JP3103617U - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】 おむつの交換や着替えを簡易に行うことが可能であるとともに、診察や治療を迅速に行うことが可能である衣服の提供を課題とする。
【解決手段】 ズボン3は、左右両側に、腰口35から裾口42a,42bまでの全長に渡って設けられた分離可能なスライドファスナ部32a,32bと、スライドファスナ部32a,32bに沿って設けられ、スライドファスナ部32a,32bを裏側から被覆する裏地とを備えたものである。上着2は、身頃口16から袖下を通った袖口22aまでの全長に渡って設けられた分離可能なスライドファスナ部12と、スライドファスナ部12に沿って設けられ、スライドファスナ部12を裏側から被覆する裏地とを備えたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 ズボン3は、左右両側に、腰口35から裾口42a,42bまでの全長に渡って設けられた分離可能なスライドファスナ部32a,32bと、スライドファスナ部32a,32bに沿って設けられ、スライドファスナ部32a,32bを裏側から被覆する裏地とを備えたものである。上着2は、身頃口16から袖下を通った袖口22aまでの全長に渡って設けられた分離可能なスライドファスナ部12と、スライドファスナ部12に沿って設けられ、スライドファスナ部12を裏側から被覆する裏地とを備えたものである。
【選択図】 図1
Description
本考案は、着衣者の身体を被覆する衣服に関するものである。特に、身体に障害を負った者や身体機能の低下した者や寝たきりとなった者や精神障害者などの身体を被覆する際に適用される衣服に関するものである。
従来、衣服は、身頃を被覆する筒状の身頃部、及び、腕を被覆する筒状の袖部を有する上着と、脚を被覆する筒状の脚部、及び、下腹を被覆する筒状の下腹部を有するズボンとから主に構成されている。上着の身頃部には身頃口・襟口などが設けられ、袖部には袖口などが設けられている。そして、上着を着る者は、身頃口から身体を通して頭を襟口からだし、腕を袖部に通すとともに腕の先端付近を袖口からだして利用している。また、ズボンの脚部には裾口が設けられ、下腹部には腰口が設けられている。そして、ズボンを着る者は、脚を腰口から脚部に通して裾口からだし、腰口が腰付近の位置となるようにして利用している。
しかしながら、上記の従来の衣服は次に挙げるような不都合を有していた。それは、上記のような衣服は、着る者が身体に不自由がない健常者であることを前提として作製されているものであることから、事故・病気・高齢などにより身体に障害を負った者や身体機能の低下した者や寝たきりとなった者や精神障害者などには、非常に利用し難い点が多いということである。
例えば、寝たきり老人など、用便を自らの意志で行うことができない者は、通常、おむつを着用しており用便の度におむつを交換しなければならないが、この交換の際に介護者などがズボンの腰口を膝下あたりまでおろしてから作業を行い、その作業が終了すればズボンをまた元の位置へ戻さなければならない。このとき、ズボンの脚部及び下腹部の身体の裏側を被覆している部分は、身体と布団などとの間に挟まれていることから、介護者などがズボンの腰口を膝下あたりまでおろしたり元の位置へと戻したりする作業が大変なものとなってしまっていた。
また、例えば、寝たきり老人など、肢体を自らの意志で自由に動かすことができない者は、介護者などに上着やズボンの着替えを行ってもらわなければならないが、ズボンを脱がせる際に、上記のおむつ交換の場合と同様の問題があった。また、ズボンを着替える場合は、脚を脚部に通したり抜いたりしなければならないが、裾口は、通常、それほど余裕を持って広く形成されていないことから、介護者など他人が脚を脚部に通したり抜かせようとする場合は特にやり難くかった。また、上着を着替える際に、腕を袖部に通したり抜いたりしなければならないが、介護者などの他人が袖部を通したり抜けやすいように腕を上げさてから着替えを行わなければならず、やり難かった。
また、例えば、脚・腕・胸・腹の一部を負傷している者などは、診察や治療の度に、脚を負傷している場合は腰口を負傷箇所まで下ろしたり裾口を負傷箇所まで捲り上げたりしたり、腕を負傷している場合は袖口を捲り上げたり、胸・腹を負傷している場合は身頃口を捲り上げたりしているが、このような作業は手間がかかるとともに時間がかかってしまうものであった。また、脚・腕にギブス・包帯などを着用している場合は、裾口や袖口がギブス・包帯の箇所を通過することをできず、衣服を着用しにくかった。
本考案は上記の実情を鑑み、おむつの交換や着替えを簡易に行うことが可能であるとともに、診察や治療を迅速に行うことが可能である衣服の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本考案にかかる衣服は、腰口及び裾口を有し、着衣者の下半身を被服する筒状の衣服であって、左右両側の少なくとも一方に、前記腰口から所定の長さに渡って設けられた分離可能な分離手段と、該分離手段に沿って設けられ、該分離手段を裏側から被覆する裏地とを備えることを主な特徴とするものである。
分離手段は、分離可能なものであれば、その具体的な構成をなんら限定するものではないが、例えば、スライドファスナ、面ファスナ、ボタンなどを挙げることができる。また、分離手段は、左右両側の腰口から所定の長さに渡って設けられていてもよく、着衣者の都合に合わせて左右のどちらか一方に設けられているものであってもよい。
したがって、本考案の衣服によれば、腰口から所定の長さに渡って分離手段が設けらていることから、この分離手段が設けられている部分で筒状の衣服が分離可能となる。すなわち、分離手段を接続すれば、通常のズボンと同様の外観となり、分離手段を分離すれば、筒状の衣服が、腰口から所定の長さに渡って、着衣者の下半身の前面を被覆する部分と、後面を被覆する部分とに分離されることが可能となる。
このため、例えば、寝たきり老人などのおむつを寝かせたままで交換する際に、分離手段で分離すれば、下半身の後面を被覆している部分はそのままで、下半身の前面を被覆している部分のみをはだけておむつの交換作業を行うことが可能となり、おむつの交換作業に伴う衣服の位置移動を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、本考案によれば、裏地によって分離手段が裏側から被覆されることになり、分離手段が直接着衣者の肌に触れることがなくなる。このため、分離手段が着衣者の肌に直接触れることがないため、着衣者に違和感を与えることを防止できる。また、分離手段の分離または接続時に、着衣者の肌の一部が分離手段の間に挟まってしまうことを防止できる。
本考案にかかる衣服は、上記の構成に加え、前記分離手段は、前記腰口から前記裾口までの全長に渡って設けられているものであってもよい。
したがって、本考案の衣服によれば、裾口から腰口までの全長に渡って分離手段が設けらていることから、この分離手段が設けられている部分で筒状の衣服が分離可能となる。すなわち、分離手段を接続すれば、通常のズボンと同様の外観となり、分離手段を分離すれば、筒状の衣服が、着衣者の下半身の前面を被覆する部分と、後面を被覆する部分とに分離されることが可能となる。
このため、例えば、寝たきり老人など、脚を自らの意志で自由に動かすことができない者に対して、介護者など他者がズボンの着替えを手伝う際に、分離手段を分離すれば、着替えが容易となる。また、例えば、脚の一部を負傷している者などに診察や治療を行う際に、負傷箇所まで分離手段を分離させれば、裾口を捲り上げたり腰口を下ろしたりすることなく、診察や治療を行うことが可能となり、手間がかからず迅速に作業を進めることができる。さらに、着衣者が脚にギブス・包帯などを着用している場合であっても、分離手段を分離すれば、ズボンを着用しやすくなる。
本考案にかかる衣服は、上記の構成に加え、前記分離手段によって分割され着衣者の下半身の後面を被覆する部分のずれを防止するずれ止め手段をさらに備えるものであってもよい。
ずれ止め手段は、着衣者の下半身の後面を被覆する部分のずれを防止可能なものであれば、その具体的な構成をなんら限定するものではないが、例えば、着衣者の下半身の後面を被覆する部分の腰口に沿って設けられた挿通孔と、その挿通孔に挿通される紐とを主に備えるものであってもよく、着衣者の下半身の後面を被覆する部分の両縁から伸びるように設けられた紐を主に備えるものであってもよい。
したがって、本考案の衣服によれば、上記の作用に加え、例えば、寝たきり老人などのおむつを寝かせたままで交換する際に、おむつの交換作業に伴って着衣者の身体が動いても、下半身の後面を被覆している部分が着衣者の身体に対してずれることがない。このため、おむつの交換作業が終了すれば、下半身の後面を被覆している部分のずれを直すことなく分離手段を閉じることが可能となり、おむつの交換作業に伴う衣服の位置移動をより簡易かつ迅速に行うことができる。
本考案にかかる衣服は、上記の構成に加え、前記分離手段は、前面の左右両側に設けられているものであってもよい。
したがって、本考案の衣服によれば、上記の作用に加え、分離手段が、前面の左右両側に設けられることになる。このため、着衣者が仰向けに寝ていれば、分離手段が上側となり、分離手段の分離または接続を行いやすい。
また、上記の課題を解決するため、本考案にかかる衣服は、袖口及び身頃口を有し、着衣者の上半身を被覆する筒状の衣服であって、左右両側の少なくとも一方に、前記身頃口から袖下を通った前記袖口までの全長に渡って設けられた分離可能な分離手段と、該分離手段に沿って設けられ、該分離手段を裏側から被覆する裏地とを備えることを主な特徴とするものである。
したがって、本考案の衣服によれば、身頃口から袖下を通った袖口までの全長に渡って分離手段が設けらていることから、この分離手段が設けられている部分で筒状の衣服が分離可能となる。すなわち、分離手段を接続すれば、通常の上着と同様の外観となり、分離手段を分離すれば、筒状の衣服が、着衣者の上半身の前面を被覆する部分と、後面を被覆する部分とに分割されることが可能となる。
このため、例えば、腕などを自らの意志で自由に動かすことができない者に対して、介護者など他者が上着の着替えを手伝う際に、分離手段を分離すれば、着替えが容易となる。さらに、例えば、腕・腹・胸の一部を負傷している者などに診察や治療を行う際に、負傷箇所まで分離手段を分離させれば、袖口を捲り上げたり身頃口を下ろしたりすることなく、診察や治療を行うことが可能となり、手間がかからず迅速に作業を進めることができる。さらに、着衣者が腕にギブス・包帯などを着用している場合であっても、分離手段を分離すれば、衣服を容易に着用することができる。
以上のように、本考案は、おむつの交換や着替えを簡易に行うことが可能であるとともに、診察や治療を迅速に行うことが可能である衣服を提供できる。
以下、本考案を実施するための最良の一実施形態である衣服1について、図1から図4までに基づき説明する。本実施形態の衣服1は、本考案を、着衣者の上半身を被覆する上着2と、着衣者の下半身を被覆するズボン3とに適用したものである。
先ず、本実施形態の衣服1の上着2の構成について図1および図2に基づき説明する。上着2は、図1に示すように、着衣者の胴体を主に被覆する身頃部10と、着衣者の腕を主に被覆する二つの袖部11a,11bと、筒状の身頃部10及び袖部11aを分離可能な構成とするためのスライドファスナ部12とを主に備えている。なお、図1は、衣服1の上着2の構成を示す正面図である。
身頃部10は、図1及び図2(a)に示すように、着衣者の胴体の前面を主に被覆する前身頃13と、着衣者の胴体の後面を主に被覆する後身頃14と、着衣者の頭を突出させるための襟口15と、着衣者の下腹部付近を突出させるための身頃口16と、前身頃13に設けられた開閉可能な開閉部17と、前身頃13に設けられたポケット18とを主に備えている。開閉部17は、相対する二つの縁に面ファスナ19が取付けられており、これによって開閉を可能とするものである。なお、図2(a)は、上着2の前身頃13を開いた状態を示す正面図である。
袖部11a,11bは、身頃部10の肩口から連続して設けられているものであり、着衣者の腕の前面を主に被覆する前袖20a,20bと、着衣者の腕の後面を主に被覆する後袖21aと、腕の先端を突出させるための袖口22a,22bとを備えている。
スライドファスナ部12は、図1の紙面左側の身頃口16から袖下を通った袖口22aまでの全長に渡って設けられており、図2(a),(b)に示すように、前身頃13及び前袖20a、並びに、後身頃14及び後袖21aの相対する縁にそれぞれ設けられた噛合部23a,23bと、その噛合部23a,23bを開閉するためのスライダ24と、噛合部23aに沿って前身頃13に設けられ、噛合部23a,23bを裏側から被覆する裏地25とを主に備えている。ここで、噛合部23a,23b及びスライダ24などを組合わせたものが本考案の分離手段に相当する。なお、図2(b)は、上着2のスライドファスナ部12の要部を拡大して示す要部拡大図である。
次に、本実施形態の衣服1のズボン3の構成について図1及び図3に基づき説明する。ズボン3は、図1に示すように、着衣者の下腹を主に被覆する下腹部30と、着衣者の脚を主に被覆する二つの脚部31a,31bと、筒状の下腹部30及び脚部31a,31bを開閉可能な構成とするための二つのスライドファスナ部32a,32bとを主に備えている。
下腹部30は、着衣者の下腹の前面を主に被覆する前下腹部33と、着衣者の下腹の後面を主に被覆する後下腹部34と、着衣者の胴体を突出させるための腰口35とを主に備えている。なお、腰口35において、スライドファスナ部32a,32bによって分割され、着衣者の下腹の後面を主に被覆する後下腹部34に、挿通孔36が設けられている。そして、その挿通孔36には紐37が挿通されている。ここで、挿通孔36及び紐37を組合わせたものが本考案のずれ止め手段に相当する。さらに、腰口35において、スライドファスナ部32a,32bによって分割され、着衣者の下腹の前面を主に被覆する前下腹部33には、ゴムベルト38が設けられている。なお、腰口35において、前下腹部33と後下腹部34と相対する二つの縁に面ファスナ39が取付けられており(図3(a),(b)参照)、これにより開閉を可能とするものである。
脚部31a,31bは、下腹部30から連続して設けられているものであり、着衣者の脚の前面を主に被覆する前脚部40a,40bと、着衣者の脚の後面を主に被覆する後脚部41a,41bと、着衣者の脚の先端を突出させるための裾口42a,42bとを備えている。
スライドファスナ部32a,32bは、図1の紙面左右両側の腰口35から裾口42a,42bまでの全長に渡って上下方向に設けられており、前下腹部33及び前脚部40a,40b、並びに、後下腹部34及び後脚部41a,41bの相対する縁にそれぞれ設けられた噛合部43a,43b,44a,44bと、その噛合部43a,43b,44a,44bをそれぞれ開閉するためのスライダ45a,45bと、噛合部43a,43b,44a,44bを裏側からそれぞれ被覆する裏地46a,46bとを主に備えている。ここで、噛合部43a,43b,44a,44b及びスライダ45a,45bを組合わせたものが本考案の分離手段に相当する。
次に、本実施形態の衣服1の上着2及びズボン3の使用方法について説明する。上着2は、身頃口16から袖下を通った袖口22aまでの全長に渡ってスライドファスナ部12が設けらていることから、このスライドファスナ部12が設けられている部分で筒状の上着2の身頃部10及び袖部11aが図2(a)に示すような状態に分離可能となる。すなわち、スライドファスナ部12を接続すれば、通常の上着と同様の外観となり、スライドファスナ部12を分離すれば、筒状の上着2が、着衣者の上半身の前面を被覆する前身頃13及び前袖20aと、後面を被覆する後身頃14及び後袖21aとに分割されることが可能となる。
一方、ズボン3は、裾口42a,42bから腰口35までの全長に渡ってスライドファスナ部32a,32bが設けらていることから、このスライドファスナ部32a,32bが設けられている部分で筒状の下腹部30及び脚部31a,31bが分離可能となる。すなわち、スライドファスナ部32a,32bを接続すれば、通常のズボンと同様の外観となり、スライドファスナ部32a,32bを分離すれば、筒状のズボン3が、図3(a),(b)に示すように、着衣者の下半身の前面を被覆する前下腹部33及び前脚部40a,40bと、後面を被覆する後下腹部34及び後脚部41a,41bとに分割されることが可能となる。なお、図3(a)は、ズボン3の前下腹部33を開いた状態を示す正面図であり、図3(b)は、ズボン3の前下腹部33及び前脚部40bを開いた状態を示す正面図である。
そして、例えば、図4に示すように、寝たきり老人Nなど、腕などを自らの意志で自由に動かすことができない者に対して、介護者など他者が上着2及びズボン3の着替えを手伝う場合には、必要に応じて適宜スライドファスナ部12,32a,32bを分離したり接続したりして着替えを行う。また、例えば、図4に示すように、寝たきり老人Nなどのおむつを寝かせたままで交換する場合は、スライドファスナ部32a,32bを分離して下半身の前面を被覆している前下腹部33及び前脚部40a,40bのみをはだけ、挿通孔36に挿通されている紐37を着衣者の身体の前面で締結する。さらに、例えば、身体の一部を負傷している者などに診察や治療を行う場合は、負傷箇所までスライドファスナ部12,32a,32bを分離させて診察や治療を行う。なお、図4は、衣服1の使用状態を示す説明図である。
このように、本実施形態の上着2及びズボン3では、介護者など他者が上着2及びズボン3の着替えを手伝う際に、スライドファスナ部12,32a,32bを分離すれば、着替えが容易となる。また、負傷している箇所の診察や治療を行う際に、負傷箇所までスライドファスナ部12,32a,32bを分離させれば、袖口22a、身頃口16、裾口42a,42b、腰口35などを捲り上げたり下ろしたりすることなく、診察や治療を行うことが可能となり、手間がかからず迅速に作業を進めることができる。また、着衣者がギブス・包帯などを着用している場合であっても、スライドファスナ部12,32a,32bを分離させれば、容易に上着2及びズボン3を着用することができる。
また、本実施形態のズボン3では、寝かせたままでおむつを交換する際に、スライドファスナ部32a,32bを分離すれば、下半身の後面を被覆している後下腹部34及び後脚部41a,41bはそのままで、下半身の前面を被覆している前下腹部33及び前脚部40a,40bのみをはだけておむつの交換作業を行うことが可能となり、おむつの交換作業に伴うズボン3の位置移動を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、本実施形態のズボン3では、挿通孔36に挿通されている紐37を着衣者の身体の前面で締結すれば、おむつの交換作業に伴って着衣者Nの身体が動いても、下半身の後面を被覆している後下腹部34及び後脚部41a,41bが着衣者の身体に対してずれることがない。このため、おむつの交換作業が終了すれば、下半身の後面を被覆している前下腹部33及び前脚部40a,40bのずれを直すことなくスライドファスナ部32a,32bを閉じることが可能となり、おむつの交換作業に伴うズボン3の位置移動をより簡易かつ迅速に行うことができる。
また、本実施形態の上着2及びズボン3では、裏地25,46a,46bによってスライドファスナ部12,32a,32bが裏側から被覆されることになり、スライドファスナ部12が直接着衣者の肌に触れることがなくなる。このため、例えばスライドファスナ部12の噛合部23a,23bの金属片が着衣者の肌に直接触れることがなく、着衣者に対して違和感を与えることを防止できる。また、スライドファスナ部12の分離または接続時に、着衣者の肌の一部が噛合部23a,23bの間に挟まってしまうことを防止できる。
さらに、本実施形態のズボン3では、スライドファスナ部32a,32bが、前面の左右両側に設けられているため、着衣者が仰向けに寝ていれば、スライドファスナ部32a,32bが上側となり、スライドファスナ部32a,32bの分離または接続を行いやすい。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明した。しかし、本考案はこの実施形態に限定されるものではない。以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
1.上記実施形態の衣服1のズボン3では、スライドファスナ部32a,32bが腰口35から裾口42a,42bの全長に渡って設けられているものを示した。しかし、これに特に限定されるものではなく、スライドファスナ部32a,32bが腰口35から例えば股下付近に相対する位置まで程度の所定の長さに渡って設けられているものであってもよい。
これによれば、スライドファスナ部32a,32bを短くすることが可能となり、噛合部43a,43b,44a,44bに比較的軟らかいものを利用することができる。このため、寝る際に着用するパジャマなどに本考案を適用した場合でも、スライドファスナ部32a,32bが着衣者に対して違和感を与えることを防止できる。
2.上記実施形態の衣服1のズボン3では、ズボン3の左右両側にスライドファスナ部32a,32bが設けられているものを示した。しかし、これに特に限定されるものではなく、着衣者の都合に合わせて、左右のうち一方に設けられているものであってもよい。
3.上記実施形態の衣服1の上着2では、図1の紙面左側にスライドファスナ部12が設けられているものを示した。しかし、これに特に限定されるものではなく、着衣者の都合に合わせて、右側のみに設けられているものであってもよく、左右両側に設けられているものであってもよい。
4.上記実施形態の衣服1は、パジャマなど屋内において着用するもののみならず、外出時に着用する洋服やスカートなど、様々な衣服にも適用することができる。
本考案の衣服は、介護用の上着やズボンなどの用途に利用できる。
1 衣服
2 上着
3 ズボン
12 スライドファスナ部
16 身頃口
22a,22b 袖口
23a,23b 噛合部(分離手段)
24 スライダ(分離手段)
25 裏地
32a,32b スライドファスナ部
35 腰口
36 挿通孔(ずれ止め手段)
37 紐(ずれ止め手段)
42a,42b 裾口
43a,43b,44a,44b 噛合部(分離手段)
45a,45b スライダ(分離手段)
46a,46b 裏地
2 上着
3 ズボン
12 スライドファスナ部
16 身頃口
22a,22b 袖口
23a,23b 噛合部(分離手段)
24 スライダ(分離手段)
25 裏地
32a,32b スライドファスナ部
35 腰口
36 挿通孔(ずれ止め手段)
37 紐(ずれ止め手段)
42a,42b 裾口
43a,43b,44a,44b 噛合部(分離手段)
45a,45b スライダ(分離手段)
46a,46b 裏地
Claims (5)
- 腰口及び裾口を有し、着衣者の下半身を被服する筒状の衣服であって、
左右両側の少なくとも一方に、前記腰口から所定の長さに渡って設けられた分離可能な分離手段と、
該分離手段に沿って設けられ、該分離手段を裏側から被覆する裏地と
を備えることを特徴とする衣服。 - 前記分離手段は、前記腰口から前記裾口までの全長に渡って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の衣服。
- 前記分離手段によって分割され着衣者の下半身の後面を被覆する部分のずれを防止するずれ止め手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衣服。
- 前記分離手段は、前面の左右両側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の衣服。
- 袖口及び身頃口を有し、着衣者の上半身を被覆する筒状の衣服であって、
左右両側の少なくとも一方に、前記身頃口から袖下を通った前記袖口までの全長に渡って設けられた分離可能な分離手段と、
該分離手段に沿って設けられ、該分離手段を裏側から被覆する裏地と
を備えることを特徴とする衣服。
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JP2004000863U JP3103617U (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 衣服 |
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JP2004000863U JP3103617U (ja) | 2004-02-26 | 2004-02-26 | 衣服 |
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2004
- 2004-02-26 JP JP2004000863U patent/JP3103617U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017172066A (ja) * | 2016-03-23 | 2017-09-28 | 医療法人社団まほし会 | 透析用抜針予防衣 |
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