JP2001086772A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JP2001086772A
JP2001086772A JP25739199A JP25739199A JP2001086772A JP 2001086772 A JP2001086772 A JP 2001086772A JP 25739199 A JP25739199 A JP 25739199A JP 25739199 A JP25739199 A JP 25739199A JP 2001086772 A JP2001086772 A JP 2001086772A
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vibrator
driving force
vibration actuator
vibration
thin plate
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JP25739199A
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Isao Sugaya
功 菅谷
Tsunemi Gonda
常躬 権田
Mitsuhiro Okazaki
光宏 岡崎
Haruhiko Fujisawa
晴彦 藤澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動中に摺動部が離脱することがなく、しか
も、摺動部の作製時に、振動子の振動特性を変化又は低
下させることがなく、また、取付時の位置決めも容易に
できる。 【解決手段】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
振動モードとを同時に発生する振動子を用いた振動アク
チュエータにおいて、振動子40Aは、円環状薄板の電
気機械変換素子41a,41bと弾性体41cとを積層
した積層構造であり、その外周の一部に駆動力を取り出
す駆動力取出部が存在し、その駆動力取出部側、及び/
又は、その駆動力取出部に取り付けられる摺動部材61
側に設けられ、弾性体41cの一部を加工した突起部4
1c−1を用いて、摺動部材61を取り付ける構造を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、径方向対称伸び振
動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振動ア
クチュエータに関し、特に、摺動部の取付構造又は摺動
部の形態を改良した振動アクチュエータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動アクチュエータは、
中心から外周方向に向かって伸びる(放射方向に伸縮す
る)径方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称
に屈曲する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する
ドーナツ板状の振動子を用いた構造ものが、「(R,
1)−((1,1))モード圧電円環利用超音波リニア
モータの特性改善(高野,富川;第12回 強誘電体応
用会議 講演予稿集 P.79−80)」,「新版超音
波モータ(上羽,富川著;トリケップス,P.22−2
3,P.67−68)」や特公平6−26994号等に
開示されており、薄型構造に適し、高速,高推力等の特
徴を備えるものである。
【0003】(振動子の構造)図10は、径方向対称伸
び振動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振
動アクチュエータの振動子の従来例を示す図である。振
動子10は、圧電素子11と、電極12等とを備えてい
る。圧電素子11は、例えば、PZTなどの圧電材料を
ドーナツ板形状に形成し、全面を板厚方向に分極したも
のである。このドーナツ板形状は、径方向対称伸び振動
モード(R,1)と非軸対称面内振動モード((1,
1))の共振周波数がほぼ等しくなるように設計、製造
されている。
【0004】この圧電素子11は、表面には、扇形の第
1,第2の電極12a,12bが形成されており[図1
0(A)]、裏面には、ほぼ全面に第3の電極12cが
形成されている[図10(B)]。
【0005】振動子10は、発振器,移相器,増幅器等
を含む駆動電圧発生装置によって、第1の電極12aに
は、第1の交流電圧が印加される。また、第2の電極1
2bには、第1の交流電圧とは電気的に位相が(π/
2)だけ異なる第2の交流電圧が印加される。裏面の第
3の電極12cは、GND電位に接続される。
【0006】この振動子10は、交流電圧の周波数を2
つの振動モードの共振周波数に近づけることによって、
2つのモードで共振し、径方向対称伸び振動と、非軸対
称面内振動とが同時に発生する。
【0007】径方向対称伸び振動(R,1)は、図10
(C)に示すように、A点を節とした放射方向(径方
向)の対称な伸縮振動であり、C1,C2点では、径方
向の成分Urをもつ。また、非軸対称面内振動((1,
1))は、図10(D)に示すように、B1,B2点を
節として、破線で示すように、同一面内で潰れる(ひし
ゃげる)ような変形を、図10(D)の左右に繰り返す
屈曲振動であり、円周上のC1,C2点では、矢印方向
の変位成分Uθをもつ。そして、振動子10は、C1,
C2点(駆動力取出部)の位置に、2つの振動が合成さ
れた変位として、図10(A)に示すような楕円運動が
発生する。
【0008】(振動アクチュエータの動作)前述のよう
に、駆動電圧発生装置によって、第1,第2の電極12
a,12bに、第1,第2の交流電圧が印加されると、
C1,C2点(駆動力取出部)の位置で楕円運動が発生
する。このとき、振動子40の摺動面と相対運動部材3
0との間には、相対運動部材30の移動方向に摩擦力が
発生し、相対運動部材30の直進駆動力を得ることがで
きる。
【0009】第1,第2の交流電圧の位相差を、π/2
から−π/2に変更すると、直進方向を反転させること
ができる。また、駆動周波数を振動子の共振周波数に近
づけたり、遠ざけたりすることによって、直進動作の速
度の増減をすることができる。この速度の増減は、交流
電圧の電圧を増減することによっても可能である。
【0010】図11は、従来例による径方向対称伸び振
動モードと非軸対称面内振動モードとを利用した振動ア
クチュエータの摺動部の取付構造を示す図である。従来
例による摺動部は、圧電素子11の外周を削り落として
平面部11aを形成し、その平面部11aに樹脂等によ
るブロック状の摺動部材51を、接着するなどして取り
付けていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の振動アクチュエータは、圧電素子11と摺動部材51
との接着面積が少なく、十分な接着強度が確保できない
ために、駆動中に摺動部材51が剥がれ落ちてしまう可
能性があった。また、接着する場合に、摺動部材51を
正確な位置に接着するために、位置決め治具が必要であ
った。
【0012】一方、圧電素子11の外周を削り落とすこ
と自体手間のかかることであった。その上、圧電素子1
1の外周を削り落とすことにより、径方向対称伸び振動
モードと非軸対称面内振動モードの共振周波数が設定し
た状態から変化してしまったり、削り落とし加工時にか
かるダメージのために、圧電素子11にマイクロクラッ
ク等が発生して、振動特性が大きく低下してしまう可能
性もあった。
【0013】本発明の課題は、駆動中に摺動部が離脱す
ることがなく、しかも、摺動部の作製時に、振動子の振
動特性を変化又は低下させることがなく、また、取付時
の位置決めも容易にできる振動アクチュエータを提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の解決手
段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にす
るために、後述する実施形態に対応する符号を付して説
明するが、これに限定されるものではない。請求項1の
発明は、放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動モード
と、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内振動モ
ードとを同時に発生する振動子を用いた振動アクチュエ
ータにおいて、前記振動子は、円環状薄板をした電気機
械変換素子の単体(10)、又は、円環状薄板の電気機
械変換素子と弾性体とを積層した積層構造(40)であ
り、その外周の一部に駆動力を取り出す駆動力取出部が
存在し、前記駆動力取出部側、及び/又は、前記駆動力
取出部に取り付けられる摺動部側に設けられ、前記振動
子の双方又は一方の面内振動方向に延在する側面にある
接着部(11c,11d)を用いて、前記摺動部を取り
付ける取付構造(60D,60E)を備えること、を特
徴とする振動アクチュエータである。
【0015】請求項2の発明は、放射方向に伸縮する径
方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称に屈曲
する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する振動子
を用いた振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、
円環状薄板をした電気機械変換素子の単体(10)、又
は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを積層し
た積層構造(40)であり、その外周の一部に駆動力を
取り出す駆動力取出部が存在し、前記駆動力取出部側、
及び/又は、前記駆動力取出部に取り付けられる摺動部
側に設けられ、前記弾性体の一部を加工した加工部(4
1c−1,41c−2,41c−3,41c−4)に係
合して、前記摺動部を取り付ける取付構造(60A,6
0B,60C,60E)を備えること、を特徴とする振
動アクチュエータ。
【0016】請求項3の発明は、放射方向に伸縮する径
方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称に屈曲
する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する振動子
を用いた振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、
円環状薄板をした電気機械変換素子の単体、又は、円環
状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを積層した積層構
造であり、その外周の一部に駆動力を取り出す駆動力取
出部が存在し、前記駆動力取出部側、及び/又は、前記
駆動力取出部に取り付けられる摺動部側に設けられ、前
記振動子を両側面からクランプして、前記摺動部を取り
付ける取付構造(60E,60F)を備えることを特徴
とする振動アクチュエータである。
【0017】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、前記取付構造は、突起部,溝部,段差部又は穴
部の(41c−1,41c−2,41c−3,41c−
4,61a,62a,64a,65a,65b)少なく
とも1つの構造を含むことを特徴とする振動アクチュエ
ータである。
【0018】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、前記取付構造は、前記摺動部の取付位置を位置
決めする構造(41c−1,41c−2,41c−3,
41c−4)を含むことを特徴とする振動アクチュエー
タである。
【0019】請求項6の発明は、放射方向に伸縮する径
方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称に屈曲
する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する振動子
を用いた振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、
円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを積層した積
層構造(40)であり、その外周の一部に駆動力を取り
出す駆動力取出部が存在し、前記弾性体に突起形状(4
1c−1)を設け、それ自体を摺動部(60G)とする
ことを特徴とする振動アクチュエータである。
【0020】請求項7の発明は、放射方向に伸縮する径
方向対称伸び振動モードと、同一面内で非軸対称に屈曲
する非軸対称面内振動モードとを同時に発生する振動子
を用いた振動アクチュエータにおいて、前記振動子は、
円環状薄板をした電気機械変換素子の単体(10)、又
は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを積層し
た積層構造(40)であり、その外周の一部に駆動力を
取り出す駆動力取出部が存在し、前記駆動力取出部に樹
脂製塗料(72)を塗布して、摺動部(60H)とする
ことを特徴とする振動アクチュエータである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による振動アクチュエ
ータの第1実施形態を示す全体図、図2は、第1実施形
態による振動アクチュエータの振動子を示す平面図,側
面図及び裏面図、図3は、第1実施形態による振動アク
チュエータの摺動部を示す斜視図である。
【0022】第1実施形態の振動アクチュエータ20
は、図1に示すように、ベース部材21と、ベース部材
21の上下方向に平行に配置されたガイド部材22,2
2と、ガイド部材22,22にガイドされて上下方向に
移動可能に支持され、振動アクチュエータの振動子40
が取付固定されている支持フレーム23と、支持フレー
ム23を下方に付勢する加圧ばね24,24と、振動子
40の摺動材43と接触する位置で、相対運動部材30
を走行可能にガイドする走行ガイド部材25等を備えて
いる。
【0023】振動子40は、図2に示すように、電気機
械変換素子として、圧電セラミックス41a,41bを
使用し、その間に挟持する弾性部材として、金属板41
cを使用したものである。これらの圧電セラミックス4
1a,41bと金属板41cとは、接着剤などで貼り合
わされている。
【0024】2つの圧電セラミックス41a,41b
は、金属板41a側の電極(不図示)が共に全面電極と
なっており、その反対側の電極が直径方向で全体をほぼ
2分するような電極42a,42bとなっている。2つ
の電極42a,42bには、それぞれ位相の異なる交流
電圧が入力される。また、圧電セラミックス41a,4
1bは、金属板41cと対向する面と反対側の面におけ
る電極42a,42bの配置がそれぞれ一致している。
つまり、電極42a,42bは、金属板41cに挟持さ
れている2つの圧電セラミックス41a,41bの積層
方向に重なる位置で、分割の向きがほぼ一致している。
【0025】摺動部60は、図3に示すように、弾性体
41cに形成された突起部41c−1と、この突起部4
1c−1に嵌合して、耐磨耗性のある有底角筒状の穴部
61aのある摺動部材61とから構成されている。な
お、突起部41c−1と摺動部材61とは、硬く嵌合す
るのみであってもよいが、接着剤によって接合されてい
てもよい。また、摺動部材61の付け方として、摺動部
材61の嵌合部に熱収縮性材料を用い、緩く嵌合した後
に、加熱により十分に硬い嵌合となるようにしてもよ
い。その場合に、摺動部材61の穴部61aの形状は角
形でなくてもよい。
【0026】このように、第1実施形態は、弾性体41
c側に突起部41c−1を設け、その突起部41c−1
と摺動部材61の穴部61aとを嵌合して接合するの
で、弾性体41cに、突起部41c−1を加工すればよ
く、加工が容易なうえ、圧電セラミックス41a,41
bを加工しないので、マイクロラック等が入ることはな
い。また、摺動部材61は、突起部41c−1に嵌合さ
せるので、取付時に治具を用いる必要がなく、駆動時に
離脱することもない。
【0027】(第2,第3実施形態)なお、以下に示す
各実施形態では、全体の構造は、前述した第1実施形態
と略同様であるので、摺動部のみを図示して説明し、重
複する図面や説明を適宜省略する。図4(A)は、第2
実施形態による振動アクチュエータの摺動部60Bを示
す斜視図である。第2実施形態では、振動子40Bは、
弾性体41cに溝部41c−2が形成されており、弾性
体41cの両側に、圧電セラミックス41a,41bが
接合されている。また、摺動部60Bは、耐磨耗性があ
り段部62aが形成された摺動部材62を、弾性体41
cの溝部41c−2に接着剤によって取り付けたもので
ある。
【0028】図4(B)は、第3実施形態による振動ア
クチュエータの摺動部60Cを示す斜視図である。第3
実施形態では、振動子40Cは、弾性体41cに穴部4
1c−3が加工されており、弾性体41aの両側に、圧
電セラミックス41a,41bが接合されている。ま
た、摺動部60Cは、耐磨耗性があり円柱状の摺動部材
63を、弾性体41cの穴部41c−3に嵌合して、接
着剤によって取り付けたものである。
【0029】このように、第2,第3実施形態は、弾性
体41cに、溝部41c−2や穴部41c−3を加工す
るだけであるので、加工が容易なうえ、圧電セラミック
ス41a,41bを加工しないので、マイクロラック等
が入る心配はない。また、摺動部材62,63は、溝部
41c−2や穴部41c−3に嵌合しているので、取付
時に、位置決め用の治具が不要であり、また、駆動時
に、不用意に離脱することもない。
【0030】(第4実施形態)図5は、第4実施形態に
よる振動アクチュエータの摺動部60Dを示す部分斜視
図及び側面図である。第4実施形態では、振動子10
は、図10に示した単体の圧電セラミックス11からな
るものであり、特に、摺動部のための加工はしていな
い。摺動部60Dは、耐磨耗性があり段部64aが形成
されたL字状の摺動部材64を、圧電セラミックス11
の外周面11a及び側面11bに、接着剤71によっ
て、取り付けたものである。
【0031】このように、第4実施形態は、L字状の摺
動部材64を用いるので、弾性体を用いない圧電セラミ
ックス11のみの薄い振動子10であっても、面内振動
方向に延在する側面に接着面積を確保することができ
る。
【0032】(第5実施形態)図6は、第5実施形態に
よる振動アクチュエータの摺動部60Eを示す部分斜視
図及び側面図である。第5実施形態も、第4実施形態と
同様に、振動子10は、単体の圧電セラミックス11か
らなるものであり、特に、摺動部のための加工はしてい
ない。摺動部60Eは、耐磨耗性があり、溝部65aを
有するコ字状の摺動部材65を、圧電セラミックス11
の外周面11b及び両側の側面11c,11dに、接着
剤71によって、取り付けたものである。このように、
第5実施形態は、コ字状の摺動部材65を用いるので、
弾性体を用いない圧電セラミックス11のみの薄い振動
子10であっても、面内振動方向に延在する両側面11
c,11dに、十分な接着面積を確保することができ
る。
【0033】(第6実施形態)図7は、第6実施形態に
よる振動アクチュエータの摺動部60Fを示す部分斜視
図である。第6実施形態では、振動子40は、弾性体4
1cの両側に、圧電セラミックス41a,41bが接合
されているものであり、特に、摺動部のための加工はし
ていない。摺動部60Fは、耐磨耗性があり、溝部66
aを有するコ字状の摺動部材66を、振動子40の外周
面及び両側の圧電セラミックスの側面に、接着剤によっ
て、取り付けたものである。このように、第6実施形態
は、コ字状の摺動部材66を用いるので、圧電セラミッ
クス41a,41bの両側面に、十分な接着面積を確保
することができる。また、圧電セラミックス41a,4
1bを両側面からクランプするので、圧電セラミックス
41a,41bと弾性体41cが剥離することを防止す
ることができる。
【0034】なお、中央の弾性体11cに、図7(A)
に2点鎖線で示すように、切り欠き部41c−4を形成
し、図7(B)に示すように、溝部66aの中央に突起
部66bを有するE字型の摺動部材66−1を用いるよ
うにしてもよい。このようにすれば、接着時の位置合わ
せが不要であり、接着面積の増加を図れ、しかも、クラ
ンプ効果を合わせもつという効果がある。
【0035】(第7実施形態)図8は、第7実施形態に
よる振動アクチュエータの摺動部60Gを示す部分斜視
図である。第7実施形態では、摺動部60Gは、弾性体
41cに設けられた突起部41c−1自身を用いたもの
である。この場合には、弾性体41cは、相対運動部材
30との相性を考えて、金属材料を選択することにな
る。このように、第7実施形態によれば、摺動部材が不
要なうえ、取り付けの手間が省けるので、大幅なコスト
ダウンを図ることができる。なお、相対運動部材が樹脂
の場合に、特に有効な構造である。
【0036】(第8実施形態)図9は、第8実施形態に
よる振動アクチュエータの摺動部60Hを示す部分斜視
図である。第8実施形態では、圧電セラミックス141
a,41b及び弾性体41cの駆動力取出部に、樹脂塗
料72を塗布することによって、摺動部60Hとしたも
のである。この場合に、樹脂塗料72は、摩擦性,耐久
性等のよい材料を選ぶことにより、摺動部材を取り付け
るのと同等の効果が得られる。しかも、塗布するのみで
あるから、大幅なコストダウンが図れる。
【0037】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。 (1) 突起,溝,段差,穴形状等の取付構造は、主
に、駆動力取付部側にある例で説明したが、逆に、摺動
材側に設けてもよい。 (2) また、電気機械変換素子を圧電セラミックスを
例に説明したが、電気エネルギーを機械的な変位に変換
するものであるならば、例えば、電歪素子,磁歪素子
等、その他のものでもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、加工が容易であり、電気機械変換素子などに損傷
を与え、振動子の振動特性を変化又は低下させることは
ない。また、摺動部の取付位置の位置決めなどが不要で
あり、組立が容易である。さらに、取付構造が強固であ
り、駆動中に摺動部が離脱することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動アクチュエータの第1実施形
態を示す全体図である。
【図2】第1実施形態による振動アクチュエータの振動
子40Aを示す平面図,側面図及び裏面図
【図3】第1実施形態による振動アクチュエータの摺動
部60を示す斜視図である。
【図4】図4(A)は、第2実施形態による振動アクチ
ュエータの摺動部60Bを示す斜視図、図4(B)は、
第3実施形態による振動アクチュエータの摺動部60C
を示す斜視図である。
【図5】第4実施形態による振動アクチュエータの摺動
部60Dを示す部分斜視図及び側面図である。
【図6】第5実施形態による振動アクチュエータの摺動
部60Eを示す部分斜視図及び側面図である。
【図7】第6実施形態による振動アクチュエータの摺動
部60Fを示す部分斜視図である。
【図8】第7実施形態による振動アクチュエータの摺動
部60Gを示す部分斜視図である。
【図9】第8実施形態による振動アクチュエータの摺動
部60Hを示す部分斜視図である。
【図10】径方向対称伸び振動モードと非軸対称面内振
動モードとを利用した振動アクチュエータの振動子の従
来例を示す図である。
【図11】従来例による径方向対称伸び振動モードと非
軸対称面内振動モードとを利用した振動アクチュエータ
の摺動部の取付構造を示す図である。
【符号の説明】
10,40 振動子 20 振動アクチュエータ 30 相対運動部材 60A〜60H 摺動部 61〜66 摺動部材 71 接着剤 72 樹脂塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 光宏 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 藤澤 晴彦 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5H680 AA00 AA08 BB13 CC02 DD01 DD15 DD23 DD27 DD30 DD53 DD55 DD59 DD67 DD73 DD87 DD92 DD95 EE10 FF03 FF05 FF08 FF17 FF21 FF23 FF25 FF33 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
    モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
    振動モードとを同時に発生する振動子を用いた振動アク
    チュエータにおいて、 前記振動子は、円環状薄板をした電気機械変換素子の単
    体、又は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを
    積層した積層構造であり、その外周の一部に駆動力を取
    り出す駆動力取出部が存在し、 前記駆動力取出部側、及び/又は、前記駆動力取出部に
    取り付けられる摺動部側に設けられ、前記振動子の双方
    又は一方の面内振動方向に延在する側面にある接着部を
    用いて、前記摺動部を取り付ける取付構造を備えるこ
    と、を特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
    モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
    振動モードとを同時に発生する振動子を用いた振動アク
    チュエータにおいて、 前記振動子は、円環状薄板をした電気機械変換素子の単
    体、又は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを
    積層した積層構造であり、その外周の一部に駆動力を取
    り出す駆動力取出部が存在し、 前記駆動力取出部側、及び/又は、前記駆動力取出部に
    取り付けられる摺動部側に設けられ、前記弾性体の一部
    を加工した加工部に係合して、前記摺動部を取り付ける
    取付構造を備えること、を特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
    モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
    振動モードとを同時に発生する振動子を用いた振動アク
    チュエータにおいて、 前記振動子は、円環状薄板をした電気機械変換素子の単
    体、又は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを
    積層した積層構造であり、その外周の一部に駆動力を取
    り出す駆動力取出部が存在し、 前記駆動力取出部側、及び/又は、前記駆動力取出部に
    取り付けられる前記摺動部側に設けられ、前記振動子を
    両側面からクランプして、前記摺動部を取り付ける取付
    構造を備えることを特徴とする振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記取付構造は、突起部,溝部,段差部又は穴部の少な
    くとも1つの構造を含むことを特徴とする振動アクチュ
    エータ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記取付構造は、前記摺動部の取付位置を位置決めする
    構造を含むことを特徴とする振動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
    モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
    振動モードとを同時に発生する振動子を用いた振動アク
    チュエータにおいて、 前記振動子は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体
    とを積層した積層構造であり、その外周の一部に駆動力
    を取り出す駆動力取出部が存在し、 前記弾性体に突起形状を設け、それ自体を摺動部とする
    ことを特徴とする振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 放射方向に伸縮する径方向対称伸び振動
    モードと、同一面内で非軸対称に屈曲する非軸対称面内
    振動モードとを同時に発生する振動子を用いた振動アク
    チュエータにおいて、 前記振動子は、円環状薄板をした電気機械変換素子の単
    体、又は、円環状薄板の電気機械変換素子と弾性体とを
    積層した積層構造であり、その外周の一部に駆動力を取
    り出す駆動力取出部が存在し、 前記駆動力取出部に樹脂製塗料を塗布して、摺動部とす
    ることを特徴とする振動アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008099549A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 圧電モータ
JP2008131681A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Pentax Corp 移動装置

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JP2008099549A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 圧電モータ
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