JP2003197427A - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

Info

Publication number
JP2003197427A
JP2003197427A JP2001392940A JP2001392940A JP2003197427A JP 2003197427 A JP2003197427 A JP 2003197427A JP 2001392940 A JP2001392940 A JP 2001392940A JP 2001392940 A JP2001392940 A JP 2001392940A JP 2003197427 A JP2003197427 A JP 2003197427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
resin
conductor
inductance element
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001392940A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Sato
佐藤  淳
Minoru Takatani
稔 高谷
Toshiyuki Abe
寿之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2001392940A priority Critical patent/JP2003197427A/ja
Publication of JP2003197427A publication Critical patent/JP2003197427A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電気的特性の狭公差化、高Q値化が得られるイ
ンダクタンス素子を提供することを目的とする。 【解決手段】機能材料粉末と樹脂とを混合した複合材料
または樹脂でなる第1の層1に2列にスルーホール8を
形成する。第1の層1の上下面において異なる列のスル
ーホール8、8間を連絡するように導体パターン2、3
を形成する。スルーホール8内導体と導体パターン2、
3と共に第1の層1の面方向にヘリカル状のコイルを構
成する。上下の導体パターン2、3をそれぞれ覆うよう
に前記複合材料または前記樹脂により第2の層4、5を
形成する。コイルの両端に接続してそれぞれ端子電極
6、7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能材料粉末と樹
脂とを混合した複合材料または樹脂を用いて構成される
インダクタンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインダクタンス素子の一例とし
て、機能材料粉末と樹脂とを混合した複合材料または樹
脂からなるコア基板の表裏面にフォトリソ工法を用いて
スパイラル状にコイルを形成したものがある。また、他
の従来例として、積層チップインダクタに代表されるよ
うに、1/2〜3/4ターン巻きの導体パターンを多層
積層することにより、積層方向にヘリカル状のコイルを
巻上げたものがある。また、この種のインダクタンス素
子として、特開平10−270255号公報や特開平1
1−154611号公報には、絶縁基体としてフェライ
ト粉末と樹脂の複合材料を用いたものが開示されてい
る。
【0003】さらに他の従来例として、図8に示すよう
に、コア基板50の両側に銅箔を張り、フォトリソ工法
を用いて導体パターンを形成すると共に、その両側の導
体パターンを接続し、さらにその両側にプリプレグと銅
箔を重ねて前記導体パターンに接続された導体パターン
を形成することにより、矢印Xで示す積層方向に巻上げ
られたヘリカル状のコイル51を構成し、最後に端子電
極52を重ねて切断するという工程により製造されるも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のインダクタ
ンス素子のうち、スパイラル状にコイルを形成したもの
は、フォトリソ工法を用いているので、パターン精度が
高くとれ、インダクタンス値の狭公差化は図れるもの
の、コイル形状がスパイラル状をなすことから、自己共
振周波数とQ値が低いという問題点がある。
【0005】一方、前記のように導体パターンを積層方
向に多層積層してヘリカル状のコイルを形成したもの
は、Q値は高くとれるが、多層構造であるため、各層間
の導体パターンの位置合わせを高精度に行うことが困難
であるため、狭公差化が図れないという問題点がある。
【0006】また、図8に示すように、最初にコア基板
50を準備するものは、強度を確保する必要上、ガラス
繊維を混入するため、ある程度の厚みを必要とし、この
ため、この中央のコア基板50の両側の導体間の間隔が
他の部分の間隔より大きくなるため、図示のように、発
生磁束53がこのコア基板50の両側で2つに別れ、こ
れがQ値を低くする原因となる。
【0007】本発明の目的は、上記の実情に鑑み、電気
的特性の狭公差化、高Q値化が得られるインダクタンス
素子を提供することを目的とする。また本発明は、自己
共振周波数の高周波化が図れるインダクタンス素子を提
供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のインダクタン
ス素子は、機能材料粉末と樹脂とを混合した複合材料ま
たは樹脂でなる第1の層に2列に形成されたスルーホー
ルと、前記第1の層の上下面において異なる列のスルー
ホール間を連絡するように形成されて前記スルーホール
内導体と共に第1の層の面方向にヘリカル状のコイルを
構成する導体パターンと、該上下の導体パターンをそれ
ぞれ覆うように前記複合材料または前記樹脂により形成
された第2の層と、前記コイルの両端に接続してそれぞ
れ設けられた端子電極とからなることを特徴とする。
【0009】このような構成とすれば、導体パターンは
フォトリソ工法等のようにパターン精度の高い形成工程
によって実現できる上、第1の層(コア基板)の平坦部
に導体パターンが形成されるので、導体パターンの位置
精度が高められ、多層積層による場合のパターンのずれ
による特性のばらつきが少ないため、電気的特性の狭公
差化が達成できる。また、積層工程でヘリカル状コイル
を構成するのではなく、平面的導体パターンの形成によ
ってコイルを構成するので、コイルを短時間で構成でき
る上、電気的特性の狭公差化により、特性調整のための
トリミングが不要となるので、コストダウンが図れる。
【0010】また、コイルに流れる電流による磁束が第
1の層(コア基板)の面方向に通る構成であり、隣接す
るコイル用導体間の間隔を一定にすることができる上、
前記のように導体パターンの位置精度を高めることがで
き、さらにQ値の小さい樹脂または複合材料を用いるこ
とが可能であるため、Q値を向上させることができる。
【0011】請求項2のインダクタンス素子は、機能材
料粉末と樹脂とを混合した複合材料または樹脂でなる第
1の層の互いに対向する2つの側面に導体内蔵のスルー
ホールの切断により形成された導体と、前記第1の層の
上下面において前記対向する側面の導体間を連絡するよ
うに形成されて前記側面の導体と共に第1の層の面方向
にヘリカル状のコイルを構成する導体パターンと、該上
下の導体パターンをそれぞれ覆うように前記複合材料ま
たは前記樹脂により形成された第2の層と、前記コイル
の両端に接続してそれぞれ設けられた端子電極とからな
ることを特徴とする。
【0012】このように、コイル形成用の導体パターン
を対向する側面間に形成することにより、コイル導体を
長く形成することが可能となり、さらなるQ値の向上お
よびインダクタンス値の向上が図れる。
【0013】請求項3のインダクタンス素子は、請求項
1または2において、前記第1の層と第2の層との間
に、前記第1の層および第2の層より低誘電率の第3の
層を設け、該第3の層により前記導体パターンを覆った
ことを特徴とする。
【0014】このように、低誘電率の第3の層を設ける
ことにより、隣接するコイル導体間の容量結合を防止す
ることができ、自己共振周波数が高くなり、電気的特性
の高周波化が図れる。
【0015】請求項4のインダクタンス素子は、請求項
1から3までのいずれかにおいて、前記導体パターン
は、シート状に設けられた導体にレーザ加工によってス
リットを設けることにより形成されていることを特徴と
する。
【0016】このように、コイルの導体パターンをレー
ザ加工によって形成することにより、狭いコイル導体間
隔も形成可能となり、小型化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明によるインダ
クタンス素子の一実施の形態を示す断面図、である。図
1(A)において、1は機能材料粉末と樹脂とを混合し
てなる複合材料または樹脂でなる第1の層、2、3はそ
の表裏面に設けられた導体パターンであり、これらの導
体パターン2、3はそれぞれ両端が対応する導体パター
ンの端部に不図示のスルーホール内導体を介して接続さ
れることにより、第1の層1の面方向(紙面における左
右方向)に巻上げられたコイルを構成する。
【0018】4、5はこれらの導体パターン2、3を覆
うように第1の層1の表裏面に重ねて形成された第2の
層であり、該第2の層4、5も複合材料または樹脂を用
いて形成される。6、7はこの素子の両端に設けられた
端子電極であり、これらの端子電極6、7は、前記導体
パターン2、3やスルーホール導体により構成されるコ
イルの両端に接続される。
【0019】図2は図1(A)のインダクタンス素子の
製造工程図であり、多数個取りされる素材の各工程にお
いて、それぞれ素子1個分について示している。図2に
おいて、(a1)〜(a5)は素材の表面を示し、(b
1)〜(b5)は素材の裏面を示し、(c1)〜(c
5)は断面を示す。これらの図は左右に並べた図がそれ
ぞれ対応している。(c2)、(c3)はそれぞれ(a
2)、(a3)のE−E、F−F断面図である。
【0020】(a1)〜(c1)に示す第1の層1に
は、磁性粉末としてのフェライト粉末とエポキシ樹脂と
を混合した複合材料を用い、その硬化後のコア基板の厚
みを0.4mmとした。このコア基板に、(a2)〜
(c2)に示すように、レーザ加工により0.07mm
の直径のスルーホール8を片側に7個、他側に6個、2
列に並ぶように設けた。
【0021】次に(a3)〜(c3)に示すように、フ
ォトリソ工法を用いて、銅により導体幅0.04mm、
厚み0.04mmの導体パターン2、3を形成する。ま
た、スルーホール8内にも銅をめっきにより形成し、こ
れにより第1の層1の面方向に巻上げられたヘリカル状
のコイルを構成した。
【0022】次に(a4)〜(c4)に示すように、磁
性粉末としてのフェライト粉末とエポキシ樹脂とを混合
した複合材料をコア基板(第1の層)1の表裏面に印刷
して覆い、硬化させた後、(a5)〜(c5)に示すよ
うに端子電極6、7を設けた。
【0023】図3は前記端子電極6、7の形成工程を素
子2個分の領域について示す図である。図3(A)に示
すように、前述のように第2の層4、5を設けた素材9
において、点線で示す前記導体パターン2、3やスルー
ホール8からなる素子形成領域10の両側にダイサーあ
るいはレーザによりスリット11を設ける。
【0024】次に図3(B)に示すように、スリット1
1以外の部分にレジスト12を塗布し、スリット11内
を含めて無電解メッキにより薄く銅膜を形成した後、レ
ジスト12を塗布した領域以外に電解メッキにより銅膜
を厚く形成する。その後、スリット11を形成した部分
にあたる縦の切断線13aと、前記コイルの形成領域の
両側に位置する横の切断線13bに沿って切断すること
により、個々のチップを得る。
【0025】図4は前述のようにして、縦横の寸法が
0.8mm×1.6mm、厚みが0.65mmのチップ
を構成したものについて、周波数(f)−インピーダン
ス(Z)特性を測定した結果を、「本発明1」で示す曲
線として、同様の寸法に構成した図8の「従来例」で示
す曲線と比較して示す。また、表1は1GHzにおける
インピーダンス値(Z値)と、インピーダンス値のばら
つき(変動係数)と、自己共振周波数を示す。
【0026】
【表1】
【0027】図4および表1から分かるように、本発明
による場合、ほぼ1GHz弱以上の周波数帯域におい
て、従来例より大きなインピーダンス値(インダクタン
ス値)が得られる。また、表1から分かるように、イン
ピーダンス値のばらつきが大幅に小さくなり、電気的特
性の狭公差化が達成できる。このように、電気的特性の
狭公差化により、特性調整のためのトリミングが不要と
なるとともに、コイルを平面上に短時間で構成できるの
で、コストダウンが図れる。
【0028】また、コイルに流れる電流による磁束が第
1の層1の面方向に通る構成であり、隣接するコイル用
導体間の間隔を一定にすることができる上、前記のよう
に導体パターン2、3の位置精度を高めることができ、
さらにQ値の小さい樹脂または複合材料を用いることが
可能であるため、Q値を向上させることができる。
【0029】なお、図1(A)、図2、図3に示した構
造、製造工程を同一とし、第1の層1と第2の層4、5
の材料を、誘電体粉末としてのシリカ粉末とビニルベン
ジル樹脂とを混合した低誘電率複合材料に換えて製造し
たインダクタンス素子を作製した。
【0030】このようなインダクタンス素子は、前記例
と同様にインダクタンス特性が狭公差化される。また、
低誘電率の複合材料により素子を構成したので、自己共
振周波数がより高くなる。また、ビニルベンジル樹脂が
エポキシ樹脂より誘電損失が小さいため、高Q特性のイ
ンダクタンス素子を得ることができる。
【0031】図1(B)は本発明によるインダクタンス
素子の他の実施の形態を示す断面図、図5はその製造工
程を示す図である。本実施の形態においては、図1
(B)に示すように、前記第1の層1と第2の層4、5
との間に、前記第1の層1および第2の層4、5より低
誘電率の第3の層14、15を設け、該第3の層14、
15により前記導体パターン2、3を覆ったものであ
る。
【0032】図5の工程図において、(a1)〜(a
6)は素材の表面を示し、(b1)〜(b6)は素材の
裏面を示し、(c1)〜(c6)は断面を示す。図5の
実施の形態においては、第1の層1に磁性粉末としての
フェライト粉末とエポキシ樹脂とを混合した複合材料を
用い、その硬化後のコア基板の厚みを0.4mmとし
た。このコア基板に、(a2)〜(c2)に示すよう
に、レーザ加工により0.07mmの直径のスルーホー
ル8を前述の場合と同様に片側に7個、他側に6個、2
列に並ぶように設けた。
【0033】次に(a3)〜(c3)に示すように、フ
ォトリソ工法を用いて、銅により導体幅0.04mm、
厚み0.04mmの導体パターン2、3を形成する。ま
た、スルーホール8内にも銅をめっきにより形成し、こ
れにより第1の層1の面方向に巻上げられたヘリカル状
のコイルを構成した。
【0034】次に(a4)〜(c4)に示すように、低
誘電率複合材料としてのシリカ粉末とビニルベンジル樹
脂との混合材料を前記導体パターン2、3を覆うように
印刷し、乾燥することにより、第3の層14、15を形
成した。
【0035】次に(a5)〜(c5)に示すように、磁
性粉末としてのフェライト粉末とエポキシ樹脂とを混合
した複合材料をコア基板(第1の層)1およびの表裏面
に印刷して覆い、硬化させた後、(a6)〜(c6)に
示すように、図3に示した工程により端子電極6、7を
設けた。
【0036】このような構造とすれば、第3の層14、
15が低誘電率であることから、導体パターン2、3の
隣接する導体間の容量結合が低減されるため、図4と表
1に「本発明2」として示すように、自己共振周波数が
高くなり、かつより高い周波数帯域まで高いインピーダ
ンス値を得ることが可能となった。
【0037】図6は本発明によるインダクタンス素子そ
の他の実施の形態を示す製造工程図である。図6におい
ても、(a1)〜(a5)は素材の表面を示し、(b
1)〜(b5)は素材の裏面を示し、(c1)〜(c
5)は断面を示す。本実施の形態が図3のものと異なる
点は、スルーホール8Aを楕円形状(長孔でもよい)に
して対向する両側面となる箇所(すなわち図3に示す素
材9の切断線13bに沿って切断される箇所)に複数個
ずつ形成し、そのスルーホール8Aの内部に銅をメッキ
により形成すると共に、スルーホール8A、8A間を接
続するように導体パターン2A、3Aを設けてコイルを
構成したものである。素材の切断により、スルーホール
8Aはその中央部で切断されるため、チップ状態では側
面電極16として残る。この場合も、層1、4、5の材
料としては、前記磁性粉末または誘電体粉末と樹脂との
混合材料を用いることができ、また、図5のように第3
の層14、15を設ける構造にも適用できる。
【0038】このように構成すれば、特性の狭公差化は
勿論のこと、導体パターン2A、3Aを長くすることが
できるので、高いインダクタンス値が得られ、高いQ値
のインダクタンス素子が得られる。また、シリカ粉末と
ビニルベンジル樹脂との混合材料を層1、4、5に用い
ることにより、高い共振周波数のものが得られる。図5
に示したような第3の層14、15を有する構造を図6
のインダクタンス素子にも適用することができる。
【0039】図7は本発明によるインダクタンス素子の
他の実施の形態を示す製造工程図である。図7におい
て、(a1)〜(a6)は素材の表面を示し、(b1)
〜(b6)は素材の裏面を示し、(c1)〜(c6)は
断面を示す。図7の実施の形態が図2のものと異なる点
は、(a3)〜(c3)に示すように、コア基板1の表
裏面にフォトリソ工法またはエッチングにより平板状の
導体パターン17、18を形成した後、(a4)〜(c
4)に示すように、レーザ加工により切り込み19、2
0を入れて導体パターン2、3を形成したことにある。
【0040】このようにレーザ加工によって導体パター
ン2、3を形成すれば、導体パターンの間隔を狭くでき
るため、インダクタンス値、Q値ともに高くすることが
できる。なお、図5、図6の構造を図7のインダクタン
ス素子にも適用することができる。
【0041】本発明を実施する場合、樹脂としては、前
記のもの以外に、BTレジン、ポリイミド樹脂、フェノ
ール樹脂、フッ素樹脂あるいはその他の樹脂を用いるこ
とができる。また、樹脂または複合材料中には、必要に
応じて補強のためのガラス繊維を設けてもよい。また、
導体パターン2、3の形成は、フォトリソ工法やエッチ
ング以外にスパッタリングやCVD等によっても形成す
ることができる。また、複合材料に混合する機能材料と
しては、フェライトやシリカ以外のガラス系セラミッ
ク、フォルステライト系セラミック、チタン酸系セラミ
ック等の粉末を使用することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1によれば、第1の層(コア基
板)の平坦部にフォトリソ法等により導体パターンが形
成されるので、電気的特性の狭公差化が達成できる。ま
た、積層工程でヘリカル状コイルを構成するのではな
く、平面的導体パターンの形成によってコイルを構成す
るので、コイルを短時間で構成できる上、電気的特性の
狭公差化により、特性調整のためのトリミングが不要と
なるので、コストダウンが図れる。
【0043】また、前記のように導体パターンの位置精
度を高めることができる上、Q値の小さい樹脂または複
合材料を用いることが可能であるため、Q値を向上させ
ることができる。
【0044】請求項2によれば、コイル形成用の導体パ
ターンを対向する側面間に形成することにより、コイル
導体を長く形成することが可能となり、さらなるQ値の
向上およびインダクタンス値の向上が図れる。
【0045】請求項3によれば、低誘電率の第3の層を
設けたので、隣接するコイル導体間の容量結合を防止す
ることができ、自己共振周波数が高くなり、電気的特性
の高周波化が図れる。
【0046】請求項4によれば、コイルの導体パターン
をレーザ加工によって形成することにより、狭いコイル
導体間隔も形成可能となり、小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)はそれぞれ本発明によるインダ
クタンス素子の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1(A)のインダクタンス素子の製造工程図
である。
【図3】図1(A)のインダクタンス素子の端子電極の
形成工程図である。
【図4】従来のインダクタンス素子と本発明のインダク
タンス素子の周波数特性を対比して示す図である。
【図5】図1(B)のインダクタンス素子の製造工程図
である。
【図6】本発明のインダクタンス素子の他の実施の形態
を示す製造工程図である。
【図7】本発明のインダクタンス素子の他の実施の形態
を示す製造工程図である。
【図8】従来のインダクタンス素子の断面図である。
【符号の説明】
1:第1の層、2、2A、3、3A:導体パターン、
4、5:第2の層、6、7:端子電極、8、8A:スル
ーホール、9:素材、10:素子形成領域、11:スリ
ット、12:レジスト、13a、13b:切断線、1
4、15:第3の層、16:側面導体、17、18:導
体パターン、19、20:スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 寿之 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ −ディ−ケイ株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA01 CC10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機能材料粉末と樹脂とを混合した複合材料
    または樹脂でなる第1の層に2列に形成されたスルーホ
    ールと、 前記第1の層の上下面において異なる列のスルーホール
    間を連絡するように形成されて前記スルーホール内導体
    と共に第1の層の面方向にヘリカル状のコイルを構成す
    る導体パターンと、 該上下の導体パターンをそれぞれ覆うように前記複合材
    料または前記樹脂により形成された第2の層と、 前記コイルの両端に接続してそれぞれ設けられた端子電
    極とからなることを特徴とするインダクタンス素子。
  2. 【請求項2】機能材料粉末と樹脂とを混合した複合材料
    または樹脂でなる第1の層の互いに対向する2つの側面
    に、導体内蔵のスルーホールの切断により形成された導
    体と、 前記第1の層の上下面において前記対向する側面の導体
    間を連絡するように形成されて前記側面の導体と共に第
    1の層の面方向にヘリカル状のコイルを構成する導体パ
    ターンと、 該上下の導体パターンをそれぞれ覆うように前記複合材
    料または前記樹脂により形成された第2の層と、 前記コイルの両端に接続してそれぞれ設けられた端子電
    極とからなることを特徴とするインダクタンス素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のインダクタンス
    素子において、 前記第1の層と第2の層との間に、前記第1の層および
    第2の層より低誘電率の第3の層を設け、該第3の層に
    より前記導体パターンを覆ったことを特徴とするインダ
    クタンス素子。
  4. 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載のイ
    ンダクタンス素子において、 前記導体パターンは、シート状に設けられた導体にレー
    ザ加工によってスリットを設けることにより形成されて
    いることを特徴とするインダクタンス素子。
JP2001392940A 2001-12-25 2001-12-25 インダクタンス素子 Withdrawn JP2003197427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392940A JP2003197427A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 インダクタンス素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001392940A JP2003197427A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 インダクタンス素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003197427A true JP2003197427A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27600057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001392940A Withdrawn JP2003197427A (ja) 2001-12-25 2001-12-25 インダクタンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003197427A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081803B2 (en) 2003-01-31 2006-07-25 Tdk Corporation Inductance element, laminated electronic component, laminated electronic component module and method for producing these element, component and module
US7167071B2 (en) 2003-03-17 2007-01-23 Tdk Corporation Inductive device and method for producing the same
US7212095B2 (en) 2002-09-30 2007-05-01 Tdk Corporation Inductive element and manufacturing method of the same
JP2011049326A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Tdk Corp インダクタ及びlc複合部品
CN105359233A (zh) * 2013-03-11 2016-02-24 伯恩斯公司 与层叠聚合物平面磁器件相关的器件和方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7212095B2 (en) 2002-09-30 2007-05-01 Tdk Corporation Inductive element and manufacturing method of the same
US7081803B2 (en) 2003-01-31 2006-07-25 Tdk Corporation Inductance element, laminated electronic component, laminated electronic component module and method for producing these element, component and module
US7167071B2 (en) 2003-03-17 2007-01-23 Tdk Corporation Inductive device and method for producing the same
JP2011049326A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Tdk Corp インダクタ及びlc複合部品
CN105359233A (zh) * 2013-03-11 2016-02-24 伯恩斯公司 与层叠聚合物平面磁器件相关的器件和方法
JP2016515305A (ja) * 2013-03-11 2016-05-26 ボーンズ、インコーポレイテッド ラミネートポリマーを使用するプレーナ磁気技術に関する装置および方法
EP2973620A4 (en) * 2013-03-11 2017-03-08 Bourns, Inc. Devices and methods related to laminated polymeric planar magnetics
EP3291254A1 (en) * 2013-03-11 2018-03-07 Bourns, Inc. Method related to laminated polymeric planar magnetics

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6990729B2 (en) Method for forming an inductor
JP3800540B2 (ja) インダクタンス素子の製造方法と積層電子部品と積層電子部品モジュ−ルとこれらの製造方法
US7170384B2 (en) Printed circuit board having three-dimensional spiral inductor and method of fabricating same
US7212095B2 (en) Inductive element and manufacturing method of the same
JP4211591B2 (ja) 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品
JP4367487B2 (ja) コイル部品
US8466764B2 (en) Low profile layered coil and cores for magnetic components
EP0982742B1 (en) Module and method of manufacture
JPH09148136A (ja) 表面実装可能なインダクタ
JP2016515305A (ja) ラミネートポリマーを使用するプレーナ磁気技術に関する装置および方法
JP2002190410A (ja) 積層型トランス
JP3858853B2 (ja) 2ポート型アイソレータ及び通信装置
JP4010919B2 (ja) インダクティブ素子の製造方法
JP2003332141A (ja) チップ型コモンモードチョークコイル
JP2003197427A (ja) インダクタンス素子
JP2003197426A (ja) インダクタンス素子を含む複合電子部品
US20220293329A1 (en) Inductor component and electronic component
JP3427007B2 (ja) 積層チップコイル
JP2000235919A (ja) 積層コモンモードチョークコイル素子
JP2005276878A (ja) インダクティブデバイス及びその製造方法
JP2004193331A (ja) コモンモードフィルタ及びその製造方法
JPH1041136A (ja) 積層コモンチョークコイル素子
JP2006222519A (ja) 信号伝送線路、電子部品及び信号伝送線路の製造方法
WO2004093105A1 (ja) 多層配線基板形成に用いられる異材質部を有するシート形成方法および異材質部を有するシート
JP2005079570A (ja) 積層コイル部品及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061010