JP2001087896A - 粉粒体処理装置 - Google Patents

粉粒体処理装置

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JP2001087896A
JP2001087896A JP09795598A JP9795598A JP2001087896A JP 2001087896 A JP2001087896 A JP 2001087896A JP 09795598 A JP09795598 A JP 09795598A JP 9795598 A JP9795598 A JP 9795598A JP 2001087896 A JP2001087896 A JP 2001087896A
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compression
powder
granular material
compression roller
processing apparatus
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JP09795598A
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English (en)
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Akira Iwasaki
章 岩崎
Toshiya Sasaki
俊也 佐々木
Shigetoshi Kashiwagi
繁俊 柏木
Shigemi Isobe
重実 磯部
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Original Assignee
Freund Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/18Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using profiled rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/30Feeding material to presses
    • B30B15/302Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses
    • B30B15/308Feeding material in particulate or plastic state to moulding presses in a continuous manner, e.g. for roller presses, screw extrusion presses

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みや硬度が均一な粉粒体の圧縮成形物を得
ることができる粉粒体処理装置を提供する。 【解決手段】 並設された一対の圧縮ローラ38a,3
8bを備え、圧縮ローラ38a,38bの間に形成され
た粉粒体導入圧縮部50に粉粒体を供給してその圧縮成
形物を形成する。圧縮ローラ38a,38bの前段には
粉粒体圧送手段が設置される。また、圧縮ローラ38
a,38bの側面には、それと対向し圧縮ローラ38
a,38bと間隙をあけてサイドシール37が配設され
る。粉粒体圧縮成形中には両者の間隙に粉粒体が入り込
み圧縮ローラ38a,38bの側面とサイドシール37
の間に密閉層が形成されて粉粒体導入圧縮部50がシー
ルされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品や食品、農
薬、樹脂、肥料などの製造に用いられる粉粒体処理装置
に関し、特に、粉粒体を圧縮成形して製品を製造する乾
式造粒機に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉粒体を造粒して医薬品や食品を製造す
る方式には、水やアルコールなどの湿潤材を用いる湿式
造粒法と、乾燥した粉粒体を一対の圧縮ローラで圧縮成
形する乾式造粒法が存在する。この場合、乾式造粒法
は、湿潤材を必要とせず安定した密度の高い顆粒が得ら
れ、また、湿式造粒法の中間工程が省けるため時間短縮
や生産効率の向上が図れるなどの利点があり、近年その
利用度が高くなっている。
【0003】ここで、この乾式造粒法においては、両圧
縮ローラは、圧縮成形に際し圧縮力の反作用として、供
給された粉粒体からそれらの間を押し開こうとする力を
受ける。このため、一方の圧縮ローラに油圧機構を設け
て圧縮ローラを押圧しその逃げを防止しているのが通例
である。このような乾式造粒機としては、例えば、特開
昭49−125281号公報や特開昭50−56373
号公報に示されたものがあり、図12、図13はこれら
の構成を示した説明図である。
【0004】図12の乾式造粒機は、まず、上部にあっ
て空気と共に輸送された原料となる粉粒体109を一時
的に貯留する粉粒体収容ホッパ101と、この粉粒体収
容ホッパ101下部に設けられ、粉粒体収容ホッパ10
1から排出される粉粒体109を横方向に送るスクリュ
ー羽根を備えたフィーダ102が取り付けられている。
また、フィーダ102の下方には、フィーダ102によ
って送られた粉粒体109を高い圧力で加圧して高密度
に圧縮する圧縮ローラ104,104が設けられてい
る。この場合、圧縮ローラ104の一方には加圧シリン
ダ105が取り付けられており、一方の圧縮ローラ10
4を他方の圧縮ローラ104側に押圧することにより、
圧縮成形時における圧縮ローラ104の逃げを防止して
いる。
【0005】圧縮ローラ104の下方には、圧縮ローラ
104から送られて来る圧縮成形物を剪断するニードル
剪断機106が設けられている。また、ニードル剪断機
106の下方には、剪断された粒状物をさらに剪断して
適宜な粒状体を得るカッタ剪断機107が設置されてお
り、その下方にはさらに、剪断された粒状体を整粒する
整粒機108が設けられている。なお、これらの装置は
通常、コンタミネーション防止のため、製品ロット毎な
ど適当な時期に各構成部品に分解され、各部品や工室内
はそれぞれ個別に洗浄される。これにより、医薬品など
のように異成分の混入が嫌われる製品でも、常に装置を
清浄な状態で保ちつつ造粒等の作業を行うことができる
ことになる。
【0006】一方、圧縮ローラ104を押圧して圧縮成
形時におけるローラの逃げを防止すると、今度は圧縮ロ
ーラ104の両端面側から造粒用粉粒体が逃げ出し、圧
縮力が不足して均質、堅牢な錠剤を得られないという弊
害を生じる。そこで、かかる粉粒体の逃げ出しを阻止す
べく、図12の造粒機では、図12(b)に示したよう
なシール板111,111が、図12(c)に示したよ
うな位置関係で設けられている。この場合、一方のシー
ル板111の背部には、油圧などにより作動する耐圧機
113が設けられており、これによりシール板111,
111が圧縮ローラ104の端面から離れないように押
圧される。従って、圧縮ローラ104,104の間に供
給された粉粒体は、圧縮ローラ104が逃げることな
く、また、それらの間から流出することなく圧縮ローラ
104,104によって圧縮成形される。
【0007】また、図13の造粒機にも同様のシール板
125,125が設けられている。すなわち、図13の
造粒機は、粉粒体収容用ホッパ121からスクリューフ
ィーダ122を介して一対の圧縮ローラ123,123
に供給された粉粒体が圧縮成形時に圧縮ローラ123,
123の間から逃避するのを阻止すべく、それらの両端
面側にシール板125が設けられている。なお、一方の
圧縮ローラ123には、前述同様油圧シリンダ124が
設置されている。
【0008】次に、圧縮ローラへの粉粒体の供給に関し
ては、造粒機を含め、例えば、粉末袋詰め装置や粉末秤
量装置など、粉粒体を送給する必要のある装置では、前
述のようにスクリューフィーダを用いて粉粒体の供給を
行っていることが多い。この場合、スクリューフィーダ
は、見掛け比容積の小さい粉粒体ではその供給能率とい
う点で特に問題は生じないが、見掛け比容積が大きくな
ると供給能率が落ちるという欠点がある。例えば、圧縮
ローラにより圧縮成形を行う過程では、見掛け比容積が
小さい(2.5以下)の粉粒体の場合は問題なく圧縮成形
を行うことができるが、見掛け比容積が少し大きくなる
と(4〜5)スクリューフィーダの供給能率が落ちて来
る。このため、圧縮ローラ間への粉粒体の食い込みが悪
くなり、圧縮成形能力が減少して生産効率が低減する。
さらに、見掛け比容積が大きい粉粒体(5以上)となる
と、粉粒体の食い込みがさらに悪化し、もはや圧縮成形
が不可能となってしまう。
【0009】従って、見掛け比容積の大きい粉粒体の場
合には、ローラにて二度圧縮するか、別の圧縮装置で予
圧縮して見掛け比容積を小さくしてからローラ圧縮を行
う必要があり、非常に無駄の多い工程となっている。そ
のため、例えばテーパー付のスクリューや波形ロール、
大径ローラなどを用いる種々の方法や装置が提案されて
いるが、何れも十分な解決策とはなり得ていない。その
一方で、粉粒体の見掛け比容積を小さくする工夫もなさ
れており、特開昭64−44300号公報の微粉造粒装
置のように、空気を多く含んだ微粉を移送途中において
脱気する構成も提案されている。
【0010】すなわち、特開昭64−44300号公報
の装置では、図14に示したように、トラフ131の内
部にフィルタ筒132を設け、このフィルタ筒132内
にスクリュー羽根133を配した構成となっている。こ
の場合、トラフ131とフィルタ筒132との間には環
状室134が形成されており、環状室134は連通管1
35を介して真空ポンプと接続されている。これによ
り、ホッパ136に供給された微粉137は、スクリュ
ー羽根133によって加圧ローラ138へと送られる間
に真空ポンプによって脱気され、見掛け比容積の小さい
微粉となって加圧ローラ138間に供給されることにな
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の粉粒体処理装置には次のような問題があっ
た。すなわち、従来の粉粒体処理装置では、粉粒体の圧
縮成形に際して、圧縮成形効果を高めるために圧縮ロー
ラを油圧シリンダで押圧しなければならず、さらに、圧
縮ローラによる粉粒体の圧縮成形効果を高めるために、
シール板を油圧シリンダで押圧しなければならない。こ
のため、シール板や圧縮ローラを押圧するアクチュエー
タならびにそれらの付帯部品が必要となり、機構が複雑
化して部品点数が増加しコストアップの一因となってい
た。また、アクチュエータや付帯部品に粉粒体が付着す
るため、それらの汚れにより装置の機能を損ねる恐れが
あり、機構の簡素化が望まれていた。
【0012】さらに、油圧シリンダや耐圧機などの流体
(油圧)漏れにより製品が汚染されたり、シール板と圧
縮ローラとの接触によりシール板の摩耗粉が混入する恐
れがあるなどGMP(Good Manufacturing Practice:医
薬品製造規則)上好ましくない事態を招来する場合があ
った。この場合、摩耗粉発生防止のためには、シール板
の圧縮ローラとの接触部に硬質のシール材を用いる必要
があり、シール板の価格が高くなり装置コストの上昇に
つながるという問題が生じる。
【0013】一方、従来の装置は、ホッパや圧縮ローラ
などを個別に装置から取り出して分解洗浄し、工室内は
それら装置を取り除いてから人手によって行われていた
ため、洗浄に手間と時間を要しその改善が望まれてい
た。特に、バッチ式処理を行う製品にあっては、洗浄作
業をその都度行わなければならず、作業が極めて面倒か
つ繁雑であった。また、かかる作業は雑になりがちであ
り、GMPに適合した洗浄を行うには相当の注意と管理
が必要であった。
【0014】本発明の目的は、まず第1に、厚みや硬度
が均一な粉粒体の圧縮成形物を得ることができる粉粒体
処理装置を提供することにある。また、第2に、圧縮ロ
ーラにシール板を押圧するアクチュエータを必要とせ
ず、構成が簡単でかつ油洩れなどによる汚れやシール板
の摩耗粉の混入のおそれがない粉粒体処理装置を提供す
ることにある。さらに、第3に、粉粒体処理装置の本体
ハウジングを工室と駆動室とに区画して、工室内のホッ
パ、圧縮ローラ等の各構成部品と工室内とを自動洗浄し
得る粉粒体処理装置を提供することにある。加えて、第
4に、煩雑なスクリュー交換作業を行うことなく原料と
なる粉粒体の圧縮状態を調整し得る粉粒体処理装置を提
供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0017】すなわち、本発明の粉粒体処理装置は、並
設された一対の圧縮ローラを備え、圧縮ローラの間に形
成された粉粒体導入圧縮部に粉粒体を供給してその圧縮
成形物を形成する粉粒体処理装置であって、圧縮ローラ
の側面に対向した状態で圧縮ローラと間隙をあけて配設
され、間隙中に粉粒体が入り込むことにより圧縮ローラ
の側面との間に密閉層が形成されて粉粒体導入圧縮部を
シールするシール部材を有することを特徴としている。
【0018】また、並設された一対の圧縮ローラを備
え、圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
を形成する粉粒体処理装置であって、前記圧縮ローラ
が、押圧手段を用いることなく、その相互間の距離が固
定されて配設されることを特徴としている。
【0019】さらに、並設された一対の圧縮ローラを備
え、圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
を形成する粉粒体処理装置であって、粉粒体が圧縮ロー
ラの間にて圧縮される際に粉粒体が受ける圧力を検出す
る圧力検出手段と、圧力検出手段によって得られた粉粒
体が受ける圧力に基づいて、圧縮ローラから送り出され
る粉粒体の硬さを調整する制御手段とを有することを特
徴としている。
【0020】加えて、並設された一対の圧縮ローラを備
え、圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
を形成する粉粒体処理装置であって、粉粒体が圧縮ロー
ラの間にて圧縮される際に粉粒体が受ける圧力によって
生じる圧縮ローラ間の距離の微動を検出する微動量検出
手段と、微動量検出手段によって得られた圧縮ローラ間
の微動量に基づいて、圧縮ローラから送り出される粉粒
体の硬さを調整する制御手段とを有することを特徴とし
ている。
【0021】また、並設された一対の圧縮ローラを備
え、圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
を形成する粉粒体処理装置であって、圧縮ローラを支持
する一対の圧縮ローラ支持軸と、圧縮ローラ支持軸を保
持する圧縮ローラ支持部と、圧縮ローラ支持部に取り付
けられ、粉粒体が圧縮ローラの間にて圧縮される際に圧
縮ローラが受ける圧力によって圧縮ローラ支持部に生じ
る歪みを測定する歪み検出手段と、歪み検出手段によっ
て得られた圧縮ローラ支持部の歪み値に基づいて、粉粒
体に加えられる圧力を調整する制御手段とを有すること
を特徴としている。
【0022】この場合、圧縮ローラを、押圧手段を用い
ることなく、その相互間の距離が固定されて配設するよ
うにしても良い。また、圧縮ローラに対し粉粒体を送給
する粉粒体圧送手段をさらに設け、前記制御手段によっ
て粉粒体圧送手段を制御して粉粒体の送給量を調整する
ようにしても良い。さらに、前記制御手段を、圧縮ロー
ラの回転数を制御可能に形成しても良い。
【0023】一方、本発明の粉粒体処理装置は、並設さ
れた一対の圧縮ローラを備え、圧縮ローラの間に粉粒体
を供給してその圧縮成形物を形成する粉粒体処理装置で
あって、圧縮ローラの前段に、粉粒体を受け取るホッパ
と、ホッパと接続され、その内部に粉粒体圧送用のスク
リュー部材を備えた搬送管を有する粉粒体圧送手段とを
有してなることを特徴としている。
【0024】この場合、前記搬送管を、スクリュー部材
を格納し空気は通過可能であるが粉粒体は通過し得ない
部材にて形成された脱気バレルと、脱気バレルを外装し
その一部に脱気口が設けられた脱気ジャケットとから構
成するようにしても良い。また、脱気バレルを多孔質の
金属材料によって形成しても良い。さらに、前記ホッパ
を、スクリュー部材に対し相対的に移動可能に設置して
も良い。
【0025】加えて、本発明の粉粒体処理装置は、並設
された一対の圧縮ローラを備え、圧縮ローラの間に粉粒
体を供給してその圧縮成形物を形成する粉粒体処理装置
であって、圧縮ローラを水密状態で密閉収容した粉粒体
処理室と、粉粒体処理室内に配設され、粉粒体処理室内
に洗浄液を噴射する洗浄手段とを有することを特徴とし
ている。
【0026】この場合、前記洗浄手段を、粉粒体処理室
の上部および側部に配設しても良い。
【0027】さらにまた、本発明の粉粒体処理装置は、
並設された一対の圧縮ローラを備え、圧縮ローラの間に
粉粒体を供給してその圧縮成形物を形成する粉粒体処理
装置であって、圧縮ローラの前段に配設され、圧縮ロー
ラに供給される粉粒体を貯留する投入ホッパと、投入ホ
ッパと接続されて投入ホッパと圧縮ローラとの間に配置
され、その内部に粉粒体圧送用のスクリュー部材が配設
された搬送管とを有し、スクリュー部材と圧縮ローラと
の間の距離を変更可能に構成したことを特徴としてい
る。
【0028】この場合、前記投入ホッパおよび搬送管
を、スクリュー部材に対し相対的に移動可能に設置する
ようにしても良い。
【0029】なお、本発明の粉粒体処理装置は、これら
の構成を乾式造粒装置に適用することも可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0031】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1である乾式造粒装置(粉粒体処理装置)の構成を
示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は側面
図である。また、図2は、図1の乾式造粒装置の粉粒体
処理室内の構成を示す説明図であり、(a)はその正面
図、(b)は側面図である。さらに、図3は、図1の乾
式造粒装置の平面図である。
【0032】図1に示すように、当該乾式造粒装置は、
床面G上に設置されるハウジング本体1を備え、そのハ
ウジング本体1は、隔壁2を隔てて、粉粒体の処理を実
際に行う粉粒体処理室70と、制御操作盤やモータ等を
設置した駆動室4とに分割されている。
【0033】粉粒体処理室70には、粉粒体貯蔵槽5か
ら例えばブロワーを原動力源としてホース71内を真空
輸送された粉粒体が、ハウジング本体1の上部に設けら
れた供給ホッパ8から供給される。この場合、粉粒体処
理室70内には、粉粒体搬送手段17と圧縮ローラ機構
18が設けられている。この場合、粉粒体搬送手段17
は、図4に示したように、供給された粉粒体を受け取り
貯留する投入ホッパ19と、投入ホッパ19の下部に接
続された縦送りの粉粒体圧送手段20とを有している。
【0034】粉粒体圧送手段20は、スクリュー(スク
リュー部材)23と搬送管69とから構成される。スク
リュー23は、ハウジング本体1の上部に設置されたモ
ータ21の駆動軸とウオームギヤ機構22を介して連結
されている。また、搬送管69は、脱気バレル24と、
脱気バレル24を外装する脱気ジャケット25、および
脱気ジャケット25に配設され図示しない真空吸引手段
と接続された脱気口26とから構成されている。なお、
搬送管69は、必ずしも前述のような脱気機能を持つ構
造としなくとも良い。
【0035】投入ホッパ19は、図4に示したように、
外周面側に把手27が取り付けられた漏斗形状の容器で
あり、その中心軸線に沿って垂直にスクリュー23が挿
通されている。また、投入ホッパ19の内部には、スク
リュー23に取り付けられたスクレーパー28がその漏
斗形状の内周面19aに沿って摺動回転自在に設けられ
ている。さらに、投入ホッパ19の縮径する下端には短
管部29が形成されており、この短管部29の外周には
接合フランジ29aが設けられている。なお、投入ホッ
パ19の上面には、環状パッキング30を嵌装した鍔部
31が溶着されている。
【0036】短管部29の下部には、それと同径に形成
された脱気バレル24が接合される。この脱気バレル2
4は、空気は通過可能であるが粉粒体は通過し得ない部
材、例えば焼結金属やセラミック等の多孔質材料によっ
て形成される。また、脱気バレル24には、その外周に
フランジ部24aが形成されている。なお、図4では短
管部29と脱気バレル24の端面同士が接合している構
成を示したが、両者の密着性を良くするためそれらをイ
ンロー結合させても良い。
【0037】脱気ジャケット25には、その上下に接合
フランジ32,33が溶着されている。このうち上部の
接合フランジ32には、脱気バレル24のフランジ部2
4aを挟んだ状態で短管部29の接合フランジ29aが
接合され、両者はクランプ34にて固定される。これに
より、脱気ジャケット25は、その内部に脱気バレル2
4を収容した状態で一体的かつ同軸に投入ホッパ19の
下部に固定される。このとき、脱気ジャケット25は、
脱気バレル24と適宜間隔を保って外側から囲繞するジ
ャケット構造をなし、脱気ジャケット25と脱気バレル
24との間には脱気室35が形成される。そして、この
脱気室35と連通して脱気口26が設けられ、図示しな
い真空ポンプと接続される。
【0038】脱気ジャケット25下部の接合フランジ3
3は、四辺形状に形成され、その下部に密閉部材36が
接合されている。接合フランジ33には、長ねじ用の透
孔33aが穿設されており、この透孔33aに図示しな
い長ねじを締め付けることによって、密閉部材36と圧
縮ローラ機構18が連結される。
【0039】図5は、密閉部材36の構成を示す説明図
であり、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)
は底面図である。図5(a)に示したように、密閉部材
36は四辺形に形成され、脱気ジャケット25の接合フ
ランジ33に差込接合される凸部36aと、脱気バレル
24と同径の孔径を有する貫通孔36bとが一体形成さ
れている。また、その下面には、図4にも示されている
ように、後述する圧縮ローラ機構18に取り付けられる
サイドシール(シール部材)37を差し込み可能に形成
された蟻溝36cと、圧縮ローラ38a,38bとの干
渉を避ける逃げ部36dが設けられている。さらに、密
閉部材36には、脱気ジャケット25から挿通される長
ねじ用の透孔36eが穿設され、さらにその外形両側部
には把手部36fが固設されている。
【0040】次に、密閉部材36の下面には、圧縮ロー
ラ機構18が前述の透孔33aや36eに挿通される図
示しない長ねじによって固定されている。図6は、圧縮
ローラ機構18の構成を示す説明図である。この圧縮ロ
ーラ機構18は、圧縮ローラ支持軸39a,39bにキ
ー結合された一対の圧縮ローラ38a,38bを有して
なり、これにより粉粒体搬送手段17から供給される粉
粒体を圧縮成形するよう構成されている。
【0041】圧縮ローラ機構18には、前述の透孔33
aや36eと対応して形成され、長ねじがねじ込まれる
ねじ孔40が螺設された前面側フレームブロック(以
下、フレームと略す)41と後面側フレームブロック
(以下、フレームと略す)42が設けられている。この
フレーム41とフレーム42は、隔壁2に取り付けられ
た可動壁46と並行に並設され、それらの間に圧縮ロー
ラ38a,38bが互いに噛合した状態で配設される。
また、フレーム41とフレーム42には、軸受43a〜
43dが軸受押え44a〜44dによって取り付けられ
ている。そして、圧縮ローラ支持軸39a,39bは、
これらの軸受43a〜43dに支承されており、前述の
フレーム41,42、軸受43a〜43d、軸受押え4
4a〜44dによって圧縮ローラ支持軸39a,39b
を保持する圧縮ローラ支持部が形成されている。さら
に、フレーム41とフレーム42の間には、両フレーム
ブロック間の距離を保持するためタイロッド45が設け
られている。
【0042】一対の圧縮ローラ支持軸39a,39bに
はそれぞれ、等速ギヤ47a,47bが取り付けられて
おり、圧縮ローラ支持軸39bには、圧縮ローラ駆動用
モータ48がカップリング49を介して連結されてい
る。これにより、圧縮ローラ駆動用モータ48が回転す
ると、圧縮ローラ38bが時計方向に、また圧縮ローラ
38aが反時計方向に等速で回転することになる。
【0043】一方、圧縮ローラ38a,38bの間に
は、図4に示したように、粉粒体導入圧縮部50が形成
されている。この粉粒体導入圧縮部50には、粉粒体搬
送手段17から粉粒体が供給されるようになっており、
さらに、供給された粉粒体は圧縮ローラ38a,38b
の回転に伴って両者の間で圧縮されるようになってい
る。
【0044】ここで、本発明による圧縮ローラ機構18
にあっては、図4に示したように、圧縮ローラ38a,
38bの両側面に、前述の粉粒体導入圧縮部50をカバ
ーするため、図7のようなサイドシール37が設けられ
ている。図7は、このサイドシール37の構成を示す説
明図である。すなわち、当該装置では、圧縮ローラ38
a,38bとフレーム41およびフレーム42と間にサ
イドシール37を配設することにより、粉粒体が圧縮ロ
ーラ38a,38bから漏出しないように構成されてい
る。
【0045】このサイドシール37は、図7に示したよ
うに、例えばテフロン材料からなり、その上部には、密
閉部材36の蟻溝36cに摺動可能に嵌合する凸部37
aが形成されている。また、その下部は、粉粒体導入圧
縮部50の形状に対応して先細部37bとなっている。
そして、サイドシール37は、フレーム41と圧縮ロー
ラ38a,38b間、およびフレーム42と圧縮ローラ
38a,38b間に、約0.1〜0.3mmの間隙72をもっ
て挟装される。これにより、圧縮ローラ38a,38b
の両側面とサイドシール37との間に粉粒体が入り込
み、粉粒体による密閉層が形成され粉粒体導入圧縮部5
0がシールされることになる。なお、図6では、サイド
シール37と圧縮ローラ38a,38bとの関係を分か
り易く表現するため、間隙72の大きさを誇張して記載
している。
【0046】このように、本発明によれば、サイドシー
ル37を用いて粉粒体自身により密閉層を形成して粉粒
体導入圧縮部50のシールを行う。このため、従来の粉
粒体処理装置のようにシール板押圧用の油圧シリンダ等
のアクチュエータが不要となり、フレーム41とフレー
ム42間隔を従来に比べて短くできる。従って、圧縮ロ
ーラ支持軸39a,39bをも短くでき、その分圧縮ロ
ーラ機構18自体の剛性を高めることができる。
【0047】また、粉粒体導入圧縮部50が、サイドシ
ール37と、一対の圧縮ローラ38a,38bと、密閉
部材36の下面とによって囲まれるため、粉粒体圧送手
段20によって圧送されて来た粉粒体を圧縮ローラ38
a,38b間から送り出す際に発生する圧力に耐え得る
堅牢な耐圧構造を得ることができる。
【0048】ところで、従来の粉粒体処理装置では、圧
縮ローラ38a,38bが粉粒体からの反力で離間し粉
粒体を圧縮する力が低下するのを防止するため、圧縮ロ
ーラ38a,38bを油圧シリンダ等により押圧してい
る。これに対し、当該乾式造粒装置では、前述のように
圧縮ローラ38a,38bが、油圧シリンダ等のアクチ
ュエータを用いることなく一定の軸間距離にて固定設置
されている。かかる構成は、従来の装置に比して圧縮ロ
ーラ機構18を非常に簡略化でき油圧装置等からの汚れ
も防止できる反面、何ら方策を施さなければ、粉粒体を
圧縮するに際し圧縮ローラ38a,38b同士が離間
し、十分な圧縮力を得ることができない恐れがある。す
なわち、粉粒体導入圧縮部50に粉粒体が供給され、圧
縮ローラ38a,38bの間にて圧縮成形が行われる
と、圧縮ローラ38a,38bには粉粒体を圧縮する力
の反力が加わる。このため、圧縮ローラ38a,38b
は互いに離間する方向に力を受け、両者の間に必要以上
の隙間が生じ粉粒体の圧縮力が低下することになる。
【0049】そこで、当該乾式造粒装置では、フレーム
42に金属歪み(ストレン)を検出する歪みセンサ(歪
み検出手段)51を貼着し、圧縮ローラ38a,38b
の状態をつぶさに検出できるようにしている。すなわ
ち、圧縮ローラ38a,38bに粉粒体から反力が加わ
ると、その力は圧縮ローラ支持軸39a,39b、軸受
43a〜43dを介してフレーム41,42に伝達さ
れ、この力によりフレーム42に歪みが生じる。この場
合、フレーム42の歪みは、粉粒体導入圧縮部50にお
いて粉粒体から圧縮ローラ38a,38bに付与される
反力に対応している。従って、これを測定することによ
り粉粒体が圧縮される力を知ることができ、それに基づ
いて装置の運転条件を変更することにより常に最適な処
理条件を維持することが可能となる。すなわち、圧縮力
が低下してきた場合には、粉粒体圧送手段20の運転速
度を落として粉粒体の供給量を減らしたり、圧縮ローラ
38a,38bの回転数を落とすなどして圧縮力の回復
を図ることが可能である。
【0050】この場合、歪みセンサ51には、通常市販
されている、例えば接着式の金属歪みセンサが使用され
る。この金属歪みセンサは、ニッケル銅や銅コンスタン
タンなどの銅合金でできた箔から構成されており、歪み
変化を抵抗値の変化として検出できるようになってい
る。図6に示したように、当該乾式造粒装置では、歪み
センサ51は、歪み検出器52と接続されており、直流
増幅器53を介して指示計器である例えば圧力計54や
制御装置55に接続される。そしてこれにより、圧縮ロ
ーラ38a,38bから粉粒体が送り出される際に、圧
縮ローラ38a,38bが受ける圧力が検出される。そ
して、圧が低下した場合には、制御装置55によって粉
粒体圧送手段20や圧縮ローラ38a,38bの運転条
件が自動的に制御され圧縮力が所定値となるように調整
される。なお、この出力値を警告ブザーに出力すること
も可能であり、警告ブザーによって圧縮力の低下や耐圧
限界値を係員に通報して手動にて運転条件を制御するよ
うにしても良い。
【0051】また、圧縮ローラ駆動用モータ48は、昇
降機構56により粉粒体処理室70内に昇降自在に設け
られたモーターベース57の上に載置されている。図8
は、この昇降機構56の構成を示す説明図である。ここ
で、モーターベース57は図2(b)に示したように可
動壁46と固定されている。可動壁46には、投入ホッ
パ19、脱気ジャケット25、密閉部材36が一体的に
連結された圧縮ローラ機構16が固設されている。従っ
て、モーターベース57の昇降に伴って、圧縮ローラ機
構18等が一体となって粉粒体処理室70内を昇降する
ようになっている。
【0052】モーターベース57を上下させる昇降機構
56は、図8に示すように、ハウジング本体1の両内側
面に固設されたガイド58,58と、油圧シリンダ5
9、そしてこの油圧シリンダ59によってガイド58上
を昇降するスライダー60とから構成されている。従っ
て、油圧シリンダ59を作動させると、モーターベース
57が上下し、可動壁46に設置された圧縮ローラ機構
18や投入ホッパ19が粉粒体処理室70内にて昇降す
ることになる。なお、図2(b)には、投入ホッパ19
の昇降状態が示されており、投入ホッパ19は実線と一
点鎖線で示された位置との間を移動できるようになって
いる。
【0053】このため、当該乾式造粒装置では、スクリ
ュー23の端部と圧縮ローラ38a,38bとの間の距
離を適宜変更できることになる。従って、例えば圧縮ロ
ーラ38a,38bの手前でスクリュー23の供給力に
よって凝集してしまうような粉粒体の場合、両者の間の
距離を大きく採りその凝集を未然に防止することができ
る。従来、この凝集防止のためには、スクリュー23の
長さを変えることによって対応しており、長さの異なる
スクリューを多数準備し、これを粉粒体の種類が変わる
毎に適宜交換していた。しかしながら、本発明による乾
式造粒装置では、スクリュー23を固定し投入ホッパ1
9等を可動にしたことにより、1本のスクリューで広範
囲の粉粒体に適応でき、スクリュー交換作業やスクリュ
ーの種類を減らすことが可能となる。
【0054】また、粉粒体圧送手段20のスクリュー2
3が、ハウジング本体1上に固定されているため、スク
リュー23と投入ホッパ19との位置関係は図2(b)
に示されているように適宜変更し得る。すなわち、スク
リュー23が脱気バレル24内に進入する長さを適宜調
節でき、粉粒体圧送手段20によって粉粒体を送給する
距離を変更できる。従って、スクリュー23による圧縮
状態を粉粒体の種類によって適宜変更することが可能で
あり、この場合もまた、スクリュー23を粉粒体の種類
毎に準備する必要がなくなる。
【0055】さらに、粉粒体処理室70内には、粉粒体
処理室70の内部や投入ホッパ19、圧縮ローラ機構1
8を洗浄するための洗浄装置(洗浄手段)73が設けら
れている。この洗浄装置73は、投入ホッパ19の内周
面円周上に適宜間隔を置いて配設され投入ホッパ19の
内面に向かって洗浄液を噴射する洗浄ノズル61と、粉
粒体処理室70の内壁面の適宜個所に配設された洗浄ノ
ズル62とから構成される。この場合、洗浄ノズル62
は粉粒体処理室70内に上下方向に延在して設けられた
洗浄管63に取り付けられており、この洗浄管63と洗
浄ノズル61は、図示しない洗浄液供給ポンプと接続さ
れている。また、粉粒体処理室70の底部には、洗浄後
の処理液を排出するドレン管64が設けられている。
【0056】この場合、粉粒体処理室70内は、洗浄時
に洗浄液が外部に漏れ出さないように水密状態となって
いる。従って、圧縮ローラ機構18と圧縮ローラ駆動用
モータ48を設置すべく隔壁2にあけられた開口部2a
には、その縁部にシール部材65が貼着されている。そ
して、可動壁46を、このシール部材65に気密に摺接
して動くように取り付けることにより、粉粒体処理室7
0側と駆動室4とが水密密閉状態を保持するようになっ
ている。
【0057】なお、粉粒体処理室70の前面部には、ハ
ウジング本体1に対して開閉自在な扉66が設けられて
おり、この扉66には、粉粒体処理室70内を外部から
見ることができるように透明窓67がはめ込まれてい
る。また、ハウジング本体1は床面Gとの間に防振台6
8が介装され、乾式造粒機を防振支持している。
【0058】次に、このような構成を有する乾式造粒機
における造粒作業について説明する。当該乾式造粒装置
ではまず、粉粒体貯蔵槽5からホース71を介して投入
ホッパ19に原料粉粒体を真空輸送する。この供給ホッ
パ8に送られる粉粒体は、比容積の高い粉粒体で、嵩密
度の高いものである。
【0059】投入ホッパ19は、上昇位置においては、
その頂部の環状パッキング30がハウジング本体1の天
板裏面に当接密着するようなっている。投入ホッパ19
への粉粒体の供給は、投入ホッパ19を下降されて行わ
れ、その後、投入ホッパ19を上昇させ、投入ホッパ1
9内を密閉した状態で保持する。従って、投入ホッパ1
9内に供給された粉粒体は、投入ホッパ19の外部に飛
散或いは漏出することなく投入ホッパ19内に貯留され
る。なお、投入ホッパ19は、昇降機構56によって、
その頂部がハウジング本体1の裏面に当接する位置から
下方に離れた位置まで昇降可能に取り付けられているた
め、投入ホッパ19を下げてその上部にあいた間隙から
人手によって異なる種類の粉粒体などを投入することも
可能である。
【0060】次いで、投入ホッパ19内の粉粒体は、粉
粒体搬送手段17を介して圧縮ローラ機構18に送られ
る。すなわち、粉粒体圧送手段20のスクリュー23に
よって投入ホッパ19から下方に送られる。このとき、
スクリュー23の回転と共にスクレーパー28も回転
し、投入ホッパ19内の粉粒体は自重とスクリュー23
の回転によって下方の搬送管69に送られる。
【0061】搬送管69は、投入ホッパ19の短管部2
9と連通しており、粉粒体は短管部29を介して搬送管
69の脱気バレル24内に送られる。この場合、脱気バ
レル24は通気性のある部材によって形成されており、
その周囲には、図示しない真空ポンプに接続された脱気
ジャケット25が配されている。また、その下部には、
密閉部材36および圧縮ローラ機構18が配されてい
る。従って、脱気バレル24内の粉粒体は、その流れが
密閉部材36および圧縮ローラ機構18によって一時貯
留され絞られるような状態で、負圧下においてスクリュ
ー23によって圧送されることになる。このため、粉粒
体は脱気バレル24において圧縮され、その内部の空気
が脱気される。そして、粉粒体に含まれていた空気は、
脱気バレル24の微孔より脱気室35を通り、脱気ジャ
ケット25の脱気口26から強制的に真空引きされる。
【0062】粉粒体圧送手段20によって圧送された粉
粒体は、圧縮ローラ38a,38b間に形成された粉粒
体導入圧縮部50に供給される。圧縮ローラ38a,3
8bは、互いに噛合するように内向き方向に回転してお
り、粉粒体はその間に挟み込まれて送り出され高密度に
圧縮される。このとき、圧縮ローラ機構18のサイドシ
ール37は粉粒体圧送手段20による粉粒体の圧縮力で
密閉部材36の蟻溝36c内にて微少に摺動し、圧縮ロ
ーラ38a,38bの両側面とサイドシール37間に約
0.1〜0.3mmの隙間72を形成する。そして、この約0.
1〜0.3mmの隙間72に粉粒体が入り込み、粉粒体自体
にて圧縮ローラ38a,38bの両側面とサイドシール
37の間に架橋を形成する。これにより、圧縮ローラ3
8a,38bから外部へ粉粒体が漏出するのを防止する
ことが可能となる。また、圧縮ローラ38a,38bと
サイドシール37が接触することがないため、サイドシ
ール37または圧縮ローラ38a,38bの摩耗粉が粉
粒体内に混入することもない。さらに、圧縮ローラ38
a,38bとサイドシール37の双方に摩擦による熱も
発生せず、製品品質を安定させることができる。
【0063】また、圧縮ローラ38a,38bが粉粒体
の圧縮力による反力を受けると、その力が圧縮ローラ支
持軸39a,39b、軸受43a〜43dを介してフレ
ーム41,42に伝達され、この力によりフレーム42
に歪みが生じる。当該乾式造粒装置では、前述のよう
に、フレーム42に歪みセンサ51を貼着し、粉粒体圧
縮時における圧縮ローラ38a,38bの状態を検出し
ている。すなわち、フレーム42の変形は歪みセンサ5
1の抵抗バランスを変化させ、これが歪み検出器52に
おいて電圧差として検出される。そして、この電圧差が
直流増幅器53を介して圧力計54や制御装置55に伝
達される。従って、この圧力計54の数値を視認するこ
とによって、圧縮ローラ38a,38bから送り出され
たフレーク状の圧縮成形物の顆粒粒度分布を判断するこ
とができる。また、検出された電圧差をA/D変換して
得られたデータを制御装置55に送り、このデータに基
づいて粉粒体圧送手段20用のモータ21や圧縮ローラ
駆動用モータ48の回転速度を制御し、好適な顆粒粒度
分布の圧縮成形物を得るようにすることもできる。な
お、圧縮ローラ38a,38bから得られたフレーク状
の圧縮成形物は下方の図示しない剪断装置および整粒装
置などに供給され顆粒状製品を得る。
【0064】一方、粉粒体処理室70は、所望の顆粒状
製品の造粒工程が終了した後、洗浄装置73を用いて洗
浄される。この場合、当該乾式造粒装置ではまず、投入
ホッパ19は、昇降機構56によって、その頂部がハウ
ジング本体1の裏面に当接した状態の上限位置まで上昇
させた状態で洗浄を行う。このとき、粉粒体処理室70
は密封状態にあり、その状態で洗浄ノズル61によって
投入ホッパ19の内面、脱気バレル24、密閉部材36
および圧縮ローラ機構18のサイドシール37、そして
圧縮ローラ機構18の圧縮ローラ38a,38bを洗浄
する。次に、昇降機構56によって、投入ホッパ19、
脱気ジャケット25、密閉部材36および圧縮ローラ機
構18を下降させ、洗浄ノズル62によってそれらを外
側から洗浄すると共に、粉粒体処理室70の内側を洗浄
する。このように、本発明による乾式造粒装置では、従
来の装置のように各構成部品を分解して洗浄する必要が
なく、そのために要していた工数を大幅に削減すること
が可能である。
【0065】なお、脱気バレル24と脱気ジャケット2
5は、粉粒体の種類によって、長さ寸法や微孔の目の粗
さ等が異なるものと適宜交換することができる。そし
て、この脱気バレル24および脱気ジャケット25の交
換作業は次のように行われる。すなわち、まず、昇降機
構56によって投入ホッパ19を下降させてスクリュー
23が脱気バレル24から退去させる。次に、短管部2
9の接合フランジ29aと脱気バレル24の接合フラン
ジ32を結合するクランプ34を外す。また、接合フラ
ンジ33の透孔33aを介してフレーム41,42にね
じ込まれた長ねじを弛め、透孔33aから抜き取る。こ
の状態で脱気バレル24ともども脱気ジャケット25を
抜き取る。そして、仕様の異なる脱気バレルと脱気ジャ
ケットを接合フランジ29a下部に配置し、長ねじおよ
びクランプ34を用いて投入ホッパ19と密閉部材36
の間に装着する。その後、長ねじをフレーム41,42
にねじ込み固定し、脱気バレル24と脱気ジャケット2
5の交換作業を終了する。
【0066】(実施の形態2)さらに、本発明の実施の
形態2である乾式造粒装置について説明する。図9は、
本発明の実施の形態である乾式造粒装置(粉粒体処理装
置)の構成を示す説明図であり、(a)はその正面図、
(b)は側面図である。また、図10は、図9の乾式造
粒装置の粉粒体処理室内の構成を示す説明図であり、
(a)はその正面図、(b)は側面図である。さらに、
図11は、図9の乾式造粒装置の平面図である。なお、
実施の形態1と同様の部材については同一の符号を付し
その詳細は省略する。
【0067】ここで、比容積の大きい粉粒体を処理する
場合には、単体のホッパからの1回の脱気だけでは脱気
が十分でなく、原料の定量供給が困難な場合がある。ま
た、脱気が不十分なために製品品質が一定に保たれなか
ったり、収率の低下を招来するおそれもある。特に、圧
密度が製品特性に影響を与える場合、例えば医薬品の圧
縮成形などにおいては、圧縮成形した薬剤の安定性、崩
壊性(溶解性)或いは力価などが圧縮部分によって異な
ることになる。従って、製品品質が一定に保たれなかっ
たり、収率(生産過程において、実際に生成した量の理
論的に期待される量に対する割合)の低下をもたらす場
合がある。
【0068】かかる比容積の違いに対応すべく、スクリ
ューフィーダ内のスクリュー部材の長さを変えて粉粒体
の圧縮力を調整する方式も採用されている。しかしなが
ら、かかる方式では粉粒体の種類を変えるたびにスクリ
ュー部材を交換する必要があり、煩雑な交換作業を余儀
なくされる。また、交換用部品を多数用意しておく必要
もあり、装置コストの上昇を招くおそれがある。そこ
で、本発明の実施の形態2である粉粒体処理装置におい
ては、図9に示したように、粉粒体搬送手段を2段階設
けて段階的に粉粒体の比容積を小さくし、圧縮ローラ機
構に対し安定した粉粒体供給を行うようにしている。
【0069】図9に示すように、当該乾式造粒装置もま
た、床面G上に設置されるハウジング本体1を備え、そ
のハウジング本体1は、隔壁2を隔てて、粉粒体の処理
を実際に行う粉粒体処理室70と、制御操作盤やモータ
等を設置した駆動室4とに分割されている。
【0070】ハウジング本体1の上部には、粉粒体貯蔵
槽5から例えばブロワーを原動力源としてホース71内
を真空輸送された粉粒体を、一次脱気した上で粉粒体処
理室70に供給する第1の粉粒体搬送手段7が設置され
ている。この粉粒体搬送手段7はまず、送られてきた粉
粒体を一時貯留する供給ホッパ8と、供給ホッパ8の下
部に接続された粉粒体圧送手段9とを有している。ま
た、粉粒体圧送手段9の先端側には、粉粒体圧送手段9
に直交して吐出口10がハウジング本体1上に立設さ
れ、その下部はハウジング本体1を貫通して粉粒体処理
室70内に臨んで設けられている。
【0071】この場合、粉粒体圧送手段9は、その内部
にモータ11の駆動軸12に連結されたスクリュー13
と、このスクリュー13を完全密封した搬送管14とか
ら構成される。そして、搬送管14が供給ホッパ8の図
1(b)において右方から供給ホッパ8の軸心に向かっ
て貫通して配設され、供給ホッパ8内の粉粒体をスクリ
ュー13の螺旋ひれによって巻き込みながら吐出口10
に搬送するようになっている。
【0072】また、粉粒体圧送手段9には、搬送管14
の端部に連通して吐出口10の上部に配設された脱気ノ
ズル15(脱気口)が設けられている。この脱気ノズル
15は、搬送管14および吐出口10と連通しており、
これにより、粉粒体がスクリュー13によって搬送され
る間に脱気された空気が大気中に放出される。従って、
当該乾式造粒装置では、原料粉粒体は粉粒体処理室70
に投入する前にまず一次脱気されることになる。また、
粉粒体搬送手段7を設けたことにより、次段すなわち粉
粒体処理室70内の第2の粉粒体搬送手段17に対し粉
粒体を安定して定量供給することが可能となっている。
なお、脱気ノズル15にはエアフィルタ16が取り付け
られており、空気中に粉粒体が放出されないようになっ
ている。
【0073】一方、粉粒体処理室70内には、粉粒体搬
送手段17と圧縮ローラ機構18が設けられている。こ
の場合、粉粒体搬送手段17は、図4に示した前述のも
のと同様、粉粒体搬送手段7から送られてきた粉粒体を
受け取り貯留する投入ホッパ19と、投入ホッパ19の
下部に接続された縦送りの粉粒体圧送手段20とを有し
ている。
【0074】なお、粉粒体圧送手段20は、図10,1
1に示したように、粉粒体圧送手段9に対して偏心して
ハウジング本体1の上部に配設されている。また、粉粒
体搬送手段7の吐出口10は、投入ホッパ19の中心に
位置しており、吐出口10から出た粉粒体は投入ホッパ
19の中心に供給される。当該乾式造粒装置では、粉粒
体搬送手段7が、粉粒体搬送手段17の中心軸線に対し
て偏心してハウジング本体1の上部に設けられ、粉粒体
圧送手段9と粉粒体圧送手段20が互いに直交するよう
に配設されているので、装置全体をコンパクトに構成す
ることができる。なお、これ以外の構成は実施の形態1
の乾式造粒装置と同様である。
【0075】このように、実施の形態2の乾式造粒装置
は、粉粒体搬送手段を第1および第2の2段階設けたこ
とにより、段階的に粉粒体の比容積を小さくでき、圧縮
ローラ機構に対し安定した粉粒体供給を行うことが可能
となる。従って、圧縮ローラ機構により均一な成形状態
のフレーク状の圧縮成形物を形成することが可能とな
る。
【0076】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0077】たとえば、前述の例では脱気バレル24と
して多孔質の金属により形成したものを用いたが、微孔
を有する不織布や紙、布、合成樹脂膜などによるフィル
タを金属枠にて支持したものでも良い。また、圧縮ロー
ラ38a,38bの状態をフレーム42に取り付けた歪
みセンサ51によって検出しているが、粉粒体導入圧縮
部50における粉粒体の圧力を圧力センサにて直接測定
したり、サイドシール37の変位量や歪みの測定、圧縮
ローラ38a,38bの軸間距離の測定、軸の歪み等で
もその状態を検知することは可能である。
【0078】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である乾式造粒装置に適用
した場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、たとえば、粉粒体を圧縮成形する他の粉粒体処
理装置にも適用できる。
【0079】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0080】(1).圧縮ローラと非接触のサイドシー
ルを設け、それらの間に粉粒体が進入して密閉層を形成
することによって圧縮ローラ機構における粉粒体の漏出
を防止したことにより、従来のようにアクチュエータな
どによってサイドシールが圧縮ローラ側に押圧されるこ
とがない。従って、圧縮ローラとサイドシールとが接触
することによって生じる摩耗粉が製品に混入したり、摩
耗粉によって製品が汚れたりするおそれがなく、製品の
品質を安定させることができる。
【0081】(2).圧縮ローラやサイドシールを油圧
シリンダなどアクチュエータによって押圧する必要がな
い構造となっているため、油漏れや作動部分の摩耗粉等
により製品が汚染される恐れがない。また、従来の圧縮
ローラ機構に比べてフレーム間の距離が短いので圧縮ロ
ーラ支持軸が短く、従って、圧縮ローラ機構を強固で剛
性のある構造とすることができる。さらにしかも従来の
圧縮ローラ機構に比べてアクチュエータを必要としない
ことから、部品点数を少なくすることができ装置価格を
低減し、メンテナンスの容易化を図ることができる。
【0082】(3).圧縮ローラ機構の動きを検出する
歪みセンサを備えたので、圧縮膨張する粉粒体によって
発生する圧力を直接検知することができる。従って、粉
粒体の硬さ等の物性を正確かつリアルタイムで知ること
ができる。
【0083】(4).粉粒体搬送手段に、多孔質の脱気
バレルと脱気バレルを囲繞する脱気ジャケットを使用し
たものにあっては、粉粒体の見掛け比重をさらに高くし
て圧縮ローラ機構に嵩密度が高められた粉粒体を供給す
ることができる。従って、より均一な成形状態の圧縮成
形物を収率良く得ることが可能となる。なお、脱気バレ
ルと脱気ジャケットは粉体の供給量に対応したものに交
換可能であることから、圧縮ローラ機構に供給する粉粒
体の嵩密度や見掛け比重も粉粒体によって適宜調整でき
る。
【0084】(5).隔壁によりハウジング本体内を粉
粒体処理室と駆動室とに区画し、かつ粉粒体処理室内を
水密構造としてその内部を洗浄装置によって自動洗浄可
能な構成としたことにより、粉粒体処理室内に設置され
た各種装置の内側と外側ならびに粉粒体処理室内を自動
洗浄できGMPに適合した粉粒体処理装置を提供するこ
とができる。また、ハウジング本体内を区画したことに
より、駆動室の保守点検も容易となる。
【0085】(6).投入ホッパ等を昇降機構により粉
粒体処理室内において昇降可能に配設したことにより、
スクリュー端部と圧縮ローラとの間の距離を適宜変更す
ることができる。従って、従来の装置のように、長さの
異なるスクリューを多数準備し、これを粉粒体の種類が
変わる毎に適宜交換する必要がなく、1本のスクリュー
で広範囲の粉粒体に適応でき、スクリュー交換作業やス
クリューの種類を減らすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である乾式造粒装置の構
成を示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は
側面図である。
【図2】図1の乾式造粒装置の粉粒体処理室内の構成を
示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は側面
図である。
【図3】図1の乾式造粒装置の平面図である。
【図4】図1の乾式造粒装置における粉粒体搬送手段の
構成を示す説明図である。
【図5】密閉部材の構成を示す説明図であり、(a)は
その平面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。
【図6】圧縮ローラ機構の構成を示す説明図である。
【図7】サイドシールの構成を示す説明図である。
【図8】昇降装置の構成を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2である乾式造粒装置の構
成を示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は
側面図である。
【図10】図9の乾式造粒装置の粉粒体処理室内の構成
を示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は側
面図である。
【図11】図9の乾式造粒装置の平面図である。
【図12】従来の粉粒体処理装置の構成を示す説明図で
あり、(a)はその全体構成を示す説明図、(b)は
(a)の造粒機にて使用されるシール板と金属板の構成
を示した斜視図、(c)はシール板と圧縮ローラとの関
係を示した説明図である。
【図13】従来の他の粉粒体処理装置の構成を示す説明
図である。
【図14】従来のさらに他の粉粒体処理装置の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング本体 2 隔壁 2a 開口部 4 駆動室 5 粉粒体貯蔵槽 7 粉粒体搬送手段 8 供給ホッパ 9 粉粒体圧送手段 10 吐出口 11 モータ 12 駆動軸 13 スクリュー 14 搬送管 15 脱気ノズル 16 エアフィルタ 17 粉粒体搬送手段 18 圧縮ローラ機構 19 投入ホッパ 19a 内周面 20 粉粒体圧送手段 21 モータ 22 ウオームギヤ機構 23 スクリュー(スクリュー部材) 24 脱気バレル 24a フランジ部 25 脱気ジャケット 26 脱気口 27 把手 28 スクレーパー 29 短管部 29a 接合フランジ 30 環状パッキング 31 鍔部 32 接合フランジ 33 接合フランジ 33a 透孔 34 クランプ 35 脱気室 36 密閉部材 36a 凸部 36b 貫通孔 36c 蟻溝 36d 逃げ部 36e 透孔 36f 取手部 37 サイドシール 37a 凸部 37b 先細部 38a 圧縮ローラ 38b 圧縮ローラ 39a 圧縮ローラ支持軸 39b 圧縮ローラ支持軸 40 ねじ孔 41 前面側フレームブロック 42 後面側フレームブロック 43a〜43d 軸受 44a〜44d 軸受押え 45 タイロッド 46 可動壁 47a 等速ギヤ 47b 等速ギヤ 48 圧縮ローラ駆動用モータ 49 カップリング 50 粉粒体導入圧縮部 51 歪みセンサ(歪み検出手段) 52 歪み検出器 53 直流増幅器 54 圧力計 55 制御装置 56 昇降機構 57 モーターベース 58 ガイド 59 油圧シリンダ 60 スライダー 61 洗浄ノズル 62 洗浄ノズル 63 洗浄管 64 ドレン管 65 シール部材 66 扉 67 透明窓 68 防振台 69 搬送管 70 粉粒体処理室 71 ホース 72 間隙 73 洗浄装置(洗浄手段) 101 粉粒体収容ホッパ 102 フィーダ 104 圧縮ローラ 105 加圧シリンダ 106 ニードル剪断機 107 カッタ剪断機 108 整粒機 109 粉粒体 111 シール板 113 耐圧機 121 粉粒体収容用ホッパ 122 スクリューフィーダ 123 圧縮ローラ 124 前述同様油圧シリンダ 125 シール板 131 トラフ 132 フィルタ筒 133 スクリュー羽根 134 環状室 135 連通管 136 ホッパ 137 微粉 138 加圧ローラ G 床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏木 繁俊 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内 (72)発明者 磯部 重実 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内 Fターム(参考) 4G004 MA01

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に形成された粉粒体導入圧縮部に粉粒
    体を供給してその圧縮成形物を形成する粉粒体処理装置
    であって、 前記圧縮ローラの側面に対向した状態で前記圧縮ローラ
    と間隙をあけて配設され、前記間隙中に前記粉粒体が入
    り込むことにより前記圧縮ローラの側面との間に密閉層
    が形成されて前記粉粒体導入圧縮部をシールするシール
    部材を有することを特徴とする粉粒体処理装置。
  2. 【請求項2】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を
    形成する粉粒体処理装置であって、 前記圧縮ローラは、押圧手段を用いることなく、その相
    互間の距離が固定されて配設されることを特徴とする粉
    粒体処理装置。
  3. 【請求項3】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を
    形成する粉粒体処理装置であって、 前記粉粒体が前記圧縮ローラの間にて圧縮される際に前
    記粉粒体が受ける圧力を検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段によって得られた前記粉粒体が受ける
    圧力に基づいて、前記圧縮ローラから送り出される前記
    粉粒体の硬さを調整する制御手段とを有することを特徴
    とする粉粒体処理装置。
  4. 【請求項4】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を
    形成する粉粒体処理装置であって、 前記粉粒体が前記圧縮ローラの間にて圧縮される際に前
    記粉粒体が受ける圧力によって生じる前記圧縮ローラ間
    の距離の微動を検出する微動量検出手段と、 前記微動量検出手段によって得られた前記圧縮ローラ間
    の微動量に基づいて、前記圧縮ローラから送り出される
    前記粉粒体の硬さを調整する制御手段とを有することを
    特徴とする粉粒体処理装置。
  5. 【請求項5】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を
    形成する粉粒体処理装置であって、 前記圧縮ローラを支持する一対の圧縮ローラ支持軸と、 前記圧縮ローラ支持軸を保持する圧縮ローラ支持部と、 前記圧縮ローラ支持部に取り付けられ、前記粉粒体が前
    記圧縮ローラの間にて圧縮される際に前記圧縮ローラが
    受ける圧力によって前記圧縮ローラ支持部に生じる歪み
    を測定する歪み検出手段と、 前記歪み検出手段によって得られた前記圧縮ローラ支持
    部の歪み値に基づいて、前記粉粒体に加えられる圧力を
    調整する制御手段とを有することを特徴とする粉粒体処
    理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に粉粒体処
    理装置であって、前記圧縮ローラは、押圧手段を用いる
    ことなく、その相互間の距離が固定されて配設されるこ
    とを特徴とする粉粒体処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれか1項に記載の粉
    粒体処理装置であって、前記粉粒体処理装置は、前記圧
    縮ローラに対し前記粉粒体を送給する粉粒体圧送手段を
    さらに有し、前記制御手段は、前記粉粒体圧送手段を制
    御して前記粉粒体の送給量を調整することを特徴とする
    粉粒体処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の粉粒体処理装置であっ
    て、前記制御手段は、前記圧縮ローラの回転数を制御可
    能に形成されてなることを特徴とする粉粒体処理装置。
  9. 【請求項9】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を
    形成する粉粒体処理装置であって、 前記圧縮ローラの前段に、前記粉粒体を受け取るホッパ
    と、前記ホッパと接続され、その内部に粉粒体圧送用の
    スクリュー部材を備えた搬送管を有する粉粒体圧送手段
    とを有してなることを特徴とする粉粒体処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の粉粒体処理装置であっ
    て、前記搬送管は、前記スクリュー部材を格納し空気は
    通過可能であるが粉粒体は通過し得ない部材にて形成さ
    れた脱気バレルと、前記脱気バレルを外装しその一部に
    前記脱気口が設けられた脱気ジャケットとからなること
    を特徴とする粉粒体処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の粉粒体処理装置であ
    って、前記脱気バレルが多孔質の金属材料によって形成
    されることを特徴とする粉粒体処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の粉粒体処理装置であっ
    て、前記ホッパは、前記スクリュー部材に対し相対的に
    移動可能に設置されていることを特徴とする粉粒体処理
    装置。
  13. 【請求項13】 並設された一対の圧縮ローラを備え、
    前記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
    を形成する粉粒体処理装置であって、 前記圧縮ローラを水密状態で密閉収容した粉粒体処理室
    と、 前記粉粒体処理室内に配設され、前記粉粒体処理室内に
    洗浄液を噴射する洗浄手段とを有することを特徴とする
    粉粒体処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の粉粒体処理装置であ
    って、前記洗浄手段を、前記粉粒体処理室の上部と側部
    の少なくとも一方に配設したことを特徴とする粉粒体処
    理装置。
  15. 【請求項15】 並設された一対の圧縮ローラを備え、
    前記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
    を形成する粉粒体処理装置であって、 前記圧縮ローラの前段に配設され、前記圧縮ローラに供
    給される粉粒体を貯留する投入ホッパと、 前記投入ホッパと接続されて前記投入ホッパと前記圧縮
    ローラとの間に配置され、その内部に粉粒体圧送用のス
    クリュー部材が配設された搬送管とを有し、 前記スクリュー部材と前記圧縮ローラとの間の距離を変
    更可能に構成したことを特徴とする粉粒体処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の粉粒体処理装置であ
    って、前記投入ホッパおよび前記搬送管が、前記スクリ
    ュー部材に対し相対的に移動可能に設置されていること
    を特徴とする粉粒体処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
    の粉粒体処理装置であって、前記粉粒体処理装置が乾式
    造粒装置であることを特徴とする粉粒体処理装置。
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