されたKビットのIchとQchの受信パイロット信号
をそれぞれ記憶するN段のパラレルシフトレジスタ群S
ij1 〜SijN 、Sqj1 〜SqjN (1≦j≦K)、N段の
パラレルシフトレジスタ群Sij1 〜SijN 、Sqj1 〜S
qjN の出力を基に逆拡散符号の初期値を推定する推定回
路701、逆拡散符号生成のためのN段のシフトレジス
タRi1〜RiNとRq1〜RqN、加算器702と712、シ
フトレジスタR i1〜RiNとRq1〜RqNの初期値のロード
を切り替えるセレクタ703と713、それぞれの受信
信号(ここではパラレルシフトレジスタ群を介して入力
される受信パイロット信号)を予め設定した時間分遅延
させるKビットパラレル遅延回路704と714、それ
ぞれの受信信号と対応する逆拡散符号とをそれぞれ乗算
する乗算器705と715、それぞれの乗算結果を一定
区間積分する積分器706と716、それぞれの積分器
の出力値から相関が検出されたか否かを判定する相関検
出判定器707、制御回路708、スライディング相関
検出用逆拡散符号初期値発生器709により構成され
る。
【0080】以上のように構成された同期捕捉回路59
について、回路動作のフローチャートを図16に示す。
図15と図16を用いて同期捕捉回路59の動作を説明
する。受信装置の電源投入等により同期捕捉回路59を
初期化した後、データとしてKビットのIch、Qch
受信パイロット信号がそれぞれ入力される。Kビットの
Ich、Qchの受信パイロット信号をそれぞれパラレ
ルシフトレジスタ群S ij1 、Sqj1 に入力し、Sij1
ijN-1 、Sqj1 〜SqjN-1 の各パラレルシフトレジス
タ群出力を、各々次のパラレルシフトレジスタ群に順に
シフト入力する。このようにしてそれぞれNチップの受
信信号が記憶されると、推定回路7011ではパラレル
シフトレジスタ群Sij1 〜SijN-1 、Sqj1 〜SqjN-1
のデータを基にIchとQchの受信符号パターンをそ
れぞれ推定する。このとき、Ich、Qchの拡散符号
は、同じ周期長で相互に固定の符号パターンの組み合わ
せを用いていることを利用して推定を行う。
【0081】本実施の形態では、例えばハミング距離に
よる推定を行うとすると、パラレルシフトレジスタ群S
ij1 〜SijN とSqj1 〜SqjN 出力をアクセスアドレス
とするROM(Read Only Memory)を
用い、アクセスアドレスを受信信号パターンとしたとき
に、その値から最もハミング距離の近いIchとQch
の拡散符号パターンの組み合わせを推定値として予めR
OMに記憶しておく。従って、ある任意のパラレルシフ
トレジスタ群Sij1 〜SijN 、Sqj1 〜SqjNの出力、
すなわちアクセスアドレスがそれぞれ定まれば、Ich
拡散符号パターン初期値NチップとQch拡散符号パタ
ーン初期値Nチップが決まる。
【0082】制御回路708はセレクタ703と713
に初期値ロード用の切り替え信号を送り、推定回路70
1(本実施の形態ではROM)から出力されるIchと
Qchの推定パターンを、それぞれシフトレジスタ群R
i1〜RiNとRq1〜RqNに入力する。初期値ロード用の切
り替え信号は、一回信号をロードすると信号シフト状態
となる。次のチップクロックタイミングからは、シフト
レジスタ群Ri1〜RiNとRq1〜RqNは信号シフトを行う
とともに予め選択されたシフトレジスタ(図15ではそ
れぞれRi3とRiN、及びRq2、Rq3、RqN)の出力をそ
れぞれの加算器702と712へ入力し、それぞれロー
ドされたパターンから始まる参照用のIch逆拡散符号
とQch逆拡散符号の生成を行う。
【0083】一方、パラレルシフトレジスタ群SijN
qjN から出力されたIch、Qchの受信信号は、逆
拡散符号生成用のシフトレジスタRiN 、RqN の出力と
それぞれ乗算タイミングが合うように、それぞれKビッ
トパラレル遅延回路704と714で任意のチップクロ
ックタイミングだけ遅延されて乗算器705と715へ
入力され、それぞれシフトレジスタRiN 、RqN の出力
と乗算される。積分器706と716では、乗算器70
5と715の乗算結果を制御回路708で指定された任
意のLチップ(N≦L≦2N )区間について積分する。
その積分値出力は、相関検出判定器707において、制
御回路708で設定された閾値と比較され、符号同期が
捕捉できたか否かの判定結果を制御回路708に送る。
【0084】制御回路708では、符号同期捕捉ができ
なかった場合、セレクタ703と713の切り替え信号
を初期値ロード用に切り替え、その時点での推定回路7
01の出力をそれぞれシフトレジスタRi1 〜RiN 、R
q1 〜RqN に入力し、再度ロードされたパターンをそれ
ぞれ初期値とする参照用のIch、Qchの逆拡散符号
の生成、相関検出といった一連の動作を行い、符号同期
捕捉が確立できるまで繰り返す。相関検出判定器707
から符号同期捕捉の確立信号がきた場合は、制御回路7
08は各制御信号をそのまま保持し、以降の符号同期捕
捉確立信号を監視する。
【0085】逆拡散符号の生成と相関検出の繰り返しに
おいて、予め設定された回数内に符号同期捕捉が確立で
きなかった場合、制御回路708はセレクタ703、7
13に対して初期値切り替え信号を送り、スライディン
グ相関検出用逆拡散符号初期値発生器709の出力を逆
拡散符号の初期値としてロードするように切り替え、ス
ライディング相関検出法により符号同期捕捉を行う。
【0086】符号同期捕捉確立後、再び符号同期捕捉が
はずれた場合は、制御回路708はセレクタ703と7
13の切り替え信号を初期値ロード用に切り替え、一連
の符号同期捕捉動作を繰り返す。
【0087】以上のように本発明の実施の形態によれ
ば、Ich、Qchで周期長は等しいが各々異なる拡散
符号を用いた場合においても、それぞれのch毎の受信
パイロット信号のパターンを基に、そのパターンの組み
合わせが時系列的に固定となることを利用し、より高い
精度で推定される符号位相オフセットを持つ参照用の逆
拡散符号を生成する回路と、従来の逆拡散符号生成回路
とを設け、通信環境に従って逆拡散符号生成方法を切り
替えて相関検出を行うことにより、従来のスライディン
グ相関器を用いる場合に比べ、回路規模を大きくするこ
となく、通信環境に応じた効率の良い符号同期捕捉を短
時間で行うことができる。
【0088】なお、以上の説明では、初期値の推定回路
をハミング距離を用いたROMで構成した例で説明した
が、その他のアルゴリズムを用いたり、回路をROMで
はなくロジック回路などで構成しても同様に実現可能で
ある。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、周期長の
長い拡散符号を用いたシステムで従来のスライディング
相関器を用いる場合に比べ、多重通信時や高雑音下にお
いても短時間で精度の高い符号同期捕捉が可能となり、
また、回路規模を大きくすることなく、通信環境に応じ
た効率の良い符号同期捕捉を短時間で行うことが可能と
なり、簡易な回路で構成される能動型相関器を用いつ
つ、従来のスライディング相関器より高速な同期捕捉回
路が実現可能になるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における送受信装置のブ
ロック図
【図2】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路の
構成図
【図3】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路の
動作のフローチャート図
【図4】本発明の一実施の形態における送受信装置のブ
ロック図
【図5】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路の
構成図
【図6】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路の
動作のフローチャート図
【図7】本発明の一実施の形態における送受信装置のブ
ロック図
【図8】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路の
構成図
【図9】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路の
構成図
【図10】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の動作のフローチャート図
【図11】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の構成図
【図12】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の動作のフローチャート図
【図13】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の構成図
【図14】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の動作のフローチャート図
【図15】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の構成図
【図16】本発明の一実施の形態における同期捕捉回路
の動作のフローチャート図
【符号の説明】
10 送信装置 11 無線送信制御部 12 符号同期信号変調部 13 データ信号拡散変調部 14 局発信号発生器 15 合成器 16 送信アンテナ 20 受信装置 21 受信アンテナ 22 検波回路 23 A/Dコンバータ 24 クロック再生回路 25 データ復号回路 26 符号同期検出回路 27 無線受信制御部 28 同期捕捉回路 30 受信装置 31 受信アンテナ 32 検波回路 33 KビットA/Dコンバータ 34 クロック再生回路 35 データ復号回路 36 符号同期検出回路 37 無線受信制御部 38 同期捕捉回路 40 送信装置 41 無線送信制御部 42 符号同期信号直交変調部 43 データ信号直交拡散変調部 44 局発信号発生器 45 π/2位相シフト回路 46 合成器 47 送信アンテナ 50 受信回路 51 受信アンテナ 52 直交検波回路 53 IchA/Dコンバータ 54 QchA/Dコンバータ 55 クロック再生回路 56 データ再生回路 57 符号同期検出回路 58 無線受信制御部 59 同期捕捉回路 101 判定回路 102 加算器 103 セレクタ 104 遅延回路 105 乗算器 106 積分器 107 相関検出判定器 108 制御回路 201 推定回路 202 加算器 203 セレクタ 204 Kビットパラレル遅延回路 205 乗算器 206 積分器 207 相関検出判定器 208 制御回路 301 判定回路 302 加算器 303 セレクタ 304 遅延回路 305 乗算器 306 積分器 307 相関検出判定器 308 制御回路 311 判定回路 312 加算器 313 セレクタ 314 遅延回路 315 乗算器 316 積分器 401 推定回路 402 加算器 403 セレクタ 404 Kビットパラレル遅延回路 405 乗算器 406 積分器 407 相関検出判定器 408 制御回路 412 加算器 413 セレクタ 414 Kビットパラレル遅延回路 415 乗算器 416 積分器 501 判定回路 502 加算器 503 セレクタ 504 遅延回路 505 乗算器 506 積分器 507 相関検出判定器 508 制御回路 509 スライディング相関検出用逆拡散符号初期値発
生器 601 推定回路 602 加算器 603 セレクタ 604 Kビットパラレル遅延回路 605 乗算器 606 積分器 607 相関検出判定器 608 制御回路 609 スライディング相関検出用逆拡散符号初期値発
生器 701 推定回路 702 加算器 703 セレクタ 704 Kビットパラレル遅延回路 705 乗算器 706 積分器 707 相関検出判定器 708 制御回路 709 スライディング相関検出用逆拡散符号初期値発
生器 712 加算器 713 セレクタ 714 Kビットパラレル遅延回路 715 乗算器 716 積分器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 博 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−195227(JP,A) 特開 平10−56405(JP,A) 特開 平9−307951(JP,A) 特開 平8−163002(JP,A) 特開 平8−97748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/707 H04L 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用
    信号を通信信号に多重化した直接スペクトル拡散通信
    で、受信信号から生成したベースバンド信号をディジタ
    ル化した受信符号同期捕捉用信号の任意区間のパターン
    を記憶する多段シフトレジスタと、前記任意区間のパタ
    ーンを初期値として逆拡散符号を巡回生成する逆拡散符
    号生成回路と、前記受信符号同期捕捉用信号と前記逆拡
    散符号との相関を検出する相関器とを有し、前記多段シ
    フトレジスタによる記憶と、前記逆拡散符号生成回路に
    よる前記逆拡散符号の巡回生成と、前記相関器による相
    関検出とを繰り返すことにより符号同期検出を行うこと
    を特徴とする同期捕捉回路。
  2. 【請求項2】 拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用
    信号を通信信号に多重化した直接スペクトル拡散通信
    で、受信信号から生成したベースバンド信号をディジタ
    ル化した受信符号同期捕捉用信号の任意区間のパターン
    を記憶する多段シフトレジスタと、前記任意区間のパタ
    ーンを用いて符号位相オフセットを推定する推定回路
    と、前記符号位相オフセットを初期値として逆拡散符号
    を巡回生成する逆拡散符号生成回路と、前記受信符号同
    期捕捉用信号と前記逆拡散符号との相関を検出する相関
    器とを有し、前記多段シフトレジスタによる記憶と、前
    記推定回路による推定と、前記逆拡散符号符号生成回路
    による前記逆拡散符号の巡回生成と、前記相関器による
    相関検出とを繰り返すことにより符号同期検出を行うこ
    とを特徴とする同期捕捉回路。
  3. 【請求項3】 パターンの異なる直交2成分を有する受
    信信号を直交検波して生成した2成分のベースバンド信
    号をそれぞれディジタル化して2成分の受信符号同期捕
    捉用信号とし、前記2成分の受信符号同期捕捉用信号の
    うち少なくとも一方を用いて符号同期検出を行うことを
    特徴とする請求項1または2記載の同期捕捉回路。
  4. 【請求項4】 拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用
    信号を通信信号に多重化した直接スペクトル拡散通信
    で、周期長が等しく、かつパターンの異なる直交2成分
    を有する受信信号を直交検波して生成した2成分のベー
    スバンド信号をそれぞれディジタル化して2成分の受信
    符号同期捕捉用信号とし、前記2成分の受信符号同期捕
    捉用信号の任意の同一区間の2成分のパターンをそれぞ
    れ記憶する2つの多段シフトレジスタと、前記同一区間
    の2成分のパターンの組み合わせを用いてそれぞれの成
    分に対応する2成分の符号位相オフセットを推定する推
    定回路と、前記2成分の符号位相オフセットをそれぞれ
    の初期値として2成分の逆拡散符号をそれぞれ巡回生成
    する2つの逆拡散符号生成回路と、前記2成分の受信符
    号同期捕捉用信号とそれぞれの成分に対応する前記2成
    分の逆拡散符号との相関をそれぞれ検出する2つの相関
    器とを有し、前記2つの多段シフトレジスタによるそれ
    ぞれの成分の記憶と、前記推定回路による推定と、前記
    2つの逆拡散符号生成回路による前記2成分の逆拡散符
    号のそれぞれの巡回生成と、前記2つの相関器によるそ
    れぞれの成分の相関検出とを繰り返すことにより符号同
    期検出を行うことを特徴とする同期捕捉回路。
  5. 【請求項5】 拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用
    信号を通信信号に多重化した直接スペクトル拡散通信
    で、受信信号から生成したベースバンド信号をディジタ
    ル化した受信符号同期捕捉用信号の任意区間のパターン
    を記憶する多段シフトレジスタと、前記任意区間のパタ
    ーンと予め設定されたパターンとのいずれかを選択して
    出力する初期値切り替え回路と、前記初期値切り替え回
    路の出力を初期値として逆拡散符号を巡回生成する逆拡
    散符号生成回路と、前記受信符号同期捕捉用信号と前記
    逆拡散符号との相関を検出する相関器とを有し、はじめ
    は、前記多段シフトレジスタによる記憶と、前記初期値
    切り替え回路による前記任意区間のパターンの出力と、
    前記逆拡散符号生成回路による前記逆拡散符号の巡回生
    成と、前記相関器による相関検出とを繰り返すことによ
    り符号同期検出を行い、予め設定した任意の繰り返し回
    数以内に符号同期検出が成功しなかった場合は、前記初
    期値切り替え回路は出力を前記予め設定されたパターン
    に切り替え、前記予め設定されたパターンを初期値とし
    た前記逆拡散符号の巡回生成と、相関検出とを繰り返す
    ことにより符号同期検出を行うことを特徴とする同期捕
    捉回路。
  6. 【請求項6】 拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用
    信号を通信信号に多重化した直接スペクトル拡散通信
    で、受信信号から生成したベースバンド信号をディジタ
    ル化した受信符号同期捕捉用信号の任意区間のパターン
    を記憶する多段シフトレジスタと、前記任意区間のパタ
    ーンを用いて符号位相オフセットを推定する推定回路
    と、前記符号位相オフセットと予め設定されたパターン
    とのいずれかを選択して出力する初期値切り替え回路
    と、前記初期値切り替え回路の出力を初期値として逆拡
    散符号を巡回生成する逆拡散符号生成回路と、前記受信
    符号同期捕捉用信号と前記逆拡散符号との相関を検出す
    る相関器とを有し、はじめは、前記多段シフトレジスタ
    による記憶と、前記推定回路による推定と、前記初期値
    切り替え回路による前記符号位相オフセットの出力と、
    前記逆拡散符号生成回路による前記逆拡散符号の巡回生
    成と、前記相関器による相関検出とを繰り返すことによ
    り符号同期検出を行い、予め設定した任意の繰り返し回
    数以内に符号同期検出が成功しなかった場合は、前記初
    期値切り替え回路は出力を前記予め設定されたパターン
    に切り替え、前記予め設定されたパターンを初期値とし
    た前記逆拡散符号の巡回生成と、相関検出とを繰り返す
    ことにより符号同期検出を行うことを特徴とする同期捕
    捉回路。
  7. 【請求項7】 拡散符号のみを繰り返す符号同期捕捉用
    信号を通信信号に多重化した直接スペクトル拡散通信
    で、周期長が等しく、かつパターンの異なる直交2成分
    を有する受信信号を直交検波して生成した2成分のベー
    スバンド信号をそれぞれディジタル化して2成分の受信
    符号同期捕捉用信号とし、前記2成分の受信符号同期捕
    捉用信号の任意の同一区間の2成分のパターンをそれぞ
    れ記憶する2つの多段シフトレジスタと、前記同一区間
    の2成分のパターンの組み合わせを用いてそれぞれの成
    分に対応する2成分の符号位相オフセットを推定する推
    定回路と、前記2成分の符号位相オフセットとそれぞれ
    の成分に対応して予め設定された2成分のパターンとの
    いずれかを選択してそれぞれの成分を出力する2つの初
    期値切り替え回路と、前記2つの初期値切り替え回路の
    2成分の出力をそれぞれの成分の初期値として2成分の
    逆拡散符号をそれぞれ巡回生成する2つの逆拡散符号生
    成回路と、前記2成分の受信符号同期捕捉用信号とそれ
    ぞれの成分に対応する前記2成分の逆拡散符号との相関
    をそれぞれ検出する2つの相関器とを有し、はじめは、
    前記2つの多段シフトレジスタによるそれぞれの成分の
    記憶と、前記推定回路による推定と、前記2つの初期値
    切り替え回路による前記2成分の符号位相オフセットの
    それぞれの出力と、前記2つの逆拡散符号生成回路によ
    る前記2成分の逆拡散符号のそれぞれの巡回生成と、前
    記2つの相関器によるそれぞれの成分の相関検出とを繰
    り返すことにより符号同期検出を行い、予め設定した任
    意の繰り返し回数以内に符号同期検出が成功しなかった
    場合は、前記2つの初期値切り替え回路は出力を前記予
    め設定された2成分のパターンにそれぞれ切り替え、前
    記予め設定された2成分のパターンをそれぞれの初期値
    とした前記2成分の逆拡散符号のそれぞれの巡回生成
    と、それぞれの成分の相関検出とを繰り返すことにより
    符号同期検出を行うことを特徴とする同期捕捉回路。
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