JP3064595U - 介護用衣類 - Google Patents

介護用衣類

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JP3064595U
JP3064595U JP1999003960U JP396099U JP3064595U JP 3064595 U JP3064595 U JP 3064595U JP 1999003960 U JP1999003960 U JP 1999003960U JP 396099 U JP396099 U JP 396099U JP 3064595 U JP3064595 U JP 3064595U
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良則 西村
雅夫 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉ラインに取り付けたダブルファスナーの
構成を改良する。 【解決手段】 上着では左右脇側下端から袖口および/
あるいは首回りから袖口までを連続する開閉ラインを設
け、また、ズボンでは、左右脚部の下端からウエスト上
端まで連続する開閉ラインを設け、これら開閉ラインに
一対のスライダーを備えたダブルファスナーを取り付け
て、上記スライダーを両端から中央側へと引くことによ
り開閉ラインを開ける構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、身体が不自由な人や寝たきりの人等に好適な介護用衣類に関するも ので、特に、介護される人には着心地が良く、介護する人には衣類の脱着が負担 にならなずに手助け出来るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の寝たきり病人、痴呆老人等の介護が必要な人に着せる介護用パ ジャマや下着が提案されている。例えば、特開平8−199411号に開示され た図9乃至図11示す介護用パジャマでは、トップとボトムとが連続した前半部 1と後半部2とを設け、これら前半部1と後半部2の外周端縁に沿う両側脇線ラ イン、両肩から袖口に沿ったライン、内股側のラインに沿ってそれぞれ一対のス ライダー3Aと3Bを備えたダブル・スライドファスナー4a〜4eを取り付け て、開閉および分離可能とされている。
【0003】 上記スライドファスナー2a〜2eは、図9、図10に示すように、各ライン の両端より互いに近接する方向にスライダー3A、3Bを移動して閉鎖していく ようにされており、開口したい部分をスライダー3A、3Bを両端側へと離れる 方向に移動させて開口している。また、前半部1と後半部2とを分離したい場合 には、図11に示すように、スライダー3A、3Bを両端まで移動させて、両端 部において、一方のファスナーテープ6Aを他方のファスナーテープ6Bに取り 付けた箱5より離脱させて分離させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記構成の介護用パジャマでは、スライドファスナー2a〜2eを取り付けた ラインを閉鎖している通常の着用状態では、一対のスライダー3Aと3Bとライ ン両端から離れて、ラインの中間部で当接している図10に示す状態となる。そ のため、例えば、両脇線に沿ったラインでは図9に示すように大腿部の脇線位置 あるいは脇下やウエストの脇線ラインに2個のスライダーが当接して位置するこ ととなる。よって、寝た状態で横向きになった場合、2個のスライダーが身体に 当たって違和感があり着用感が悪い問題がある。
【0005】 また、食事の時や、腕先に注射針を射す場合等、袖口の先端から開きたい場合 が多く、同様にズボンの裾から開きたい場合もある。即ち、スライドファスナー を取り付けたラインの両端あるいは片端からラインの中間部に向かって開きたい 場合が多いが、上記介護用パジャマではライン両端からライン中間部に向かって 開くことはできず、ラインの中間部からスライダー3A、3Bを先端まで移動さ せて、箱5より一方のファスナーテープ6Aを分離させて開く必要があり、手数 がかかる問題がある。また、開いた後に閉じる時には、完全に分離した一方のフ ァスナーテープ6Aをファスナーの箱5に挿入する必要があり、介護用では、こ れらも作業も手数がかかることとなる。
【0006】 本考案は上記した問題を解消することを課題とし、一対のスライダーを備えた ダブル・スライドファスナーを取り付けた部分において、両端あるいは片端を先 端側から開くことができるようにし、しかも、完全に分離することも出来るよう にするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すため、本考案では、上着の左右脇側下端から袖口および/あ るいは首回りから袖口までを連続する開閉ラインを設け、この開閉ラインに一対 のスライダーを備えたダブルファスナーを取り付けて、上記スライダーを両端か ら中央側へと引くことにより開閉ラインを開ける構成としている介護用衣類を提 供している。
【0008】 また、ズボンでは、その左右脚部の下端からウエスト上端まで連続する開閉ラ インを設け、この開閉ラインに一対のスライダーを備えたダブルファスナーを取 り付けて、上記スライダーを上下両端から中央側へと引くことにより開閉ライン を開ける構成としている。
【0009】 上記上着及びスボンで脇線ラインに開閉ラインを設ける場合には、正確な脇線 ラインよりも前身頃側によった位置としていることが好ましい。
【0010】 上記のように、開閉ラインに取り付けるダブルファスナーでは一対のスライダ ーを先端より中央側に引くことにより開く構成としているため、先端側から開き たい場合、前記従来例のように中央側より先端側まで引いて、先端で左右のファ スナーテープを分離する必要はなく、簡単に先端側から開いていくことができる 。また、通常の閉じた状態ではスライダーが身体への直接的な当たりが少ない両 端に位置しているため、スライダーが身体に当たることにより生じる違和感を軽 減することができる。特に、寝たきりの人が着用した場合には、ダブルファスナ ーの一対のスライダーが脇部や大腿部等に当たると着心地が悪くなるが、本考案 の衣類ではこの問題を解消することができる。
【0011】 また、ズボンでは、その左右脚部から下腹部を円弧状に囲む開閉ラインを設け 、この開閉ラインに一対のスライダーを備えたダブルファスナーを取り付けて、 上記スライダーを上下両端から中央側へと引くことにより開閉ラインを開ける構 成としてもよい。該構成とすると、泌尿関係の診察時に下腹部および股部を簡単 に開けることが出来ると共に、寝たきりの人の排泄の世話が容易となる。
【0012】 上記ダブルファスナーを取り付けた開閉ラインは、上記一方のスライダーを先 端位置に位置させ、他方のスライダーを上記一方のスライダーの位置まで移動し て、開閉ラインを分離できる構成としている。このように、分離できる構成とす ると、看護人は衣類の脱着をさせ易くなる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の介護用衣類の実施形態を図面を参照して説明する。 図1乃至図4は第1実施形態のパジャマの上着からなる介護用衣類を示し、こ の上着10は前開きの長袖タイプとしており、男女のどちらにも適用できるもの である。
【0014】 上着10は中央部を前開した左右一対の前身頃13、14と、後身頃15およ び左右の長袖16、17とからなる。前後身頃13,14と15とは肩部(a) で縫着して連結し、かつ、前後身頃13,14、15の肩回りを長袖16、17 の肩ぐり(b)と縫着している。これら前後身頃13、14、15は吸湿性の良 い綿、綿混紡布より形成している。
【0015】 右側脇線ラインに沿う前身頃14の脇側端縁と後身頃15の右脇側端縁とは縫 着せず、かつ、この右側脇線ラインに連続する右長袖17の脇下から袖口に達す る袖内側ラインも縫着せず、ダブルファスナー18による開閉ラインL1として いる。同様に、左側脇線ラインに沿う前身頃13の脇側端縁と後身頃15の左脇 側端縁とは縫着せず、かつ、この左側脇線ラインに連続する左長袖16の脇下か ら袖口に達する袖内側ラインも縫着せず、ダブルファスナー19による開閉ライ ンL2としている。
【0016】 上記右脇線から右袖口に達する開閉ラインL1のダブルファスナー18は一対 のスライダ20と21を備え、同様に左脇線から左袖口に達する開閉ラインL2 のダブルファスナー19は、一対のスライダ22と23を備える。開閉ラインL 1のダブルファスナー18では、スライダ20を脇線の下端先端から移動させる ことにより両側の前後身頃14と15を開き、スライダ21を袖口先端から上腕 側へと移動させることにより右袖17を内側から開くようにしている。また、開 閉ラインL2のダブルファスナー19では、スライダ22を脇線の下端先端から 移動させることにより両側の前後身頃13と15を開き、スライダ23を袖口先 端から上腕側へと移動させることにより左袖16を内側から開くようにしている 。
【0017】 上記ダブルファスナー18、19の構成は同様であり、図3に示すダブルファ スナー18について説明する。ダブルファスナー18は一対のテープ26、27 と、これら各テープ26、27に一定ピッチで固着されたエレメント28、29 と、このエレメント28、29を噛み合わせて閉鎖する上記一対のスライダー2 0、21を備えている。スライダー20、21は表面に引手片30、31を備え 、引手片30、31をスライダー20、21のロック溝(図示せず)に嵌合する とロックされて停止、ロック溝から引き出すとロックが解除されて移動可能とし ている。
【0018】 一方のテープ26の長さ方向の両端には係止片32、33を設けて、上記スラ イダー20、21が長さ方向の両端から抜け出ないようにしている。また、他方 のテープ27の両端にスライダー20、21内に着脱自在に嵌合する蝶棒34、 35を取り付けている。よって、例えば、図4に示すように、スライダー20を 一端に位置させたまま、スライダー21を移動させてスライダー20と連続する 位置まで移動させて全開状態とした後、両方のスライダー20、21からテープ 27の蝶棒35を引き抜くことにより、完全に分離させることが出来るようにし ている。
【0019】 このように、本実施形態の上着10では、左右両側の開閉ラインL2、L1と も、脇線下端および/あるいは袖口からスライダー20〜24を開閉ラインL1 ,L2の中間部へと移動させることにより、開くことができる。よって、注射を する場合等において、袖をまくって手を出す必要がある時は、袖口の先端に位置 しているスライダー21、23を上腕側に移動させるだけで袖口先端より開くこ とができる。また、腹部の検診の場合は脇側下端のスライダー20、22を上側 へと移動させることにより、前身頃と後身頃とが分離し、前身頃をめくって腹部 を出すことができる。また、注射や検診以外に、寝たきり病人の身体を拭く場合 にも、左右開閉ラインL1,L2の両端からスライダーを中間側へと移動させる ことにより、順次開きながら病人の身体を拭くことができる。
【0020】 また、開閉ラインL1,L2の一対のスライダーの内、一方のスライダーを先 端に位置させた状態で、他方のスライダーを移動させ、一方のスライダーの位置 まで移動させて全開した後、完全に分離することができる。この完全分離状態と すると、上着の脱着をさせ易くなる。
【0021】 分離した後に、元の閉じた状態とするには、図4に示すように、上記開き操作 とは逆動作で、一端に位置させた両方のスライダー20、21に蝶棒34を挿入 し、ついで、ライン内側のスライダー21を他端側に移動させていくことにより 、分離した両側部を閉じて一体化させることができる。
【0022】 さらに、上記上着10の前開き部には、ボタンによる留め具に変えて、上下方 向に間隔をあけて、円形の雌雄マジックテープ40と41とを左右の前身頃13 と14とに対向して取り付け、止め易くしている。このように、ボタンに変えて マジックテープを用いると、身体への当たりを柔らかくすることができる。かつ 、マジックテープは上下方向に交互に色を変えて段違いで止められることを防止 している。また、左右両袖16、17は手を通し易くするため幅広とし、袖口は やや小さくして食事の時に邪魔にならないようにしている。さらに、前身頃の下 部に大型のポケット42を取り付け、大型ガーゼやハンカチが入るようにしてい る。
【0023】 上記第1実施形態の上着10では、脇線の下端から袖口にかけて連続した開閉 ラインL1、L2を設け、この開閉ラインL1,L2ではそれぞれ両端からスラ イダーを引くことにより開けていくことができ、通常の閉鎖状ではスライダーが 両端のウエスト位置と袖口に位置している。よって、従来のスライダーが開閉ラ インL1,L2の中間部に位置している場合と比較して、スライダーによる身体 への当たりを緩和することができる。特に、寝たきり病人が横向きに寝た場合に は、スライダーが脇部に位置すると、異物感があるが、ウエストラインや袖口に スライダーが位置すると、異物感はない。また、開閉ラインの先端側から開きた い場合に、先端に位置するスライダーを引くだけでよい。よって、開閉ラインの 中間部より先端側にスライダーを引く従来の構成と比較して、簡単に先端側から 開くことができる。
【0024】 図5(A)(B)(C)は第2実施形態のズボン11を示し、このズボン11 も男女どちらにも適用できる。ズボン11は、ウエスト位置の上端から胴部を経 て脚部に至る左右内側前身頃40、41と、左右外側前身頃42、43と、左右 後身頃44、45とからなる。左外側前身頃42と左後身頃44、右外側前身頃 43と右後身頃45とは、それぞれ脇線ラインで縫着している。なお、左外側前 身頃42と左後身頃44、右外側前身頃43と右後身頃45とは、それぞれ連続 布から形成してもよい。
【0025】 左内側前身頃40と左外側前身頃42は左前身頃の略中央で分割し、同様に、 右内側前身頃41と右外側前身頃43は右前身頃の略中央で分割している。左内 側前身頃40と左外側前身頃42との接合端はダブルファスナー45による開閉 ラインL3とし、同様に、右内側前身頃41と右外側側前身頃43との接合端は ダブルファスナー46による開閉ラインL4としている。また、前身頃中央に位 置する左右内側前身頃40と41の内側端縁とはウエスト上端から股部にかけて 互いに縫着し、股部から脚部の下端にかけては後身頃布44、45の内端縁と縫 着している。
【0026】 上記開閉ラインL3、L4のダブルファスナー45、46は上記上着の開閉ラ インL1,L2に取り付けるダブルファスナー18、19と同様な構成で、ダブ ルファスナー45は一対のスライダー47、48を備え、ダブルファスナー46 も一対のスライダー49、50を備え、開閉ラインL3、L4のそれぞれ上下両 端から開くようにしている。
【0027】 また、ウエスト位置には、開閉ラインL3とL4に挟まれた前身頃中央部にゴ ムバンド51を取り付けると共に、残りの前身頃両側部から後身頃にかけてゴム バンド52を取り付けている。ゴムバンド51の両端とゴムバンド52との間に は、図5(C)に示すように、それぞれゴムバンド52の先端に連続した止め布 53を取り付け、これら止め布53にマジックテープ54を取り付ける一方、ゴ ムバンド51の両端にもマジックテープ55を取り付け、開閉ラインL3,L4 を閉鎖した時にこれらマジックテープ53と54とを重ねて止めるようにしてい る。このようにマジックテープ止めとすると素早く開閉で出来ると共にウエスト 調節を容易とすることができる。
【0028】 上記ズボン11は開閉ラインL3、L4を閉鎖した状態での全体的な形状は、 腹部から股部にかけてはゆったりとさせて、脚部は先端に向かってやや狭くして 、脚先側でダブつきが生じないようにしている。
【0029】 ズボン11を上記構成とすると、診察のために腹部を露出したい場合には、開 閉ラインL3、L4の上端に位置するスライダー47、49を下方に移動させれ ばウエストラインから腹部にかけた位置まで簡単に開くことができ。また、ウエ ストラインから股部にかけた位置まで開きたい場合には、スライダー47、49 を股部まで移動させてウエスト上端から開くことができる。一方、脚の診察を受 ける場合には、脚部の裾からスライダー48、50を上方へ移動させると、脚部 を簡単に開くことができる。寝たきり病人の場合には、開閉ラインL3,L4を 開きながら病人の身体の下半身を簡単に拭くことができる。
【0030】 また、開閉ラインL3、L4を脇線ラインではなく、前身頃側に設けているた め、横向きに寝た時にファスナーが身体に当たる違和感を無くすことができ、着 心地を高めることができる。
【0031】 本考案の上着およびズボンは上記形態に限定されず、例えば、上着では、図6 (A)乃至(D)に示す変形例の構成としてもよい。即ち、図6(A)の上着1 0では、左右脇線から袖部の袖口に連続する開閉ラインL1とL2とを、脇線位 置からより若干(3センチ〜5センチ程度)前身頃側に移動させ、これら開閉ラ インに両端より開くダブルファスナー18、19を取り付けている。このように 丁度脇線ラインに沿った位置から前身頃側に開閉ラインL1,L2を移動させる と、横向きに寝た時に開閉ラインのファスナーが身体に当たらず着心地を高める ことが出来ると共に、仰向けに寝た状態で前身頃側に位置する開閉ラインのファ スナーの操作を容易に行える。
【0032】 図6(B)は丸首タイプの上着10で、左右の首回りから長袖の袖口にかけて 開閉ラインL5、L6を設け、それぞれ首回りと袖口から開くダブルファスナー 57を取り付けている。図6(C)は首回りから袖口にかけての開閉ラインL5 、L6に加えて、前身頃中央の開閉部をマジックテープによる開閉に変えて、上 記実施形態と同様な上下両端から開くダブルファスナー18’、19’による開 閉としている。このようにファスナーによる開閉式とすると、前身頃中央の開閉 部がはだけにくくなる。図6(D)は第1実施形態にさらに上記首回りから袖口 にかけての開閉ラインL5、L6を設けたものである。該構成とすると、前身頃 と後身頃とを完全に分離することができ、寝たきりの状態で上着の脱ぎ着を容易 にさせることができる。
【0033】 図7(A)(B)はズボン11の第2実施形態を示す。このズボン11では、 後身頃も前身頃と同様に、左右後身頃の中心に開閉ラインL7、L8を設けてダ ブルファスナー45’、46’を取り付けている。この場合、左内側後身頃と左 内側前身頃とは一体布62で形成し、同様に、右内側後身頃と右内側前身頃とは 一体布63で形成し、これら左右の一体布62と63とを腹部中央から股部を介 して臀部中央に至る胴部では互いに縫着している。よって、開閉ラインL3、L 4、L7、L8をすべて開閉すると、ズボン11の前身頃と後身頃の中央部に位 置する一体布62と63とを取り外すことができる。
【0034】 図8(A)〜(C)もズボン11の変形例を示し、図8(A)では、開閉ライ ンL9を左右脚部の内側下端より股部を囲むように設けている。この開閉ライン L9にも脚部の下端よりスライダー65、66を引いて開くダブルファスナー6 7を取り付けている。図8(B)では、上記開閉ラインL9を左右両側で分離し て開閉ラインL9−1、L9−2とし、それぞれにダブルファスナー67−1、 67−2を取り付けている。該構成とすると、下腹部から股部にかけた部分のみ を開くことができる。図8(C)は左右の脚部の大腿部内側より下腹部にかけて 円弧形状の開閉ラインL10を設け、スライダー65’、66’を引いて開くダ ブルファスナー67’を取り付けている。これら図8(A)〜(C)の構成とす ると、下腹部および股部の診察を受ける時に、当該部分のみを開くことができ、 また、寝たきりの人の排泄の世話をすることが容易となる。
【0035】 なお、上記実施形態では上着は長袖としているが半袖にも当然のことながら適 用できる。同様にズボンの場合も半ズボンに適用できる。さらに、上着とズボン とが別ではなく連続した場合にも、脚部の先端から袖口の先端まで脇線ラインに 沿って両端より開らくダブルファスナーを取り付けて、適用することができる。
【0036】 本考案の衣類は、寝たきりの病人や老人用のみでなく、多少不自由であるが自 分のことは自分でできる半看護が必要な人や、健常者が着用しても、袖口の先端 から開くことができるため、血圧測定が容易にできる、手先が不自由な場合でも 容易に脱ぎ着ができるなどの点で好適に着用できる。
【0037】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案では、上着では脇側下端から袖口にか けて開閉ラインを設け、この開閉ラインに両端からスライダーを引いて開いてい くダブルファスナーを取り付けているため、いずれか一端を開きたい場合あるい は両端を開きたい場合に先端に位置するスライダーを引いて簡単に開けることが できる。かつ、一対のスライダーを設けていても、開閉ラインの閉鎖時において は、スライダーは両端に位置しているため身体への当たりが緩和されて、特に、 寝たきりの人にとって着用感を高めることができる。
【0038】 また、脇側に設ける開閉ラインを脇線よりも若干前身頃側へとズラせると、横 向きに寝た時に、開閉ラインに設けるファスナーが身体に当たらず、この点から も着用感を高めることができる。
【0039】 さらに、ダブルファスナーを取り付けた開閉ラインを完全に分離したい場合に は、一方のスライダーを他方側へと移動させて、これら一対のスライダーを一方 の布に係止した状態で他方の布に取り付けた蝶棒を引き抜くだけでよい。よって 、分離した部分を元に戻す場合には、両端ではなく、一端側の布を合わせてスラ イダー内に蝶棒を挿入するだけで閉じることができる。よって、従来のように、 両端の布を合わせてそれぞれスライダーに蝶棒を入れる必要はない。特に、介護 人が病人や老人に衣類を脱ぎ着させる場合には非常に手数がかかるため、本考案 のように容易に脱ぎ着させることができることは非常に重要な効果である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施形態の上着を示す正面図で
ある。
【図2】 図1の上着の要部を示す図面である。
【図3】 開閉ラインに取り付けたダブルファスナーの
構成を示す図面である。
【図4】 開閉ラインを分離した後に再度閉じる場合を
示す図面である。
【図5】 第2実施形態のズボンを示し、(A)は正面
図、(B)は背面図,(C)は要部拡大図である。
【図6】 (A)乃至(D)は上着の変形例を示す図面
である。
【図7】 ズボンの第2実施形態を示し、(A)は正面
図、(B)は背面図である。
【図8】 (A)乃至(C)はズボンの変形例を示す図
面である。
【図9】 従来例を示す正面図である。
【図10】 図9のダブルファスナーの構成を示す斜視
図である。
【図11】 図9のダブルファスナーを分離した状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 上着 11 ズボン 13、14 前身頃 15 後身頃 18、19、45、46 ダブルファスナー 20〜24、47〜50 スライダー L1〜L10 開閉ライン

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上着の左右脇側下端から袖口および/あ
    るいは首回りから袖口までを連続する開閉ラインを設
    け、この開閉ラインに一対のスライダーを備えたダブル
    ファスナーを取り付けて、上記スライダーを両端から中
    央側へと引くことにより開閉ラインを開ける構成として
    いる介護用衣類。
  2. 【請求項2】 ズボンの左右脚部の下端からウエスト上
    端まで連続する開閉ラインを設け、この開閉ラインに一
    対のスライダーを備えたダブルファスナーを取り付け
    て、上記スライダーを上下両端から中央側へと引くこと
    により開閉ラインを開ける構成としている介護用衣類。
  3. 【請求項3】 上記開閉ラインは脇線ラインよりも前身
    頃側によった位置としている請求項1または請求項2に
    記載の介護用衣類。
  4. 【請求項4】 ズボンの左右脚部から下腹部を円弧状に
    囲む開閉ラインを設け、この開閉ラインに一対のスライ
    ダーを備えたダブルファスナーを取り付けて、上記スラ
    イダーを上下両端から中央側へと引くことにより開閉ラ
    インを開ける構成としている介護用衣類。
  5. 【請求項5】 上記一方のスライダーを先端位置に位置
    させ、他方のスライダーを上記一方のスライダーの位置
    まで移動して、開閉ラインを分離できる構成としている
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の記載の介
    護用衣類。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062743A1 (fr) * 2006-11-24 2008-05-29 Osamu Yokota Lit et procédé permettant le transfert d'une personne nécessitant des soins à partir du lit
JP2018178350A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 然更 竹守 衣服
JP2022075383A (ja) * 2020-11-06 2022-05-18 株式会社Yas 医療用上衣

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