JP2001092976A - 移動体の検知方法 - Google Patents

移動体の検知方法

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JP2001092976A JP27143399A JP27143399A JP2001092976A JP 2001092976 A JP2001092976 A JP 2001092976A JP 27143399 A JP27143399 A JP 27143399A JP 27143399 A JP27143399 A JP 27143399A JP 2001092976 A JP2001092976 A JP 2001092976A
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圭一 見持
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像手段により移動体を撮像して得られる画
像に基づき該移動体の識別及びその動きを追尾するにあ
たり、移動体の識別を小さい領域や僅かな動きに対して
も高精度で以って行ないかつ移動体の動きに対する追尾
を近接物体と混同することなく、かつ移動体の速度に影
響されることなく高精度で行ない得る移動体の識別、追
尾方法を提供する。 【解決手段】 撮像装置により移動体を撮像して得られ
る画像データに基づき前記移動体を識別し、あるいはそ
の動きを追尾する移動体の検知方法において、前記撮像
装置で撮像される画像を用い、背景差分法に基づく第1
の移動体検知手段により移動体の検知と、移動ベクトル
法に基づく第2の移動体検知手段による前記移動体の検
知とを選択的に切り替える。また、移動体の速度が一定
値を超えるときは前記第1の移動体検知手段により移動
体の動きを追尾し、該速度が一定値以下のときは前記第
2の移動体検知手段により移動体の動きを追尾する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCCDカメラ等の撮
像手段により移動体を撮像して得られた画像データに基
づき前記移動体を識別、検知し該移動体の動きを追尾す
る移動体の検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDカメラ等の撮像手段によって撮像
した画像データに基づき、該画像中から移動体を識別、
検知し、その動きを追尾する方法として、背景差分法及
び移動ベクトル法が知られている。かかる背景差分法に
より移動体の識別、及びその動きを追尾する手段の1つ
として特開平4−111079号の発明が提供されてい
る。
【0003】かかる発明においては、撮像手段から得ら
れた複数個の画像を記憶する画像メモリ部と、前記画像
メモリ部の複数個の画像間の同一アドレス画素の輝度レ
ベルを比較する輝度レベル比較部と、前記輝度レベル比
較部の出力により決められた画素の輝度レベル変化の履
歴を表す画素変化履歴部と、前記画素変化履歴部の連続
性を判定する連続性判断部と、前記連続性判定部により
前記画像メモリ部の輝度レベルを変換する輝度レベル変
換部と、前記輝度レベル変換部により変換された後の画
像から得られた動き画素群の繰り返し性を判別する特定
動き検出部とを備えて、背景が動いても補正を加え、動
いた背景は変化度の検出により背景を自動的に変更する
とともに入口等の常に同じ様な部分の動きに対しては人
体でなくかつ背景の変化でもないようにしてノイズの発
生を抑え、常に動いている物のみを識別できるように構
成されている。
【0004】また、前記移動ベクトル法により移動体の
識別及びその動きを追尾する手段の1つとして特開平5
−227463号の発明が提供されている。かかる発明
においては、順次入力される画像データを、水平及び垂
直方向に所定画素単位のブロックに分割する画像データ
ブロック化回路と、水平及び垂直方向に上記ブロックを
所定個数含んでなる追跡ベクトル検出領域を設定する検
出領域設定回路と、上記追跡ベクトル検出領域内の上記
各ブロックについて、動きベクトルを検出する動きベク
トル検出回路と、上記動きベクトル検出回路の検出結果
に基づいて、上記追跡ベクトル検出領域内の上記動きベ
クトルの分布を検出し、該分布検出結果に基づいて上記
追跡ベクトル検出領域内の画像の移動方向及び移動量を
検出する追跡ベクトル検出回路と、上記追跡ベクトル検
出回路の検出結果に基づいて、上記追跡ベクトル検出領
域内の画像の移動に追従して上記追跡ベクトル検出領域
を移動する検出領域補正回路とを備え、追跡ベクトル検
出領域内の動きベクトルの分布を検出し、最も支配的な
動きベクトルを検出することにより、簡易な構成で画像
の移動方向及び移動量を検出し得る画像処理装置を得る
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術により移動体の識別及びその動きを追尾するに
あたっては、次のような解決すべき課題を有している。
即ち特開平4−111079号に開示されている背景差
分法による場合は、画像データから直接に移動前後の差
分画面を検出しているので、継続して存在する移動体の
有無あるいは新しく入った移動体の有無の何れの場合に
おいても高い検知精度を有し、また移動体の移動速度が
大きくても精度を維持して追従可能である。
【0006】しかしながら、かかる背景差分法にあって
は、移動前後画面の差分のみを抽出しているため、該移
動体の近接物体との動きの区別がつき難い傾向にあり、
従って移動体の動きを追尾するにあたっては、目標の物
体以外の他の近接物体を追尾するという追尾ミスを発生
し易い。
【0007】また特開平5−227463号に開示され
ているような移動ベクトル法による場合は、画像データ
から移動体単位でその移動ベクトルを座標上に検出して
その大きさ及び方向を算出するため、画面内の個々の移
動体について精度良く移動ベクトルを検出でき近接物体
があっても高精度で追尾可能である。
【0008】しかしながら、かかる移動ベクトル法にあ
っては、画面から移動体の移動ベクトルを検出するた
め、小さい領域や僅かな動きは検知できない場合があ
り、移動体の識別、検知精度が低く、また画面から移動
体の移動ベクトルを算出するというプロセスを経るた
め、移動体の速度が大きい場合にはこれに追従するのが
困難となる。
【0009】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、撮
像手段により移動体を撮像して得られる画像に基づき該
移動体の識別、検知およびその動きを追尾するにあた
り、移動体の識別、検知を小さい領域や僅かな動きに対
しても高精度で以って行ないかつ移動体の動きに対する
追尾を近接物体と混同することなく、かつ移動体の速度
に影響されることなく高精度で行ない得る移動体の検知
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、撮像装置によ
り移動体を撮像して得られる画像データに基づき前記移
動体を識別し、あるいはその動きを追尾する移動体の検
知方法において、前記撮像装置で撮像される画像を用
い、前画面と現画面の複数の画面間の差分画像によって
移動体を検知する第1の移動体検知手段と、前記複数の
画面間における注目画像の移動ベクトル量に基づいて移
動体を検知する第2の移動体検知手段とを具え、移動体
の有無によって前記2つの検知手段を選択的に切り替え
ることを特徴とする移動体の検知方法を提案する。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記第1の移動体検知手段により移動体の有無の識
別を行ない、次いで前記第2の移動体検知手段により移
動体の動きを追尾することを特徴とする。
【0012】また請求項1において、好ましく請求項6
記載のように、前記第1の移動体検知手段あるいは第2
の移動体検知手段により算出された前記移動体の位置に
対応した方向に前記撮像手段を旋回制御する。
【0013】かかる発明によれば、撮像手段により撮像
された画像における、継続して存在する移動体の有無及
び新しく入った移動体の有無を背景差分法に基づく第1
の移動体検知手段で識別すれば、該背景差分法において
は画像データから直接に前後の差分画像を検出している
ので、高い検知精度で以って移動体の識別を行なうこと
ができ、また移動体の移動速度が大きくても高精度を維
持して該移動体の識別を行なうことができる。
【0014】そして前記背景差分法に基づく第1の移動
体検知手段によって移動体を検知後は移動ベクトル法に
基づく第2の移動体検知手段に切り替えて追尾モードに
移ることとすれば、移動体の移動ベクトルを移動体単位
で座標上に検出してその大きさ及び方向を算出すること
により、画面内の個々の移動体について高精度で追尾が
可能となり、近接物体があっても、これを混同すること
なく移動体個々での追尾が可能となる。
【0015】従って、かかる発明によれば、撮像画像中
における移動体の識別を背景差分法に基づく第1の移動
体検知手段にて行なうことにより、正確な識別をなすこ
とができるとともに、移動体の速度が大きくても高精度
を維持して移動体の識別をなすことができる。
【0016】そして、移動体の追尾モードに移ってから
は移動ベクトル法に基づく第2の移動体検知手段により
追尾することによって、移動体に近接物体があってもこ
れを混同することなく、移動体の個々について正確に追
尾をなすことができる。
【0017】請求項3記載の発明は請求項1に加えて、
前記撮像装置の移動の有無を判定し、該撮像装置が旋回
している時は前記第2の移動体検知手段を、該撮像装置
が静止している時は前記第1の移動体検知手段を夫々選
択することを特徴とする。
【0018】かかる発明によれば、撮像装置の静止、移
動を検知することにより、背景差分法に基づく第1の移
動体検知手段と移動ベクトル法に基づく第2の移動体検
知手段とを適切に使い分けることができ、請求項1、2
記載の発明の場合に加えて、さらに高精度で以って移動
体の識別、検知あるいは追尾を行なうことができる。
【0019】また請求項4記載の発明は、請求項1にお
いて、前記画像から移動体の速度を測定し、該速度が一
定値を超えるときは前記第1の移動体検知手段による移
動体の動きの追尾に、該速度が一定値以下のときは、前
記第2の移動体検知手段による移動体の動きの追尾に選
択的に切り替えることを特徴とする。
【0020】かかる発明によれば、撮像画面における移
動体の識別を背景差分法に基づく第1の検知手段により
高精度で以って行なった後、追尾モードに入ってから
は、移動体の速度が小さいときは、移動ベクトル法に基
づく第2の移動体検知手段で追尾を行なうことにより、
移動体の速度に影響されることなくかつ近接物体と混同
することなく移動体の追尾を正確に行なうことができ
る。また、移動体の速度が一定値よりも大きくなると速
度増大の影響を受けない背景差分法に基づく第1の移動
体検知手段で移動体の追尾を行なうことにより高精度で
の追尾をなすことができる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項1におい
て、前記画像から移動体の速度を測定し、前記画像から
所定の縮小率で縮小された縮小画像を縮小率毎に作成
し、前記速度の測定値に対応した縮小画像を選択して該
縮小画像に基づき前記第2の移動体検知手段で前記移動
体を追尾することを特徴とする移動体の検知方法にあ
る。
【0022】かかる発明によれば、移動ベクトル法に基
づく第2の移動体検知手段により移動体の追尾を行なう
際において、撮像画像から所定の縮小率で縮小画像を縮
小率毎に作成し、また前記撮像画像から移動体の速度を
測定し、該速度に対応した縮小率の縮小画像を選択する
ことにより、該速度が大きくなるに従い前記縮小率を大
きくし、画像上での移動体の動きを小さくして前記速度
の増大によって前記第2の移動体検知手段での追尾精度
が低下するのを防止する。
【0023】従って、かかる発明によれば、撮像画像を
縮小し、移動体の速度に対応した縮小画像を選出するこ
とにより、本来移動体の速度が大きくなると追尾の精度
が低下し易い移動ベクトル法に基づく第2の移動体検知
手段による追尾を、移動体速度が増大しても常時前記第
2の移動体検知手段によって高精度で行なうことができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0025】図1は本発明の実施形態に係る移動体の識
別、追尾装置の全体構成図、図2は上記実施形態におけ
る第1実施例のフローチャート図、図3は上記実施形態
における第2実施例のフローチャート図、図4は上記実
施形態の第3実施例のフローチャート図、図5は上記実
施形態における背景差分法の制御ブロック図、図6は上
記実施形態における移動ベクトル法の制御ブロック図で
ある。
【0026】図1において、1は移動体(不図示)を撮
像するCCDカメラ(CCDカメラに限らず、撮像画像
を連続的に電送できるカメラであればよい)、20は前
記CCDカメラ1からの撮像画像から背景差分法で移動
体の識別及び追尾を行なう背景差分法演算部、21は前
記撮像画像から所定の縮小率の縮小画面縮小画像を作成
する縮小画像作成部、22は前記縮小画像作成部21で
作成された縮小画像から所要の縮小率の縮小画像を選択
する画像縮小率切換スイッチ、23は前記撮像画像から
移動体の速度を測定する速度測定部である。
【0027】24は前記撮像画像から移動ベクトル法で
移動体の追尾を行なう移動ベクトル法演算部、25は前
記背景差分法演算部20からの出力あるいは移動ベクト
ル法演算部24からの出力を選択して後述する旋回制御
部12に出力するモード切替スイッチ、12は該モード
切換スイッチ25で選択された演算モードにより前記C
CDカメラ1の旋回等の動作を制御する旋回制御部であ
る。
【0028】次に前記背景差分法演算部20による演算
動作を図5に示す制御ブロック図によって説明する。C
CDカメラ1からの撮像画像はA/D変換器2でディジ
タル信号に変換され、ぶれ補正部3にて画像のぶれを除
去され、あるいはそのままの状態でスイッチ4を経て前
処理部5に送られてノイズを除去等の前処理が施され
る。該前処理部5から出力された画像信号は背景差分抽
出部6に送られる。
【0029】該背景差分抽出部6には背景更新部10に
て更新され背景画像記憶部11に記憶されている前画面
(移動前の画面)の画像信号が入力されている。そして
該背景差分抽出部6においては、前記前処理部5から入
力される現画面(移動後の画面)と前記背景画像記憶部
11から入力される前画面(移動前の画面)との差分画
像を取り、この差分画像から動いた部分のみを抽出し、
移動体の識別を行なう。ここで抽出される移動体は、前
から存在していて動きが識別されたものと新しく現れた
ものの双方を含む。
【0030】該背景差分抽出部6からの画像信号は判別
部7に送られる。該判別部7は、前記画像中において移
動体と混同し易いものを除去するもので、該差分画像
中、移動体として識別するのに必要な画像かどうかを判
別し、微風による揺れ等の移動体として検知不要な画像
を除去する。そして該判別部7からの画像信号は移動体
領域設定部8に入力される。
【0031】移動体領域設定部8においては、入力され
た前記差分画像(全体画像)から移動体を中心とした部
分(領域)を抽出した移動体領域画面を設定する。該移
動体領域画像信号は識別処理部9及び前記背景更新部1
0に入力される。該識別処理部9においては、前からの
移動体が引き続き移動したか、あるいは新しい移動体が
現れたか等についての識別を行なって、抽出すべき移動
体を識別する。これにより、撮像画像中の移動体は正確
に検知される。
【0032】また該識別処理部9においては、前記移動
体の識別により前記CCDカメラ1の旋回の要否あるい
は旋回角度等の旋回信号を算出して旋回制御部12に送
る。該旋回制御部12は、前記旋回信号により前記CC
Dカメラ1を所要量旋回させる。また、前記CCDカメ
ラ1からの撮像画像信号は遅延回路13を通してVTR
14に入力される。該VTR14は前記識別処理部9か
らの移動体の抽出画像信号によってCCDカメラ1の画
像の記録が開始されるが、遅延回路13があるため、移
動体を検出した時差より少し前の画像から記録すること
ができる。
【0033】次に前記移動ベクトル法演算部24の動作
を図6に示す制御ブロック図によって説明する。前記画
像縮小部切換スイッチ22を経たCCDカメラ1からの
撮像信号Svは移動ベクトル法演算部24の追跡ベクト
ル検出部240に入力される。追跡ベクトル検出部24
0は、順次入力されるビデオ信号Svをディジタル信号
に変換すると共に、座標入力回路245から入力される
座標データ(x、y )、(x、y)に基づいて
追跡ベクトル検出領域Aを設定する。さらに追跡ベク
トル検出部240は、座標入力回路245からトリガ信
号Sが入力されると、当該ビデオ信号Svの追跡ベク
トル検出領域A内の画像について、当該画像の移動方
向及び移動量を表してなる追跡ベクトルVを検出し、
当該検出結果を枠データ生成部244に出力する。
【0034】即ち、前記追跡ベクトル検出部240に入
力された画像信号Svは、動きベクトル検出部241の
ブロック化回路でディジタル信号に変換された後、8×
8画素単位のブロックに分割される。当該ブロックは、
各ブロック毎に該マッチング回路で動きベクトルMvが
検出される。
【0035】当該動きベクトルMvは、分布検出部24
2に出力され、ここで追跡ベクトル検出領域Aの範囲
の動きベクトルMvについて分布が検出され、最も分布
度数の大きい動きベクトルMvが追跡ベクトルVとし
て検出される。そして判定回路243にて動きベクトル
Mvの分布を検出し、最も分布度数の大きい動きベクト
ルMvを追跡ベクトルVに設定する。これにより、簡
易な構成で物体の動きを追跡することができる。
【0036】そして、前記追跡ベクトル検出部240で
の該追跡ベクトル検出結果は、枠データ生成部244に
出力され、ここで当該追跡ベクトルVに基づいて枠デ
ータDwが更新され、後述するように、画像合成部24
7に入力される。
【0037】即ち、前記枠データ生成部244において
は、追跡ベクトルV(D、D)が得られると枠デ
ータDwの座標データ(x、y)、(x、y
にそれぞれ追跡ベクトルの2次元座標D、Dを加算
して出力する。それにより枠データ生成部244は、追
跡ベクトルVに基づいて、枠データDwを更新し、追
跡ベクトル検出領域内の画像の移動に追従して枠画像W
を移動させる。
【0038】一方、前記撮像信号Svは、遅延回路24
6を介して画像合成部247に与えられ、ここで枠デー
タ生成部244から出力される枠データDwに基づいて
枠状の画像(以下枠画像と呼ぶ)Wを生成する。さら
に該画像合成部247で当該枠画像Wをビデオ信号S
vに合成し、その結果得られる合成画像Mを表示装置に
表示する。
【0039】前記枠データ生成部244の出力信号は旋
回制御部12に出力され、該旋回制御部12でCCDカ
メラ1の向きを制御する制御信号を該CCDカメラ1に
出力する。
【0040】次に図1に示す移動体の識別、追尾装置の
動作を図2〜図3に示すフローチャート図に基づき説明
する。図2に示す第1実施例において、CCDカメラ1
から撮像信号が背景差分法演算部20に入力されると、
該背景差分法演算部20において図5の制御ブロック図
で示される前記背景差分法による手順により前記画面か
ら移動体の識別を行なう(ステップ(1))。
【0041】そして移動体が識別されると(ステップ
(2))、追尾モードに移り、モード切換スイッチ25
により移動ベクトル演算部24に切り替えられる。移動
体の検知がなされない場合は、背景差分法による識別を
繰り返す。該移動ベクトル法演算部24においては、図
6の制御ブロック図で示される前記移動ベクトル法によ
る手順により前期移動体の追尾動作に入る(ステップ
(3))。
【0042】そして、前記CCDカメラ1が移動してい
るか否かを検出し、該カメラ1が静止している場合は背
景差分法により移動体の識別を繰り返し、該カメラ1が
移動している場合は、移動ベクトル法による移動体の追
尾を行なう(ステップ(4))。
【0043】従ってかかる実施例によれば、CCDカメ
ラ1により撮像された画像における、継続して存在する
移動体の有無及び新しく入った移動体の有無を背景差分
法で識別すれば、該背景差分法においては画像データか
ら直接に前後の差分画像を検出しているので、高い検知
精度で以って移動体の識別を行なうことが可能となる。
【0044】また、前記移動体の移動速度が大きくて
も、該背景差分法は前記のように画像データから直接に
前後の差分画像を検出しているので、高精度を維持して
該移動体の識別を行なうことができる。
【0045】そして前記背景差分法によって移動体を検
知後はモード切換スイッチ25によって移動ベクトル法
に切り替えて追尾モードに移るので、前記手順のよう
に、移動体の移動ベクトルを移動体単位で座標上に検出
し、その大きさ及び方向を算出することにより、画面内
の個々の移動体について高精度で追尾が可能となり、近
接物体があっても、これを混同することなく移動体個々
での追尾が可能となる。
【0046】次に図3に示す第2実施例においては、ス
テップ(1)ないし(4)の動作は前記第1実施例と同
様に行ない、CCDカメラ1が旋回している場合には、
前記画像から移動体の移動速度を測定する(ステップ
(5))。そして測定された速度Stが基準速度Soよ
りも大きい場合(St>So)はカメラを製しさせた
後、背景差分法により移動体の追尾に入り、前記速度S
tが基準速度Soよりも小さい場合(St≦So)は移
動ベクトル法による追尾を続ける(ステップ(6))。
【0047】従って、かかる第2実施例によれば、CC
Dカメラで撮像された画面で移動体の識別を背景差分法
により高精度で以って行なった後、追尾モードに入って
からは、測定された移動体の速度Stが基準値Soより
も小さいときは、移動ベクトル法で追尾を行なうことに
より、移動体の速度に影響されることなくかつ近接物体
と混同することなく移動体の追尾を正確に行なうことが
できる。また前記移動体の速度の測定値Stが前記一定
値Soよりも大きくなると速度増大の影響を受けない背
景差分法で移動体の追尾を行なうことにより、高精度で
の追尾をなすことが可能となる。
【0048】図4に示す第3実施例においては、ステッ
プ(1)ないし(4)の動作は前記第1実施例と同様に
行ない、CCDカメラ1の旋回が検知された場合には前
記画面から移動体の移動速度を測定する(ステップ
(5))。
【0049】一方、縮小画像作成部21においては、C
CDカメラ1からの画面例えば8M×8Nを、4M×4
N、2M×2N、M×Nのように数段階の縮小率で以っ
て縮小画像を作成する。ここで、移動体速度St、S
、St…と前記縮小画像の縮小率8M×8N、4
M×4N、2M×2N…との関係は、移動体の実施速度
Stが大きくなると縮小率を大きくして、画面上の移動
体の動きが小さくなるように予め設定されている(ステ
ップ(7))。
【0050】そして、前記のようにして測定された移動
体の速度Stが得られると、画像縮小率切換スイッチ2
2は該速度Stに対応する画像縮小率を選択してその縮
小率による縮小画像を選択する(ステップ(8))。こ
の縮小画像によって移動ベクトル法による移動体の追尾
が行なわれる。
【0051】前記のように、この実施例においては、移
動ベクトル法により移動体の追尾を行なう際において、
撮像画像から所定の縮小率で縮小画像を縮小率毎に作成
し、また前記CCDカメラ1の撮像画像から移動体の速
度を測定し、該速度に対応した縮小率の縮小画像を選択
することにより該速度が大きくなるに従い、前記縮小率
を大きくし、画像上での移動体の動きを小さくして前記
速度の増大によって移動ベクトル法での追尾精度が低下
せず、安定した追尾がなされる。
【0052】
【発明の効果】以上記載のごとく請求項1、2、5記載
の発明によれば、撮像画面中における移動体の識別を背
景差分法に基づく第1の移動体検知手段にて行なえば、
移動体の正確な識別をなすことができるとともに、移動
体の速度が大きくても高精度を維持して識別をなすこと
ができる。
【0053】そして移動体の追尾モードに移ってからは
移動ベクトル法による第2の移動体検知手段により追尾
すれば、移動体に近接物体があってもこれを混同するこ
となく、移動体の個々について正確に追尾をなすことが
できる。
【0054】また、特に請求項3のように構成すれば、
上記に加えて撮像装置の旋回の有無を検知することによ
り、背景差分法に基づく第1の移動体検知手段と移動ベ
クトル法に基づく第2の移動体検知手段とを適切に使い
分けることができ、請求項1、2記載の発明の場合に加
えて、さらに高精度で以って移動体の識別あるいは追尾
を行なうことができるという効果を奏する。
【0055】請求項4記載の発明によれば、移動体の速
度が小さいときは、移動ベクトル法に基づく第2の移動
体検知手段で追尾を行なうことにより、移動体の速度に
影響されることなくかつ近接物体と混同することなく移
動体の追尾を正確に行なうことができる。また、移動体
の速度が一定値よりも大きくなると速度増大の影響を受
けない背景差分法に基づく第1の移動体検知手段で移動
体の追尾を行なうことにより高精度での追尾をなすこと
ができる。
【0056】さらに請求項5記載の発明によれば、撮像
画像を縮小し、移動体の測定速度に対応した縮小画像を
選出して移動体の動きを小さくすることにより、本来移
動体の速度が大きくなると追尾の精度が低下し易い移動
ベクトル法に基づく第2の移動体検知手段による追尾
を、移動体速度が増大しても常時移動ベクトル法によっ
て高精度で行なうことができる。
【0057】以上要するに本発明によれば移動体の識別
モードにおいては高精度の識別、検知能力を保持し、追
尾モードに移ってからは他の移動体との混同を回避して
追尾ミスの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る移動体の識別、追尾
装置の全体構成図である。
【図2】 上記実施形態における第1実施例のフローチ
ャート図である。
【図3】 上記実施形態における第2実施例のフローチ
ャート図である。
【図4】 上記実施形態における第3実施例のフローチ
ャート図である。
【図5】 上記実施形態における背景差分法の制御ブロ
ック図である。
【図6】 上記実施形態における移動ベクトル法の制御
ブロック図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 12 旋回制御部 20 背景差分法演算部 21 縮小画像作成部 22 画像縮小率切換スイッチ 23 速度測定部 24 移動ベクトル法演算部 25 モード切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 BA02 BA11 CA08 CA12 CC03 CD05 CH18 DA07 DA11 DB03 DB09 DC32 5C022 AA01 AB62 AC42 5C054 AA01 CF06 CG02 EA03 EB05 FC01 FC12 FC13 FC15 FD07 FE16 GA00 GA01 GB01 HA31 5H180 AA21 CC04 5L096 AA06 AA09 BA02 BA20 CA04 EA03 FA76 GA08 HA03 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置により移動体を撮像して得られ
    る画像データに基づき前記移動体を識別し、あるいはそ
    の動きを追尾する移動体の検知方法において、 前記撮像装置で撮像される画像を用い、前画面と現画面
    の複数の画面間の差分画像によって移動体を検知する第
    1の移動体検知手段と、 前記複数の画面間における注目画像の移動ベクトル量に
    基づいて移動体を検知する第2の移動体検知手段とを具
    え、移動体の有無によって前記2つの検知手段を選択的
    に切り替えることを特徴とする移動体の検知方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の移動体検知手段により移動体
    の有無の識別を行ない、次いで前記第2の移動体検知手
    段により移動体の動きを追尾することを特徴とする請求
    項1記載の移動体の検知方法。
  3. 【請求項3】 前記撮像装置の移動の有無を判定し、該
    撮像装置が旋回している時は前記第2の移動体検知手段
    を、該撮像装置が静止している時は前記第1の移動体検
    知手段を夫々選択することを特徴とする請求項1記載の
    移動体の検知方法。
  4. 【請求項4】 前記画像から移動体の速度を測定し、該
    速度が一定値を超えるときは前記第1の移動体検知手段
    による移動体の動きの追尾に、該速度が一定値以下のと
    きは、前記第2の移動体検知手段による移動体の動きの
    追尾に、選択的に切り替えることを特徴とする請求項1
    記載の移動体の検知方法。
  5. 【請求項5】 前記画像から移動体の速度を測定し、前
    記画像から所定の縮小率で縮小された縮小画像を縮小率
    毎に作成し、 前記速度の測定値に対応した縮小画像を選択して該縮小
    画像に基づき前記第2の移動体検知手段により前記移動
    体を追尾することを特徴とする請求項1記載の移動体の
    検知方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の移動体検知手段あるいは第2
    の移動体検知手段により算出された前記移動体の位置に
    対応した方向に前記撮像手段を旋回制御することを特徴
    とする請求項1記載の移動体の検知方法。
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