JP3246132U - 介護用衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱を容易に行うことができる介護用衣服を提供すること。【解決手段】介護用衣服1は、左右の袖21,25の袖口23,27の下側部分から、前見頃31と後見頃35を接合する脇部分33,37を通して裾15までが分離された衣服本体1Aと、衣服本体1Aの左右の袖21,25の袖口23,27の下側部分から、前見頃31と後見頃35を接合する脇部分33,37を通して裾15近傍までを連結する左右1本ずつのファスナー40,40とを有する。各ファスナー40,40は、それぞれ一対のスライダー45,45を移動させることで前見頃31と後見頃35を連結及び分離させる構造である。【選択図】図2
Description
本考案は、介護を受ける被介護者の衣服を容易に着脱することができる介護用衣服に関するものである。
従来、高齢や病気やケガやそれらの後遺症などを原因とする被介護者の中には、拘縮になったり、麻痺が生じたり、寝たきりになったりしている人がいる。
そのような被介護者は、衣服の着替えなどが容易ではなく、介護者にとって長時間にわたる力仕事になり、負担が大きいという課題があった。
上記介護者の負担を軽減するため、例えば特許文献1には、左右両側の長袖(2)の袖口(13)から前身頃(4)の下端部(5)近傍まで設けた開閉ライン(6)を、スライダー(7)によって開閉自在に構成し、前身頃(4)の中央部分はボタン(8)によって開閉可能とし、前記開閉ライン(6)の下端部は前身頃(4)の下端部(5)に達しないように構成した介護用上着(1)であって、この介護用上着(1)を予めベッドなどに開いた状態で敷き、その上に背中を乗せて仰向けに寝させて被服させることが開示されている。
このような構成とすれば、開閉ライン(6)やボタン(8)を開くことで、被介護者の身体を寝かせた状態でも、比較的容易に介護用上着(1)を被介護者に着せることができる。
しかし上記特許文献1の介護用上着(1)においては、開閉ライン(6)を開いた上、さらにボタン(8)を全て外さなければ寝かせた被介護者に介護用上着(1)を着せることができず、煩雑さが残っていった。
また開閉ライン(6)としてファスナーを用いた場合、当該開閉ライン(6)の厚みが介護用上着(1)の生地の厚みよりもかなり厚くなる。このため介護者の皮膚が弱っていて且つこの開閉ライン(6)の部分を下にしてベッドなどに寝たような場合、厚くて硬いファスナー部分によって、当該介護者の皮膚にダメージを与えてしまうおそれがあった。
また開閉ライン(6)としてファスナーを用いた場合、そのスライダー(7)部分が介護用上着(1)の袖口(13)の外側に出ている手などに触れ、被介護者の弱っている手の皮膚等を傷つけてしまうおそれもあった。
本考案は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、着脱を容易に行うことができ、被介護者の皮膚などを傷つけるおそれもない介護用衣服を提供することにある。
本考案は、被介護者が着用する介護用衣服において、前記介護用衣服は、左右の袖の袖口の下側部分から、前見頃と後見頃を接合する脇部分を通してその裾までが分離された衣服本体と、前記衣服本体の前記左右の袖の袖口の下側部分から、前見頃と後見頃を接合する脇部分を通してその裾近傍までを連結する左右1本ずつのファスナーと、を有し、前記各ファスナーは、それぞれ一対のスライダーを移動させることで前記前見頃と後見頃を連結及び分離させる構造であることを特徴としている。
本考案によれば、ファスナーによって、左右の袖の袖口の下側部分から、前見頃と後見頃を接合する脇部分を通してその裾までを容易に分離できるので、前身頃と後見頃を前後に大きく開くことができ、これによって被介護者が身体を起こした状態でも、横になった状態のままでも、容易に介護用衣服を介護者によって着脱することができる。
本考案によれば、ファスナーによって、左右の袖の袖口の下側部分から、前見頃と後見頃を接合する脇部分を通してその裾までを容易に分離できるので、前身頃と後見頃を前後に大きく開くことができ、これによって被介護者が身体を起こした状態でも、横になった状態のままでも、容易に介護用衣服を介護者によって着脱することができる。
本考案は、上記特徴に加え、前記各ファスナーは、それぞれ前記一対のスライダーの間のファスナー部分は連結され、当該一対のスライダーの間以外のファスナー部分は分離される構造であり、且つ両スライダーを裾側のファスナー端部まで移動した際は当該ファスナー端部の前記前見頃と後見頃間が分離され、一方両スライダーを袖口側のファスナー端部まで移動した際は当該ファスナー端部の裾口が分離されない構造に構成されていることを特徴としている。
本考案によれば、両スライダーを裾側のファスナー端部まで移動した際は前見頃と後見頃間が分離されるので、前見頃と後見頃を袖の部分を含めて大きく開くことができる。一方、両スライダーを袖口側のファスナー端部まで移動した際は裾口の部分は分離されないので、袖口はリング状に連結されたままその他の部分を大きく開くことができる。これによって両者を使い分けることで、被介護者の状態に応じた介護用衣服の着脱を行うことができるようになる。
本考案によれば、両スライダーを裾側のファスナー端部まで移動した際は前見頃と後見頃間が分離されるので、前見頃と後見頃を袖の部分を含めて大きく開くことができる。一方、両スライダーを袖口側のファスナー端部まで移動した際は裾口の部分は分離されないので、袖口はリング状に連結されたままその他の部分を大きく開くことができる。これによって両者を使い分けることで、被介護者の状態に応じた介護用衣服の着脱を行うことができるようになる。
本考案は、上記特徴に加え、前記ファスナーは、当該ファスナーを構成する務歯を取り付ける長尺帯状のテープが、介護用衣服の外面側に取り付けられていることを特徴としている。
本考案によれば、ファスナーの比較的硬い材質からなるテープを介護用衣服の外面側に取り付けるので、テープを介護用衣服の内面側に取り付ける場合に当該テープの内面側表面を覆う布を取り付ける必要がなくなり、その分ファスナー部分の厚みが薄くなる。これによってファスナー部分の上に、被介護者の皮膚が体重をかけて当接した場合に当該皮膚に加わる負荷を軽減することができ、当該皮膚の損傷などを防止できる。
本考案によれば、ファスナーの比較的硬い材質からなるテープを介護用衣服の外面側に取り付けるので、テープを介護用衣服の内面側に取り付ける場合に当該テープの内面側表面を覆う布を取り付ける必要がなくなり、その分ファスナー部分の厚みが薄くなる。これによってファスナー部分の上に、被介護者の皮膚が体重をかけて当接した場合に当該皮膚に加わる負荷を軽減することができ、当該皮膚の損傷などを防止できる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記ファスナーの裾側の端部には、当該ファスナーに取り付けたスライダーを覆う覆い部材が取り付けられていることを特徴としている。
本考案によれば、覆い部材によってスライダーを覆うので、介護用衣服を着た状態で袖から出した手が、当該硬いスライダーに触れることを確実に防止できる。これによって、手の皮膚が弱っていたり炎症があったりしても、当該症状を悪化させることを防ぐことができる。
本考案によれば、覆い部材によってスライダーを覆うので、介護用衣服を着た状態で袖から出した手が、当該硬いスライダーに触れることを確実に防止できる。これによって、手の皮膚が弱っていたり炎症があったりしても、当該症状を悪化させることを防ぐことができる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記前身頃又は後見頃の何れか一方に前記覆い部材を固定する固定部が設けられ、前記固定部が設けられていない前記前身頃又は後見頃の何れかに前記覆い部材を着脱自在に係止する着脱部が設けられていることを特徴としている。
本考案によれば、覆い部材によってスライダーを確実に覆えるばかりか、覆い部材が前身頃と後見頃間を接続することで、閉じたファスナーによる前身頃と後見頃間の接続強度を高めることができる。言い換えれば、閉じたファスナーに印加される力の一部を覆い部材に分散でき、当該ファスナーの破壊を確実に防止することができる。
本考案によれば、覆い部材によってスライダーを確実に覆えるばかりか、覆い部材が前身頃と後見頃間を接続することで、閉じたファスナーによる前身頃と後見頃間の接続強度を高めることができる。言い換えれば、閉じたファスナーに印加される力の一部を覆い部材に分散でき、当該ファスナーの破壊を確実に防止することができる。
本考案にかかる介護用衣服によれば、着脱を容易に行うことができ、また被介護者の皮膚などを傷つけるおそれもなくなる。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本考案の一実施形態にかかる介護用衣服1の正面図、図2は介護用衣服1の斜視図である。両図に示すように、介護用衣服1は、長袖の衣服である。なお以下の説明において、「上」とは下記する裾15から襟口13を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
図1は本考案の一実施形態にかかる介護用衣服1の正面図、図2は介護用衣服1の斜視図である。両図に示すように、介護用衣服1は、長袖の衣服である。なお以下の説明において、「上」とは下記する裾15から襟口13を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
被介護者が着用する介護用衣服1は、衣服本体1Aと、当該衣服本体1Aに取り付けられる一対のファスナー40,40とを具備して構成されている。
衣服本体1Aは、前身頃31の中央部に襟口13から裾15方向に所定長さ切り離す切込部17を設け、ボタン19によって当該切込部17を開閉自在となるように構成されている。
左右1本ずつのファスナー40,40は、衣服本体1Aの左右の袖21,25の袖口23,27の先端辺の下側部分から、前見頃31と後見頃35を接合する脇部分33,37を通して裾15近傍位置までを連結している。なお、前見頃31と後見頃35の裾15側のファスナー40,40先端よりさらに先端側の部分は、前後に分かれている。両ファスナー40,40は、同一形状・構造である。
図5はファスナー40を図1に示す矢印A1方向(介護用衣服1の外側方向)から見たときの両端近傍部分の要部概略拡大図、図6は介護用衣服1の内側から図5に示す部分を見たときの要部概略拡大図である。これらの図に示すように、ファスナー40は、帯状のテープ41,41の対向する側の辺に務歯(エレメント)43,43を取り付け、これらの務歯43,43に噛み合うように2つのスライダー45を取り付けて構成されている。また両テープ41,41の袖21(25)側の端部には、スライダー45の移動を止める上止47が取り付けられ、裾15側の端部には、当該端部に2つのスライダー45を同時に移動することで開く開具49が取り付けられている。スライダー45は、務歯43,43同士の接合・開放を行う胴体45Aと、胴体45Aを駆動させる引手45Bとを具備して構成されている。
そして本考案においては、テープ41,41を、図5に示すように、介護用衣服1の外面側に載せて縫い付けられている。即ち本考案においては、通常の衣類とは異なり、テープ41,41が介護用衣服1の外面側に露出する状態に縫い付けられている。
逆に言えば、図6に示すように、介護用衣服1の内面側には、ファスナー40を構成する部材は露出せず、袖21,25と前身頃31と後見頃35を構成する布によってファスナー40を覆う構造となっている。
図7は図5の位置にある一対のスライダー45,45をそれぞれ内側に向かって移動したときの状態を示す図である。同図に示すように、1つのファスナー40に一対のスライダー45,45を取り付けることで、一対のスライダー45,45の間のファスナー40部分は連結され、当該一対のスライダー45,45の間以外(外側)のファスナー40部分は分離される構造になっている。
図8は一対のスライダー45,45を両方とも袖口23(27)側または裾15側に移動したときの状態を示す図である。同図の左側に示すように、一対のスライダー45,45を袖口23(27)側の端部まで移動した際は、上止47によってファスナー40は2つに分離されず、即ち当該ファスナー端部の袖口23(27)部分は分離されず、一方、一対のスライダー45,45を裾15側の端部まで移動した際は、同図の右側に示すように、前記開具49によってファスナー40は2つに分離されて前身頃31と後見頃35間が離れる構造になっている。
さらに言えば、2つのスライダー45は、そのスライドする方向によってファスナー40が開閉する状態が逆になっており、図7に示すように一方の端部側のスライダー45を当該一方の端部から引き離す方向に移動させると当該一方の端部はその先端から開き、当該一方の端部方向に移動させると閉じる。他方の端部側のスライダー45も当該他方の端部から引き離す方向に移動させると当該他方の端部はその先端から開き、当該他方の端部方向に移動させると閉じる。
また図8の左側部分に示すように、袖口23(27)側に2つのスライダー45の両方を移動させたときは、両スライダー45は上止47に当接してこの部分は開かず、図8の右側部分に示すように、反対側(裾15側)の端部まで2つのスライダー45の両方を移動させたときは、開具49の部分が2つに分かれてファスナー40が開かれる構造となっている。
即ち、2個のスライダー45,45をファスナー40の両端部にそれぞれ移動した際はファスナー40全体が閉じ、一方、2個のスライダー45,45を当該両スライダー45,45を取り付けたファスナー40の袖口23(27)側端部に移動した際は当該袖口23(27)側端部の部分以外のファスナー40全体が開き、2個のスライダー45,45をファスナー40の裾15側端部に移動した際は当該裾15側端部の部分も含めたファスナー40全体が開く構成となっている。
図1,図2に示すように、両ファスナー40,40の裾15側の下端部には、覆い部材80,80が取り付けられている。覆い部材80,80は布製であり、前身頃31や後見頃35と同等の布を略矩形状に形成して構成されている。覆い部材80はその1辺近傍部分を後見頃35に縫い付けて固定部81とし、また当該縫い付けた固定部81とは反対側の辺付近部分と前身頃31とに着脱手段83,85を設けている。着脱手段83,85としては、例えばスナップボタンや、ボタンとボタン穴や、マジックテープ(登録商標)や、ホックなど、種々の着脱構造のものが使用できる。覆い部材80は、ファスナー40のスライダー45を最も裾15側の端部に下降させた際の当該スライダー45を覆う位置に設けられている。なお固定部81を前身頃31側に設け、着脱手段83,85を後見頃35側に設けても良い。
以上のように構成された介護用衣服1を被介護者に着せるには2つの方法がある。1つ目の方法は、例えば左右のファスナー40,40の一対ずつのスライダー45を全て裾15側にスライド移動させると、袖口23,27から裾15までの全てのファスナー40部分が全て開く。これによって前見頃と後見頃間が袖21,25の下側部分を含めて完全に2つに分離される。そして例えば、ベッド上において、図3に示すように、前身頃31を上方向に開くと、前見頃31と後見頃35と袖21,25の部分を全て完全に1枚の布のように大きく開くことができる。
2つ目の方法は、例えば左右のファスナー40,40の一対ずつのスライダー45を全て袖口23,27側にスライド移動させると、袖口23,27の部分は分離されないが、それ以外の裾15までの全てのファスナー40部分が開く。そして例えば、ベッド上において、図4に示すように、前身頃31を上方向に開くと、袖口23,27がリング状に連結されたまま前見頃31と後見頃35と袖21,25の部分を大きく開くことができる。
上記1つ目の方法を用いて介護用衣服1の着脱を行う場合は、例えば、ベッド上に図3に示すように介護用衣服1を開いた状態で、被介護者をその背中が後見頃35上に位置するようにベッドに載せる。そして前身頃31を被介護者の上に被せ、袖21,25をそれぞれ左右の腕に巻き付ける。そして裾15付近にある2つずつのスライダー45,45を開具49の部分に係合して上側のスライダー45のみを袖口23,27側のファスナー40、40の端部まで移動してファスナー40,40を閉じる。そして両脇に位置する覆い部材80で裾15側のスライダー45を覆った状態で着脱手段83,85間を係止する。これによって介護用衣服1の着衣が完了する。介護用衣服1を脱がせるときは、上記と逆の操作を行えばよい。
上記2つ目の方法を用いて介護用衣服1の着脱を行う場合は、例えば、ベッド上に図4に示すように介護用衣服1を開いた状態で、被介護者をその背中が後見頃35上に位置するようにベッドに載せる。次に被介護者の両手を閉じている袖口23,27に通す。次に、前身頃31を被介護者の上に被せ、袖口23,27付近にある2つずつのスライダー45,45の内の下側1つずつのスライダー45を裾15側のファスナー40、40の端部まで移動してファスナー40,40を閉じる。そして両脇に位置する覆い部材80で裾15側のスライダー45を覆った状態で着脱手段83,85間を係止する。これによって介護用衣服1の着衣が完了する。介護用衣服1を脱がせるときは、上記と逆の操作を行えばよい。
以上のように、介護用衣服1の2つの開き方を使い分けることで、被介護者の状態(被介護者によっては例えば肘の関節が曲がったままで伸ばせない人もいる)に応じた介護用衣服1の着脱を行うことができるようになる。
このように、介護用衣服1によれば、ファスナー40,40によって、左右の袖21,25の袖口23,27の下側部分から前見頃31と後見頃35を大きく開くことができるので、被介護者が身体を起こした状態でも、横になった状態のままでも、容易に介護用衣服1を介護者によって着脱させることができる。
またこの介護用衣服1を着ているとき、ファスナー40の比較的硬い材質からなるテープ41が介護用衣服1の外面側に取り付けられているので、当該ファスナー40部分の厚みを薄くすることができ、当該ファスナー40に体重がかかった状態で皮膚が当接していても、弱っていたり傷があったりした皮膚の部分を悪化させることがなくなる。この点についてさらに詳しく説明する。即ちファスナーのテープは一般に、衣服の内側に配置されて当該衣服に縫い込まれる。このとき硬いテープが直接皮膚などに触れないように、テープの表面(皮膚側の表面)には別途衣服の生地の一部などで覆う。このためテープの両面が生地で覆われ、その分ファスナー部分の厚みが、ファスナー以外の衣服の部分に比べて厚くなる。ファスナー部分が厚くなると、その上に被介護者の元々弱っている皮膚が体重をかけた状態で触れると、当該弱っている皮膚がさらに傷付くなどの虞が生じる。これに対して本考案にかかる介護用衣服1のファスナー40の構造を用いれば、外側を向くテープ41の表面を生地で覆わないことで(テープ41の表面を露出させておくことで)、ファスナー40部分の厚みをその分薄く構成することができるので、被介護者の皮膚にダメージを与える虞を小さくできる。
また図1に示すように、覆い部材80によって裾15側のスライダー45を塞ぐので、介護用衣服1を着た状態で袖口23,27から出した手が、当該硬いスライダー45に触れることを確実に防止できる。これによって、手の皮膚が弱っていたり炎症があったりしても、当該症状を悪化させることを防ぐことができる。
さらに覆い部材80は前身頃31と後見頃35間を連結することとなるので、閉じたファスナー40による前身頃31と後見頃35間の接続強度を高めることができる。言い換えれば、閉じたファスナー40に印加される力の一部を覆い部材80に分散でき、当該ファスナー40の破壊を確実に防止することができる。
以上本考案の実施形態を説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願考案の作用・効果を奏する以上、本願考案の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 介護用衣服
1A 衣服本体
13 襟口
15 裾
21,25 袖
23,27 袖口
31 前見頃
33,37 脇部分
35 後見頃
40 ファスナー
41 テープ
43 務歯(エレメント)
45 スライダー
80 覆い部材
81 固定部
83,85 着脱部
1A 衣服本体
13 襟口
15 裾
21,25 袖
23,27 袖口
31 前見頃
33,37 脇部分
35 後見頃
40 ファスナー
41 テープ
43 務歯(エレメント)
45 スライダー
80 覆い部材
81 固定部
83,85 着脱部
Claims (5)
- 被介護者が着用する介護用衣服において、
前記介護用衣服は、
左右の袖の袖口の下側部分から、前見頃と後見頃を接合する脇部分を通してその裾までが分離された衣服本体と、
前記衣服本体の前記左右の袖の袖口の下側部分から、前見頃と後見頃を接合する脇部分を通してその裾近傍までを連結する左右1本ずつのファスナーと、
を有し、
前記各ファスナーは、それぞれ一対のスライダーを移動させることで前記前見頃と後見頃を連結及び分離させる構造であることを特徴とする介護用衣服。 - 請求項1に記載の介護用衣服であって、
前記各ファスナーは、それぞれ前記一対のスライダーの間のファスナー部分は連結され、当該一対のスライダーの間以外のファスナー部分は分離される構造であり、
且つ両スライダーを裾側のファスナー端部まで移動した際は当該ファスナー端部の前記前見頃と後見頃間が分離され、一方両スライダーを袖口側のファスナー端部まで移動した際は当該ファスナー端部の裾口が分離されない構造に構成されていることを特徴とする介護用衣服。 - 請求項1又は2に記載の介護用衣服であって、
前記ファスナーは、当該ファスナーを構成する務歯を取り付ける長尺帯状のテープが、介護用衣服の外面側に取り付けられていることを特徴とする介護用衣服。 - 請求項1又は2に記載の介護用衣服であって、
前記ファスナーの裾側の端部には、当該ファスナーに取り付けたスライダーを覆う覆い部材が取り付けられていることを特徴とする介護用衣服。 - 請求項4に記載の介護用衣服であって、
前記前身頃又は後見頃の何れか一方に前記覆い部材を固定する固定部が設けられ、
前記固定部が設けられていない前記前身頃又は後見頃の何れかに前記覆い部材を着脱自在に係止する着脱部が設けられていることを特徴とする介護用衣服。
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JP2024000225U JP3246132U (ja) | 2024-01-26 | 2024-01-26 | 介護用衣服 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3246132U (ja) |
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2024
- 2024-01-26 JP JP2024000225U patent/JP3246132U/ja active Active
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