JP2001076928A - 積層型コイル部品 - Google Patents

積層型コイル部品

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JP2001076928A
JP2001076928A JP24955699A JP24955699A JP2001076928A JP 2001076928 A JP2001076928 A JP 2001076928A JP 24955699 A JP24955699 A JP 24955699A JP 24955699 A JP24955699 A JP 24955699A JP 2001076928 A JP2001076928 A JP 2001076928A
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JP
Japan
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coil
extraction electrode
laminated
outside
electrode
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JP24955699A
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English (en)
Inventor
Toshio Kawabata
利夫 河端
Yutaka Komatsu
裕 小松
Masashi Morimoto
正士 森本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部との接続部を構成する引出電極の切断
(断線)を抑制、防止することが可能で、接続信頼性に
優れた積層型コイル部品を提供する。 【解決手段】 引出電極11a,11bを略十字状の形
状とし、交差する2つの辺をコイル10の径と略同等の
長さにするとともに、コイル10を4分割するように、
2つの辺の交点Cがコイル10の略中央部に位置し、か
つ、2つの辺の各端部(合計4つの端部)がコイル10
の一部と略重なるような態様で配設する。また、引出電
極を帯状の形状とし、長さをコイルの径と略同じとする
とともに、環状のコイルを2分するよう配設して、一方
の端部がコイルの一部と略重なり、他方の端部がコイル
の対向する側の一部と略重なるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、インダクタや、
LC複合部品などのコイル部品に関し、詳しくは、素子
中に積層型のコイルが配設された構造を有する積層型コ
イル部品に関する。
【0002】
【従来の技術】素子中に積層型のコイルが配設された構
造を有する積層型コイル部品を製造する方法の一つに、
コイルパターンが印刷されたグリーンシートを積層し、
ビアホールにより各層のコイルパターンを接続して、積
層型のコイルを形成する方法がある。
【0003】図8は、この方法によって製造された積層
型コイル部品(積層型インダクタ)の要部構成を示す分
解斜視図である。この積層型コイル部品においては、1
/2ターンの第1のコイルパターン51aが形成された
第1のグリーンシート52aと、同じく1/2ターンの
第2のコイルパターン51bが形成された第2のグリー
ンシート52bを積層し、ビアホール53により、第1
及び第2のコイルパターン51a,51bを接続するこ
とにより積層型のコイル60(図9,図10)が形成さ
れている。
【0004】さらに、上述のグリーンシート52a,5
2bを積層した積層体の上下両面側に、引出電極61
a,61bが配設されたグリーンシート62a,62b
を積層し、引出電極61a,61bを、ビアホール53
を介して積層型のコイル60(図9,図10)の両端部
となる最上層及び最下層のコイルパターン51a,51
aに接続するとともに、グリーンシート62a,62b
の上面側及び下面側に、外部との接続用のビアホール5
3aが配設されたグリーンシート63a、外部との接続
用のビアホール53bが配設された63bを積層するこ
とにより、引出電極61a,61bと接続用のビアホー
ル53a,53bからなる、外部回路などが接続される
ことになる接続部(取出部)54a,54bが形成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にして製造される積層型コイル部品の場合、外部との接
続部(取出部)54a,54bを構成する引出電極61
a,61bはいずれも、図9及び図10(a)に示すよう
に、積層型のコイル60を、グリーンシート63a,6
3b(図8)の中央部に配設された接続用のビアホール
53a,53bに接続することができるだけの長さに形
成されているため、各グリーンシートを積層した積層体
の上面側においては、引出電極61aの、コイル60の
端部と接続する側の端部と逆側の端部より先には、電極
のない部分(無電極部)70aが形成されることにな
り、また、積層体の下面側においても、同様に無電極部
70b(図9,図10(a))が形成されることになる。
【0006】そして、このように非対称の位置に無電極
部70a,70bが形成された積層体を圧着すると、図
10(b)に示すように、積層体の変形量が大きくなり、
引出電極61a,61bが、コイル60の端部と接続す
る部分60a,60b(図10(b))の近傍で断線して
しまう場合があるという問題点がある。
【0007】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、外部との接続部を構成する引出電極の切断(断
線)を抑制、防止することが可能で、接続信頼性に優れ
た積層型コイル部品を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明の積層型コイル部品は、所定形状のコイル
パターンがセラミック層を介して積層され、かつ、セラ
ミック層を介して隣接するコイルパターンが、該セラミ
ック層に形成されたビアホールを介して接続されること
により、平面形状が略環状のコイルが形成されていると
ともに、前記コイルの上面側及び下面側の少なくとも一
方には、外部との接続のための引出電極が配設され、ビ
アホールを介して前記コイルの両端部となる最上層及び
最下層のコイルパターンの少なくとも一方と接続された
構造を有する積層型コイル部品であって、前記引出電極
の平面形状が帯状で、かつ、前記略環状のコイルの径と
略同等の長さを有しており、平面的にみた場合に、前記
略環状のコイルを2分するように配設されて、一方の端
部がコイルの一部と略重なり、他方の端部がコイルの対
向する側の一部と略重なっていることを特徴としてい
る。
【0009】引出電極を、平面形状が帯状で、長さがコ
イルの径と略同じになるように形成し、この引出電極
を、略環状のコイルを2分するように配設して、一方の
端部がコイルの一部と略重なり、他方の端部がコイルの
対向する側の一部と略重なるようにすることにより、積
層体中に電極の存在しない部分が非対称に形成されるこ
とを抑制して、圧着工程における積層体の偏った変形を
抑制することが可能になり、引出電極の切断(断線)を
防止して、接続信頼性を向上させることが可能になる。
なお、本願発明において、ビアホールとは、セラミック
層を介して積層されたコイルパターンを導通させるため
の部分であって、セラミック層を貫通する穴に導体が配
設(充填)された構造を有する部分を意味する概念であ
り、充填される導体としてはコイルパターンを構成する
導電材料と同じ材料を用いることも可能であり、また、
異なる材料を用いることも可能である。
【0010】また、請求項2の積層型コイル部品は、前
記引出電極の一方の端部がビアホールを介してコイルパ
ターンと接続されているとともに、前記引出電極が外部
との接続用のビアホールを介して外部に取り出されてい
ることを特徴としている。
【0011】本願発明は、請求項2の積層型コイル部品
のように、引出電極が外部との接続用のビアホールを介
して外部(積層方向の上面側又は下面側)に取り出され
るように構成された積層型コイル部品にも適用すること
が可能である。通常は、外部との接続用のビアホールが
製品(積層体)の上下両面の略中央部に形成されること
から、引出電極がグリーンシートの中央部にまでしか形
成されないことが多く、積層体内の非対称の位置に無電
極部が形成され、圧着工程において積層体に不均一な変
形が発生しやすくなり、電極の切断(断線)が発生しや
すくなるが、本願発明を適用することにより、圧着工程
における積層体の変形を抑制して、電極の切断(断線)
を防止し、接続信頼性を向上させることが可能になる。
【0012】また、本願発明(請求項3)の積層型コイ
ル部品は、所定形状のコイルパターンがセラミック層を
介して積層され、かつ、セラミック層を介して隣接する
コイルパターンが、該セラミック層に形成されたビアホ
ールを介して接続されることにより、平面形状が略環状
のコイルが形成されているとともに、前記コイルの上面
側及び下面側の少なくとも一方には、外部との接続のた
めの引出電極が配設され、ビアホールを介して前記コイ
ルの両端部となる最上層及び最下層のコイルパターンの
少なくとも一方と接続された構造を有する積層型コイル
部品であって、前記引出電極の平面形状が略十字状で、
交差する2つの辺が、前記略環状のコイルの径と略同等
の長さを有しており、平面的にみた場合に、前記略環状
のコイルを4分割するように、前記2つの辺の交点がコ
イルの略中央部に位置し、かつ、前記2つの辺の各端部
(合計4つの端部)がそれぞれコイルの一部と略重なる
ような態様で配設されていることを特徴としている。
【0013】引出電極の形状を略十字状とし、交差する
2つの辺の長さをコイルの径と略同等の長さにするとと
もに、環状のコイルを4分割するように、2つの辺の交
点がコイルの略中央部に位置し、かつ、2つの辺の各端
部(合計4つの端部)がそれぞれコイルの一部と略重な
るような態様で配設することにより、積層体中に電極の
存在しない部分が非対称に形成されることを抑制して、
圧着工程における積層体の変形量を少なくすることが可
能になり、引出電極の切断(断線)を防止して、接続信
頼性を向上させることが可能になる。
【0014】また、請求項4の積層型コイル部品は、前
記引出電極の各端部のうちの1つの端部がビアホールを
介してコイルパターンと接続されているとともに、前記
引出電極が外部との接続用のビアホールを介して外部に
取り出されていることを特徴としている。
【0015】本願発明(請求項3の発明)を、請求項4
のように、引出電極が外部との接続用のビアホールを介
して外部に取り出されるように構成された積層型コイル
部品に適用した場合にも、製造工程における圧着時の変
形を抑制して、電極の切断(断線)を防止し、接続信頼
性を向上させることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0017】[実施形態1]この実施形態においては、
セラミック中にコイルを配設してなる表面実装型の積層
型インダクタを例にとって説明する。図1は、本願発明
の一実施形態にかかる積層型インダクタの要部構成を示
す分解斜視図、図2は引出電極とコイルの位置関係を示
す平面図、図3は積層型インダクタの要部構成を示す断
面図である。
【0018】この積層型インダクタにおいては、図1に
示すように、1/2ターンの第1のコイルパターン1a
が形成された第1のグリーンシート2aと、同じく1/
2ターンの第2のコイルパターン1bが形成された第2
のグリーンシート2bを積層し、ビアホール3により、
第1及び第2のコイルパターン1a,1bを接続するこ
とにより積層型コイル10(図2,図3)が形成されて
いる。
【0019】さらに、上記グリーンシート2a,2bを
積層した積層体の上下両面側に、引出電極11a,11
bが配設されたグリーンシート12a,12bを積層
し、引出電極11a,11bを、ビアホール3を介して
積層型のコイル10(図2,図3)の両端部となる最上
層及び最下層のコイルパターン1a,1aに接続すると
ともに、さらにその上面側及び下面側に、外部との接続
用のビアホール3a,3bが配設されたグリーンシート
13a,13bを積層することにより、引出電極11
a,11bとビアホール3a,3bからなる、外部回路
などと接続されることになる接続部(取出部)4a,4
bが形成されている。
【0020】そして、この実施形態の積層型インダクタ
においては、上面側の引出電極11aが、図2に示すよ
うに、十字状の形状を有し、交差する2つの辺の長さが
コイル10の径と略同じ長さとなるように形成されてお
り、コイル10を4分割するように、2つの辺の交点C
がコイル10の略中央部に位置し、かつ、2つの辺の各
端部(合計4つの端部)のそれぞれがコイル10の一部
と略重なるとともに、4つの端部のうちの一つがビアホ
ール3により、コイル10の端部と接続するような態様
で配設されている。また、下面側の引出電極11bも同
様の形状、寸法に形成され、かつ、同様の態様で配設さ
れている。但し、下面側の引出電極11bにおいては、
引出電極11bを外部との接続用のビアホール3bに接
続させるために、ビアホール3が引出電極11bの中央
部に形成されている。
【0021】そして、引出電極11a,11bは、その
略中央部において、ビアホール3a,3bと導通するこ
とにより、積層方向の上下両面側に、外部との接続部
(取出部)4a,4bが形成されている。
【0022】上述のように構成された積層型インダクタ
においては、十字状の引出電極11a,11bが、コイ
ル10を4分割し、かつ、4つの端部のそれぞれが、コ
イル10の一部と略重なるような態様で配設されている
ため、積層体中に電極の存在しない部分が非対称に形成
されることがなく、しかも、電極の配設されていない部
分が少なくなるため、圧着工程において、積層体に大き
な変形が生じることを防止することが可能になり、電極
の切断(断線)を確実に防止して、接続信頼性を向上さ
せることができる。
【0023】すなわち、図8〜図10に示すような従来
の積層型インダクタにおいては、引出電極の一つの端部
のみがコイルと重なるのに対して、上記実施形態1の場
合には、4つの端部のそれぞれがコイルと重なるように
配設されているため、圧着時に引出電極とコイルとの接
続部近傍にかかる応力が分散され、積層体の偏った変形
が発生する割合が減少し、電極の切断(断線)を効率よ
く、抑制、防止することが可能になる。
【0024】[実施形態2]図4は本願発明の他の実施
形態にかかる積層型インダクタの要部構成を示す分解斜
視図、図5は引出電極とコイルの位置関係を示す平面図
である。この実施形態2の積層型コイル部品において
は、引出電極11a,11bとして、平面形状が帯状
で、コイル10の径と略同じ長さを有する引出電極が用
いられており、平面的にみた場合に、図5に示すよう
に、引出電極11a,11bがコイル10を2分し、か
つ、引出電極11a,11bの両端部がコイル10と重
なるような態様で配設されている。
【0025】なお、その他の構成は、上記実施形態1の
場合と同様であることから、重複を避けるため、説明を
省略する。なお、図4及び図5で、図1,図2及び図3
と同一符号を付した部分は、同一または相当部分を示し
ている。
【0026】この実施形態2のように、引出電極11
a,11bの形状を帯状とした場合にも、引出電極11
a,11bがコイル10を2分し、かつ、両端部がコイ
ル10と重なるような態様で引出電極11a,11bを
配設することにより、積層体中に電極の存在しない部分
が非対称に形成されることを防止することが可能にな
り、圧着工程における電極の切断(断線)を抑制、防止
することが可能になり、接続信頼性を向上させることが
できる。
【0027】[実施形態3]図6は本願発明のさらに他
の実施形態にかかる積層型インダクタの要部構成を示す
分解斜視図、図7は引出電極とコイルの位置関係を示す
平面図である。この実施形態3の積層型インダクタにお
いては、図6及び図7に示すように、3/4ターンの第
1のコイルパターン21aが形成された第1のグリーン
シート2aと、同じく3/4ターンの第2、第3のコイ
ルパターン21b、21cが形成された第2、第3のグ
リーンシート2b、2cを積層し、ビアホール3によ
り、第1、第2及び第3のコイルパターン21a,21
b、21cを接続することにより積層型のコイル10
(図7)が形成されている。なお、その他の構成につい
ては、上記実施形態1の場合と同様であることから、重
複を避けるため、説明を省略する。なお、図6及び図7
において、図1,図2及び図3と同一符号を付した部分
は、同一または相当部分を示している。
【0028】この実施形態の積層型インダクタにおいて
は、上面側及び下面側の引出電極11a,11bのそれ
ぞれが十字状の平面形状を有し、交差する2つの辺の長
さがコイル10の径と略同じ長さとなるように形成され
ており、コイル10を4分割するように、2つの辺の交
点Cがコイル10の略中央部に位置し、かつ、2つの辺
の各端部(合計4つの端部)のそれぞれがコイル10の
一部と略重なるような態様で配設されているので、積層
体中に電極の存在しない部分が非対称に形成されること
がなく、しかも、電極の配設されていない部分が少なく
なるため、圧着工程において、積層体に大きな変形が生
じることを防止することが可能になり、電極野切断(断
線)を確実に防止して、接続信頼性を向上させることが
できる。
【0029】なお、上記実施形態1,2及び3では、引
出電極11a,11bをビアホール3a,3bと導通さ
せることにより外部との接続部(取出部)4a,4b
を、積層方向と同じ方向(すなわち上面側及び下面側)
に形成するようにした場合について説明したが、例え
ば、引出電極をグリーンシートの端部にまで延設して、
側面に露出させることにより、取出部を積層方向に垂直
の方向(すなわち側面側)に形成するような場合にも、
本願発明を適用することが可能である。
【0030】また、上記実施形態では、積層型インダク
タを例にとって説明したが、本願発明はこれに限らず、
LC複合部品などにも適用することが可能である。
【0031】なお、本願発明は、さらにその他の点にお
いても上記実施形態に限定されるものではなく、コイル
パターンの形成方法、コイルパターンの具体的な形状や
材質、コイルのターン数や、グリーンシートの積層数な
どに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、
変形を加えることが可能である。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本願発明の積層型コイル
部品は、引出電極を、帯状の平面形状とし、長さをコイ
ルの径と略同じとするとともに、略環状のコイルを2分
するように配設して、一方の端部がコイルの一部と略重
なり、他方の端部がコイルの対向する側の一部と略重な
るようにしているので、積層体中に電極の存在しない部
分が非対称に形成されることを抑制して、圧着工程にお
ける積層体の偏った変形を抑制することが可能になり、
引出電極の切断(断線)を防止して、接続信頼性を向上
させることが可能になる。
【0033】また、本願発明は、請求項2の積層型コイ
ル部品のように、引出電極が外部との接続用のビアホー
ルを介して外部(積層方向の上面側又は下面側)に取り
出されるように構成された積層型コイル部品にも適用す
ることが可能であり、その場合、通常は、外部との接続
用のビアホールが製品(積層体)の上下両面の略中央部
に形成されることから、引出電極がグリーンシートの中
央部にまでしか形成されないことが多く、積層体内の非
対称の位置に無電極部が形成され、圧着工程において積
層体に不均一な変形が発生しやすくなり、電極の切断
(断線)が発生しやすくなるが、本願発明を適用するこ
とにより、圧着工程における積層体の変形を抑制して、
電極の切断(断線)を防止し、接続信頼性を向上させる
ことが可能になる。
【0034】また、本願発明(請求項3)の積層型コイ
ル部品は、引出電極の形状を略十字状とし、交差する2
つの辺の長さをコイルの径と略同等の長さにするととも
に、環状のコイルを4分割するように、2つの辺の交点
がコイルの略中央部に位置し、かつ、2つの辺の各端部
(合計4つの端部)がコイルの一部と略重なるような態
様で配設することにより、積層体中に電極の存在しない
部分が非対称に形成されることを抑制して、圧着工程に
おける積層体の変形量を少なくすることが可能になり、
引出電極の切断(断線)を防止して、接続信頼性を向上
させることが可能になる。
【0035】また、本願発明(請求項3の発明)は、請
求項4のように、引出電極が外部との接続用のビアホー
ルを介して外部に取り出されるように構成された積層型
コイル部品にも適用することが可能であり、その場合、
通常は、外部との接続用のビアホールが製品(積層体)
の上下両面の略中央部に形成されることから、引出電極
がグリーンシートの中央部にまでしか形成されないこと
が多く、積層体内の非対称の位置に無電極部が形成さ
れ、圧着工程において積層体に不均一な変形が発生しや
すくなり、電極の切断(断線)が発生しやすくなるが、
本願発明を適用することにより、圧着工程における積層
体の変形を抑制して、電極の切断(断線)を防止し、接
続信頼性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかる
積層型インダクタの要部構成を示す分解斜視図である。
【図2】本願発明の実施形態1にかかる積層型インダク
タの引出電極とコイルの位置関係を示す平面図である。
【図3】本願発明の実施形態1にかかる積層型インダク
タの要部構成を示す断面図であり、(a)は圧着前の積層
体を示す図、(b)は圧着後の積層体を示す図である。
【図4】本願発明の他の実施形態(実施形態2)にかか
る積層型インダクタの要部構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】本願発明の実施形態2にかかる積層型インダク
タの引出電極とコイルの位置関係を示す平面図である。
【図6】本願発明のさらに他の実施形態(実施形態3)
にかかる積層型インダクタの要部構成を示す分解斜視図
である。
【図7】本願発明の実施形態3にかかる積層型インダク
タの引出電極とコイルの位置関係を示す平面図である。
【図8】従来の積層型コイル部品(積層型インダクタ)
の要部構成を示す分解斜視図である。
【図9】従来の積層型インダクタの引出電極とコイルの
位置関係を示す平面図である。
【図10】従来の積層型インダクタの要部構成を示す断
面図であって、(a)は圧着前の積層体を示す図、(b)は
圧着後の積層体を示す図である。
【符号の説明】
1a 第1のコイルパターン 1b 第2のコイルパターン 2a 第1のグリーンシート 2b 第2のグリーンシート 2c 第3のグリーンシート 3 ビアホール 3a,3b 外部との接続用のビアホール 4a,4b 外部との接続部(取出部) 10 コイル 11a,11b 引出電極 12a,12b 引出電極が配設されたグリーンシート 13a,13b 外部との接続用のビアホールの配設さ
れたグリーンシート 21a 第1のコイルパターン 21b 第2のコイルパターン 21c 第3のコイルパターン C 十字状の引出電極の交差する2つの辺
の交点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 正士 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E070 AA01 AB01 AB10 CB03 CB13 CB17 CB18 CB20 EA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状のコイルパターンがセラミック層
    を介して積層され、かつ、セラミック層を介して隣接す
    るコイルパターンが、該セラミック層に形成されたビア
    ホールを介して接続されることにより、平面形状が略環
    状のコイルが形成されているとともに、前記コイルの上
    面側及び下面側の少なくとも一方には、外部との接続の
    ための引出電極が配設され、ビアホールを介して前記コ
    イルの両端部となる最上層及び最下層のコイルパターン
    の少なくとも一方と接続された構造を有する積層型コイ
    ル部品であって、 前記引出電極の平面形状が帯状で、かつ、前記略環状の
    コイルの径と略同等の長さを有しており、平面的にみた
    場合に、前記略環状のコイルを2分するように配設され
    て、一方の端部がコイルの一部と略重なり、他方の端部
    がコイルの対向する側の一部と略重なっていることを特
    徴とする積層型コイル部品。
  2. 【請求項2】前記引出電極の一方の端部がビアホールを
    介してコイルパターンと接続されているとともに、前記
    引出電極が外部との接続用のビアホールを介して外部に
    取り出されていることを特徴とする請求項1記載の積層
    型コイル部品。
  3. 【請求項3】所定形状のコイルパターンがセラミック層
    を介して積層され、かつ、セラミック層を介して隣接す
    るコイルパターンが、該セラミック層に形成されたビア
    ホールを介して接続されることにより、平面形状が略環
    状のコイルが形成されているとともに、前記コイルの上
    面側及び下面側の少なくとも一方には、外部との接続の
    ための引出電極が配設され、ビアホールを介して前記コ
    イルの両端部となる最上層及び最下層のコイルパターン
    の少なくとも一方と接続された構造を有する積層型コイ
    ル部品であって、 前記引出電極の平面形状が略十字状で、交差する2つの
    辺が、前記略環状のコイルの径と略同等の長さを有して
    おり、平面的にみた場合に、前記略環状のコイルを4分
    割するように、前記2つの辺の交点がコイルの略中央部
    に位置し、かつ、前記2つの辺の各端部(合計4つの端
    部)がそれぞれコイルの一部と略重なるような態様で配
    設されていることを特徴とする積層型コイル部品。
  4. 【請求項4】前記引出電極の各端部のうちの1つの端部
    がビアホールを介してコイルパターンと接続されている
    とともに、前記引出電極が外部との接続用のビアホール
    を介して外部に取り出されていることを特徴とする請求
    項3記載の積層型コイル部品。
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