JP2001090671A - 自律形インバータ駆動油圧ユニット - Google Patents

自律形インバータ駆動油圧ユニット

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JP2001090671A JP27026499A JP27026499A JP2001090671A JP 2001090671 A JP2001090671 A JP 2001090671A JP 27026499 A JP27026499 A JP 27026499A JP 27026499 A JP27026499 A JP 27026499A JP 2001090671 A JP2001090671 A JP 2001090671A
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C14/00Control of, monitoring of, or safety arrangements for, machines, pumps or pumping installations
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から指令圧力および指令流量を入力する
必要がなくて、入力信号線を不要にして自律的に圧力お
よび流量を制御できるようにすること。 【解決手段】 コントローラ11の目標馬力演算部25
は、現在の運転状態を表す点(現在圧力,現在流量)が
どの領域a,b,cに属するかを判別して、現在圧力お
よび現在流量に基づいて、目標圧力−流量特性線上の点
で表される目標馬力を算出する。比較部28は、この目
標馬力と現在馬力演算部26から受けた現在馬力との偏
差を求めて、この偏差を表す制御信号をインバータ3に
入力して、可変速モータ2の回転数を制御して、現在馬
力が目標馬力に一致するようにする。こうして、現在圧
力および現在流量が目標圧力−流量特性線の上に載るよ
うに、自律的な制御を行う。したがって、入力信号線が
不用になって、周りの配線が簡単になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータで可
変速モータを駆動して油圧ポンプを駆動する油圧ユニッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ユニットとしては、油圧ポン
プを駆動するサーボモータを、アクチュエータの動作に
応じて、圧力制御時には、外部(主機側)から入力され
た圧力指令信号と、圧力センサが検出した油圧ポンプの
吐出圧力を表す圧力信号との偏差を表す圧力制御信号で
制御する一方、流量制御時には、外部から入力された流
量指令信号と、回転センサが検出した流量に相当するサ
ーボモータの回転速度信号との偏差を表す流量制御信号
で制御するようにしたものがある(特開平5−1960
01号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油圧ユニットでは、外部から圧力指令信号と流量指
令信号を入力するために、入力信号線が必要であるた
め、油圧ユニットの回りがこの入力信号線と電源線とで
煩雑になるという問題があった。
【0004】そこで、この発明の課題は、外部から入力
信号線を接続する必要のない油圧ユニットを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明の自律形インバータ駆動油圧ユニッ
トは、油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動する可変速
モータと、この可変速モータを駆動するインバータと、
この油圧ポンプの負荷を検出する負荷センサと、上記可
変速モータまたは油圧ポンプの回転速度を検出する回転
センサと、上記油圧ポンプから吐出される流体の圧力お
よび流量が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の
圧力および流量となるように、上記負荷センサと回転セ
ンサとの出力に基づいて、インバータに制御信号を出力
するコントローラとを備えることを特徴としている。
【0006】上記構成によれば、上記コントローラは、
外部から圧力指令信号および流量指令信号を受けること
なく、油圧ポンプから吐出される流体の圧力および流量
が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の圧力およ
び流量となるように、負荷センサと回転センサとの出力
に基づいて、インバータに制御信号を出力する。このよ
うに、この自律形インバータ駆動油圧ユニットは、外部
から圧力指令信号および流量指令信号を受けることな
く、コントローラによって自律的にインバータを介して
可変速モータの回転数を制御して、油圧ポンプからの流
体の圧力および流量を制御する。したがって、圧力指令
信号および流量指令信号を外部から入力する必要がな
く、入力信号線を省略できると共に、それらの指令信号
を入力する人的操作が不要で、配線が簡単になる。
【0007】請求項2の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1に記載の自律形インバータ駆動
油圧ユニットにおいて、上記目標圧力−流量特性線は、
最大流量直線と、最大馬力曲線または擬似最大馬力線
と、最高圧力直線とからなることを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、例えば、保圧時に、流
量軸に略平行な最高圧力線上の点の小流量を油圧ポンプ
が吐出するように、コントローラはインバータを介して
可変速モータを回転させる。したがって、可変速モータ
および油圧ポンプは必要以上の回転速度で回転すること
がなくなって、ロス馬力が少なくて省エネルギーを達成
でき、かつ、騒音を低減できる。また、圧力が必要とし
ないときには、圧力軸に略平行な最大流量直線上の点の
小さな圧力に油圧ポンプの吐出圧力がなるように、コン
トローラはインバータを介して可変速モータを回転させ
る。したがって、可変速モータおよび油圧ポンプは必要
以上の回転速度で回転することがなくなって、ロス馬力
が少なくて省エネルギーを達成でき、かつ、騒音を低減
できる。また、最大馬力を必要とするときには、最大馬
力曲線または擬似最大馬力線上の値になるように、コン
トローラはインバータを介して可変速モータを回転させ
る。
【0009】請求項3の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1または2に記載の自律形インバ
ータ駆動油圧ユニットにおいて、上記コントローラは、
上記負荷センサと回転センサとの出力と上記目標圧力−
流量特性線とに基づいて目標馬力を演算する目標馬力演
算部と、上記負荷センサと回転センサとの出力に基づい
て現在馬力を演算する現在馬力演算部と、上記目標馬力
と現在馬力とを比較してインバータに制御信号を出力す
る比較部とを有することを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、上記コントローラの目
標馬力演算部は、外部から指令信号を受けることなく、
上記負荷センサと回転センサとの出力と上記目標圧力−
流量特性線とに基づいて目標馬力を演算する。一方、上
記現在馬力演算部は、負荷センサと回転センサとの出力
に基づいて現在馬力を演算する。そして、上記比較部
は、上記目標馬力と現在馬力とを比較してインバータ
に、現在馬力が目標馬力になるように、制御信号を出力
する。このようにすることによって、簡単に、油圧ポン
プから吐出される流体の流量および圧力が目標圧力−流
量特性線上の値になる。
【0011】請求項4の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
自律形インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記負荷
センサは上記可変速モータに流れる電流を検出する電流
センサであることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、上記負荷センサは可変
速モータに流れる電流を検出する電流センサであるか
ら、簡単に、油圧ポンプの吐出圧力を検出できる。
【0013】請求項5の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットは、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
自律形インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記負荷
センサは油圧ポンプの吐出ラインの圧力を検出する圧力
センサであることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、上記負荷センサは油圧
ポンプの吐出ラインの圧力を検出する圧力センサである
から、直接に、油圧ポンプの吐出ラインの圧力を正確に
検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0016】図1に示すように、この自律形インバータ
駆動油圧ユニットJは、例えばギアポンプ、トロコイド
ポンプ、ベーンポンプ、ピストンポンプ等の固定容量形
油圧ポンプ1を例えばスイッチトリラクタンスモータ、
埋め込み磁石形モータ(IPM)等の可変速モータ2で
駆動し、この可変速モータ2をインバータ3で駆動して
いる。上記固定容量形油圧ポンプ1の吐出流量に相当す
る可変速モータ2の回転速度を回転センサ6で検出し、
固定容量形油圧ポンプ1の吐出ラインの流体の圧力を負
荷センサの一例としての圧力センサ6で検出している。
上記インバータ3は、上記回転センサ5および圧力セン
サ6の出力を受けるコントローラ11からの制御信号に
よって、図示しないトランジスタのスイッチングを制御
して、可変速モータ2を介して固定容量形油圧ポンプ1
の回転数を制御している。このコントローラ11には、
この自律形インバータ駆動油圧ユニットJの外部からの
流量指令信号や圧力指令信号を入力していなくて、上記
回転センサ5および圧力センサ6の出力に基づいて、後
記するように、自律的に固定容量形油圧ポンプ1の流量
および圧力を制御するようにしている。
【0017】一方、交流電源(商用電源)15からの電
源線を電源接続端子16に接続して、コンバータ17に
交流電力を供給している。このコンバータ17から出力
された平滑化された直流電力をインバータ3に供給する
と共に、コントローラ用電源回路18に供給している。
このコントローラ用電源回路18は、電圧を例えば5V
に降下させて、コントローラ11に低電圧の直流電力を
供給している。上記コンバータ17とコントローラ用電
源回路18とで電源装置を構成している。
【0018】上記コントローラ1は、マイクロコンピュ
ータからなり、設定手段の一例としての設定スイッチ2
1,22,23と、目標馬力演算部25と、現在馬力演
算部26と、比較部27と、補償演算部28とを有す
る。上記設定スイッチ21,22,23は、夫々、最高
設定圧力、最大設定流量、最大設定馬力を目標馬力演算
部25の図示しない記憶部に予め入力する。上記目標馬
力演算部25は、上記最高設定圧力、最大設定流量、最
大設定馬力に基づいて、図2に示す目標圧力−流量特性
線(に相当する情報)を作成して、記憶部に記憶する。
この目標圧力−流量特性線は、図2に示すように、上記
最大設定流量に対応する最大流量直線MVと、上記最大
設定馬力に対応する双曲線からなる最大馬力曲線MHP
と、上記最高設定圧力に対応する最高圧力直線MPとか
らなる。また、上記目標馬力演算部25は、最大流量直
線MVと最大馬力曲線MHPとの交点Sと原点Oとを結
ぶ直線SOと、最大馬力直線MHPと最高圧力直線MP
との交点Tと原点Oとを結ぶ直線TOとを記憶してい
て、縦軸(流量軸)と最大流量直線MVと直線SOとに
よって囲まれた領域aと、直線SO,TOと最大馬力曲
線MHPとによって囲まれた領域bと、直線TOと最高
圧力直線MPと横軸(圧力軸)とによって囲まれた領域
cとを定義している。さらに、上記目標馬力演算部25
は、上記回転センサ5から入力された回転速度、つま
り、現在流量を表す信号と、圧力センサ6から入力され
た現在圧力を表す信号とを受けて、この現在流量と現在
圧力で表される図2上の点、つまり、現在の運転状態を
表す点(現在圧力,現在流量)が、上記領域a,b,c
のどの領域に属するかを演算によって識別できるように
なっている。この演算は、領域a,b,cの境界を定め
る直線あるいは曲線に対してその点(現在圧力,現在流
量)がどちらにあるかを定める演算であって、上記直線
あるいは曲線の式に上記点の座標(現在圧力,現在流
量)を代入して正負を見るものである。
【0019】さらにまた、上記目標馬力演算部25は、
図2において現在流量と現在圧力で表される現在の運転
状態を表す点(現在圧力,現在流量)が、上記領域aに
属するときには、 目標馬力=最大設定流量MV×現在圧力 とし、また、図2において現在流量と現在圧力で表され
る現在の運転状態を表す点(現在圧力,現在流量)が、
領域bに属するときには、 目標馬力=最大設定馬力 とし、また、図2において現在流量と現在圧力で表され
る現在の運転状態を表す点(現在圧力,現在流量)が、
領域cに属するときには、 目標馬力=最高設定圧力MP×現在流量 として、各領域a,b,cにおける目標馬力を演算し
て、比較部27に出力する。
【0020】一方、上記現在馬力演算部26は、回転セ
ンサ5から受けた信号の表す可変速モータ2の回転速
度、つまり、現在流量と、圧力センサ6から受けた信号
の表す現在圧力との積である現在馬力を求めて、この現
在馬力(=現在流量×現在圧力)を比較部27に出力す
る。この比較部27は、上記目標馬力と現在馬力との偏
差を求めて、この偏差を表す制御信号を補償演算部28
に出力する。この補償演算部28では、上記制御信号
に、例えば、PI(比例積分)演算等の補償演算を行っ
て、インバータ3に出力して、可変速モータ2の回転速
度を制御して、現在馬力が目標馬力に一致するようにし
ている。すなわち、固定容量形油圧ポンプ1から出力さ
れる流体の圧力および流量を表す点(現在圧力,現在流
量)が、図2に示す目標圧力−流量特性線の上に載るよ
うに、外部から指令圧力信号および指令流量信号を受け
ることなく、現在圧力および現在流量に基づいて、自律
的な制御をするようになっている。
【0021】上記構成の自律形インバータ駆動油圧ユニ
ットにおいて、今、回転センサ5で検出した現在流量
と、圧力センサ6で検出して現在圧力で表される現在の
運転状態を表す点(現在圧力,現在流量)が、図2の領
域aに属するときには、目標馬力演算部25は、最大設
定流量MV×現在圧力=目標馬力とする。また、目標馬
力演算部25は、現在の運転状態を表す点(現在圧力,
現在流量)が、図2の領域bに属するときには、最大設
定馬力=目標馬力とし、また、現在の運転状態を表す点
(現在圧力,現在流量)が、図2の領域cに属するとき
には、最高設定圧力MP×現在流量=目標馬力とする。
目標馬力演算部25は、このようにして求めた目標馬力
を比較部27に入力する。この比較部27は、この目標
馬力と現在馬力演算部26から受けた現在馬力との偏差
を求めて、この偏差を表す制御信号を補償演算部28を
介してインバータ3に入力して、可変速モータ2の回転
数を制御して、現在馬力が目標馬力に一致するようにす
る。したがって、固定容量形油圧ポンプ1から出力され
る流体の圧力および流量を表す点(現在圧力,現在流
量)が、図2に示す目標圧力−流量特性線の上に載る。
【0022】このように、この自律形インバータ駆動油
圧ユニットは、外部から指令圧力信号および指令流量信
号を受けることなく、現在圧力および現在流量に基づい
て、固定容量形油圧ポンプ1から出力される流体の圧力
および流量を表す点(現在圧力,現在流量)が、図2に
示す目標圧力−流量特性線の上に載るように、自律的な
制御を行うのである。したがって、この自律形インバー
タ駆動油圧ユニットは、指令圧力信号および指令流量信
号のための入力信号線を接続する必要がなくて、周りの
配線が簡単になる。
【0023】また、例えば、図2の領域cの保圧時にお
いては、縦軸(流量軸)に略平行な最高圧力線MP上の
点の小流量を固定容量形油圧ポンプ1が吐出するよう
に、コントローラ11はインバータ3を介して可変速モ
ータ2を低速で回転させて、少ない吐出流量の状態で、
圧力を最高設定圧力MPに保持する。したがって、可変
速モータ2および固定容量形油圧ポンプ1は必要以上の
回転速度で回転することがなくなって、ロス馬力が少な
くて省エネルギーを達成でき、かつ、騒音を低減でき
る。一方、図2の領域aで示す大きな流量を必要とする
が圧力を必要としないときには、横軸(圧力軸)に略平
行な最大流量直線MV上の点の小さな圧力に固定容量形
油圧ポンプ1の吐出圧力がなるように、コントローラ1
1はインバータ3を介して可変速モータ2を回転させ
る。したがって、可変速モータ2および固定容量形油圧
ポンプ1は必要以上の回転速度で回転することがなくな
って、ロス馬力が少なくて省エネルギーを達成でき、か
つ、騒音を低減できる。また、最大馬力を必要とすると
きには、最大馬力曲線MHP上の値になるように、コン
トローラ11はインバータ3を介して可変速モータ2を
回転させる。
【0024】上記実施の形態では、コントローラ11の
目標馬力演算部25で、図2の領域a,b,cのどの領
域に現在の運転状態を表す点(現在圧力,現在流量)が
あるかによって、上記目標圧力−流量特性線に基づいて
目標馬力を演算して、比較部27からインバータ3に上
記目標馬力と現在馬力との偏差を表す制御信号を出力し
て、現在馬力が目標馬力になるようにしているので、簡
単に、固定容量形油圧ポンプ1から吐出される流体の流
量および圧力を表す点(現在圧力,現在流量)が目標圧
力−流量特性線上の値になるようにすることができる。
【0025】さらに、この実施の形態では、電源装置を
コンバータ17とコントローラ用電源回路18とによっ
て構成しているので、電源接続端子16に交流電源(商
用電源)15の電源線を接続するだけで、指令信号のた
めの入力信号線を接続することなく、コントローラ11
およびインバータ3に電力を供給できて、固定容量形油
圧ポンプ1から吐出される流体の圧力および流量を、現
在圧力および現在流量に基づいて、自律的に、図2の目
標圧力−流量特性線上の値にすることができる。したが
って、自律形インバータ駆動油圧ユニットJの回りに入
力信号線がなくなって、回りがすっきりする。
【0026】上記実施の形態では、目標圧力−流量特性
線は、最大流量直線と最大馬力曲線と最高圧力直線とか
らなるが、最大馬力曲線に代えて斜線あるいは折れ線か
らなる擬似最大馬力線を用いてもよい。また、上記目標
圧力−流量特性線は、動作上最も好ましい任意の曲線あ
るいは折れ線であってもよい。
【0027】また、上記実施の形態では、現在圧力と現
在流量が、目標圧力−流量特性線上の値にするために、
領域a,b,cごとに目標馬力を求めているが、現在の
運転状態を表す点(現在圧力,現在流量)と目標圧力−
流量特性線との最短距離を求め、この最短距離となる目
標圧力−流量特性線上の点の圧力と流量との積を目標馬
力としてもよい。
【0028】さらに、上記実施の形態では、負荷センサ
として圧力センサ6を用いたが、この圧力センサ6に代
えて、可変速モータ2の電流を検出する図示しない電流
センサを用いてもよい。この電流センサは、可変容量型
固定容量形油圧ポンプ1の吐出流体の圧力を、その圧力
に相当する値を有する電流を介して簡単に検出できる。
【0029】また、上記実施の形態では、設定スイッチ
21,22,23を用いて、最高設定圧力、最大設定流
量、最大設定馬力を設定するようにしたが、EEPRO
Mあるいはフラッシュメモリを用いて、これらに最高設
定圧力、最大設定流量、最大設定馬力を出荷後あるいは
出荷前に書き込むようにしてもよい。
【0030】また、上記実施の形態では、目標馬力と現
在馬力との偏差を求めて、制御信号を得るようにしてい
るが、目標圧力と現在圧力との偏差と、目標流量と現在
流量との偏差とに基づいて、制御信号を得るようにして
もよい。
【0031】また、上記実施の形態では、交流電源(商
用電源)15を用いているから、電源装置にコンバータ
17を設けていたが、直流電源(バッテリ)を用いる場
合には、コンバータ17は不用である。
【0032】また、上記実施の形態では、固定容量形油
圧ポンプを用いたが、流量の上限値が変更できる可変容
量形油圧ポンプを用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の自律形インバータ駆動油圧ユニットによれば、外部
から圧力指令信号および流量指令信号を受けることな
く、油圧ポンプから吐出される流体の圧力および流量
が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の圧力およ
び流量となるように、負荷センサと回転センサとの出力
に基づいて、コントローラからインバータに制御信号を
出力するので、圧力指令信号および流量指令信号を外部
から入力する必要がなく、入力信号線を省略できると共
に、指令信号を入力する人的操作が不要で、配線が簡単
になる。
【0034】請求項2の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットによれば、上記目標圧力−流量特性線は、最
大流量直線と、最大馬力曲線または擬似最大馬力線と、
最高圧力直線とからなるので、最大流量直線あるいは最
高圧力直線上の運転をしているときには、可変速モータ
および油圧ポンプは必要以上の回転速度で回転すること
がなくなって、ロス馬力が少なくて省エネルギーを達成
でき、かつ、騒音を低減できる。
【0035】請求項3の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットによれば、コントローラの目標馬力演算部
が、外部から指令信号を受けることなく、負荷センサと
回転センサとの出力と目標圧力−流量特性線とに基づい
て目標馬力を演算する一方、現在馬力演算部が、負荷セ
ンサと回転センサとの出力に基づいて現在馬力を演算す
ると共に、比較部が、上記目標馬力と現在馬力とを比較
して、現在馬力が目標馬力になるように、インバータに
制御信号を出力するので、簡単に、油圧ポンプから吐出
される流体の流量および圧力が目標圧力−流量特性線上
の値になるようにすることができる。
【0036】請求項4の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットによれば、負荷センサは可変速モータに流れ
る電流を検出する電流センサであるので、簡単に、油圧
ポンプの吐出圧力を検出できる。
【0037】請求項5の発明の自律形インバータ駆動油
圧ユニットによれば、負荷センサは油圧ポンプの吐出ラ
インの圧力を検出する圧力センサであるので、直接に、
油圧ポンプの吐出ラインの圧力を正確に検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態の自律形インバータ駆
動油圧ユニットのブロック図である。
【図2】 目標圧力−流量特性線図である。
【符号の説明】
1 固定容量形油圧ポンプ 2 可変速モータ 3 インバータ 5 回転センサ 6 圧力センサ 11 コントローラ 17 コンバータ 18 コントローラ用電源回路 25 目標馬力演算部 26 現在馬力演算部 27 比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA03 AA05 AA09 AA24 AA34 BA28 BA32 BA38 CA03 CA09 CA21 CA29 DA07 DA47 EA38 5H576 AA05 BB02 BB04 BB10 CC02 CC05 DD02 DD07 DD09 GG10 HA02 HB01 JJ03 JJ17 JJ24 KK06 LL01 LL22 LL28 LL48 LL52

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプ(1)と、 この油圧ポンプ(1)を駆動する可変速モータ(2)
    と、 この可変速モータ(2)を駆動するインバータ(3)
    と、 この油圧ポンプ(1)の負荷を検出する負荷センサ
    (6)と、 上記可変速モータ(2)または油圧ポンプ(1)の回転
    速度を検出する回転センサ(5)と、 上記油圧ポンプ(1)から吐出される流体の圧力および
    流量が、予め定められた目標圧力−流量特性線上の圧力
    および流量となるように、上記負荷センサ(6)と回転
    センサ(5)との出力に基づいて、インバータ(3)に
    制御信号を出力するコントローラ(11)とを備えるこ
    とを特徴とする自律形インバータ駆動油圧ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自律形インバータ駆動
    油圧ユニットにおいて、上記目標圧力−流量特性線は、
    最大流量直線(MV)と、最大馬力曲線(MHP)また
    は擬似最大馬力線と、最高圧力直線(MP)とからなる
    ことを特徴とする自律形インバータ駆動油圧ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自律形インバ
    ータ駆動油圧ユニットにおいて、上記コントローラ(1
    1)は、上記負荷センサ(6)と回転センサ(5)との
    出力と上記目標圧力−流量特性線とに基づいて目標馬力
    を演算する目標馬力演算部(25)と、上記負荷センサ
    (6)と回転センサ(5)との出力に基づいて現在馬力
    を演算する現在馬力演算部(26)と、上記目標馬力と
    現在馬力とを比較してインバータ(3)に制御信号を出
    力する比較部(27)とを有することを特徴とする自律
    形インバータ駆動油圧ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    自律形インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記負荷
    センサは上記可変速モータ(2)に流れる電流を検出す
    る電流センサであることを特徴とする自律形インバータ
    駆動油圧ユニット。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    自律形インバータ駆動油圧ユニットにおいて、上記負荷
    センサ(6)は上記油圧ポンプ(1)の吐出ラインの圧
    力を検出する圧力センサ(6)であることを特徴とする
    自律形インバータ駆動油圧ユニット。
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