JP5300413B2 - 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法及び撮像装置及びプログラム - Google Patents

動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法及び撮像装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、画像の動きベクトルを検出し、検出された動きベクトルを用いて撮影された動画像のぶれを補正する技術に関するものである。
ビデオカメラなどの動画像を撮影する撮像装置においては、特にレンズを望遠側にズームしたときに、手ぶれにより画像がぶれることが問題となる。このような手ぶれによる画像のぶれを防止するために、従来より、撮影した画像信号から画像の動きベクトルを検出し、この動きベクトルに基づいて画像のぶれを補正する技術が提案されている。
画像の動きベクトルを検出する方法としては、相関演算に基づく相関法やブロックマッチング法等が知られている。
ブロックマッチング法では、入力された画像信号を複数の適当な大きさのブロック領域(例えば8画素×8ライン)に分割する。そして、このブロック単位で前のフィールド(またはフレーム)の一定範囲の画素との差を計算し、この差の絶対値の和が最小となる前のフィールド(またはフレーム)のブロックを探索する。そして、画面間の相対的なずれが、そのブロックの動きベクトルを示している。
また、マッチング演算については、尾上守夫等により、情報処理Vol.17,No.7,p.634〜640 July 1976 で詳しく論じられている。
次に、ブロックマッチング法を用いた従来の動きベクトル検出法の一例を、図面を用いて説明する。図11は従来の動きベクトル検出法によりぶれを防止する装置の概略ブロック図である。
まず動きベクトルの検出対象となる画像信号(フィールドまたはフレーム)が画像メモリ101及び空間周波数成分を抽出するフィルタ102に加えられる。画像メモリ101は画像信号を一時記憶する。フィルタ102は画像信号から動きベクトル検出に有用な空間周波数成分を抽出する。即ち、画像信号の低空間周波数成分及び高空間周波数成分を除去する。
フィルタ102を通過した画像信号は2値化回路103に加えられる。2値化回路103は画像信号を、ゼロレベルを基準として2値化する。具体的には出力信号の符号ビットを出力する。
2値化された画像信号は相関演算回路104及び1フィールド期間遅延手段としてのメモリ105に加えられる。相関演算回路104には更にメモリ105から前フィールドの画像信号が加えられている。
相関演算回路104はブロックマッチング法に従い、上記のように適当な大きさのブロック領域に画像領域を分割し、ブロック単位に現フィールドと前フィールドとの相関演算を行い、その結果の相関値を動きベクトル検出回路106に加える。動きベクトル検出回路106は算出された相関値からブロック単位の動きベクトルを検出する。具体的には相関値が最小となる前フィールドのブロックを探索し、その相対的なずれを動きベクトルとしている。
このブロック単位の動きベクトルは動きベクトル決定回路107に加えられる。動きベクトル決定回路107はブロック単位の動きベクトルから全体の動きベクトルを決定する。具体的には、ブロック単位の動きベクトルの中央値または平均値を画像全体の動きベクトルとしている。
動きベクトル決定回路107は全体の動きベクトルをメモリ読み出し制御回路108に加える。メモリ読み出し制御回路108は上記の全体の動きベクトルに応じて画像の動きが相殺されるように画像メモリ101の読み出し位置を制御し、画像メモリ101からぶれが補正された画像信号が出力される。
しかしながら、上記の方法では、パンニング撮影を行った場合、例えば検出された動きベクトルの平均値を全体の動きベクトルにすると、画面が元の位置にとどまるように画像メモリの読み出し位置を変化させることになる。これによって、ユーザーのパンニング操作を妨げてしまうという問題点があった。
この問題点を解決する方法として、特許文献1には、次のような方法が開示されている。即ち、画面の4隅の位置を含む周辺部画像データに対し、パンニング判定を行い、パンニング状態であるという判定が行われた場合は、ぶれ補正動作を行わないことにより、ユーザーのパンニング操作を妨げることを回避する方法が開示されている。
特開平6−350895号公報 尾上守夫 at el.:残差逐次検定法による画像の重ね合わせ,情報処理Vol.17,No.7,p.634〜640 July 1976
上記の特許文献1の方法では、画面の真ん中で移動している被写体を追いかける撮影を行った場合、画面の周辺部の画像データの領域ではパンニング状態であるという判定が行われる。パンニング状態であるという判定が行われると、ぶれ補正動作を行わなくなり、ユーザーのパンニング操作が妨げられることを防止することができる。しかしこのとき、特に望遠撮影では、ぶれ補正を行わなくなることにより、手ぶれによる画面の揺れが激しくなるため、撮影している被写体の位置が激しく揺れ、非常に見づらい映像となってしまうという問題点があった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、パンニング撮影時に、ユーザーのパンニング操作を妨げることを防止しつつ、ぶれ補正も確実に行うことのできる動きベクトル検出装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る動きベクトル検出装置は、画像を複数のブロック領域に分割して、分割されたそれぞれのブロック領域ごとに動きベクトルを検出する検出手段と、前記それぞれのブロック領域ごとに、パンニングされているかの判定を行うパンニング判定手段と、前記ブロック領域ごとの動きベクトルを、その大きさを階級とする度数分布上に振り分ける動きベクトル分類手段と、前記度数の大きさに基づいて、代表動きベクトルを定める動きベクトル演算手段とを備え、前記動きベクトル分類手段は、前記パンニング判定手段によってパンニング状態であると判定されたブロック領域が所定数を超えない場合は、当該ブロック領域を前記度数分布上への振り分けの対象から除外することを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置は、上記の動きベクトル検出装置を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る動きベクトル検出方法は、画像を複数のブロック領域に分割して、分割されたそれぞれのブロック領域ごとに動きベクトルを検出する検出工程と、前記それぞれのブロック領域ごとに、パンニングされているかの判定を行うパンニング判定工程と、前記ブロック領域ごとの動きベクトルを、その大きさを階級とする度数分布上に振り分ける動きベクトル分類工程と、前記度数の大きさに基づいて、代表動きベクトルを定める動きベクトル演算工程とを備え、前記動きベクトル分類工程は、前記パンニング判定工程によってパンニング状態であると判定されたブロック領域が所定数を超えない場合は、当該ブロック領域を前記度数分布上への振り分けの対象から除外することを特徴とする。
本発明によれば、パンニング撮影時に、ユーザーのパンニング操作を妨げることを防止しながら、ぶれ補正を確実に行うことが可能となる。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる動きベクトル検出装置を組み込んだ撮像装置としてのビデオカメラの構成を示すブロック図である。図1は、一実施形態のビデオカメラの電気的構成を示すブロック図である。
図1において、11はレンズおよび絞りからなる撮像光学系、12はCCDやCMOSセンサ等からなる固体撮像素子である。21は、撮像光学系11の内部の不図示のズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り等を駆動するための駆動回路である。23は、撮像素子12を駆動するための駆動回路である。13は撮影した画像データに必要な信号処理を行う信号処理回路である。14は信号処理回路13で信号処理された画像データから、動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置である。15は動きベクトル検出装置14により検出された動きベクトルから、記録または表示する画像データの範囲を決める制御を行うメモリ読み出し制御回路である。16は信号処理された画像データを記憶する画像メモリである。
18はメモリカード、ハードディスク等からなる記録媒体、17は信号処理された画像データを記録媒体18に記録するための記録回路、20は信号処理された画像データを表示する表示装置、19は表示装置20に画像を表示する表示回路である。22はビデオカメラ全体を制御するシステム制御部である。
以下、上記のように構成されるビデオカメラにおける撮影動作について説明する。
まず、駆動回路21は、システム制御部22からの制御信号に基づいて、撮像光学系11内のズームレンズ、フォーカスレンズ、絞りを駆動して、被写体像を撮像素子12上に結像させる。
撮像素子12は、システム制御部22により制御される駆動回路21が発生する駆動パルスにより駆動され、被写体像を光電変換して電気信号に変換し、アナログ画像信号を出力する。撮像素子12から出力されたアナログ画像信号は、信号処理回路13の内部の不図示のA/D変換器でデジタル画像信号に変換される。
次に、システム制御部22により制御される信号処理回路13では、デジタル画像信号に対して、不図示の色変換、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等が行われる。画像メモリ16は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりするために用いられる。
動きベクトル検出装置14は、信号処理回路13で信号処理された画像データから動きベクトルを検出する(詳細は後述する)。メモリ読み出し制御回路15は、動きベクトル検出装置14により検出された動きベクトル情報に基づいて、画像ぶれが補正されるように、記録または表示する画像データの範囲を決定する制御を行う。
信号処理回路13で信号処理された画像データや画像メモリ16に記憶されている画像データは、記録回路17において記録媒体18への記録に適したデータ(例えば階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて記録媒体18に記録される。また、信号処理回路13で解像度変換処理が実施された後、表示回路19において表示装置20に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換されて表示装置20に表示されたりする。
図2は、動きベクトル検出装置14の概略構成を示すブロック図である。図11と同一符号は同一構成要素を示しており、重複する説明は省略する。
相関演算回路104によってブロックマッチング法に従い、適当な大きさのブロック領域に画像領域を分割することで画像データを複数のブロックに分割し、ブロック単位に現フィールドと前フィールドとの相関演算を行う。その結果の相関値を動きベクトル検出回路106に加え、そして動きベクトル検出回路106は算出された相関値からブロック単位の動きベクトルを検出する。この動きベクトル検出回路106の後段に、パンニング判定回路30と動きベクトル分類回路31と動きベクトル演算回路32が備えられている点が、図2と図11で相違している。
図3のフローチャートを用いてパンニング判定回路30の動作について説明する。パンニング判定回路30では、動きベクトル検出回路106で検出された前記ブロック単位の動きベクトルを用いて、全ブロックに対して以下の処理を行う。
まず、図3のステップS10において、前記動きベクトル検出回路106で検出された動きベクトルに対して、高周波数成分除去処理を行う。高周波数成分除去処理には、公知のローパスフィルタ回路等を用いる。
次に、ステップS11に進み、前記高周波数成分除去処理を行った後の出力(以下、高周波数成分除去出力とする)がパンニング判定を行う閾値である所定値超えたかどうかの判定を行う。ステップS11において、前記高周波数成分除去出力が所定値を超えた場合、ステップS12に進む。また、ステップS11において、前記高周波数成分除去出力が所定値を超えない場合、ステップS13に進む。
ステップS12においては、現在パンニング判定を行っているブロックが、パンニング状態であるという判定を行う。ステップS13においては、現在パンニング判定を行っているブロックが、パンニング状態ではないという判定を行う。
ここで、図4及び図5を用いて、パンニング判定回路30の動作について更に詳細を説明する。
図4Aは、撮影した現フィールドの画面上に、動きベクトル検出のためのブロック領域を示した一例を示す図である。図4Bは、直前のフィールドとの差により得られた各ブロック領域における動きベクトルを矢印にて示した図である。
図4Aにおいて、画面内に存在する被写体401は左方向に移動している状態であり、撮影者は被写体の画面内での位置が変わらないように、パンニング撮影を行っているものとする。図4Bにおいては、撮影者が撮影装置を被写体401の画面内での位置が変わらないようにパンニング撮影を行っているので、被写体領域と背景領域で動きベクトルの出力が異なり、被写体領域402を抽出することができる。
図5Aと図5Bは、画面のブロック領域における動きベクトルの時間的な推移を示す図である。図4Aにおける、被写体が存在するブロック領域の動きベクトルの時間的な推移は、図5Aに示すグラフの動きベクトル信号501(図5Aの点線)のようになる。即ち、撮影者が被写体の画面内での位置が変わらないように撮影を行うため、動きベクトル検出結果は、ゼロをまたいでプラスマイナスに振れるように推移する。このとき、動きベクトル検出結果に対して、高周波数成分除去処理を行った結果は、図5Aの動きベクトル信号の高周波数成分除去出力502(図5Aの太線)のように、ゼロ近傍で推移する。
一方被写体が存在しないブロック領域の動きベクトルの時間的な推移は、撮影者が被写体の画面内での位置が変わらないように撮影を行うため、被写体のない各ブロックの動きベクトル検出結果は、プラスもしくはマイナス方向に偏って推移する。このとき、動きベクトル検出結果に対して、高周波数成分除去処理を行った結果もプラスもしくはマイナス方向に偏って推移する。例えば、被写体が存在しないブロック領域の動きベクトルの時間的な推移が図5Bに示すグラフの動きベクトル信号503のようにマイナス方向に偏った場合は、動きベクトル信号の高周波数成分除去出力504(図5Bの太線)も、マイナス方向に偏ることになる。
また、高周波数成分除去出力のパンニング判定閾値500を図5A及び図5Bに示すように設定するとする。すると、図5Bの動きベクトル信号の高周波数成分除去出力504がパンニング判定閾値500を越えた点510の時点からパンニング状態であるという判定が行われることとなる。なお図5Aの例では、動きベクトル信号の高周波数成分除去出力502がパンニング判定閾値500を越えないため、パンニング判定は行わない。
次に、動きベクトル分類回路31の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。また、動きベクトル演算回路32の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
動きベクトル分類回路31では、動きベクトル検出回路106で検出された前記ブロック単位の動きベクトルと、パンニング判定回路30で得られたパンニング判定結果を用いて以下の処理を行う。
まず、図6のステップS20において、パンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が、例えば全ブロック数の90%のブロック数というように、所定数を超えたかどうかの判定を行う。
ステップS20において、パンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えていなかった場合、ステップS21に進む。
ステップS21においては、ステップS20においてパンニング状態でないと判定されたブロックの動きベクトルを用いて、ヒストグラムの作成を行う。このパンニング状態でないと判定されたブロックの動きベクトルを用いたヒストグラムの作成について具体的に図7を用いて説明する。
図7Aは、図4Bに示した全ブロック領域の動きベクトルのX方向(画面横方向)の大きさの頻度を示すヒストグラム(度数分布)である。ヒストグラムは、度数分布の横軸を動きベクトルの大きさとし、所定の大きさ(範囲)ごとに区切って階級を設定する。そして、検出された各ブロックの動きベクトルを、度数分布上にその大きさにより何れの階級に属するかを判断して、それぞれの度数としてプロットする。
図4Bの例では、各ブロックの動きベクトルとして、トータル40個の動きベクトルが検出されるが、度数分布上にこの40の度数が属する階級に振り分けてプロットすることで各階級の度数(頻度)を得ることができる。なお、それぞれ範囲を持つ階級の階級値としては、その階級の上限値と下限値の中間値を用いればよい。また、Y方向(画面縦方向)の処理とX方向(画面横方向)の処理は同様の処理を行うため、以下ではX方向の処理のみを例にとって説明を行う。
図7Aは、全ブロック領域の動きベクトルをヒストグラム作成の対象として作成したヒストグラムである。そのため被写体領域に対応するグループ11と、被写体が存在しない背景領域に対応するグループ10の、2つの異なる動きを示すグループが現れる。もし、グループ10とグループ11全てを含めた、動きベクトル全体の平均値を全体の動きベクトルにしたとすると、動きベクトルにパンニング成分が重畳されてしまい、撮影者のパンニング操作を妨げてしまう結果となる。
また、特許文献1に開示されているように画面の周辺部のみを用いた場合を考える。この場合、図7Aのヒストグラムにおいて、被写体領域に対応するグループ11は、画面の中央部に位置するため動きベクトル検出の対象とならず、背景領域であるグループ10に属するブロックのみが動きベクトル検出の対象となる。このとき、グループ10の背景領域はパンニング状態であると判定されるため、ぶれ補正が行われず、手ぶれがそのまま残った映像となってしまう。
一方、本発明においては、図6のフローチャートのステップS21において、パンニング状態であると判定されたブロックの動きベクトルを除外する。よってパンニング状態でないと判定されたブロックの動きベクトルを用いてヒストグラムの作成を行う。これによって、図7Bに示すように、被写体領域に対応するグループ11のみがヒストグラムの作成の対象となる。またパンニング状態であると判定されたブロック、すなわち図7Aのグループ10に属するブロックの動きベクトルはヒストグラムの作成の対象とならない。これによって、パンニング成分が含まれない被写体領域のぶれのみを抽出することができる。
また、ステップS20において、パンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えた場合は、ステップS22に進み、パンニング状態であると判定されたブロックの動きベクトルを用いてヒストグラムの作成を行う。
例えば、図8Aに示すように、画面内に移動する被写体が存在しない状態でパンニング撮影を行った場合、各ブロック領域における動きベクトル検出結果は図8Bに示すようになる。このとき、ステップS22の処理においては、パンニング判定回路30では全ブロック領域がパンニング状態であると判定されるため、図8Cに示すようなパンニング状態であると判定されたブロック領域の動きベクトル検出結果を用いたヒストグラムを作成する。
次に、動きベクトル演算回路32では、図9のフローチャートに示す処理を行う。
まず、ステップS30においては、パンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えたかどうかの判定を行う。ここでの所定数とは、図6のステップS20の所定数と同じ数値である。ステップS30において、パンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えていなかった場合、ステップS31に進む。
なお、ステップS20とステップS30においては、どちらもパンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えたかどうかの判定を行う。よって、図7と図9の処理のうち、ステップS21の後にステップS31の処理を行い、ステップS22の後にステップS32の処理を行っても良い。この場合も、前述した通り、ステップS20(ステップS30)においてはパンニング判定回路30が判定を行う。また、ステップS21とステップS22は動きベクトル分類回路31が処理を行い、ステップS31とステップS32は後述の通り動きベクトル演算回路32が処理を行う。
ステップS31においては、ステップS21において作成されたパンニング状態でないと判定されたブロックの動きベクトルを用いたヒストグラムの極値を画面全体の代表となる動きベクトル(以下、代表動きベクトルとする。)とする。例えば、図7Bに示すようなパンニング状態でないと判定されたブロックの動きベクトルを用いて作成したヒストグラムに対し、極値(ピーク)を探索し、この極値を代表動きベクトルとする。
また、ステップS30において、パンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えていた場合はステップS32に進む。
ステップS32においては、ステップS22において作成されたヒストグラムの極値から低周波数成分を除去した値を代表動きベクトルとする。
図10Aに示すように、ステップS22において作成されたヒストグラムの極値が示す動きベクトル1000は、パンニング成分(低周波数成分)が重畳された値である。パンニング判定回路30でパンニング状態であると判定されたブロック数が所定数を超えていた場合は、動きベクトル演算回路32にて低周波数成分を除去する処理を行うことによって、パンニング成分の除去を行うことができる。この低周波数成分除去によってパンニング成分を除去した動きベクトル信号は、図10Bの動きベクトル信号低周波数成分除去成分1001に示すような正負どちらにも偏りの無いグラフになる。なお、ステップS32の低周波数成分を除去する処理には、公知のハイパスフィルタ回路等を用いる。
そして、この代表動きベクトルに応じて、メモリ読み出し制御回路15は、画像ぶれが補正されるように、記録または表示する画像データの範囲を決定する制御を行う。すなわち画像のぶれが相殺されるように画像メモリ101の読み出し位置を制御する。これにより、ユーザーのパンニング操作を妨げることなく、被写体領域のぶれ補正を確実に行うことが可能となる。
このように、図6のステップS22及び図9のステップS32の処理によって、移動する被写体を追いかけるような撮影状態ではないパンニング撮影の場合も、ユーザーのパンニング操作を妨げることない。また、パンニング成分ではない高周波のぶれ補正を確実に行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明の動きベクトル検出装置を用いることにより、パンニング状態と判定された動きベクトル検出のブロック領域ではヒストグラムの作成を行わない。そのため、パンニング状態と判定されなかった動きベクトル検出のブロック領域でのみヒストグラムを作成するので、被写体領域のぶれをより確実に抽出できる。よって、ユーザーのパンニング操作を妨げることなく、被写体領域のぶれ補正を確実に行うことが可能な撮像装置を提供することが可能となる。
(その他の実施例)
なお、本発明は、以下の構成でも達成され得る。
前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、コンピュータあるいは装置に供給するとする。これによって、このコンピュータあるいは装置の制御部が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成され得る。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
本発明の一実施形態に係わる動きベクトル検出装置を組み込んだ撮像装置としてのビデオ・カメラの構成を示すブロック図である。 動きベクトル検出装置の概略構成を示すブロック図である。 パンニング判定のフローチャートである。 Aは画面内に移動物が存在する場合のパンニング動作中の画面の状態を示す図である。Bは図4Aの場合の動きベクトルの分布を示す図である。 Aは図4Aにおける、被写体が存在するブロック領域の動きベクトルの時間的な推移を示す図である。Bはパンニング判定回路30による被写体が存在しないブロック領域の動きベクトルの時間的な推移を示す図である。 動きベクトル分類回路31によるパンニング状態であるとするブロック数によるヒストグラムの作成処理に関するフローチャートである。 Aは図4Aの場合のパンニング判定する前の動きベクトルのヒストグラムを示す図である。Bは図4Aの場合のパンニング判定した後の動きベクトルのヒストグラムを示す図である。 Aは画面内に移動物が存在しない場合のパンニング動作中の画面の状態を示す図である。Bは図8Aの場合の動きベクトルの分布を示す図である。Cは図8Aの場合の動きベクトルのヒストグラムを示す図である。 動きベクトル分類回路31による代表ベクトルの決定方法を説明するフローチャートである。 Aは図8Aの場合のヒストグラムの極値が示す動きベクトルの大きさの時間経過を示す図である。Bは図8Aの場合の動きベクトル信号から低周波数成分を除去した場合のヒストグラムの極値が示す動きベクトルの大きさの時間経過を示す図である。 従来の動きベクトル検出法によりぶれを防止する装置の概略ブロック図である。
符号の説明
401 被写体
402 被写体領域
1000 動きベクトル信号
1001 動きベクトル信号低周波数成分除去出力

Claims (8)

  1. 画像を複数のブロック領域に分割して、分割されたそれぞれのブロック領域ごとに動きベクトルを検出する検出手段と、
    前記それぞれのブロック領域ごとに、パンニングされているかの判定を行うパンニング判定手段と、
    前記ブロック領域ごとの動きベクトルを、その大きさを階級とする度数分布上に振り分ける動きベクトル分類手段と、
    前記度数の大きさに基づいて、代表動きベクトルを定める動きベクトル演算手段とを備え、
    前記動きベクトル分類手段は、前記パンニング判定手段によってパンニング状態であると判定されたブロック領域が所定数を超えない場合は、当該ブロック領域を前記度数分布上への振り分けの対象から除外することを特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 前記パンニング判定手段は、前記それぞれのブロック領域ごとに、前記動きベクトル検出手段によって検出された動きベクトルの高周波数成分を除去する、高周波数成分除去手段を備え、
    前記高周波数成分除去手段の出力が所定値を超えたブロック領域をパンニング状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の動きベクトル検出装置。
  3. 前記パンニング判定手段の判定の結果、パンニング状態であると判定されたブロック領域の数が所定数を超えた場合、前記動きベクトル分類手段は、パンニング状態であると判定されたブロック領域ごとの動きベクトルを、その大きさを階級とする度数分布上に振り分け、
    前記動きベクトル演算手段は、前記動きベクトル分類手段によって前記度数分布上に振り分けられた動きベクトルから前記度数の大きさに基づいて代表動きベクトルを定めることを特徴とする請求項1または2に記載の動きベクトル検出装置。
  4. 前記動きベクトル演算手段は、動きベクトルの低周波数成分を除去する低周波数成分除去手段を備え、
    前記動きベクトル演算手段は、前記度数の大きさに基づいて定めた1つの動きベクトルから、前記低周波数成分除去手段によって低周波数成分を除去した動きベクトルを代表動きベクトルとして定めることを特徴とする請求項3に記載の動きベクトル検出装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の動きベクトル検出装置と、
    前記動きベクトル検出装置によって検出された動きベクトルに基づいて画像のぶれを補正する補正手段を備えることを特徴とする撮像装置。
  6. 画像を複数のブロック領域に分割して、分割されたそれぞれのブロック領域ごとに動きベクトルを検出する検出工程と、
    前記それぞれのブロック領域ごとに、パンニングされているかの判定を行うパンニング判定工程と、
    前記ブロック領域ごとの動きベクトルを、その大きさを階級とする度数分布上に振り分ける動きベクトル分類工程と、
    前記度数の大きさに基づいて、代表動きベクトルを定める動きベクトル演算工程とを備え、
    前記動きベクトル分類工程は、前記パンニング判定工程によってパンニング状態であると判定されたブロック領域が所定数を超えない場合は、当該ブロック領域を前記度数分布上への振り分けの対象から除外することを特徴とする動きベクトル検出方法。
  7. 請求項6に記載の動きベクトル検出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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