JP7378570B2 - 画像露光装置、画像露光方法、及びプログラム - Google Patents

画像露光装置、画像露光方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、画像露光装置、画像露光方法、及びプログラムに関する。
画像表示装置から照射された光により、感光性記録媒体等の感光材料を露光することにより、画像表示装置により表示される表示画像に応じた記録画像を、感光材料に記録する画像露光装置が知られている。
例えば、特開2001-45342号公報に記載の技術では、液晶ディスプレイからの光を感光材料に導くことにより、液晶ディスプレイに表示された表示画像を感光材料に露光する技術が知られている。また、特開2001-45342号公報に記載の技術では、液晶ディスプレイからの光を感光材料に導く案内手段として、液晶ディスプレイと感光材料との間に、光ファイバアレイが設けられている。
画像表示装置から照射された光により、感光性記録媒体等の感光材料を露光する場合、感光材料に記録される記録画像の階調は、露光のために画像表示装置に表示される表示画像の階調に依存する。換言すると、記録画像において表現可能な階調は、画像表示装置の階調に依存する。
そのため、画像表示装置に表示される表示画像の階調よりも多階調の記録画像を感光材料に記録できない場合があった。上記特開2001-45342号公報に記載の技術では、液晶ディスプレイに表示される表示画像の階調と、感光材料に記録される記録画像の階調は同等となっている。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、画像表示装置に表示される表示画像の階調よりも多階調の記録画像を感光性記録媒体に記録させることができる、画像露光装置、画像露光方法、及びプログラムを提供する。
本開示の第1の態様の画像露光装置は、複数の画素を有する画像表示装置と、画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を備え、プロセッサは、記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を画像表示装置に表示させ、分割露光用の表示画像により、感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、記録画像を感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う。
また、本開示の第2の態様の画像露光装置は、第1の態様の画像露光装置において、分割露光における各回の露光に用いられる分割露光用の表示画像の分割階調値の和は、画像表示装置に表示が可能な階調数の最大値である最大階調数を越える。
また、本開示の第3の態様の画像露光装置は、第2の態様の画像露光装置において、分割階調値の和は、記録画像の階調値と同一である。
また、本開示の第4の態様の画像露光装置は、第1の態様から第3の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、分割露光における露光回数は、記録画像の階調数を、最大階調数で割った値の小数点第一位を切り上げた整数である。
また、本開示の第5の態様の画像露光装置は、第1の態様から第4の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、分割露光における各回の露光時間は、同一である。
また、本開示の第6の態様の画像露光装置は、第5の態様の画像露光装置において、分割露光における各回の露光時間は、最大階調数を有する表示画像により感光性記録媒体に最大階調数の記録画像が記録可能な露光時間を、露光回数で割った時間である。
また、本開示の第7の態様の画像露光装置は、第1の態様から第6の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、プロセッサは、分割露光における各回の露光に用いられる分割露光用の表示画像が有する分割階調値を特定し、特定した分割階調値に応じて分割露光用の表示画像の光量を制御する。
また、本開示の第8の態様の画像露光装置は、第7の態様の画像露光装置において、分割露光におけるn回目の露光に用いられる分割露光用の表示画像の分割階調値と、n+1回目の露光に用いられる分割露光用の表示画像の分割階調値との差は1または-1である。
また、本開示の第9の態様の画像露光装置は、第1の態様から第8の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、記録画像の階調値と同一の階調値を有する入力画像の画像データが入力され、プロセッサは、入力画像から分割露光用の表示画像を生成する。
また、本開示の第10の態様の画像露光装置は、第1の態様から第9の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、プロセッサは、入力された画像データが表すカラーの入力画像からR成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を生成し、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像の各々を、画像表示装置に予め定められた順番で順次表示させて、RGBの色毎に分割露光を行う。
また、本開示の第11の態様の画像露光装置は、第10の態様の画像露光装置において、RGBの色毎に、感光性記録媒体を露光させるための総光量が定められており、プロセッサは、画像表示装置において表示されるRGB各々の色の光の最大光量と、総光量とに応じた露光時間で、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像各々により感光性記録媒体を順次露光させて、RGBの色毎に分割露光を行う。
また、本開示の第12の態様の画像露光装置は、第1の態様から第11の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、プロセッサは、入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた分割露光用の表示画像を生成する。
また、本開示の第13の態様の画像露光装置は、第1の態様から第12の態様のいずれか1態様の画像露光装置において、制限部材は、拡散光学系の光学部材である。
また、本開示の第14の態様の画像露光方法は、複数の画素を有する画像表示装置と、画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置における画像露光方法であって、記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を画像表示装置に表示させ、分割露光用の表示画像により、感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、記録画像を感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う処理をコンピュータが実行する方法である。
また、本開示の第15の態様のプログラムは、複数の画素を有する画像表示装置と、画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、感光性記録媒体の露光面を画像表示装置に対向させて支持する支持部と、画像表示装置と支持部との間に設けられ、かつ画像表示装置から感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置に対して、記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を画像表示装置に表示させ、分割露光用の表示画像により、感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、記録画像を感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う処理をコンピュータに実行させるためのものである。
本開示によれば、画像表示装置に表示される表示画像の階調よりも多階調の記録画像を感光性記録媒体に記録させることができる。
第1実施形態の画像露光装置の一例の分解斜視図である。 第1実施形態の画像露光装置の一例の断面図である。 第1実施形態の画素の一例を示す図である。 第1実施形態の画像表示装置の機能的な構成の一例を表すブロック図である。 第1本実施形態の画像表示装置のハードウェア構成について説明する。 第1実施形態の画像露光装置における光の進行方向を説明するための概略断面図である。 第1実施形態のルーバフィルムの一例の構成を示す図である。 第1実施形態のルーバフィルムの他の例の構成を示す図である。 第1実施形態のルーバフィルムの他の例の構成を示す図である。 第1実施形態のルーバフィルムの他の例の構成を示す図である。 ルーバフィルムを透過した光の拡散を説明するための図である。 表示画像と記録画像との違いを説明するための図である。 高周波成分強調処理の一例を説明するための図である。 高周波成分強調処理の一例を説明するための、図12Aに続く図である。 高周波成分強調処理の一例を説明するための、図12Bに続く図である。 第1施形態の画像表示装置の画像生成部で実行されるアンシャープマスク処理の好ましい範囲を説明するためのグラフである。 記録画像の階調値と、分割露光用の表示画像が有する分割階調値と、感光性記録媒体に照射される光量の総量(総光量)との対応関係の一例を示す図である。 256階調の記録画像を1回の露光で感光性記録媒体に記録させる場合における、記録画像の階調値と、表示画像が有する階調値と、感光性記録媒体14に照射される光量との対応関係の一例を示す図である。 第1実施形態の画像表示装置で実行される露光処理の一例のフローチャートである。 第1実施形態の分割露光の一例を示したタイムチャートである。 任意の画像表示装置の分光特性の一例を示すグラフである。 任意の感光性記録媒体に記録される記録画像の色味を最適化するために調整された画像表示装置の分光特性の一例を示すグラフである。 露光時間を最適化するための露光時間最適化処理の流れの一例を表したフローチャートである。 露光時間の最適化において用いる分光特性(輝度)の評価系の一例を示す図である。 露光時間を最適化した場合における記録画像に生じるぼけを説明するための図である。 第2実施形態の画像表示装置で実行される露光処理の一例のフローチャートである。 第2実施形態の分割露光の一例を示したタイムチャートである。 分割露光の変形例を示したタイムチャートである。
以下、図面を参照して、本実施形態の画像露光装置について説明する。
[第1実施形態]
(画像露光装置)
まず、本実施形態の画像露光装置の構成について説明する。図1には、本実施形態の画像露光装置の一例の分解斜視図を示す。また、図2には、本実施形態の画像露光装置の一例の断面図を示す。
図1及び図2に示すように本実施形態の画像露光装置10は、画像表示装置12、支持部21、及びルーバフィルム16を備える。画像表示装置12は、複数の画素13を有する。支持部21は、画像表示装置12が表示した表示画像に応じた記録画像を記録する感光性記録媒体14を支持する。ルーバフィルム16は、画像表示装置12と支持部21との間に設けられ、支持部21側に保護層17が設けられている。
[画像表示装置]
本実施形態の画像表示装置12としては、スマートフォン及びタブレット等の携帯端末、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL表示装置(OLED:Organic Light Emitting Diode)、ブラウン管表示装置(CRT:Cathode Ray Tube)、発光ダイオード表示装置(LED:Light Emitting Diode)、及びプラズマ表示装置等を用いることができる。
画像表示装置12は、表示画像を表示するための表示部32として、複数の画素13を備える。なお、図2では、1つの画素13を表示部32の一例として示している。画素13とは、画像表示面を構成する色情報の最小単位である。画素13を有することにより、画像表示装置12は、表示画像を表示できる。図3には、本実施形態の画素13の一例が示されている。画素13は、3つのサブピクセルを含んでいる。具体的には、図3に示すように、画素13は、R(Red:赤)色に対応するサブピクセル13R、G(Green:緑)色に対応するサブピクセル13G、及びB(Blue:青)色に対応するサブピクセル13Bが一列に配置されている。画像表示装置12の画素表示面には、複数の画素13が二次元状に配列されている。画素13を有することにより、画像表示装置12は、カラーの表示画像を表示できる。なお、画素13の配列における二次元とは、図1におけるX-Y方向に延びる状態を意味する。隣接する画素13間の距離(ピッチ)を、200μm以下とすることで、記録画像について自然画としての印象を強くすることができる。そのため、画素13のピッチは、150μm以下が好ましく、125μm以下がより好ましく、85μm以下がさらに好ましい。
画像表示装置12から光を照射する面側には、画素13を保護するためのガラス窓26が設けられている。ガラス窓26の厚みは、画素13から感光性記録媒体14までの距離を短くするため、薄いことが好ましい。
また、図4には、本実施形態の画像表示装置12の機能的な構成の一例を表すブロック図を示す。本実施形態の画像表示装置12は、画像生成部30、制御部31、及び表示部32を備える。
本実施形態の画像生成部30は、入力画像の高周波成分の濃度差を強調させることにより、入力画像の画質を劣化させた表示画像を生成し、生成した表示画像を表す画像データを制御部31に出力する。
制御部31は、画像生成部30から入力された画像データが表す入力画像に応じた表示画像を表示部32に表示させることにより感光性記録媒体14を露光し、画像データが表す入力画像に応じた記録画像を感光性記録媒体14に記録させる制御を行う。
本実施形態の画像露光装置10では、表示部32に表示される表示画像の階調よりも、記録画像の階調を多くすることができる。そこで、制御部31は、表示部32に表示が可能な階調数の最大値である最大階調数よりも階調数が多い記録画像を感光性記録媒体14に記録させる制御を行う。本実施形態における入力画像の階調数は、記録画像の階調数と同一としている。そのため、例えば、本実施形態の画像露光装置10では、表示部32が256階調(8ビット)の液晶ディスプレイであり、入力画像の階調が1024階調である場合であっても、感光性記録媒体14に、1024階調の記録画像を記録することができる。なお、表示部32の具体的な構成は特に限定されず、上記の画素13を備え、画素13によって表される表示画像に応じた光を照射するものであればよい。このような表示部32としては、例えば、バックライト等のランプが光を照射する液晶を適用したものであってもよいし、また例えば、自身が光を照射する発光ダイオードを適用したものであってもよい。
本実施形態の制御部31は、記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する分割露光用の表示画像を、表示部32に表示させて、感光性記録媒体14の複数回の露光を行う。制御部31は、複数回の露光を行うことにより、感光性記録媒体14に照射される光量の総量を、入力画像の階調に応じた光量とする制御を行うことで、入力画像の階調と同一の階調を有する記録画像を感光性記録媒体14に記録させる。以下では、記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する分割露光用の表示画像を表示部32に表示させることにより、表示部32の最大階調数よりも多階調の記録画像の露光を可能とする本露光方法を「分割露光」という。
また、本実施形態の制御部31は、カラー画像である表示画像からR(Rwd:赤)成分の分割露光用の表示画像、G(Green:緑)成分の分割露光用の表示画像、及びB(Blue:青)成分の分割露光用の表示画像を生成する。さらに制御部31は、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を予め定められた順番で、表示部32に順次表示させる。
R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像の各々が表示部32に順次表示されることにより、感光性記録媒体14が、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像の各々により順次露光される。以下、本露光方法を便宜上「RGB順次露光」という。なお、「RGB順次露光」と称しているが、露光する順番は、任意でありRGBの順に限定されるものではない。
次に、図5を参照して、画像表示装置12のハードウェア構成について説明する。図5に示すように、画像表示装置12は、CPU(Central Processing Unit)40、一時記憶領域としてのメモリ42、及び不揮発性の記憶部46を備えたコンピュータを有する。また、画像表示装置12は、上記の表示部32、及び入力部48を備える。CPU40、メモリ42、記憶部46、入力部48、及び表示部32は、バス49を介して接続される。
記憶部46は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及びフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としての記憶部46には、露光処理プログラム50が記憶される。CPU40は、露光処理プログラム50を記憶部46から読み出し、読み出した露光処理プログラム50をメモリ42に展開してから実行する。CPU40が露光処理プログラム50を実行することによって、CPU40は、図4に示した画像生成部30及び制御部31として機能する。
入力部48には、入力画像の画像データが入力される。上述したように、本実施形態の入力画像の階調は、1024階調である。一例として、入力画像の画像データには、256階調の画像の各画素に階調値(1024階調に対する階調値)が付加された画像データを用いている。なお、入力画像の画像データは、画像表示装置12や画像露光装置10の外部から入力される形態であってもよいし、画像表示装置12や画像露光装置10自身が画像を形成または撮像する機能を有する場合は、自身によって形成または撮像された画像データが入力される形態であってもよい。
[支持部]
本実施形態の支持部21は、画像表示装置12の光を照射する面に対向する位置に配置される状態に、感光性記録媒体14を支持する。なお、支持部21は、感光性記録媒体14を直接的に支持してもよいし、間接的に支持してもよく、感光性記録媒体14を支持することができればその構造は特に限定されない。
[感光性記録媒体]
図2に示すように、本実施形態の感光性記録媒体14は露光面14Aを有する。感光性記録媒体14としては、画像表示装置12から照射された光により露光でき、記録画像を形成することができれば、特に限定されない。例えば、インスタントカメラ(例えば、富士フイルム(株)社製、Instax(登録商標)(商品名:チェキ))に装着するフィルムパック18等を用いることができる。
フィルムパック18は、ケース20に感光性記録媒体14を組み込んで形成される。ケース20内に設けられた複数の感光性記録媒体14の間には、図示を省略した遮光シートが設けられており、この遮光シートにより、フィルムパック18の最上面にある感光性記録媒体14のみが露光される。なお、上記のInstax(登録商標)に装着するフィルムパック18を適用する場合、フィルム内に、感光性記録媒体14及び遮光シートが組み込まれている。感光性記録媒体14に用いられる材料としては、例えば、ネガフィルム、リバーサルフィルム、印画紙、モノシート又はビールアパート式のインスタント写真フィルム等の写真感光材料を挙げることができる。
図2に示すように、感光性記録媒体14は、遮光性を有する箱形状のケース20内に、複数枚、納められている。ケース20には、感光性記録媒体14の露光面を露光するために画像表示装置12から照射される光を通過させる露光開口22が設けられている。また、露光開口22の反対側には、押圧部材(図示省略)が設けられており、押圧部材により、感光性記録媒体14は、露光開口22側に押されることになる。これにより、感光性記録媒体14が露光開口22の周辺に押し付けられ、画像表示装置12との距離が近くなり、良好な画像を感光性記録媒体14に記録することができる。
ケース20としては、写真感光材料、磁気記録材料、及び光記録材料等の各種記録材料に用いられる記録材料用樹脂部材を用いることができる。記録材料用樹脂部材としては、上記記録材料を収納、包装、被覆、保護、搬送、保管、形態支持等のために用いられる容器、蓋、及びそれに付随する付属部品、あるいは、上記記録材料を装填して機能を発揮する各種部材をいう。
露光後の感光性記録媒体14は、展開ローラ(図示省略)の間を通過することで、感光性記録媒体に設けられたポッド部が破裂する。ポッド部内には、現像処理液が内包されており、ポッド部が破裂することで、感光性記録媒体14の内部に現像処理液が展延される。1~数分間経過した後に現像処理が十分に進み感光性記録媒体14上に記録画像が形成される。
[ルーバフィルム]
図6及び図7を参照して、本実施形態のルーバフィルム16の一例を説明する。図6は、本実施形態の画像露光装置10の一例の概略断面図であり、画素13からの光の進行方向を説明する図である。図7は、本実施形態のルーバフィルム16の一例の構成を示す図である。符号16Aはルーバフィルム16の平面16Aであり、符号16Bはルーバフィルム16の側面16Bである。ルーバフィルム16は、画像表示装置12の画素13の配列面と平行となる面上における第1の方向(図7の平面16AにおけるX方向)に、光を透過する光透過部102と光を遮断する光遮蔽部104とが交互に配置されている。本実施形態の第1の方向に配置されている光透過部102及び光遮蔽部104が、本開示の第1の光透過部及び第1の光遮蔽部の一例である。
また、ルーバフィルム16は、第1の方向に垂直で、画像表示装置の画素の配列面と平行となる面上における第2の方向(図7の平面16AにおけるY方向)に、光透過部102と光遮蔽部104とが交互に配置されている。本実施形態の第2の方向に配置されている光透過部102及び光遮蔽部104が、本開示の第2の光透過部及び第2の光遮蔽部の一例である。
このように、本実施形態においては、光透過部102が二次元的に配置され、光遮蔽部104が格子状に形成されている。このような構成とすることで、図6に示すように、画像表示装置12の画素13から感光性記録媒体14の露光面14Aに照射される光の角度を制限する。本実施形態のルーバフィルム16が、本開示の制限部材の一例である。
画像表示装置12の画素13から照射された光は、画像表示面から180°のあらゆる方向に向かって照射される。照射された光は、画像表示装置12に設けられたガラス窓26を通過し、ルーバフィルム16に入射する。ルーバフィルム16に入射した光のうち、画像表示装置12と感光性記録媒体14とを結ぶ直線に対して、平行な光がルーバフィルム16の光透過部102を通過する。また、画像表示装置12と感光性記録媒体14を結ぶ直線に対して斜めに照射された光は、ルーバフィルム16内の光遮蔽部104で、光が遮られてしまう。画像表示装置12から照射される光の角度を制限することで、感光性記録媒体14に記録される記録画像の画質が向上する。
光透過部102は、光を通過させることができればよく、ガラス材料、透明なシリコーンゴム等を用いることができる。また、光透過部102の部分を空洞とし、光遮蔽部104のみでルーバフィルム16を構成することもできる。光遮蔽部104は、光を吸収する光吸収部材としてもよく、光を反射する光反射部材とすることもできる。光遮蔽部104を構成する光遮蔽部材106は、着色された樹脂材料を用いることができ、例えば、黒色シリコーンゴム等を用いることができる。また、光を吸収する材料として、ニュートラルデンシティーフィルタ(ND(Neutral Density)フィルタ)を用いることができる。NDフィルタは、中立な光学濃度のフィルタを意味し、露光に用いられる波長域において、波長に影響を与えることなく、均等に光を吸収(吸収率で50%以上99.999%以下;光透過率で0.001%以上、50%以下)できるフィルタである。
なお、ルーバフィルム16の構成は、本実施形態に限定されない。図8には、ルーバフィルム16の他の一例の構成を示す。上記、図7に示すルーバフィルム16は側面16Bに示すように、1つの層で形成され、この1つの層に、第1の方向及び第2の方向に光透過部102と光遮蔽部104とを交互に配置することで、二次元的に配列されたルーバフィルム16が構成されている。
一方、図8に示すルーバフィルム16は、第1の層118及び第2の層119の2層で構成されている。符号16Bはルーバフィルム16の側面であり、符号118Aは第1の層118の平面、符号119Aは第2の層119の平面である。第1の層118の平面118Aに示すように、第1の層118は、第1の方向(図8の平面118AにおけるX方向)にのみ光透過部102と光遮蔽部104とを交互に配置する。そして、第2の層119を、第1の方向に垂直な第2の方向(図8の平面119AにおけるY方向)にのみ光透過部102と光遮蔽部104とを交互に配置する。そして、第1の層118と第2の層119を積層することで、二次元のルーバフィルム16とする。このように、複数の層で二次元状のルーバフィルム16を形成しても、1つの層で形成したルーバフィルム16と同様の効果を得ることができる。
また、図9Aに示すようにルーバフィルム16の表面に、ルーバフィルム16が傷ついたり破損したりすることを防止するための保護層117を設けた形態としてもよい。具体的には、ルーバフィルム16は、第1の層118における、第2の層119に接する側と反対側の平面118A、及び第2の層119における、第1の層118に接する側と反対側の平面119Aの各々に、保護層117を設けた形態としてもよい。図9Aに示すように、ルーバフィルム16の両面に保護層17を設ける場合、ルーバフィルム16の欠陥、または構造に基づいて生じた画像の欠陥を目立たなくすることができる。
保護層117としては、透明で光を通すことができれば、特に限定されない。保護層117には、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂などから形成されるプラスチック板を用いることができる。
さらにまた、図9Bに示すように、各列及び各行の少なくとも一方の光遮蔽部104が、間隔を有する複数の光遮蔽部材106により構成されていてもよい。図9Bに示した例では、第1の層118には、第1の方向に沿って並ぶ光遮蔽部104の列の各々が、第2の方向に沿って予め定められた間隔を開けて設けられた複数の光遮蔽部材106を有している。また、第2の層119には、第2の方向に沿って並ぶ光遮蔽部104の行の各々が、第1の方向に沿って予め定められた間隔を開けて設けられた複数の光遮蔽部材106を有している。
ルーバフィルム16の光遮蔽部104のピッチPは、80μm以下が好ましく、65μm以下がより好ましい。光遮蔽部104のピッチPを上記範囲とすることで、画素13から照射された光のうち、斜めに照射された光を遮ることができ、記録画像の画質を向上させることができる。
また、画素13の配列の基準となる画素のXY軸と、ルーバフィルム16の光透過部102及び光遮蔽部104の配列の基準となるルーバのXY軸との角度に差を付けて、光遮蔽部104を配置してもよい。画素13のXY軸とルーバのXY軸の角度に差を付けて配置することにより、記録画像のモアレが抑制される。この角度の差は、1度~45度が好ましく、5度~40度がより好ましく、10度~35度がより好ましい。
ルーバフィルム16の厚みtは、1.5mm以上、4.0mm以下が好ましく、2.0mm以上、4.0mm以下がより好ましく、2.5mm以上、4.0mm以下がさらに好ましい。ルーバフィルム16の厚みtを厚くすることで、平行光に対して小さい角度の斜めの光を遮ることができる。また、ルーバフィルム16の厚みtが厚くなると、記録画像がぼけやすくなるため、ルーバフィルム16の厚みtを上記範囲とすることが好ましい。ルーバフィルム16の厚みtは、図7に示したルーバフィルム16のように、1つの層で形成されている場合は1つの層の厚みである。また、図8及び図9に示したルーバフィルム16のように、第1の層118及び第2の層119の2つの層等の複数層で形成されている場合は、複数層の合計の厚みがルーバフィルム16の厚みtとなる。
[保護層]
保護層17は、図1、2、及び6に示すように、ルーバフィルム16の支持部21側に設けられている。保護層17は、露光を行う場合に、感光性記録媒体14とルーバフィルム16との接触においてルーバフィルム16を保護する。保護層17は、画像表示装置12に表示された表示画像を感光性記録媒体14に露光することを繰り返すことにより、ルーバフィルム16が傷ついたり破損したりすることを防止する。
保護層17としては、透明で光を通すことができれば、特に限定されない。保護層17には、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニル樹脂などから形成されるプラスチック板を用いることができる。
保護層17の厚さは、0.1μm以上、500μm以下とすることが好ましい。保護層17の厚みを0.1μm以上とすることで、ルーバフィルム16を保護する効果の他に、モアレを目立たなくすることができる。また、ルーバフィルム16の欠陥又は構造に基づいて生じた画像の欠陥を目立たなくすることができる。また、保護層17の厚みを500μm以下とすることで、記録画像がぼけることを防止することができる。
[画像生成部30の作用]
次に、本実施形態の画像表示装置12における画像生成部30の作用を説明する。
上述したようにルーバフィルム16によって、画像表示装置12から照射される光の角度が制限され、画像表示装置12と感光性記録媒体14とを結ぶ直線に対して、平行な光がルーバフィルム16の光透過部102を通過する。しかしながら、実際は、図10に示すように、表示部32の点光源15から照射された光は、拡散する。具体的には、光遮蔽部104の高さHと、光透過部102の幅Qに応じて一定角の光成分が透過、すなわち拡散する。拡散した光成分により、図11に示すように、感光性記録媒体14に記録される記録画像では、高周波成分(エッジ部)Eの濃度差が表示画像に比べて、減少してしまう。すなわち、記録画像では、濃度差が小さくなるため、エッジ部が視認されにくくなる傾向があり、その結果、記録画像がぼけ画像となる懸念が高くなる。
ルーバフィルム16の厚みtが大きくなるほど、画像表示装置12から感光性記録媒体14へ到達する光量が減少するため、露光時間が非常にかかるとの問題がある。また、上記図8や図9に示した例のように、ルーバフィルム16が複数の層で形成されている場合、各層において光遮蔽部104により遮蔽していない方向への光の拡散が生じるため、記録画像にぼけが生じやすくなる。また、保護層117の厚みが厚くなるほど、感光性記録媒体14の露光面14Aとの距離が離れ、かつ保護層117内では、光の角度が制限されないため、記録画像にぼけが生じやすくなる。
そのため、本実施形態では、画像表示装置12の画像生成部30は、表示画像よりも記録画像では、濃度差が減少してしまうことを考慮し、表示画像の高周波成分(エッジ部)を予め増加(強調)させておくための高周波成分強調処理を画像処理として行う。
本実施形態の画像生成部30は、高周波成分強調処理の一例として、アンシャープマスク処理を行う。具体的には、まず、アンシャープマスクを生成する。アンシャープマスクの生成には、例えば、以下の(1)式に示す、f(x、y)をフィルタ係数とし、分布の度合いを標準偏差σとした、二次元ガウス分布を適用する。

なお、上記(1)式における標準偏差σは、ガウス分布、すなわちぼかし画像のぼかしの半径であり、本実施形態では画素数(ピクセル数)で表記する。
入力画像に対して上記(1)式で示したアンシャープマスクを掛け合わせることにより、図12Aに示すように、入力画像から、ぼかし画像を生成する。
さらに、画像生成部30は、図12Bに示すように、入力画像と、ぼかし画像との差分から高周波成分画像を生成する。図12Bに示すように、高周波成分画像では、階調差が大きい領域では、特に差分が大きくなる。
さらに、画像生成部30は、図12Cに示すように、入力画像に、高周波成分画像を重みWに応じて、加算することにより、高周波成分が強調された表示画像を生成する。すなわち、表示画像は、入力画像に比べて、画質が劣化された状態となる。
なお、画像表示装置12の解像度が325ppi(pixel per inch)の場合、入力画像に対して適用するアンシャープマスク処理では、適用するアンシャープマスクの範囲は、標準偏差σをxとし、重みWをyと表記した場合、図13に示すように、下記(2)式で表される範囲M1が好ましく、下記(3)式で表される範囲M2がより好ましく、下記(4)式で表される範囲M3がさらに好ましい。
-0.1×x+0.40<y<-0.1×x+1.10 ・・・(2)
-0.1×x+0.50<y<-0.1×x+1.00 ・・・(3)
-0.1×x+0.60<y<-0.1×x+0.90 ・・・(4)
なお、画像表示装置12の解像度がXppiの場合、上記(2)式~(4)式の標準偏差σにXを325で割った数を掛け合わせた範囲に応じたアンシャープマスクを適用すればよい。具体的には、下記(5)式~(7)式の各々で表される範囲M1~M3に応じたアンシャープマスクを適用すればよい。
-0.1×x×(X÷325)+0.40<y<-0.1×x×(X÷325)+1.10 ・・・(5)
-0.1×x×(X÷325)+0.50<y<-0.1×x×(X÷325)+1.00 ・・・(6)
-0.1×x×(X÷325)+0.60<y<-0.1×x×(X÷325)+0.90 ・・・(7)
[制御部31の作用]
次に、本実施形態の画像表示装置12における制御部31の作用を説明する。
上述したように、本実施形態の画像露光装置10では、分割階調値を有する分割露光用の表示画像を、表示部32に複数回表示させて、感光性記録媒体14の露光を複数回行うことにより、表示部32の最大階調数よりも多階調の記録画像の露光を可能とする分割露光を行う。この分割露光における露光回数、露光時間、及び分割階調値を説明する。
まず、分割露光における露光回数(以下、単に「露光回数」という)について説明する。露光回数は、記録画像の階調数と表示部32の最大階調数とに応じて定められる。一例として、本実施形態では、記録画像の階調数をX階調とし、表示部32の最大階調数をY階調とした場合における露光回数を、XをYで割り算した値(X/Y)の小数点第一位を切り上げた整数としている。例えば、記録画像の階調数X=1024、及び表示部32の最大階調数Y=256とした場合、1024(階調)を256(階調)で割った解が4.0(1024÷256=4.0)であることから、露光回数は4回となる。
次に、分割露光における各回の露光時間(以下、「分割露光時間」という)について説明する。本実施形態の画像露光装置10では、分割露光時間を同一としている。なお、各回の露光時間を異ならせてもよいが、露光時間に応じた相反則不軌が生じる場合があるため、本実施形態のように、各回の露光時間を同一とすることが好ましい。そのため、本実施形態では、表示部32の最大階調数を有する表示画像により感光性記録媒体14に最大階調数の記録画像が記録可能な露光時間として予め定められた露光時間(以下、「適正露光時間」という)を、露光回数で割った値を、分割露光時間としている。例えば、表示部32の最大階調数が256階調であり、適正露光時間が100msecであって、4回の露光を行う場合、100(msec)を4(回)で割った解が25(100÷4=25)であることから、分割露光時間は25msecとなる。
さらに、分割階調値について説明する。分割階調値は、記録画像の階調値を分割したものであり、本実施形態では、分割露光における各回の露光毎に、分割露光用の表示画像が有する分割階調値が設定される。図14には、記録画像の階調値と、分割露光における各回の露光に用いられる分割露光用の表示画像が有する分割階調値と、感光性記録媒体14に照射される光量の総量(総光量)との対応関係の一例を示す。なお、図14には、記録画像の階調数が1024階調、表示部32の最大階調数が256階調、露光回数が4回、及び分割露光時間が25msecの場合の一例が示されている。また、図15には、分割露光を行わず、256階調の記録画像を1回の露光で、感光性記録媒体14に記録させる場合における、記録画像の階調値と、表示画像が有する階調値と、感光性記録媒体14に照射される光量との対応関係の一例を示す。なお、図15には、分割露光を行わないため、適正露光時間が100msecの場合の一例が示されている。なお、図14における総光量、及び図15における光量は、分割露光を行わずに、階調値が「1」の記録画像を感光性記録媒体14に記録させるために、感光性記録媒体14に照射される光量を「100」とした場合における、相対的な値を示している。
図15に示すように、分割露光を行わない場合では、記録画像の階調値が「1」である場合、表示画像が有する階調値を「1」として露光を行うことにより、感光性記録媒体14に照射される光の総光量が「100」となる。
一方、図14に示すように、分割露光を行う場合、記録画像の階調値が「1」である場合、1回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「1」とし、2回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「0」とし、3回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「0」とする。また、4回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「0」とすることが示されている。これら分割露光用の表示画像による4回の露光を行うことにより、感光性記録媒体14に照射される光の総光量は「25」となる。このように、記録画像の階調値が同じ「1」であっても、分割露光を行う場合と、分割露光を行わない場合とで、感光性記録媒体14に照射される光の光量が異なる。
また、分割露光を行わない場合において、記録画像の階調値を「1」とするために、感光性記録媒体14に照射される光量「100」が、感光性記録媒体14に照射される光の総光量となる場合の分割露光では、図14に示すように、記録画像の階調値は「4」となる。この場合、図14に示すように、分割露光における1回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「1」とし、2回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「1」とし、3回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「1」とする。また、4回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「1」とする。このように、感光性記録媒体14に照射される光の光量が同じであっても、分割露光を行う場合と、分割露光を行わない場合とで、感光性記録媒体14に記録される記録画像の階調値が異なる。
図14及び図15を比較するとわかるように、本実施形態の画像露光装置10によれば、感光性記録媒体14に照射される光の光量(総光量)を細かく設定することができるため、記録画像を多階調の画像とすることができる。
なお、分割露光の各回における分割露光用の表示画像の分割階調値は、図14に示した例に限定されない。例えば、記録画像の階調値が「10」である場合、1回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「4」とし、2回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「3」とし、3回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「2」とする。また、4回目の露光では、分割露光用の表示画像が有する分割階調値を「1」としてもよい。
また、本実施形態の画像露光装置10では、図14に示すように、n(図14では、n=1~3)回目の露光に用いられる分割露光用の表示画像の階調値と、n+1回目の露光に用いられる分割露光用の表示画像の階調値との差を、1としている。この階調値の差は、本実施形態と異なっていてもよいが、感光性記録媒体14には、露光強度が大きすぎたり、露光強度が小さすぎたりしてしまい、感度が変化するという、いわゆる高照度相反則不軌及び低照度相反則不軌を回避し、画像表示装置12の表示部32のγ値を把握した上での露光量の調整等を容易にするためには、本実施形態と同様に、1とする、もしくは本実施形態と異なる場合は、-1とすることが好ましい。
なお、一例として本実施形態の画像表示装置12では、分割露光時間、露光回数、及び上記図14に示した対応関係が、記憶部46に予め記憶されている。
[露光処理]
次に、本実施形態の画像表示装置12によって実行される露光処理について説明する。図16には、本実施形態の画像表示装置12によって実行される露光処理の一例のフローチャートが示されている。図16に示した露光処理は、CPU40が露光処理プログラム50を実行することにより実行される。
図16に示したステップS100で画像生成部30は、上述したように、入力された画像データに対して、入力画像の高周波成分の濃度差を強調させるための高周波成分強調処理を行い、高周波成分が強調された分割露光用の表示画像を生成する。
次のステップS102で制御部31は、上記ステップS100の処理により高調波成分強調処理がなされた分割露光用の表示画像から、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を生成する。一例として、本実施形態の制御部31は、Python言語のNumPyを使った画像処理において、分割露光用の表示画像の色チャンネルを分離してRGB各成分の分割露光用の表示画像(単色の画像)を生成した。なお制御部31が、分割露光用の表示画像からRGB各成分の分割露光用の表示画像を生成する方法は本方法に限定されず、公知の技術を適用することができる。
次のステップS104で制御部31は、上述したように、図14に示した対応関係を参照し、RGB各成分の分割露光用の表示画像について、各回の分割階調値を特定する。例えば、表示部32のある画素13について、Rの階調値が「7」である場合、R成分の分割露光用の表示画像について、その画素13の、1回目の露光における分割階調値を「2」、2回目の露光における分割階調値を「2」、3回目の露光における分割階調値を「2」とする。また、4回目の露光における分割階調値を「1」と特定する。
次のステップS106で制御部31は、図17に示すように、上記ステップS104で特定した分割階調値に応じて、B成分の分割露光用の表示画像による分割露光を行う。次のステップS106で制御部31は、図17に示すように、上記ステップS104で特定した分割階調値に応じて、G成分の分割露光用の表示画像による分割露光を行う。次のステップS108で制御部31は、図17に示すように、上記ステップS104で特定した分割階調値に応じて、R成分の分割露光用の表示画像による分割露光を行う。
このように、本実施形態の露光処理では、分割露光、かつRGB順次露光が行われる。図17に示した例では、制御部31は、露光開始時刻T0になると、1回目の露光における分割階調値に応じた光量で、B成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。制御部31は、時刻T1~時刻T2の期間に、B成分の分割露光用の表示画像の光量を、1回目の露光における分割階調値に応じた光量から2回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。1回目と2回目とで分割露光用の表示画像の階調が異なる場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えることで、B成分の分割露光用の表示画像の光量を、1回目の露光における分割階調値に応じた光量から2回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。
なお、1回目の露光における分割階調値と、2回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、換言すると、1回目と2回目とで分割露光用の表示画像の階調が同じ場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま2回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T1=時刻T2となる。
制御部31は、時刻T2になると2回目の露光における分割階調値に応じた光量で、B成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。同様に、制御部31は、時刻T3~時刻T4の期間に、B成分の分割露光用の表示画像の光量を、2回目の露光における分割階調値に応じた光量から3回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように2回目の露光における分割階調値と、3回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま3回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T3=時刻T4となる。
制御部31は、時刻T4になると3回目の露光における分割階調値に応じた光量で、B成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。また、制御部31は、時刻T5~時刻T6の期間に、B成分の分割露光用の表示画像の光量を、3回目の露光における分割階調値に応じた光量から4回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように3回目の露光における分割階調値と、4回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま4回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T5=時刻T6となる。
制御部31は、時刻T6になると4回目の露光における分割階調値に応じた光量で、B成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。その後、制御部31は、時刻T7になると、B成分の分割露光用の表示画像を非表示(消灯)とさせる。このように、制御部31は、時刻T0~T7の間、画素13のサブピクセル13Bを分割階調値に応じた光量で順次、点灯させ、B成分の分割露光用の表示画像により感光性記録媒体14を4回、露光させる。
また、制御部31は、時刻T7~時刻T8の期間に、表示部32に表示させる画像をB成分の分割露光用の表示画像からG成分の分割露光用の表示画像に切り替え、時刻T8になると1回目の露光における分割階調値に応じた光量で、G成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。G成分の分割露光用の表示画像の表示についても、上述したB成分の場合と同様に制御部31による制御が行われる。具体的には、制御部31は、時刻T9~時刻T10の期間に、G成分の分割露光用の表示画像の光量を、1回目の露光における分割階調値に応じた光量から2回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように1回目の露光における分割階調値と、2回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま2回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T9=時刻T10となる。
制御部31は、時刻T10になると2回目の露光における分割階調値に応じた光量で、G成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。同様に、制御部31は、時刻T11~時刻T12の期間に、G成分の分割露光用の表示画像の光量を、2回目の露光における分割階調値に応じた光量から3回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように2回目の露光における分割階調値と、3回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま3回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T11=時刻T12となる。
制御部31は、時刻T12になると3回目の露光における分割階調値に応じた光量で、G成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。また、制御部31は、時刻T13~時刻T14の期間に、G成分の分割露光用の表示画像の光量を、3回目の露光における分割階調値に応じた光量から4回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように3回目の露光における分割階調値と、4回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま4回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T13=時刻T14となる。
制御部31は、時刻T14になると4回目の露光における分割階調値に応じた光量で、G成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。その後、制御部31は、時刻T15になると、G成分の分割露光用の表示画像を非表示(消灯)とさせる。具体的には、制御部31は、時刻T8~T15の間、画素13のサブピクセル13Gを分割階調値に応じた光量で順次、点灯させ、G成分の分割露光用の表示画像により感光性記録媒体14を4回、露光させる。
また、制御部31は、時刻T15~時刻T16の期間に、表示部32に表示させる画像をG成分の分割露光用の表示画像からR成分の分割露光用の表示画像に切り替え、時刻T16になると1回目の露光における分割階調値に応じた光量で、R成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。R成分の分割露光用の表示画像の表示についても、上述したB成分の場合と同様に制御部31による制御が行われる。具体的には、制御部31は、時刻T17~時刻T18の期間に、R成分の分割露光用の表示画像の光量を、1回目の露光における分割階調値に応じた光量から2回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように1回目の露光における分割階調値と、2回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま2回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T17=時刻T18となる。
制御部31は、時刻T18になると2回目の露光における分割階調値に応じた光量で、R成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。同様に、制御部31は、時刻T19~時刻T20の期間に、R成分の分割露光用の表示画像の光量を、2回目の露光における分割階調値に応じた光量から3回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように2回目の露光における分割階調値と、3回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま3回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T19=時刻T20となる。
制御部31は、時刻T20になると3回目の露光における分割階調値に応じた光量で、R成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。また、制御部31は、時刻T21~時刻T22の期間に、R成分の分割露光用の表示画像の光量を、3回目の露光における分割階調値に応じた光量から4回目の露光における分割階調値に応じた光量に切り替える。なお、上述したように3回目の露光における分割階調値と、4回目の分割露光における分割階調値とが同一である場合、制御部31は、分割露光用の表示画像を切り替えず、表示中の表示画像をそのまま4回目の表示画像として表示し続けてもよい。この場合、分割露光用の表示画像を切り替える時間を設けずともよくなるため、時刻T21時刻T22となる。
制御部31は、時刻T22になると4回目の露光における分割階調値に応じた光量で、R成分の分割露光用の表示画像を表示部32に表示(点灯)させる。その後、制御部31は、時刻T23になると、R成分の分割露光用の表示画像を非表示(消灯)させる。具体的には、制御部31は、時刻T16~T23の間、画素13のサブピクセル13Rを分割階調値に応じた光量で順次、点灯させ、R成分の分割露光用の表示画像により感光性記録媒体14を4回、露光させる。
ステップS110の処理が終了すると、本露光処理が終了する。本実施形態の画像露光装置10では、本露光処理により、入力画像の階調値と同一の階調値を有する記録画像が、感光性記録媒体14に記録された状態となる。
[第2実施形態]
本実施形態では、感光性記録媒体14を露光するための分割露光用の表示画像におけるRGB各々の露光量の最適化の一例について説明する。なお、画像露光装置10の全体的な構成、おける支持部21、感光性記録媒体14、及びルーバフィルム16の構成は第1実施形態と同様なため説明を省略する。一方、本実施形態の画像露光装置10では、画像表示装置12の制御部31の作用か異なるため、制御部31の作用について説明する。
[制御部31の作用]
画像表示装置12から感光性記録媒体14に照射される光の分光特性と、感光性記録媒体14の分光感度、具体的には感光性記録媒体14の感材の分光感度(分光特性)とが異なる場合がある。画像表示装置12及び感光性記録媒体14各々の分光特性が異なると、画像表示装置12に表示される表示画像の色味と、感光性記録媒体14に記録される記録画像、即ち表示画像により露光された記録画像の色味とが異なる場合がある。例えば、画像表示装置12では、通常、人間の目の分光特性に最適化された画像が表示画像として用いられる。このように、人間の目の分光特性に最適化された表示画像により感光性記録媒体14を露光した場合、感光性記録媒体14に記録される記録画像の色味が表示画像の色味と異なることがある。例えば、表示画像が緑(G)色の色味が強い表示画像により感光性記録媒体14を露光した場合、緑(G)色に色味が偏った記録画像が得られる。
感光性記録媒体14に記録される記録画像の色味を、人間の目の分光特性に最適化された画像等、所望の色味の画像としたい場合、感光性記録媒体14を露光するために画像表示装置12に表示する表示画像の色味を調整する必要がある。そこで本実施形態の制御部31は、例えば、上記のように緑(G)色に色味が偏った記録画像が得られる場合は、画像表示装置12に表示する表示画像(露光用の画像)における緑(G)の光量が少なくなるよう調整する。
感光性記録媒体14に記録される記録画像の色味を所望の色味とするための、画像表示装置12における表示画像の色味の調整方法の一例として、RGB各色の階調の割り当て値を変更する方法がある。表示画像が緑(G)色の色味が強い場合とは、感光性記録媒体14の露光において、緑(G)の露光量が他の色の露光量に比して多い場合である。画像表示装置12の階調が256階調ならば、制御部31は、例えば、入力画像を表す画像データにおいて緑(G)についての画素値が200となっている階調の割り当て値を150に変更する。すなわち、制御部31は、入力画像において緑(G)色に対する画素値が「200」ならば、画素値を「150」に調整する。このように表示画像における階調の割り当て値、すなわち画素値を小さくすることにより、緑(G)の露光量が少なくなり、緑(G)色に色味が偏っていない記録画像を得ることができる。
即ち、色味が強い色の階調の割り当て値を小さく調整する、換言すると、色味が強い色の画素値を小さく調整することにより、露光量が減少するため、記録画像における色味の偏りを抑制することができる。
しかしながら、この調整方法の場合、本来、0~255までの階調を、0~255よりも少ない階調に割り当てることになる。即ち、記録画像における階調数が255階調よりも少なくなることを意味する。そのため、いわゆる、階調飛びや、トーンジャンプ等と呼ばれる現象が記録画像に生じる場合がある。
図18及び図19を参照してより具体的に説明する。図18には、任意の画像表示装置12の分光特性の一例が示されている。一方、図19には、任意の感光性記録媒体14に記録される記録画像の色味を最適化するために調整された画像表示装置12の分光特性の一例が示されている。図19に示した例では、上述したように、記録画像において緑(G)色の色味が強かったために、緑(G)色の階調の割り当て値を調整した場合を示している。図18及び図19を比較するとわかるように、青(B)色に対する緑(G)色の輝度の比率が異なっており、図19に示した調整後の画像表示装置12では、青(B)色に対する緑(G)色の輝度の比率が小さい。
図18に示した分光特性における赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色各々について、0~輝度の最大値に、256階調が割り当てられている。図19に示した調整後の分光特性では、緑(G)色の輝度の最大値が、調整前よりも小さくなっているため、用いることができる階調値は、255よりも小さい値となる。例えば、図19に示した調整後の分光特性における緑(G)色の輝度の最大値に対する階調の割り当てが230ならば、調整後の画像表示装置12では、緑(G)色について、231~255の階調を用いることができなくなる。
このように、画像表示装置12の分光特性と、感光性記録媒体14の分光感度が、異なる場合、感光性記録媒体14を露光するための表示画像におけるRGB各々の露光量が最適化されていないため、階調数が減少する場合がある。
そこで、本実施形態の制御部31は、感光性記録媒体14を露光するための表示画像におけるRGB各々の露光量を最適化することにより、上述のように階調数が減少するのを抑制する。具体的には、制御部31は、分割露光用の表示画像におけるRGB各々の分割露光時間を最適化し、かつR成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を任意の順番で画像表示装置12に順次表示させて分割露光を行うことにより、RGB各々の露光量を最適化する。
(分割露光時間の最適化方法)
図20には、露光時間を最適化するための露光時間最適化処理の流れの一例を表したフローチャートが示されている。また、図21には、露光時間の最適化において用いる分光特性(輝度)の評価系の一例を示す。図21に示した評価系では、分光放射計200として、株式会社トプコンテクノハウス社製分光放射計「SR-3」を用い、距離を50cm、測定角を2度としている。
まず前処理として、図20に示すステップS200では、理想とする画像表示装置のRGB各々の発光ピーク値を測定する。理想とする画像表示装置とは、感光性記録媒体14に記録される記録画像の色味と一致した表示画像を表示する画像表示装置のことである。すなわち、表示画像が最適化された状態の画像表示装置12である。
具体的には、理想とする画像表示装置にR成分の分割露光用の表示画像、即ち画素値が(255,0,0)の赤(R)色の画像を表示させ、図21に示した評価系により発光ピーク値を測定する。同様に、理想とする画像表示装置にG成分の分割露光用の表示画像、即ち画素値が(0,255,0)の緑(G)色の画像を表示させ、図21に示した評価系により発光ピーク値を測定する。また同様に、理想とする画像表示装置にB成分の分割露光用の表示画像、即ち画素値が(0,0,255)の青(B)色の画像を表示させ、図21に示した評価系により発光ピーク値を測定する。これにより、赤(R)、緑(G)、及び青(B)各々における最適な輝度の最大値(最大光量)が得られる。
次に後処理として、図20に示すステップS202では、画像露光装置10に組み込む前の現在の画像表示装置12のRGB各々の発光ピーク値を測定する。一例として、本実施形態では、ルーバフィルム16を設ける前の画像表示装置12におけるRGB各々の発光ピーク値を測定する。測定方法は、上記ステップS100と同様に、画像表示装置12に、R成分(255,0,0)の画像、G成分(0,255,0)の画像、及びB成分(0,0,255)の画像各々を順次、表示させ、各画像における発光ピーク値を分光放射計200により測定する。これにより、赤(R)、緑(G)、及び青(B)各々における現在の画像露光装置10における輝度の最大値(最大光量)が得られる。
露光時間最適化処理の最後に後処理として、図20に示すステップS204では、RGB各成分の分割露光用の表示画像の露光時間を導出する。露光において感光性記録媒体14に当たる総光量は、RGB各々についての各光量と露光時間とを掛け合わせた量(光量×露光時間)となる。一例として本実施形態では、上記ステップS200で測定した、理想とする画像表示装置における輝度の最大値で100msec露光した光量を、総光量とする。即ち、RGB各々について、上記ステップS200で測定した輝度の最大値(最大光量)に100msecを掛け合わせたものがRGB、各々の総光量となる。次に、RGB各々について、上記ステップS202で測定した画像表示装置12における輝度の最大値(最大光量)で各総光量を割る(総光量÷最大光量)ことにより、RGB各々の、最適な露光時間が得られる。一例として本実施形態では、このようにして得られたRGB各々の、最適な露光時間は、画像表示装置12の記憶部46に予め記憶される。なお、本露光時間最適化処理により最適化される露光時間は、適正露光時間である。そのため、本露光時間最適化処理により最適化された露光時間を、露光回数で割った値が、最適化された分割露光時間となる。
なお、RGB各々について露光時間を最適化する方法は、上述した方法に限定されない。例えば、画像露光装置10に、白色の画像(255,255,255)を表示画像として表示させ、本表示画像により感光性記録媒体14を露光した場合に、最適化された記録画像となる状態に、表示画像の色味を調整することで、最適な記録画像を得るための表示画像(分割露光用の表示画像)の輝度の最大値を特定してもよい。
また、本実施形態において、各階調の色調整は、R、G、及びB各々の入力値の組み合わせに対してR、G、及びB各々の出力値の組み合わせを参照する3次元LUT(LookUp table)を用いて実施した。
このように本実施形態の画像露光装置10では、制御部31が、最適化した露光時間でRGB順次露光により分割露光を行うことで、分割露光用の表示画像の階調数が減少することがなくなり、階調飛びが低減される。そのため、本実施形態の画像露光装置10では、分割露光用の表示画像が滑らかな画像となる。しかしながら、階調飛びが低減することにより、色濃淡の変化が低下し、その結果、記録画像がぼけ画像となる場合がある。例えば、図22に示すように、上述したように階調飛びが生じている場合に比べて、露光時間を最適化した場合では、グラフ中に白丸で示した階調が増えた記録画像となる。しかしながら、図22に示すように、露光時間が最適化された記録画像では、エッジ部分の視認性が低下した、ぼけが生じた画像となり易い。
そのため、本実施形態では、画像表示装置12の画像生成部30は、表示画像よりも記録画像では、濃度差が減少してしまうことを考慮し、表示画像の高周波成分(エッジ部)を予め増加(強調)させておくための画像処理を行う。特に、画像生成部30は、露光時間の最適化によりぼけ画像となることを考慮し、表示画像の高周波成分(エッジ部)を予め増加(強調)させておくための画像処理を行う。
[露光処理]
次に、本実施形態の画像表示装置12によって実行される露光処理について説明する。図23には、本実施形態の画像表示装置12によって実行される露光処理の一例のフローチャートが示されている。図23に示した露光処理は、ステップS102とステップS104との間に、ステップS103A及びS103Bの処理をさらに備える点で、第1実施形態の露光処理(図16参照)と異なっている。
図23に示す露光処理では、ステップS103Aで制御部31は、上述したように、RGB各々の最適な露光時間を記憶部46から取得する。次のステップS103Bで制御部31は、RGB各々について、分割露光時間を導出する。具体的には、制御部31は、上記ステップS103Aで取得した、RGB各々の最適な露光時間を、露光回数で割ることにより、RGB各々についての、分割露光時間を導出する。
上記ステップS103Bの処理により、後のステップS106~S108で、制御部31は、例えば、図24のタイムチャートに示した例のように、最適な露光時間に応じて、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像の各々を表示させ、RGB順次露光かつ分割露光を行う。
このように、本実施形態の画像露光装置10によれば、RGB各成分の分割露光用の表示画像による分割露光時間を最適化するため、上述したように、分割露光用の表示画像の階調飛びが低減され、分割露光用の表示画像を滑らかな画像とすることができる。従って、本実施形態の画像露光装置10によれば、記録画像の色味を所望の色味とすることができる。
以上説明したように、上記各実施形態の画像露光装置10は、複数の画素13を有する画像表示装置12と、画像表示装置12に表示される画像を記録する感光性記録媒体14を、感光性記録媒体14の露光面14Aを画像表示装置12に対向させて支持する支持部21と、画像表示装置12と支持部21との間に設けられ、かつ画像表示装置12から感光性記録媒体14へ照射される光の角度を制限するルーバフィルム16と、少なくとも1つのプロセッサとしてCPU40と、プロセッサによって実行可能な露光処理プログラム50を記憶する記憶部46と、を備える。また、画像露光装置10の画像表示装置12に備えられたCPU40は、記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を画像表示装置12の表示部32に表示させ、分割露光用の表示画像により、感光性記録媒体14の複数回の露光を順次行って、記録画像を感光性記録媒体14に記録させる分割露光を行う。
画像表示装置12の表示部32の最大階調数により、感光性記録媒体14に記録される記録画像の階調数は依存する。そのため、分割露光を行わない場合、記録画像の階調数は、表示部32の最大階調数となる。これに対して上記各実施形態の画像露光装置10では、例えば、入力画像の階調数が最大階調数よりも多い等、所望の記録画像の階調数が最大階調数よりも多い場合、記録画像の階調値を露光回数で分割した分割階調値を有する分割露光用の表示画像により分割露光を行う。このように上記各実施形態の画像露光装置10では、露光回数を増加させることにより感光性記録媒体14に照射される光の光量を細かく調整することができる。
従って、上記各実施形態の画像露光装置10によれば、画像表示装置12に表示される表示画像(分割露光用の表示画像)の階調よりも、多階調の記録画像を感光性記録媒体14に記録させることができる。
また、上記各実施形態の画像露光装置10によれば、画像表示装置12に表示される表示画像(分割露光用の表示画像)の最大階調による、記録画像の階調数の制限を抑制することができる。また、上記各実施形態の画像露光装置10によれば、最大階調数が比較的小さな表示部32を有する画像表示装置12を用いることができる。そのため、画像表示装置12、ひいては画像露光装置10を構成し易くすることができる。
なお、上記各実施形態では、RGB順次露光を行う形態について説明したが、図25のタイムチャートの一例に示されるように、R成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を同時に表示部32に表示させる形態としてもよい。すなわち、RGB一括露光を行う形態としてもよい。
また、上記各実施形態では、入力画像及び記録画像の階調数が予め定められている場合について説明したが、入力画像及び記録画像の少なくとも一方の階調数は予め定められていなくてもよく、また可変であってもよい。この場合、制御部31は、予め定められていない階調数を例えば、入力部48等を介して取得すればよい。なお、この場合、制御部31は、取得した階調数に応じて、分割露光における露光回数及び分割露光時間を導出する。
また、上記実施形態では、記録画像の階調数が、表示部32の最大階調数よりも多い場合について説明したが、表示部32の最大階調数よりも階調数の少ない記録画像についても感光性記録媒体14に記録が可能とされる形態であってもよい。換言すると、画像露光装置10を、表示部32の最大階調数よりも階調数が多い記録画像、及び表示部32の最大階調数よりも階調数が低い記録画像の2種類の記録画像を感光性記録媒体14に記録できる(露光させることができる)露光装置としてもよい。画像露光装置10をこのような露光装置とする場合、表示部32の最大階調数よりも階調数が低い記録画像を感光性記録媒体14に記録させる場合は、複数回の露光を行う分割露光に代えて、露光回数を一回とする一括露光を行ってもよい。
また、上記各実施形態では、画像表示装置12の複数の画素13の各々が、サブピクセル13R、13G、13Bを備えることで、画像表示装置12にカラー画像を表示させる形態について説明したが、カラー画像を表示させるための画像表示装置12の構成は、本形態に限定されない。例えば、画像表示装置12は、R成分、G成分、及びB成分各々に対応する光源またはフィルタを備える形態であってもよい。
なお、上記各実施形態では、画像生成部30が行う高周波成分強調処理として、アンシャープマスク処理を行う形態について説明したが、本実施形態に限定されず、例えば、コンボリューション処理等を適用してもよい。
また、例えば、ルーバフィルム16の構造等も限定されず、さらには、画像表示装置12から照射される光の角度を制限することが可能な制限部材であれば限定されない。例えば、光透過部102と光遮蔽部104とが非周期に配置されていてもよく、ランダムに穴が開いた、キャピラリープレート等を制限部材として用いてもよい。
また、上記各実施形態では、画像表示装置12が画像生成部30及び制御部31を備える形態について説明したが、画像生成部30及び制御部31の各々は、画像表示装置12と別の装置として構成してもよい。例えば、スマートフォン等のCPUが露光処理プログラム50を実行することにより、画像生成部30及び制御部31として機能して画像処理を行い、画像表示装置12は、画像処理が行われた画像データをスマートフォンから受信して画像データに応じた表示画像を表示部32に表示させる形態としてもよい。また、画像生成部30及び制御部31の各々が異なる装置に備えられた形態としてもよい。
また、本実施形態における画像表示装置12の画像生成部30及び制御部31等の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、前述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせや、CPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
また、本実施形態では、露光処理プログラム50が記憶部46に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。露光処理プログラム50は、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、露光処理プログラム50は、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
2020年2月18日出願の日本国特許出願2020-025671号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
10 画像露光装置
12 画像表示装置
13 画素、13R、13G、13B サブピクセル
14 感光性記録媒体、14A 露光面
15 点光源
16 ルーバフィルム、16A ルーバフィルムの平面、16B ルーバフィルムの側面
17 保護層
18 フィルムパック
20 ケース
21 支持部
22 露光開口
26 ガラス窓
30 画像生成部
31 制御部
32 表示部
34 受付部
40 CPU
42 メモリ
46 記憶部
48 入力部
49 バス
50 露光処理プログラム
102 光透過部
104 光遮蔽部
106 光遮蔽部材
117 保護層
118 第1の層、118A 第1の層の平面
119 第2の層、119A 第2の層の平面
200 分光放射計
E 高周波成分(エッジ部)
H 高さ
M1~M3 範囲
P 光遮蔽部のピッチ
Q 幅
t ルーバフィルムの厚み
T0~T14、TX 時刻

Claims (15)

  1. 複数の画素を有する画像表示装置と、
    前記画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、
    前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を備え、
    前記プロセッサ
    記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を前記画像表示装置に表示させ、
    前記分割露光用の表示画像により、前記感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、前記記録画像を前記感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う
    画像露光装置であって、
    前記プロセッサは
    前記分割露光における各回の露光に用いられる前記分割露光用の表示画像が有する前記分割階調値を特定し、
    特定した前記分割階調値に応じて前記分割露光用の表示画像の光量を制御する
    画像露光装置。
  2. 前記分割露光における各回の露光に用いられる前記分割露光用の表示画像の前記分割階調値の和は、
    前記画像表示装置に表示が可能な階調数の最大値である最大階調数を越える
    請求項1に記載の画像露光装置。
  3. 前記分割階調値の和は、前記記録画像の階調値と同一である
    請求項2に記載の画像露光装置。
  4. 前記分割露光における露光回数は、前記記録画像の階調数を、最大階調数で割った値の小数点第一位を切り上げた整数である
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  5. 前記分割露光における各回の露光時間は、同一である
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  6. 前記分割露光における各回の露光時間は、最大階調数を有する表示画像により前記感光性記録媒体に前記最大階調数の記録画像が記録可能な露光時間を、露光回数で割った時間である
    請求項5に記載の画像露光装置。
  7. 前記分割露光におけるn回目の露光に用いられる前記分割露光用の表示画像の前記分割階調値と、n+1回目の露光に用いられる前記分割露光用の表示画像の前記分割階調値との差は1または-1である
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  8. 前記記録画像の階調値と同一の階調値を有する入力画像の画像データが入力され、
    前記プロセッサは、
    前記入力画像から前記分割露光用の表示画像を生成する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  9. 複数の画素を有する画像表示装置と、
    前記画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、
    前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、
    少なくとも1つのプロセッサと、
    前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するメモリと、を備え、
    前記プロセッサが、
    記録画像の階調値を分割した分割階調値を有するR成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を、入力された画像データが表すカラーの入力画像から生成し、
    前記R成分の分割露光用の表示画像、前記G成分の分割露光用の表示画像、及び前記B成分の分割露光用の表示画像の各々を、前記画像表示装置に予め定められた順番で前記画像表示装置に表示させ、
    RGBの色毎に前記感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、前記記録画像を前記感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う
    画像露光装置であって、
    RGBの色毎に、前記感光性記録媒体を露光させるための総光量が定められており、
    前記プロセッサは、前記画像表示装置において表示されるRGB各々の色の光の最大光量と、前記総光量とに応じた露光時間で、前記R成分の分割露光用の表示画像、前記G成分の分割露光用の表示画像、及び前記B成分の分割露光用の表示画像各々により前記感光性記録媒体を順次露光させて、RGBの色毎に前記分割露光を行う
    像露光装置。
  10. 前記プロセッサは、
    入力された画像データが表す入力画像の高周波成分の濃度差を強調させることにより、前記入力画像の画質を劣化させた前記分割露光用の表示画像を生成する
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  11. 前記制限部材は、拡散光学系の光学部材である
    請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の画像露光装置。
  12. 複数の画素を有する画像表示装置と、前記画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置において
    記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を前記画像表示装置に表示させ、
    前記分割露光用の表示画像により、前記感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、前記記録画像を前記感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う
    処理をコンピュータが実行する画像露光方法であって、
    前記分割露光における各回の露光に用いられる前記分割露光用の表示画像が有する前記分割階調値を特定し、
    特定した前記分割階調値に応じて前記分割露光用の表示画像の光量を制御する
    処理をコンピュータが実行する画像露光方法。
  13. 複数の画素を有する画像表示装置と、前記画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置に対して、
    記録画像の階調値を分割した分割階調値を有する、分割露光用の表示画像を前記画像表示装置に表示させ、
    前記分割露光用の表示画像により、前記感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、前記記録画像を前記感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記分割露光における各回の露光に用いられる前記分割露光用の表示画像が有する前記分割階調値を特定し、
    特定した前記分割階調値に応じて前記分割露光用の表示画像の光量を制御する
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 複数の画素を有する画像表示装置と、前記画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置において、
    記録画像の階調値を分割した分割階調値を有するR成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を、入力された画像データが表すカラーの入力画像から生成し、
    前記R成分の分割露光用の表示画像、前記G成分の分割露光用の表示画像、及び前記B成分の分割露光用の表示画像の各々を、前記画像表示装置に予め定められた順番で前記画像表示装置に表示させ、
    RGBの色毎に前記感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、前記記録画像を前記感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う
    処理をコンピュータが実行する画像露光方法であって、
    RGBの色毎に、前記感光性記録媒体を露光させるための総光量が定められており、
    前記画像表示装置において表示されるRGB各々の色の光の最大光量と、前記総光量とに応じた露光時間で、前記R成分の分割露光用の表示画像、前記G成分の分割露光用の表示画像、及び前記B成分の分割露光用の表示画像各々により前記感光性記録媒体を順次露光させて、RGBの色毎に前記分割露光を行う
    処理をコンピュータが実行する画像露光方法。
  15. 複数の画素を有する画像表示装置と、前記画像表示装置に表示される表示画像を記録する感光性記録媒体を、前記感光性記録媒体の露光面を前記画像表示装置に対向させて支持する支持部と、前記画像表示装置と前記支持部との間に設けられ、かつ前記画像表示装置から前記感光性記録媒体へ照射される光の角度を制限する制限部材と、を備えた画像露光装置に対して、
    記録画像の階調値を分割した分割階調値を有するR成分の分割露光用の表示画像、G成分の分割露光用の表示画像、及びB成分の分割露光用の表示画像を、入力された画像データが表すカラーの入力画像から生成し、
    前記R成分の分割露光用の表示画像、前記G成分の分割露光用の表示画像、及び前記B成分の分割露光用の表示画像の各々を、前記画像表示装置に予め定められた順番で前記画像表示装置に表示させ、
    RGBの色毎に前記感光性記録媒体の複数回の露光を順次行って、前記記録画像を前記感光性記録媒体に記録させる分割露光を行う
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    RGBの色毎に、前記感光性記録媒体を露光させるための総光量が定められており、
    前記画像表示装置において表示されるRGB各々の色の光の最大光量と、前記総光量とに応じた露光時間で、前記R成分の分割露光用の表示画像、前記G成分の分割露光用の表示画像、及び前記B成分の分割露光用の表示画像各々により前記感光性記録媒体を順次露光させて、RGBの色毎に前記分割露光を行う
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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