JP2003269485A - トルクリミッタ - Google Patents
トルクリミッタInfo
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- JP2003269485A JP2003269485A JP2002071800A JP2002071800A JP2003269485A JP 2003269485 A JP2003269485 A JP 2003269485A JP 2002071800 A JP2002071800 A JP 2002071800A JP 2002071800 A JP2002071800 A JP 2002071800A JP 2003269485 A JP2003269485 A JP 2003269485A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotating body
- torque limiter
- permanent magnet
- torque
- semi
- Prior art date
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- Withdrawn
Links
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- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速回転の使用環境化においても優れた耐久
性を発揮できるトルクリミッタを提供する。 【解決手段】 トルクリミッタ1は、永久磁石4を固着
した第1回転体2と、半硬質磁性体5を固着した第2回
転体3とを備える。第1回転体2は金属材料からなり、
その摺動部に、主鎖にイミド結合を有する合成樹脂のバ
インダ中に二硫化モリブデンを含む固体潤滑剤を分散さ
せた塗膜6を有する。第2回転体3は、合成樹脂材料か
らなる。
性を発揮できるトルクリミッタを提供する。 【解決手段】 トルクリミッタ1は、永久磁石4を固着
した第1回転体2と、半硬質磁性体5を固着した第2回
転体3とを備える。第1回転体2は金属材料からなり、
その摺動部に、主鎖にイミド結合を有する合成樹脂のバ
インダ中に二硫化モリブデンを含む固体潤滑剤を分散さ
せた塗膜6を有する。第2回転体3は、合成樹脂材料か
らなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石と半硬
質磁性体との間に生じるヒステリシストルクによってト
ルクを伝達するトルクリミッタに関し、特に耐久性に優
れたトルクリミッタに関するものである。
質磁性体との間に生じるヒステリシストルクによってト
ルクを伝達するトルクリミッタに関し、特に耐久性に優
れたトルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒステリシストルクを利用したトルクリ
ミッタは、複写機、プリンター、ファクシミリ等の給紙
装置などに用いられている。
ミッタは、複写機、プリンター、ファクシミリ等の給紙
装置などに用いられている。
【0003】例えば、図1および図2は給紙装置の重送
防止機構を示すものであり、図において摩擦ローラ32
は給送ローラ33に所定圧で押しつけられている。この
摩擦ローラ32には、トルクリミッタ34を介して用紙
35を戻す方向に常に一定のトルク(T)が与えられて
いる。そして、給送ローラ33と摩擦ローラ32との間
に2枚以上の用紙35が案内されたときには、2枚目以
降の用紙35は、1枚目と分離されて用紙の進行方向と
は逆の方向に戻される(図1)。
防止機構を示すものであり、図において摩擦ローラ32
は給送ローラ33に所定圧で押しつけられている。この
摩擦ローラ32には、トルクリミッタ34を介して用紙
35を戻す方向に常に一定のトルク(T)が与えられて
いる。そして、給送ローラ33と摩擦ローラ32との間
に2枚以上の用紙35が案内されたときには、2枚目以
降の用紙35は、1枚目と分離されて用紙の進行方向と
は逆の方向に戻される(図1)。
【0004】しかし、給送ローラ33と摩擦ローラ32
とが直接接しているか、1枚の用紙を挟んで接している
ときには、摩擦ローラ32は給送ローラ33と一緒に用
紙を送り出す方向にツレ回りする(図2)。従って、用
紙35を一枚ずつ確実に送り出すためには、トルクリミ
ッタ34によって摩擦ローラ32に与えられている逆方
向の回転トルク(T)は、用紙35同士の摩擦力よりは
大きいが、給送ローラ33の回転トルクよりは小さくな
ければならない。そしてなおかつ、トルクリミッタ34
は、常に一定の安定したトルク(T)を維持し続けなけ
ればならない。
とが直接接しているか、1枚の用紙を挟んで接している
ときには、摩擦ローラ32は給送ローラ33と一緒に用
紙を送り出す方向にツレ回りする(図2)。従って、用
紙35を一枚ずつ確実に送り出すためには、トルクリミ
ッタ34によって摩擦ローラ32に与えられている逆方
向の回転トルク(T)は、用紙35同士の摩擦力よりは
大きいが、給送ローラ33の回転トルクよりは小さくな
ければならない。そしてなおかつ、トルクリミッタ34
は、常に一定の安定したトルク(T)を維持し続けなけ
ればならない。
【0005】従来、給紙装置用のヒステリシストルクを
利用したトルクリミッタとしては、図3に示すようなも
のが用いられていた。すなわち、合成樹脂製の、同軸上
で相対的に摺動回転可能な2つの回転体36、37から
なり、一方の回転体36には円筒状の永久磁石38が固
着され、他方の回転体37には永久磁石38と間隙をも
って対向する円筒状の半硬質磁性体39が固着され、永
久磁石38と半硬質磁性体39との間に生じるヒステリ
シストルクにより両回転体間でトルクを伝達する構造の
トルクリミッタ34である。
利用したトルクリミッタとしては、図3に示すようなも
のが用いられていた。すなわち、合成樹脂製の、同軸上
で相対的に摺動回転可能な2つの回転体36、37から
なり、一方の回転体36には円筒状の永久磁石38が固
着され、他方の回転体37には永久磁石38と間隙をも
って対向する円筒状の半硬質磁性体39が固着され、永
久磁石38と半硬質磁性体39との間に生じるヒステリ
シストルクにより両回転体間でトルクを伝達する構造の
トルクリミッタ34である。
【0006】このタイプのトルクリミッタ34は、2つ
の回転体36および37が、摺動部40、41において
のみ接触し、トルクを発生させる永久磁石38と半硬質
磁性体39とは非接触である。このため、永久磁石38
および半硬質磁性体39に摩耗がなく、長期に渡って安
定したトルクの伝達が可能であるとされている。
の回転体36および37が、摺動部40、41において
のみ接触し、トルクを発生させる永久磁石38と半硬質
磁性体39とは非接触である。このため、永久磁石38
および半硬質磁性体39に摩耗がなく、長期に渡って安
定したトルクの伝達が可能であるとされている。
【0007】上記従来のトルクリミッタ34では、円筒
状の永久磁石38を固着した方の回転体36として、ポ
リアセタール樹脂やポリアミド樹脂等の合成樹脂製の回
転体36を用い、その外周に円筒状の永久磁石38を接
着していた。これは、これらの合成樹脂が、摺動部4
0、41の摺動性に優れているためである。
状の永久磁石38を固着した方の回転体36として、ポ
リアセタール樹脂やポリアミド樹脂等の合成樹脂製の回
転体36を用い、その外周に円筒状の永久磁石38を接
着していた。これは、これらの合成樹脂が、摺動部4
0、41の摺動性に優れているためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、合成樹脂製
の回転体36は熱伝導率が劣っているため、高トルク、
高速回転といった厳しい条件下での使用状態では摺動部
分の発熱により高温になる。合成樹脂の融点は比較的低
いので、高トルク、高速回転の使用環境下では、合成樹
脂の回転体同士を摺動させるのは好ましくない。より具
体的に説明する。
の回転体36は熱伝導率が劣っているため、高トルク、
高速回転といった厳しい条件下での使用状態では摺動部
分の発熱により高温になる。合成樹脂の融点は比較的低
いので、高トルク、高速回転の使用環境下では、合成樹
脂の回転体同士を摺動させるのは好ましくない。より具
体的に説明する。
【0009】永久磁石38を固着した一方の回転体36
と、半硬質磁性体39を固着した他方の回転体37とが
摺動し合う部分40、41での滑り抵抗は、摩擦トルク
となって発熱や磨耗を誘発するので、トルク性能および
耐久寿命に著しく影響を及ぼす。
と、半硬質磁性体39を固着した他方の回転体37とが
摺動し合う部分40、41での滑り抵抗は、摩擦トルク
となって発熱や磨耗を誘発するので、トルク性能および
耐久寿命に著しく影響を及ぼす。
【0010】ポリアセタール樹脂やポリアミド樹脂等の
合成樹脂からなる回転体36は、金属に比べて熱伝導率
が劣り(金属の約1/30)、融点も低い。そのため、
高速・高トルク下でトルクリミッタが昇温したとき、回
転体内部の昇温熱と滑り面で発生する摩擦熱とが回転体
表面に蓄積され、摺動部40、41における表面エネル
ギを増加させる。その結果、摩擦、磨耗、クリープ変形
を伴い、トルクリミッタのトルク性能と耐久寿命を損な
う。
合成樹脂からなる回転体36は、金属に比べて熱伝導率
が劣り(金属の約1/30)、融点も低い。そのため、
高速・高トルク下でトルクリミッタが昇温したとき、回
転体内部の昇温熱と滑り面で発生する摩擦熱とが回転体
表面に蓄積され、摺動部40、41における表面エネル
ギを増加させる。その結果、摩擦、磨耗、クリープ変形
を伴い、トルクリミッタのトルク性能と耐久寿命を損な
う。
【0011】特開平6−221341号公報には、永久
磁石を固着する回転体を、熱伝導率および寸法安定性に
優れた金属材料で形成することが提案されている。この
ように回転体を金属材料で形成することによって一定の
効果を得ることができるが、耐久性の点で満足した成果
は得られない。トルクリミッタを給紙装置に使用してい
る状態では、永久磁石を固着している一方の回転体と半
硬質磁性体を固着している他方の回転体とは、相対的に
休止状態と回転状態とを頻繁に繰り返していることが認
められる。このように休止と回転とを頻繁に繰り返すよ
うな使用条件では、回転体を金属材料で形成したトルク
リミッタではトルク値が不安定になる。
磁石を固着する回転体を、熱伝導率および寸法安定性に
優れた金属材料で形成することが提案されている。この
ように回転体を金属材料で形成することによって一定の
効果を得ることができるが、耐久性の点で満足した成果
は得られない。トルクリミッタを給紙装置に使用してい
る状態では、永久磁石を固着している一方の回転体と半
硬質磁性体を固着している他方の回転体とは、相対的に
休止状態と回転状態とを頻繁に繰り返していることが認
められる。このように休止と回転とを頻繁に繰り返すよ
うな使用条件では、回転体を金属材料で形成したトルク
リミッタではトルク値が不安定になる。
【0012】登録第3038928号実用新案公報に開
示されたトルクリミッタでは、永久磁石を固着した回転
体を金属材料で構成し、この回転体の摺動部分にフッ素
樹脂塗膜を形成している。この塗膜は、フッ素樹脂を、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂等のバインダ中に分散さ
せたものである。本願発明者が実験したところによる
と、フッ素樹脂塗膜を形成した回転体を用いても、耐久
性の点で改善すべき余地があることが認められた。フッ
素樹脂自体は、良好な耐摩耗性および摺動性を有してい
るが、フッ素樹脂を分散させるためのバインダとしての
エポキシ樹脂やフェノール樹脂は、摺動性に劣ってい
る。この点での改良が必要である。
示されたトルクリミッタでは、永久磁石を固着した回転
体を金属材料で構成し、この回転体の摺動部分にフッ素
樹脂塗膜を形成している。この塗膜は、フッ素樹脂を、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂等のバインダ中に分散さ
せたものである。本願発明者が実験したところによる
と、フッ素樹脂塗膜を形成した回転体を用いても、耐久
性の点で改善すべき余地があることが認められた。フッ
素樹脂自体は、良好な耐摩耗性および摺動性を有してい
るが、フッ素樹脂を分散させるためのバインダとしての
エポキシ樹脂やフェノール樹脂は、摺動性に劣ってい
る。この点での改良が必要である。
【0013】この発明の目的は、高速回転での使用環境
下においても優れた耐久性を発揮することのできるトル
クリミッタを提供することである。
下においても優れた耐久性を発揮することのできるトル
クリミッタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、中心孔にシ
ャフトが挿入される第1回転体と、この第1回転体と同
軸上で相対的に摺動回転可能な第2回転体と、一方の回
転体に固着した円筒状の永久磁石と、他方の回転体に固
着した円筒状の半硬質磁性体とからなり、永久磁石の外
周面または内周面と半硬質磁性体の内周面または外周面
とが間隙をもって対向し、永久磁石と半硬質磁性体との
間に生じるヒステリシストルクによって第1回転体と第
2回転体との間でトルクを伝達するトルクリミッタを前
提とする。
ャフトが挿入される第1回転体と、この第1回転体と同
軸上で相対的に摺動回転可能な第2回転体と、一方の回
転体に固着した円筒状の永久磁石と、他方の回転体に固
着した円筒状の半硬質磁性体とからなり、永久磁石の外
周面または内周面と半硬質磁性体の内周面または外周面
とが間隙をもって対向し、永久磁石と半硬質磁性体との
間に生じるヒステリシストルクによって第1回転体と第
2回転体との間でトルクを伝達するトルクリミッタを前
提とする。
【0015】上記のようなトルクリミッタにおいて、こ
の発明は、永久磁石を固着した方の回転体の少なくとも
永久磁石固着部を金属材料で構成し、かつ少なくとも摺
動部に、主鎖にイミド結合を有する合成樹脂のバインダ
中に二硫化モリブデンを含む固体潤滑剤を分散させた塗
膜を有し、半硬質磁性体を固着した方の回転体の少なく
とも摺動部を合成樹脂材料で構成したことを特徴とす
る。
の発明は、永久磁石を固着した方の回転体の少なくとも
永久磁石固着部を金属材料で構成し、かつ少なくとも摺
動部に、主鎖にイミド結合を有する合成樹脂のバインダ
中に二硫化モリブデンを含む固体潤滑剤を分散させた塗
膜を有し、半硬質磁性体を固着した方の回転体の少なく
とも摺動部を合成樹脂材料で構成したことを特徴とす
る。
【0016】主鎖にイミド結合を有する合成樹脂バイン
ダは、自己潤滑性、すなわち摺動性に優れている。二硫
化モリブデンを含む固体潤滑剤を自己潤滑性に優れたバ
インダ中で分散させることにより、優れた摺動性を発揮
する塗膜が得られる。
ダは、自己潤滑性、すなわち摺動性に優れている。二硫
化モリブデンを含む固体潤滑剤を自己潤滑性に優れたバ
インダ中で分散させることにより、優れた摺動性を発揮
する塗膜が得られる。
【0017】上記の特徴的な構成を有するトルクリミッ
タは、従来のトルクリミッタに比べて優れた耐久性を有
することが認められた。特に、500rpm以上の高速
回転で使用されるトルクリミッタのトルク性能および耐
久寿命が著しく改善することが認められた。
タは、従来のトルクリミッタに比べて優れた耐久性を有
することが認められた。特に、500rpm以上の高速
回転で使用されるトルクリミッタのトルク性能および耐
久寿命が著しく改善することが認められた。
【0018】主鎖にイミド結合を有する合成樹脂として
は、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエス
テルイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂を挙げ
ることができる。この中でも、特に、ポリイミド樹脂ま
たはポリアミドイミド樹脂が好ましい。
は、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエス
テルイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂を挙げ
ることができる。この中でも、特に、ポリイミド樹脂ま
たはポリアミドイミド樹脂が好ましい。
【0019】固体潤滑剤としては、二硫化モリブデン単
独のもの、二硫化モリブデンとフッ素樹脂とを混合した
もの、二硫化モリブデンとグラファイトとを混合したも
の、二硫化モリブデンとフッ素樹脂とグラファイトとを
混合したものを挙げることができる。
独のもの、二硫化モリブデンとフッ素樹脂とを混合した
もの、二硫化モリブデンとグラファイトとを混合したも
の、二硫化モリブデンとフッ素樹脂とグラファイトとを
混合したものを挙げることができる。
【0020】一つの実施形態として、塗膜が形成される
摺動部に、0.1mm〜0.5mmの深さを有する凹部
を複数個設けるようにしても良い。第1回転体と第2回
転体との間の摺動部に、摺動特性向上および磨耗防止の
ために、潤滑油を添加することがある。その場合、凹部
は潤滑油を保持する機能を発揮するので、より一層の効
果が期待できる。
摺動部に、0.1mm〜0.5mmの深さを有する凹部
を複数個設けるようにしても良い。第1回転体と第2回
転体との間の摺動部に、摺動特性向上および磨耗防止の
ために、潤滑油を添加することがある。その場合、凹部
は潤滑油を保持する機能を発揮するので、より一層の効
果が期待できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図4は、この発明の一実施形態を
示している。図示するトルクリミッタ1は、シャフトが
挿入される中心孔を有する第1回転体2と、この第1回
転体2と同軸上で相対的に摺動回転可能な第2回転体3
と、第1回転体2の外周面上に固着された円筒状の永久
磁石4と、第2回転体3の内周面上に固着された円筒状
の半硬質磁性体5と、第1回転体2の外周面のうち、第
2回転体3と摺動し合う部分に形成された塗膜6とを備
える。永久磁石4と半硬質磁性体5とが間隙をもって対
向し、永久磁石4と半硬質磁性体5との間に生じるヒス
テリシストルクによって第1回転体2と第2回転体3と
の間でトルクを伝達する。
示している。図示するトルクリミッタ1は、シャフトが
挿入される中心孔を有する第1回転体2と、この第1回
転体2と同軸上で相対的に摺動回転可能な第2回転体3
と、第1回転体2の外周面上に固着された円筒状の永久
磁石4と、第2回転体3の内周面上に固着された円筒状
の半硬質磁性体5と、第1回転体2の外周面のうち、第
2回転体3と摺動し合う部分に形成された塗膜6とを備
える。永久磁石4と半硬質磁性体5とが間隙をもって対
向し、永久磁石4と半硬質磁性体5との間に生じるヒス
テリシストルクによって第1回転体2と第2回転体3と
の間でトルクを伝達する。
【0022】第1回転体2は、少なくとも永久磁石固着
部が金属材料で構成されている。金属としては、たとえ
ば、熱伝導率の良いステンレス、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、鉄等を挙げることができる。図示した実施
形態では、図5に示すように、ステンレスのシート材を
打ち抜き加工した後、マルチフォーミング型でパイプ状
に加工して合わせ目7でシート材の両端面を突き合わ
す。
部が金属材料で構成されている。金属としては、たとえ
ば、熱伝導率の良いステンレス、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、鉄等を挙げることができる。図示した実施
形態では、図5に示すように、ステンレスのシート材を
打ち抜き加工した後、マルチフォーミング型でパイプ状
に加工して合わせ目7でシート材の両端面を突き合わ
す。
【0023】次に、合わせ目7をスポット溶接した後、
外周面、特に摺動面にカエリやバリが存在しないよう
に、バレル研磨とセンタレス研磨とを施す。研磨後の摺
動面の面粗さは、好ましくは、8〜25μm(Ry )に
なるようにする。なお、図示した実施形態以外に、引抜
き加工したシームレスパイプを用いていも良い。次に、
有機溶剤またはアルカリ溶液で脱脂し、さらに防錆およ
び塗膜の密着性を付与するためにリン酸塩、無水クロー
ム酸、ジルコンフッ化カリウム等で下処理を行なった後
に、永久磁石固着部をテープ等でマスキングして、摺動
面にスプレー方式、ディップ方式またはバレル方式で厚
さ7〜8μmの塗膜6を形成する。その後、塗膜の密着
性と密度を上げるために加熱して焼成する。
外周面、特に摺動面にカエリやバリが存在しないよう
に、バレル研磨とセンタレス研磨とを施す。研磨後の摺
動面の面粗さは、好ましくは、8〜25μm(Ry )に
なるようにする。なお、図示した実施形態以外に、引抜
き加工したシームレスパイプを用いていも良い。次に、
有機溶剤またはアルカリ溶液で脱脂し、さらに防錆およ
び塗膜の密着性を付与するためにリン酸塩、無水クロー
ム酸、ジルコンフッ化カリウム等で下処理を行なった後
に、永久磁石固着部をテープ等でマスキングして、摺動
面にスプレー方式、ディップ方式またはバレル方式で厚
さ7〜8μmの塗膜6を形成する。その後、塗膜の密着
性と密度を上げるために加熱して焼成する。
【0024】第2回転体3は、少なくとも摺動部が合成
樹脂材料からなる。合成樹脂としては、例えば、ポリア
セタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等を挙げること
ができる。第2回転体の摺動性を向上させるために、こ
れらの樹脂に、チタン酸カリウムウイスカ、オイル、グ
ラファイト、フッ素樹脂パウダ、フッ素樹脂短繊維等の
充填剤を混入しても良い。
樹脂材料からなる。合成樹脂としては、例えば、ポリア
セタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等を挙げること
ができる。第2回転体の摺動性を向上させるために、こ
れらの樹脂に、チタン酸カリウムウイスカ、オイル、グ
ラファイト、フッ素樹脂パウダ、フッ素樹脂短繊維等の
充填剤を混入しても良い。
【0025】永久磁石4としては、フェライト磁石や希
土類磁石が用いられるが、トルクリミッタの小型化、高
トルク化の点からは希土類磁石を用いるのが望ましい。
希土類磁石としては、Nd−Fe−B系磁石、Sm−F
e−N系磁石、Sm−Co系磁石等を挙げることができ
る。
土類磁石が用いられるが、トルクリミッタの小型化、高
トルク化の点からは希土類磁石を用いるのが望ましい。
希土類磁石としては、Nd−Fe−B系磁石、Sm−F
e−N系磁石、Sm−Co系磁石等を挙げることができ
る。
【0026】半硬質磁性体5としては、高い残留磁束密
度およびある程度の保磁力をもち、ヒステリシスが角形
である金属材料が用いられるが、Fe−Co系合金、F
e−Cr−Co系合金、Fe−Mn系合金、Fe−Ni
系合金等を用いるのが好ましい。
度およびある程度の保磁力をもち、ヒステリシスが角形
である金属材料が用いられるが、Fe−Co系合金、F
e−Cr−Co系合金、Fe−Mn系合金、Fe−Ni
系合金等を用いるのが好ましい。
【0027】図4に示した実施形態では、第1回転体2
に永久磁石4を固着し、第2回転体3に半硬質磁性体5
を固着していたが、他の実施形態として、第1回転体2
の外周面に半硬質磁性体を固着し、第2回転体3の内周
面に永久磁石を固着するようにしても良い。
に永久磁石4を固着し、第2回転体3に半硬質磁性体5
を固着していたが、他の実施形態として、第1回転体2
の外周面に半硬質磁性体を固着し、第2回転体3の内周
面に永久磁石を固着するようにしても良い。
【0028】塗膜6は、主鎖にイミド結合を有する合成
樹脂製のバインダ中に二硫化モリブデンを含む固体潤滑
剤を分散させたものである。前述したように、第1回転
体2の下処理を実施した後に、バインダと、溶剤と、固
体潤滑剤との混合液をスプレー方式、ディップ方式また
はバレル方式で第1回転体2の摺動面上に塗布し、加熱
処理して塗膜6を形成する。
樹脂製のバインダ中に二硫化モリブデンを含む固体潤滑
剤を分散させたものである。前述したように、第1回転
体2の下処理を実施した後に、バインダと、溶剤と、固
体潤滑剤との混合液をスプレー方式、ディップ方式また
はバレル方式で第1回転体2の摺動面上に塗布し、加熱
処理して塗膜6を形成する。
【0029】イミド結合を有する合成樹脂バインダとし
て、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエス
テルイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂等を挙
げることができるが、その中でも、特にポリイミド樹脂
およびポリアミドイミド樹脂が好ましい。これらの樹脂
は、自己潤滑性、すなわち摺動性が良好であり、かつ温
度特性、機械的強度にも優れている。
て、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエス
テルイミド樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂等を挙
げることができるが、その中でも、特にポリイミド樹脂
およびポリアミドイミド樹脂が好ましい。これらの樹脂
は、自己潤滑性、すなわち摺動性が良好であり、かつ温
度特性、機械的強度にも優れている。
【0030】溶剤として、ジメチルホルムアルデヒド
(DMF)、またはN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)とキシレンとの混合液等を挙げることができる。
(DMF)、またはN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)とキシレンとの混合液等を挙げることができる。
【0031】固体潤滑剤として、二硫化モリブデン単独
のもの、二硫化モリブデンとフッ素樹脂とを混合したも
の、二硫化モリブデンとグラファイトを混合したもの、
二硫化モリブデンとフッ素樹脂とグラファイトとを混合
したものを挙げることができる。
のもの、二硫化モリブデンとフッ素樹脂とを混合したも
の、二硫化モリブデンとグラファイトを混合したもの、
二硫化モリブデンとフッ素樹脂とグラファイトとを混合
したものを挙げることができる。
【0032】二硫化モリブデン(MoS2 )は、雲母の
ように何枚にも薄くはがれ、紙よりもしなやかで柔らか
く、指で軽く触っても黒くついてくる。MoS2 の分子
は非常に小さく約0.6nmである。したがって、1μ
mの微粒子が1660枚以上にへき開する可能性をもっ
ており、そのときの摩擦係数は0.04と低い値を示
す。しかも、熱にも安定した鉱物である。
ように何枚にも薄くはがれ、紙よりもしなやかで柔らか
く、指で軽く触っても黒くついてくる。MoS2 の分子
は非常に小さく約0.6nmである。したがって、1μ
mの微粒子が1660枚以上にへき開する可能性をもっ
ており、そのときの摩擦係数は0.04と低い値を示
す。しかも、熱にも安定した鉱物である。
【0033】良好な自己潤滑性を有するバインダ中に、
二硫化モリブデンを含む固体潤滑剤を分散させた塗膜を
形成することにより、バインダと固体潤滑剤との相乗効
果で高速高トルク下での滑り抵抗を低下させることがで
きる。
二硫化モリブデンを含む固体潤滑剤を分散させた塗膜を
形成することにより、バインダと固体潤滑剤との相乗効
果で高速高トルク下での滑り抵抗を低下させることがで
きる。
【0034】図6は、第1回転体2の他の例を示してい
る。図示する第1回転体2は、塗膜6が形成される摺動
部に、0.1mm〜0.5mmの深さを有する凹部8を
複数個有している。凹部8の平面形状は例えば0.5m
m四方の角形であり、好ましくは、円周上に分散して1
0〜14個設けられる。凹部8の形状は、直方体状、半
球状、三角錐状等にすることが好ましい。第1回転体2
と第2回転体3との間の摺動部には、摺動特性向上と磨
耗防止のために、必要に応じて液状オイルを潤滑油とし
て添加することができる。その場合、凹部8は潤滑油を
保持する機能を発揮するので、一層の効果が期待され
る。実際、凹部8を有する回転体を用いた実験では、き
しみ音の発生がなくなった。
る。図示する第1回転体2は、塗膜6が形成される摺動
部に、0.1mm〜0.5mmの深さを有する凹部8を
複数個有している。凹部8の平面形状は例えば0.5m
m四方の角形であり、好ましくは、円周上に分散して1
0〜14個設けられる。凹部8の形状は、直方体状、半
球状、三角錐状等にすることが好ましい。第1回転体2
と第2回転体3との間の摺動部には、摺動特性向上と磨
耗防止のために、必要に応じて液状オイルを潤滑油とし
て添加することができる。その場合、凹部8は潤滑油を
保持する機能を発揮するので、一層の効果が期待され
る。実際、凹部8を有する回転体を用いた実験では、き
しみ音の発生がなくなった。
【0035】図7は、この発明の他の実施形態を示して
いる。図示するトルクリミッタ11は、永久磁石14が
固着された第1回転体12と、半硬質磁性体15が固着
された第2回転体13とを備える。第1回転体12は、
半径方向外方に突出した肩部12bと、この肩部12b
の先端に位置する大径リング部12aとを有する。永久
磁石14は、大径リング部12aの外周面上に固着され
ている。第1回転体12と第2回転体13とは、それら
が互いに対面する外周面と内周面とで摺動し合うことに
加えて、第1回転体12の肩部12bと第2回転体13
との間でも摺動し合う。したがって、第1回転体12の
これらの摺動部分に対応する箇所に塗膜16および17
を形成している。塗膜の構成としては、前述した先の実
施形態と同じであるので、繰り返しの説明を避ける。
いる。図示するトルクリミッタ11は、永久磁石14が
固着された第1回転体12と、半硬質磁性体15が固着
された第2回転体13とを備える。第1回転体12は、
半径方向外方に突出した肩部12bと、この肩部12b
の先端に位置する大径リング部12aとを有する。永久
磁石14は、大径リング部12aの外周面上に固着され
ている。第1回転体12と第2回転体13とは、それら
が互いに対面する外周面と内周面とで摺動し合うことに
加えて、第1回転体12の肩部12bと第2回転体13
との間でも摺動し合う。したがって、第1回転体12の
これらの摺動部分に対応する箇所に塗膜16および17
を形成している。塗膜の構成としては、前述した先の実
施形態と同じであるので、繰り返しの説明を避ける。
【0036】
【実験例】(実験1)下記の3種類の試作品を作り、実
機による耐久試験を行なって、耐久時間とトルク値の変
化とを比較した。
機による耐久試験を行なって、耐久時間とトルク値の変
化とを比較した。
【0037】試作品1(無塗装)
永久磁石を固着した第1回転体として、ステンレスシー
ト材をパイプ上に成形したものを用い、摺動面はステン
レス表面が露出したままの状態とした。半硬質磁性体を
固着した第2回転体として、ポリアセタール樹脂にチタ
ン酸カリウムウイスカを充填した材料を用いた。試作品
1は、比較例となるものである。
ト材をパイプ上に成形したものを用い、摺動面はステン
レス表面が露出したままの状態とした。半硬質磁性体を
固着した第2回転体として、ポリアセタール樹脂にチタ
ン酸カリウムウイスカを充填した材料を用いた。試作品
1は、比較例となるものである。
【0038】試作品2(エポキシ樹脂/PTFE塗装)
試作品1との相違は、ステンレス製の第1回転体の摺動
面上に、塗膜を形成した点である。塗膜は、バインダと
してのエポキシ樹脂中にフッ素樹脂(PTFE)を分散
させたものである。試作品2は、比較例となるものであ
る。
面上に、塗膜を形成した点である。塗膜は、バインダと
してのエポキシ樹脂中にフッ素樹脂(PTFE)を分散
させたものである。試作品2は、比較例となるものであ
る。
【0039】試作品3(ポリアミドイミド/MoS2 塗
装) 試作品1との相違は、ステンレス製の第1回転体の摺動
面上に、塗膜を形成した点である。塗膜の構成は、試作
品2とは異なる。試作品3の塗膜は、ポリアミドイミド
樹脂中に二硫化モリブデン(MoS2 )を分散させたも
のである。試作品3は、本発明例となるものである。
装) 試作品1との相違は、ステンレス製の第1回転体の摺動
面上に、塗膜を形成した点である。塗膜の構成は、試作
品2とは異なる。試作品3の塗膜は、ポリアミドイミド
樹脂中に二硫化モリブデン(MoS2 )を分散させたも
のである。試作品3は、本発明例となるものである。
【0040】実機による耐久試験の条件は、「536r
pmの回転数で0.1秒間運転」と「1040rpmの
回転数で0.5秒間運転」とを交互に繰り返して行なっ
た。その結果を以下の表1および図8に示した。
pmの回転数で0.1秒間運転」と「1040rpmの
回転数で0.5秒間運転」とを交互に繰り返して行なっ
た。その結果を以下の表1および図8に示した。
【0041】
【表1】
【0042】表1および図8から明らかなように、試作
品1および試作品2では運転時間とともにトルク値が増
加しているのに対し、試作品3では運転時間が相当長く
なってもトルク値の増加がないことが認められた。すな
わち、試作品3は、試作品1および試作品2に比べて、
優れた耐久性を有することが認められた。
品1および試作品2では運転時間とともにトルク値が増
加しているのに対し、試作品3では運転時間が相当長く
なってもトルク値の増加がないことが認められた。すな
わち、試作品3は、試作品1および試作品2に比べて、
優れた耐久性を有することが認められた。
【0043】(実験2)実験1で用いたのと同じ試作品
1、試作品2および試作品3を使用して、実機による試
験を行なって耐久時間とトルクリップル値(トルク値の
変動)との関係を調べた。その結果を、以下の表2およ
び図9に示した。
1、試作品2および試作品3を使用して、実機による試
験を行なって耐久時間とトルクリップル値(トルク値の
変動)との関係を調べた。その結果を、以下の表2およ
び図9に示した。
【0044】
【表2】
【0045】表2および図9から明らかなように、試作
品1および試作品2では運転時間の増大とともにトルク
リップル値も急激に増加したが、試作品3では運転時間
がかなり長くなってもトルクリップル値はほとんど変化
していないことが認められた。
品1および試作品2では運転時間の増大とともにトルク
リップル値も急激に増加したが、試作品3では運転時間
がかなり長くなってもトルクリップル値はほとんど変化
していないことが認められた。
【0046】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、従来の
トルクリミッタに比べて、高速回転での使用環境化にお
いて優れた耐久性を発揮する。
トルクリミッタに比べて、高速回転での使用環境化にお
いて優れた耐久性を発揮する。
【図1】 給紙装置の重送防止機構を示す図である。
【図2】 重送防止機構において、2つのローラがツレ
回りしている様子を示す図である。
回りしている様子を示す図である。
【図3】 従来のトルクリミッタを示す断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図5】 第1回転体の斜視図である。
【図6】 第1回転体の他の例を示す斜視図である。
【図7】 本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図8】 実験1の結果を示す図である。
【図9】 実験2の結果を示す図である。
1 トルクリミッタ、2 第1回転体、3 第2回転
体、4 永久磁石、5半硬質磁性体、6 塗膜、8 凹
部。
体、4 永久磁石、5半硬質磁性体、6 塗膜、8 凹
部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C10M 131/02 C10M 131/02
131/08 131/08
169/04 169/04
H02K 49/02 H02K 49/02 A
49/10 49/10 A
// C10N 10:12 C10N 10:12
40:02 40:02
Claims (6)
- 【請求項1】 中心孔にシャフトが挿入される第1回転
体と、前記第1回転体と同軸上で相対的に摺動回転可能
な第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体
のうちの一方に固着した円筒状の永久磁石と、他方に固
着した円筒状の半硬質磁性体とからなり、前記永久磁石
の外周面または内周面と前記半硬質磁性体の内周面また
は外周面とが間隙をもって対向し、永久磁石と半硬質磁
性体との間に生じるヒステリシストルクによって前記第
1回転体と前記第2回転体との間でトルクを伝達するト
ルクリミッタにおいて、 前記第1回転体および前記第2回転体のうちの、永久磁
石を固着した方の回転体は、少なくとも永久磁石固着部
が金属材料からなり、かつ少なくとも摺動部に、主鎖に
イミド結合を有する合成樹脂のバインダ中に二硫化モリ
ブデンを含む固体潤滑剤を分散させた塗膜を有し、 半硬質磁性体を固着した方の回転体は、少なくとも摺動
部が合成樹脂材料からなることを特徴とする、トルクリ
ミッタ。 - 【請求項2】 前記バインダは、ポリイミド樹脂または
ポリアミドイミド樹脂である、請求項1に記載のトルク
リミッタ。 - 【請求項3】 前記バインダは、ポリエステルイミド樹
脂またはビスマレイミドトリアジン樹脂である、請求項
1に記載のトルクリミッタ。 - 【請求項4】 前記固体潤滑剤は、二硫化モリブデンの
みを有する、請求項1〜3のいずれかに記載のトルクリ
ミッタ。 - 【請求項5】 前記固体潤滑剤は、二硫化モリブデンに
加えて、フッ素樹脂およびグラファイトのうちの一方ま
たは両者を含む、請求項1〜3のいずれかに記載のトル
クリミッタ。 - 【請求項6】 前記塗膜が形成される摺動部には、0.
1mm〜0.5mmの深さを有する凹部が複数個設けら
れている、請求項1〜5のいずれかに記載のトルクリミ
ッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002071800A JP2003269485A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | トルクリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002071800A JP2003269485A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | トルクリミッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003269485A true JP2003269485A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29201987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002071800A Withdrawn JP2003269485A (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | トルクリミッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003269485A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239922A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Yamauchi Corp | トルクリミッタ |
JP2008008429A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Yamauchi Corp | トルクリミッタ |
JP2011011900A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、搬送ユニット及び円筒軸 |
JP2013221083A (ja) * | 2012-04-17 | 2013-10-28 | Nok Kluber Kk | 潤滑性塗料組成物 |
CN112366916A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-02-12 | 上海海事大学 | 一种带有皮带轮的永磁传动装置 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002071800A patent/JP2003269485A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239922A (ja) * | 2006-03-09 | 2007-09-20 | Yamauchi Corp | トルクリミッタ |
JP2008008429A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Yamauchi Corp | トルクリミッタ |
JP2011011900A (ja) * | 2009-07-06 | 2011-01-20 | Seiko Epson Corp | 印刷装置、搬送ユニット及び円筒軸 |
JP2013221083A (ja) * | 2012-04-17 | 2013-10-28 | Nok Kluber Kk | 潤滑性塗料組成物 |
CN112366916A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-02-12 | 上海海事大学 | 一种带有皮带轮的永磁传动装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |