JP2001093136A - 磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルム - Google Patents

磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルム

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JP2001093136A
JP2001093136A JP14934398A JP14934398A JP2001093136A JP 2001093136 A JP2001093136 A JP 2001093136A JP 14934398 A JP14934398 A JP 14934398A JP 14934398 A JP14934398 A JP 14934398A JP 2001093136 A JP2001093136 A JP 2001093136A
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magnetic recording
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Makoto Iida
真 飯田
Mitsumasa Ono
光正 小野
Takeo Asai
武夫 浅井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 表面平坦性と優れた搬送性を兼備し、カレン
ダー工程における突起の突上げ等のトラブル防止と易巻
取り性を同時に満足しうる薄膜積層フィルム。 【解決手段】 重合工程において中和剤を完全に除去
し、実質的に粒子を含有しない芳香族ポリアミドからな
る面積倍率にして5.0倍以上の二軸延伸フィルムで、
縦と横方向のヤング率の和が2000Kg/mm2以上の
フィルムの表面に、平均粒径が1〜300nmの粒子X
を0.01〜45重量%含有する塗膜を設け、もう一方
の表面に平均粒径の異なる2種の粒子を合有する塗膜を
設け、該塗膜の平均粒径が100〜1000nmの粒子
Yと、平均粒径が5〜100nmでdy/dzが1.2
以上の粒子Zで、粒子Yの合有量が0.01〜40重量
%、粒子Zの含有量が1〜70重量%、粒子の総量が7
5重量%以下で、塗膜の厚みがdx/100以上でdx
未満であり、塗膜の厚みがdy/100以上でdz未満
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体用芳香
族ポリアミドフィルムに関し、更に詳しくは表面が平坦
でありながら搬送性に優れ、かつロール状に巻き取る際
にフィルム層間からの空気が抜け易くかつ滑り性が良好
なために、良好な巻姿の得られる磁気記録媒体用芳香族
ポリアミドフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の大容量化に伴い、ベース
フィルムの薄膜化、高ヤング率化が要望されている。芳
香族ポリアミドフィルムは、高ヤング率に起因する薄膜
での強度、耐熱性などに優れ、高密度磁気記録媒体に適
した素材である。芳香族ポリアミドフィルムの磁気記録
媒体への適用の例としては、特開昭51−129201
号公報、などが知られている。
【0003】一方、磁気記録媒体の記録密度の向上にと
もなって、近年ベースフィルムには優れた滑り性(搬送
性)を保持しながら表面平坦性をより一層向上すること
が要求されている。
【0004】従来、この滑り性と表面平坦性を両立させ
る手段として、例えば不活性粒子(滑剤)を全く含有し
ないか小さいものをわずかしか含有しない芳香族ポリア
ミドフィルム(層)の片面に不活性粒子を含有した芳香
族ポリアミドフィルム(層)を積層して両面異なる表面
粗さを持たせることにより、表面平坦性と巻取り性又は
搬送性の両立を狙った積層フィルム(例えば特開平1−
247162号)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
積層フィルムにあっては、露出する一方の表面に粒子に
よる突起が全く存在しなかったり、存在していてもその
大きさや高さ、頻度などが適当な範囲にないと、フィル
ムの製膜工程中あるいは製品使用時にガイドロール等と
の接触摩擦が大きくなり、搬送性が著しく劣るというト
ラブルを生じる。
【0006】また、塗布型高密度磁気記録媒体の場合、
磁性塗料を塗布した後のカレンダー仕上げ工程で非常に
高い圧力がベースフィルムに負荷されるが、このときた
とえ一方のフィルム層表面(磁性層形成面)に突起が存
在していなくとも、もう一方のフィルム(走行面)層に
含有されている粒子の影響で磁性層表面が粗れてしま
う、いわゆる突出し現象が生じる。この現象は粒子の粒
径が大きく、含有量が高いほど、また粒子含有フィルム
層の厚みが厚く、粒子無含有フィルム層の厚みが薄いほ
ど顕著である。そこで、特に高級ビデオ用途のようにベ
ースフィルム全体の厚みが薄い場合注意を要する。
【0007】しかしながら、共押出法のような従来の方
法による積層フィルムでは、フィルム製膜時の押出工程
へのポリマー安定供給の点から、粒子含有フィルム層の
厚みをある程度以上薄くすることができず、このために
この問題を厚み調整で解決することに限界があった。さ
らに、粒子の粒径を小さくしたり、含有量を下げること
で突出し現象を回避しようとすると、ベースフィルムを
巻き取る際にエア抜け性、滑り性が悪化するために良好
な巻姿のフィルムロールを確保できないという問題が起
こってくる。同時に、ベースフィルム中に粒子を添加す
る方法の場合、大きさの揃った突起を生成させることは
困難であり、その結果エア抜け性、滑り性の悪化を増幅
させることとなる。
【0008】他方、金属薄膜型高密度磁気記録媒体の場
合、金属薄膜蒸着工程において、フィルムロールは高真
空下に置かれ巻出し/巻取りが行われ、フィルムロール
は高硬度で巻締められることとなる。その結果ベースフ
ィルム中に粒子が存在していると、上述の突起突上げ現
象や、また粗面の突起形状の平坦面への転写等の問題が
起こってくる。
【0009】本発明者は、これらの問題に着目し、高密
度磁気記録媒体用ベースフィルムとして特に有用な表面
平坦性と優れた搬送性を兼備し、カレンダー工程におけ
る突起の突上げ等のトラブル防止と易巻取り性という相
反した特性を同時に満足しうる薄膜積層フィルムを開発
すべく鋭意研究を重ねた結果、不活性粒子を実質的に含
有しない特定の面積倍率に延伸された高ヤング率の芳香
族ポリアミドフィルムの片面に、特定の平均粒径を有す
る粒子を特定量含有する塗膜を設け、もう一方の表面に
平均粒径の異なる2種の微細粒子を特定量含有した塗膜
層を設け、この2種の粒子の平均粒径の比及び塗膜層の
厚みを特定の値とすることで上述の課題を解決しうるこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、重
合工程において中和剤を完全に除去することによって、
内部に実質的に粒子を含有しない芳香族ポリアミドから
なる面積倍率にして5.0倍以上延伸された二軸延伸フ
ィルムであって、縦方向と横方向のヤング率の和が20
00Kg/mm2以上であるフィルム(C層)の一つの表
面に、平均粒径(dx)が1〜300nmの粒子Xを
0.01〜45重量%含有する塗膜(A層)を設け、該
フィルム(C層)のもう一方の表面に平均粒径の異なる
2種の粒子を合有する塗膜(B層)を設け、該塗膜の合
有する2種の粒子が平均粒径(dy)が100〜100
0nmの粒子Yと、平均粒径(dz)が5〜100nm
でかつdy/dzが1.2以上の粒子Zであり、粒子Y
の合有量が0.01〜40重量%、粒子Zの含有量が1
〜70重量%、かつ粒子Yと粒子Zの総量が75重量%
以下であり、そして塗膜(A層)の厚みがdx/100
以上dx未満であり、塗膜(B層)の厚みがdy/10
0以上dz未満であることを特徴とする磁気記録媒体用
芳香族ポリアミドフィルムである。
【0011】本発明における芳香族ポリアミドとして
は、その主鎖が芳香核およびアミド結合基を主たる構成
成分とするものであれば良いが、その中でも、その主鎖
を形成する芳香核のうち、芳香核上の主鎖形成置換基が
パラ配向性であるものが50〜99.5%であるもの
が、磁気記録媒体などの強度を要求される用途の場合に
好ましい。50%未満では高ヤング率が得られないため
強度が不足し、99.5%を越えると延伸が困難とな
り、好ましくない。
【0012】ここで、主鎖形成置換基とは、アミド基な
どの高分子主鎖に含まれる原子または原子団、例として
は、−C(=O)−NH−、−O−、−CH2−、-C
(CH32−、-SO2−、−S−、該芳香核に直接結合
した他の芳香核、などのことを示す。また、パラ配向性
とは、例えば芳香核がフェニレン基の場合はl,4−置
換、ナフチレン基の場合は1,4−置換、2,6−置
換、などの状態にあることを示す。上記の中でも特に、
芳香族ポリアミドが一般式−(−C(=O)−Ar1−
C(=O)−NH−Ar2−NH−)k−(−C(=O)
−Ar3−C(=O)−NH−Ar4−Y1−Ar5−N
H−)l−(−C(=O)−Ar6−NH−)m−(−C
(=O)−Ar7−Y2−Ar8−NH−)n−[ここで
k、l、m、nは0および正の整数。Ar1、Ar2、A
r3、Ar4、Ar5、Ar6、Ar7、Ar8は一般式 −
6p4-p−、−C6p4-p−C6p4-p−、また
は−C10q6-q− (ここでpは0〜4の整数,qは0
〜6の整数,Rはハロゲン基、ニトロ基、シアノ基、炭
素数l〜4のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ
基、トリアルキルシリル基から選ばれる原子または原子
団)で表わされる芳香核であり、同じでも異なっていて
も良い。Y1、Y2はO、CH2、C(CH3) 2、S
2、S、COから1種選ばれる原子または原子団であ
り、同じでも異なっていても良い]で示される高分子化
合物であるものが好ましく、さらにその中でも、酸成分
としてテレフタル酸、アミン成分としてp−フェニレン
ジアミンおよび3,4’−ジアミノジフェニルエーテル
を用いてなる高分子化合物であることが好ましい。
【0013】また、本発明における芳香族ポリアミドに
は、フィルムの物性を損なわない程度に、酸化防止剤、
帯電防止剤、離型剤、その他の添加剤や他のポリマーが
ブレンドされていても良い。
【0014】本発明における芳香族ポリアミドフィルム
は、面積倍率にして5.0倍以上、好ましくは6.0〜
10.0倍に延伸された二軸延伸フィルムである。延伸
倍率が小さい場合、高強度が得られないため好ましくな
い。この二軸延伸によって,芳香族ポリアミドフィルム
の長手方向と巾方向のヤング率の和が2000kg/m
2以上、好ましくは2200kg/mm2以上とされ
る。また、製造上の上限としては4500kg/mm2
である。ヤング率の長手方向と巾方向との和が2000
kg/mm2未満の場合には、記録ヘッドとの接触状態
が不適当なものとなるため電磁変換特性が悪化し、また
数μmオーダーの薄いベースフィルムで十分な強度を有
し得ないので好ましくない。長手方向、幅方向のそれぞ
れのヤング率は600kg/mm2以上が好ましく、さ
らに好ましくは800kg/mm2以上、特に好ましく
は1000kg/mm2以上である。また、それぞれ方
向の上限としては3500kg/mm2である。
【0015】本発明における芳香族ポリアミドフィルム
C層には、実質的に粒子は含まれない。このようなフィ
ルムは、芳香族ポリアミドの重合工程中の中和剤を完全
に反応させ、残渣を残さないようにして得られるもので
ある。
【0016】本発明において、上記無機粒子がフィルム
内において実質的に含まれないようにするための手段
は、特に限定されるものではない。例えば、中和剤添加
工程において、上記粒径がゼロになるよう中和剤の添加
量を調整する、粒径を微細化する、反応系のpHを酸性
サイドに調整する、反応時間を十分に取る、などの方法
を取って良い。上記無機粒子の粒径を微細化する手段に
ついても、特に限定されず、溶媒に該粒子を分散した
後、サンドグラインダーなどの装置を用いて細粉化し、
その分散液を濾過して粗大粒子を除去する、などの方法
を取って良い。この上記無機粒子が、フィルム中に含有
されていないと、良好な電磁変換特性のための平坦性が
得られ、後述する粒子含有塗布層によって、良好な走行
性が得られ、金属薄膜型磁気記録媒体などのように、平
坦性と、耐久性のための適度な粗さとの両立を要求され
る用途の場合に好ましい。
【0017】また本発明における芳香族ポリアミドフィ
ルムの表面に、搬送性を確保する目的で、薄い皮膜層A
を設ける必要があり、その反対側表面にB層を塗設する
必要がある。塗布は塗布膜を過度に加熱せぬよう延伸、
熱処理後の芳香族ポリアミドフィルムに施すことが好ま
しい。塗布後に塗膜を乾燥するが、乾燥条件は30℃〜
230℃の乾燥炉中を1秒〜10秒で通過させることが
好ましい。塗布方法としては特に限定されないが、例え
ばロールコート法、ダイコート法等が好ましく例示でき
る。塗布順序は限定されないが、相前後してほぼ同時に
塗布し、両面を同時に乾燥することが好ましい。
【0018】上述の塗膜A層または塗膜B層を設けない
場合、実質的に粒子を含有しない為に表面が極めて平坦
な芳香族ポリアミドフィルムC層が製膜工程中及び加工
工程中のガイドロール等に直接接触するようになり、該
フィルムC層の滑り性が極めて悪いことに起因して、シ
ワ、切断等のトラブルが発生する。また、エア抜け性、
フィルム同士の滑り性が悪化するために巻姿の良好なフ
ィルムロールが得られにくくなる。さらにフィルムを口
ール状に巻き取った後、ブロッキング現象を引き起こし
易くなつてしまう。
【0019】また、塗膜A層及び塗膜B層の両方を設け
ない場合には、フィルムの滑り性が悪くなりすぎ、製膜
工程中でロール状に巻き取ることさえ不可能となる。
【0020】塗膜(A層)に含有される粒子Xの平均粒
径(dx)は1〜300nm、好ましくは5〜250n
m、特に好ましくは10〜200nmである。粒子Xの
平均粒径dxが1nm未満では滑り性付与の効果が得ら
れず、―方300nmを超えると磁気テープとしたとき
電磁変換特性の悪化をもたらす。
【0021】塗膜(A層)中の粒子Xの含有量は0.0
1〜45重量%、さらに好ましくは1〜40重量%、特
に好ましくは2〜35重量%である。粒子Xの含有量が
0.01重量%未満では形成する突起の頻度が少なすぎ
るため滑り性が改善されず、一方45重量%を超えると
塗膜から脱落する粒子が多くなり工程を汚してしまう。
【0022】塗膜(A層)中に含有される粒子Xの種類
は特に限定されないが、塗液中で沈降しにくい、比較的
低比重のものが好ましい。例えば、耐熱性ポリマー(例
えば、架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋ポ
リスチレン、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、芳香族
ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、架橋ポリエス
テル、全芳香族ポリエステル等)からなる粒子、二酸化
ケイ素(シリカ)、炭酸カルシウム等が好ましく挙げら
れる。
【0023】また,粒子Xとして,内部より外部の方が
軟質な粒子(以下、コアシェル粒子と呼ぶ)を用いるこ
とも好ましい実施形態の一つである。コアシェル粒子と
は,内外部のそれぞれが性質の異なる物質で構成される
多層構造の粒子をいう。この場合多層とは2層以上のこ
とをいい、性質が径方向に連続的に変化するものであっ
てもよい。この粒子の外部(以下、シェル部と呼ぶ)は
フイルム上に塗布後フイルム基部と反応し、または熱処
理を行うことにより反応、溶融、軟化もしくは変形して
フイルム基部に固着する機能を有し、内部(以下、コア
部と呼ぶ)はシェル部と共にフイルムに適度の滑り性及
び磁気ヘッドとの最適なスペーシングを与える、いわゆ
る粒子としての機能を担うと推測される。上記シェル
部、コア部それぞれの機能分担の観点から、シェル部に
はフイルム基部との親和性に優れ、かつ乾燥処理温度で
の適切な物理的、化学的、熱的特性を備えることが要求
され、コア部には機械的摩擦等によって変形せず、シェ
ル部もしくは基層フイルムに対し相対的に大なる硬度を
有することが求められる。
【0024】ここでコアシェル粒子のコア部の材質とし
ては、ポリスチレン、ポリスチレンージビニルベンゼ
ン、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート
共重合体、メチルメタクリレート共重合架橋体、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド、
ポリアクリロニトリル、ベンゾグアナミン樹脂等の如き
有機質のもの、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、カオ
リン、タルク、グラファイト、炭酸カルシウム、長石、
二硫化モリブデン、カーボンブラック、硫酸バリウム等
の如き無機質のもののいずれを用いてもよい。
【0025】粒子Xの形状は特に限定されないが、球状
もしくは球状に近いものの方が効率的な突起を形成する
点で有利である。また粒子Xは粒径分布が狭いことが好
ましく、例えば相対標準偏差が0.5以下、さらに0.
3以下、特に0.2以下であることが好ましい。この粒
径分布の相対標準偏差が0.5より大きいと、形成され
る表面の粗さが大きくなるために電磁変換特性に悪影響
を及ぼし、また、製造工程中でロールと接触する際に脱
落しやすくなり、磁気テープとしたときにドロップアウ
トの原因となる。
【0026】本発明における塗膜(A層)では、粒子X
を固着させるのにバインダー樹脂を用いる。このバイン
ダー樹脂としては例えば水性ポリエステル樹脂、水性ア
クリル樹脂、水性ポリウレタン樹脂等が好ましく挙げら
れるが、特に水性ポリエステル樹脂が好ましい。
【0027】水性ポリエステル樹脂は、酸成分が例えば
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、2,6―ナフタレンジカルボ
ン酸、4,4’―ジフェニルジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、コハク酸、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸、2−カリウムスルホ
テレフタル酸、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメ
リット酸モノカリウム塩、p−ヒドロキシ安息香酸等の
多価カルボン酸よりなり、グリコール成分が例えばエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4-ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノール、p−
キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン酸、ビ
スフェノールAのエチレンオキシド付加物等の多価ヒド
ロキシ化合物より主としてなるポリエステル樹脂であ
り、またポリエステル鎖にアクリル重合体鎖を結合させ
たグラフトポリマー又はブロックコポリマー、あるいは
2種のポリマーがミクロな粒子内で特定の物理的構成
(IPN、コアシェル)を形成したアクリル変性ポリエ
ステル樹脂を包含する。この水性ポリエステル樹脂とし
ては水に溶解、乳化、微分散するタイプを自由に用いる
ことができ、またこれらは親水性を付与するため分子内
に、例えばスルホン酸塩基、カルボン酸塩基、ポリエー
テル単位等が導入されていてもよい。
【0028】本発明において塗膜(A層)の厚み
(tA)はdx/100(nm)以上且つdx(nm)
未満、好ましくはdx/50(nm)以上且つdx(n
m)未満、さらに好ましくはdx/30(nm)以上且
つdx(nm)未満である。 tAがdx/100(n
m)未満であると、A層中の粒子を塗膜中に保持するこ
とが困難となり、結果として粒子の脱落を起こしてしま
う。また、含有量を増加させないで塗膜の厚みのみをd
x/100(nm)未満にすると、粒子の間の距離が大
きくなりすぎるために、滑り性、耐ブロッキング性が悪
化する。―方この厚みがdx(nm)以上であると、粒
子Xによる滑り性向上効果が十分に発揮されない。さら
に厚みが厚すぎるほど含有される(厚み方向の)粒子数
が増えるためカレンダー工程での突上げ現象が起こりや
すくなる。
【0029】本発明において、フィルム(C層)のもう
一方の表面には平均粒径の異なる2種の粒子Y,Zを含
有する塗膜(B層)を設ける。塗膜(B層)に含有され
る2種の粒子のうち、大きい平均粒径をもつ粒子Yの平
均粒径dyは100〜1000nm、好ましくは105
〜800nm、特に好ましくは110〜500nmであ
り、小さい平均粒径をもつ粒子Zの平均粒径dzは5〜
100nm、好ましくは10〜95nm、特に好ましく
は15〜90nmであり、そしてこれら平均粒径の比
(dy/dz)が1.2以上、好ましくは1.3以上、
特に好ましくは1.4以上である。この比の上限は特に
限定しないが、粒子Yと粒子Zの粒径範囲及び塗膜厚み
から100以下とするのが好ましい。
【0030】粒子Yの平均粒径dyが100nm未満で
は、フィルムをロール状に巻取る際に巻き込まれるエア
ーを排除可能な空間を、フィルム同士の間に形成するこ
とができないため、フィルムが横ずれを起こしたり、し
わが入ったりするという問題が生じる。一方、粒子Yの
平均粒径dyが1000nmを超えると、塗膜(B層)
から脱落し易くなってしまい、製膜工程中あるいは加工
工程中で接触するロールを汚してしまうという問題が生
じる。また、カレンダー工程での突上げ現象も起こりや
すくなる。
【0031】また、粒子Zの平均粒径dzが5nm未満
であると、フィルム同士の滑り性を改良することができ
ないために、フィルムをロール状に捲取る際に巻姿が悪
化しかつ耐ブロッキング性も悪化させる。一方、粒子Z
の平均粒径dzが100nmを超える場合も、フィルム
ロールの巻姿が悪化しかつ耐ブロッキング性も悪化す
る。そして、平均粒径の比(dy/dz)が1.2未満
であると塗膜(B層)に形成される突起の高さが均一に
近くなるため、充分なエア抜け性を確保することができ
ない。
【0032】塗膜(B層)中の粒子Yの含有量は0.0
1〜40重量%、好ましくは0.05〜35重量%、特
に好ましくは0.1〜30重量%であり、粒子Zの含有
量は1〜70重量%、好ましくは5〜60重量%、特に
好ましくは7〜50重量%である。そして粒子Yと粒子
Zの塗膜(B層)中の総含有量は75重量%以下、好ま
しくは65重量%以下、特に好ましくは60重量%以下
である。また総含有量の下限は好ましくは1重量%、更
に好ましくは3重量%、特に好ましくは5重量%であ
る。
【0033】粒子Yの含有量が0.01重量%未満では
突起の頻度が少なすぎるために、フイルム同士が密着
し、巻込みエアーの排除がなされず、一方40重量%を
超えると塗膜から脱落する粒子が多くなり工程を汚して
しまう。また粒子Zの含有量が1重量%未満であるとフ
イルム同士の滑り性が悪化するためにフイルムロールの
巻姿が悪化し、一方70重量%を超えると塗膜から粒子
が脱落しやすくなってしまう。また粒子Yと粒子Zの総
含有量が75重量%を超えると、バインダー樹脂の割合
が少なくなりすぎ、粒子の脱落が極めて起こりやすくな
る。
【0034】塗膜(B層)に含有される2種の粒子Y,
Zの種類は特に限定されないが、塗液中で沈降しにく
い、比較的低比重のものが好ましい。例えば、耐熱性ポ
リマー(例えぱ、架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹
脂、架橋ポリスチレン、メラミン、ホルムアルデヒド樹
脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、架
橋ポリエステル、全芳香族ポリエステル等)からなる粒
子、二酸化ケイ素(シリカ)、炭酸カルシウム等が挙げ
られる。粒子Yと粒子Zの種類は同じでも異なってもよ
い。
【0035】前記2種の粒子Y、Zの形状は特に限定さ
れないが、球状もしくは球状に近いものの方が効率的な
突起を形成する点から有利である。また、かかる粒子は
それぞれ粒径分布が狭いことが好ましく、例えば相対標
準偏差が0、5以下、さらに0.3以下、特に0.2以
下であることが好ましい。この粒径分布の相対標準偏差
が0、5より大きいと、製造工程中でパスロールと接触
した際、粒子が脱落しやすくなり、脱落した削れ粉が磁
気テープとしたときにドロップアウトの原因となる。
【0036】本発明における塗膜(B層)では、前述し
た2種の粒子を固着させるのにバインダー樹脂を用い
る。このバインダー樹脂としては、塗膜(A層)のバイ
ンダー樹脂として例示したものを好ましく用いることが
できる。バインダー樹脂の種類はA層とB層で同じでも
よいし、異なっていてもよい。
【0037】本発明において塗膜(B層)の厚み
(tB)はdy/100(nm)以上dz(nm)未満
である。この厚みがdy/100未満であるとB層中の
粒子Yを塗膜中に保持することが困難となり、結果とし
て粒子の脱落を引き起こしてしまう。また、粒子Y、粒
子Zの含有量は一定で、塗膜B層の厚みのみを薄くした
場合には、粒子間の距離が大きくなりすぎるために滑り
性、エア抜け性、耐ブロッキング性が低下する。一方、
B層の厚みがB層中の粒子Zの平均粒径dz以上である
と、粒子Zの添加による滑り性及び耐ブロッキング特性
向上の効果が十分発揮されない。さらに、B層の厚みが
厚ければ厚い程、含有させる(厚み方向の)粒子の数が
増えるためカレンダー工程で突出し現象が起こり易くな
り、結果として磁気テープとしたときの電磁変換特性が
劣る。
【0038】本発明における塗膜(A層)は芳香族ポリ
アミドフィルムの―つの表面に前述した粒子X及びバイ
ンダー樹脂を含む塗液、好ましくは水性塗液を塗布、乾
燥することで形成し、また塗膜(B層)は該フィルムの
もう一方の表面に、前述した粒子Y、Z及びバインダー
樹脂を含む塗液、好ましくは水性塗液を塗布、乾燥する
ことで形成するが、それぞれの塗液の固形分濃度は1〜
10重量%、さらに1.5〜8重量%、特に2〜6重量
%であることが好ましい。そしてこれら塗液(好ましく
は水性塗液)には、所望により、他の成分例えば、界面
活性剤、安定剤、分散剤、UV吸収剤、増粘剤等を添加
することができる。
【0039】かくして得られる芳香族ポリアミドフィル
ムは、塗膜(A層)面と塗膜(B層)面の間の摩擦係数
が0.6以下で、かつエア抜け指数が6000秒以下、
特に5000秒以下であることが好ましい。これにより
芳香族ポリアミドフィルムをロール状に巻き取るとき、
より巻姿の良好なフィルムロールが得られる。
【0040】上記芳香族ポリアミドを製造する方法とし
ては、界面重合、溶液重合を用いることができ、特に溶
液重合が好ましい。重合溶媒としては、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリド
ン、N−メチルカプロラクタム、ジメチルスルホキシ
ド、へキサメチルホスホリルトリアミド、テトラメチル
尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどか
ら選ばれた少なくとも一種を主成分として用いることが
できる。この時ポリマーの溶解性を改善する目的で、重
合の前、途中、終了時に、塩化カルシウム、塩化リチウ
ムなどの無機塩を適当量添加しても良い。また、酸成分
とアミン成分とは実質的に等モルで反応させるが、重合
度の制御などの目的でいずれかの成分を過剰に用いるこ
ともできる。さらに末端封止剤として少量の単官能性の
酸成分、アミン成分を使用しても良い。また、反応によ
って生成する塩化水素を捕捉するために重合系に脂肪族
や芳香族のアミン、第4級アンモニウム塩を添加するこ
ともできる。さらに、本発明の効果を阻害しない範囲
で、紫外線吸収剤、染料、離型剤、その他の剤が添加さ
れていても良い。反応の終了後、例えば水酸化カルシウ
ム、水酸化リチウムなどの化合物を添加し、中和反応を
行う。
【0041】このような芳香族ポリアミドの製法につい
ては、例えば、特公昭52-39719号公報、特公昭
53-32828号公報などに詳しく記載されている。
【0042】本発明の芳香族ポリアミドフィルムが優れ
た機械的性質を持つためには、ポリマーの対数粘度(濃
硫酸中、30℃で測定した値から求める)は0.5dl/
g以上が好ましく、1dl/g以上が更に好ましい。
【0043】このようにして得られた芳香族ポリアミド
を、アルコール、水などの溶媒の中に投入し、再沈、分
離することができ、これを再び溶媒に溶解させてフィル
ムの成形に用いることもできるが、重合反応によって得
た溶液をそのまま、もしくは重合後に適宜濃度を調整し
て用いる方法が好ましい。この時の濃度の調整は濃縮も
しくは他の溶媒での希釈により行うことができる。かか
る溶媒としては、重合溶媒として例示したものと同様な
ものを使用できる。上記のように調整された製膜原液
は、いわゆる溶液製膜法によりフィルム化が行われる。
溶液製膜法には乾湿式法、乾式法、湿式法などがある
が、乾湿式法、乾式法が表面性のよいフィルムを得るに
は好ましい。
【0044】湿式法で製膜する場合には、該原液を口金
から直接製膜用浴中に押出すか、または一旦ドラムなど
の支持体上に押出し、支持体ごと湿式浴中に導入する方
法を用いるのが好ましい。この浴は一般に水系媒体から
なるものであり、水のほかに有機溶媒や無機塩などを含
有していても良い。湿式浴を通すことでフィルム中に含
有された塩類、有機溶媒などの抽出を行うことができ
る。これら湿式浴全体を通過する時間はフィルムの厚み
にもよるが、10秒〜30分であることが好ましい。さ
らにフィルムの長手方向に延伸を行う。次いで乾燥、横
延伸、熱処理を行うが、これらの工程での処理はそれぞ
れ一般に100〜500℃で、合計で1秒〜30分間で
ある。
【0045】乾湿式法で製膜する場合は該原液を口金か
らドラム、エンドレスベルトなどの支持体上に押出して
薄膜とし、次いでかかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜
が自己保持性を持つまで乾燥する。乾燥条件は室温〜3
00℃、60分以内の範囲である。乾式工程を終えたフ
ィルムは支持体から剥離されて湿式工程に導入し、上記
の湿式法と同様に脱塩、脱溶媒などを行い、さらに延
伸、乾燥、熱処埋を行ってフィルムとする。
【0046】乾式法のプロセスを採用した場合には、ド
ラム、エンドレスベルトなどの支持体の上で乾燥し、自
己保持性を持ったフィルムを、これら支持体から剥離す
る。次いで残存溶媒を除去するための乾燥や、延伸、熱
処理を行うが、これらの処理はそれぞれ100〜500
℃で、合計で1秒〜30分間である。
【0047】上記工程により得られるフィルムの厚み
は、特に限定されないが、通常0.1〜20μm、好ま
しくは0.5〜10μmである。
【0048】本発明の易搬送性芳香族ポリアミドフィル
ムは、製膜工程及び加工工程での搬送性に優れ、表面が
極めて平坦でありながら巻取り性にも優れ、かつ、過酷
な加工条件例えばカレンダー条件においても走行面側粒
子が反対面へ突出すことがなく磁気用途をはじめ他用途
でも極めて有用であり、特に蒸着型高密度磁気記録媒体
用ベースフィルムとして好適である。この蒸着型磁気記
録媒体は、アナログ信号記録用Hi8、デジタル信号記
録用デジタルビデオカセットレコーダ(DVC)、デー
タ8ミリ、DDSIV用テープ媒体として極めて有用であ
る。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、本発明における種々の物性値及び特性は、以
下の如く測定したものであり、かつ定義される。
【0050】(1)ポリマー溶液のpH ポリマー溶液5gを採取し、300mlの水に加え、2
分間撹拌した後に該水溶液のpHを測定した。
【0051】(2)対数粘度 重合後の芳香族ポリアミドを含むポリマー原液をアルコ
ール、水などの溶媒の中に投入し、再沈、分離されたポ
リマーを濃硫酸中、30℃で測定した値から求めた。
【0052】(3)面積倍率 フィルムの縦延伸倍率と横延伸倍率を乗じて求めた。
【0053】(4)ヤング率 東洋ボールドウイン社製の引張試験機テンシロンを用い
て、温度20℃、湿度50%に調節された室内におい
て、長さ300mm、幅12.7mmの試料フィルム
を、10%/分の歪み速度で引張り、引張応力−歪み曲
線の立ち上がりの直線部分を用いて、次式(1)により
計算する。
【0054】
【数1】 E=Δσ/Δε (1) ここで、Eはヤング率、Δσは直線上の2点間の元の平
均断面積による応力差、Δεは同じ2点間の歪み差であ
る。
【0055】(5)粒子の平均粒径(DP) 島津製作所製CP―50型セントリフューグル パーテ
ィクル サイズ アナライザー(Cenirifuga
l Particle Size Analyzer)
を用いて測定する。得られる遠心沈降曲線を基に算出し
た各粒径の粒子とその存在量との積算曲線から、50重
量%に相当する粒径を読み取り、この値を粒子の平均粒
径とする(Book「粒度測定技術」日刊工業新聞発
行、1975年、頁242〜247参照)。
【0056】(6)層厚み フィルムの小片をエポキシ樹脂にて固定成形し、ミクロ
トームにて約60nmの厚みの超薄切片(フィルムの流
れ方向に平行に切断する)を作成する。この試料を透過
型電子顕微鏡(日立製作所製:H―800型)にて観察
し、各層の境界面を探して各層の層厚みを求める。
【0057】(7)フィルムの表面粗さ(中心線平均粗
さ:Ra) 中心線平均粗さ(Ra)はJlS−B601に準じて測
定する。本発明では(株)小坂研究所の触針式表面粗さ
計(SURFC0RDER SE−30C)を用い、次
の条件で測定して求める。 (a)触針先端半径:2μm (b)測定圧力 :30mg (c)カットオフ :0.08mm (d)測定長 :8.0mm (e)データーのまとめ方:同―試料について6回繰返
し測定し、最も大きい値を1つ除き、残り5つのデータ
を用いて平均値としての中心線平均粗さ(Ra)を求め
る。
【0058】(8)フィルム/フィルム摩擦係数 A層面とB層面を重ね合せた2枚のフィルムの下側に固
定したガラスを置き、重ね合せたフィルムの下側(ガラ
ス板と接しているフィルム)のフィルムを定速ロールに
て引取り(約10cm/分)、上側のフィルムの一端
(下側フィルムの引取り方向と逆端)に検出機を固定し
てフィルム/フィルム間の引張力(F)を検出する。な
お、その時に用いる上側のフィルムの上に載せてあるス
レッドは下側面積が50cm2(80mm×62.5m
m)であり、フィルムに接する面は硬度80°のネオプ
レンゴムであり、その重さ(W)は1.2kgとする。
フィルム/フィルム摩擦係数は下記式(2)で算出され
る。
【0059】
【数2】 フィルム/フィルム摩擦係数=F(g)/ W(g) (2)
【0060】(9)エア抜け指数 8cm×5cmのフィルム片を20枚重ね、うち下19
枚には中央に1辺2mmの三角形の穴をあけておく。東
洋精機製ベック平滑度試験機(デジベック)を用いてこ
のサンプルの2mmHg、空気抜け時間(単位:秒)を
5回測定し、平均値をエア抜け指数とする。
【0061】(10)巻姿 フィルムを70cm幅で9000mロール状に100本
巻取った時に、次の欠点がないものを良品としてカウン
トし、下記の判定をする。 欠点1:ロール端面がずれている。 欠点2:ロール表面に突起(ブツ)が3個以上存在す
る。 欠点3:ロールに縦シワが発生している。
【0062】(11)耐ブロッキング性 2枚のフイルムの塗膜(A層)側表面と塗膜(B層)側
表面を重ね合わせ、これに50kg/cm2の圧力を6
0℃×80%RHの雰囲気下17時間かけた後、剥離
し、その剥離力(g/5cm幅)で評価する。なお、評
価は剥離力から下記の基準で行う。 判定 ○:10(g/5cm幅)未満 △:10(g/5cm幅)以上〜15(g/5cm幅)未満 ×:15(g/5cm幅)以上〜破れ
【0063】(12)耐削れ性 (a)カレンダー削れ 3段のミニスーパーカレンダー(ナイロンロール×スチ
ールロール)を使用して評価した。処理温度80℃、線
圧200kg/cmで、該フィルムを速度50m/分で
2000m走行させた。カレンダーのナイロンロールに
付着する汚れにより、次の基準により判定する。
【0064】(b)ピン削れ 図1に示した装置を用いて下記のようにして測定する。
図1中、1は巻出しリール、2はテンションコントロー
ラ、3、5、6、8、9及び11はフリーローラ、4は
テンション検出機(入口)、7はステンレス鋼SUS3
04製の固定棒(外径5mmφ、表面粗さRa:20n
m)、10はテンション検出機(出口)、12はガイド
ローラ、13は巻取りリールをそれぞれ示す。温度20
℃、湿度60%の環境で、幅1/2インチに裁断したフ
ィルムの塗膜(A層およびB層)を7の固定棒にθ=
(90/180)πラジアン(90°)で接触させて、
2m/分の速度で100m走行させ(入口テンションは
40g一定とする)、次の基準により判定する。
【0065】(13)カレンダー突上げ 前記の(12)の(a)カレンダー削れ性の評価で用い
たのと同じ装置、同じ条件にてカレンダー処理を施した
該フィルムの塗膜(A層)側表面について、前記(7)
フィルムの表面粗さ(中心線平均粗さ:Ra)に記載し
たと同様の方法で表面粗さRaを測定する。カレンダー
未処理品のRa,処理品のRacから、下記式(3)
【0066】
【数3】 Ra変化率=(Rac−Ra)/Ra (3) にてRa変化率を算出し、次の基準により判定する。
【0067】(14)磁気テープの製造及び特性評価 (a)塗布型磁気テープの製造(実施例1〜7、比較例
1〜11) 該芳香族ポリアミドフィルムの塗膜(A層)の表面に、
下記調製の磁性塗料を塗布厚1.2μmとなるように塗
布し、次いで2500ガウスの直流磁場中で配向処理を
行い、120℃で加熱乾燥後、スーパーカレンダー処理
(線圧300kg/cm、温度90℃)を行い、巻取っ
た。この巻取ったロールを55℃のオーブン中に3日間
放置した。磁性塗料の調製:下記に示す組成をボールミ
ルに入れ、16時間混練、分散した後、イソシアネート
化合物(バイエル製、デスモジュールL)5重量部を加
え、1時間高速剪断分散して磁性塗料とした。 塗料の組成: 針状Fe粒子 100重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(積水化学製、エスレック7A) 15重量部 熱可塑性ポリウレタン樹脂 5重量部 酸化クロム 5重量部 カーボンブラック 5重量部 レチシン 2重量部 脂肪酸エステル 1重量部 トルエン 30重量部 メチルエチルケトン 50重量部 シクロヘキサノン 70重量部
【0068】さらに、磁気記録層の反対側のフィルム表
面(塗膜(B層)表面)に、下記組成の塗液をバックコ
ート層として厚さ0.8μmに塗布し、乾燥した後裁断
し、磁気テープを得た。 バックコート層組成: カーボンブラック 100重量部 熱可塑性ポリウレタン樹脂 60重量部 イソシアネート化合物 (日本ポリウレタン工業製、コロネートL)18重量部 シリコーンオイル 0.5重量部 メチルエチルケトン 250重量部 トルエン 50重量部
【0069】次いで、以下の市販の機器を用いてテープ
の特性を測定する。 使用機器:8mmビデオテープレコーダー:ソニー
(株)製EDV−6000C/N測定:シバソク(株)
製ノイズメーター C/N測定 記録波長0.5μm(周波数約7.4MHz)の信号を
記録し、その再生信号の6.4MHzと7.4MHzの
値の比をそのテープのC/Nとし、市販8mmビデオ用
テープのC/Nを0dBとし、相対値で表し、次の基準
で判定する。 ドロップアウト(D/O)測定 ドロップアウトカウンターを用いて、15μs/18d
Bにて1分間当たりの個数を測定し、次の基準で判定す
る。
【0070】(b)金属薄膜型磁気テープの製造(実施
例8〜14) 該芳香族ポリアミドフィルムの塗膜(B層)側表面に前
記(a)と同組成の塗液をバックコート層として厚さ0.
8μmに塗布し、乾燥した。次いで、塗膜(A層)の表
面に、真空蒸着法により、コバルト100%の強磁性薄
膜を0.02μmの厚みになるように2層(各層厚約
0.01μm)形成し、その表面にダイアモンドライク
カーボン(DLC)膜、更に含フッ素カルボン酸系潤滑
層を順次設ける。その後、8mm幅にスリットし、市販
の8mmビデオカセットにローディングする。
【0071】次いで,前記(a)と同様の方法にて、
C/N測定(基準としては、市販8mmビデオ用蒸着テ
ープを用い、C/Nを0dBとする)、ドロップアウ
ト測定を行い、さらに、下記走行耐久性の測定を行
う。 走行耐久性 40℃、80%RHで、テープの走行速度85cm/分
で記録再生を500回繰り返した後のC/Nを測定し、
初期値からのずれを次の基準で判定する。 判定 ◎:初期値に対して +0.0dB以上 ○:初期値に対して −1.0dB以上〜+0.0dB未満 ×:初期値に対して −1.0dB未満
【0072】〔実施例1〕パラフェニレンジアミン25
モル%と、3,4'-ジアミノジフェニルエーテル25モ
ル%をアミン成分とし、テレフタル酸クロライド50モ
ル%を酸成分としてNMP(N‐メチルピロリドン)中
で重合した。一方、平均粒径8000nmの水酸化カル
シウム(井上石灰製)を、ホモジナイザーでNMP中に
分散し、サンドグラインダーで平均粒径1500nmと
なるように細粉化した後、フィルター(日本ポール製、
HDCII、目開き20μm)で濾過して、平均粒径80
0nmの水酸化カルシウムのNMPスラリーを作成し
た。このスラリーを上記の重合物に、pHが3.8とな
るように添加して、製膜原液とした。この製膜原液の対
数粘度は3.5であった。得られた製膜原液を100℃
に加熱し、100℃の口金から、100℃の金属ベルト
上に流延し、100℃で2分乾燥後、120℃、150
℃、180℃と段階的に温度を上げ、合計で5分間乾燥
させて自己保持性を持つ未延伸フィルムを得た。この未
延伸フィルムを連続的にベルトから剥離して水槽中に導
入し、脱溶媒と脱塩とを行い、その後、180℃で3分
間乾燥した。
【0073】得られた未延伸フィルムを低速、高速のロ
ール間でフィルム温度350℃で2.5倍に延伸し、続
いてステンターに供給して、400℃で3.0倍に延伸
し、得られた二軸延伸フィルムを400℃で1分間熱処
理し、35℃まで冷却し、A層を、続いて反対面にB層
を塗布し、最終厚み4.0μmの芳香族ポリアミドフィ
ルムを得た。得られたフィルム中に中和剤残渣と見られ
る粒子は見いだせなかった。
【0074】A、B層;表1に示す塗膜組成を含む水性
塗液(いずれもバインダー樹脂として下記組成の共重合
ポリエステルの水分散体を使用し、かつHLB値12.
6のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルを5重
量%含有。全固形分濃度4重量%)をキスコート法によ
り塗布した。 共重合ポリエステルの組成: 酸成分 2,6―ナフタレンジカルボン酸 50モル% イソフタル酸 45モル% 5−ナトリウムスルホイソフタル酸 5モル% グリコール成分 エチレングリコール 70モル% ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物 30モル% この共重合ポリエステル樹脂のガラス転移温度は95℃
であった。塗膜の構成、フィルム及び磁気テープ特性を
表1に示す。
【0075】〔実施例2〕実施例1において、中和剤と
して前もってNMPに分散させておいた水酸化リチウム
を用いた。それ以外は実施例1と同様にした。得られた
フィルム中に中和剤残渣と考えられる粒子は見いだせな
かった。得られたフィルム及び磁気テープの特性を表1
に示す。
【0076】〔実施例3〜7〕実施例1において、塗膜
構成を表1に示すものとした以外は、実施例1と同様と
した。得られたフィルム及び磁気テープの特性を表1に
示す。
【0077】〔比較例1〕実施例1において、製膜時の
延伸条件を1.1×1.2倍とした。それ以外は実施例
1と同様にした。得られたフィルム中に中和剤残渣と考
えられる粒子は見いだせなかった。得られたフィルム及
び磁気テープの特性を表2に示す。ヤング率が不足して
おり、電磁変換特性に劣っている。
【0078】〔比較例2、3〕実施例1において、A層
のみ塗布、またはB層のみ塗布した。それ以外は実施例
1と同様にした。得られたフィルム及び磁気テープの特
性を表2に示す。いずれかの面に表面突起がないと易滑
性が不足し、巻取り性や耐ブロッキング性に劣ってい
る。
【0079】〔比較例4、5〕実施例1において、B層
塗膜中の粒子組成を表2の通りとした。それ以外は実施
例1と同様にした。得られたフィルム及び磁気テープの
特性を表2に示す。巻取り性が不良であり、耐ブロッキ
ング性にも劣っている。
【0080】〔比較例6〕実施例1において、B層塗膜
厚みを表2の通りとした。それ以外は実施例1と同様に
した。得られたフィルム及び磁気テープの特性を表2に
示す。巻取り性が不良であり、耐ブロッキング性にも劣
っている。
【0081】〔比較例7〕実施例1において、B層塗膜
中の粒子Yを表2に示す粒径のものとした。それ以外は
実施例1と同様にした。得られたフィルム及び磁気テー
プの特性を表2に示す。加工中に粒子の脱落が発生し、
それに起因するドロップアウトが多発している。
【0082】〔比較例8〕実施例1において、B層塗膜
中の粒子Zを表3に示す粒径のものとした。それ以外は
実施例1と同様にした。得られたフィルム及び磁気テー
プの特性を表3に示す。巻取り性が不良であり、耐ブロ
ッキング性にも劣っている。
【0083】〔比較例9〕実施例1において、A層塗膜
中の粒子Xを表3に示す粒径のものとした以外は実施例
1と同様にした。得られたフィルム及び磁気テープの特
性を表3に示す。電磁変換特性が不良である。
【0084】〔比較例10〕実施例1において、重合工
程において中和反応完了後,前もってNMPに分散させ
ておいた平均粒径430nmのシリカを重合系に添加し
て製膜原液とし、被膜層の塗工を両面とも行わなかった
以外は,実施例1に準じて芳香族ポリアミドフィルムを
得た。得られたフィルム及び磁気テープの特性を表3に
示す。電磁変換特性が不十分である。
【0085】〔比較例11〕実施例1で用いた製膜原液
(フィルムC1層側)と比較例10で用いた製膜原液
(フィルムC2層側)を、両方の粘度が100℃で10
00ポイズとなるよう調整し、口金内で、最終フィルム
でC1層は3.0μm、C2層は1.0μmとなるよう
に2層に積層し、C2層側を金属ベルト側にして流延し
てフィルムを製膜し、被膜層の塗工を両面とも行わなか
った以外は、実施例1と同様にして芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。得られたフィルム及び磁気テープの特性
を表3に示す。磁性層塗布後のカレンダー工程にてC2
層側粒子の突上げが生じC1層側表面の平坦性が損なわ
れるため、電磁変換特性が不十分である。なお、磁気テ
ープ特性評価に際し、C1層側表面に磁性層を、C2層
側表面にバックコート層を設けた。
【0086】〔実施例8〜14〕塗膜A層の組成につい
て、バインダー樹脂としてアクリル変性ポリエステル樹
脂(高松油脂製IN−170−6)を用い、かつHLB
値12.6のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルを塗膜固形分中1重量%、HLB値17.2のポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテルを塗膜固形分中2
6重量%含有させ、粒子Xの内容を表4に示すものとし
た以外は、それぞれ実施例1〜7と同様にして芳香族ポ
リアミドフィルムを得た。得られたフィルム及び磁気テ
ープの特性を表4に示す。実施例8〜14のフィルム
は、走行耐久性に優れ、金属薄膜型磁気テープとしても
優れた特性を示す。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、表面が平坦でありなが
ら搬送性に優れ、かつ巻取り性、電磁変換特性の良好
な、易搬送性磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルム
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムの耐削れ性を測定する装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
1.巻出しリール 2.テンションコントローラ 3.フリーローラ 4.テンション検出機(入口) 5.フリーローラ 6.フリーローラ 7.ステンレス鋼SUS304製の固定棒(外径5mm
φ、表面粗さRa:20nm) 8.フリーローラ 9.フリーローラ 10.テンション検出機(出口) 11.フリーローラ 12.ガイドローラ 13.巻取りリール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 武夫 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 4F100 AA18A AB01D AK47A BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA26 CC00B CC00C CC00D DE01B DE01C EJ38A GB90 JG06D JK01A JK14 JK16B JK16C JM02D YY00A YY00B YY00C 4F210 AA29 AE10 AG01 AG03 AH33 QA02 QA03 QC06 QD13 QG01 QW07 QW31 5D006 CB02 CB05 CB06 CB07 CB08 EA01 EA03 FA00 FA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合工程において中和剤を完全に除去す
    ることによって、内部に実質的に粒子を含有しない芳香
    族ポリアミドからなる面積倍率にして5.0倍以上延伸
    された二軸延伸フィルムであって、縦方向と横方向のヤ
    ング率の和が2000Kg/mm2以上であるフィルム
    (C層)の一つの表面に、平均粒径(dx)が1〜30
    0nmの粒子Xを0.01〜45重量%含有する塗膜
    (A層)を設け、該フィルム(C層)のもう一方の表面
    に平均粒径の異なる2種の粒子を合有する塗膜(B層)
    を設け、該塗膜の合有する2種の粒子が平均粒径(d
    y)が100〜1000nmの粒子Yと、平均粒径(d
    z)が5〜100nmでかつdy/dzが1.2以上の
    粒子Zであり、粒子Yの合有量が0.01〜40重量
    %、粒子Zの含有量が1〜70重量%、かつ粒子Yと粒
    子Zの総量が75重量%以下、そして塗膜(A層)の厚
    みがdx/100以上dx未満であり、塗膜(B層)の
    厚みがdy/100以上dz未満であることを特徴とす
    る磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルム。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリアミドの主鎖を形成する芳香
    核のうち、芳香核上の主鎖形成置換基がパラ配向性であ
    るものが50〜99.5%であることを特徴とする請求
    項1に記載の磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリアミドが、酸成分としてテレ
    フタル酸、アミン成分としてp‐フェニレンジアミンお
    よひ3,4’−ジアミノジフェニルエーテルを用いてな
    る高分子化合物であることを特徴とする、請求項1に記
    載の磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルム。
  4. 【請求項4】 平均粒径の比(dy/dz)が1.3以
    上である請求項1、2、または3に記載の磁気記録媒体
    用芳香族ポリアミドフィルム。
  5. 【請求項5】 塗膜(A層)と塗膜(B層)との摩擦係
    数が0.6未満であり、かつエア抜け指数が6000秒
    以下である請求項1、2、3、または4に記載の磁気記
    録媒体用芳香族ポリアミドフィルム。
  6. 【請求項6】 塗膜(A層)の上に金属薄膜型磁性層を
    設けた金属薄膜型高密度磁気記録媒体用として用いられ
    ることを特徴とする,請求項1,2,3,4,または5
    に記載の高密度磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィル
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の高密度磁気記録媒体用
    芳香族ポリアミドフィルムを用いた金属薄膜型高密度磁
    気記録媒体。
  8. 【請求項8】 塗膜(A層)の上に塗布型磁性層を設け
    た塗布型高密度磁気記録媒体用として用いられることを
    特徴とする,請求項1,2,3,4,または5に記載の
    高密度磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィルム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の高密度磁気記録媒体用
    芳香族ポリアミドフィルムを用いた塗布型高密度磁気記
    録媒体。
  10. 【請求項10】 塗膜(A層)の上に重層塗布型磁性層
    を設けた重層塗布型高密度磁気記録媒体用として用いら
    れることを特徴とする,請求項1,2,3,4,または
    5に記載の高密度磁気記録媒体用芳香族ポリアミドフィ
    ルム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の高密度磁気記録媒
    体用芳香族ポリアミドフィルムを用いた重層塗布型高密
    度磁気記録媒体。
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