JP2001088756A - ゴムクローラ用芯金及びゴムクローラ - Google Patents

ゴムクローラ用芯金及びゴムクローラ

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JP2001088756A
JP2001088756A JP26784499A JP26784499A JP2001088756A JP 2001088756 A JP2001088756 A JP 2001088756A JP 26784499 A JP26784499 A JP 26784499A JP 26784499 A JP26784499 A JP 26784499A JP 2001088756 A JP2001088756 A JP 2001088756A
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rubber
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JP26784499A
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Shingo Kato
信吾 加藤
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はゴムクローラ中に埋設される芯金にか
かるものであり、ゴムクローラの耐久性の向上と共に芯
金の軽量化を目的とする。 【解決手段】ゴムクローラを構成するゴム弾性体中に埋
設される芯金であって、左右翼部の先端部の少なくとも
接地側をR面取りし、R値が10〜50mmとしたこと
を特徴とするゴムクローラ用芯金。1‥芯金、2‥芯金
の翼部、3‥接地側の左右方向のR面、5‥リブ、6‥
芯金先端の肉厚部、a‥芯金の基部の厚さ、A‥芯金の
先端部の厚さ

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムクローラ中に埋
設される芯金に係るものであり、ゴムクローラの耐久性
の向上と共に芯金の軽量化を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴムクローラは鉄シュークローラ
に代って広く採用されるようになり、ゴム弾性体中に一
定ピッチをもって多数の芯金が埋設される無端ゴムクロ
ーラや、ゴム弾性体に対し芯金一個或いは複数個を埋設
した履帯ゴムシュー(以下、これらをまとめてゴムクロ
ーラと称す)が用いられている。
【0003】しかるに、芯金を埋設したゴムクローラは
芯金とゴムとの剥離や芯金端部におけるゴム部が劣化
し、いわゆる耳切れと称するゴム亀裂を生ずることがあ
る。このため、芯金の先端部に面取りを施すのが常であ
るが、芯金の先端部が比較的薄い形状とされているた
め、面取りが大きく取れず充分な効果を奏することがで
きなかった。
【0004】又、芯金は鍛造法や鋳造法で製造される
が、芯金の先端部に型の合せ面が設けられるためここに
ハミ出し部が発生する。しかるに、このハミ出し部を型
で打ち抜く際には小さなC面取りやR面取り部も打ち抜
かれ、エッジになる場合もあり、これをゴム弾性体中に
埋設した際には耳切れが発生することとなる。
【0005】しかるに、ゴムクロ−ラを構成するゴム弾
性体中に埋設される芯金の先端部をその内側よりも肉厚
部となし、この先端部をR面取りしてなる提案がある
が、この場合のRは2〜5mmが開示されているだけで
あり、更なる改良が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴムクロー
ラのゴム剥離や耳切れを防止するための更なる改良され
た芯金及びこれを用いたゴムクローラを提供することを
目的とするものであり、特に芯金の先端部の改良に係る
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1はゴムクロ
ーラを構成するゴム弾性体中に埋設される芯金であっ
て、左右翼部の先端部の少なくとも接地側をR面取り
し、R値が10〜50mmとしたことを特徴とするもの
であり、具体的には、R面取りした先端部はその内側よ
りも肉厚部としたもので、更に、芯金の前記肉厚部との
接続部位の厚さよりR面取りのR値を大きくしたもので
ある。
【0008】本発明の第2は、ゴムクローラであって、
左右翼部の先端部の少なくとも接地側をR面取りし、R
値が10〜50mmとした芯金を左右翼部の先端部を少
なくともゴム弾性体中に埋設し、前記芯金を走行方向に
対して左右翼部を直角に配置したことを特徴とするもの
であり、具体的には、用いられた芯金はR面取りした先
端はその内側よりも肉厚部とし、更に、芯金の前記肉厚
部との接続部位の厚さよりR面取りのR値を大きくした
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の第1におけるゴムクロー
ラ用芯金にあっては、芯金先端部の接地側をR面取り
し、これを特定の範囲に限定したことにより芯金の先端
部への応力の集中や歪みの集中が緩和でき、このため芯
金の先端部に対応するゴム弾性体の剥離や耳切れといっ
た不具合が解決できたものである。
【0010】そして、本発明において特定する芯金のR
値は10〜50mmである。R値が10mm未満である
と場合によっては芯金の先端部を覆うゴムの厚さが十分
でなく剥離や亀裂が生じ、一方、R値が50mm以上と
するには芯金の厚さを厚くするか、内周側即ち機体側へ
の曲げを大きくする必要があり、ゴムクローラ幅端のゴ
ムの厚さを大きくする必要があり、コストアップ、重量
が大きくなる等の欠点が生じてしまう。
【0011】又、芯金の先端部のR面取りを大きくした
ことにより、ハミ出しを打ち抜く際にもエッヂになりに
くくなり、ゴム弾性体中に埋設した際にも、芯金の先端
部に対応する端部の剥離や耳切れといった不具合がなく
なった。尚、接地側と逆側にも肉厚部を形成した場合に
はリブ補強効果があり、この分芯金の強度が増すため、
芯金を軽量化できることともなる。芯金としては無端状
のゴムクローラに用いる場合もあるが、1ピッチづつ単
体とした履帯ゴムシューでも、複数ピッチを一体とした
履帯ゴムシューにも用いられるものである。
【0012】かかる特徴ある芯金を適用したゴムクロー
ラにあっては芯金の左右先端において、ゴム剥離、ゴム
の耳切れを生じることがなくなった。そして、従来の芯
金と同程度の耐久性でよいとすれば、芯金の軽量化をも
図れることとなり、ゴムクローラの軽量化が達成できた
ものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の芯金を実施例をもって更に詳
細に説明する。図1は履帯ゴムシューに用いられる芯金
の内周側平面半裁図、図2は外周側平面半裁図、図3は
図1の正面半裁図、図4は図1の側面図である。1は芯
金であり、2は芯金の左右の翼部である。その先端は内
周側即ち機体側肉厚部6を備えており、その接地側には
左右方向にR面3を形成したもので、芯金の先端の前後
方向にR0面4を形成したものである。即ち、翼部2の
左右先端は接地側面が船底型に湾曲形状をもつものであ
る。符号5は芯金1の中央部の接地側に形成したリブで
ある。そして、この例ではR面取りされた部位は機体側
に湾曲してその芯金の先端の肉厚部6との接続部位であ
る基部の厚さaよりも厚いA形成したものである。芯金
1の大きさは、a=10mm、A=20mm、w1=1
10mm、w2=80mm、w3=18mm、w4=1
95mmである。
【0014】図5〜図8は図1に示した芯金をもって構
成したゴムクローラ(履帯ゴムシュー)である。図5は
ゴムクローラの内周側平面半裁図、図6はその外周側平
面半裁図、図7は正面半裁図、図8は側面図で、ゴム弾
性体10中に芯金1を埋設したものである。ゴムクロー
ラの大きさは、W1=145mm、W2=140mm、
W3=135mm、W4=225mmであった。
【0015】本発明のゴムクローラ用芯金ではゴム弾性
体10の左右端面11より芯金1の間のゴムGに歪みの
集中がなくなるという特徴がある。即ち、芯金1の接地
側は10〜50mmのR面取りが施されているため、ゴ
ムGの厚みは十分であり、走行時に縁石等に乗り上げた
場合でも芯金のエッジによる歪みの集中はなく、クラッ
ク等の発生が低減したものである。
【0016】図9は本発明の第2の芯金の側面図であ
る。この例では図1〜図4に示した芯金1の左右端の先
端部の接地側面を2段の曲面R面3、R1面31とした
ものである。この例にあっては、R面3をR1面31に
比して曲率を小さく急激に立ち上げることによってゴム
厚G1及びG2共に大きく取れるので、耳切れにより有
効になる。特にゴムクローラ側端面のゴム厚G3を大き
く取れるので、ゴムクローラ側面を縁石に擦り付けた時
には効果的に耳切れを防止することができることにな
る。
【0017】図10は本発明の第3の芯金の側面図であ
る。この例では芯金1の左右端の先端部が球状のR面3
を形成したものである。
【0018】図11は本発明の第4の芯金の側面図であ
る。この例では芯金1の左右端の接地面側の先端部が半
球状のR面3を形成したものである。第3、第4の実施
例のどちらも肉厚部6の根本付近の芯金厚aよりも大き
なR面取りをしたものである。
【0019】ここで図1〜図4に示した芯金1及び図5
〜図8に示したゴムクローラについてR面取りを2〜1
00mmに設定して試験を行った。これらの芯金におけ
るFEM解析によるゴム歪み(%)の予測と、縁石の乗
り上げ時の芯金端のクラックの発生回数を図12に示し
た。
【0020】(FEM解析)一般には、ゴム歪が半分に
なれば圧縮繰返寿命は約10倍となることが分ってお
り、このことより従来の芯金Eの寿命を1とした場合、
本発明の芯金1〜4の寿命予測は図12に記載した通り
である。
【0021】ここで行った縁石の乗り上げテストは、1
0cmの段差をつけた縁石にゴムクローラの端部を乗り
上げるテストである。尚、クラック発生回数とは、クラ
ックが発生するまでの縁石乗り上げ回数を示すもので、
数値が大きい方が優れていることを示す。
【0022】
【発明の効果】本発明は芯金の端部を肉厚部とするもの
であって、これを用いたゴムクローラにあっては、ゴム
剥離、ゴムの耳切れを生じることもなく、従来の芯金を
用いた場合と同程度の耐久性でよいとすれば、芯金及び
ゴムクローラの軽量化が図れることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は履帯ゴムシューに用いられる芯金の内周
側平面半裁図である。
【図2】図2は図1の芯金の外周側平面半裁図である。
【図3】図3は図1の芯金の正面半裁図である。
【図4】図4は図1の芯金の側面図である。
【図5】図5は図1〜図4にて示した芯金を用いたゴム
クローラの内周側平面半裁図である。
【図6】図6は図5のゴムクローラの外周側平面半裁図
である。
【図7】図7は図5のゴムクローラの正面半裁図であ
る。
【図8】図8は図5のゴムクローラの側面図である。
【図9】図9は芯金の第2例を示す側面図である。
【図10】図10は芯金の第3例を示す側面図である。
【図11】図11は芯金の第4例を示す側面図である。
【図12】図12はゴムクローラの試験結果を示す表で
ある。
【符号の説明】
1‥芯金、 2‥芯金の翼部、 3、31‥接地側の左右方向のR面、 4‥先端部の前後方向のR0面、 5‥リブ、 6‥芯金先端の肉厚部、 10‥ゴム弾性体、 11‥ゴム弾性体の左右端面、 a‥芯金の基部の厚さ、 A‥芯金の先端部の厚さ、 G‥ゴム弾性体の左右端面より芯金の間のゴム。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムクローラを構成するゴム弾性体中に
    埋設される芯金であって、左右翼部の先端部の少なくと
    も接地側をR面取りし、R値が10〜50mmとしたこ
    とを特徴とするゴムクローラ用芯金。
  2. 【請求項2】 R面取りした先端はその内側よりも肉厚
    部とした請求項1記載のゴムクロ−ラ用芯金。
  3. 【請求項3】 芯金の前記肉厚部との接続部位の厚さよ
    りR面取りのR値を大きくした請求項1記載のゴムクロ
    ーラ用芯金。
  4. 【請求項4】 左右翼部の先端部の少なくとも接地側を
    R面取りし、R値が10〜50mmとした芯金を左右翼
    部の先端部を少なくともゴム弾性体中に埋設し、前記芯
    金を走行方向に対して左右翼部を直角に配置したことを
    特徴とするゴムクローラ。
  5. 【請求項5】 芯金のR面取りした先端はその内側より
    も肉厚部とした請求項4記載のゴムクローラ。
  6. 【請求項6】 芯金の前記肉厚部との接続部位の厚さよ
    りR面取りのR値を大きくした請求項4記載のゴムクロ
    ーラ。
JP26784499A 1999-09-21 1999-09-21 ゴムクローラ用芯金及びゴムクローラ Pending JP2001088756A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230330A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Bridgestone Corp ゴムクローラ
JP2009179220A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Bridgestone Corp 履帯用弾性パッド

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JP2008230330A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Bridgestone Corp ゴムクローラ
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