JP2001090843A - 軸シール装置 - Google Patents

軸シール装置

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JP2001090843A
JP2001090843A JP27002399A JP27002399A JP2001090843A JP 2001090843 A JP2001090843 A JP 2001090843A JP 27002399 A JP27002399 A JP 27002399A JP 27002399 A JP27002399 A JP 27002399A JP 2001090843 A JP2001090843 A JP 2001090843A
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JP
Japan
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seal lip
shaft
seal
sealing element
lip
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Withdrawn
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JP27002399A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kubota
博 久保田
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Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速・高圧での摺動条件でも摺動負荷の上昇
を抑えて優れた密封性能を維持する。 【解決手段】 ハウジング1の軸孔段部12に気密的に
装着された非回転のメイティングリング(静止側密封要
素)31の端面31aに、回転軸2の外周面に気密的に
装着されてこの回転軸2と一体的に回転されるシールリ
ング(回転側密封要素)32から円錐状に延在されたシ
ールリップ33の先端部33aが弾性的に摺接される。
シールリップ33の先端部33aの近傍には、このシー
ルリップ33より比重の高い材料からなる錘体34が円
周方向等間隔又は回転バランスのとれる配置で埋設され
ている。この錘体34は、回転時に、遠心力によってシ
ールリップ33の摺動面圧を低下させる方向の開力を発
生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機器の回転軸の軸周
を密封する端面シール型の軸シール装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】密封要素の軸方向端面にシール面が形成
される端面シール型の軸シール装置としては、メカニカ
ルシールが代表的であるが、ポンプ等の軸封手段とし
て、図4に示されるような軸シール装置が知られてい
る。すなわちこの種の軸シール装置は、ハウジング10
1の軸孔の環状凹段部101aに気密的に装着された非
回転のメイティングリング103の端面に、回転軸10
2の外周面に気密的に装着されてこの回転軸102と一
体的に回転されるシールリング104から円錐状に延在
されたシールリップ104aの先端が弾性的に摺接され
ることによって、機内空間Aから機外側Bへの流体の漏
れを防止する軸封機能を奏するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のシール装置
は、例えばポンプにおいては、一般的に軸回転数(V)
の上昇に伴いシールリング104のシールリップ104
aにメイティングリング103への押し付け力として作
用する圧力(P)も上昇するので、前記シールリップ1
04aは高PV値による過酷な負荷条件で摺動されるこ
とになる。したがって、シールリップ104a等の摺動
材料の選定においては、高PV値での過酷な使用条件に
対する耐性を満足することが要求され、その結果、使用
可能な摺動材料が限定されることになる。ところが、摺
動材料の限定によって、例えば密封対象流体の種類な
ど、他の使用条件も限定されてしまい、あるいは短寿命
になってしまうといった問題があった。
【0004】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その主な技術的課題とするところは、高速・高
圧での摺動条件でも摺動負荷の上昇を抑えて優れた密封
性能を維持することのできる軸シール装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明は、ハウジングの軸孔部に気密的かつ非回転状態
に装着された静止側密封要素と、前記軸孔に挿通された
回転軸の外周面に気密的に装着されてこの回転軸と一体
的に回転される回転側密封要素とを備え、前記回転側密
封要素の一端には円錐状に展開して先端が前記静止側密
封要素の端面に弾性的に密接されるシールリップが形成
された軸シール装置において、前記シールリップにこの
シールリップより高比重の錘体を一体的に設けることに
よって、前記錘体の回転による遠心力で、前記シールリ
ップの接触面圧の上昇を抑制するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明の好まし
い一実施形態を示すもので、この図において、参照符号
1はポンプ等の機器のボディハウジング、2はこのハウ
ジング1の軸孔11に、図示されていない軸受を介して
同心的にかつ軸心Oの周りに回転可能に挿通されてポン
プの内部機構を駆動させる回転軸、3はハウジング1内
における図中左側の機内空間Aと右側の機外側(大気)
Bとの間で軸周を密封する端面シール型の軸シール装置
である。この軸シール装置3は、非回転の静止側密封要
素であるメイティングリング31と、メイティングリン
グ31の端面31aに摺接するシールリップ33が一体
的に形成された、回転側密封要素としてのシールリング
32とを備える。
【0007】これを更に詳しく説明すると、ハウジング
1の軸孔11の内端部にはそれよりも大径の環状凹段部
12が形成されており、この環状凹段部12には、その
周面に形成された環状溝13に装着されたエラストマか
らなるOリング等のガスケット35を介して、メイティ
ングリング31が気密的かつ非回転状態に嵌着されてい
る。このメイティングリング31は硬質の摺動材料から
なるものであって、機内空間A側を向いた端面31a
は、軸心Oに対してほぼ垂直で極めて平滑な平面状に仕
上げられている。
【0008】一方、回転軸2の外周面には、ハウジング
1の環状凹段部12の機内空間A側に位置して、シール
リング32が気密的にかつ回転軸2に対して回り止めさ
れた状態で装着されている。このシールリング32に
は、メイティングリング31側を向いた端部外周から円
錐状に展開して、先端部33aが全周にわたって前記メ
イティングリング31の端面31aに密接されるシール
リップ33が形成されており、このシールリップ33あ
るいはシールリング32全体が、合成樹脂等の適度な可
撓性を有する摺動材料で形成されている。
【0009】シールリップ33の先端部33aの近傍に
は、このシールリップ33を形成している合成樹脂等の
摺動材料よりも十分に比重の大きい金属からなる複数の
錘体34が、円周方向等間隔で、又は全体の重心が軸心
Oと一致するような、回転バランスのとれた配置で埋設
されている。
【0010】以上の構成を備える軸シール装置3におい
て、回転軸2が回転すると、その外周面に装着されたシ
ールリング32もこれと一体的に回転し、そのシールリ
ップ33は、自らの弾性及び機内空間Aの圧力によっ
て、先端部33aがメイティングリング31の端面31
aに密接摺動する。そして、これによって、機内空間A
の密封対象流体がハウジング1の軸孔11と回転軸2と
の間の軸周隙間から機外側Bへ流出するのを防止する軸
封機能を奏する。
【0011】ここで、回転軸2の回転速度(角速度)が
上昇すると、これに伴い機内空間Aの流体圧力も上昇す
る。そして図2に示されるように、この流体圧力Pは、
メイティングリング31の端面31aに対するシールリ
ング32のシールリップ33の摺動面圧を増大させる方
向に作用する。
【0012】しかしながら上記構成の軸シール装置3に
よると、シールリップ33に埋設された錘体34の回転
による遠心力F1 と、シールリップ33に生じる引張力
F2との合力Fが、機内空間Aの流体圧力Pによるシー
ルリップ33の押し付け力に対抗する開力として作用
し、この開力Fは回転速度と共に上昇するので、メイテ
ィングリング31の端面31aに対するシールリップ3
3の先端部33aの摺動面圧の増大が抑制される。な
お、遠心力は当然ながらシールリップ33自体にも生じ
るが、前記錘体34は、シールリップ33を形成してい
る材料よりも比重の大きい材料を用いることによって前
記遠心力を増大させ、顕著な開力Fを得るものである。
【0013】このため、高回転数・高圧の条件でも、シ
ールリップ33の先端部33aは比較的低負荷でメイテ
ィングリング31の端面31aと摺動するので、摺動部
の異常摩耗や、摩擦熱の増大による劣化等を有効に防止
して、優れた密封性能を維持することができる。またこ
のため、当該軸シール装置3は、従来よりも高回転域ま
で使用可能となる。
【0014】なお、錘体34の材質(比重)や大きさ、
形状、数(配置間隔)は、圧力Pや回転数等の使用条
件、及びシールリップ33の半径、肉厚、材質等から、
必要な開力Fを考慮して適切に決定される。
【0015】上記実施形態においては、錘体34をシー
ルリップ33に埋設したものであるのに対し、図3に他
の実施形態として示される軸シール装置3’は、錘体3
4をシールリップ33の先端近傍における背面(メイテ
ィングリング31と反対側の面)に接着したもので、上
述と同様の効果を実現することができる。錘体34の接
着の方法としては、シールリング32(シールリップ3
3)の成形の際に焼付けにより接着する方法や、成形後
に接着剤を用いて接着する方法などが採用可能である。
【0016】
【発明の効果】以上の説明のとおり本発明に係る軸シー
ル装置によると、シールリップに配置した錘体の遠心力
によって、回転速度に比例する開力を発生し、この開力
によって、回転速度及び圧力の増大による摺動負荷の増
大が軽減されるので、シールリップを形成する摺動材料
を限定することなく、高速・高圧条件でも長期間にわた
って優れた密封性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸シール装置の一実施形態を軸心
を通る平面で切断して示す断面図である。
【図2】上記実施形態による作用を示す説明図である。
【図3】本発明に係る軸シール装置の他の実施形態を軸
心を通る平面で切断して示す断面図である。
【図4】従来技術に係る軸シール装置を軸心を通る平面
で切断して示す概略的な断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 11 軸孔 2 回転軸 3,3’ 軸シール装置 31 メイティングリング(静止側密封要素) 32 シールリング(回転側密封要素) 33 シールリップ 34 錘体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの軸孔に気密的かつ非回転状
    態に装着された静止側密封要素と、 前記軸孔に挿通された回転軸の外周面に気密的に装着さ
    れてこの回転軸と一体的に回転される回転側密封要素と
    を備え、 前記回転側密封要素の一端には円錐面状に展開して先端
    が前記静止側密封要素の端面に弾性的に密接されるシー
    ルリップが形成され、 前記シールリップにこのシールリップより高比重の錘体
    が一体的に設けられたことを特徴とする軸シール装置。
JP27002399A 1999-09-24 1999-09-24 軸シール装置 Withdrawn JP2001090843A (ja)

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20061205