JP3456631B2 - 透明絶縁性被膜形成用低融点ガラス - Google Patents
透明絶縁性被膜形成用低融点ガラスInfo
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Description
わゆる低融点ガラスであって、液晶表示パネル、エレク
トロルミネッセンスパネル、蛍光表示パネル、エレクト
ロクロミック表示パネル、発光ダイオード表示パネル、
ガス放電式表示パネル等の透明基板に配した透明電極線
パターン、例えば酸化インジウム−錫系(酸化インジウ
ム、酸化錫を主成分とする導電性物質:IT0 )または酸
化錫(SnO2)系のパターン膜、およびバス電極線パター
ン、例えば銅、クロム等の金属線パターンを透明・透視
性に富むガラス被膜で被覆するうえで好適な透明絶縁性
被膜形成用低融点ガラスに関する。
65号公報等には、SiO2−B2O3 −Al2O3−ZnO −PbO 系成
分からなり、表示パネルにおいて厚膜を形成するうえで
好適なガラス組成物が開示されている。
(特開平10−315451号公報)には、表示パネル用基板に
配した透明電極線パターン上に、透明な絶縁性被膜を形
成するための低融点ガラスであって、SiO2−B2O3−PbO
−ZnO 系基礎成分に、前記透明電極線の成分をなす酸化
物を特定の範囲で含んだ絶縁性透明被膜形成用低融点ガ
ラスが開示されている。
線のみを配した場合、電極線が長大化するに従い抵抗値
が増大するという問題や、特にガス放電による表示方式
の場合は、透明電極線のみでは良好な放電特性を得難い
という問題から、透明電極線に導電性の金属からなるバ
ス電極線を併存するケースが殆どである。
を焼付けて絶縁性被膜を形成する際に、前記導電性の金
属からなるバス電極線成分が低融点ガラス中に浸出、拡
散し電気抵抗を増大するという問題があり、従来、前記
導電性の金属線パターンの上下層に、熱軟化したガラス
に侵され難い、耐侵食性、高融点の金属の線状パターン
を配して積層し、電極線を形成していが、それにもかか
わらず、前記導電性の金属のガラス中への浸出や、それ
に伴うと思われる透明電極線の局部的な変質を来す等の
不具合が生じていた。
る不具合を解消し、表示パネル用基板に施すうえで好適
な特性を有する透明絶縁性被膜形成用低融点ガラスを提
供するものである。
基板に配した透明電極線およびバス電極線パターン上
に、透明な絶縁性被膜を形成するための低融点ガラスで
あって、SiO2−B2O3−PbO −ZnO 系基礎成分に、前記バ
ス電極線成分をなす導電性の金属の酸化物を 0.1〜1.5w
t%の範囲、前記透明電極線の成分をなす酸化物を 0.5
〜5wt%の範囲で含んだことを特徴とする透明絶縁性被
膜形成用低融点ガラスである。
を、wt%で、SiO2 2〜6、B2O3 15〜25、Al2O3 0〜
2、ZnO 10〜15、PbO 50〜65、CaO、MgO、SrO、BaOより
選ばれた1種又は2種以上 0〜6とするものである。
0 ℃、常温〜 300℃までの熱膨張係数を75〜85×10ー7/
℃とするのが好ましい。
す導電性の金属の酸化物は少なくとも1の酸化物とする
ものであり、例えば金属Cuを電極線とする場合は CuO
を、Ag−Cu合金を電極線とする場合はAg2Oおよび/また
はCuOを導入する。同様に透明電極線をなす成分の酸化
物は少なくとも1の酸化物とするものであり、例えばIT
O 膜を電極線とする場合はIn2O3 および/またはSnO
2を、SnO2膜を電極線とする場合はSnO2を導入するもの
である。
おいて、SiO2−B2O3−PbO −ZnO 系を基礎成分とし、あ
るいはこれらにAl2O3 、SrO 、BaO 、CaO 、MgO 等を適
宜加える公知例は少なからずあるが、本発明において
は、それら成分系にバス電極線の成分をなす導電性の金
属の酸化物、あるいは更に透明電極線をなす成分の酸化
物を、予め低融点ガラス成分中に導入することにより、
該低融点ガラスの焼付けに際して前記バス電極線成分あ
るいは更に透明電極線成分のガラスへの浸出、拡散を大
幅に抑え、それら電極線の抵抗の増大(導電性の低下)
を極力抑制し、また前記ガラスへの浸出、拡散に伴う不
具合を解消することができる。
属としては、Cu、Ag、Ag−Cu、Au等が挙げられる。
し、絶縁性被膜形成用低融点ガラスで被覆するケース
は、液晶表示パネル、エレクトロルミネッセンスパネ
ル、蛍光表示パネル、エレクトロクロミック表示パネ
ル、発光ダイオード表示パネル、ガス放電式表示パネル
等があるがいずれの物品も本発明の対象に含まれる。以
下にガス放電式表示パネルの例を示し、本発明を詳述す
る。
示パネルの一部を示す概略側断面図である。
灰系ガラスあるいはそれに組成、熱物性等が類似したガ
ラスからなる。前面基板ガラス1の内側には透明電極線
2がパターン形成され、それは通常は酸化インジウム−
錫 (ITO)系、または酸化錫(SnO2)系のものが使用され
る。前記透明電極線2のみでは抵抗値が高いために、該
透明電極線上に金属材料よりなるバス電極線3が配され
る。バス電極線3は不透明であるが、その線幅は透明電
極線2より細く、外部からは視認し難い。バス電極線3
は、導電性に優れるが融点が低く、それを覆う絶縁性被
膜の焼付けに際して、その成分が浸出し易い銅や銀等
と、それより融点が高く絶縁性被膜とも反応し難い例え
ばクロムを上下に配し、クロム/銅(銀)/クロムのご
とく積層形成する。
ッタリング法)や、化学的蒸着手段(例えば常圧CVD
法)等、適宜の手段により膜付けし、エッチングにより
パターン形成することができる。
絶縁性被膜(以下「誘電体層」とも称する)4は、予め
製造、整粒した低融点ガラス粉とペーストオイルからな
る混合物を、スクリーン印刷等により前面基板1、透明
電極線2、およびバス電極線3上に塗布し、570 〜600
℃程度で焼付けて、厚み30μm 程度の厚膜を形成する。
前記30μm 程度の厚みはガス放電による表示性能、耐電
圧の長期安定性を発揮させるうえで必要かつ充分な厚み
とされる。
に接する側に比較的軟化点が高く、低融点ガラスの焼付
けに際して、ガラスの粘度が稍高いために電極線成分が
ガラス中に浸出し難い(電極線の電気抵抗を増大するの
をなるべく抑える)低融点ガラスを、その上により軟化
点が低く、焼付けに際して、ガラスの粘度が低いために
泡抜けし易く膜形成が容易な低融点ガラスを配するもの
であるが、本発明においては特にその必要はない。
設する。マグネシア層は放電に際して誘電体層4を保護
し、放電に際してスパッタリングから保護するものであ
る。
(ガラス)6には、前記透明電極線パターンに対向する
アドレス電極7、および背面基板ガラス6、アドレス電
極7を覆う低融点ガラスよりなる絶縁性被膜(背面誘電
体層)8、更に所望色調に発光する蛍光体9が配され、
また各画素を区画するセラミック質の隔壁10が形成され
る。前記前面基板ガラス1と背面基板ガラス6の周縁部
は、低融点ガラスよりなる封着層11により封止し、両基
板内を密封する。封着層用低融点ガラスはシールが主目
的で透明性、透視性等は問題とするものではなく、PbO
−SiO2系低融点ガラス粉とペーストオイルからなる混合
物を略 450℃で焼成することにより完全にシールするこ
とができる。前面基板ガラス1と背面基板ガラス6の間
の空間 (放電空間) 12には希ガス、例えばNeガス、Neに
He、Xeを混合したガス等が封入される。
にスパッタリング法等により透明電極線パターン(例え
ばITO)、更にバス電極線パターン(例えばクロム/銅
/クロム)を形成し、次いで誘電体層をスクリーン印刷
等で形成、焼付けし、更に透明電極線、バス電極線にお
ける駆動回路配線部分直上部の被覆誘電体層を酸(例え
ば希硝酸)で溶解除去し、該駆動回路配線部分を露呈さ
せ配線できるようにすることにより完成する。
ガスを封入してガス放電式表示パネルを形成し、電圧印
加により透明電極線パターン2とアドレス電極7の間に
電位差を生じさせ、放電空間12の希ガスを励起して紫外
線を放射させ、それが蛍光体9を刺激して発光、色表示
せしめ、これを前面基板側より視認するものである。
記したように本発明における透明絶縁性被膜(誘電体
層)形成用低融点ガラスは、SiO2−PbO −B2O3−ZnO 系
成分を基礎とし、透明電極線、およびバス電極線の成分
をなす酸化物を含むものであるが、ガス放電式表示パネ
ル等ソーダ石灰系または類似のガラスを基板とする表示
パネルに適用する透明絶縁性被膜形成用低融点ガラスに
おいては、更に以下のごとく熱物性、成分組成範囲を限
定するのが好ましい。
107.6 ポイズとなる温度) は 480〜500℃とするもの
で、前記温度未満では 570〜600 ℃での焼付けに際して
低融点ガラスの流動性が増大し、透明電極線、およびバ
ス電極線からの成分浸出が顕著となり、それら電極線の
抵抗が増大し、また透明絶縁性被膜(誘電体層)にも着
色が著しい部分が生ずる。他方前記温度を越えると、前
記温度での焼付けに際して泡抜けが不充分となり易く、
他方泡抜けを充分とすべく焼付け温度を上げると基板ガ
ラスの耐熱温度を越え、基板ガラスが収縮、変形する等
の不具合が生ずる。
ラス等の透明ガラスは熱膨張係数 (常温〜 300℃) がお
およそ70〜90オーダー(×10-7/℃)であり、従って本
発明の低融点ガラスからなる誘電体層3に近似した熱膨
張係数、すなわち75〜85×10 -7/℃とするもので、その
範囲未満あるいはその範囲を越えると、基板ガラスに反
りや割れを与えたり、誘電体層自体亀裂が生じたりす
る。
て、SiO2、B2O3、PbO およびZnO 成分は不可欠のもので
あり、これらがガラス中に計80wt%以上含まれることが
必要である。
20〜30wt%含むことにより、ガラス形成を容易とし、安
定したガラス相を得ることができる。
75wt%含むことにより、ガラスの軟化点を適度に低く
し、先述の焼成等に際して泡抜けを容易とし、また熱膨
張係数を適当範囲に調整することができる。
ある。
それによりガラス化範囲を拡大し安定化することができ
る。SiO2導入量は好ましくは2〜6wt%の範囲とする。
2wt%未満ではその作用が発揮できず、6wt%を越える
とガラス粘度が上昇し、焼付けに際して泡抜けが困難と
なるとともに、耐酸性が大きくなり、希硝酸での溶解、
除去が困難となる。
係数を調整するうえで導入するもので、その範囲は好ま
しくは10〜15wt%とする。10wt%未満ではその作用を発
揮し得ず、15wt%を越えるとガラスが不安定となり、結
晶化し易くなる。
して導入するもので、B2O3導入量は好ましくは15〜25wt
%の範囲とする。15wt%未満ではガラス形成が不安定で
失透、結晶を生じ易くなる。他方25wt%を越えるとガラ
スの粘度が上昇し焼付けに際する泡抜けが困難となる。
を下げ、流動性を与えるうえで必要な成分であり、好ま
しくは50〜65wt%の範囲で導入する。50wt%未満ではそ
の作用が十分発揮できず、また焼成に際する泡抜けが不
充分となる。65wt%を越えると透明電極線やバス電極線
成分の浸出、拡散が顕著となり、また熱膨張係数が過大
となる。
を調整するうえで適宜導入する。但し2wt%を越える導
入はガラスの粘度を上昇させ、泡抜けが困難となるとと
もに耐酸性が大きくなり、希硝酸での溶解・除去が困難
となる。
属)の成分をなす酸化物を、ガラス中に両成分の合計で
0.6〜6.5wt%含ませることにより、それら電極線の侵
食を抑制し抵抗の増大を抑え、導電性能を維持すること
ができる。
2O3 、SnO2等)は、焼付けに際して透明電極線の成分
(ITO またはSnO2系等)の低融点ガラス中への浸出、拡
散を抑制し、透明電極線の導電性能を保持するうえでき
わめて重要な成分であり、0.5〜5wt%の範囲で導入す
る。0.5 wt%未満ではその作用が十分発揮できず、透明
電極線成分が浸出しその電気抵抗値が上昇する。SnO2が
2wt%を越えるとガラスが不安定となり、結晶化し易く
なり、またIn2O3 が3wt%を越えるとガラスの粘度が上
昇し、泡抜けが困難となる傾向を示し、またそれ自体非
常に高価な原料であるので必要以上に加えるべきではな
い。それら透明電極線をなす成分の酸化物を5wt%以下
とするものである。
属の酸化物(例えばCuO )は、焼付けに際して前記バス
電極線の成分(Cu)の低融点ガラス中への浸出、拡散を
抑制し、バス電極線の導電性能を保持するうえで必要と
する成分であり、0.1 〜1.5wt%の範囲で導入する。0.1
wt%未満ではその作用が十分発揮できず、バス電極線
成分が浸出しその電気抵抗値が上昇する。他方 1.5wt%
を越えるとガラスに着色を与えるので好ましくない。
本発明における溶融、泡抜け性、熱物性、酸(希硝酸)
への溶解性等を損なわない範囲でCaO 、SrO 、MgO 、Ba
O より選ばれる1種又は2種以上を0〜6wt%の範囲で
導入できる。
等) の混入量は、希ガス空間中にR20成分が混入すると
パネル寿命の短縮を来す恐れがあるため、1wt%以下と
することが望ましい。
る。
源として微粉珪砂を、B2O3源としてほう酸を、Al2O3 源
として水酸化アルミニウムを、ZnO 源として亜鉛華を、
PbO 源として酸化鉛を、CaO 源として炭酸カルシゥム
を、MgO 源として炭酸マグネシウムを、SrO 源として炭
酸ストロンチウムを、BaO 源として炭酸バリウムを、In
2O3 源として酸化インジウムを、SnO2源として酸化スズ
を、CuO 源として酸化第二銅を使用し、これらを所望の
低融点ガラス組成となるべく調合したうえで、白金ルツ
ボに投入し、電気加熱炉内で1000〜1100℃、1〜2時間
で加熱溶融して、表1の実施例、比較例ガラスを得た。
ガラスの一部は型に流し込み、ブロック状にして熱物性
(熱膨張係数、軟化点)測定用に供した。残余のガラス
は急冷双ロール成形機にてフレーク状とし、粉砕装置で
平均粒径2〜4μm 、最大粒径15μm 未満の粉末状に整
粒した。
ールアセテートからなるペーストオイルにバインダーと
してのエチルセルロースと上記ガラス粉を混合し、粘度
300±50ポイズ程度のスクリーン印刷に適するペースト
を調製した。
150mm□のソーダ石灰系基板ガラスに、焼付け後の膜厚
が約30μm となるべく勘案して目の開き#250のスクリー
ンを用いて前記ペーストをスクリーン印刷により塗布し
た。
で10分間焼付けて誘電体ガラスのクリアーな厚膜を形成
した。
た。
ラスブロックを所定寸法に切断、研磨して熱膨張係数測
定試料を作製し、これを熱膨張計にセットして5℃/分
の速度で昇温して伸び量を測定、記録し、室温〜300 ℃
の平均熱膨張係数を算出した。
ックからのガラスを加熱して所定太さ、寸法のガラスビ
ームを作製し、リトルトン粘度計にセットして昇温し、
粘度係数η=107.6 に達したときの温度、すなわち軟化
点を測定した。
を形成した基板ガラス(厚み3mm) について常法によ
り、ヘーズメーターによりヘーズ値を測定した。基板ガ
ラスに微小泡が残存するとヘーズ値が著しく増大するも
ので、ヘーズ値は2%以下が良好とされる。
ガラス(厚み3mm)について常法により、分光光度計によ
り透過率を測定し、可視域における平均透過率を算定し
た。なお、可視光透過率は80%以上が良好とされる。
成した基板ガラスを7%硝酸液中に浸漬し、完全に溶解
・除去できる時間を計測。なお、3分間未満で除去でき
るものを良、3分間以上要するものを悪として評価し
た。
板にスパッタリング法によりITO 薄膜を膜付けし、さら
に前記した方法、手順で誘電体層を形成した。次いで7
%硝酸液中で誘電体層を溶解・除去した後、4探針法に
てITO 薄膜の電気抵抗値を測定した。なお、電気抵抗値
の上昇が誘電体層形成前の値の2倍以下のものを良、2
倍を越えるものを悪として評価した。
板にスパッタリング法によりクロム、銅、更にクロムの
順で積層金属膜を膜付けし、さらに前記した方法、手順
で誘電体層を形成した。次いで7%硝酸液中で誘電体層
を溶解・除去した後、4探針法にて金属膜の電気抵抗値
を測定した。なお、電気抵抗値の上昇が誘電体層形成前
の値の2倍以下のものを良、2倍を越えるものを悪とし
て評価した。
透の有無を観察した。
mm□のソーダ石灰系基板ガラスに、同様に誘電体ガラス
よりなるクリアーな厚膜を形成し、誘電体膜形成基板ガ
ラスについて非接触式真直度・厚み測定機により反りの
状態を測定し、たわみ深さが50μm /300mmL以下のもの
を良、たわみ深さが50μm /300mmLを越えるものを悪と
した。
は、基板を薄板とすることにより、より反りを生じ易く
し、厳しい区分評価を行えるようにするためである。
ス組成、および各種試験結果を表1に示す。表から明ら
かなように、本発明にかかる実施例においては、バス電
極線、透明電極線の非侵食性をはじめ、熱物性、光学特
性、希硝酸による溶解・除去特性等において良好であ
り、透明絶縁性被膜形成用低融点ガラス、特にガス放電
式表示パネル用の該低融点ガラスとして好適である。
いは更に透明電極線の侵食によりそれらの電気抵抗値が
上昇し、また熱物性、あるいは光学特性が適性範囲を外
れ、または希硝酸への溶解性に劣り、被膜の除去が困難
となる等の不都合点を有する。
線侵食が抑制されるという顕著な効果を奏する。また、
熱物性、光学特性その他において良好であり、表示パネ
ル基板における透明絶縁性被膜形成用低融点ガラス、特
にガス放電式表示パネルにおける透明絶縁性被膜形成用
低融点ガラスとして好適である。
Claims (3)
- 【請求項1】表示パネル用基板に配した透明電極線およ
びバス電極線パターン上に、透明な絶縁性被膜を形成す
るための低融点ガラスであって、SiO2−B2O3−PbO −Zn
O 系基礎成分に、前記バス電極線成分をなす導電性の金
属の酸化物を 0.1〜1.5wt%の範囲、前記透明電極線の
成分をなす酸化物を 0.5〜5wt%の範囲で含んだことを
特徴とする透明絶縁性被膜形成用低融点ガラス。 - 【請求項2】ガラスの基礎成分組成が、wt%で、SiO2
2〜6、B2O3 15〜25、Al2O3 0〜2、ZnO 10〜15、Pb
O 50〜65、CaO、MgO、SrO、BaOより選ばれた1種又は2
種以上 0〜6であることを特徴とする請求項1記載の
透明絶縁性被膜形成用低融点ガラス。 - 【請求項3】軟化点が 480〜500 ℃、常温〜 300℃まで
の熱膨張係数が75〜85×10ー7/℃であることを特徴とす
る請求項1または2記載の透明絶縁性被膜形成用低融点
ガラス。
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