JP3452931B2 - 選択的色調写像による情景のカラー画像再生 - Google Patents

選択的色調写像による情景のカラー画像再生

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、情報を写真、電子写真、インクジェット又
は熱転写式等のプリント工程による反射性プリントとし
て、又は透明ポジフィルムとして、又はビデオ映像等の
自己照明画像として再生可能な、カラーによる情景画像
の再生の分野に関する。
背景 元の情景の物体濃度と比較される再生された情景画像
において知覚認知される物体濃度間の関係は、観察者が
その再生から満足を得られるか否かを決める重要な要因
である。元の情景、又はその情景の再生画像における物
体の視覚認知濃度は、観察フレアの影響を含み、当該技
術において公知のように、典型的には低フレア放射計を
用いて測定することができる。この目的のための理論的
に正しい再生とは、一般的に、元情景の濃度と再生画像
の濃度との間に一対一の関係があることと考えられてい
る。これに関しては、Dr.R.W.G.Huntの「カラーの再
生」(Fountain Press,英国、第4版)の特に第6章に
記載されている。
しかし、実際には、現実の画像再生システムによって
再生された実際の色調は、期待する論理的な一対一の関
係からはかなり隔たっている。例えば、従来型のハロゲ
ン化銀をベースとする写真システムにおいて、前出のHu
ntの著書の54頁に述べられているように、ハロゲン化銀
材料は、その性質上、観察されるプリント濃度(プリン
トシステムの場合)と露光との間に周知の非線型のS字
型関係を生じる傾向を有する。同じような曲線が添付の
図1と2に示されているが、図1は、典型的なアマチュ
ア用フィルム/印画紙システムを表すD−log E曲線D
とその瞬間ガンマ曲線Gを示し、図2は典型的なプロ用
フィルム/印画紙システムを表す同じような曲線D'とG'
を示す。ここで使用している「瞬間ガンマ」とは、情景
露光濃度に対する観察者によって視覚認知された画像濃
度の変化率を称する。このように、曲線GとG'は、それ
ぞれ、曲線DとD'のインクレメント傾斜値に相当する。
図1、2から直ぐに判るように、両システムにおける
再生画像の瞬間ガンマ曲線は、その中間色調範囲におい
てほぼ釣鐘型に湾曲し、中間色調範囲内の曲線の最大値
と最小値との差はかなり大きい。これらの再生システム
はこのような特性の主たる効果は再生画像の色調写像
は、画像の中間色調情報中に不自然に増幅された部分を
含むと共に、陰影部分とハイライト部分が圧縮されてい
るということである。この視覚効果は、観察者によって
原情景の自然な再生ではないと認識される、画像の目障
りの程度の一つの指標となる。観察者によって、情景の
自然な再生であるとして視覚認知される再生画像は、再
生工程の任意の段階が撮影から画像再生の最終段階まで
の全工程に与える影響を配慮しなければ得られないこと
に留意すべきである。Kuwashima等に付与された米国特
許4,792,518には、透明画像、反射性プリント画像のい
ずれかの形式で存在する元の画像を忠実に再生すること
を目的とするハロゲン化銀のリバーサル反射カラープリ
ント材料が述べられている。この特許文献には、元の画
像を忠実に即ち全く同じに複写する方法が開示され、元
の画像を忠実に再生するには、元の画像(スライド又は
プリント)の濃度の広い範囲にわたって再生材料のガン
マ曲線の直線性が必要なことが強調されている。この点
に関しては、これはHuntの文献に関して述べた一対一関
係の基本概念に似ている。しかし、この特許は、撮影媒
体の特性と再生画像を観察する際のフレアを考慮に入れ
て、原情景の自然なカラー画像を再生するには何が必要
かを認識又は示唆していない。この特許に開示されてい
るプリント材料は、それが元情景の自然な再生になるか
どうかには関係なしに、画像を作っている材料のガンマ
特性(これは今の場合明らかに非直線的である)を単に
再現するものである。
そこで、再生画像を観察した場合、観察者が原情景を
見ているような印象を持ち、且つ観察者が元情景を見て
いるのと同じ反応を示すように、原情景を再生する研究
が行われている。そうすれば、たとえ元情景の正確な再
生でなくても、即ち、原情景と再生画像との間に正確な
測定可能な一対一の濃度写像関係が無くても、観察者に
とって再生画像は自然に見えるであう。この再生画像
は、そのような印象を伝えない再生画像よりも好ましい
ものである。
従って、観察者に原情景の自然で好ましい再生である
と視覚認知される再生画像の全範囲にわたる色調写像を
提供する画像再生システムと方法が望まれている。
発明の要約 本発明によると、原情景パラメーターを電子的センサ
ー、光電子増倍管又は記憶用蛍光体に露光することによ
り該原情景パラメーターを撮影するステップ、及び該情
景の可視再生画像を形成するステップを含む、選択的色
調写像によってカラーで原情景の再生画像を形成する方
法であって、更に、 撮影された前記情景パラメーターの変換を行うステッ
プを含み、該変換は、変換されない前記撮影・再生画像
形成ステップの特性と連携して、原情景の視覚認知濃度
に対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、
原情景の濃度0の100%拡散反射面に対して情景露光濃
度の0.60〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大きく
且つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該
情景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全体と
して、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がA
である基準点から測定して14゜の角度範囲に入るような
再生色調写像が得られるように行われ、ここで、Aは、
直接観察型反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環
境で観察する自己照明型再生の場合には1.1であり、そ
して暗い環境で観察する場合には1.3である方法、が提
供される。
さらに、本発明によると、原情景パラメーターを撮影
するステップ、及び該情景の可視再生画像を形成するス
テップを含む、選択的色調写像によってカラーで原情景
の再生画像を形成する方法であって、更に、 撮影された前記情景パラメーターの変換を行うステッ
プを含み、該変換は、変換されない前記撮影・再生画像
形成ステップの特性と連携して、原情景の視覚認知濃度
に対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、
原情景の濃度0の100%拡散反射面に対して情景露光濃
度の0.60〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大きく
且つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該
情景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全体と
して、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がA
である基準点から測定して14゜の角度範囲に入るような
再生色調写像が得られるように行われ、Aは、直接観察
型反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環境で観察
する自己照明型再生の場合には1.1であり、そして暗い
環境で観察する場合には1.3であり、かつ、 再生色調写像を得るためのパラメーターの変更様式に
影響を与える所定のアルゴリズムによって、該原情景の
ための所望の色調写像境界を前記変換色調写像の範囲内
で定める分類ステップを含む方法、も提供される。
本発明は、可視画像を再生する際に、それが原情景の
自然な好ましい再生であると観察者によって視覚認知さ
れる全体的色調写像をもたらすシステムと方法を提供す
る。
図面の簡単な説明 図1は、従来型のアマチュア用ネガフィルムと印画紙
を使用する写真システムの画像再生ガンマと瞬間ガンマ
特性を示すグラフである。
図2は、従来型のプロ用ネガフィルムと印画紙に対す
る図1と同様なグラフである。
図3は、本発明のシステムと方法に対応する特性によ
って特徴付けられる従来型の種々の画像再生ガンマと瞬
間ガンマ特性の比較を示す図1と同様のグラフである。
図4は、本発明の種々の画像再生システムに対する情
景再生ガンマと瞬間ガンマ特性とを示すグラフである。
図5〜7は、本発明のパラメーターを説明し定義する
のに役立つ情景画像再生瞬間ガンマ特性に対する境界条
件のグラフである。
図8は、本発明のシステムと方法による情景画像再生
システムの模式的表現である。
図9は、図7のシステムに対する四象限式色調再生ダ
イアグラムである。
図10は、本発明による別の情景画像再生システムの模
式的表現である。
図11は、図9のシステムに対する四象限式色調再生ダ
イアグラムである。
図12は、コンパクトディスクにデジタル画像データを
組み込んだ情景画像再生システムの模式的表現であり、
本発明を実行する別の構成を示している。
図13は、情景画像再生システムの写像色調再生用の試
験的構成の模式的表現である。
詳細な説明 広範な一連の経験的なテストによって、再生画像が原
情景の忠実な再生であるとの印象を観察者に与える再生
画像のための好ましい色調写像が存在することが判明し
た。この色調写像は、前述のHuntの文献に記載されてい
る理論的な一対一の関係にも、従来の画像再生システム
によって得られる実際の色調写像にも合致しない。これ
らのテストから得られたデータによって、再生画像の視
覚認知された濃度が情景の濃度範囲の大部分にわたっ
て、ほぼ直線的な瞬間ガンマの関数を介して原情景の視
覚濃度と関連している場合に、種々のタイプの情景の殆
どに対して、最良の画像が得られるとの結論に到達し
た。代表的な従来型の色調写像と本発明の好適な色調写
像の一つとの比較を図3に示す。図3には、種々のフィ
ルム/印画紙型ハードコピーの画像再生システムに対す
る一連のD−log E曲線10d−13dとこれに対応する瞬間
ガンマ曲線10g−13gが示されている。対になった曲線10
d,10gと12d,12gは通常の入手可能なネガフィルム/印画
紙写真システムから得られたものであり、好ましい色調
写像を示す13d,13gは、画像処理されカラー印画紙にプ
リントされるピクセル信号を作成するために光電的に走
査される従来のネガフィルムを使用することによって得
られたものである。光電的画像走査、デジタル信号処
理、デジタルカラープリント等の汎用技術は周知であ
り、それ自体についての詳細な説明はここでは不要であ
ろう。しかし、デジタル画像処理で採用されている特別
な画像変換関数は、図3の曲線13d〜13gに示すような認
知色調写像特性が得られるように本発明に従って修正さ
れている。10d,10g〜13d,13gの各対の曲線は情景の入力
情報に対する結果としての出力色調写像が情景再生プロ
セスで使用された材料の機能的特徴に依存する別個のシ
ステムによる再生特性を示すことが認識されるであろ
う。曲線の対10d,10g〜12d,12gで表された三つのシステ
ムの場合は、瞬間ガンマ曲線10g〜12gは中間色調範囲で
実質的に中間色調範囲内での最大値と最小値との間にか
なりの差がある釣鐘型をなしていることも了解されるで
あろう。この目的のためには、中間色調範囲は、原情景
における零濃度100%拡散反射面に対して約0.6から約1.
45までの範囲にあることが了解され得る。この規準反射
面は、図3のグラフにおいて露光濃度0と可視再生画像
濃度勾配1.0の交点18で表されており、当該技術分野に
おいては一般的に情景内の100%白の基準点と呼ばれて
いる。しかし、従来型のシステムと比較した場合、本発
明のシステムの瞬間ガンマ曲線13gはより平坦であって
釣鐘型特性を有せず、100%白に対して約0.6から1.45ま
での範囲の情景露光濃度の同一中間色調範囲において、
殆ど水平な直線部分を有する。曲線13d,13gで表された
本発明の一つのシステムが図3に示されているが、上述
の経験的テストによって、図3のグラフ上に台形又は窓
15で示されているようにかなり限定された範囲ではある
が、この範囲の出力濃度の瞬間ガンマの値を示すシステ
ムによって、自然な視覚認知画像の再生が可能であるこ
とが見出された。このグラフ的に示される瞬間ガンマ値
の範囲は、定量的には、原情景の零濃度100%拡散反射
面に対して測定されるように約0.60〜約1.45の情景露光
濃度の範囲において1.0より大きく、1.0+0.35×情景露
光濃度より小さい範囲である原情景の濃度に対する可視
再生画像濃度勾配の値の範囲として表現できる。図4に
は、前記範囲に入る本発明による多数の瞬間ガンマ関数
が示され、これらは種々のタイプの情景に対して好まし
い視覚認知を与える再生画像を形成することが見出され
た。
殆どの情景に対して、好ましい画像再生は前記範囲15
の下方部分に入るガンマ関数において得られることが判
った。この好ましいガンマ関数の範囲は、図5に台形15
aで示されており、定量的には、前述のように100%白に
対して測定される約0.60〜約1.45の情景露光濃度の範囲
において1.0より大きく、1.0+0.35×情景露光濃度より
小さい、原情景の濃度に対する可視再生画像濃度勾配の
値の範囲として表現できる。しかし、幾つかの情景の場
合には、幾らか修正された瞬間ガンマ値の範囲が好まし
い再生画像を与えることが判った。この後者のタイプの
情景とは、一般的に限定されたコントラスト範囲を有す
る情景であって、例えば光量の少ない情景、薄暮の情
景、霧のかかった情景等がその代表例である。このタイ
プの情景の場合は、好ましい瞬間ガンマは図4の範囲15
の上方部分に入り、これは図6に再掲されている。これ
らの後者の瞬間ガンマは、図5に示した瞬間ガンマの
「大部分の情景」の場合よりも全体として僅かに高い値
を示すが、各境界の値の含まれる範囲はほぼ同一であ
る。従って、本発明によれば、前述の中間色調範囲内の
受入れ可能なガンマ値の範囲は、100%白の基準点18か
ら測った角度で約14゜の出力濃度範囲にすべて入ってい
ると定義することも可能である。これは図7に示され、
実線の台形15aは「殆どの情景」の場合の好適な視覚認
知画像の再生が可能なガンマ範囲の境界条件を表し、一
方、点線の台形15bは低コントラストの情景に適用可能
である。これから判るように、それぞれの場合、台形領
域に対面する角度は14゜として示される。14゜は好まし
い境界条件として示されているが、この精密な図形から
少し外れてもよい場合もある。写真の仕上工程でのフィ
ルム画像の分類のための技術と装置は周知である。従っ
て、フィルムスキャナー24等で画像分類を行って、瞬間
ガンマ特性15aで最良の再生が得られる画像と、低コン
トラストの情景のような瞬間ガンマ特性15bで最良の再
生が得られる画像とを識別することも本発明の範囲に入
る。台形15の境界内に入ってはいるが15a又は15b以外
の、前述の瞬間ガンマ特性をうまく利用できる他の情景
分類も可能である。画像の分類が判れば、画像プロセッ
サ内の適宜なルックアップ表を用いて、再生画像におけ
る好ましい瞬間ガンマ特性を得ることができる。図面に
関する前述並びに後述の説明においては、可視再生画像
は、直接観察のための反射性媒体の上に作られた画像で
あり、従って、発明の要約で述べたAは1.0であると仮
定している。通常の環境の中で観察するための自己照明
された再生画像の場合や、暗い環境の中で観察するため
の再生画像の場合には、Aの値はそれぞれ1.1又は1.3で
ある。
ここまで、本発明について、可視再生画像の瞬間ガン
マ関数の性質に主点を置いて述べてきた。これは、情景
のパラメーターがどのように情景の撮影及び画像再生の
プロセスの各段階の影響を受けるかに関する知識と理解
が、原情景の自然な再生現象に深く関わっているからで
ある。何が自然な再生画像を構成するのかに関するこの
新しい知識によって、全プロセス中の一つ又はそれより
も多くの段階の調整を行って、上述の瞬間ガンマ関数に
よって定量的に規定された好ましい自然な再生画像が得
られる。この新たな知識によって、多くの方法とこれに
対応するシステムが構成され、前記の結果が得られる。
こうしたシステムの幾つかについて考えて見よう。
図8には、本発明による好適な再生画像を生み出すた
めの装置を組み込んだ画像再生システムの一例が示され
ている。このシステムでは、従来型の一眼レフカメラ20
が情景18を従来型のISO100のカラーネガフィルム(図示
しない)上に撮影するのに使用されている。次いでこの
フィルムはフィルムプロセッサ22によって公知の方法で
処理され、図9の四象限色調再生ダイアグラムの象限I
に示すD−log E特性曲線40を有するネガフィルム画像
が得られる。当業者であれば、このフィルムのD−log
E特性曲線40はカメラ及び撮影用レンズにおける光の散
乱に起因するカメラ露光フレアの影響を含んでいること
を知っているであろう。通常は、処理段階から出たフィ
ルムは、次に仕上ラボでプリンタとカラー印画紙プロセ
ッサ30を用いて直接プリントされて、ハードコピーのカ
ラープリント32が得られる。このような従来型のプリン
ト作成の伝達関数は、図9の象限IIIに示されているよ
うに表現することができる。このプリント32は、情景18
の自然な再生物として観察者34に見せなければならな
い。しかし、象限Iのカメラ・フィルム特性によって表
現されている情景撮影媒体と、象限IIIのプリンター・
印画紙特性によって表現されている画像再生媒体とがす
べて従来型のものとすると、得られたD−log Eとこれ
に対応する瞬間ガンマ関数は、図3の従来型曲線の対10
d,10g〜12d,12gのいずれか1つで示されるようになるで
あろう。換言すれば、この画像再生の場合の瞬間ガンマ
関数は、台形15の境界内の好適色調写像の台形範囲から
実質的に外れた部分を含むであろう。しかし、従来型の
フィルム・印画紙処理を含む上述の写真システムの場合
であっても、象限IとIIIの従来の伝達関数を考慮して
象限IVの所望の出力関数が得られるような象限IIに示さ
れている所定のデジタル又はアナログ変換関数を用いる
ことによって、最終的な象限IVのD−log Eとこれに対
応するガンマ関数の曲線を得ることができる。即ち、図
8の実施例では、この目的のために、現像されたフィル
ムはフィルムスキャナ24に仕掛けられ、そこで画像は振
幅が対応するフィルム画像の対応するピクセルの濃度に
関連している一連のピクセル信号に変換される。次に画
像ピクセル信号は画像信号プロセッサ26に送られ、該画
像ピクセル信号は象限IIの所定の変換特性に従って修正
され、プロセッサ30で処理される前に印画紙を露光する
のに使用される三色レーザープリンタ等の適宜なプリン
ト装置に供給される。走査されたピクセル信号は、スキ
ャナ24か信号プロセッサ26のどちらかで公知の方法でデ
ジタル形式に変換され、プロセッサ26における信号修正
処理機能を簡単化することが望ましい。情景撮影とその
画像再生媒体の間の伝達特性は容易に測定可能でしかも
周知なので、デジタル画像処理の分野における公知の技
術を利用して、象限IIの中間伝達関数をデジタルプロセ
ッサ26のルックアップ表の形式にして所望の結果を得る
ことは、非常に簡単な事柄である。今述べたように、デ
ジタル画像処理を使用する利点は、本来所望の変換機能
を持たない画像撮影及び画像再生媒体を用いて本発明の
選択的色調写像を得ることができる点にある。別のやり
方として、写真再生システムの場合には、画像撮影の段
階での材料例えば写真フィルムか、画像再生段階での材
料例えば印画紙のいずれかに所望の変換機能を与えるこ
とも可能である。更に、互いに適合するフィルムと印画
紙同士を使用する場合には、画像撮影と画像再生の両段
階において変換機能を分担することも可能である。
図10は、電子カメラ50とRGB画像信号メモリ52を具え
た純粋に電子的な画像撮影システムを含む別のシステム
を示している。このタイプのシステムにおいては、画像
は直接に画像ピクセル信号の形式で撮影され、適当なル
ックアップ表を用いて、本発明によって画像信号変換プ
ロセッサ54で処理されて、図11の象限IIの伝達関数に従
って修正される。修正された信号は従来型のカラープリ
ンタ56に送られ、そこで熱転写、インクジェット、レー
ザープリント等を用いる公知の方法で直接にハードコピ
ーの形でプリントされる。象限Iの伝達関数はカメラ50
を含む情景撮影段階の従来の伝達関数に対応し、象限II
Iの伝達関数はプリンタ56を含む画像再生段階の従来の
伝達関数に対応している。しかし、象限IIの画像プロセ
ッサの伝達関数の修正は、情景撮影段階か画像再生段階
のいずれかで行われ、図8の写真システムに関して述べ
たように、それぞれ対応する象限Iか象限IIIの伝達関
数を修正する。
図12は、写真再生及び電子的画像再生の両方が可能な
ハイブリッドタイプの画像再生システムを示す。実線の
機能ブロックで示されているこのタイプのシステムは、
イーストマン・コダック社(会社名)からフォトCD(Ph
oto−CD)(登録商標)の名で紹介されており、写真プ
リント、テレビ用ブラウン管のスクリーン上のビデオ画
像等の種々の形式で再生画像を提供することができる。
図12に示すように、フィルムを露光するのに写真カメラ
60が使用され、露光されたフィルムは写真ラボに送ら
れ、そこでフィルムプロセッサ62によって現像され、プ
リントプロセッサ64に仕掛けられて写真印画紙66にプリ
ントされる。フォトCDプロセスの原理によれば、ネガフ
ィルムも画像ピクセル信号を発生するためにフィルムス
キャナ68にかけられCDレコーダ70によって光学的記録用
コンパクトディスク(図示しない)等の中間的信号記録
媒体上に記録するために、デジタル形式に変換される。
このネガフィルム、プリント、コンパクトディスクは、
次に顧客に渡される。顧客がテレビセット74に接続され
た適宜なCDプレーヤ72を持っているものと仮定すると、
ディスクに記録された画像は観察のためにテレビセット
を通じて再生することができ、ズーミングやクロッピン
グ等の多くのやり方で操作することができる。別のやり
方としては、CDプレーヤ72から出力された画像信号を、
熱転写式カラープリンタ等のハードコピのプリンタ76に
送り、ズーミング、クロッピング等のプリントの操作を
行ったり又は行わずに家庭でカラープリントを作成して
もよい。
本発明によれば、出力された再生画像における色調写
像は、前述のように、コンパクトディスク上に信号を記
録する前に写真ラボにおいてフィルムスキャナ68の出力
側の信号プロセッサ80を用いて、又はディスクプレイヤ
72の出力側の信号プロセッサ82又は84によって、画像ピ
クセル信号を修正することによって行われる。実際、プ
ロセッサ82と84は同一のものであり、色調写像が熱転写
式プリンタ用のものかテレビセット74において発生する
ビデオ画像用のものかに応じて、所望の伝達関数用のル
ックアップ表を選択する機能を具えている。テレビのブ
ラウン管等の自己照明型画像再生装置上に再生される画
像用に修正する場合は、周囲の状況が観察者の観察画像
の視覚認知に及ぼす周知の影響を考慮しなければならな
い。これは、同等なテレビ画像用のパラメータを得るた
めに図5〜7の境界条件と情景の100%白の基準点を濃
度勾配単位で+0.1だけ移動させることによってビデオ
画像中に含まれる。同様にして、スライドやビデオ等の
投射画像は、一般に、比較的暗い周囲の条件の下で観察
されるので、図5〜7の境界条件と情景の100%白の基
準点を濃度勾配単位で+0.3だけ移動させて、同等な投
影画像用のパラメーターを得ることができる。
本発明の概要の中で述べたように、原情景から好適な
再生画像への色調写像は、これらの概念的なステップ、
即ち、(1)原情景を撮影してそのパラメーターを把握
し、(2)原情景のパラメーターと視覚認知されるべき
再生画像のパラメーターとの間で所望の変換を行い、
(3)視覚認知される再生画像を形成する各ステップか
ら成り立っている。この変換は、撮影と再生の間の一つ
以上のステップによって行われてもよく、又は撮影と再
生ステップの一方又は両方と同時に行ってもよい。この
処理によって、所定の再生色調写像が得られ、原情景の
濃度に対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値
は、原情景の零濃度100%拡散反射面に対して、情景露
光濃度の0.60〜1.45の範囲にわたって、Aより大きく且
つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該情
景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値は、全体とし
て、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がAの
基準点から測定して14゜の角度範囲に入る。ここで、A
は直接観察型反射性媒体の場合には1.0であり、普通の
環境で観察する自己照明型再生の場合には1.1であり、
暗い環境で観察する場合には1.3である。
画像操作は、撮影された情景における色調を変えて、
最終可視再生画像において所望の色調が得られるように
することからなる。再生画像は、観察されるであろう原
情景の最終的な再生である。画像を撮影して前述の色調
写像を有する再生画像を形成するプロセスは、インスタ
ント写真のような一つの複雑なエレメントか、又は二つ
以上の別個のステップによって行われる。ステップの数
には無関係に、この情景は、概念的には、先ず感光性エ
レメントによって撮影され、変換され、そして可視材料
に転写される。「インスタント」プロセスの場合には、
元情景とその再生画像における所定のアナログ値との間
での変換は、感光性エレメント/表示材料の中で行われ
る。原情景の色調と可視再生画像の色調との間の所定の
写像が得られるようにすべての操作を行うために、これ
らのプロセスの各ステップの色調写像特性を知っておく
必要がある。
次の説明の中で、「情景」とは原情景のパラメーター
を指し、「カメラ」とは感光性エレメントの露光を制御
して情景を撮影可能な装置を指し、「センサ」とは情景
の色調を定量的に把握可能な感光性エレメントを指し、
「好適な色調写像」とは原情景の濃度に対する可視再生
画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、原情景の零濃度10
0%拡散反射面に対して、情景露光濃度の0.60〜1.45の
範囲にわたって、Aより大きく且つA+0.35×情景露光
濃度よりも小さく、更に該情景露光濃度範囲内の視覚認
知瞬間ガンマ値が、全体として、情景露光濃度が0.0で
可視再生画像濃度勾配がAの基準点から測定して14゜の
角度範囲に入る色調写像を示す。ここで、Aは直接観察
反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環境で観察す
る自己照明型再生画像の場合には1.1であり、暗い環境
で観察する場合には1.3である。又、「メモリー」と
は、忠実度を失わないで検索を行うことが可能な情景パ
ラメータのメモリ、例えば電子的、光学的、磁気的、磁
気−光学的、生物学的、化学的、その他の、信頼性のあ
る情景パラメータ記憶手段を指す。
本発明は、次に述べる刊行物を含む写真プロセスに関
する文献に記載された特長を組み合わせて採用してい
る。これらの刊行物の関連部分は本明細書中に参照とし
て組み入れられている。
1.R.W.G.Hunt,「写真、プリント、テレビにおけるカラ
ーの再生(The Reproduction of Color i Photography,
Printing and Television)」,第4版、英国,Fountain
Press,1987 2.Larish,John J.,「判る電子写真学(Understanding E
lectronic Photography),ISBN 0−8306−8315−4 3.E.Giorgianni,米国特許5,267,030 4.Larish,Ibid,Chap.4 5.Holt,A.,「電子回路(Electronics Circuits)」,ISB
N 0−471−02313−2 6.「デジタル画像処理(Digital Image Processin
g)」,R.Gonzalez及びP.Wintz,Addison−Wesley Publ.C
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g)」,W.K.Pratt,J.Wiley & Sons,1991 8.「デジタル画像処理の基本(Fundamentals of Digita
l ImageProcessing)」,A.K.Jain,Prentice Hall,1986 9.「線型システム,フーリエ変換及び光学(Linear Sys
tem,Fourier Transformation,and Optics)」,J.D.Gask
ill,J.Wiley & Sons,1978 10.「写真プロセスの理論(The Theory of the Photogr
aphic Process)」,編集者T.H.James,第4版,1977,Mac
millan Publishing Co.,Inc. 11.「装置非依存性のカラー画像作成及び画像システム
の統合(Device−Independent Color Imaging and Imag
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E,Vol.1909,Feb.,1993 12.「カラーのハードコピーのためのカラー全般写像技
術(Color gamut mapping techniques for color hardc
opy images)」,T.Hoshino,R.S.Berns,Proceedings of
the SPIE,Vol.1909,p152,Feb.1993 13.Castellano,「ディスプレイ技術ハンドブック(Hand
book of Display Technologies)」,Academic Press,19
92−ISBN−0−12−163470−5 16.J.Millman,J.,「マイクロエレクトロニクス(Microe
lectronics)」,ISBN 0−07−042327−X 17.KLI2103性能仕様(Performance Specification),Ea
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(Photo CD Systems:Technical Overview)」,Proceedi
ngs of IS&T 44th Annual Conference,Advanced Print
ing of the Paper Summaries for the Proceedings of
IS&T 44th Annual Conference,ISBN 0−89208−156−
2,IS&T,May 12−17,1991 19.(Johnson,PCD storage format)Melnychuck and Ba
rry,「フォトCDシステム:技術的展望(Photo Cd Syste
ms:A Technical Overview)」,Proceedings of IS&T 4
4th Annual Conference,Advanced Printing of the Pap
er Summaries for the Proceedings of IS&T 44th Ann
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−17,1991 20.S.Thurm,K.Bunge,and G.Findeis,「カラーオリジナ
ルから複写するためのコピー光量を求める方法と装置
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キストラシステム速度の決定と利用による写真露光パラ
メーターの最適化(Optimization of Photographic Exp
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的露光制御(Intelligent Exposure Control for Elect
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ための露光決定方法:最適修正レベルの概念(Exposure
determination methods for color printing:The conc
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(Method for Correcting Photographic Color Print
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の制約された修正を採用したデジタルカラー画像処理方
法(Digital Color Image Processing Method Employin
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42−28050−8 29.「ハロゲン化銀の潜像の電気的走査等の非標準型技
術によるセンサー記録情報の検索(Retrieval of senso
r recorded information by non−standard techniques
such as electrical scanning of silver halide late
nt image)」,L.Kellogg,米国特許4,788,131 30.「研究開示(Research Disclosure)」,November 19
92,Item 34390,Kenneth Mason Publications,Ltd.,Dudl
ey Annex,12a North Street,Emsworth,Hampshire P010
7DQ,ENGLAND発行 31.「研究開示(Research Disclosure)」,December 19
89,Item 308119,Kenneth Mason Publications,Ltd.,Dud
ley Annex,12a North Street,Emsworth,Hampshire P010
7DQ,ENGLAND発行 ステップ(1)−原情景パラメーターの撮影 原情景パラメーターの撮影は、物体の対数比視感度を
定量的に求めることのできる、情景内の物体の色調の値
を検知可能な任意の感光性エレメント即ちセンサによっ
て行われる。このセンサは、露光を制御する装置即ちカ
メラの中に設けられることが多い。カメラとセンサの例
としては、写真フィルムを使用したカメラやCCD(電荷
結合素子)型センサを使用した電子カメラ等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。カメラとセン
サはどんなサイズのものでもよい。
従来型の写真用のセンサは、ネガ又はポジフィルム、
半反射性フィルム、反射性フィルム等を含むハロゲン化
銀をベースとする写真材料であり、その中で最も一般的
な例はカラーネガフィルムである。従来型のフィルムと
印画紙は、カラー画像記録用材料の多層構造を具えてい
る。走査用に特に設計されたフィルムも適している。こ
のフィルムは、それが使用されるカメラのタイプに応じ
て、スプール、カートリッジ、その他の容器に入れられ
る場合、あるいは入れられない場合がある。このフィル
ムは、磁気又は電気的エレメント等の非感光性材料であ
ってもよい。情景の撮影は、現在入手可能な及び将来現
れるであろうすべてのハロゲン化銀型の感光性フィルム
と印画紙、フィルムを使用して行うことができる。潜像
を介して撮影を行う放射線感受性製品の場合は、その撮
影工程に、潜像の形成とその潜像を現像した得られる画
像の形成を包含している。
ハロゲン化銀型感光材料を使用するように設計された
すべてのカメラは、原情景のパラメータを撮影するのに
適している。好ましいカメラは、感光性エレメント上に
できるだけ均一な照明領域を作り、情景の均一な撮影を
可能にするようなカメラである。又、カメラは二次元又
は三次元の静止している又は動いてい画像を記録するも
のであってもよい。代表的なカメラは、35ミリ一眼レフ
型のものである。
ハロゲン化銀写真技術においては、情景はハロゲン化
銀のエマルジョンの粒子に潜像として撮影・記憶され
る。感光性エレメントの露光に続いて、又はそれと同時
に、記録情報は或るプロセスによって原情景のパラメー
タのより恒久的な表現に変換される。その工程は化学的
なものが代表的であるが、熱、磁気、光、電気等を利用
したものでもよい。得られた記録画像は、透明フィルム
が代表的なものであるが、反射性材料やその他の記憶媒
体であってもよい。従来型のハロゲン化銀写真技術に基
づく代表的な例は、35ミリ一眼レフカメラで露光したカ
ラーネガフィルムを使用し、引き続いてKodak(登録商
標)Flexicolor(登録商標)C−41(商品名)によって
化学的に現像を行い、光学濃度が変化した原情景の複製
を形成するものである。
フィルムや印画紙に記録された潜像分布を読み取るこ
とのできる電気的、化学的又は熱的プロセスを組み込ん
だスキャナを用いて、露光した感光性エレメントを走査
することによって、露光された感光素子によって撮影さ
れた情景パラメータを直接にアナログ又はデジタル的な
電子的表現に変換することも可能である。情景パラメー
タの撮影のためのこの機構は、文献5に示すような好適
な再生画像を形成するのにも適している。
一つ以上の感光性エレメントを具えた電子カメラによ
って情景を撮影することも可能であり、これらのエレメ
ントは半導体センサ、光電子増倍管、記憶蛍光体及びこ
れらと同じ機能を有する材料である。電子カメラは、セ
ンサの中の画像エレメント(ピクセル)の配列を利用し
て、原情景パラメータを撮影する。本発明に適する電子
写真技術は、文献2に詳細に記載されている。半導体セ
ンサには、光コンデンサ(全駒センサ:full frame sens
or)や光ダイオード(線間センサ:interline sensor)
等で代表されるCCDセンサが含まれている。線間センサ
は、電子的シャッタ作用を行う。
電子カメラはレンズエレメントとシャッタとを具え、
センサ上に情景の像を結ばせ、センサの露光レベルと露
光時間を制御する。このカメラは、静止又は動いている
二次元又は三次元画像を、アナログ又はデジタルモード
で撮影する。このタイプのカメラは、原情景の色調を検
知し、これを信号記憶に適した形式に変換する。この信
号は、カメラ自体又はその関連機器に磁気的、光学的、
電子的、化学的、生物学的に記憶される。電子的撮影の
好適例はKodak DCS電子カメラであり、情景は全駒型半
導体光コンデンサCCDセンサによって撮影され、その画
像は電子的RAMに一時的に記憶され、次いでカメラ内に
設けられた磁気ハードディスクに記憶される。RAM内の
画像データは転送され、磁気テープ、光ディスク、磁気
ディスク、磁気−光ディスク等の媒体に記憶されること
もある。
情景パラメータの記憶は種々のやり方で行われる。電
子的入力は、検索可能なやり方で恒久的又は半恒久的に
情報を記録する磁気的、光学的、磁気−光学的、生物学
的その他の記憶材料、RAM、半導体を用いて記憶された
画像データを構成する。記憶モードはアナログ式でもデ
ジタル式でもよい。磁気メモリの例としては、フロッピ
ーディスク、ハードドライブ、ビデオテープ等が挙げら
れ、原情景のパラメータは配向した磁気領域としてその
上に記憶され、磁気ヘッドを用いて書き込まれたり、検
索されたりする。好適な磁気メモリの一例は、PLI Infi
ntiy 88 RW/44(商品名)取外し可能型ハードドライブ
である。光学的メモリの例は光ディスクやレーザーディ
スク等であり、原情景パラメータは二進形式の孔として
これらの上に記憶され、光媒体での反射光によってこれ
を読み取った場合、或る波長域で光学的密度の変化が得
られる。この原情景パラメータはレーザ等の光照射手段
によって記録・検索される。好適な光メモリの一例はフ
ォトCDディスクである。磁気−光記憶装置は、読み取り
と書き込みの両方に、光学的並びに磁気的機構の両者を
含む別の記憶技術を利用している。磁気記録の好適例
は、再記録可能なPLI社(会社名)のModel Infinity 21
MB型(商品名)フロッピードライブであり、これは磁
気的書き込みと読み取りを使用すると共に、精密な整合
を得るために光学サーボ機構も使用している。磁気−光
記憶装置における光学的読み取りと書き込み手段の一例
は、DataPak社のMO−650型光ドライブであり、これは光
学的読み取りの際に磁場を適用している。半導体メモリ
は、EPROM(Electrically Programable Read−Only Mem
ory),EEPROM(Eraseable EPROM),強誘電体不揮発性R
AM(Random Access Memory),磁気バブルメモリ,カリ
フォルニア工科大学型生物チップNMOS(n−channel me
tal−oxide semiconductor)メモリ“ASSOCMEM"等を含
んでいる。このタイプのメモリは、電気的又は磁気的手
段によって画像のピクセル情報を記憶するのに半導体装
置を利用している。記憶情報を記録したり読み出したり
するのは、電気信号によって行う。好適な半導体メモリ
の一例は、文献2の第4章に記載のPCMCIA(Personal C
omputer Memory Card International Association)
(会社名)のフラッシュEEPROMその他の記憶装置であ
る。
アナログ又はデジタル形式の情景パラメータを記憶す
るには、記憶フォーマットが必要である。このフォーマ
ットは、如何にして画像を記憶し、どのように装置を操
作するかを詳細に述べている。例えば、或る画像は、JP
EG(Joint Photographic Equipment Group)の圧縮標準
(compression stadard)に従ってフラッシュEEPROMに
記憶されたり、フォトCDフォーマットに従ってKodak Ph
otoCD(登録商標)ディスク(光ディスク)に記憶され
る。記憶されている情景パラメーターを正確に検索する
ために、書き込み、読み取り作業の際にこのフォーマッ
トを知っておく必要がある。デジタル画像のフォーマッ
ト作業に用いられる好適例は、Eastman Kodak社のフォ
トCD(登録商標)である(文献9)。
原情景パラメーターを直接的に撮影する代わりに、以
前に撮影されて記憶された原情景パラメータにアクセス
することも可能である。これらのパラメータは二次元的
でも三次元的でもよく、又、静止又は動いている情景の
ものでもよい。原情景の好適な視覚認知再生画像を作成
するこの手段に必要な唯一のことは、原情景パラメータ
とアクセスした原情景の別の表現との間の関係が判って
いること、又はこの関係についての正確な推定が可能な
ことである。このアクセスされた別の表現の原情景は、
前述の方法を用いて幾つかの部分において原情景パラメ
ータを直接に撮影して得られたものである。原情景の別
の表現を得るための手段の好適例は、Giorgianniによっ
て教示されたフォトCDシステム(文献3)である。
原情景の代表的な描写的撮影の他に、この元情景は情
報メモリを介してアクセス可能な創作(コンピュータグ
ラフィック等)又は実際の情景のコンピュータによるシ
ミュレーションであってもよい。又、この原情景は、教
材、グラフィックデザイン、又は模様等の一部又は全体
で構成されていてもよい。上述のいずれのタイプの記憶
された情景パラメータであっても、元情景と記憶された
別の表現の間の関係が判っていれば、入力データとして
受入れ可能である。
原情景パラメータとアクセスした別の表現との間の関
係が判っているか、又はこの関係について正確な推定が
可能であれば、コンピュータによるシミュレーションも
原情景パラメータの別の表現の入力として受入れ可能で
ある。コンピュータシミュレーションによれば、原情景
パラメータを可視写像化する修正が定量化されている限
り、カラー、鮮鋭度、コントラスト等の原情景パラメー
タの如何なるものでも操作することができる。このコン
ピュータシミュレーションによる情景の表現は、通常、
コンピュータのRAMに記憶されるが、上に述べたような
任意の記憶媒体に記憶することもできる。コンピュータ
シミュレーションの例としては、Adobe Photoshop(商
品名)、Kodak Premier情景操作(商品名)、その他の
容易に入手可能なソフトによる操作があり、このソフト
は情景パラメータを定量化可能なやり方で操作する。
原情景パラメータの光学的表現の電子的表現への変換 原情景パラメータの電子的表現は、非電子的表現を変
換して作られる。例えば、露光され、処理されたカラー
ネガフィルムは微小濃度計を使用して光学的に読み取ら
れ、デジタル化された画像を形成することができる。光
学的な如何なる表現でも、定量化可能な変換方法に従え
ば、受入れ可能な元情景パラメータの中間的表現に変換
される。好適な写真媒体としては、透明フィルム、半透
明フィルム、反射性印画紙等があり、両者共ポジとネガ
の形で使用される。これらの光学的表現は、二次元的で
も三次元的でもよく、且つ静止でも動いていている情景
のものでもよい。
光学的走査はこの変換操作の一例である。走査は微小
濃度計、線型配列CCD等の装置を用いて行われる。光学
的な二次元又三次元的表現の走査は、一点ずつ、一線ず
つ又は一定面積ずつ走査する装置を用いて透過モード又
は反射モードで行われる。通常、微小濃度計は小さな照
明されたスポットを用いて、3枚の色付きフィルタによ
って、フィルムサンプルの透過光又は印画紙サンプルか
らの反射光を一点ずつ(ピクセル毎に)測定する。走査
プロセスは、一般的に、規則的なパターンに従って光学
的に表現された画像を走査して行われる。微小濃度計又
はCCDスキャナによって測定された電子信号は、通常、
アナログ信号である。必要に応じて初めのアナログ信号
は、走査装置の積分作用によって、又は走査作業に引き
続く工程でデジタル化される。フィルム走査の好適例
は、露光し処理されたカラーネガフィルムをPerkin−El
mer(会社名)の微小濃度計を用いて測定することであ
る。
光学的表現を電子的表現に変換するには、CCDスキャ
ナを用いれば迅速に行えるので、最も便利である。CCD
スキャナは一列のピクセルを一度に走査することがで
き、更に二次元CCDセンサーを使用すれば画像領域全体
を走査することができる。CCDによる走査技術は、文献1
7と2に記載されている。CCD走査のための好ましい装置
は、Kodak PhotoCD Imaging Workstation(商品名)に
組み込まれているKodak KLI−2103型線型画像センサ
(商品名)である(文献18)。
走査された情景は、前述の記憶媒体のいずれかを使用
して記憶される。この表現はアナログ又はデジタル信号
として記憶される。
アナログ/デジタル変換 信号処理にはアナログ又はデジタル信号が関与してい
る。アナログ信号はサンプリングされ、シグマ−デルタ
変調法、並列比較器、積分変換器、逐次近似法、デュア
ルスロープ、エラーフィードバック付きの二進計数法等
のアナログ/デジタル変換技術を使用してデジタル信号
に変換される。アナログ信号は、二つの値の間のアナロ
グ信号のすべての値を一つのデジタル値にまとめること
によって、デジタル的表現に変換される。アナログ信号
における殆どの無限値は、デジタル信号において有限個
の値に写像される。情景パラメータ値の個数を減らすこ
とは、デジタル画像処理にとって利益になることが多
い。しかし、アナログ信号は、価値のある情景情報を喪
失することなくデジタル化される必要がある。従って、
デジタル定量化は充分な解像力を以て行われ、画像品質
が維持されるようにする必要がある。256以上のグレー
レベルを採用して良好な画像データを得るのが普通であ
るが、これよりもずっと少ない数でもよい。
デジタル信号のアナログ信号への変換はハードを利用
すれば簡単であり、エラーフィードバックやコンパレー
タの技術により、又は二進電流を合計することによっ
て、又は梯子型抵抗体等によって行うことができる。こ
の変換は、デジタル化されるべきアナログ電圧を、抵抗
値がその前の抵抗体の抵抗値の二倍になっている一群の
抵抗体に選択的に付与し、出力電圧を入力電圧と比較す
ることによってデジタル信号から最良のアナログ信号を
再生するものである。この変換の一例は、LCD(液晶表
示)技術を用いる画像の形成である。文献16には、本発
明に好適な他のデジタル/アナログ変換の方法が記載さ
れている。
デジタル信号を他のデジタル信号に変換することも可
能である。例えば、1024のグレーレベルからなる画像を
256のグレーレベルからなる画像に変換することができ
る。この変換は、画像処理の時間を短縮するのに役立
つ。
アナログ信号を他のアナログ信号に変換することもで
きる。その例は、アナログ形式のRGB信号を、CRT(ブラ
ウン管)上に表示するためにアナログ形式のNTSC(米国
テレビ標準)信号に変換する場合である。
ステップ(2)−原情景パラメーターと可視再生パラメ
ーターの間の所望の変換の実行 信号処理 信号処理は、原情景パラメーターから好ましい可視再
生画像パラメーターへの変換における重要なステップで
ある。原情景の好ましい可視再生画像を得るための種々
のプロセスに対して、種々の信号処理が行われる。カラ
ーネガフィルムに撮影された情景パラメーターからデジ
タル再生用パラメーターを作成するのに適しているの
は、コダックフォトCDシステムである。これは、(1)
露光されて処理されたカラーネガフィルムを走査し、
(2)デジタル化された信号をコダック社のPIWを使用
して標準型のフォトCDフォーマットに変換し、(3)こ
のフォトCDの画像をデジタル信号処理して、コダック社
のXL7700型プリンタによって、所望の情景写像による原
情景の可視再生画像を形成するものである(図12)。し
かし、これは、好ましい情景再生画像を形成する一方法
に過ぎない。
静止又は動いている二次元又は三次元画像に対しても
信号処理を行うことができる。この信号処理は、光学
的、デジタル的及び化学的領域で行うことができる(文
献5〜10)。撮影された原情景のパラメータが好ましい
再生画像に変換される経路に応じて、これらの技術の一
部又はすべてを使って好ましい可視再生画像を得ること
が可能である。例えば、二次元カラーネガフィルムを用
いて原情景パラメータを撮影するのに、6×7cm型のカ
メラを使用することができる。フィルムの化学的現像の
際にハロゲン化銀のエマルジョンが使用され、フィルム
の中に組み込まれた画像調整用発色剤の作用によって、
鮮鋭度と色彩の両方共に優れた化学的に作られた光学的
再生画像がネガフィルムに形成される。次にこのネガ
は、Kodak Premierスキャナの線型配列CCDによってデジ
タル化され、情景のデジタル画像を形成する。このデジ
タル画像は、次にPremier workstation(商品名)を使
用して変換され、これを通過して出て来た4×5のネガ
フィルムから不鮮明な銀マスクが作られた後、16×20の
カラーネガ印画紙上に光学的にプリントされて、所望の
好ましい可視再生画像が形成される。この例は、Kodak
Premier(会社名)システムを使用する点ではかなり一
般的であるが、ワークステーションによってデジタル的
に鮮鋭度の向上が行われている点が異なっている。
信号処理は、電子カメラの場合のようにカメラによっ
て、化学的処理の場合のようにフィルムの現像の際に、
或いはフィルムの走査に伴って、又は撮影された画像が
ピクセル化された後にコンピュータ内で、或いは最終的
な画像形成プロセスの一部として行われる。信号処理は
上述の範疇の一つ又はその幾つかを組み合わせて行うこ
とができる。
化学的処理 化学的処理はハロゲン化銀の画像形成材料の現像の一
部として、これに必然的に伴うものである。画像の現像
の際に、最終的に得られる記録画像の色調、カラー、鮮
鋭度、粒度に影響を与える記録画像を作成するために現
像剤はフィルムに組み込まれたり又は処理液中に入れら
れた化学薬品と共に作用する。化学的現像を伴う連続ス
テップにおいて中間フィルム(intermediate film)、
中間ネガフィルム(internega film)、中間ポジフィル
ム(interposi film)を使用する場合にも、これらの影
響がある。例えば、35ミリカメラ内のKodak Lumiereカ
ラーポジフィルム(商品名)に、潜像として原情景パラ
メータを撮影することが可能である。このフィルムのE
−6化学処理の際に、現像剤がフィルムに組み込まれた
薬品と共に作用して、鮮鋭でカラーの良好なフィルムが
得られる。このポジフィルム画像は、次に中間ネガカラ
ーフィルム上に接触プリントされて反転画像となり、ポ
ジカラーフィルム上に記録された画像の色調写像が変更
され、次いで該記録画像における不正確なカラーが修正
される。次に中間ネガフィルム上の画像は中間フィルム
上に接触プリントされ、中間フィルムの画像がカラー引
伸し機でKodak Edge color印画紙(商品名)にプリント
された場合、鮮鋭でカラーの良好な可視再生画像が得ら
れるように、記録画像の色調写像が変更される。
いわゆるインスタント写真の場合には、化学的処理及
び色調取扱いは同時プロセスで行われる。インスタント
写真においては、情景の潜像の記録はカメラの露光の際
に行われる。露光されたフィルムは、フィルムパッケー
ジに組み込まれた現像剤によって、直ぐに又はその後に
処理される。この現像プロセスによって、露光した原情
景の潜像は記録情報となり、フィルムのエマルジョン層
に直接に、又は画像に合わせて放出された染料の移動に
よって、所望の色調を有する可視再生画像を形成する。
このプロセスによる最終画像のカラーと鮮鋭度は良好な
場合もそうでない場合もある。
光学的信号処理 情景エレメント同士の間に原情景と全く同じ空間関係
を有する、露光写真フィルムの場合のような情景のパラ
メータに対しては、所望の可視再生画像を得ると同時に
鮮鋭度等の他の特性も良好にすることのできる光学的処
理を行うことが可能である。例えば、原情景パラメータ
がカラーネガフィルム上に撮影されている場合、最終的
な可視再生画像は、通常、画像形成レンズを用いたり、
接触によってこのネガをカラーネガ印画紙上に光学的に
プリントすることで得られる。中間写真材料を用いて原
情景パラメータを変更し、好適な可視再生画像を形成す
ることができる。これらの中間材料には、色調の再生及
び鮮鋭度の再生を調節するのに通常使用されている、先
鋭なものと先鋭でないものの両方を含むマスク、並びに
再生画像のカラー、色調及び鮮鋭度等の異なる情景パラ
メータを調節すると同時に、ブルーの艶消しやモンター
ジュを用いて特殊な効果を導入するのに使用される中間
フィルム、中間ネガフィルム、中間ポジフィルムが含ま
れる。これらの中間フィルム、中間ネガフィルム、中間
ポジフィルムによるステップは、適宜な数、適宜な程度
に組合せることができ、これによってフィルムによる所
望の可視画像が得られる。
更に、ネガフィルムと印画紙の間でプリント用光線を
選択的に阻止することによって、露光量を情景各部で変
化させる覆い焼き(dodging)や焼き込み(burning)等
の非接触型プリント工程で行われる、空間的変化を有す
る光学的処理がある。
文献1はこれらの効果をもたらす処理について詳しく
述べている。ここに挙げた例では、処理は光学的に行わ
れているが、これらの変換は、すべてデジタル的にも行
えることを理解すべきである。これらの技術はAdobe Ph
otoshopのようなソフトを用いて人手で行うことができ
る。
再生画像のパラメーターに影響を及ぼす光学的変換
は、「フーリエ光学の紹介(Introduction to Fourier
Optics)」,J.W.Goodman,McGraw−Hill,1968に述べられ
ているような最終可視画像の外観を変えるフーリエの技
術も含んでいる。例えば、画像がCCDセンサに捉えられ
る前に、画像を光学的に低域濾過することは非常に一般
的である。高周波データを除去することによって、折り
返し雑音が防止される。
デジタル又はアナログ信号処理 ピクセル化された画像の場合、撮影された情景パラメ
ーターを変更して、可視再生画像に好ましい色調を含む
所望の特性を与えることができる。これらの変換は、画
像ピクセルがデジタルデータとして記憶されているか又
はアナログデータとして記憶されているかに応じて、デ
ジタルモード又はアナログモードで行われる。数学的処
理が異なるが、それらの原理は同一である。文献5〜10
には、アナログ及びデジタル処理に使用される多数の技
術が示唆されている。
デジタル又はアナログ処理は画像全体又は画像の一部
について行われ、所望の最終可視画像が得られる。単一
画像、複数画像又は画像群全体について電子的な処理が
行われる。この処理はカラー記録毎に別個に行ってもよ
いし、複合カラー記録処理として行うこともできる。パ
ラメータの一次元又は多次元ルックアップ表(LUT's)
が処理に使用され、所望の計算を行う。別のやり方とし
ては、一次元又は多次元マトリックスがcan数式として
計算処理中に使用されうる。処理の際にコンボリューシ
ョン(convolutions)を取り入れることもできる。
上述のタイプの特別な変換は、ハーフトーンのプリン
ト処理を用いて最終画像を形成する場合に、可視再生画
像を得るのに必要である。
画像データの圧縮及び復元もデジタル又はアナログ処
理に含まれる。処理工程において画像データを異なる変
換媒体間で転送することができる。
ピクセル化されて記録された画像についての電子的処
理のデジタル又はアナログモードは最良の画像を形成す
るために単一の撮影情景、一組の撮影情景又は関連する
一連の撮影情景によって行われうる。文献20に教示され
ているように、一連の撮影情景を解析することによっ
て、カラーバランスに関して更に優れた可視再生画像を
形成することができる。
最も望ましい電子的処理は、自動的、半自動的、ユー
ザー選択型、オペレーター介入型、学習アルゴリズム型
のものから選択される。好ましい色調の可視再生画像を
形成するためには、原情景からピクセル化入力再生画像
への変換の際の公知の色調写像と最終画像形成の際のプ
リント形成のためのハードと媒体に固有の色調写像に基
づいて、アルゴリズム中に特殊な色調写像を組み入れる
ことが必要である。しかし、カラーや鮮鋭度の増強等の
その他の好ましい操作もこれらの電子的操作に含まれて
いる。
原情景の最も好ましい可視再生画像は、原情景のダイ
ナミックレンジによって決まる。本明細書の色調写像の
基準が教示しているように、色調写像の窓が原情景の好
ましい再生画像を与えるが、最も好ましい可視再生画像
のための色調写像は規定された境界内に入っている。し
かし、その実際の位置は原情景によって決まる。例え
ば、霞んだ情景は、一般的に最も好ましい再生画像のた
めの基準の上部境界の近傍の色調写像を必要としている
が、明るくはっきりと照明された対象物の場合には、一
般的に基準の下部境界の近傍の色調写像を必要とする。
特定された基準内に入る最良の色調写像を選択するに
は、分類アルゴリズムが必要である。
好適な分類アルゴリズムには種々の形式のものがあ
り、ヒストグラム、値域、分布に基づくパラメータ、記
録・変換された画像ピクセル値のすべて又は一部の組の
分布の変換関数等が含まれるが、これらに限定されるも
のではない。例えば、原情景のダイナミックレンジを、
累積ピクセル対数露光濃度分布における5番目と95番目
の百分位数の対数露光濃度の間の差によって規定しても
よい。この対数露光濃度の差が1.5より大きい場合に
は、好適写像窓の底部に近い位置の写像によって、最も
好ましい最終可視再生画像が得られる。この差が1.5よ
りも小さい場合には、好適写像窓の上部に近い位置の写
像によって、最も好ましい最終可視再生画像が得られ
る。
デジタル画像作成用プリントシステムの分類アルゴリ
ズムは、最も好ましい画像を得るのに少し異なる色調写
像を選択するように構成されている。分類のための入力
は情景パラメータ又は撮影条件である。こうして、選択
された色調写像を準備して、光学的プリントの際に、代
表的な粗い又は細かいプリントの平衡走査又は事前走査
を用いて異なる濃度特性を有する二つ以上のプリント材
料から情報を得て最良の画像を形成することができる。
このプロセスは二つ以上のプリント材料搬送システムを
必要とする。幾つかの撮影条件又は温度、露光時間、光
源、ズーミング等の制御可能なパラメータに応じて変化
する濃度特性を有する単一のプリント材料のみを用い
て、単一プリント材料のプリンタによって最良の情景再
生画像を形成することも可能である。複数プリント材料
用のプリンタにおいて両方の方法を組み合わせて、解像
力を大きくして最良の再生画像を得ることも当然可能で
ある。
情景の撮影条件に応じたカメラのパラメータを含んで
いる原情景パラメータに随伴する情報は、信号処理アル
ゴリズムのための有用な入力を提供する。この有用な情
報には、情景照明のタイプ、フラッシュ出力、フラッシ
ュが被写体に直接向けられたか間接的に照射されたか、
フラッシュのパワーが充分で被写体が適正に照明された
か等のフラッシュのパラメータ、カメラの絞りの値、カ
メラの露光時間、情景の向きが、単独で又は組合せて入
っている。カメラはこの情報を利用して、Wheeler又はB
aumeister(文献21,22)が教示しているように、フィル
ム即ちセンサを最適に露光させて、信号処理段階に使用
される最良の情景の撮影を行う。
信号処理のその他の部分は、適正な可視再生画像のカ
ラーバランスの決定である。これは、如何なる種類の画
像の場合にも最も望ましい画像データが得られるように
行われる。最終的な再生画像カラーバランスは、カメ
ラ、スキャナ、コンピュータ、可視再生画像形成装置で
の処理によって決められる。代表的な写真フィルム処理
の場合には、プリントのカラーバランスを決めるのに使
用される走査は通常はそこでは行われないが、電子画像
のデータを形成するのに使用されるピクセル化プロセス
を用いてそれを行うことができる。情景バランスアルゴ
リズムについては、文献23に述べられている。
再現(Rendering) 再現は入力された電子的、磁気的、光学的データを変
換して、出力装置と媒体の情景パラメータ操作特性に合
わせ、所望の可視再生画像が得られるようにする行為で
ある。再現は、化学的、磁気的、光学的、電子的、生物
学的手段を利用して所望の変換を行う。再現は信号処理
の一部、最終画像形成プロセスの一部として行われ、又
は画像再生プロセスの別のステップとして行われる。
再現の一例として、カラーネガフィルム上に撮影され
た原情景パラメータのカラーネガフィルム原撮影を走査
することによって得られた標準型フォトCD信号処理の結
果と補助処理の結果とは、前記好適可視再生画像の電子
的なデジタルデータを作成する。この電子的画像の染料
熱転写型ハードコピーを得るためには、熱転写プロセス
の非線型特性を精確に補償するように、フォトCD上のデ
ータを修正する必要がある。これは、情景データを電気
的な信号に変換して熱プリント装置の加熱エレメントに
供給し、転写を行うものである。転写効率は加熱エレメ
ントに供給される電圧の線型関数ではないので、原情景
の所望の可視再生画像が得られるように、この電気信号
の非直線性を考慮する必要がある。再現に関しては、文
献12に詳細な記載がある。
ステップ(3)−可視再生画像の形成 従来型光学的プリント 原情景の可視再生画像は、写真フィルムをハロゲン化
銀の写真印画紙その他の感光紙上に光学的にプリントし
て作ることができる。このプリントプロセスは加法混色
又は減法混色によってに行われ、写真材料にはネガとポ
ジのタイプがある(ネガフィルムはネガ用印画紙と共に
使用され、ポジフィルムはポジ用印画紙と共に使用され
る)。好ましい最終可視再生画像を得るためには、得ら
れた画像が所望の色調再生特性を有するように、プリン
トされるフィルムに対する印画紙の応答特性を考慮する
必要がある。従来の光学的プリントについての詳しい情
報は、Huntの文献1を参照されたい。好適な一例におい
ては、原情景パラメーターを35ミリ一眼レフを使用して
Kodak Gold+100フィルム(商品名)に撮影する。この
フィルムは、Kodak Create−a−print型プロセッサ
(商品名)を用いてKodak Edge印画紙(商品名)上にプ
リントされた場合に好ましい最終プリント再生画像が得
られるように構成されているポジ型中間フィルム上に露
光される。好ましい最終再生画像は、この中間フィルム
をKodak Edge印画紙(商品名)上にプリントすることに
よって得られる。Kodak Duratans(商品名)等の半透明
材料、又は投影即ち照明ディスプレー用に構成された透
明フィルム上にプリントすることもできる。
感光性材料への電子的プリント ハロゲン化銀写真材料、その他の感光性材料を電子プ
リントプロセスに使用して、高品質の再生画像を得るこ
とができる。この感光性材料は、透明フィルム、反射性
印画紙、又は半透明フィルム等である。これらの材料
は、種々の光源から得られる可視光や赤外線によって露
光される。これらの材料は代表的な写真仕上機器用に構
成されたり、又は3M社で製造されている特殊設計の3台
の赤外線プリンタで使用される印画紙のような特殊仕様
のデジタルプリント機器用のものを含んでいる。この感
光性材料は、入射光の三つの原色のスペクトル領域に応
答する。代表的なものは、赤(600〜720nm),緑(500
〜600nm),青(400〜500nm)の光である。しかし、三
種類の異なるスペクトル感受性を有するすべての組合せ
も使用可能である。これらには、緑、赤、赤外線の組合
せ、赤、赤外線1、赤外線2の組合せ、異なる波長の三
種類の赤外線の組合せ等が含まれる。又は、マゼンタ、
イエロウ、シアンを発色させる赤、緑、青に感光する材
料等の可視光の三原色の波長に感じる材料を仮に感光さ
せておいて、露光のための光の色が補色の画像を発色さ
せないようにしてもよい。プリントプロセスは、すべて
のピクセルを順次に露光させたり、一列のピクセルを同
時に露光させたり、又は画像内のすべてのピクセルを同
時に露光させることによって行われる。
感光性材料にプリントを行うのに使用される装置は、
CRT、LED、LVT、LCD、レーザ等の制御された光を発生す
ることのできる装置を含んでいる。これらの装置に関し
ては、文献2に詳しく述べられている。これらすべての
装置は、感光性材料の中の二層以上の感光層を露光させ
て、カラー画像を作る能力を有する。これらの装置は、
その立脚している技術に主たる差を有する。
CRTプリンタは照明された蛍光スクリーンを使用し、
写真材料を接触又はレンズによる像形成によって露光す
る。代表的なものとしては、カラーフィルタを使用し
て、光の純度を高めた露光用の3色の光が順次に露光さ
れる。この露光プロセスは単一ステップ又は複数のステ
ップで行われる。CRTプリンタの例としては、AGFAデジ
タルプリントシステムやコダックPCD6600デジタルプリ
ントシステムが挙げられる。
LEDは一般に三つの異なる波長の発光ダイオードから
なり、写真材料中の三つの異なるカラー記録を選択的に
露光できる。LEDプリンタの例としては、FUJI Pictogra
phyシステム(商品名)の初期の型が挙げられる。
ライトバルブ技術(LVT)はピクセルデータを感光性
材料に書き込むのに使用される。この装置はフィルタ付
きのタングステン電球等の二つ以上のカラー光源をベー
スにし、その出力は細いビームに収斂してライトバルブ
によって迅速に変調される。ライトバルブは、電圧が付
与されると屈折率が大幅に変化する光学的材料である。
フィルタされた光は、感光性材料中の異なる感光層を選
択的に露光させる。LVTプリンタの例としては、Light V
alve Technologies Model 162OB(商品名)等が挙げら
れる。
LCD装置も電子的カラー画像を形成するのに使用さ
れ、感光性ハードコピー材料を露光させる。液晶ディス
プレイは、通常、光透過性が電気的に制御可能な偏光子
と液晶とのサンドイッチからなるが、Raychemの分散型
液晶材料等の別の技術では偏光子がなくても同じ機能を
有する。その他のLCD技術の応用例は、「フィールド制
御されたネマチック微小滴からの光の散乱(Field cont
rolled light scattering from nematic microdroplet
s)」,Appl.Phys.Lett.,48,p27,1986に開示されてい
る。色付きフィルタが小さな隣接する領域に配列された
り、深さ方向に積み重ねられたりしている。代表的なLC
Dコントローラは、個々のピクセルの赤、緑、青の透過
性を適宜に設定/調節し、入力されたカラーと輝度を表
示する。この光変調器は、文献28に記載されているよう
に感光性材料をピクセル毎に露光させて、可視再生画像
を形成する。
レーザープリンタは、一つ以上のレーザから照射され
る細い照射ラインによって感光性材料中の感光性材料を
選択的に露光してカラー画像を作成する。レーザはどん
な種類のものでもよい。高速プリンターにはガスレーザ
が多く使用されているが、それは光出力が大きいからで
ある。カラー用レーザープリンタの一例は、FUJI Picto
graphy 3000型プリンタ(商品名)であり、これは二つ
の赤外線レーザーダイオードと一つの赤レーザーダイオ
ードを使用して、特殊な感光紙を露光するものである。
非感光性材料への電子的プリント 非感光性画像作成材料は電子的プリントプロセスに適
し、高品質の再生画像を得ることができる。このプリン
トプロセスは種々の技術に基づいている。画像形成の方
法は、ハーフトーン、連続トーン、又は材料の完全移転
等のモードがある。画像形成材料は、透明フィルム、反
射性印画紙、半透明フィルム等である。これらの材料
に、熱転写、インクジェット、ワックス、電子写真、そ
の他の技術によってピクセルを書き込んで画像を形成す
る。これらのプロセスは、二種類以上の色材を用いて情
景の再生カラー画像を形成する。色材は、染料、トナ
ー、インク、その他の恒久的又は半恒久的な色付け材料
である。この種のプリントに関する詳細は、文献2を参
照されたい。熱転写プリントは、ピクセルの加熱による
染料の移転に基づいている。熱転写プリンタは、ピクセ
ル化された画像情報を受入れて必要に応じて該入力情報
からピクセル毎のカラー画像を作成できるようにプリン
タを制御するコントローラと、ピクセル毎に熱を発生す
る機構と、異なる色相を有し、適用される熱量に応じて
画像材料に移転可能な二種以上の染料と、制御しながら
該染料を吸収又は吸着する画像材料とで構成されてい
る。熱は、電気的に抵抗体等の加熱エレメントにより、
又は光の吸収により、又はその他の任意の熱発生プロセ
スによって生じる。プリンタは、個々のピクセル、列毎
のピクセル又は領域毎のピクセルの書き込みによって画
像を作成する。画像作成に使用される機器の好適例は、
Kodak XL7700型染料熱転写プリンタ(商品名)であり、
抵抗体ヘッドを使用して一度に一列毎のピクセルを三つ
の染料含有フィルム(シアン、マゼンタ、イエロウ)か
ら反射性印画紙に順次に移転させる。文献2には更に詳
細な説明が記載されている。
インクジェットプリントは、溶剤に分散した二種類以
上の顔料又は染料源(インク)を使用し、シート(反射
性印画紙、透明フィルム、半透明フィルム)上に画像を
形成する。超音波、圧電気、その他の機構を使用してピ
クセル毎に微小液滴を噴射することにより、顔料は画像
材料に移転される。最終画像は個々のピクセルを順次に
付与することによって、又は一列毎のピクセル、一定領
域毎のピクセルを同時に付与することによって形成され
る。インクジェットプリンタの例としては、Hewlett Pa
ckerd HP1200C(商品名)及びCanon CJ10等(商品名)
が挙げられる。
ワックスプリントは、ピクセル毎の加熱による染料の
移転に基づいている。この移転は、代表的にはハーフト
ーンプロセスを使用して行われる。ワックスプリンタ
は、ピクセル化された画像情報を受け取り、該入力情報
から必要に応じてピクセル毎にワックスを形成すること
のできるコントローラと、ピクセル毎に熱を発生させる
機構と、異なる色相を有し、適用される熱量に応じて画
像材料に移転可能な二種以上の染料と、制御しながら染
料を吸収又は吸着する画像材料とで構成されている。熱
は、電気的に抵抗体等の加熱エレメントにより、又はそ
の他の任意の熱発生プロセスによって生じる。プリンタ
は、個々のピクセル、列毎のピクセル又は領域毎のピク
セルの書き込みによって画像を作成する。画像作成に使
用される機器の好適例は、Tektronix Phaser 2000プリ
ンタ(商品名)であり、抵抗体ヘッドを使用して一度に
一列毎のピクセルを四つのワックス含有フィルム(シア
ン、マゼンタ、イエロウ、ブラック)から反射性印画紙
に順次に移転させる。文献27には更に詳細な説明が記載
されている。
電子写真プリントは、ピクセル毎のカラートナー粒子
の静電的な付与に基づいている。二種類以上の色相を有
するトナー粒子を順次に付与してカラー画像を作成する
必要がある。書き込み対象である各カラー記録に対し
て、光導電体が順次に露光される。各露光の後に、光導
電体には、トナー粒子と光導電体との間の電気的吸引力
によって露光の程度に比例してトナーが付着する。この
トナーは次に紙に移転し、熱と圧力によって紙に融着す
る。電子写真プリンタの好適例は、Canon CLC500(商品
名)である。
画像形成のためのグラフィックアート用プリンタは、
一般的にハーフトーンプリントを利用している。この装
置は四種類以上のインクを使用し、これを順次に付与し
て連続的に出現する画像を作成する。このグラフィック
アート用プリンタの好適例は、Kodak Approval digital
color proofer(商品名)であり、これはレーザーを使
用して四種類の染料を局部的に加熱してシートに移転さ
せる。ハーフトーンプロセスはこの装置に使用されてい
る。少量のプリントを行う場合、電子写真プロセスがよ
く利用される。一つの例は、KODAK Color Edge Copier
System(商品名)である。これらの電子写真プリントは
三種類以上のインクを使用することができる。
電子ソフトディスプレイ ハードコピーの可視画像の他に、従来の画像よりもこ
のハードコピーと同程度に優れた投影画像を形成するこ
とも可能である。この種の画像を形成するには、種々の
技術を用いることができる。これらの技術は、二種類以
上の色光を用いてカラー画像を形成するものである。Hu
nt(文献1)に記載されているように、三原色の任意の
組合せが可能ではあるが、代表的なものとしては、これ
らの色光は赤、緑、青である。好ましい可視再生画像を
形成するのに使用される装置は、CRT、LCD、EL(Electr
o−Luminescence)、LED、ライトバルブ、レーザー、プ
ラズマディスプレイパネル等の、二種類以上のカラーに
よるピクセル毎の照明が可能な照明装置である。画像
は、装置内に表示されたり、投影やバックライトによっ
て表示される。多くの装置は、物理的に機械的ユニット
の一部であるスクリーンやディスプレイ領域に画像を形
成する。しかし、観察者の背後又は前方から光線の形の
画像を、観察者の前方のスクリーン上へ投影したり、反
転画像を観察者に向かって、観察者と投影装置との間の
スクリーン上に投影することによって、画像を形成する
ことも可能である。
CRTディスプレイは、電子ビームによってピクセル毎
に励起させられる二種類以上の蛍光体を使用している。
CRT管は、小さな(ピクセル)サイズの電磁的に制御可
能な2本以上の電子ビームからなり、ビームは空間的に
変位可能であり、その強度を変調することによって、管
の一端のスクリーン上に塗布されている赤、緑、青の蛍
光体を選択的に励起させて画像を形成する。蛍光体コー
ティングへのビームの入射はマスクによって制御され、
赤、緑、青の蛍光体は赤、緑、青の電子ビームコントロ
ーラによって発光させられる。CRT装置に関する更に詳
しい情報は、文献13、28を参照されたい。これの好適例
はSony Trinitron CRTである。
LCD装置は、カラー電子画像を形成するのに使用され
る。液晶表示装置は、一般的にはその透過性が電子的に
制御可能な偏光子と液晶のサンドイッチからなるが、偏
光子を持たなくてもRaychemの分散液晶材料等の別の技
術は同じような機能を有する。「フィールド制御された
ネマチック微小滴からの光の散乱(Field controlled l
ight scattering from nematic microdroplets)」,App
l.Phys.Lett.,48,p27,1986に述べられているシステムを
採用してもよい。カラーフィルタが小さな領域に列状に
配置され、又は深さ方向に積層されている。LCDコント
ローラは、個々のピクセルと連携する赤、緑、青の透過
性を適宜に設定/調節して、入力されるカラーと輝度を
表示する。この光変調手段は、感光性材料をピクセル毎
に露光して好ましい可視再生画像を形成する。LCDに関
しては文献13と28に記載されており、その好適例はShar
p LCDスクリーン(商品名)である。
LED技術は、三色画像を投影することによって画像を
形成することができる。LED表示装置は、代表的には
赤、緑、青の異なる波長の三つの発光ダイオードから構
成されている。LEDディスプレイの一例は、Planar Cor
p.(会社名)の発光ディスプレイである。
プラズマ技術も画像形成に使用可能である。プラズマ
スクリーンは、ガスの充満したセルからなるピクセルを
有する。電圧が各セルに印加されると発光する。この種
の装置は、所望の色の可視光蛍光体を含んだUVプラズマ
発生セルで構成されていることが多い。カラー画像の場
合には、スクリーンを構成するセルに、異なる三つの色
の蛍光体が使用されている。プラズマディスプレイの一
例は、IBMモニタ(商品名)である。
好適な実施例 写真フィルム/光学的プリント/印画紙 好ましいハードコピー型可視再生画像を得るための方
法とシステムの一つは、ハロゲン化銀のネガフィルムを
使用して、従来型のカメラによって原情景パラメータを
撮影する(このプロセスのステップ1)ものである。好
ましいフィルムは、市中で現在使用されているカラーの
ネガフィルムに類似した濃度特性を有すると共に、情景
の対数露光に対して直線的に変化する、フィルムの露光
の上下域を含む広い対数応答領域を有する。この好まし
いフィルムの付加的な望ましい特長は、それが最終的な
プリント画像において輝くような活き活きとしたカラー
を生じるための化学的現像プロセスにおける強いカラー
強調を提供することである。変換ステップ(ステップ
2)は印画紙の感光応答性に組み込まれており、カラー
ネガフィルムをカラー印画紙上に光学的にプリント(ス
テップ3)すると、好ましい可視再生画像の選択的色調
写像が得られる。この例では、ステップ2と3が一つに
まとめられているので、特別なカラー印画紙の応答特性
が必要である。
写真フィルム/デジタル化/変換/デジタルプリント 好ましいハードコピー型可視再生画像を得るためのそ
の他の方法とシステムも、ハロゲン化銀のネガフィルム
を使用して、従来型のカメラによって原情景パラメータ
を撮影する(このプロセスのステップ1)ものである。
このフィルムを化学的に現像した後、フィルムは走査さ
れて原情景パラメータのデジタル化されたデータが得ら
れる。Kodak PhotoCD(登録商標)スキャナを使用し
て、好ましい走査が行われる。
デジタル化された画像はその形で記憶され、又はKoda
k PhotoCD(登録商標)システム等によって更に処理さ
れて標準形式の画像を形成する。このKodak PhotoCD
(登録商標)は好適な記憶機構を提供するが、他の光学
的、磁気的、磁気−光学的、その他の記憶モードも同様
に使用できる。更に、デジタル化された画像は、それが
記憶される前又は後のいずれでも、再生画像の好ましい
色調写像に変換可能である。原情景画像への忠実度を維
持するための好ましい方法は、原情景撮影パラメータを
記憶することである。種々の源から得られた画像を標準
化するために、Kodak PhotoCD(登録商標)を使用して
標準形式に修正した後にデジタル画像を記憶することが
望ましい。これによって所望の「選択的色調写像」(こ
れは通常は原情景によって変化するが)を形成するのに
最大の融通性が得られるので、殆どの場合、デジタル画
像が記憶された後に変換(ステップ2)を行うことが望
ましい。
原情景パラメータを撮影し、画像をデジタル化した
後、画像はステップ2によって変換されて、デジタル形
式の好ましいハードコピー形式の可視画像を形成する。
これは、原情景の撮影に使用されたフィルムの濃度特性
とカメラのフレア特性に基づいて行われる。最も好まし
い変換においては、撮影された情景パラメータに含まれ
ている情報を使用して、原情景のダイナミックレンジが
低いか中程度か高いかを決め、次に、それぞれ、上部境
界の近傍、中心域、下部境界の近傍の「選択的色調写
像」を経由する経路に基づいて最も好ましい再生画像を
形成する。
ステップ3においては、デジタルプリントによってハ
ードコピーを作成する前に、プリンタとプリント用材料
の個々の特性に合わせて、変換されたデジタル画像に対
して再現修正が行われる。ハードコピー作成ステップ
は、カラー印画紙を用いて、三色CRTプリンタ又は三色
レーザープリンタによって行われる。光に基づくこれら
の二つのプリントプロセスは、非常に高品質のハードコ
ピー画像を高速で作成する。熱、ワックス、インクジェ
ット等の他のプリントプロセスも、高品質画像の形成に
使用可能である。
デジタル画像撮影/変換/デジタルプリント 要求される好ましいハードコピー形式の可視再生画像
を得る第3の方法は、電子式デジタル画像カメラを使用
して原情景パラメータを撮影すること(ステップ1)で
ある。このようなカメラの一例はKODAK DCS電子カメラ
(商品名)であり、半導体全駒型光コンデンサCCDセン
サを用いて情景を撮影し、画像を電子RAM内に一時的に
格納し、次にカメラ内に設置された磁気ハードディスク
上に記憶する。
カメラのRAM内の画像データを転送して磁気テープ、
光ディスク、磁気ディスク、磁気−光ディスク等に記憶
することもできる。デジタル情景パラメータをこの形式
で記憶してもよく、又は更にKodak PhotoCD(登録商
標)システム等によって処理して標準形式の画像として
から記憶してもよい。Kodak PhotoCD(登録商標)シス
テムは記憶機構として適しているが、他の光学的、磁気
的、磁気−光学的記憶モードも同様に使用可能である。
更に、デジタル化された画像は、記憶の前又は後に再生
画像用の選択的色調写像に変換される。原情景画像への
忠実度を維持するための好ましい方法は、原情景撮影パ
ラメータを記憶することである。種々の源から得られた
画像を標準化するために、Kodak PhotoCD(登録商標)
は標準形式に修正した後にデジタル画像を記憶するため
に望ましい。多くの場合、通常は情報に依存する所望の
窓内に最も望ましい色調写像を形成するのに最大の融通
性が得られるので、デジタル画像が記憶された後に変換
(ステップ2)を適用することが望ましい。
原情景パラメータを撮影し、画像をデジタル化した
後、画像はステップ2においてデジタル形式の好ましい
ハードコピー形式の可視画像を形成するために変換され
る。これは、原情景の撮影に使用された電子カメラの応
答特性とカメラのフレア特性に基づいて行われる。好ま
しい変換は、撮影された情景パラメータに含まれている
情報または、使用されるべき“好ましい色調写像”を分
類するための撮影条件(即ち原情景のダイナミックレン
ジが低かったか、中程度だったか、高かったかによっ
て)を使用し、それぞれ、上部境界の近傍、中心域、下
部境界の近傍の優先的色調写像を経由する経路に基づい
て最も好ましい再生画像を形成する。
ステップ3においては、デジタルプリントによってハ
ードコピーを作成する前に、プリンタとプリント用材料
の個々の特性に合わせて、変換されたデジタル画像に対
して再現修正が行われる。ハードコピー作成ステップ
は、カラー印画紙を用いて、三色CRTプリンタ又は三色
レーザープリンタによって行われる。光に基づくこれら
の二つのプリントプロセスは、非常に高品質のハードコ
ピー画像を高速で作成する。熱、ワックス、インクジェ
ット等の他のプリントプロセスも、高品質画像の形成に
使用可能である。
ハードコピーの反射性プリントの場合の画像形成シス
テムの色調再生を決めるためのテストの手順を図13を参
照して説明する。このテストの手順では、等しいサイズ
の二つの被写体100と102が準備される。被写体100はス
ペクトル的には均一なグレーであり、380〜780nmの波長
スペクトルにおいて一定の反射率(20%)を示す。被写
体102は、約0.0光学濃度(100%ランバーティアン拡散
面)から1.8光学濃度までの範囲にわたって、0.10又は
それよりも細かい増加度で配列された一連の均等グレー
領域102aによって構成されている他は、被写体100と同
じである。各濃度段階はスペクトル的に均等であり、且
つ測定を容易にするように充分な大きさを有する。両被
写体は、次に述べるように写真撮影される際に、撮影装
置の画像撮影領域が実質的に一杯になるような大きさを
有することが必要である。
前記被写体は均一なグレーの背景(20%反射率)上に
置かれて、照明システム103によって約45度の入射角で
照らされる。この照明は、高品質でフレアの少ない可視
状態を形成するきれいな照明でなければならない。この
照明のスペクトル品質は、テストされる画像形成システ
ム用の照明に類似したものであることを要する。照明シ
ステム103からの定常的な照明条件の下で、被写体に垂
直となるように位置決めされた写真カメラ等の情景撮影
装置106を使用して、画像撮影装置用のISO標準に準拠し
て各被写体のの画像が撮影される。更に、非常にフレア
の小さい放射計を用いて、被写体102の各濃度領域とこ
れに対応する被写体100の領域の絶対的可視濃度が測定
される。各測定は、測定対象の濃度領域の1/4のサイズ
のスポットで行われる。理想的な照明、画像撮影装置、
放射計を使用して、上に述べたように被写体100の撮影
と測定が行われる。
情景撮影装置106と画像再生手段110を備え、変換ボッ
クス108で全般的に表示された変換特性を有する画像シ
ステム104を使用して、被写体の画像のハードコピーに
よる再生が画像再生手段110によって行われる。この再
生は、100%拡散反射面に対する1.0の情景濃度が濃度1.
0で再生される。
再生されたプリントは照明システム103によって45度
の入射角で均等に照明され、その段階的可視濃度が非常
にフレアの少ない放射計116で測定される。被写体とそ
の再生画像は、同じ条件の下で照明され、測定されるこ
とが望ましい。
被写体102上で測定された段階的濃度を被写体102の領
域と同じ箇所の被写体100の濃度を使用して写体照明の
不均一性を解消するように修正した後、及び、被写体10
2の再生画像である被写体112上で測定された段階的濃度
を写体100の再生画像である被写体114における被写体10
2と同じ箇所の濃度とプリントを経る際の色調再生D−L
og E関数とを使用して写体照明の不均一性と情景撮影装
置106によるフィルム即ちセンサの露光の不均一性とハ
ードコピー画像再生装置116の露光の不均一性とを解消
するように修正した後、被写体の段階的濃度に対して得
られたハードコピーの段階的濃度が、瞬間ガンマと共に
グラフにプロットされる。これは、数学的スプライン関
数を使用してデータポイントを正確に適合させてD対Lo
g E曲線を求め、この曲線を一次微分して瞬間ガンマ関
数を得ることによって行われることが望ましい。こうし
てプロットされた関数は図5〜7に示すように、観察・
分析される。
ビデオ画像や暗い環境で観察される投影画像の色調再
生をテストするために、被写体が上に述べたように撮影
・測定される。次に画像はビデオ又は投影画像として再
生され、補助的な照明を使用しないテスト対象のシステ
ム用の画像観察環境の下で上述のように放射計を使用し
て計測される。次に、写真撮影されたグレーの被写体を
使用して表示用ハードウエアの不均一性を解消するよう
に修正が行われる。引き続いて、調節された等価の境界
条件と情景の100%白の点を使用して本発明のパラメー
ターとの比較が行われることを除いて、D−Log Eとガ
ンマ関数のプロットと分析が上に述べたように行われ
る。
以上、現時点における好ましい実施例に基づいて本発
明の詳細を説明したが、請求の範囲に記載されている本
発明の範囲内で、これらの変形や修正が可能なことを理
解すべきである。
付記1.原情景パラメーターを電子的センサー、光電子増
倍管又は記憶用蛍光体に露光することにより該原情景パ
ラメーターを撮影するステップ、及び該情景の可視再生
画像を形成するステップを含む、選択的色調写像によっ
てカラーで原情景の再生画像を形成する方法であって、
更に、 撮影された前記情景パラメーターの変換を行うステッ
プを含み、該変換は、変換されない前記撮影・再生画像
形成ステップの特性と連携して、原情景の視覚認知濃度
に対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、
原情景の濃度0の100%拡散反射面に対して情景露光濃
度の0.60〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大きく
且つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該
情景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全体と
して、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がA
である基準点から測定して14゜の角度範囲に入るような
再生色調写像が得られるように行われ、ここで、Aは、
直接観察型反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環
境で観察する自己照明型再生の場合には1.1であり、そ
して暗い環境で観察する場合には1.3である方法。
付記2.前記撮影ステップが、前記情景パラメーター変換
手段が組み込まれている写真用ポジフィルム又はネガフ
ィルム上に前記原情景パラメーターを露光するステップ
からなっている付記1に記載の方法。
付記3.前記画像形成ステップが、前記情景パラメーター
変換手段が組み込まれているポジ又はネガ媒体上に前記
情景を再生するステップからなり、該媒体が観察対象と
なっている付記1に記載の方法。
付記4.前記媒体が反射によって観察される付記3に記載
の方法。
付記5.前記媒体がハロゲン化銀をベースとする写真印画
紙からなっている付記4に記載の方法。
付記6.前記撮影ステップが、原情景パラメーターを写真
フィルム上に露光するステップからなり、更に(a)光
電的に該フィルムを走査して画像ピクセルの濃度を表す
信号を発生させ、(b)前記情景パラメーターの変換に
よって前記ピクセル信号の振幅を調節するステップを含
む付記1に記載の方法。
付記7.変換後に、前記ピクセル信号が可視再生画像形成
用の一種以上の可視出力媒体に供給され、該出力媒体は
(a)ハロゲン化銀をベースとしない写真用反射性印画
紙、(b)ハロゲン化銀をベースとする写真用反射性印
画紙、(c)自己照明型画像再生装置、及び(d)透明
又は半透明の媒体を含む付記6に記載の方法。
付記8.前記角度に入る瞬間ガンマ値からなる選択的色調
写像の異なる領域が前記最小値と最大値の間に存在し、
前記画像形成ステップが、再生される前記情景を分類す
るステップと、再生される前記情景の分類に基づいて前
記瞬間ガンマ値の領域を選択するステップとを含む付記
1に記載の方法。
付記9.前記可視再生画像が、A=1.1の普通の環境で観
察される自己照明型画像である付記1〜8のいずれか1
項に記載の方法。
付記10.前記可視再生画像が、A=1.3の暗い環境で観察
される付記1〜8のいずれか1項に記載の方法。
付記11.前記撮影ステップが、原情景パラメーターを写
真フィルム上に露光することからなる付記1に記載の方
法。
付記12.前記フィルムが感光性のハロゲン化銀のエマル
ジョンを有する付記11に記載の方法。
付記13.前記フィルムがネガ又はポジ型フィルムである
付記12に記載の方法。
付記14.前記フィルムが半反射性フィルム又は反射性印
画紙である付記12に記載の方法。
付記15.前記フィルムが、観察用ではなく走査専用のフ
ィルムである付記11に記載の方法。
付記16.前記フィルムが、インスタント現像用に構成さ
れたインスタントフィルムである付記11に記載の方法。
付記17.前記フィルムが、少なくとも一層の非感光性情
報担持層を有する付記11に記載の方法。
付記18.前情報担持層が磁気層である付記17に記載の方
法。
付記19.二次元又は三次元カメラによって画像が撮影さ
れる付記1に記載の方法。
付記20.撮影された画像が現像処理を受ける付記11に記
載の方法。
付記21.前記フィルム上に形成された画像が順次に走査
されて、画像が読み出される付記11に記載の方法。
付記22.前記フィルムが反転フィルムである付記11に記
載の方法。
付記23.前記撮影ステップが、原情景パラメーターを電
子的センサー、光電子増倍管又は記憶用蛍光体に露光す
ることを含む付記1に記載の方法。
付記24.前記センサーが電子的センサーを含む付記23に
記載の方法。
付記25.前記センサーが電荷結合デバイス(CCD)センサ
ーである付記24に記載の方法。
付記26.撮影された情景パラメーターが、変換の前又は
後に磁気的、光学的、電子的、化学的、又は生物学的に
記憶される付記1に記載の方法。
付記27.情景パラメーターが二次元又は三次元カメラに
よって撮影される付記23に記載の方法。
付記28.前記撮影ステップが、原情景の複製を形成し、
その後に原情景ではなくて前記複製から情景パラメータ
ーに関連する情報を得ることを含む付記1に記載の方
法。
付記29.前記複製が原情景のネガ写真エレメントである
付記28に記載の方法。
付記30.前記複製が自己照明型ディスプレーである付記2
8に記載の方法。
付記31.前記複製がコンピュータシミュレーションであ
る付記28に記載の方法。
付記32.前記複製が写真用中間体である付記28に記載の
方法。
付記33.前記複製が写真用ネガ中間体である付記28に記
載の方法。
付記34.前記複製が写真用ポジ中間体である付記28に記
載の方法。
付記35.前記複製が反射性媒体である付記28に記載の方
法。
付記36.前記撮影ステップが、情景パラメーター又は撮
影条件に基づいて前記原情景を分類するステップを含む
付記1に記載の方法。
付記37.前記分類がコントラストの情景パラメーターに
基づいて行われる付記36に記載の方法。
付記38.前記分類が光源に関する撮影条件に基づいて行
われる付記36に記載の方法。
付記39.前記分類が露光時間に関する撮影条件に基づい
て行われる付記36に記載の方法。
付記40.前記分類がズームレンズに関する撮影条件に基
づいて行われる付記36に記載の方法。
付記41.前記分類が原情景の複製を光学的に走査するこ
とに基づいて行われる付記36に記載の方法。
付記42.撮影ステップが、磁気層を有する写真フィルム
に画像を露光し、撮影条件に関する情報を該磁気層の上
に記録することを含む付記28に記載の方法。
付記43.撮影された情景パラメーターが、変換の前又は
後に記憶される付記1に記載の方法。
付記44.撮影されたパラメーターがアナログ形式で記憶
される付記43に記載の方法。
付記45.撮影されたパラメーターがデジタル形式で記憶
される付記43に記載の方法。
付記46.撮影されたパラメーターが、原情景の非電子的
表現を光学的に読み取り、得られた信号を電子的形式に
変換することによって記憶される付記45に記載の方法。
付記47.撮影されたパラメーターが、変換ステップの前
又は後のいずれかに光学的に読み取り可能な形式で記憶
される付記43に記載の方法。
付記48.撮影されたパラメーターがコンパクトディスク
に記憶される付記47に記載の方法。
付記49.パラメーターが磁気的に読み取り可能な形式で
記憶される付記43に記載の方法。
付記50.パラメーターがメモリーカードに記憶される付
記49に記載の方法。
付記51.パラメーターが磁気ハードディスクに記憶され
る付記49に記載の方法。
付記52.パラメーターが磁気−光ドライブに記憶される
付記49に記載の方法。
付記53.原情景パラメーターを撮影及び/又は記憶する
のにアナログ又はデジタルの電子信号が使用される付記
1に記載の方法。
付記54.前記信号がアナログ デジタル変換され、又は
逆に変換される付記53に記載の方法。
付記55.前記信号がシグマ−デルタ変調、並列比較器、
積分変換器、逐次近似法、デュアルスロープ、エラーフ
ィードバック付きの二進計数法によって変換される付記
54に記載の方法。
付記56.デジタルレベルが、少なくとも256のグレーレベ
ルを識別するのに充分である付記53に記載の方法。
付記57.前記変換ステップが原情景パラメーターの化学
的変換を含む付記1に記載の方法。
付記58.前記変換ステップが、原情景パラメーターを撮
影するのに使用される写真フィルムを処理する際に、現
情景パラメーターの化学的変換を含む付記57に記載の方
法。
付記59.前記変換ステップが、原情景パラメーターの化
学的変換又は原情景パラメーターの複製の化学的変換に
よって、中間ネガ、中間ポジ又はその他の中間複製を形
成することを含む付記57に記載の方法。
付記60.前記変換ステップが、最初に撮影された情景パ
ラメーターを変換するインスタント現像剤を含む付記57
に記載の方法。
付記61.前記変換ステップが、撮影ステップで使用した
カメラ内でデジタル的に行われる付記57に記載の方法。
付記62.前記変換ステップが光学的処理を含む付記1に
記載の方法。
付記63.前記変換ステップがデジタル又はアナログ信号
の修正を含む付記62に記載の方法。
付記64.前記変換ステップがカメラで行われる付記1に
記載の方法。
付記65.前記変換ステップが直接観察用可視再生画像の
形成プロセスの一部として行われる付記1に記載の方
法。
付記66.前記直接観察用再生画像の形成プロセスが光学
的プリントのステップを含む付記65に記載の方法。
付記67.前記変換が、カメラへの記憶の前又は後のいず
れかにカメラで行われる付記63に記載の方法。
付記68.前記変換ステップが、記憶の前又は後のいずれ
かにコンピュータによって行われる付記63に記載の方
法。
付記69.前記変換ステップが、特別な情景のための所望
の色調写像境界を前記変換色調写像の範囲内で定める分
類ステップを含む付記1に記載の方法。
付記70.前記分類が、原情景において撮影された情景パ
ラメーターにおける露光の範囲に基づいて行われる付記
69に記載の方法。
付記71.前記分類が、原情景において撮影された情景パ
ラメーターにおける露光の分布に基づいて行われる付記
69に記載の方法。
付記72.前記分類が、元の情景において撮影された情景
パラメーターにおけるピクセルの露光の頻度分布に基づ
いて行われる付記71に記載の方法。
付記73.前記分類が、再生色調写像を得るためのパラメ
ーターの変更様式に影響を与える所定のアルゴリズムに
よって行われる付記69に記載の方法。
付記74.前記分類が、異なる濃度特性を有する二つ以上
のプリント媒体の間で選択する所定のアルゴリズムによ
って行われる付記69に記載の方法。
付記75.前記分類が、可視再生画像用媒体の濃度特性を
変更する所定のアルゴリズムによって行われる付記74に
記載の方法。
付記76.前記分類が撮影情景に基づいて行われる付記69
に記載の方法。
付記77.前記分類が原情景の複製を走査した結果に基づ
いて行われる付記69に記載の方法。
付記78.前記分類がデジタル的に撮影された情景パラメ
ーターに基づいて行われる付記69に記載の方法。
付記79.再現ステップが、可視再生画像を形成する特定
の装置の操作特性を考慮して、原情景パラメーターを修
正することによって行われる付記1に記載の方法。
付記80.前記再現が、従来型の光学的プリント方式によ
る反射性プリントの製造に適している付記79に記載の方
法。
付記81.前記再現が、染料熱転写方式によるハードコピ
ープリントの製造に適している付記79に記載の方法。
付記82.前記再現が、インクジェット方式によるハード
コピープリントの製造に適している付記79に記載の方
法。
付記83.前記再現が、ワックス方式によるハードコピー
プリントの製造に適している付記79に記載の方法。
付記84.前記再現が、電子写真方式によるパードコピー
プリントの製造に適している付記79に記載の方法。
付記85.可視再生画像が、光学方式、染料熱転写方式、
インクジェット方式、電子写真方式のプリント技術から
選ばれた少なくとも一つのプロセスを用いて形成される
付記1に記載の方法。
付記86.形成された可視再生画像が反射性カラープリン
トである付記1に記載の方法。
付記87.形成された可視再生画像が染料熱転写プリント
である付記1に記載の方法。
付記88.形成された可視再生画像が、普通の環境で観察
されるべき自己照明型画像である付記1に記載の方法。
付記89.形成された可視画像が暗い環境で観察されるべ
き画像である付記1に記載の方法。
付記90.可視再生画像が透明又は半透明フィルムである
付記1に記載の方法。
付記91.可視再生画像が、染料の拡散によって製造され
た反射性カラープリントである付記1に記載の方法。
付記92.可視再生画像がLCD画像である付記1に記載の方
法。
付記93.可視再生画像がハーフトーン、連続トーン、又
は材料完全移転法によって形成される付記1に記載の方
法。
付記94.可視再生画像がLED画像である付記1に記載の方
法。
付記95.可視再生画像がCRT画像である付記1に記載の方
法。
付記96.原情景を画像として写真フィルム上に撮影し、
現像の前又は後のいずれかに該フィルム画像を光学的に
操作して電子信号を発生させ、得られた電子信号を処理
して該信号を選択的色調変換のための所望のパラメータ
ーに変換し、得られた信号を使用して、(1)直接観察
用可視再生画像、(2)普通の環境で観察する自己照明
型可視再生画像、(3)暗い環境で観察する可視再生画
像を形成する付記1に記載の方法。
付記97.原情景パラメーターが撮影されたフィルムがネ
ガカラー用処理を受ける付記96に記載の方法。
付記98.原情景パラメーターが撮影されたフィルムがカ
ラー反転用処理を受ける付記96に記載の方法。
付記99.前記信号が情景パラメーターのデジタル化され
た情報を表している付記96に記載の方法。
付記100.原情景が画像として写真フィルムに撮影され、
該フィルムは現像され、次に色調写像を好ましい再生画
像を形成するための選択的色調写像に変換するための化
学薬品を含んでいる写真媒体上に光学的にプリントされ
て直接観察用画像となる付記1に記載の方法。
付記101.可視再生画像が直接観察用のものである付記97
又は98に記載の方法。
付記102.可視再生画像が普通の環境で観察するための自
己照明型画像である付記97又は98に記載の方法。
付記103.可視再生画像が暗い環境で観察するためのもの
である付記97又は98に記載の方法。
付記104.前記撮影、変換、画像再生ステップが迅速に行
われて、インスタント再生画像が得られる付記103に記
載の方法。
付記105.前記変換が化学反応によって行われる付記104
に記載の方法。
付記106.前記変換が電子的に行われる付記104に記載の
方法。
付記107.撮影、変換、画像再生ステップが迅速に行われ
て、インスタント再生画像が得られる付記1に記載の方
法。
付記108.原情景パラメーターを電子的センサーに露光す
ることによって原情景が撮影され、得られた電子信号を
処理して選択的色調スケールのための所望のパラメータ
ーに変換し、得られた信号を使用して(1)直接観察用
可視再生画像、(2)普通の環境で観察する自己照明型
可視再生画像、(3)暗い環境で観察する可視再生画像
を形成する付記1に記載の方法。
付記109.情景が写真フィルム上に撮影され、次に該フィ
ルムをネガ処理する付記96に記載の方法。
付記110.形成された再生画像が直接観察用のものである
付記109に記載の方法。
付記111.形成された再生画像が普通環境で観察される自
己照明型画像である付記109に記載の方法。
付記112.形成された再生画像が暗い環境で観察するため
のものである付記109に記載の方法。
付記113.情景が写真フィルムに撮影され、次に該フィル
ムを反転処理する付記96に記載の方法。
付記114.形成された再生画像が直接観察用のものである
付記113に記載の方法。
付記115.形成された再生画像が普通の環境で観察する自
己照明型画像である付記113に記載の方法。
付記116.形成された再生画像が暗い環境で観察するため
のものである付記113に記載の方法。
付記117.変換が撮影ステップの一部として行われる付記
1に記載の方法。
付記118.変換が、撮影ステップの後、及び情景パラメー
ターを記憶する前に行われる付記1に記載の方法。
付記119.変換ステップが、情景パラメーターを記憶した
後及び再生画像を形成する前に行われる付記1に記載の
方法。
付記120.変換ステップが、再生画像を形成するステップ
の一部として行われる付記1に記載の方法。
付記121.変換ステップが、情景パラメーターを撮影する
ステップと可視再生画像を形成するステップとの間で別
個のステップとして行われる付記1に記載の方法。
付記122.媒体上に原情景パラメーターを撮影する手段
と、該媒体上に撮影された原情景パラメーターから情景
の可視再生画像を形成する手段とを有し、原情景の可視
再生画像における選択的色調写像を提供するシステムで
あって、 前記撮影・再生画像形成手段の変換されない特性と連
携して、形成されるべき可視画像に、原情景の視覚認知
濃度に対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値
が、原情景の濃度0の100%拡散反射面に対して情景露
光濃度の0.60〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大
きく且つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更
に該情景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全
体として、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配
がAである基準点から測定して14゜の角度範囲に入るよ
うな再生色調写像を付与する変換手段を有することを特
徴とするシステム、 ここで、Aは直接観察反射媒体の場合には1.0であ
り、普通の環境で観察する自己照明型再生の場合には1.
1であり、暗い環境で観察する場合には1.3である。
付記123.前記画像撮影媒体が写真フィルムであり、前記
システムが、更に、該フィルムから画像ピクセルの濃度
を表す信号を誘導する光電子的走査手段と、該濃度信号
を修正して前記情景パラメーター変換を与える画像処理
手段とを具えている付記122に記載のシステム。
付記124.前記角度範囲内の瞬間ガンマ値の選択的色調写
像の異なる領域が前記最大値及び最小値の間に存在し、
前記形成手段が、再生されるべき前記情景を分類する手
段と、該分類に基づいて前記選択的色調写像の領域を選
択する手段とを具えている付記122に記載のシステム。
付記125.画像撮影媒体上に撮影された原情景パラメータ
ーの色調写像を修正し、該媒体から原情景の可視再生画
像を可視出力媒体上に形成するシステムであって、 前記画像撮影媒体上の画像を変換して前記画像ピクセ
ルの濃度値に関連した振幅を有する一連の画像ピクセル
信号にする手段と、 前記画像ピクセル信号の振幅を修正して、前記原情景
パラメーターに所定の変換を与える手段とを具え、 該変換は、変換されない前記撮影・再生画像形成ステ
ップの特性と連携して、原情景の視覚認知濃度に対する
可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、原情景の
濃度0の100%拡散反射面に対して情景露光濃度の0.60
〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大きく且つA+
0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該情景露光
濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全体として、情
景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がAである基
準点から測定して14゜の角度範囲に入るような再生色調
写像が得られるように行われ、ここで、Aは直接観察型
反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環境で観察す
る自己照明型再生の場合には1.1であり、暗い環境で観
察する場合には1.3であるシステム。
付記126.前記画像撮影媒体が写真フィルムであり、前記
画像変換手段が光電的フィルムスキャナーである付記12
5に記載のシステム。
付記127.更に、前記画像ピクセル信号を中間画像信号記
録媒体上に記録する手段と、該記録画像信号を読み取っ
て前記画像処理手段に出力する手段を具えた付記125に
記載のシステム。
付記128.前記可視再生画像が自己照明型画像であり、A
が1.1である付記122〜127のいずれか1項に記載のシス
テム。
付記129.前記可視再生画像が投影画像であり、Aが1.3
である付記122〜127のいずれか1項に記載のシステム。
付記130.前記撮影手段が写真フィルムを含み、前記可視
再生画像形成手段が光電的スキャナーと写真媒体とを含
み、該写真媒体も変換手段を具えている付記122に記載
のシステム。
付記131.前記写真媒体が印画紙である付記130に記載の
システム。
付記132.前記撮影手段が写真フィルムを含み、前記可視
再生画像形成手段が光学的プリンターと写真媒体を含
み、該写真媒体が前記変換手段を具えている付記122に
記載のシステム。
付記133.前記原情景パラメーターを撮影する前記手段
が、写真フィルムと、前記パラメーターをデジタル形式
に変換するスキャナーと、該デジタル信号を変更して選
択的色調写像に対応させる変換手段と、変換された信号
から可視再生画像を形成する手段とを具えている付記12
2に記載のシステム。
付記134.前記原情景パラメーターを撮影する前記手段
が、原情景パラメーターに対応するデジタル信号を発生
する電子的センサーを含み、前記変換手段が該信号を変
換して所望の再生色調写像に対応させるコンピュータを
含み、前記可視再生画像形成手段がデジタルプリンター
を含む付記122に記載のシステム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/46 H04N 1/40 101E 9/00 1/46 Z 9/11 B41J 3/00 B (56)参考文献 特開 昭61−50135(JP,A) 特開 昭63−9280(JP,A) 特開 昭63−42575(JP,A) 特開 昭63−214077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原情景パラメーターを電子的センサー、光
    電子増倍管又は記憶用蛍光体に露光することにより該原
    情景パラメーターを撮影するステップ、及び該情景の可
    視再生画像を形成するステップを含む、選択的色調写像
    によってカラーで原情景の再生画像を形成する方法であ
    って、更に、 撮影された前記情景パラメーターの変換を行うステップ
    を含み、該変換は、変換されない前記撮影・再生画像形
    成ステップの特性と連携して、原情景の視覚認知濃度に
    対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、原
    情景の濃度0の100%拡散反射面に対して情景露光濃度
    の0.60〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大きく且
    つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該情
    景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全体とし
    て、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がAで
    ある基準点から測定して14゜の角度範囲に入るような再
    生色調写像が得られるように行われ、ここで、Aは、直
    接観察型反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環境
    で観察する自己照明型再生の場合には1.1であり、そし
    て暗い環境で観察する場合には1.3である方法。
  2. 【請求項2】前記センサーが電子的センサーである請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記センサーが電荷結合素子(CCD)であ
    る請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】原情景パラメーターを撮影するステップ、
    及び該情景の可視再生画像を形成するステップを含む、
    選択的色調写像によってカラーで原情景の再生画像を形
    成する方法であって、更に、 撮影された前記情景パラメーターの変換を行うステップ
    を含み、該変換は、変換されない前記撮影・再生画像形
    成ステップの特性と連携して、原情景の視覚認知濃度に
    対する可視再生画像濃度の視覚認知瞬間ガンマ値が、原
    情景の濃度0の100%拡散反射面に対して情景露光濃度
    の0.60〜1.45の範囲にわたって、最小値Aより大きく且
    つA+0.35×情景露光濃度よりも小さくなり、更に該情
    景露光濃度範囲内の視覚認知瞬間ガンマ値が、全体とし
    て、情景露光濃度が0.0で可視再生画像濃度勾配がAで
    ある基準点から測定して14゜の角度範囲に入るような再
    生色調写像が得られるように行われ、Aは、直接観察型
    反射性媒体の場合には1.0であり、普通の環境で観察す
    る自己照明型再生の場合には1.1であり、そして暗い環
    境で観察する場合には1.3であり、かつ、再生色調写像
    を得るためのパラメーターの変更様式に影響を与える所
    定のアルゴリズムによって、該原情景のための所望の色
    調写像境界を前記変換色調写像の範囲内で定める分類ス
    テップを含む方法。
  5. 【請求項5】前記分類ステップが撮影条件に基づいて行
    なわれる請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記分類ステップが原情景の代表物を走査
    した結果に基づいて行なわれる請求項4に記載の方法。
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