JP2001086857A - 植生シート - Google Patents
植生シートInfo
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- JP2001086857A JP2001086857A JP26455599A JP26455599A JP2001086857A JP 2001086857 A JP2001086857 A JP 2001086857A JP 26455599 A JP26455599 A JP 26455599A JP 26455599 A JP26455599 A JP 26455599A JP 2001086857 A JP2001086857 A JP 2001086857A
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- Japan
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- vegetation
- net
- mat
- vegetation sheet
- sheet
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
つ、早い流速の流水に剥がれることなく耐えることがで
きる植生シートを提供すること。 【解決手段】 可撓性を有し強度のあるネット2に、軽
量で吸出し防止効果のある椰子マット4が装着され、該
椰子マット44の他方面4aに、スフなどの水解性で植
物の発芽生育の妨げにならない材料5を介して少なくと
も植物種子・肥料7が装着されている。
Description
防などの植生護岸等に用いる植生シートに関するもので
ある。
は、(1)椰子マットの一方面にスフ薄綿を介して種子
・肥料を装着してなる人工芝を、河川の水表の法面(河
川表法)に前記種子・肥料が下方になるようにして張り
付ける方法が採用されているが、前記椰子マットは前記
法面に張り付けた前記人工芝を流れる流水によって生じ
る負圧で前記法面の土壌を吸い出す、いわゆる吸出し作
用の影響を受けない程度の目合いを有するとともに軽量
かつ安価である反面、前記椰子マットは、その強度が弱
いために例えば河川の増水時などに起こる早い流速の流
水によって前記人工芝が簡単に剥がれて流出してしまう
という問題があった。
は、(2)可撓性を有するネット材に芝生マットとして
の野芝を一体化させて成る植生マット(特願平11−1
81,262号)を前記法面に張り付ける方法を先に出
願している。
材によって前記植生マットは早い流速の流水には耐える
ことができるけれども、前記野芝は高価である上、前記
野芝の重量が前記ネット材に比して重いため、矩形状の
前記植生マットの規格を例えば2m×2〜3m(40k
g〜60kg)よりも大きくできないことから、張り付
け作業にあたり規格の小さい前記植生マット同士のジョ
イント箇所を多く必要とし、しかも強度的に弱い前記ジ
ョイント箇所を補強するのに結束材を多く使用すること
で手間がかかり、材料・施工面で高価になったり、ま
た、前記植生マット自体の製造が複雑で時間がかかると
いった問題があった。
ものであって、軽量かつ安価で吸出し防止効果があり、
かつ、早い流速の流水に剥がれることなく耐えることが
できる植生シートを提供することを目的とする。
めに、この発明の植生シートは、可撓性を有し強度のあ
るネットと、軽量で吸出し防止効果のある腐食性材料の
マットとを一体化させてなるものである。
有し強度のあるネットに、軽量で吸出し防止効果のある
腐食性材料のマットが装着され、該腐食性材料のマット
の他方面に、スフなどの水解性で植物の発芽生育の妨げ
にならない材料を介して少なくとも植物種子・肥料が装
着されたことを特徴とする植生シートを提供する。
面に基づいて説明する。図1は、例えば河川堤防などの
法面Nの植生護岸の状況を示し、図2は、その植生護岸
に用いるこの発明の植生シート1を示し、図3は、植生
シート1の動作を示し、図4は、その植生護岸を側面か
ら見ている。なお、図1において、図中のRは水の流れ
方向である。
m×8000mm、あるいは、2000mm×5000
mmで、前記先願の明細書、図面で示した植生マットの
規格、すなわち、2000mm×3000mよりも大き
な矩形状のものである。
(後述する)のあるネット2と、軽量で吸出し防止効果
がある人工芝3とを一体化させてなる。
る例えば椰子マット4と、この椰子マット4の一方面4
aにはり付けられたスフ薄綿(薄綿ラップ)5と、この
スフ薄綿(薄綿ラップ)5にポリビニルアルコールなど
のような水溶性糊剤6を用いて固着された、植物種子、
肥料、土壌改良剤などよりなる植生材料7、高分子土壌
凝集剤8よりなる。この高分子土壌凝集剤8としては、
ポリアクリルアマイド、ポリエチレンオキサイド、ポリ
ビニールアルコールなどが使用できる。この高分子土壌
凝集剤8は、植生シート1の裏1a側の地山土壌が、河
川水によって泥水化されると、この泥水中の土壌粒子を
凝集して団粒化した大きな粒子とする作用を持つもの
で、この高分子土壌凝集剤8によって、前記椰子マット
4の吸出し防止効果を向上させることができる。
4の他方面4bを介してネット2に一体化させてある。
のは、植物の発芽生育の妨げにならず、しかも、水分に
より溶解するからである。この条件を満たすものとして
クレープ紙、高分子系フィルムあるいは澱粉系フィル
ム、寒冷紗付き水溶性紙、スフ系不織布、パルプ系不織
布などがある。よって、スフ薄綿(薄綿ラップ)5の代
わりにこれらを用いてもよい。
維、例えばナイロンやポリエステル、アラミド、カーボ
ン、ガラス、ポリアセタール等の繊維を用いて、目合い
5mm〜10mm程度の格子状に成型したものである
が、上記の繊維による線条を用いて、上記と同様の目合
いの網状体に編組したものにしてもよく、これら両者
(格子状体と網状体)を重ね合わせてもよいのであっ
て、幅1m当たりの引っ張り強度を、0.5〜4.0ト
ン程度としている。
00グラム〜250グラムと軽い。
さ1〜5mm程度に成型されている。この成型体は、吸
出し防止効果を得るのに有効な厚さである。
の重量が200グラム〜600グラムと軽い。
生マットよりも軽くでき、そのため、上述したように、
例えば矩形状の植生シート1の規格を2000mm×8
000mm、あるいは、2000mm×5000mmな
どのように大きくしても作業者が十分担げる程度の重さ
(例えば、9.6kg〜16kg、あるいは、6kg〜
10kg)にできる。これにより、従来規格が小さいた
めにジョイント箇所を多く必要としていたことによる問
題点を解消できる。
設後の施工初期では、吸出し防止効果を発揮して流水に
よる法面Nの浸食防止を図ることができるとともに、時
間の経過とともに徐々に強度が低下し、植物種子が発芽
して生育する頃には、分解腐食されて土壌に同質化さ
れ、椰子マット4が法面Nに半永久的に残ったりして公
害問題を招くことなく、環境緑化に寄与できるからであ
る。よって、椰子マット4以外の腐食性材料よりなるマ
ットも適用できる。例えば、綿や絹、麻(ジュートマッ
ト)などの天然繊維や、ビスコースレーヨンなどの生分
解性化学繊維などよりなるマットも使用できる。この場
合も、吸出し防止効果を発揮させるために、不織布状で
厚さ1〜5mm程度に成型したものを用いることが必要
であることは勿論である。
る植生シート1の敷設の手順について説明する。図1お
よび図4に示すように、法尻の湛水域又はかなりの期間
湛水する部分を適宜掘削して、この掘削部に、例えばカ
ゴマット10の張り工法を実施(その他、捨て石やフト
ンカゴの敷設も好適である。)する。
ット2と同様のネット9を適宜の幅にわたって敷き込ん
で、その上辺部9aを、カゴマット10の上部の法面N
側(護岸域側)に突出させておく。一方、想定される増
水時の最高水位付近、好ましくは図示するように、最高
水位Hよりもやゝ上部側の護岸域にも、前記ネット2と
同様のネット11を、その一部を突出させて埋設してお
く。
の幅方向両側に、例えば50mm幅のネット部分2a,
2bを張り出させ、ネット2の長手方向一方には、例え
ば250mm幅のネット部分2cを張り出させ、更に、
ネット2の長手方向他方には、例えば50mm幅のネッ
ト部分2dを張り出させている。
護岸域の下流側から上流側に向けて且つ護岸域の下部側
から上部側に向けて法面Nに張設するのである。このと
き、護岸域下部側の植生シート1については、カゴマッ
ト10の下側に敷き込んで突出させたネット9の上辺部
9aに、ネット2の他方のネット部分2dを上方から重
ね合わせて、この両者2d,9aにアンカー15を打設
するのであり、上下の植生シート1,1については、下
部側の植生シート1の上部側ネット部分2cに、上部側
の植生シート1の下部側ネット部分2dを上方から重ね
合わせて、この両者2d,2cにアンカー15を打設す
るのである。
いては、それの上部側ネット部分2cを、ネット11の
突出辺部11aに上方から重ね合わせて、この両者2
c,11aにアンカー15を打設するのであるが、この
際、植生シート1の長さ寸法の関係で、植生シート1の
上端が突出辺部11aを越えることがあり、この場合
は、突出辺部11aへの重なり部分にアンカー15を打
設すればよく、或いは、ネット2を切断して、植生シー
ト1の長さ寸法を調整し、両者2c,11aを重ね合わ
せるようにしてもよいのである。
張設される植生シート1については、下流側の植生シー
ト1の上流側ネット部分2bに、上流側の植生シート1
の下流側ネット部分2aを重ね合わせて、この両者2
a,2bをアンカー(図示せず)を打設するのであり、
かつ、ネット14に対しては、植生シート1の上流側ネ
ット部分2bを重ね合わせて、この両者2b,14をコ
イル線材やステイプルなどの連結手段(図示せず)によ
って連結して、この重ね合わせ部に、上流側の植生シー
ト1の下流側ネット部分2aを重ね合わせ、これら三者
2a,2b,14にアンカー(図示せず)を打設するの
である。
植生シート1,1の夫々の重ね合わせ部と、護岸域上部
側の植生シート1とネット11との重ね合わせ部とにつ
いては、これらのネット2,11を、予め護岸域に埋設
した接続金具(図示せず)に係止させるのであり、か
つ、必要に応じて植生シート1を覆うように、植生シー
ト1に覆土(図示せず)を施すのである。
dの各端部に、ネット連結時の目ずれ防止のために、2
〜5cm程度の幅で網目を密にした部分30,31,3
2,33を形成しておくことが有効である。
用いて説明する。
初期は、図3(A)に示すような状態になっている。す
なわち、椰子マット4が吸出し防止効果を発揮して流水
による法面Nの浸食防止を図る。この場合、椰子マット
4の吸出し防止効果は、高分子土壌凝集剤8によって助
長される。つまり、上述したように、植生シート1の裏
1a側の地山土壌が、河川水によって泥水化されると、
この泥水中の土壌粒子を高分子土壌凝集剤8が凝集して
団粒化した大きな粒子とし、前記椰子マット4の吸出し
防止効果を向上させることができる。
ット4は、時間の経過とともに徐々に強度が低下すると
ともに、スフ薄綿(薄綿ラップ)5は水分により溶解す
るが、植物が発芽して、芽あるいは茎34がネット2に
絡み始めるとともに、土壌中に根35を出す。
うに、椰子マット4は分解腐食されて土壌に同質化され
るとともに、成長した茎34aがネット2に強固に絡む
とともに、根35a張りも強固になり、これにより、流
水に耐えられる植生護岸を形成できる。
を有し強度のあるネットと、軽量で吸出し防止効果の
ある腐食性材料のマットとを一体化させてなる植生シー
ト、あるいは、可撓性を有し強度のあるネットに、軽量
で吸出し防止効果のある腐食性材料のマットが装着さ
れ、該腐食性材料のマットの他方面に、スフなどの水解
性で植物の発芽生育の妨げにならない材料を介して少な
くとも植物種子・肥料が装着されてなる植生シートを、
例えば河川堤防などの法面の植生護岸に敷設したので、
以下の効果を奏する。
×8000mm、あるいは、8000mm×5000m
mといった、法長に合わせた製品(植生シート)の製造
が可能であり、軽量であるため、施工効率を向上でき
る。 (2)幅1m当たりの引っ張り強度が、例えば、0.5
〜4.0トン程度の強靱なネットに植物が絡むことによ
り、流水に耐えることができる。 (3)安価な例えば植生護岸工を行える。 (4)(a)植物種子などの植生材料を吹き付け後に例
えば椰子マットを張る方法とか、(b)可撓性を有する
強度のあるネットを施工した後に例えば10cm程度の
覆土を行い植物種子などの植生材料を吹き付けを行うと
いった複数の工程作業を行う必要はなく、この発明の植
生シートを法面に敷設するという1つの工程だけで施工
できる。
る河川堤防の法面に対する植生護岸の状況説明図であ
る。
視図である。
断側面図である。
人工芝、4…椰子マット、5…スフ薄綿、7…植生材
料。
1)
防などの植生護岸等に用いる植生シートに関するもので
ある。
は、(1)椰子マットの一方面にスフ薄綿を介して種子
・肥料を装着してなる人工芝を、河川の水表の法面(河
川表法)に前記種子・肥料が下方になるようにして張り
付ける方法が採用されているが、前記椰子マットは前記
法面に張り付けた前記人工芝を流れる流水によって生じ
る負圧で前記法面の土壌を吸い出す、いわゆる吸出し作
用の影響を受けない程度の目合いを有するとともに軽量
かつ安価である反面、前記椰子マットは、その強度が弱
いために例えば河川の増水時などに起こる早い流速の流
水によって前記人工芝が簡単に剥がれて流出してしまう
という問題があった。
は、(2)可撓性を有するネット材に芝生マットとして
の野芝を一体化させて成る植生マット(特願平11−1
81,262号)を前記法面に張り付ける方法を先に出
願している。
材によって前記植生マットは早い流速の流水には耐える
ことができるけれども、前記野芝は高価である上、前記
野芝の重量が前記ネット材に比して重いため、矩形状の
前記植生マットの規格を例えば2m×2〜3m(40k
g〜60kg)よりも大きくできないことから、張り付
け作業にあたり規格の小さい前記植生マット同士のジョ
イント箇所を多く必要とし、しかも強度的に弱い前記ジ
ョイント箇所を補強するのに結束材を多く使用すること
で手間がかかり、材料・施工面で高価になったり、ま
た、前記植生マット自体の製造が複雑で時間がかかると
いった問題があった。
ものであって、軽量かつ安価で吸出し防止効果があり、
かつ、早い流速の流水に剥がれることなく耐えることが
できる植生シートを提供することを目的とする。
めに、この発明の植生シートは、可撓性を有し強度のあ
るネットと、軽量で吸出し防止効果のある腐食性材料の
マットとを一体化させてなるものである。
有し強度のあるネットに、軽量で吸出し防止効果のある
腐食性材料のマットが装着され、該腐食性材料のマット
の他方面に、スフなどの水解性で植物の発芽生育の妨げ
にならない材料を介して少なくとも植物種子・肥料が装
着されたことを特徴とする植生シートを提供する。
面に基づいて説明する。図1は、例えば河川堤防などの
法面Nの植生護岸の状況を示し、図2は、その植生護岸
に用いるこの発明の植生シート1を示し、図3は、植生
シート1の動作を示し、図4は、その植生護岸を側面か
ら見ている。なお、図1において、図中のRは水の流れ
方向である。
m×8000mm、あるいは、2000mm×5000
mmで、前記先願の明細書、図面で示した植生マットの
規格、すなわち、2000mm×3000mよりも大き
な矩形状のものである。
(後述する)のあるネット2と、軽量で吸出し防止効果
がある人工芝3とを一体化させてなる。
る例えば椰子マット4と、この椰子マット4の一方面4
aにはり付けられたスフ薄綿(薄綿ラップ)5と、この
スフ薄綿(薄綿ラップ)5にポリビニルアルコールなど
のような水溶性糊剤6を用いて固着された、植物種子、
肥料、土壌改良剤などよりなる植生材料7、高分子土壌
凝集剤8よりなる。この高分子土壌凝集剤8としては、
ポリアクリルアマイド、ポリエチレンオキサイド、ポリ
ビニールアルコールなどが使用できる。この高分子土壌
凝集剤8は、植生シート1の裏1a側の地山土壌が、河
川水によって泥水化されると、この泥水中の土壌粒子を
凝集して団粒化した大きな粒子とする作用を持つもの
で、この高分子土壌凝集剤8によって、前記椰子マット
4の吸出し防止効果を向上させることができる。
4の他方面4bを介してネット2に一体化させてある。
のは、植物の発芽生育の妨げにならず、しかも、水分に
より溶解するからである。この条件を満たすものとして
クレープ紙、高分子系フィルムあるいは澱粉系フィル
ム、寒冷紗付き水溶性紙、スフ系不織布、パルプ系不織
布などがある。よって、スフ薄綿(薄綿ラップ)5の代
わりにこれらを用いてもよい。
維、例えばナイロンやポリエステル、アラミド、カーボ
ン、ガラス、ポリアセタール等の繊維を用いて、目合い
5mm〜10mm程度の格子状に成型したものである
が、上記の繊維による線条を用いて、上記と同様の目合
いの網状体に編組したものにしてもよく、これら両者
(格子状体と網状体)を重ね合わせてもよいのであっ
て、幅1m当たりの引っ張り強度を、0.5〜4.0ト
ン程度としている。
00グラム〜250グラムと軽い。
さ1〜5mm程度に成型されている。この成型体は、吸
出し防止効果を得るのに有効な厚さである。
の重量が200グラム〜600グラムと軽い。
生マットよりも軽くでき、そのため、上述したように、
例えば矩形状の植生シート1の規格を2000mm×8
000mm、あるいは、2000mm×5000mmな
どのように大きくしても作業者が十分担げる程度の重さ
(例えば、9.6kg〜16kg、あるいは、6kg〜
10kg)にできる。これにより、従来規格が小さいた
めにジョイント箇所を多く必要としていたことによる問
題点を解消できる。
設後の施工初期では、吸出し防止効果を発揮して流水に
よる法面Nの浸食防止を図ることができるとともに、時
間の経過とともに徐々に強度が低下し、植物種子が発芽
して生育する頃には、分解腐食されて土壌に同質化さ
れ、椰子マット4が法面Nに半永久的に残ったりして公
害問題を招くことなく、環境緑化に寄与できるからであ
る。よって、椰子マット4以外の腐食性材料よりなるマ
ットも適用できる。例えば、綿や絹、麻(ジュートマッ
ト)などの天然繊維や、ビスコースレーヨンなどの生分
解性化学繊維などよりなるマットも使用できる。この場
合も、吸出し防止効果を発揮させるために、不織布状で
厚さ1〜5mm程度に成型したものを用いることが必要
であることは勿論である。
る植生シート1の敷設の手順について説明する。図1お
よび図4に示すように、法尻の湛水域又はかなりの期間
湛水する部分を適宜掘削して、この掘削部に、例えばカ
ゴマット10の張り工法を実施(その他、捨て石やフト
ンカゴの敷設も好適である。)する。
ット2と同様のネット9を適宜の幅にわたって敷き込ん
で、その上辺部9aを、カゴマット10の上部の法面N
側(護岸域側)に突出させておく。一方、想定される増
水時の最高水位付近、好ましくは図示するように、最高
水位Hよりもやゝ上部側の護岸域にも、前記ネット2と
同様のネット11を、その一部を突出させて埋設してお
く。
の幅方向両側に、例えば50mm幅のネット部分2a,
2bを張り出させ、ネット2の長手方向一方には、例え
ば250mm幅のネット部分2cを張り出させ、更に、
ネット2の長手方向他方には、例えば50mm幅のネッ
ト部分2dを張り出させている。
護岸域の下流側から上流側に向けて且つ護岸域の下部側
から上部側に向けて法面Nに張設するのである。このと
き、護岸域下部側の植生シート1については、カゴマッ
ト10の下側に敷き込んで突出させたネット9の上辺部
9aに、ネット2の他方のネット部分2dを上方から重
ね合わせて、この両者2d,9aにアンカー15を打設
するのであり、上下の植生シート1,1については、下
部側の植生シート1の上部側ネット部分2cに、上部側
の植生シート1の下部側ネット部分2dを上方から重ね
合わせて、この両者2d,2cにアンカー15を打設す
るのである。
いては、それの上部側ネット部分2cを、ネット11の
突出辺部11aに上方から重ね合わせて、この両者2
c,11aにアンカー15を打設するのであるが、この
際、植生シート1の長さ寸法の関係で、植生シート1の
上端が突出辺部11aを越えることがあり、この場合
は、突出辺部11aへの重なり部分にアンカー15を打
設すればよく、或いは、ネット2を切断して、植生シー
ト1の長さ寸法を調整し、両者2c,11aを重ね合わ
せるようにしてもよいのである。
張設される植生シート1については、下流側の植生シー
ト1の上流側ネット部分2bに、上流側の植生シート1
の下流側ネット部分2aを重ね合わせて、この両者2
a,2bをアンカー(図示せず)を打設するのであり、
かつ、ネット14に対しては、植生シート1の上流側ネ
ット部分2bを重ね合わせて、この両者2b,14をコ
イル線材やステイプルなどの連結手段(図示せず)によ
って連結して、この重ね合わせ部に、上流側の植生シー
ト1の下流側ネット部分2aを重ね合わせ、これら三者
2a,2b,14にアンカー(図示せず)を打設するの
である。
植生シート1,1の夫々の重ね合わせ部と、護岸域上部
側の植生シート1とネット11との重ね合わせ部とにつ
いては、これらのネット2,11を、予め護岸域に埋設
した接続金具(図示せず)に係止させるのであり、か
つ、必要に応じて植生シート1を覆うように、植生シー
ト1に覆土(図示せず)を施すのである。
dの各端部に、ネット連結時の目ずれ防止のために、2
〜5cm程度の幅で網目を密にした部分30,31,3
2,33を形成しておくことが有効である。
用いて説明する。
初期は、図3(A)に示すような状態になっている。す
なわち、椰子マット4が吸出し防止効果を発揮して流水
による法面Nの浸食防止を図る。この場合、椰子マット
4の吸出し防止効果は、高分子土壌凝集剤8によって助
長される。つまり、上述したように、植生シート1の裏
1a側の地山土壌が、河川水によって泥水化されると、
この泥水中の土壌粒子を高分子土壌凝集剤8が凝集して
団粒化した大きな粒子とし、前記椰子マット4の吸出し
防止効果を向上させることができる。
ット4は、時間の経過とともに徐々に強度が低下すると
ともに、スフ薄綿(薄綿ラップ)5は水分により溶解す
るが、植物が発芽して、芽あるいは茎34がネット2に
絡み始めるとともに、土壌中に根35を出す。
うに、椰子マット4は分解腐食されて土壌に同質化され
るとともに、成長した茎34aがネット2に強固に絡む
とともに、根35a張りも強固になり、これにより、流
水に耐えられる植生護岸を形成できる。
を有し強度のあるネットと、軽量で吸出し防止効果の
ある腐食性材料のマットとを一体化させてなる植生シー
ト、あるいは、可撓性を有し強度のあるネットに、軽量
で吸出し防止効果のある腐食性材料のマットが装着さ
れ、該腐食性材料のマットの他方面に、スフなどの水解
性で植物の発芽生育の妨げにならない材料を介して少な
くとも植物種子・肥料が装着されてなる植生シートを、
例えば河川堤防などの法面の植生護岸に敷設したので、
以下の効果を奏する。
×8000mm、あるいは、2000mm×5000m
mといった、法長に合わせた製品(植生シート)の製造
が可能であり、軽量であるため、施工効率を向上でき
る。 (2)幅1m当たりの引っ張り強度が、例えば、0.5
〜4.0トン程度の強靱なネットに植物が絡むことによ
り、流水に耐えることができる。 (3)安価な例えば植生護岸工を行える。 (4)(a)植物種子などの植生材料を吹き付け後に例
えば椰子マットを張る方法とか、(b)可撓性を有する
強度のあるネットを施工した後に例えば10cm程度の
覆土を行い植物種子などの植生材料を吹き付けを行うと
いった複数の工程作業を行う必要はなく、この発明の植
生シートを法面に敷設するという1つの工程だけで施工
できる。
る河川堤防の法面に対する植生護岸の状況説明図であ
る。
視図である。
断側面図である。
人工芝、4…椰子マット、5…スフ薄綿、7…植生材
料。
Claims (2)
- 【請求項1】 可撓性を有し強度のあるネットと、軽量
で吸出し防止効果のある腐食性材料のマットとを一体化
させてなることを特徴とする植生シート。 - 【請求項2】 可撓性を有し強度のあるネットに、軽量
で吸出し防止効果のある腐食性材料のマットが装着さ
れ、該腐食性材料のマットの他方面に、スフなどの水解
性で植物の発芽生育の妨げにならない材料を介して少な
くとも植物種子・肥料が装着されたことを特徴とする植
生シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26455599A JP2001086857A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 植生シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26455599A JP2001086857A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 植生シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001086857A true JP2001086857A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17404913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26455599A Pending JP2001086857A (ja) | 1999-09-17 | 1999-09-17 | 植生シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001086857A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542583A (ja) * | 2005-05-26 | 2008-11-27 | オフィシネ マッカフェリイ ソシエタ ペル アチオニ | 軽量保護要素およびマットレス・タイプのフィルタ |
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1999
- 1999-09-17 JP JP26455599A patent/JP2001086857A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008542583A (ja) * | 2005-05-26 | 2008-11-27 | オフィシネ マッカフェリイ ソシエタ ペル アチオニ | 軽量保護要素およびマットレス・タイプのフィルタ |
US8979428B2 (en) | 2005-05-26 | 2015-03-17 | Officine Maccaferri S.P.A. | Lightweight protection element and filter of the mattress type |
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