JP2001062280A - 乾式造粒装置の制御方法および制御装置 - Google Patents

乾式造粒装置の制御方法および制御装置

Info

Publication number
JP2001062280A
JP2001062280A JP23916799A JP23916799A JP2001062280A JP 2001062280 A JP2001062280 A JP 2001062280A JP 23916799 A JP23916799 A JP 23916799A JP 23916799 A JP23916799 A JP 23916799A JP 2001062280 A JP2001062280 A JP 2001062280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
compression
dry granulation
granular material
lower limit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23916799A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Iwasaki
章 岩崎
Hiroshi Okada
浩 岡田
Shigemi Isobe
重実 磯部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Freund Corp
Original Assignee
Freund Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Freund Corp filed Critical Freund Corp
Priority to JP23916799A priority Critical patent/JP2001062280A/ja
Priority to PCT/JP2000/005303 priority patent/WO2001015798A1/ja
Publication of JP2001062280A publication Critical patent/JP2001062280A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2/00Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic
    • B01J2/22Processes or devices for granulating materials, e.g. fertilisers in general; Rendering particulate materials free flowing in general, e.g. making them hydrophobic by pressing in moulds or between rollers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/08Making granules by agglomerating smaller particles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉粒体が受ける圧縮荷重を直接的に測定して
それを正確に把握し、乾式造粒装置における製品品質の
安定化を図る。 【解決手段】 並設された一対の圧縮ローラを備え、こ
の圧縮ローラ間に粉粒体を供給して圧縮成形物を形成す
る乾式造粒装置の制御方法であって、圧縮ローラを支持
する圧縮ローラ支持部に生じる歪みを測定する。この歪
み値から粉粒体が受ける圧縮荷重を算出する。算出した
圧縮荷重に基づき、歪み値が一定となるようにスクリュ
ーフィーダや圧縮ローラの回転数をフィードバック制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品や食品、農
薬、樹脂、肥料などの製造に用いられる粉粒体処理装置
に関し、特に、粉粒体を圧縮成形して製品を製造する乾
式造粒機に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粉粒体を造粒して医薬品や食
品を製造する方式としては、乾燥した粉粒体を一対の圧
縮ローラで圧縮成形する乾式造粒法が知られている。こ
の乾式造粒法では、湿潤材なしに高密度の顆粒が安定的
に得られるため、近年その利用度が高くなっている。ま
た、乾式造粒法では、湿式造粒法の中間工程を省けるた
め時間短縮や生産効率の向上が図れるなどの利点もあ
る。
【0003】乾式造粒法においては、一対の圧縮ローラ
の間に被処理物たる粉粒体が供給される。この際、両圧
縮ローラは、圧縮成形に際し圧縮荷重の反作用として、
供給された粉粒体からそれらの間を押し開こうとする力
を受ける。このため、乾式造粒装置では、例えば、特開
昭49−12102131号公報や特開昭50−101
13123号公報の装置のように、一方の圧縮ローラに
油圧機構を設けて圧縮ローラを押圧しその逃げを防止し
ているのが通例である。
【0004】一方、乾式造粒装置における製品品質は、
粉粒体がローラから受ける圧縮荷重に左右される。この
ため、乾式造粒装置では通常、ローラ押圧力を便宜的に
粉粒体が受ける圧縮荷重と擬制し、それを目安として製
品の成形を行っている。ところが、製品品質はローラ押
圧力のみならず、粉粒体の供給量やローラ回転速度によ
っても影響を受ける。そこで、例えば特開平1- 207
127号公報や特開平5- 293357号公報、特開昭
47- 12191号公報、特開昭58−36648号公
報には、ローラ間距離や粉粒体供給用のスクリューフィ
ーダの負荷等を用いて、スクリューや圧縮ローラの回転
数をフィードバック制御し、製品品質の安定や向上を図
る手法が種々提案されている。
【0005】この場合、特開平1- 207127号公報
では、圧縮ローラ間のギャップを検出して、スクリュー
フィーダ駆動用のモータをフィードバック制御する構成
が開示されている。ここでは、ギャップは、高周波検出
器や磁気検出器など、ギャップを直線的に検出するギャ
ップ検出器にて検出される。そして、ギャップの検出値
は比較時間内で平均化され、それが設定範囲内となるよ
うモータが制御される。
【0006】また、特開平5- 293357号公報で
は、成形品排出密度Dとローラ加圧力pとの相関関係に
基づき、成形品排出密度Dを一定に保つべくローラ加圧
力pを制御している。成形品排出密度Dは、成形品厚み
tから求めた成形品排出容積Vと排出重量Wから求めら
れる(D=W/V)。成形品厚みtの値はローラ間隔を
検出するセンサによって計測される。そして、スクリュ
ーフィーダの回転数rを成形品厚みtによってフィード
バック制御する。これにより、成形品排出密度Dによる
ローラ加圧力pの制御と、成形品厚みtによるスクリュ
ーフィーダ回転数rの制御とを複合的に行い製品品質の
向上を図っている。
【0007】さらに、特開昭47- 12191号公報で
は、ローラ間の材料に加えられる圧力変化に応じて、送
りねじ(スクリューフィーダ)の駆動力が制御される。
この場合、圧力変化は、ローラ間の距離変化、スクリュ
ー負荷、ローラ駆動用モータ負荷を用いて検出される。
ローラ間の距離変化は、距離変化を電気的に検出するロ
ーラ位置信号変換器にて検出される。スクリュー負荷
は、スクリュー駆動用の水力原動機に供給される水圧の
変化により検出される。また、モータの負荷は供給電力
の変化によって検出され、各検出値に応じて送りねじの
回転数が制御されるようになっている。
【0008】加えて、特開昭58−36648号公報で
は、ローラ間の隙間を、供給材料温度、加工量、粒子サ
イズ、処理経過時間、ローラ温度に基づいて制御するよ
うになっている。供給材料温度は温度測定フィラーにて
測定され、加工量は加工量計量装置により、また、粒子
サイズは粉砕度計測装置により測定される。この場合、
繰り返し処理される材料では時間経過に応じて隙間が狭
くなるよう制御される。また、ローラ温度はローラ内の
空洞に温度調整液を供給して行われ、サーモスタットに
て温度調節される。そして、各検出値に基づき制御装置
は隙間を調節して、製品品質の安定化を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような装置では、ローラ間距離等によってスクリューフ
ィーダや圧縮ローラの回転数を制御しているものの、そ
こでは粉粒体が受ける圧縮荷重は直接計測されていな
い。すなわち、何れの装置においても、粉粒体が受ける
圧縮荷重に代えて、比較的測定が容易なローラ間距離や
成形品厚み、スクリュー負荷、加工量等を用いて装置の
制御を行っている。この場合、ローラ間距離等は、あく
までも粉粒体が受ける圧縮荷重を間接的に示すものに過
ぎない。従って、これらの値に基づく制御は、粉粒体の
状態を正確に反映しているとは言えず、より正確に粉粒
体の状態を把握した制御形態が望まれていた。
【0010】本発明の目的は、粉粒体が受ける圧縮荷重
を直接的に測定することにより、その圧縮荷重を正確に
把握し、もって製品品質の安定化を図り得る乾式造粒装
置の制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の乾式造粒装置の
制御方法は、並設された一対の圧縮ローラを備え、前記
圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を形
成する乾式造粒装置の制御方法であって、前記圧縮ロー
ラを支持する圧縮ローラ支持部に生じる歪みを測定し、
前記歪み値に基づいて、前記粉粒体の供給量または前記
圧縮ローラの回転数の何れか一方または両方を制御する
ことを特徴としている。この場合、前記歪み値から前記
粉粒体が受ける圧縮荷重を算出して、前記粉粒体の供給
量または前記圧縮ローラの回転数の何れか一方または両
方を制御するようにしても良く、前記歪み値が一定とな
るように前記粉粒体の供給量または前記圧縮ローラの回
転数の何れか一方または両方をフィードバック制御する
ようにしても良い。
【0012】また、前記歪み値から前記粉粒体が受ける
圧縮荷重を算出し、前記圧縮荷重について予め基準荷重
を設定し、前記圧縮荷重が前記基準荷重に至るまで前記
粉粒体の供給量を増加させ、前記圧縮荷重が前記基準荷
重に到達した時、その時点における前記粉粒体の供給量
を算出してその供給量を維持したり、その時点における
前記圧縮ローラの回転数を算出してその回転数を維持し
たりしても良い。
【0013】さらに、前記圧縮荷重について予め第1上
限荷重および第1下限荷重を設定し、前記圧縮荷重が前
記第1上限荷重または前記第1下限荷重に到達した場合
は、それ以後に前記圧縮荷重が所定監視時間内に前記第
1上限荷重を超えた割合または前記第1下限荷重を下回
った割合を算出し、前記割合が予め設定した閾値を超え
た場合に、前記粉粒体の供給量を変化させたり、前記圧
縮ローラの回転数を変化させたりしても良い。
【0014】加えて、前記圧縮荷重について予め前記第
1上限荷重よりも大きい第2上限荷重および前記第1下
限荷重よりも小さい第2下限荷重を設定し、前記圧縮荷
重が前記第2上限荷重または前記第2下限荷重に到達し
た場合は、前記粉粒体の供給を停止させたり、前記圧縮
ローラの回転を停止させたりしても良い。
【0015】また、前記粉粒体をスクリューフィーダに
よって前記圧縮ローラの間に供給し、前記粉粒体の供給
量を前記スクリューフィーダの回転数を調整することに
よって制御するようにしても良い。
【0016】一方、本発明の乾式造粒装置の制御装置
は、並設された一対の圧縮ローラを備え、前記圧縮ロー
ラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を形成する乾
式造粒装置の制御装置であって、前記圧縮ローラを支持
する圧縮ローラ支持部に生じる歪みを測定する歪み検出
手段と、前記歪み検出手段によって検出された歪み値に
基づいて、前記粉粒体が受ける圧縮荷重を算出する圧縮
荷重算出手段と、前記算出された圧縮荷重に基づいて、
前記粉粒体の供給量または前記圧縮ローラの回転数の何
れか一方または両方を制御する圧縮荷重制御手段とを有
することを特徴としている。この場合、前記圧縮荷重制
御手段により、前記歪み値が一定となるように前記粉粒
体の供給量または前記圧縮ローラの回転数の何れか一方
または両方をフィードバック制御するようにしても良
い。
【0017】また、前記圧縮荷重について予め設定され
た基準荷重を格納した記憶手段をさらに設け、前記圧縮
荷重制御手段により、前記圧縮荷重が前記基準荷重に至
るまで前記粉粒体の供給量を増加させ、前記圧縮荷重が
前記基準荷重に到達した時、その時点における前記粉粒
体の供給量を算出してその供給量を維持したり、その時
点における前記圧縮ローラの回転数を算出してその回転
数を維持したりしても良い。
【0018】さらに、前記記憶手段に、前記圧縮荷重に
ついて予め設定された第1上限荷重および第1下限荷重
をさらに格納し、前記圧縮荷重制御手段により、前記圧
縮荷重が前記第1上限荷重または前記第1下限荷重に到
達した場合は、それ以後に前記圧縮荷重が所定監視時間
内に前記第1上限荷重を超えた割合または前記第1下限
荷重を下回った割合を算出し、前記割合が予め設定した
閾値を超えた場合に、前記粉粒体の供給量を変化させた
り、前記圧縮ローラの回転数を変化させたりしても良
い。
【0019】加えて、前記記憶手段に、前記圧縮荷重に
ついて予め設定された前記第1上限荷重よりも大きい第
2上限荷重および前記第1下限荷重よりも小さい第2下
限荷重をさらに格納し、前記圧縮荷重制御手段により、
前記圧縮荷重が前記第2上限荷重または前記第2下限荷
重に到達した場合は、前記粉粒体の供給を停止させた
り、前記圧縮ローラの回転を停止させたりしても良い。
【0020】また、前記粉粒体をスクリューフィーダに
よって前記圧縮ローラの間に供給し、前記圧縮荷重制御
手段により、前記スクリューフィーダの回転数を調整す
ることによって前記粉粒体の供給量を制御するようにし
ても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の
形態である制御方法が適用される乾式造粒装置の一例を
示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は側面
図である。また、図2は、図1の乾式造粒装置の粉粒体
処理室内の構成を示す説明図であり、(a)はその正面
図、(b)は側面図である。さらに、図3は、図1の乾
式造粒装置の平面図である。
【0022】図1の乾式造粒装置は、床面G上に設置さ
れるハウジング本体1を備え、そのハウジング本体1
は、隔壁2を隔てて、粉粒体の処理を実際に行う粉粒体
処理室70と、制御操作盤やモータ等を設置した駆動室
4とに分割されている。
【0023】粉粒体処理室70には、粉粒体貯蔵槽5か
ら例えばブロワーを原動力源としてホース71内を真空
輸送された粉粒体が、ハウジング本体1の上部に設けら
れた供給ホッパ8から供給される。この場合、粉粒体処
理室70内には、粉粒体搬送手段17と圧縮ローラ機構
18が設けられている。図4は、粉粒体搬送手段17の
構成を示す説明図であり、ここでは粉粒体搬送手段17
は、供給された粉粒体を受け取り貯留する投入ホッパ1
9と、投入ホッパ19の下部に接続された縦送りの粉粒
体圧送手段20とを有する構成となっている。
【0024】粉粒体圧送手段20は、スクリューフィー
ダ(以下、スクリューと略記する)23と搬送管69と
から構成される。スクリュー23は、ハウジング本体1
の上部に設置されたモータ21の駆動軸とウオームギヤ
機構22を介して連結されている。また、搬送管69
は、脱気バレル24と、脱気バレル24を外装する脱気
ジャケット25、および脱気ジャケット25に配設され
図示しない真空吸引手段と接続された脱気口26とから
構成されている。なお、搬送管69は、必ずしも前述の
ような脱気機能を持つ構造としなくとも良い。
【0025】投入ホッパ19は、図4に示したように、
外周面側に把手27が取り付けられた漏斗形状の容器で
あり、その中心軸線に沿って垂直にスクリュー23が挿
通されている。また、投入ホッパ19の内部には、スク
リュー23に取り付けられたスクレーパー28がその漏
斗形状の内周面19aに沿って摺動回転自在に設けられ
ている。さらに、投入ホッパ19の縮径する下端には短
管部29が形成されており、この短管部29の外周には
接合フランジ29aが設けられている。なお、投入ホッ
パ19の上面には、環状パッキング30を嵌装した鍔部
31が溶着されている。
【0026】短管部29の下部には、それと同径に形成
された脱気バレル24が接合される。この脱気バレル2
4は、空気は通過可能であるが粉粒体は通過し得ない部
材、例えば焼結金属やセラミック等の多孔質材料によっ
て形成される。また、脱気バレル24には、その外周に
フランジ部24aが形成されている。なお、図4では短
管部29と脱気バレル24の端面同士が接合している構
成を示したが、両者の密着性を良くするためそれらをイ
ンロー結合させても良い。
【0027】脱気ジャケット25には、その上下に接合
フランジ32,33が溶着されている。このうち上部の
接合フランジ32には、脱気バレル24のフランジ部2
4aを挟んだ状態で短管部29の接合フランジ29aが
接合され、両者はクランプ34にて固定される。これに
より、脱気ジャケット25は、その内部に脱気バレル2
4を収容した状態で一体的かつ同軸に投入ホッパ19の
下部に固定される。このとき、脱気ジャケット25は、
脱気バレル24と適宜間隔を保って外側から囲繞するジ
ャケット構造をなし、脱気ジャケット25と脱気バレル
24との間には脱気室35が形成される。そして、この
脱気室35と連通して脱気口26が設けられ、図示しな
い真空ポンプと接続される。
【0028】脱気ジャケット25下部の接合フランジ3
3は、四辺形状に形成され、その下部に密閉部材36が
接合されている。接合フランジ33には、長ねじ用の透
孔33aが穿設されており、この透孔33aに図示しな
い長ねじを締め付けることによって、密閉部材36と圧
縮ローラ機構18が連結される。
【0029】図5は、密閉部材36の構成を示す説明図
であり、(a)はその平面図、(b)は正面図、(c)
は底面図である。図5(a)に示したように、密閉部材
36は四辺形に形成され、脱気ジャケット25の接合フ
ランジ33に差込接合される凸部36aと、脱気バレル
24と同径の孔径を有する貫通孔36bとが一体形成さ
れている。また、その下面には、図4にも示されている
ように、後述する圧縮ローラ機構18に取り付けられる
サイドシール37を差し込み可能に形成された蟻溝36
cと、圧縮ローラ38a, 38bとの干渉を避ける逃げ
部36dが設けられている。さらに、密閉部材36に
は、脱気ジャケット25から挿通される長ねじ用の透孔
36eが穿設され、さらにその外形両側部には把手部3
6fが固設されている。
【0030】次に、密閉部材36の下面には、圧縮ロー
ラ機構18が前述の透孔33aや36eに挿通される図
示しない長ねじによって固定されている。図6は、圧縮
ローラ機構18の構成を示す説明図である。この圧縮ロ
ーラ機構18は、圧縮ローラ支持軸39a, 39bにキ
ー結合された一対の圧縮ローラ38a, 38bを有して
なり、これにより粉粒体搬送手段17から供給される粉
粒体を圧縮成形するよう構成されている。
【0031】圧縮ローラ機構18には、前述の透孔33
aや36eと対応して形成され、長ねじがねじ込まれる
ねじ孔40が螺設された前面側フレームブロック(以
下、フレームと略す)41と後面側フレームブロック
(以下、フレームと略す)42が設けられている。この
フレーム41とフレーム42は、隔壁2に取り付けられ
た可動壁46と並行に並設され、それらの間に圧縮ロー
ラ38a, 38bが互いに噛合した状態で配設される。
また、フレーム41とフレーム42には、軸受43a〜
43dが軸受押え44a〜44dによって取り付けられ
ている。そして、圧縮ローラ支持軸39a, 39bは、
これらの軸受43a〜43dに支承されており、前述の
フレーム41, 42、軸受43a〜43d、軸受押え4
4a〜44dによって圧縮ローラ支持軸39a, 39b
を支持する圧縮ローラ支持部が形成されている。さら
に、フレーム41とフレーム42の間には、両フレーム
ブロック間の距離を保持するためタイロッド45が設け
られている。
【0032】一対の圧縮ローラ支持軸39a, 39bに
はそれぞれ、等速ギヤ47a,47bが取り付けられて
おり、圧縮ローラ支持軸39bには、圧縮ローラ駆動用
モータ48がカップリング49を介して連結されてい
る。これにより、圧縮ローラ駆動用モータ48が回転す
ると、圧縮ローラ38bが時計方向に、また圧縮ローラ
38aが反時計方向に等速で回転することになる。
【0033】一方、圧縮ローラ38a, 38bの間に
は、図4に示したように、粉粒体導入圧縮部50が形成
されている。この粉粒体導入圧縮部50には、粉粒体搬
送手段17から粉粒体が供給されるようになっており、
さらに、供給された粉粒体は圧縮ローラ38a, 38b
の回転に伴って両者の間で圧縮されるようになってい
る。
【0034】ここで、本発明による圧縮ローラ機構18
にあっては、図4に示したように、圧縮ローラ38a,
38bの両側面に、前述の粉粒体導入圧縮部50をカバ
ーするため、図7のようなサイドシール37が設けられ
ている。図7は、このサイドシール37の構成を示す説
明図である。すなわち、当該装置では、圧縮ローラ38
a, 38bとフレーム41およびフレーム42と間にサ
イドシール37を配設することにより、粉粒体が圧縮ロ
ーラ38a, 38bから漏出しないように構成されてい
る。
【0035】このサイドシール37は、図7に示したよ
うに、例えばテフロン材料からなり、その上部には、密
閉部材36の蟻溝36cに摺動可能に嵌合する凸部37
aが形成されている。また、その下部は、粉粒体導入圧
縮部50の形状に対応して先細部37bとなっている。
そして、サイドシール37は、フレーム41と圧縮ロー
ラ38a, 38b間、およびフレーム42と圧縮ローラ
38a, 38b間に、約0. 1〜0. 3mmの間隙72を
もって挟装される。これにより、圧縮ローラ38a, 3
8bの両側面とサイドシール37との間に粉粒体が入り
込み、粉粒体による密閉層が形成され粉粒体導入圧縮部
50がシールされることになる。なお、図6では、サイ
ドシール37と圧縮ローラ38a, 38bとの関係を分
かり易く表現するため、間隙72の大きさを誇張して記
載している。
【0036】このように、本発明によれば、サイドシー
ル37を用いて粉粒体自身により密閉層を形成して粉粒
体導入圧縮部50のシールを行う。このため、従来の粉
粒体処理装置のようにシール板押圧用の油圧シリンダ等
のアクチュエータが不要となり、フレーム41とフレー
ム42間隔を従来に比べて短くできる。従って、圧縮ロ
ーラ支持軸39a, 39bをも短くでき、その分圧縮ロ
ーラ機構18自体の剛性を高めることができる。
【0037】また、粉粒体導入圧縮部50が、サイドシ
ール37と、一対の圧縮ローラ38a, 38bと、密閉
部材36の下面とによって囲まれるため、粉粒体圧送手
段20によって圧送されて来た粉粒体を圧縮ローラ38
a, 38b間から送り出す際に発生する圧力に耐え得る
堅牢な耐圧構造を得ることができる。
【0038】ところで、従来の粉粒体処理装置では、圧
縮ローラ38a, 38bが粉粒体からの反力で離間し粉
粒体を圧縮する力が低下するのを防止するため、圧縮ロ
ーラ38a, 38bを油圧シリンダ等により押圧してい
る。これに対し、当該乾式造粒装置では、前述のように
圧縮ローラ38a, 38bが、油圧シリンダ等のアクチ
ュエータを用いることなく一定の軸間距離にて固定設置
されている。かかる構成は、従来の装置に比して圧縮ロ
ーラ機構18を非常に簡略化でき油圧装置等からの汚れ
も防止できる反面、何ら方策を施さなければ、粉粒体を
圧縮するに際し圧縮ローラ38a, 38b同士が離間
し、十分な圧縮荷重を得ることができない恐れがある。
すなわち、粉粒体導入圧縮部50に粉粒体が供給され、
圧縮ローラ38a, 38bの間にて圧縮成形が行われる
と、圧縮ローラ38a, 38bには粉粒体を圧縮する力
の反力が加わる。このため、圧縮ローラ38a, 38b
は互いに離間する方向に力を受け、両者の間に必要以上
の隙間が生じ粉粒体の圧縮荷重が低下することになる。
【0039】そこで、当該乾式造粒装置では、フレーム
42に金属歪みを検出する歪みセンサ(歪み検出手段)
51を貼着し、圧縮ローラ38a, 38bが粉粒体から
受ける反力を検出するようにしている。すなわち、粉粒
体が所定クリアランスに設定されている圧縮ローラ38
a, 38bの間を通過すると、その際、圧縮ローラ38
a, 38bは、粉粒体に加えられる圧縮荷重(単位:重
量トン、tf=1000kgw)の反力としてローラを
押し戻そうとする力を受ける。この反力は、圧縮ローラ
支持軸39a, 39bから軸受43a〜43dを介して
フレーム42に伝達される。そして、この力によりフレ
ーム42に歪みが生じる。この場合、フレーム42の歪
みは、粉粒体導入圧縮部50において圧縮ローラ38
a, 38bが粉粒体から受ける反力(=粉粒体が受ける
圧縮荷重)に対応している。従って、これを測定するこ
とにより粉粒体に加えられる圧縮荷重を直接知ることが
可能となる。
【0040】なお、歪みセンサ51には、通常市販され
ている、例えば接着式の金属歪みゲージが使用される。
この金属歪みセンサは、ニッケル銅や銅コンスタンタン
などの銅合金でできた箔から構成されており、歪み変化
を抵抗値の変化として検出できるようになっている。ま
た、歪みセンサ51の貼着位置は、装置の構造解析結果
や実負荷試験により、最も歪みが発生する場所を特定し
決定する。例えば、実験的には、実際の装置においてま
ず一定の圧縮荷重を与え、そのときの歪み値を歪みセン
サの指示計により読み取る。そして、圧縮荷重と歪み値
との関係をグラフ化し、歪み値から圧縮荷重を算出する
ときの係数をグラフより読み取ることにより達成され
る。
【0041】図8は、本発明による制御方法を実施する
ためのシステム構成を示す説明図である。当該乾式造粒
装置においては、歪みセンサ51と指示・調節計81、
シーケンサ82とを備えた制御装置によって粉粒体が受
ける圧縮荷重が算出され、それに基づきスクリュー23
や圧縮ローラ38a, 38bの回転数がフィードバック
制御される。
【0042】ここでは、歪みセンサ51にて検出された
フレーム42の歪みはまず、指示・調節計81に送られ
る。指示・調節計81では、送られてきた歪み値から粉
粒体が受ける圧縮荷重が算出され、この圧縮荷重と予め
設定された諸値とが比較される。この比較結果はシーケ
ンサ82に送られ、操作パネル83により設定された所
定の制御フローに従ってスクリュー23等の最適な運転
形態が決定される。そして、シーケンサ82からスクリ
ュー23等に対する制御信号が出力され、スクリュー2
3等の回転数が制御される。
【0043】図9は、指示・調節計81およびシーケン
サ82における制御ブロック図である。この場合、指示
・調節計81およびシーケンサ82は、マイクロコンピ
ュータを内蔵した装置である。そして、指示・調節計8
1は、圧縮荷重算出手段91、圧縮荷重比較手段92の
各機能手段と、ROM94、RAM95、表示部97お
よび入力部98とを備えた構成となっている。また、シ
ーケンサ82は、圧縮荷重制御手段93とタイマ96、
ROM99とを備えた構成となっている。
【0044】指示・調節計81では、歪みセンサ51か
ら歪み値が送られて来ると、まず圧縮荷重算出手段91
により、その歪み値に基づき粉粒体が受ける圧縮荷重が
算出される。圧縮荷重が算出されると、その値は圧縮荷
重比較手段92に送られ、ROM94に格納されている
所定の閾値と比較される。また、圧縮荷重データは、時
々刻々RAM95に格納される。そして、圧縮荷重デー
タおよび圧縮荷重と閾値との比較の結果は、シーケンサ
82の圧縮荷重制御手段93に送られる。
【0045】圧縮荷重制御手段93では、送られてきた
圧縮荷重データや比較結果に基づき、スクリュー23や
圧縮ローラ38a, 38bの運転形態を決定する。そし
て、圧縮荷重制御手段93は、スクリュー23等を決定
した運転形態に制御すべくスクリュー駆動用インバータ
84や圧縮ローラ駆動用インバータ85(以下、インバ
ータ84, 85と略記する)に制御信号を送出する。
【0046】これを受けたインバータ84, 85は、ス
クリュー駆動用モータ86や圧縮ローラ駆動用モータ8
7を制御する。これにより、スクリュー23や圧縮ロー
ラ38a, 38bの回転数が、歪みセンサ51に基づい
て決定された値に制御される。すなわち、当該乾式造粒
装置では、粉粒体が受ける圧縮荷重が歪みセンサ51に
よって直接検出され、その値に基づきスクリュー23や
圧縮ローラ38a, 38bが最適制御される。従って、
最適な処理条件で安定的に粉粒体を成形することがで
き、成形品の品質の安定化を図ることが可能となる。
【0047】一方、圧縮ローラ駆動用モータ48は、昇
降機構56により粉粒体処理室70内に昇降自在に設け
られたモーターベース57の上に載置されている。図1
0は、この昇降機構56の構成を示す説明図である。こ
こで、モーターベース57は図2(b)に示したように
可動壁46と固定されている。可動壁46には、投入ホ
ッパ19、脱気ジャケット25、密閉部材36が一体的
に連結された圧縮ローラ機構16が固設されている。従
って、モーターベース57の昇降に伴って、圧縮ローラ
機構18等が一体となって粉粒体処理室70内を昇降す
るようになっている。
【0048】モーターベース57を上下させる昇降機構
56は、図10に示すように、ハウジング本体1の両内
側面に固設されたガイド58, 58と、油圧シリンダ5
9、そしてこの油圧シリンダ59によってガイド58上
を昇降するスライダー60とから構成されている。従っ
て、油圧シリンダ59を作動させると、モーターベース
57が上下し、可動壁46に設置された圧縮ローラ機構
18や投入ホッパ19が粉粒体処理室70内にて昇降す
ることになる。なお、図2(b)には、投入ホッパ19
の昇降状態が示されており、投入ホッパ19は実線と一
点鎖線で示された位置との間を移動できるようになって
いる。
【0049】このため、当該乾式造粒装置では、スクリ
ュー23の端部と圧縮ローラ38a, 38bとの間の距
離を適宜変更できることになる。従って、例えば圧縮ロ
ーラ38a, 38bの手前でスクリュー23の供給力に
よって凝集してしまうような粉粒体の場合、両者の間の
距離を大きく採りその凝集を未然に防止することができ
る。従来、この凝集防止のためには、スクリュー23の
長さを変えることによって対応しており、長さの異なる
スクリューを多数準備し、これを粉粒体の種類が変わる
毎に適宜交換していた。しかしながら、本発明による乾
式造粒装置では、スクリュー23を固定し投入ホッパ1
9等を可動にしたことにより、1本のスクリューで広範
囲の粉粒体に適応でき、スクリュー交換作業やスクリュ
ーの種類を減らすことが可能となる。
【0050】また、粉粒体圧送手段20のスクリュー2
3が、ハウジング本体1上に固定されているため、スク
リュー23と投入ホッパ19との位置関係は図2(b)
に示されているように適宜変更し得る。すなわち、スク
リュー23が脱気バレル24内に進入する長さを適宜調
節でき、粉粒体圧送手段20によって粉粒体を送給する
距離を変更できる。従って、スクリュー23による圧縮
状態を粉粒体の種類によって適宜変更することが可能で
あり、この場合もまた、スクリュー23を粉粒体の種類
毎に準備する必要がなくなる。
【0051】さらに、粉粒体処理室70内には、粉粒体
処理室70の内部や投入ホッパ19、圧縮ローラ機構1
8を洗浄するための洗浄装置73が設けられている。こ
の洗浄装置73は、投入ホッパ19の内周面円周上に適
宜間隔を置いて配設され投入ホッパ19の内面に向かっ
て洗浄液を噴射する洗浄ノズル61と、粉粒体処理室7
0の内壁面の適宜個所に配設された洗浄ノズル62とか
ら構成される。この場合、洗浄ノズル62は粉粒体処理
室70内に上下方向に延在して設けられた洗浄管63に
取り付けられており、この洗浄管63と洗浄ノズル61
は、図示しない洗浄液供給ポンプと接続されている。ま
た、粉粒体処理室70の底部には、洗浄後の処理液を排
出するドレン管64が設けられている。
【0052】この場合、粉粒体処理室70内は、洗浄時
に洗浄液が外部に漏れ出さないように水密状態となって
いる。従って、圧縮ローラ機構18と圧縮ローラ駆動用
モータ48を設置すべく隔壁2にあけられた開口部2a
には、その縁部にシール部材65が貼着されている。そ
して、可動壁46を、このシール部材65に気密に摺接
して動くように取り付けることにより、粉粒体処理室7
0側と駆動室4とが水密密閉状態を保持するようになっ
ている。
【0053】なお、粉粒体処理室70の前面部には、ハ
ウジング本体1に対して開閉自在な扉66が設けられて
おり、この扉66には、粉粒体処理室70内を外部から
見ることができるように透明窓67がはめ込まれてい
る。また、ハウジング本体1は床面Gとの間に防振台6
8が介装され、乾式造粒機を防振支持している。
【0054】次に、このような構成を有する乾式造粒機
における造粒作業について説明する。当該乾式造粒装置
ではまず、粉粒体貯蔵槽5からホース71を介して投入
ホッパ19に原料粉粒体を真空輸送する。この供給ホッ
パ8に送られる粉粒体は、比容積の高い粉粒体で、嵩密
度の高いものである。
【0055】投入ホッパ19は、上昇位置においては、
その頂部の環状パッキング30がハウジング本体1の天
板裏面に当接密着するようなっている。投入ホッパ19
への粉粒体の供給は、投入ホッパ19を下降されて行わ
れ、その後、投入ホッパ19を上昇させ、投入ホッパ1
9内を密閉した状態で保持する。従って、投入ホッパ1
9内に供給された粉粒体は、投入ホッパ19の外部に飛
散或いは漏出することなく投入ホッパ19内に貯留され
る。なお、投入ホッパ19は、昇降機構56によって、
その頂部がハウジング本体1の裏面に当接する位置から
下方に離れた位置まで昇降可能に取り付けられているた
め、投入ホッパ19を下げてその上部にあいた間隙から
人手によって異なる種類の粉粒体などを投入することも
可能である。
【0056】次いで、投入ホッパ19内の粉粒体は、粉
粒体搬送手段17を介して圧縮ローラ機構18に送られ
る。すなわち、粉粒体圧送手段20のスクリュー23に
よって投入ホッパ19から下方に送られる。このとき、
スクリュー23の回転と共にスクレーパー28も回転
し、投入ホッパ19内の粉粒体は自重とスクリュー23
の回転によって下方の搬送管69に送られる。
【0057】搬送管69は、投入ホッパ19の短管部2
9と連通しており、粉粒体は短管部29を介して搬送管
69の脱気バレル24内に送られる。この場合、脱気バ
レル24は通気性のある部材によって形成されており、
その周囲には、図示しない真空ポンプに接続された脱気
ジャケット25が配されている。また、その下部には、
密閉部材36および圧縮ローラ機構18が配されてい
る。従って、脱気バレル24内の粉粒体は、その流れが
密閉部材36および圧縮ローラ機構18によって一時貯
留され絞られるような状態で、負圧下においてスクリュ
ー23によって圧送されることになる。このため、粉粒
体は脱気バレル24において圧縮され、その内部の空気
が脱気される。そして、粉粒体に含まれていた空気は、
脱気バレル24の微孔より脱気室35を通り、脱気ジャ
ケット25の脱気口26から強制的に真空引きされる。
【0058】粉粒体圧送手段20によって圧送された粉
粒体は、圧縮ローラ38a, 38b間に形成された粉粒
体導入圧縮部50に供給される。圧縮ローラ38a, 3
8bは、互いに噛合するように内向き方向に回転してお
り、粉粒体はその間に挟み込まれて送り出され高密度に
圧縮される。このとき、圧縮ローラ機構18のサイドシ
ール37は粉粒体圧送手段20による粉粒体の圧縮荷重
で密閉部材36の蟻溝36c内にて微少に摺動し、圧縮
ローラ38a, 38bの両側面とサイドシール37間に
約0. 1〜0. 3mmの間隙72を形成する。そして、こ
の約0. 1〜0. 3mmの間隙72に粉粒体が入り込み、
粉粒体自体にて圧縮ローラ38a, 38bの両側面とサ
イドシール37の間に架橋を形成する。これにより、圧
縮ローラ38a, 38bから外部へ粉粒体が漏出するの
を防止することが可能となる。また、圧縮ローラ38
a, 38bとサイドシール37が接触することがないた
め、サイドシール37または圧縮ローラ38a, 38b
の摩耗粉が粉粒体内に混入することもない。さらに、圧
縮ローラ38a, 38bとサイドシール37の双方に摩
擦による熱も発生せず、製品品質を安定させることがで
きる。
【0059】また、圧縮ローラ38a, 38bが粉粒体
の圧縮荷重による反力を受けると、その力が圧縮ローラ
支持軸39a, 39b、軸受43a〜43dを介してフ
レーム41, 42に伝達され、この力によりフレーム4
2に歪みが生じる。当該乾式造粒装置では、前述のよう
に、フレーム42に歪みセンサ51を貼着し、粉粒体が
受ける圧縮荷重を検出し、その値に応じてスクリュー2
3や圧縮ローラ38a, 38bをフィードバック制御し
ている。
【0060】図11〜図13は、粉粒体圧縮成形時にお
けるスクリュー23および圧縮ローラ38a, 38bの
制御手順を示すフローチャート、図14は本発明の制御
方法による制御形態を示すタイムチャートである。本実
施の形態の造粒装置においては、これらの制御は指示・
調節計81およびシーケンサ82にて実行される。
【0061】まず、装置が起動されると、図11に示し
たように、ステップS1, S2にてスクリュー23と圧
縮ローラ38a, 38bの回転数が設定される。この回
転数は基準回転数として操作パネル83から設定され、
圧縮荷重制御手段93は、装置起動と共にその値を取り
込んででインバータ84, 85に制御信号を発する。ま
た、これらが設定された後、ステップS3に進み、後述
する基準荷重値や第1上限荷重H1 値等の所定値が指示
・調節計81に設定される。なお、これらの値は、指示
・調節計81の入力部98から設定されるが、予めRO
M94にデータを格納しておき、入力部98からの指示
に基づきそれを選択、設定するようにしても良い。
【0062】ステップS1〜S3にて諸値が設定された
後、ステップS4に進み圧縮ローラ38a, 38bが駆
動され、続いてステップS5にてスクリュー23が駆動
される。そして、ステップS6に進み、歪みセンサ51
の検出値に基づくフィードバック制御が開始される。
【0063】フィードバック制御が開始されると、ステ
ップS7にて、圧縮荷重算出手段91により歪みセンサ
51の出力が読み込まれる。その後、ステップS8に進
み、圧縮荷重算出手段91により、読み込んだ歪み値か
ら粉粒体に加えられる圧縮荷重が算出される。ここで、
ROM94には、歪み値と圧縮荷重との関係が示された
テーブルが格納されている。このテーブルは、予め実験
等によって求めたデータによって構成され、圧縮荷重算
出手段91は、このテーブルから補間計算付で圧縮荷重
を算出する。圧縮荷重が算出されるとその値は表示部9
7に表示され、さらにステップS9に進む。
【0064】ステップS9では造粒処理が終了したか否
かが判定され、処理が終了していない場合にはステップ
S10に進む。そして、ステップS10にて、圧縮荷重
比較手段92によって算出した圧縮荷重が基準荷重範囲
内であるかどうかが判断される。
【0065】この基準荷重は、図14に示したように所
定の幅を持った荷重領域として入力部98から設定され
る。なお、この場合も基準荷重を予めROM94にデー
タを格納しておき、入力部98からの指示、あるいは自
動的にそれを選択、設定するようにしても良い。この基
準荷重には、圧縮荷重がその範囲内にある場合には、所
望の品質の製品が成形されるようその上限および下限が
設定されている。すなわち、その上限値として第1上限
荷重H1 が、また、下限値として第1下限荷重L1 が設
定されている。さらに、基準荷重範囲外には、異物混入
や原料の終了等を判別するため、第1上限荷重H1 より
も高い値の第2上限荷重H2 と、第1下限荷重L1 より
も低い値の第2下限荷重L2 が設定されている。
【0066】ここで、図14に示したように、造粒処理
が開始されると粉粒体の受ける圧縮荷重は徐々に増加す
る。そして、スクリュー23と圧縮ローラ38a, 38
bが基準回転数に達すると、圧縮荷重が基準荷重範囲の
ほぼ中心値を示すようになる。このとき粉粒体の圧縮荷
重が基準荷重範囲内である場合には、ステップS10か
らステップS9に戻り、その回転数を維持するよう制御
が行われる。従って、図14における線図Xのように、
圧縮荷重が基準荷重範囲内を推移する場合には、ステッ
プS9, 10を繰り返しつつ造粒処理が進行する。その
後、造粒処理が終了したときには図12のフローに進
み、ステップS11にてフィードバック制御が停止され
る。そして、ステップS12にてスクリュー23が、ま
た、ステップS13にて圧縮ローラ38a, 38bが停
止され、ルーチンを抜ける。
【0067】一方、図14における線図Y, Zのよう
に、原料の減少や投入ホッパ19内に新たに原料を投入
したことなどにより、原料増減に伴う自重変化により圧
縮荷重が変動し、それが基準範囲外となった場合には、
図13のフロー進む。すなわち、ステップS14にて圧
縮荷重がまず第1下限荷重L1 に至ったか否かが判定さ
れ、例えば図14の線図Yにおけるy1 部のように、圧
縮荷重が第1下限荷重L1 を下回った場合には、ステッ
プS15に進んで第2下限荷重L2 との比較が行われ
る。この際、第2下限荷重L2 をも下回っている場合に
は、原料の終了と見なしステップS16へ進んで装置を
全停止させる。
【0068】ステップS15にて、第2下限荷重L2
下回っていないと判断された場合には、その旨の信号が
圧縮荷重制御手段93に送られ、ステップS17にてタ
イマ96が作動し所定の監視時間T(0〜9999秒に
て任意設定可能)が計測される。そして、ステップS1
8にて、この監視時間T中に圧縮荷重が第1下限荷重L
1 を下回った時間の総和TSLが計時される。
【0069】監視時間Tが終了するとステップS19に
進み、最初に第1下限荷重L1 を下回った時点(図14
におけるt2 )から監視時間T内に圧縮荷重が第1下限
荷重L1 を下回った割合(TSL/T:0〜99%)が算
出され、それが判定閾値(例えば、50%)を超えてい
るか否かが判定される。このとき判定閾値を超えている
場合には、粉粒体供給量が少ないと判定しステップS2
0に進み、スクリュー23の回転数を増加させ図11の
ステップS7に戻る。また、超えていない場合には、ま
だ粉粒体供給量を増強する程ではないと判定しステップ
S7に戻る。
【0070】次に、ステップS14にて第1下限荷重L
1 を下回っていないと判断された場合には、ステップS
21に進む。この場合、例えば図14の線図Zにおける
1,z2 部のように、圧縮荷重が第1上限荷重H1 を上
回った場合には、ステップS22に進んで第2上限荷重
2 との比較が行われる。この際、第2上限荷重H2
も上回っている場合には、異物混入などの異常事態と見
なしステップS23へ進んで装置を全停止させる。
【0071】ステップS22にて第2上限荷重H2 は上
回っていないと判断された場合には、その旨の信号が圧
縮荷重制御手段93に送られ、ステップS24にてタイ
マ96が作動し所定の監視時間T(0〜9999秒にて
任意設定可能)が計測される。そして、ステップS25
にて、この監視時間T中に圧縮荷重が第1上限荷重H1
を上回った時間の総和TSHが計時される。
【0072】監視時間Tが終了するとステップS26に
進み、最初に第1上限荷重H1 を上回った時点(図14
におけるt1,t3 )から監視時間T内に圧縮荷重が第1
上限荷重H1 を上回った割合(TSH/T:0〜99%)
が算出され、それが判定閾値(例えば、50%)を超え
ているか否かが判定される。この場合、図14のz1
のように割合(TSH/T)が判定閾値を超えてない場合
には、まだ粉粒体供給量を減少させる程ではないと判定
しステップS7に戻る。一方、図14のz2 部のように
割合(TSH/T)が判定閾値を超えている場合には、粉
粒体供給量が多過ぎると判定してステップS27に進
み、スクリュー23の回転数を減少させ図11のステッ
プS7に戻る。
【0073】このように当該造粒装置では、圧縮ローラ
38a, 38b間のクリアランスを一定に保持すると共
に、粉粒体に加えられる圧縮荷重を歪みセンサ51にて
直接的に検出してスクリュー23や圧縮ローラ38a,
38bの回転数をフィードバック制御する。このため、
粉粒体が受ける圧縮荷重をより正確に把握して運転条件
を調整することができ、粉粒体への加圧力をよりきめ細
かく制御することが可能となる。従って、最適な処理条
件で粉粒体を成形することができ、加工時における圧縮
荷重が安定し、好適な顆粒粒度分布の圧縮成形物を得る
ことが可能となる。
【0074】また、投入ホッパ19内の粉粒体増減に伴
う圧縮荷重の変動にもより迅速かつ正確に対応でき、一
定条件下での装置の連続運転が可能となる。従って、乾
式造粒装置における作業効率の改善を図ることができ、
生産コストを削減することも可能となる。
【0075】さらに、歪みセンサ51により圧縮荷重を
測定する構成であるため、従来の油圧シリンダ付装置等
に比して、装置構成が簡単となり、洗浄性、メンテナン
ス性の向上が図られる。安価に装置を構成することが可
能である。加えて、大きな改造を施すことなく現存の装
置への適用も可能である。
【0076】なお、圧縮ローラ38a, 38bから得ら
れたフレーク状の圧縮成形物は下方の図示しない剪断装
置および整粒装置などに供給され顆粒状製品に加工され
る。
【0077】一方、粉粒体処理室70は、所望の顆粒状
製品の造粒工程が終了した後、洗浄装置73を用いて洗
浄される。この場合、当該乾式造粒装置ではまず、投入
ホッパ19は、昇降機構56によって、その頂部がハウ
ジング本体1の裏面に当接した状態の上限位置まで上昇
させた状態で洗浄を行う。このとき、粉粒体処理室70
は密封状態にあり、その状態で洗浄ノズル61によって
投入ホッパ19の内面、脱気バレル24、密閉部材36
および圧縮ローラ機構18のサイドシール37、そして
圧縮ローラ機構18の圧縮ローラ38a, 38bを洗浄
する。次に、昇降機構56によって、投入ホッパ19、
脱気ジャケット25、密閉部材36および圧縮ローラ機
構18を下降させ、洗浄ノズル62によってそれらを外
側から洗浄すると共に、粉粒体処理室70の内側を洗浄
する。このように、本発明による乾式造粒装置では、従
来の装置のように各構成部品を分解して洗浄する必要が
なく、そのために要していた工数を大幅に削減すること
が可能である。
【0078】なお、脱気バレル24と脱気ジャケット2
5は、粉粒体の種類によって、長さ寸法や微孔の目の粗
さ等が異なるものと適宜交換することができる。そし
て、この脱気バレル24および脱気ジャケット25の交
換作業は次のように行われる。すなわち、まず、昇降機
構56によって投入ホッパ19を下降させてスクリュー
23が脱気バレル24から退去させる。次に、短管部2
9の接合フランジ29aと脱気バレル24の接合フラン
ジ32を結合するクランプ34を外す。また、接合フラ
ンジ33の透孔33aを介してフレーム41, 42にね
じ込まれた長ねじを弛め、透孔33aから抜き取る。こ
の状態で脱気バレル24ともども脱気ジャケット25を
抜き取る。そして、仕様の異なる脱気バレルと脱気ジャ
ケットを接合フランジ29a下部に配置し、長ねじおよ
びクランプ34を用いて投入ホッパ19と密閉部材36
の間に装着する。その後、長ねじをフレーム41, 42
にねじ込み固定し、脱気バレル24と脱気ジャケット2
5の交換作業を終了する。
【0079】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0080】たとえば、前述の実施の形態では、フレー
ム42の歪みに基づいてスクリュー23の回転数を制御
する場合を示したが、図11〜図13と同様の手順で圧
縮ローラ38a, 38bをフィードバック制御しても良
い。また、スクリュー23と圧縮ローラ38a, 38b
の両方をフィードバック制御することも可能である。
【0081】さらに、前述の乾式造粒装置では、歪みセ
ンサ51をフレーム42に設けているがフレーム41に
設けても良いのは言うまでもない。また、歪みセンサ5
1を両フレーム41, 42に設けて、各データの平均値
を用いるなどしても良い。
【0082】加えて、前述の実施の形態では、圧縮荷重
が監視時間T中に第1上下限荷重H1,L1 を超えた時間
の総和TSL, TSHと監視時間との比(割合)を判定閾値
と比較しているが、監視時間T中に第1上下限荷重H1,
1 を超えた回数を所定の閾値と比較するようにしても
良い。
【0083】また、前述の場合、歪み値から圧縮荷重を
算出して圧縮ローラ等の制御を行っているが、歪み値を
直接用いて圧縮ローラ等の制御を行うことも可能であ
る。
【0084】なお、本発明が適用される乾式造粒装置の
構成は前述のものには限定されず、本発明の制御方法お
よび制御装置は、圧縮ローラの間に粉粒体が供給されて
圧縮成形される形式の粉粒体処理装置全般に適用し得
る。
【0085】
【発明の効果】このように本発明による乾式造粒装置の
制御方法および装置では、圧縮ローラ間の粉粒体に加え
られる圧縮荷重を歪みセンサにて直接検出し、これに基
づいてスクリューや圧縮ローラの回転数をフィードバッ
ク制御する。このため、粉粒体が受ける圧縮荷重をより
正確に把握して運転条件を調整することができ、粉粒体
が受ける圧縮荷重をよりきめ細かく制御することが可能
となる。従って、最適な処理条件で粉粒体を成形するこ
とができ、加工時における圧縮荷重が安定し、製品品質
の安定化を図ることが可能となる。
【0086】また、粉粒体増減に伴う圧縮荷重の変動に
も迅速かつ正確に対応できるため、一定条件下での装置
の連続運転が可能となり、作業効率の改善を図ることが
可能となる。さらに、ローラ間距離の制御等を行うよう
な従来の乾式造粒装置等に比して装置構成が簡略化され
るため、洗浄性、メンテナンス性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である制御方法が適用さ
れる乾式造粒装置の一例を示す説明図であり、(a)は
その正面図、(b)は側面図である。
【図2】図1の乾式造粒装置の粉粒体処理室内の構成を
示す説明図であり、(a)はその正面図、(b)は側面
図である。
【図3】図1の乾式造粒装置の平面図である。
【図4】図1の乾式造粒装置における粉粒体搬送手段の
構成を示す説明図である。
【図5】図1の乾式造粒装置における密閉部材の構成を
示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)は正面
図、(c)は底面図である。
【図6】図1の乾式造粒装置における圧縮ローラ機構の
構成を示す説明図である。
【図7】図1の乾式造粒装置におけるサイドシールの構
成を示す説明図である。
【図8】本発明による制御方法を実施するためのシステ
ム構成を示す説明図である。
【図9】指示・調節計およびシーケンサの制御ブロック
図である。
【図10】図1の乾式造粒装置における昇降機構の構成
を示す説明図である。
【図11】粉粒体圧縮成形時におけるスクリューおよび
圧縮ローラの制御手順を示すフローチャートである。
【図12】粉粒体圧縮成形時におけるスクリューおよび
圧縮ローラの制御手順を示すフローチャートである。
【図13】粉粒体圧縮成形時におけるスクリューおよび
圧縮ローラの制御手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の制御方法による制御形態を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 ハウジング本体 2 隔壁 2a 開口部 4 駆動室 5 粉粒体貯蔵槽 8 供給ホッパ 16 圧縮ローラ機構 17 粉粒体搬送手段 18 圧縮ローラ機構 19 投入ホッパ 19a 内周面 20 粉粒体圧送手段 21 モータ 22 ウオームギヤ機構 23 スクリューフィーダ 24 脱気バレル 24a フランジ部 25 脱気ジャケット 26 脱気口 27 把手 28 スクレーパー 29 短管部 29a 接合フランジ 30 環状パッキング 31 鍔部 32 接合フランジ 33 接合フランジ 33a 透孔 34 クランプ 35 脱気室 36 密閉部材 36a 凸部 36b 貫通孔 36c 蟻溝 36d 逃げ部 36e 透孔 36f 把手部 37 サイドシール 37a 凸部 37b 先細部 38a 圧縮ローラ 38b 圧縮ローラ 39a 圧縮ローラ支持軸 39b 圧縮ローラ支持軸 40 ねじ孔 41 フレームブロック 42 フレームブロック 43a〜43d 軸受 45 タイロッド 46 可動壁 47a 等速ギヤ 48 圧縮ローラ駆動用モータ 49 カップリング 50 粉粒体導入圧縮部 51 歪みセンサ 56 昇降機構 57 モーターベース 58 ガイド 59 油圧シリンダ 60 スライダー 61 洗浄ノズル 62 洗浄ノズル 63 洗浄管 64 ドレン管 65 シール部材 66 扉 67 透明窓 68 防振台 69 搬送管 70 粉粒体処理室 71 ホース 72 間隙 73 洗浄装置 81 指示・調節計 82 シーケンサ 83 操作パネル 84 スクリュー駆動用インバータ 85 圧縮ローラ駆動用インバータ 86 スクリュー駆動用モータ 87 圧縮ローラ駆動用モータ 91 圧縮荷重算出手段 92 圧縮荷重比較手段 93 圧縮荷重制御手段 94 ROM 95 RAM 96 タイマ 97 表示部 98 入力部 99 ROM G 床面 H1 第1上限荷重 H2 第2上限荷重 L1 第1下限荷重 L2 第2下限荷重 T 監視時間 TSH 第1上限荷重H1 を超えた時間の総和 TSL 第1下限荷重L1 を超えた時間の総和
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯部 重実 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内 Fターム(参考) 4G004 MA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された一対の圧縮ローラを備え、前
    記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物を
    形成する乾式造粒装置の制御方法であって、 前記圧縮ローラを支持する圧縮ローラ支持部に生じる歪
    みを測定し、前記歪み値に基づいて、前記粉粒体の供給
    量または前記圧縮ローラの回転数の何れか一方または両
    方を制御することを特徴とする乾式造粒装置の制御方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記歪み値が一定となるように前記粉粒体の
    供給量または前記圧縮ローラの回転数の何れか一方また
    は両方をフィードバック制御することを特徴とする乾式
    造粒装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記歪み値から前記粉粒体が受ける圧縮荷重
    を算出し、前記圧縮荷重について予め基準荷重を設定
    し、前記圧縮荷重が前記基準荷重に至るまで前記粉粒体
    の供給量を増加させ、前記圧縮荷重が前記基準荷重に到
    達した時、その時点における前記粉粒体の供給量を算出
    してその供給量を維持することを特徴とする乾式造粒装
    置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記歪み値から前記粉粒体が受ける圧縮荷重
    を算出し、前記圧縮荷重について予め基準荷重を設定
    し、前記圧縮荷重が前記基準荷重に至るまで前記圧縮ロ
    ーラの回転数を増加させ、前記圧縮荷重が前記基準荷重
    に到達した時、その時点における前記圧縮ローラの回転
    数を算出してその回転数を維持することを特徴とする乾
    式造粒装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記圧縮荷重について予め第1上限荷重およ
    び第1下限荷重を設定し、前記圧縮荷重が前記第1上限
    荷重または前記第1下限荷重に到達した場合は、それ以
    後に前記圧縮荷重が所定監視時間内に前記第1上限荷重
    を超えた割合または前記第1下限荷重を下回った割合を
    算出し、前記割合が予め設定した閾値を超えた場合に、
    前記粉粒体の供給量を変化させることを特徴とする乾式
    造粒装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記圧縮荷重について予め第1上限荷重およ
    び第1下限荷重を設定し、前記圧縮荷重が前記第1上限
    荷重または前記第1下限荷重に到達した場合は、それ以
    後に前記圧縮荷重が所定監視時間内に前記第1上限荷重
    を超えた割合または前記第1下限荷重を下回った割合を
    算出し、前記割合が予め設定した閾値を超えた場合に、
    前記圧縮ローラの回転数を変化させることを特徴とする
    乾式造粒装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記圧縮荷重について予め前記第1上限荷重
    よりも大きい第2上限荷重および前記第1下限荷重より
    も小さい第2下限荷重を設定し、前記圧縮荷重が前記第
    2上限荷重または前記第2下限荷重に到達した場合は、
    前記粉粒体の供給を停止させることを特徴とする乾式造
    粒装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の乾式造粒装置の制御方法
    において、前記圧縮荷重について予め前記第1上限荷重
    よりも大きい第2上限荷重および前記第1下限荷重より
    も小さい第2下限荷重を設定し、前記圧縮荷重が第2上
    限荷重または第2下限荷重に到達した場合は、前記圧縮
    ローラの回転を停止させることを特徴とする乾式造粒装
    置の制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項に記載の乾式
    造粒装置の制御方法において、前記粉粒体はスクリュー
    フィーダによって前記圧縮ローラの間に供給され、前記
    粉粒体の供給量は、前記スクリューフィーダの回転数を
    調整することによって制御されることを特徴とする乾式
    造粒装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 並設された一対の圧縮ローラを備え、
    前記圧縮ローラの間に粉粒体を供給してその圧縮成形物
    を形成する乾式造粒装置の制御装置であって、 前記圧縮ローラを支持する圧縮ローラ支持部に生じる歪
    みを測定する歪み検出手段と、 前記歪み検出手段によって検出された歪み値に基づい
    て、前記粉粒体が受ける圧縮荷重を算出する圧縮荷重算
    出手段と、 前記算出された圧縮荷重に基づいて、前記粉粒体の供給
    量または前記圧縮ローラの回転数の何れか一方または両
    方を制御する圧縮荷重制御手段とを有することを特徴と
    する乾式造粒装置の制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記圧縮荷重制御手段は、前記歪み値が
    一定となるように前記粉粒体の供給量または前記圧縮ロ
    ーラの回転数の何れか一方または両方をフィードバック
    制御することを特徴とする乾式造粒装置の制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記圧縮荷重について予め設定された基
    準荷重を格納した記憶手段をさらに有し、前記圧縮荷重
    制御手段は、前記圧縮荷重が前記基準荷重に至るまで前
    記粉粒体の供給量を増加させ、前記圧縮荷重が前記基準
    荷重に到達した時、その時点における前記粉粒体の供給
    量を算出してその供給量を維持することを特徴とする乾
    式造粒装置の制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記圧縮荷重について予め設定された基
    準荷重を格納した記憶手段をさらに有し、前記圧縮荷重
    制御手段は、前記圧縮荷重が前記基準荷重に至るまで前
    記圧縮ローラの回転数を増加させ、前記圧縮荷重が前記
    基準荷重に到達した時、その時点における前記圧縮ロー
    ラの回転数を算出してその回転数を維持することを特徴
    とする乾式造粒装置の制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記記憶手段には、前記圧縮荷重につい
    て予め設定された第1上限荷重および第1下限荷重がさ
    らに格納され、前記圧縮荷重制御手段は、前記圧縮荷重
    が前記第1上限荷重または前記第1下限荷重に到達した
    場合は、それ以後に前記圧縮荷重が所定監視時間内に前
    記第1上限荷重を超えた割合または前記第1下限荷重を
    下回った割合を算出し、前記割合が予め設定した閾値を
    超えた場合に、前記粉粒体の供給量を変化させることを
    特徴とする乾式造粒装置の制御装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記記憶手段には、前記圧縮荷重につい
    て予め設定された第1上限荷重および第1下限荷重がさ
    らに格納され、前記圧縮荷重制御手段は、前記圧縮荷重
    が前記第1上限荷重または前記第1下限荷重に到達した
    場合は、それ以後に前記圧縮荷重が所定監視時間内に前
    記第1上限荷重を超えた割合または前記第1下限荷重を
    下回った割合を算出し、前記割合が予め設定した閾値を
    超えた場合に、前記圧縮ローラの回転数を変化させるこ
    とを特徴とする乾式造粒装置の制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記記憶手段には、前記圧縮荷重につい
    て予め設定された前記第1上限荷重よりも大きい第2上
    限荷重および前記第1下限荷重よりも小さい第2下限荷
    重がさらに格納され、前記圧縮荷重制御手段は、前記圧
    縮荷重が前記第2上限荷重または前記第2下限荷重に到
    達した場合は、前記粉粒体の供給を停止させることを特
    徴とする乾式造粒装置の制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の乾式造粒装置の制御
    装置において、前記記憶手段には、前記圧縮荷重につい
    て予め設定された前記第1上限荷重よりも大きい第2上
    限荷重および前記第1下限荷重よりも小さい第2下限荷
    重がさらに格納され、前記圧縮荷重制御手段は、前記圧
    縮荷重が第2上限荷重または第2下限荷重に到達した場
    合は、前記圧縮ローラの回転を停止させることを特徴と
    する乾式造粒装置の制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項10〜17の何れか1項に記載
    の乾式造粒装置の制御装置において、前記粉粒体はスク
    リューフィーダによって前記圧縮ローラの間に供給さ
    れ、前記圧縮荷重制御手段は、前記スクリューフィーダ
    の回転数を調整することによって前記粉粒体の供給量を
    制御することを特徴とする乾式造粒装置の制御装置。
JP23916799A 1999-08-26 1999-08-26 乾式造粒装置の制御方法および制御装置 Withdrawn JP2001062280A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23916799A JP2001062280A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 乾式造粒装置の制御方法および制御装置
PCT/JP2000/005303 WO2001015798A1 (fr) 1999-08-26 2000-08-08 Methode de commande d'un dispositif de granulation par voie seche et unite de commande

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23916799A JP2001062280A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 乾式造粒装置の制御方法および制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001062280A true JP2001062280A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17040737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23916799A Withdrawn JP2001062280A (ja) 1999-08-26 1999-08-26 乾式造粒装置の制御方法および制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2001062280A (ja)
WO (1) WO2001015798A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010060617A2 (en) * 2008-11-25 2010-06-03 Kerry Biomass Technology Limited A pellet forming system
JP2013029323A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Fuji Electric Co Ltd 医薬品製造制御装置、医薬品製造制御方法、医薬品製造制御プログラム、医薬品製造システム
CN104474971A (zh) * 2014-12-12 2015-04-01 溧阳市正翔精密机械有限公司 一种制粒机
US9162412B2 (en) 2012-11-27 2015-10-20 Furukawa Industrial Machinery Systems Co., Ltd. Briquetting machine control device
JP2017000955A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 フロイント・ターボ株式会社 乾式造粒機
EP3165356A1 (de) * 2015-11-04 2017-05-10 Maschinenfabrik Bernard Krone GmbH & Co. KG Vorrichtung zum kompaktieren von faserigem halmgut
US10899099B2 (en) 2014-10-23 2021-01-26 Furukawa Industrial Machinery Systems Co., Ltd. Device and method for evaluating operating conditions of briquetting machine, briquetting machine, method for manufacturing briquette, control device of briquetting machine, control method of briquetting machine, and program

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104437251B (zh) * 2014-12-12 2016-09-14 溧阳市正翔精密机械有限公司 环模制粒机
CN104474973B (zh) * 2014-12-12 2016-09-14 溧阳市正翔精密机械有限公司 制粒机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54126674A (en) * 1978-03-22 1979-10-02 Kubota Ltd Automatic controller for granulator
JPS58128136A (ja) * 1982-01-27 1983-07-30 Hitachi Ltd 造粒機の制御方法
JPS58216731A (ja) * 1982-06-11 1983-12-16 Hitachi Ltd 造粒機の制御方法
JPS60248226A (ja) * 1984-05-22 1985-12-07 Kikusui Seisakusho:Kk 回転式粉末圧縮成形機における成形品の重量自動調整方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010060617A2 (en) * 2008-11-25 2010-06-03 Kerry Biomass Technology Limited A pellet forming system
WO2010060617A3 (en) * 2008-11-25 2010-07-29 Kerry Biomass Technology Limited A pellet forming system
EP2383032A1 (en) * 2008-11-25 2011-11-02 Kerry Biomass Technology Limited A pellet forming system
JP2013029323A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Fuji Electric Co Ltd 医薬品製造制御装置、医薬品製造制御方法、医薬品製造制御プログラム、医薬品製造システム
US9162412B2 (en) 2012-11-27 2015-10-20 Furukawa Industrial Machinery Systems Co., Ltd. Briquetting machine control device
US10899099B2 (en) 2014-10-23 2021-01-26 Furukawa Industrial Machinery Systems Co., Ltd. Device and method for evaluating operating conditions of briquetting machine, briquetting machine, method for manufacturing briquette, control device of briquetting machine, control method of briquetting machine, and program
CN104474971A (zh) * 2014-12-12 2015-04-01 溧阳市正翔精密机械有限公司 一种制粒机
JP2017000955A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 フロイント・ターボ株式会社 乾式造粒機
EP3165356A1 (de) * 2015-11-04 2017-05-10 Maschinenfabrik Bernard Krone GmbH & Co. KG Vorrichtung zum kompaktieren von faserigem halmgut

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001015798A1 (fr) 2001-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6513424B1 (en) Device and method for processing powder and granular material
JP2001062280A (ja) 乾式造粒装置の制御方法および制御装置
CA2619818C (en) Automated packing system and method for chromatography columns
US10875217B2 (en) Controller and control method for rotary compression-molding machine
JP5484858B2 (ja) 粉体造粒装置
CN213354901U (zh) 粉料装袋机
US7325890B2 (en) Glove fitting device
CN110603110A (zh) 无箱造模机
CN209080208U (zh) 一种用于化工生产线的小包装设备
JP2001087896A (ja) 粉粒体処理装置
JP2001087897A (ja) 粉粒体処理方法および粉粒体処理装置
CN116750532A (zh) 一种铁氧体粉料输送上料装置及上料方法
EP2241433A2 (en) Powder compression molding machine
CN210999687U (zh) 一种塑胶地板生产用四辊压延装置
CN212352919U (zh) 一种lcd光固化打印机
CN212443148U (zh) 一种结晶器保护渣添加料仓
CN110125415B (zh) 一种棒材重熔直写成型设备及棒材重熔成型方法
CN216335254U (zh) 出料均匀的真空上料机
CN219193864U (zh) 一种送料均匀的塑料膜的印刷上料装置
CN215151165U (zh) 一种基于eps预发机的密度检测设备及eps预发机
CN215396754U (zh) 一种母粒加工用挤塑成型设备
CN112297502A (zh) 一种铜加工废料处理装置
JP4638198B2 (ja) 粉末圧縮成形機
CN219171770U (zh) 一种单人操作压机
RU218693U1 (ru) Герметичный гранулятор для изготовления топливных таблеток

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050704

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070606