JPH067915B2 - 微粉の造粒方法およびその装置 - Google Patents

微粉の造粒方法およびその装置

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JPH067915B2
JPH067915B2 JP1273569A JP27356989A JPH067915B2 JP H067915 B2 JPH067915 B2 JP H067915B2 JP 1273569 A JP1273569 A JP 1273569A JP 27356989 A JP27356989 A JP 27356989A JP H067915 B2 JPH067915 B2 JP H067915B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願発明はかさ密度の小さい乾態の微粉,たとえばタル
クやカーボンブラックの中間処理に係る。
[従来の技術] タルク及びカーボンブラックは合成樹脂のフィラー,塗
料,ゴムなどの他に、タルクは製紙,化粧品,医薬品等
に、カーボンブラックはインキ等にそれぞれ使用されて
いる。この粉体の粒子は微細であるために流動性が悪く
その上に多量の空気を含む低かさ密度体であるから貯
蔵,計量,輸送,投入等において粉塵飛散の問題と共に
取扱いは容易でなかった。
またたとえば農薬の原料粉などは四辺に飛散することは
厳重に防止しなければ重大な事故に繋がる。
かさ密度が小さく飛散し易い微粉を取扱い易いように中
間処理する方法としては、造粒して小さな粒やビード状
に成形することや、物理的にかさ密度そのものを高める
ための直接的な手段がよく使用される。
単なる造粒,成形ならば、粉体を圧縮成形するロール式
圧縮成形機が最も一般的であるが、タルクやカーボンブ
ラックでは、空気を含んでふわふわとした状態なので、
通常のロール式圧縮成形機を用いてもロール間に圧縮に
必要な粉体量を確保できないために、圧縮しても粗粒状
にならずかさ密度を充分増加することができなかった。
したがって特にこのような物質に適合するための技術が
求められ、たとえば特公昭57−51336号公報・第
4図ではカーボンブラックなどの造粒のための水や稀薄
な糖密溶液などの湿潤剤を混入し、ピン型攪拌造粒機で
混合しつつ湿潤剤の沸点以上〜150℃の範囲で外周か
ら蒸気加熱して所望の造粒体を得る技術を示し、また特
開昭61−107936号公報では造粒キャリアを60
0℃〜1300℃で焼成する内容を示している。
一方かさ密度そのものを増大する技術としては、たとえ
ば特開昭62−280301号公報があり、平均粒径1
mm以下の超微粒子の集合体で大部分の超微粒子が連鎖状
に連結し、かさ密度が0.1g/cm3以下の高空隙率で
ある超微粒体を、容器内で振動を与えて前記の連鎖を破
壊し、少くとも0.3g/cm3のかさ密度まで高める技
術内容を示している。また、第7図に示す実開昭63-150
795号公報では、逆円錐筒状のホッパー3a内にスクリ
ューフィーダー5aを用いて一対の圧縮ローラ2a間へ
粉体を押し出す圧縮造粒装置1aにおいて、ホッパー3
aの上端部を密閉構造とし、供給ホッパー34aとホッパ
ー3aとの間にエヤーロック式の連続粉体供給装置101
を介装し、固気分離装置102を介してホッパー3aと真
空ブロア31aとを連通した構成である。
これによって非常に細かく、かつ水分の少ない微粉には
多量の空気が含まれているために、空気がクッションと
なって造粒が困難であったという課題を、圧縮ローラに
かける前にホッパーの中であらかじめ脱気することによ
って解決したと謳っている。
さらに第8図に示す特開昭64-44300号公報の従来技術で
は、微粉供給のホッパー34bの下端の一方に先端がテー
パー状の横向きトラフ3bを接続し、この全長に亘って
スクリュー羽根5bを軸支し、テーパートラフ先端を上
下一対の圧縮ローラ2bとした構成を基本しとて、トラ
フ3bを円筒状のフィルター32bで構成し、該フィルタ
ーの外側を環状室36bで取り囲み、該環状室と真空ポン
プとを連通した構成である。
この構成によって空気を多く含んだ微粉は、スクリュー
羽根5bによって移動される間に、フィルター筒32bを
通じて真空ポンプにより脱気作用を受け、見かけ比重を
高めた微粉として圧縮ローラ間へ送り込まれ造粒作用を
受けると、その効果を謳っている。
[発明が解決しようとする課題] 前記の従来技術のうち、粒やビード状に造粒するものに
ついては、それぞれ対象とする超微粉体の品種が限られ
ているようであり、前者についてはカーボンブラック、
後者については農薬である。従って前者は添加湿潤剤の
沸点以上から150℃までの連続加熱を前提とし、後者
は600〜1300℃の焼成を要件としても、そのため
に品質が変化する危険がなく熱に耐え得る化学的安定性
が保障されている。
しかしこれら特定の超微粉体以外の物質に対してすべて
適用できる保障はなく、加熱によって化学反応を生じる
物質には到底実施できない。また適用できる場合であっ
ても純度を特に問題とする薬品類などでは、少量の湿潤
剤といえどもその添加が好ましくないこともあり、実施
上の制約は免れ得ない。
一方後者の技術については、この方法は回分式でなるた
め連続してかさ密度体を得ることはできず、またかさ密
度0.09g/cm3であったものをかさ密度0.15g
/cm3とするための加振時間は1.5時間要した実施例
があげられているように長時間を必要とする等の課題が
残る。かさ密度を直接高める手段については、直接密閉
容器内において真空ポンプで脱気する方法も考えられ
る。
しかしこの方法でも前と同様に時間の長い割に効果が薄
いという結果しか得られなかった。
たとえばタルクの場合平均粒径5〜6μのときかさ密度
は0.25〜0.30g/cm3であり平均粒径1〜2μ
のときかさ密度は0.10〜0.16g/cm3である。
またカーボンブラックの場合平均粒径は0.1μ以下で
あってかさ密度は0.8g/cm3の値である。
第5図のうち曲線Aは前記タルクについて、粉体を容器
に入れて貯蔵しておくと粒体の自重によって粉体中に含
まれている空気が時間を経るに従って排出される結果、
かさ密度が自然に増加する状態を示したもので、かさ密
度と日数(30日まで)とを縦横軸にプロットした。ま
た曲線Bは同じ微粉を容器内で真空ポンプによって強制
的に脱気した場合のかさ密度と真空度(−760mmHg
まで)をプロットしたものである。また第6図はカーボ
ンブラックについて同じ測定を表示したものである。
タルクについてはこれとは別試験によってかさ密度が
0.45g/cm3までの微粉体は粉塵として飛散する傾
向が高くて取扱いがきわめて難渋するのでこれをゾーン
Iとすれば、ゾーンIIのかさ密度が0.45〜0.55
g/cm3の範囲においても微粉体の一部が粒状とはなる
もののまだ多少の粉塵飛散を免れることはなく、直接か
さ密度を高める手段で課題を解決することは難しい。
同様に平均粒径0.08μmのカーボンブラックについ
てもゾーンIはかさ密度0.14g/cm3以下、ゾーンI
I0.14〜0.18g/cm3であり、安定域である0.
18g/cm3以上であるゾーンIIIには到底達し得ない。
また、第7図の従来技術は、粉体圧縮装置の本体自体、
すなわち、ホッパー3aへ直接脱気装置を連通する構造
であるから、本来的に脱気作用の点で甚だしく不利な条
件となることを免れない。なぜならば、粉体圧縮装置の
本体へは原料である処理前の微粉を供給する原料供給部
が必須であり、この部分からの空気の侵入を防止するこ
とはきわめて困難である。この従来技術ではエアロック
式の粉体供給装置としてロータリバルブを図示している
が、ロータリバルブといえども内壁と羽根との間に若干
の隙間を設けなければ羽根の回転ができないという本質
的な構成があるから、如何に加工を精密に仕上げたとし
ても、空気の漏洩を完全に断ち切ることはできず、な
お、高度の真空度には達し難いのである。同様にホッパ
ー3aの下端開口部と圧縮ローラ2aの外周面との間に
も若干の隙間を設けなければローラの回転が不可能であ
り、本体には不可避の回転物と非回転物との接点があ
り、この接点では必ず空気のリークを伴うから、実際の
微粉のかさ密度を測定して数字で実感できるほどの脱気
作用を発現することは構成上、難しいといわざるを得な
い。その上、真空ブロアヘリークした空気の流れに乗っ
て粉体が一緒に吸引されるのを防止するために、配管途
中にバグフィルタ102(固気分離装置)を介装しなけれ
ばならないから、真空ブロアの能力はますます減殺さ
れ、実際の脱気作用に有効な作用はさらに減少せざるを
得ない。
また、第8図の従来技術については、確かにこの構成で
あれば、前例とは異なって真空ポンプの作用を直接受
け、効果的な脱気作用が現われることは期待できる。問
題はこの構成が原材料であるかさ密度の低い微粉の供給
と圧縮ローラ間へ押し込む役割を単一のスクリュー5b
に担持させている点にある。微粉の供給と圧縮ローラへ
の噛み込みを同一のスクリューで行なわせる構成は、簡
単で保守点検でも有利なように見えるが、実際の操業上
ではきわめて限定した運転条件しか選ぶことができず、
条件の変動を許容できる範囲がきわめて狭いという弱点
が避けられない。
粉体圧縮装置の本体自身の運転条件は、与えられる原料
微粉の性状(平均粒度、水分、表面の平滑度、流動性な
ど)、目的とする造粒体の性状、によって調整しなけれ
ばならない。すなわち、造粒能力や粒体の硬さ、厚みに
関係するスクリューの回転数、能力に関係する圧縮ロー
ラの回転数、粒体の固さを支配する圧縮ローラの加圧力
などが主たる要件である。これらの諸条件を対象とする
微粉に適合させなければ、効率よく品質の安定した造粒
体を確保することは難しいのである。
一方、脱気装置におけるスクリューは、供給量を決定す
る要素であるから、前記の本体能力と整合性を保つこと
が条件となるとともに、連接した真空ポンプの能力とも
整合性を保って、かさ密度の小さい微粉から効果的に空
気を分離する重要な要素となる。これもまた、供給され
る微粉の性状(空気の含有量、水分、流動性など)によ
っても調整する必要が生じるし、相互に関連しながらも
単独で変更可能な調整の独立性をそれぞれ保有させなけ
れば、高度な品質管理を施すことができないという特別
の事情がある。
この従来技術の場合に懸念される別の課題として、逆洗
の不都合がある。微粉の流れに対しフィルターを通して
一方向へ真空ポンプで吸引すれば、当然フィルターに目
詰りが生じ吸引作用を大幅に低下させるから、適宜逆洗
をして目詰りを解消しなければならない。通過する粉体
の粒度が細かいほど目詰りもはげしくなるから、逆洗も
頻繁におこなわなければ直ぐに脱気作用が減退する結果
となる。逆洗するには真空系を一旦閉じ、圧気をフィル
ターの外側から噴出して係留している微粉を離脱させる
のであるが、その場合にこのように粉体を圧縮ローラへ
噛み込ませるゾーンへ直接圧気が噴き込まれると、この
ゾーンにおける粉体の流れが一定の律動から外れた乱流
を生じ、圧縮ローラへ噛み込むまでの状態が変動して品
質上大きな影響を与える原因を誘発する。すなわち、逆
洗の実施が圧縮装置の運転条件に大きな干渉を及ぼすの
で品質が不安定となり、微妙な品質管理を台無しにする
危険性が隠れているのである。
本願発明は以上に述べた課題を解決するために熱的変化
を伴わず、微量の添加物も伴わないでかさ密度の小さい
乾態の微粉を造粒する方法およびその装置の提供を目的
とする。
[課題を解決するための手段] 本願発明に係る微粉の造粒方法は、かさ密度の小さい乾
態の微粉Pを円筒形のフィルター32の中で単独に駆動さ
れるスクリューによって強制的に前進しつつフィルター
外周室に連通する真空ポンプ31によって脱気し、該脱気
後の微粉を竪型の粉体圧縮装置1の密閉ホッパー3内へ
供給し、別途駆動するスクリュー5によってバレル5底
部の一対の圧縮用ローラ2間へ供給し、かさ密度の大き
い粒体Sとすることによって前記の課題を解決した。ま
た、この方法にのみ使用する装置としては、単独で駆動
されるスクリュー33、スクリュー33を円筒形のフィルタ
ー32を介して囲繞する外周室36、外周室36と連通する真
空ポンプ31よりなる脱気装置30と、該スクリュー33の排
出部と連通する密閉のホッパー3を具え、ホッパー下方
と接続するバレル4、ホッパー3とバレル4の中心軸へ
垂直に垂設し別途に独立して駆動されるスクリュー5、
該スクリュー5の先端の延長上に開度Cを隔てて対向す
る一対の圧縮用ローラ2よりなる粉体圧縮装置1をそれ
ぞれ独立して連結する構成によって課題を解決すること
ができる。なお、当該装置のうち、粉体圧縮装置1につ
いてはバレル4の内壁面に複数の勾配溝6を刻設し、互
いに平行な回転軸で軸支され所望の開度Cを隔てて反対
方向に回転する一対の圧縮用ローラ2の外周表面の幅方
向に断面不等辺三角形の鋸状成形歯20を円周上均等に多
数刻設する構成がもっとも有効的に課題を解決する実施
例の一つである。
[作用] かさ密度の小さい乾態の微粉は多量の空気を含んでふわ
ふわした状態でまづ脱気装置へ供給されると、装置内は
真空ポンプで負圧となっているから供給口付近で粉塵飛
散することなく静かに吸引され、装置内では攪拌を受け
つつ内包する空気の一部を離脱させ、かさ密度を増加し
て粉体圧縮装置へ供給される。かさ密度の小さいままで
あればロール間に圧縮に必要な量を捕捉できないため造
粒できなかった粉体でも、この前処理との連携によって
本来の造粒作用を与えられ通常の粉体と同様の圧縮作用
が発現する。
この作用をさらに顕著に強化するためには、粉体圧縮装
置自体の強化が望ましいのは言うまでもなく、出願人自
身の先願に依る特願昭63−191902号の構成を援
用することを推奨する。
この粉体圧縮装置によれば、タルク及びカーボンブラッ
クのように摩擦係数が小さく相互に滑り易い難成形性の
粉体に対応させて、粉体を送り込むスクリューのバレル
内壁周面にバレル始端で最も深く始まり次第に浅く傾斜
した複数の勾配溝を刻設してあるから、粉体がスクリュ
ーと共に回転することを防止して圧縮しながら圧縮ロー
ルに強制供給し、圧縮ロールは外周表面の幅方向に断面
不等辺三角形の鋸状成形歯を円周上均等に多数刻設し、
非対称な面構成による独特の作用のために圧縮された粉
体は歯面に累積固着せず、簡単に剥脱して歯切れのよい
噛み込みと解放とを繰り返して一段と粉体を圧縮して粗
粒状とし、かさ密度を増加する。
一般的にこの作用を例示したのが第1図であって、既に
述べた第5図に対応するものである。すなわち点(イ)
からスタートして短時間にてB曲線上を辿って点(ロ)
に達し、この状態で粉体圧縮装置内で造粒作用をうけ曲
線C上によって定められる点(ハ)に到達する。ここで
曲線Cは、横軸が粉体圧縮の油圧力0〜150kg/cm2
に亘ってそれから得られるかさ密度との関係をプロット
したものである。
第2図は第6図に対応するカーボンブラックについての
同様の作用を示したものである。
[実施例] 第3図において脱気装置30は粉体圧縮装置1へのホッ
パー3に結合し、投入口34から投入された粉体Pはス
クリュー33が回転し前方へ送られてゆく間にフィルタ
ー32と、フィルター32を取り囲む外周室36と、こ
れに配合結合した真空ポンプ31とによって空気が排出
されより密な粉体となって粉体圧縮装置に供給される。
粉体圧縮装置1はホッパー3の下部の円筒形バレル4の
内径中心に回転するスクリュー5を貫設し、バレル4の
内壁周面にバレル始端9で最も深く始まり次第に浅く傾
斜した複数の勾配溝6を刻設し、密な粉体がスクリュー
5と共に回転することを防止して圧縮しながら一対の圧
縮用ロール2・2に強制供給し、その外周表面の幅方向
に断面不等辺三角形の圧縮成形面2・2と強制送り面2
1とからなる鋸状成形歯20を円周上均等に多数刻設
し、非対称な面構成による独特の作用のために圧縮され
た粉体は断面に累積固着せず、簡単に剥脱して歯切れの
よい噛み込みと解放とを繰り返す。反対方向に回転する
一対の圧縮用ロール2は互いに平行な回転軸で軸支さ
れ、いずれか片方の回転軸は油圧シリンダーに移動可能
に連結し所望の開度Cを隔てて油圧力により密な粉体を
強力に圧縮して粗粒状態Sとし、乾式で連続的に粉体の
かさ密度を増加する。
粉体はかさ密度を増加していくと成形体となっていわゆ
る塊に近づき、貯蔵,計量,輸送,投入等の取扱におい
て粉じん飛散がなくなり非常に良好であるが、粘性体中
に配合したときの分散性が悪くなる。また分散性を良く
するためには、かさ密度を低くしなければならないとい
う相反する性状を呈する。
粉体を配合する粘性体の性状と配合した後の攪拌工程
(機械装置)等によって必要なかさ密度が決定される。
すなわちハンドリング面(粉塵飛散)と分散性を考慮
し、最初実用に供されるかさ密度はタルクにおいて粉体
の平均粒径1〜2μの場合0.6〜0.8g/cm3、ま
たカーボンブラックにおいて平均粒径0.08μの場合
0.2〜0.24g/cm3である。
既に述べたように第1図はタルク(平均粒径1〜2μ)
の、また第2図はカーボンブラック(平均粒径0.08
μm)のそれぞれのかさ密度特性を示すものであり、粉
塵飛散のきわめて少ないゾーンIIIの範囲に達したもの
で、タルク粉体についてかさ密度0.12g/cm3の粉
体をかさ密度0.75g/cm3の粗粒状製品として1時
間当り60kgを得ることができ、またカーボンブラック
粉体について、かさ密度0.08g/cm3の粉体をかさ
密度0.24g/cm3の粗粒状製品を1時間当り30kg
を得ることができた。
第1表は実施例1としてタルクについての本願実施結果
を比較例1と並べて表示したものである。比較例1とは
供給原料をいきなり同一条件の粉体圧縮装置に供給した
ものである。実施例2,比較例2はカーボンブラックに
ついて同様の表示をしたものである。
[発明の効果] この発明によればいかなる熱的な変化を与えることな
く、またバインダー,メディア等の結合剤を全く使用す
ることなく、粒同志を近接させて結合し粗粒状としてい
るから液体あるいは粘性体中に入れて攪拌すると容易に
分散してもとの粉粒とすることができる。実施例ではタ
ルクとカーボンブラックを取り上げたが他の粉体物質の
かさ密度増加にも採用できる。そして微粉体の貯蔵,軽
量,輸送,投入等において取扱を容易にしてその効率を
向上し、その上に粉塵飛散が減少し粉塵対策のための費
用を削減し、作業環境を改善することができる。
さらに製造工程においてかさ密度を増加した粉体を配合
工程に供した場合に液体あるいは粘性体中につぶ状物を
残すことなく容易にほぐれて分散する等の優れた効果を
奏する。また、ほぼ同じ目的で提案された第7図、第8
図の従来技術と比べてみても、本発明の脱気装置と圧縮
装置はそれぞれ独立して連結した構成よりなり、第7図
の従来技術は、脱気装置を圧縮装置本体に直結している
から如何に精巧に仕上げてもなお、本質的に避け難い空
気の漏洩があるのに対し、その点全く影響が及ばない独
立した脱気装置内での真空引きであるので、真空ポンプ
の能力を100%完全に発揮させることができ、強力な脱
気作用によるかさ密度の大幅な向上が期待できる。ま
た、脱気装置30のスクリュー33は粉体圧縮装置のスクリ
ュー5とは別個に独立して駆動されるから、圧縮作用に
おいて必要な運転条件の調整とは別に、供給量および脱
気能力のための調整を独自に受けて、現時点に対象とし
ている供給原料の性状や、目的とする造粒体の品質を得
るための最高の運転条件を、両者が共同して構成するこ
とができる。また、逆洗時には本体のホッパー3内へ供
給される前の段階での圧気の噴出を受けるだけであるか
ら、圧縮工程自体に及ぶ影響は微弱に留まり、殆ど問題
となる干渉の懸念は考えられないという優れた相違点が
具わっている。
【図面の簡単な説明】
第1図はタルク粉体のかさ密度特性図、第2図はカーボ
ンブラックのかさ密度特性図、第3図は本願装置実施例
の正面断面図、第4図は従来技術の一例を示す正面断面
図、第5図と第6図は従来技術のタルク粉体およびカー
ボンブラックのそれぞれのかさ密度特性図、第7図と第
8図はそれぞれ異なる従来技術を示す一部縦断正面図。 1……粉体圧縮装置、2……圧縮用ロール 3……ホッパー、4……バレル 5……スクリュー、6……勾配溝、9……始端 10……終端、20……鋸状成形歯 21……強制送り面、22……圧縮成形面 30……脱気装置、31……真空ポンプ 32……フィルター、33……スクリュー 34……投入口、35……原動機、36……外周室、C
……開度 P……粉体、S……粒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】かさ密度の小さい乾態の微粉Pを円筒形の
    フィルター32の中で単独に駆動されるスクリューによっ
    て強制的に前進しつつフィルター外周室に連通する真空
    ポンプ31によって脱気し、該脱気後の微粉を竪型の粉体
    圧縮装置1の密閉ホッパー3内へ供給し、別途駆動する
    スクリュー5によってバレル5底部の一対の圧縮用ロー
    ラ2間へ供給し、かさ密度の大きい粒体Sとすることを
    特徴とする微粉の造粒方法。
  2. 【請求項2】単独で駆動されるスクリュー33、スクリュ
    ー33を円筒形のフィルター32を介して囲繞する外周室3
    6、外周室36と連通する真空ポンプ31よりなる脱気装置3
    0と、該スクリュー33の排出部と連通する密閉のホッパ
    ー3を具え、ホッパー下方と接続するバレル4、ホッパ
    ー3とバレル4の中心軸へ垂直に垂設し別途に独立して
    駆動されるスクリュー5、該スクリュー5の先端の延長
    上に開度Cを隔てて対向する一対の圧縮用ローラ2より
    なる粉体圧縮装置1をそれぞれ独立して連結したことを
    特徴とする微粉の造粒装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、粉体圧縮装置1は、バ
    レル4の内壁面に複数の勾配溝6を刻設し、互いに平行
    な回転軸で軸支され所望の開度Cを隔てて反対方向に回
    転する一対の圧縮用ローラ2の外周表面の幅方向に断面
    不等辺三角形の鋸状成形歯20を円周上均等に多数刻設し
    たことを特徴とする微粉の造粒装置。
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JPS63150795U (ja) * 1987-03-26 1988-10-04
JPH0780080B2 (ja) * 1987-08-08 1995-08-30 新東工業株式会社 微粉造粒装置

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