JP2003297633A - 積層部品 - Google Patents
積層部品Info
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Abstract
る積層部品を提供する。 【解決手段】 コイルパターンのパターン接続部(PA
D)25を部品(インダクタ)の対角線29上に配置す
る。また、PAD25の内側の形状を円弧状にするとと
もに、PAD25の外側の形状を矩形にする。これによ
り、製品外形とPAD間の距離的なマージンを最小にし
て効率の良いインダクタにする。
Description
導体パターンとを交互に積層してなる積層部品に関する
ものである。
に使用される電子部品は、部品自体が小型であると同時
に、電子部品としての性能や精度を維持する必要があ
る。特に、携帯電話機の高周波回路やフィルタ回路にお
いては、その回路性能に対してインダクタの果たす役割
が大きい。
イズが1005,0603(mm)のもの)は、寸法制
約上、コイルパターンのライン幅が100μm以下(0
603サイズでは、60μm以下)程度となる。小型積
層インダクタは、このような細いライン幅のパターン同
士を接続させてコイルパターンを形成しているが、実際
の工程では、積層ズレや印刷ズレが生じる。そのため、
確実な接続を得るには、パターン接続部(PAD)を広
くする必要がある。
の製造では、ビアホールの位置ズレや積層ズレも関係し
てくるため、細いパターンを相互に接続することは、さ
らに困難となり、益々広いPADが必要不可欠となる。
に開示された積層インダクタは、コイルパターンの導体
幅をパターンの外側方向へ広く形成することで、段部の
印刷を確実にするとともに、その部分における導体抵抗
を小さくしている。
た従来のパターン形状を踏襲したまま、小型積層インダ
クタに対して広いPADを設けると、以下に述べるよう
な問題が生じる。図4は、従来の積層インダクタの構成
を示している。同図の(a),(b)に示すパターンを
積層することで、(c)に示すコイルを得るが、コイル
芯面積(斜線部)がPAD突出部分で狭くなり、効率よ
くインダクタンス値を得ることができない。
出させた場合、図4の(c)のように、製品外形とPA
Dとの間隔d(マージン)が狭くなり、最悪の場合、P
ADが製品外面に露出する恐れがある。
ルパターンそのものを内側に小さくする必要があるが、
それに伴って、コイル芯面積も小さくなるので、効率的
にインダクタンスを得ることができないという問題があ
る。
いでパターンを積層する方法((a)と(b)のパター
ン積層により、(c)を得る)もあるが、PADがない
分、積層ズレや印刷ズレ、ビアホールの位置ズレ等に対
して導通不良を生じやすいという問題がある。
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、例
えば、導通不良がなく、良好なインダクタンスを得るこ
とのできる積層部品を提供することである。
層部品を提供することである。
する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すな
わち、内部に導体パターンが形成された積層部品であっ
て、上記導体パターンのパターン接続部における内側の
形状を円弧状とし、かつ、上記パターン接続部における
外側の形状を矩形状としたことを特徴とする。
層することによりコイルを形成し、上記絶縁体平面の対
角線上に上記パターン接続部を配したことを特徴とす
る。
上記導体パターンの外側における形状とが相似であるこ
とを特徴とする。
ン接続部におけるパターン幅が、上記パターン接続部以
外の部分のパターン幅よりも大きいことを特徴とする。
明に係る実施の形態例を詳細に説明する。 [実施の形態例1]図1は、本実施の形態例1に係る積
層部品としての積層インダクタの分解構成を示してい
る。同図に示す例は、グリーンシート法(シート積層
法)による積層インダクタの構成であり、ここでは、コ
イルパターンが形成された複数枚のグリーンシート(セ
ラミックシート)を積層してインダクタを構成する。
ーンシート2,3,4…9の上には、それぞれがインダ
クタの一部を構成する、逆J字形のコイル導電パターン
(コイルパターン)12,13,14…19が形成され
ている。また、パターンの適当な位置(後述するパター
ン接続部)にはビアホール21,22が設けられてい
る。上述したコイルパターンは、これらのビアホールを
介して、電気的に直列に接続されるため、グリーンシー
トを積層することで、全体として螺旋状のインダクタを
構成する。
上部と最下部に位置するグリーンシート1,10はパタ
ーンを持たず、電気的、機械的な保護層として機能す
る。
クタにおけるコイルパターンの詳細を示している。同図
の(a),(b)に示すように、本実施の形態に係る積
層インダクタでは、ビアホール26と、それに対応する
パターン接続部(PAD)25を、インダクタのシート
23の対角線29上に配置する。
の内側の形状が円弧状であり、外側の形状が矩形になっ
ている。このような形状とするのは、以下の理由によ
る。すなわち、PAD25の外側が矩形であることは、
製品外形とPAD25の外側形状とが相似となり、製品
外形とPAD25間における、そのPADが与える距離
的なマージンの影響を最小にできる。
で、パターン接続を確実にするためのPADを最大限、
大きくすることができる。
状であることから、コイルパターンで形成されるコイル
の芯部分(図2の(c)における斜線部27)が、PA
D形状の影響を受けて狭くなることはない。その結果、
このようなコイルパターンで形成されるコイルの芯面積
に対しても、同図(c)に示すように、PAD形状の影
響はない。
クタンスL(単位:ヘンリー)については、 L=KμN2S/d (ここで、Kは長岡係数、μは透磁率、Nはコイルの巻
き数、Sはコイルの断面積、dはコイルの軸方向の長
さ)で表現される。
インダクタについても、上述のコイルパターン形状によ
り、その芯面積(上記の式のSに対応)を大きくとれる
ため、インダクタンスも大きくなる。よって、本実施の
形態例に係る積層インダクタは、コイルとして良好なイ
ンダクタンス値を得ることが可能になる。
あることは、インダクタンスを効率良く得るためにコイ
ルの芯面積が小さくならないようにすることに直結する
要素である。
れば、パターン接続部(PAD)をインダクタの対角線
上に配置し、かつ、PADの内側の形状を円弧状にする
とともに、PADの外側の形状を矩形にすることで、製
品外形とPAD間の距離的なマージンを最小にできるだ
けでなく、芯面積も大きくとれる。
ても、かかるコイルパターン形状をとるため導通不良が
生じず、Q値の高いインダクタを形成し、効率よくイン
ダクタンス値を得ることが可能となる。
高周波における表皮効果の影響を抑えることによって、
コイルを流れる電流の伝送損失を小さくすることができ
る。
例2に係る積層部品としての積層インダクタの製造工程
を示している。同図に示すインダクタは、印刷法(印刷
積層法)による積層インダクタの構成例である。ここで
は、最初の工程で、ベースセラミックまたはセラミック
ペースト31の基板上に、図3(b)に示す形状(逆J
字形)のコイルパターン32を導電パターンとして形成
する。
ン接続部(PAD)41が、基板の対角線上に配置され
ており、PAD41の内側の形状は円弧状で、外側の形
状が矩形になっている。また、その直線部分32aは、
不図示の外部電極との接続のため、基板の端部まで延び
ている。
程で形成されたパターンを含む、基板の左半分の領域に
セラミックペースト33を重ねて配し、次の工程(d)
において、コイルパターン32とほぼ同一形状のコイル
パターン34を、その直線部分34aがPAD41に重
なり、また、そのPADを含む湾曲部分34bが、セラ
ミックペースト33上の所定位置にくるよう形成する。
(c)と同様、基板の右半分の領域にセラミックペース
ト35を重ねて配する。そして、上記の工程を、所望の
インダクタンスが得られる巻き数(ターン数)になるま
で繰り返す。
部端子を引き出すため、直線状の導電パターン38を、
その直前に形成したパターン36とセラミックペースト
37の両方にかかるよう形成する。そして、最終工程で
ある(g)において、セラミックペースト40を基板全
体に重ねて貼り付けて、例えば、絶縁膜等の機能をさせ
る。
コイルパターン形状も、上述した実施の形態例1と同
様、そのPADの外側形状が矩形であるため、製品外形
と相似になり、結果として、製品外形とPAD間におけ
る距離的なマージンの影響が最小となる。
パターン接続を確実にするためのPADを最大限、大き
くすることができる。
り、コイルパターンで形成されるコイルの芯部分も、こ
のPAD形状の影響を受けて狭くなることはないため、
かかるコイルパターンで形成されるコイルの芯面積に
も、上述した実施の形態例1と同様、PAD形状の影響
はない。
れば、コイルパターンのPADの外側形状を矩形とする
ことで、パターン印刷時の位置合わせが容易になり、ま
た、製品外形とPAD間における距離的なマージンがと
りやすくなる。よって、コイルの芯面積を大きくとれ、
印刷ずれがあっても導通不良が生じず、効率よくインダ
クタンス値を得ることができる。
法を採用することで、インダクタンスを低コストで量産
できる。
ないコイルパターンでは、極めて高精度な印刷機、積層
機、ビアホール成形機が必要になるが、上述したいずれ
の実施の形態例においても、コイルパターンにPADを
使用しているため、これらの装置のコストを低廉に抑え
ることができる。
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の変形が可能である。例えば、インダクタのP
AD部分は、その内側の形状が円弧状であり、外側の形
状が矩形状であるとしたが、外側の形状については、内
側よりも曲率のゆるい円弧を描く形状としてもよい。
ても、シート積層法や印刷積層法に限定されず、例え
ば、めっきやスパッタのような薄膜形成で積層する方法
を使用してもよい。
て積層インダクタの構成例を挙げたが、この積層部品
は、インダクタのみの単機能部品に限らず、インダクタ
とコンデンサ、インダクタと抵抗等の複合部品にも、上
述した積層方法を適用できる。
分子有機材料を混合して基板を形成することにより、基
板自体に受動素子としての機能を持たせ、この基板を、
焼成することなくプレスにより積層することで形成され
る積層部品等、各種積層部品の内部導体パターンとして
も適用可能である。
パターンに起因する導通不良が生じず、Q値の高いイン
ダクタを形成して、効率よくインダクタンス値を得るこ
とが可能となる。
低コストで量産できる。
の分解構成を示す図である。
パターンの詳細を示す図である。
の製造工程を示す図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に導体パターンが形成された積層部
品であって、 前記導体パターンのパターン接続部における内側の形状
を円弧状とし、かつ、前記パターン接続部における外側
の形状を矩形状としたことを特徴とする積層部品。 - 【請求項2】 前記導体パターンと絶縁体とを積層する
ことによりコイルを形成し、前記絶縁体平面の対角線上
に前記パターン接続部を配したことを特徴とする請求項
1記載の積層部品。 - 【請求項3】 当該積層部品の外形形状と前記導体パタ
ーンの外側における形状とが相似であることを特徴とす
る請求項1または2記載の積層部品。 - 【請求項4】 前記導体パターンは、前記パターン接続
部におけるパターン幅が、前記パターン接続部以外の部
分のパターン幅よりも大きいことを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載の積層部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002094473A JP4298211B2 (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | 積層インダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003297633A true JP2003297633A (ja) | 2003-10-17 |
JP4298211B2 JP4298211B2 (ja) | 2009-07-15 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1708209A1 (en) * | 2004-01-23 | 2006-10-04 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Chip inductor and process for producing the same |
JP2013084856A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Tdk Corp | 積層コイル部品 |
JP2017076700A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 太陽誘電株式会社 | コイル部品 |
US9875837B2 (en) | 2015-04-16 | 2018-01-23 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Coil electronic component |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002094473A patent/JP4298211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1708209A1 (en) * | 2004-01-23 | 2006-10-04 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Chip inductor and process for producing the same |
EP1708209A4 (en) * | 2004-01-23 | 2014-11-12 | Murata Manufacturing Co | PASTILLE INDUCTANCE AND PROCESS FOR PRODUCING SAID INDUCTANCE |
JP2013084856A (ja) * | 2011-10-12 | 2013-05-09 | Tdk Corp | 積層コイル部品 |
US9875837B2 (en) | 2015-04-16 | 2018-01-23 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Coil electronic component |
JP2017076700A (ja) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | 太陽誘電株式会社 | コイル部品 |
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