JP2001082457A - スラストワッシャ - Google Patents
スラストワッシャInfo
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- JP2001082457A JP2001082457A JP25832299A JP25832299A JP2001082457A JP 2001082457 A JP2001082457 A JP 2001082457A JP 25832299 A JP25832299 A JP 25832299A JP 25832299 A JP25832299 A JP 25832299A JP 2001082457 A JP2001082457 A JP 2001082457A
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- JP
- Japan
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- thrust washer
- lubricating oil
- sliding surface
- gap
- flat plate
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】スラストワッシャの摺動面を改良して、摺動面
に潤滑油が十分に供給されるようにする。 【解決手段】リング状のスラストワッシャ１の平板両表
面に複数個の凹陥部３を配列し、当該凹陥部３を潤滑油
の滞留部とする。スラストワッシャの平板表面に占める
凹陥部３の開口面積を５０％とする。スラストワッシャ
の摺動面（平板表面）と相手部材とが密着して摺動動作
をしている状態をミクロ的に見ると、両者の間には軸方
向の振動により密着と微細な隙間の生成が繰り返されて
おり、前記隙間が生成したとき当該隙間は負圧となるの
で、凹陥部３に滞留していた潤滑油が隙間に引出され摺
動面に供給される。
に潤滑油が十分に供給されるようにする。 【解決手段】リング状のスラストワッシャ１の平板両表
面に複数個の凹陥部３を配列し、当該凹陥部３を潤滑油
の滞留部とする。スラストワッシャの平板表面に占める
凹陥部３の開口面積を５０％とする。スラストワッシャ
の摺動面（平板表面）と相手部材とが密着して摺動動作
をしている状態をミクロ的に見ると、両者の間には軸方
向の振動により密着と微細な隙間の生成が繰り返されて
おり、前記隙間が生成したとき当該隙間は負圧となるの
で、凹陥部３に滞留していた潤滑油が隙間に引出され摺
動面に供給される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラストワッシャ
の改良に関する。
の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】スラストワッシャは、例えば、トランス
ミッションの部材間に摺動用受け部材として介在させ用
いられる。図２は、一般的なスラストワッシャを示した
斜視図である。スラストワッシャ１は、リング状の平板
であり、平板の両表面には複数個の径方向の溝２が所定
角度間隔で設けられている。溝２は潤滑油の流通路であ
り、スラストワッシャの内周側から供給される潤滑油が
溝２を通ってスラストワッシャの外周側へ流れるように
なっている。
ミッションの部材間に摺動用受け部材として介在させ用
いられる。図２は、一般的なスラストワッシャを示した
斜視図である。スラストワッシャ１は、リング状の平板
であり、平板の両表面には複数個の径方向の溝２が所定
角度間隔で設けられている。溝２は潤滑油の流通路であ
り、スラストワッシャの内周側から供給される潤滑油が
溝２を通ってスラストワッシャの外周側へ流れるように
なっている。
【０００３】摺動面（スラストワッシャの平板表面）の
摩擦力を小さくし摺動面の摩耗を抑制するためには、摺
動面に潤滑油を供給する必要がある。この摺動面への潤
滑油の供給は、溝２を流れている潤滑油が、スラストワ
ッシャとこれに当接している相手部材の摺動動作に伴っ
て摺動面に引き込まれることによって行なわれている。
摩擦力を小さくし摺動面の摩耗を抑制するためには、摺
動面に潤滑油を供給する必要がある。この摺動面への潤
滑油の供給は、溝２を流れている潤滑油が、スラストワ
ッシャとこれに当接している相手部材の摺動動作に伴っ
て摺動面に引き込まれることによって行なわれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】スラストワッシャ摺動
面の摩耗を抑えるためには、潤滑油が摺動面に常に十分
に供給されることが必要である。本発明が解決しようと
する課題は、スラストワッシャの摺動面を改良して、摺
動面に潤滑油が十分に供給されるようにすることであ
る。
面の摩耗を抑えるためには、潤滑油が摺動面に常に十分
に供給されることが必要である。本発明が解決しようと
する課題は、スラストワッシャの摺動面を改良して、摺
動面に潤滑油が十分に供給されるようにすることであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るスラストワッシャは、リング状の平板
表面に複数個の凹陥部を配列し、当該凹陥部を潤滑油の
滞留部としたことを特徴とする。
に、本発明に係るスラストワッシャは、リング状の平板
表面に複数個の凹陥部を配列し、当該凹陥部を潤滑油の
滞留部としたことを特徴とする。
【０００６】スラストワッシャの摺動面（すなわち平板
表面）と相手部材とは常に密着しているわけではなく軸
方向に遊びがあるので、両者の間には隙間ができるタイ
ミングが駆動中に生じる。両者の間に隙間ができたと
き、スラストワッシャの内周側から供給される潤滑油
は、前記隙間を通ってスラストワッシャ外周側へ流れ
る。このとき、潤滑油の一部は上記凹陥部に滞留する。
スラストワッシャの摺動面と相手部材とが密着して摺動
動作をしているときには、両者の間に潤滑油が流れる隙
間はないが、重要なことは、このようなときにこそ両者
の間に潤滑油の膜が形成されなければならないことであ
る。スラストワッシャの摺動面と相手部材とが密着して
摺動動作をしている状態をミクロ的に見ると、両者の間
には密着と微細な隙間の生成が軸方向の振動により繰り
返されており、前記隙間が生成したとき当該隙間は負圧
となるので、本発明においては凹陥部に滞留していた潤
滑油が隙間に引出され摺動面に供給される。スラストワ
ッシャの摺動面と相手部材とが密着していて、スラスト
ワッシャ内周側から供給される潤滑油が両者の隙間を通
ってスラストワッシャ外周側へ流れることができない状
態のときにも、スラストワッシャ摺動面には良好に潤滑
油が供給されることになる。
表面）と相手部材とは常に密着しているわけではなく軸
方向に遊びがあるので、両者の間には隙間ができるタイ
ミングが駆動中に生じる。両者の間に隙間ができたと
き、スラストワッシャの内周側から供給される潤滑油
は、前記隙間を通ってスラストワッシャ外周側へ流れ
る。このとき、潤滑油の一部は上記凹陥部に滞留する。
スラストワッシャの摺動面と相手部材とが密着して摺動
動作をしているときには、両者の間に潤滑油が流れる隙
間はないが、重要なことは、このようなときにこそ両者
の間に潤滑油の膜が形成されなければならないことであ
る。スラストワッシャの摺動面と相手部材とが密着して
摺動動作をしている状態をミクロ的に見ると、両者の間
には密着と微細な隙間の生成が軸方向の振動により繰り
返されており、前記隙間が生成したとき当該隙間は負圧
となるので、本発明においては凹陥部に滞留していた潤
滑油が隙間に引出され摺動面に供給される。スラストワ
ッシャの摺動面と相手部材とが密着していて、スラスト
ワッシャ内周側から供給される潤滑油が両者の隙間を通
ってスラストワッシャ外周側へ流れることができない状
態のときにも、スラストワッシャ摺動面には良好に潤滑
油が供給されることになる。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明に係るスラストワッシャ
は、フェノール樹脂成形材料を圧縮成形して製造するこ
とができる。例えば、粒子径１〜１００μｍのフェノー
ル樹脂粉末と繊維径５〜２０μｍで繊維長１〜６mmのア
ラミド繊維と粒子径１〜５０μｍの黒鉛粉末を水中に分
散させ抄造してシート状の成形材料とする。これを、成
形金型に仕込むことができる所定のリング形状に打ち抜
き、１枚又は所定枚数重ねて成形金型に仕込みその厚さ
方向に加熱加圧成形する。成形のときに凹陥部も一緒に
形成する。
は、フェノール樹脂成形材料を圧縮成形して製造するこ
とができる。例えば、粒子径１〜１００μｍのフェノー
ル樹脂粉末と繊維径５〜２０μｍで繊維長１〜６mmのア
ラミド繊維と粒子径１〜５０μｍの黒鉛粉末を水中に分
散させ抄造してシート状の成形材料とする。これを、成
形金型に仕込むことができる所定のリング形状に打ち抜
き、１枚又は所定枚数重ねて成形金型に仕込みその厚さ
方向に加熱加圧成形する。成形のときに凹陥部も一緒に
形成する。
【０００８】図１は、上記のようにして成形したスラス
トワッシャ１の実施例を示したものであり、平板両表面
に多数の凹陥部３を配列している。このスラストワッシ
ャ１は、外径７０mm，内径５６mm，厚さ３mmで、その両
面に径２．５mm，深さ０．８mmの凹陥部３を配列したも
のである。両面の凹陥部３の位置は一致しないようずら
せてある。スラストワッシャの平板表面に占める凹陥部
３の開口面積は５０％である。
トワッシャ１の実施例を示したものであり、平板両表面
に多数の凹陥部３を配列している。このスラストワッシ
ャ１は、外径７０mm，内径５６mm，厚さ３mmで、その両
面に径２．５mm，深さ０．８mmの凹陥部３を配列したも
のである。両面の凹陥部３の位置は一致しないようずら
せてある。スラストワッシャの平板表面に占める凹陥部
３の開口面積は５０％である。
【０００９】比較のために、上記実施例と同様の成形材
料を使用して、図２を参照して説明したスラストワッシ
ャを成形した（従来例）。このスラストワッシャは、外
径７０mm，内径５６mm，厚さ３mmで、その両面に幅３m
m，深さ１．５mmの溝を８個ずつ等角度で配置したもの
である。両面の溝２の位置は一致しないようずらせてあ
る。
料を使用して、図２を参照して説明したスラストワッシ
ャを成形した（従来例）。このスラストワッシャは、外
径７０mm，内径５６mm，厚さ３mmで、その両面に幅３m
m，深さ１．５mmの溝を８個ずつ等角度で配置したもの
である。両面の溝２の位置は一致しないようずらせてあ
る。
【００１０】上記各実施例と従来例におけるスラストワ
ッシャの摺動特性を評価した結果を表１に示す。評価方
法は、潤滑油をスラストワッシャの内側から外側へ循環
させる環境で、スラストワッシャの平板表面を相手部材
（ＳＳ４１−２０ｓ摩擦盤）に１０kgf／cm2の荷重をか
けて当接し、周方向の摺動動作を繰り返してスラストワ
ッシャ平板表面の摩耗量を測定するものである。延べ摺
動距離２００km後のスラストワッシャ平板表面の摩耗量
を表１に示す。
ッシャの摺動特性を評価した結果を表１に示す。評価方
法は、潤滑油をスラストワッシャの内側から外側へ循環
させる環境で、スラストワッシャの平板表面を相手部材
（ＳＳ４１−２０ｓ摩擦盤）に１０kgf／cm2の荷重をか
けて当接し、周方向の摺動動作を繰り返してスラストワ
ッシャ平板表面の摩耗量を測定するものである。延べ摺
動距離２００km後のスラストワッシャ平板表面の摩耗量
を表１に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスラストワ
ッシャは、相手部材と密着してその両者の隙間に潤滑油
が流れる余地がない場合にも、すなわち、摺動動作中
も、摺動面（平板表面）に潤滑油を円滑に供給できる構
成であり、スラストワッシャの摺動による摩耗を抑制す
ることができる。
ッシャは、相手部材と密着してその両者の隙間に潤滑油
が流れる余地がない場合にも、すなわち、摺動動作中
も、摺動面（平板表面）に潤滑油を円滑に供給できる構
成であり、スラストワッシャの摺動による摩耗を抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る実施例を示す斜視図である。
【図２】従来例を示す斜視図である。
１はスラストワッシャ ２は溝 ３は凹陥部
Claims (1)
- 【請求項１】リング状の平板表面に複数個の凹陥部を配
列し、当該凹陥部を潤滑油の滞留部としたことを特徴と
するスラストワッシャ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25832299A JP2001082457A (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | スラストワッシャ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25832299A JP2001082457A (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | スラストワッシャ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001082457A true JP2001082457A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17318646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25832299A Pending JP2001082457A (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | スラストワッシャ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001082457A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006200558A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器のリバウンド部材 |
| JP2007061955A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Mori Seiki Co Ltd | 摺動材及びこれを備えた工作機械 |
| JP2007263237A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | ピン結合部構造 |
| JP2011080520A (ja) * | 2009-10-06 | 2011-04-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スラスト軸受 |
| CN102213260A (zh) * | 2011-05-23 | 2011-10-12 | 安徽工业大学 | 一种轴向含油滑动轴承 |
| WO2012176380A1 (ja) * | 2011-06-20 | 2012-12-27 | オイレス工業株式会社 | スラスト滑り軸受 |
| DE102011114413A1 (de) * | 2011-09-26 | 2013-03-28 | Esk Ceramics Gmbh & Co. Kg | Hydrodynamisches Axiallager |
| WO2013128949A1 (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-06 | オイレス工業株式会社 | スラスト滑り軸受、およびスラスト滑り軸受とピストンロッドとの組合せ機構 |
| KR20140066791A (ko) * | 2011-11-02 | 2014-06-02 | 오일레스고교 가부시키가이샤 | 합성수지제의 슬라이딩 베어링 |
| RU2575550C2 (ru) * | 2011-06-20 | 2016-02-20 | Оилз Корпорейшн | Упорный подшипник скольжения |
| RU2583986C2 (ru) * | 2012-01-17 | 2016-05-10 | Оилз Корпорейшн | Упорный подшипник скольжения |
| JP2016128722A (ja) * | 2016-03-30 | 2016-07-14 | オイレス工業株式会社 | 合成樹脂製の滑り軸受 |
| US10994323B2 (en) | 2015-10-22 | 2021-05-04 | Taiho Kogyo Co., Ltd. | Method of manufacturing washer and washer |
-
1999
- 1999-09-13 JP JP25832299A patent/JP2001082457A/ja active Pending
Cited By (23)
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| CN102213260A (zh) * | 2011-05-23 | 2011-10-12 | 安徽工业大学 | 一种轴向含油滑动轴承 |
| CN103620244A (zh) * | 2011-06-20 | 2014-03-05 | 奥依列斯工业株式会社 | 推力滑动轴承 |
| KR101524305B1 (ko) * | 2011-06-20 | 2015-05-29 | 오일레스고교 가부시키가이샤 | 스러스트 슬라이딩 베어링 |
| RU2575550C2 (ru) * | 2011-06-20 | 2016-02-20 | Оилз Корпорейшн | Упорный подшипник скольжения |
| WO2012176380A1 (ja) * | 2011-06-20 | 2012-12-27 | オイレス工業株式会社 | スラスト滑り軸受 |
| JP2013002603A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Oiles Corp | スラスト滑り軸受 |
| US9062708B2 (en) | 2011-06-20 | 2015-06-23 | Oiles Corporation | Thrust sliding bearing |
| DE102011114413A1 (de) * | 2011-09-26 | 2013-03-28 | Esk Ceramics Gmbh & Co. Kg | Hydrodynamisches Axiallager |
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