JP2001078811A - スライドファスナ及びこれを装着した介護用衣服 - Google Patents
スライドファスナ及びこれを装着した介護用衣服Info
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Abstract
し、工具の使用や縫い作業を必要とすることなく容易に
スライダの交換を可能にするスライドファスナを提供す
る。 【解決手段】 スライダ11a,11bのスライド溝1
6a,16bを通過可能な形状の第1の部材としての挿
入部材14aと、スライド溝16a,16bを通過不能
な形状の第2の部材としての抑止部材14bとからなる
ストッパ14を、ファスナ本体10の両端部に、挿入部
材14aと抑止部材14bの左右組合せがファスナ本体
10の一端部と他端部とで互いに逆となるように取り付
ける。
Description
り付けて両端部から開くようにしたスライドファスナ、
とくに介護用衣服に装着して好適に使用できるスライド
ファスナに関する。
が使用する介護用衣服として、特開平7−300706
号公報や特開平8−337908号公報に記載されてい
るつなぎ寝巻が使用されている。この寝巻には、おむつ
交換に便利なように、左右脚部から股下にかけてスライ
ドファスナが装着されている。
患者が自分でファスナを開いておむつを外したり不潔行
為をするのを防止するために、着用者がファスナを容易
には開けられないような工夫がなされている。上記公開
公報に記載の介護用寝巻も、ファスナ開閉用のスライダ
の摺動を拘束したり、スライダを扱いにくいように覆っ
たりして、着用者がファスナを開けにくいようにしたも
のである。そのほか、スライダに施錠したり、スライダ
の引き手を取り外したりして介護者だけがファスナを開
閉できるようにしたものもある。
て、痴呆症患者が自分でファスナを開いておむつを外し
たり不潔行為をするのを防止できるようになった。しか
し、患者がファスナを開けようとする行為そのものまで
を防止することはできない。ファスナが開かないために
患者は今まで以上に無理をしてファスナを開けようと
し、その結果、スライダを損傷させることが多くなって
きた。
ダを取り外して新しいスライダと交換するのは、交換用
のスライダが一般店舗では手に入りにくく、また、工具
による細かな作業・縫い作業などは、一般の人にとって
は相当に困難なことである。とくに家庭や施設で痴呆症
患者を介護している中高年介護者や施設介護職員は多忙
であるので、スライダが損傷したときには、介護用寝巻
の販売業者を通じて製造元に交換を依頼しているのが実
情である。
間の日数がかかるので、その間の使用のために予備の寝
巻を少なくとも1着は用意しておかなければならない。
痴呆症患者の介護には相当の費用がかかるものであり、
これに加えてこのような出費があることは家庭にとって
も施設にとっても大きな負担となる。
は痴呆症患者用の寝巻に限ったことではなく、寝たきり
患者用の寝巻についても同様であり、また、寝巻以外の
衣服、たとえば機能回復訓練用衣服においても同様であ
る。本明細書における介護用衣服の用語はこれらの寝巻
その他の衣服の総称である。
スナのスライダをファスナ本体から取り外し可能とし、
工具の使用や縫い作業を必要とすることなく容易にスラ
イダの交換を可能にすることにある。
に2個のスライダを取り付けたスライドファスナにおい
て、スライダのスライド溝が閉じる側を互いに対向させ
て2個のスライダを取り付けるとともに、ファスナ本体
の両端部に、前記スライダのスライド溝を通過可能な形
状の第1の部材とスライド溝を通過不能な形状の第2の
部材とからなるストッパを、前記第1および第2の部材
の左右組合せが前記ファスナ本体の一端部と他端部とで
互いに逆となるように取り付けたことを特徴とする。
スライダの両方ともをファスナ本体のいずれか一方の端
部にスライドさせると、ファスナ本体の噛合エレメント
の噛合が開放されてファスナが開く。2個のスライダを
密着させ、かつストッパに当接した状態で、ストッパの
第1部材をスライダのスライド溝を通過させて引き抜く
と、第1部材がスライダから外れて左右一対のファスナ
本体が分離される。分離された後のファスナ本体の、他
方の端部側に向けてスライダをスライドさせると、2個
のスライダともストッパの第1部材を通過させてファス
ナ本体から取り外すことができる。この操作は、ファス
ナ本体の両端部でストッパが対称の状態で取り付けられ
ているので、どちらの端部で行っても同じようにしてス
ライダを取り外すことができる。
スナ本体の端部から内側に向けてスライドしたときに第
1部材と第2部材とが開き、逆向きにスライダを内側か
ら最端部までスライドしたときに第1部材と第2部材と
がスライダのスライド溝内に入り込んで閉じるととも
に、第2部材の端部に形成した突起がスライド溝内の通
り抜けを阻止する構造となっている。このような構造と
することにより、上記のようにファスナ本体の一端側で
第1部材を取り外してファスナ本体を分離し、さらに他
端側で2個のスライダをファスナ本体から取り外すこと
ができる。
やバッグ類などに幅広く適用することができる。とくに
このファスナを左右脚部から股下にかけて装着して介護
用衣服として使用すると、スライダが損傷したときにス
ライダを簡単に交換することができ、予備の衣服の保有
を最低限に抑えることができるとともに、製造元に交換
を依頼するときの運送料や修理依頼料などの不要な出費
を削減することができる。
スライドファスナを示す正面図、図2はスライダとスト
ッパの関係を説明するための断面図である。
ト13を備えたファスナ本体10に同一構造の2個のス
ライダ11a,11bを取り付け、ファスナ本体10の
両端部に同一構造のストッパ14を取り付けたものであ
る。
a,16bと引き手12a,12bを備え、噛合エレメ
ント13は互いに噛み合うエレメントを縦列させた、い
ずれも従来公知のものと同じものである。スライダ11
a,11bは、両スライダ11a,11bのスライド溝
16a,16bが閉じる側を互いに対向させて取り付け
る。このような向きにスライダ11a,11bを取り付
けることにより、両スライダ11a,11bをともにフ
ァスナ本体10のいずれかの端部に寄せたときにファス
ナが全開し、一方のスライダを一方のファスナ端部に、
他方のスライダを他方のファスナ端部に寄せたときにフ
ァスナは全閉することになる。
のスライド溝16a,16bを通過可能な形状の第1の
部材としての挿入部材14aと、スライド溝16a,1
6bを通過不能な形状の第2の部材としての抑止部材1
4bとからなる。このストッパ14を、ファスナ本体1
0の両端部に、挿入部材14aと抑止部材14bの左右
組合せがファスナ本体10の一端部と他端部とで互いに
逆となるように取り付ける。
体10の一方の端部に一方のスライダ11aを寄せたと
き、噛合エレメント13は閉じられ、図2に示すよう
に、スライダ11aはスライド溝16aに形成された突
出部18が抑止部材14bに形成された突起部17に当
接することにより、それ以上の移動が阻止される。他方
の端部に他方のスライダ11bを寄せたときも同じであ
る。
た状態で、さらに他方のスライダ11bを寄せるとファ
スナは全開となる。同様に、他方の端部に他方のスライ
ダ11bを寄せた状態で、さらに一方のスライダ11a
を寄せるとファスナは全開となる。
a,11bを取り外す手順について説明する。図3の
(a)はスライダから挿入部材を抜いている状態を示す
斜視図、(b)はスライダから挿入部材を抜いた後の状
態を示す正面図である。
1aを寄せた状態で、さらにスライダ11bを寄せると
ファスナは全開となる。この状態でファスナ本体10の
端部の挿入部材14a付近を手で摘んでスライダ11a
からスライダ11b側に向けて引っ張ると、挿入部材1
4aは両スライダ11a,11bのスライド溝16a,
16bを通過して、スライダ11a,11bから離脱す
る。これによってファスナ本体10は左右2片に分離さ
れ、図3(b)に示すように、ファスナ本体10の片方
側に両スライダ11a,11bが残った状態となる。
本体10の下端側には抑止部材14bがあるのでスライ
ダ11a,11bは下端側からは抜けない。ファスナ本
体10の上端側には挿入部材14aがあるので、スライ
ダ11a,11bを上方にスライドさせ、挿入部材14
aを通過させることにより、両スライダ11a,11b
をファスナ本体10から取り外すことができる。
ファスナ本体10から取り外すことができるので、ファ
スナ1を使用中にスライダが損傷した場合は、上記の手
順によりスライダを取り外し、損傷したスライダと交換
用のスライダを取り換え、上記と逆の手順によりスライ
ダをファスナ本体に取り付けることができる。これら一
連の操作は特別な技能を必要としないので、誰でも容易
にスライダの交換を行うことができる。
た介護用寝巻の例を示す正面図である。寝巻2は痴呆症
患者用のつなぎ寝巻であり、図に示すように、左右脚部
から股下にかけて図1に示したファスナ1と同じ構造の
ファスナ3を装着している。ただしこのファスナ3で
は、寝巻2を着用した患者が勝手にファスナ3を開閉で
きないように、スライダ31の引き手を取り外してい
る。ファスナ3の開閉は、別材の引き手4を用いて介護
者が行うこととしている。
同じであるが、本実施形態の寝巻2では、スライダ31
の交換が容易なファスナ3を装着しているので、スライ
ダ31が損傷した場合は、介護者が予備のスライダと交
換して、そのまま続けて寝巻2を使用することができ
る。
3で説明した手順と同様であり、ファスナ3の一方の端
部に両方のスライダ31を寄せ、ファスナ3の片方側の
ファスナ本体を分離し、残った両方のスライダ31をフ
ァスナ3の他方の端部にスライドさせて端部から引き抜
くことにより、両方のスライダ31を取り外すことがで
きる。
中部にもファスナ5が装着されており、このファスナ5
もファスナ3と同様なスライダ交換の容易なファスナと
することができる。
ができる。
のスライド溝を通過可能な第1の部材とスライド溝を通
過不能な第2の部材とからなるストッパを、左右組合せ
が互いに逆の関係となるようにファスナ本体の両端部に
取り付けたことにより、ファスナ本体からのスライダの
取り外しと取り付けが簡単にできるようになり、スライ
ダの交換が容易となる。
衣服に装着することにより、スライダが損傷したときに
簡単に交換することができ、予備の衣服の保有を最低限
に抑えることができるとともに、製造元に交換を依頼す
るときの運送料や修理依頼料などの不要な出費を削減す
ることができる。
を示す正面図である。
断面図である。
状態を示す斜視図、(b)はスライダから挿入部材を抜
いた後の状態を示す正面図である。
寝巻の例を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ファスナ本体に2個のスライダを取り付
けたスライドファスナにおいて、スライダのスライド溝
が閉じる側を互いに対向させて2個のスライダを取り付
けるとともに、ファスナ本体の両端部に、前記スライダ
のスライド溝を通過可能な形状の第1の部材とスライド
溝を通過不能な形状の第2の部材とからなるストッパ
を、前記第1および第2の部材の左右組合せが前記ファ
スナ本体の一端部と他端部とで互いに逆となるように取
り付けたことを特徴とするスライドファスナ。 - 【請求項2】 請求項1記載のスライドファスナを左右
脚部から股下にかけて装着した介護用衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11262624A JP3056219B1 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | スライドファスナ及びこれを装着した介護用衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11262624A JP3056219B1 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | スライドファスナ及びこれを装着した介護用衣服 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3056219B1 JP3056219B1 (ja) | 2000-06-26 |
JP2001078811A true JP2001078811A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17378389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11262624A Expired - Lifetime JP3056219B1 (ja) | 1999-09-16 | 1999-09-16 | スライドファスナ及びこれを装着した介護用衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056219B1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009095494A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Matsumoto Nurse Sangyo Kk | 洗濯用ネット |
JP2020028320A (ja) * | 2018-08-20 | 2020-02-27 | 松本ナ−ス産業株式会社 | スライドファスナ付き縫製品 |
JP2021090654A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 松本ナ−ス産業株式会社 | スライドファスナ付き縫製品 |
-
1999
- 1999-09-16 JP JP11262624A patent/JP3056219B1/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009095494A (ja) * | 2007-10-17 | 2009-05-07 | Matsumoto Nurse Sangyo Kk | 洗濯用ネット |
JP2020028320A (ja) * | 2018-08-20 | 2020-02-27 | 松本ナ−ス産業株式会社 | スライドファスナ付き縫製品 |
JP2021090654A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 松本ナ−ス産業株式会社 | スライドファスナ付き縫製品 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3056219B1 (ja) | 2000-06-26 |
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