JP3443608B2 - 積み重ね用台車 - Google Patents

積み重ね用台車

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JP3443608B2
JP3443608B2 JP26180899A JP26180899A JP3443608B2 JP 3443608 B2 JP3443608 B2 JP 3443608B2 JP 26180899 A JP26180899 A JP 26180899A JP 26180899 A JP26180899 A JP 26180899A JP 3443608 B2 JP3443608 B2 JP 3443608B2
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幸雄 楠
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は積み重ね用台車に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】台車は、直角四辺形の台板の下面に複数
個のキャスターを突設して作られている。把手つき台車
は、このような台車の台板の上面側に把手を付設したも
のである。把手は台板の1つの辺だけに沿って付設され
たものが多いが、中には把手を台板の対向する2つの辺
に沿って付設したものもある。把手は台板に起立した状
態に固定されていて、台板に向かって倒すことのできな
いものと、把手が台板に軸着されていて台板に対し起伏
自在にされたものとがある。
【0003】把手を台板に対し起伏自在にしたこれまで
の台車は、台板上に把手の固定具を突設し、この固定具
に把手の端を軸着したものである。このような台車では
固定具が台板上に突出しているために、把手を台板に対
して倒伏させたときにも、把手が台板上に突出している
こととなる。
【0004】このような台車は、これを一台だけ貨物自
動車に乗せて運び、自動車からおろした荷物を台車に乗
せて運ぶために使用する限りでは、これで充分である。
ところが、このような台車を多数使用しているところで
は、台車を積み重ねて格納する必要が生じるために、こ
のような構造は改良すべき余地のあることが判明した。
すなわち、このような台車を積み重ねて収納するとき、
積み重ね物が嵩高で不安定となるため多数積み重ねてお
くことができない、という欠点のあることが判明した。
【0005】特開平11−20706号公報は、牽引し
て使用するという特殊タイプの把手つき台車について、
上記欠点の改良を提案している。すなわち、この公報
は、台車を積み重ねて収納することを容易にするため
に、把手をT字状にし、Tの下端を直角四辺形の台板の
一辺の中央部に軸着して、把手を台板に対し起伏自在に
し、また台板には上記把手を収納するための収納溝を設
けることを提唱している。これによれば、把手を倒伏し
たとき、把手が台板の上面上に突出していない状態とな
るので、台車を積み重ねたとき積み重ね物が安定になる
だけでなく、高さの低いものとなって、収納に便利であ
る。
【0006】ところが特開平11−20706号公報
は、主に牽引して使用する台車に限っているために、把
手としてはT字状のものを例示するだけである。T字状
の把手では、台車を押して動かすに不便である。とく
に、台車の進行方向を変えようとするときに、把手によ
る方向変換が容易でない。そこで、この点を改良する必
要が生じた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の点
を改良しようとしてなされたものである。すなわち、こ
の発明は、牽引と推進の何れにも適し、且つ進行方向の
変換が容易な把手つき台車であって、しかも把手は台板
に対して起伏自在であって、把手の倒伏時には把手が台
板の上面に突出していないために積み重ねに便利である
ような台車を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、把手をこれまでの台車で採用されて
きたようにコの字状にし、1つの中央片と2つの両側片
とからなるものとするが、両側片の端を台板の対向する
二辺の側面上に軸着して回動自在とし、把手を倒したと
き、把手の両側片が台板の外側にあって、台板の上記対
向する二辺と平行に延びるようにすることとした。こう
して、把手の倒伏時には、把手の両側片が台板の上面か
ら突出しないようにした。
【0009】この発明は、直角四辺形の台板と、台板の
下面に突設された複数個のキャスターと、台板の上面側
に起立して付設された把手とからなる台車において、上
記把手をコの字状にして1つの中央片と2つの両側片か
らなるものとし、中央片を台板の1つの辺に平行に向
け、両側片の端を上記1つの辺に隣接する対向辺の側面
上に軸着して、把手を台板に対し起伏自在にし、把手の
倒伏時に把手の両側片が台板の上記対向辺の外側にあっ
て対向辺の側面に沿って延び、且つ台板の上面以下に沈
むようにしたことを特徴とする、積み重ね用台車を提供
するものである。
【0010】また、この発明は、上述のように、台車を
積み重ねたとき、積み重ねを安定にするとともに積み重
ねの高さを低くするために、把手部分を改良しただけで
なく、キャスター部分をも改良したものである。そのキ
ャスター部分の改良は、台車を積み重ねたとき、上方台
車のキャスターが下方台車のキャスターの真上にこない
ように台車におけるキャスターの位置を変えるととも
に、上方台車のキャスターが下方台車の台板に設けた窪
み又は開口内に落ち込むようにし、これによって積み重
ねの高さを低くし、且つ積み重ねを安定化しようとする
ものである。
【0011】上述のキャスター部分の改良をも加えた発
明は、直角四辺形の台板と、台板の下面に突設された複
数個のキャスターと、台板の上面側に起立して付設され
た把手とからなる台車において、上記把手をコの字状に
して1つの中央片と2つの両側片とからなるものとし、
中央片を台板の1つの辺に平行に向け、両側片の端を上
記1つの辺に隣接する対向辺の側面上に軸着して、把手
を台板に対し起伏自在にし、把手の倒伏時に把手の両側
片が台板の上記対向辺の外側にあって対向辺の側面に沿
って延び、且つ台板の上面以下に沈むようにし、また台
板には任意辺の両端近くに左右対称に2個の第1キャス
ターと、これに隣接して内側部分に台板からキャスター
付設方向に陥没する第1の窪みとを設け、上記任意辺に
対向する第2辺に沿って上記第1の窪みと中心対称の位
置に2個の第2キャスターを付設し、各第2キャスター
に隣接した外側部分に台板からキャスター付設方向に陥
没する2個の第2の窪みを第1キャスターと中心対称の
位置に付設し、第1の窪みと第2の窪みとをそれぞれ第
2キャスターと第1キャスターとを容れるに足る大きさ
としたことを特徴とする、積み重ね用台車を提供するも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明に係る台車は、台板を色
々な材料で作ることができる。例えば、台板を木、金属
板、硬質合成樹脂などで作ることができる。その何れを
用いるかによって、多少台板の構造を異にする。金属板
としては鋼板、ステンレス板又はアルミ板を用いること
ができ、硬質合成樹脂としてはポリプロピレン、ABS
樹脂、ポリエステル樹脂等を用いることができる。
【0013】この発明をその実施の一例について、図面
に基づき説明すると次のとおりである。図1はこの発明
に係る積み重ね用台車であって、把手を台板上に倒した
状態の平面図である。図2は、図1に示した台車におい
て把手を台板から起立させた状態の一部切欠側面図であ
る。図3は、図1に示した台車中で用いられる把手を示
したもので、(a)は把手の正面図、(b)は側面図で
ある。図4は図1に示した台車で用いられているリンク
の拡大側面図である。図5は、図1に示した台車中で用
いられている把手の係止機構を示しており、(a)はそ
の平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図
6は、図5の係止機構で用いられている金具固定台を示
し、図7は図5の係止機構で用いられている把手受金具
を示している。図8と図9とは、この発明の台車で用い
ることのできる他の係止機構を示したものである。図1
0は、この発明に係る他の台車の底面図である。図11
はこの発明で用いられるストッパーの斜視図である。図
12は、図10に示した台車の積み重ね状態を示した側
面図である。図13は、この発明に係るさらに別の台車
を示したものである。図14は、図13に示した台車の
積み重ね状態を示した説明図である。
【0014】図1及び図2において、1は直角四辺形の
台板であり、2は台板1に付設された把手であり、3
1、32はキャスターである。台板1は、第1辺11
と、これに対向する第2辺12と、第1辺11を挟んで
これに隣接する2個の対向辺13と14とを備えてい
る。第2辺12が辺13と14とに交わって作るかど部
は丸められており、また第1辺11に接する辺13と1
4との端は僅かに切欠されているが、この発明ではこの
程度の切欠があっても、台板1は直角四辺形であるとい
う範疇に入るべきものとする。
【0015】把手2は円形パイプを長さ方向にコの字状
に折曲して作られ、中央片21と両側片22及び23と
で構成されている。中央片21は台板1の第1辺11と
平行に向いており、両側片22と23との端24は、第
1辺11に隣接する対向辺13と14の側面に軸41、
42によって回動自在に付設されている。こうして、把
手2は台板1に対して起伏自在とされている。把手2が
倒伏した状態では、両側片22と23はそれぞれ台板1
の対向辺13と14との外側にあってこれに密接し、中
央片21が台板の第2辺12と密接している。
【0016】軸41と42とは、台板1の上面から台板
1の側面に沿って長さLだけ下降した位置に設けられて
いる。この長さLは、把手2の太さRの半分以上の長さ
とされている。また、長さLは太さR以下の長さとする
ことが好ましい。従って、把手2を台板1に向かって倒
して台板1と平行にすると、把手2は台板1の上面15
から突出しない状態となる。
【0017】台板1の3つの辺12、13及び14のう
ちの少なくとも1部には、把手2の倒伏時に把手2を台
板1と平行に支えるための受部9が突設される。例え
ば、図2に示したように、辺12の下部に受部9が突設
されて、把手2を支える。受部9は辺13及び14の一
部又は全部にまで延びていてもよい。
【0018】把手2は図3に示したように、通常金属製
のパイプを曲げて作られる。このために把手2のかど部
は丸くなる。これに対応して、前述のように、台板1に
おいて第2辺12が辺13及び14と交わるかど部が丸
められる。また、把手2の開口端24には、それぞれ軸
41と42とを通すための孔が穿設されている。さら
に、把手2には、図3に示したように、内部に荷物のこ
ぼれ止め26が付設されている。
【0019】こぼれ止め26を付設したために、把手2
を台板1上に倒したとき、把手2が台板1の上面15上
に突出しないようにするために、台板1の上面15上に
こぼれ止め26を収納する溝16が付設される。こぼれ
止め26を構成するパイプは、把手2を構成するパイプ
よりも遥かに細いものであるから、溝16は浅くて幅の
狭いもので足りる。
【0020】図1及び図2に示した台車では、台板1に
対して把手2を起立した状態で固定するために、係止機
構5が付設されている。係止機構5は、図5に拡大して
示したように、金具固定台51内に把手受金具52とリ
ンク53とを付設して作られている。係止機構5を付設
するために、台板1は前述のように、第1辺11の両端
において僅かに切欠されている。
【0021】金具固定台51は、図6の(a)に平面
図、図6の(b)に正面図、図6の(c)に側面図を示
したように、金属板の小片を非対称の逆Ω状に折曲した
ものである。なお、図6の(c)は図6の(b)を矢印
Bの方向から見たときの側面図である。
【0022】また、把手受金具52は、図7の(a)に
平面図、図7の(b)に正面図、図7の(c)に側面図
を示したように、金属板の小片を水平断面がコの字状に
なるように折曲し、その中央片521の上部を切欠して
高さを低くしたものである。なお、(c)は(b)中の
矢印C方向から見た図である。
【0023】把手受金具52は、図5に示したように、
把手2の端24を収容して、把手2を回動自在に固定す
るためのものである。把手受金具52の側面には、図7
に示したように孔522と係止孔523とが設けられて
いる。孔522は、把手2を固定するための軸41又は
42を挿通させるためのものである。また、係止孔52
3は、リンク53を上昇状態と下降状態とに維持するた
めのものである。把手受金具52は図5に示したよう
に、金具固定台51の窪みの中に片寄って固定されてい
る。
【0024】金具固定台51の中には、把手受金具52
と並んでリンク53が固定される。リンク53は、図4
に示したような3本の足を持った金属板であって、各足
の先端にはそれぞれ1個の孔531、532及び533
が穿設されている。孔531は図5に示したように、支
持ピン54を通すためのものであって、支持ピン54は
リンク53を金具固定台51内に固定されていて、リン
ク53を回動可能に支持している。
【0025】また、孔532は係止ピン55を固定する
ためのものであって、係止ピン55は把手受金具52の
係止孔523内に嵌まっている。係止ピン55が係止孔
523内で上昇すると、係止ピン55が把手受金具52
の中央片521(図7)との間に把手2の下端を挟ん
で、把手2を起立した状態に固定する。
【0026】また、孔533は連結棒6を通すためのも
のである。連結棒6は台板1の他側に対称に付設された
同様な係止機構5中の同様な孔533に通され2個のリ
ンク53を連結している。従って、連結棒6を足で踏ん
で下降させると、左右の係止機構5が同時に働いて、各
リンク53がリンク支持ピン54を軸として回動し、係
止ピン55を係止孔523内で降下させる。すると、係
止ピン55は把手2の下端から外れるので、把手2は軸
42を中心として矢印Aの方向に回転できる状態とな
る。こうして、把手2は台板1に向かって倒れることが
できることとなる。
【0027】台板1上で把手2が安定に起立しているた
めには、係止ピン55が常に係止孔523内の上部に保
持されていることが必要である。このために、係止ピン
55と軸42との間にバネ56が、図5の(a)に示し
たように付設されていて、係止ピン55を軸42に向か
って引っ張っている。そこで、連結棒6を下降させる
と、把手2は台板1に対して回動可能となり、起立した
状態と倒伏した状態との間を移動できることとなる。と
ころが、連結棒6の下降を止めると、連結棒6はバネ5
6により引っ張られて上昇するため、把手2は起立状態
か又は倒伏状態かの何れかに固定される。
【0028】把手2の係止機構としては図4ないし図7
に例示したものに限らず、そのほか色々なものを使用で
きる。例えば、図8及び図9に示したような機構を使用
することができる。図8の(a)は係止機構の分解図で
あり、(b)は図(a)中の固定部材の平面図である。
図9の(a)は把手の起立状態を示した側面図であり、
図9の(b)は把手の倒伏状態を示した側面図である。
【0029】図8及び図9に示した係止機構は、図8の
(a)に示したように、固定側と移動側とからなる。移
動側は把手2の先にボスが付設され、ボスには先ほど細
くなるテーパーが付されている。固定側は裏板に傾斜片
をボルトで固定し、傾斜片の下方にはボス受けを付設
し、傾斜片の上方には誘導板を付設し、ボス受けと誘導
板とは、何れもその内部に穿設された孔が斜め上方に向
いている。この斜めの傾斜は、把手の傾斜を決めるため
のものであって、傾斜片によって創り出されている。ボ
ス受けの内部に穿設された孔は、把手2の先端に付設さ
れたボスと嵌合するテーパー面を備えている。
【0030】誘導板は、図8の(b)に示したように、
下部がコの字状の横断面を呈し、上部がコの字における
中央片を切欠されて平行2面だけからなる板で構成され
ている。誘導板の内部は、丁度把手2を容れるだけの大
きさとなっている。平行2面には鉤形をした孔が付設さ
れており、この孔に把手2を回動させる軸が貫通されて
把手2を孔に沿って移動できるようにしている。また、
誘導板の外側にはフックが回転可能に付設されている。
【0031】図8に示した係止機構は図9に示したよう
に組み立てられる。すなわち、把手2の軸が誘導板の孔
内に貫通されて組み立てられる。この状態で把手2を下
方に押すと、図9の(a)に示したように、ボスがボス
受けに嵌合して、把手2は起立した状態に固定される。
この状態でフックを軸に当接すると、把手は起立状態で
固定される。
【0032】次いで、図9の(b)に示したように、フ
ックを軸から離し、把手2を上方へ持ち上げると、ボス
はボス受けから離れるとともに、軸が誘導板の孔内を上
昇し、孔の上端で止まる。このとき、把手2は誘導板の
平行2面内に位置するから、倒れることができる状態と
なる。そこで、把手2を台板に向けて倒し、また軸を誘
導板の孔の鉤状部に進入させることにより、把手2を倒
した状態に保持することができる。
【0033】この発明では、図8及び図9に示したよう
な係止機構を用いることができる。
【0034】図1及び図2では、把手2の両側片22と
23とを長くしたので、把手2が台板1に対して倒伏し
たとき、把手2の中央片21が台板1の辺12の外側に
密接するようにしたが、このことは必ずしも必要でな
い。両側片22と23とを短くしたので、中央片21が
台板1の上面15上にくるときは、上面15上に中央片
21を収納するに足る溝を設けることにより、把手2を
台板1上に突出させないようにすることができる。この
溝は、こぼれ止め26を収納する溝16と同様に設ける
ことができるが、溝幅と溝の深さは溝16よりも大きく
なる。
【0035】
【発明の効果】把手部分の改良に係るこの発明では、直
角四辺形の台板と、台板の下面に突設された複数個のキ
ャスターと、台板の上面側に起立して付設された把手と
からなる台車において、把手をコの字状にして1つの中
央片と2つの両側片とからなるものとし、中央片を台板
の1つの辺に平行に向け、両側片の端を上記1つの辺に
隣接する対向辺の側面上に軸着して、把手を台板に対し
起伏自在にしたので、把手は台板の1つの辺に相当する
大きな幅を持ち、両端が台板に固定された形で台板に対
して起立することとなるので、把手を押し又は引いて台
車を移動させることが容易であり、また進行方向を変え
ることも容易である。また、把手の倒伏時に把手の両側
片が台板の上記対向辺の外側にあって対向辺の側面に沿
って延び、且つ台板の上面以下に沈むようにしたので、
把手の倒伏状態では把手が台板の上に突出していない。
従って上面上に台車を安定して積み重ねることができ、
また上面同士を向かい合わせにして安定に積み重ねるこ
とができる。それとともに積み重ねの高さを低くするこ
とができる。このため、この台車は積み重ねて置くのに
便利である。従って貯蔵運搬に好都合である。
【0036】また、軸着のための軸の位置を、台板の上
面から台板の側面に沿い、把手の太さの半分以上の長さ
だけ下方にすると、把手の端に格別の加工を施さないで
そのまま軸着して、把手を倒伏したとき、把手を台板の
上面以下に容易にしかも確実に位置させることができ
る。
【0037】また、把手の倒伏時に、把手の中央片が台
板の対向辺に沿って延びるようにすると、台板の上面に
把手を収納するための溝を設ける必要がないから、台板
の形成が容易であり、また使用に際しての障害もない。
【0038】さらに、把手の倒伏時に把手を台板と平行
に支えるための受部を台板の対向辺の何れかに付設する
と、把手を台板と平行に確実に支持でき、また把手を起
立させるのにも便利であり、しかも使用上格別の障害が
ない。
【0039】さらに把手の起立時に、把手の倒伏を防ぐ
ための係止機構を軸に近接して付設すると、起立した把
手を押して台車を移動させることができる。
【0040】
【キャスター部分の改良】さらに、この発明は、把手部
分の改良に加えて、キャスター部分の改良を行うことに
より、台車を積み重ねて保管するのに一層便利にしてい
る。そのキャスター部分の改良は、さきに簡単に述べた
ように、台車を積み重ねたとき、上方台車のキャスター
が下方台車のキャスターの真上に来ないようにキャスタ
ーの付設位置を変えるとともに、上方台車のキャスター
が下方台車の台板を貫通して落ち込むようにして、積み
重ねを安定化にし、また積み重ねの嵩を低くすることを
骨子とするものである。
【0041】すなわち、キャスター部分の改良を加えた
発明は、直角四辺形の台板と、台板の下面に付設された
複数個のキャスターと、台板の上面側に起立して付設さ
れた把手とからなる台車において、上記把手をコの字状
にして1つの中央片と2つの両側片とからなるものと
し、中央片を台板の1つの辺に平行に向け、両側片の端
を上記1つの辺に隣接する対向辺の側面上に軸着して、
把手を台板に対し起伏自在にし、把手の倒伏時に把手の
両側片が台板の上記対向辺の外側にあって対向辺の側面
に沿って延び、且つ両側片が台板の上面以下に沈むよう
にし、他方、台板には任意辺の両端近くに左右対称に第
1キャスターを付設し、各第1キャスターに隣接した内
側部分に台板からキャスター付設方向に陥没する第1の
窪みを設け、上記任意辺に対向する第2辺に沿って上記
第1の窪みと中心対称の位置に2個の第2キャスターを
付設し、各第2キャスターに隣接した外側部分に台板か
らキャスター付設方向に陥没する2個の第2の窪みを第
1キャスターと中心対称の位置に付設し、第1の窪みと
第2の窪みとをそれぞれ第2キャスターと第1キャスタ
ーとを容れるに足る大きさとしたことを特徴とする、積
み重ね用台車を提供するものである。
【0042】これを図1及び図2に示した台車について
説明すると次のとおりである。直角四辺形の台板1にお
いて、任意辺として第1辺11を選び、第1辺11に沿
って2個の第1キャスター311及び312を付設し、
第1辺11に対向する第2辺12に沿って2個の第2キ
ャスター321及び322を付設する。この場合、第2
キャスター321及び322を外側寄りに位置させて、
第2キャスター321と322間の間隔を第1キャスタ
ー311と312間の間隔よりも大きくし、また台板1
には第2キャスター321及び322に隣接した内側
に、第1キャスター311及び312を落とし込むため
の第2の窪み73及び74をキャスター付設側に陥没す
るように設けるとともに、第1キャスター311及び3
12に隣接した外側に第2キャスター321及び322
を落とし込むための第1の窪み71及び72をキャスタ
ー付設側に陥没するように設けることとする。ここで、
図1は台車の平面図であるから、キャスターは反対側に
位置することとなるために、キャスターはその取付用基
板を点線で示している。
【0043】積み重ねに際しては、上方台車を前後反転
させて下方台車に乗せることとする。すなわち、上方台
車の第1辺11が下方台車の第2辺12の上方に来るよ
うにして積み重ねる。すると、上方台車の第1キャスタ
ー311及び312が下方台車の第2の窪み73及び7
4にそれぞれ落ち込み、また上方台車の第2キャスター
321と322とが下方台車の第1の窪み72及び71
にそれぞれ落ち込み、積み重ねの高さが低くなるととも
に積み重ねが安定化する。
【0044】図1及び図2に示したキャスターと窪みと
の関係を図10についてさらに詳しく説明する。図10
は、この発明に係る他の台車の底面図である。図10に
おいて、11は台板1の第1辺であり、12は第1辺に
対向する第2辺である。311と312とは、第1キャ
スターであって、第1辺11に沿いその両端からやや中
心寄りのところに左右対称の位置に付設されている。3
21と322とは第2キャスターであって、第2辺12
に沿って左右対称の位置に付設されているが、その位置
は第2辺12の両端寄りのところにある。従って、第1
キャスター311と312との間の間隔yは、第2キャ
スター321と322との間の間隔xよりも小さくなっ
ている。
【0045】第1キャスター311と312とに隣接し
た外側部分には、それぞれ台板1からキャスター付設側
に陥没する第1の窪み71と72とが設けられている。
ここで隣接しているというのは、例えば窪み71につい
て説明すると、窪み71をキャスター311にできるだ
け接近させることを意味している。それは台車を安定さ
せるためである。
【0046】図10においては、例えばキャスター31
1と窪み71との間に広い隙間があるように見えるが、
これはキャスター311の取付用基板が外側へ点線の位
置まで張り出してくるので、この基板のために隙間があ
るように見えるだけである。実際には窪み71はキャス
ター311にできるだけ接近している。なお、この場
合、キャスター311は台車の安定を確保するために、
第1辺11のできるだけ両端近くに設けられている。
【0047】第2辺12に沿った第2キャスター321
及び322は、それぞれ第1の窪み72及び71と中心
対称の位置に設けられる。さらに正確に言えば、第2キ
ャスター321及び322は、その外側の端3211及
び3221が、第1の窪み72の外側内面721及び第
1の窪み71の外側内面711と中心対称となるような
位置に設けられ、全体として中心対称の関係になってい
る。また、この位置は、別の見方をすれば、第2キャス
ター321及び322が、それぞれ第1の窪み72及び
71の前後方向に延びる軸線上にあって、前後対称の位
置を占めている、ということになる。
【0048】第2キャスター321と322とに隣接し
た内側部分に、それぞれ台板1からキャスター付設側に
陥没する2個の第2の窪み73と74とが付設される。
この場合、第2の窪み73と74とは、それぞれ第1キ
ャスター312と311と中心対称の位置に設けられ
る。従って、第2の窪み73と74とは、それぞれ第1
キャスター311及び312の前後方向に延びる軸線上
にあって、前後対称の位置を占めている、ことになる。
【0049】第1の窪み71と72とは、それぞれ第2
キャスター322と321とを落とし込むためのもので
あるから、それぞれのキャスターを落とし込むに足るだ
けの充分な大きさを持ったものとする。同様に第2の窪
み73と74とは、それぞれ第1キャスター312と3
11とを落とし込むためのものであるから、それぞれの
キャスターを落とし込むに足る充分な大きさを持ったも
のとする。これらの窪み71ないし74はその底が切欠
されて開口となっていてもよい。開口となっている場合
にも、開口の縁がキャスター付設側に陥没したような形
状になっていると、落とし込みに便利である。
【0050】キャスターには固定キャスターと自在キャ
スターとがある。固定キャスターは進行方向が一定に定
まっているものであり、自在キャスターはその進行方向
が自在に変えられるものである。この台車ではその何れ
をも用いることができる。そのうちで好ましいのは、図
2に示したように、第1キャスター311と312とが
固定キャスターであって、第2キャスター321と32
2とが自在キャスターである場合である。図2では、自
在キャスター321と322の車輪の変動位置を実線と
点線とで示している。
【0051】キャスターが自在キャスターである場合に
は、車輪の向く方向によってキャスターの幅が多少異な
ることになるから、開口の大きさは落とし込むのに多少
余裕のある大きさとすることが必要である。もっとも、
自在キャスターは車輪の向く方向を或る程度調整した上
で積み重ねることとするから、その余裕はとくに大きな
ものとする必要はない。
【0052】通常は、第1キャスター311と312
と、第2キャスター321と322とは、車輪の大きさ
の等しいものを用いるから、第1の窪み71と72と第
2の窪み73と74とは、等しい深さとされる。
【0053】図10では、台板1の第1辺11と第2辺
12とに沿って、それぞれ2個のストッパー81、82
と83、84とが付設されている。この場合、各ストッ
パーは互いになるべく離して付設する。このストッパー
は、台車を積み重ねたとき、ストッパーの下端が下方台
車の台板に当たって、上方台車がそれよりも下に下がる
ことがないように、上方台車の落ち込みを止めるための
ものである。
【0054】図10で用いたストッパー81ないし84
は、何れも図11に示したように、金属板を先ほどやや
開いたコの字状に曲げ、コの字の開口先端をさらに外側
へほぼ垂直に折り曲げて、断面がΩ状になるようにした
ものである。台板1からストッパー81が突出する高さ
は、キャスターが台板1から突出する高さよりも小さ
く、キャスターが突出する高さの半分以上とする。
【0055】図10に示した台車を積み重ねるとき、上
方台車の第2辺12が下方台車の第1辺11の上にくる
ように、上方台車を前後に反転させて下方台車の上に置
く。図12は、図10に示した台車の積み重ね状態を示
しているが、そこでは窪みの側壁をすべて切欠して窪み
を単なる開口状態とした台車を用いた場合を示してい
る。図12では、上方台車の第2キャスター321と3
22とが、それぞれ下方台車の第1の窪み72と71と
に落ち込み、また上方台車の第1キャスター311と3
12とがそれぞれ下方台車の第2の窪み73と74とに
落ち込み、上方台車のストッパー81ないし84が下方
台車の台板1に衝突して止まった状態となっている。こ
のため、積み重ねた台車の高さは、キャスターの下端か
らストッパーの下端までの距離Hだけ低くなる。また、
ストッパー81ないし84が台板1に当接しているか
ら、上方台車は下方台車上で移動できなくなる。従っ
て、嵩を低くして安定な状態で積み重ねておくことがで
きる。
【0056】図10に示した台板1を金属板で作るとき
は、図12に示したように窪み71ないし74の周側面
と底とをすべて切欠するとともに、窪みの周縁部をキャ
スター付設側になだらかに折り曲げて、キャスターの落
とし込みを容易にするとともに台板1を補強することが
好ましい。また第1辺11に沿った中央部分には孔19
を設けて、台車を持ったときの手提げ用に供することが
好ましい。
【0057】図10ないし図12は、台板1を金属とく
に鋼板で作った場合の台車の一例を示したが、図13は
台板1を合成樹脂で作った台車の一例を示している。図
13において、(a)は台車の平面図であり、(b)は
台車の側面図であり、(c)は(a)図におけるC−C
線断面図を示している。図13に示した台車は、図1に
示した台車と殆ど同じであるが、異なっているのは窪み
71ないし74の側壁と底とが切欠されないで残ってい
る点と、ストッパー81ないし84が、台車を積み重ね
たとき、下方台車の窪み内に嵌まり込む位置に設けられ
ている点である。窪みの深さは大きくて、少なくともキ
ャスターの車輪の半径以上となっていて、車輪の大部分
が落ち込める深さとなっている。
【0058】図13に示した台車を積み重ねたときの状
態が図14に断面で示されている。図14において上方
台車Pは、その第1辺11を下方台車Qの第2辺12側
へ向けて、台車Q上に乗せられる。すると、上方台車の
第2キャスター321と322が、下方台車の第1の窪
み71、72内に落ち込み、上方台車の第1キャスター
311と312が、下方台車の第2の窪み73と74内
に落ち込む。このとき、ストッパー81と82とは、そ
の狭幅とされた先端部を第2の窪み73、74内に落と
し込むとともに窪み73、74内で係止される。同様
に、ストッパー83と84とはその狭幅とされた先端部
を第1の窪み71、72内に落とし込むとともに、窪み
71、72内で係止される。こうして、ストッパー81
ないし84が窪み71ないし74内に嵌まり込むことに
よって、上方台車Pは下方台車Q上で不動に固定され
る。しかも、キャスターが落とし込まれた分だけ積み重
ね物の高さが縮まっているので、積み重ね時の嵩を小さ
くすることができる。
【0059】なお、図13に示した台車の台板1は、合
成樹脂を材料として射出成形法によって作られたもので
ある。そのために、台板1には図14に示したように、
多数のリブが付設されて台板を補強している。
【0060】
【把手とキャスターの改良による発明の効果】この発明
は、把手部分の改良により、上述のように、把手の倒伏
時に把手が台板の上面以下に沈むようにしたために、把
手が付設されていても、恰も把手が全くない状態として
台車を安定にしかも嵩を低くして積み重ねることができ
る。
【0061】その上に、キャスター部分の改良により台
車を一層安定にしかも嵩を低くして積み重ねることがで
きる。すなわち、直角四辺形の台板の任意辺の両端近く
に左右対称に第1キャスターを付設し、各第1キャスタ
ーに隣接した内側部分に台板を貫通する第1開口を設
け、上記任意辺に対向する第2辺に沿って上記第1開口
と中心対称の位置に2個の第2キャスターを付設し、各
第2キャスターに隣接する外側部分に台板を貫通する2
個の第2開口を第1キャスターと中心対称の位置に付設
したから、同じ台車を反転して第1辺が第2辺上に来る
ように積み重ねると、第1キャスターは第2開口の真上
に来ることとなり、同時に第2キャスターが第1開口の
真上に来ることとなる。その場合、第1開口と第2開口
とは、それぞれ第2キャスターと第1キャスターとを通
過させるに足る大きさとしたから、各キャスターはそれ
ぞれ開口内に嵌まり込むこととなる。従って積み重ねの
高さは一層低くなり、安定に積み重ねることができる。
【0062】この場合、台板のキャスター付設側にスト
ッパーを突設し、ストッパーの台板からの突出高をキャ
スターの突出高以下で、且つキャスター突出高の半分以
上とすると、上方台車はストッパーによって下方台車上
に固定されることとなるから、上方台車は下方台車上に
安定に固定される。とくにストッパーを対向する一組の
縁に沿い2個ずつ突設すると、上方台車は下方台車上に
一層安定に固定される。この発明は、このような効果を
もたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る積み重ね用台車の平面図であ
る。
【図2】図1に示した台車の一部切欠側面図である。
【図3】図1に示した台車で用いられる把手を示してい
る。
【図4】図1に示した台車で用いられる係止機構中のリ
ンクの側面図である。
【図5】図1に示した台車で用いられる把手係止機構を
示している。
【図6】図5の係止機構で用いられている金具固定台を
示している。
【図7】図5の係止機構で用いられている把手受金具を
示している。
【図8】この発明に係る台車で用いることのできる他の
把手係止機構の分解状態を示している。
【図9】図8に示した把手係止機構の作動状態を示して
いる。
【図10】この発明に係る他の台車の底面図である。
【図11】図10の台車で用いられているストッパーの
斜視図である。
【図12】図10に示した台車の積み重ね状態を示した
側面図である。
【図13】この発明に係るさらに別の台車を示してい
る。
【図14】図13に示した台車の積み重ね状態を示した
説明図である。
【符号の説明】
1 台板 11 台板1の第1辺 12 台板1の第2辺 13、14 台板1の対向辺 15 台板1の上面 16 溝 2 把手 21 把手2の中央片 22、23 把手2の両側片 24 把手2の端 25 孔 26 こぼれ止め 3 キャスター 31 固定キャスター 32 自在キャスター 311、312 第1キャスター 321、322 第2キャスター 41、42 軸 5 係止機構 51 金具固定台 52 把手受金具 521 把手受金具52の中央片 522 把手受金具52の孔 523 把手受金具52の係止孔 53 リンク 54 リンク支持ピン 55 係止ピン 56 バネ 6 連結棒 7 開口、窪み 71、72 第1の窪み、第1開口 73、74 第2の窪み、第2開口 81、82、83、84 ストッパー 9 受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−315315(JP,A) 特開 平11−20706(JP,A) 特開 平8−133090(JP,A) 特開 平11−171023(JP,A) 特開 平10−16786(JP,A) 実開 昭58−184374(JP,U) 実開 平2−48474(JP,U) 実開 昭61−87769(JP,U) 実開 昭56−87968(JP,U) 実開 昭51−87350(JP,U) 登録実用新案3056322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62B 3/16 B62B 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直角四辺形の台板と、台板の下面に突設
    された複数個のキャスターと、台板付設された把手と
    からなる台車であって、上記把手をコの字状にして1つ
    の中央片と2つの側片とからなるものとし、中央片を台
    板の1つの辺に平行に向け、両側片の端を台板の他の対
    向する2辺の側面上に軸着して把手を台板に対し起伏自
    在にし、把手の倒伏時に把手の両側片が台板の上記対向
    辺の外側にあって対向辺の側面に沿って延びていて、
    板の上面以下に沈むようにした積み重ね用台車におい
    て、上記軸着に際し、把手の両側片の各端を横断面がコ
    の字状で1つの中央片と2つの側片とからなる受金具内
    に収容して受金具を台板の上記側面に固定し、受金具の
    両側片に把手を軸着するための孔と係止ピンを昇降させ
    るための孔とを穿設し、受金具の外にリンクとばねとを
    付設し、リンクに上記係止ピンを固定してばねにより係
    止ピンを上昇させておき、把手の起立時には把手の端を
    受金具の中央片と係止ピンとの間に挟んで把手の倒伏を
    防ぎ、リンクに付設した連結棒を足で踏んでばねに抗し
    て係止ピンを下降させて把手を倒伏可能とし、また台板
    には上記1つの辺に対向する第2辺に沿った両端に第1
    キャスターと、これに隣接して内側部分に台板からキャ
    スター付設方向に陥没する2個の第1の窪みとを設け、
    上記1つの辺に沿って上記第1の窪みと中心対称の位置
    に2個の第2キャスターを付設するとともに、各第2キ
    ャスターに隣接した外側部分に台板からキャスター付設
    方向に陥没する2個の第2の窪みを第1キャスターと中
    心対称の位置に付設し、第1の窪みと第2の窪みとをそ
    れぞれ第2キャスターと第1キャスターとを容れるに足
    る大きさとし、台板のキャスター付設側に各キャスター
    に近接してストッパーを突設し、台板からのストッパー
    の突出高をキャスターの突出高以下、キャスター突出高
    の半分以上とし、ストッパーの先端部を狭幅とし、台車
    の積み重ね時に、ストッパーの先端部が窪みの中に落ち
    込むようにしたことを特徴とする、積み重ね用台車。
  2. 【請求項2】 直角四辺形の台板と、台板の下面に突設
    された複数個のキャスターと、台板に付設された把手と
    からなる台車であって、上記把手をコの字状にして1つ
    の中央片と2つの側片とからなるものとし、中央片を台
    板の1つの辺に平行に向け、両側片の端を台板の他の対
    向する2辺の側面上に軸着して把手を 台板に対し起伏自
    在にし、把手の倒伏時に把手の両側片が台板の上記対向
    辺の外側にあって対向辺の側面に沿って延びていて、台
    板の上面以下に沈むようにした積み重ね用台車におい
    て、上記軸着に際し、台板の上記側面に傾斜片をボルト
    で固定し、傾斜片の上方に誘導板を付設し、傾斜片の下
    方にボス受けを付設し、誘導板を横断面がコの字状で1
    つの中央片と2つの側片とからなり、中央片の上部が切
    欠された形状とし、誘導板の両側片には鉤形をした孔を
    穿設し、孔内に把手に固定された軸を貫通させて把手の
    端を誘導板内で昇降可能とし、把手の起立時には把手に
    固定した軸を鉤形の孔に沿って下降させ、把手の端をボ
    ス受けに進入させて把手の倒伏を防ぎ、逆に把手を上昇
    させて把手に固定した軸を鉤形の孔に沿って上昇させ
    て、ボス受けから脱出させて把手を倒伏可能とし、また
    台板には上記1つの辺に対向する第2辺に沿った両端に
    第1のキャスターと、これに隣接して内側部分に台板か
    らキャスター付設方向に陥没する2個の第1の窪みとを
    設け、上記1つの辺に沿って上記第1の窪みと中心対称
    の位置に2個の第2キャスターを付設するとともに、各
    第2キャスターに隣接した外側部分に台板からキャスタ
    ー付設方向に陥没する2個の第2の窪みを第1キャスタ
    ーと中心対称の位置に付設し、第1の窪みと第2の窪み
    とをそれぞれ第2キャスターと第1キャスターとを容れ
    るに足る大きさとし、台板のキャスター付設側に各キャ
    スターに近接してストッパーを突設し、台板からのスト
    ッパーの突出高をキャスターの突出高以下、キャスター
    突出高の半分以上とし、ストッパーの先端部を狭幅と
    し、台車の積み重ね時に、ストッパーの先端部が窪みの
    中に落ち込むようにしたことを特徴とする、積み重ね用
    台車。
  3. 【請求項3】 第1窪み及び第2窪みの底と周側面の一
    部とを切欠し、窪みの周縁部をキャスター付設側に折り
    曲げて開口としたことを特徴とする、請求項又は
    記載積み重ね用台車。
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