JPH08141546A - 木炭等の炭質物を利用した生ゴミ等の発酵・分解処理方法及び装置 - Google Patents

木炭等の炭質物を利用した生ゴミ等の発酵・分解処理方法及び装置

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JPH08141546A
JPH08141546A JP6313985A JP31398594A JPH08141546A JP H08141546 A JPH08141546 A JP H08141546A JP 6313985 A JP6313985 A JP 6313985A JP 31398594 A JP31398594 A JP 31398594A JP H08141546 A JPH08141546 A JP H08141546A
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charcoal
matter
treated
garbage
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JP6313985A
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Satoshi Inoue
井上  敏
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 セルロース含有有機物を用いずに、水分の多
い生ゴミ等を低コストで効率良く発酵分解する。 〔構成〕 生ゴミに木炭等の炭質物を混合して水分調整
し、これを加圧・混練して昇温させ、高温菌で発酵分解
させる。発酵終了後に木炭を主成分とする分解処理物を
得る。この分解処理物を生ゴミの水分調整材として循環
使用する。木炭等の炭質物を含む発酵・分解中の被処理
物に電流を通電して自己発熱させることにより、高温菌
による発酵・分解を促進させる。分解終了後の処理物を
加圧しながら送り出すとともに、加圧・送り出しの際に
該処理物に電流を通電して自己発熱させ、高温加圧状態
から外気に開放して水分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は生ゴミ、下水汚泥、畜産排
泄物などの水分の多い有機質廃棄物の発酵・分解方法及
び装置に関する。
【0002】
【発明の背景技術】生ゴミ、下水汚泥、畜産排泄物など
の水分の多い有機質廃棄物は放置しておくと、分解の過
程で悪臭が発生し、汚水が流れ出す。また、発生した汚
水は地中に浸透して河川の水質を汚染させ公害問題をひ
きおこす。そこで、本発明者は、これら生ゴミ等の有効
利用として、生ゴミ、畜産廃棄物などの水分の多い有機
質廃棄物にオガ粉などのセルロース含有有機物を混合し
て水分を調整し、これを加圧・混練して昇温させた後、
空気と接触させて高温好気性菌による発酵・分解を経て
有機肥料を製造する方法を種々提案している。これらの
提案には分解後の被処理物を原料の水分調整用混合物
(リターン材)として利用するようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の有機肥料の製造
方法は、環境汚染をもたらす有機質廃棄物と分解しにく
いセルロース含有有機物とを混合物とし、人工的に処理
して短期間に堆肥化し、悪臭のない良質の有機肥料を製
造できるという点ではきわめて優れたものであるが、大
量に発生する生ゴミ等の処理方法としては以下のような
問題がある。
【0004】すなわち、従来の畜産廃棄物はワラ、オガ
粉、バークなどの敷料が混合されていたことにより、適
当に水分調整がされ発酵・分解による堆肥化が容易であ
ったが、近年は敷料の絶対量の不足とコスト高により敷
料にこれらの資料を利用することが困難になり、畜産廃
棄物は糞尿のみとなり、水分が80%以上になる。ま
た、近年、その発生量が著しく増大している食品残渣物
などの生ゴミも水分が80%以上である。このように、
生ゴミ、畜産廃棄物、下水汚泥、有機物含有排水などの
有機物含有廃棄物は水分を80%以上も含むが、水分が
約70%を超すと分解能力が極端に低下し、大量の発酵
・分解処理が不可能であった。そこで上記肥料製造方法
においてはオガ粉等のセルロース含有有機物を混合して
水分調整することが提案されるが、すでに述べたよう
に、オガ粉、わら等のセルロース含有有機物の絶対量が
不足しており、コスト高であるため、大量に発生する生
ゴミ等に対して肥料化できる量に自ずから限界がある。
【0005】さらに、生ゴミや畜産糞尿等の前記有機物
含有廃棄物は富栄養物であるので分解率が非常に高いう
え、水分が多いため、原料に対して分解処理後の量が重
量比で10%以下になってしまう。このため、分解後の
処理物をリターンしただけで生ゴミ原料を水分調整する
ことが不可能になる。
【0006】従って、本発明の第1の目的は分解性のな
い水分調整材を使用して大量の生ゴミ等を発酵・分解さ
せることができる生ゴミ等の処理方法を提供することに
ある。
【0007】本発明の第2の目的は、電圧の印加により
混合物の温度を発酵温度まで上昇させることができる生
ゴミ等の処理方法を提供することにある。
【0008】本発明の第3の目的は、高温菌の発酵菌又
は高温活性の高い優良菌を選択して吸着した木炭等の炭
質物を循環再利用することにより、発酵・分解時間を著
しく短縮することができる生ゴミ等の発酵・分解処理方
法を提供することにある。
【0009】本発明の第4の目的は、高温菌の発酵菌を
吸着した木炭等の炭質物を循環再利用することにより、
発酵・分解時間を著しく短縮することができる生ゴミ等
の発酵・分解装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の方法は、生ゴミ等の有機物含有廃棄
物と木炭、活性炭等の炭質物とを混合して水分40〜7
0%の混合物に調整し、この混合物を加圧下で混練する
ことにより、加圧と混練摩擦により40〜80゜Cに昇
温させ、次いでこの被処理混合物を加圧状態から開放し
て空気と接触させて被処理混合物中の有機物含有廃棄物
のみを40゜C以上の温度で高温好気性菌により発酵・
分解させることを特徴とする。なお、本明細書におい
て、「生ゴミ等」とは食品残渣物、畜産排泄物、下水汚
泥、有機物含有排水、その他水分の多い有機質含有廃棄
物を総称し、「炭質物」とは木炭、活性炭、カーボンあ
るいはこれらの単体又は混合物を主成分とする物質を意
味する。また、木炭等の炭質物の粒度は2mm〜4mm
位が最も適している。
【0011】上記第2の目的を達成するために、本発明
の方法は、生ゴミ等の有機物含有廃棄物と木炭、活性炭
等の炭質物とを粉砕状態に混合して水分40〜70%の
混合物に調整し、この混合物を、電極を対向配設した発
酵槽に投入し、該電極に電圧を印加することにより、前
記混合物を40゜〜80゜Cに発熱させて発酵・分解さ
せることを特徴とする。
【0012】上記第3の目的を達成するために、本発明
の方法は、上記の生ゴミ等の発酵・分解方法において、
さらに、高温菌で発酵・分解させた後に残る木炭等の炭
質物を主成分とする処理物を、未処理の有機物含有廃棄
物の水分調整用混合物として循環再使用することを特徴
とする。この場合、さらに好ましくは、分解終了後の木
炭等の炭質物を含む処理物を、圧送パイプを通して加圧
しながら送り出すとともに、圧送中の処理物に電圧を印
加して自己発熱させ、しかる後、処理物を加圧状態から
開放して外気中に接触させることにより水分を減少させ
るようにしてもよい。
【0013】上記第4の目的を達成するために、本発明
の生ゴミ等の分解処理装置は、生ゴミ等の有機物含有廃
棄物を粉砕し木炭等の炭質物と混合しながら送り出す混
合装置と、この混合装置から排出された処理物を受入
れ、処理物中の有機質廃棄物を発酵・分解させる発酵槽
とを具備し、該発酵槽は内部に、電圧を印加して内部処
理物に発熱電流を通電させる一対の電極部材を配設して
なることを特徴とする。
【0014】上記の生ゴミ等の分解装置は、さらに好ま
しくは、分解処理終了後の処理物を圧送しながら外気中
に放出する乾燥装置を具備させ、この乾燥装置の内面
に、電圧を印加して、木炭等の炭質物を含む内部処理物
に自己発熱電流を通電させるための一対の電極部材を対
向配設してもよい。
【0015】
【作用】生ゴミ等の原料に混合される木炭等の炭質物
(カーボン)は水分が少ないため、これを水分80%以
上の生ゴミ等に混合することにより混合物の水分を40
〜65重量%に調整することができ、このようにして水
分調整された混合物は発酵・分解の前処理としての加圧
・混練が可能になる。
【0016】加圧・混練により昇温した混合物のうち、
生ゴミ等の富栄養物は高温好気性菌により、早く発酵分
解するのに対し、混合物中の木炭等の炭質物は無機質で
あるため分解しない。従って、分解処理後の生成物は混
合した元の木炭等の炭質物と生ゴミ等から分解生成され
たわずかの量の分解物との混合物である。
【0017】分解終了後の生成物は、もちろん、肥料と
して使用することも可能であるが、その主成分が木炭等
のカーボンであるから、新たな生ゴミ等の被処理物の水
分調整材として使用することができる。
【0018】発酵分解中の被処理混合物に木炭等の炭質
物が含まれていることにより、この被処理混合物に電流
を通すと、電気抵抗により被処理混合物が自己発熱し、
発酵促進に好適な高い温度(例えば40゜〜80゜C)
が容易に得られ又コントロールされる。従って、加圧・
混練による温度調整を要せずに発酵に適した温度調整が
なされる。
【0019】分解後の処理生成物を、未処理の有機物含
有廃棄物に循環混合する際に、該処理生成物に電流を通
電すると電気抵抗により処理生成物が自己発熱し、温度
が上昇する。このようにして加熱された高温の処理生成
物を外気に接触させると水分が急激に蒸発して低下し、
生ゴミ等の水分調整材として好適な混合物に再生され
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明を添付図面に基づいて更に詳述
する。図は本願請求項1の発明方法を実施する装置の一
例を概略的に示すもので、生ゴミ、下水汚泥、畜産廃棄
物等の被処理物(以下生ゴミAと云う)が生ゴミホッパ
ー1から混合ホッパー2に送られる。他方、別の木炭ホ
ッパー3から木炭などの炭質物(以下木炭Bと云う)を
混合ホッパー2内の生ゴミ等に均一に混合し、混合物C
の水分を40〜70%に調整する。
【0021】木炭Bは次の工程で、加圧・混練する生ゴ
ミAとの混合物Cの水分を40〜70%にコントロール
するための水分調整材であり、従って、水分はそれ以下
のものを用い、生ゴミAに対する木炭B混合量は生ゴミ
Aの含水率によって異なる。要は対象の生ゴミAと添加
する木炭Bとの混合物Cの水分が40〜70%になるよ
うに木炭Bの水分及び混合量を加減する。また、木炭等
の炭質物の粒度はあまり細かすぎる生ゴミ等と混合した
時にドロ化して扱いにくくなったり、空気の流通がわる
くなったりするので2mm〜4mm程度が好ましい。
【0022】水分40〜70%に調整された生ゴミAと
木炭Bの混合物Cは混合ホッパー2から次工程の加圧・
混練槽4に導入される。
【0023】加圧・混練槽4は一側に前記混合ホッパー
2を有し、他側に開閉ゲート5に通ずる開放口6を有す
る細長い筒体ケーシング7からなり、横向きに配置した
筒体ケーシング7内に、モータ等の駆動装置8で回転す
るスクリュー圧送装置9と切断・混練装置10が直列に
配設されている。
【0024】スクリュー圧送装置9は混合ホッパー2か
ら投入された混合物を圧縮しながら開閉ゲート5側に送
り出すもので、ホッパー投入口に一部を臨ませた第1
(メイン)スクリュー9aの他に、この第1スクリュー
9aとは逆方向に圧送する第2スクリュー9b(逆送り
羽根)を組合わせるのが望ましい。この第2スクリュー
9bは加圧・混練槽4の開放口6付近に第1スクリュー
9aに対向して設けられており、第1スクリュー9aに
よって圧送される混合物をさらに加圧するようになって
いる。切断・混練装置10は筒体ケーシング7内の第1
スクリュー9a後流側、すなわち第1スクリュー9aと
第2スクリュー9bの間に設けられている。この切断・
混練装置10はモータ等の駆動装置によって回転する複
数の回転歯11aと、これら回転歯11aに対応して筒
体ケーシング7内に突出させた固定歯11bから構成さ
れている。この固定歯11bは回転歯11aとの摺り合
いで混合物の切断を助けるとともに混合物の共回りを防
止する作用を有する他、混合物圧送の邪魔板として機能
するようになっている。従って、固定歯11bは好まし
くは螺送り等の手段で筒体ケーシング7内へ進退自在に
取付け、突出長さを調節して混合物の送り量及び圧縮・
摩擦による温度制御ができるようにするのが望ましい。
尚、図の実施例での加圧・混練槽では一本の筒体内にス
クリュー圧送装置9と切断・混練装置10を直列に一列
配置した構造のものを例示したが、断面マユ形の筒体ケ
ーシング内に一対のスクリュー圧送装置9、9と切断・
混練装置10、10を直列に二列配置した2軸構造のも
のを用いることによって、加圧・混練効果をさらに向上
させることができる。
【0025】混合物Cはスクリュー圧送装置9の第1ス
クリュー9aによって送り出され、途中の切断・混練装
置10によって細かく細分化される。切断・混練装置1
0、特に固定槽11bは邪魔板の役割をする。従って、
第1スクリュー9aによって送られた混合物Cは圧縮さ
れながら切断・混練されるため、圧縮熱と摩擦熱により
温度が急上昇する。この場合、固定歯11bの突出長さ
を調節して、混練摩擦の強弱、原料送り量等を加減でき
るほか、第2スクリュー9bを設けることにより内部圧
力を更に高め温度を更に急上昇させることができる。か
くして、加圧・混練槽4内の混合物Cは圧縮・混練によ
り温度が上昇し、物理的、温度的刺激により菌が活性化
するため次工程の発酵槽における発酵が均一になり且つ
著しく促進されるとともに、高温下のため高温菌が急増
殖するので相対的に腐敗的に働き易い中温菌や低温菌が
減少し、悪臭が抑制される。
【0026】開閉ゲート5の開閉度を調整することによ
り処理物の排出量が加減されるとともに、これにより内
部圧、温度を調整することができる。このようにして加
圧・混練槽4内で加圧・混練された処理物は40°乃至
90゜Cの温度に昇温させた後 、開閉ゲート5から放出
される。開閉ゲート5から排出された高温の処理物は、
加圧状態から開放され、空気と接触させながら微粉砕す
ることにより、酸素にまんべんなく接触し、木炭Bの遠
赤外線の作用と相俟って好気性菌が活性化して急増殖
し、発酵が早まるとともに嫌気性菌の減少により悪臭は
さらに抑制される。
【0027】次いで、加圧・混練装置4から排出された
処理物は、発酵槽12に移され、数日間放棄され、高温
菌により、発酵・分解させるものであるが、生ゴミAは
80%以上が水分であり、また富栄養物であるためほと
んどが分解されてしまい、分解後に残る量は処理前の生
ゴミ量のせいぜい10分の1になる。ところが、本発明
では生ゴミ等の有機物含有廃棄物Aの水分調整材として
木炭Bを使用しているので処理物中、発酵・分解される
物質は生ゴミAの成分だけであり、木炭Bの成分は分解
されずにそのまま残る。従って、分解終了後の処理物は
そのほとんどが木炭等の炭質物成分である。
【0028】図2は本願請求項3及び5の発明の実施例
に関するもので、この実施例では粉砕機45で生ゴミ等
の有機物含有廃棄物Aを粉砕状態にした後、混合装置4
0で木炭等の炭質物Bと混合し、この混合物を、電極板
13a、13bを対向配設した発酵槽12に投入し、電
極板13a、13bに電圧を印加して発酵・分解中の処
理物に通電させることにより、該処理物を自己発熱さ
せ、処理物を発酵に適した温度、すなわち、40゜〜8
0゜Cに昇温させるようにしたものである。したがっ
て、図2の実施例の粉砕・混合装置40は図1のように
加圧混練によって混合物を昇温させる機能は必要ではな
く、単に混合物を粉砕混合する機能があればよい。した
がって、生ゴミ等はあらかじめ粉砕したのち木炭等と混
合してもよい。後その他の工程は図1実施例と同様であ
る。すなわち、前記の混合処理物には木炭等の炭質物が
混合され、また、40〜70%程度の水分を含んでいる
のでこれに電流を通電させると電気抵抗により混合処理
物が自己発熱し、これにより、外部からの加熱を要せず
に処理物の温度を高温菌による発酵・分解に適した温
度、例えば70゜Cに保つことができる。また、処理混
合物に木炭等の炭質物が含まれているので、これが自己
発熱で発酵に好適な高温を維持されることにより遠赤外
線が発生し、高温菌が活性化される。その結果、自己発
熱させない場合に比較して発酵・分解に要する時間が著
しく短縮される。実験によれば、図1の方法及び装置に
おいては、発酵槽における分解終了までに約3日を要し
たが図2の方法及び装置ではこれが約1.5日に短縮さ
れる。
【0029】尚、電極13a、13bは銅あるいはステ
ンレスの板又は網を使用し、電流は交流を使用するのが
望ましい。また、処理物の温度が高温になりすぎないよ
うにするため発酵槽12にサーモスタットなどの温度セ
ンサ14を設け、所定温度を越えると電気制御装置18
を介して通電が停止されるようにしてもよい。
【0030】このようにして生成された発酵分解後の処
理生成物中には生ゴミに混合した木炭Bが分解されずに
残されているので、未処理の新たな生ゴミ等有機物含有
廃棄物の水分調整材として使用することができる。かく
して、本願請求項3の発明は、分解処理後の木炭等の炭
質物を主成分とする処理生成物を、新たな生ゴミ等有機
物含有廃棄物の水分調整用混合物として、好ましくは図
のように、搬送手段17を介して循環させるものであ
る。
【0031】請求項3の発明において、分解後の処理生
成物を未処理の生ゴミ等に循環・混合される工程は、単
に分解処理生成物を水分調整材として再利用できる利点
だけではなく、発酵・分解時間を短縮させるうえできわ
めて重要である。すなわち、木炭等の炭質物は多孔質で
あるため、前段の発酵・分解処理中に活性化した高温菌
をホール内に多量に包含している。したがって、このよ
うに発酵菌を抱えた分解処理物が未処理の生ゴミ等に混
合されることにより、被処理混合物中の発酵菌が著しく
増加し、その後の発酵・分解処理工程にきわめて短時間
で安定したよい結果をもたらすのである。実験によれ
ば、請求項3のように分解後の処理物を未処理の生ゴミ
等に循環・混合させた場合は、循環・混合させない場合
に比較して発酵・分解時間が半分ですむことが確認され
ており、とくに、発酵槽12で自己発熱させて循環・混
合させると発酵・分解が1.5日で完了するというに驚
異的な効果がえらる。
【0032】さらに、図3の実施例は本願請求項4、6
の発明に関するもので、発酵槽12から排出した処理生
成物を加圧・撹拌しながら乾燥槽15から送り出すとと
もに加圧・撹拌の過程で乾燥槽15内の処理物に電圧を
通電し、処理物を自己発熱させることにより、水分を除
くものである。このため、図3の実施例ではスクリュー
と乾燥槽15を内蔵した、乾燥槽15内に電流を印加し
て内部の処理物に通電させるための銅板などの電極板1
6a、16bが設けられている。尚、この乾燥槽15の
出口には加圧用開閉蓋19を設け内部処理物に内部圧を
かけるようにしてもよい。なお、図中、20はモータ、
21、22は開閉部材である。
【0033】発酵槽12で分解終了した処理生成物は通
常50%前後の水分を含んでいるが、通電により乾燥槽
15で自己発熱させることにより所望の乾燥度に処理さ
れるため、新しい生ゴミとの混合物として使用するのに
好適となる。
【0034】
【効果】本発明は発酵菌で分解されない木炭、活性炭等
の炭質物を生ゴミ等の水分調整材として混合し、生ゴミ
等の成分のみを発酵・分解させるので、木炭は発酵・分
解後の処理生成物にそのまま残り、新しい生ゴミ等の水
分調整材として繰り返し使用できるからコストが著しく
低減する 。従って、ワラ、オガ粉などのセルロース含
有有機物を用いずに多量の生ゴミを分解処理することが
できる。
【0035】分解処理生成物は肥料として使用すること
ももちろん可能であり、また、主成分が木炭であるから
良く燃焼する。
【0036】木炭が昇温されることにより、遠赤外線が
発生するため、高温菌が活性化し、分解効率が良くな
る。
【0037】発酵分解中の処理物を自己発熱させること
により、発酵に適した温度に昇温されるため、前記遠赤
外線による高温菌の活性化と相俟って発酵分解時間が著
しく短縮される。
【0038】分解後の処理生成物を未処理の新しい生ゴ
ミ等に循環して混合することにより、木炭等の炭質物を
水分調整材として繰り返し利用できるとともに、この再
利用により発酵菌が増加して安定し、この菌からの酵素
を活性の状態に保持され易く、発酵・分解時間が更に飛
躍的に短縮される。
【0039】分解終了後の処理生成物を自己発熱させ、
空中に放出することにより、水分が除かれ、新しい生ゴ
ミ等の水分調整材として好適な含水値に調整することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ゴミ発酵・分解方法に使用される装
置の一例を示す概略構成図
【図2】本発明の実施例による生ゴミ発酵・分解装置の
概略構成図
【図3】本発明の他の実施例による生ゴミ発酵・分解装
置の概略構成図
【符号の説明】
1…生ゴミホッパー、 2…混合ホッパー、 3…木炭
ホッパー、4…加圧・混練槽、 5…開閉ゲート、 6
…開放口、 7…筒体ケーシング、 8…駆動装置、
9…スクリュー圧送装置、 9a…第1スクリュー 、
9b…第2スクリュー、 10…切断・混練装置、 1
1a…回転歯、 11b…固定歯、 12…発酵槽、
13a、13b、16a、16b…電極板、 14…温
度センサ、 15…乾燥槽、 17…搬送手段、 18
…電気制御装置、 19…加圧開閉蓋、 20…モー
タ、 21、22…開閉板、 40…粉砕・混合装置。
45…粉砕機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月8日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 木炭等の炭質物を利用した生ゴミ等の
発酵・分解処理方法及び装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05F 9/02 A 7537−4H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ゴミ等の有機物含有廃棄物と木炭、活
    性炭等の炭質物とを混合して水分40〜70%の混合物
    に調整し、この混合物を加圧下で混練することにより、
    加圧と混練摩擦により40〜80゜Cに昇温させ、次い
    でこの被処理混合物を加圧状態から開放して空気と接触
    させて被処理混合物中の有機物含有廃棄物のみを40゜
    C以上の温度下で高温好気性菌により発酵・分解させる
    ことを特徴とする生ゴミ等の発酵・分解処理方法
  2. 【請求項2】 生ゴミ等の有機物含有廃棄物と木炭、活
    性炭等の炭質物とを粉砕状態において混合し、水分40
    〜70%の混合物に調整し、この混合物を、電極を対向
    配設した発酵槽に投入し、該電極に電圧を印加すること
    により、前記混合物を40゜〜80゜Cに発熱させて発
    酵・分解させることを特徴とする生ゴミ等の発酵・分解
    処理方法
  3. 【請求項3】 発酵・分解させた後に残る、木炭等の炭
    質物を主成分とする処理物を、未処理の生ゴミ等の有機
    物含有廃棄物に対する水分調整用混合物として循環再使
    用することをさらに特徴とする請求項1または2記載の
    生ゴミ等の発酵・分解処理方法
  4. 【請求項4】 分解終了後の木炭等の炭質物を含む処理
    物に電圧を印加して発熱させ、この処理物を外気に接触
    させることにより水分を減少させることをさらに特徴と
    する請求項1、2または3記載の発酵・分解処理方法
  5. 【請求項5】 生ゴミ等の有機物含有廃棄物を粉砕し木
    炭等の炭質物と混合する混合装置と、この混合装置から
    排出された処理物を受入れ、処理物中の有機質廃棄物を
    発酵・分解させる発酵槽とを具備し、該発酵槽は内面に
    電圧を印加して内部処理物に発熱電流を通電させる一対
    の電極部材を配設してなることを特徴とする生ゴミ等の
    分解処理装置
  6. 【請求項6】 分解後の処理物を圧送しながら外気中に
    放出する乾燥装置を具備し、該乾燥装置は、各々、内面
    に電圧を印加して内部処理物に発熱電流を通電させる電
    極部材を配設してなることを特徴とする請求項5記載の
    生ゴミ等の分解処理装置
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191377A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Tomio Ura 種堆肥連続循環式堆肥化設備
CN102500593A (zh) * 2011-09-30 2012-06-20 江苏大学 家用餐厨垃圾处理器
KR20150132948A (ko) * 2014-05-19 2015-11-27 주식회사 유노드테크놀로지스 유기성 폐기물의 처리장치
KR20170097530A (ko) * 2016-02-18 2017-08-28 한국건설기술연구원 음식물 쓰레기 처리 시스템
CN108772409A (zh) * 2018-06-27 2018-11-09 周萍 一种有机废弃物回收循环利用系统

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