JP3869674B2 - スペクトラム拡散通信用スライディングコリレータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペクトラム拡散通信方式の受信機で用いられるスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータに係り、特にサンプルタイミングの位相制御に容易に対応でき、回路規模を縮小できるスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信又は無線LAN(Local Area Network)等に用いられるスペクトラム拡散通信方式では、無線送信を行う際に、送信機側で送信データに対して狭帯域変調(1次変調)と拡散変調(2次変調)の二段階変調を行っている。
このため受信機では、無線送信されたデータを受信すると、まず逆拡散を行って1次変調の状態に戻した後に、検波回路によりベースバンド信号の再生を行っている。つまり受信機では、送信機における二段階変調に対応して受信データを復調するような構成となっている。
【0003】
スペクトラム拡散通信方式の受信機では、受信したデータの復調を行うための相関値を出力するスペクトラム拡散通信用相関回路が用いられており、この回路は受信データに対して逆拡散及び相関出力を行う逆拡散回路と、逆拡散回路の出力結果を基に復調を行う符号分割多重変調波の復調回路で構成されている。
【0004】
スペクトラム拡散通信用相関回路の逆拡散回路として、受信データの同期捕捉を行い、検出された同期位相で相関を取るために、論理回路で構成されたスライディングコリレータ(Sliding Correlater:以下SCという)が従来から用いられている。
【0005】
SCは、送信側で用いられた符号系列を1チップ単位でシフトさせ受信データの逆拡散を行い、受信側の符号系列との相関を求めるものである。SCでは、符号系列長分のチップ数について受信データの逆拡散を行うことにより、受信データの相関値を得ることができる。
【0006】
従来のスペクトラム拡散通信方式のSCの構成及び動作について、図5を用いて説明する。図5は、従来のスペクトラム拡散通信用SCの構成ブロック図である。図5のSCは、符号分割多重(Code Division Multiple Access:以下CDMAという)変調された受信データの相関を求めるものである。
【0007】
従来のスペクトラム拡散通信用SCは、A/D変換器51と、PNコードレジスタA52と、乗算器53と、加算器54と、遅延回路55とから構成されている。
ここで遅延回路55には、1シンボル分の受信データの処理が完了する毎に相関値をリセットする必要があるため、リセット機能のあるF/F(Flip Flop)又はレジスタを用いている。
【0008】
次に、従来のスペクトラム拡散通信用SCの動作について、図5を用いて説明する。
送信機よりCDMA変調されて送信されたアナログ信号は、受信機のアンテナ(図示せず)において受信された後、A/D変換器51に入力され、デジタルの受信データに変換される。
ここでアナログ信号のチップレートは4Mcpsであり、A/D変換器51におけるデジタル変換はオーバーサンプリングのため、通常その4倍にあたる16Mbpsで、同一のアナログ信号1ビットに対して多ビット出力される。
【0009】
A/D変換器51でデジタル信号に変換された受信データは1サンプルずつ乗算器53に出力され、乗算器53においてPNコードレジスタA52に記憶されているPN(Pseudo Random Noise)コードとの乗算、すなわち逆拡散が行われる。PNコードは送信機でCDMA変調の際に用いられたものと同一である。
乗算器53は1チップ当たり1サンプルのデータとPNコードの乗算を行う。PNコードレジスタ52は4MbpsでPNコードを1ビットずつ乗算器53に出力している。
【0010】
乗算器53の乗算結果は逐次、加算器54に出力される。加算器54は遅延回路55に格納されている累積加算結果と乗算結果の加算を行い、新たな累積加算結果を相関出力として出力すると共に遅延回路55にも出力する。遅延回路55は、入力された累積加算結果を格納する。また遅延回路55は、途中の累積加算結果をCDMA復調回路(図示せず)に出力することができ、出力結果は受信データの復調に用いられる。
ここで加算器54及び遅延回路55は乗算器53に対応して、4Mbpsの速度で累積加算及び累積加算結果の入出力を行っている。
【0011】
1シンボル分の乗算結果の累積加算による積分が終了すると、加算器54からは積分値が相関出力として出力されたことになる。図5のSCにおいて、加算器54の出力結果は遅延回路55に格納されるので、相関値は遅延回路55から出力するようにしても同様の結果を得ることができる。1シンボル分の相関値が出力されると、次のシンボルの相関出力に備えるため、遅延回路55は格納されている累積加算結果をリセットする。
加算器54から1シンボル単位に出力される相関出力を基として、さらにCDMA復調回路において受信データの復調が行われる。以上が従来のスペクトラム拡散通信用SCの動作である。
【0012】
また、CDMA通信では、2次変調として直交変調が用いられることもある。上述した従来のスペクトラム拡散通信用SCは、直交変調された受信データに対して相関出力を行う複素型のSCにも応用できる。
【0013】
直交変調された受信データの復調方法について、以下に説明する。直交変調された受信データはそれぞれ、同相成分、直交成分とに分類できる。ここで同相成分をRI、直交成分をRq、拡散符号の同相成分をCI、直交成分をCqとすると、逆拡散することで得られる復調信号Dは
D=(RI+jRq)(CI−jCq)
=(RI*CI+Rq*Cq)+j(−RI*Cq+Rq*CI) (1)
と表される。(1)式より、復調信号の同相成分DIと直交成分Dqはそれぞれ
DI=RI*CI+Rq*Cq (2)
Dq=−RI*Cq+Rq*CI (3)
と表される。(2)及び(3)式のDI、Dqについて累積加算を行い、両成分についての相関値を出力することが複素型SCの目的である。
【0014】
上述した受信データの復調方法を実現する複素型SCの構成ブロック図を図6に示す。図6の複素型SCにおいて、受信機のアンテナ(図示せず)で受信されたCDMA変調アナログ信号は、同相成分及び直交成分とに分類され、それぞれA/D変換器61A、61Bとに入力される。
また、拡散符号の同相成分及び直交成分はそれぞれ、PNコードレジスタI62A、PNコードレジスタQ62Bに記憶されている。
【0015】
図6の複素型SCにおいて、A/D変換器61、PNコードレジスタ62から出力されたデジタル受信データと拡散符号は、位相を揃えるためレジスタ65A〜65Dに格納された後、相関演算部67に入力される。相関演算部67では、デジタル受信データ及び拡散符号は乗算器63A〜63D、加算器64A〜64Bによって各成分の復調信号の導出式(2)及び(3)式の演算が行われ、さらに累積加算器68で同相成分と直交成分の1シンボル分の相関値をそれぞれ算出し、相関出力I及び相関出力Qとして出力する。
図6の複素型SCでは、CDMA変調アナログ信号は4Mbpsのチップレートで送信され、複素型SCの各素子には16Mbpsクロックが入力されることにより、16Mbpsの速度で動作している。
【0016】
図7は、異なる複数の拡散符号によって直交変調された受信データに対し相関演算を行う、従来のスペクトラム拡散通信用複素型SCの構成ブロック図である。図7の複素型SCは、ユーザ毎に割り振られている3種類の拡散符号によって直交変調された受信データに対し、各拡散符号について逆拡散を行い、相関値を出力するものである。
図7の複素型SCは、A/D変換器71A及び71Bと、PNコードレジスタ72A〜72Fと、レジスタ75A〜75Hと、相関演算部710A〜710Cとで構成されている。
【0017】
図7の複素型SCでは、受信機のアンテナ(図示せず)で受信されたCDMA変調アナログ信号は、同相成分及び直交成分とに分類され、それぞれA/D変換器71A、71Bとに入力される。ここでアナログ信号は、4Mcpsのチップレートで送信されており、3ユーザ分の送信データがそれぞれ異なる変調信号で変調され、合成されている。
A/D変換器71A及び71Bによって各成分のCDMA変調アナログ信号はデジタル変換され、デジタル受信データとしてレジスタ75A及び75Bに出力される。
【0018】
またPNコードレジスタ72A〜72Fでは、直交変調の際に用いられた成分別のPNコード1〜3がそれぞれ記憶されており、各PNコードレジスタに記憶されているPNコードは、レジスタ75C〜75Hにそれぞれ出力される。
PNコードのうち、PNコード1はユーザ1の、PNコード2はユーザ2の、PNコード3はユーザ3の送信データの変調の際に用いられたものであり、各ユーザに異なるPNコードが割り振られている。
【0019】
図7の複素型SCにおいて、相関演算部710A〜710Cは、それぞれのPNコードにおける相関演算を行うためのものであり、相関演算部710AはPNコード1に、相関演算部710BはPNコード2に、相関演算部710CはPNコード3にそれぞれ対応している。
レジスタ75A及び75Bに格納された受信データは、相関演算部710A〜710Cにそれぞれ出力される。またレジスタ75C及び75Dに格納されているPNコード1の各成分は相関演算部710Aに、レジスタ75E及び75Fに格納されているPNコード2の各成分は相関演算部710Bに、レジスタ75G及び75Hに格納されているPNコード3の各成分は相関演算部710Cにそれぞれ出力される。
【0020】
相関演算部710A〜710Cは、図6の相関演算部67と同一の構成であり、各PNコードに対応した同相成分及び直交成分の相関出力を出力する。すなわち図7の複素型SCでは、3ユーザ分の拡散符号で直交変調された受信データに対して、各ユーザ毎の相関値を得ることができる。よって相関演算部710Aはユーザ1の、相関演算部710Bはユーザ2の、相関演算部710Cはユーザ3の相関値を得ることができる。
図7の複素型SCも図6と同様、CDMA変調アナログ信号は4Mbpsのチップレートで送信され、複素型SCの各素子には16Mbpsクロックが入力されることにより、16Mbpsの速度で動作している。
【0021】
図7の複素型SCでは、ユーザの代わりに、複数パスで送信されたCDMAアナログ変調信号に対して、パス毎の相関値を出力させることもできる。この場合、パス毎の相関出力結果を参照することにより、最適なパスを検出することができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスペクトラム拡散通信用SCでは、復調するチャネル数、ユーザ数又はパス数だけ相関演算部が必要であるため、受信機における回路規模が増大するという問題点があった。
【0023】
特に近年の移動体通信の利用の急増に伴い、多数のチャネルの受信データの復調を行うことができ、且つ安価に開発できるようなスペクトラム拡散通信対応の受信機が求められている。
例えば基地局は多くのチャネルの信号受信及び復号処理が必要とされる機器の一つである。一般的な基地局では、4つの搬送波で送信される無線信号を扱っており、搬送波あたり32ユーザ、すなわち32チャネル割り振られているため、全部で128チャネルの復調に対応している。
【0024】
単純に全てのチャネルに対して上述したような相関処理を送受信の際に行うには、アンテナ数を2、遅延波成分を少なくとも3つ取るものとして、128x2x3=768本の信号に対する処理を行わなければならない。このため処理する信号ごとにSC回路を用意するような従来の方法では、基地局の回路規模が増大し、結果として開発費用の上昇を招くことになる。
【0025】
回路規模を縮小できる従来のスペクトラム拡散通信対応の受信機の一例として、平成8年3月26日公開の特開平8−84098号「スペクトラム拡散通信装置」(出願人:キヤノン株式会社、発明者:加藤伊智郎)、平成11年11月5日公開の特開平11−308149号「4相相関器」(出願人:三菱電機株式会社、発明者:石岡和明他)が挙げられる。
【0026】
しかし、従来のスペクトラム拡散通信対応の受信機でも、1チャネルの受信データを復調するSC回路の回路規模を縮小したにとどまっており、従来通り多チャネルの受信データを復調させるには相当数のSC回路が必要となるため、回路規模を縮小する根本的な解決には至っていなかった。
【0027】
また、移動体通信では通信の性質上、伝送路の環境の変化によって、復調時間位置が時間的に変化する現象が発生するが、従来のスペクトラム拡散通信用SCではこのような現象に容易に対応できないため、復調の精度が悪化するという問題点があった。
【0028】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、伝送路の環境変化に対応でき、かつ回路規模を縮小できるスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータを提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、スペクトラム拡散通信用スライディングコリレータにおいて、複数種の拡散符号によりスペクトラム拡散変調された複数のアナログ受信信号を一定のオーバーサンプルレートでデジタル受信信号に変換するA/D変換器と、デジタル受信信号を、1チップ周期で位相調整してサンプルタイミング別に出力する受信信号位相調整部と、各々のアナログ受信信号の拡散変調で用いられた拡散符号に対応した複数種の逆拡散符号を生成して出力する逆拡散符号系列生成部と、逆拡散符号系列生成部から出力された複数種の逆拡散符号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて出力する逆拡散符号セレクタと、受信信号位相調整部から出力されたデジタル受信信号と、逆拡散符号セレクタから出力された逆拡散符号との相関演算をサンプルタイミング別に時分割で行い、演算結果を復調信号として出力する復調演算器と、復調演算器から出力された復調信号をサンプルタイミング別に時分割で累積加算し、累積加算結果を相関出力として出力すると共に、1チップ時間毎に1サンプル時間については累積加算を行わない加算器と、伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、ずれに応じて、前記累積加算を行わないサンプル時間を空き時間として、当該空き時間の長さを調整することにより前記受信信号位相調整部及び逆拡散符号系列生成部からの出力タイミングを調整する位相制御を、1チップ周期で行う制御装置とを備えるものであり、伝送路の環境変化に対応して相関出力を行うことができ、かつ回路規模を縮小することができる。
【0030】
また、本発明は、スペクトラム拡散通信用スライディングコリレータにおいて、複数のユーザの拡散符号によりスペクトラム拡散変調された複数のアナログ受信信号を一定のオーバーサンプルレートでデジタル受信信号に変換する複数のA/D変換器と、A/D変換器毎に設けられ、対応するA/D変換器で変換されたデジタル受信信号を1チップ周期で位相調整してサンプルタイミング別に出力する複数の受信信号位相調整部と、複数の受信信号位相調整部から出力されたデジタル受信信号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて各ユーザ別に出力する受信信号セレクタと、複数のユーザの拡散符号に対応した複数の逆拡散符号を記憶する逆拡散符号系列記憶部と、逆拡散符号系列記憶部から出力された複数の逆拡散符号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて出力する逆拡散符号セレクタと、受信受信信号セレクタから出力された各ユーザ毎のデジタル受信信号と、逆拡散符号セレクタから出力された逆拡散符号との複素乗算をサンプルタイミング別に時分割で行い、演算結果を各ユーザ毎の復調信号として出力する復調演算器と、復調演算器から出力された各ユーザ毎の復調信号をそれぞれ累積加算し、累積加算結果を相関出力として出力すると共に、1チップ時間毎に1サンプル時間については累積加算を行わない加算器と、伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、ずれに応じて受信信号位相調整部及び逆拡散符号系列記憶部からの出力タイミングを調整する位相制御を、1チップ周期で行う制御装置とを備え、制御装置は、前記累積加算を行わないサンプル時間を空き時間として、当該空き時間を短縮又は延長することにより1チップ時間内に1サンプル時間の位相制御を行う制御部であるものであり、伝送路の環境変化に対応して相関出力を行うことができ、かつ回路規模を縮小することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCは、ユーザ毎に割り振られた複数種の拡散符号によりスペクトラム拡散されたアナログ受信信号をオーバーサンプルレートでディジタル受信信号に変換し、ディジタル受信信号及び逆拡散符号をサンプルタイミング毎に時分割に切り替えて出力し、ディジタル受信信号及び逆拡散符号との相関演算を時分割に行い、サンプルタイミング毎の相関演算結果を一つ以上の空き時間を含めて1チップ時間内に収まるよう出力し、相関演算の累積加算を時分割に行い、サンプルタイミング毎の1シンボル分の累積加算結果を相関出力として出力し、伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、サンプルタイミングのずれに応じてディジタル受信信号及び逆拡散符号の出力タイミングを調整する位相制御を行うものであり、これにより伝送路の環境変化に対応してユーザ毎の相関出力を行うことができ、かつSC回路規模を縮小することができる。
【0032】
尚、請求項における逆拡散符号系列記憶部は図2及び図4のPNコードレジスタに、受信信号位相調整部は図2のデータ格納回路110、図4のデータ格納回路410A〜410Cに、復調演算器は図3の乗算器23A〜23D及び加算器24A〜24Bに、加算器は図3の累積加算器38に、受信信号セレクタは図4のセレクタ49Aに、逆拡散符号セレクタは図2のセレクタ19、図4のセレクタ49Bにそれぞれ相当する。
【0033】
まず本発明のスペクトラム拡散通信用SCの前提となる、チップタイミングの位相制御の概念について説明する。
スペクトラム拡散通信用SCのような逆拡散装置では、受信したCDMA変調アナログ信号に同期して、PNコードレジスタにおいてPNコードが生成される。PNコードを同期して生成するため、PNコードレジスタにはタイミング信号が入力されており、タイミング信号は相関演算値がピークとなるようなタイミングで調整、生成されている。
【0034】
移動体通信では通信の性質上、伝送路の環境の変化によって、復調時間位置が時間的に変化する場合がある。よって正確な受信データの復調結果を得るには、この時間的変化に対応してタイミング信号のタイミングを早めたり、遅らせたりする位相制御を行う必要がある。このタイミング信号のタイミングを早めたり、遅らせたりする位相制御を、「位相制御によるチップタイミングの延長及び短縮」ということにする。
【0035】
CDMA受信機では具体的に、相関出力等に基づいて伝送路の環境の変化を検知し、検知結果に基づいて同期回路等から出力される位相制御信号によって、チップタイミングの延長及び短縮を行っている。また位相制御の対象となるタイミング信号には、フレーム、スロット、シンボル、チップがあるが、本発明ではチップタイミングの位相制御を取り上げる。
【0036】
図1は本発明での位相制御時におけるチップタイミングのタイムチャート図である。図1のタイムチャート図において、図1(a)はチップタイミングが短縮された場合の、図1(b)はチップタイミングが延長された場合の処理のタイムチャート図を表している。
【0037】
1チップ時間中の復調処理の時間構成について、本発明では、ユーザ別にサンプルタイミングを割り当てる方法を採用しており、1チップ時間中に連続して3サンプルタイミングを3ユーザに、残り1サンプルタイミングを空き時間として割り当てている。
すなわち本発明では、1チップ時間において、連続する3サンプルタイミングを各ユーザに割り当てており、割り当てられたサンプルタイミングにおいて、対応するユーザについての受信データの復調処理を行うような時間構成としている。
本発明のスペクトラム拡散通信用SCでは、上述した時間構成(以下、「本発明のサンプル時間構成」という)に従ってチップタイミングの位相制御を行うものとする。
【0038】
図1(a)では、1チップ時間中、累積加算処理を行わないサンプル時間、すなわち空き時間をないものとみなすことによって、1チップ時間を3サンプル時間に短縮して、新たなチップ時間としている。一方図1(b)では、1チップ時間中の空き時間を延長することによって、1チップ時間を5サンプル時間に延長して、新たなチップ時間としている。図1で示したタイムチャート図では、1チップ時間における空きのサンプル時間を調整することによって、位相制御が行われている。
本発明のサンプル時間構成によれば、1チップ時間内に1サンプル時間の空き時間を設けることによって、位相制御によるチップタイミングの延長及び短縮に柔軟に対応できる。
【0039】
実際にはチップタイミングの位相制御は、どのタイミングで行ってもよく、例えばシンボルの開始時点、途中、あるいはシンボルをまたいで行ってもよい。
しかし位相制御の量は、1チップ時間内に1サンプル時間間隔でしか行われない。これは各チップタイミングにおいて、位相制御のために設けられているサンプル時間が1サンプル時間しかないためである。
【0040】
例えば10サンプル時間の位相制御を行う場合には、10チップ時間をかけてそれぞれのチップに対して1サンプル時間の位相制御を行うことになる。また複数のユーザをサンプルとして位相制御を行う場合には、位相制御を1度に行えるユーザ数は1であるため、回数を分けてそれぞれのユーザに対して位相制御を行う。
【0041】
位相制御が行われることで新たなチップタイミングが決定され、移動体端末内の他の装置あるいは各種信号についてもこのチップタイミングに基づいて処理が行われる。
尚、本発明のサンプル時間構成は、異なるオーバーサンプリング数やサンプル数についても適用できるものである。
【0042】
本発明の第1の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCの構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SC(以下、第1のSC)の構成ブロック図であり、図3は、第1のSCに用いられる相関演算部17の構成ブロック図である。第1のSCは、位相制御に対応して各ユーザの相関処理を時分割で行う、複素型SCである。
第1のSCは、3ユーザ(チャネル)について、各ユーザの受信データを本発明のサンプル時間構成に従って時分割で相関処理し、ユーザ別に相関出力を行う。
【0043】
第1のSCは、A/D変換器11と、PNコード1レジスタ12Aと、PNコード2レジスタ12Bと、PNコード3レジスタ12Cと、F/F15A〜15Dと、セレクタ19と、データ格納回路110と、相関演算部17とから構成されている。
またデータ格納回路110は、RAM111A及び111Bとから構成されており、相関演算部17は、乗算器23A〜23Dと、加算器24A及び24Bと、F/F25A及び25Bと、累積加算器18とで構成されており、さらに累積加算器18は、加算器24C及び24Dと、RAM27A及び27Bと、F/F26A及び26Bとから構成されている。
【0044】
また、第1のSCは、受信データの相関結果に基づいて位相制御信号をデータ格納回路110中のRAM111A及び111Bと、PNコードレジスタ12A〜12Cに出力する制御装置(図示せず)と、相関演算部17からの相関出力を復調するCDMA復調回路(図示せず)が設けられている。
尚、上記制御装置はCDMA復調回路とは別に設けてもよいし、CDMA復調回路内に設けてもよい。
【0045】
第1のSCにおいて、図2では紙面の都合上、同相成分又は直交成分のうち、いずれか一方の成分の相関出力をするための構成のみ図示している。
図2では、A/D変換器11からデータ格納回路110の受信データ出力系列と、各PNコードレジスタからセレクタ19のPNコード出力系列は一系列ずつしか図示されていないが、実際には同相成分及び直交成分の受信データ又はPNコードを出力するため、それぞれ2系列設置する必要がある。
また、本発明の実施の形態のスペクトラム拡散通信用SCの各F/Fには、データの入出力を行わせるため16Mbpsのクロック周波数が入力されるが、図2では省略している。
【0046】
A/D変換器11は、アンテナ(図示せず)で受信したCDMA直交変調アナログ信号を成分別にデジタル変換し、受信データとして出力する。A/D変換器11でデジタル変換された各成分のアナログ信号は、F/F15Aに出力、格納される。図2では示されていないが、各成分のアナログ信号をデジタル変換するため、A/D変換器11及びF/F15Aは成分毎に設けられている。
【0047】
アナログ信号のチップレートは4Mcpsであるため、A/D変換器11は、オーバーサンプリングのため、4倍にあたる16Mbpsの速度でデジタル変換し、同一のアナログ信号1ビットに対して多ビットの出力を行う。
【0048】
PNコード1レジスタ12Aは、送信機でアナログ信号のCDMA変調の際に用いられた拡散符号であるPNコード1を成分別に記憶しており、制御装置から出力される位相制御信号に基づいてPNコードを1ビットずつF/F15Bに出力する。図2では示されていないが、PNコード1レジスタ12A及びF/F15Bは成分毎に設けられている。
【0049】
同様に、PNコード2レジスタ12BとPNコード3レジスタ12Cはそれぞれ、PNコード2、3を成分別に記憶しており。制御装置から出力される位相制御信号に基づいてPNコードを1ビットずつそれぞれF/F15CとF/F15Dに出力する。PNコード2レジスタ12BとF/F15C、PNコード3レジスタ12CとF/F15Dの組もそれぞれ、成分毎に設けられている。
【0050】
第1のSCにおいて、PNコード1〜PNコード3はそれぞれ、ユーザ1〜3のデータ送信の際の変調に用いられるPNコードである。
PNコードレジスタ12A〜12Cは、16Mbpsの速度で1ビットずつPNコードを出力する。また、PNコードレジスタ12A〜12Cには、符号発生器を用いてもよい。
【0051】
F/F15Aは、A/D変換器11によってデジタル変換された受信データを成分毎に1ビットずつ格納し、クロックに同調してデータ格納回路110に出力する。
F/F15B〜15Dは、PNコードレジスタ12A〜12Cから出力されたPNコードを成分毎に1ビットずつ格納し、クロックに同期してセレクタ19に出力する。各F/Fには16Mbpsのクロック周波数が入力され、この周波数に同期してデータの入出力を行っている。
【0052】
データ格納回路110は、各サンプルタイミングの受信データを格納し、位相制御結果に基づいて受信データを読み出し、相関演算部17に出力する。データ格納回路710は、RAM711A及び711Bを有する構成となっている。
【0053】
RAM711A及び711Bは、4サンプル分の受信データを格納できるデュアルポートRAMであり、一方でA/D変換器71から出力される4サンプル数分の受信データを格納し、他方のRAMで既に格納した前の4サンプル数分の受信データを相関演算部77に読み出す動作を交互に行う。受信データの読み出し処理は制御装置から出力される位相制御信号に基づいて行われる。
図2において、データ格納回路110も成分毎に設けられている。またデータ格納回路110は、16Mbpsの速度で受信データの格納及び読み出しを行う。
【0054】
セレクタ19は、F/F15B〜15Dから出力された各成分のPNコード1〜3を、16Mbpsの速度で時分割で切り替えて相関演算部17に出力する。図2において、セレクタ19も成分毎に設けられている。
【0055】
相関演算部17は、受信データと各PNコードとの相関演算をサンプルタイミング毎に行って復調信号を出力し、1シンボル分の復調信号の累積加算結果を相関出力としてCDMA復調回路に出力する。
相関演算部17において、乗算器23A〜23Dは、F/F15A〜15Dから出力された各成分の受信データ(図ではデジタル受信データI、Q)とPNコードの乗算を行う。
加算器24A及び24Bは、各乗算器の乗算結果の加算を行う。乗算器23A及び23Bの乗算結果は加算器24Aへ、乗算器23C及び23Dの乗算結果は加算器24Bに出力されそれぞれ加算が行われ、加算結果は復調信号としてそれぞれF/F25AとF/F25Bに出力される。
【0056】
図3の相関演算部17において、乗算器23Aと23B及び加算器24Aによって同相成分の相関演算が、乗算器23Cと23D及び加算器24Bによって直交成分の相関演算が実現され、各成分の復調信号が出力される。
乗算器23A〜23D及び加算器24A及び24Bは、それぞれ16Mbpsの速度で演算を行う。
【0057】
F/F25A及び25Bは、各加算器から出力された加算結果、すなわち各成分の復調信号を格納し、クロックに同期して累積加算器18に出力する。各F/Fには16Mbpsのクロック周波数が入力され、この周波数に同期してデータの入出力を行っている。
【0058】
累積加算器18は、F/F25A、25Bから出力される同相成分と直交成分の受信データの復調信号を1シンボル分累積加算して、成分毎に相関出力としてCDMA復調回路に出力する。
累積加算器18において、加算器24Cは同相成分の累積加算結果と新たに入力された同相成分の復調信号との加算を行い、加算結果を新たな累積加算結果としてRAM27A及びF/F26Aに出力する。同様に加算器24Dは直交成分についての累積加算を行い、加算結果をRAM27B及びF/F26Bに出力する。
【0059】
RAM27A、27Bは、PNコード1〜3による復調信号の累積加算結果を規定されたアドレスに格納する。また、新たな累積加算結果が入力されると、それまで格納されていた累積加算結果を加算器24C、24Dに出力し、規定されたアドレスに新たな累積加算結果を格納する。RAM27Aは同相成分の、RAM27Bは直交成分の復調信号の累積加算結果を格納する。
【0060】
また、RAM27A及び27Bと、F/F26A及び26Bには、クロック生成器(図示せず)から出力されたイネーブル信号(図では制御信号)が入力されている。
ユーザ1〜3のシンボルタイミングでイネーブル信号が入力されると、F/F26A及び26Bはそれぞれのタイミングにおける各ユーザの受信データの1シンボルの相関出力をCDMA復調回路に出力し、RAM27A及び27Bは、格納されているそれぞれのタイミングの累積加算結果をリセットする。
累積加算器18を構成する各素子は、16Mbpsの速度で上述した動作を行う。
【0061】
制御装置は、伝送路の環境変化を検出し、チップタイミングが遅れた場合はチップタイミング中の空き時間を延長し、チップタイミングが早くなった場合は空き時間を短縮する旨の位相制御信号を出力する。
【0062】
制御装置は、PNコード1レジスタ12A〜PNコード3レジスタ12Cに対しては各コードに対応した位相制御信号を、データ格納回路110のRAM111A及び111Bには、RAM111A又は111Bに格納された受信データから各ユーザが必要とする受信データを読み出すための位相制御信号を出力し、位相制御を行う。
【0063】
次に、第1のSCの動作について、図2及び図3を用いて説明する。
送信機よりCDMA直交変調されて送信されたアナログ信号は、受信機のアンテナ(図示せず)において受信され、同相成分及び直交成分に分離される。ここでアナログ信号は、4Mcpsのチップレートで送信されており、3ユーザ分の送信データがそれぞれ異なる変調信号で変調され、合成されている。
【0064】
アナログ信号はA/D変換器11に入力され、成分別にデジタルの受信データに16Mbpsの速度で変換される。A/D変換器11から出力される受信データは、1ビットずつF/F15Aに格納され、クロック周波数と同期してデータ格納回路110に出力される。
【0065】
F/F15Aから出力された受信データは、データ格納回路110においてRAM111A又は111Bのうち、入力ポートが閉じているRAMに格納される。すなわち各サンプルタイミングの受信データが、順次入力ポートが閉じているRAMに格納される。
RAM111A又はRAM111Bには、各サンプルタイミングの受信データが、それぞれ規定のアドレス(図ではSample1〜4)に格納される。
【0066】
1つのRAMへの受信データの格納が終了すると、受信データを格納したRAMは入力ポートが開き、さらに出力ポートが閉じて、相関演算部17に対して位相制御信号に基づき、格納された受信データの読み出しが行われる。他方のRAMは入力ポートが閉じ、出力ポートが開くことで新たな受信データの格納を行う。
【0067】
第1のSCのデータ格納回路110において、RAM111A及び111Bは、制御装置から出力された位相制御信号に基づいて、位相制御に対応した受信データの読み出しを行うことができる。
上述した通り、本発明のサンプル時間構成では、1チップ時間中連続した3サンプル時間を各ユーザの受信データの復調処理に割り当てており、空き時間である残りの1サンプル時間の長さを調整することによって、チップタイミングの位相制御を行っている。
【0068】
データ格納回路110における位相制御時の受信データの読み出し動作について、例を挙げて説明する。今、位相制御直前まで、RAM111A又は111BのアドレスSample1に格納される受信データを読み出す場合について考える。
例えば伝送路の環境変化により当該データの受信が1サンプル時間速まると、制御装置は、RAMに格納されている当該受信データを読み出すタイミングを1サンプル時間速めるような位相制御信号をRAM111A及び111Bに出力する。
このような位相制御に伴い、RAM111A又は111BのアドレスSample1及び4に格納されているデータが読み出されることになり、4サンプル時間内でこれらのアドレスからデータの読み出しを行う。すなわちSample1に格納されているデータは通常のサンプル時間で、Sample4に格納されているデータは空き時間を利用して読み出される。
【0069】
また当該データの受信が1サンプル時間遅れると、制御装置は、RAM格納されている当該受信データを読み出すタイミングを1サンプル時間遅らせるような位相制御信号をRAM111A及び111Bに出力する。
このような位相制御に伴い、次の読み出しに用いられるRAMのアドレスSample2に格納されているデータが読み出されることになり、次の4サンプル時間内においてこのアドレスのデータの読み出しを行う。
このような位相制御信号に基づいて受信データの読み出しのタイミング調整を行うことにより、位相制御による新たなチップタイミングに対応した相関演算を実現できる。
【0070】
図2のスペクトラム拡散通信用SCにおいて、各ユーザの位相制御は、同一チップ時間で同時に位相制御が行われないように制御され、1チップ時間当たり必ず1ユーザずつの位相制御が行われている。
ただし、チップが長くなる場合の位相制御については、複数ユーザに対して同時に行ってもよい。また第1のSCの各素子の動作速度を上げて時分割処理できるサンプル数を増やし、空き時間を増やすことによって、複数ユーザで同時にチップが短縮される場合の位相制御を行うことができる。
【0071】
PNコード1レジスタ12A〜PNコード3レジスタ12Cには、それぞれユーザ1〜3からの受信データの変調の際に用いられた各成分のPNコードが記憶されており、それぞれ16Mbpsの速度でF/F15B〜15DにPNコードを1ビットずつ出力する。
また各PNコードレジスタには、各PNコードで変調された受信データに対応した位相制御信号(図では位相制御信号1〜3)が制御装置から出力されており、各PNコードレジスタは、位相制御信号に基づいてPNコードの出力タイミングを調整している。
【0072】
F/F15B〜15Dは、格納されたPNコードをクロック周波数に同期してセレクタ19に出力する。セレクタ19は、PNコード1レジスタ12A〜PNコード3レジスタ12Cからそれぞれ出力されたPNコードを16Mbpsの速度で切り替えて相関演算部17に出力する。
よって相関演算部17には、位相制御結果に対応して各ユーザの受信データ及びPNコードが時分割で入力されるため、相関演算部17は位相制御に基づいてユーザ毎の相関演算及び相関出力をすることができる。
【0073】
相関演算部17は、データ格納回路110から出力された受信データ及びセレクタ19から出力されたPNコードとの相関演算及び累積加算を行い、1シンボル分の復調信号の累積加算が終了すると、累積加算結果である相関出力をユーザ別に時分割でCDMA復調回路に出力する。
相関演算部17の累積加算器18において、累積加算を行わない時間、すなわち4つ目のサンプル時間にはRAM27A又は27Bからデータを読み出し、加算処理を行っても、再び加算結果をRAM27A又は27Bに書き込まないように制御する必要がある。
【0074】
本発明の第1の実施の形態のスペクトラム拡散通信用SCによれば、位相制御によって決定された新たなチップタイミングに基づいて、データ格納回路110では受信データの読み出しを行って相関演算部17に出力し、PNコード1レジスタ12A〜PNコード3レジスタ12CではPNコードをセレクタ19に出力し、セレクタ19において時分割で切り替えて相関演算部17に出力することにより、従来ユーザ数分必要であった相関演算部が1個で済むため、SC回路規模を大幅に縮小できる効果がある。
【0075】
また、本発明の実施の形態のスペクトラム拡散通信用SCは、制御装置によってチップタイミングの延長又は短縮に対応して受信データ出力及びPNコード出力のタイミングを調整する位相制御を実現しているので、伝送路の環境変化が起きた場合でも、サンプルタイミングにおけるデータ毎の相関出力を正確に得ることができる効果がある。
【0076】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCについて、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCの構成ブロック図である。本発明の第2の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SC(以下、第2のSC)は、位相制御に対応してアンテナ毎に受信した受信データの相関処理を時分割で行う、複素型SCである。
第2のSCは、3つのアンテナで受信した各ユーザの受信データを本発明のサンプル時間構成に従ってサンプルタイミング別に時分割で相関処理し、ユーザ別の相関出力を行う。
【0077】
第2のSCは、A/D変換器41A〜41Cと、PNコード1レジスタ42Aと、PNコード2レジスタ42Bと、PNコード3レジスタ42Cと、F/F45A〜45Fと、セレクタ49A〜49Bと、データ格納回路410A〜410Cと、相関演算部47とから構成されている。
第2のSCを構成する各素子の構成は、第1のSCの対応する素子と同一であるので説明は省略する。
【0078】
また、第2のSCには、受信データの相関結果に基づいて位相制御信号を各データ格納回路中のRAMと、PNコードレジスタ42A〜42Cに出力する制御装置(図示せず)と、相関演算部47からの相関出力を復調するCDMA復調回路(図示せず)が設けられている。第2のSCの制御装置とCDMA復調回路の構成及び動作は、第1のSCの制御装置と同一である。
尚、上記制御装置はCDMA復調回路とは別に設けてもよいし、CDMA復調回路内に設けてもよい。
【0079】
第2のSCにおいて、図4では紙面の都合上、同相成分又は直交成分のうち、いずれか一方の成分の相関出力をするための構成のみ図示している。
図4では、各A/D変換器からセレクタ49Aの受信データ出力系列と、各PNコードレジスタからセレクタ49BのPNコード出力系列は一系列ずつしか図示されていないが、実際には同相成分及び直交成分の受信データ又はPNコードを出力するため、それぞれ2系列設置する必要がある。
また、第2のSCの各F/Fには、データの入出力を行わせるため16Mbpsのクロック周波数が入力されるが、図4では省略している。
【0080】
次に、第2のSCの動作について、図4を用いて説明する。
送信機よりCDMA直交変調されて送信されたアナログ信号は、受信機の3つのアンテナである第1のアンテナ、第2のアンテナ、第3のアンテナ(図示せず)において受信され、同相成分及び直交成分に分離される。ここでアナログ信号は、4Mcpsのチップレートで送信されており、3ユーザ分の送信データがそれぞれ異なる変調信号で変調され、合成されている。
【0081】
そして、第1のアンテナで受信したアナログ信号はA/D変換器41Aに、第2のアンテナで受信したアナログ信号はA/D変換器41Bに、第3のアンテナで受信したアナログ信号はA/D変換器41Cにそれぞれ入力され、成分別に16Mbpsの速度でデジタルの受信データに変換される。それぞれのA/D変換器から出力される受信データは、1ビットずつF/F45A〜45Cに格納され、クロック周波数と同期してデータ格納回路410A〜410Cに出力される。
【0082】
データ格納回路410A〜410Cの構成及び動作は、図2のデータ格納回路110と同一である。データ格納回路410A〜410Cでは、それぞれのアンテナで受信された受信データについて、位相制御によるタイミングに基づいて、セレクタ49Aに出力している。具体的には、データ格納回路410A〜410C中のRAMには制御装置から位相制御信号が出力されており、この位相制御信号に基づいて受信データの出力を行っている。
【0083】
また、データ格納回路410A〜410Cにおける受信データの格納及び読み出しは、16Mbpsの速度で行われる。
セレクタ49Aは、データ格納回路410A〜410Cからそれぞれ出力された受信データを16Mbpsの速度で切り替えて相関演算部47に出力する。
【0084】
PNコード1レジスタ42A〜PNコード3レジスタ42Cには、それぞれアンテナ1〜アンテナ3で受信した受信データの変調の際に用いられた各成分のPNコードが記憶されており、それぞれ16Mbpsの速度でF/F45D〜45FにPNコードを1ビットずつ出力する。
また各PNコードレジスタには、各PNコードで変調された受信データに対応した位相制御信号(図では位相制御信号1〜3)が制御装置から出力されており、各PNコードレジスタは、位相制御信号に基づいてPNコードの出力タイミングを調整している。
【0085】
F/F45D〜45Fは、格納されたPNコードをクロック周波数に同期してセレクタ49Bに出力する。
セレクタ49Bは、PNコード1レジスタ42A〜PNコード3レジスタ42Cからそれぞれ出力されたPNコードを16Mbpsの速度で切り替えて相関演算部に出力する。
【0086】
相関演算部47は、セレクタ49Aから出力された受信データ及びセレクタ49Bから出力されたPNコードとの相関演算及び累積加算を行い、1シンボル分の復調信号の累積加算が終了すると、累積加算結果である相関出力をユーザ別に時分割でCDMA復調回路に出力する。
図4のスペクトラム拡散通信用SCも図2と同様に、ユーザ別の相関出力を時分割で行っている。よって相関演算部47では、位相制御による新たなタイミングに基づいて各ユーザの相関演算を行うことができる。
【0087】
図4のスペクトラム拡散通信用SCにおいて、各アンテナで受信する受信データが、同一のPNコードで変調されている場合には、PNコードレジスタは1つであってもよい。この場合、サンプルタイミング別にPNコードを遅延化してセレクタ49Bに出力できるよう、PNコードレジスタとセレクタ49Bの間にF/Fのレジスタ列等を設けてタイミングを調整するようにしてもよい。
【0088】
相関演算部47の累積加算器において、累積加算を行わない時間、すなわち4つ目のサンプル時間にはRAMからデータを読み出し加算処理を行っても、再び加算結果をRAMに書き込まないように制御する必要がある。
【0089】
本発明の第2の実施の形態のスペクトラム拡散通信用SCによれば、各ユーザのデータを受信するアンテナ毎にデータ格納回路を設け、位相制御によって決定された新たなチップタイミングに基づいて、セレクタ49Aでは各ユーザの受信データを、セレクタ49Bでは対応するPNコードを相関演算部47に出力できる。これにより、従来ユーザ数分必要であった相関演算部が1個で済むため、SC回路規模を縮小できる効果がある。
【0090】
また、複数のアンテナでアナログ信号を受信する構成としたことにより、アンテナの故障が発生した場合でも、代替のアンテナでアナログ信号を受信すれば済むため、安定して相関出力を得ることができる。この場合、セレクタ49Aでは選択するアンテナの受信データを変更するよう設定する必要がある。
【0091】
また、本発明の実施の形態のスペクトラム拡散通信用SCは、制御装置によってチップタイミングの延長又は短縮に対応してPNコード出力のタイミングを調整する位相制御を実現しているので、伝送路の環境変化が起きた場合でも、サンプルタイミングにおけるデータ毎の相関出力を正確に得ることができる効果がある。
【0092】
本発明の各々の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCは、受信データのサンプリング数、ユーザ数及びアンテナ数によらず適用できるものである。また、A/D変換器のデジタル変換速度、クロック周波数の速度も、用いる回路の性能に応じて決定してよい。
また、本発明の各々の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCは、直交変調方式だけでなく、他の直接拡散変調方式にも対応できるものである。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、複数種の拡散符号によりスペクトラム拡散変調された複数のアナログ受信信号を一定のオーバーサンプルレートでデジタル受信信号に変換するA/D変換器と、デジタル受信信号を、1チップ周期で位相調整してサンプルタイミング別に出力する受信信号位相調整部と、各々のアナログ受信信号の拡散変調で用いられた拡散符号に対応した複数種の逆拡散符号を生成して出力する逆拡散符号系列生成部と、逆拡散符号系列生成部から出力された複数種の逆拡散符号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて出力する逆拡散符号セレクタと、受信信号位相調整部から出力されたデジタル受信信号と、逆拡散符号セレクタから出力された逆拡散符号との相関演算をサンプルタイミング別に時分割で行い、演算結果を復調信号として出力する復調演算器と、復調演算器から出力された復調信号をサンプルタイミング別に時分割で累積加算し、累積加算結果を相関出力として出力すると共に、1チップ時間毎に1サンプル時間については累積加算を行わない加算器と、伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、ずれに応じて累積加算を行わないサンプル時間を空き時間として、当該空き時間の長さを調整することにより前記受信信号位相調整部及び逆拡散符号系列生成部からの出力タイミングを調整する位相制御を、1チップ周期で行う制御装置とを備えるスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータとしたことにより、伝送路の環境変化に対応して相関出力を行うことができ、かつSC回路全体の規模を縮小できる効果がある。
【0094】
また、複数のユーザの拡散符号によりスペクトラム拡散変調された複数のアナログ受信信号を一定のオーバーサンプルレートでデジタル受信信号に変換する複数のA/D変換器と、A/D変換器毎に設けられ、対応するA/D変換器で変換されたデジタル受信信号を1チップ周期で位相調整してサンプルタイミング別に出力する複数の受信信号位相調整部と、複数の受信信号位相調整部から出力されたデジタル受信信号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて各ユーザ別に出力する受信信号セレクタと、複数のユーザの拡散符号に対応した複数の逆拡散符号を記憶する逆拡散符号系列記憶部と、逆拡散符号系列記憶部から出力された複数の逆拡散符号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて出力する逆拡散符号セレクタと、受信受信信号セレクタから出力された各ユーザ毎のデジタル受信信号と、逆拡散符号セレクタから出力された逆拡散符号との複素乗算をサンプルタイミング別に時分割で行い、演算結果を各ユーザ毎の復調信号として出力する復調演算器と、復調演算器から出力された各ユーザ毎の復調信号をそれぞれ累積加算し、累積加算結果を相関出力として出力すると共に、1チップ時間毎に1サンプル時間については累積加算を行わない加算器と、伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、ずれに応じて受信信号位相調整部及び逆拡散符号系列記憶部からの出力タイミングを調整する位相制御を、1チップ周期で行う制御装置とを備え、制御装置は、累積加算を行わないサンプル時間を空き時間として、当該空き時間を短縮又は延長することにより1チップ時間内に1サンプル時間の位相制御を行う制御部であるスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータとしたことにより、伝送路の環境変化に対応して相関出力を行うことができ、かつSC回路全体の規模を縮小できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップタイミングの位相制御時におけるタイムチャート図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCの構成ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCで用いる相関演算部の構成ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用SCの構成ブロック図である。
【図5】従来のスペクトラム拡散通信用SCの構成ブロック図である。
【図6】従来のスペクトラム拡散通信用複素型SCの構成ブロック図である。
【図7】複数の拡散符号による直交変調に対応した、従来のスペクトラム拡散通信用複素型SCの構成ブロック図である。
【符号の説明】
11,41A,41B,41C,61A,61B,71A,71B…A/D変換器、 12A,12B,12C,42A,42B,42C,52,62A,62B,72A,72B,72C,72D,72E,72F…PNコードレジスタ、 17,47,710A,710B,710C…相関演算部、 18,68…累積加算器
Claims (2)
- 複数種の拡散符号によりスペクトラム拡散変調された複数のアナログ受信信号を一定のオーバーサンプルレートでデジタル受信信号に変換するA/D変換器と、
前記デジタル受信信号を、1チップ周期で位相調整してサンプルタイミング別に出力する受信信号位相調整部と、
各々の前記アナログ受信信号の拡散変調で用いられた拡散符号に対応した複数種の逆拡散符号を生成して、出力する逆拡散符号系列生成部と、
前記逆拡散符号系列生成部から出力された前記複数種の逆拡散符号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて出力する逆拡散符号セレクタと、
前記受信信号位相調整部から出力された前記デジタル受信信号と、前記逆拡散符号セレクタから出力された前記逆拡散符号との相関演算をサンプルタイミング別に時分割で行い、演算結果を復調信号として出力する復調演算器と、
前記復調演算器から出力された復調信号をサンプルタイミング別に時分割で累積加算し、累積加算結果を相関出力として出力すると共に、1チップ時間毎に1サンプル時間については累積加算を行わない加算器と、
伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、前記ずれに応じて、前記累積加算を行わないサンプル時間を空き時間として、当該空き時間の長さを調整することにより前記受信信号位相調整部及び前記逆拡散符号系列生成部からの出力タイミングを調整する位相制御を、1チップ周期で行う制御装置とを備えることを特徴とするスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータ。 - 複数のユーザの拡散符号によりスペクトラム拡散変調された複数のアナログ受信信号を一定のオーバーサンプルレートでデジタル受信信号に変換する複数のA/D変換器と、
前記A/D変換器毎に設けられ、対応する前記A/D変換器で変換された前記デジタル受信信号を1チップ周期で位相調整してサンプルタイミング別に出力する複数の受信信号位相調整部と、
前記複数の受信信号位相調整部から出力された前記デジタル受信信号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて、前記各ユーザ別に出力する受信信号セレクタと、
前記複数のユーザの拡散符号に対応した複数の逆拡散符号を記憶する逆拡散符号系列記憶部と、
前記逆拡散符号系列記憶部から出力された前記複数の逆拡散符号をサンプルタイミング別に時分割に切り替えて出力する逆拡散符号セレクタと、
前記受信信号セレクタから出力された前記各ユーザ毎のデジタル受信信号と、前記逆拡散符号セレクタから出力された前記逆拡散符号との複素乗算をサンプルタイミング別に時分割で行い、演算結果を前記各ユーザ毎の復調信号として出力する復調演算器と、
前記復調演算器から出力された前記各ユーザ毎の復調信号をそれぞれ累積加算し、累積加算結果を相関出力として出力すると共に、1チップ時間毎に1サンプル時間については累積加算を行わない加算器と、
伝送路の環境の変化によるサンプルタイミングのずれを検出し、前記ずれに応じて前記受信信号位相調整部及び前記逆拡散符号記憶部からの出力タイミングを調整する位相制御を、1チップ周期で行う制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記累積加算を行わないサンプル時間を空き時間として、当該空き時間を短縮又は延長することにより1チップ時間内に1サンプル時間の位相制御を行う制御部であることを特徴とするスペクトラム拡散通信用スライディングコリレータ。
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