JP2001090605A - 水冷式の内燃機関のためのシリンダヘッド - Google Patents

水冷式の内燃機関のためのシリンダヘッド

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JP2001090605A JP2000268766A JP2000268766A JP2001090605A JP 2001090605 A JP2001090605 A JP 2001090605A JP 2000268766 A JP2000268766 A JP 2000268766A JP 2000268766 A JP2000268766 A JP 2000268766A JP 2001090605 A JP2001090605 A JP 2001090605A
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ベーア ミヒャエル
Albrecht Reustle
ロイシュトル アルブレヒト
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Dr Ing HCF Porsche AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動する冷却水が、シリンダヘッドの、特に
著しい高温箇所に冷却通路を介して供給されるようにす
る。 【解決手段】 冷却通路15内に、適切な冷却水流動の
ためのかつシリンダヘッド2の壁23に生ぜしめられた
高温箇所22の適切な冷却のための制御機構24が設け
られているようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式の内燃機関
のためのシリンダヘッドであって、燃焼室の放射熱によ
ってシリンダヘッドの壁に少なくとも1つの高温箇所が
生ぜしめられ、該高温箇所が、冷却水が通流する冷却通
路を用いて冷却される形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】水冷装置を備えた、弁制御式の内燃機関
のためのシリンダヘッドはヨーロッパ特許出願公開第0
088157号明細書に基づき公知である。この公知の
シリンダヘッドは、熱負荷を減少させるための手段を有
している。このためには、ガス交換通路の間に作用する
流れを生ぜしめる、ノズル状のメイン水オーバフロー部
(Hauptwasseruebertritt)が設
けられている。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第0353988
号明細書の図3に示されているシリンダヘッドは水冷式
であり、シリンダヘッドの壁の領域内に高温箇所を有し
ている。この高温箇所は、中央の点火プラグと燃焼室と
の間で延びている。
【0004】最後に、アメリカ合衆国特許第23054
57号明細書に記載されている水冷式のシリンダヘッド
は、排気弁の周りで案内されている冷却通路を有してい
る。この冷却通路は、噴霧ノズルを介して分散された冷
却媒体によって冷却される、排気弁に隣接した壁を有し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、内燃
機関のシリンダヘッドの冷却通路を改良して、流動する
冷却水が、シリンダヘッドの、特に著しい高温箇所に冷
却通路を介して供給されるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】冷却通路内に、適切な冷
却水流動のためのかつシリンダヘッドの壁に生ぜしめら
れた高温箇所の適切な冷却のための制御機構が設けられ
ているようにした。
【0007】本発明を構成するさらなる特徴は請求項2
以下に記載されている。
【0008】
【発明の効果】本発明によって主として獲得される利点
は、軽金属合金から成るシリンダヘッドの冷却通路内に
設けられた制御機構が、たとえば中央の点火プラグと燃
焼室との間で延びる高温箇所の領域、つまり冷却通路の
壁における適切な冷却水流動を生ぜしめるという点に見
ることができる。冷却水が横方向流として排気側から吸
気側へ流れるように、制御機構が、冷却通路内の高温箇
所に隣接する箇所に設けられていると特に有効である。
制御機構は、1つの燃焼室につき1つの案内リブと複数
の遮断リブとによって冷却通路内に形成される。また、
制御機構は、冷却水の、高温箇所への適切な流れを生ぜ
しめると同時にこの高温箇所での熱的な過負荷の危険を
減少させる。このことは、第1に、シリンダヘッドの構
造的な設計に、「シルミン」と呼ばれるアルミニウム・
ケイ素合金(たとえばAlSi10またはAlSi7)
としての標準材料を使用することができるということ
と、第2に、まさに内燃機関のシリンダヘッドにおいて
特にコスト高となる粗悪品を著しく減少させることがで
きるということとを可能にする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面につき詳しく説明する。
【0010】水冷装置を備えた多気筒型の内燃機関(オ
ット構造)1は、図示の領域内に、シリンダヘッド2
と、一般的に「シリンダブロック」と呼ばれるシリンダ
ハウジング3とを有している。このシリンダヘッド2と
シリンダハウジング3とは軽金属合金から成っていて、
分割平面4で接合されている。シリンダヘッド2には、
1つのシリンダにつき2つの吸気弁(図示せず)と2つ
の排気弁(図示せず)とが設けられている。これらの吸
気弁と排気弁との弁傘は弁座5,6,7,8と協働する
ようになっている。弁座5,6は弁座7,8よりも大き
な直径を有している。この場合、弁座5,6は吸気弁と
協働するのに対して、弁座7,8は排気弁と協働する。
さらに、弁座5,6に所属の吸気弁ならびに弁座7,8
に所属の排気弁は、シリンダヘッドの中心長手方向平面
B−Bに対して直角に延びる横方向平面A−Aの両側に
配置されている。吸気側9の吸気弁を介して燃焼室10
に、吸気管噴射によって形成された燃料混合気が供給さ
れる。この燃料混合気は点火プラグ11を用いて点火さ
れ、その後、排気側12の排気弁を通って排ガス装置
(図示せず)内へ到達する。シリンダヘッド2のねじ山
付き孔13内へねじり込まれた点火プラグ11は、シリ
ンダ14の中心長手方向平面C−Cで(またはシリンダ
14に対して僅かな間隔を置いて)延びている。すなわ
ち、点火プラグ11は、燃焼室10の中央の位置に設け
られている。
【0011】冷却水で冷却されるシリンダヘッド2内に
は、1つの燃焼室10もしくは1つのシリンダ14につ
き1つの冷却通路15が設けられている。この冷却通路
15には、シリンダハウジング3の第1の長手方向通路
16から前記冷却水が供給される。第1の長手方向通路
16は、シリンダ壁17によってシリンダ14のシリン
ダライナ18を、局所的に環状室19を形成して仕切っ
ている。この環状室19は、冷却水の流入のために、開
口20を介して第1の長手方向通路16に接続されてい
る。冷却水は、排気側12の第1の長手方向通路16か
ら到来して、(シリンダヘッド2内の横方向流れ冷却も
しくはクロスフロー冷却を行う)冷却通路15を介して
吸気側9へ流れ、シリンダヘッド2の第2の長手方向通
路21を通って導出されるようになっている。
【0012】内燃機関1の運転時に冷却通路15内で
は、燃焼室10の放射熱によって、ねじ山付き孔13と
燃焼室10とを仕切る壁23に高温箇所17が生ぜしめ
られる。この高温箇所17の適切な冷却を保証するため
に、シリンダヘッドの排気側の冷却通路15内には制御
機構24が配置されている。この制御機構24によって
冷却水流は、シリンダヘッド2の壁23の熱負荷が減少
されるように高温箇所22に沿って適切に案内される。
制御機構24は、高温箇所22に隣接する箇所25に有
効である。また、制御機構24は案内リブ26によって
形成される。この案内リブ26は、二点鎖線で図示した
加速した冷却水流Ksを生ぜしめる変向縁部27を有し
ている。極めて有効な冷却水流が案内リブ26によって
実現されるように、この案内リブ26は、両排気弁の間
の横方向平面A−A内で延びている。さらに、冷却通路
15内の制御機構24は、横方向A−Aで見て互いに間
隔を置いて配置された2つの遮断リブ28,29を有し
ている。これらの遮断リブ28,29は案内リブ26の
両側で対称的に延びている。最後に、冷却通路15には
燃焼室支持部(Brennraumstuetze)3
0が配置されており、この燃焼室支持部30内には孔3
1が設けられている。この孔31は、冷却水流が高温箇
所の領域に直接に有効であるために働く。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッドとシリンダハウジングとの領域
における内燃機関の横断面図である。
【図2】図1を下側から見た図であるが、シリンダハウ
ジングは図示していない。
【符号の説明】
1 内燃機関、 2 シリンダヘッド、 3 シリンダ
ハウジング、 4 分割平面、 5,6 弁座、 7,
8 弁座、 9 吸気側、 10 燃焼室、11 点火
プラグ、 12 排気側、 13 ねじ山付き孔、 1
4 シリンダ、 15 冷却通路、 16 長手方向通
路、 17 シリンダ壁、 18 シリンダライナ、
19 環状室、 20 開口、 21 長手方向通路、
22高温箇所、 23 壁、 24 制御機構、 2
5 箇所、 26 案内リブ、 27 変向縁部、 2
8,29 遮断リブ、 30 燃焼室支持部、 31
孔、 Ks 冷却水流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル ベーア ドイツ連邦共和国 ヴィムスハイム ウー ラントシュトラーセ 32 (72)発明者 アルブレヒト ロイシュトル ドイツ連邦共和国 ヴァールハイム レル ヒェンヴェーク 21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水冷式の内燃機関のためのシリンダヘッ
    ドであって、燃焼室の放射熱によってシリンダヘッドの
    壁に少なくとも1つの高温箇所が生ぜしめられ、該高温
    箇所が、冷却水が通流する冷却通路を用いて冷却される
    形式のものにおいて、冷却通路(15)内に、適切な冷
    却水流動のためのかつシリンダヘッド(2)の壁(2
    3)に生ぜしめられた高温箇所(22)の適切な冷却の
    ための制御機構(24)が設けられていることを特徴と
    する、水冷式の内燃機関のためのシリンダヘッド。
  2. 【請求項2】 冷却水の横方向流をシリンダヘッド
    (2)内に生ぜしめる冷却通路(15)内の、高温箇所
    (22)に隣接する箇所に制御機構(24)が有効であ
    る、請求項1記載のシリンダヘッド。
  3. 【請求項3】 制御機構(24)が、少なくとも1つの
    案内リブ(26)によって冷却通路(15)内に形成さ
    れる、請求項2記載のシリンダヘッド。
  4. 【請求項4】 案内リブ(26)が、冷却通路(15)
    内で横方向平面(A−A)内に延びており、該横方向平
    面(A−A)が、燃焼室(10)の2つの弁、たとえば
    排気弁の間で延びている、請求項3記載のシリンダヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 冷却通路(15)内に設けられた案内リ
    ブ(26)によって、冷却水が排気側(12)から吸気
    側(9)へ流れる、請求項1から4までのいずれか1項
    記載のシリンダヘッド。
  6. 【請求項6】 制御機構(24)が、案内リブ(26)
    に対して付加的に、少なくとも2つの遮断リブ(28,
    29)を冷却通路(15)内に有している、請求項1か
    ら5までのいずれか1項記載のシリンダヘッド。
  7. 【請求項7】 遮断リブ(28,29)が、案内リブ
    (26)の両側に配置されている、請求項6記載のシリ
    ンダヘッド。
  8. 【請求項8】 両排気弁の間の横方向平面(A−A)内
    で延びる燃焼室支持部(30)内に、冷却水を通流させ
    るための孔(31)が設けられている、請求項1から7
    までのいずれか1項記載のシリンダヘッド。
JP2000268766A 1999-09-09 2000-09-05 水冷式の内燃機関のためのシリンダヘッド Withdrawn JP2001090605A (ja)

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