JP2001077229A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001077229A
JP2001077229A JP24813399A JP24813399A JP2001077229A JP 2001077229 A JP2001077229 A JP 2001077229A JP 24813399 A JP24813399 A JP 24813399A JP 24813399 A JP24813399 A JP 24813399A JP 2001077229 A JP2001077229 A JP 2001077229A
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insulating film
semiconductor device
layer
insulating
forming
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JP24813399A
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English (en)
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Nozomi Shimoishizaka
望 下石坂
Ryuichi Sawara
隆一 佐原
Noriyuki Kaino
憲幸 戒能
Yoshifumi Nakamura
嘉文 中村
Takahiro Kumakawa
隆博 隈川
Masaru Yamagishi
勝 山岸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 4隅に近接して配置された素子電極を有する
半導体素子に適応可能な半導体装置を提供する。 【解決手段】 複数の素子電極11が配列された半導体
素子10の主面上に形成された第1絶縁膜19と、第1
絶縁膜19上に形成された第1配線層28と、第1配線
層28を覆うように第1絶縁膜19上に形成された第2
絶縁膜22と、第2絶縁膜22上に形成された第2配線
層33を備える半導体装置である。第1配線層28にお
ける複数の第1配線の少なくとも1つは、素子電極11
に電気的に接続されており、第2配線層33における複
数の第2配線の少なくとも1つは、少なくとも1つの第
1配線に電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を備え
た半導体装置およびその製造方法に関する。特に、半導
体素子を保護し、外部装置と半導体素子との電気的な接
続を確保する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化および高機能化
のために、半導体装置の小型化や動作速度の高速化とと
もに、実装密度の向上や実装作業の迅速性向上に対する
要求が高まっている。これらの要求に対応するため、種
々のパッケージ形態が開発されている。たとえば、メモ
リー用パッケージとしてはLOC(リード・オン・チッ
プ)あるいはSON(スモール・アウトライン・ノンリ
ード)、あるいはTABテープを利用したμBGA(マ
イクロ・ボール・グリッド・アレイ、特表平06−50
4408号参照)等のパッケージ形態が開発されてい
る。
【0003】以下、図6(a)および(b)を参照しな
がら従来のμBGAを用いた半導体装置(以下、「μB
GA」という。)およびその製造方法を説明する。
【0004】図6(a)は、従来のμBGA100の断
面を模式的に示している。図6(b)は、図6(a)の
b−b’線間に沿って切断したμBGA100の配線パ
ターンを模式的に示している。
【0005】従来のμBGA100は、半導体集積回路
部を内蔵した半導体素子(または半導体チップ)101
と、半導体素子101の主面上に設けられたしなやかな
低弾性率層103と、低弾性率層103上に形成された
柔軟性シート状の配線回路シート102とを有してい
る。配線回路シート102は、支持部110によって半
導体素子101に支持されている。
【0006】配線回路シート102は金属配線107を
備えており、金属配線107には外部電極106が形成
されている。外部電極106は、金属配線107から延
長されている部分リード104を介して、半導体素子1
01の主面に形成されている素子電極105と互いに電
気的に接続されている。配線回路シート102の上に
は、金属配線107を覆い外部電極106を露出するソ
ルダーレジスト108が形成されている。露出している
外部電極106の上には金属ボール109が接合されて
いる。
【0007】次に、μBGA100の製造方法を説明す
る。まず、支持部110で支持されている配線回路シー
ト102を半導体素子101上に低弾性率層103を介
して接合する。低弾性率層103は、絶縁材料から形成
されており、接着機能を有している。使用される配線回
路シート102には、金属配線107と、金属配線10
7に電気的に接続されている外部電極106と、金属配
線107から延長されている部分リード104とが予め
形成されており、これらはソルダーレジスト108によ
って被覆されている。
【0008】次に、金属配線107に接続されている外
部電極106と、半導体素子101の主面上に位置する
素子電極105とを部分リード104によって電気的に
接続する。この接続は、「TAB」(テープ・オートメ
イテッド・ボンディング)作業で通常用いられる従来の
熱圧着、または超音波ボンディング技術を用いて行われ
る。その後、配線回路シート102の外部電極106上
に、はんだ等から構成された金属ボール109を接合す
る。このようにして、従来のμBGA100は製造され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のμBGA1
00では、素子電極105に接続される部分リード10
4は同一平面上に配列されることとなる。そのため、半
導体素子101の4隅に近接して配置されている素子電
極105aに部分リード104を接続しようとすると、
部分リード104同士、または部分リード104と配線
回路シート102の支持部110とが物理的に干渉して
しまうので、部分リード104を素子電極105aに接
続することができない。それゆえ、素子電極105aの
ような4隅に近接して配置されている素子電極を有する
半導体素子101に従来のμBGA100を用いること
はできない。
【0010】また、上記従来のμBGA100では、配
線回路シート102上の同一平面上に金属配線107が
形成されていたため、金属配線107同士を交差するこ
とができず、外部電極106を任意の配列にすることが
できない。
【0011】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、4隅に近接して配置された素
子電極を有する半導体素子に適応可能であり、外部電極
を任意の配列にすることを可能にする半導体装置および
その製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
は、複数の素子電極が配列された主面を有する半導体素
子と、前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記複
数の素子電極のうち少なくとも1つの素子電極の少なく
とも一部を露出させる第1開口部を有する第1絶縁膜
と、前記第1絶縁膜上に形成され、複数の第1配線を有
する第1配線層と、前記第1配線層を覆うように前記第
1絶縁膜上に形成され、前記第1配線層の少なくとも一
部を露出させる第2開口部を有する第2絶縁膜と、前記
第2絶縁膜上に形成され、複数の第2配線を有する第2
配線層と、前記第2配線層に電気的に接続されている外
部電極とを備えており、前記複数の第1配線の少なくと
も1つは、前記第1開口部内で前記素子電極に電気的に
接続されており、前記複数の第2配線の少なくとも1つ
は、前記少なくとも1つの第1配線に前記第2開口部内
で電気的に接続されている。これによって上記目的が達
成される。
【0013】ある実施形態では、前記第1絶縁膜におけ
る前記第1開口部の上に位置し、前記複数の素子電極の
うち少なくとも1つの素子電極の少なくとも一部を露出
させる第2開口部を前記第2絶縁膜にさらに含み、前記
複数の第2配線の少なくとも1つは、露出している前記
少なくとも1つの素子電極に電気的に接続されている。
【0014】前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、
絶縁性の弾性材料からなる弾性体層から構成されている
ことが好ましい。
【0015】前記第1絶縁膜は、前記半導体素子の前記
主面上に形成され、前記複数の素子電極のそれぞれを露
出させる開口部を有する第1絶縁層と、前記複数の素子
電極および前記第1絶縁層を覆うように前記半導体素子
の前記主面上に形成され、前記複数の素子電極のそれぞ
れの上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記上面
の周辺部を覆う前記第2絶縁層とを含んでいることが好
ましい。
【0016】前記複数の素子電極は、それぞれその上に
バリアメタルを有しており、前記バリアメタルの少なく
とも1つは、前記第1配線層に電気的に接続されている
ことが好ましい。
【0017】前記外部電極の少なくとも一部を露出させ
るように前記第2絶縁層上に形成され、導電性材料をは
じく特性を有し、前記第2配線層を覆う保護膜と、前記
外部電極の上に形成された外部電極端子とをさらに備え
ていることが好ましい。
【0018】本発明による半導体装置の製造方法は、複
数の素子電極が配置された主面を有する半導体素子を用
意する工程と、前記複数の素子電極のそれぞれの少なく
とも一部を露出させるように、前記半導体素子の前記主
面上に前記第1絶縁膜を形成する工程と、前記複数の素
子電極のうち少なくとも一つに電気的に接続される第1
配線層を前記第1絶縁膜上に形成する工程と、前記第1
配線層の少なくとも一部を露出させるように、前記第1
配線層を覆う第2絶縁膜を前記第1絶縁膜上に形成する
工程と、前記第1配線層に電気的に接続される第2配線
層を前記第2絶縁膜上に形成する工程と、前記第2配線
層と電気的に接続される外部電極を前記第2絶縁膜上に
形成する工程とを包含する。この方法によって、上記目
的が達成される。
【0019】ある実施形態では、前記第1絶縁膜を形成
する工程は、前記複数の素子電極を露出させるように前
記半導体素子の前記主面上に第1絶縁層を形成する工程
と、前記複数の素子電極および前記第1絶縁層を覆うよ
うに前記半導体素子の前記主面上に絶縁性材料を堆積す
る工程と、前記複数の素子電極のそれぞれの上面の中央
部を露出させる開口部を前記絶縁性材料に形成し、それ
によって前記上面の周辺部を覆う前記第2絶縁層を前記
絶縁材料から形成する工程とを包含する。
【0020】ある実施形態では、第1絶縁膜を形成する
工程の前までに、耐メッキ液性を有するバリアメタルを
前記複数の素子電極のそれぞれの上に形成する工程をさ
らに包含する。
【0021】前記第1配線層を形成する工程は、前記バ
リアメタルを覆うようにメッキを用いて前記第1絶縁膜
上に金属膜を堆積する工程と、前記金属膜をパターニン
グすることによって第1配線層を形成する工程とを包含
することが好ましい。
【0022】前記外部電極の少なくとも一部を露出させ
るように第2配線層を覆い、導電性材料をはじく特性を
有する保護膜を前記第2絶縁膜上に形成する工程をさら
に包含することが好ましい。
【0023】前記外部電極上に金属ボールを接合する工
程をさらに包含することが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。以下の図面においては、簡単さ
のために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一
の参照符号で示す。 (第1の実施形態)図1から図3を参照しながら、本発
明による第1の実施形態を説明する。図1(a)は、本
実施形態にかかる半導体装置の一部を省略して模式的に
示している。図1(b)はその半導体装置の断面図であ
り、図1(c)はその部分拡大図である。
【0025】図示された半導体装置は、半導体素子10
と、複数の素子電極11が配列された半導体素子10の
主面上に形成された第1絶縁層20および第2絶縁層2
1からなる第1絶縁膜19と、第1絶縁膜19上に形成
された第1配線パターン28と、第1配線パターン28
に電気的に接続されている第2配線パターン33とを備
えている。第2配線パターン33は、第1配線パターン
28を覆っている第2絶縁膜22の上に形成されてお
り、第1配線パターン28と電気的に接続しているコン
タクト部30と、コンタクト部30から延長された第2
配線31と、第2配線31に電気的に接続されているラ
ンド32とを有している。ランド32は、半導体素子1
0の半導体素子11と外部機器との間に流れる信号を入
出力するための外部電極として機能する。第2配線パタ
ーン33のランド32の上には、外部電極端子として機
能する金属ボール40が形成されている。第2絶縁膜2
2上にはランド32を露出させるようにソルダーレジス
ト膜50が形成されている。
【0026】半導体素子10は、例えば半導体チップで
あり、トランジスタ等を含む半導体集積回路部(不図
示)を備えている。半導体素子10の半導体集積回路部
を保護するために半導体素子10の主面にはパッシベー
ション膜16が形成されていることが好ましい。半導体
素子10の半導体集積回路部は、素子電極11に電気的
に接続されており、素子電極11は半導体素子10の主
面に配列されている。本実施形態では、半導体素子10
における主面の外周部に素子電極11が配列されてい
る。
【0027】半導体素子10の複数の素子電極11は、
それぞれその上にバリアメタル12を有していることが
好ましい。バリアメタル12は、例えば、耐メッキ液性
を有しており、製造工程において使用されるメッキ液に
素子電極11を溶解させないように機能する。例えば、
アルカリ耐性を有するNiからなるバリアメタルを素子
電極11の上に形成すれば、例えばアルカリ可溶のAl
からなる素子電極を保護することができる。バリアメタ
ルを構成する材料としては、Niの他に、Ni/Au等
を用いることができる。バリアメタル12の厚さは、耐
メッキ液性の観点から、例えば3〜10μm程度、好ま
しくは5μm程度にする。
【0028】製造工程中に用いられるメッキ液から素子
電極11を保護するため、例えばバリアメタル12の中
央部(バリアメタル12がバンプ状に形成されていると
きには頂上部)を第1配線パターン28に接触させる構
造にする。素子電極11の上面の中央部を露出させる開
口部を有するパッシベーション膜16が素子電極11の
上面の周辺部を覆うように形成されている場合には、そ
の開口部にバリアメタル12が充填されている構造にす
ることが好ましい。バリアメタル12がパッシベーショ
ン膜16の上面を覆うように充填されている構造にする
ことがより好ましい。
【0029】半導体素子10の主面上に形成されている
第1絶縁膜19は、第1絶縁層20および第2絶縁層2
1から構成されている。第1絶縁層20は、半導体素子
10の主面上に形成されており、複数の素子電極11の
それぞれを露出させる第1開口部24を有している。第
1絶縁層20は絶縁性材料から構成されており、第1絶
縁層20の厚さは、例えば5〜150μm程度、好まし
くは10〜70μm程度の範囲内である。
【0030】第1絶縁層20の上には、第2絶縁層21
が形成されている。第2絶縁層21は、第1絶縁層20
と第1開口部24とによって形成される段差部25およ
びバリアメタル12を覆うように半導体素子10の主面
上に形成されており、バリアメタル12の少なくとも一
部を露出させる第2開口部26を有している。
【0031】第2絶縁層21が第1絶縁層20の段差部
25を覆っていることによって、段差部25上の第2絶
縁層21の断面形状が鋭角部分のない滑らかな形状にな
るため、段差部25上方に位置する第1配線パターン2
8および第2配線パターン33の断線を防止することが
できる。第1絶縁層20の段差部25を効果的に覆うた
めに、第1絶縁層20の厚さが例えば30〜80μm程
度のとき、第2絶縁層21の厚さは20〜30μm程度
にすることが好ましい。また、第1配線パターン28お
よび第2配線パターン33の断線をさらに防止するた
め、第1絶縁層20の段差部25は、第1絶縁層20の
第1開口部24を規定する側面と第1絶縁層20の上面
とが鈍角(例えば、100〜140度程度)をなすよう
に形成されていることが望ましい。
【0032】第2絶縁層21の第2開口部26は、耐メ
ッキ液性の観点から、バリアメタル12の中央部を露出
させるように形成されていることが好ましい。また、第
1配線パターン28の断線を防止するために、第2絶縁
層21の第2開口部26を規定する側面と第2絶縁層2
1の上面とが鈍角(例えば、100〜140度程度)を
なすように第2開口部26は形成されていることが望ま
しい。
【0033】図2に示すように、第2絶縁層21上には
第1配線パターン28が形成されている。第1配線パタ
ーン28は複数の第1配線を有しており、第1配線の少
なくとも一つは、第2開口部26内で素子電極11に電
気的に接続されている。素子電極11に電気的に接続さ
れている第1配線28aは、一端であるコンタクト部3
0において素子電極11上に位置するバリアメタル12
に電気的に接続されており、第1配線28aの他端は第
2絶縁層21上に位置し、第2配線パターン33のコン
タクト部30と電気的に接続されている。第2配線パタ
ーン33のコンタクト部30との電気的な接続の目的の
ために、第1配線28aの他端は面積を大きくしておく
ことが好ましい。
【0034】4隅に近接して配置された素子電極を有す
る半導体素子に適応可能にする目的から、第1配線28
aは、4隅に近接して配置された素子電極11Aまたは
11Bのいずれか1つに接続されていることが好まし
い。第1配線28aを素子電極11Aに接続した場合に
は、第2配線パターン33の第2配線31を素子電極1
1Bを接続すればよい。また、外部電極(ランド32)
を任意の配列にする目的から、半導体素子10の4隅に
位置する素子電極11Aおよび11Bだけでなく、半導
体素子10の4隅以外の素子電極11Cに第1配線28
aを接続することもできる。
【0035】再び図1を参照する。第1絶縁層21上に
は、第1配線パターン28を覆うように第2絶縁膜22
が形成されている。第2絶縁膜は、第1絶縁層21上全
面に形成されている必要はなく、第1配線28aと第2
配線31との層間絶縁を行う目的から、第2絶縁膜は少
なくとも第1配線28aの上に形成されていればよい。
第2絶縁膜22は、絶縁性の弾性材料から構成されてい
る方が好ましい。第2絶縁膜22が低弾性率材料(弾性
率が例えば2000kg/mm2以下の材料)から構成
すると、半導体装置を実装した配線基板と半導体素子1
0との間に熱膨張係数の違いに起因する熱応力の発生を
第2絶縁膜22によって防止・抑制することが可能とな
るからである。低弾性率材料として、例えば、エステル
結合型ポリイミドやアクリレート系エポキシ等の高分子
材料を用いることができる。ただし、絶縁性を有し低弾
性率を示す材料であれば特に材料に限定はされない。
【0036】具体的には、第2絶縁膜22の厚さは、例
えば5〜150μm程度、好ましくは10〜70μm程
度の範囲内にある。第2絶縁膜22の弾性率(ヤング
率)は、例えば10〜2000kg/mm2の範囲内、
好ましくは10〜1000kg/mm2の範囲内、さら
に好ましくは100〜700kg/mm2の範囲内にあ
る。また、第2絶縁膜22の線膨張率は、例えば5〜2
00ppm/℃の範囲内、好ましくは10〜100pp
m/℃の範囲内、さらに好ましくは100〜60ppm
/℃の範囲内にある。第2絶縁膜22の線膨張率と弾性
率(ヤング率)との積は、例えば50〜200000
(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内、好ましく
は100〜100000(kg/mm2)・(ppm/
℃)の範囲内、さらに好ましくは1000〜42000
(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内にある。な
お、第1絶縁層20および第2絶縁層21のいずれか又
は両方が低弾性率材料から構成されていてもよい。第2
絶縁膜22についての条件は、第1絶縁層20および第
2絶縁層21にも適用され得る。第1絶縁層20、第2
絶縁層21、および第2絶縁膜22は、同じ材料から構
成されていても異なる材料から構成されていてもよい。
同一材料から構成される場合、各層の界面に熱応力が発
生することを防止することができる。
【0037】第2絶縁膜は、第1配線層28の少なくと
も一部を露出する第3開口部27を有している。第3開
口部27は、第2配線パターン33の断線を防止するた
めに、第2絶縁膜22の第3開口部27を規定する側面
と第2絶縁膜22の上面とが鈍角(例えば、100〜1
40度程度)をなすように形成されていることが望まし
い。第2絶縁層21に加えて第2絶縁膜22が第1絶縁
層20の段差部25を覆っているので、段差部25上の
第2絶縁膜22の断面形状はさらに鋭角部分のない滑ら
かな形状になる。このため、第2絶縁膜22上に形成さ
れる第2配線パターン33の断線を防止することがで
き、第2配線パターン33の形成を容易にすることがで
きる。
【0038】図3に示すように、第2絶縁膜22上には
第2配線パターン33が形成されている。第2配線パタ
ーン33は複数の第2配線を有しており、第2配線の少
なくとも1つは、第3開口部27内で第1配線28aに
電気的に接続されている。第1配線28aに電気的に接
続されている第2配線31aは一端であるコンタクト部
30aにおいて第1配線31aの他端と接続されてお
り、第2配線31aの他端は外部電極として機能するラ
ンド32に電気的に接続されている。なお、本実施形態
では、ランド32は第2配線31の一部として形成され
ている。
【0039】また、第2配線パターン33は、第2配線
31aの他に、第2配線31bを有している。第2配線
31bは、一端であるコンタクト部30bにおいて第2
開口部26および第3開口部27b内で露出しているバ
リアメタル12に電気的に接続されている。第3開口部
27bは、第2開口部26の上に位置するように第2絶
縁膜22に形成されており、バリアメタル12の少なく
とも一部を露出させている。第2配線31bは、外部電
極として機能するランド32bに電気的に接続されてい
る。
【0040】第2配線パターン33のランド32上に
は、金属ボール40が接合されている。金属ボール40
は、例えば、半田、半田メッキされた銅、ニッケル等か
ら構成されている。第2配線パターン33を保護するた
めに、第2絶縁膜22上にはソルダーレジスト膜50が
形成されている。ソルダーレジスト膜50は、ランド3
2の少なくとも一部を露出させる開口部29を有してい
る。
【0041】本実施形態によれば、第1配線パターン2
8の上に第2配線パターン33を形成させている構造を
しているため、4隅に近接して位置する素子電極(11
Aまたは11B)を有する半導体素子10に適用可能な
半導体装置を提供することができる。また、半導体素子
10の4隅に位置する素子電極11Aおよび11Bだけ
でなく、半導体素子10の4隅以外の素子電極11Cに
配線を接続することによって、外部電極(ランド32)
を任意の配列にすることもできる。
【0042】また、半導体素子10上の素子電極11と
外部電極(ランド32)との間に従来のような部分リー
ドを設けるのではなく、エッチング等によってパターニ
ングが可能な配線パターンによって素子電極11と外部
電極とを接続するものであるため、微細加工に適し、多
ピン化に対応可能な半導体装置を実現できる。その結
果、半導体装置を利用する情報通信機器、事務用電子機
器等の小型化を図ることができる。
【0043】さらに、第2配線パターンのランド32の
上に外部電極端子となる金属ボール40が設けられてい
るため、プリント基板等の配線基板に半導体装置を実装
する工程を極めて簡易かつ迅速に行なうことができる。
【0044】次に、図4(a)〜(g)および図5
(a)〜(g)を参照しながら、本実施形態にかかる半
導体装置の製造方法を説明する。
【0045】まず、図4(a)に示すように、素子電極
11が配列された主面を有する半導体素子10を用意し
た後、素子電極11上にバリアメタル12を形成し、次
いでバリアメタル12を露出させる第1開口部24を有
する第1絶縁層20を半導体素子10の主面上に形成す
る。なお、半導体素子10の主面のうち素子電極11が
配列されている領域以外の部分は、パッシベーション膜
16によって覆われていることが好ましい。この場合、
耐メッキ液性の観点から、素子電極11の上面の周辺部
を覆うようにパッシベーション膜16を形成することが
望ましい。
【0046】素子電極11上のバリアメタル12は、例
えばバンプ状(突起状)に形成する。素子電極11が例
えばAlからなるときには、例えば無電解めっき法を用
いてアルカリ耐性を有するNi膜(厚さ:例えば5μm
程度)からバリアメタル12を形成する。なお、バリア
メタル12の形成は、半導体素子10の主面上に第1絶
縁層20を形成した後に行ってもよい。
【0047】第1絶縁層20の形成は、例えば、半導体
素子10の主面上に感光性を有する絶縁材料(厚さ:例
えば100μm程度)を塗布し、次いで乾燥した後、絶
縁材料に対して露光と現像とを順次行うことによってバ
リアメタル12を露出させる第1開口部24を形成する
ことによって実行する。絶縁材料は、絶縁性を有する材
料であれば特に限定されない。絶縁材料として、例えば
エステル結合型ポリイミドやアクリレート系エポキシ等
の高分子材料を用いることができる。半導体装置を配線
基板に実装したときに半導体装置に加わる熱応力を軽減
するために、絶縁材料の厚さは、塗布工程以降の工程に
支障のない範囲で厚い方が良い。例えば500μm程度
でも、1000μm程度でもよい。
【0048】第1絶縁層20の第1開口部24を形成す
る場合、露光工程において平行光ではなく例えば拡散光
(散乱光を含む)を使用することが好ましい。拡散光を
使用することによって、第1開口部24の側面22と第
1絶縁層20の上面とが鈍角(例えば、100〜140
度程度)をなすように第1開口部24を形成することが
できる。
【0049】なお、液状材料の絶縁材料を塗布・乾燥す
る場合に限らず、予め絶縁材料をフィルム状に形成して
用いることもできる。この場合には、フィルム状の絶縁
材料を半導体素子10上に貼りあわせた後に、露光と現
像とを順次行って絶縁材料に第1開口部24を形成し、
それによって絶縁材料から第1絶縁層20を形成する。
また、感光性を有していない絶縁材料を用いることも可
能である。この場合、例えば、レーザーやプラズマを用
いる機械的な加工、またはエッチングなどの化学的な加
工やマスク版を使用した印刷塗布によって第1開口部2
4を形成すればよい。
【0050】次に、図4(b)に示すように、バリアメ
タル12および第1絶縁層20の段差部25を覆うよう
に半導体素子10の主面上に絶縁材料を堆積した後、バ
リアメタル12の少なくとも一部を露出させる第2開口
部26を絶縁材料に形成し、それによって絶縁材料から
第2絶縁層21を形成する。第2絶縁層21の形成は、
第1絶縁層20を形成する工程と同様の工程によって行
えばよい。
【0051】第2開口部26の形成は、バリアメタル1
3の中央部(登頂部)を露出させるように実行すること
が好ましい。このようにして第2開口部26を形成すれ
ば、この工程の後に行われるメッキ工程において素子電
極11をメッキ液から保護することができるからであ
る。また、バリアメタル12に電気的に接続される配線
の断線を防止する観点から、第2絶縁層21の第2開口
部26を規定する側面と第2絶縁層21の上面とが鈍角
(例えば、100〜140度程度)をなすように実行さ
れることが望ましい。
【0052】第1絶縁層20の段差部25を効果的に覆
うため、第1絶縁層20の厚さが例えば100μm程度
であるとき、第2絶縁層21の厚さは例えば20μm程
度にすることが好ましい。なお、第2絶縁層21の形成
には、第1絶縁層20と同じ絶縁材料を用いてもよい
し、異なる絶縁材料を用いてもよい。
【0053】次に、図4(c)に示すように、第2絶縁
層21および素子電極11の上に第1薄膜金属層13a
を形成する。薄膜金属層13aの形成は次のようにして
行う。
【0054】まず、例えばO2とCF4との混合気体を用
いるプラズマ処理を行い、それによって第2絶縁層26
を粗面化する。第2絶縁層26の粗面化処理は、いわゆ
るアンカー効果によって第2絶縁層26と第1薄膜金属
層13aとの密着性を向上させるために行う。本実施形
態では、O2とCF4との混合気体を用いるプラズマ処理
を行っているが、プラズマ処理に用いる気体は第2絶縁
層26を適度に粗面化できる気体であればよい。また、
プラズマ処理を行う代わりに、例えば過マンガン酸カリ
ウム等の溶液を用いるウエットエッチング処理を行って
もよい。
【0055】次に、無電解めっきの前処理であるキャタ
リスト・アクセラレータ処理を行い、それによって第2
絶縁層26の表面に無電解めっきの触媒となるPd金属
核を析出させる。その後、Pd金属核が析出した第2絶
縁層26にアルカリ性無電解Cuめっきを行うことによ
って、Cuからなる第1薄膜金属層13aを堆積する。
第1薄膜金属層13aの厚さは、被覆性(カバレッジ)
の観点から、例えば0.2μm〜2.0μmの範囲内、
好ましくは0.5μm程度にする。
【0056】本実施形態では、バリアメタル12は耐ア
ルカリ性を有するNiからなるため、アルカリ性無電解
Cuめっきの際に、バリアメタル12がめっき液に溶解
することはない。また、バリアメタル12は、中央部
(登頂部)だけを第2絶縁層21から露出させているの
で、バリアメタル12と素子電極11との界面にめっき
液が入り込むことがなく、それゆえアルカリ可溶のAl
からなる素子電極11がめっき液によって溶解されるこ
とがない。従って、バリアメタル12を覆うように第2
絶縁層21上に第1薄膜金属層13aを堆積することが
できるため、第1薄膜金属層13aの形成と共に、第1
薄膜金属層13aとバリアメタル12との接合を行うこ
とができる。
【0057】なお、薄膜金属層13の形成は、例えばT
i膜(厚さ:例えば0.2μm程度)を堆積した後、T
i膜の上にCu膜(厚さ:0.5μm程度)を堆積する
ことによって行ってもよい。薄膜金属層13は、無電解
めっき法の他、例えば、真空蒸着法、スパッタリング
法、CVD法を用いて形成することも可能である。
【0058】次に、図4(d)に示すように、第1薄膜
金属層13aの上に第1メッキレジスト膜14aを形成
した後、第1薄膜金属層13aのうち第1メッキレジス
ト膜14aの形成されている部分を除く領域の上に第1
厚膜金属層15aを形成する。 第1メッキレジスト膜
14aの形成は、第1薄膜金属層13a上にポジ型感光
性レジストを塗布した後、このレジストのうち仕上げ製
品の所望のパターン部以外の部分を分解し、次いで所望
のパターン部を除去することによって行う。第1メッキ
レジスト膜14aの厚さは、例えば20μm程度にす
る。なお、ポジ型感光性レジストに代えて、ネガ型感光
性レジストを用いてメッキレジスト膜14aを形成して
もよい。
【0059】第1厚膜金属層15aは、例えばCu膜
(厚さ:15μm程度)からなり、第1厚膜金属層15
aの形成は、例えば電解めっき法を用いて行う。厚膜金
属層14の厚さは、配線抵抗の観点から、例えば10〜
40μmの範囲内にする。
【0060】次に、図4(e)に示すように、第1メッ
キレジスト膜14aを分解して除去する。
【0061】次に、図4(f)に示すように、第1薄膜
金属層13aおよび第1厚膜金属層15aを選択的に除
去することによって、第1配線層28を形成する。第1
配線層28の形成は次のようにして行われる。
【0062】まず、第1薄膜金属層13aおよび第1厚
膜金属層15aを溶解できるCuエッチング液(例え
ば、塩化第二銅溶液)を用いて全面エッチングをし、そ
れによって厚膜金属層14よりも厚さの薄い薄膜金属層
12を先行して除去する。その後、例えばO2とCF4
混合気体を用いるプラズマ処理により第2絶縁層21表
面のドライエッチングを行い、次いで例えば希塩酸を用
いてウエットエッチングを行う。このようにして第2絶
縁層21の表面に残存するPd金属核を除去すると、所
望のパターンを有する第1配線層28が得られる。
【0063】なお、本実施形態では、Cuエッチング液
として塩化第二銅溶液を用いているが、塩化第二銅溶液
に代えて、塩化第二鉄溶液もしくは過酸化水素硫酸系の
Cuエッチング液を用いてもよい。また、メッキレジス
ト膜14を除去した後に、フォトリソグラフィ技術を用
いて所望のパターン形状を有するエッチングレジスト膜
を形成し、このエッチングレジスト膜によって厚膜金属
層15を保護してもよい。
【0064】次に、図4(g)に示すように、第2絶縁
膜22を第2絶縁層21の上に形成する。第2絶縁膜2
2の形成は、第1絶縁層20を形成する工程と同様の工
程によって行えばよく、具体的には第1配線層28を覆
うように第2絶縁層21の上に絶縁材料(厚さ:例えば
20μm程度)を堆積した後、第1配線層28の少なく
とも一部を露出させる第3開口部27を絶縁材料に形成
することによって行う。
【0065】次に、図5(a)に示すように、第2絶縁
膜22および第1配線層28の上に第2薄膜金属層13
bを形成する。第2薄膜金属層13bの形成は、第1薄
膜金属層13aを形成する工程と同様の工程によって行
えばよい。
【0066】次に、図5(b)に示すように、第2薄膜
金属層13bの上に第2メッキレジスト膜14bを形成
した後、第2薄膜金属層13bのうち第2メッキレジス
ト膜14bの形成されている部分を除く領域の上に第2
厚膜金属層15bを形成する。第2メッキレジスト膜1
4bおよび第2薄膜金属層13bの形成は、第1メッキ
レジスト膜14aおよび第1薄膜金属層13aを形成す
る工程と同様の工程によって行えばよい。
【0067】次に、図5(c)に示すように、第2メッ
キレジスト膜14bを分解して除去する。
【0068】次に、図5(d)に示すように、第1配線
層28を形成する工程と同様の工程によって、第2薄膜
金属層13bおよび第2厚膜金属層15bを選択的に除
去して、所望のパターンを有する第2配線パターン33
を形成する。
【0069】次に、図5(e)に示すように、ソルダー
レジスト膜50を第2絶縁膜22の上に形成する。ソル
ダーレジスト膜50は、公知の技術を用いて形成すれば
よく、例えば、ソルダーレジストを第2配線パターン3
3および第2絶縁膜の上に堆積した後、第2金属配線層
33のランド32の少なくとも一部を露出する第4開口
部29を形成すればよい。ソルダーレジスト膜50を形
成することによって、コンタクト部30と金属配線31
を溶融したはんだから保護することができる。
【0070】次に、図5(f)に示すように、第4開口
部29に露出しているランド32の上にバリアメタル層
51を形成する。バリアメタル層51は、例えば、Ni
層(厚さ:5μm程度)とAu層(厚み:0.05μm
程度)とからなり、各層は例えば無電解めっきによって
形成される。
【0071】最後に、図5(g)に示すように、例え
ば、はんだ、はんだめっきされた銅、ニッケル等からな
る金属ボール40をバリアメタル層51上に載置し、次
いで、金属ボール40とバリアメタル51とを溶融結合
する。このようにして、本実施形態にかかる半導体装置
を得ることができる。
【0072】本実施形態によれば、バリアメタル12が
耐メッキ液性を有している場合、素子電極12をメッキ
液に溶解させることなく、金属配線層を形成することが
可能となる。加えて、バリアメタル12と第1配線層2
8との接合を第1配線層28の形成によって一括して実
行でき、さらに第1配線層28と第2配線層33との接
合を第2配線層33の形成によって一括して実行できる
ため、より低い製造コストで半導体装置を製造すること
が可能となる。
【0073】また、本実施形態では、第1絶縁層20の
段差部25を第2絶縁層21によって覆うようにしてい
るため、配線をバリアメタル12になめらかにつながる
ように形成することができ、その結果、配線の形成を容
易にし、配線の断線を生じさせないようにすることがで
きる。
【0074】なお、本実施形態では、半導体素子10の
主面上に第1絶縁層20、第2絶縁層21、および第2
絶縁膜22を形成したが、これらの間に他の層(例え
ば、絶縁層、弾性体層など)を形成することも可能であ
る。他の層を形成する場合には、フォトリソ法や印刷法
などの公知の方法を用いて所定の箇所に開口部を設ける
ようにすればよい。また、金属配線層33の上に他の層
(例えば、絶縁層、弾性体層など)を形成した後に、ソ
ルダーレジスト膜50を形成してもよい。
【0075】また、本実施形態では薄膜金属層13およ
び厚膜金属層15を構成する材料としてCuを使用した
が、これに代えてCr、W、Ti/Cu、Ni等を使用
してもよい。また、薄膜金属層13と厚膜金属層15と
をそれぞれ異なる金属材料により構成しておき、図4
(f)および図5(d)に示すような最終的なエッチン
グ工程では薄膜金属層13のみを選択的にエッチングす
るエッチャントを用いてもよい。 (他の実施形態)上記実施形態では、ランド32の上に
外部電極端子として金属ボール40を設けたが、これに
代えてランド32の上に突起電極を設けてもよい。突起
電極として、例えば、はんだクリームをランド32上に
印刷、溶融することによって形成されたはんだバンプ、
溶融はんだ内にディップすることによって形成されたは
んだバンプ、無電解めっきによってランド32上に形成
されたニッケル/金バンプなどを設けることができる。
突起電極は、導電性を有し、かつソルダーレジスト膜5
0から突出していればよい。突起電極を設けることによ
って、ランド32の上に金属ボール40を順次搭載する
手間の掛かる工程とが不要となるため、低コストの半導
体装置を実現することができる。
【0076】また、ランド32を外部電極端子として機
能させるランド・グリッド・アレイ(LGA)型の構成
を採用してもよい。LGA型の構成を採用した半導体装
置を配線基板上に実装する際には、配線基板の接続端子
の上にはんだクリームを塗布した後リフローさせるなど
の方法によって、ランド32と配線基板上の接続端子と
の電気的な接続を容易に行なうことができる。ランド3
2を外部電極端子として用いることによって、金属ボー
ル40を順次形成する工程や、突起電極を形成する工程
が不要となるため、極めてコストが低く、かつ実装高さ
の低い半導体装置を実現することができる。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、半導体素子の4隅に近
接して配置された素子電極を有する半導体素子に適応可
能であり、外部電極を任意の配列にすることを可能にす
る半導体装置およびその製造方法を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明による実施形態にかかる半導
体装置を模式的に示す斜視図であ。(b)は、その半導
体装置の断面図であり、(c)は、その断面拡大図であ
る。
【図2】本発明による実施形態における第1配線パター
ンを模式的に示す平面図である。
【図3】本発明による実施形態における第2配線パター
ンを模式的に示す平面図である。
【図4】(a)〜(g)は、本発明による実施形態にか
かる半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図
である。
【図5】(a)〜(g)は、本発明による実施形態にか
かる半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図
である。
【図6】(a)は、従来の半導体装置を示す断面図であ
る。(b)は、従来の半導体装置の配線パターンを示す
平面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 素子電極 12 バリアメタル 13a 第1薄膜金属層 13b 第2薄膜金属層 14a 第1メッキレジスト膜 14b 第2メッキレジスト膜 15a 第1厚膜金属層 15b 第2厚膜金属層 16 パッシベーション膜 19 第1絶縁膜 20 第1絶縁層 21 第2絶縁層 24 第1開口部 25 段差部 26 第2開口部 27 第3開口部 28 第1配線パターン 29 第4開口部 30 コンタクト部 31 金属配線 32 ランド(外部電極) 33 第2配線パターン 40 金属ボール 41 導電性突起 50 ソルダーレジスト膜(保護膜) 51 バリアメタル層 101 半導体素子(半導体チップ) 102 配線回路シート 103 低弾性率層 104 部分リード 105 素子電極 106 外部電極 107 ソルダーレジスト膜 108 金属ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戒能 憲幸 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 中村 嘉文 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 隈川 隆博 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 山岸 勝 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH11 HH18 JJ01 KK07 KK08 MM01 MM04 PP27 PP28 QQ08 QQ11 QQ19 RR21 SS21 TT01 VV07 XX19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の素子電極が配列された主面を有す
    る半導体素子と、 前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記複数の素
    子電極のうち少なくとも1つの素子電極の少なくとも一
    部を露出させる第1開口部を有する第1絶縁膜と、 前記第1絶縁膜上に形成され、複数の第1配線を有する
    第1配線層と、 前記第1配線層を覆うように前記第1絶縁膜上に形成さ
    れ、前記第1配線層の少なくとも一部を露出させる第2
    開口部を有する第2絶縁膜と、 前記第2絶縁膜上に形成され、複数の第2配線を有する
    第2配線層と、 前記第2配線層に電気的に接続されている外部電極と、
    を備える半導体装置であって、 前記複数の第1配線の少なくとも1つは、前記第1開口
    部内で前記素子電極に電気的に接続されており、 前記複数の第2配線の少なくとも1つは、前記少なくと
    も1つの第1配線に前記第2開口部内で電気的に接続さ
    れている半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1絶縁膜における前記第1開口部
    の上に位置し、前記複数の素子電極のうち少なくとも1
    つの素子電極の少なくとも一部を露出させる第2開口部
    を前記第2絶縁膜にさらに含み、 前記複数の第2配線の少なくとも1つは、露出している
    前記少なくとも1つの素子電極に電気的に接続されてい
    る請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜
    は、絶縁性の弾性材料からなる弾性体層から構成されて
    いる請求項1から3の何れか一つに記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1絶縁膜は、 前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記複数の素
    子電極のそれぞれを露出させる開口部を有する第1絶縁
    層と、 前記複数の素子電極および前記第1絶縁層を覆うように
    前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記複数の素
    子電極のそれぞれの上面の中央部を露出させる開口部を
    有し、前記上面の周辺部を覆う前記第2絶縁層と、 を含んでいる請求項1から3の何れか一つに記載の半導
    体装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の素子電極は、それぞれその上
    にバリアメタルを有しており、 前記バリアメタルの少なくとも1つは、前記第1配線層
    に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1か
    ら4の何れか一つに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記外部電極の少なくとも一部を露出さ
    せるように前記第2絶縁層上に形成され、導電性材料を
    はじく特性を有し、前記第2配線層を覆う保護膜と、 前記外部電極の上に形成された外部電極端子とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一
    つに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 複数の素子電極が配置された主面を有す
    る半導体素子を用意する工程と、 前記複数の素子電極のそれぞれの少なくとも一部を露出
    させるように、前記半導体素子の前記主面上に前記第1
    絶縁膜を形成する工程と、 前記複数の素子電極のうち少なくとも一つに電気的に接
    続される第1配線層を前記第1絶縁膜上に形成する工程
    と、 前記第1配線層の少なくとも一部を露出させるように、
    前記第1配線層を覆う第2絶縁膜を前記第1絶縁膜上に
    形成する工程と、 前記第1配線層に電気的に接続される第2配線層を前記
    第2絶縁膜上に形成する工程と、 前記第2配線層と電気的に接続される外部電極を前記第
    2絶縁膜上に形成する工程とを包含する半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1絶縁膜を形成する工程は、 前記複数の素子電極を露出させるように、前記半導体素
    子の前記主面上に第1絶縁層を形成する工程と、 前記複数の素子電極および前記第1絶縁層を覆うよう
    に、前記半導体素子の前記主面上に絶縁性材料を堆積す
    る工程と、 前記複数の素子電極のそれぞれの上面の中央部を露出さ
    せる開口部を前記絶縁性材料に形成し、それによって前
    記上面の周辺部を覆う前記第2絶縁層を前記絶縁材料か
    ら形成する工程と、 を包含する請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 第1絶縁膜を形成する工程の前までに、
    耐メッキ液性を有するバリアメタルを前記複数の素子電
    極のそれぞれの上に形成する工程をさらに包含すること
    を特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1配線層を形成する工程は、前
    記バリアメタルを覆うようにメッキを用いて前記第1絶
    縁膜上に金属膜を堆積する工程と、 前記金属膜をパターニングすることによって第1配線層
    を形成する工程とを包含する請求項8に記載の半導体装
    置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記外部電極の少なくとも一部を露出
    させるように第2配線層を覆い、導電性材料をはじく特
    性を有する保護膜を前記第2絶縁膜上に形成する工程を
    さらに包含する請求項6から9の何れか一つに記載の半
    導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記外部電極上に金属ボールを接合す
    る工程をさらに包含する請求項10に記載の半導体装置
    の製造方法。
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