JP3240307U - 衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで脱着可能になる衣服において、脱ぎ易くする。【解決手段】前身頃10や胸部12から腕(袖)部13に掛けてなど、少なくとも一部をスライドファスナー21,22で開閉自在とすることで脱着可能になる衣服1において、スライドファスナー21,22に、ノンロックファスナーを用いるとともに、その開放端213,223側に、スライダー212,222の移動を阻止する係止手段31,32を設ける。係止手段31,32は、面ファスナーなどで開閉自在である。したがって、スライドファスナー21,22を閉じる作業は従来と変わらないものの、開ける作業は、係止手段31,32を開き、生地の側を引っ張って行うことができ、衣服1を脱ぐ際の利便性を向上することができる。【選択図】図1
Description
本考案は、シャツなどの前身頃を開け閉めすることで脱ぎ着できる衣服に関し、特に肩が上がらないような腕を動かし難い使用者が脱いだり着たりし易くすることができる衣服に関する。
五十肩など、肩が動かし難い使用者にとって、衣服の脱ぎ着は負担が大きい。そこで、寝たきりの介護用であるが、脱ぎ着し易い衣服が、特許文献1で提案されている。その衣服では、胴部の前身頃が面ファスナーで開け閉め自在であるとともに、首元から袖の全長に亘り、面ファスナーで開け閉め自在となっている。これによって、ベッド上に衣服を広げ、その上に被介護者に仰向けになってもらい、面ファスナーを閉じることで、着せられるようになっている。
その衣服は、被介護者の腕から胴に対応する部分まで、総て切り開いた状態で脱ぎ着できるようになっており、被介護者および介護者の負担が軽く、前記の寝たきりの被介護者を、楽に着せ替えできるようになっている。さらに、肩の頂部の線で切り開くのでは無く、前記の首元から、胸前および前腕を通って切り開かれていることで、介護者が、被介護者の前からのみの作業で、脱ぎ着させられるようになっている。しかしながら、この従来技術は、介護者が、体が不自由な被介護者の脱ぎ着をさせ易いものの、前記の肩が動かし難い使用者のように、自分で或る程度の脱ぎ着ができる使用者にとっては、1人で、充分に脱ぎ着がし易いとは言い切れないところがある。
そこで、特許文献2では、スライドファスナーで袖の開閉を容易に行えるようにした介護用上着が提案されている。その従来技術では、前身頃をオープンファスナーで開閉できるとともに、首回りから胸前を通って肩(袖)口まで切り開けるようにし、その切り開いた部分を、スライドファスナーで開閉自在としている。そして、スライドファスナーを前記肩(袖)口よりずっと延長し、閉じる際に使用者が下止を把持することで、開いた肩(袖)口を容易に閉じられるようにしている。
上述の従来技術において、ファスナーを閉める(衣服を着る)際には、スライダーを摘まんだり、両側のエレメント列を合せたりする一定の動作(操作)が必要であるが、ファスナーを開く(衣服を脱ぐ)際は、そのような面倒な動作(操作)を軽減できる可能性がある。
本考案の目的は、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで、脱着可能になる衣服において、脱ぎ易い衣服を提供することである。
本考案の衣服は、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで、脱着可能になる衣服において、前記スライドファスナーは、ノンロックファスナーであり、開放端側に、スライダーの移動を阻止する係止手段を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、前身頃や胸部から腕部に掛けてなど、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで脱着可能になる衣服において、スライドファスナーに、ノンロックファスナーを用いる。しかしながら、ノンロックファスナーは、テープを開いて(裂いて)も、スライダーが動いてしまうので、特にズボンやスカートに使うと、ファスナーが勝手に開いてしまい、問題がある。そこで本考案では、開放端側に、スライダーの移動を阻止する係止手段を備える。前記係止手段は、スライダーの上流側で邪魔をしたり、或いはスライダーを覆ったりして、動かない、すなわち不所望にずれないようにする。
したがって、スライドファスナーを閉じる作業は従来と変わらないものの、開ける作業は、係止手段の係止状態を解除するだけで、テープ、すなわち衣服の生地の側を引っ張っても、スライドファスナーを開けることができる。これによって、衣服を脱ぐ際の利便性を向上することができる。
好ましくは、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで、脱着可能になる衣服において、前記スライドファスナーは、前身頃から胸部および腕部に掛けて連続して開閉自在であり、かつ使用者の利き手と反対側がオートマチックロックファスナーであり、利き手側がノンロックファスナーであることを特徴とする。
上記の構成によれば、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで脱着可能になる衣服において、スライドファスナーで、前身頃から胸部および腕部に掛けて連続して開閉自在にする。しかしながら、左右で同じスライドファスナーを使用するのではなく、使用者の利き手、すなわち障害の少ない方の手で開閉する利き手と反対側のスライドファスナーは従来と同様のオートマチックロックファスナーを使用するものの、利き手とは反対の手、すなわち障害の多い方の手で開閉する利き手側のスライドファスナーには、ノンロックファスナーを用いる。
したがって、スライドファスナーを閉じる作業は従来と変わらないものの、開ける作業は、利き手とは反対の手、すなわち障害の多い方の手で開閉する利き手側のスライドファスナーは、テープ、すなわち衣服の生地の側を引っ張っても開けることができる。これによって、衣服を脱ぐ際の利便性を向上することができる。
さらにまた、本考案の衣服では、前記スライドファスナーは、前身頃から胸部および腕部さらに袖口の手前迄連続して開放可能であり、前記袖口の裏側は、該袖口の先端から開閉可能であることを特徴とする。
上記の構成によれば、スライドファスナーで前身頃から胸部および腕部の前側を開閉自在にするものの、オープンファスナーを使用するように完全に切り開ける状態にするのではなく、袖口だけは切り開けないようにする。一方、袖口の裏側は、通常の長袖の衣服のように、釦やホックなどで切り開けるようにする。
したがって、スライドファスナーを閉め易く、すなわち着易くし、また袖も通し易くすることができる。
また、本考案の衣服では、前記スライドファスナーが、前身頃から胸部および腕部に掛けて、一直線に延びるように、生地が破断されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、衣服の生地に、スライドファスナーのテープの部分を縫付ける作業を、極めて容易にすることができる。
また好ましくは、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで、脱着可能になる被介護衣において、前記スライドファスナーは、ノンロックファスナーであることを特徴とする。
上記の構成によれば、スライドファスナーにおいて、ノンロックファスナーは、スライダーを操作せずに、テープ側に力が加わっても、不所望に開いてしまう可能性があるが、被介護者が着用する被介護衣であれば、そのように不所望に開いてしまうことよりも、生地の側を引っ張ることでファスナーを開けられる利便性の方が大きく、好適である。
本考案の衣服は、以上のように、前身頃や胸部から腕部に掛けてなど、少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで脱着可能になる衣服において、スライドファスナーに、ノンロックファスナーを用いるとともに、その開放端側に、スライダーの移動を阻止する係止手段を設ける。
それゆえ、スライドファスナーを閉じる作業は従来と変わらないものの、開ける作業は、生地の側を引っ張って行うことができ、衣服を脱ぐ際の利便性を向上することができる。
図1は、本考案の実施の一形態に係る衣服1の正面図である。この衣服1は、前身頃10が釦11止めで、開け閉め(袖を通して脱ぎ着)可能な長袖シャツである。そして、この衣服1は、体が不自由な使用者や、被介護者が着用するものであり、前記釦11止めで前身頃10が開閉可能な通常のシャツに加えて、前記前身頃10から胸部12および腕(袖)部13に掛けて、スライドファスナー21,22で開閉自在とすることで、脱ぎ着が容易になるものである。
そして注目すべきは、本実施形態の衣服1は、前記スライドファスナー21,22が、ノンロックファスナーから成ることである。ここで、ノンロックファスナーは、テープ211,221を開いて(裂いて)も、スライダー212,222が動いてしまうので、特にズボンやスカートに使うと、ファスナーが勝手に開いてしまう可能性があり、従前は衣服での使用は避けられてきた。しかしながら、本件考案者は、開放端213,223側に、スライダー212,222の移動を阻止する係止手段31,32を設けることで、そのような不所望な開放を防止できると考えた。
具体的に、図2および図3は、本考案の実施の一形態に係る衣服1の襟元部分を拡大して示す斜視図である。本実施形態の係止手段31,32は、スライドファスナー21,22の前記開放端213,223の手前で、該スライドファスナー21,22上を交差するように配置される帯状体から成る。そして、その帯の一端311,321側が参照符号312,322で示すように衣服1の生地に縫付けられ、他端313,323側の裏面には面ファスナー314,324が、参照符号315,325で示すように縫付けられ、前記面ファスナー314,324が生地に縫付けられている対を成す面ファスナー316,326と係合することで、スライダー212,222の移動を阻止する。
図3は、向かって右側の係止手段32を捲り上げて、スライダー222が移動可能な状態を示し、向かって左側のスライダー221および図2は、係止手段31,32の面ファスナー314,324が生地側の面ファスナー316,326に係合した(貼付いた)状態を示す。図2では、向かって右側のスライダー222は、その進路を係止手段32が塞ぐ(邪魔をする)ことで移動を阻止されており、一方、向かって左側のスライダー212は、その本体からツマミ214の部分を係止手段31が鋏込む(覆う)ことで移動を阻止している。このように係止手段31,32によるスライダー212,222の不所望な移動の阻止の手法は、適宜成されればよく、面ファスナー314,324;316,326に代えて、磁石と磁着体との組合わせなどでもよい。或いは、前身頃10において、スライドファスナー21,22の開放端213,223の位置が相互に対向しているので、ツマミ214同士を引掛けて係止する鉤(フック)などが設けられてもよく、もしくは、その鉤(フック)を、反対側の前身頃の生地に開けた孔に引掛けるようにしてもよい。
このように構成することで、スライドファスナー21,22にノンロックファスナーを使用しても、係止手段31,32がスライダー212,222を不所望にずれないようにするので、スライドファスナー21,22を閉じる作業は従来と変わらないものの、開ける作業は、係止手段3の係止状態を解除するだけで、テープ211,221、すなわち衣服1の生地の側を引っ張っても、スライドファスナー21,22を開けることができる。これによって、衣服1を脱ぐ際の利便性を向上することができる。
さらに、本実施形態の衣服1では、前記スライドファスナー21,22が、前身頃10から胸部12および腕(袖)部13に掛けて、一直線に延びるように、生地が破断されているので、衣服1の生地に、該スライドファスナー21,22のテープ211,221の部分を縫付ける作業を、極めて容易にすることができる。
また、本実施形態の衣服1では、前記スライドファスナー21,22は、前身頃10から胸部12および腕部13の前側を開閉自在にするものの、オープンファスナーを使用するように完全に切り開ける状態にするのではなく、袖口14だけは切り開けないようになっている。そして、その袖口14の裏側は、スリット141によって、該袖口14の先端から開放可能になっており、釦142によって閉止可能である。このように構成することで、スライドファスナー21,22を閉め易く、すなわち着易くし、また袖も通し易くすることができる。スリット141に代えて、袖口14を、ニット素材などの伸縮性の素材で構成してもよい。
図4は、本考案の他の例に係る衣服1aの正面図である。この衣服1aは、上述の衣服1に類似し、対応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。この衣服1aは、前身頃10から胸部12および腕(袖)部13に掛けて、スライドファスナー21a,22で開閉自在となっている点は上述の衣服1と同様である。しかしながら、本例の衣服1aで注目すべきは、左右で同じノンロックファスナーを使用するのではなく、片側のスライドファスナー21aは、通常のオートマチックロックファスナーであることである。そして、そのオートマチックロックファスナーのスライドファスナー21aは、使用者の利き手(図4の例では左手を想定)とは反対側(図4では右胸から右腕側)に配置され、障害の少ない前記利き手(図4の例では左手を想定)で開閉される。これに対して、使用者の利き手側(図4では左胸から左腕側)に配置されるもう片側のスライドファスナー22は、上述のノンロックファスナーであり、使用者の利き手とは反対側の手(図4の例では右手を想定)、すなわち障害の多い方の手で開閉される。
このように構成してもまた、スライドファスナー21a,22を閉じる作業は従来と変わらないものの、開ける作業は、利き手とは反対の手、すなわち障害の多い方の手で開閉する利き手側のスライドファスナー22は、テープ221、すなわち衣服1aの生地の側を引っ張っても開けることができる。これによって、衣服1aを脱ぐ際の利便性を向上することができる。
また、図4の例では、利き手とは反対側の手(右手)で操作されるノンロックファスナーのスライドファスナー22は、利き手(左手)で操作されるオートマチックロックファスナーのスライドファスナー21aよりも、前身頃10での取付け位置が下方になっており、使用者の肩の上げ難さに対応している。
上述のように、ノンロックファスナーは、スライダーを操作せずに、テープ側に力が加わっても、不所望に開いてしまう可能性があるが、被介護者が着用する被介護衣であれば、そのように不所望に開いてしまうことよりも、生地の側を引っ張ることでファスナーを開けられる利便性の方が大きく、上述の衣服1,1aは、被介護衣に好適である。
1 衣服
1a 衣服
10 前身頃
11 釦
12 胸部
13 腕(袖)部
14 袖口
141 スリット
142 釦
21,22 スライドファスナー
21a スライドファスナー
211,221 テープ
212,222 スライダー
213,223 開放端
214 ツマミ
31,32 係止手段
314,324 面ファスナー
316,326 面ファスナー
1a 衣服
10 前身頃
11 釦
12 胸部
13 腕(袖)部
14 袖口
141 スリット
142 釦
21,22 スライドファスナー
21a スライドファスナー
211,221 テープ
212,222 スライダー
213,223 開放端
214 ツマミ
31,32 係止手段
314,324 面ファスナー
316,326 面ファスナー
Claims (3)
- 少なくとも一部をスライドファスナーで開閉自在とすることで、脱着可能になる衣服において、
前記スライドファスナーは、ノンロックファスナーであり、開放端側に、スライダーの移動を阻止する係止手段を備えることを特徴とする衣服。 - 前記スライドファスナーは、前身頃から胸部および腕部さらに袖口の手前迄連続して開放可能であり、前記袖口の裏側は、該袖口の先端から開閉可能であることを特徴とする請求項1記載の衣服。
- 前記スライドファスナーが、前身頃から胸部および腕部に掛けて、一直線に延びるように、生地が破断されていることを特徴とする請求項1記載の衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003536U JP3240307U (ja) | 2022-10-26 | 2022-10-26 | 衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022003536U JP3240307U (ja) | 2022-10-26 | 2022-10-26 | 衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3240307U true JP3240307U (ja) | 2022-12-22 |
Family
ID=84533359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022003536U Active JP3240307U (ja) | 2022-10-26 | 2022-10-26 | 衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3240307U (ja) |
-
2022
- 2022-10-26 JP JP2022003536U patent/JP3240307U/ja active Active
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