JP3957928B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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    • H01L2224/11Manufacturing methods

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子を備えた半導体装置およびその製造方法に関する。特に、半導体素子を保護し、外部装置と半導体素子との電気的な接続を確保する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化および高機能化のために、半導体装置の小型化や動作速度の高速化とともに、実装密度の向上や実装作業の迅速性向上に対する要求が高まっている。これらの要求に対応するため、種々のパッケージ形態が開発されている。たとえば、メモリー用パッケージとしてはLOC(リード・オン・チップ)あるいはSON(スモール・アウトライン・ノンリード)、あるいはTABテープを利用したμBGA(マイクロ・ボール・グリッド・アレイ、特表平06−504408号参照)等のパッケージ形態が開発されている。
【0003】
以下、図7を参照しながら従来のμBGAを用いた半導体装置(以下、「μBGA」という。)およびその製造方法を説明する。
【0004】
図7は、従来のμBGA100の断面を模式的に示している。μBGA100は、半導体集積回路部を内蔵した半導体素子(または半導体チップ)101と、半導体素子101の主面上に設けられたしなやかな低弾性率層103と、低弾性率層103上に形成された柔軟性シート状の配線回路シート102とを有している。配線回路シート102は配線パターンを備えており、配線パターンには外部電極106が形成されている。外部電極106は、半導体素子101の主面に形成されている素子電極105と部分リード104を介して互いに電気的に接続されている。
【0005】
次に、従来のμBGA100の製造方法を説明する。
【0006】
まず、低弾性率層103を介して半導体素子101上に配線回路シート102を接合する。低弾性率層103は、絶縁材料から形成されており、接着機能を有している。
【0007】
次に、配線回路シート102上の電極106と、半導体素子101の主面上の素子電極とを部分リード104によって電気的に接続する。この接続は、「TAB」(テープ・オートメイテッド・ボンディング)作業で通常用いられる従来の熱圧着、または超音波ボンディング技術を用いて行われる。このようにして、従来のμBGA100が得られる。
【0008】
従来のμBGA100は、半導体素子101と配線回路シート102との間に低弾性率層103を設けているため、半導体素子101に加わる応力を緩和することができる。また、配線回路シート102上に二次元的に配列された多数の電極106によって外部機器との電気的接続が可能となるため、半導体装置を利用する情報通信機器、事務用電子機器等の小型化を図ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のμBGA100には以下の問題があった。
【0010】
第1に、製造コストが高いという問題である。その理由は、上記従来のμBGA100では、予め配線回路シート102を作製する必要があるため、製造工数が増大するからである。また、配線回路シート102自体が高価であるため材料コストが増大し、さらに半導体素子101上に低弾性材料103を介して配線回路シート102を接合するためには高性能なマウンタ(搭載設備)を配備することが必要であるため、設備コストが増大するからである。
【0011】
第2に、部分リード104と素子電極105とを接続することが困難であるという問題である。これは、微細配線の接続を行うときには部分リード104の幅や厚みが小さくなるため、部分リード104の形状が安定しなくなるからである。接続の困難性に起因して製造コストが増加し、さらに接続後の半導体装置の信頼性が低下することになる。
【0012】
第3に、上記従来のμBGA100は、その構造上、半導体素子101をウエハから切り出された後でなければ形成することができないという問題である。このことは、作業の迅速性を向上させることを妨げるとともに、半導体装置の検査をウエハ状態で行うことができないので、半導体装置の製造コストの低減に大きな障壁となっている。
【0013】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、信頼性に優れ、製造コストの低い半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体装置は、素子電極が配列された主面を有する半導体素子と、前記半導体素子の前記素子電極上に形成されたバリアメタルと、前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記バリアメタルを露出させる第1開口部を有し、絶縁性の弾性材料からなる第1弾性体層と、前記バリアメタルおよび前記第1弾性体層を覆うように前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記バリアメタルの少なくとも一部を露出させる第2開口部を有し、絶縁性の弾性材料からなる第2弾性体層と、前記第2弾性体層上に形成され、前記第2開口部内において前記バリアメタルと電気的に接続されている配線層と、前記第2弾性体層上に形成され、前記配線層に電気的に接続されている外部電極とを備えている。このことによって、上記目的が達成される。
【0015】
ある実施形態においては、前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記上面の周辺部を覆うパッシベーション膜をさらに備え、前記バリアメタルは、前記パッシベーション膜の前記開口部に充填されている。
【0016】
前記バリアメタルは、前記パッシベーション膜の上面を覆うように前記パッシベーション膜の前記開口部に充填されていることが好ましい。
【0017】
ある実施形態においては、前記素子電極を覆うように前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記素子電極の前記上面の周辺部を覆う樹脂層をさらに備え、前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に充填されている。
【0018】
ある実施形態においては、前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記素子電極の前記上面の周辺部を覆うパッシベーション膜と、前記素子電極および前記パッシベーションの上に形成され、前記素子電極の前記上面の前記中央部の少なくとも一部を露出させる開口部を有する樹脂層とをさらに備え、前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に充填されている。
【0019】
前記外部電極の少なくとも一部を露出させるように前記第2弾性体層上に形成され、導電性材料をはじく特性を有し、前記配線層を覆う保護膜と、前記外部電極の上に形成された外部電極端子とをさらに備えていることが好ましい。
【0020】
前記外部電極端子は、金属ボールから構成されていることが好ましい。
【0021】
本発明による半導体装置の製造方法は、素子電極が配置された主面を有する半導体素子を用意する工程と、前記素子電極を露出させる第1開口部を有し、絶縁性の弾性材料からなる第1弾性体層を前記半導体素子の前記主面上に形成する工程と、前記素子電極上にバリアメタルを形成する工程と、前記バリアメタルおよび前記第1弾性体層を覆うように前記半導体素子の前記主面上に絶縁性の弾性材料を堆積する工程と、前記バリアメタルの少なくとも一部を露出させる第2開口部を前記弾性材料に形成し、前記弾性材料から第2弾性体層を形成する工程と、前記バリアメタルおよび前記第2弾性体層の上に金属膜を堆積する工程と、前記金属膜をパターニングすることによって、一部が外部電極として機能する配線層を形成する工程とを包含する。この方法によって、上記目的が達成される。
【0022】
ある実施形態においては、前記バリアメタルを形成する工程の前に、前記素子電極を覆うように前記半導体素子の前記主面上に樹脂を堆積する工程と、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を前記樹脂に形成し、それによって前記素子電極の前記上面の周辺部を覆う樹脂層を前記樹脂から形成する工程とをさらに包含し、前記バリアメタルを形成する工程は、前記樹脂層の前記開口部に前記バリアメタルを充填する工程を含む。
【0023】
前記配線層を形成する工程は、前記配線層を形成した後に、前記外部電極の少なくとも一部を露出させるように第2配線層を覆いかつ導電性材料をはじく特性を有する保護膜を前記第2弾性体層上に形成する工程と、露出している前記外部電極の上に外部電極端子を形成する工程とをさらに包含してもよい。
【0024】
前記外部電極端子を形成する工程は、前記外部電極の上に金属ボールを接合することによって実行されることが好ましい。
【0025】
前記半導体素子として半導体ウエハを用いて前記半導体素子を用意する工程から前記配線層を形成する工程を実行し、その後、前記半導体ウエハを半導体チップ毎に分離する工程を実行することが好ましい。
【0026】
前記配線層を形成する工程の前までに半導体ウエハを半導体チップ毎に切り離す工程を実行し、その後の工程を前記半導体素子として前記半導体チップを用いて実行してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下の図面においては、簡単さのために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(第1の実施形態)
図1から図3Cを参照しながら、本発明による第1の実施形態を説明する。図1(a)は、本実施形態にかかる半導体装置の模式的に示す断面図であり、図1(b)は、その半導体装置の一部を省略して示す斜視図である。
【0028】
図示された半導体装置は、半導体素子10と、複数の素子電極11が配列された半導体素子10の主面上に形成された第1弾性体層20および第2弾性体層21と、第2弾性体層21上に形成された金属配線パターン33とを有している。金属配線パターン33は、素子電極11に電気的に接続されているパット30と、パット30から延長された金属配線31と、金属配線31の一部として形成され外部端子として機能するランド32とから構成されている。ランド32の上には、外部電極端子として機能する金属ボール40が接合されており、ランド32を露出させるように金属配線パターン33の上にソルダーレジスト膜50が形成されている。
【0029】
半導体素子10は、例えば半導体チップであり、トランジスタ等を含む半導体集積回路部(不図示)を備えている。半導体素子10の半導体集積回路部を保護するために半導体素子10の主面にはパッシベーション膜16が形成されていることが好ましい。半導体素子10の半導体集積回路部は、素子電極11に電気的に接続されており、素子電極11は半導体素子10の主面に配列されている。本実施形態では、半導体素子10における主面の外周部に素子電極11が配列されている。
【0030】
なお、本実施形態では半導体素子10として半導体チップを用いているが、半導体チップに分離する前の半導体ウエハを用いてもよい。素子電極11は半導体素子10における主面の外周部の全ての辺に設けられている必要はない。また、素子電極11は半導体素子10における主面の中央部に設けてもよい。
【0031】
図2は、素子電極11の周辺部分を拡大して示している。図2に示すように、素子電極11は、その上にバリアメタル12を有している。バリアメタル12は、例えば耐メッキ液性を有しており、例えばメッキ工程の際に素子電極11をメッキ液に溶解させないように機能する。例えばアルカリ耐性を有するNiからなるバリアメタルは、例えばアルカリ可溶のAlからなるから素子電極を保護することができる。バリアメタルを構成する材料としては、Niの他に、Pd、Au、Cu、Ag、Pt等を用いることができる。バリアメタル12の厚さが薄いとバリアメタル12がポーラスになる場合があるので、薬品浸透性の観点から、バリアメタル12の高さは、例えば3〜7μm程度、好ましくは5μm程度にする。半導体素子10の主面にパッシベーション膜16が形成されているときには、耐湿性の向上のために、パッシベーション膜16は、素子電極11における上面の周辺部11bを覆っていることが好ましい。
【0032】
パッシベーション膜16には、素子電極11における上面の中央部11aを露出させる開口部16aが形成されており、この開口部16aにバリアメタル12が充填される。バリアメタル12の充填は、パッシベーション膜16の上面を覆うように行われることが好ましい。その理由は、バリアメタル12と素子電極11との密着性は優れているけれども、バリアメタル12とパッシベーション膜16との密着性は劣るため、パッシベーション膜16の上面を覆うようにバリアメタル12を充填することによって、パッシベーション膜16の開口部の側面16bとバリアメタル12との間からメッキ液が侵入するのを防止することができるからである。
【0033】
また、図3Aに示すように、素子電極11はその上に樹脂層17を備えていてもよい。樹脂層17は、例えば、素子電極11の中央部11aを露出させ、かつ素子電極11の周辺部11bを覆うように形成されている。樹脂層17を形成する目的は、隣接する素子電極11の間隔を実質的に広げることである。
【0034】
図3Bに示すように、樹脂層17を形成しない場合、パッシベーション膜16上面を覆うようにバリアメタル12が形成されると、或る素子電極11におけるパッシベーション膜16の開口部の一端16cから、隣接する素子電極11におけるパッシベーション膜16の開口部の一端16dまでの間隔G1よりも、隣接するバリアメタル12の一端12aおよび12bの間隔G2の方が狭くなる。一方、図3Cに示すように、樹脂層17を形成した場合、隣接するバリアメタル12の一端12aおよび12bの間隔G3は、間隔G2よりも広くなる。また、間隔G1よりも広くすることも可能となる。従って、樹脂層17を形成すると、隣接するバリアメタル12の一端12aおよび12bの間隔を広げることができるため、ピッチ間隔の狭い素子電極を有する半導体素子に対しても好適に適用可能な半導体装置を提供することができる。
【0035】
樹脂層17は、絶縁性を有していればよく、例えばエポキシ等の材料から構成されている。樹脂層17の厚さは、例えば1〜10μm程度、好ましくは3〜7μm程度である。樹脂層17は、パッシベーション膜16上に形成されていてもよい。樹脂層17が素子電極11上に形成されている場合、バリアメタル12は、素子電極11の中央部11aを露出させる樹脂層17の開口部17aに充填される。
【0036】
再び図1を参照する。素子電極11が配列されている半導体素子10の主面上には、第1弾性体層20が形成されている。第1弾性体層20は、絶縁性の弾性材料から構成されており、バリアメタル12を露出させる第1開口部24を有している。第1弾性体層20は、例えば、エステル結合型ポリイミドやアクリレート系エポキシ等の高分子材料から構成されている。ただし、絶縁性を有し低弾性率を示す材料から構成されていれば特に材料に限定はされない。低弾性率を示す材料から第1弾性体層を形成することによって、半導体素子10と半導体装置を実装した配線基板との間の熱膨張係数の違いに起因して生じる熱応力を防止・抑制することができる。
【0037】
具体的には、第1弾性体層20の厚さは、例えば5〜150μm程度、好ましくは10〜70μm程度の範囲内にある。第1弾性体層20の弾性率(ヤング率)は、例えば10〜2000kg/mm2の範囲内、好ましくは10〜1000kg/mm2の範囲内、さらに好ましくは100〜700kg/mm2の範囲内にある。また、第1弾性体層20の線膨張率は、例えば5〜200ppm/℃の範囲内、好ましくは10〜100ppm/℃の範囲内、さらに好ましくは100〜60ppm/℃の範囲内にある。第1弾性体層20の線膨張率と弾性率(ヤング率)との積は、例えば50〜200000(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内、好ましくは100〜100000(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内、さらに好ましくは1000〜42000(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内にある。これらの第1弾性体層20についての条件は第2弾性体層21にも適用され得る。
【0038】
第1弾性体層20の上には、第2弾性体層21が設けられている。第2弾性体層21は、第1弾性体層20と第1開口部24とによって形成される段差部25、およびバリアメタル12を覆うように半導体素子10の主面上に形成されており、バリアメタル12の少なくとも一部を露出させる第2開口部26を有している。 第2弾性体層21が第1弾性体層20の段差部25を覆っていることによって、段差部25上の第2弾性体層21の断面形状が鋭角部分のない滑らかな形状になるため、段差部25上方に位置する金属配線31の断線を防止することができる。第1弾性体層20の段差部25を効果的に覆うために、第1弾性体層20の厚さが例えば30〜70μm程度のとき、第2弾性体層21の厚さは10〜30μm程度にすることが好ましい。また、金属配線31の断線を防止するため、第1弾性体層20の段差部25は、第1弾性体層20の第1開口部25を規定する側面と第1弾性体層20の上面とが鈍角(例えば、100〜150度程度)をなすように形成されていることが好ましい。
【0039】
第2弾性体層21の第2開口部26は、カバレッジの観点およびメッキ液の侵入防止の観点から、バリアメタル12の中央部を露出させるように形成されていることが好ましい。また、金属配線31の断線を防止するために、第2弾性体層21の第2開口部26を規定する側面と第2弾性体層21の上面とが鈍角(例えば、95〜150度程度)をなすように第2開口部26は形成されていることが望ましい。
【0040】
なお、第2弾性体層21は、第1弾性体層20と同一の材料から構成されていてもよいし、異なる材料から構成されていてもよい。同一材料から構成されている場合には、第1弾性体層20と第2弾性体層21との界面に熱応力が発生することを防止することができる。
【0041】
第2弾性体層21上には、金属配線パターン33が形成されている。金属配線パターン33のパット30は、第2開口部26内においてバリアメタル12と電気的に接続されている。パット30からは金属配線31が延長されている。金属配線31は、第2開口部26の側面および第2弾性体層21の上面の上に形成されており、金属配線31の一端はパット30に接続され、他端は第2弾性体層21上に形成されたランド30に接続されている。ランド32は、半導体素子10内の半導体素子と外部機器との間に流れる信号を入出力するための外部電極として機能する。パット30、金属配線31およびランド32は、例えば、同一の金属層から形成されている。
【0042】
第2弾性体層21上には、金属配線パターン33を保護するソルダーレジスト膜50が形成されている。ソルダーレジスト膜50は、ランド32の少なくとも一部を露出させる開口部29を有しており、開口部29内で露出しているランド32上には、外部電極端子として機能する金属ボール40が接合されている。金属ボール40は、例えば、半田、半田メッキされた銅、ニッケル等から構成されている。
【0043】
本実施形態の半導体装置によれば、第2弾性体層21上に金属配線31が形成されている。このため、プリント基板等の配線基板の上に半導体装置が実装される際に、半導体装置の加熱・冷却に伴って生じる熱応力などの応力が金属配線31に印加されても、この応力を第2弾性体層21によって緩和することができる。その結果、金属配線31の断線を防止することができ、信頼性の優れた半導体装置を実現することができる。
【0044】
また、半導体素子10の主面上に形成された第1弾性体層20の段差部25を覆うように第2弾性体層21が形成されているため、段差部25の上方での金属配線31の断線が発生しにくく、また金属配線31の形成を容易にすることができる。
【0045】
さらに、外部電極となるランド32が二次元的に半導体素子10の主面の上方に配置されているため、狭い面積に多数の外部電極を設けることができ、加えてパット30とランド32との間をパターン形成可能な金属配線31によって接続しているため、小型で薄型であり多ピン化に対応可能な半導体装置を実現することができる。しかも、半導体素子10上の素子電極11と外部電極(ランド32)との間に従来のような部分リードを設けるのではなく、エッチング等によってパターニングが可能な金属配線31によって素子電極11と外部電極とを接続するものであるため、微細加工に適し、多ピン化に対応可能な半導体装置を実現できる。その結果、半導体装置を利用する情報通信機器、事務用電子機器等の小型化を図ることができる。
【0046】
加えて、金属配線31につながるランド32の上に外部電極端子となる金属ボール40が設けられているため、プリント基板等の配線基板に半導体装置を実装する工程を極めて簡易かつ迅速に行なうことができる。実装後においても金属ボール40から発生する熱応力を第2弾性体層21によって吸収することができる。
【0047】
次に、図4(a)〜(f)および図5(a)〜(e)を参照しながら、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する。
【0048】
まず、図4(a)に示すように、素子電極11が配列された主面を有する半導体素子10を用意し、その主面上に感光性を有する弾性材料18(厚さ:100μm程度)を塗布し、その後乾燥する。弾性材料18は、絶縁性を有し低弾性率を示す材料であればよい。弾性材料18として、例えばエステル結合型ポリイミドやアクリレート系エポキシ等の高分子材料を用いることができる。半導体装置を配線基板に実装したときに半導体装置に加わる熱応力を軽減するために、弾性材料18の厚さは、塗布工程以降の工程に支障のない範囲で厚い方が良い。例えば500μm程度でも、1000μm程度でもよい。
【0049】
半導体素子10の主面のうち素子電極11が配列されている領域以外の部分は、パッシベーション膜16によって覆われていることが好ましい。この場合、耐湿性を向上させるため、素子電極11における上面の周辺部を覆うようにパッシベーション膜16を形成することが望ましい。
【0050】
次に、図4(b)に示すように、弾性材料18に対して露光と現像とを順次行うことによって素子電極11を露出させる第1開口部24を形成し、それによって弾性材料18から第1弾性体層20を形成する。第1開口部24を形成する際に、露光工程において平行光ではなく例えば拡散光(散乱光を含む)を使用する。拡散光を使用することによって、第1開口部24の側面22と第1弾性体層20の上面とが鈍角(例えば、100〜150度程度)をなすように第1開口部24を形成することができる。
【0051】
なお、液状材料の弾性材料18を塗布・乾燥する場合に限らず、予め弾性材料をフィルム状に形成して用いることもできる。この場合には、フィルム状の弾性材料を半導体素子10上に貼りあわせた後に、露光と現像とを順次行って弾性材料に第1開口部24を形成し、それによって弾性材料から第1弾性体層20を形成する。また、感光性を有していない弾性材料を用いることも可能である。この場合、レーザーやプラズマを用いる機械的な加工、またはエッチングなどの化学的な加工によって第1開口部24を形成すればよい。
【0052】
次に、図4(c)に示すように、半導体素子10の主面上の素子電極11上にバリアメタル12を形成する。バリアメタル12は、例えば、アルカリ耐性を有するNi膜(厚さ:例えば5μm程度)からなり、無電解めっき法を用いて形成される。
【0053】
図2に示すように半導体素子10の主面上にパッシベーション膜16が形成されている場合には、パッシベーション膜16の開口部16aにバリアメタル12を充填する。バリアメタル12の充填は、メッキ液の侵入防止の観点から、パッシベーション膜16の上面を覆うように行うことが好ましい。
【0054】
また、図3Aに示すように素子電極11上に樹脂層17を形成した後に、バリアメタル12を形成してもよい。樹脂層17の形成は、例えば、素子電極11を覆うように前記半導体素子10の主面上に樹脂材料を堆積した後、素子電極11における上面の中央部11aを露出させる開口部17aを樹脂材料に形成することによって行う。その後、樹脂層17の開口部17aにバリアメタル17を充填すればよい。樹脂層17を形成する樹脂材料としては、絶縁性を有していればよく、例えば、エポキシを用いることができる。
【0055】
なお、バリアメタル12の形成や樹脂層17の形成は、図4(a)によって示される弾性材料18を塗布する工程の前に、実行しても構わない。
【0056】
次に、図4(d)に示すように、バリアメタル12および第1弾性体層20の段差部25を覆うように半導体素子10の主面上に弾性材料を堆積した後、バリアメタル12の少なくとも一部を露出させる第2開口部26を弾性材料に形成し、それによって弾性材料から第2弾性体層21を形成する。第2弾性体層21の形成は、第1弾性体層20を形成する工程と同様の工程を用いて行えばよい。
【0057】
第1弾性体層20の段差部25を効果的に覆うため、第1弾性体層20の厚さが例えば100μm程度であるとき、第2弾性体層21の厚さは例えば30μm程度にすることが好ましい。なお、第2弾性体層21の形成には、第1弾性体層20と同じ弾性材料を用いてもよいし、異なる弾性材料を用いてもよい。
【0058】
第2開口部26の形成は、金属配線31の断線を防止する観点から、第2弾性体層21の第2開口部26を規定する側面と第2弾性体層21の上面とが鈍角(例えば、95〜150度程度)をなすように実行されることが好ましい。また、カバレッジの観点およびメッキ液の侵入防止の観点から、バリアメタル13の中央部を露出させるように実行されることが望ましい。
【0059】
次に、図4(e)に示すように、第2弾性体層21および素子電極11の上に例えばTi膜(厚さ:例えば0.2μm程度)を堆積した後、Ti膜の上にCu膜(厚さ:0.5μm程度)を堆積することによって薄膜金属層13を形成する。薄膜金属層13の形成は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法または無電解めっき法を用いて行うことができる。薄膜金属層13の厚さは、被覆性(カバレッジ)の観点から、例えば0.5〜1.0μmの範囲内にする。
【0060】
次に、図4(f)に示すように、薄膜金属層13の上にメッキレジスト膜14を形成する。メッキレジスト膜14の形成は、薄膜金属層13上にポジ型感光性レジストを塗布した後、このレジストのうち仕上げ製品の所望のパターン部以外の部分を分解し、次いで所望のパターン部を除去することによって行う。なお、ポジ型感光性レジストに代えて、ネガ型感光性レジストを用いてメッキレジスト膜14を形成してもよい。
【0061】
次に、図5(a)に示すように、薄膜金属層13のうちメッキレジスト膜14の形成されていない部分の上に厚膜金属層15を形成する。厚膜金属層15は、例えばCu膜(厚さ:20μm程度)からなり、電解めっき法を用いて形成される。厚膜金属層14の厚さは、配線抵抗の観点から、例えば10〜40μmの範囲内にする。その後、図5(b)に示すように、メッキレジスト膜14を分解して除去する。
【0062】
次に、図5(c)に示すように、薄膜金属層13と厚膜金属層15とを溶解できるエッチング液(例えば、Cu膜に対して塩化第二銅溶液、Ti膜に対してEDTA溶液)を用いて全面エッチングをし、それによって厚膜金属層15よりも厚さの薄い薄膜金属層13を先行して除去する。このようにして、パット30と金属配線31とランド32とからなる金属配線パターン33を形成する。
【0063】
なお、メッキレジスト膜14を除去した後に、フォトリソグラフィ技術を用いて所望のパターン形状を有するエッチングレジスト膜を形成し、このエッチングレジスト膜によって厚膜金属層15を保護してもよい。
【0064】
次に、図5(d)に示すように、金属配線パターン33を覆うように第2弾性体層21の上にソルダーレジストを塗布した後、ランド32を露出する開口部をソルダーレジストに形成し、それによってソルダーレジスト膜50を形成する。ソルダーレジスト膜50の開口部は、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて形成すればよい。ソルダーレジスト膜50を形成することによって、パット部30と金属配線31を溶融したはんだから保護することができる。
【0065】
次に、図5(e)に示すように、はんだ、はんだめっきされた銅、ニッケル等からなる金属ボール40をランド32の上に搭載して、金属ボール40とランド32とを溶融接合する。このようにして、本実施形態にかかる半導体装置を得ることができる。
【0066】
本実施形態では、第1弾性体層20の段差部25を第2弾性体層21によって覆うようにしているため、金属配線31をパット30を介してバリアメタル12になめらかにつながるように形成することができ、その結果、金属配線31の形成を容易にし、金属配線31の断線を生じさせないようにすることができる。
【0067】
また、バリアメタル12が耐メッキ液性を有している場合、素子電極12をメッキ液に溶解させることなく、金属配線パターン33を形成することが可能となる。
【0068】
なお、本実施形態では、半導体素子10の主面上に第1弾性体層20および第2弾性体層21を形成したが、第1弾性体層20と第2弾性体層21との間に他の層(例えば、絶縁層、弾性体層など)を形成することも可能である。また、金属配線パターン33の上に他の層(例えば、絶縁層、弾性体層など)を形成した後に、ソルダーレジスト膜50を形成してもよい。
【0069】
また、本実施形態では薄膜金属層13および厚膜金属層15を構成する材料としてCuを使用したが、これに代えてCr、W、Ti/Cu、Ni等を使用してもよい。また、薄膜金属層13と厚膜金属層15とをそれぞれ異なる金属材料により構成しておき、図5(c)に示すような最終的なエッチング工程では薄膜金属層13のみを選択的にエッチングするエッチャントを用いてもよい。
【0070】
また、半導体ウエハを半導体チップに切り離した後に、この半導体チップに第1弾性体層20、第2弾性体層21、金属配線パターン33、ソルダーレジスト膜50、金属ボール40などを形成するようにしてもよいし、半導体ウエハに第1弾性体層20、第2弾性体層21、金属配線パターン33、ソルダーレジスト膜50、金属ボール40などを形成した後に、この半導体ウエハを半導体チップに切り離してもよい。あるいは、半導体ウエハに第1弾性体層20、第2弾性体層21、金属配線パターン33、ソルダーレジスト膜50、金属ボール40などを形成する工程の途中のいずれかの工程までを行なってから、この半導体ウエハを半導体チップに切り離し、その後、この半導体チップに対して残りの工程を施すようにしてもよい。
(他の実施形態)
上記の実施形態では、ランド32の上に外部電極端子として金属ボール40を設けたが、これに代えてランド32の上に突起電極を設けてもよい。突起電極として、例えば、はんだクリームをランド32上に印刷、溶融することによって形成されたはんだバンプ、溶融はんだ内にディップすることによって形成されたはんだバンプ、無電解めっきによってランド32上に形成されたニッケル/金バンプなどを設けることができる。突起電極は、導電性を有し、かつソルダーレジスト膜50から突出していればよい。突起電極を設けることによって、ランド32の上に金属ボール40を順次搭載する手間の掛かる工程とが不要となるため、低コストの半導体装置を実現することができる。
【0071】
また、ランド32を外部電極端子として機能させるランド・グリッド・アレイ(LGA)型の構成を採用してもよい。LGA型の構成を採用した半導体装置を配線基板上に実装する際には、配線基板の接続端子の上にはんだクリームを塗布した後リフローさせるなどの方法によって、ランド32と配線基板上の接続端子との電気的な接続を容易に行なうことができる。ランド32を外部電極端子として用いることによって、金属ボール40を順次形成する工程や、突起電極を形成する工程が不要となるため、極めてコストが低く、かつ実装高さの低い半導体装置を実現することができる。
【0072】
次に、本発明による更に他の実施形態を説明する。本実施形態によれば、ウエハレベルで半導体装置の検査を行うことができる。図6は、本実施形態にかかる半導体装置の検査時におけるウエハ状態での半導体装置の断面を模式的に示している。
【0073】
図6に示すように、電源・信号発生器や出力信号検出器を備えた検査装置70に電気的に接続されている検査ボード71がウエハ状態の半導体装置60の上に配置されている。検査ボード71は、半導体装置60の外部電極端子である金属ボール40と電気的な接続をするためのコンタクト端子72を多数備えている。
【0074】
コンタクト端子72は下方に向けた状態で検査ボード71に配置されており、コンタクト端子72と金属ボール40とは相対向させるように位置合わせされ、両者は加圧して接触されている。なお、検査ボード71内には、検査装置70とコンタクト端子72とを電気的に接続するための配線(不図示)が設けられている。
【0075】
本実施形態によれば、金属ボール40の高さおよびコンタクト端子72の高さにばらつきがあっても、緩衝剤としての機能する第1絶縁体層20および第2絶縁体層21よってそのばらつきを吸収することができる。その結果、金属ボール40とコンタクト端子72とを確実に接触させることができ、ウエハレベルでの半導体装置の検査を確実に行なうことができる。また、各金属ボール40の間隔は各素子電極11の間隔よりも広いため、検査ボード71の配線(不図示)を形成することが容易になるという利点もある。
【0076】
本実施形態では、検査ボード71上にメッキ法や印刷法によって形成したランド状のコンタクト端子72を用いて、コンタクト端子72と金属ボール40とを接触させている。金属ボール40とコンタクト端子72との接触をより確実にするために、コンタクト端子72と金属ボール40との間に垂直方向のみに導電性を有する導電性シートやスプリングプローブを介設してもよい。
【0077】
さらに、半導体装置60を所定の温度に加熱することによって、バーンイン検査を行うことも可能である。ただし、バーンイン検査などの高温での検査を行なう場合、検査ボード71には、半導体基板と熱膨張係数の近いガラス基材やセラミック基材を用いることが好ましい。
【0078】
なお、ウエハ状態の半導体基板を個々のチップに切り離した後に金属配線や外部電極端子を設けた状態で半導体装置の検査を行なってもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、第1弾性体層を覆うように形成された第2弾性体層上に配線層が形成されているため配線の断線を防止することができ、信頼性に優れた半導体装置を提供することが可能となる。また、本発明によれば、信頼性に優れた半導体装置をより低い製造コストで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1の実施形態にかかる半導体装置を模式的に示す断面図である。
(b)は、その半導体装置の一部を省略した斜視図である。
【図2】第1の実施形態における半導体装置のうち素子電極の周辺部分を示す拡大断面図である。
【図3A】第1の実施形態における半導体装置のうち素子電極の周辺部分を示す拡大断面図である。
【図3B】樹脂層17が形成された半導体装置の実施形態を説明するための断面図である。
【図3C】樹脂層17が形成された半導体装置の実施形態を説明するための断面図である。
【図4】(a)〜(f)は、第1の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
【図5】(a)〜(e)は、第1の実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施形態を説明するための半導体装置の断面図である。
【図7】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板
11 素子電極
12 バリアメタル
13 薄膜金属層
14 メッキレジスト膜
15 厚膜金属層
16 パッシベーション膜
17 樹脂層
20 第1弾性体層
21 第2弾性体層
23 絶縁層の上面
24 開口部
25 段差部
26 開口部
29 開口部
30 パッド
31 金属配線
32 ランド(外部電極)
33 金属配線パターン
40 金属ボール
41 導電性突起
50 ソルダーレジスト膜(保護膜)
60 半導体装置
61 検査ボード
62 コンタクト端子
70 検査装置
100 半導体装置
101 半導体素子(半導体チップ)
102 配線回路シート
103 低弾性率層
104 部分リード
105 素子電極
106 外部電極

Claims (13)

  1. 素子電極が配列された主面を有する半導体素子と、
    前記半導体素子の前記素子電極上に形成されたバリアメタルと、
    前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記バリアメタルを露出させる第1開口部を有し、絶縁性の弾性材料からなる第1弾性体層と、
    前記バリアメタルおよび前記第1弾性体層を覆うように前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記バリアメタルの少なくとも一部を露出させる第2開口部を有し、絶縁性の弾性材料からなる第2弾性体層と、
    前記第2弾性体層上に形成され、前記第2開口部内において前記バリアメタルと電気的に接続されている配線層と、
    前記第2弾性体層上に形成され、前記配線層に電気的に接続されている外部電極と
    を備える半導体装置。
  2. 前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記上面の周辺部を覆うパッシベーション膜をさらに備え、
    前記バリアメタルは、前記パッシベーション膜の前記開口部に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記バリアメタルは、前記パッシベーション膜の上面を覆うように前記パッシベーション膜の前記開口部に充填されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記素子電極を覆うように前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記素子電極の前記上面の周辺部を覆う樹脂層をさらに備え、
    前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、前記素子電極の前記上面の周辺部を覆うパッシベーション膜と、
    前記素子電極および前記パッシベーションの上に形成され、前記素子電極の前記上面の前記中央部の少なくとも一部を露出させる開口部を有する樹脂層とをさらに備え、
    前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記外部電極の少なくとも一部を露出させるように前記第2弾性体層上に形成され、導電性材料をはじく特性を有し、前記配線層を覆う保護膜と、
    前記外部電極の上に形成された外部電極端子と
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記外部電極端子は、金属ボールから構成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 素子電極が配置された主面を有する半導体素子を用意する工程と、
    前記素子電極を露出させる第1開口部を有し、絶縁性の弾性材料からなる第1弾性体層を前記半導体素子の前記主面上に形成する工程と、
    前記素子電極上にバリアメタルを形成する工程と、
    前記バリアメタルおよび前記第1弾性体層を覆うように前記半導体素子の前記主面上に絶縁性の弾性材料を堆積する工程と、
    前記バリアメタルの少なくとも一部を露出させる第2開口部を前記弾性材料に形成し、前記弾性材料から第2弾性体層を形成する工程と、
    前記バリアメタルおよび前記第2弾性体層の上に金属膜を堆積する工程と、
    前記金属膜をパターニングすることによって、一部が外部電極として機能する配線層を形成する工程と、
    を包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記バリアメタルを形成する工程の前に、前記素子電極を覆うように前記半導体素子の前記主面上に樹脂を堆積する工程と、
    前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を前記樹脂に形成し、それによって前記素子電極の前記上面の周辺部を覆う樹脂層を前記樹脂から形成する工程とをさらに包含し、
    前記バリアメタルを形成する工程は、前記樹脂層の前記開口部に前記バリアメタルを充填する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記配線層を形成する工程は、
    前記配線層を形成した後に、前記外部電極の少なくとも一部を露出させるように前記配線層を覆いかつ導電性材料をはじく特性を有する保護膜を前記第2弾性体層上に形成する工程と、
    露出している前記外部電極の上に外部電極端子を形成する工程と
    をさらに包含する請求項8または9に記載の半導体装置の製造方法
  11. 前記外部電極端子を形成する工程は、前記外部電極の上に金属ボールを接合することによって実行されることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法
  12. 前記半導体素子として半導体ウエハを用いて前記半導体素子を用意する工程から前記配線層を形成する工程を実行し、その後、前記半導体ウエハを半導体チップ毎に分離する工程を実行することを特徴とする請求項8から11の何れか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記配線層を形成する工程の前までに半導体ウエハを半導体チップ毎に切り離す工程を実行し、その後の工程を前記半導体素子として前記半導体チップを用いて実行することを特徴とする請求項8から11の何れか一つに記載の半導体装置の製造方法。
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