JPH11182533A - 動圧型多孔質含油軸受ユニット - Google Patents

動圧型多孔質含油軸受ユニット

Info

Publication number
JPH11182533A
JPH11182533A JP34962697A JP34962697A JPH11182533A JP H11182533 A JPH11182533 A JP H11182533A JP 34962697 A JP34962697 A JP 34962697A JP 34962697 A JP34962697 A JP 34962697A JP H11182533 A JPH11182533 A JP H11182533A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
oil
impregnated
porous
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34962697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3602317B2 (ja
Inventor
Natsuhiko Mori
夏比古 森
Kazuo Okamura
一男 岡村
Yasuhiro Yamamoto
康裕 山本
Makoto Shiranami
誠 白波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP34962697A priority Critical patent/JP3602317B2/ja
Publication of JPH11182533A publication Critical patent/JPH11182533A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3602317B2 publication Critical patent/JP3602317B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コスト化を図りつつ、低騒音で耐久性に富
み、かつ高精度の軸受ユニットを提供する。 【解決手段】 ハウジング2の内径面2aに多孔質含油
軸受1を圧入して固定する。多孔質含油軸受1は、回転
軸3の外径面と軸受隙間を介して対向する軸受面1bを
備えた多孔質の軸受本体1aに潤滑油を含浸させたもの
である。軸受1には複数の軸受面1bを軸方向に離隔し
て設け、かつ各軸受面1bに複数の動圧溝1cを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動圧型の多孔質含
油軸受をハウジングに固定してユニット化した動圧型多
孔質含油軸受ユニットに関する。この軸受ユニットは、
磁気ディスク装置(HDD、FDD等)、光ディスク装
置(CD−ROM、DVD−ROM/RAM等)、光磁
気ディスク装置(MD、MO等)などの情報記憶装置
や、情報処理装置(レーザビームプリンタ等)のスピン
ドルモータを初めとして、高回転精度が要求される機器
の支持装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】上記各種情報機器のスピンドルモータに
は、高回転精度の他、高速化、低コスト化、低騒音化な
どが求められている。これらの要求性能を決定付ける構
成要素の一つに当該モータのスピンドルを支持する軸受
があり、従来では、当該軸受としてボールベアリングか
焼結含油軸受が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ボールベアリ
ングを用いた場合には、以下の不具合がある。
【0004】この種のスピンドル用モータは8000
〜10000rpm程度、特にレーザビームプリンタで
は数万rpmの高速で使用される場合が多い。ボールベ
アリングには特有のレース音(ボールが軌道輪を転がる
音)や、保持器の自励振動による騒音発生があり、高速
で使用すると騒音レベルが大きく、低騒音化は限界にき
ている。
【0005】ボールベアリングは、外輪、内輪、ボー
ル、保持器、シール、グリース等の多くの構成部品から
なるため、低コスト化には限界がある。
【0006】一方、焼結含油軸受の場合は、性能的には
低騒音であること、部品点数が少なく管理しやすいこ
と、などの点ではボールベアリングより優れているが、
次のような欠点がある。
【0007】CD−ROMやDVD−ROM等のスピ
ンドルモータでは、ディスクのアンバランス荷重によ
り、軸受に振れ回り荷重が加わる。回転数が高く、振れ
回りが大きい場合には、回転に伴って荷重負荷域が周方
向に移動するため、油膜がこれに追従することができな
い。また、焼結含油軸受では、回転に伴って空気も巻き
込まれるが、高速回転下ではこの巻き込み量が多くな
り、油膜形成を阻害する。油膜形成が不十分である場合
には、金属接触が発生して摩耗が進行し、この摩耗によ
って振れ回りが大きくなるため、さらに油膜の形成が困
難になるという悪循環に陥る。従って、耐久性の点で問
題がある。
【0008】HDD、LBP等のスピンドルモータの
ように、アンバランス荷重が小さく、スピンドルの軸姿
勢が縦軸で使われることが多い場合には軸の偏心が小さ
くなる。焼結含油軸受は真円軸受の一種であるから、こ
のような条件下では、ホワールなどの不安定振動が発生
しやすく、高回転精度を達成することができない。
【0009】そこで、本発明はボールベアリングや焼結
含油軸受が抱える前記問題点を解決することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】1.上記問題点を解決す
るものとして、本発明にかかる動圧型多孔質含油軸受ユ
ニットは、回転軸の外径面と軸受隙間を介して対向する
軸受面を有する多孔質の軸受本体に、潤滑油あるいは潤
滑グリースを含浸させた多孔質含油軸受を、ハウジング
の内径面に固定したものであって、軸受本体の軸受面に
動圧溝を軸方向に対して傾斜させて設け、この動圧溝で
軸受隙間に油の動圧油膜を形成して回転軸を非接触支持
すると共に、軸受本体表面、詳しくは軸受面の開孔部を
介して油を軸受本体の内部と軸受隙間との間で循環させ
るようにしたものである(請求項1)。
【0011】多孔質含油軸受では、回転軸の回転に伴っ
て軸受本体の内部の潤滑剤(潤滑油または潤滑グリー
ス)が軸受本体の内周面(内径チャンファ部も含む)か
らにじみ出し、軸受隙間に引き込まれる。軸受隙間に引
き込まれた油は潤滑油膜を形成して回転軸を非接触支持
する。この際、軸受面に、軸方向に傾斜した複数の動圧
溝(例えばへリングボーン型やスパイラル型とする)を
設けると、その動圧作用によってさらに軸受本体内部の
潤滑剤を軸受隙間に引き込むと共に、軸受面に潤滑剤を
押し込み続けるので、油膜力が高まり、軸受の剛性を向
上させることができる。また、ホワールなどの不安定振
動の発生を防止することもできる。
【0012】軸受隙間に正圧が発生すると、軸受面の表
面に孔(開孔部:多孔質体組織の細孔が外表面に開口し
た部分をいう)があるため、潤滑剤は軸受本体の内部に
還流するが、次々と新たな潤滑剤が押し込まれ続けるの
で油膜力および剛性は高い状態で維持される。したがっ
て高回転精度が達成され、軸振れやNRRO(非繰り返
し精度)、ジッタ等が低減される。また、軸と軸受本体
が非接触で回転するために低騒音であり、しかも低コス
トである。さらに、油膜内に気泡が発生したり巻き込ま
れた場合でも、油が循環しているために気泡が軸受本体
の内部に吸収され、軸受機能が不安定化することもな
い。
【0013】多孔質含油軸受としては、銅または鉄、あ
るいは両者を主成分とする焼結含油軸受が適している
(請求項2)。このような焼結含油軸受であれば、製作
が容易で低コストに供給することができる。 2.ハウジングに2個の多孔質含油軸受を収納する場
合、2個の軸受の同軸度、円筒度などの精度が問題とな
る。精度が悪い場合、軸と軸受が線接触したり、最悪の
場合には軸が2個の軸受を貫通しない場合も起こり得
る。
【0014】この場合には、軸受本体の内径面に複数の
軸受面を軸方向に離隔形成し、軸受本体の軸受面間の領
域の内径寸法を軸受面の内径寸法よりも大きくするとよ
い(請求項3)。この軸受は、軸受本体を1個とし、そ
の内径面の複数箇所に動圧軸受面を設けたものであるか
ら、複数個の軸受を別体に配置したことに起因する精度
不良等の上記弊害を回避することが可能となる。
【0015】軸受面間の領域が軸受面と同径のストレー
ト面であると、油の粘性抵抗によってトルク上昇を招き
かねないが、当該領域の内径寸法を軸受面の内径寸法よ
りも大きく設定しておけば、トルク上昇を確実に回避す
ることができる。
【0016】なお、必ずしも複数の軸受面の全てに前記
動圧溝を形成する必要はなく、使用条件等によっては少
なくとも一つの軸受面に動圧溝を形成することもでき
る。 3.多孔質含油軸受のハウジング内径面への固定は、多
孔質含油軸受をハウジングの内径面に圧入することによ
って行うことができる(請求項4)。この圧入作業は、
動圧溝のない通常の焼結含油軸受であれば、図9に示す
ように、軸受21に圧入ピン(22:矯正ピン)を挿入
すると共に、軸受21の一端面を圧入治具23で加圧す
ることにより行うことができる。すなわち、加圧に伴っ
て収縮する軸受内径面を圧入ピン22に食いつかせ、軸
受内径面を矯正しつつ軸受外径面をハウジング24の内
径面に圧入するのである。
【0017】しかし動圧溝を有する場合、この方法では
軸受の内外径の同軸度の狂い(偏り、偏肉)などの影響
により、圧入時の矯正によって動圧溝の一部がつぶれか
ねない。圧入ピン22を使用せずに圧入すれば動圧溝が
つぶれるという不具合を回避できるが、その場合には、
圧入時の軸受21の収縮度合いが軸受精度(軸受各部の
偏肉、密度の違いなど)やハウジング24の形状(肉厚
の変化など)に影響され、軸受面同士の円筒度や同軸度
などが狂うおそれがある。
【0018】これを解決するには、軸受本体の外径面の
うち軸受面間の領域に対応した外径部と、これに対向す
るハウジングの内径面との間に圧入締め代を形成すると
共に、軸受本体の外径面のうち軸受面に対応した外径部
と、これに対向するハウジング内径面との間に前記圧入
締め代よりも小さい締め代もしくは隙間を形成すればよ
い(請求項5)。この構成であれば、圧入という低コス
トの組立方法を採用しつつも、圧入の前後で軸受面の寸
法や精度が変化することがないので、低コスト化と軸受
面精度の確保を同時に達成することができる。
【0019】また、多孔質含油軸受をハウジングの内径
面に接着して固定しても同様の効果が得られる(請求項
6)。このように接着する場合は、接着剤成分を含む油
の軸受内部への侵入等が懸念されるが、これらを防止す
るには、軸受本体の外径面のうちハウジングの内径面に
接着される部分の表面開孔率を12%以下、望ましくは
8%以下にし(請求項7)、塗付した接着剤の軸受内部
への侵入を防止すればよい。また、接着剤としては、嫌
気性接着剤あるいは紫外線硬化型接着剤、またはその双
方の性質を有する接着剤を用いるのがよい(請求項
8)。
【0020】軸受本体の軸受面を含む部分の密度を、軸
受面間の領域を含む部分の密度よりも大きくしたり(請
求項9)、あるいは軸受面の表面開孔率を、前記軸受面
間の領域の表面開孔率よりも小さくすれば(請求項1
0)、軸受面の剛性を高めると共に、油膜強度を向上さ
せることができる。また、軸受面間領域での油含有量を
増加させて耐久性の向上を図ることができる。
【0021】軸受本体の外径面とハウジングの内径面と
の間には、軸受本体の軸方向の両端部に開口する通気路
を設けておくのが望ましい(請求項11)。
【0022】軸受本体の一方の端面に組立方向を識別す
るための識別マークを形成しておけば(請求項12)、
多孔質含油軸受をハウジングに固定する際の方向が容易
に判別可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図8に基いて説明する。
【0024】図1に示すように、本発明にかかる動圧型
多孔質含油軸受ユニットは、多孔質含油軸受1をハウジ
ング2の内径面2aに固定することにより構成される。
【0025】ハウジング2は、その内径面に小径部2a
1と大径部2a2とを有する厚肉円筒状をなし、銅やア
ルミニウム等の軟質金属を切削加工等して成形される。
【0026】図2に示すように、多孔質含油軸受1は、
回転軸(3:図4および図5参照)の外径面と軸受隙間
4を介して対向する軸受面1bを有する多孔質の軸受本
体1aに、潤滑油あるいは潤滑グリースを含浸させて構
成される。軸受本体1aは、粉末冶金、鋳鉄、合成樹
脂、セラミックスなどを焼結または発泡成形等すること
により、多数の細孔を有する厚肉円筒状の多孔質体とし
て成形されたもので、例えば銅系あるいは鉄系、または
その双方を主成分とする焼結金属で形成される。
【0027】潤滑油、あるいは潤滑グリースの基油とし
ては、40℃での動粘度が5〜60cStに設定された
ものを使用する。40℃での動粘度を60cStより大
きくすると、高速での駆動に支障を来す。逆に5cSt
より小さくすると、動粘度が小さすぎて油が飛散しやす
く、耐久性に問題を生じる。潤滑剤を潤滑グリースとす
ると、剪断力を受ける軸受隙間以外では見かけの粘度が
油に比べて著しく大きくなり、周囲へ流出しにくくな
る。しかし、油に混合分散させる増稠剤の量を5wt%
より大きくすると見かけの粘度が高すぎて軸受本体に含
浸しにくくなり、また含浸後に表面に付着した過剰なグ
リースの除去作業が煩雑なものとなる。一方、増稠剤量
を0.5wt%より小さくすると、グリースとした効果
が少なく、流出度合いが油を使用する場合と変わらなく
なる。したがって、潤滑グリースの増稠剤濃度は0.5
〜5.0wt%に設定されたものを使用する。潤滑油あ
るいは潤滑グリース基油の種類は特に限定されるもので
はないが、ポリαオレフィン系、エーテル系、あるいは
エステル系合成油(ジエステル、ポリオールエステル系
合成油)が適している。また、潤滑グリースの増稠剤と
しては、取り扱いが簡便で生産性に優れるリチウム系増
稠剤が適している。
【0028】軸受本体1aの内周には、軸方向に離隔す
る2つの軸受面1bが形成され、2つの軸受面1bの双
方に、それぞれ軸方向に対して傾斜させた複数の動圧溝
1c(へリングボーン型)が円周方向に配列形成され
る。この実施形態の軸受面1bは、一方に傾斜する動圧
溝1cが配列された第1の溝領域m1と、第1の溝領域
m1から軸方向に離隔し、他方に傾斜する動圧溝1cが
配列された第2の溝領域m2と、2つの溝領域の間に位
置する環状の平滑部nとを備え、2つの溝領域m1、m
2の動圧溝1cは平滑部nで区画されて非連続になって
いる。平滑部nと動圧溝1c間の背の部分1eは同一レ
ベルにある。
【0029】この非連続型の動圧溝は、連続型、すなわ
ち平滑部nを省略し、動圧溝1cを両溝領域m1、m2
間で互いに連続するV字状に形成した場合に比べ、平滑
部nに油が集められるために油膜圧力が高く、また溝の
ない平滑部nを有するので軸受剛性も高いという利点を
有する。なお、特に支障がなければ連続型の動圧溝を採
用しても構わない。
【0030】一般にへリングボーン型の動圧溝では、連
続型の方が軸受内に負圧を生じる部分がなく、したがっ
て気泡が発生せず、油のシール性に優れるといわれてい
るが、本発明のように軸受本体1aが多孔質体の場合に
は、油が軸受隙間と軸受内部との間で循環するため、気
泡が発生しても軸受隙間に滞留せず、したがって、油が
気泡によって軸受隙間4から押し出され、シール性を損
なうという不具合は生じないと考えられる。
【0031】平滑部nの軸受幅方向の比率Rは、個々の
軸受面1bの軸方向幅を1とした場合、R=0.1〜
0.6の範囲、望ましくは、R=0.2〜0.4の範囲
に設定するのが良い。軸受面幅1に対して0.1未満で
は、平滑部nを設けたことによる効果(動圧の増加、軸
受剛性の増加)が顕著に現れず、連続した溝の場合と変
わらない。また、軸受け幅1に対してRを0.6より大
きくすると、動圧溝が少なくなり、油を軸方向中央部に
押し込む力が弱くなって動圧効果が有効に発揮されな
い。
【0032】動圧溝1cの溝深さ(h:図4参照)と半
径隙間cとの比、および軸受隙間(半径隙間:c)と回
転軸3の半径rとの比には最適な範囲があり、この範囲
外では充分な動圧効果が得られない。この最適範囲を明
らかにすべく、CD−ROM実機モータおよびLBP実
機モータを用いて軸振れを測定した結果、c/hが0.
5〜4.0の範囲内、c/rが0.0005〜0.00
3の範囲内であれば、軸振れを実用上十分なレベルに抑
えられることが判明した。したがって、高精度を維持す
るためには、c/h=0.5〜4.0に設定し、かつc
/r=0.0005〜0.003に設定するのが望まし
い。なお、図4では、半径隙間cや溝深さhは実際より
も誇張して描かれている。
【0033】以上説明した動圧溝1cは、例えば圧縮成
形により形成することができる。すなわち、コアロッド
(例えばサイジングピン)の外周面に動圧溝1c形状に
対応した凹凸形状の溝型を形成し、コアロッドの外周面
に軸受本体1aの素材である多孔質材を供給し、多孔質
材に圧迫力を加えてその内径部をコアロッドの溝型に加
圧し、当該内径部に溝型の形状に対応した動圧溝1cを
転写する。この時、背の部分1eを動圧溝1cと同時成
形することができる。動圧溝の形成後は、圧迫力を除去
することによる多孔質材のスプリングバックを利用して
コアロッドを多孔質材の内径部から離型する。
【0034】この時、動圧溝1cを転写するサイジング
ピンを精度良く仕上げておけば、軸受の精度も良くな
る。サイジングピンの精度を必要とされる精度、例えば
真円度1μm以内、円筒度2μm以内などに仕上げるこ
とはさほど難しくなく、容易に達成できる。
【0035】なお、以上の動圧溝サイジングを行なう前
に、多孔質材の内径部に回転サイジングを施し、当該内
径面の開孔部の分布を予め均一化させておくのが望まし
い。
【0036】軸受本体1aにおける軸受面1b間の領域
1dの内径寸法D1は、軸受面1bの内径寸法D2(厳
密には、動圧溝1c間の背部分1eの領域の内径寸法)
よりも大きく設定される。図面では、領域1dの軸方向
断面は軸受面1bに連続した1つの円弧で描かれ、その
円弧の最大径部は領域1dの軸方向中央部に位置してい
る。但し、その断面形状は任意に選択することができ、
円弧の他、楕円、放物線等の他の曲線や直線で描いても
よく、あるいはこれらの組み合わせとしてもよい。さら
に領域1dの最大径部は、一方の軸受面1b側に偏在し
ていてもよい。
【0037】軸受本体1aの軸受面1bを含む部分の密
度は、軸受面間の領域1dを含む部分の密度よりも大き
くすると良い(ここでの「密度」は、軸受面や軸受面間
領域から深さ0.1mmまでの表面層の密度をいう)。多
孔質体の密度は単位体積当たりの細孔率に関係し、密度
が大きいほど組織内における細孔の体積割合が小さくな
り、同時に表面における表面開孔率が小さくなる。これ
により、軸受面1bでの油膜強度を向上させると共に、
軸受剛性を向上させることができ、同時に領域1dでの
油含有量を増加させて耐久性の向上を図ることができ
る。具体的には、軸受面1bの表面密度を6.5〜7.
2[g /cm3 ]、領域1dの表面密度を6.0〜6.6
[g /cm3 ]の範囲内に設定し、軸受面1bでの表面開
孔率を2〜30%、望ましくは2〜12%の範囲内に設
定するのがよい。なお、表面開孔率の設定は、密度の設
定により、あるいは表面処理(回転サイジング等による
開孔率の調整)、さらには密度の設定と表面処理との併
用により行なうことができる。
【0038】軸受本体1aの外径面は、一方の軸受面1
bに対応する外径面1b1が小径で、軸受面間の領域1d
に対応する外径面1d1および他方の軸受面1bに対応す
る外径面1b2が大径になった段付き円筒状に形成され
る。図1に示すように、多孔質含油軸受1をハウジング
2の内周に圧入すると、領域1dに対応した外径部1d1
がハウジング内径面2aの小径部2a1に、一方の軸受面
に対応した外径部1b1がハウジング内径面2aの小径部
2a1に、他方の軸受面に対応した外径部1b1がハウジン
グ内径面2aの大径部2a2にそれぞれ対向する。この
時、領域1dに対応した外径部1d1とハウジング内径面
2aの小径部2a1との間に圧入締め代を形成しておけ
ば、両者の密着嵌合によって軸受1の固定力を確保する
ことができる。領域1dは軸受面1bよりも大径に形成
されており、軸の支持には直接関与しないので、当該1
dに圧入力に見合う程度の変形が生じても軸受の精度に
は影響がない。一方、2つの軸受面1bに対応する外径
面1b1、1b2とこれに対向するハウジング内径面2a1、
2a2との間に、前記圧入締め代よりも小さい締め代(軸
受精度に影響しない程度の締め代)もしくは半径方向の
隙間を形成しておけば(本実施形態では半径方向の隙間
9a、9bを設けた場合を例示する)、圧入力による軸
受面1bの変形を防止しまたは緩和することができ、軸
受精度の低下を防止することができる。
【0039】実際に圧入前後で軸受面の寸法および精度
変化を測定しても、内径寸法、真円度、円筒度、同軸度
の何れについてもほとんど変化がなかった。具体的に、
圧入の前後において、内径寸法はφ3.002、円筒度
は2μm以下、同軸度(一方の軸受面に対する他方の軸
受面の軸ずれ量を意味する)は2μm以下でそれぞれ変
化がなく、また、真円度は圧入前に0.9μmであった
ものが圧入後に1.0μmに変化したにすぎなかった。
【0040】図5は、上述の軸受ユニットをスピンドル
モータ(図面はCD−ROM装置のスピンドルモータを
示す)に組み込んだ状態を示している。多孔質含油軸受
1の内径部に挿入されたシャフト3(回転軸)は、軸受
隙間4に形成された動圧油膜によって非接触支持され、
ロータ5とステータ6との間に生じる励磁力によって回
転駆動される。シャフト3は、ハウジング2の一方の開
口部に嵌め込んだスラスト板7によって接触支持されて
いる。
【0041】ところで、通常、シャフト3はハウジング
2にスラスト板7を装着した状態で軸受1の内径部に挿
入される。この挿入時には、空気は軸受1とシャフト3
の間の軸受隙間4から逃げることになるが、軸受隙間4
は数μm程度しかないため、空気がハウジング2の下方
空間に閉じ込められ、シャフト3の挿入が難しくなる。
また、モータを駆動すると発熱するが、この発熱によっ
て閉じ込められた空気が膨張し、シャフト3を押し上げ
て軸受性能を不安定化させるおそれもある。
【0042】この場合には、図1および5に示すよう
に、軸受本体1aの外径面とハウジング2の内径面2a
との間に、軸受本体1aの軸方向両端に開口する通気路
8を設ければよい。通気路8は、軸受本体1aの外径面
に軸方向の溝1gを設けることによって形成することが
できるが、軸受本体1aの外径面とハウジング2の内径
面2aとの間に隙間(例えば外径面1b1とハウジング内
径面2a1との間の隙間9aや、外径面1b2とハウジング
内径面2a2との間の隙間9b)があれば、当該隙間9
a、9bと溝1gとで通気路8を構成してもよい。この
時の溝1gは、軸受本体1aの外径面のうち、少なくと
もハウジング内径面2aへの圧入部分(本実施形態で
は、軸受面間の領域1dに対応する外径部1d1)に形成
されていれば足りる。溝1gは、軸受本体1aの外径面
の1箇所だけでなく、円周方向の複数箇所(図面では3
箇所)に設けることもでき、また、ハウジング内径面2
aに設けてもよい。
【0043】多孔質含油軸受1は、ハウジング2の内径
面2aに圧入する他、接着で固定してもよい。図6は、
このような接着時に使用する接着装置の一例を示すもの
で、ハウジング2内に軸受1を挿入して治具11で位置
決め保持し、図示しないディスペンサで軸受本体1aの
外径面とハウジング内径面2aとの間に接着剤を注入す
るものである。この場合の軸受1やハウジング2として
は、図1に示すものをそのまま使用することができる。
ただし、軸受本体1aの外径面やハウジング2の内径面
2aは、段部のないストレート面としてもよい。接着剤
の注入は、通気路8を避けて行なわれる。注入した接着
剤は毛細管現象で接合面に浸透して広がる。なお、接着
は、軸受本体の外径面に付着した油をウェスなどで拭き
取るか、あるいは遠心分離機などで除去した上で行なう
のが望ましい。
【0044】ところで、このように接着する場合は、軸
受本体1a外径面のうち、ハウジング2の内径面2aと
の接着部において接着剤成分と油とが混じり合うため、
接着力が低下したり、あるいは接着剤成分を含む油が接
合部から軸受内部に侵入し、さらにこれが軸受面に滲出
して軸受機能上好ましくない影響を与えるおそれもあ
る。
【0045】これを回避するには、軸受本体1a外径面
のうちハウジング2の内径面2aに接着される部分の表
面開孔率を12%以下、望ましくは8%以下にするとよ
い。この程度の表面開孔率であれば、塗布した接着剤の
ほとんどが接合面に残り、軸受内部に侵入することがな
くなる。したがって、接着力が落ちることはなく、ま
た、潤滑に対して悪影響を及ぼすこともない。なお、表
面開孔率は、前記動圧サイジング工程でのサイジング代
を0.1mm以上とすれば実現することができる。
【0046】接着剤としては、嫌気性接着剤や紫外線硬
化型接着剤、あるいは双方の性質を有する接着剤が使用
される。これらは、油面での接着力に優れており、軸受
本体1aやハウジング2の素材としてよく使用される銅
系材料に対する反応性もよい。また、固着スピードが速
いため、軸受1やハウジング2を治具11で位置決め保
持する時間を短くすることができる。さらには、何れも
1液性で、例えばエポキシ接着剤のように2液を混合す
る必要がなく、作業性に優れる。特に紫外線硬化型接着
剤の場合は、仮に軸受外径部のチャンファなどに接着剤
が付着して残っても紫外線を照射することにより、そこ
で固めてしまうことができる。
【0047】実際に図6に示す装置を用いて軸受1をハ
ウジング2に接着固定し、抜去力や軸振れ等を計測する
試験を行なった。但し、この試験では軸受本体1aの外
径面のサイジング代を0.15mmとし、これにより軸受
本体の外径面の表面開孔率を6〜10%に設定した。ま
た、軸受(φ3×φ6×9)とハウジング2(C360
2)との間の隙間は直径で20μmとし、接着剤として
日本ロックタイト社製嫌気性接着剤603を使用した。
接着剤1.0mgを注入した後、約30秒で軸受は固着
し、約1分後に治具11から軸受ユニットを外したが、
軸受1がずれるような不具合は生じなかった。
【0048】接着後24hで抜去力を測定したところ、
50kgf以上となった。通常、上記寸法程度の軸受に
求められる抜去力は5〜10kgfであるから、十分に
この要求を満足できることが判明した。また、接着後の
軸受ユニットをLBPモータに組み込み、機能評価試験
を実施した。15000rpmで軸振れは2μm以下と
なり、非繰り返し回転精度(NRRO)も0.03μm
以下であり、動圧軸受として満足できる性能を示した。
また、連続運転試験でも3000hを経過しても性能の
劣化はなく、十分実用に耐えるものであることが判明し
た。
【0049】多孔質含油軸受1をハウジング2に圧入あ
るいは接着といった方法で固定する際には、所定の動圧
を発生させるため、軸受1をハウジング2内で回転軸3
の回転方向に合った向きに配置する必要がある。軸受1
の向きを目視で判別するとすれば、見づらく固定時の作
業性が悪化する。
【0050】そこで、この場合には、図7および図8に
示すように、軸受本体1aの一方の端面に、組立方向を
識別するための識別マーク12を形成すればよい。図面は
識別マーク12としてリング溝を形成した場合を例示する
が、識別マーク12の形状は任意に選択することができ
る。識別マーク12の有無の判別は目視で行なう他、画像
処理装置等を用いて機械的に行なうことも可能である。
【0051】この識別マーク12は、例えば動圧サイジン
グ時において多孔質材を軸方向両側からパンチで加圧す
る際に、一方のパンチ(例えば下パンチ)の加圧面にマ
ーク形状に対応した型を予め形成しておくことにより成
形することができる。
【0052】以上の軸受ユニットは上述の各種スピンド
ルモータ等の他、軸流ファンや換気扇、扇風機などの電
気製品、自動車用電装品など、各種のモータに広範囲に
利用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、 ボールベアリングを使用した軸受ユニットに比べて、
低騒音化および低コスト化を図ることができる。
【0054】動圧溝の動圧作用によって軸受剛性を高
くすることができ、また、回転精度を向上させて軸振
れ、NRRO、ジッタの低減を図ることできる。軸受面
には良好な油膜が常時形成されるので、耐久寿命を大幅
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる軸受ユニットの軸方向断面図で
ある。
【図2】上記軸受ユニットで使用する多孔質含油軸受の
軸方向断面図である。
【図3】図2中のA矢視図である。
【図4】上記多孔質含油軸受の半径方向断面図である。
【図5】CD−ROM装置のスピンドルモータの軸方向
断面図である。
【図6】接着装置の一例を示す軸方向断面図である。
【図7】軸受に識別マークを設けた動圧型多孔質含油軸
受ユニットの軸方向断面図である。
【図8】図7中のB部分の拡大図である。
【図9】軸受の圧入方法を示す軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 多孔質含油軸受 1a 軸受本体 1b 軸受面 1c 動圧溝 1d 軸受面間領域 2 ハウジング 2a ハウジング内径面 3 回転軸(シャフト) 4 軸受隙間 8 通気路 9a 隙間 9b 隙間 12 識別マーク

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の外径面と軸受隙間を介して対向
    する軸受面を有する多孔質の軸受本体に、潤滑油あるい
    は潤滑グリースを含浸させた多孔質含油軸受を、ハウジ
    ングの内径面に固定したものであって、 軸受本体の軸受面に動圧溝を軸方向に対して傾斜させて
    設け、この動圧溝で軸受隙間に油の動圧油膜を形成して
    回転軸を非接触支持すると共に、軸受面の開孔部を介し
    て油を軸受本体の内部と軸受隙間との間で循環させるよ
    うにした動圧型多孔質含油軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 前記多孔質含油軸受が、銅または鉄、あ
    るいは両者を主成分とする焼結含油軸受である請求項1
    記載の動圧型多孔質含油軸受ユニット。
  3. 【請求項3】 軸受本体の内径面に複数の軸受面を軸方
    向に離隔形成すると共に、軸受本体の軸受面間の領域の
    内径寸法を軸受面の内径寸法よりも大きくした請求項1
    または2記載の動圧型多孔質含油軸受ユニット。
  4. 【請求項4】 多孔質含油軸受をハウジングの内径面に
    圧入して固定した請求項1乃至3何れか記載の動圧型多
    孔質含油軸受ユニット。
  5. 【請求項5】 軸受本体の外径面のうち軸受面間の領域
    に対応した外径部と、これに対向するハウジングの内径
    面との間に圧入締め代を形成すると共に、軸受本体の外
    径面のうち軸受面に対応した外径部と、これに対向する
    ハウジング内径面との間に前記圧入締め代よりも小さい
    締め代もしくは隙間を形成した請求項4記載の動圧型多
    孔質含油軸受ユニット。
  6. 【請求項6】 多孔質含油軸受をハウジングの内径面に
    接着して固定した請求項1乃至3何れか記載の動圧型多
    孔質含油軸受ユニット。
  7. 【請求項7】 軸受本体の外径面のうちハウジングの内
    径面に接着される部分の表面開孔率を12%以下にした
    請求項6記載の動圧型多孔質含油軸受ユニット。
  8. 【請求項8】 嫌気性接着剤あるいは紫外線硬化型接着
    剤、またはその双方の性質を有する接着剤を用いて多孔
    質含油軸受をハウジングの内径面に接着した請求項6ま
    たは7記載の動圧型多孔質含油軸受ユニット。
  9. 【請求項9】 軸受本体の軸受面を含む部分の密度を、
    軸受面間の領域を含む部分の密度よりも大きくした請求
    項3乃至8何れか記載の動圧型多孔質含油軸受ユニッ
    ト。
  10. 【請求項10】 軸受面の表面開孔率を、軸受面間の領
    域の表面開孔率よりも小さくした請求項3乃至8何れか
    記載の動圧型多孔質含油軸受ユニット。
  11. 【請求項11】 軸受本体の外径面とハウジングの内径
    面との間に、軸受本体の軸方向の両端部に開口する通気
    路を設けた請求項1乃至10何れか記載の動圧型多孔質
    含油軸受ユニット。
  12. 【請求項12】 軸受本体の一方の端面に組立方向を識
    別するための識別マークを形成した請求項1乃至11何
    れか記載の動圧型多孔質含油軸受ユニット。
JP34962697A 1997-12-18 1997-12-18 動圧型多孔質含油軸受ユニット Expired - Lifetime JP3602317B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34962697A JP3602317B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 動圧型多孔質含油軸受ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34962697A JP3602317B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 動圧型多孔質含油軸受ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11182533A true JPH11182533A (ja) 1999-07-06
JP3602317B2 JP3602317B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=18405015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34962697A Expired - Lifetime JP3602317B2 (ja) 1997-12-18 1997-12-18 動圧型多孔質含油軸受ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3602317B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242224A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Ntn Tokushu Gokin Kk 焼結金属製軸受
WO2009041232A1 (ja) * 2007-09-26 2009-04-02 Ntn Corporation 流体動圧軸受装置
US7566174B2 (en) 2001-11-13 2009-07-28 Ntn Corporation Fluid lubricated bearing device
JP2011027265A (ja) * 2010-09-24 2011-02-10 Nippon Densan Corp 流体動圧軸受および流体動圧軸受の製造方法、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置。
KR20110124301A (ko) * 2009-03-11 2011-11-16 페데랄-모굴 데바 게엠베하 슬라이딩 플러그 및 슬라이딩 요소
JP2012013167A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 焼結含油軸受
JP2013044395A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Ntn Corp 流体動圧軸受装置
CN113357267A (zh) * 2020-03-04 2021-09-07 马勒国际有限公司 滑动轴承、滑动轴承的制造方法、具有滑动轴承的内燃机和具有滑动轴承的电机

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4730060B2 (ja) * 2005-10-26 2011-07-20 パナソニック電工株式会社 マッサージ機

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7566174B2 (en) 2001-11-13 2009-07-28 Ntn Corporation Fluid lubricated bearing device
JP2006242224A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Ntn Tokushu Gokin Kk 焼結金属製軸受
WO2009041232A1 (ja) * 2007-09-26 2009-04-02 Ntn Corporation 流体動圧軸受装置
KR20110124301A (ko) * 2009-03-11 2011-11-16 페데랄-모굴 데바 게엠베하 슬라이딩 플러그 및 슬라이딩 요소
JP2012520426A (ja) * 2009-03-11 2012-09-06 フェデラル・モーグル・デファ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 留め具及びスライド部材
JP2012013167A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 焼結含油軸受
JP2011027265A (ja) * 2010-09-24 2011-02-10 Nippon Densan Corp 流体動圧軸受および流体動圧軸受の製造方法、スピンドルモータおよび記録ディスク駆動装置。
JP2013044395A (ja) * 2011-08-24 2013-03-04 Ntn Corp 流体動圧軸受装置
CN113357267A (zh) * 2020-03-04 2021-09-07 马勒国际有限公司 滑动轴承、滑动轴承的制造方法、具有滑动轴承的内燃机和具有滑动轴承的电机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3602317B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100549102B1 (ko) 정보기기의스핀들모터및그회전축지지장치
US5834870A (en) Oil impregnated porous bearing units and motors provided with same
US6299356B1 (en) Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing
KR100696238B1 (ko) 동압형 베어링 유닛 및 그 제조방법
US20150043844A1 (en) Sintered metal bearing
US20090279817A1 (en) Fluid dynamic bearing apparatus
US8578610B2 (en) Method for manufacturing fluid dynamic bearing device
JP2000240653A (ja) 焼結含油軸受とその製造方法及び情報機器用スピンドルモータ
JP3602317B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受ユニット
JP3774080B2 (ja) 動圧型軸受ユニット
JP3607492B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
KR101244271B1 (ko) 동압 베어링 장치
JP2001271828A (ja) 動圧型焼結含油軸受ユニット
JP3607661B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
JP3799176B2 (ja) 動圧型焼結含油軸受ユニット
JP3686665B2 (ja) 動圧型軸受ユニット及びその製造方法
JP4579218B2 (ja) 動圧型軸受ユニットの製造方法
JP2003065324A (ja) 動圧型軸受装置
JP3908834B2 (ja) 情報機器のスピンドル用モータの支持装置
JP3773721B2 (ja) 動圧型軸受
JPH11191944A (ja) レーザビームプリンタのスピンドルモータ及び回転軸支持装置
JP3602325B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受
JP3784690B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
JP2005195180A (ja) 動圧型焼結含油軸受ユニット
JP2005180707A (ja) 動圧型焼結含油軸受ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101001

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111001

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term