JP2001077237A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2001077237A JP25306499A JP25306499A JP2001077237A JP 2001077237 A JP2001077237 A JP 2001077237A JP 25306499 A JP25306499 A JP 25306499A JP 25306499 A JP25306499 A JP 25306499A JP 2001077237 A JP2001077237 A JP 2001077237A
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隆一 佐原
Nozomi Shimoishizaka
望 下石坂
Yoshifumi Nakamura
嘉文 中村
Noriyuki Kaino
憲幸 戒能
Masaru Yamagishi
勝 山岸
Takahiro Kumakawa
隆博 隈川
Kazumi Watase
和美 渡瀬
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性に優れた半導体装置を低い製造コスト
で提供する。 【解決手段】 素子電極11が配列された主面を有する
半導体素子10と、素子電極11上に形成されたバリア
メタル12と、半導体素子10の主面上に形成された第
1弾性体層20の段差部25を覆うように形成された第
2弾性体層21と、前記第2弾性体層21上に形成さ
れ、バリアメタル12に電気的に接続されている金属配
線パターン33とを備える半導体装置である。バリアメ
タル12上に位置するパットから延長された配線層31
は、外部電極として機能するランド32に電気的に接続
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子を備え
た半導体装置およびその製造方法に関する。特に、半導
体素子を保護し、外部装置と半導体素子との電気的な接
続を確保する半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化および高機能化
のために、半導体装置の小型化や動作速度の高速化とと
もに、実装密度の向上や実装作業の迅速性向上に対する
要求が高まっている。これらの要求に対応するため、種
々のパッケージ形態が開発されている。たとえば、メモ
リー用パッケージとしてはLOC(リード・オン・チッ
プ)あるいはSON(スモール・アウトライン・ノンリ
ード)、あるいはTABテープを利用したμBGA(マ
イクロ・ボール・グリッド・アレイ、特表平06−50
4408号参照)等のパッケージ形態が開発されてい
る。
【0003】以下、図7を参照しながら従来のμBGA
を用いた半導体装置(以下、「μBGA」という。)お
よびその製造方法を説明する。
【0004】図7は、従来のμBGA100の断面を模
式的に示している。μBGA100は、半導体集積回路
部を内蔵した半導体素子(または半導体チップ)101
と、半導体素子101の主面上に設けられたしなやかな
低弾性率層103と、低弾性率層103上に形成された
柔軟性シート状の配線回路シート102とを有してい
る。配線回路シート102は配線パターンを備えてお
り、配線パターンには外部電極106が形成されてい
る。外部電極106は、半導体素子101の主面に形成
されている素子電極105と部分リード104を介して
互いに電気的に接続されている。
【0005】次に、従来のμBGA100の製造方法を
説明する。
【0006】まず、低弾性率層103を介して半導体素
子101上に配線回路シート102を接合する。低弾性
率層103は、絶縁材料から形成されており、接着機能
を有している。
【0007】次に、配線回路シート102上の電極10
6と、半導体素子101の主面上の素子電極とを部分リ
ード104によって電気的に接続する。この接続は、
「TAB」(テープ・オートメイテッド・ボンディン
グ)作業で通常用いられる従来の熱圧着、または超音波
ボンディング技術を用いて行われる。このようにして、
従来のμBGA100が得られる。
【0008】従来のμBGA100は、半導体素子10
1と配線回路シート102との間に低弾性率層103を
設けているため、半導体素子101に加わる応力を緩和
することができる。また、配線回路シート102上に二
次元的に配列された多数の電極106によって外部機器
との電気的接続が可能となるため、半導体装置を利用す
る情報通信機器、事務用電子機器等の小型化を図ること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のμBGA100には以下の問題があった。
【0010】第1に、製造コストが高いという問題であ
る。その理由は、上記従来のμBGA100では、予め
配線回路シート102を作製する必要があるため、製造
工数が増大するからである。また、配線回路シート10
2自体が高価であるため材料コストが増大し、さらに半
導体素子101上に低弾性材料103を介して配線回路
シート102を接合するためには高性能なマウンタ(搭
載設備)を配備することが必要であるため、設備コスト
が増大するからである。
【0011】第2に、部分リード104と素子電極10
5とを接続することが困難であるという問題である。こ
れは、微細配線の接続を行うときには部分リード104
の幅や厚みが小さくなるため、部分リード104の形状
が安定しなくなるからである。接続の困難性に起因して
製造コストが増加し、さらに接続後の半導体装置の信頼
性が低下することになる。
【0012】第3に、上記従来のμBGA100は、そ
の構造上、半導体素子101をウエハから切り出された
後でなければ形成することができないという問題であ
る。このことは、作業の迅速性を向上させることを妨げ
るとともに、半導体装置の検査をウエハ状態で行うこと
ができないので、半導体装置の製造コストの低減に大き
な障壁となっている。
【0013】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、信頼性に優れ、製造コストの
低い半導体装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
は、素子電極が配列された主面を有する半導体素子と、
前記半導体素子の前記素子電極上に形成されたバリアメ
タルと、前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記
バリアメタルを露出させる第1開口部を有し、絶縁性の
弾性材料からなる第1弾性体層と、前記バリアメタルお
よび前記第1弾性体層を覆うように前記半導体素子の前
記主面上に形成され、前記バリアメタルの少なくとも一
部を露出させる第2開口部を有し、絶縁性の弾性材料か
らなる第2弾性体層と、前記第2弾性体層上に形成さ
れ、前記第2開口部内において前記バリアメタルと電気
的に接続されている配線層と、前記第2弾性体層上に形
成され、前記配線層に電気的に接続されている外部電極
とを備えている。このことによって、上記目的が達成さ
れる。
【0015】ある実施形態においては、前記半導体素子
の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部
を露出させる開口部を有し、前記上面の周辺部を覆うパ
ッシベーション膜をさらに備え、前記バリアメタルは、
前記パッシベーション膜の前記開口部に充填されてい
る。
【0016】前記バリアメタルは、前記パッシベーショ
ン膜の上面を覆うように前記パッシベーション膜の前記
開口部に充填されていることが好ましい。
【0017】ある実施形態においては、前記素子電極を
覆うように前記半導体素子の前記主面上に形成され、前
記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を有し、
前記素子電極の前記上面の周辺部を覆う樹脂層をさらに
備え、前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に
充填されている。
【0018】ある実施形態においては、前記半導体素子
の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央部
を露出させる開口部を有し、前記素子電極の前記上面の
周辺部を覆うパッシベーション膜と、前記素子電極およ
び前記パッシベーションの上に形成され、前記素子電極
の前記上面の前記中央部の少なくとも一部を露出させる
開口部を有する樹脂層とをさらに備え、前記バリアメタ
ルは、前記樹脂層の前記開口部に充填されている。
【0019】前記外部電極の少なくとも一部を露出させ
るように前記第2弾性体層上に形成され、導電性材料を
はじく特性を有し、前記配線層を覆う保護膜と、前記外
部電極の上に形成された外部電極端子とをさらに備えて
いることが好ましい。
【0020】前記外部電極端子は、金属ボールから構成
されていることが好ましい。
【0021】本発明による半導体装置の製造方法は、素
子電極が配置された主面を有する半導体素子を用意する
工程と、前記素子電極を露出させる第1開口部を有し、
絶縁性の弾性材料からなる第1弾性体層を前記半導体素
子の前記主面上に形成する工程と、前記素子電極上にバ
リアメタルを形成する工程と、前記バリアメタルおよび
前記第1弾性体層を覆うように前記半導体素子の前記主
面上に絶縁性の弾性材料を堆積する工程と、前記バリア
メタルの少なくとも一部を露出させる第2開口部を前記
弾性材料に形成し、前記弾性材料から第2弾性体層を形
成する工程と、前記バリアメタルおよび前記第2弾性体
層の上に金属膜を堆積する工程と、前記金属膜をパター
ニングすることによって、一部が外部電極として機能す
る配線層を形成する工程とを包含する。この方法によっ
て、上記目的が達成される。
【0022】ある実施形態においては、前記バリアメタ
ルを形成する工程の前に、前記素子電極を覆うように前
記半導体素子の前記主面上に樹脂を堆積する工程と、前
記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を前記樹
脂に形成し、それによって前記素子電極の前記上面の周
辺部を覆う樹脂層を前記樹脂から形成する工程とをさら
に包含し、前記バリアメタルを形成する工程は、前記樹
脂層の前記開口部に前記バリアメタルを充填する工程を
含む。
【0023】前記配線層を形成する工程は、前記配線層
を形成した後に、前記外部電極の少なくとも一部を露出
させるように第2配線層を覆いかつ導電性材料をはじく
特性を有する保護膜を前記第2弾性体層上に形成する工
程と、露出している前記外部電極の上に外部電極端子を
形成する工程とをさらに包含してもよい。
【0024】前記外部電極端子を形成する工程は、前記
外部電極の上に金属ボールを接合することによって実行
されることが好ましい。
【0025】前記半導体素子として半導体ウエハを用い
て前記半導体素子を用意する工程から前記配線層を形成
する工程を実行し、その後、前記半導体ウエハを半導体
チップ毎に分離する工程を実行することが好ましい。
【0026】前記配線層を形成する工程の前までに半導
体ウエハを半導体チップ毎に切り離す工程を実行し、そ
の後の工程を前記半導体素子として前記半導体チップを
用いて実行してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。以下の図面においては、簡単さ
のために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一
の参照符号で示す。 (第1の実施形態)図1から図3Cを参照しながら、本
発明による第1の実施形態を説明する。図1(a)は、
本実施形態にかかる半導体装置の模式的に示す断面図で
あり、図1(b)は、その半導体装置の一部を省略して
示す斜視図である。
【0028】図示された半導体装置は、半導体素子10
と、複数の素子電極11が配列された半導体素子10の
主面上に形成された第1弾性体層20および第2弾性体
層21と、第2弾性体層21上に形成された金属配線パ
ターン33とを有している。金属配線パターン33は、
素子電極11に電気的に接続されているパット30と、
パット30から延長された金属配線31と、金属配線3
1の一部として形成され外部端子として機能するランド
32とから構成されている。ランド32の上には、外部
電極端子として機能する金属ボール40が接合されてお
り、ランド32を露出させるように金属配線パターン3
3の上にソルダーレジスト膜50が形成されている。
【0029】半導体素子10は、例えば半導体チップで
あり、トランジスタ等を含む半導体集積回路部(不図
示)を備えている。半導体素子10の半導体集積回路部
を保護するために半導体素子10の主面にはパッシベー
ション膜16が形成されていることが好ましい。半導体
素子10の半導体集積回路部は、素子電極11に電気的
に接続されており、素子電極11は半導体素子10の主
面に配列されている。本実施形態では、半導体素子10
における主面の外周部に素子電極11が配列されてい
る。
【0030】なお、本実施形態では半導体素子10とし
て半導体チップを用いているが、半導体チップに分離す
る前の半導体ウエハを用いてもよい。素子電極11は半
導体素子10における主面の外周部の全ての辺に設けら
れている必要はない。また、素子電極11は半導体素子
10における主面の中央部に設けてもよい。
【0031】図2は、素子電極11の周辺部分を拡大し
て示している。図2に示すように、素子電極11は、そ
の上にバリアメタル12を有している。バリアメタル1
2は、例えば耐メッキ液性を有しており、例えばメッキ
工程の際に素子電極11をメッキ液に溶解させないよう
に機能する。例えばアルカリ耐性を有するNiからなる
バリアメタルは、例えばアルカリ可溶のAlからなるか
ら素子電極を保護することができる。バリアメタルを構
成する材料としては、Niの他に、Pd、Au、Cu、
Ag、Pt等を用いることができる。バリアメタル12
の厚さが薄いとバリアメタル12がポーラスになる場合
があるので、薬品浸透性の観点から、バリアメタル12
の高さは、例えば3〜7μm程度、好ましくは5μm程
度にする。半導体素子10の主面にパッシベーション膜
16が形成されているときには、耐湿性の向上のため
に、パッシベーション膜16は、素子電極11における
上面の周辺部11bを覆っていることが好ましい。
【0032】パッシベーション膜16には、素子電極1
1における上面の中央部11aを露出させる開口部16
aが形成されており、この開口部16aにバリアメタル
12が充填される。バリアメタル12の充填は、パッシ
ベーション膜16の上面を覆うように行われることが好
ましい。その理由は、バリアメタル12と素子電極11
との密着性は優れているけれども、バリアメタル12と
パッシベーション膜16との密着性は劣るため、パッシ
ベーション膜16の上面を覆うようにバリアメタル12
を充填することによって、パッシベーション膜16の開
口部の側面16bとバリアメタル12との間からメッキ
液が侵入するのを防止することができるからである。
【0033】また、図3Aに示すように、素子電極11
はその上に樹脂層17を備えていてもよい。樹脂層17
は、例えば、素子電極11の中央部11aを露出させ、
かつ素子電極11の周辺部11bを覆うように形成され
ている。樹脂層17を形成する目的は、隣接する素子電
極11の間隔を実質的に広げることである。
【0034】図3Bに示すように、樹脂層17を形成し
ない場合、パッシベーション膜16上面を覆うようにバ
リアメタル12が形成されると、或る素子電極11にお
けるパッシベーション膜16の開口部の一端16cか
ら、隣接する素子電極11におけるパッシベーション膜
16の開口部の一端16dまでの間隔G1よりも、隣接
するバリアメタル12の一端12aおよび12bの間隔
G2の方が狭くなる。一方、図3Cに示すように、樹脂
層17を形成した場合、隣接するバリアメタル12の一
端12aおよび12bの間隔G3は、間隔G2よりも広
くなる。また、間隔G1よりも広くすることも可能とな
る。従って、樹脂層17を形成すると、隣接するバリア
メタル12の一端12aおよび12bの間隔を広げるこ
とができるため、ピッチ間隔の狭い素子電極を有する半
導体素子に対しても好適に適用可能な半導体装置を提供
することができる。
【0035】樹脂層17は、絶縁性を有していればよ
く、例えばエポキシ等の材料から構成されている。樹脂
層17の厚さは、例えば1〜10μm程度、好ましくは
3〜7μm程度である。樹脂層17は、パッシベーショ
ン膜16上に形成されていてもよい。樹脂層17が素子
電極11上に形成されている場合、バリアメタル12
は、素子電極11の中央部11aを露出させる樹脂層1
7の開口部17aに充填される。
【0036】再び図1を参照する。素子電極11が配列
されている半導体素子10の主面上には、第1弾性体層
20が形成されている。第1弾性体層20は、絶縁性の
弾性材料から構成されており、バリアメタル12を露出
させる第1開口部24を有している。第1弾性体層20
は、例えば、エステル結合型ポリイミドやアクリレート
系エポキシ等の高分子材料から構成されている。ただ
し、絶縁性を有し低弾性率を示す材料から構成されてい
れば特に材料に限定はされない。低弾性率を示す材料か
ら第1弾性体層を形成することによって、半導体素子1
0と半導体装置を実装した配線基板との間の熱膨張係数
の違いに起因して生じる熱応力を防止・抑制することが
できる。
【0037】具体的には、第1弾性体層20の厚さは、
例えば5〜150μm程度、好ましくは10〜70μm
程度の範囲内にある。第1弾性体層20の弾性率(ヤン
グ率)は、例えば10〜2000kg/mm2の範囲
内、好ましくは10〜1000kg/mm2の範囲内、
さらに好ましくは100〜700kg/mm2の範囲内
にある。また、第1弾性体層20の線膨張率は、例えば
5〜200ppm/℃の範囲内、好ましくは10〜10
0ppm/℃の範囲内、さらに好ましくは100〜60
ppm/℃の範囲内にある。第1弾性体層20の線膨張
率と弾性率(ヤング率)との積は、例えば50〜200
000(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内、好
ましくは100〜100000(kg/mm2)・(p
pm/℃)の範囲内、さらに好ましくは1000〜42
000(kg/mm2)・(ppm/℃)の範囲内にあ
る。これらの第1弾性体層20についての条件は第2弾
性体層21にも適用され得る。
【0038】第1弾性体層20の上には、第2弾性体層
21が設けられている。第2弾性体層21は、第1弾性
体層20と第1開口部24とによって形成される段差部
25、およびバリアメタル12を覆うように半導体素子
10の主面上に形成されており、バリアメタル12の少
なくとも一部を露出させる第2開口部26を有してい
る。 第2弾性体層21が第1弾性体層20の段差部2
5を覆っていることによって、段差部25上の第2弾性
体層21の断面形状が鋭角部分のない滑らかな形状にな
るため、段差部25上方に位置する金属配線31の断線
を防止することができる。第1弾性体層20の段差部2
5を効果的に覆うために、第1弾性体層20の厚さが例
えば30〜70μm程度のとき、第2弾性体層21の厚
さは10〜30μm程度にすることが好ましい。また、
金属配線31の断線を防止するため、第1弾性体層20
の段差部25は、第1弾性体層20の第1開口部25を
規定する側面と第1弾性体層20の上面とが鈍角(例え
ば、100〜150度程度)をなすように形成されてい
ることが好ましい。
【0039】第2弾性体層21の第2開口部26は、カ
バレッジの観点およびメッキ液の侵入防止の観点から、
バリアメタル12の中央部を露出させるように形成され
ていることが好ましい。また、金属配線31の断線を防
止するために、第2弾性体層21の第2開口部26を規
定する側面と第2弾性体層21の上面とが鈍角(例え
ば、95〜150度程度)をなすように第2開口部26
は形成されていることが望ましい。
【0040】なお、第2弾性体層21は、第1弾性体層
20と同一の材料から構成されていてもよいし、異なる
材料から構成されていてもよい。同一材料から構成され
ている場合には、第1弾性体層20と第2弾性体層21
との界面に熱応力が発生することを防止することができ
る。
【0041】第2弾性体層21上には、金属配線パター
ン33が形成されている。金属配線パターン33のパッ
ト30は、第2開口部26内においてバリアメタル12
と電気的に接続されている。パット30からは金属配線
31が延長されている。金属配線31は、第2開口部2
6の側面および第2弾性体層21の上面の上に形成され
ており、金属配線31の一端はパット30に接続され、
他端は第2弾性体層21上に形成されたランド30に接
続されている。ランド32は、半導体素子10内の半導
体素子と外部機器との間に流れる信号を入出力するため
の外部電極として機能する。パット30、金属配線31
およびランド32は、例えば、同一の金属層から形成さ
れている。
【0042】第2弾性体層21上には、金属配線パター
ン33を保護するソルダーレジスト膜50が形成されて
いる。ソルダーレジスト膜50は、ランド32の少なく
とも一部を露出させる開口部29を有しており、開口部
29内で露出しているランド32上には、外部電極端子
として機能する金属ボール40が接合されている。金属
ボール40は、例えば、半田、半田メッキされた銅、ニ
ッケル等から構成されている。
【0043】本実施形態の半導体装置によれば、第2弾
性体層21上に金属配線31が形成されている。このた
め、プリント基板等の配線基板の上に半導体装置が実装
される際に、半導体装置の加熱・冷却に伴って生じる熱
応力などの応力が金属配線31に印加されても、この応
力を第2弾性体層21によって緩和することができる。
その結果、金属配線31の断線を防止することができ、
信頼性の優れた半導体装置を実現することができる。
【0044】また、半導体素子10の主面上に形成され
た第1弾性体層20の段差部25を覆うように第2弾性
体層21が形成されているため、段差部25の上方での
金属配線31の断線が発生しにくく、また金属配線31
の形成を容易にすることができる。
【0045】さらに、外部電極となるランド32が二次
元的に半導体素子10の主面の上方に配置されているた
め、狭い面積に多数の外部電極を設けることができ、加
えてパット30とランド32との間をパターン形成可能
な金属配線31によって接続しているため、小型で薄型
であり多ピン化に対応可能な半導体装置を実現すること
ができる。しかも、半導体素子10上の素子電極11と
外部電極(ランド32)との間に従来のような部分リー
ドを設けるのではなく、エッチング等によってパターニ
ングが可能な金属配線31によって素子電極11と外部
電極とを接続するものであるため、微細加工に適し、多
ピン化に対応可能な半導体装置を実現できる。その結
果、半導体装置を利用する情報通信機器、事務用電子機
器等の小型化を図ることができる。
【0046】加えて、金属配線31につながるランド3
2の上に外部電極端子となる金属ボール40が設けられ
ているため、プリント基板等の配線基板に半導体装置を
実装する工程を極めて簡易かつ迅速に行なうことができ
る。実装後においても金属ボール40から発生する熱応
力を第2弾性体層21によって吸収することができる。
【0047】次に、図4(a)〜(f)および図5
(a)〜(e)を参照しながら、本実施形態にかかる半
導体装置の製造方法を説明する。
【0048】まず、図4(a)に示すように、素子電極
11が配列された主面を有する半導体素子10を用意
し、その主面上に感光性を有する弾性材料18(厚さ:
100μm程度)を塗布し、その後乾燥する。弾性材料
18は、絶縁性を有し低弾性率を示す材料であればよ
い。弾性材料18として、例えばエステル結合型ポリイ
ミドやアクリレート系エポキシ等の高分子材料を用いる
ことができる。半導体装置を配線基板に実装したときに
半導体装置に加わる熱応力を軽減するために、弾性材料
18の厚さは、塗布工程以降の工程に支障のない範囲で
厚い方が良い。例えば500μm程度でも、1000μ
m程度でもよい。
【0049】半導体素子10の主面のうち素子電極11
が配列されている領域以外の部分は、パッシベーション
膜16によって覆われていることが好ましい。この場
合、耐湿性を向上させるため、素子電極11における上
面の周辺部を覆うようにパッシベーション膜16を形成
することが望ましい。
【0050】次に、図4(b)に示すように、弾性材料
18に対して露光と現像とを順次行うことによって素子
電極11を露出させる第1開口部24を形成し、それに
よって弾性材料18から第1弾性体層20を形成する。
第1開口部24を形成する際に、露光工程において平行
光ではなく例えば拡散光(散乱光を含む)を使用する。
拡散光を使用することによって、第1開口部24の側面
22と第1弾性体層20の上面とが鈍角(例えば、10
0〜150度程度)をなすように第1開口部24を形成
することができる。
【0051】なお、液状材料の弾性材料18を塗布・乾
燥する場合に限らず、予め弾性材料をフィルム状に形成
して用いることもできる。この場合には、フィルム状の
弾性材料を半導体素子10上に貼りあわせた後に、露光
と現像とを順次行って弾性材料に第1開口部24を形成
し、それによって弾性材料から第1弾性体層20を形成
する。また、感光性を有していない弾性材料を用いるこ
とも可能である。この場合、レーザーやプラズマを用い
る機械的な加工、またはエッチングなどの化学的な加工
によって第1開口部24を形成すればよい。
【0052】次に、図4(c)に示すように、半導体素
子10の主面上の素子電極11上にバリアメタル12を
形成する。バリアメタル12は、例えば、アルカリ耐性
を有するNi膜(厚さ:例えば5μm程度)からなり、
無電解めっき法を用いて形成される。
【0053】図2に示すように半導体素子10の主面上
にパッシベーション膜16が形成されている場合には、
パッシベーション膜16の開口部16aにバリアメタル
12を充填する。バリアメタル12の充填は、メッキ液
の侵入防止の観点から、パッシベーション膜16の上面
を覆うように行うことが好ましい。
【0054】また、図3Aに示すように素子電極11上
に樹脂層17を形成した後に、バリアメタル12を形成
してもよい。樹脂層17の形成は、例えば、素子電極1
1を覆うように前記半導体素子10の主面上に樹脂材料
を堆積した後、素子電極11における上面の中央部11
aを露出させる開口部17aを樹脂材料に形成すること
によって行う。その後、樹脂層17の開口部17aにバ
リアメタル17を充填すればよい。樹脂層17を形成す
る樹脂材料としては、絶縁性を有していればよく、例え
ば、エポキシを用いることができる。
【0055】なお、バリアメタル12の形成や樹脂層1
7の形成は、図4(a)によって示される弾性材料18
を塗布する工程の前に、実行しても構わない。
【0056】次に、図4(d)に示すように、バリアメ
タル12および第1弾性体層20の段差部25を覆うよ
うに半導体素子10の主面上に弾性材料を堆積した後、
バリアメタル12の少なくとも一部を露出させる第2開
口部26を弾性材料に形成し、それによって弾性材料か
ら第2弾性体層21を形成する。第2弾性体層21の形
成は、第1弾性体層20を形成する工程と同様の工程を
用いて行えばよい。
【0057】第1弾性体層20の段差部25を効果的に
覆うため、第1弾性体層20の厚さが例えば100μm
程度であるとき、第2弾性体層21の厚さは例えば30
μm程度にすることが好ましい。なお、第2弾性体層2
1の形成には、第1弾性体層20と同じ弾性材料を用い
てもよいし、異なる弾性材料を用いてもよい。
【0058】第2開口部26の形成は、金属配線31の
断線を防止する観点から、第2弾性体層21の第2開口
部26を規定する側面と第2弾性体層21の上面とが鈍
角(例えば、95〜150度程度)をなすように実行さ
れることが好ましい。また、カバレッジの観点およびメ
ッキ液の侵入防止の観点から、バリアメタル13の中央
部を露出させるように実行されることが望ましい。
【0059】次に、図4(e)に示すように、第2弾性
体層21および素子電極11の上に例えばTi膜(厚
さ:例えば0.2μm程度)を堆積した後、Ti膜の上
にCu膜(厚さ:0.5μm程度)を堆積することによ
って薄膜金属層13を形成する。薄膜金属層13の形成
は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法
または無電解めっき法を用いて行うことができる。薄膜
金属層13の厚さは、被覆性(カバレッジ)の観点か
ら、例えば0.5〜1.0μmの範囲内にする。
【0060】次に、図4(f)に示すように、薄膜金属
層13の上にメッキレジスト膜14を形成する。メッキ
レジスト膜14の形成は、薄膜金属層13上にポジ型感
光性レジストを塗布した後、このレジストのうち仕上げ
製品の所望のパターン部以外の部分を分解し、次いで所
望のパターン部を除去することによって行う。なお、ポ
ジ型感光性レジストに代えて、ネガ型感光性レジストを
用いてメッキレジスト膜14を形成してもよい。
【0061】次に、図5(a)に示すように、薄膜金属
層13のうちメッキレジスト膜14の形成されていない
部分の上に厚膜金属層15を形成する。厚膜金属層15
は、例えばCu膜(厚さ:20μm程度)からなり、電
解めっき法を用いて形成される。厚膜金属層14の厚さ
は、配線抵抗の観点から、例えば10〜40μmの範囲
内にする。その後、図5(b)に示すように、メッキレ
ジスト膜14を分解して除去する。
【0062】次に、図5(c)に示すように、薄膜金属
層13と厚膜金属層15とを溶解できるエッチング液
(例えば、Cu膜に対して塩化第二銅溶液、Ti膜に対
してEDTA溶液)を用いて全面エッチングをし、それ
によって厚膜金属層14よりも厚さの薄い薄膜金属層1
2を先行して除去する。このようにして、パット30と
金属配線31とランド32とからなる金属配線パターン
33を形成する。
【0063】なお、メッキレジスト膜14を除去した後
に、フォトリソグラフィ技術を用いて所望のパターン形
状を有するエッチングレジスト膜を形成し、このエッチ
ングレジスト膜によって厚膜金属層15を保護してもよ
い。
【0064】次に、図5(d)に示すように、金属配線
パターン33を覆うように第2弾性体層21の上にソル
ダーレジストを塗布した後、ランド32を露出する開口
部をソルダーレジストに形成し、それによってソルダー
レジスト膜50を形成する。ソルダーレジスト膜50の
開口部は、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて形成
すればよい。ソルダーレジスト膜50を形成することに
よって、パット部30と金属配線31を溶融したはんだ
から保護することができる。
【0065】次に、図5(e)に示すように、はんだ、
はんだめっきされた銅、ニッケル等からなる金属ボール
40をランド32の上に搭載して、金属ボール40とラ
ンド32とを溶融接合する。このようにして、本実施形
態にかかる半導体装置を得ることができる。
【0066】本実施形態では、第1弾性体層20の段差
部25を第2弾性体層21によって覆うようにしている
ため、金属配線31をパット30を介してバリアメタル
12になめらかにつながるように形成することができ、
その結果、金属配線31の形成を容易にし、金属配線3
1の断線を生じさせないようにすることができる。
【0067】また、バリアメタル12が耐メッキ液性を
有している場合、素子電極12をメッキ液に溶解させる
ことなく、金属配線パターン33を形成することが可能
となる。
【0068】なお、本実施形態では、半導体素子10の
主面上に第1弾性体層20および第2弾性体層21を形
成したが、第1弾性体層20と第2弾性体層21との間
に他の層(例えば、絶縁層、弾性体層など)を形成する
ことも可能である。また、金属配線パターン33の上に
他の層(例えば、絶縁層、弾性体層など)を形成した後
に、ソルダーレジスト膜50を形成してもよい。
【0069】また、本実施形態では薄膜金属層13およ
び厚膜金属層15を構成する材料としてCuを使用した
が、これに代えてCr、W、Ti/Cu、Ni等を使用
してもよい。また、薄膜金属層13と厚膜金属層15と
をそれぞれ異なる金属材料により構成しておき、図5
(c)に示すような最終的なエッチング工程では薄膜金
属層13のみを選択的にエッチングするエッチャントを
用いてもよい。
【0070】また、半導体ウエハを半導体チップに切り
離した後に、この半導体チップに第1弾性体層20、第
2弾性体層21、金属配線パターン33、ソルダーレジ
スト膜50、金属ボール40などを形成するようにして
もよいし、半導体ウエハに第1弾性体層20、第2弾性
体層21、金属配線パターン33、ソルダーレジスト膜
50、金属ボール40などを形成した後に、この半導体
ウエハを半導体チップに切り離してもよい。あるいは、
半導体ウエハに第1弾性体層20、第2弾性体層21、
金属配線パターン33、ソルダーレジスト膜50、金属
ボール40などを形成する工程の途中のいずれかの工程
までを行なってから、この半導体ウエハを半導体チップ
に切り離し、その後、この半導体チップに対して残りの
工程を施すようにしてもよい。 (他の実施形態)上記の実施形態では、ランド32の上
に外部電極端子として金属ボール40を設けたが、これ
に代えてランド32の上に突起電極を設けてもよい。突
起電極として、例えば、はんだクリームをランド32上
に印刷、溶融することによって形成されたはんだバン
プ、溶融はんだ内にディップすることによって形成され
たはんだバンプ、無電解めっきによってランド32上に
形成されたニッケル/金バンプなどを設けることができ
る。突起電極は、導電性を有し、かつソルダーレジスト
膜50から突出していればよい。突起電極を設けること
によって、ランド32の上に金属ボール40を順次搭載
する手間の掛かる工程とが不要となるため、低コストの
半導体装置を実現することができる。
【0071】また、ランド32を外部電極端子として機
能させるランド・グリッド・アレイ(LGA)型の構成
を採用してもよい。LGA型の構成を採用した半導体装
置を配線基板上に実装する際には、配線基板の接続端子
の上にはんだクリームを塗布した後リフローさせるなど
の方法によって、ランド32と配線基板上の接続端子と
の電気的な接続を容易に行なうことができる。ランド3
2を外部電極端子として用いることによって、金属ボー
ル40を順次形成する工程や、突起電極を形成する工程
が不要となるため、極めてコストが低く、かつ実装高さ
の低い半導体装置を実現することができる。
【0072】次に、本発明による更に他の実施形態を説
明する。本実施形態によれば、ウエハレベルで半導体装
置の検査を行うことができる。図6は、本実施形態にか
かる半導体装置の検査時におけるウエハ状態での半導体
装置の断面を模式的に示している。
【0073】図6に示すように、電源・信号発生器や出
力信号検出器を備えた検査装置70に電気的に接続され
ている検査ボード71がウエハ状態の半導体装置60の
上に配置されている。検査ボード71は、半導体装置6
0の外部電極端子である金属ボール40と電気的な接続
をするためのコンタクト端子72を多数備えている。
【0074】コンタクト端子72は下方に向けた状態で
検査ボード71に配置されており、コンタクト端子72
と金属ボール40とは相対向させるように位置合わせさ
れ、両者は加圧して接触されている。なお、検査ボード
71内には、検査装置70とコンタクト端子72とを電
気的に接続するための配線(不図示)が設けられてい
る。
【0075】本実施形態によれば、金属ボール40の高
さおよびコンタクト端子72の高さにばらつきがあって
も、緩衝剤としての機能する第1絶縁体層20および第
2絶縁体層21よってそのばらつきを吸収することがで
きる。その結果、金属ボール40とコンタクト端子72
とを確実に接触させることができ、ウエハレベルでの半
導体装置の検査を確実に行なうことができる。また、各
金属ボール40の間隔は各素子電極11の間隔よりも広
いため、検査ボード71の配線(不図示)を形成するこ
とが容易になるという利点もある。
【0076】本実施形態では、検査ボード71上にメッ
キ法や印刷法によって形成したランド状のコンタクト端
子72を用いて、コンタクト端子72と金属ボール40
とを接触させている。金属ボール40とコンタクト端子
72との接触をより確実にするために、コンタクト端子
72と金属ボール40との間に垂直方向のみに導電性を
有する導電性シートやスプリングプローブを介設しても
よい。
【0077】さらに、半導体装置60を所定の温度に加
熱することによって、バーンイン検査を行うことも可能
である。ただし、バーンイン検査などの高温での検査を
行なう場合、検査ボード71には、半導体基板と熱膨張
係数の近いガラス基材やセラミック基材を用いることが
好ましい。
【0078】なお、ウエハ状態の半導体基板を個々のチ
ップに切り離した後に金属配線や外部電極端子を設けた
状態で半導体装置の検査を行なってもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、第1弾性体層を覆うよ
うに形成された第2弾性体層上に配線層が形成されてい
るため配線の断線を防止することができ、信頼性に優れ
た半導体装置を提供することが可能となる。また、本発
明によれば、信頼性に優れた半導体装置をより低い製造
コストで製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1の実施形態にかかる半導体装置
を模式的に示す断面図である。(b)は、その半導体装
置の一部を省略した斜視図である。
【図2】第1の実施形態における半導体装置のうち素子
電極の周辺部分を示す拡大断面図である。
【図3A】第1の実施形態における半導体装置のうち素
子電極の周辺部分を示す拡大断面図である。
【図3B】樹脂層17が形成された半導体装置の実施形
態を説明するための断面図である。
【図3C】樹脂層17が形成された半導体装置の実施形
態を説明するための断面図である。
【図4】(a)〜(f)は、第1の実施形態にかかる半
導体装置の製造方法を説明するための工程断面図であ
る。
【図5】(a)〜(e)は、第1の実施形態にかかる半
導体装置の製造方法を説明するための工程断面図であ
る。
【図6】本発明の更に他の実施形態を説明するための半
導体装置の断面図である。
【図7】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 素子電極 12 バリアメタル 13 薄膜金属層 14 メッキレジスト膜 15 厚膜金属層 16 パッシベーション膜 17 樹脂層 20 第1弾性体層 21 第2弾性体層 23 絶縁層の上面 24 開口部 25 段差部 26 開口部 29 開口部 30 パッド 31 金属配線 32 ランド(外部電極) 33 金属配線パターン 40 金属ボール 41 導電性突起 50 ソルダーレジスト膜(保護膜) 60 半導体装置 61 検査ボード 62 コンタクト端子 70 検査装置 100 半導体装置 101 半導体素子(半導体チップ) 102 配線回路シート 103 低弾性率層 104 部分リード 105 素子電極 106 外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 嘉文 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 戒能 憲幸 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 山岸 勝 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 隈川 隆博 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 渡瀬 和美 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5F033 HH07 JJ11 JJ18 KK07 KK08 KK11 KK13 KK14 MM01 MM05 MM13 NN12 PP06 PP15 PP19 PP27 PP28 QQ01 QQ37 RR22 RR27 TT03 VV07 XX19

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子電極が配列された主面を有する半導
    体素子と、 前記半導体素子の前記素子電極上に形成されたバリアメ
    タルと、 前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記バリアメ
    タルを露出させる第1開口部を有し、絶縁性の弾性材料
    からなる第1弾性体層と、 前記バリアメタルおよび前記第1弾性体層を覆うように
    前記半導体素子の前記主面上に形成され、前記バリアメ
    タルの少なくとも一部を露出させる第2開口部を有し、
    絶縁性の弾性材料からなる第2弾性体層と、 前記第2弾性体層上に形成され、前記第2開口部内にお
    いて前記バリアメタルと電気的に接続されている配線層
    と、 前記第2弾性体層上に形成され、前記配線層に電気的に
    接続されている外部電極とを備える半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記半導体素子の前記主面上に形成さ
    れ、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を
    有し、前記上面の周辺部を覆うパッシベーション膜をさ
    らに備え、 前記バリアメタルは、前記パッシベーション膜の前記開
    口部に充填されていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記バリアメタルは、前記パッシベーシ
    ョン膜の上面を覆うように前記パッシベーション膜の前
    記開口部に充填されていることを特徴とする請求項2に
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記素子電極を覆うように前記半導体素
    子の前記主面上に形成され、前記素子電極の上面の中央
    部を露出させる開口部を有し、前記素子電極の前記上面
    の周辺部を覆う樹脂層をさらに備え、 前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に充填さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 前記半導体素子の前記主面上に形成さ
    れ、前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を
    有し、前記素子電極の前記上面の周辺部を覆うパッシベ
    ーション膜と、 前記素子電極および前記パッシベーションの上に形成さ
    れ、前記素子電極の前記上面の前記中央部の少なくとも
    一部を露出させる開口部を有する樹脂層とをさらに備
    え、 前記バリアメタルは、前記樹脂層の前記開口部に充填さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 前記外部電極の少なくとも一部を露出さ
    せるように前記第2弾性体層上に形成され、導電性材料
    をはじく特性を有し、前記配線層を覆う保護膜と、 前記外部電極の上に形成された外部電極端子とをさらに
    備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一
    つに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記外部電極端子は、金属ボールから構
    成されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 素子電極が配置された主面を有する半導
    体素子を用意する工程と、 前記素子電極を露出させる第1開口部を有し、絶縁性の
    弾性材料からなる第1弾性体層を前記半導体素子の前記
    主面上に形成する工程と、 前記素子電極上にバリアメタルを形成する工程と、 前記バリアメタルおよび前記第1弾性体層を覆うように
    前記半導体素子の前記主面上に絶縁性の弾性材料を堆積
    する工程と、 前記バリアメタルの少なくとも一部を露出させる第2開
    口部を前記弾性材料に形成し、前記弾性材料から第2弾
    性体層を形成する工程と、 前記バリアメタルおよび前記第2弾性体層の上に金属膜
    を堆積する工程と、 前記金属膜をパターニングすることによって、一部が外
    部電極として機能する配線層を形成する工程と、 を包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記バリアメタルを形成する工程の前
    に、前記素子電極を覆うように前記半導体素子の前記主
    面上に樹脂を堆積する工程と、 前記素子電極の上面の中央部を露出させる開口部を前記
    樹脂に形成し、それによって前記素子電極の前記上面の
    周辺部を覆う樹脂層を前記樹脂から形成する工程とをさ
    らに包含し、 前記バリアメタルを形成する工程は、前記樹脂層の前記
    開口部に前記バリアメタルを充填する工程を含むことを
    特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記配線層を形成する工程は、 前記配線層を形成した後に、前記外部電極の少なくとも
    一部を露出させるように第2配線層を覆いかつ導電性材
    料をはじく特性を有する保護膜を前記第2弾性体層上に
    形成する工程と、 露出している前記外部電極の上に外部電極端子を形成す
    る工程とをさらに包含する請求項8または9に記載の半
    導体装置。
  11. 【請求項11】 前記外部電極端子を形成する工程は、
    前記外部電極の上に金属ボールを接合することによって
    実行されることを特徴とする請求項10に記載の半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 前記半導体素子として半導体ウエハを
    用いて前記半導体素子を用意する工程から前記配線層を
    形成する工程を実行し、その後、前記半導体ウエハを半
    導体チップ毎に分離する工程を実行することを特徴とす
    る請求項8から11の何れか一つに記載の半導体装置の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記配線層を形成する工程の前までに
    半導体ウエハを半導体チップ毎に切り離す工程を実行
    し、その後の工程を前記半導体素子として前記半導体チ
    ップを用いて実行することを特徴とする請求項8から1
    1の何れか一つに記載の半導体装置の製造方法。
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