JP2001080520A - 積み重ね可能な台車 - Google Patents

積み重ね可能な台車

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JP2001080520A
JP2001080520A JP26033899A JP26033899A JP2001080520A JP 2001080520 A JP2001080520 A JP 2001080520A JP 26033899 A JP26033899 A JP 26033899A JP 26033899 A JP26033899 A JP 26033899A JP 2001080520 A JP2001080520 A JP 2001080520A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 台車を積み重ねたとき、上方台車が下方台車
の上で移動しなくなり、また積み重ねの高さを低くする
ことができて、安定に積み重ねて収納することができる
ような台車を提供しようとする。 【解決手段】 例えば、前部キャスターを台板の内側寄
りに設け、後部キャスターを台板の外側寄りに設け、前
部キャスターの外側に後部キャスターを落とし込むため
の窪みを設け、後部キャスターの内側に前部キャスター
を落とし込むための窪みを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積み重ね可能な
台車に関するものであって、不使用時に積み重ねて置く
のに適した台車である。
【0002】
【従来の技術】台車は荷物を運ぶのに使用されるもので
ある。台車は荷物を運ぶには重宝なものであるが、荷物
を運ばないときは、徒に広い場所を占有するものとな
り、従って邪魔な存在となる。そこで、台車は不使用時
にはこれを折り畳むことができるようにするか、又は積
み重ねることができるようにすることが望ましい。とこ
ろが、折り畳むと必要なときこれを組み立てることが必
要となり、組み立てに手間を要することとなる。従っ
て、台車は不要なときこれを積み重ねて置くのが最も便
利である。
【0003】台車は、直角四辺形の台板に複数個のキャ
スターを付設して構成される。1つの台車に付設される
キャスターの数は、3個又は6個としたものもあるが、
4個のものが圧倒的に多い。しかも、キャスターが4個
の場合は、キャスターは台板の四隅に対称位置に取り付
けられることが多い。だから、従来のキャスターは、直
角四辺形の台板において、1つの辺の両端に2個の第1
キャスターを付設し、また上記1つの辺に対向する第2
辺の両端に第2キャスターを付設し、第1キャスターと
第2キャスターとを台板上で中心対称のところに位置さ
せている。だから、4個のキャスターは台板の四隅に前
後にも左右にも対称の位置に設けられていることにな
る。このため、台車を積み重ねると、上方台車のキャス
ターが下方台車のキャスターの真上に来ることとなり、
従って、重ねの高さを小さくすることができず、また積
み重ねた状態が不安定となる。
【0004】積み重ねた状態を安定にするために図1に
示したような台車が提案された。図1の台車は、キャス
ター取付部にあたる台板Aの上面の一部に凹部Bを設
け、凹部B内に上方台車のキャスターを落とし込むよう
にしたものである。ところが、このようにしただけで
は、積み重ねた状態を充分に安定にすることができな
い。それは、凹部B内に落とし込まれたキャスターがな
お凹部内で若干移動できるからである。そのために、こ
の台車は、5台以上積み重ねると崩れるおそれがある。
その上に、凹部Bはその深さを大きくすることができな
いから、積み重ねの高さを著しく減らすことができな
い。従って、この種の台車は積み重ねに適したものでは
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の欠
点を解決しようとしてなされたものである。すなわち、
この発明は、積み重ねたとき、上方台車が下方台車上で
移動しなくなり、また積み重ねの高さを低くすることが
できるので、安定に積み重ねができるような台車を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明者は、台車を積
み重ねたとき、上方台車のキャスターが下方台車のキャ
スターの真上に来ないように、台板におけるキャスター
の配置を変えるとともに、上方台車のキャスターが下方
台車の台板から深く落ち込めるようにして、積み重ねの
高さを低くし、これによって積み重ねを安定化しようと
考えた。
【0007】そのために、この発明者は、直角四辺形の
台板において、例えば後縁に沿って2個の後部キャスタ
ーを配置し、後縁に対向する前縁に沿って2個の前部キ
ャスターを付設するが、この場合、前部キャスターを内
側寄りに位置させて、後部キャスター間の間隔を前部キ
ャスター間の間隔よりも大きくし、台板には前部キャス
ターに隣接した外側に、後部キャスターを落とし込むた
めの深い窪みを設けるとともに、後部キャスターに隣接
した内側に前部キャスターを落とし込むための深い窪み
を設けておくこととした。
【0008】積み重ねに際しては、上方台車を前後反転
させて下方台車に乗せることとした。すなわち、上方台
車の後縁が下方台車の前縁の上方にあるようにして、上
方台車の後部キャスターと前部キャスターとを、それぞ
れ下方台車の前部の窪みと後部の窪みとに落とし込み、
これによって積み重ねの安定をはかることとした。
【0009】この発明は、直角四辺形の台板において、
1つの辺の両端に第1キャスターを付設するとともに、
各第1キャスターに隣接した内側にキャスター付設方向
へ陥没する第1の窪みを設け、上記1つの辺に対向する
第2辺の両端にキャスター付設方向へ陥没する第2の窪
みを設けるとともに、各第2の窪みに隣接した内側に第
2キャスターを付設し、第1キャスターと第2の窪み及
び第2キャスターと第1の窪みとを台板上でそれぞれ中
心対称に位置させるとともに、第1の窪みと第2の窪み
とをそれぞれ第2キャスターと第1キャスターとを収容
するに足る広がりにしたことを特徴とする、積み重ね可
能な台車を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】この台車の台板は色々な材料で作
ることができる。例えば木、金属、硬質合成樹脂等で作
ることができる。そのうちでは、硬質合成樹脂で作るこ
とが好ましい。
【0011】この発明をその実施の一例について図面に
基づき説明すると、次のとおりである。図2ないし図5
は、この発明に係る台車を示しており、図6ないし図1
4は、この発明に係る他の台車を示している。
【0012】まず、図2ないし図5に示した台車につい
て説明する。図2は4個のキャスターを持った台車の底
面図であり、図3は図2におけるA−A′線断面図であ
る。図4は図2及び図3に示した台車の積み重ね状態を
示した説明図である。図5は、図2に示した台車におい
てストッパー41ないし44を欠く場合の台車の積み重
ね状態を示した説明図である。
【0013】図2において、1は直角四辺形の台板であ
る。11は、台板1の第1辺であり、12は台板1の第
2辺であって、第1辺11と対向する辺である。台板1
の第1辺11に沿っては、その両端近くの対称位置に第
1キャスター21と22とが付設されている。また、第
1辺11に沿っては、第1キャスター21と22に隣接
した対称の内側部分に、それぞれ第1の窪み31と32
とが設けられているが、この窪みは第1キャスター21
と22の付設方向へ陥没するようにされている。
【0014】図2において、第2辺12に沿って、その
両端近くの対称位置に第2の窪み33と34とが設けら
れており、この窪みはキャスター付設方向に陥没するよ
うにされている。また、第2の窪み33と34に隣接し
た対称の内側部分に、それぞれ第2キャスター23と2
4とが付設されている。
【0015】図2に示したように、第1キャスター21
と22は、それぞれ第2の窪み33と34と台板1上で
中心対称の位置にあり、また第2キャスター23と24
は、それぞれ第1の窪み31と32と台板1上で中心対
称の位置にある。従って、第1の窪み31と32との間
の距離は、第2キャスター23と24との距離に等しく
何れもyであり、同様に、第1キャスター21と22と
の間の距離は、第2の窪み33と34との間の距離に等
しく何れもxである。
【0016】また、第1の窪み31と32とは、それぞ
れ第2キャスター23と24とを収容するに足る平面的
な広がりを持っており、第2の窪み33と34とは、そ
れぞれ第1キャスター21と22とを収容するに足る平
面的な広がりを持っている。
【0017】上に述べた説明の中で、キャスター又は窪
みに「隣接した部分」と言ったのは、キャスターは窪み
に「できるだけ接近した部分」と言う意味である。図2
では、キャスター21と窪み31との間に若干の隙間が
設けられているように見えるかも知れないが、実際には
図2に示した程度にキャスター21と窪み31とを接近
させて設けるのが困難であることが多い。それは、キャ
スターの取り付けには取付用基板が必要であって、基板
がキャスター自体よりも広い面積を持っているからであ
る。またあとで説明するように、自在キャスターを用い
る場合には、キャスターの車輪が方向を変えるための空
間が必要とされるからである。
【0018】第1の窪み31と32とは、何れも台板1
からキャスター21と22の付設方向へ陥没するように
設けられる。これを図2について言えば、キャスター2
1が紙面から突出する方向に付設されているから、窪み
31も紙面から突出する方向に向かって付設されてい
る。従って、図2におけるA−A′断面は図3に示した
形状となる。
【0019】キャスターには固定キャスターと自在キャ
スターとがある。固定キャスターは進行方向が一定に定
まっているものであり、自在キャスターはその進行方向
が自在に変えられるものである。この発明ではその何れ
をも用いることができる。その中で好ましいのは、図2
に示した台車について言えば、第1キャスター21と2
2に自在キャスターを使用し、第2キャスター23と2
4とに固定キャスターを用いたものである。しかし、第
1キャスターと第2キャスターをともに自在キャスター
にしてもよい。
【0020】キャスターが自在キャスターである場合に
は、車輪の向く方向によってキャスターを収容するのに
必要な幅が多少異なることになるから、自在キャスター
を収容する窪みは固定キャスターを収容する窪みに比べ
ると、多少大きな広がり、すなわち断面形状を持ってい
なければならない。しかし、自在キャスターは車輪の向
く方向を自在に変えることができるので、車輪の向く方
向を適度に調整した上で積み重ねるようにすれば、広が
りを格段に大きくしなくてもよい。
【0021】通常は、第1キャスター21、22と、第
2キャスター23、24とは、車輪の大きさの等しいも
のを用い、等しい高さを持ったものとされるから、第1
の窪み31、32と第2の窪み33、34とは等しい深
さのものとされる。
【0022】図2に示したように、台板1には第1辺1
1と第2辺12とに沿って、それぞれ2個のストッパー
41ないし44が付設される。これらストッパーは互い
になるべく離して付設することが好ましい。これらのス
トッパーは台車を積み重ねたとき、ストッパーの先が下
方台車の台板に当たって、上方台車がそれよりも下がる
ことのないように、上方台車の落ち込みを止めるための
ものである。ストッパー41ないし44は、何れも台板
1から突出する単なる円柱に過ぎない。ストッパー41
ないし44の突出する長さは、キャスターが台板から突
出する高さよりも小さくすることが必要であり、またそ
の長さはキャスターが台板から突出する高さの半分より
も大きくするのが好ましい。
【0023】図2に示した台車を積み重ねるとき、上方
台車の第2辺12が下方台車の第1辺11上に来るよう
に、上方台車を前後反転させて下方台車の上に乗せる。
すると、図4に示したように、上方台車の第2キャスタ
ー23、24がそれぞれ下方台車の第1の窪み31、3
2内に落ち込んで収容され、また上方台車の第1キャス
ター21、22がそれぞれ下方台車の第2の窪み33、
34内に落ち込んで収容され、上方台車のストッパー4
1ないし44が下方台車の台板1に衝突して止まる。そ
のため、積み重ねた高さはキャスターの下端からストッ
パーの下端までの距離Hだけ低くなる。また、ストッパ
ー41ないし44が台板に当接しているから、上方台車
は下方台車上で自由に移動することが防がれる。従っ
て、嵩を低くして安定な状態で積み重ねておくことがで
きる。
【0024】また、図2に示した台車において、ストッ
パー41ないし44がない場合は、台車を積み重ねたと
きの状態が図5に示したようになる。すなわち、上方台
車の窪み31ないし34の底面が、下方台車の台板1の
上面に衝突した状態で止まる。このとき、上方台車の窪
み31ないし34の底面が、下方台車の台板1の上面に
適当に係止されるようにすれば、積み重ね状態は一層安
定となる。また、窪み31ないし34の深さ分だけ、積
み重ねた高さが低くなるので、積み重ねに有利である。
【0025】図2の台車は、互いに対向する平行辺13
と14とに沿って切欠部15が付設されている。この切
欠部15は、ここに断面L字状の金具を付設して、台板
1の表面側へ突出するこぼれ止め16を付設するための
ものである。図2では辺13と14とに沿ってだけ切欠
部15を付設したが、第1辺11と第2辺12とに沿っ
て切欠を設けてもよい。なお、61と62とは、台板1
にあけた孔であって、孔内に手を入れて台車を持つのに
使用される。
【0026】図2ないし図5に示した台車は、把手のな
い台車を示したが、図6ないし図14は把手を起伏自在
にした台車を示している。そのうち、図6は台車の一部
切欠平面図であり、図7は図6に示した台車の底面図で
あり、図8ないし図11は、それぞれ図6におけるA−
A断面図、B−B断面図、C−C断面図、D−D断面図
を示している。但し、図8ないし図11では簡単のため
に、把手の回動機構52を省略するとともに、キャスタ
ーは車輪の位置だけを破線で示した。図12及び13
は、図6ないし図11に示した台車の積み重ね状態を示
した説明図である。図14は、図6の台車において用い
られている把手の正面図である。
【0027】図6及び図7において、直角四辺形の台板
1は合成樹脂を射出成形することにより一体に作られて
おり、第1辺11と第2辺12と他の平行辺13、14
とを備えている。第1辺11の両端近くの対称の位置に
第1キャスター21と22とが付設され、これに隣接し
た対称の内側部分にキャスター付設側へ陥没する第1の
窪み31と32とが設けられている。また、第2辺12
の両端近くの対称位置にキャスター付設側へ陥没する第
2の窪み33と34とが設けられ、これに隣接した対称
の内側部分に第2キャスター23と24とが付設されて
いる。
【0028】図6及び図7に示した台車では、第1キャ
スター21、22と第2の窪み33、34とは台板1上
で中心対称の位置にあり、また第2キャスター23、2
4と第1の窪み31、32とは台板1上で中心対称の位
置にある。また、第1の窪み31、32と第2の窪み3
3、34とは、それぞれ第2キャスター23、24と第
1キャスター21、22とを収容するに足る広がりを持
っている。これらの関係では、図6及び図7に示した台
車は、図2及び図3に示した台車と同じである。
【0029】図6及び図7に示した台車が図2及び図3
に示した台車と異なるのは、台板1に把手51が起伏自
在に取り付けられている点、従ってまた把手51の回動
機構52が第2辺12の両端に付設されている点、第1
キャスター21、22に自在キャスターを用いている
点、及びこのため第1キャスターに隣接する第1の窪み
31、32が、底の一部を切欠されている点である。
【0030】把手51は、図14に示したように、円形
パイプを長さ方向にコの字状に折曲して作られ、コの字
の開口端を台板1の平行辺13、14の側面に軸着され
て、台板1に対し起伏自在となっている。把手51が倒
伏したとき、図6に示したように、把手51は、台板1
の辺13、11及び14の外側にあってこれに密接して
おり、台板1の上面と面一になるか又は台板1の上面よ
り下方に完全に沈むようにされている。なお、把手51
には図14に示したように、こぼれ止め511及び51
2が付設されているので、これらのこぼれ止めを収容す
るために、図6では、台板1の上面に溝17が付設され
ていて、把手51が台板1の上面以下に完全に沈むこと
ができるようにされている。
【0031】把手51の回動機構52は、把手51を台
板1から起立した状態にしたとき一時的に倒れない状態
に維持するために係止機構を備えるとともに、また必要
なとき把手51を倒すことができるように解除機構を備
えている。回動機構52としては色々な形式のものを使
用することができる。
【0032】図6及び図7に示した台車は、第1キャス
ター21と22とに自在キャスターを用い、キャスター
の車輪が図7の点線で示した範囲内で移動できるように
なっている。従って、第1キャスター21又は22に隣
接する第1の窪み31と32とは、窪みの底がキャスタ
ーの点線内での移動を妨げないようにする必要がある。
そのために、窪み31と32とは、キャスターに向かう
側壁と底の一部311及び321が切欠されている。
【0033】また、図6及び図7に示した台車は、第2
キャスター23と24とに固定キャスターを用いてい
る。だから、第2キャスター23と24とに隣接する第
2の窪み33と34とは、底も側壁も切欠する必要がな
い。ところが、第2の窪み33と34とは、自在キャス
ターを収容する必要があるので、自在キャスターが前向
きでも後向きでも収容できるように、前後方向に長くし
た形状とされている。但し、窪み33と34の幅は、窪
み31と32の幅と同じく車輪の幅に合わせたものとさ
れている。
【0034】図6に示した台車をA−A線で切断する
と、断面は図8に示した通りとなる。また、図6に示し
た台車をB−B線で切断すると、断面は図9に示した通
りとなる。但し、図9では前述のように、第1キャスタ
ー21と22とが自在キャスターであるため、車輪の位
置が定まらないので、車輪の両極端の位置を点線で示し
た。
【0035】また、図11は、図6におけるD−D線断
面図である。そこでは図9と同様に自在キャスター21
と22の車輪の位置を点線で示した。また、そこには把
手51、溝17及びストッパー41、44の形状が示さ
れている。溝17は把手51に付設されたこぼれ止め5
11を収容するためのものである。ストッパー41、4
4は、それぞれ第1キャスター21、第2キャスター2
4に接近して設けられていて、先端部の長手方向両端が
切欠されている。
【0036】なお図7ないし図11において、台板1の
下部に設けられている突条18は、台板1を補強するた
めの補強リブである。
【0037】図6ないし図11に示した台車を積み重ね
るときは、図2に示した台車を積み重ねるときと同様
に、上方台車の第2辺12が下方台車の第1辺11上に
来るように、上方台車を前後反転させて下方台車の上に
乗せる。すると、図12及び図13に示したように、上
方台車の第2キャスター23、24がそれぞれ下方台車
の第1の窪み31、32内に落ち込んで収容され、また
上方台車の第1キャスター21、22がそれぞれ下方台
車の第2の窪み33、34内に落ち込んで収容され、上
方台車のストッパー41ないし44が下方台車の台板1
に衝突して止まる。
【0038】このとき、ストッパー41ないし44は前
述のようにそれぞれキャスター21ないし24に接近し
て付設され、しかも各ストッパーの先が長手方向の両端
において切欠されているので、切欠によって残った先の
部分がそれぞれの窪み内に入り込むこととなる。こうし
て、各ストッパーの先が窪み内へ入り込むことによっ
て、上方台車は下方台車上で全く移動できない状態とな
る。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、直角四辺形の台板の
1つの辺に沿った両端に第1キャスターを付設するとと
もに、第1キャスターの間にキャスター付設方向に陥没
する第1の窪みを設け、上記1つの辺に対向する第2辺
に沿った両端にキャスター付設方向へ陥没する第2の窪
みを設けるとともに、第2の窪みの間に第2キャスター
を付設し、第1キャスターと第2の窪み、及び第2キャ
スターと第1の窪みとをそれぞれ台板上で中心対称に位
置させるとともに、第1の窪みと第2の窪みとの広がり
をそれぞれ第2キャスターと第1キャスターとを収容す
るに足る大きさとしたので、1つの台車の上に他の台車
を前後反転させて置き、下方台車の第1辺上に上方台車
の第2辺が位置するように乗せると、第1キャスターと
第2キャスターとはそれぞれ第2の窪みと第1の窪み内
に落ち込むので、積み重ねの高さを低くして積み重ねる
ことができる。その上に、各キャスターが各窪み内に係
止されることになるから、安定した状態で積み重ねるこ
とができる。
【0040】また、ストッパーを設けると、上方台車は
ストッパーによって下方台車上に支えられることとなる
から、上方台車は下方台車上で移動できなくなり、従っ
て積み重ね状態は一層安定となる。とくに、ストッパー
の先を窪み内に入り込むようにすると積み重ね状態はさ
らに一層安定となる。この発明に係る台車は、このよう
に安定した状態で嵩を低くして積み重ねることができ
る、という効果がある。
【0041】また、キャスターの収容部を窪みとしたの
で、窪みの側壁がキャスターの落とし込みと引き上げと
を誘導することとなり、従って台車の積み重ねと積み降
ろしとが容易となり、また底は側壁の変形を防止して、
窪みの形状を固定するのに役立っている。
【0042】また、コの字状の把手の開口両端を台板の
対向する2辺の側面に軸着して、軸を台板の上面から把
手の太さの半分以上の長さだけ台板の下面側へ移行した
ところに設け、把手の倒伏時に把手が台板の3辺の外側
をめぐって台板に密接し、台板の上面以下に沈むように
したので、把手が台板から全く突出していない状態で台
車を積み重ねることができる。このため、把手が存在す
るに拘わらず、台車の嵩を低くして台車を安定に積み重
ねることができる。
【0043】さらに、自在キャスターを用いた場合に
は、自在キャスターに隣接する窪みの側壁及び底のう
ち、キャスターに向かう一部を切欠することとしたの
で、自在キャスターの動きを阻害することなく、積み重
ね可能な台車とすることができる。
【0044】この発明は、このような便利な積み重ね可
能な台車を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の積み重ね用台車の斜視図である。
【図2】この発明に係る台車の底面図である。
【図3】図2に示した台車のA−A′線断面図である。
【図4】図2に示した台車の積み重ね状態を示した説明
図である。
【図5】図2に示した台車においてストッパーを欠く場
合の、積み重ね状態を示した説明図である。
【図6】この発明に係る他の台車の平面図である。
【図7】図6に示した台車の底面図である。
【図8】図6に示した台車のA−A線断面図である。
【図9】図6に示した台車のB−B線断面図である。
【図10】図6に示した台車のC−C線断面図である。
【図11】図6に示した台車のD−D線断面図である。
【図12】図6ないし図11に示した台車の積み重ね状
態を示した説明図である。
【図13】図6ないし図11に示した台車の積み重ね状
態を示した説明図である。
【図14】図6に示した台車において用いられている把
手の正面図である。
【符号の説明】
1 台板 11 台板1の第1辺 12 台板1の第2辺 13、14 台板1の平行辺 15 切欠部 16 こぼれ止め 17 溝 18 補強リブ 21、22 第1キャスター 23、24 第2キャスター 31、32 第1の窪み 33、34 第2の窪み 41、42、43、44 ストッパー 51 把手 52 把手51の回動機構 61、62 孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直角四辺形の台板において、1つの辺に
    沿った両端に第1キャスターを付設するとともに、各第
    1キャスターに隣接した内側にキャスター付設方向へ陥
    没する第1の窪みを設け、上記1つの辺に対向する第2
    辺に沿った両端にキャスター付設方向へ陥没する第2の
    窪みを設けるとともに、各第2の窪みに隣接した内側に
    第2キャスターを付設し、第1キャスターと第2の窪
    み、及び第2キャスターと第1の窪みとをそれぞれ台板
    上で中心対称に位置させるとともに、第1の窪みと第2
    の窪みとの広がりをそれぞれ第2キャスターと第1キャ
    スターとを収容するに足る大きさにしたことを特徴とす
    る、積み重ね可能な台車。
  2. 【請求項2】 台板のキャスター付設側にストッパーを
    突設し、台板からのストッパーの突出高をキャスターの
    突出高以下で、キャスター突出高の半分以上としたこと
    を特徴とする、請求項1に記載の積み重ね可能な台車。
  3. 【請求項3】 コの字状の把手の開口両端を台板の対向
    する2辺の側面に軸着して、軸を台板の上面から把手の
    太さの半分以上の長さだけ台板の下面側へ移行したとこ
    ろに設け、把手の倒伏時に把手が台板の3辺の外側をめ
    ぐって台板に密接し、台板の上面以下に沈むようにした
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の積み重ね可
    能な台車。
  4. 【請求項4】 第1キャスター及び第2キャスターのう
    ち少なくとも一方に自在キャスターを用いた場合に、キ
    ャスターに隣接する窪みの側壁及び底のうち、キャスタ
    ーに向かう一部を切欠することを特徴とする、請求項1
    −3の何れか1つの項に記載の積み重ね可能な台車。
  5. 【請求項5】 ストッパーを第1キャスター及び/又は
    第2キャスターに接近して設け、台車を積み重ねたと
    き、上方台車のストッパーの先がキャスターとともに下
    方台車の窪み内に入り込むようにしたことを特徴とす
    る、請求項2に記載の積み重ね可能な台車。
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