JP2002135168A - Rach受信装置 - Google Patents

Rach受信装置

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JP2002135168A JP2000322966A JP2000322966A JP2002135168A JP 2002135168 A JP2002135168 A JP 2002135168A JP 2000322966 A JP2000322966 A JP 2000322966A JP 2000322966 A JP2000322966 A JP 2000322966A JP 2002135168 A JP2002135168 A JP 2002135168A
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    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成素子を小規模にできるRACH受信装置
を提供する。 【解決手段】 複素変調されたRACHの受信データに
対して、ロングコード及び位相回転の演算処理を施した
符号コードをコードレジスタ乗算部14で乗算する第1
の復調処理、乗算結果を16チップ毎に加算し、加算結
果に対してシグネチュアコードをシグネチュア乗算部1
7で乗算する第2の復調処理の二段階に分けて復調処理
を行う構成としたRACH受信装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信や無線
LAN等におけるスペクトラム拡散通信システムの受信
機側で用いられるスペクトラム拡散通信用相関回路に係
り、特に、RACHを検出する簡単且つ小規模な構成の
RACH受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に移動体通信又は無線LAN(Loca
l Area Network)等に用いられるスペクトラム拡散(Sp
read Spectrum :SS)通信システムでは、送信側で送
信データに対して狭帯域変調(1次変調)を行い、更に
拡散変調(2次変調)を行う、2段階の変調を行ってデ
ータを送信する。受信側では、受信データに対して逆拡
散を行って1次変調に戻してから、通常の検波回路でベ
ースバンド信号の再生を行うようになっている。
【0003】しかし、W−CDMAの3GPPで決まっ
たRACHに関するPreamble部分の変調方式は、着信デ
ータのデータレートは常に一定で、それにセクタ毎に決
められた1種のロングコードと、4種の位相回転(45
度、135度、225度、315度の様に)により変調
し、さらに16種類のシグネチュア(16種類の拡散コ
ード)により変調されている。シグネチュアは16チッ
プ長であり、それが単に256回繰り返される(参考文
献:3GPP仕様書:3GTS25.213等)。
【0004】RACHは、Preamble部と、Message部に
分かれており、移動機は基地局との登録が済んでいない
場合には最初に仕様で決められた手順で、Preamble部を
バースト的に基地局に対して送信する。基地局では、そ
れを検出し、見つかった場合には、返事をAICHにて
送信する。移動機はこれを受け、その後Message部を送
信することになる。ここで基地局として重要なことは、
バースト的に送られてくるPreamble部を如何に検出する
かにある。
【0005】そして、RACHの受信には、バースト送
信のためその位相が確立されていないことから、いわゆ
る図9に示すMF(Matched Filter)が従来用いられて
いる。図9は、従来のRACHの復調部のブロック図で
ある。MFはシグネチュアとロングコード、及び位相回
転設定後、ある範囲の窓にて待ちかまえる。
【0006】窓の大きさとしてここでは256チップと
してあるが、その大きさについては後で説明する。通
常、位相回転は複素であるので、この演算には入力I/
Q2本のシフトレジスタ92、符号I/Q2本のレジス
タ93(符号発生器も必要)、4組の積和演算器94
と、4組の積和演算の結果を加減算し、複素演算を完成
させる2つの加算器99により構成されている。なお、
シグネチュアの種類は全部で16種存在するが、一時に
16種全部に対応する必要がなく、そのうちの何種かを
用意しておけばよい。その種類数だけ上記符号レジス
タ、4組の積和演算器が必要となる。
【0007】MFの窓の大きさとは、基地局がら移動機
までの往復に要する時間により決まり、いわゆる基地局
がカバーするセル半径によって決まる。たとえば、セル
半径を15kmとすると、その時間(基地局→移動機→
基地局に信号が行き来する時間)はおよそ100μsと
なる。これはチップ数で言うと約256チップとなり、
MFとして必要な窓は256チップ以上となる。つま
り、16チップ長のシグネチュアを256チップ長分繰
り返し待ち受けることになる。
【0008】また、セル半径50kmの場合には128
4チップ以上となる。これは基地局から観ると、移動機
がカバーする範囲のどこに存在するかは分かっていない
ので、一番近くの移動機も、一番遠くの移動機に対して
もその信号(RACH)を検出しなければならないから
である。MFとしては、この窓時間だけ経過すると、次
に続くロングコードに換えて同じ動作を256回繰り返
すことにより、Preamble部分を検出する。
【0009】尚、移動機がPreamble部を送信出来るタイ
ミングは決められており、基地局がら常時送られている
P‐CCPCHを基準に作られる上りアクセススロット
に限定されている。従って、上記で述べた関係が成立す
る。
【0010】上記従来のRACHの復調部について図9
を用いて説明する。図9に示す復調部は、フリップフロ
ップ(F/F)92と、コードレジスタ93と、積和演
算器94と、加算器99とから構成されている。この構
成は通常のMFの構成である。
【0011】入力信号は、符号分割多重(Code Divisio
n Multiple Access :CDMA)変調されて送信され、
アンテナ(図示せず)で受信されたアナログ信号(I成
分とQ成分の2組の信号)を、A/D変換器(アナログ
/デジタル変換器)(図示せず)でデジタル信号に変換
している。変換される時、チップ時間間隔に比べ高速の
クロックを用い、いわゆるオーバーサンプルされる。図
9では4倍オーバーサンプルとしている。そのため25
6チップの信号は1024サンプルの信号になってい
る。尚、A/D変換器のビット数は複数であり、4〜8
ビットが用いられる。
【0012】コードレジスタ93は、送信側でCDMA
変調に用いられたのと同じ拡散符号である符号コードを
出力するレジスタであり、256タップのF/Fで構成
されている。符号発生器そのものであってもよい。コー
ドレジスタにはすでにロングコードとシグネチュアと位
相回転を演算した結果が入っており、256チップ時間
毎に、続くコードと入れ替えられる。これもI成分とQ
成分の2組がある。
【0013】1024タップのF/F92は、入力信号
を順次(サンプル時間毎に)シフトする機能を有してい
る。図9では4タップ毎に積和演算器と乗算をするため
の出力端子を有している。入力信号にはI成分とQ成分
の2組があるので、本レジスタも2本必要である。
【0014】積和演算器94は、1024タップF/F
92の4タップ毎の値と、コードレジスタ(256タッ
プ)93の値を乗算し、その乗算結果をすべて加算す
る。このためハード規模は大きくなる。尚、複素演算の
ため、4組の積和演算器94が必要である。演算は入力
信号のI成分とコードのI成分の積和演算、入力信号の
Q成分とコードのI成分の積和演算、入力信号のQ成分
とコードのQ成分の積和演算、入力信号のI成分とコー
ドのQ成分の積和演算をそれぞれ実行する。
【0015】加算器99は、4組の積和演算器94の4
出力を加減算し、複素演算を完成させる。すなわち、入
力信号のI成分とコードのI成分の積和演算結果と入力
信号のQ成分とコードのQ成分の積和演算結果を加算、
入力信号のQ成分とコードのI成分の積和演算結果と入
力信号のI成分とコードのQ成分の積和演算結果との減
算を行う。
【0016】上記構成で1種のシグネチュアに対応出来
る。従って、シグネチュアの数が増えれば、その数だけ
構成を増やさねばならない。但し、入力及び入力をシフ
トするレジスタは、共通に使用可能である。
【0017】尚、図9の従来のMFの動作速度は、以下
のようになっている。アンテナで受信された受信データ
のアナログ信号は元々送信側でCDMA変調されている
が、そのチップレートは約4Mcps(正確には3.8
4Mcps)であり、通常A/D変換器でデジタル信号
に変換される場合は、その4倍の約16MHz(15.
36MHz)のサンプルレートで変換される。したがっ
て、それ以後のコードレジスタ93、積和演算器94な
どの演算速度はいずれも約16MHzである。
【0018】CDMA変調を施す符号のビット数は1で
あるので、図9のMFのハード規模としては、積和演算
器94内の加算器が大半を占めている。乗算器は、符号
が1の場合には、そのまま入力信号を出力し、0の場合
は入力信号を符号反転して出すだけの論理回路で構成可
能である。それに対し、加算器は長ビット(6ビットが
ら十数ビット)の加算を実行しなければならず、ハード
規模が大きくなる。レジスタすなわちF/Fは、入力信
号のビット数だけF/Fを並列にならべれはよい。
【0019】尚、従来のマッチドフィルタに関連する記
述は、平成9年(1997年)7月31日公開の特開平
9−200179号公報「マルチユーザ復調方法および
装置」(出願人:国際電気株式会社、株式会社鷹山、発
明者:占部健三他)等がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
のマッチッドフィルタ(MF)では、RACHのプレア
ンブル(Preamble)部を基地局にて検出するためには、
シグネチュアの数だけ複素MFが必要となるため、ゲー
ト数が多くなり、回路規模が増大し、LSI価格が高く
なるという問題点があった。
【0021】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、構成素子を小規模にできるRACH受信装置を提供
することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、ロングコード、位相回転情報及
びシグネチュアによりスペクトラム拡散された受信信号
を復調するRACH受信装置において、受信信号とロン
グコード及び位相回転情報にて演算された第1の逆拡散
符号とを乗算する第1の乗算手段と、第1の乗算手段か
ら出力される複数の乗算結果を特定間隔で加算する第1
の加算手段と、第1の加算手段から出力される複数の加
算結果とシグネチュアの第2の逆拡散符号とを乗算する
第2の乗算手段と、第2の乗算手段から出力される乗算
結果を加算して相関出力を得る第2の加算手段とを有す
るものであり、第1の逆拡散符号を用いた復調処理と第
2の逆拡散符号を用いた復調処理とを二段階に分けて行
うことで、加算器の総数を低減して回路規模を縮小し、
消費電力を低減することができる。
【0023】また、本発明は、上記RACH受信装置に
おいて、第1の加算手段と第2の乗算手段との間に、受
信信号に対する複素演算を行う複素演算手段を設けたも
のであり、回路規模を更に縮小し、消費電力を低減する
ことができる。
【0024】また、本発明は、ロングコード、位相回転
情報及びシグネチュアによりスペクトラム拡散された受
信信号を復調するRACH受信装置において、受信信号
に対して複素演算処理を行う複素演算処理手段と、複素
演算結果におけるI相成分及びQ相成分とロングコード
の第1の逆拡散符号との乗算を各々行う第1の乗算手段
と、第1の乗算手段から各々出力されるI相成分及びQ
相成分の複数の乗算結果を特定間隔で各々加算する第1
の加算手段と、第1の加算手段から各々出力される複数
の加算結果とシグネチュアの第2の逆拡散符号とを乗算
する第2の乗算手段と、第2の乗算手段から出力される
乗算結果を加算して相関出力を得る第2の加算手段とを
有するものであり、回路規模を縮小し、消費電力を低減
することができる。
【0025】また、本発明は、上記RACH受信装置に
おいて、第1の乗算手段は、受信信号におけるI相成分
及びQ相成分と第1の逆拡散符号との乗算を、それぞれ
時分割に入力信号のサンプリング速度の整数倍の速度で
行い、第1の加算手段は、該整数倍の速度で加算を行う
ものであり、第1の逆拡散符号を用いた復調処理の速度
を上げることで、回路規模を一層縮小できる。
【0026】また、本発明は、上記RACH受信装置に
おいて、第2の乗算手段は、入力される演算結果と第2
の逆拡散符号との乗算を、第2の逆拡散符号の種類数倍
の速度で行い、第2の加算手段は、第2の逆拡散符号の
種類数倍の速度で加算を行うものであり、第2の逆拡散
符号を用いた復調処理を行う乗算器及び加算器の数を低
減でき、回路規模を縮小できる。
【0027】また、本発明は、上記RACH受信装置に
おいて、第1の乗算手段は、受信信号におけるI相成分
及びQ相成分と第1の逆拡散符号との乗算を、I成分及
びQ成分の取り込みタイミングを入力信号のサンプリン
グ速度の整数倍の速度とし、これに対して第1の逆拡散
符号の取り込みタイミングを該速度の2倍の速度として
時分割に行い、第1の加算手段は、該整数倍の2倍の速
度で加算を行うものであり、第1の逆拡散符号を用いた
復調処理を行う乗算器及び加算器の数を低減でき、回路
規模を縮小できる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。
【0029】本発明の実施の形態に係るRACH受信装
置は、ロングコード、位相回転情報及びシグネチュアに
よりスペクトラム拡散された受信信号を復調するもので
あって、受信信号とロングコード及び位相回転情報にて
演算された第1の逆拡散符号とを乗算する第1の乗算手
段と、第1の乗算手段から出力される複数の乗算結果を
特定間隔で加算する第1の加算手段と、第1の加算手段
から出力される複数の加算結果とシグネチュアの第2の
逆拡散符号とを乗算する第2の乗算手段と、第2の乗算
手段から出力される乗算結果を加算して相関出力を得る
第2の加算手段とを有するものであり、第1の逆拡散符
号を用いた復調処理と第2の逆拡散符号を用いた復調処
理とを二段階に分けて行うことで、加算器の総数を低減
して回路規模を縮小し、消費電力を低減することができ
るものである。
【0030】また、本発明の実施の形態に係るRACH
受信装置は、ロングコード、位相回転情報及びシグネチ
ュアによりスペクトラム拡散された受信信号を復調する
ものであって、受信信号に対して複素演算処理を行う複
素演算処理手段と、複素演算結果におけるI相成分及び
Q相成分とロングコードの第1の逆拡散符号との乗算を
各々行う第1の乗算手段と、第1の乗算手段から各々出
力されるI相成分及びQ相成分の複数の乗算結果を特定
間隔で各々加算する第1の加算手段と、第1の加算手段
から各々出力される複数の加算結果とシグネチュアの第
2の逆拡散符号とを乗算する第2の乗算手段と、第2の
乗算手段から出力される乗算結果を加算して相関出力を
得る第2の加算手段とを有するものであり、回路規模を
縮小し、消費電力を低減することができるものである。
【0031】また、本発明の実施の形態に係るRACH
受信装置は、第1の乗算手段と第1の加算手段の動作速
度を上げ、また第2の乗算手段と第2の加算手段の動作
速度を上げることで、更に回路規模を縮小できるもので
ある。
【0032】尚、請求項における第1の乗算手段は受信
でレジスタ列、コードレジスタ、コードレジスタ乗算部
に相当し、第1の加算手段はコードレジスタ加算部に、
第2の乗算手段はシグネチュア乗算部に、第2の加算手
段はシグネチュア加算部に、複素演算手段は複素演算部
に、複素演算処理手段は複素乗算器と位相回転レジスタ
にそれぞれ相当する。
【0033】まず、本発明のRACH受信装置で用いる
MFの原理について説明する。従来の技術で既述したよ
うに、RACHで扱う無線送信信号のPreamble部は、ロ
ングコード及び位相回転により変調された後、さらにシ
グネチュアによって変調されている。シグネチュアは3
GPP仕様書で規定されているように、16チップ長の
符号コードからなり、この符号コードが256回繰り返
して用いられる。またシグネチュアは全部で16種類規
定されている。
【0034】よってRACH受信機では最低限、16チ
ップ分の受信データに対して相関出力を行うMFを用い
て復調処理を行うことが可能であるといえるが、基地局
のセル内の通信を行うには不充分であること、雑音の影
響により確度の高い検出が行えない等の通信上の理由に
より、16チップ以上の受信データに対応したMFを用
意する必要がある。
【0035】上記従来のMFでは、コードレジスタにお
いて、ロングコード、位相回転及びシグネチュアコード
の演算処理を既に施した符号コードを記憶しており、こ
の符号コードを用いて受信データの復調処理を行ってい
た。本発明のRACH受信装置では、復調処理を2段階
に分けて行うMFを用いる。すなわち第1の復調処理で
は、ロングコード及び位相回転分に対する復調処理を行
い、第2の復調処理でシグネチュアコードに対する復調
処理を行うMFを用いる。
【0036】具体的には、コードレジスタにはロングコ
ード及び位相回転の演算処理を施した符号コードを記憶
させておき、1チップ毎に受信データとの乗算処理、す
なわち第1の復調処理を行う。この復調処理で得られた
1チップ毎の乗算結果を16チップ置きに加算してい
き、それぞれの加算結果に対してシグネチュアコードを
乗算することで第2の復調処理を行い、第2の復調処理
の処理結果を加算し、相関出力を行う。このような処理
を行うMFを用いることで、MF回路の大半を占める加
算器の数を低減することができるため、結果的にRAC
H受信機の回路規模を縮小することができる。
【0037】本発明の第1の実施の形態に係る復調部
(MF)の構成について、図1及び図7を用いて説明す
る。図1は、本発明の第1の実施の形態(以下、実施の
形態1という)に係る復調部(MF)のブロック図であ
る。図1のMFは、4倍オーバーサンプリングで取得し
た256チップ分のRACHの複素変調受信データに対
して、相関出力を行うものである。本発明の実施の形態
1に係るMFは、A/D変換器(図示せず)と、受信デ
ータレジスタ列(1024タップのF/F)12と、コ
ードレジスタ(256タップのF/F)13と、コード
レジスタ乗算部(256タップの乗算器)14と、コー
ドレジスタ加算部(加算器15個*16*4)15と、
シグネチュアレジスタ16−1及び16−2と、シグネ
チュア乗算部(乗算器16個*4組)17−1及び17
−2と、シグネチュア加算部(加算器15個*4組)1
8−1及び18−2と、複素演算部(加算器2個)19
−1及び19−2とから構成される。
【0038】A/D変換器は、RACH受信機のアンテ
ナ(図示せず)で受信したアナログ信号を、アナログ信
号の送信レートの4倍の速度でデジタル受信信号に変換
する。ここでアナログ信号の送信速度は4Mcpsであ
り、A/D変換器は、同相成分(I成分)及び直交成分
(Q成分)の1ビットのアナログ信号に対し、それぞれ
4倍の速度の16Mbpsで多ビットのデジタル受信信
号に変換する。
【0039】受信データレジスタ列12は、1系列が直
列に接続した1024タップのF/Fからなり、A/D
変換器から受信データが入力されると、各々のF/Fに
格納されている受信データを順次、次段のF/Fにシフ
トする。また、受信データレジスタ列12は、4タップ
置きのF/Fに出力端子を有しており、サンプル時間毎
に出力端子から受信データをコードレジスタ乗算部14
にタップ出力する。受信データレジスタ列12は、同相
成分ならびに直交成分の受信データを格納するため、上
述した動作を行うF/F列が2系列設けられている。
【0040】すなわち、受信データレジスタ列12は、
4倍オーバーサンプリングされた256チップ分の受信
データを格納でき、サンプル時間毎に各チップにおける
256個の受信データを出力する。実施の形態1の受信
データレジスタ列12は、F/Fを直列接続した構成で
あるが、上述した受信データの格納機能を有するもので
あれば、他の構成、例えばメモリ等であってもよい。
【0041】コードレジスタ13は、1系列が256タ
ップのF/Fからなり、受信データの変調時に用いられ
た変調符号コードのうち、ロングコード及び位相回転の
演算処理を施したもの(以下、中途復調符号コードとい
う)を256タップ分記憶しており、コードレジスタ乗
算部14にタップ出力する。コードレジスタ13も、同
相成分ならびに直交成分の中途復調符号コードを記憶す
るため、上述した動作を行うF/F群が2系列設けられ
ている。実施の形態1の受信コードレジスタ13は、上
述した中途復調符号コードを記憶できるものであれば、
他の構成、例えばメモリ等であってもよい。実施の形態
1のコードレジスタ13は、中途復調符号コードを生成
する装置又は回路を用いてもよい。
【0042】コードレジスタ乗算部14は、1系列が2
56個の乗算器からなり、受信データレジスタ列12か
ら出力された各成分の受信データと、コードレジスタ1
3から出力された各成分の中途復調符号コードとの乗算
を256タップ分行い、乗算結果をコードレジスタ加算
部15に出力する。コードレジスタ乗算部14では、相
関演算処理のために各成分の受信データと各成分の中途
復調符号コードの乗算を全ての組み合わせにおいて行う
ので、4通りの乗算を行う必要がある。このため、上述
した乗算処理を行う乗算器群が4系列設けられている。
したがってコードレジスタ乗算部14では、サンプル時
間毎に256*4=1024の乗算結果が出力される。
また各乗算は256タップ分のデータについて行われる
ため、コードレジスタ乗算部14では全部で256*4
=1024個の乗算器が必要になる。
【0043】コードレジスタ加算部15は、コードレジ
スタ乗算部14から出力された4種類の乗算結果に対し
て、それぞれの種類について16タップ毎の乗算結果を
加算し、加算結果をシグネチュア乗算部17−1及び1
7−2に出力する。図7は、コードレジスタ加算部15
の構成ブロック図である。図7は1種類の乗算結果に対
応して加算を行う構成部分を示したものであり、実際は
コードレジスタ加算部15には図7で示す構成が4系列
設けられている。図7に示すように、1種類の乗算結果
に対して加算を行うためコードレジスタ加算部15は、
15個の加算器からなる回路群を16基設置した構成と
なっている。各回路群は16タップ毎の乗算結果を加算
し、出力する。図7において、実線の枠で囲まれている
部分が回路群である。
【0044】また、図7において、各回路群の左端に記
載されている数字は乗算結果のタップ番号を表してお
り、乗算結果のタップ番号には0〜255が割り振られ
ている。最上段の回路群は、0番目から16番置きのタ
ップ番号を有する16個の乗算結果の総和を出力する。
したがって16個の乗算結果に対する総和を求めるため
に、回路群は加算器を階層構造に配置したことで15個
の加算器を必要とする。また、各回路群において、加算
器は、階層が進むにつれ対応するビット数が大きいもの
となっている。
【0045】以下、次段以降の回路群では、1番目から
16番置きのタップ番号の乗算結果の総和、2番目から
16番目置きのタップ番号の乗算結果の総和…、を求め
ていくことになり、最終的に16個の総和が各回路群か
ら出力されることになる。コードレジスタ加算部15で
は、図7に示した回路群の構成が全部で4系統必要にな
るため、加算器は15*16*4=960個必要とな
り、出力される加算結果は全部で16*4=64個とな
る。実施の形態1のコードレジスタ加算部15では、各
回路群における加算を加算器の階層順に時分割で行うよ
うにしてもよい。
【0046】シグネチュアレジスタ16−1及び16−
2は、受信データの変調時に用いられたシグネチュアコ
ードを記憶する。各シグネチュアレジスタには異なるシ
グネチュアコードが記憶されており、シグネチュアレジ
スタ16−1はシグネチュア乗算器17−1に、シグネ
チュアレジスタ16−2はシグネチュア乗算器17−2
に、それぞれが記憶している16チップ長のシグネチュ
アコードを出力する。実施の形態1のシグネチュアレジ
スタ16−1及び16−2は、シグネチュアコードを生
成する装置又は回路を用いてもよい。
【0047】シグネチュア乗算器17−1及び17−2
は、コードレジスタ加算部15から出力された16*4
の加算結果及びシグネチュアレジスタ16−1及び16
−2から出力されたシグネチュアコードの乗算を行い、
乗算結果をシグネチュア加算部18−1及び18−2に
出力する。具体的には、シグネチュア乗算器17−1で
は、加算結果とシグネチュアレジスタ16−1で記憶さ
れているシグネチュアコードとの乗算結果をシグネチュ
ア加算部18−1に、シグネチュア乗算器17−2で
は、加算結果とシグネチュアレジスタ16−2で記憶さ
れているシグネチュアコードとの乗算結果をシグネチュ
ア加算部18−2にそれぞれ出力する。
【0048】シグネチュア乗算部17−1及び17−2
では、コードレジスタ加算部15から出力されたそれぞ
れが16個ある4種類の乗算結果に対して、各種類の各
乗算結果ごとにシグネチュアコードを1チップずつ乗算
する。また、シグネチュア乗算部17−1及び17−2
はそれぞれ、16*4=64個の乗算器で構成される。
【0049】シグネチュア加算部18−1及び18−2
は、シグネチュア乗算部17−1及び17−2から出力
された4種類の16個のシグネチュアコードとの乗算結
果に対して、各種類毎の乗算結果の総和を求め、出力す
る。具体的には、シグネチュア加算部18−1は、シグ
ネチュア乗算部17−1から、シグネチュア加算部18
−2は、シグネチュア乗算部17−2から出力された乗
算結果に対する総和を求め、出力する。シグネチュア加
算部18−1及び18−2はそれぞれ、図7で示された
コードレジスタ加算部15における各回路群が4組配置
された構成からなり、加算器は15*4=60個必要と
なる。
【0050】複素演算部19−1及び19−2は、シグ
ネチュア加算部18−1及び18−2から出力された4
種類の加算結果に対して加減算処理による複素演算を行
い、演算結果を相関出力として出力する。具体的には、
複素演算部19−1はシグネチュア加算部18−1か
ら、複素演算部19−2はシグネチュア加算部18−2
から出力された加算結果に対して複素演算を行う。複素
演算部19−1及び19−2はそれぞれ、加算器2個で
構成される。
【0051】本発明の実施の形態1のMFにおいて扱う
デジタル受信信号は、復調処理を行うために通常8ビッ
トのデータとして処理を行う必要があるが、RACHの
Preamble部の検出には4ビットデータとして扱えば十分
である。よって受信データレジスタ列12において4ビ
ットの受信データを格納する場合、F/Fは全部で10
24*4=4096個必要となる。すなわち1タップ=
4ビットとなる。同様にコードレジスタ13においても
1種類の中途復調符号コードを記憶するためには、25
6*4=1024ビットの容量が必要である。さらに実
施の形態1のMFを構成する各装置で用いる加算器及び
乗算器は、4ビット以上の演算に対応していなければな
らないことはいうまでもない。
【0052】上述した本発明の実施の形態1に係るMF
を構成する各装置は、それぞれ16MHzの速度で動作
する。また、本発明の実施の形態1に係るMFにおい
て、シグネチュアレジスタ16、シグネチュア乗算器1
7、シグネチュア加算器18及び複素演算部19は、変
調の際に用いられたシグネチュアコードの種類数分設置
する必要がある。
【0053】次に、本発明の実施の形態1のMFの動作
について図1及び図7を用いて説明する。RACH受信
機のアンテナにおいて受信された複素変調アナログ信号
は、A/D変換器において同相成分ならびに直交成分の
デジタル受信信号に変換される。A/D変換器は、4M
cpsの速度で送信されるアナログ信号に対して、4倍
の速度の16Mbpsでデジタル受信信号に変換する。
【0054】A/D変換器で変換された各成分のデジタ
ル受信信号は、受信データレジスタ列12に入力され
る。デジタル受信信号が入力されると受信データレジス
タ列12では、各F/Fに格納されている受信データが
次段にシフトされ、4タップ毎に設けられている出力端
子から受信データが出力される。すなわちサンプル時間
毎に、受信データレジスタ列12は各成分について25
6チップの受信データを出力している。また、コードレ
ジスタ13は、記憶している各成分の中途復調符号コー
ドをサンプル時間毎に256チップ分出力する。
【0055】受信データレジスタ列12から出力された
各成分の受信データ及びコードレジスタ13から出力さ
れた各成分の中途復調符号コードは、コードレジスタ乗
算部14に出力される。同相成分,直交成分の受信デー
タをそれぞれR、R、同相成分,直交成分の拡散符
号をそれぞれC、Cとすると、複素変調方式で変調
された受信データを復調するためには、R*C、R
*C、R*C、R*Cの乗算結果が必要と
なる。各々の乗算結果を得るためにコードレジスタ乗算
部14では、各々の乗算を256チップ分行える乗算群
が4系列設けられている。コードレジスタ乗算部14の
各乗算群で乗算が行われると、それぞれが256チップ
分を有する4種類の乗算結果がコードレジスタ加算部1
5に出力される。以上で第1の復調処理が完了する。
【0056】コードレジスタ加算部15では上述した通
り、個々が15個の加算器からなる16基の回路群によ
って、1種類の乗算結果を16タップ置きに加算してい
き、各回路群から16個の総和が出力される。すなわち
各回路群では、加算の開始チップ位置が異なる16個置
きのチップ別の乗算結果の総和が16個算出されること
になる。これらの動作を4種類の乗算結果全てに対して
行うため、全体として16*4=64の加算結果がシグ
ネチュア乗算部17−1及び17−2に出力される。
【0057】シグネチュア乗算部17−1、17−2に
出力された、それぞれが16個ある4種類の加算結果
は、シグネチュアレジスタ16−1、16−2に記憶さ
れているシグネチュアコードとそれぞれ乗算が行われ
る。シグネチュアコードはチップ長16の1ビットのデ
ータであり、各シグネチュア乗算部において、各種類の
加算結果との乗算が行われる。シグネチュア乗算部17
−1、17−2では16*4=64個の乗算結果がシグ
ネチュア加算部18−1、18−2にそれぞれ出力され
る。シグネチュア乗算部17−1及び17−2における
乗算処理によって、第2の復調処理が行われたことにな
る。
【0058】コードレジスタ加算部15から出力された
加算結果はそれぞれ、受信データと中途復調符号コード
との乗算結果を16チップ毎に加算したものである。ま
た1種類中の16個の加算結果は、それぞれ加算の開始
チップ位置が異なるものであるため、それぞれの加算結
果に対し対応するチップ位置のシグネチュアコードのビ
ットデータと乗算を行うことで、最終的には受信データ
をロングコード、位相回転、シグネチュアコードにより
復調し、16チップ毎に加算することと同様の結果が得
られる。
【0059】シグネチュア乗算部17−1、17−2に
おける各種類の乗算結果は、シグネチュア加算部18−
1及び18−2において、各種類の乗算結果の総和が求
められる。上述したようにシグネチュア加算部18−1
及び18−2は、図7のコードレジスタ加算部における
回路群が4個設けられており、それぞれの回路群で種類
別の乗算結果の総和を算出している。シグネチュア加算
部18−1及び18−2における加算処理によって、2
56チップ分の受信データ復調処理結果の総和が、種類
毎に得られることになる。
【0060】シグネチュア加算部18−1、18−2の
加算結果は、複素演算部19−1、19−2にそれぞれ
出力される。複素演算部19−1及び19−2では、種
類毎の復調処理結果の総和に基づいて複素演算を行い、
演算結果を相関出力として出力する。同相成分と直交成
分の復調受信データT、Tは、先に定義した記号を
用いると、下式の通りに表される。 T=R*C−R*C …(1) T=R*C+R*C …(2) (1)(2)式で表される演算式を実現するため、複素
演算部19−1及び19−2は2個の加算器を用いて構
成される。
【0061】複素演算部19−1及び19−2における
加算処理によって、各シグネチュアコードで変調された
同相成分及び直交成分の受信データの256チップ分の
相関出力を得ることができる。相関出力はサンプルタイ
ミング毎に出力されており、サンプルタイミング毎の相
関出力に基づいて最適なタイミングを検出でき、さらに
RACHのPreamble部を検出することができる。
【0062】本発明の実施の形態1に係るMFでは、複
素変調されたRACHの受信データに対して、ロングコ
ード及び位相回転の演算処理を施した符号コードを乗算
する第1の復調処理、乗算結果を16チップ毎に加算
し、加算結果に対してシグネチュアコードを乗算する第
2の復調処理の二段階に分けて復調処理を行う構成とし
たことにより、従来のMFと比較して必要な加算器の総
数を低減することができる。
【0063】本発明の実施の形態1に係るMFで用いる
加算器の数は、レジスタコード加算部15において15
*16*4=960個、シグネチュア加算部18におい
て15*4=60個、複素演算部19において2個であ
る。変調の際に用いられたシグネチュアコードの種類数
がnであるとすれば、本発明の実施の形態1のMFで用
いる加算器の総数は960+62*nで表される。従来
のMFでは、積和演算器94において255*4=10
20個、加算器99において2個の加算器を要するた
め、加算器の総数は1022*nとなる。
【0064】単純に加算器の総数で比較すれば、シグネ
チュアコードを1種類だけ用いる場合、本発明の実施の
形態1のMFの加算器使用数は従来と同じであるが、シ
グネチュアコードの種類が増えるにつれ、その差は顕著
となる。例えば8種類のシグネチュアコードによってア
ナログ信号が変調された場合、本発明の実施の形態1の
MFは従来のMFと比較して、必要な加算器の総数の約
18%ですむ。
【0065】従来のMFでは、コードレジスタにはロン
グコード、位相回転及びシグネチュアコードの演算処理
を施した符号コードをあらかじめ記憶しておき、この符
号コードを用いて積和演算部で積和演算を行っていた。
このため用いるシグネチュアの種類数が増える毎に、個
別にコードレジスタ及び積和演算部を設けなければなら
なかった。本発明の実施の形態1のMFでは、シグネチ
ュアによる復調処理を個別に第2の復調処理として行う
こととしたので、シグネチュアの種類数によらず、コー
ドレジスタ13及びコードレジスタ乗算部14、最も加
算器を使用するコードレジスタ加算部15は1組ずつで
済み、シグネチュアの種類毎にシグネチュアレジスタ1
6、シグネチュア乗算部17、シグネチュア加算部18
及び復調演算部19を設けるだけでよい。
【0066】本発明の実施の形態1に係るMFによれ
ば、RACHの受信データに対する復調処理を、ロング
コード及び位相回転に関する第1の復調処理、シグネチ
ュアコードに関する第2に復調処理との二段階に分けて
行うような構成としたため、回路規模を縮小できる効果
がある。とりわけMF回路の大半を占める加算器の数を
低減することができるため、MF回路の回路規模を大幅
に縮小でき、RACH受信装置の回路規模を縮小できる
効果がある。また従来と比較して演算速度に変化なくM
F回路規模を縮小できることにより、消費電力を低減で
きる効果がある。
【0067】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
復調部のブロック図である。以下、本発明の第2の実施
の形態(以下、実施の形態2という)に係る復調部(M
F)の構成及び動作について、図1のMFとの相違点を
中心に図2を用いて説明する。図2のMFは、レジスタ
コード加算部25とシグネチュア乗算器27との間に複
素演算部29を設けており、シグネチュア加算部28−
1及び28−2の出力結果がそのまま相関出力となる点
が図1のMFと異なる。
【0068】RACHで用いるシグネチュアコードは複
素数ではないため、シグネチュアコードによる復調処理
前に複素演算を行っても受信データの復調結果に影響は
ない。図2のMFはこの性質を利用し、図1のMFでシ
グネチュア加算部による加算結果に基づいて複素演算を
行っていた複素演算部を、シグネチュア乗算部の前に設
け、シグネチュアコードによる復調処理前に複素演算処
理を行うようにしたものである。
【0069】図2のMFでは、A/D変換器、受信デー
タレジスタ列22〜コードレジスタ加算部25の構成及
び動作は、図1のMFと同じである。コードレジスタ加
算部25から出力される、それぞれが256チップ分を
有する4種類の加算結果は、複素演算部29に出力され
る。図2の複素演算部29は、種類が異なるが、同じ開
始チップ位置から16チップ置きに加算された加算結果
同士で復調演算を行うため、同相成分及び直交成分の復
調演算を行う2個の加算器が16組必要になる。すなわ
ち複素演算部29では上述した複素演算式(1)(2)
が、2*16の加算器によって実現される。
【0070】複素演算部29から出力される16組の同
相成分及び直交成分の演算結果は、シグネチュア乗算部
27−1及び27−2に出力され、それぞれ対応するシ
グネチュアコードとの乗算が行われる。シグネチュア乗
算部27−1及び27−2はそれぞれ、全ての同相成分
及び直交成分の演算結果とシグネチュアコードとの乗算
を行うため、乗算器が16*2個必要となる。同相成分
及び直交成分の演算結果は、それぞれの演算結果に対し
対応するチップ位置のシグネチュアコードのビットデー
タと乗算されるため、シグネチュアコードによる復調処
理は正確に行われる。
【0071】シグネチュア乗算部27−1、27−2で
は16*2=32個の乗算結果がシグネチュア加算部2
8−1、28−2にそれぞれ出力される。シグネチュア
乗算部27−1、27−2における16組の同相成分及
び直交成分の乗算結果は、シグネチュア加算部28−1
及び28−2において、各成分毎の乗算結果の総和が得
られる。シグネチュア加算部28−1及び28−2は、
図7のコードレジスタ加算部における回路群が2個設け
られており、それぞれの回路群で成分別に乗算結果の総
和を算出し、算出結果を同相成分及び直交成分の相関出
力として出力する。
【0072】上述した本発明の実施の形態2に係るMF
を構成する各装置は、それぞれ16MHzの速度で動作
する。また、本発明の実施の形態2に係るMFにおい
て、シグネチュアレジスタ26、シグネチュア乗算器2
7、シグネチュア加算器28は、変調の際に用いられた
シグネチュアコードの種類数分設置する必要がある。そ
の他の各装置の構成及び動作については、図1のMFと
同様である。
【0073】本発明の実施の形態2に係るMFで用いる
加算器の数は、レジスタコード加算部25において15
*16*4=960個、複素演算部29において2個、
シグネチュア加算部28において15*2=30個であ
る。変調の際に用いられたシグネチュアコードの種類数
がnであるとすれば、本発明の実施の形態2のMFで用
いる加算器の総数は962+30*nで表され、実施の
形態1のMFで用いる加算器数より少ないことが明らか
である。
【0074】本発明の実施の形態2に係るMFによれ
ば、シグネチュアによる復調処理前に、受信データに対
して複素演算を行う構成にしたことにより、さらに使用
する加算器の数を低減でき、MF回路の回路規模を一層
縮小できて、RACH受信装置の回路規模を縮小できる
効果がある。また、演算速度に変化なくMF回路規模を
縮小できることにより、消費電力を低減できる効果があ
る。
【0075】図3は、本発明の第3の実施の形態に係る
復調部(MF)のブロック図である。以下、本発明の第
3の実施の形態(以下、実施の形態3という)に係るM
Fの構成及び動作について、図2のMFとの相違点を中
心に図3を用いて説明する。図3のMFでは、A/D変
換器31−1、31−2において16Mbpsの速度で
それぞれ変換された同相成分と直交成分のデジタル受信
データを、セレクタ310で32Mbpsの速度で交互
に切り替えて受信データレジスタ列32に出力する。
【0076】受信データレジスタ列32は、直列に接続
した2048タップのF/Fからなり、セレクタ310
から受信データが入力されると、各々のF/Fに格納さ
れている受信データを順次、次段のF/Fにシフトす
る。また受信データレジスタ列32は、8タップ置きの
F/Fに出力端子を有しており、サンプル時間の半分、
つまり32Mbpsの速度で出力端子から受信データを
コードレジスタ乗算部34にタップ出力する。
【0077】すなわち、受信データレジスタ列32に
は、セレクタ310から32Mbpsの速度で出力され
る同相成分及び直交成分の受信データが交互にF/Fに
入力、シフトされる。また受信データレジスタ列32
は、4倍オーバーサンプリングされた256チップ分の
同相成分及び直交成分の受信データを格納でき、32M
bpsの速度で各チップにおける256個の受信データ
を成分別に交互に出力する。
【0078】コードレジスタ33は、図1及び図2のコ
ードレジスタと同様、同相成分及び直交成分の中途復調
符号コードを記憶している256タップのF/Fを2系
列有しており、それぞれのF/Fは記憶している中途復
調コードをレジスタ乗算部34に16Mbpsの速度で
出力する。
【0079】コードレジスタ乗算部34は、256個の
乗算器からなる乗算器群を2系列有し、受信データレジ
スタ列12から出力された各成分の受信データと、コー
ドレジスタ33から出力された各成分の中途復調符号コ
ードとの乗算を32Mbpsの速度で256タップ分行
い、乗算結果をコードレジスタ加算部35に出力する。
【0080】上述した通り、コードレジスタ乗算部34
には、受信データレジスタ列32から32Mbpsの速
度で各成分の受信データが交互に入力される。例えば、
あるタイミングで受信データレジスタ列32から同相成
分の受信データRが入力されると、コードレジスタ乗
算部34ではR*C、R*Cの乗算が行われ、
1/2サンプル時間後に直交成分の受信データRが入
力されるので、さらにR*C、R*Cの乗算が
行われる。これらの乗算は1サンプル時間内に完了し、
しかも復調の際に必要な受信データ及び拡散符号の積の
全ての組み合わせが得られるため、乗算器群は2系列あ
れば足りる。
【0081】コードレジスタ乗算部34から出力され
た、それぞれが256タップ分を有する4種類の乗算結
果は、コードレジスタ加算部35に入力される。上述し
たように、コードレジスタ乗算部34は4種類の乗算結
果のうち、2種類ずつを32Mbpsの速度で交互に出
力するので、コードレジスタ加算部35は図7のコード
レジスタ加算部における構成が2組設けられ、32Mb
psの速度で16*2=32個の加算結果を出力する。
コードレジスタ加算部35の加算処理については、図1
及び図2のMFにおけるコードレジスタ加算部と同様で
ある。
【0082】コードレジスタ加算部35から出力され
た、それぞれが16個ある4種類の加算結果は、複素演
算部39に入力され複素演算が行われる。複素演算部3
9は図2の複素演算部29と同一の構成であるが、32
Mbpsの速度で演算を行う。複素演算を行うには4種
類の受信データ及び拡散符号の積の組み合わせが必要で
あるが、既述したように全ての組み合わせが揃うには1
サンプル時間が経過しなければならないため、複素演算
部39は16Mbpsの速度で16組の同相成分及び直
交成分の複素演算結果を出力することになる。
【0083】複素演算部39から出力される16組の同
相成分及び直交成分の演算結果は、シグネチュア乗算器
37−1及び37−2に出力され、以後16Mbpsの
速度においてシグネチュアによる復調処理及び相関出力
が行われる。シグネチュアレジスタ36、シグネチュア
乗算部37及びシグネチュア加算部38の構成及び動作
は、図2のMFにおいて対応する装置と同一であるの
で、説明は省略する。また、本発明の実施の形態3に係
るMFにおいても、シグネチュアレジスタ36、シグネ
チュア乗算器37、シグネチュア加算器38は、変調の
際に用いられたシグネチュアコードの種類数分設置する
必要がある。
【0084】図3のMFでは、中途復調符号コードによ
る復調処理を行う装置において処理速度を2倍にしたこ
とにより、処理速度を上げた装置の消費電力は図2のM
Fと比較して2倍となる。一方、回路規模では図2のM
Fと比較して、コードレジスタ乗算部34において乗算
器群を4系列から2系列に半減、乗算器の数で256*
2=512個、コードレジスタ加算部35において加算
器を15*16*2=480個低減できる。図3のMF
で用いる加算器の総数は、480+30*nと表され
る。
【0085】本発明の実施の形態3に係るMFによれ
ば、中途復調符号コードによる復調処理を行う装置の処
理速度を上げ、時分割によって復調処理を行う構成にし
たことにより、中途復調符号コードによる復調処理を行
う装置における乗算器及び加算器の数を低減できるた
め、MF回路の回路規模を一層縮小でき、RACH受信
装置の回路規模を縮小できる効果がある。
【0086】図4は、本発明の第4の実施の形態に係る
復調部(MF)のブロック図である。以下、本発明の第
4の実施の形態(以下、実施の形態4という)に係るM
Fの構成及び動作について、図3のMFとの相違点を中
心に図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形
態3のMFにおいて、4種類のシグネチュアによる復調
処理を行う装置の処理速度を上げ、時分割によって復調
処理を行うようにしたものである。
【0087】図4のMFにおいて、A/D変換器、受信
データレジスタ列42〜複素演算部49の構成及び動作
については、図3のMFにおいて対応する装置と同一で
あるので、説明は省略する。すなわち図4のMFにおい
ても図3のMFと同様、32Mbpsの速度で同相成分
及び直交成分の受信データに対して中途復調符号コード
による復調処理を時分割で行い、16チップ毎の加算処
理を行った後、それぞれの加算結果に対して複素演算を
行っている。複素演算部49からは、16Mbpsの速
度で16組の同相成分及び直交成分の複素演算結果が出
力される。
【0088】複素演算部49から出力された16組の同
相成分及び直交成分の複素演算結果は、シグネチュア乗
算部47に入力される。シグネチュア乗算部47の構成
及び動作は図3のシグネチュア乗算部37と同一である
が、処理速度は4倍の64MHzである。またシグネチ
ュアレジスタ46−1〜46−4は各々が記憶している
シグネチュアコードを64MHzの速度でシグネチュア
乗算部47に時分割で切り換えて出力している。シグネ
チュアレジスタ46−1〜46−4は、このような動作
を循環して行っている。したがってシグネチュア乗算部
47は、同一の複素演算結果に対し、64MHzの速度
でそれぞれ異なるシグネチュアコードとの乗算を行うこ
とで、一つの乗算部によって複数のシグネチュアによる
復調処理を行っている。
【0089】シグネチュア乗算部47から出力される1
6組の同相成分及び直交成分の乗算結果は、シグネチュ
ア加算部48において各成分の総和が算出され、相関出
力として出力される。シグネチュア加算部48の構成及
び動作は図3のシグネチュア加算部38と同一である
が、処理速度は64MHzであるため、シグネチュアの
種類別に相関出力を出力することができる。
【0090】図4のMFでは、シグネチュアによる復調
処理を行う装置において処理速度をシグネチュアの種類
数倍上げたことにより、シグネチュア乗算部47及びシ
グネチュア加算部48の設置数を低減できる。図4のM
Fでは、4種類のシグネチュアによる復調処理を1組の
シグネチュア乗算部47及びシグネチュア加算部48で
対応しているため、図3のMFで4種類のシグネチュア
を扱う場合と比較して乗算器を16*2*3=96個、
加算器を15*2*3=90個低減できる。本発明の実
施の形態4に係るMFにおいて、シグネチュアの種類数
に応じて、シグネチュアレジスタ、シグネチュア乗算部
及びシグネチュア加算部の組を並列的に設置してもよ
い。これらの組の装置の処理速度は、この装置に組に含
まれるシグネチュアの種類数に合わせることが好適であ
る。
【0091】本発明の実施の形態4に係るMFによれ
ば、シグネチュアによる復調処理を行う装置の処理速度
をシグネチュアの種類数倍に上げ、時分割によって複数
種のシグネチュアによる復調処理を行う構成にしたこと
により、シグネチュアによる復調処理を行う装置におけ
る乗算器及び加算器の数を低減でき、更にMF回路の回
路規模を一層縮小できて、RACH受信装置の回路規模
を縮小できる効果がある。
【0092】図5は、本発明の第5の実施の形態に係る
復調部(MF)のブロック図である。以下、本発明の第
5の実施の形態(以下、実施の形態5という)に係るM
Fの構成及び動作について、図4のMFとの相違点を中
心に図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施の形
態4のMFにおいて、コードレジスタ53及びコードレ
ジスタ乗算部54の処理速度を上げ、時分割によって復
調処理を行うようにしたものである。
【0093】図5のMFにおいて、A/D変換器、受信
データレジスタ列52の構成及び動作については図4の
MFにおいて対応する装置と同一であるので、説明は省
略する。受信データレジスタ列52は、32Mbpsの
速度で256チップ分の同相成分及び直交成分の受信デ
ータを交互に切り替えてコードレジスタ乗算部54に出
力することができる。
【0094】一方、ロングコードレジスタ53−1、5
3−2はそれぞれ、同相成分の中途復調符号コードを記
憶する同相成分コードレジスタ53−1及び直交成分の
中途復調符号コードを記憶する直交成分コードレジスタ
53−2とが設けられており、それぞれ64MHzの速
度で記憶している中途復調符号コードをコードレジスタ
乗算部54に交互に切り替えて出力する。同相成分コー
ドレジスタ53−1及び直交成分コードレジスタ53−
2はそれぞれ、256タップのF/Fで構成されてい
る。
【0095】コードレジスタ乗算部54は、256個の
乗算器からなる乗算器群を1系列有し、各成分の受信デ
ータ及び各成分の中途復調符号コードとの乗算を64M
Hzの速度で256タップ分行い、乗算結果をコードレ
ジスタ加算部55に出力する。受信データレジスタ列5
2からは32Mbpsの速度で各成分の受信データが交
互に出力されるが、各成分の受信データが出力される間
に同相成分コードレジスタ53−1及び直交成分コード
レジスタ53−2からはそれぞれ各成分の中途復調符号
コードが出力される。よって1/4サンプル時間毎に受
信データ及び中途復調符号コードとの乗算が1通りずつ
行われ、1サンプル時間で全ての組み合わせについての
乗算結果が得られるため、乗算器群は1系列で十分であ
る。
【0096】コードレジスタ乗算部54から出力され
た、それぞれが256タップ分を有する4種類の乗算結
果は、コードレジスタ加算部35に入力される。上述し
たように、コードレジスタ乗算部54は4種類の乗算結
果のうち、1種類ずつ64Mbpsの速度で交互に出力
するので、コードレジスタ加算部55は図7のコードレ
ジスタ加算部における構成が1組設けられ、64Mbp
sの速度で16個の加算結果を出力する。コードレジス
タ加算部55の加算処理については、図1〜図4のMF
におけるコードレジスタ加算部と同様である。
【0097】コードレジスタ加算部55から出力され
た、それぞれが16個ある4種類の加算結果は、複素演
算部59に入力され複素演算が行われる。複素演算部5
9は図4の複素演算部49と同一の構成であるが、64
Mbpsの速度で演算を行う。複素演算を行うには4種
類の受信データ及び拡散符号の積の組み合わせが必要で
あるが、既述したように全ての組み合わせが揃うには1
サンプル時間が経過しなければならないため、複素演算
部59は16Mbpsの速度で16組の同相成分及び直
交成分の複素演算結果を出力することになる。
【0098】複素演算部59から出力される16組の同
相成分及び直交成分の演算結果は、シグネチュア乗算器
57に出力され、以後64Mbpsの速度において複数
種のシグネチュアによる復調処理及び相関出力が行われ
る。シグネチュアレジスタ56−1〜56−4、シグネ
チュア乗算部57及びシグネチュア加算部58の構成及
び動作は、図4のMFにおいて対応する装置と同一であ
るので、説明は省略する。図5のMFにおいて、シグネ
チュアの種類数に応じて、シグネチュアレジスタ、シグ
ネチュア乗算部及びシグネチュア加算部の組を並列的に
設置してもよい。これらの組の装置の処理速度は、この
装置の組に含まれるシグネチュアの種類数に合わせるこ
とが好適である。
【0099】図5のMFでは、同相成分コードレジスタ
53−1及び直交成分コードレジスタ53−2を64M
Hzの速度で交互に切り替えてコードレジスタ乗算部5
4に出力し、コードレジスタ乗算部54において処理速
度を64MHzにしたことにより、コードレジスタ乗算
部54において乗算器群を2系列から1系列、乗算器の
数で256個、コードレジスタ加算器55において加算
器を15*16=240個低減できる。
【0100】本発明の実施の形態5に係るMFによれ
ば、コードレジスタ53及びコードレジスタ乗算部54
の処理速度を上げ、時分割によって復調処理を行う構成
にしたことにより、コードレジスタ乗算部54及びコー
ドレジスタ加算部53で用いる乗算器及び加算器の数を
低減でき、MF回路の回路規模を一層縮小できて、RA
CH受信装置の回路規模を縮小できる効果がある。
【0101】図6は、本発明の第6の実施の形態に係る
復調部(MF)のブロック図である。以下、本発明の第
6の実施の形態(以下、実施の形態6という)に係るM
Fの構成及び動作について、図1〜図5のMFとの相違
点を中心に図6を用いて説明する。図6のMFは、受信
データに対しまず位相回転及び複素演算処理を行い、複
素演算結果に対してロングコードによる復調処理及びシ
グネチュアによる復調処理を行い、相関出力を行うもの
である。
【0102】図6のMFにおいて、A/D変換器で変換
された同相成分及び直交成分の受信データは、まず複素
乗算器611に入力される。複素乗算器611には位相
回転レジスタ612で記憶されている同相成分及び直交
符号の位相回転符号も出力されており、複素乗算器61
1はこれらの複素演算を行い、各成分の複素演算結果を
出力する。
【0103】図8は、複素乗算器611の構成ブロック
図である。図8の構成ブロック図において、I、Qは同
相成分と直交成分の受信データを、i、qは、同相成分と
直交成分の位相回転符号をそれぞれ示している。また図
8に示す複素乗算器611の回路構成は、複素演算式
(1)(2)を実現するものであることに他ならない。
よって複素乗算器611は位相回転処理を行うと同時
に、受信データの複素演算処理も行っている。
【0104】複素乗算器611から出力された各成分の
複素演算結果のうち、同相成分の複素演算結果は受信デ
ータレジスタ列62−1に、直交成分の複素演算結果は
受信データレジスタ列62−2にそれぞれ出力される。
以後、同相成分の複素演算結果はコードレジスタ乗算器
64−1において、コードレジスタ63−1に記憶され
ている同相成分のロングコードとの乗算が行われ、乗算
結果はさらにコードレジスタ加算器65−1において1
6チップ毎の加算が行われることによりロングコードに
よる復調処理が完了し、16個の加算結果が出力され
る。直交成分の複素演算結果においても、対応する装置
においてロングコードによる復調処理が行われる。
【0105】図6のMFにおいて、受信データレジスタ
列62、コードレジスタ63、コードレジスタ乗算部6
4、コードレジスタ加算部65はそれぞれ、図1のMF
の対応する各装置の1系列の回路群を有する構成となっ
ている。受信データは既に複素演算処理が成されてお
り、各成分の複素演算結果に対してロングコードによる
復調処理を行えばよいため、各装置は1系列の回路群で
足りる。
【0106】コードレジスタ加算部65−1、65−2
から出力された16個の各成分の加算結果は、シグネチ
ュア乗算部67−1、67−2にそれぞれ出力される。
同相成分の複素演算結果の加算結果は、シグネチュア乗
算部65−1でシグネチュアレジスタ66に記憶されて
いるシグネチュアコードとの乗算が行われ、さらに乗算
結果はシグネチュア加算部68−1において総和が求め
られ、結果を同相成分の相関出力として出力する。直交
成分の複素演算結果の加算結果も、対応する装置におい
て同様の方法により処理され、シグネチュア加算部68
−2から直交成分の相関出力として出力される。図6の
MFにおいて、シグネチュア乗算部67、シグネチュア
加算部68は、図1のMFの対応する各装置の1系列の
回路群を有する構成となっている。
【0107】図6のMFを構成する各装置は、それぞれ
16MHzの速度で動作する。また、図6のMFにおい
て、シグネチュアレジスタ66、シグネチュア乗算部6
7−1及び67−2、シグネチュア加算部68−1及び
68−2はそれぞれ、変調の際に用いられたシグネチュ
アコードの種類数分設置する必要がある。また図6のM
Fにおいて、図3〜図5のMFで説明したように、ロン
グコードによる復調処理又はシグネチュアによる復調処
理を時分割処理で行うよう、各装置の構成及び処理速度
を変更してもよい。
【0108】図6のMFでは、同相成分及び直交成分の
受信データに対し、まず複素乗算器611において位相
回転処理及び複素演算処理を行ったのち、得られた各成
分の複素演算結果に対してロングコードによる復調処理
及びシグネチュアによる復調処理を行うことにより、図
2のMFと比較して、コードレジスタ乗算部64におい
て乗算器群を4系列から2系列、乗算器の数で512
個、コードレジスタ加算部65において加算器を15*
16*2=480個、シグネチュア乗算部67において
乗算器を16*2=32個、シグネチュア加算部68に
おいて加算器を15*2=30個低減できる。またシグ
ネチュアの種類数がn個である場合、図6のMFで用い
られる加算器の総数は482+30*nで表される。図
6のMFでは、処理速度が同じである図2のMFと比較
して、乗算器及び加算器の数を低減することができるた
め、図3〜図5で説明したような時分割処理を行う構成
にすることで、図3〜図5よりもさらに乗算器及び加算
器の数を低減できることが明らかである。
【0109】本発明の実施の形態6に係るMFによれ
ば、受信データに対して位相回転処理及び複素演算処理
を行った後に、ロングコードによる復調処理及びシグネ
チュアによる復調処理を行う構成にしたことにより、M
F全体で用いる乗算器及び加算器の数を低減できるた
め、MF回路の回路規模を縮小でき、RACH受信装置
の回路規模を縮小できる効果がある。また、従来と同じ
演算速度でMF回路規模を縮小できることにより、消費
電力を低減できる効果がある。
【0110】本発明のRACH受信装置の復調部(M
F)によれば、従来と比較してMFの回路規模を縮小で
きることにより、MF回路で用いられるLSIの価格を
低減できる効果がある。また、本発明のMFでは、実施
の形態3から実施の形態5において、MFを構成する装
置の処理速度を上げて時分割処理を行うMFについて説
明したが、現状のCMOSでは100Mbpsの処理速
度を実現しているため、将来的にも問題なく実施できる
ものである。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、ロングコード、位相回
転情報及びシグネチュアによりスペクトラム拡散された
受信信号を復調するRACH受信装置において、受信信
号とロングコード及び位相回転情報にて演算された第1
の逆拡散符号とを第1の乗算手段で乗算し、第1の乗算
手段から出力される複数の乗算結果を特定間隔で第1の
加算手段により加算し、第1の加算手段から出力される
複数の加算結果とシグネチュアの第2の逆拡散符号とを
第2の乗算手段で乗算し、第2の乗算手段から出力され
る乗算結果を第2の加算手段で加算して相関出力を得る
ようにしているので、第1の逆拡散符号を用いた復調処
理と第2の逆拡散符号を用いた復調処理とを二段階に分
けて行うことで、加算器の総数を低減して回路規模を縮
小し、消費電力を低減することができる効果がある。
【0112】本発明によれば、第1の加算手段と第2の
乗算手段との間に、受信信号に対する複素演算を行う複
素演算手段を設けた上記RACH受信装置としているの
で、回路規模を更に縮小し、消費電力を低減することが
できる効果がある。
【0113】本発明によれば、ロングコード、位相回転
情報及びシグネチュアによりスペクトラム拡散された受
信信号を復調するRACH受信装置において、受信信号
に対して複素演算処理を複素演算処理手段で行い、複素
演算結果におけるI相成分及びQ相成分とロングコード
の第1の逆拡散符号との乗算を第1の乗算手段で各々行
い、第1の乗算手段から各々出力されるI相成分及びQ
相成分の複数の乗算結果を特定間隔で第1の加算手段に
より各々加算し、第1の加算手段から各々出力される複
数の加算結果とシグネチュアの第2の逆拡散符号とを第
2の乗算手段で乗算すると、第2の乗算手段から出力さ
れる乗算結果を第2の加算手段で加算して相関出力を得
るものであり、回路規模を縮小し、消費電力を低減する
ことができる効果がある。
【0114】本発明によれば、第1の乗算手段では、受
信信号におけるI相成分及びQ相成分と第1の逆拡散符
号との乗算を、それぞれ時分割に入力信号のサンプリン
グ速度の整数倍の速度で行い、第1の加算手段では、該
整数倍の速度で加算を行う上記RACH受信装置として
いるので、第1の逆拡散符号を用いた復調処理の速度を
上げることで、回路規模を一層縮小できる効果がある。
【0115】本発明によれば、第2の乗算手段では、入
力される演算結果と第2の逆拡散符号との乗算を、第2
の逆拡散符号の種類数倍の速度で行い、第2の加算手段
では、第2の逆拡散符号の種類数倍の速度で加算を行う
上記RACH受信装置としているので、第2の逆拡散符
号を用いた復調処理を行う乗算器及び加算器の数を低減
でき、回路規模を縮小できる効果がある。
【0116】本発明によれば、第1の乗算手段は、受信
信号におけるI相成分及びQ相成分と第1の逆拡散符号
との乗算を、I成分及びQ成分の取り込みタイミングを
入力信号のサンプリング速度の整数倍の速度とし、これ
に対して第1の逆拡散符号の取り込みタイミングを該速
度の2倍の速度として時分割に行い、第1の加算手段
は、該整数倍の2倍の速度で加算を行う上記RACH受
信装置としているので、第1の逆拡散符号を用いた復調
処理を行う乗算器及び加算器の数を低減でき、回路規模
を縮小できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るRACH受信
装置の復調部のブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るRACH受信
装置の復調部のブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るRACH受信
装置の復調部のブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るRACH受信
装置の復調部のブロック図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るRACH受信
装置の復調部のブロック図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るRACH受信
装置の復調部のブロック図である。
【図7】本発明のマッチドフィルタにおける、レジスタ
コード加算部の構成ブロック図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係るマッチドフィ
ルタにおける、複素乗算器の構成ブロック図である。
【図9】従来のRACH受信装置の復調部のブロック図
である。
【符号の説明】
12,22,32,42,52,62,92…受信デー
タレジスタ列、 13,23,33,43,53,6
3,93…コードレジスタ、 14,24,34,4
4,54,64,94…コードレジスタ乗算部、 1
5,25,35,45,55,65…コードレジスタ加
算部、 16,26,36,46,56,66…シグネ
チュアレジスタ、 17,27,37,47,57,6
7…シグネチュア乗算部、 18,28,38,48,
58,68…シグネチュア加算部、 19,29,3
9,49,59,69,99…複素演算部、 510…
セレクタ、611…複素乗算器、 612…位相回転レ
ジスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロングコード、位相回転情報及びシグネ
    チュアによりスペクトラム拡散された受信信号を復調す
    るRACH受信装置において、 受信信号とロングコード及び位相回転情報にて演算され
    た第1の逆拡散符号とを乗算する第1の乗算手段と、前
    記第1の乗算手段から出力される複数の乗算結果を特定
    間隔で加算する第1の加算手段と、前記第1の加算手段
    から出力される複数の加算結果とシグネチュアの第2の
    逆拡散符号とを乗算する第2の乗算手段と、前記第2の
    乗算手段から出力される乗算結果を加算して相関出力を
    得る第2の加算手段とを有することを特徴とするRAC
    H受信装置。
  2. 【請求項2】 第1の加算手段と第2の乗算手段との間
    に、受信信号に対する複素演算を行う複素演算手段を設
    けたことを特徴とする請求項1記載のRACH受信装
    置。
  3. 【請求項3】 ロングコード、位相回転情報及びシグネ
    チュアによりスペクトラム拡散された受信信号を復調す
    るRACH受信装置において、 受信信号に対して複素演算処理を行う複素演算処理手段
    と、前記複素演算結果におけるI相成分及びQ相成分と
    ロングコードの第1の逆拡散符号との乗算を各々行う第
    1の乗算手段と、前記第1の乗算手段から各々出力され
    るI相成分及びQ相成分の複数の乗算結果を特定間隔で
    各々加算する第1の加算手段と、前記第1の加算手段か
    ら各々出力される複数の加算結果とシグネチュアの第2
    の逆拡散符号とを乗算する第2の乗算手段と、前記第2
    の乗算手段から出力される乗算結果を加算して相関出力
    を得る第2の加算手段とを有することを特徴とするRA
    CH受信装置。
  4. 【請求項4】 第1の乗算手段は、受信信号におけるI
    相成分及びQ相成分と第1の逆拡散符号との乗算を、そ
    れぞれ時分割に入力信号のサンプリング速度の整数倍の
    速度で行い、第1の加算手段は、前記整数倍の速度で加
    算を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の
    RACH受信装置。
  5. 【請求項5】 第2の乗算手段は、入力される演算結果
    と第2の逆拡散符号との乗算を、前記第2の逆拡散符号
    の種類数倍の速度で行い、第2の加算手段は、前記第2
    の逆拡散符号の種類数倍の速度で加算を行うことを特徴
    とする請求項4記載のRACH受信装置。
  6. 【請求項6】 第1の乗算手段は、受信信号におけるI
    相成分及びQ相成分と第1の逆拡散符号との乗算を、前
    記I成分及び前記Q成分の取り込みタイミングを入力信
    号のサンプリング速度の整数倍の速度とし、これに対し
    て前記第1の逆拡散符号の取り込みタイミングを前記速
    度の2倍の速度として時分割に行い、第1の加算手段
    は、前記整数倍の2倍の速度で加算を行うことを特徴と
    する請求項5記載のRACH受信装置。
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