JP2001089275A - 有機性廃棄物の処理方法及びその装置並びに該処理法に使用する分解菌床粉砕物及び該処理方法によって得られた堆肥 - Google Patents

有機性廃棄物の処理方法及びその装置並びに該処理法に使用する分解菌床粉砕物及び該処理方法によって得られた堆肥

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JP2001089275A JP26198599A JP26198599A JP2001089275A JP 2001089275 A JP2001089275 A JP 2001089275A JP 26198599 A JP26198599 A JP 26198599A JP 26198599 A JP26198599 A JP 26198599A JP 2001089275 A JP2001089275 A JP 2001089275A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な分解用バクテリアの投入の必要がな
く、自然な環境で安定した好気性醗酵による生ゴミ等の
有機性廃棄物の分解処理を行う事のできる処理方法とそ
の装置を提供する。 【解決手段】 生ゴミ等の有機性廃棄物に、腐植土又は
腐葉土或いはこれらの混合物からなる分解菌を含む分解
菌床の粉砕物を添加混合し、或いは更に、籾殻,稲藁,
麦藁,枯れ草,干し草或いはこれらの任意の混合物をス
クリュー式粉砕装置によって加圧しつつ磨り潰しながら
粉砕して得られた粉砕物を醗酵助材として添加混合し
て、好気性環境下で有機性廃棄物の醗酵分解を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ゴミ等の有機性廃棄
物の醗酵処理方法とその装置に関するものであり、特
に、自然界に存在する好気性醗酵菌を利用した好気性醗
酵よって有機物を分解処理する方法と、その醗酵処理に
使用する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飲食店や給食センター或いはスーパーマ
ーケットやホテルの調理場等から生ゴミとして発生する
肉類,野菜,穀類の調理残渣及び残飯等は、水分を多く
含む有機性廃棄物であり、放置しておくと腐敗して悪臭
を発生すると共に、衛生的にも問題がある。
【0003】そこで、これらの有機性廃棄物の処理方法
としては、紙類や可燃性プラスチック類と共に一般都市
ゴミとして焼却処分されるているのが一般的であるが、
係る有機性廃棄物は水分が多いため、重油バーナーで高
温に保持した燃焼炉に投入して焼却する方式が一般的で
ある。しかし乍ら、単にゴミを焼却するために重油を燃
料させるのは資源の有効活用の観点から見ても問題の多
い処理法であった。
【0004】そこで、係る有機性廃棄物を再資源化する
方策も種々提案され、既に一部で実用化されている。そ
の例としては、EM菌等の微生物分解による堆肥化や飼
料化がある。しかし乍ら、これらの方式では、減容率は
小さく且つその普及に連れて生成される堆肥や飼料も増
加し、特に、都市部では生成した堆肥や飼料自体の処分
が問題になっている。
【0005】そこで、該有機性廃棄物を好気性醗酵処理
して分解させ、基本的には消滅させる消滅型処理法が種
々提案されている。この方式は、特開平10−2256
73号公報や特開平9−192829号に示されている
様に、有機性廃棄物中に微生物着床材としての「おが屑
や籾殻等の基材」と共に「好気性バクテリア」を投入し
て混合・攪拌し、好気性醗酵させる方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】係る従来の方法におい
て、先ず、堆肥化や飼料化する方法は、再資源化の道と
して有用な方式ではあるが、都市部では生成物の需要が
少なく処理仕切れない問題がある事は前述の通りであ
り、又、好気性醗酵による消滅型処理法では、その方式
によって異なる特定のバクテリアを使用する方法である
ので、一般に処理可能な条件範囲が狭く且つ生ゴミの特
性や処理環境の影響に大きく左右される傾向が強い。特
に、好気性醗酵に失敗して一旦嫌気性醗酵が生じると、
腐臭を発生するばかりでなく、元の好気性醗酵に復元し
て安定化させるには長時間を要する等の運転上の問題点
が存在している。
【0007】又、消滅型処理と雖も残渣は必ず発生する
が、この残渣を堆肥として使用するには、使用したバク
テリアの農作物に対する安全性の観点から、一般農家の
同意を得るのが必ずしも容易ではない場合もある。
【0008】又、従来法においては、例えば特開平10
−211482号公報に記載の方法によると、生ゴミ1
00重量部に対して生ゴミ処理用配合物を1000〜5
000重量部も添加しなければならず、処理すべき生ゴ
ミよりも、これに添加する処理材の方が数十倍も多いと
いう不合理な面も存在していた。
【0009】更に、好気性醗酵用のバクテリアは、専門
業者から継続して購入しなければならず、処理コストの
面からは無視し得ない負担であった。
【0010】そこで本発明は、係る問題点に鑑み、特定
の好気性醗酵用のバクテリアの購入の必要がなく僅かな
量の添加材を生ゴミ等の有機性廃棄物に添加するのみで
安定した好気性醗酵が可能であり、更に装置の運転コス
トも安い低コストで安全な処理方法とその処理方法に使
用する装置を提供する事を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、係る観点の元
になされたものであって、その特徴とするところは、生
ゴミ等の有機性廃棄物に、腐植土又は腐葉土或いはこれ
らの混合物からなる分解菌を含む分解菌床の粉砕物を添
加混合し、得られた被処理体混合物を好気性雰囲気下で
分解処理する点にある。これにより、腐植土又は腐葉土
に付着した分解菌をそのまま利用できるので、格別なバ
クテリアを添加混合する事なく且つ醗酵残渣の少ない好
気性醗酵処理を行う事が可能となる。
【0012】前記腐植土又は腐葉土或いはこれらの混合
物からなる醗酵菌床の粉砕物は、前記醗酵菌材をスクリ
ュー式粉砕装置により加圧しつつ磨り潰しながら粉砕す
る事によって、該醗酵菌床中の残留植物繊維組織が破壊
されて吸水性が高められたものが最適であり、その添加
割合は、前記有機性廃棄物100重量部に対して5〜3
0重量部が好ましい。これにより、発生する醗酵残渣の
量は前記分解菌床の未分解量を含めても僅かであり、し
かも、該残渣は、再度分解菌床として使用する事も可能
であり、又、そのまま堆肥としても使用可能な状態とな
っている。
【0013】尚、前記被処理体混合物の水分含有量が高
い場合には、該被処理体混合物に、醗酵助材として、籾
殻,稲藁,麦藁,枯れ草或いは干し草の一種以上をスク
リュー式粉砕装置により加圧しつつ磨り潰しながら粉砕
する事により、植物繊維組織が破壊されて吸水性が高め
られたこれらの粉砕物を添加するのも好ましい態様であ
る。この場合の添加割合は、該有機性廃棄物100重量
部に対して30重量部以下の割合でよい。これにより、
水分含有量の多い有機性廃棄物の場合でも容易に好気性
環境を維持しつつ醗酵処理する事が容易となる。
【0014】又、前記被処理体混合物に、攪拌力を付与
しつつ醗酵させるのが好ましく、この攪拌も、間歇的に
攪拌する程度でよく、これにより装置運転コストの大幅
な低減を可能となしている。同時に、該被処理体混合物
を装入してなる醗酵槽内を強制的に換気しつつ醗酵処理
する事により好気性環境を確実に維持する様になすのが
好ましく、外気温度の変化に応じて加温した空気を送給
しつつ強制換気を行える様になす事も可能である。
【0015】又、本発明に係る処理装置としては、正逆
方向に切替え回転可能に横置された醗酵槽と、該醗酵槽
の一端部に形成された原料投入部と、該醗酵槽の他端部
に形成された醗酵残渣排出部と、該該醗酵槽の外面を囲
繞する様に配置されたジャケットと、該醗酵槽内の強制
換気手段と、該醗酵槽内の被処理物を攪拌する攪拌手段
とを有し、前記原料投入部から生ゴミ等の有機性廃棄物
と前記分解菌床の粉砕物及びこれに必要に応じて前記醗
酵助材とを投入し、前記醗酵槽内で有機性廃棄物を好気
性雰囲気下で醗酵分解させ、醗酵残渣を、前記残渣排出
部から排出する様にしてなるものが好ましい。これによ
り、適宜前記有機性廃棄物と分解菌床及び醗酵助材とを
醗酵槽内に投入しつつ連続的に好気性醗酵処理を行う事
が可能となる。
【0016】係る装置の好ましい形態としては、前記醗
酵槽の一端部に該醗酵槽の中心から偏位した位置に常時
開口した原料供給用開口が形成され、該開口には前記ジ
ャケットを貫通して原料投入ホッパが接続され、該原料
投入ホッパ先端の原料投入口には開閉自在な蓋部材が配
置され、前記醗酵槽の他端部には前記原料供給用開口と
同様に前記醗酵槽の中心から偏位した位置に常時開口し
た残渣排出用開口が形成され、該開口には醗酵残渣排出
ダクトが前記ジャケットを貫通して外部に突出して形成
され、前記醗酵槽の逆転時に前記醗酵残渣を前記残渣排
出用開口から排出する様にしてなるものがある。
【0017】又、前記強制換気手段としては、前記ジャ
ケットに適宜形成された吸気口と、該ジャケット内と前
記残渣排出ダクトを介して前記醗酵槽内とを連通するた
めの前記残渣排出ダクトの上面に形成された吸気口と、
排気ファンを有する排気ダクトと、該排気ダクトと前記
醗酵槽内とを前記原料投入ホッパを介して連通するため
の前記原料投入ホッパの上面に形成された排気口とから
形成されているものが好ましい。
【0018】又、前記排気ダクトの適所に脱臭剤を配置
してなる方式もあり、醗酵臭の外部への漏出を防止する
様になす事も可能である。
【0019】又、前記攪拌手段は、前記醗酵槽を貫通し
て配置された回転軸と、該回転軸に配置された複数の攪
拌翼とから構成するのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。先ず、本発明の基本思想について説明すると、本
発明では、有機性廃棄物を分解処理するに当り分解菌と
して市販されているバクテリアを使用する事なく該有機
性廃棄物を分解処理するもので、分解菌として腐植土或
いは腐葉土に住み着いている(付着している)各種分解
菌を利用する点を基本思想としている。
【0021】即ち、腐植土は、植物が自然界において不
完全に分解して種々の分解段階にある有機物の混合体で
あり、換言すると、種々の分解菌が活動途上にある分解
菌群とその菌床と言える。又、腐葉土は、落ち葉が自然
界において分解して出来た土であり、腐植土と同様に種
々の有機物の混合体であって、種々の分解菌群とその菌
床を大量に含んだ土状物と言える。これらは森林の地表
面において多く見られるものであり、特筆すべきは、そ
の地域の環境に適した種々の分解菌群が生息しているも
のであって、人為的に培養した市販の分解用バクテリア
とは根本的に異なるものである。即ち、バクテリアと雖
も生物であるから、その地域で発生した生ゴミ等の有機
性廃棄物は、その地域環境(気候,風土)に適した分解
菌で分解処理するのが最適な方法であり、人為的に培養
した分解菌は、特定の環境下では有効であっても、他の
環境では必ずしも有効ではないとの思想に立脚し、その
地域に相応しい分解菌を有効に利用するもので、その分
解菌として前記腐植土や腐葉土を利用するものである。
【0022】尚、これら分解菌を含んだ腐植土や腐葉土
を使用するに当り、そのままでは木の葉の形状をそのま
ま保持したものもあり、吸湿性が低く且つ分散性に乏し
いので、そのまま添加混合する場合と、大量の腐植土や
腐葉土が必要になる。そこで本発明では、これら分解菌
を含んだ腐植土,腐葉土又はこれらの混合物(以下本発
明ではこれらを総称して「分解菌床」と称する)を粉砕
して比表面積を大きくする事によって吸水性を大きくし
且つ分散性を良くした粉砕物を用いる様にしている。
【0023】この分解菌床の粉砕物を得る方式として
は、特開平8−253385号公報或いは特開平10−
113548号公報に記載されている如きスクリューの
回転によって樹木の剪定枝等の繊維質廃棄物を加圧しつ
つ磨り潰して粉砕し、この粉砕物をスクリューで押し出
す装置、即ち、スクリュー式粉砕装置を用いる。この装
置は、図5に示している様に、ケーシング41と、該ケ
ーシング内に回転自在に挿入されたスクリュー42と、
ケーシング先端部に配置されたトップカバー44と、該
トップカバー44の中央部に配置され前記スクリュー4
2の先端を回転自在に支持する支持部材43と、前記ト
ップカバー44の内面に摺接するカッター45とからな
っている。又、前記ケーシング41の後端側には濾斗状
の被処理体投入用のホッパー46が設けられ、前記トッ
プカバー44には多数の排出孔7が設けられた構成とな
っている。
【0024】前記カッター45は、前記トップカバー4
4の内側表面に摺接する様に、前記スクリュー42の回
転軸48の先端部48aに取り付けられ、回転軸48と
共に回転する様になっている。又、前記トップカバー4
4の中心には、前記スクリュー支持部材43が設けられ
ており、スクリュー42の先端部48aは、該スクリュ
ー支持部材43に回転自在に支持されている。更に、ス
クリュー42の回転軸48の後端48bは、コネクタを
介して適宜の駆動源に取り付けられて、該回転軸48を
ケーシング41内で回転自在に支持する構造となってい
る。又、前記トップカバー44には、中央の前記スクリ
ュー支持部材43を装入する穴の回りに多数の排出孔4
7が形成されている。
【0025】係る構成の装置により、スクリューの回転
力によって被処理体をスクリュー42とケーシング41
の内面とによって磨り潰しつつ粉砕し、更に、該スクリ
ュー42の羽根の間隔が先端に行くに従って狭くなるよ
うに形成されているので、これにより被処理体をスクリ
ュー42の回転力によって前方に圧送し、前記トップカ
バー44の排出孔47から押し出す様になっている。こ
の押し出しの直前で、該排出孔47の手前に設けられた
カッター45により、被処理体の繊維質を切断し、これ
により排出孔47の目詰まりを防止する様になってい
る。
【0026】係る装置に前記分解菌床の素材を前記ホッ
パー46に投入し、スクリュー42にて先方に送給しつ
つ加圧すると共に、スクリュー42とケーシング41と
の間で磨り潰す事により、前記分解菌床は、残留植物繊
維は磨り潰され且つ植物細胞も破壊された状態で細かく
粉砕される粉砕物となり、トップカバー44の前記排出
孔47から排出される事になる。
【0027】この様にして、スクリュー式粉砕装置によ
り加圧されつつ磨り潰された分解菌床の粉砕物は、粉砕
による微細化と細胞膜や繊維質の破壊の結果、吸湿性が
一段と増加する。即ち、図6は、腐葉土を図5のスクリ
ュー式粉砕装置を用いて加圧しつつ磨り潰して粉砕し、
前記排出孔47から排出された粉砕物を粉砕前のものと
対比した外観写真であり、この写真からも伺える様に、
該破砕物の体積は、元の腐葉土の体積に比べて約1/1
0程度に減容されており(嵩密度は約10倍程度に大き
くなっている)、しかも細胞組織が破壊されて含有水が
絞り出されているので、単位重量当たりの吸水性は粉砕
処理前の腐葉土に対して約3〜4倍の吸水率を示してい
る。この結果、この粉砕物を生ゴミ等の有機性廃棄物に
混合すると、該廃棄物中の水分を吸収し、被処理体混合
物は手に触れてもベト付かないサラサラとした感じの通
気性の良い混合物に変化し、好気性醗酵の良好な環境作
りをなす。同時に、該粉砕物は、前述の通り細かく粉砕
されているので、有機性廃棄物に混合すると均一に分散
し易くなり、この結果、前記通気性の改善と相まって有
機性廃棄物の均一な醗酵分解反応を促進する事になる。
同時に、分解菌床自体も分解し易い状態に粉砕されてい
るので、該有機性廃棄物の分解と同時にその分解反応も
進行する事になる。この結果、分解残渣(醗酵残渣)は
極めて少ないものとなる。
【0028】又、図6の写真から明らかな様に、粉砕さ
れた腐植土の粒径は一定ではなく、細かい粒子から比較
的大きな粒子までの広い粒径分布を有しているので、こ
の粉砕物を有機性廃棄物と共に攪拌・混合した際には、
種々の粒径を有する有機性廃棄物の各粒子間に充分に混
ざり込んで、小さな有機性廃棄物の表面にも好気性醗酵
に必要な空気を供給させることが可能となっていると考
えられる。
【0029】尚、この添加混合する分解菌床の粉砕物の
添加量は、有機性廃棄物の分解速度の面からは、有機性
廃棄物100重量部に対して少なくとも3重量部程度は
必要であり、これより少ないと有機性廃棄物の処理速度
が遅くなるおそれがある。一方、有機性廃棄物の分解環
境の観点からは該有機性廃棄物の含水率に応じて添加量
を適宜調整する必要があり、有機性廃棄物の含水率が高
い場合には、該有機性廃棄物の水分を吸収する前記粉砕
物の添加量を適宜増加し、被処理体混合物がベト付かず
通気性が良好に維持できる程度に添加すれば良い。尚、
有機性廃棄物の含水率が高く、多量の粉砕物を添加する
必要がある場合には、事前に該有機性廃棄物の水切りを
行っておくのも好ましい方式である。特に、有機性廃棄
物と異なり、山林等での別途収集が要求される前記分解
菌床の粉砕物については、その添加量が少ない程、別途
収集の手間が省けるので、該粉砕物の添加量は、有機性
廃棄物100重量部に対して30重量部以下に抑える様
にするのが好ましい。
【0030】尚、本発明では、必要に応じて、籾殻,稲
藁,麦藁,枯れ草或いは干し草の1種以上を、前記スク
リュー式粉砕装置によって加圧しつつ磨り潰して粉砕し
て得られたこれらの粉砕物を、醗酵助材として添加する
のも好ましい方式である。即ち、これら醗酵助材は、そ
れ自体が固くて形状を保持し易い特性を有しているの
で、生ゴミ等の湿潤な有機性廃棄物と前記分解菌床の粉
砕物からなる被処理体混合物中に添加混合すると、該被
処理体混合物間に存在して空間を形成し、空気を該被処
理体混合物粒子に保持して好気性雰囲気を良好に維持す
る機能を有している。しかも、該醗酵助材の原料となる
前記籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草或いは干し草は、それ自
体は乾燥物であって水分含有量が少なく、しかも前述の
通りスクリュー式粉砕装置によって粉砕される事によっ
て組織が破壊されて水分を吸収し易くなっているので、
この醗酵助材も、湿潤な有機性廃棄物と混合されると、
該有機性廃棄物中の水分を吸収し、被処理体混合物が処
理装置内面に付着しない様な適度の乾き度を与えると共
に、該有機性廃棄物との馴染みもよく、適度に乾いた前
記有機性廃棄物の粒子間に適度の空隙率を形成して空気
の流通を促進し、嫌気性醗酵を抑制する作用がある。し
かも、これら籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草或いは干し草
は、それ自体が廃棄物であるので、これらの廃棄物処理
も兼ねた生ゴミ等の有機性廃棄物の処理が行われる事に
なる。
【0031】次に、上記スクリュー式粉砕装置を用いて
製造した前記醗酵助材の例について説明する。図7は、
籾殻を図5のスクリュー式粉砕装置を用いて加圧しつつ
磨り潰して粉砕し、前記排出孔47から排出された粉砕
物の外観写真であり、この写真から明らかな様に、粉砕
処理を受けた籾殻は原型を留めないまでに破砕されてい
る事が分かる。
【0032】この破砕物の体積は、元の籾殻の体積に比
べて、約1/2程度に減容されている(嵩密度は2倍程
度に大きくなっている)が、細胞組織が破壊されて含有
水が絞り出されているので、吸水性は、粉砕処理前の籾
殻に比べて3〜4倍に増加している。この事は、前述の
場合と同様に、生ゴミ等の有機性廃棄物と混合された際
に有機性廃棄物中の水分を吸収して該有機性廃棄物に適
度の乾き度を与え、前記分解菌床の粉砕物と醗酵助材で
ある籾殻との混合を容易にすると共に、籾殻自体の有す
る固さによってその形状を保持する結果、有機性廃棄物
粒子間に適度の空間を形成して好気性醗酵に必要な通気
性を保持させる事が可能である事が理解される。一方、
籾殻自体も、吸水性が大幅に向上する結果、それ自体の
分解性も向上し、前記有機性廃棄物の好気性醗酵処理過
程で同時に籾殻の醗酵分解も進行する事になる。
【0033】又、図7の写真から明らかな様に、粉砕さ
れた籾殻の粒径は一定ではなく、細かい粒子から略原型
の粒子までの広い粒径分布を有しており、これが、上述
した様に体積を約1/2に減容させる理由と考えられ
る。又、この粉砕物を有機性廃棄物と共に攪拌・混合し
た際には、種々の粒径を有する有機性廃棄物の各粒子間
に充分に混ざり込んで、小さな有機性廃棄物の表面にも
好気性醗酵に必要な空気を供給させることが可能となっ
ている。
【0034】尚、この醗酵助材としては、上記籾殻の
他、稲藁,麦藁,枯れ草或いは干し草の一種以上が原料
として用いられ、これを上記スクリュー式粉砕装置によ
って粉砕したものが使用されるが、これらの原料の共通
する特徴の一つに、何れもそれ自体が乾燥している乾燥
物である点である。これは、未乾燥の状態や青草状態の
ものをそのまま前記装置で破砕した場合には、これらの
含有水、即ち、「青汁」が粉砕工程で発生し、この青汁
が粉砕物に付着する。この青汁の付着した状態の粉砕物
を醗酵助材として使用すると、有機性廃棄物に青汁を混
合した状態となって好気性醗酵は生じず嫌気性醗酵、即
ち腐敗が進行する事になる。この意味から本発明では、
乾燥状態にある前記籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草或いは干
し草の一種以上を醗酵助材の原料として選定している。
【0035】因みに、前記醗酵助材は、生ゴミ等の有機
性廃棄物の水分含有量に応じて適宜添加すればよいもの
であるが、該有機性廃棄物に比して分解速度が遅いの
で、多量に添加すると分解残渣(醗酵残渣)が増加す
る。従って、有機性廃棄物100重量部に対して30重
量部以下に抑える様にするのが好ましい。
【0036】次に、上記本発明思想を実施するための装
置について図面を用いて説明する。図1は、本発明で使
用する有機性廃棄物の醗酵処理装置の一例を示す縦断面
図であり、該装置は、生ゴミ等の有機性廃棄物を醗酵処
理する醗酵槽1と該醗酵槽1の外周面を囲繞する様に配
置されたハウジング4と、該醗酵槽1内の前記廃棄物を
攪拌するための攪拌装置15,16と、該醗酵槽1に回
転力を付与する回転装置17と、該醗酵槽1内の発生ガ
スを強制換気する排気ダクト9とを主要構成とするもの
である。
【0037】前記醗酵槽1は、両端部の固定側板5,6
と、該固定側板5,6に対して回転可能な円筒ドラム1
aとで構成され、該円筒ドラム1aは前記固定側板5,
6に対してベアリング機構等により回動自在に連結され
ている。前記一端の固定側板5には、該固定側板5の正
面概略図である図2に示す様に、醗酵槽1の中心Oから
偏位した位置に原料投入用の開口5aが形成され、他端
の固定側板6には、該固定側板6の正面概略図である図
3に示す様に、醗酵残渣排出用の排出口6aが前記原料
投入用の開口5aと同様に前記醗酵槽1の中心Oから偏
位した位置に形成されている。前記原料投入用開口5a
には、前記ハウジング4を貫通して外部に開口部2aを
有する原料投入ホッパ2が斜め上向きに形成され、該ホ
ッパ2の開口部2aには、開閉自在な蓋部材24が配置
されている。一方、前記醗酵残渣排出用の排出口6aに
は、残渣排出ダクト3が前記ハウジング4を貫通して斜
め下向きに形成されており、その外部に露出した排出口
3aには、残渣収容袋25が着脱自在に取り付けられて
いる。
【0038】前記醗酵槽1内には、該醗酵槽のドラム中
心軸から上側に偏位した位置で前記両側の固定側板5,
6を貫通して配置された回転軸15と該回転軸15の長
手方向に複数個設置された切断刃面を有する攪拌翼16
とからなる攪拌手段が設置されている。この攪拌手段
は、投入原料がブロック状の場合には、これを破砕する
と共に、被処理体混合物を攪拌混合する作用を有するも
のであって、前記ハウジング4内に設置されている駆動
モータ13とこれに連結された減速機14とによって回
転駆動される様になっている。尚、前記回転軸15はベ
ースBに固定された支持スタンド26(図中左側のスタ
ンドは省略している)によって両端部が回転可能に支持
されている。
【0039】又、前記醗酵槽1のドラム1aの一端外周
部にギア27が装着されており、前記駆動モータ13,
前記減速機14及び前記回転軸15の端部に取り付けら
れたギア28,該ギア28に一端を係合されたチェーン
30,該チェーン30に他端を係合されたギア29,該
ギア29に接続された減速機20,該減速機20の出力
軸21及び該出力軸21の端部に保持されたギア22を
介して、前記ドラムギア27に回転力を付与して前記醗
酵槽のドラム1aを回転させる様に構成されている。
尚、該ドラム1aは、ベースBに固定された複数の支持
部材18と、該支持部材18に回転自在に取り付けられ
た複数のローラ17によって保持されて、自由に回転す
る様になっている。
【0040】前記醗酵残渣排出ダクト3の上面部の適所
には吸気口7が形成され、前記原料投入ホッパ2の上面
部の適所には排気口8が形成され、該排気口8は、排気
ダクト9に接続され、該排気ダクト9の適所に、排気フ
ァン10と脱臭剤11とが配置されている。これによ
り、排気ファン10の吸気力によって、ハウジング4内
の空気が前記醗酵残渣排出ダクト3の吸気口7から吸引
され、前記固定側板6の醗酵残渣排出口6aを経て醗酵
槽1内に流入し、該醗酵槽1内に発生したガスと共に、
前記固定側板5の原料投入用開口5a及び原料投入ホッ
パ2の排気口8を経て前記排気ダクト9から大気中に放
出される様になっている。即ち、前記排気ファン10に
よって、醗酵槽1内のガスを強制的に排気すると共に、
新鮮なハウジング内の空気を前記排出ダクト3に形成さ
れた吸気口7から前記醗酵槽1内に供給する様になって
いる。尚、醗酵臭は、前記排気ダクト9内に設置された
前記脱臭剤11によって除去される様になっている。
又、醗酵によって生じた水分の殆どは排気ダクト9から
大気中に放出されるが、外気温が低い場合には、該ダク
ト内で凝縮する場合があるので、ドレン抜き12から適
宜凝縮水を排出できる様になっている。
【0041】又、前記ハウジング4の適所には、吸気用
の開口(図示せず)が形成されており、該吸気口の近傍
に、ヒーター23が配置されている。従って、前記排気
ファン10が作動すると、前述の通りハウジング4内の
空気は醗酵槽1内に吸引されるが、その際に、該ハウジ
ング4に形成された吸気用開口部から外気が吸引される
と共に、前記ヒーター23で加温されてハウジング4内
に流入する事になる。この加温空気が醗酵槽1のドラム
1aの周囲を流れて前記醗酵残渣排出ダクト3に形成さ
れた吸気口7から吸引される事により、醗酵槽1を外部
から加温すると共に、醗酵槽1内に加温空気を供給して
醗酵槽1内の温度を所定の温度に保つ役割がある。
【0042】次に、上述の処理装置を用いて生ゴミ等の
有機性廃棄物を分解処理する処理操作について説明す
る。先ず、生ゴミ等の有機性廃棄物は、適宜原料供給ホ
ッパ2の開口部2aに配置された蓋部材24を手動で開
け、該ホッパ2内に該廃棄物を投入すると、該ホッパ2
内を滑り落ちて、前記固定側板5に形成されて常時開口
している投入口5aから、既に醗酵槽1内に存在してい
る好気性醗酵中の被処理体混合物の上に落下堆積する。
一方、前記腐植土等の粉砕物からなる前記分解菌床及び
必要に応じて添加する前記醗酵助材を、同様にして前記
原料投入ホッパ2から適宜投入する。この様にして適宜
投入された有機性廃棄物と分解菌床(及び醗酵助材)と
は、前記醗酵槽1のドラム1aが回転される事により混
合され、且つ、前記有機性廃棄物がブロック状態で投入
されている場合には、前記攪拌翼16の回転によって、
ブロックが解砕されると共に有機性廃棄物と分解菌床
(及び醗酵助材)との混合が促進される。
【0043】次に、該醗酵槽1内での生ゴミ等の有機性
廃棄物の挙動について、図2,3によって説明する。図
2は、醗酵槽1内の状態を原料投入口5a側から見た該
略図であり、醗酵槽1内に原料投入口5aから投入され
た生ゴミ等は、醗酵槽1の矢印33に示す方向への回転
(正転)によって、図中A1で示す様に回転方向に向か
って上り勾配を有する状態に堆積しており、同時に、醗
酵槽1の回転によって矢印34に示した方向に循環して
いる。これにより、生ゴミ等の有機性廃棄物と前記分解
菌床(及び醗酵助材)との混合と共に、前記堆積物中に
滞留している醗酵ガスの放出と新鮮な空気の巻き込みが
行われる。
【0044】図3は、醗酵槽1内の状態を醗酵残渣排出
口6a側から見た該略図であり、醗酵槽1が矢印33で
示した方向への回転(正転)の場合には、前記排出口6
aの位置は、前記堆積物A1から離れているので、醗酵
残渣は該排出口6aから外部に排出される事はない。そ
こで、醗酵槽1の回転方向を、図中の矢印35に示す方
向への回転(逆転)に切り換えると、該堆積物は、図中
A2に示す様に前記A1とは逆勾配の堆積物となる。こ
の結果、堆積物の上面は、前記排出口6aの下端面より
高い位置となり、該排出口6aから醗酵残渣は醗酵槽1
外に排出される事になる。
【0045】ここで、前記分解菌床や醗酵助材は、生ゴ
ミ等の湿潤な有機性廃棄物と混合されると、該有機性廃
棄物中の水分を吸収して、該有機性廃棄物が前記醗酵槽
内面や前記攪拌翼等に付着しない様な適度の乾き度を与
えると共に、適度に乾いた前記有機性廃棄物の粒子間に
適度の空隙率を形成して空気の流通を促進し、嫌気性醗
酵を抑制しつつ好気性醗酵を促進する事は前述の通りで
ある。
【0046】この様にして順次投入・混合された有機性
廃棄物と分解菌床(及び醗酵助材)との被処理体混合物
は、主として前記分解菌床と共に供給される各種好気性
醗酵菌によって好気性醗酵が進行し、被処理体混合物は
基本的には炭酸ガスと水とに分解されるが、この際に空
気を適宜供給すると共に、発生したガスを適宜排気する
必要があるので、前述の排気ダクト9に配置された排気
ファン10を作動させて強制排気を行うと同時に新鮮な
空気を醗酵槽1内に適宜供給して好気性醗酵の環境を維
持する。
【0047】次に、前記醗酵槽のドラム1aは、前述の
要領で回転されるが、この回転は連続的に緩やかに回転
させる事も可能であるが、間歇的に回転させる方が、運
転コストの観点からは好ましい方式である。即ち、好気
性醗酵の反応速度は、一般の化学装置による化学反応に
比して極めて緩やかに進行するものであるから、前記空
気相を保持した混合物を放置していても、好気性醗酵が
維持される範囲の適当な時間であれば、前記ドラムの回
転による混合を行わなくても何等問題は生じない。同様
の意味において、前記強制排気も連続的に常時同レベル
の排気を行う必要はなく、前記ドラムの回転に併せて排
気に強弱を付ける事も可能であるが、勿論、該ドラムの
回転とは独立して適宜間欠的に強制排気する事も可能で
ある。
【0048】これら、醗酵ドラムの間歇回転と強制排気
のレベルについて、図4に示すタイムチャートの一例に
よって説明する。図4(A)は醗酵ドラムの間歇回転の
タイムチャートであり、同図(B)は強制排気の排気レ
ベルを示すタイムチャートである。先ず、図(A)にお
いて、t1は醗酵ドラムの回転を行っている時間帯であ
り、t2は醗酵ドラムの回転を休止している時間帯であ
る。ここで、t1とt2の比、即ち、t1:t2は、一
般には1:10〜1:180の範囲で選択されるが、実
用的には1:30〜1:100程度が好ましい範囲であ
る。具体的にはt1を2〜3分とした場合には、t2は
60分〜150分程度の時間を選択するのが好ましい。
【0049】次に、同図(B)において、t1,t2
は、上記醗酵ドラムの間歇回転に合わせた強制排気の強
弱の時間帯を示しており、醗酵ドラムが回転している時
間帯t1では、内部堆積物が強制混合される結果、内部
堆積物中に滞留していた醗酵ガスが醗酵ドラム中に放出
されるので、この期間は前記排気ファン10を強回転さ
せて強力に排気を行い、醗酵ドラムの回転が休止してい
る時間帯t2では、前記排気ファン10を弱回転させて
弱排気状態にしておく。ここで、強排気状態における排
気量w1を100とした場合の弱排気状態における排気
量w2は、10〜30程度、好ましくは20程度に設定
しておくのが一般的であるが、強制排気操作には、醗酵
ガスの放出と共に、原料中の水分を除去する乾燥作用も
あるので、生ゴミ等の原料有機性廃棄物中の水分含有量
が多い場合には、弱排気状態の排気量w2のレベルを若
干高めに設定しておく事が好ましい。
【0050】次に、好気性醗酵が進行して有機性廃棄物
の分解が進み、被処理体混合物が次第に減容されてくる
と、前述の如く醗酵ドラム1aの回転方向を逆転させる
事により、醗酵残渣は前記固定側板6に開口している排
出口6aから排出ダクト3に排出され該ダクト3の先端
に取り付けられている残渣収容袋25内に落下する。該
残渣収容袋25が所定量に達すると、該残渣収容袋25
を新たなものに取り替える。尚、前記醗酵ドラム1aの
回転方向の逆転の頻度の設定は、醗酵槽1内における原
料投入物の滞留時間と醗酵槽内の滞留量を決定する事に
なる。即ち、逆転頻度を高めると、醗酵残渣の排出頻度
が高くなって投入物の滞留時間は短くなり、同時に醗酵
槽内の滞留量も少なくなるが、逆転頻度を低くすると、
投入物の滞留時間は長くなり、同時に醗酵槽内の滞留量
も多くなる。従って、生ゴミ等の有機性廃棄物の特性や
環境条件に応じて、適宜設定する事になるが、一般に
は、投入原料の大まかな特性が略一定であれば、初期の
試運転段階で設定した正転/逆転の頻度を変化させる必
要性は殆どない。
【0051】次に、前記残渣収容袋25内に落下する醗
酵残渣は、前記有機性廃棄物の醗酵残渣と腐植土や腐葉
土の粉砕物である分解菌床の分解残渣及び前記籾殻等の
粉砕物である醗酵助材の分解残渣の混合物であるので、
これを有機性廃棄物の醗酵残渣と分解菌床及び醗酵助材
とに篩い分け、有機性廃棄物の醗酵残渣のみを堆肥とし
て使用し、回収した分解菌床及び醗酵助材の残渣は再使
用する事も可能であるが、これらを分離する事なく、全
てを堆肥として使用したり、或いはその一部を再度分解
菌床及び醗酵助材として再使用する事も可能である。特
に、本発明で使用する分解菌床や醗酵助材は、いずれも
植物質の粉砕物であり、しかもその組織が破壊されて吸
湿性を有している上に前記醗酵槽内で醗酵分解が進んで
いるものであるので、堆肥として使用しても何等問題は
ない。特に、本発明の方法によると、投入原料(有機性
廃棄物)の殆どは分解して消失しており、前記排出され
た醗酵残渣の大部分は、分解菌床と醗酵助材の未分解成
分であるので、全量を新たな分解菌床や醗酵助材に混合
して再度使用するのも、排出物を出さない完全消滅型の
処理法として好ましい態様である。
【0052】次に、本発明の実施例について説明する。
【実施例】〔実施例1〕図1に示した装置を用いて生ゴ
ミの醗酵処理試験を行った。因みに、生ゴミは給食セン
タから排出されたものを、そのまま用いて一日に1回試
験装置内に投入した。従って、生ゴミ中の含有物は日々
の献立によって異なり、牛肉,豚肉,鶏肉,魚肉等の肉
類の残渣,魚のアラ,魚骨,海老殻,卵の殻,野菜屑,
食料油等の通常の調理場から排出されるあらゆる廃棄物
が含まれているが、何等の分別を行う事なく、そのまま
試験に供した。従って、生ゴミ投入量も、その日の給食
センタからの排出量によって異なるが、実証運転である
ので、投入量の調整も行う事なく、そのまま処理試験を
実施した。又、使用した装置の醗酵槽の直径は100c
m,長さは150cm(有効内容量;約1立米)であ
る。
【0053】装置の運転に当たり、空の発酵槽内に始め
から生ゴミを投入すると発酵槽内壁に湿潤な生ゴミが付
着してしまうので、予め枯れ葉や枯れ枝を前記スクリュ
ー式粉砕装置で粉砕したものを約360リットル投入
し、この中に生ゴミを投入して運転を開始した。又、醗
酵槽は、120分毎に2分間回転させる間歇回転方式と
し、攪拌装置の作動も醗酵槽の回転時にのみ作動させる
様にした。醗酵槽内の排気は、醗酵槽の回転時には排気
ファンの排気能力の100%の排気量に設定し、醗酵槽
の回転停止時には20%の排気量に設定した。
【0054】分解菌床としては、地元の神社の林の中の
地表面に堆積した腐葉土と腐植土とを採取し、これを前
述のスクリュー式粉砕装置にて粉砕した前記図6の写真
に示したものを用いた。又、醗酵助材としては、図8の
写真に示した籾殻単独の粉砕物を使用し、市販の分解用
バクテリアの類は一切添加していない。装置は風通しの
良い屋外に設置され、直射日光が当たらない様に片屋根
式の覆いが設置されている。この運転初期における試験
条件及びその結果を表1に記載した。
【0055】
【表1】
【0056】表1において、日数の欄は運転開始日から
の経過日数を示し、数字が飛んでいるのは休日を意味し
ている。この休日の間は、生ゴミや分解菌床の投入はな
いが、装置はの運転は自動運転により継続されている。
又、発酵槽内温度は、該発酵槽の前部(生ゴミ投入口寄
り)と略中央部及び後部(排出口寄り)の温度を、生ゴ
ミ等の投入直前に棒状温度計を挿入して測定したもので
ある。尚、運転初日の発酵槽内温度は、外気温と同じ3
1℃である。この槽内温度が上がれば醗酵反応が生じて
いる事を意味し、最も温度が高い部分で最も分解反応が
進行している事を意味している。又、腐植土投入量の欄
の括弧内の数字は、再投入した排出物の量を示してい
る。
【0057】表1から明らかな通り、運転初日は、腐植
土と腐葉土を共に大量に投入し、これら分解菌床の中に
生ゴミが投入される様な環境を設定した。その後の1週
間は、これらの投入は行わず、生ゴミの投入のみを行っ
ている。生ゴミ投入後2日目から明らかに発酵反応によ
る温度上昇が認められ、3日目には槽内中央温度が58
℃にも達し、以後は順調な発酵反応が進行している事が
分かる。この事から本発明に係る分解菌床を用いれば、
装置を速やかに立ち上げる事のでき、速やかな生ゴミ処
理が進行する事が分かる。尚、槽内温度の前部が相対的
に低いのは、生ゴミ投入口近傍であり、反応が充分進行
していない事を意味している。従って前記醗酵槽の回転
頻度を高めて充分攪拌すれば温度上昇も認められるが、
この場合には、排出口近傍にまで投入直後の生ゴミが分
散し、排出物中に生ゴミがそのまま含まれるばあいも生
じるので、この前部温度が最も低温となる様な温度分布
が好ましい運転条件と言える。
【0058】処理開始後16日目から発酵残渣の排出が
認められた。この排出物は、生ゴミの醗酵残渣と分解菌
床の残渣の合計量である。この排出物の殆どは分解菌床
の分解残渣であったので、この全量を生ゴミと共に再度
発酵槽内に投入して発酵処理を継続した。又、排出物中
の分解菌床は、生ゴミ中の水分を吸水して当初よりも膨
潤していた。この事は、排出物中には、分解菌床や生ゴ
ミの未分解物や分解残渣と共に、生ゴミ中の水分も多量
に含有されている事を意味している。尚、醗酵残渣中に
は、魚骨も原型を留めておらず、魚骨までも分解されて
おり、キャベツの芯の部分も全く見当たらなかった。
【0059】装置運転中は、多少の臭気はあるが腐蝕臭
ではなく、イースト菌による醗酵の如き臭気であり不快
感はないが、前記処理装置の排気ダクトのライン中に配
置した活性炭による除臭を行った結果、臭気は殆ど除去
されていた。又、処理中に醗酵槽内の被処理体混合物を
手に取って見たが、全体的に湿気を帯びているものの手
に付着する事はなく、手で強く握って塊状体を作ってみ
たが粒子間の付着力は極めて弱く、手を離すと直ぐにば
らばらに分散してしまった。この事は、分解菌床が生ゴ
ミ中の水分を吸収して生ゴミに適度の乾き度を与えると
共に、生ゴミ粒子の凝集をも防止している事が分かる。
【0060】〔実施例2〕前記実施例1において、16
日目以降は排出物の継続排出が認められたので、装置の
運転が定常運転に入ったものと判断し、この実施例1の
運転に引き続き5日間の原料投入の休止(装置の自動運
転は継続しているが生ゴミ及び分解菌床等の原料投入な
し)の後、22日目から継続して実施例1と同一要領で
運転を行った。この試験結果を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】表2において、腐植土投入量の欄或いは腐
葉土投入量の欄の括弧内の数値は前記排出物の内の再投
入量を示している。又、本実施例では、前記腐葉土や腐
植土と共に、前記醗酵助材として前記図8の写真に示し
た籾殻の粉砕物を適宜投入している。
【0063】表2から明らかな通り、表1に示した実施
例1の場合に比べ、生ゴミ投入量が40kg以上、特
に、運転開始から27日〜31日の間は、連続して50
kg前後の多量の生ゴミが投入されたので、それまでの
生ゴミ投入量の多さと、その間の腐葉土や腐植土の投入
を抑制した運転に鑑み、醗酵槽内の水分量が増加し被処
理体混合物の通気性が阻害されるおそれが生じた。そこ
で、27日〜31日の5日間は、大きな吸水性を有し且
つ生ゴミに好気性醗酵を生じさせる機能を有する前記籾
殻の粉砕物を、生ゴミ投入量の約10%相当量を投入し
ている。この結果、籾殻を投入した翌日(28日目)か
ら醗酵槽内の中央温度が低下し、醗酵反応の主体が、醗
酵槽後部に移動している。この事は、後述する比較例か
らも明らかな様に、籾殻添加による生ゴミの乾き度は向
上するが、籾殻による醗酵の立ち上げ速度は、本発明の
分解菌床による醗酵の立ち上げ速度よりも遅いので、反
応の主要部が中央から後部に移ったものと考えられる。
又、この結果、排出量も31日目から20kgを越える
量に増大したので、その約半量を再投入すると共に、以
後3日間の休日の後、34日目からは生ゴミ投入量の1
0%程度を目安に腐植土の投入を行って運転を継続し
た。因みに、前記籾殻に代えておが屑を投入すると、当
初は多少の効果が期待されるが、短期間の内に嫌気性醗
酵による腐臭が発生する事になる。
【0064】又、表2において、総原料投入量(生ゴ
ミ,腐植土,腐葉土,籾殻及び排出物の再投入量の合
計)871.7kgに対して排出物の総量は177.8
kgであり、全投入量に対して約20%が排出物として
排出されている事が分かる。又この排出物の内、再投入
分を除いた量(102.1kg)が系外に排出されたも
のであり、この量は、前記全投入量に対して約12%で
ある。しかも、この排出物の大部分が前記腐植土,腐葉
土或いは籾殻の未分解物であるので、生ゴミのみについ
て見ると、その殆どが分解消滅している事が分かる。
【0065】本運転の継続中においても、適宜醗酵槽内
の臭気の確認を行ったが、実施例1の場合と同様に、イ
ースト菌による醗酵の如き臭気であり不快感はなかった
が、実施例1の場合と同様に、前述の活性炭による除臭
を行った。又、同様に処理中に醗酵槽内の被処理体混合
物を手に取って観測した。その結果、全体的に湿気を帯
びているものの手に付着する事はなく、手で強く握って
塊状体を作ってみても粒子間の付着力は極めて弱く、手
を離すと直ぐにばらばらに分散してしまい、腐植土や籾
殻が、生ゴミ中の水分を吸収して生ゴミに適度の乾き度
を与えると共に生ゴミ粒子の凝集と、これによる嫌気性
醗酵をも防止している事が分かる。
【0066】次に、比較例とし、生ゴミの醗酵処理用に
添加される代表的な材料であるオガクズを用いた場合に
ついて説明する。 〔比較例1〕生ゴミ中に分解菌床を一切添加せず、醗酵
助材としてオガクズを投入生ゴミの量に対して重量比で
約10%の量を投入する以外は、上記実施例と同一の条
件で醗酵装置を運転して処理を行ったところ、初期は順
調な好気性醗酵が進行していたが、途中から腐臭が発生
し始めたので、装置内の内容物を観察したところ、全体
的にベタ付いており、生ゴミ内への空気の流通が不十分
(嫌気性醗酵に移行)と判断した。そこで、攪拌しなが
らオガクズを投入し、ベタ付きが解消する程度まで大量
投入して実施例1,2と同様の運転を継続したところ、
暫くして再び好気性醗酵に戻った。しかし、この状態も
長続きせず、再度腐臭が発生し始めたので、再度上記と
同様にオガクズの大量投入を行って好気性醗酵に復元さ
せたが更に再び腐臭の発生が生じた。この「腐臭発生」
→「オガクズ大量投入」→「好気性醗酵に復元」→「腐
臭発生」の繰り返しを数回行って試験運転を終了した。
因みに、上記腐臭が発生している状態における醗酵槽内
容物の水分量を測定したところ、約60重量%であっ
て、この値は、前記実施例1及び2における好気性醗酵
が順調に行われている状態での水分量と大差はなかっ
た。
【0067】排出された醗酵残渣には、キャベツの芯,
大根や人参の切れ端は殆ど原形のままで残っており、御
飯の一部も団子状になって排出されていた。又、順調に
好気性醗酵が行われている過程で、醗酵槽内の原料混合
物を手に取って見たが、実施例1,2の場合の様な、サ
ラサラ感はなく、湿っぽい状態であり、手に少量付着す
るのは避けられなかった。更に、手で強く握りしめて塊
状にしたところ、手を放してもその状態が維持され、生
ゴミ粒子が凝集し易い事が判明した。
【0068】〔比較例2〕生ゴミ中に腐葉土や腐植土を
前述の粉砕処理を施す事なく、そのままの状態で投入生
ゴミの量に対して重量比で約10%の量を投入する以外
は、上記実施例と同一の条件で醗酵装置を運転して処理
を行ったところ、好気性醗酵が進行せず、生ゴミ特有の
腐臭が発生し始めたので、装置内の内容物を観察したと
ころ、全体的にベタ付いており、生ゴミ内への空気の流
通が不十分(嫌気性醗酵が発生)と判断した。そこで、
攪拌しながらオガクズを投入し、ベタ付きが解消する程
度まで大量投入して前記実施例と同様の運転を継続した
ところ、暫くして腐臭は消えたが、この状態も長続きせ
ず、再度腐臭が発生し始めたので、再度上記と同様にオ
ガクズの大量投入を行って好気性醗酵に復元させたが、
しばらくして再び腐臭の発生が生じた。この「腐臭発
生」→「オガクズ大量投入」→「好気性醗酵」→「腐臭
発生」の繰り返しとなったので、試験運転を終了した。
因みに、上記腐臭が発生している状態における醗酵槽内
容物の水分量を測定したところ、約60重量%であっ
て、この値は、前記実施例1及び2における好気性醗酵
が順調に行われている状態での水分量と大差はなかっ
た。
【0069】〔比較例3〕生ゴミ中に分解菌床を一切添
加せず、醗酵助材として前記図8の写真に示した籾殻の
粉砕物を、投入生ゴミ量の10%投入する以外は、上記
実施例1,2と同一の条件で醗酵装置を運転して生ゴミ
処理を行った。この運転結果を表3に示す。
【0070】
【表3】
【0071】表3から明らかな様に、運転初日から1週
間を経過した9日目頃から醗酵反応の進行による醗酵槽
内中央部の温度上昇が観測され始め、約2週間後の12
日目頃から本格的な分解反応が進行している事が伺え
る。この事から、実施例1に示した本発明の分解菌床に
比して、籾殻の粉砕物の場合には、好気性醗酵による生
ゴミの分解作用を有しているが、その反応の立ち上がり
は、前記分解菌床の場合に比してかなり遅い事が分か
る。この結果、前記実施例2において、係る籾殻の粉砕
物を添加すると分解反応が遅くなり、反応中心が醗酵槽
後部に移行したものと考えられる。
【0072】又、分解残渣の排出が始まったのは、運転
開始から18日目であり、排出物の殆どは籾殻の未醗酵
残渣であり、生ゴミは原型を留めない様に完全に分解が
進行していた。又、本運転の継続中においても、適宜醗
酵槽内の臭気の確認を行ったが、不快な腐臭はなく、実
施例1,2の場合と同様の醗酵臭であった。又、処理中
に醗酵槽内の被処理体混合物を手に取って観測したが、
全体的に湿気を帯びているものの手に付着する程度では
なく、手で強く握って塊状体を作ってみても粒子間の付
着力は極めて弱く、手を離すと直ぐにばらばらに分散し
てしまい、籾殻の粉砕物は、生ゴミ中の水分を吸収して
生ゴミに適度の乾き度を与えると共に生ゴミ粒子の凝集
と、これによる嫌気性醗酵をも防止している事が分か
る。
【0073】この比較例3から明らかな様に、籾殻の粉
砕物自体にも生ゴミの好気性醗酵処理機能は認められる
が、その反応初期における立ち上がり速度が遅く、本発
明の腐植土や腐葉土の粉砕物を用いた方が、遙かに立ち
上げ速度を早くできる事が分かる。しかしながら、係る
籾殻の粉砕物は、生ゴミ中の水分を吸収し、被処理体混
合物に適度の乾き度を与えて通気性を確保し、安定した
好気性醗酵条件を維持する事ができるので、分解菌床と
共に併用する醗酵助材としては有効である。この醗酵助
材としては、上記籾殻と同様に前述のスクリュー式粉砕
装置によって加圧しつつ磨り潰して粉砕して得られた麦
藁,稲藁,干し草,枯れ草等も同効である。
【0074】以上の実施例及び比較例から明らかな様
に、本発明の方法においては、一切の市販されている好
気性バクテリアの類を添加する事なく、良好な好気性醗
酵が行われている。この事実は、腐葉土や腐植土に住み
着いている好気性醗酵菌が主体となって生ゴミに作用
し、生ゴミを醗酵分解させたものと考えられる。一方、
同一条件にて実施したオガクズや籾殻の粉砕物でも、当
初は好気性醗酵が生じている事からも、生ゴミ自体に付
着している好気性醗酵菌や送風した空気中に存在してい
る好気性醗酵菌も生ゴミに作用して醗酵分解に寄与して
いる事も窺えるが、分解反応の立ち上がり速度が、本発
明の分解菌床を用いる方が圧倒的に早い事を考えると、
前記腐葉土や腐植土に住み着いており、真に分解反応の
活動中の好気性醗酵菌が多大な寄与をしている事は明ら
かである。
【0075】しかしながら、未処理の腐植土や腐葉土で
は、粉砕処理されたものに比して吸水性著しく低いた
め、継続的に生ゴミ中の水分を吸収して生ゴミに適度の
乾き度を与える事ができず、従って、被処理体混合物が
ベト付いた状態になり易く、このために塊状化して、生
ゴミ粒子間に適度の空気の供給が困難となり、充分な好
気性醗酵条件が整わなかったものと推測される。一方、
オガクズ単独では、比較的吸水性に優れているので、一
時的な好気性醗酵は達成できるが、その継続的な維持が
困難であるばかりか、大量のオガクズが必要となり、オ
ガクズの収集に多大な労力を伴う事から、現実的な方策
とは言えないことが分かる。
【0076】尚、上記実施例2では、前記分解菌床と共
に、醗酵助材として籾殻の粉砕物を用いているが、麦藁
や枯れ草や干し草を前述のスクリュー式粉砕装置を用い
て粉砕処理した粉砕物を用いた場合のも同様な効果があ
る事は前述の通りである。
【0077】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によると、腐
植土又は腐葉土を粉砕して吸水性を高められた粉砕物を
分解菌床として使用し、或いはこれに籾殻,稲藁,麦
藁,干し草,枯れ草の1種以上の粉砕物を醗酵助材とし
て使用し、これを生ゴミに混合するだけで生ゴミの好気
性醗酵を生じさせる事ができるので、従来一般に使用さ
れている特別な好気性バクテリアの添加が不要となる。
従って、生ゴミ処理に要する費用が大幅に軽減される事
になる。
【0078】又、醗酵槽から排出される排出物の量は、
投入総原料の20%程度であり、しかも、この排出物の
殆どは、吸湿して重量が増加した前記分解菌床や醗酵助
材であって、これらはいずれは分解消滅する可能性を有
しているものであるから、再度醗酵槽内に投入する事も
可能であるので、生ゴミの完全消滅に限り無く近づける
事が期待できる。
【0079】又、排出物は、生ゴミの醗酵残渣と本来肥
料として使用可能な腐植土や腐葉土の醗酵残渣或いは粉
砕された籾殻等の天然物である醗酵助材の残渣であるか
ら、そのまま全量を堆肥として使用する事も可能であ
る。特に、腐敗し難いとの理由から主として焼却処理さ
れていた籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草等も、醗酵助材製造
の過程で組織が破壊され吸湿性が増大しており且つ生ゴ
ミの処理過程で部分的に醗酵分解が進行しているので、
これら醗酵助材自体も堆肥として畑に散布した場合の分
解速度も速くなっており、籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草等
の堆肥化をも可能にする点で一石二鳥の効果がある。
【0080】更に、特別な好気性バクテリアを使用して
いないので、醗酵残渣を堆肥とする場合においても、該
好気性バクテリアの畑や農作物に対する安全性を論ずる
必要がなく、一般農家においても抵抗なく受け入れ易い
利点を有している。
【0081】又、特別な好気性バクテリアを使用する場
合には、そのバクテリアに最適な環境でなければなら
ず、生ゴミの種類や地域環境による特性が問題となる場
合が多く、装置の運転条件に柔軟性を欠く場合が多い
が、本発明では、腐植土や腐葉土に付着している(住み
着いて分解作業中の)各種好気性醗酵菌を用いるもので
あるから、これら各種分解菌は、その地域の環境に適し
たものであるから、処理装置の運転条件は極めて柔軟で
あり、特殊な専門家や特殊な運転条件を必要としない点
は、汎用性が要求されるこの種装置においては、大きな
メリットである。この点は、前記実施例1,2におい
て、装置の運転条件として醗酵槽の回転速度と送風速度
を設定しただけで、投入する生ゴミには何らの改変も加
えずそのまま投入し、単に、投入する分解菌床や醗酵助
材の量を被処理体混合物の水分量に応じて適宜調整する
のみである事からも容易に理解されるであろう。
【0082】従来一般的にバクテリアの菌床として使用
されているオガクズでは、順調に好気性醗酵していて
も、その継続維持が困難であり、常時監視が必要であっ
たが、本発明においては、分解菌床や醗酵助材の吸水性
により、生ゴミの水分が吸収されると共に生ゴミに適度
の乾き度を与え、且つ、生ゴミ粒子の凝集を防止して生
ゴミ粒子間に適度の通気度を確保する事が自然に行われ
るので、装置の運転管理が極めて容易となり、夜間の無
人運転を含めて省力化も可能となり、係る生ゴミ処理装
置の導入を容易にする顕著な効果も期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有機性廃棄物の醗酵処理装置の一
例を示す要部断面図である。
【図2】図1の装置の原料投入側の要部概念図である。
【図3】図1の装置の醗酵残渣排出側の要部概念図であ
る。
【図4】図1の装置の運転条件の一例を示すタイムチャ
ートであり、(A)は、醗酵槽の間欠回転のタイムチャ
ート、(B)は、強制排気の排気量の変化を示すタイム
チャートである。
【図5】本発明で使用する分解菌床及び醗酵助材の粉砕
処理を行うためのスクリュー式粉砕装置の一例を示す要
部概念図である。
【図6】本発明で使用する分解菌床の一例である腐葉土
の粉砕前後の外観を示す写真である。
【図7】本発明で使用する醗酵助材の一例である籾殻の
粉砕物の写真である。
【符号の説明】
1 醗酵槽 1a 醗酵槽回転ドラム 2 原料投入ホッパ 3 残渣排出ダクト 4 ジャケット 5 固定側板 5a 原料投入用開口 6 固定側板 6a 醗酵残渣排出用開口 7 給気口 8 排気口 9 排気ダクト 10 排気ファン 11 脱臭剤 13 モータ 14 減速機 15 回転軸 16 攪拌翼 17 支持ローラ 19 ヒータ 20 減速機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月16日(2000.10.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 有機性廃棄物の処理方法及びその装置
並びに該処理法に使用する分解菌床粉砕物及び該処理方
法によって得られた堆肥
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ゴミ等の有機性廃棄
物の醗酵処理方法とその装置及び該醗酵処理法に使用す
る補助材料並びに該醗酵処理法によって得られた堆肥
関するものであり、特に、自然界に存在する好気性醗酵
菌を利用した好気性醗酵よって有機物を分解処理する方
法と、その醗酵処理に使用する装置に関するものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】そこで本発明は、係る問題点に鑑み、特定
の好気性醗酵用のバクテリアの購入の必要がなく僅かな
量の添加材を生ゴミ等の有機性廃棄物に添加するのみで
安定した好気性醗酵が可能であり、更に装置の運転コス
トも安い低コストで安全な処理方法とその処理方法に使
用する装置及びその処理法に使用する分解菌床並びにそ
の処理法によって得られた堆肥を提供する事を目的とす
るものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、係る観点の元
になされたものであって、その処理方法の特徴とすると
ころは、生ゴミ等の有機性廃棄物に、腐植土又は腐葉土
或いはこれらの混合物からなる分解菌を含む分解菌床の
粉砕物を添加混合し、得られた被処理体混合物を好気性
雰囲気下で分解処理する点にある。これにより、腐植土
又は腐葉土に付着した分解菌をそのまま利用できるの
で、格別なバクテリアを添加混合する事なく且つ醗酵残
渣の少ない好気性醗酵処理を行う事が可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】尚、これら分解菌を含んだ腐植土や腐葉土
を使用するに当り、そのままでは木の葉の形状をそのま
ま保持したものもあり、吸湿性が低く且つ分散性に乏し
いので、そのまま添加混合すると、大量の腐植土や腐葉
土が必要になる。そこで本発明では、これら分解菌を含
んだ腐植土,腐葉土又はこれらの混合物(以下本発明で
はこれらを総称して「分解菌床」と称する)を粉砕して
比表面積を大きくする事によって吸水性を大きくし
つ分散性を良くした粉砕物を用いる様にしている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】又、排出物は、生ゴミの醗酵残渣と本来
として使用可能な腐植土や腐葉土の醗酵残渣或いは粉
砕された籾殻等の天然物である醗酵助材の残渣であるか
ら、そのまま全量を堆肥として使用する事も可能であ
る。特に、腐敗し難いとの理由から主として焼却処理さ
れていた籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草等も、醗酵助材製造
の過程で組織が破壊され吸湿性が増大しており且つ生ゴ
ミの処理過程で部分的に醗酵分解が進行しているので、
これら醗酵助材自体も堆肥として畑に散布した場合の分
解速度も速くなっており、籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草等
の堆肥化をも可能にする点で一石二鳥の効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 清 岐阜県大垣市本今町1682番地の2 神鋼造 機株式会社内 Fターム(参考) 4H061 AA02 AA03 CC41 CC55 CC58 DD20 EE52 EE61 EE66 EE70 GG13 GG14 GG16 GG41 GG43 GG47 GG49 GG67 LL05 LL25 LL26

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミ等の有機性廃棄物に、腐植土又は
    腐葉土或いはこれらの混合物からなる分解菌を含む分解
    菌床の粉砕物を添加混合し、この被処理体混合物を好気
    性雰囲気下で分解処理する事を特徴とする有機性廃棄物
    の処理方法
  2. 【請求項2】 前記分解菌床の粉砕物は、前記分解菌床
    をスクリュー式粉砕装置により加圧しつつ磨り潰しなが
    ら粉砕する事によって、該分解菌床中の残留植物繊維組
    織が破壊されて吸水性が高められたものである請求項1
    に記載の有機性廃棄物の処理方法
  3. 【請求項3】 前記分解菌床の粉砕物を、前記有機性廃
    棄物100重量部に対して3〜30重量部の割合で添加
    混合してなる請求項1又は2に記載の有機性廃棄物の処
    理方法
  4. 【請求項4】 前記分解菌床の粉砕物の前記有機性廃棄
    物に対する割合が、5〜10重量部である請求項3に記
    載の有機性廃棄物の処理方法
  5. 【請求項5】 籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草,干し草或い
    はこれらの任意の混合物をスクリュー式粉砕装置によっ
    て加圧しつつ磨り潰しながら粉砕する事により、植物繊
    維組織が破壊されて吸水性が高められた粉砕物を、醗酵
    助材として前記被処理体混合物に添加してなる請求項1
    乃至4のいずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法
  6. 【請求項6】 前記醗酵助材を、前記有機性廃棄物10
    0重量部に対して30重量部以下の割合で添加混合する
    請求項5に記載の有機性廃棄物の処理方法
  7. 【請求項7】 前記醗酵助材の前記有機性廃棄物に対す
    る割合が、5〜10重量部である請求項6に記載の有機
    性廃棄物の処理方法
  8. 【請求項8】 前記被処理体混合物に、攪拌力を付与し
    つつ醗酵させる請求項1乃至7のいずれかに記載の有機
    性廃棄物の処理方法
  9. 【請求項9】 前記被処理体混合物を間歇的に攪拌する
    請求項8に記載の有機性廃棄物の処理方法
  10. 【請求項10】 前記間歇攪拌の攪拌期間と放置期間と
    の時間の比が、1:10〜1:180である請求項9に
    記載の有機性廃棄物の処理方法
  11. 【請求項11】 前記混合物を装入してなる醗酵槽内を
    強制的に換気しつつ醗酵処理する請求項1乃至10のい
    ずれかに記載の有機性廃棄物の処理方法
  12. 【請求項12】 前記発酵槽からの排出物の一部又は全
    部を再度該発酵槽内に供給する請求項1乃至11のいず
    れかに記載の有機性廃棄物の処理方法
  13. 【請求項13】 正逆方向に切替え回転可能に横置され
    た醗酵槽(1)と、該醗酵槽(1)の一端部に形成され
    た原料投入部(2,5a)と、該醗酵槽(1)の他端部
    に形成された残渣排出部(3,6a)と、該醗酵槽
    (1)の外面を囲繞する様に配置されたハウジング
    (4)と、該醗酵槽(1)内を換気する強制換気手段
    (9,10)と、前記醗酵槽(1)内の被処理物を攪拌
    する攪拌手段(15,16)とを有し、前記原料投入部
    から、生ゴミ等の有機性廃棄物と腐植土又は腐葉土或い
    はこれらの混合物からなる分解菌床の粉砕物、及びこれ
    に必要に応じて籾殻,稲藁,麦藁,枯れ草或いは干し草
    の一種以上の粉砕物からなる醗酵助材とを投入し、前記
    醗酵槽(1)内で、前記有機性廃棄物を好気性雰囲気下
    で醗酵分解させ、醗酵残渣を、前記残渣排出部(3,6
    a)から排出する様にしてなる事を特徴とする有機性廃
    棄物の処理装置
  14. 【請求項14】 前記醗酵槽(1)の一端部には、該醗
    酵槽(1)の中心から偏位した位置に常時開口した原料
    投入用開口(5a)が形成され、該開口(5a)には前
    記ハウジング(4)を貫通して原料投入ホッパ(2)が
    接続され、該原料投入ホッパ(2)先端の原料投入口に
    は開閉自在な蓋部材(24)が配置され、前記醗酵槽
    (1)の他端部には前記原料投入用開口(5a)と同様
    に前記醗酵槽(1)の中心から偏位した位置に常時開口
    した残渣排出用開口(6a)が形成され、該開口(6
    a)には醗酵残渣排出ダクト(3)が前記ハウジング
    (4)を貫通して外部に突出して形成され、前記醗酵槽
    (1)の逆転時に前記醗酵残渣を前記残渣排出用開口
    (6a)から排出する様にしてなる請求項13に記載の
    有機性廃棄物の処理装置
  15. 【請求項15】 前記強制換気手段は、前記ハウジング
    (4)に適宜形成された吸気口と、該ハウジング(4)
    内と前記醗酵残渣排出ダクト(3)を介して前記醗酵槽
    (1)内とを連通するための前記醗酵残渣排出ダクト
    (3)の上面に形成された吸気口(7)と、排気ファン
    (10)を有する排気ダクト(9)と、該排気ダクト
    (9)と前記醗酵槽(1)内とを前記原料投入ホッパ
    (2)を介して連通するための前記原料投入ホッパ
    (2)の上面に形成された排気口(8)とから形成され
    ている請求項13又は14に記載の有機性廃棄物の処理
    装置
  16. 【請求項16】 前記排気ダクト(9)の適所に脱臭剤
    (11)を配置してなる請求項13乃至15のいずれか
    に記載の有機性廃棄物の処理装置
  17. 【請求項17】 前記攪拌手段は、前記醗酵槽(1)を
    貫通して配置された回転軸(15)と、該回転軸(1
    5)に配置された複数の攪拌翼(16)とからなるもの
    である請求項13乃至16のいずれかに記載の有機性廃
    棄物の処理装置
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