JP2001090400A - 可動式ルーバを用いた開口部の開閉装置 - Google Patents

可動式ルーバを用いた開口部の開閉装置

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JP2001090400A
JP2001090400A JP26706299A JP26706299A JP2001090400A JP 2001090400 A JP2001090400 A JP 2001090400A JP 26706299 A JP26706299 A JP 26706299A JP 26706299 A JP26706299 A JP 26706299A JP 2001090400 A JP2001090400 A JP 2001090400A
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louver
opening
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outer frame
louvers
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JP26706299A
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Seigo Sakurai
静吾 桜井
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MARUKIN KK
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MARUKIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱出時は外枠を全開することで、脱出が安全
迅速に行えると共に、外部からの侵入防止と遮蔽機能を
兼ね備え、個人のプライバシーの保護や採光、通風の調
整が行える可動式ルーバを用いた開口部の開閉装置を提
供する。 【解決手段】 外枠2に一方側部を枢止し、該外枠2に
納まる状態から外部に開放可能となる内枠3の内部に、
上下に一定間隔の配置で多数本のルーバ4を回転可能と
なるよう取り付け、前記内枠3に各ルーバ4と連動した
状態で取り付けられ、各ルーバ4を開閉動させるルーバ
開度調整機構5と、同じく外枠2の室内側の面に取り付
けられ、外枠2に納まる閉鎖位置の内枠3を外枠2に固
定化する施錠機構6とを設け、前記ルーバ開度調整機構
5は、上下動操作によってルーバ4の開度を選択保持で
きるように形成され、このルーバ開度調整機構5に、ル
ーバ4の開操作位置にあるとき施錠姿勢にある施錠機構
6の解錠操作をできないようにする隠蔽部材34が設け
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の窓や出入
口等の開口部に取り付け、避難、脱出用の面格子や空調
室の遮蔽用のほか、雨戸等として使用する可動式ルーバ
を用いた開口部の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の多様化に伴い、建物の窓や
出入口等の開口部に取り付ける面格子、雨戸、ガラリ等
にも防犯機能や快適性、美観に対する要求が大きくなっ
てきている。
【0003】例えば、防犯や装飾の目的で、一般の家屋
における窓部の外側に面格子を取り付け、外部からの侵
入を防ぐことが行われているが、面格子がサッシや建物
躯体に固定化したタイプの固定面格子であると、火災等
の非常時に窓部からの脱出が不可能となり、室内にいる
人が閉じ込められて焼死するという事故につながる。
【0004】そこで、面格子を室内側から開閉自在と
し、閉鎖状態で防犯の目的を達成すると同時に、緊急の
非常時には開放することにより、室内から窓部を介して
室外に脱出することのできる開閉タイプの脱出面格子も
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
脱出面格子は、外枠内に二枚の格子枠をレールに沿って
移動する引き違い戸式に組み込み、格子枠の施錠と開錠
を室内側から行えるようにしたものであるが、引き違い
戸式では格子枠の移動のために外枠にレールを設け、格
子枠がこのレールに沿って移動するようにしなければな
らず、構造が複雑になる。
【0006】また、外部からの格子枠の開錠操作に対す
る安全性が不十分であり、かつ、格子枠は外部からの侵
入を防ぐ機能しかなく、遮蔽機能がないため個人のプラ
イバシーの保護やガラリ、雨戸等の他の機能や目的を達
成することができないという問題がある。
【0007】そこで、この発明の課題は、脱出時は外枠
を全開することで、脱出が安全迅速に行えると共に、回
転による開閉を採用して構造の簡略化を図り、しかも、
外部からの侵入防止と遮蔽機能を兼ね備え、個人のプラ
イバシーの保護や採光、通風の調整が行える可動式ルー
バを用いた開口部の開閉装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、外枠と、この外枠に一方
側部を枢止し、該外枠に納まる状態から外部に開放可能
となる内枠と、この内枠の内部に上下に一定間隔の配置
で回転可能となるよう取り付けた多数本のルーバと、前
記内枠の室内側の面で他方側部に各ルーバと連動した状
態で取り付けられ、各ルーバを開閉動させるルーバ開度
調整機構と、同じく外枠の室内側の面で他方側部に取り
付けられ、外枠に納まる閉鎖位置の内枠を外枠に固定化
する施錠機構とからなり、前記各ルーバは、その両端部
で幅方向の中央が内枠に枢止され、上下方向に沿う全閉
姿勢で上位ルーバの下部側と下位ルーバの上部側が内外
に重なり合うような配置になり、前記ルーバ開度調整機
構は、上下動操作によってルーバの開度を選択保持でき
るように形成され、このルーバ開度調整機構で、ルーバ
の開操作位置にあるとき施錠姿勢にある施錠機構の解錠
操作をできないようにした構成を採用したものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ルーバ開度調整機構は、内枠に固定したベース
部材に上下方向に連続するラックを設け、該ベース部材
に昇降部材を上下動自在に取り付け、この昇降部材に枢
止した係止爪にベース部材のラックに常時係合し、昇降
部材の上昇動を許容して下降動を阻止する回動弾性を付
勢し、上記昇降部材の前面に係止爪をラックから離脱さ
せるための操作部材を設けて形成され、前記昇降部材が
各ルーバの端部に固定したレバーとこれをつなぐ連杆を
介して、昇降部材の下降動でルーバが開姿勢に回動し、
上昇動でルーバが閉姿勢に回動するように連動されてい
る構成を採用したものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記施錠機構は、クレセント錠を用いて形成
され、ルーバ開度調整機構の昇降部材に、下降位置で施
錠姿勢にあるクレセント錠の操作片を覆う隠蔽部材が取
り付けられている構成を採用したものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明
において、前記ルーバは、幅方向の両側部に相反する面
側に突出する突条が設けられ、このルーバの両端部にお
ける幅方向の中央位置が内枠に枢止され、閉姿勢にある
とき上位ルーバの下部側突条と下位ルーバの上部側突条
が互いに相手ルーバに重なり合うようになっている構成
を採用したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0013】図1で示したように、可動式ルーバを用い
た開口部の開閉装置1は、建物の開口部に固定する外枠
2の内部に、並列状態でこの外枠2内を閉鎖する二枚の
内枠3、3を該外枠2に枢止することによって取り付
け、両内枠3、3のそれぞれの内部に、上下に一定間隔
の配置で回転可能となる多数本のルーバ4を装着し、前
記内枠3、3の室内側の面で枢止側と反対の側部に各ル
ーバ4と連動した状態で取り付けられ、各ルーバ4を開
閉動させるルーバ開度調整機構5と、同じく外枠の室内
側の面でルーバ開度調整機構5に近接した位置に取り付
けられ、外枠2に納まる閉鎖位置の内枠3を外枠2に固
定化する施錠機構6とを設け、ルーバ開度調整機構5が
ルーバ4の開操作位置にあるとき、このルーバ開度調整
機構5で施錠姿勢にある施錠機構6の解錠操作をできな
いようにした構造になっている。
【0014】上記外枠2は、断面略L型の型材を用いた
両側縦桟2aと上桟2b及び下桟2cで矩形状に組み立
てられ、その内部は中央の仕切り杆7で両側に区切ら
れ、二枚の内枠3、3は共に等しい大きさと構造を有
し、外枠2の区切られた内部にそれぞれ丁度収まり、仕
切り杆7を挟んで互いに隣接する一方側の上下がヒンジ
8で外枠2に枢止され、このヒンジ8を支点にして外枠
2内に納まる閉鎖位置から外方へ180°回動すること
ができるようになっている。従って、内枠3を外方へ回
動させることにより、外枠2の半分をそれぞれ開放する
ことができる。
【0015】前記内枠3は、角材を用いた両側の縦桟3
aと上下の上桟3bと下桟3cで矩形状に組み立てら
れ、この内枠3の縦桟3aの対向する内面にルーバ4の
支持部材9が上下に一定間隔の配置で取り付けられ、こ
の支持部材9は、内枠3の縦桟3aで回転可能に支持さ
れる軸部10に、縦桟3aの対向面側へ突出する二又部
11を設けて形成され、両側に同じ高さ位置で対向する
各支持部材9の二又部11間にそれぞれルーバ4が架設
されている。
【0016】上記ルーバ4は、内枠3の両側縦桟3a間
に納まる長さを有する帯板状となり、その両端部を対向
する位置にある支持部材9の二又部11に嵌めることに
より、両側縦桟3a間に両端が支持された水平状態に架
設されている。
【0017】このルーバ4は、幅方向の中心線と支持部
材9の軸部10の軸心が一致する状態で該支持部材9に
取り付けられ、図5のように、水平状態にあるとき全開
姿勢となり、上下ルーバ4間に所定の空間が確保されて
いると共に、図3に示すように、ルーバ4を略垂直に近
づけたとき、上位ルーバ4の下側屈曲部4aと下位ルー
バ4の上側屈曲部4bが内外に重なり合い、内枠3内を
閉鎖する全閉姿勢になる。従って、ルーバ4の幅と上下
の配置間隔は、上記した全閉姿勢を満たすことのできる
条件に設定され、ルーバ4は全閉姿勢時に上下のルーバ
4が内外に重なり合うことにより、外部から人の手や道
具を差し込むことができないようにし、安全性の向上を
図っている。
【0018】上記内枠3の枢止側と反対の縦桟3aに取
り付けたルーバの支持部材9には、縦桟3a内に位置す
る軸部10の端部にレバー12が固定され、全ルーバ4
が同一姿勢にある状態で、各ルーバ4のレバー12が一
本の連杆13で結合され、この連杆13を上下動させる
ことにより、全ルーバ4を同時に同調して回動させるよ
うになっている。
【0019】図9はルーバ4の他の例を示し、ルーバ4
を内部中空の偏平な角筒状に形成し、図9(A)に示す
ように、ルーバ4を略垂直に近づけたとき、上位ルーバ
4の下側に設けた突条4cと下位ルーバ4の上側の突条
4dが内外に重なり合い、内枠3内を閉鎖する全閉姿勢
になる。
【0020】このルーバ4の内枠3への取り付けは、図
9(C)のように、内枠3で回転可能に支持した円板状
の支持部材9aに、ルーバ4の角孔内に嵌合する支持板
9bを設け、ルーバ4の両端を支持部材9aで水平に支
持すると共に、支持部材9aから内枠3内に突出する角
軸9cにレバー12を固定し、各レバー12を一本の連
杆13で結合するようにしたものである。
【0021】前記ルーバ開度調整機構5は、内枠3の枢
止側と反対側に位置する縦桟3aの室内側の面に取り付
けられ、図8のように、上下に長い断面コ字状で前面の
一方側に上下方向に連続するラック歯14を設けたベー
ス部材15を縦桟3aに固定し、このベース部材15内
に上下動可能に納まるガイドプレート16と、該ベース
部材15の前面に重なる昇降部材17を一体に移動する
よう結合し、ガイドプレート16と昇降部材17の対向
面間に組み込まれ、上部をガイドプレート16と昇降部
材17間に枢止した係止爪18に、ばね19で下部側面
の爪先18aがベース部材15のラック歯14に常時係
合する方向の回動弾性を付勢している。
【0022】この係止爪18は、昇降部材17を上昇移
動させたときは、爪先18aがラック歯14から逃げる
方向に回動して上昇動を許容し、逆に昇降部材17を下
降移動させたときは爪先18aがラック歯14に対して
食い込み方向に作用し、下降動を阻止するようになって
いると共に、昇降部材17の前面には該昇降部材17の
上下動と係止爪18をラック歯14から離脱させるため
の操作部材20が設けられている。
【0023】上記操作部材20は、昇降部材17の前面
に回転つまみ21を取り付け、この回転つまみ21のガ
イドプレート16と昇降部材17間に位置する軸部分に
レバー22を設け、回転つまみ21を水平の姿勢にした
ときは、レバー22が係止爪18の下端部に設けた突起
23に作用せず、係止爪18のラック歯14に対する係
合状態が保持され、該回転つまみ21を図4の時計方向
に回すと、レバー22が係止爪18の突起23に係合
し、係止爪18を同図反時計方向に回し、係止爪18の
ラック歯14に対する係合状態を解除するようになって
いる。
【0024】従って、回転つまみ21で係止爪18のラ
ック歯14に対する係合状態を解除すると、昇降部材1
7をベース部材15に沿って上下に自由に移動させるこ
とができ、回転つまみ21を水平に戻すと係止爪18は
ラック歯14に係合することになり、これによって、昇
降部材17の固定位置を上下に選択することができる。
【0025】前記ルーバ開度調整機構5におけるベース
部材15とこれが重なる内枠3の縦桟3aには、上下方
向の長孔24、25が設けられ、昇降部材17の上端に
固定した昇降板26の下部に貫通孔27が設けられ、こ
のベース部材15に近接する位置でルーバ4を支持する
支持部材9の軸10には、図3と図7のように、上記長
孔24、25を貫通して該貫通孔27に嵌まり合う連動
バー28が固定され、昇降部材17と共に昇降板26が
上下動すると、連動バー28とレバー12が一体に揺動
し、この揺動で連杆13が上下動して全ルーバ4の角度
を変化させるように、ルーバ開度調整機構5と全ルーバ
4が連動されている。
【0026】前記ルーバ開度調整機構5と全ルーバ4の
関係は、図5と図6のように、昇降部材17を最下降位
置に引き下げたとき、連動バー28が引き下げられて連
杆13が上昇し、全ルーバ4は水平の全開姿勢になり、
逆に昇降部材17を最上昇位置に押し上げたときは、図
3と図4のように、連動バー28が押し上げられて連杆
13が下降し、全ルーバ4は略垂直になった全閉姿勢に
なり、昇降部材17の停止位置を選ぶことにより、上記
全開姿勢と全閉姿勢の間でルーバ4の開度を任意に選択
できる。
【0027】なお、昇降部材17の上部には、昇降板2
6を覆う半円筒状のカバー部材35が固定してあると共
に、外枠2の縦桟2aにおける室内側に位置する内枠受
け面で、ルーバ開度調整機構5に該当する部分は、この
機構5を逃がすための切り欠き29が設けてある。
【0028】前記外枠2に内枠3を固定化する施錠機構
6は、クレセント錠30を用い、外枠2の縦桟2aの室
内側の面でルーバ開度調整機構5の直下に位置するよう
取り付けられ、縦桟2aにボルトで固定したベース部材
30aの側面にクレセント錠30を回転可能に枢止し、
内枠3の縦桟3aには室内側の面にクレセント錠30の
係止片31に対する係合孔32を上下に設け、操作片3
3でクレセント錠30を回動させることで係止片31が
係合孔32に係脱し、閉鎖位置の内枠2を室内側からの
操作で外枠3に固定化することができるようになってい
る。このクレセント錠30は、図3に示すように、外枠
2に内枠3を固定化した施錠状態では、クレセント錠3
0の操作片33が上向きとなる位相になっている。
【0029】上記クレセント錠30の施錠状態を室外側
から開錠操作できないようにするため、ルーバ開度調整
機構5における昇降部材17の前面下部に、この昇降部
材17が下降位置にあるとき、施錠姿勢にあるクレセン
ト錠30の操作片33の回転方向の前面を覆い、該クレ
セント錠30の開錠操作を不可能にすると共に、昇降部
材17が上昇位置にあるとき、上方に離反して操作片3
3の隠蔽を解く、板状の隠蔽部材34が取り付けられて
いる。
【0030】なお、図示の場合、外枠2に二枚の内枠3
を取り付けた例を示したが、用途に合わせ、外枠2に一
枚の内枠3を組み込んだ構造を採用してもよい。
【0031】この発明の開閉装置は、上記のような構成
であり、建物の開口部に取り付ける面格子、ガラリ、雨
戸、遮蔽用面格子として使用する。
【0032】外枠2を建物の開口部に固定した状態で、
内枠3を外枠2内に納まる閉鎖位置にしてクレセント錠
30を施錠すれば、内枠3は外枠2に固定化される。
【0033】この状態で、ルーバ開度調整機構5の回転
つまみ21を垂直方向に回し、係止爪18をラック歯1
4から離脱させた状態で、昇降部材17を上下に移動さ
せれば全ルーバ4が回動し、昇降部材17を所定の位置
で停止させて回転つまみ21を水平に戻すと、係止爪1
8がラック歯14に対して係合し、昇降部材17が固定
化され、全ルーバ4の開度が設定され、昇降部材17の
位置の選択によりルーバ4の開度を選ぶことができる。
【0034】図5と図6は、全ルーバ4が水平の全開姿
勢にある状態を示し、昇降部材17が最下降位置に固定
化され、昇降部材17に固定した隠蔽部材34がクレセ
ント錠30の操作片33を隠蔽している。
【0035】ルーバ4が開姿勢にある状態において、上
下ルーバ4の空間を利用して室外側から手や道具を差し
込み、クレセント錠30を開錠操作せんとしても、隠蔽
部材34がクレセント錠30の操作片33を開錠方向の
前面側から隠蔽しているため、クレセント錠30の開錠
操作は不可能となり、建物開口からの侵入を防止でき
る。
【0036】また、ルーバ4が開姿勢にある状態におい
て、内枠3を開いて緊急脱出する場合は、回転つまみ2
1で昇降部材17を上昇位置に押し上げ、隠蔽部材34
をクレセント錠30の操作片33から上方に移動させて
隠蔽を解き、続いてクレセント錠30を開錠操作して施
錠を解き、内枠3を押し開いて外枠2を開放すればよ
い。
【0037】上記ルーバ開度調整機構5における係止爪
18は、回転つまみ21を回さなくても昇降部材17の
上昇移動を可能にしているので、緊急時に回転つまみ2
1を回す動作が省け、その分外枠2の開放が迅速に行え
るという利点がある。
【0038】図3と図4は、全ルーバ4が略垂直の全閉
姿勢にある状態を示し、昇降部材17が最上昇位置に固
定化され、昇降部材17に設けた隠蔽部材34がクレセ
ント錠30の操作片33から上方に離反して隠蔽を解い
ている。
【0039】この全閉姿勢にあるときは、全ルーバ4が
順次重なり合って隙間がなく、室外側から手や道具が入
らないので、隠蔽部材34がクレセント錠30の操作片
33から離反していても安全性に問題はない。
【0040】上記ルーバが全閉姿勢にあるとき、内枠3
を開くにはクレセント錠30を直接開錠操作すればよ
く、クレセント錠30の操作だけでよいので、開放が迅
速に行えることになる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、内枠
内に設けたルーバは、その両端部で幅方向の中央が内枠
に枢止され、上下方向に沿う全閉姿勢で上位ルーバの下
部側と下位ルーバの上部側が内外に重なり合うような配
置になり、ルーバ開度調整機構は、上下動操作によって
ルーバの開度を選択保持できるように形成され、このル
ーバ開度調整機構で、ルーバの開操作位置にあるとき施
錠姿勢にある施錠機構の解錠操作をできないようにした
ので、ルーバの開度を自由に設定できると共に、ルーバ
を開位置にしたとき室外側からの施錠機構の解錠が不能
になり、外部からの侵入を防ぐことができて安全性の向
上が図れることになる。
【0042】また、外枠に内枠を枢止したので、引き違
い式のようなレールが不要になり、構造の簡略化が図れ
ると共に、内枠の開放は、室内側から簡単に行え、緊急
脱出が速やかに可能となり、建物開口部の開閉用とし
て、面格子、ガラリ、雨戸、遮蔽用面格子等として広範
な用途に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開閉装置の室内側から見た正面図
【図2】同上の平面図
【図3】開閉装置のルーバの閉状態と内枠の施錠状態を
示す縦断面図
【図4】開閉装置のルーバの閉状態と内枠の施錠状態を
示す正面図
【図5】開閉装置のルーバの開状態と内枠の開錠状態を
示す縦断面図
【図6】開閉装置のルーバの開状態と内枠の開錠状態を
示す正面図
【図7】図6の矢印VII −VII に沿う拡大断面図
【図8】ルーバ開度調整機構の分解斜視図
【図9】(A)はルーバの他の例を示す閉状態の縦断面
図、(B)は同開状態の縦断面図、(C)は開状態の横
断面図
【符号の説明】
1 開閉装置 2 外枠 3 内枠 4 ルーバ 5 ルーバ開度調整機構 6 施錠機構 8 ヒンジ 9 ルーバの支持部材 12 レバー 13 連杆 14 ラック歯 15 ベース部材 16 ガイドプレート 17 昇降部材 18 係止爪 19 ばね 20 操作部材 30 クレセント錠 33 操作片 34 隠蔽部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠と、この外枠に一方側部を枢止し、
    該外枠に納まる状態から外部に開放可能となる内枠と、
    この内枠の内部に上下に一定間隔の配置で回転可能とな
    るよう取り付けた多数本のルーバと、前記内枠の室内側
    の面で他方側部に各ルーバと連動した状態で取り付けら
    れ、各ルーバを開閉動させるルーバ開度調整機構と、同
    じく外枠の室内側の面で他方側部に取り付けられ、外枠
    に納まる閉鎖位置の内枠を外枠に固定化する施錠機構と
    からなり、前記各ルーバは、その両端部で幅方向の中央
    が内枠に枢止され、上下方向に沿う全閉姿勢で上位ルー
    バの下部側と下位ルーバの上部側が内外に重なり合うよ
    うな配置になり、前記ルーバ開度調整機構は、上下動操
    作によってルーバの開度を選択保持できるように形成さ
    れ、このルーバ開度調整機構で、ルーバの開操作位置に
    あるとき施錠姿勢にある施錠機構の解錠操作をできない
    ようにしたことを特徴とする可動式ルーバを用いた開口
    部の開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記ルーバ開度調整機構は、内枠に固定
    したベース部材に上下方向に連続するラックを設け、該
    ベース部材に昇降部材を上下動自在に取り付け、この昇
    降部材に枢止した係止爪にベース部材のラックに常時係
    合し、昇降部材の上昇動を許容して下降動を阻止する回
    動弾性を付勢し、上記昇降部材の前面に係止爪をラック
    から離脱させるための操作部材を設けて形成され、前記
    昇降部材が各ルーバの端部に固定したレバーとこれをつ
    なぐ連杆を介して、昇降部材の下降動でルーバが開姿勢
    に回動し、上昇動でルーバが閉姿勢に回動するように連
    動されていることを特徴とする請求項1に記載の可動式
    ルーバを用いた開口部の開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記施錠機構は、クレセント錠を用いて
    形成され、ルーバ開度調整機構の昇降部材に、下降位置
    で施錠姿勢にあるクレセント錠の操作片を覆う隠蔽部材
    が取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の可動式ルーバを用いた開口部の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記ルーバは、幅方向の両側部に相反す
    る面側に突出する突条が設けられ、このルーバの両端部
    における幅方向の中央位置が内枠に枢止され、閉姿勢に
    あるとき上位ルーバの下部側突条と下位ルーバの上部側
    突条が互いに相手ルーバに重なり合うようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の可動
    式ルーバを用いた開口部の開閉装置。
JP26706299A 1999-09-21 1999-09-21 可動式ルーバを用いた開口部の開閉装置 Pending JP2001090400A (ja)

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