JP2001092016A - プリント機能付きディスプレイ装置 - Google Patents

プリント機能付きディスプレイ装置

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JP2001092016A
JP2001092016A JP2000016694A JP2000016694A JP2001092016A JP 2001092016 A JP2001092016 A JP 2001092016A JP 2000016694 A JP2000016694 A JP 2000016694A JP 2000016694 A JP2000016694 A JP 2000016694A JP 2001092016 A JP2001092016 A JP 2001092016A
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Japan
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image
display
unit
display device
color
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JP2000016694A
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English (en)
Inventor
Masashi Okabe
正志 岡部
Shosuke Ozuru
祥介 大鶴
Fumio Matsukawa
文雄 松川
Yuuzou Oodoi
雄三 大土井
Kazushi Nagata
一志 永田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真を撮ったその場で表示鑑賞でき、かつ、
ハードコピーがとれるデジタル写真用プリント機能付き
ディスプレイ装置を得たい。 【解決手段】 カラー液晶ディスプレイ83にイメージ
101を表示しユーザに鑑賞させる。また、表示調整編
集のボタン91〜99により表示を最適にし、カラー液
晶ディスプレイ83にインスタントカラーフィルム11
4を密着又は近接させることにより、バックライトユニ
ットの光を用いてイメージ101をインスタントカラー
フィルム114に複写する。カラー液晶ディスプレイ8
3は、200PPI以上の高解像度の表示を行い、高品
質な画像イメージをインスタントカラーフィルム114
に対して1対1の大きさで複写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、カラー
液晶ディスプレイにイメージを表示し、表示されたイメ
ージをインスタントカラーフィルムにプリントするプリ
ント機能付きディスプレイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は、従来のインスタントカメラ1
90を示す斜視図である。従来のインスタントカメラ1
90には、レンズ185、フラッシュ193、シャッタ
ーボタン192等が備えられている。また、インスタン
トカラーフィルム191が内蔵されている。シャッター
ボタン192を押すことによりレンズ185で写し撮ら
れたイメージがインスタントカラーフィルム191に写
し撮られる。
【0003】図22は、特開平5−64226号公報に
示された従来のハードコピー装置79の全体の構成を示
す。この図において、装置の全体は、上側装置1と下側
装置2とから形成され、下側装置2に対して上側装置1
が矢印のように回動自在に取り付けられている。また、
3は下側装置2に装着されるインスタントカラーフィル
ムのフィルムパックである。
【0004】更に、11は上側装置1に設けられる白黒
液晶ディスプレイであって、この白黒液晶ディスプレイ
11の裏側には、後述するバックライトユニット12が
設けられている。また、21は下側装置2に設けられる
正立等倍レンズであって、この正立等倍レンズ21の下
側に後述する色フィルタ41を介して上述のフィルムパ
ック3のインスタントカラーフィルム31が設けられ
る。
【0005】また、図23は、上側装置1の具体例を示
す分解斜視図である。この図において、白黒液晶ディス
プレイ11の裏側に、バックライトユニット12が設け
られている。更に、13は上ケース、14は回路用プリ
ント基板、15はバックライトユニット用インバータユ
ニット、16はプリント基板15と白黒液晶ディスプレ
イ11と後述する下側装置2の回路とを結線するための
フレキシブル基板、17は白黒液晶ディスプレイ11の
外枠である。なお、18はプリントスイッチである。
【0006】また、図24は、下側装置2の具体例を示
す分解斜視図である。この図において、正立等倍レンズ
21の下側にフィルムパック3のホールドユニット4が
設けられる。更に、22は下ケース枠、23は正立等倍
レンズ21のホールドユニット、24は下ケースであ
る。なお、25はメモリスイッチである。
【0007】更に、ホールドユニット4は、このユニッ
トの中に右側の開口部よりフィルムパック3(図示せ
ず)が挿入固定される。これによって、正立等倍レンズ
21に対向して設置された白黒液晶ディスプレイ11上
の画像が1対1の大きさでフィルムパック3内のインス
タントカラーフィルム31面上に結像される。
【0008】また、42はフィルム状の色フィルタ41
(図24には図示せず)が通過するスリットであって、
色フィルタ41が図25に示すように装着される。ここ
で、色フィルタ41には、図26に示すように、赤、
緑、青の原色の色フィルタ及び遮光フィルムがシーケン
シャルに設けられている。なお、43,44は色フィル
タ及び遮光フィルムの位置検出用センサである。
【0009】更に、ホールドユニット4において、45
はフィルム送り出し用モータであって、このモータ45
にてギア46が回転される。このギア46に噛み合って
フィルム送り出し機構47のギア48が回転され、この
ギア48によってフィルム引き出しローラー棒49が回
転される。更に、50はフィルム送り出し鉤で、モータ
45のギアに噛み合っているギア歯51によりフィルム
送り出し方向に移動され、所定の位置に行くと戻しバネ
52により初期位置に戻される。
【0010】また、53は色フィルタ41の移動用のモ
ータであって、このモータ53によってフィルタガイド
棒54が回転される。同様にガイド棒は、ホールドユニ
ット4の反対側にも設けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のインスタントカ
メラ190の問題として、次のようなことがあげられ
る。インスタントカラーフィルム191のフィルムサイ
ズが大きいため、まともなレンズ185を備えるとなる
と、カメラサイズが大きくなり、高価になる。また、フ
ィルム1枚当たりの単価が高く、失敗してもそのコスト
がかかり撮影の失敗に対する不安がある。また、通常の
写真では、焼き増しプリント等において、若干の色補正
とかトリミングの余地があるが、インスタントカメラ1
90には、編集機能がない。
【0012】また、従来のハードコピー装置79は、白
黒液晶ディスプレイ11を用いているので、表示するイ
メージをカラー表示できずユーザの満足するイメージを
表示できないという課題がある。また、白黒液晶ディス
プレイ11を用いているので、色フィルタ41を用いて
少なくとも赤、緑、青の三原色の3回のコピーを行わな
ければならないという課題がある。
【0013】また、従来のハードコピー装置79におい
て、色のバランス等の調整を行うためには、バックライ
トユニット12の点灯時間を制御することにより行わな
ければならず、満足のいく調整を行うことができないと
いう課題がある。
【0014】この発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたものであり、ユーザが鑑賞できるイメー
ジを表示するとともに、表示したイメージをその場でプ
リントできるプリント機能付きディスプレイ装置を得る
ことを目的とする。
【0015】また、この発明は、イメージの表示変更や
編集が自由に行えるプリント機能付きディスプレイ装置
を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係るプリント
機能付きディスプレイ装置は、イメージをユーザ鑑賞用
イメージとして表示するカラーフラットパネルディスプ
レイを有するフラット表示部と、カラーインスタントフ
ィルムを保持し、保持したカラーインスタントフィルム
をフラット表示部のカラーフラットパネルディスプレイ
に対向して配置するイメージ転写部と、フラット表示部
とイメージ転写部との間に配置され、フラット表示部に
表示されたイメージをイメージ転写部に保持されたカラ
ーインスタントフィルムに結像する結像光学系と、プリ
ントする際に、カラーインスタントフィルムに合わせて
イメージを補正することができるイメージ補正部とを備
えたことを特徴とする。
【0017】この発明に係るプリント機能付きディスプ
レイ装置は、イメージをユーザ鑑賞用イメージとして表
示するカラーフラットパネルディスプレイを有するフラ
ット表示部と、カラーインスタントフィルムを保持し、
保持したカラーインスタントフィルムをフラット表示部
のカラーフラットパネルディスプレイに対向して配置す
るイメージ転写部と、カラーフラットパネルディスプレ
イに表示されるイメージを反転させて表示する反転表示
部とを備えたことを特徴とする。
【0018】上記反転表示部は、イメージをポジ表示と
ネガ表示との間で反転表示するとともに、上記イメージ
転写部は、ネガ表示されたイメージを写し撮るネガプリ
ント用フィルムを保持することを特徴とする。
【0019】上記反転表示部は、イメージを左右反転表
示するとともに、上記イメージ転写部は、ポジ表示され
たイメージを写し撮るポジプリント用フィルムを保持す
ることを特徴とする。
【0020】上記反転表示部は、イメージをポジ表示と
ネガ表示との間で反転表示し、イメージを左右反転表示
するとともに、上記イメージ転写部は、ネガ表示された
イメージを写し撮るネガプリント用フィルムを保持する
ことを特徴とする。
【0021】上記フラット表示部は、1インチ(2.5
4cm)当たり、約200ピクセル以上の解像度を有す
るカラー液晶ディスプレイを備えたことを特徴とする。
【0022】上記カラー液晶ディスプレイは、1インチ
(2.54cm)当たり、約300ピクセルの解像度を
有することを特徴とする。
【0023】上記イメージ補正部は、表示するイメージ
の少なくとも輝度と色とコントラストと階調特性とのい
ずれかを変更する表示調整部を備えたことを特徴とす
る。
【0024】上記イメージ補正部は、表示するイメージ
を編集するイメージ編集部を備えたことを特徴とする。
【0025】上記結像光学系は、インスタントフィルム
とフラット表示部の間に配置される倒立等倍レンズアレ
イを備えたことを特徴とする。
【0026】この発明に係るプリント機能付きディスプ
レイ装置は、イメージをフラットディスプレイに表示し
て、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとして提
供するフラット表示部と、インスタントフィルムを保持
し、保持したインスタントフィルムをフラット表示部に
密着、或いは、近接させてフラット表示部に表示された
イメージをインスタントフィルムに写し撮るイメージ転
写部とを備えたことを特徴とする。
【0027】上記フラット表示部は、イメージを表示す
る液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの表示面と直
交する方向に対して14度以下の角度の光線からなる略
平行光を供給するバックライトユニットとを備え、バッ
クライトユニットから放出される略平行光により液晶デ
ィスプレイに表示されたイメージをインスタントフィル
ムに投写することを特徴とする。
【0028】上記フラット表示部は、イメージを表示す
る液晶ディスプレイと、液晶ディスプレイの表示面と直
交する方向に対して略平行光を供給するバックライトユ
ニットとを備え、上記バックライトユニットは、光を放
出する導光板と、上記導光板から放出される光の中から
平行光線を選択して焦点に集光するレンズを複数配列し
た第1のマイクロレンズアレイと、複数のアパーチャを
上記焦点に配置したアパーチャ部と、上記アパーチャを
通過した光を平行光線に戻し、液晶ディスプレイに照射
するレンズを複数配列した第2のマイクロレンズアレイ
とを備えたことを特徴とする。
【0029】上記アパーチャ部は、電極パターンにより
アパーチャを形成した電極を有する液晶パネルを備えた
ことを特徴とする。
【0030】この発明に係るプリント機能付きディスプ
レイ装置は、イメージをフラットディスプレイに表示し
て、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとして提
供するフラット表示部と、インスタントフィルムを保持
し、フラット表示部に表示されたイメージをインスタン
トフィルムに写し撮るイメージ転写部とからなり、上記
フラット表示部は、発光部又は光透過部を有する複数の
ピクセルからなり、ピクセルの発光部又は光透過部の面
積がピクセル面積の1/4以下であることを特徴とす
る。
【0031】上記フラット表示部は、発光部又は光透過
部を有し少なくとも形状とサイズとのいずれかが異なる
複数のサブピクセルにより上記ピクセルを構成し、複数
のサブピクセルの発光部又は光透過部が近接して配置さ
れていることを特徴とする。
【0032】この発明に係るプリント機能付きディスプ
レイ装置は、イメージをフラットディスプレイに表示し
て、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとして提
供するフラット表示部と、インスタントフィルムを保持
し、フラット表示部に表示されたイメージをインスタン
トフィルムに写し撮るイメージ転写部と、フラット表示
部とイメージ転写部との間に配置され、フラット表示部
からイメージ転写部へイメージを転送するイメージ転送
部とを備えたことを特徴とする。
【0033】上記イメージ転送部は、フラット表示部か
らイメージ転写部へ入射する光角度範囲を制御するスリ
ット(ルーバ)を有することを特徴とする。
【0034】上記イメージ転送部は、フラット表示部か
らイメージ転写部へ光を伝達するファイバー光学プレー
トを有することを特徴とする。
【0035】上記イメージ転送部は、フラット表示部の
ピクセルピッチ以下のピッチで配列された複数のイメー
ジ転送経路を有することを特徴とする。
【0036】この発明に係るプリント機能付きディスプ
レイ装置は、イメージをフラットディスプレイに表示し
て、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとして提
供するフラット表示部と、インスタントフィルムを保持
し、フラット表示部に表示されたイメージをインスタン
トフィルムに写し撮るイメージ転写部と、フラット表示
部とイメージ転写部との相対位置を、イメージを表示す
るピクセルのピクセルピッチ以下の単位で移動できる位
置可変機構とを備えたことを特徴とする。
【0037】上記フラット表示部は、位置可変機構によ
る相対位置の変化に同期して表示画像を切り替えること
を特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態に
おいては、ディスプレイ装置とプリンタが1つになった
携帯型のプリント機能付きディスプレイ装置を説明す
る。この実施の形態のディスプレイ装置は、ユーザに対
して鑑賞可能なイメージをカラー表示するものである。
この実施の形態のディスプレイ装置は、表示されたイメ
ージを充分楽しめるものであり、ディスプレイ装置単独
の機能を果たすものである。従って、この実施の形態の
ディスプレイ装置は、従来の技術に示したような白黒イ
メージを表示するものではなく、かつ、単にハードコピ
ーを取るためだけにイメージを表示するものではない。
また、このディスプレイ装置は、表示したイメージの編
集が可能である。この編集は、入力ボタンを用いて行う
ことができる。このイメージの編集は、表示されたイメ
ージをユーザの好みに合わせて、イメージの表示状態を
調整編集するものであり、表示されたイメージの鑑賞の
程度を高めることができるものである。更に、このイメ
ージの調整及び編集は、カラーインスタントフィルムへ
イメージを転写する場合に、最適な状態で印刷すること
可能とするものである。この実施の形態のプリンタは、
単に電子機器に取り付けられているプリンタとは異なる
ものである。このプリンタは、ディスプレイ装置のイメ
ージの表示面によりフィルムを露光してイメージをフィ
ルムへ転写するものである。従って、通常のプリンタの
ように、印字ヘッドや印刷用ドラムやヘッド移動機構や
レーザビーム光学系等の複雑な機構や制御は全く必要が
ない。以下に述べるプリント機能付きディスプレイ装置
は、1つのデバイスでディスプレイ装置とプリンタを兼
ねたものである。従来技術に示したハードコピー装置
は、ディスプレイ装置としては満足に機能するものでは
ない。これに対し、以下に述べるプリント機能付きディ
スプレイ装置は、ディスプレイ装置として充分機能する
ものであり、表示したイメージをユーザの鑑賞供するも
のである。即ち、以下に述べるプリント機能付きディス
プレイ装置は、ユーザの鑑賞に供することができるイメ
ージを高解像度で、しかもカラーで表示印刷するもので
ある。なお、ここで、鑑賞とは、美的な芸術品を味わう
ことのみをいうのではなく、ユーザに見せるために記憶
されたイメージを見ることをいう。
【0039】図1は、この実施の形態のプリント機能付
きディスプレイ装置80を示す斜視図である。図2は、
図1のA−A断面図である。図3は、プリント機能付き
ディスプレイ装置80を閉じた場合の底面方向からの斜
視図である。図4は、プリント機能付きディスプレイ装
置80を閉じた場合の上面方向からの斜視図である。図
5は、プリント機能付きディスプレイ装置80を閉じた
場合の図1のA−A断面図である。
【0040】プリント機能付きディスプレイ装置80
は、フラット表示部81とイメージ転写部111から構
成されている。フラット表示部81とイメージ転写部1
11は、ヒンジ108を介して矢印Bに示す方向に開閉
可能に取り付けられている。フラット表示部81とイメ
ージ転写部111は、着脱可能に取り付けられるように
なっていてもよい。フラット表示部81には、カラー液
晶ディスプレイ83が設けられている。カラー液晶ディ
スプレイ83には、画像データや文字データやそれらの
組み合わせ等のイメージ101が表示される。ここで、
イメージとは、カラー液晶ディスプレイ83に表示され
るいかなるものであってもよく、例えば、画像、表、文
字、アニメ、写真、アイコン、ウィンドウ、アイコン又
はこれらの組み合わせをいう。フラット表示部81の側
面からメモリカード84が挿入され、メモリカード84
に記憶されたデータが読み出され、イメージ101とし
てカラー液晶ディスプレイ83に表示される。開閉スイ
ッチ85は、矢印D方向にスライドするスイッチであ
る。開閉スイッチ85は、イメージ転写部111の開閉
スイッチ挿入口121に挿入され、スライドすることに
よりイメージ転写部111とフラット表示部81とを閉
じた状態にロックする。開閉センサ86は、矢印C方向
に移動可能なセンサである。フラット表示部81とイメ
ージ転写部111が開閉スイッチ85によりロックされ
ている場合には、開閉センサ86は、押された状態にな
り、フラット表示部81とイメージ転写部111が閉じ
ていることを検出することができる。完了ランプ87
は、プリント機能付きディスプレイ装置80がプリント
動作を完了したことを示すランプである。プリントボタ
ン88は、プリント機能付きディスプレイ装置80に対
してプリント動作を開始することを指示するボタンであ
る。編集ボタン91は、イメージ補正部250の一部で
ある。編集ボタン91は、以下に述べるボタンの持つ機
能に対して値の増減や位置の変更等を行うボタンであ
る。編集ボタン91は、トラックボールやマウスやフィ
ンガーパッドであっても構わない。赤ボタン92は、カ
ラー液晶ディスプレイ83に表示されたイメージ101
の赤色を変更するためのボタンである。緑ボタン93
は、カラー液晶ディスプレイ83に表示されたイメージ
101の緑色を変更するためのボタンである。青ボタン
94は、カラー液晶ディスプレイ83に表示されたイメ
ージ101の青色を変更するためのボタンである。位置
ボタン95は、カラー液晶ディスプレイ83に表示され
たイメージ101の位置を変更するためのボタンであ
る。輝度ボタン96は、カラー液晶ディスプレイ83に
表示されたイメージ101の輝度を変更するためのボタ
ンである。コントラストボタン97は、カラー液晶ディ
スプレイ83に表示されたイメージ101のコントラス
トを変更するためのボタンである。サイズボタン98
は、カラー液晶ディスプレイ83に表示されたイメージ
101のサイズを変更するためのボタンである。オーバ
ーレイボタン99は、カラー液晶ディスプレイ83に表
示されたイメージ101にオーバーレイする絵柄を変更
するためのボタンである。赤ボタン92からオーバーレ
イボタン99も、イメージ補正部250の一部である。
また、図示していないが、イメージ補正部250とし
て、コントラスト変更ボタンや階調特性(ガンマ特性)
変更ボタンやトリミングボタンやズームボタンやフェー
ドボタンやコピーボタンやカットボタンやその他のボタ
ンを設けてカラー液晶ディスプレイ83に表示されたイ
メージ101を編集・調整・変更できるようにしても構
わない。以上のように、イメージ補正部250は、ユー
ザの好みに合わせて、カラー液晶ディスプレイ83に表
示されたイメージ101を編集・調整・変更するもので
ある。また、後述するように、イメージ補正部250
は、イメージ101のプリント時に、イメージ101を
印刷するフィルムのサイズや種類や感光材料や感光時間
等のフィルムの仕様や種類に合わせて、カラー液晶ディ
スプレイ83に表示されたイメージ101を編集・調整
・変更するものである。
【0041】イメージ転写部111は、フィルムホルダ
113を矢印Iの方向に着脱可能に取り付けることがで
きる。フィルムホルダ113は、複数のインスタントカ
ラーフィルム114を有しており、先頭のインスタント
カラーフィルム114は、フィルムカバー115で覆わ
れている。フィルムカバー115は、カバー除去つまみ
122又はカバーつまみ123を回すことにより、矢印
Kの方向に移動可能に取り付けられている。インスタン
トカラーフィルム114は、印刷が終了した場合には、
フィルムインデックス128をつまんで矢印Jの方向に
引き出すことにより、取り出される。
【0042】次に、図2及び図5の断面図を用いて内部
構造について説明する。フラット表示部81の内部表面
にはカラー液晶ディスプレイ83が設けられ、その裏側
にはバックライトユニット103が設けられる。バック
ライトユニット103は、ランプ104から放出された
光をカラー液晶ディスプレイ83に均一に提供し、バッ
クライトユニット103からの光がカラー液晶ディスプ
レイ83の裏側から矢印Lの方向に放出されることによ
りイメージ101が表示される。バックライトユニット
103の裏側には、挿入されたメモリカード84が設け
られている。また、バックライトユニット103の裏側
には、回路基板105が配置されている。回路基板10
5は、ケーブル107を介してボタン基板106と接続
されている。ボタン基板106には、青ボタン94、サ
イズボタン98等の各種ボタンが取り付けられている。
ボタン基板106は、各種ボタンの入力状態を監視し、
その結果をケーブル107を介して回路基板105に伝
える。
【0043】フィルムホルダ113は、複数のインスタ
ントカラーフィルム114を重ねて保持している。最後
のインスタントカラーフィルム114の裏側には、押し
板116が設けられている。押し板116は、バネ11
7により矢印Mの方向に押されている。従って、インス
タントカラーフィルム114は、常にフィルムホルダ1
13の表面方向に押された状態になっている。フィルム
ホルダ113の表面には、フィルムカバー115が設け
られている。フィルムカバー115の両端は、巻き取り
ローラ118と巻き取りローラ119とにそれぞれ巻き
付けられている。巻き取りローラ118と巻き取りロー
ラ119が矢印E又は矢印Fの方向に回転することによ
り、フィルムカバー115は矢印Kの方向にスライドす
る。
【0044】図6は、フィルムカバー115の構成図で
ある。フィルムカバー115は、暗幕126と窓127
から構成されている。窓127は、暗幕126を切り取
った何もない部分である。インスタントカラーフィルム
114にプリントを行う場合には、インスタントカラー
フィルム114の表面がカラー液晶ディスプレイ83の
表面に密着又は近接できるように、カバー除去つまみ1
22を矢印Eの方向に回転させ、窓127とインスタン
トカラーフィルム114が一致するようにする。逆に、
インスタントカラーフィルム114にプリントを行わな
い場合には、カバーつまみ123を矢印Fの方向に回転
させ、インスタントカラーフィルム114の表面に暗幕
126を配置し、インスタントカラーフィルム114が
自然光により露光されないようにする。
【0045】図7は、プリント機能付きディスプレイ装
置80の回路構成図である。CPU150、バス15
1、RAM152、ROM157は、回路基板105に
搭載されている。ROM157には、制御プログラム1
63、表示調整プログラム164(表示調整部の一
例)、イメージ編集プログラム165(イメージ編集部
の一例)、反転表示プログラム166(反転表示部の一
例)が記憶されており、各プログラムは、CPU150
により実行される。制御プログラム163は、プリント
機能付きディスプレイ装置80全体の動作の制御を行う
ものである。表示調整プログラム164、イメージ編集
プログラム165、反転表示プログラム166は、イメ
ージ補正部250の一部である。表示調整プログラム1
64は、赤ボタン92、緑ボタン93、青ボタン94、
輝度ボタン96、コントラストボタン97の入力があっ
た場合に、編集ボタン91の増加、減少指示に基づき、
イメージ101の表示調整を行うものである。イメージ
編集プログラム165は、位置ボタン95、サイズボタ
ン98、オーバーレイボタン99の入力があった場合
に、編集ボタン91の指示に基づき、イメージを編集す
るものである。反転表示プログラム166は、例えば、
イメージを左右反転させ、かつ、ネガポジ反転表示する
ものである。カラー液晶ディスプレイ83、メモリカー
ド84、開閉スイッチ85、開閉センサ86、完了ラン
プ87及びボタン基板106は、ケーブル107を介し
てバス151に接続され、CPU150の制御により表
示及びプリント動作を行う。なお、メモリカード84の
代わりに、或いは、メモリカード84の他にフレキシブ
ルディスク153、PCカード154、通信ポート15
5を有して、これらのメモリ装置や周辺装置からイメー
ジ101を取り出すようにしても構わない。また、イメ
ージ補正部250の各プログラムの機能は、ハードウェ
アやファームウェアやこれらとソフトウェアの組み合わ
せにより達成されても構わない。
【0046】図8は、プリント機能付きディスプレイ装
置80のプリント動作を示すフローチャート図である。
まず、S11において、プリント機能付きディスプレイ
装置80のイメージ転写部111にフィルムホルダ11
3をセットする。次に、S12において、フラット表示
部81にメモリカード84を挿入する。ここで、メモリ
カード84に記憶されている複数のイメージ101の中
から、最初のイメージ101がカラー液晶ディスプレイ
83に表示される。イメージ101は、三原色(赤、
緑、青)を用いてポジ表示される。ここで、ポジ表示と
は、イメージを三原色(赤、緑、青)で表示することを
いう。次に、S13において、メモリカード84に記憶
されている複数のイメージ101の中から、プリントし
たいイメージ101を選択して表示する。この選択は、
編集ボタン91を用いて行うことができる。次に、S1
4において、カラー液晶ディスプレイ83に表示された
イメージ101の表示調整を行う。この表示調整は、赤
ボタン92、緑ボタン93、青ボタン94、輝度ボタン
96、コントラストボタン97のいずれかのボタンが押
し下げられることにより表示調整プログラム164が起
動され、編集ボタン91の増減入力に基づき、変更の度
合いが変えられる。次に、S15において、イメージ1
01の編集が行われる。このイメージ編集は、位置ボタ
ン95、サイズボタン98、オーバーレイ99の押し下
げにより、イメージ編集プログラム165が起動される
ことにより行われる。
【0047】図9を用いてイメージ補正部250のイメ
ージ編集プログラム165のいくつかの動作例を示す。
図9の(a)は、サイズボタン98が押し下げられたこ
とによりイメージ101のサイズが1/2になった場合
を示している。また、サイズボタン98によりサービス
サイズ版やキャビネサイズ版等の通常の写真の印刷サイ
ズの指定を行えるようにしても構わない。図9の(b)
は、サイズボタン98によりイメージ101のサイズを
1/4にし、かつ、位置ボタン95により1/4にした
イメージ101を4箇所に配置した場合を示している。
図9(b)の場合は、同じイメージ101を4箇所に配
置しているが、異なるイメージ101をそれぞれ4箇所
に配置できるようにしても構わない。また、図9の
(c)は、オーバーレイボタン99を用い、編集ボタン
91により日付オーバーレイ124を選択した場合を示
している。また、図9(d)は、絵柄オーバーレイ12
5を選択してハート型と花柄とをイメージ101にオー
バーレイさせた場合を示している。
【0048】次に、S16において、プリント機能付き
ディスプレイ装置80のフラット表示部81とイメージ
転写部111を閉じ、カラー液晶ディスプレイ83とイ
ンスタントカラーフィルム114を密着又は近接させ
る。この時点では、まだフィルムカバー115は、暗幕
126によりインスタントカラーフィルム114を覆っ
ている状態である。次に、S17において、開閉スイッ
チ85をスライドさせロックする。このロックは、制御
プログラム163により行われる。そして、イメージ1
01が一時消去される。次に、S18において、カバー
除去つまみ122を矢印Eの方向に回転させ、フィルム
カバー115を巻き取る。この時点で、フィルムカバー
115は、暗幕126から窓127にスライドし、イン
スタントカラーフィルム114の表面が完全にカラー液
晶ディスプレイ83の表面に直接密着する。又は、数m
m(約5mm、望ましくは、1mm)以下の空間にあけ
てインスタントカラーフィルム114の表面がカラー液
晶ディスプレイ83の表面に近接する。次に、S19に
おいて、プリントボタン88が押し下げられる。ここ
で、イメージ補正部250の反転表示プログラム166
が動作し、イメージ101が左右反転されて補色により
ネガ表示される。即ち、反転表示プログラム166は、
ネガ表示されたイメージを写し撮るネガプリント用フィ
ルムの特性に適合するように、色感度特性や階調特性を
補正して、原色赤から補色シアンを計算し、原色緑から
補色マゼンタを計算し、原色青から補色イエローを計算
し、イメージを補色でネガ表示する。ここで、ネガ表示
とは、イメージを三補色(シアン、マゼンタ、イエロ
ー)で表示することをいう。次に、S20において、バ
ックライトユニット103が点灯され、カラー液晶ディ
スプレイ83からの光の放出により、イメージ101が
インスタントカラーフィルム114に転写される。ここ
で、インスタントカラーフィルム114は、ネガ表示さ
れたイメージを写し撮るネガプリント用フィルムであ
る。ネガプリント用フィルムは、ポジ表示されたイメー
ジを写し撮るポジプリント用フィルムより安価に製造で
きるメリットがある。次に、S21において、イメージ
のプリント(フィルムの露光)に必要、かつ、充分な時
間が経過すると、ネガ表示されたイメージは消去され
る。この露光時間の制御は、制御プログラム163によ
り、バックライトユニット103の点灯時間を制御する
ことにより行われる。或いは、露光時間の制御は、バッ
クライトユニット103を点灯させたままにしておき、
制御プログラム163により、カラー液晶ディスプレイ
装置83のイメージ101の表示時間を制御することに
より行ってもよい。即ち、露光しないときは、イメージ
101の表示を止め、全画面を黒表示にしておけばよ
い。そして、露光が終了すると、完了ランプ87が点灯
される。完了ランプ87の点灯は、制御プログラム16
3により行われる。次に、S22において、カバーつま
み123を矢印Fの方向に回転させ、フィルムカバー1
15を巻き戻し、暗幕126により再びフィルムの表面
を保護する。そして、再びイメージ101をポジ表示す
る。次に、S23において、開閉スイッチ85のロック
を解除する。次に、S24において、フラット表示部8
1とイメージ転写部111を開け、インスタントカラー
フィルム114を取り出す。更に、プリントを続けたい
場合は、S13に戻り次のイメージ101を選択する。
もし、違うメモリカード84を挿入したい場合には、破
線の矢印F1に示すように、S12に戻り別なメモリカ
ード84を挿入する。もし、インスタントカラーフィル
ム114がなくなった場合には、矢印F2に示すよう
に、S11に戻り新たなフィルムホルダ113をセット
する。
【0049】前述したS18のフィルムカバー115の
巻き取り動作は、S17の開閉スイッチ85のロックの
後でなければ行えないようにする。また、S22のフィ
ルムカバー115の巻き戻しが行われなければ、S23
の開閉スイッチ85のロック解除を行わないようにす
る。このようにして、インスタントカラーフィルム11
4の表面は、イメージの転写以外のときには、暗幕12
6に覆われていることが保証される。また、S19のプ
リントボタン88の押し下げは、S18のフィルムカバ
ー115の巻き取り以後でなければ行えないようにす
る。また、S21の完了ランプ87の点灯後でなけれ
ば、S22のフィルムカバー115の巻き戻しを行えな
いようにする。このようにして、S20のイメージ転写
を実行するのは、確実にインスタントカラーフィルム1
14の表面から暗幕126が取り除かれ、インスタント
カラーフィルム114の表面とカラー液晶ディスプレイ
83の表面が密着又は近接している場合のみ行われる。
なお、S18とS22の動作は、マニュアルにより行う
場合を示しているが、S18はS19と同時に、及び、
S22はS21と同時に自動的に行うようにしても構わ
ない。フィルムカバー115の巻き取りと巻き戻しを手
動により行う場合、或いは、自動的に行う場合のいずれ
の場合であっても、開閉スイッチ85がロックされてい
る期間にのみイメージの転写が行われ、イメージが転写
されている間に装置が開けられてしまい、プリントが失
敗することを防止している。
【0050】この実施の形態のプリント機能付きディス
プレイ装置80の大きな特徴は、カラー液晶ディスプレ
イ83とインスタントカラーフィルム114が密着又は
数mm(5mm、望ましくは1mm)以下に近接してイ
メージ101がインスタントカラーフィルム114にプ
リントされる点である。従って、カラー液晶ディスプレ
イ83に表示されたイメージ101と同じ大きさのイメ
ージがインスタントカラーフィルム114に転写される
ことになる。カラー液晶ディスプレイ83とインスタン
トカラーフィルム114が数mm(5mm、望ましくは
1mm)以下に近接している場合は、カラー液晶ディス
プレイ83とインスタントカラーフィルム114の間に
は暗空間のみがありプロキシミティ露光が行われる。
【0051】図10は、カラー液晶ディスプレイ83の
部分拡大図である。カラー液晶ディスプレイ83に表示
される画素(ピクセル)の解像度は、1インチ(2.5
4cm)当たり、約200ピクセルから約300ピクセ
ル(約200PPI〜約300PPI)である。例え
ば、197PPI以上(1画素のピクセルサイズが12
9μm以下)が望ましい。このカラー液晶ディスプレイ
83の解像度は、従来に比べて高解像度のものであり、
1インチ当たり約200ピクセル以上の解像度がない場
合には、カラー液晶ディスプレイ83に表示されたイメ
ージ101をそのままインスタントカラーフィルム11
4に同じサイズで転写したとしても、画像が粗くなって
しまい、プリントされた品質は、満足できるものではな
い。しかし、1インチ当たり約200ピクセル以上、望
ましくは、300ピクセル前後の高解像度を有している
カラー液晶ディスプレイ83であれば、カラー液晶ディ
スプレイ83に表示されたイメージ101を直接インス
タントカラーフィルム114に転写しても充分写真とし
て絶え得るものである。また、1インチ当たり、300
ピクセルを超えた解像度があったとしても、人間の目に
は、300ピクセル程度の解像度のものとの差が判別で
きず、300ピクセル程度の解像度があれば構わない。
もし、300ピクセル以上の解像度があるカラー液晶デ
ィスプレイ83を用いる場合には、プリント機能付きデ
ィスプレイ装置80の価格が高くなってしまうという別
な問題を引き起こしてしまう。
【0052】図11は、図10の詳細を示す図である。
カラー液晶ディスプレイ83は、ピクセル183が二次
元上に配列されているものである。ピクセル183は、
R,G,Bの3つの原色(及びそれらの補色)を表示で
きるものである。図11に示す場合は、カラー液晶ディ
スプレイ83が200PPIの場合を示しており、1つ
のピクセル183のピクセルサイズPが130μmの場
合を示している。
【0053】図12は、カラー液晶ディスプレイ83と
バックライトユニット103の側面図である。カラー液
晶ディスプレイ83は、ガラス板144と偏光板143
から構成されている。2つのガラス板144の間には、
液晶が密封されている。2つのガラス板144の両側に
は、偏光板143が設けられている。
【0054】図12に示すバックライトユニット103
は、レンズシート173と導光板174と反射板175
が積層されている。レンズシート173は、できるだけ
平行光線を放出するように加工されているものである。
また、バックライトユニット103には、拡散シート又
は散乱シートを設けていない。拡散シート又は散乱シー
トを設けないことにより、バックライトユニット103
から出力される光線は拡散されたり、散乱されたりする
ことがないので、更に、平行光線に近づく。図12の矢
印Iに示すように、バックライトユニット103から出
力される光線は、平行光線であることが望ましい。平行
光線であることにより、カラー液晶ディスプレイ83に
表示されるイメージのコントラストが増加し、鮮明なイ
メージの表示及び鮮明な印刷を行うことができる。バッ
クライトユニット103から出力される光線が、図12
の矢印Jに示すように、カラー液晶ディスプレイ83の
表示面と直交する方向からある角度θだけずれている場
合には、光線が液晶に対して斜めに入射することにな
り、液晶が充分な光の遮断を行うことができず、コント
ラストが低下する。角度θの望ましい範囲は、14度以
下である。バックライトユニット103に取り付けられ
ているレンズシート173は、バックライトユニット1
03から出力される光線の方向をカラー液晶ディスプレ
イ83の表示面と直交する方向に対して14度以下の角
度のみからなる略平行光線を放出するように作られてい
る。このようにして、充分コントラストの高いイメージ
を提供することができる。
【0055】近年、低温Poly−SiTFTプロセス
により液晶ディスプレイの高精細化が可能となり、20
0PPIクラスの高精細液晶ディスプレイが実用化され
てきた。通常の写真に必要とされる解像度の300PP
Iクラスの高精細液晶ディスプレイも可能である。ほと
んどのユーザは、デジタルカメラで撮った写真でも、必
要のものは紙にプリントしたいとの要求がある。表示及
び編集に加え、大掛かりな装置なしで、撮ったその場で
ハードコピーが取れるとなると、このユーザの要求は満
たされることになる。この実施の形態1のプリント機能
付きディスプレイ装置80は、高精細液晶ディスプレイ
からインスタント写真用のフィルムに光学系を通さず、
密着複写又は近接複写する装置である。この実施の形態
1のプリント機能付きディスプレイ装置80は、光学系
を持たないため、光学系による画像の劣化がなく、コン
パクトになり、また、安価にできる。また、この実施の
形態1のプリント機能付きディスプレイ装置80には、
CPU150を内蔵していて、画像にフィルタをかけて
特殊効果を出したり、トリミング等の編集をプリント前
に実施できる。装置全体としては、通常のサービスサイ
ズからキャビネサイズ程度までなら、充分に提携できる
程度に小型化でき、撮ったその場でのプリントを可能と
する。この実施の形態1のプリント機能付きディスプレ
イ装置80により、ユーザの写真に対する本来の欲求で
ある撮ったその場で紙に印刷された写真を見ることがで
きる。
【0056】前述したプリント機能付きディスプレイ装
置80においては、カラー液晶ディスプレイ83を用い
る場合を示したが、プラズマディスプレイやエレクトロ
ルミネセンスディスプレイや平板型CRTやフィールド
エミッションディスプレイ(FED)やその他の平面型
のフラットディスプレイを用いても構わない。また、プ
リント機能付きディスプレイ装置80においては、イメ
ージ転写部111にフィルムホルダ113を着脱可能な
構成としたが、イメージ転写部111とフィルムホルダ
113を兼用させてしまっても構わない。その場合に
は、イメージ転写部111がフィルムホルダ113その
ものとなり、フラット表示部81に対して着脱可能に取
り付けられるようになる。
【0057】また、上記プリント機能付きディスプレイ
装置80においては、各種の入力ボタンを備えて表示の
調整やイメージの編集を行えるようにしたが、表示の調
整やイメージの編集を行えない場合であっても構わな
い。
【0058】また、上記プリント機能付きディスプレイ
装置80においては、フィルムカバー115において、
窓127を設けていたが、窓127の代わりに、透明幕
を用いてもよい。但し、インスタントカラーフィルム1
14とカラー液晶ディスプレイ83をできるだけ近距離
に密着又は近接させるために、透明幕はできるだけ薄い
方が望ましい。
【0059】また、上記プリント機能付きディスプレイ
装置80においては、フィルムカバー115を巻き取り
によりスライドさせるようにしたが、シャッターのよう
に機械的にインスタントカラーフィルム114の表面を
開閉できるようにしても構わない。また、マニュアルに
より巻き取るのではなく、モータ等を内蔵して自動的に
スライドさせるようにしても構わない。
【0060】また、上記プリント機能付きディスプレイ
装置80においては、ネガ表示したイメージをネガプリ
ント用フィルムに写したが、ポジ表示したイメージをポ
ジプリント用フィルムに写すようにしてもよい。
【0061】前述したプリント動作においては、反転表
示プログラム166がネガ表示とポジ表示を反転し、か
つ、左右反転して表示する場合に、ネガプリント用フィ
ルムを用いる場合を示したが、図27に示すように、反
転表示の機能の種類により用いるフィルムのタイプを変
更する。図27に示すように、通常ポジ表示を行い、反
転表示機能がネガ表示を行う場合には、ネガプリント用
フィルムを用いる。一方、通常ポジ表示を行い、反転表
示機能が左右反転表示しか行えない場合には、ポジプリ
ント用フィルムを用いる。左右反転表示が必要になるの
は、表示されたイメージに文字があったり、矢印等の方
向を表わすイメージがあったりした場合に、ユーザに対
して表示されたものと同じイメージをフィルムにプリン
トするためである。
【0062】実施の形態2.この実施の形態では、カラ
ー液晶ディスプレイ83とインスタントカラーフィルム
114の間に結像光学系201を設ける場合について説
明する。ここでは、結像光学系201の一例として、マ
イクロレンズアレイ131(レンズアレイともいう)を
用いる場合について説明する。図13は、フィルムカバ
ー115の窓127の代わりに、複数のレンズが二次元
に配列された巻き取り可能なマイクロレンズアレイ13
1を設けた場合を示している。窓127を用いる場合
は、カラー液晶ディスプレイ83の表面とインスタント
カラーフィルム114の表面が密着又は近接していた
が、図13に示す場合は、カラー液晶ディスプレイ83
の表面とインスタントカラーフィルム114の間にマイ
クロレンズアレイ131が挿入されることになる。マイ
クロレンズアレイ131として、例えば、図14に示す
正立等倍レンズアレイ134を用いることができる。図
14に示す正立等倍レンズアレイ134は、ピクセルサ
イズPとレンズ径Qが同じ場合を示している。また、図
15に示す場合は、レンズ径QがピクセルサイズPの2
倍の場合を示している。このように、正立等倍レンズア
レイ134を設けることにより、カラー液晶ディスプレ
イ83に表示されたイメージ101をより鮮明にインス
タントカラーフィルム114に写し撮ることが可能にな
る。
【0063】また、マイクロレンズアレイ131の一例
として、図16に示すような倒立等倍レンズアレイ13
6を用いることができる。図16に示す倒立等倍レンズ
アレイ136は、レンズ径QがピクセルサイズPの1/
2の場合を示している。倒立等倍レンズ135を用いる
場合には、できるだけレンズ径Qの値を小さくすること
が望ましい。図16に示すように、倒立等倍レンズ13
5のレンズ径Qは、ピクセルサイズPの1/2以下であ
ることが好ましい。
【0064】図17を用いて倒立等倍レンズ135のレ
ンズ径Qが小さいほど好ましい理由について説明する。
図17の(a),(b),(c)は、それぞれ左側にあ
る斜線を複数の倒立等倍レンズ135で投影した場合、
その倒立結果を右側に示している。(a)に示すよう
に、3つの倒立等倍レンズ135を用いた場合には、結
果が斜線でなくなる。しかし、(b),(c)に示すよ
うに、数多くの倒立等倍レンズ135を用いることによ
り、倒立等倍レンズ135を用いても同一の斜線を得る
ことができる。実際には、1ピクセルに対して1つの倒
立等倍レンズ135があれば、1つのピクセルの表示が
倒立等倍レンズ135により上下反転されたとしても何
ら問題はない。従って、倒立等倍レンズ135を用いる
場合には、倒立等倍レンズ135のレンズ径Qとピクセ
ルサイズPを等しくするか、レンズ径Qをピクセルサイ
ズP以下にすることが望ましい。
【0065】図18は、結像光学系201の一例とし
て、複数のレンズが二次元に配列されたマイクロレンズ
アレイ131を、ヒンジ108に対して装着し、矢印B
の方向に回動可能に取り付けたものである。マイクロレ
ンズアレイ131が巻き取り可能な場合には、図13に
示すように、フィルムカバー115にマイクロレンズア
レイ131を設けることができるが、マイクロレンズア
レイ131が折り曲げることができないものである場合
は、図18に示すように、平面に固定された状態で配置
しても構わない。なお、マイクロレンズアレイ131を
ヒンジ108に対して着脱可能にしても構わない。或い
は、マイクロレンズアレイ131をイメージ転写部11
1に内蔵するか、又はフラット表示部81に着脱可能に
取り付けるようにしても構わない。
【0066】図28は、結像光学系201の一例とし
て、複数のレンズが一次元に配列された一次元レンズア
レイ228を用いる場合を示している。図29に示すよ
うに、一次元レンズアレイ228は、フィルムカバー1
15の暗幕126に固定されている。一次元レンズアレ
イ228には、レンズ229が一次元方向に配列されて
いる。図28に示すように、モータ223が矢印Jの方
向に正逆回転することにより、ベルト226を介してロ
ーラ224が回転する。ローラ224は、フィルムカバ
ー115に接しており、フィルムカバー115を矢印K
の方向に移動させることができる。このようにして、一
次元レンズアレイ228は、インスタントカラーフィル
ム114の端から端まで移動しながら、カラー液晶ディ
スプレイ83に表示されたイメージ101をインスタン
トカラーフィルム114にプリントすることができる。
このように、一次元レンズアレイ228を用いることに
より、一次元レンズアレイ228を矢印Kの方向に移動
させる必要があるが、数少ないレンズ229によりイメ
ージ101を印刷できるというメリットがある。
【0067】以上のように、この実施の形態では、結像
光学系とフィルムとで構成されるプリント機能を有し、
プリント時にはフィルムの種類やサイズに合わせて画像
補正可能なプリント機能付きディスプレイ装置を説明し
た。
【0068】実施の形態3.この実施の形態において
は、レンズシート173の代わりに、第1のマイクロレ
ンズアレイ203とアパーチャ部211と第2のマイク
ロレンズアレイ205とを設けてカラー液晶ディスプレ
イ83に照射される光を平行光線にする場合について説
明する。図30は、図12に示したレンズシート173
の代わりに、第1のマイクロレンズアレイ203とアパ
ーチャ板204と第2のマイクロレンズアレイ205を
設けた場合を示している。アパーチャ板204は、アパ
ーチャ部211の一例である。アパーチャ板204は、
図31に示すように、アパーチャ206を二次元に配置
している。アパーチャ206は、光を通過させることが
できるが、アパーチャ206以外においては、アパーチ
ャ板204は、光を遮断するものである。
【0069】図32は、図30の部分拡大図である。ア
パーチャ206は、第1のマイクロレンズアレイ203
と第2のマイクロレンズアレイ205との各レンズの焦
点Fの位置に配置されている。図32において、実線の
矢印は、平行光線を示している。また、破線の矢印は、
平行光線以外の散乱光を示している。導光板174から
出力された光は、平行光と散乱光を含んでいる。第1の
マイクロレンズアレイ203は、導光板174から出力
された光の中から、平行光を選択して焦点Fに集光す
る。この焦点Fは、アパーチャ板204のアパーチャ2
06に位置するように、アパーチャ板204が配置され
ている。焦点Fに集光された光は、アパーチャ206を
通過し第2のマイクロレンズアレイ205に照射され
る。第2のマイクロレンズアレイ205において、光は
再び平行光に戻され、カラー液晶ディスプレイ83に照
射される。一方、導光板174から出力された散乱光
(破線で示す矢印)は、第1のマイクロレンズアレイ2
03に入射して方向を変えられるが、平行光でないた
め、焦点Fには集光されない。このため、平行光でない
散乱光は、アパーチャ206を通過することができず、
アパーチャ板204によって遮断される。図32に示す
構成は、焦点Fの位置にアパーチャ206を置くことに
より導光板174から出力される散乱光の中から、平行
光だけがアパーチャ206を通れるようにしたことによ
り、カラー液晶ディスプレイ83に対して平行光のみを
照射するようにしたものである。カラー液晶ディスプレ
イ83に対して、平行光のみが入射されるため視野角が
狭くなるという欠点はあるが、印刷時において画像が鮮
明になるという効果がある。
【0070】図33は、前述したアパーチャ板204の
代わりに、液晶パネル207を用いる場合を示してい
る。液晶パネル207は、アパーチャ部211の一例で
ある。図34は、液晶パネル207の一部分を順に切り
欠いた断面斜視図である。液晶パネル207は、ガラス
板213とアパーチャ付き透明電極214と液晶215
と透明電極216とガラス板217と偏光板218が層
状に設けられたものである。アパーチャ付き透明電極2
14には、アパーチャ206が各レンズの光軸上の焦点
Fの位置に二次元に配置されている。透明電極216
は、全面が透明な電極である。図35と図36は、図3
3の部分拡大図である。図35は、アパーチャ付き透明
電極214と透明電極216の間に電圧を印加した場合
を示している。図36は、アパーチャ付き透明電極21
4と透明電極216の間に電圧をかけない場合を示して
いる。図35に示すように、電圧を印加した場合には、
アパーチャ206の部分だけが光を通過させることがで
き、その他の部分では、光を通過させることができな
い。従って、図32に示した場合と同様の動作により実
線で示した平行光線のみがカラー液晶ディスプレイ83
に照射されることになる。そして、この平行光線を用い
て印刷を行うことができる。この平行光線のみを用いて
もフィルムの感度は充分に高く、印刷するに当たっては
何等支障はない。しかし、ユーザが画面を見る場合に
は、平行光線のみでは暗くなってしまう。そこで、印刷
せずユーザにイメージ101を表示している場合には、
図36に示すように、電圧をOFFにする。電圧をOF
Fにすると、アパーチャ206以外の全面において光は
液晶パネル207を通過することができる。図36にお
いて、破線の矢印で示した散乱光が、実線で示した平行
光とともに、液晶パネル207を通過し、カラー液晶デ
ィスプレイ83に照射されている場合を示している。こ
うして、輝度、視野角が増加し、明るいイメージを提供
することができる。
【0071】図37は、透明電極216に対してもアパ
ーチャ付き透明電極214と同様に、アパーチャ206
を設けた場合を示している。透明電極216にアパーチ
ャ206を設ける場合にもアパーチャ付き透明電極21
4と同様に、アパーチャ206は、第1のマイクロレン
ズアレイ203と第2のマイクロレンズアレイ205の
各レンズの光軸上の焦点F(又は焦点Fにできるだけ近
い位置)に設ける必要がある。
【0072】図38は、前述した結像光学系201とア
パーチャ部211の関係を示す図である。実施の形態1
においては、結像光学系201とアパーチャ部211と
がない場合を説明した。また、実施の形態2において
は、結像光学系201が存在し、アパーチャ部211が
ない場合を説明した。また、実施の形態3においては、
結像光学系201がなく、アパーチャ部211が存在す
る場合を説明した。また、説明しなかったが、結像光学
系201とアパーチャ部211の両方が存在する場合で
あっても構わない。また、実施の形態1,2,3におい
ては、カラー表示及びカラー印刷の場合を示したが、白
黒表示及び白黒印刷の場合であってもよい。
【0073】実施の形態4.図19は、デジタルカメラ
184にイメージ転写部111を取り付けた場合を示し
ている。デジタルカメラ184には、前述したフラット
表示部81が設けられており、カラー液晶ディスプレイ
83は、デジタルカメラ184の背面全面に設けられて
いる。デジタルカメラ184とイメージ転写部111
は、矢印GとHの方向に着脱可能でデジタルカメラ18
4のみ単独で使用しても構わない。
【0074】図20は、ビデオカメラ186にフラット
表示部81が設けられている場合を示している。ビデオ
カメラ186のみで動作させることも可能であるし、イ
メージ転写部111を取り付けてハードコピーを取るこ
とも可能である。
【0075】また、図示していないが、ハンドヘルドコ
ンピュータやノートブックパソコンや携帯型パソコンや
携帯電話等の液晶ディスプレイ装置に対してイメージ転
写部111を着脱可能にして液晶ディスプレイ装置に表
示されているイメージをその場でフィルムに印刷するよ
うにしても構わない。
【0076】実施の形態5.図39は、フラット表示部
81がカラー液晶ディスプレイの場合の4ピクセルの拡
大図である。ピクセルは、RGBの3つのサブピクセル
からなるとする。各サブピクセルの光透過する開口部
(光透過部ともいう)の幅が縦、横ともにサブピクセル
幅の1/2以下であり、開口部面積はサブピクセル面積
の1/4以下になっている。フラット表示部81とイメ
ージ転写部111が離れている場合、フラット表示部8
1からの光は平行光でなければ拡がるので、イメージ転
写部111の画像の解像度は低下する。本実施の形態で
は、各サブピクセルの開口部が小さいので、隣接ピクセ
ルからの光の回り込みを防止する遮光(アパーチャ)機
能を有する。従って、フラット表示部81の1ピクセル
からイメージ転写部111へ入射する光の範囲が抑えら
れ、隣接ピクセルからの光の混入が少なくできるので、
イメージ転写部111の画像の解像度の低下を抑えるこ
とができる。
【0077】図40,図41は、フラット表示部81が
カラー液晶ディスプレイの場合のその他の例を示す1ピ
クセルの拡大部図である。図40では、サブピクセルは
サイズは同一であるが、光透過する開口部の位置がサブ
ピクセル毎に異なっている。RGBの3つのサブピクセ
ルからなるピクセル毎に1つのサブピクセルの開口部に
他の2つのサブピクセルの開口部が近接した配置になっ
ている。図41では、サブピクセルのサイズ、形状が異
なっており、RGBの3つのサブピクセル単位で1つの
開口部により近接した形状になっている。図40,図4
1では、全てのサブピクセルが同じ形状の場合より、隣
接ピクセルの開口部との間隔がより大きくとれるので、
隣接ピクセルからの光の混入が少なくでき、解像度の低
下を防止する効果が更に大きくできる。なお、上記実施
の形態では、1ピクセルは色構成がRGBの3サブピク
セルからなり、ストライプ配列したものを示したが、色
構成がYMC構成やRGGB等の4サブピクセル構成、
サブピクセルの配列がデルタ配列などでも構わない。
【0078】なお、光透過する開口部(光透過部)の代
わりに、プラズマディスプレイやエレクトロルミネセン
スディスプレイや平板型CRTやフィールドエミッショ
ンディスプレイ(FED)やその他の平面型のフラット
パネルのように自ら光を発する発光部があっても構わな
い。
【0079】実施の形態6.図42は、フラット表示部
81とイメージ転写部111の間にイメージ転送部の一
例となるスリット(ルーバ)を配置した断面図である。
図43は、図42の拡大断面図で、図44は、スリット
拡大平面図である。スリットは、図44に示すように、
光透過部の形状は正方格子状に2次元に配列した形状で
あり、図では、スリットピッチがピクセルピッチと同じ
場合を示す。スリットは、隣接する空間へ光が混入しな
いように黒色の光吸収体から構成され、スリットを通過
してイメージ転写部111へ到達する光角度範囲を制御
する。従って、フラット表示部81とイメージ転写部1
11の間にスリットを配置すれば、フラット表示部81
からの光は、平行光でなくてもイメージを転写できる。
フラット表示部81の解像度をイメージ転写部111で
維持するためには、イメージ転写部111において、フ
ラット表示部81から入射する光は、その位置に対応し
たピクセルからの光だけが到達することが必要であり、
隣接ピクセルの光が混入することを防止することが必要
である。従って、少なくともスリットのピッチは、フラ
ット表示部81のピクセルピッチ以下であることが必要
である。このように、スリットによって隣接ピクセルか
らの光の混入が防止できるので、イメージ転写部111
の画像の解像度の低下を抑えることができる。
【0080】また、フラット表示部81とイメージ転写
部111の間隔に応じて光角度範囲±θをスリット高さ
で制御することが可能である。イメージ転写部111へ
の光角度範囲±θは、スリットピッチとスリット高さの
比率で制御できる。スリット高さとスリットピッチの比
(スリットピッチ/スリット高さの値)が大きいほど光
角度範囲は小さくできるので、光量は低下するが、解像
度低下は抑制できる。スリット高さとスリットピッチの
比を大きくしないでイメージ転写部111の画像の解像
度低下を抑えるには、スリットとフラット表示部81、
スリットとイメージ転写部111は、密着することが望
ましい。
【0081】なお、本実施の形態では、スリットの形状
は、正方格子状に2次元に配列したものを示したが、イ
メージ転送経路の形状は多角形、円形等でもよい。ま
た、フラット表示部81とイメージ転写部111の間
に、光吸収体からなるスリットの代わりに、全反射によ
り光を伝達するファイバー光学プレート(例えば、浜松
ホトニクス製)を間に配置してもよい。
【0082】ファイバー光学プレートは、イメージ転送
部の一例であり、多数の光ファイバーが2次元に束ねら
れたものである。イメージ転送経路である各光ファイバ
ー内では、光は界面で全反射して伝搬し、全反射しない
漏れ光は光ファイバー間の吸収付ガラスで吸収されるの
で、隣接する光ファイバーとの間で光混入はない。ま
た、フラット表示部81の解像度を維持するには、少な
くともファイバー光学プレートを構成する各光ファイバ
ーの径(ピッチ)がフラット表示部81のピクセルピッ
チ以下の必要がある。各光ファイバーに入射した光は全
反射して伝達されるので、隣接ピクセルの情報が混入し
ないように、ファイバー光学プレートとフラット表示部
81は密着することが望ましい。また、光ファイバー光
学プレートから出た光は再び拡がるので、ファイバー光
学プレートとイメージ転写部111も密着することが望
ましい。
【0083】以上のように、フラット表示部81からの
光は平行光でなくとも、フラット表示部81とイメージ
転写部111の間にスリット又はファイバー光学プレー
トを配置し、フラット表示部81とイメージ転写部11
1に密着又は近接させれば、フラット表示部81のイメ
ージを解像度の低下を抑えてイメージ転写部111にプ
リントすることができる。
【0084】実施の形態7.この実施の形態では、フラ
ット表示部81とイメージ転写部111の相対位置をピ
クセルピッチ以下の単位で移動できる位置可変機構を備
えている場合を説明する。位置可変機構は、例えば、フ
ラット表示部81の内部に設けられ、カラー液晶ディス
プレイ83を移動させるものである。或いは、位置可変
機構は、イメージ転写部111の内部に設けられ、イン
スタントカラーフィルムを移動させるようにしてもよ
い。或いは、位置可変機構は、フラット表示部81とイ
メージ転写部111とを接続しているヒンジ108に付
属して設けられ、ヒンジ108をずらすようにするもの
である。
【0085】図45は、フラット表示部81とイメージ
転写部111との相対位置を示す図である。図中、aは
移動なし、bは水平方向のみ移動、cは垂直方向のみ移
動、dは水平・垂直両方向移動した場合の4つの相対位
置関係を示す。移動量は拡大して図示してあるが、ピク
セルピッチ以下の移動量である。フラット表示部81と
イメージ転写部111の相対位置が固定の場合、イメー
ジ転写部111の画面の解像度、画素数は、フラット表
示部81と基本的には同一である。しかし、フラット表
示部81とイメージ転写部111との相対位置が可変で
きる場合、フラット表示部81の表示画像を相対位置の
変化に同期して切り替え、複数回イメージを転写するこ
とで、イメージ転写部111の解像度、画素数をフラッ
ト表示部81よりも大きくすることが可能である。
【0086】図46は、1ピクセルのフラット表示部8
1とイメージ転写部111の1ピクセルサイズの拡大図
である。ここで、フラット表示部81は、液晶ディスプ
レイとし、1ピクセルの開口部が小さく3つのサブピク
セルの開口部が近接しており、1ピクセルの画像データ
は、1ピクセルの1/4程度の面積でイメージ転写部1
11へ転写できる構造、光学系とする。
【0087】イメージ転写部111には、位置可変機構
によりフラット表示部81とイメージ転写部111との
相対位置が水平方向、垂直方向に各1/2ピクセル単位
で移動され、イメージが転写される。フラット表示部8
1とイメージ転写部111の相対位置は、移動なしの位
置a、水平方向に1/2ピクセル移動した位置b、垂直
方向に1/2ピクセル移動した位置c、水平・垂直方向
に1/2ピクセル移動した位置dの4つである。これら
の位置a,b,c,dに応じて、フラット表示部81の
表示画像を切り替え、それぞれ別画像をイメージ転写部
111へ転写することで、1ピクセル面積相当に4倍の
情報を転写することが可能である。従って、イメージ転
写部111の解像度を水平、垂直方向に各2倍に高める
ことができる。
【0088】同様な方法で、1/Nピクセル単位で相対
移動してイメージ転写していけば、イメージ転写部11
1の解像度を水平、垂直方向に各N倍に高めることがで
きる。但し、1つの相対位置で1ピクセルから転写でき
るイメージ転写部111の面積が、目的とする解像度の
面積相当であり、フラット表示部81からイメージ転写
部111までの光学系性能が目的の解像度以上の性能を
有することが必要である。そうでなければ、各相対位置
のイメージ転写像が重なってイメージ形成されるので像
分離がなされず、解像度の向上が十分になされない。
【0089】
【発明の効果】以上のように、この発明の好適な実施の
形態によれば、イメージを表示して楽しむことができる
とともに、イメージをインスタントカラーフィルムにそ
の場でコピーできる携帯型のプリント機能付きディスプ
レイ装置を得ることができる。
【0090】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、高解像度の液晶ディスプレイを用いているので、品
質のよいプリント結果を得ることができる。
【0091】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、表示の調整及びイメージの編集を行った後に、プリ
ントをすることができるので、ユーザが満足したイメー
ジをプリントすることが可能になる。
【0092】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、インスタントカラーフィルムと液晶ディスプレイの
間に結像光学系を設けたので、鮮明なイメージをプリン
トすることができる。
【0093】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、インスタントカラーフィルムと液晶ディスプレイを
密着又は近接させて印刷するので、液晶ディスプレイに
表示されたイメージと同じサイズのイメージが正確にプ
リントできる。また、インスタントカラーフィルムと液
晶ディスプレイを密着又は近接させて印刷する場合は、
レンズ等の光学系を持たないため、光学系による画像の
劣化がなく、また、装置の構造も簡素化され、故障も少
なく、かつ、装置が安価にできる。
【0094】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、フラット表示部81は、ピクセルの発光部又は光透
過部の面積率がピクセル面積の1/4以下であるので、
ピクセル間の発光部又は光透過部の間隔を大きくするこ
とができ、イメージ転写でフラット表示部81の隣接ピ
クセルからの光の回り込みが少なくでき、イメージ転写
部111での解像度の低下を抑制できる。
【0095】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、フラット表示部81とイメージ転写部111との間
に、フラット表示部81からイメージ転写部111へ入
射する光角度範囲を抑制するスリット(ルーバ)又はフ
ァイバー光学プレートを備えたので、フラット表示部8
1とイメージ転写部111の間隔が離れる場合でも、そ
の間にスリット又はファイバー光学プレートを配置し、
フラット表示部81とイメージ転写部111に密着又は
近接させれば、イメージ転写部111での解像度の低下
を抑制できる。
【0096】また、この発明の好適な実施の形態によれ
ば、フラット表示部81とイメージ転写部111との相
対位置をピクセルピッチ以下の範囲で可変できる位置可
変機構を少なくともフラット表示部81とイメージ転写
部111とのいずれか一方に備え、相対位置の変化に同
期して表示画像を切り替えることで、イメージ転写部1
11の画面の解像度、画素数を、フラット表示部81よ
りも大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態のプリント機能付き
ディスプレイ装置80を示す図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 プリント機能付きディスプレイ装置80の底
面方向からの斜視図である。
【図4】 プリント機能付きディスプレイ装置80の上
面方向からの斜視図である。
【図5】 プリント機能付きディスプレイ装置80を閉
じた場合のA−A断面図である。
【図6】 フィルムカバー115を示す図である。
【図7】 プリント機能付きディスプレイ装置80の回
路構成図である。
【図8】 プリント機能付きディスプレイ装置80の動
作を示すフローチャート図である。
【図9】 プリント機能付きディスプレイ装置80のイ
メージ編集の例を示す図である。
【図10】 カラー液晶ディスプレイ83の部分拡大図
である。
【図11】 カラー液晶ディスプレイ83の詳細図であ
る。
【図12】 カラー液晶ディスプレイ83とバックライ
トユニット103の側面図である。
【図13】 結像光学系201の一例としてマイクロレ
ンズアレイ131を示す図である。
【図14】 正立等倍レンズアレイ134を示す図であ
る。
【図15】 正立等倍レンズアレイ134を示す図であ
る。
【図16】 倒立等倍レンズアレイ136を示す図であ
る。
【図17】 倒立等倍レンズ135の動作を示す図であ
る。
【図18】 マイクロレンズアレイ131の取り付け状
態を示す図である。
【図19】 フラット表示部81を有するデジタルカメ
ラ184にイメージ転写部111を取り付けた図であ
る。
【図20】 フラット表示部81を有するビデオカメラ
186にイメージ転写部111を取り付けた図である。
【図21】 従来のインスタントカメラ190を示す図
である。
【図22】 従来のハードコピー装置79を示す図であ
る。
【図23】 従来のハードコピー装置79の上側装置1
の分解斜視図である。
【図24】 従来のハードコピー装置79の下側装置2
の分解斜視図である。
【図25】 従来のハードコピー装置79の色フィルタ
41の装着図である。
【図26】 従来のハードコピー装置79の色フィルタ
41を示す図である。
【図27】 反転表示機能とフィルムの関係を示す図で
ある。
【図28】 結像光学系201の一例として一次元レン
ズアレイ228を用いたプリント機能付きディスプレイ
装置80の別の例を示す断面図である。
【図29】 一次元レンズアレイ228の斜視図であ
る。
【図30】 アパーチャ部211の一例としてアパーチ
ャ板204を示す図である。
【図31】 アパーチャ板204の斜視図である。
【図32】 図30の部分拡大図である。
【図33】 アパーチャ部211の一例として液晶パネ
ル207を示す図である。
【図34】 液晶パネル207の部分破断斜視図であ
る。
【図35】 図33の部分拡大図でありプリント時の光
学系を示す図である。
【図36】 図33の部分拡大図であり表示時の光学系
を示す図である。
【図37】 液晶パネル207の他の例を示す図であ
る。
【図38】 結像光学系201とアパーチャ部211の
関係を示す図である。
【図39】 フラット表示部81がカラー液晶ディスプ
レイの場合の4ピクセルの拡大図である。
【図40】 フラット表示部81がカラー液晶ディスプ
レイの場合のその他の例を示す1ピクセルの拡大部図で
ある。
【図41】 フラット表示部81がカラー液晶ディスプ
レイの場合のその他の例を示す1ピクセルの拡大部図で
ある。
【図42】 フラット表示部81とイメージ転写部11
1の間にイメージ転送部の一例となるスリット(ルー
バ)を配置した断面図である。
【図43】 図42の拡大断面図である。
【図44】 スリット拡大平面図である。
【図45】 フラット表示部81とイメージ転写部11
1との相対位置を示す図である。
【図46】 フラット表示部81の1ピクセルとイメー
ジ転写部111の1ピクセルの拡大図である。
【符号の説明】
79 ハードコピー装置、80 プリント機能付きディ
スプレイ装置、81フラット表示部、83 カラー液晶
ディスプレイ、84 メモリカード、85開閉スイッ
チ、86 開閉センサ、87 完了ランプ、88 プリ
ントボタン、91 編集ボタン、92 赤ボタン、93
緑ボタン、94 青ボタン、95位置ボタン、96
輝度ボタン、97 コントラストボタン、98 サイズ
ボタン、99 オーバーレイボタン、101 イメー
ジ、103 バックライトユニット、104 ランプ、
105 回路基板、106 ボタン基板、107 ケー
ブル、108 ヒンジ、111 イメージ転写部、11
3 フィルムホルダ、114 インスタントカラーフィ
ルム、115 フィルムカバー、116 押し板、11
7 バネ、118,119 巻き取りローラ、121
開閉スイッチ挿入口、122 カバー除去つまみ、12
3 カバーつまみ、124 日付オーバーレイ、125
絵柄オーバーレイ、126 暗幕、127 窓、12
8 フィルムインデックス、131 マイクロレンズア
レイ、133 正立等倍レンズ、134 正立等倍レン
ズアレイ、135 倒立等倍レンズ、136 倒立等倍
レンズアレイ、143 偏光板、144 ガラス板、1
50 CPU、151 バス、152 RAM、153
フレキシブルディスク、154 PCカード、155
通信ポート、157 ROM、163 制御プログラ
ム、164 表示調整プログラム、165 イメージ編
集プログラム、166 反転表示プログラム、173
レンズシート、174 導光板、175 反射板、18
3 ピクセル、184 デジタルカメラ、185 レン
ズ、186 ビデオカメラ、190インスタントカメ
ラ、191 インスタントカラーフィルム、192 シ
ャッターボタン、193 フラッシュ、201 結像光
学系、203 第1のマイクロレンズアレイ、204
アパーチャ板、205 第2のマイクロレンズアレイ、
206 アパーチャ、207 液晶パネル、211 ア
パーチャ部、213 ガラス板、214 アパーチャ付
き透明電極、215 液晶、216 透明電極、217
ガラス板、218 偏光板、223 モータ、224
ローラ、226ベルト、228 一次元レンズアレ
イ、229 レンズ、250 イメージ補正部、P ピ
クセルサイズ、Q レンズ径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松川 文雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大土井 雄三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 永田 一志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージをユーザ鑑賞用イメージとして
    表示するカラーフラットパネルディスプレイを有するフ
    ラット表示部と、 カラーインスタントフィルムを保持し、保持したカラー
    インスタントフィルムをフラット表示部のカラーフラッ
    トパネルディスプレイに対向して配置するイメージ転写
    部と、 フラット表示部とイメージ転写部との間に配置され、フ
    ラット表示部に表示されたイメージをイメージ転写部に
    保持されたカラーインスタントフィルムに結像する結像
    光学系と、 プリントする際に、カラーインスタントフィルムに合わ
    せてイメージを補正することができるイメージ補正部と
    を備えたことを特徴とするプリント機能付きディスプレ
    イ装置。
  2. 【請求項2】 イメージをユーザ鑑賞用イメージとして
    表示するカラーフラットパネルディスプレイを有するフ
    ラット表示部と、 カラーインスタントフィルムを保持し、保持したカラー
    インスタントフィルムをフラット表示部のカラーフラッ
    トパネルディスプレイに対向して配置するイメージ転写
    部と、 カラーフラットパネルディスプレイに表示されるイメー
    ジを反転させて表示する反転表示部とを備えたことを特
    徴とするプリント機能付きディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 上記反転表示部は、イメージをポジ表示
    とネガ表示との間で反転表示するとともに、上記イメー
    ジ転写部は、ネガ表示されたイメージを写し撮るネガプ
    リント用フィルムを保持することを特徴とする請求項2
    記載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 上記反転表示部は、イメージを左右反転
    表示するとともに、上記イメージ転写部は、ポジ表示さ
    れたイメージを写し撮るポジプリント用フィルムを保持
    することを特徴とする請求項2記載のプリント機能付き
    ディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 上記反転表示部は、イメージをポジ表示
    とネガ表示との間で反転表示し、イメージを左右反転表
    示するとともに、上記イメージ転写部は、ネガ表示され
    たイメージを写し撮るネガプリント用フィルムを保持す
    ることを特徴とする請求項2記載のプリント機能付きデ
    ィスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 上記フラット表示部は、1インチ(2.
    54cm)当たり、約200ピクセル以上の解像度を有
    するカラー液晶ディスプレイを備えたことを特徴とする
    請求項1記載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 上記カラー液晶ディスプレイは、1イン
    チ(2.54cm)当たり、約300ピクセルの解像度
    を有することを特徴とする請求項6記載のプリント機能
    付きディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 上記イメージ補正部は、表示するイメー
    ジの少なくとも輝度と色とコントラストと階調特性との
    いずれかを変更する表示調整部を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 上記イメージ補正部は、表示するイメー
    ジを編集するイメージ編集部を備えたことを特徴とする
    請求項1記載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 上記結像光学系は、インスタントフィ
    ルムとフラット表示部の間に配置される倒立等倍レンズ
    アレイを備えたことを特徴とする請求項1記載のプリン
    ト機能付きディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 イメージをフラットディスプレイに表
    示して、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとし
    て提供するフラット表示部と、 インスタントフィルムを保持し、保持したインスタント
    フィルムをフラット表示部に密着、或いは、近接させて
    フラット表示部に表示されたイメージをインスタントフ
    ィルムに写し撮るイメージ転写部とを備えたことを特徴
    とするプリント機能付きディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 上記フラット表示部は、 イメージを表示する液晶ディスプレイと、 液晶ディスプレイの表示面と直交する方向に対して14
    度以下の角度の光線からなる略平行光を供給するバック
    ライトユニットとを備え、 バックライトユニットから放出される略平行光により液
    晶ディスプレイに表示されたイメージをインスタントフ
    ィルムに投写することを特徴とする請求項11記載のプ
    リント機能付きディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 上記フラット表示部は、 イメージを表示する液晶ディスプレイと、 液晶ディスプレイの表示面と直交する方向に対して略平
    行光を供給するバックライトユニットとを備え、 上記バックライトユニットは、光を放出する導光板と、 上記導光板から放出される光の中から平行光線を選択し
    て焦点に集光するレンズを複数配列した第1のマイクロ
    レンズアレイと、 複数のアパーチャを上記焦点に配置したアパーチャ部
    と、 上記アパーチャを通過した光を平行光線に戻し、液晶デ
    ィスプレイに照射するレンズを複数配列した第2のマイ
    クロレンズアレイとを備えたことを特徴とする請求項1
    1記載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 上記アパーチャ部は、電極パターンに
    よりアパーチャを形成した電極を有する液晶パネルを備
    えたことを特徴とする請求項13記載のプリント機能付
    きディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 イメージをフラットディスプレイに表
    示して、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとし
    て提供するフラット表示部と、 インスタントフィルムを保持し、フラット表示部に表示
    されたイメージをインスタントフィルムに写し撮るイメ
    ージ転写部とからなり、 上記フラット表示部は、発光部又は光透過部を有する複
    数のピクセルからなり、ピクセルの発光部又は光透過部
    の面積がピクセル面積の1/4以下であることを特徴と
    するプリント機能付きディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 上記フラット表示部は、発光部又は光
    透過部を有し少なくとも形状とサイズとのいずれかが異
    なる複数のサブピクセルにより上記ピクセルを構成し、
    複数のサブピクセルの発光部又は光透過部が近接して配
    置されていることを特徴とする請求項15記載のプリン
    ト機能付きディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 イメージをフラットディスプレイに表
    示して、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとし
    て提供するフラット表示部と、 インスタントフィルムを保持し、フラット表示部に表示
    されたイメージをインスタントフィルムに写し撮るイメ
    ージ転写部と、 フラット表示部とイメージ転写部との間に配置され、フ
    ラット表示部からイメージ転写部へイメージを転送する
    イメージ転送部とを備えたことを特徴とするプリント機
    能付きディスプレイ装置。
  18. 【請求項18】 上記イメージ転送部は、フラット表示
    部からイメージ転写部へ入射する光角度範囲を制御する
    スリット(ルーバ)を有することを特徴とする請求項1
    7記載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 上記イメージ転送部は、フラット表示
    部からイメージ転写部へ光を伝達するファイバー光学プ
    レートを有することを特徴とする請求項17記載のプリ
    ント機能付きディスプレイ装置。
  20. 【請求項20】 上記イメージ転送部は、フラット表示
    部のピクセルピッチ以下のピッチで配列された複数のイ
    メージ転送経路を有することを特徴とする請求項17記
    載のプリント機能付きディスプレイ装置。
  21. 【請求項21】 イメージをフラットディスプレイに表
    示して、表示したイメージをユーザ鑑賞用イメージとし
    て提供するフラット表示部と、 インスタントフィルムを保持し、フラット表示部に表示
    されたイメージをインスタントフィルムに写し撮るイメ
    ージ転写部と、 フラット表示部とイメージ転写部との相対位置を、イメ
    ージを表示するピクセルのピクセルピッチ以下の単位で
    移動できる位置可変機構とを備えたことを特徴とするプ
    リント機能付きディスプレイ装置。
  22. 【請求項22】 上記フラット表示部は、位置可変機構
    による相対位置の変化に同期して表示画像を切り替える
    ことを特徴とする請求項21記載のプリント機能付きデ
    ィスプレイ装置。
JP2000016694A 1999-07-21 2000-01-26 プリント機能付きディスプレイ装置 Pending JP2001092016A (ja)

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