JP2001089191A - ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板 - Google Patents

ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板

Info

Publication number
JP2001089191A
JP2001089191A JP27199799A JP27199799A JP2001089191A JP 2001089191 A JP2001089191 A JP 2001089191A JP 27199799 A JP27199799 A JP 27199799A JP 27199799 A JP27199799 A JP 27199799A JP 2001089191 A JP2001089191 A JP 2001089191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass substrate
etching
display
glass
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27199799A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Kuzuwa
定男 葛輪
Norihiro Sakata
宣弘 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP27199799A priority Critical patent/JP2001089191A/ja
Priority to EP00402646A priority patent/EP1086931A1/en
Priority to TW089119841A priority patent/TW480514B/zh
Priority to KR1020000056708A priority patent/KR20010070107A/ko
Priority to CN00129572A priority patent/CN1297219A/zh
Publication of JP2001089191A publication Critical patent/JP2001089191A/ja
Priority to US10/426,357 priority patent/US20030205558A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C15/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C15/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching
    • C03C15/02Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching for making a smooth surface
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/04Glass compositions containing silica
    • C03C3/076Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
    • C03C3/083Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
    • C03C3/085Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
    • C03C3/087Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal containing calcium oxide, e.g. common sheet or container glass

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロート法によって製造されたガラス基板の
表面に形成された還元性異質層を効率的に且つ低コスト
で除去することが可能なディスプレイ用ガラス基板の製
造方法、及び該製造方法により製造されたディスプレイ
用ガラス基板を提供する。 【解決手段】 浴槽1はフッ酸液から成るエッチング液
2で満たされている。このエッチング液2の中に、フロ
ート法により製造された複数のガラス基板3を夫々直立
状態で浸漬することにより、ガラス基板3の表面に形成
された還元性異質層(錫を含む)をエッチングによって
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ用ガ
ラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたデ
ィスプレイ用ガラス基板に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PD
P)、電子線励起ディスプレイ(FED、表面伝導型放
出素子(SED)を含む)等に用いられるディスプレイ
用ガラス基板は、フロート法により製造された板ガラス
から作製される。このフロート法は、錫等の溶融錫浴の
上に溶融ガラスを浮かべて板ガラスを製造するものであ
り、大面積の板ガラスを安定的にしかも安価に大量生産
することができるため、例えば、40インチのように大
きな表示面積が要求され、且つ大量生産がなされる上記
のPDPやFEDに用いられるディスプレイ用ガラス基
板を作製するための板ガラスの製造に適している。
【0003】また、板ガラスをフロート法によって製造
する場合、製板工程においてボトム面(板ガラスの下
面)がフロートバス中で溶融錫浴と接触すると共にトッ
プ面(板ガラスの上面)がフロートバス中で溶融錫の蒸
気に晒されるので、ボトム面及びトップ面共に金属成分
がイオンとして表面層に侵入する。
【0004】一方、上記のPDPやFEDに用いられる
ディスプレイ用ガラス基板の作製方法としては、まず、
前面用ガラス基板と背面用ガラス基板とを対向配置し、
これらのガラス基板の内側面上に銀(Ag)等の金属ペ
ーストや絶縁ペーストを塗布・焼成することによって、
銀等の金属電極、誘電体層、隔壁、蛍光体等を形成し、
次いで、前面用ガラス基板と背面用ガラス基板を低融点
封着ガラスでシールし、内部にキセノンと主放電ガスの
ネオンとの混合ガスを封入し気密封止する方法が採られ
る。
【0005】一般に、上記ガラス基板の内側面への金属
電極、例えば銀電極の形成は、安価なスクリーン印刷法
等により成膜の形で行われるが、その際、銀電極の銀成
分がガラス基板表面の還元性異質層に存在する錫と反応
して金属コロイド化するため電極部のみならずその周辺
部に発色が現れ、これにより、例えば透明性、色バラン
ス等のプラズマディスプレイの表示性能が損なわれる。
【0006】そこで、従来、上記銀電極の成膜の際の発
色を防止するために、該還元性異質層の上にスパッタリ
ングやCVDによりSiO2のバリア層を形成して銀の
影響を抑制したり、フロート法による製板時に還元性異
質層が形成されないような特別なガラス組成のガラス基
板を使用したりしている。しかしながら、上記バリア層
を形成する場合には、スパッタリング装置、CVD装置
等の設備を必要とし製造コストや保守コストが高いばか
りでなく、バリア層の信頼性が不確実で発色を確実に防
止することができず、また、バリア層と銀電極との密着
性が十分でない場合があるという問題がある。さらに、
例えばアルカリ成分が少ない上記特別なガラス組成のガ
ラス基板を使用する場合には、組成の検討が必要で且つ
フロート窯のガラス素地を変更しなければならず製造コ
ストが高いという問題がある。
【0007】このため、通常は、フロート法によって製
造されたガラス基板の面であって、銀電極が成膜される
面に形成された還元性異質層を研磨機によって10〜1
00μm程度研磨することにより除去する方法が用いら
れている(例えば、特開平10−255669号公
報)。
【0008】また、特開平10−144208号公報に
は、上記の機械的研磨の代わりに化学的研磨法、すなわ
ち過酸化水素と1水素2弗化アンモニウムの混合水溶液
を用いるエッチング法により、ガラス表面の還元異質層
(錫含有層)を除去する方法が記載されている(例え
ば、特開平10−144208号公報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記研
磨機によりガラス基板を研磨する際には、例えば、研磨
剤として酸化セリウムを使用する場合、10μm研磨す
るのに少なくとも30分という長い時間を必要し、ま
た、例えば、研磨機としてオスカー式研磨機を使用する
場合は、研磨しようとするガラス基板の大きさの2倍以
上の研磨定盤を必要とし、その結果この研磨定盤の平坦
性を維持するのが困難であり、且つガラス基板の周辺部
は研磨され易いが中央部は研磨されにくいため、ガラス
基板全体を均一に研磨するのが困難であるという問題が
ある。
【0010】また、上記化学的研磨法によれば、ガラス
のエッチング除去速度が約0.5μm/分と小さいので
異質層の除去に長時間を要し、除去加工の経済性がよく
ないという問題点があった。さらに、反応活性である過
酸化水素をエッチング液に使用するので、エッチング液
の安定性がよくなく、また、1水素2弗化アンモニウム
の混合水溶液をエッチング液に用いるので、ガラス表面
にフッ化物が生成し易いという問題があった。
【0011】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
めに、フロート法によって製造されたガラス基板の表面
に形成された還元性異質層を効率的に且つ低コストで除
去することが可能なディスプレイ用ガラス基板の製造方
法、及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガ
ラス基板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のディスプレイ用ガラス基板の製造方
法は、フロート法によって製造されたガラス基板の表面
に形成された還元性異質層のうち、前記ガラス基板の少
なくともトップ面に形成された還元性異質層を主成分が
フッ酸であるエッチング液を用いたエッチングによって
除去することを特徴とする。
【0013】一般的に、ボトム面(ガラス基板の下面)
においては厚さが少なくとも100μm、トップ面(ガ
ラス基板の上面)においては厚さが少なくとも5μmの
還元性異質層(錫等の金属を含む)が形成され、製造さ
れたガラス基板を所定のサイズに切断することによりデ
ィスプレイ用ガラス基板が作製される。この際、ボトム
面は還元性異質層の厚さが厚いのに加えて傷や異物等の
付着が多いことから、還元性異質層の厚さが薄いトップ
面がディスプレイの金属電極形成用の面として使用され
る。
【0014】請求項1記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、フロート法によって製造されたガ
ラス基板の表面に形成された還元性異質層のうち、前記
ガラス基板の少なくともトップ面に形成された還元性異
質層を主成分がフッ酸であるエッチング液を用いるエッ
チングによって除去するので、研磨機を使用することな
く、ガラス基板の少なくともトップ面から還元性異質層
を効率的に除去することができると共に、還元性異質層
の除去を研磨機に比べて簡単な設備で行うことができ
る。さらに、還元性異質層の除去深さを容易に変更する
ことができる。
【0015】請求項2記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項1記載のディスプレイ用ガラス基
板の製造方法において、前記還元性異質層を5〜14μ
m除去することを特徴とする。
【0016】請求項2記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、還元性異質層を5〜14μm除去
するので、トップ面上の還元性異質層を完全に除去する
ことができ、ガラス基板表面の荒れを防止することがで
きる。
【0017】請求項3記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項2記載のディスプレイ用ガラス基
板の製造方法において、前記還元性異質層を6〜11μ
m除去することを特徴とする。
【0018】請求項3記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、還元性異質層を6〜11μm除去
するので、トップ面の還元性異質層を確実に除去するこ
とができ、ガラス基板の表面が荒れるのを確実に防止す
ることができる。
【0019】請求項4記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法において、前記エ
ッチングは、前記ガラス基板を前記エッチング液に浸漬
することにより行うことを特徴とする。
【0020】請求項4記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチングは、ガラス基板をエッ
チング液に浸漬することにより行うので、ガラス基板の
全面に亘って還元性異質層の除去を簡単なエッチング設
備で効率的に行うことができる。
【0021】請求項5記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項4記載のディスプレイ用ガラス基
板の製造方法において、前記エッチング液は、温度が1
0〜30℃であることを特徴とする。
【0022】請求項5記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチング液は温度が10〜30
℃であるので、エッチングレートを適切な値に維持しつ
つエッチングのムラの発生を防止することができる。
【0023】請求項6記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法において、前記エ
ッチングは、前記ガラス基板の少なくともトップ面にエ
ッチング液を散布することにより行うことを特徴とす
る。
【0024】請求項6記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチングは、ガラス基板の少な
くともトップ面にエッチング液を散布することにより行
うので、ガラス基板の少なくともトップ面からの還元性
異質層の除去を簡単な設備で効率的に行うことができ
る。
【0025】請求項7記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法において、前記ガ
ラス基板のボトム面をフィルム貼付けにより被覆するこ
とにより、前記ガラス基板のトップ面に形成された還元
性異質層のみを除去することを特徴とする。
【0026】請求項7記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、ガラス基板のトップ面をエッチン
グするに際し、フィルム貼付けによりガラス基板のボト
ム面がフッ酸のエッチング液に接触するのを防止するこ
とにより、ボトム面にエッチングにより微小の傷が発生
するのを防止し、ガラス基板の機械的強度が低下するの
を防止することができる。
【0027】請求項8記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法において、前記エ
ッチング液は、フッ酸濃度1〜25%のフッ酸溶液であ
ることを特徴とする。
【0028】請求項8記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチングレートを適切に維持し
つつ反応が激しくなるのを防止することができ、また、
設備まわりの環境の悪化を防止することができる。
【0029】請求項9記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法において、前記ガ
ラス基板が、重量%で、SiO2:50〜75%、R
O:10〜27%、Al23:1〜15%、及びNa2
O:2〜15%の組成を有することを特徴とする。
【0030】請求項9記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、ガラス基板が、重量%で、SiO
2:50〜75%、RO:10〜27%、Al23:1
〜15%、及びNa2O:2〜15%の組成を有するの
で、フロートバスで表面が平坦な板状にすることができ
ると共に、ガラス基板の表面を滑らかに維持した状態で
還元性異質層を除去することができる。
【0031】上記目的を達成するために、請求項10記
載のディスプレイ用ガラス基板は、フロート法によって
製造されたガラス基板の表面に形成された表還元性異質
層のうち、前記ガラス基板の少なくともトップ面に形成
された還元性異質層を主成分がフッ酸であるエッチング
液を用いたエッチングによって除去して成ることを特徴
とする。
【0032】請求項10記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、ガラス基板の少なくともトップ面に形成さ
れた還元性異質層を主成分がフッ酸であるエッチング液
を用いたエッチングによって除去して成るので、表面が
平滑なディスプレイ用ガラス基板を低コストで提供する
ことができる。
【0033】請求項11記載のディスプレイ用ガラス基
板は、請求項10記載のディスプレイ用ガラス基板にお
いて、前記ガラス基板のトップ面に形成された還元性異
質層のみが除去されたことを特徴とする。
【0034】請求項11記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、ガラス基板のトップ面に形成された還元性
異質層のみが除去されたディスプレイ用ガラス基板を提
供することができる。
【0035】請求項12記載のディスプレイ用ガラス基
板は、請求項10又は11記載のディスプレイ用ガラス
基板において、前記ガラス基板が、重量%で、 Si
2:50〜75%、RO:10〜27%、Al23
1〜15%、及びNa2O:2〜15%の組成を有する
ことを特徴とする。
【0036】請求項12記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、上記請求項9記載のディスプレイ用ガラス
の製造方法と同等の効果を奏することができる。
【0037】請求項13記載のディスプレイ用ガラス基
板は、請求項10乃至12のいずれか1項に記載のディ
スプレイ用ガラス基板において、プラズマディスプレイ
パネルに用いられることを特徴とする。
【0038】請求項13記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、プラズマディスプレイパネルに適したガラ
ス基板を提供することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明者等は、上記目的を達成す
べく鋭意研究を行った結果、フロート法によって製造さ
れたガラス基板の表面に形成された還元性異質層のう
ち、ガラス基板の少なくともトップ面に形成された還元
性異質層を主成分がフッ酸であるエッチング液を用いる
エッチングによって除去することにより、研磨機を使用
することなく、ガラス基板の少なくともトップ面から還
元性異質層を効率的に除去することができると共に、還
元性異質層の除去を研磨機に比べて簡単な設備で行うこ
とができる。さらに、還元性異質層の除去深さを容易に
変更することができることを見い出した。
【0040】本発明は、上記研究の結果に基づいてなさ
れたものである。
【0041】以下、本発明の実施の形態に係るディスプ
レイ用ガラス基板の製造方法を図面を参照して説明す
る。
【0042】本発明の実施の形態に係るディスプレイ用
ガラス基板の製造方法に使用されるガラス基板はフロー
ト法により製造される。このフロート法は、溶融錫浴の
上に溶融ガラスを浮かべて板ガラスを製造するので、こ
のフロート法による製板工程において、ガラス基板は、
その下面(ボトム面)が溶融錫浴と接触すると共にその
上面(トップ面)が錫蒸気含有還元雰囲気下に晒される
ことにより、ボトム面においては厚さが少なくとも10
0μm、トップ面においては厚さが少なくとも5μmの
還元性異質層(錫を含む)が形成される。このように製
造された板ガラスを所定のサイズに切断することにより
ディスプレイ用ガラス基板が作製される。
【0043】上記ディスプレイ用基板において、ボトム
面は還元性異質層の厚さが厚いのに加えて傷や異物等の
付着が多いことから、還元性異質層の厚さが薄いトップ
面がディスプレイの金属電極形成用の面として有用であ
ることを見い出した。
【0044】一方、プラズマディスプレイパネル(PD
P)等に用いられるディスプレイ用ガラス基板の作製方
法としては、まず、前面用ガラス基板と背面用ガラス基
板とを対向配置し、これらのガラス基板の内側面上に銀
(Ag)等の金属ペーストや絶縁ペーストを塗布・焼成
することによって、銀等の金属電極、誘電体層、隔壁、
蛍光体等を形成し、次いで、前面用ガラス基板と背面用
ガラス基板を低融点封着ガラスでシールし、内部にキセ
ノンと主放電ガスのネオンとの混合ガスを封入し気密封
止する方法が採られる。
【0045】一般に、上記ガラス基板の内側面への金属
電極、例えば銀電極の形成は、安価なスクリーン印刷法
等により成膜の形で行われるが、その際、銀電極の銀成
分がガラス基板表面の還元性異質層(錫を含む)により
下記式のように還元されて金属コロイド化するため電極
部のみならずその周辺部に発色が現れる。
【0046】2Ag+ + Sn2+ → Ag(コロイ
ド)+ Sn4+ これにより、プラズマディスプレイパネルの、例えば透
明性、色バランス等の表示性能が損なわれる。
【0047】そこで、本実施の形態おいては、銀電極の
成膜の際の発色を防止するために、フロート法により製
造されたガラス基板の面であって、銀電極が成膜される
面に形成された還元性異質層を下記に詳述する条件でエ
ッチングすることにより除去するものである。
【0048】図1は、本発明の実施の形態に係るディス
プレイ用ガラス基板の製造方法で使用されるエッチング
液浸漬装置の説明図である。
【0049】図1において、浴槽1は、フッ酸溶液から
成るエッチング液2で満たされている。このエッチング
液2の中に、上記のようにフロート法によって製造され
た複数のガラス基板3を夫々直立状態で浸漬する。
【0050】上記エッチングにより、ガラス基板3の還
元性異質層を深さ5〜14μm、好ましくは6〜11μ
m除去するのが好ましい。5μm以下では、還元性異質
層をほぼ完全に除去できず、14μm以上エッチングし
ても発色抑制効果がさらに増大することはなく、むしろ
ガラス基板3の表面が荒れるので好ましくない。
【0051】エッチング液2は、温度が10〜30℃で
あるのが好ましい。エッチング液の温度が高い方がエッ
チングレートが大きくなり迅速に所定量の除去ができる
ので好ましいが、30℃を超えるとエッチング液2から
ガラス基板3を取り出した後、ガラス基板3の表面の乾
燥によりエッチングのムラが生じ易い。
【0052】エッチング液2は、フッ酸濃度1〜25%
のフッ酸溶液であるのが好ましい。また、フッ酸エッチ
ング液としては、硫酸溶液、硝酸溶液、及び酢酸溶液の
少なくとも1種の溶液を加えたものを用いてもよい。
【0053】また、ガラス基板3は、重量%で、SiO
2:50〜75%、RO:10〜27%、Al23:1
〜15%、及びNa2O:2〜15%の組成を有するの
が好ましい。
【0054】ガラス基板3の組成範囲を上記のように限
定した理由は、次の通りである(以下、%は重量%を示
す)。
【0055】SiO2は、ガラスのネットワークフォー
マーであり、その含有量は、50〜75%であるのが好
ましい。50%より少ないと、ガラスの歪み点が低下
し、ガラス基板をプラズマディスプレイの製造工程にお
いて熱処理する際の熱収縮が大きくなり、ガラス基板3
の面に形成されるパターンの位置ずれが発生するため好
ましくなく、一方、75%より多いと、熱膨張係数が小
さくなり、絶縁ペーストやシーリングフリットのそれと
整合しなくなるため反りが発生し易くなる。
【0056】RO(MgO、CaO、SrO、BaO)
は、ガラスを溶融し易くすると共に熱膨張係数を調整す
る作用を有し、その含有量は、10〜27%である。1
0%より少ないと、歪み点が低くなってプラズマディス
プレイの製造工程で変形し易くなり、一方、27%より
多いと、ガラスが失透し易くなってフロート法での成形
が困難となる。
【0057】Al23は、ガラスの歪み点を高める成分
であり、その含有量は、1〜15%が好ましい。1%よ
り少ないと、歪み点が低くなりすぎ、一方、15%より
多いと、熱膨張係数が小さくなり過ぎる。
【0058】Na2Oは、熱膨張係数を調整するための
成分であり、2%より少ないと、熱膨張係数が小さくな
りすぎ、15%より大きいと、歪み点が低くなりすぎ
る。
【0059】また、上記成分以外に、ガラスの化学的耐
久性を向上させるために、ZrO2を、熱膨張係数を調
整するために、Li2O、K2Oを、また、消泡剤として
Cl、SO3、SnO2等の成分を、ガラス特性を損なわ
ない範囲で含有させることもできる。
【0060】上記実施の形態では、ガラス基板3の表面
上の還元性異質層の除去をガラス基板をエッチング液2
に浸漬することによって行っているが、図2に示すよう
に、吊り具11により固定棒10に吊るされたガラス基
板12の一方の面にスプレーノズル13により上記エッ
チング液を散布してもよく、これにより上記と同様の作
用効果が得られる。
【0061】また、図3に示すように、ローラ30上を
搬送されるガラス基板31の上面に、その上方に設けら
れたエッチング液散布ヘッダ32により上記エッチング
液を散布してもよく、これにより上記と同様の作用効果
を得ることができる。
【0062】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0063】表1は、本実施例で使用されるガラス基板
A,Bの組成と特性を示すものである。
【0064】
【表1】 表1のガラス基板A,Bは、表中の組成となるように原
料を調合した後、フロート法で厚さ3mmの板ガラスを
製造し、得られた板ガラスを縦10mm、横10mmの
大きさに切断加工することによって作製した。
【0065】ガラス基板Aは歪み点が575℃と高く、
歪み点が500℃のガラス基板Bに比べて熱処理を受け
たときの熱収縮が小さい。ガラス基板A,Bは、ガラス
の液相温度が1050℃以下であるため失透しにくく、
熱膨張係数が85〜86×10-7/℃であるため絶縁ペ
ーストやシーリングフリットのそれと整合し、プラズマ
ディスプレイパネル用ガラス基板として適している。
【0066】なお、表中の歪点は、ASTM C336
−71の方法に基づいて測定し、ガラスの液相温度は、
白金ボートに297〜500μmの粒径を有するガラス
粉末を入れ、温度勾配炉に48時間保持した後の失透観
察によって求めたものである。また、熱膨張係数は、デ
ィラトメーターによって30〜380℃における平均熱
膨張係数を測定したものである。
【0067】次に、表1の各ガラス基板A,Bについ
て、図1に示す浸漬装置により、ガラス基板A,Bをエ
ッチング液2に浸漬することによりガラス基板A,Bの
ボトム面及びトップ面上の還元性異質層を除去した。
【0068】本実施例において、エッチング液2のフッ
酸濃度(HF濃度)、表2に示すように、処理温度15
℃のとき、50,25,10,2,0.5%、処理温度
30℃のとき、25,10,2%と変化させた。
【0069】
【表2】 エッチング処理結果をエッチングレート(μm/mi
n)で評価すると表2に示すような結果が得られた。表
2において、フッ酸濃度が50%(処理温度15℃)の
ときは反応が激しく、0.5%(同15℃)のときは処
理時間が長くかかりすぎるので、フッ酸濃度1〜25%
の範囲、さらには2〜25%の範囲が好ましい。
【0070】エッチング液2としては、フッ酸液に硫酸
溶液を加えたものでもよく、フッ酸溶液0.5〜25%
に、硫酸溶液50%を加えた場合、硫酸溶液20%を加
えた場合、硫酸溶液10%を加えた場合の各エッチング
処理結果を表3に示す。
【0071】
【表3】 いずれの場合も、滑らかな表面を維持した状態で錫を実
質的に除去することができた。
【0072】また、エッチング液2として、フッ酸液に
硝酸液を加えたものでもよく、フッ酸液0.5〜25%
に、硝酸液20%を加えた場合、硝酸液10%を加えた
場合の各エッチング処理結果を表4に示す。
【0073】
【表4】 いずれの場合も、滑らかな表面を維持した状態で錫を実
質的に除去することができた。
【0074】ここで、ガラス基板Bのトップ面について
その表面近傍に存在する錫(Sn)を2次イオン質量分
離スペクトル(SIMS)分析法により測定した結果を
図4に示す。ここに、SIMS法は、ガラス基板の表面
をアルゴンのスパッタリング照射により切削しつつNa
イオン数をカウントすることにより成分分析を行うもの
である。
【0075】図4において、ガラス基板Bの表面で、錫
は、0.04〜0.05重量%含有され、表面から6μ
の深さで0.005重量%(この値は分析装置の検出限
界でバックグラウンドレベルと解釈される)で実質的に
錫はない状態と考えられる。このガラス基板Bへの侵入
拡散の程度は、ガラス基板Bがフロート法製板装置の溶
融錫浴内にあるときの粘性やガラス組成及び錫の量によ
る。
【0076】ガラス基板は、ガラス基板のトップ面のエ
ッチングに先立ち、そのボトム面をポリエチレンやポリ
プロピレン製の粘着フィルムで被覆した上でエッチング
を施す。ボトム面は、通常、フロート法製板装置の溶融
金属浴を出た後徐冷工程や切断工程を通過するに際しロ
ーラーで搬送されるため目では見えないような微小な傷
が多くついているが、上記のようにボトム面を粘着フィ
ルムで覆うことにより該微小な傷がフッ酸によるエッチ
ングでその幅及び長さが拡大して目視できるまでに成長
するのを防止することができる。
【0077】エッチング後ガラス基板を水洗し、上記粘
着フィルムを剥離する。
【0078】その後、フッ酸濃度5%のエッチング液に
よりガラス基板A,Bの表面を種々の深さにエッチング
して、エッチング除去面上に間隔約1mmで約1mm幅
の銀ペーストをスクリーン印刷法により印刷し、550
℃で1時間熱処理することによって銀電極膜を形成し
て、そのガラス基板の発色状態を調べた。
【0079】各ガラス基板のエッチング除去面の深さと
銀電極の発色の関係を表5に示す。
【0080】
【表5】 なお、発色の程度は、ガラス基板を銀電極を形成しない
ガラス面側から透かして銀電極の発色状態を観察するこ
とにより評価し、○(発色なし)、△(わずかに発
色)、×(発色)の3段階で示した。○及び△が、PD
P用のガラス基板として実用的に使用できるレベルであ
る。
【0081】表5によれば、エッチングによって深さ6
μm以上除去したガラス基板A,Bには、いずれも発色
しなかったが、ガラス基板Aについては5μm除去した
ときは、発色しなかったが、ガラス基板Bについては5
μm除去したときは、わずかに発色した。また、2μm
除去したガラス基板A,Bには、いずれも明らかに発色
が認められた。
【0082】これらのデータから、これらのガラス基板
の表面に形成された還元性異質層の厚みは、平均厚さで
5乃至6μm以下であることが推察される。
【0083】また、表1のガラス基板A,Bのトップ面
をエッチングにより深さ6μm除去した2枚のガラス基
板を夫々トップ面を内側に向けて対向配置し、これらの
ガラス基板上に銀ペーストや絶縁ペーストを塗布、焼成
することによって、銀電極、誘電体層、隔壁、蛍光体等
を形成した。次いで、これらのガラス基板を低融点封着
ガラスでシールし、内部にキセノンと主放電ガスのネオ
ンとの混合ガスを封入し気密封止することによってプラ
ズマディスプレイの放電テスト装置を作製した。
【0084】こうして作製されたテスト装置を作動させ
たところ、透明性と色バランスに優れた画像を得ること
ができた。
【0085】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載のディスプレイ用ガラス基板の製造方法によれば、
フロート法によって製造されたガラス基板の表面に形成
された還元性異質層のうち、前記ガラス基板の少なくと
もトップ面に形成された還元性異質層を主成分がフッ酸
であるエッチング液を用いるエッチングによって除去す
るので、研磨機を使用することなく、ガラス基板の少な
くともトップ面から還元性異質層を効率的に除去するこ
とができると共に、還元性異質層の除去を研磨機に比べ
て簡単な設備で行うことができる。さらに、還元性異質
層の除去深さを容易に変更することができる。
【0086】請求項2記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、還元性異質層を5〜14μm除去
するので、トップ面上の還元性異質層を完全に除去する
ことができ、ガラス基板表面の荒れを防止することがで
きる。
【0087】請求項3記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、還元性異質層を6〜11μm除去
するので、トップ面の還元性異質層を確実に除去するこ
とができ、ガラス基板の表面が荒れるのを確実に防止す
ることができる。
【0088】請求項4記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチングは、ガラス基板をエッ
チング液に浸漬することにより行うので、ガラス基板の
全面に亘って還元性異質層の除去を簡単なエッチング設
備で効率的に行うことができる。
【0089】請求項5記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチング液は温度が10〜30
℃であるので、エッチングレートを適切な値に維持しつ
つエッチングのムラの発生を防止することができる。
【0090】請求項6記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチングは、ガラス基板の少な
くともトップ面にエッチング液を散布することにより行
うので、ガラス基板の少なくともトップ面からの還元性
異質層の除去を簡単な設備で効率的に行うことができ
る。
【0091】請求項7記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、ガラス基板のトップ面をエッチン
グするに際し、フィルム貼付けによりガラス基板のボト
ム面がフッ酸のエッチング液に接触するのを防止するこ
とにより、ボトム面にエッチングにより微小の傷が発生
するのを防止し、ガラス基板の機械的強度が低下するの
を防止することができる。
【0092】請求項8記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、エッチングレートを適切に維持し
つつ反応が激しくなるのを防止することができ、また、
設備まわりの環境の悪化を防止することができる。
【0093】請求項9記載のディスプレイ用ガラス基板
の製造方法によれば、ガラス基板が、重量%で、SiO
2:50〜75%、RO:10〜27%、Al23:1
〜15%、及びNa2O:2〜15%の組成を有するの
で、フロートバスで表面が平坦な板状にすることができ
ると共に、ガラス基板の表面を滑らかに維持した状態で
還元性異質層を除去することができる。
【0094】請求項10記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、ガラス基板の少なくともトップ面に形成さ
れた還元性異質層を主成分がフッ酸であるエッチング液
を用いたエッチングによって除去して成るので、表面が
平滑なディスプレイ用ガラス基板を低コストで提供する
ことができる。
【0095】請求項11記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、ガラス基板のトップ面に形成された還元性
異質層のみが除去されたディスプレイ用ガラス基板を提
供することができる。
【0096】請求項12記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、上記請求項9記載のディスプレイ用ガラス
の製造方法と同等の効果を奏することができる。
【0097】請求項13記載のディスプレイ用ガラス基
板によれば、プラズマディスプレイパネルに適したガラ
ス基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスプレイ用ガラ
ス基板の製造方法で使用されるエッチング液浸漬装置の
説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るディスプレイ用ガラ
ス基板の製造方法で使用されるエッチング液散布装置の
説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るディスプレイ用ガラ
ス基板の製造方法で使用される別のエッチング液散布装
置の説明図である。
【図4】ガラス基板Bのトップ面についてその表面近傍
に存在する錫(Sn)の濃度を2次イオン質量分離スペ
クトル(SIMS)分析法により測定した結果に示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 浴槽 2 エッチング液 3 ガラス基板 10 固定棒 11 吊り具 12 ガラス基板 13 スプレーノズル
フロントページの続き Fターム(参考) 4G059 AA08 AB06 AC15 BB04 BB14 BB16 5C012 AA09 BD04 5C040 JA23 KA07 KA10 5C058 AA11 BA35

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロート法によって製造されたガラス基
    板の表面に形成された還元性異質層のうち、前記ガラス
    基板の少なくともトップ面に形成された還元性異質層を
    主成分がフッ酸であるエッチング液を用いたエッチング
    によって除去することを特徴とするディスプレイ用ガラ
    ス基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記還元性異質層を深さ5〜14μm除
    去することを特徴とする請求項1記載のディスプレイ用
    ガラス基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記還元性異質層を深さ6〜11μm除
    去することを特徴とする請求項2記載のディスプレイ用
    ガラス基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチングは、前記ガラス基板を前
    記エッチング液に浸漬することにより行うことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のディスプレ
    イ用ガラス基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記エッチング液は、温度が10〜30
    ℃であることを特徴とする請求項4記載のディスプレイ
    用ガラス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記エッチングは、前記ガラス基板の少
    なくともトップ面に前記エッチング液を散布することに
    より行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    項に記載のディスプレイ用ガラス基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラス基板のボトム面をフィルム貼
    付けにより被覆することにより、前記ガラス基板のトッ
    プ面に形成された還元性異質層のみを除去することを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のディス
    プレイ用ガラス基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記エッチング液は、フッ酸濃度1〜2
    5%のフッ酸溶液であることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれか1項に記載のディスプレイ用ガラス基板の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ガラス基板が、重量%で、Si
    2:50〜75%、RO:10〜27%、Al23
    1〜15%、及びNa2O:2〜15%の組成を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載
    のディスプレイ用ガラス基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 フロート法によって製造されたガラス
    基板の表面に形成された還元性異質層のうち、前記ガラ
    ス基板の少なくともトップ面に形成された還元性異質層
    を主成分がフッ酸であるエッチング液を用いたエッチン
    グによって除去して成ることを特徴とするディスプレイ
    用ガラス基板。
  11. 【請求項11】 前記ガラス基板のトップ面に形成され
    た還元性異質層のみが除去されたことを特徴とする請求
    項10記載のディスプレイ用ガラス基板。
  12. 【請求項12】 前記ガラス基板が、重量%で、SiO
    2:50〜75%、RO:10〜27%、Al23:1
    〜15%、及びNa2O:2〜15%の組成を有するこ
    とを特徴とする請求項10又は11記載のディスプレイ
    用ガラス基板。
  13. 【請求項13】 プラズマディスプレイパネルに用いら
    れることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1
    項に記載のディスプレイ用ガラス基板。
JP27199799A 1999-09-27 1999-09-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板 Pending JP2001089191A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27199799A JP2001089191A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板
EP00402646A EP1086931A1 (en) 1999-09-27 2000-09-25 Method of manufacturing a glass substrate for displays and a glass substrate for displays manufactured by same
TW089119841A TW480514B (en) 1999-09-27 2000-09-26 Method of manufacturing a glass substrate for displays and a glass substrate for displays manufactured by same
KR1020000056708A KR20010070107A (ko) 1999-09-27 2000-09-27 디스플레이용 글래스 기판의 제조방법 및 이 제조방법에의해 제조된 디스플레이용 글래스 기판
CN00129572A CN1297219A (zh) 1999-09-27 2000-09-27 显示器用玻璃基板的制法及由此制得的显示器用玻璃基板
US10/426,357 US20030205558A1 (en) 1999-09-27 2003-04-30 Method of manufacturing a glass substrate for displays and a glass substrate for displays manufactured by same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27199799A JP2001089191A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001089191A true JP2001089191A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17507720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27199799A Pending JP2001089191A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20030205558A1 (ja)
EP (1) EP1086931A1 (ja)
JP (1) JP2001089191A (ja)
KR (1) KR20010070107A (ja)
CN (1) CN1297219A (ja)
TW (1) TW480514B (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306656A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Nitta Ind Corp エッチング加工用保護テープおよびガラス基板のエッチング加工方法
WO2007049545A1 (ja) * 2005-10-27 2007-05-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. ガラス条の製造方法
WO2013187232A1 (ja) * 2012-06-14 2013-12-19 株式会社Nsc 化学研磨装置
JP2014097927A (ja) * 2010-09-30 2014-05-29 Avanstrate Inc カバーガラスの製造方法及びカバーガラス
WO2022196046A1 (ja) * 2021-03-17 2022-09-22 日本電気硝子株式会社 強化ガラス板および強化ガラス板の製造方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5197902B2 (ja) * 2001-08-31 2013-05-15 ステラケミファ株式会社 多成分を有するガラス基板用の微細加工表面処理液
JP2004014460A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Toshiba Corp 画像表示装置およびその製造方法
JP4264927B2 (ja) * 2002-08-26 2009-05-20 株式会社日立プラズマパテントライセンシング 薄型表示装置用基板の製造方法
SG121817A1 (en) * 2002-11-22 2006-05-26 Nishiyama Stainless Chemical Co Ltd Glass substrate for flat planel display, and process for producing the same
JP2006113142A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス光学素子およびその製造方法
MXGT04000020A (es) * 2004-12-10 2005-06-07 Luis Rendon Granados Juan Proceso quimico para satinado - mateado total o parcial de vidrio por inmersion en solucion acida para produccion simultanea y continua de una o varias piezas y/o laminas de vidrio de dimensiones estandares y variables.
JP4417926B2 (ja) 2006-03-06 2010-02-17 カシオ計算機株式会社 ガラス基板の平坦化方法
JP4324742B2 (ja) * 2006-04-28 2009-09-02 シャープ株式会社 研磨ガラス基板の製造方法
CN101484838B (zh) * 2006-06-30 2011-11-02 旭硝子株式会社 液晶显示面板
CN101190038B (zh) * 2006-12-01 2010-12-08 邝少丹 一种百香果醋饮料的生产方法
KR20090110863A (ko) 2007-02-01 2009-10-22 윌라드 앤드 켈시 솔라 그룹, 엘엘씨 유리 시트 반도체 코팅을 위한 시스템과 방법
TWI418523B (zh) * 2007-11-05 2013-12-11 Photo Jet Internat Co Ltd Surface treatment systems for glass
KR101245278B1 (ko) * 2009-08-07 2013-03-19 주식회사 엘지화학 전도성 기판 및 이의 제조 방법
JP5835654B2 (ja) * 2011-08-31 2015-12-24 日本電気硝子株式会社 強化ガラス基板の製造方法
US9926225B2 (en) * 2011-12-30 2018-03-27 Corning Incorporated Media and methods for etching glass
CN103241958B (zh) * 2013-05-28 2016-05-04 湖北优尼科光电技术股份有限公司 一种液晶显示器玻璃基板的蚀刻方法
CN103241957B (zh) * 2013-05-28 2016-04-20 湖北优尼科光电技术股份有限公司 一种玻璃基板减薄蚀刻方法
CN103922602A (zh) * 2014-04-04 2014-07-16 惠州市清洋实业有限公司 Tft玻璃基板减薄液及其制备方法、tft玻璃基板减薄工艺

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1019415A (en) * 1963-01-23 1966-02-09 Pittsburgh Plate Glass Co Process for finishing float glass
US3284181A (en) * 1964-07-29 1966-11-08 Pittsburgh Plate Glass Co Process for finishing float glass
US3769113A (en) * 1971-04-01 1973-10-30 Conrad Schmitt Studios Inc Method of etching glass
JPS5122490B2 (ja) * 1972-04-21 1976-07-10
JP3144823B2 (ja) * 1991-04-26 2001-03-12 旭硝子株式会社 無アルカリガラス
JPH06227842A (ja) * 1993-02-01 1994-08-16 Nippon Sheet Glass Co Ltd フロート板ガラス物品の表面スズ除去方法
US5631195A (en) * 1994-09-14 1997-05-20 Asahi Glass Company Ltd. Glass composition and substrate for plasma display
JP3636255B2 (ja) 1996-09-10 2005-04-06 大日本印刷株式会社 電極の形成方法
JPH10255669A (ja) 1997-03-14 1998-09-25 Nippon Electric Glass Co Ltd フラットパネルディスプレイ用ガラス基板及びそれを用いたプラズマディスプレイ装置
JPH11246238A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Mitsubishi Electric Corp プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネル用ガラス基板並びにその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306656A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Nitta Ind Corp エッチング加工用保護テープおよびガラス基板のエッチング加工方法
WO2007049545A1 (ja) * 2005-10-27 2007-05-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. ガラス条の製造方法
JP2007119290A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Furukawa Electric Co Ltd:The ガラス条の製造方法
JP2014097927A (ja) * 2010-09-30 2014-05-29 Avanstrate Inc カバーガラスの製造方法及びカバーガラス
WO2013187232A1 (ja) * 2012-06-14 2013-12-19 株式会社Nsc 化学研磨装置
JP2013256427A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Nsc:Kk 化学研磨装置
WO2022196046A1 (ja) * 2021-03-17 2022-09-22 日本電気硝子株式会社 強化ガラス板および強化ガラス板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1086931A1 (en) 2001-03-28
CN1297219A (zh) 2001-05-30
TW480514B (en) 2002-03-21
US20030205558A1 (en) 2003-11-06
KR20010070107A (ko) 2001-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001089191A (ja) ディスプレイ用ガラス基板の製造方法及び該製造方法により製造されたディスプレイ用ガラス基板
US20170144923A1 (en) Removal of inorganic coatings from glass substrates
JP2001002447A (ja) プラズマ表示装置用の誘電体の組成物
JPH10255669A (ja) フラットパネルディスプレイ用ガラス基板及びそれを用いたプラズマディスプレイ装置
JP4158249B2 (ja) ディスプレイ基板用ガラスをフロート法によって製造する方法
JP3991504B2 (ja) Pdp又はpalc用保護膜の製造方法及びそのpdp又はpalc用保護膜並びにこれを用いたpdp又はpalc
EP0853070A1 (en) Substrate glass and plasma display made by using the same
US11554984B2 (en) Alkali-free borosilicate glasses with low post-HF etch roughness
JP2008150272A (ja) プラズマディスプレイパネル用隔壁形成材料及び隔壁形成材料用ガラス組成物
JP2000226233A (ja) フラットパネルディスプレイ基板用フロートガラス
JPH11246238A (ja) プラズマディスプレイパネル及びプラズマディスプレイパネル用ガラス基板並びにその製造方法
JPH1045423A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP4273566B2 (ja) ディスプレイ基板用フロートガラス
JP4697652B2 (ja) ガラスペースト
WO2004106251A1 (ja) ディスプレイ基板用ガラス板
JP2000169180A (ja) ディスプレイ基板用フロートガラス
TWI276617B (en) Glass for flat panel display substrate and flat panel display substrate
JPH10334813A (ja) プラズマディスプレイ装置
JP2000169177A (ja) ディスプレイ基板用フロートガラス
JP4411692B2 (ja) ディスプレイ基板用フロートガラスの製造方法
EP0850891A1 (en) Substrate glass and plasma display made by using the same
JP2008050252A (ja) 隔壁付きガラス基板の製造方法
JP2792276B2 (ja) 導電ガラス
EP3076771B1 (en) Method for manufacturing circuit board and circuit board
JP3456631B2 (ja) 透明絶縁性被膜形成用低融点ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20031204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20031204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20031204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees