JP2001075562A - 演奏制御装置及び方法 - Google Patents

演奏制御装置及び方法

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JP2001075562A JP24978199A JP24978199A JP2001075562A JP 2001075562 A JP2001075562 A JP 2001075562A JP 24978199 A JP24978199 A JP 24978199A JP 24978199 A JP24978199 A JP 24978199A JP 2001075562 A JP2001075562 A JP 2001075562A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏データを再生しながら他の演奏データ
へと切り替えを行う際に演奏パート毎に切り替えを行う
演奏制御装置の提供。 【解決手段】 指示手段による移行指示に応じて、再生
中の演奏形態の一部の演奏パートの演奏データを移行先
の演奏形態の一部の演奏パートの演奏データに置き換え
るよう複数のフェーズで制御することにより、再生中の
演奏形態の演奏パートを徐々に移行先の演奏形態の演奏
パートに置き換えていく制御手段を具備する。制御手段
は、移行指示が行われると、所定の移行順序に従って移
行元の演奏データと移行先の演奏データとを演奏パート
毎に順次に移行して再生するよう再生手段を制御する。
すなわち、再生手段は記憶手段から演奏パート毎に移行
先の演奏形態の演奏データ及び移行元の演奏形態の演奏
データを読み出して、これらの演奏データを混在した状
態で同時に再生する。そのため、演奏形態を移行する
際、演奏パート単位に徐々に演奏データを移行すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、予め複数の演奏
パートを複数のトラックのいずれかに対応させて記憶し
ておいた演奏データを読み出し、この演奏データに基づ
いて楽音を再生する電子楽器あるいは自動演奏装置その
他演奏装置に関し、特に所定の演奏データを再生しなが
ら他の演奏データへと切り換えを行う際に演奏パート単
位に順次切り換えを行うことのできる演奏制御装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られた電子楽器あるいは自動
演奏装置等の演奏装置では、多数の演奏データを記憶
し、いずれか選択された演奏データに基づいて自動演奏
を行うようになっている。また、ある演奏データの自動
演奏中にパネルスイッチを操作することで、自動演奏さ
れる演奏データを演奏中に次々と切り換えながら楽音の
演奏を行うことができるようになっている。なお、演奏
データの演奏パート(例えば、ドラムパートやベースパ
ートあるいはコードバッキングパート等の複数の演奏パ
ート)は、それぞれ所定のトラックのいずれかに対応付
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の演奏
制御装置では演奏データを新たな演奏データに切り換え
る際に複数の演奏パートを全て同時に一括して切り換え
ることしかできなかったために、全ての演奏パートで同
時に演奏形態が変化することとなって演奏の切り換えと
して不自然である、という問題点があった。
【0004】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、所定の演奏データの演奏中に新たに異なる演奏デー
タへと演奏を切り換える場合に、演奏中の演奏データか
ら新たに切り換え指示された演奏データへと徐々に演奏
を切り換えることができるようにした演奏制御装置及び
方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る演奏制御装
置は、複数の演奏形態の各々に対応して、複数の演奏パ
ートについての演奏データを記憶する記憶手段と、前記
記憶手段から所望の演奏形態に対応する前記演奏データ
を読み出して、これに基づいて複数の演奏パートについ
ての演奏音を再生する再生手段と、現在再生中の演奏形
態から別の演奏形態への移行を指示する指示手段と、前
記指示手段による移行指示に応じて、再生中の演奏形態
の一部の演奏パートの演奏データを移行先の演奏形態の
一部の演奏パートの演奏データに置き換えるよう複数の
フェーズで制御することにより、再生中の演奏形態の演
奏パートを徐々に移行先の演奏形態の演奏パートに置き
換えていく制御手段とを備えたものである。
【0006】演奏データは演奏される楽曲を音楽的に特
徴付けるデータであり、あらかじめ記憶手段に複数記憶
されている。この演奏データを指定してやることで、そ
れに基づいた演奏形態で楽曲を演奏することが可能とな
っている。ユーザは演奏中(再生中)の演奏データとは
異なった演奏形態等で演奏を行いたい場合に、指示手段
から移行指示を与えることができる。この指示手段は、
再生中の演奏データから異なる演奏データ(すなわち、
移行先の演奏データ)へ移行を指示することができる。
移行指示が行われると、所定の移行順序に従って移行元
の演奏データと移行先の演奏データとを演奏パート毎に
順次に移行して再生するよう再生手段を制御する。再生
手段は、記憶手段から演奏パート毎に移行先の演奏形態
の演奏データ及び移行元の演奏形態の演奏データを読み
出して、これらの演奏データを混在した状態で同時に再
生することができる。すなわち、演奏データを移行する
際に、演奏パート単位に徐々に演奏データを移行するこ
とができる。
【0007】本発明は、装置の発明として構成し、実施
することができるのみならず、方法の発明として構成
し、実施することができる。また、本発明は、コンピュ
ータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で
実施することができるし、そのようなプログラムを記憶
した記憶媒体の形態で実施することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。図1は、この発明に係
る演奏制御装置を内蔵した電子楽器の構成を示すハード
ブロック図である。電子楽器は、マイクロプロセッサユ
ニット(CPU)1、プログラムメモリ2及びワーキン
グメモリ3からなるマイクロコンピュータによって制御
されるようになっている。CPU1は、この電子楽器全
体の動作を制御するものである。このCPU1に対し
て、データ及びアドレスバス1Dを介してプログラムメ
モリ2、ワーキングメモリ3、押鍵検出回路4、スイッ
チ検出回路5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、
外部記憶装置9、MIDIインタフェース(I/F)1
0および通信インタフェース11がそれぞれ接続されて
いる。CPU1には、タイマ割込み処理における割込み
時間や各種時間を計時するタイマ1Aが接続されてい
る。
【0009】プログラムメモリ2は、CPU1により実
行あるいは参照される各種プログラムや各種データ等を
格納するものであり、リードオンリメモリ(ROM)等
で構成されている。ワーキングメモリ3は、演奏に関す
る各種情報やCPU1がプログラムを実行する際に発生
する各種データを一時的に記憶するものであり、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)の所定のアドレス領域がそ
れぞれ割り当てられ、レジスタやフラグなどとして利用
される。鍵盤4Aは楽音の音高を選択するための複数の
鍵を備えており、各鍵に対応してキースイッチを有して
おり、この鍵盤4Aは楽音演奏のために使用できるのは
勿論のこと、移行指示の入力手段として使用することも
できる。押鍵検出回路4は、鍵盤4Aの各鍵の押圧及び
離鍵を検出し、検出出力を生じる。スイッチ部5Aは移
行指示を入力したり、あるいは演奏曲に関する各種の音
楽条件を入力するための各種の操作子を含んで構成され
る。例えば、数値データ入力用のテンキーや文字データ
入力用のキーボード、あるいはパネルスイッチ等であ
る。この他にも音高、音色、効果等を選択・設定・制御
するための各種操作子を含んでいてよい。スイッチ検出
回路5は、スイッチ部5Aの各操作子の操作状態を検出
し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ及びア
ドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。表示回路
6はCPU1の制御状態、設定データの内容等の各種情
報を、例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から
構成されるディスプレイに表示するようになっている。
【0010】音源回路7は、複数のチャンネルで楽音信
号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1
Dを経由して与えられた演奏情報を入力し、このデータ
に基づき楽音信号を発生する。音源回路7から発生され
た楽音信号は、サウンドシステム8Aを介して発音され
る。また、効果回路8は前記音源回路7から発生された
楽音信号に対して各種効果を与える。前記音源回路7に
おける楽音信号発生方式はいかなるものを用いてもよ
い。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変化する
アドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽音波形
サンプル値データを順次読み出す波形メモリ読み出し方
式、又は上記アドレスデータを位相角パラメータデータ
として所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サンプ
ル値データを求めるFM方式、あるいは上記アドレスデ
ータを位相角パラメータデータとして所定の振幅変調演
算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるAM方
式等の公知の方式を適宜採用してもよい。すなわち、音
源回路の方式は、波形メモリ方式、FM方式、物理モデ
ル方式、高調波合成方式、フォルマント合成方式、VC
O+VCF+VCAのアナログシンセサイザ方式、アナ
ログシミュレーション方式等、どのような方式であって
もよい。また、専用のハードウェアを用いて音源回路を
構成するものに限らず、DSPとマイクロプログラム、
あるいはCPUとソフトウェアを用いて音源回路を構成
するようにしてもよい。さらに、1つの回路を時分割で
使用することによって複数の発音チャンネルを形成する
ようなものでもよいし、1つの発音チャンネルが1つの
回路で形成されるようなものであってもよい。
【0011】外部記憶装置9は、スタイルデータ(後述
する)やリズムパターンなどのような演奏に関するデー
タやCPU1が実行する各種プログラム等の制御に関す
るデータを記憶するものである。前記ROM2に制御プ
ログラムが記憶されていない場合、この外部記憶装置9
(例えばハードディスク)に制御プログラムを記憶させ
ておき、それを前記RAM3に読み込むことにより、R
OM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動
作をCPU1にさせることができる。このようにする
と、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易
に行える。なお、外部記憶装置9はハードディスク(H
D)に限らず、フロッピィーディスク(FD)、コンパ
クトディスク(CD−ROM・CD−RAM)、光磁気
ディスク(MO)、あるいはDVD(Digital
Versatile Diskの略)等の着脱自在な様
々な形態の記憶メディアを利用する記憶装置であっても
よい。
【0012】MIDIインタフェース(I/F)10
は、当該電子楽器外部の他のMIDI機器10A等から
MIDI規格の演奏情報を入力したり、あるいはMID
I演奏情報を当該電子楽器外部へ出力するためのもので
ある。通信インタフェース11は、例えばLANやイン
ターネット、電話回線等の通信ネットワーク11Bに接
続されており、概通信ネットワーク11Bを介して、サ
ーバコンピュータ11Aと接続され、当該サーバコンピ
ュータ11Aから制御プログラムや各種データを電子楽
器装置側に取り込むためのものである。すなわち、RO
M2やハードディスクに制御プログラムや各種データが
記憶されていない場合に、サーバコンピュータ11Aか
ら制御プログラムや各種データをダウンロードするため
に用いられる。クライアントとなる電子楽器装置は、通
信インターフェース11及び通信ネットワーク11Bを
介してサーバコンピュータ11Aへと制御プログラムや
各種データのダウンロードを要求するコマンドを送信す
る。サーバコンピュータ11Aは、このコマンドを受
け、要求された制御プログラムやデータを、通信ネット
ワーク11Bを介して本装置へと配信し、本装置が通信
インタフェース11を介して、これら制御プログラムや
各種データを受信してハードディスクに蓄積することに
より、ダウンロードが完了する。なお、MIDIインタ
フェース10は専用のMIDIインタフェースを用いる
ものに限らず、RS232−C、USB(ユニバーサル
・シリアル・バス)、IEEE1394(アイトリプル
イー1394)等の汎用のインタフェースを用いてMI
DIインタフェースを構成するようにしてもよい。この
場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受
信するようにしてもよい。
【0013】図2は、この発明において採用するスタイ
ルデータのデータ構成の一実施例を概念的に示した図で
ある。ただし、この実施の形態ではスタイルデータ中に
移行情報が含まれている例を示す。スタイルデータは、
大別すると、ヘッダデータとパターンデータとに分けら
れる。ヘッダデータは、例えば、スタイル番号、スタイ
ル名、拍子、移行情報(移行先スタイル番号及びトラッ
ク移行順序)等を記憶する項目からなり、後述するパタ
ーンデータに共通するパラメータデータである。この移
行情報(移行先スタイル番号及びトラック移行順序)は
スタイルデータ毎に異なる内容に設定されていてもよい
し、同じ内容に設定されているスタイルデータがあって
もよい。パターンデータは複数のトラックデータ1〜n
からなり、各トラックデータ1〜nはドラムパート、ベ
ースパート、コードバッキングパート等の演奏パートに
対応するデータである。例えば、第1のトラックデータ
1がドラムパートに、第2のトラックデータ2がベース
パートに、第3のトラックデータ3がコードバッキング
パートに対応する。本実施例では、各スタイルデータに
おける同一トラックデータ1〜nは全て同じ演奏パート
に対応する。各トラックデータ1〜nは、それぞれノー
トデータとタイミングデータを組み合わせた列で構成さ
れたデータからなる。ただし、ドラムパート以外の演奏
パートは、必要に応じてノートデータを別途指定される
和音に応じたものに変換してもよい。なお、スタイルデ
ータはこれ以外にも音色やテンポ小節数等、他の演奏パ
ラメータを項目として備えていてもよいことは言うまで
もない。
【0014】項目「スタイル番号」は、スタイルデータ
毎に対応して付与される当該スタイルデータを指し示す
ための番号(あるいは記号)である。項目「スタイル
名」は演奏スタイル名であり、例えば「ダンス&ポップ
ス系(ラップ、ユーロビート、ポップバラード)」、
「ソウル系(ダンスファンク、ソウルバラード、R&
B)」、「ロック系(ソフト8ビート、8ビート、ロッ
クンロール)」、「ジャズ系(スィング、ジャズバラー
ド、ジャズボサノバ)」、「ラテン系(ボサノバ、サン
バ、ルンバ、ビギン、タンゴ、レゲエ)」、「マーチ
系」、「演歌系」、「唱歌系」などの演奏スタイル毎に
与えられる名前である。項目「拍子」は、例えば4分の
4拍子や8分の8拍子等の拍子である。項目「移行先ス
タイル番号」は、移行先のスタイルデータを指し示す番
号(つまり、移行先の「スタイル番号」)である。スタ
イルを移行する際には、当該「移行先スタイル番号」と
同一の「スタイル番号」を持つスタイルデータへと移行
する。また、「移行先スタイル番号」に対応するスタイ
ルデータは、同じ拍子のスタイルが設定される。項目
「トラック移行順序」はトラックデータを移行する順序
を示すものであり、スタイルデータを移行する際には
「トラック移行順序」に規定された順のトラック単位に
スタイルデータを移行する。
【0015】なお、スタイルデータは各データが連続的
に記憶領域に記憶されているものに限らず、飛び飛びの
記憶領域に散在して記憶されていてもよい。例えば、ヘ
ッダデータとパターンデータとを別々のメモリ上に記憶
してもよい。ただし、この場合には各々散在するデータ
を、連続するデータとして別途管理することが必要であ
ることはいうまでもない。例えば、ヘッダデータとパタ
ーンデータとを関連づけしたテーブルを用意し、このテ
ーブルを参照することによってスタイルデータが決定さ
れるようにしてよい。
【0016】次に、スタイルデータのパターン移行態様
について簡単に説明する。例えば、移行元のスタイルデ
ータの「スタイル番号」が「1」、「移行先スタイル番
号」が「2」、「トラック移行順序」が「1、2、3」
である場合のパターン移行例を図3Aに示す。移行元の
スタイルデータの「スタイル番号」が「2」であり、
「移行先スタイル番号」が「3」かつ「トラック移行順
序」が「2、3、1」である場合のパターン移行例を図
3Bに示す。ただし、移行元及び移行先スタイルデータ
ともトラックを3つ備えた場合を例に示す。また、各図
の左側に移行前の演奏スタイルを示し、各図の右側に移
行後の演奏スタイルを示す。
【0017】図3Aに示すように、移行前においては
「スタイル番号」が「1」のスタイルデータから各トラ
ックデータ1〜3が読み出される。すなわち、各トラッ
ク1〜3は全て同一の演奏スタイル(スタイル1)で演
奏されることになる。第1の移行指示があると、まずト
ラック1がスタイル1からスタイル2に移行する(矢印
X1)。すなわち、「スタイル番号」が「2」のスタイ
ルデータからトラックデータ1が読み出され、「スタイ
ル番号」が「1」のスタイルデータからトラックデータ
2と3が読み出される。第2の移行指示があると、トラ
ック2がスタイル1からスタイル2に移行する(矢印X
2)。第3の移行指示があると、トラック3がスタイル
1からスタイル2に移行する(矢印X3)。こうする
と、移行後においては「スタイル番号」が「2」のスタ
イルデータから各トラックデータ1〜3が読み出され
る。すなわち、各トラック1〜3は全て同一の演奏スタ
イル(スタイル2)で演奏されるようになる。同様に図
3Bでは、第1の移行指示があると、まずトラック2が
スタイル2からスタイル3に移行する(矢印X1)。次
に、第2の移行指示があると、トラック3がスタイル2
からスタイル3に移行する(矢印X2)。そして、第3
の移行指示があると、トラック1がスタイル2からスタ
イル3に移行する(矢印X3)。このように、トラック
別に異なった演奏スタイルのデータを混在して読み出す
ことができるので、移行指示がある度に、「トラック移
行順序」に従って、各トラックを順次に同一の演奏スタ
イルへと移行することができる。
【0018】図4は、この発明に係る演奏制御装置にお
ける機能ブロックの一実施例を示すブロック図である。
図4に示す各部はハードウェアで実現してもよいし、ソ
フトウェアによる処理で実現するようにしてもよい。ス
タイルデータ・移行情報記憶部21は上述したスタイル
データや移行情報(移行先スタイル番号及びトラック移
行順序)を多数記憶する、例えばROMやRAMあるい
はハードディスク等の外部記憶媒体などである。記憶す
るスタイルデータや移行情報はメーカー等が供給したも
のでもよいし、ユーザが記録したものでもよい。スタイ
ル選択部22は多数のスタイルデータの中からいずれか
のスタイルデータをユーザからの指示により選択して、
選択されたスタイル番号を移行元パターン読み出し部2
5と移行制御部24に供給する。例えば、ユーザがスタ
イル番号を選択指示できるテンキーや、ユーザがディス
プレイ上に表示されたスタイル名(あるいはスタイル番
号)を見ながら選択指示することのできるタッチパネル
などである。移行指示部23はスイッチ等からなり、ス
タイルデータを移行先へと移行する「移行指示+」命
令、あるいはスタイルデータを移行元へと戻す「移行指
示−」命令を移行制御部へ供給する。移行制御部24
は、スタイル選択部22から供給されたスタイル番号と
同一のスタイル番号の付与されたスタイルデータをスタ
イルデータ・移行情報記憶部21から読み出し、読み出
したスタイルデータから移行先スタイル番号及びトラッ
ク移行順序を得て、移行先パターン読み出し部26に対
して移行先として読み出すべきスタイル番号を供給す
る。また、供給された「移行指示+」あるいは「移行指
示−」に応じて、移行元パターン読み出し部25と移行
先パターン読み出し部26に対してトラック指示を供給
する。例えば、トラック移行順序が「1、2、3」であ
る場合、最初の「移行指示+」により移行元パターン読
み出し部25にはトラック1の読み出し停止を指示し、
移行先パターン読み出し部26にはトラック1の読み出
し開始を指示する。そして、2回目の「移行指示+」が
あると移行元パターン読み出し部25にはトラック2の
読み出し停止を指示し、移行先パターン読み出し部26
にはトラック2の読み出し開始を指示する。また、「移
行指示−」が供給されると、上記の読み出し停止と開始
を逆にしたトラック指示を移行元パターン読み出し部2
5及び移行先パターン読み出し部26へと供給する。
【0019】移行元パターン読み出し部25は、スタイ
ル選択部22から供給されたスタイル番号のスタイルデ
ータを読み出して、パターンデータを音源部27へと供
給する。初期状態(つまり、最初のスタイルデータ読み
出し時)では、全トラックのパターンデータ(詳しく
は、トラックデータ)の読み出しを行う。そして、移行
制御部24から供給されるトラック指示に応じて、読み
出すトラックの制御を行う。例えば、トラック1の読み
出し停止が指示されると、トラック1の読み出しを停止
する。なお、読み出しを停止することなく、読み出した
パターンデータを音源部27へと供給しないようにする
ことで、トラックの読み出し制御を行ってもよい。移行
先パターン読み出し部26は移行制御部から供給された
スタイル番号のスタイルデータを読み出し、パターンデ
ータを音源部27へと供給する。初期状態(つまり、最
初のスタイルデータ読み出し時)では、全トラックにつ
いてパターンデータ(詳しくは、トラックデータ)の読
み出しを行わない。そして、移行制御部24から供給さ
れるトラック指示に応じて、読み出すトラックの制御を
行う。例えば、トラック1の読み出し開始が指示される
と、トラック1の読み出しが開始される。なお、初期状
態で全トラックのパターンデータの読み出しを行うが、
読み出したパターンデータを音源部27へと供給しない
ようにしておいて、読み出し開始が指示されたときのみ
に音源部27へ供給するようにして、トラックの読み出
しを制御するようにしてもよい。音源部27は供給され
た移行元及び移行先パターンデータに応じて、楽音を発
生させる。複数トラックの音を同時に発生可能である。
【0020】図5は、上述した移行制御部24で実行さ
れる移行制御処理の一実施例を示すフローチャートであ
る。図5Aは、移行指示があると直ちにトラック指示を
発生する場合の処理である。図5Bは、移行指示の後に
拍や小節タイミングに達した時点でトラック指示を発生
する場合の処理である。図5Cは、移行指示のタイミン
グが小節内の所定タイミング(例えば3拍目)よりも前
なら直ちに、後なら次の小節タイミングに達した時点で
トラック指示を発生する場合の処理である。なお、各処
理は所定の周期毎に実行される(例えばタイマ割り込み
処理)が、この所定周期はテンポに応じた周期でもよい
し、テンポとは無関係な周期でもよい。一例としては、
4分音符の96分の1の周期で実行するものをあげるこ
とができる。
【0021】以下、図5の各フローチャートに従って、
移行制御処理の動作を説明する。まず、図5Aの移行制
御処理について説明する。ステップS1では、移行指示
が行われたか否かを判定する。移行指示が行われていな
い場合(ステップS1のNO)、スタイルデータを移行
する必要がないので当該処理を終了する。移行指示が行
われている場合には(ステップS1のYES)、後述す
るトラック指示処理を行う(ステップS2)。すなわ
ち、この場合には移行指示があると直ちにトラック指示
を発生してスタイルデータを移行する。
【0022】次に、図5Bの移行制御処理について説明
する。ステップS5では、移行指示が行われたか否かを
判定する。移行指示が行われている場合(ステップS5
のYES)、移行予約を行う(ステップS6)。移行指
示がなかった場合(ステップS5のNO)、ステップS
7へジャンプする。ステップS7では、拍あるいは小節
タイミングにあるか否かを判定する。拍あるいは小節タ
イミングでない場合には(ステップS7のNO)、当該
処理を終了する。すなわち、移行を行わない。拍あるい
は小節タイミングである場合(ステップS7のYE
S)、移行予約が既に為されているか否かを判定する
(ステップS8)。移行予約が未だになされていなかっ
た場合には(ステップS8のNO)、当該処理を終了す
る。移行予約が既になされていた場合には(ステップS
8のYES),後述のトラック指示処理を行い(ステッ
プS9)、移行予約を解除した後に(ステップS1
0)、当該処理を終了する。このように、移行指示があ
ると直ちに移行を行うのではなく、移行指示がなされた
後の所定のタイミングで移行するように構成すること
で、ユーザは移行指示をラフに行うことができる。
【0023】次に、図5Cの移行制御処理について説明
する。ステップS11において、移行指示が行われたか
否かを判定する。移行指示が行われていない場合(ステ
ップS11のNO)、ステップS15へジャンプする。
移行指示が行われている場合(ステップS11のYE
S)、当該移行指示が所定のタイミングよりも前に行わ
れたか否かを判定する(ステップS12)。所定のタイ
ミングよりも前で行われていないならば(ステップS1
2のNO)、移行予約を行う(ステップS13)。所定
のタイミングよりも前で行われているならば(ステップ
S12のYES)、後述するトラック指示処理を行う
(ステップS14)。ステップS15では、小節タイミ
ングにあるか否かを判定する。小節タイミングでない場
合には(ステップS15のNO)、当該処理を終了す
る。すなわち、移行を行わない。小節タイミングである
場合(ステップS15のYES)、移行予約がなされて
いるか否かを判定する(ステップS16)。移行予約が
なされていない場合には(ステップS16のNO)、当
該処理を終了する。移行予約がなされている場合には
(ステップS16のYES)、後述のトラック指示処理
を行い(ステップS17)、移行予約を解除して(ステ
ップS18)当該処理を終了する。このように、移行指
示が小節内の所定タイミングよりも前か後かによって移
行の仕方を変えると、ユーザの意図に沿った移行が可能
となる。例えば、小節タイミングの前後で移行指示がな
された場合について考える。移行指示によって直ちに移
行を行っている場合に小節タイミング前に移行指示が行
われると、最初に移行するトラックがほんの短い時間し
か演奏されず、実質的に2番目に移行するトラックから
の演奏となってしまう。一方、移行指示後の小節タイミ
ングまで待ってから移行を行っている場合に小節タイミ
ング直後に移行指示が行われると、最初に移行するトラ
ックが演奏されるまでに1小節程度待たされることにな
る。図5Cに示した処理では、これらの不都合を解決す
ることができる。
【0024】なお、現在のタイミングが所定のタイミン
グより前/後の判定や、現在のタイミングが拍/小節の
タイミングかの判定は、現在のタイミングを図示しない
処理によって別途管理することにより実現することがで
きる。また、上述した例のようにタイミング制御(移行
指示後、拍や小節タイミングになるまでトラック指示を
遅延させる)を移行制御部24にて行うものに限らず、
読み出し部25及び26へのトラック指示を直ちに行
い、読み出し部25及び26側にてタイミング制御する
ようにしてもよい。
【0025】ここで、後述のトラック指示処理で使用す
る移行管理テーブルについて簡単に説明する。図6は、
移行管理テーブルの全体構成の一実施例を概念的に示し
た概念図である。ただし、この実施例ではトラックを3
つ備えてなり、「トラック移行順序」が‘1→2→3’
と設定されているスタイルデータから作成される移行管
理テーブルを示す。移行管理テーブルは「トラック移行
順序」に基づいて作成され、移行フェーズ(移行段階)
毎に移行元スタイル及び移行先スタイルのどのトラック
をオン/オフするかを記憶するテーブルである。移行フ
ェーズは移行時における移行の進行度合いを示すもので
あり、本実施例では‘フェーズ0’、‘フェーズ1’、
‘フェーズ2’、‘フェーズE’の段階別に分けられ
る。‘フェーズ0’が最初の移行前の状態であり、‘フ
ェーズE’が最終的な移行後の状態である。移行元スタ
イルは移行元のトラック別の移行状態を示し、移行先ス
タイルは移行先のトラック別の移行状態を示す。スタイ
ル移行前では全てのトラックが移行元スタイルであるの
で、‘フェーズ0’の移行元スタイルの全トラックにオ
ン(この例では、フラグが1)を記憶する。そして、
‘フェーズ0’の移行先スタイルの全トラックにオフ
(この例では、フラグが0)を記憶する。「トラック移
行順序」が‘1→2→3’の場合、最初の移行段階‘フ
ェーズ1’では、トラック1が移行元スタイルから移行
先スタイルに移行するので移行元スタイルのトラック1
にオフを記憶し、移行先スタイルのトラック1にオンを
記憶する。2番目の移行段階‘フェーズ2’では、トラ
ック2が移行元スタイルから移行先スタイルに移行する
ので移行元スタイルのトラック2にオフを記憶し、移行
先スタイルのトラック2にオンを記憶する。3番目の移
行段階‘フェーズE’では、トラック3が移行元スタイ
ルから移行先スタイルに移行するので移行元スタイルの
トラック3にオフを記憶し、移行先スタイルのトラック
3にオンを記憶する。つまり、移行終了時の‘フェーズ
E’では、移行元スタイルの全トラックにオフ、移行先
スタイルの全トラックにオンを記憶する。このように、
移行管理テーブルは移行フェーズの進行に応じて各トラ
ックのオン/オフ状態を記憶する。
【0026】図7は、図5A〜図5Cに示した各移行制
御処理で行われるトラック指示処理の一実施例を示すフ
ローチャートである。当該処理は、移行指示があるたび
に移行管理テーブルを参照して各トラックのオン/オフ
を決定し、移行元及び移行先パターン読み出し部25及
び26へ指示する。まず、供給された移行指示が「移行
指示+」であるか否かを判定する(ステップS21)。
移行指示が「移行指示+」であって、現在の移行フェー
ズが‘フェーズE’である場合には(ステップS21の
YESかつステップS22のYES)、移行スタイル変
更処理1を行う(ステップS23)。現在の移行フェー
ズが‘フェーズE’でない場合には(ステップS22の
NO)、移行管理テーブルの現在の移行フェーズを次の
移行フェーズへ1つ進める(ステップS24)。そし
て、1つ進められた移行フェーズの移行元スタイルにお
ける各トラックのオン/オフを移行元パターン読み出し
部25へ、移行先スタイルにおける各トラックのオン/
オフを移行先パターン読み出し部26へと指示する(ス
テップS25)。一方、移行指示が「移行指示+」でな
く「移行指示−」であって、現在の移行フェーズが‘フ
ェーズ0’である場合には(ステップS21のNOかつ
ステップS26のYES)、移行スタイル変更処理2を
行う(ステップS27)。現在の移行フェーズが‘フェ
ーズ0’でない場合には(ステップS26のNO)、移
行管理テーブルの現在の移行フェーズを前の移行フェー
ズへ1つ戻す(ステップS28)。そして、1つ戻され
た移行フェーズの移行元スタイルにおける各トラックの
オン/オフを移行元パターン読み出し部25へ、移行先
スタイルにおける各トラックのオン/オフを移行先パタ
ーン読み出し部26へと指示する(ステップS25)。
なお、移行フェーズが‘フェーズE’まで進んだ後に、
更に移行指示として「移行指示+」が指示された場合
は、その指示を無視するようにしてもよい。この場合に
は、移行スタイル変更処理1(ステップS23)を実行
しないでトラック指示処理を終了する。同様に、移行フ
ェーズが‘フェーズ0’で移行指示として「移行指示
−」が指示された場合も、その指示を無視するようにし
てもよい。この場合には、移行スタイル変更処理2(ス
テップS27)を実行しないでトラック指示処理を終了
する。
【0027】図8Aは、上述したトラック指示処理で行
われる移行スタイル変更処理1の一実施例を示すフロー
チャートである。現移行先スタイルを新たな移行元スタ
イルとして移行元パターン読み出し部25に指示する
(ステップS31)。新たな移行元スタイルにおける移
行先スタイル番号を読み出し、移行先パターン読み出し
部26に指示する(ステップS32)。新たな移行元ス
タイルにトラック移行順序を読み出し、移行管理テーブ
ルを作成する(ステップS33)。現在の移行フェーズ
を‘フェーズ0’に設定する(ステップS34)。現在
の移行フェーズの各トラックのオン/オフを移行元及び
移行先パターン読み出し部25及び26へと指示する
(ステップS35)。そして、移行経過を更新する(ス
テップS36)。この移行経過の更新では、直前の移行
元を移行経過として記憶保持する。例えば、移行スタイ
ルが‘1→2→4→3’の順に変化した場合、移行元ス
タイルは‘1→2→4’の順に、移行先スタイルは‘2
→4→3’の順となるので、移行経過には‘1、2’が
記録される。このように、移行フェーズが‘フェーズ
E’(最終フェーズ)に達した後に更に「移行指示+」
が指示されると、それまでの移行先スタイルデータが新
たな移行元スタイルデータとなり、新たな移行元スタイ
ルデータに設定されている移行先スタイルデータへ更に
移行が進むことになる。こうすることにより、移行指示
をするだけで、最後の移行トラックまで移行が完了して
も、更に次の移行先のスタイルデータへと移行を進めて
演奏することができる。
【0028】図8Bは、上述したトラック指示処理で行
われる移行スタイル変更処理2の一実施例を示すフロー
チャートである。移行経過に基づいて戻るスタイル(移
行元となるスタイル)を決定し、決定したスタイルを新
たな移行元スタイルとして移行元パターン読み出し部2
5に指示する(ステップS41)。現移行元スタイルを
新たな移行先スタイルとして移行先パターン読み出し部
26に指示する(ステップS42)。新たな移行元スタ
イルのトラック移行順序を読み出し、移行管理テーブル
を作成する(ステップS43)。現在の移行フェーズを
‘フェーズE’に設定する(ステップS44)。現在の
移行フェーズの各トラックのオン/オフを移行元及び移
行先パターン読み出し部25及び26へと指示する(ス
テップS45)。移行経過を更新する(ステップS4
6)。この移行経過の更新では、新たに移行元となった
ものを削除する。例えば、移行経過に‘1、2’と記録
されていたときは、新たな移行元は‘2’となり、移行
経過としては‘1’のみが残って記録される。なお、移
行元決定(ステップS41参照)において、移行経過に
何も記録されていないときは(例えば、初期状態や上記
のように削除されたような場合)、新たな移行元を決定
せず、スタイルの移行は行われない。このように、移行
フェーズが‘フェーズ0’(先頭フェーズ)にある場合
に更に移行指示として「移行指示−」が指示されたと
き、それまでの移行経過に応じて戻し先を決定し、それ
を新たな移行元スタイルデータとする。そして、それま
での移行元が移行先となる。すなわち、それまでの移行
元が新たな移行先となり、決定されたスタイルが移行元
となる。こうすることにより、移行フェーズを戻す移行
指示をした場合に、最初の移行トラックまで移行が完了
しても、更に次の移行元のスタイルデータへと移行を戻
して演奏することができる。この際、過去の移行経過に
応じて戻す移行元を決定するので、移行経過のとおりに
戻すことができる。
【0029】図8Cは、上述したトラック指示処理で行
われる移行スタイル変更処理2の他の実施例を示すフロ
ーチャートである。現移行元スタイルが移行先スタイル
に設定されているスタイルをサーチし、新たな移行元ス
タイルとして移行元パターン読み出し部25に指示する
(ステップS51)。現移行元スタイルを新たな移行先
スタイルとして移行先パターン読み出し部26に指示す
る(ステップS52)。新たな移行元スタイルのトラッ
ク移行順序を読み出し、移行管理テーブルを作成する
(ステップS53)。現在の移行フェーズを‘フェーズ
E’に設定する(ステップS54)。現在の移行フェー
ズの各トラックのオン/オフを移行元及び移行先パター
ン読み出し部26へと指示する(ステップS55)。な
お、移行元決定(ステップS51参照)において、現移
行元スタイルが移行先スタイルに設定されているスタイ
ルデータが見つからなかったときは、新たな移行元を決
定せず、移行は行われない。また、複数のスタイルデー
タが移行元の候補としてあがったときは、いずれかのス
タイルデータをランダムに選択して移行元に決定する。
このように、移行フェーズが‘フェーズ0’(先頭フェ
ーズ)に戻った後に更に「移行指示−」が指示されたと
き、現在の移行元スタイルデータが移行先に設定されて
いるスタイルデータをサーチし、それを新たな移行元ス
タイルデータとする。そして、それまでの移行元が移行
先となる。こうすることにより、移行フェーズを戻す移
行指示をするだけで、最初の移行トラックまで移行が完
了しても、更に次の移行元のスタイルデータへと移行を
戻して演奏することができる。この際、現移行元を移行
先に設定してあるスタイルデータを移行元に設定するの
で、移行の経歴がない場合(あるいは移行経歴はあるが
既に最初のスタイルデータに戻ってしまった場合)であ
っても、戻すことができる。
【0030】上述したスタイルデータ(図2参照)では
ヘッダデータ内に移行情報を構成した例を示したが、移
行情報をスタイルデータと別に構成して、それぞれをR
OMやRAMあるいは外部記憶媒体等に記憶するように
してもよい。図9はスタイルデータの別のデータ構成例
であり、詳しくはスタイルデータと移行情報とを別々に
構成したものである。スタイルデータは、ヘッダデータ
とパターンデータとにより構成される。ヘッダデータ
は、例えば、スタイル番号、スタイル名、拍子等を記憶
する項目からなり、パターンデータに共通したパラメー
タである。パターンデータは複数のトラックからなり、
各トラックはドラムパート、ベースパート、コードバッ
キングパート等の演奏パートに対応している。移行情報
は、移行元スタイル番号と移行先スタイル番号とトラッ
ク移行順序とにより構成される。移行元スタイル番号は
移行元のスタイルデータを示すためのスタイル番号であ
る。このようにスタイルデータと移行情報とを別々に構
成することにより、スタイルデータに移行情報を含むも
のに比べて、スタイルデータを変更せずに移行情報を設
定することができるので、ユーザ独自の移行元と移行先
の組み合わせやトラック移行順序を作成することが可能
となる(後述の移行情報作成処理参照)。なお、各スタ
イルデータについて1つの移行情報を持たせるように構
成するだけに限らず、スタイルデータ毎に複数の移行情
報を持たせるように構成してもよい。ただし、その場合
には、ユーザが何れかの移行情報を予め選択することで
移行先スタイルやトラック移行順序を決定することがで
きるようにする。また、移行元と移行先のスタイルが同
じでトラック移行順序が異なる複数の移行情報を記憶す
るようにしてもよい。
【0031】移行情報は、移行情報作成処理により作成
される。図10は、移行情報作成処理の一実施例を示し
たフローチャートである。ユーザは、移行元スタイル番
号(ステップS61)と、移行先スタイル番号(ステッ
プS62)と、トラック移行順序(ステップS63)と
を指定する。そして、それらの指定に従って、移行元ス
タイル番号、移行先スタイル番号、トラック移行順序の
組を移行情報として記憶する(ステップS64)。な
お、上述のように移行情報を新たに作成するものに限ら
ず、既存の移行情報をコピーし、一部を修正して新たな
移行情報を作成するようにしてもよい。こうすると、既
存の移行情報を破壊する恐れがないし、類似の移行情報
を作成することが簡単にできるようにもなる。
【0032】図11〜図13は、移行順序の設定内容別
にパターン移行の様子を示した概念図である。ただし、
図11及び図12は移行元と移行先のトラック数が異な
らない場合であり(この実施例ではトラック数が3)、
図13は移行元と移行先のトラック数が異なる場合であ
る(この実施例では、トラック数が3と4)。図11A
は、複数のトラックをまとめて移行できるように移行順
序の内容を設定した場合のパターン移行例を示すもので
ある。例えば、移行順序が‘1と2、3’と設定されて
いる場合である。この場合には、移行フェーズが‘フェ
ーズ1’に移行するとトラック1とトラック2とが同時
にスタイル2となる。そして、‘フェーズ1’から‘フ
ェーズE’に移行するときに残りのトラック3がスタイ
ル2に移行する。このように、1つの移行指示で複数の
トラックを移行させることによって、例えば全トラック
数が多い場合であっても少ない回数の移行指示で移行を
完了させることができるようになる。図11Bは、最後
のフェーズ(つまり、‘フェーズE’)までいっても移
行しないトラックがあるように移行順序の内容を設定し
た場合のパターン移行例を示すものである。例えば、移
行順序が‘1、3’と設定されている場合である。この
場合、移行フェーズが‘フェーズ1’に移行するとトラ
ック1がスタイル2となり、‘フェーズ1’から‘フェ
ーズE’に移行するとトラック3がスタイル2に移行す
る。そして、トラック2はスタイル1のまま移行しな
い。このように、最終フェーズまで達しても移行しない
トラックを設けることによって、移行元のスタイルデー
タの演奏内容を残したまま移行を完了させることができ
るようになる。図11C〜Eは、トラックの移行順序を
ランダムに決定するように移行順序の内容を設定した場
合のパターン移行例を示すものである。例えば、移行順
序が‘ランダム’と設定されている場合である。この場
合、移行フェーズが‘フェーズ1’に移行するとランダ
ムに選択されたトラックがスタイル2となる。図11C
ではトラック1が、図11Dではトラック2が、図11
Eではトラック3が選択されてスタイル2に移行してい
る。次に、移行フェーズが‘フェーズ1’から‘フェー
ズ2’に移行すると‘フェーズ1’移行時に移行しなか
ったトラックからランダムに選択されたトラックがスタ
イル2となる。図11C及び図11Dではトラック3
が、図11Eではトラック2が選択されてスタイル2に
移行している。更に、移行フェーズが‘フェーズ2’か
ら‘フェーズE’に移行すると‘フェーズ1’及び‘フ
ェーズ2’移行時に移行しなかった残りのトラックがス
タイル2となる。図11Cではトラック2が、図11D
及び図11Eではトラック1がスタイル2に移行してい
る。このように、移行するトラックをランダムに決定す
ることによって、変化に富んだ移行を楽しむことができ
るようになる。
【0033】図12は、移行元と移行先のトラックが異
なるように移行順序を設定した場合のパターン移行例を
示すものである。例えば、移行順序が‘1→1、2→
3、3→1’と設定されている場合である。この場合、
移行フェーズが‘フェーズ1’に移行するとトラック1
がトラック2となり、かつ、スタイル2に移行する。こ
れにより、トラック1のパートは演奏されず、トラック
2では2系列のパートが同時に演奏される。次に、移行
フェーズが‘フェーズ1’から‘フェーズ2’に移行す
ると、トラック2がトラック3となり、かつ、スタイル
2に移行している。更に、移行フェーズが‘フェーズ
2’から‘フェーズE’に移行すると、トラック3がト
ラック1となり、かつ、スタイル2に移行している。
【0034】図13は、移行元と移行先のトラック数が
異なるように移行順序を設定した場合である。例えば、
移行順序が‘1→1、2→2と3、3→4’と設定され
ている場合である。この場合、移行フェーズが‘フェー
ズ1’に移行するとトラック1がスタイル2に移行す
る。次に、移行フェーズが‘フェーズ1’から‘フェー
ズ2’に移行すると、トラック2がトラック2とトラッ
ク3となり、かつ、スタイル2に移行している。更に、
移行フェーズが‘フェーズ2’から‘フェーズE’に移
行すると、トラック3がトラック4となり、かつ、スタ
イル2に移行している。このように、移行元と移行先の
トラックを非対応としたことによって、例えば移行元の
ベースパートを残したまま移行先のベースパートも演奏
する、といった複雑な演奏を行うことが可能となる。
【0035】次に、各トラックの演奏データの内容を判
断して、トラック移行順序を決定する処理について説明
する。図14は、トラック移行順序決定処理の一実施例
を示すフローチャートである。図14Aは、移行元と移
行先の各トラックのスタイルデータの一致度を判定し、
一致度の高い順(あるいは低い順)にトラックを移行さ
せるようにトラック移行順序を決定するための処理であ
る。まず、移行元と移行先の各トラックの一致度を判定
する(ステップS71)。この一致度の判定は、音数や
音高変化傾向あるいは音域等のパラメータに基づいて決
定する。そして、この判定に基づいて一致度の高い順
(あるいは低い順)に各トラックに順番付けを行い(ス
テップS72)、前記順番に従ってトラック移行順序を
設定する(ステップS73)。この場合、一致度の高い
順にトラック移行順序を設定すると、最初の移行フェー
ズでの移行パターン変化があまり目立たず、移行フェー
ズが進むに従って徐々に移行パターン変化が目立つよう
にすることができるので、少しずつの変化を楽しむこと
ができるようになる。反対に、一致度の低い順にトラッ
ク移行順序を設定すると、最初の移行フェーズで大きく
移行パターンを変化することができるので、劇的な変化
を楽しむことができるようになる。図14Bは、移行元
及び/又は移行先の各トラックの音数を検出し、音数の
少ない順(あるいは多い順)にトラックを移行させるよ
うにトラック移行順序を決定するための処理である。ま
ず、移行元及び/又は移行先の各トラックの音数を検出
する(ステップS81)。この音数の検出は、移行元だ
けでもよいし、移行先だけでもよい。また、移行元及び
移行先の双方でもよい。ただし、双方の音数を検出する
場合には、双方の音数を合わせた(例えば、平均化し
た)音数とする。そして、この検出に基づいて音数の少
ない順(あるいは多い順)に各トラックに順番付けを行
い(ステップS82)、前記順番に従ってトラック移行
順序を設定する(ステップS83)。この場合、音数の
少ない順にトラック移行順序を設定すると、最初の移行
フェーズでの移行パターン変化があまり目立たず、移行
フェーズが進むに従って徐々に移行パターン変化が目立
つようにすることができるので、少しずつの変化を楽し
むことができるようになる。反対に、音数の多い順にト
ラック移行順序を設定すると、最初の移行フェーズで大
きく移行パターンを変化することができるので、劇的な
変化を楽しむことができるようになる。図14Cは、移
行元及び/又は移行先の各トラックの平均音量を検出
し、音量の小さい順(あるいは大きい順)にトラックを
移行させるようにトラック移行順序を決定するための処
理である。まず、移行元及び/又は移行先の各トラック
の平均音量を検出する(ステップS91)。この平均音
量の検出は、移行元だけでもよいし、移行先だけでもよ
い。また、移行元及び移行先の双方でもよい。ただし、
双方の音量を検出する場合には、双方の音量を合わせた
(例えば、平均化した)音量とする。そして、この検出
に基づいて平均音量の小さい順(あるいは大きい順)に
各トラックに順番付けを行い(ステップS92)、前記
順番に従ってトラック移行順序を設定する(ステップS
93)。この場合、平均音量の小さい順にトラック移行
順序を設定すると、最初の移行フェーズでの移行パター
ン変化があまり目立たず、移行フェーズが進むに従って
徐々に移行パターン変化が目立つようにすることができ
るので、少しずつの変化を楽しむことができるようにな
る。反対に、平均音量の多い順にトラック移行順序を設
定すると、最初の移行フェーズで大きく移行パターンを
変化することができるので、劇的な変化を楽しむことが
できるようになる。このように、移行元と移行先のトラ
ックの各内容を判別して移行順序を決定することによっ
て、自然な移行が可能となる。
【0036】次に、1回の移行指示を行うだけで、所定
期間毎に(例えば、1小節毎や2拍毎など)、自動的に
移行が進むようにした場合における自動移行制御処理に
ついて説明する。図15は、自動移行制御処理の一実施
例を示すフローチャートである。図15Aに自動移行制
御処理の前半部分を、図15Bに自動移行制御処理の後
半部分を示す。なお、以下の処理において、移行が進む
速度(期間)を変更可能としてもよい。例えば、予め移
行が進む速度(期間)を設定可能としてもよいし、ユー
ザの移行指示の態様(例えば操作子の操作タッチなど)
に応じて速度を設定するようにしてもよい。ステップS
101では移行指示があったか否かを判定する。移行指
示がなかった場合には(ステップS101のNO)、ス
テップS112へジャンプする。移行指示があった場合
には(ステップS101のYES)、ユーザの操作タッ
チに応じて所定の期間を設定する(ステップS10
2)。例えば、ユーザの操作タッチが所定値よりも強い
ときは1小節とし、弱いときは2拍のようにして設定す
る。勿論、所定期間が固定の場合、あるいは別途に予め
設定する場合にはステップS102の処理は不要であ
る。そして、移行指示が「移行指示+」であるか否かを
判定する(ステップS103)。移行指示が「移行指示
+」であって、現在の移行フェーズが‘フェーズE’で
ある場合には(ステップS103のYESかつステップ
S104のYES)、ステップS112へ行く。現在の
移行フェーズが‘フェーズE’でない場合には(ステッ
プS104のNO)、自動移行予約に「+」をセットし
(ステップS105)、現在の移行フェーズから次の移
行フェーズへ移行フェーズを1つ進める(ステップS1
06)。そして、現在の移行フェーズの各トラックのオ
ン/オフを移行元及び移行先パターン読み出し部へと指
示する(ステップS107)。また、所定期間をタイマ
にセットする(ステップS108)。一方、移行指示が
「移行指示+」でなく「移行指示−」であって、現在の
移行フェーズが‘フェーズ0’である場合には(ステッ
プS103のNOかつステップS109のYES)、ス
テップS112へ行く。現在の移行フェーズが‘フェー
ズ0’でない場合には(ステップS119のNO)、自
動移行予約に「−」をセットし(ステップS110)、
現在の移行フェーズから前の移行フェーズへ移行フェー
ズを1つ戻す(ステップS111)。そして、ステップ
S107へ行く。
【0037】ステップS112において、自動移行予約
が「+」であるか否かを判定する。自動移行予約が
「+」でなされている場合(ステップS112のYE
S)、所定の期間が経過しており、現在の移行フェーズ
が‘フェーズE’である場合には(ステップS113の
YESかつステップS114のYES)、自動移行予約
「+」を解除する(ステップS115)。現在の移行フ
ェーズが‘フェーズE’でない場合には(ステップS1
14のNO)、ステップS106へ戻る。自動移行予約
が「−」でなされている場合(ステップS112のNO
かつステップS116のYES)、所定の期間が経過し
ており、現在の移行フェーズが‘フェーズ0’である場
合には(ステップS117のYESかつステップS11
8のYES)、自動移行予約「+」を解除する(ステッ
プS119)。現在の移行フェーズが‘フェーズ0’で
ない場合には(ステップS118のNO)、ステップS
111へ戻る。このように、1つの移行指示により自動
的に複数フェーズの移行がなされることによって、ユー
ザの負担を減らすことができるようになる。
【0038】次に、移行元から移行先へと移行する際
に、クロスフェード波形合成処理を行うようにした場合
について説明する。図16は、クロスフェード波形合成
処理を行うようにした移行元パターン読み出し処理の一
実施例を示すフローチャートである。なお、移行の際に
クロスフェード波形合成処理を行う場合には、移行先読
み出し処理でも同様の処理を行う必要があるが、移行元
パターン読み出し処理と同様の処理を行えばよいことか
ら、ここでの説明は省略する。まず、トラックオンの指
示があるか否かを判定する(ステップS121)。トラ
ックオンの指示がある場合(ステップS121のYE
S)、指示のあったトラックをオンに設定し(ステップ
S122)、指示のあったトラックのフェードインを開
始する(ステップS123)。一方、トラックオンの指
示がなかった場合であって、トラックオフの指示があっ
た場合には(ステップS121のNOかつステップS1
24のYES)、指示のあったトラックのフェードアウ
トを開始する(ステップS125)。ステップS126
ではフェードイントラックがあるか否かを判定し、ステ
ップS127ではフェードアウトトラックがあるか否か
を判定する。フェードイントラックがある場合(ステッ
プS126のYES)、フェードイントラックのボリュ
ームを所定量増加する(ステップS128)。この所定
量は予め決まっていてもよいし、ユーザが設定可能とし
てもよい。例えば、移行指示操作の操作タッチに応じて
所定量を決定するように構成してもよい。そして、ボリ
ュームが最大になった場合(ステップS129のYE
S)、フェードインを終了させる(ステップS13
0)。このボリュームの最大値とはそのトラックに設定
されていたボリューム値のことであり、例えば、そのト
ラックのボリューム値が「90」に設定されていた場合
には最大値は「90」である。一方、フェードアウトト
ラックがある場合には(ステップS127のYES)、
フェードアウトトラックのボリュームを所定量減少する
(ステップS131)。そして、ボリュームが0になっ
た場合(ステップS132のYES)、フェードアウト
を終了させて、該トラックをオフに設定する(ステップ
S133)。ステップS134では、オンに設定されて
いるトラックのパターン読み出しを行う。このように、
移行元から移行先へとクロスフェード波形合成すること
によって、滑らかに移行を進めることができるようにな
る。
【0039】図17は、移行元パターンから移行先パタ
ーンへと切り換えるのではなく、移行元パターンを所定
のアルゴリズムに従って変形させるように構成した場合
の機能ブロックの一実施例を示す概念図である。この場
合には、移行情報としてトラック移行順序データと変形
種類を記憶する。パターン変形部28は、複数種類の変
形アルゴリズムを有しており、指示された変形種類に応
じた変形アルゴリズムに基づいて移行元パターンを変形
させる。この際、移行が指示される毎に該移行指示され
たトラックのパターンデータを変形させてもよいし、予
め全トラックのパターンデータを変形させておき、移行
が指示される毎に該移行指示されたトラックの変形済み
パターンデータを読み出すようにしてもよい。このよう
に、移行先スタイルデータを移行元スタイルデータを変
形させて作成するようにしたことによって、既存の演奏
データ以外の新規なスタイルデータに移行させることが
できるようになる。上述したように、ユーザは演奏中
(再生中)の演奏スタイルとは異なった演奏スタイルで
演奏を行いたい場合に、移行指示部23から移行指示を
与えることができる。移行指示が行われると、所定の移
行順序に従って再生中の演奏スタイルから移行先の演奏
スタイルへと演奏パート毎に順次に移行して再生するよ
う移行制御部24は制御を開始する。この際に、パター
ン変形部28は再生中の演奏スタイルの演奏データを変
形して移行先の演奏スタイルの演奏データを作成する。
こうすると、移行先の演奏スタイルの演奏データは再生
中の演奏スタイルの演奏データと基本的な音楽的特徴が
一致するようにして作成することができる。すなわち、
再生中の演奏スタイルの演奏データの一部のみを変更し
て移行先の演奏スタイルの演奏データを作成することに
よって、再生中の演奏スタイルと移行先の演奏スタイル
の演奏データに同一性を保たせることができる。例え
ば、再生中の演奏スタイルにおけるフレーズ毎や小節線
毎の音楽的特徴の一部、例えばピッチパターンやリズム
パターンなどは再生中の演奏スタイルのものをそのまま
使用したいような場合は、再生中の演奏スタイルの演奏
データの一部を変更すればよい。また、既存の演奏デー
タ以外の新規の演奏データを作成して移行することもで
きるようになる。
【0040】上述した実施例において、複数の演奏パー
トとして、ドラムパート、ベースパート、コードバッキ
ングパート等が含まれている例を示したが、これに限ら
れるものではない。例えば、複数のドラム楽器からなる
ドラムパートのみでもよい。移行元スタイル番号と移行
先スタイル番号を、例えば液晶表示パネル(LCD)や
CRT等から構成されるディスプレイ等に表示するよう
にしてもよい。また、移行中のトラックや、移行元ある
いは移行先でそれぞれ演奏されている(あるいは演奏さ
れていない)トラック番号をディスプレイ等に表示する
ようにしてもよい。移行元と移行先のパターンデータの
小節数は異なっていてもよい(例えば移行元は2小節、
移行先は4小節など)。この場合、移行途中のトラック
においては小節数の異なる2種類のパターンが混在した
状態となるが、繰り返しの周期が異なるだけで演奏上は
何ら問題ない。
【0041】電子楽器は鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽
器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態
でもよい。また、上述の実施の形態では、音源装置、自
動作曲装置等を1つの電子楽器本体に内臓したものにつ
いて説明したが、これに限らず、それぞれが別々に構成
され、MIDIインタフェースや各種ネットワーク等の
通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたも
のにも同様に適用できることはいうまでもない。また、
パソコンとアプリケーションソフトウェアという構成で
あってもよく、この場合処理プログラムを磁気ディス
ク、光ディスクあるいは半導体メモリ等の記憶メディア
から供給したり、ネットワークを介して供給するもので
あってもよい。さらに、カラオケ装置に利用する曲デー
タの作成にも適用してよいし、あるいは自動演奏ピアノ
のような自動演奏装置に適用してもよい。
【0042】自動演奏装置に適用する場合、演奏データ
のフォーマットは、イベントの発生時刻を曲や小節内に
おける絶対時間で表した『イベント+絶対時間』形式の
もの、イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時
間で表した『イベント+相対時間』形式のもの、音符の
音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した
『音高(休符)+符長』形式のもの、演奏の最小分解能
毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時
刻に対応するメモリ領域にイベントを記憶した『ベタ方
式』形式のものなど、どのような形式のものでもよい。
また、複数チャンネル分の演奏データが存在する場合
は、複数のチャンネルのデータが混在した形式であって
もよいし、各チャンネルのデータがトラック毎に別れて
いるような形式であってもよい。さらに、自動演奏デー
タの処理方法は、設定されたテンポに応じて処理周期を
変更する方法、処理周期は一定で自動演奏中のタイミン
グデータの値を設定されたテンポに応じて変更する方
法、処理周期は一定で1回の処理において自動演奏デー
タ中のタイミングデータの計数の仕方をテンポに応じて
変更する方法等、どのようなものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、演奏パート毎に異なる
演奏スタイルで演奏することができるようにしたことか
ら演奏データを演奏パート毎に徐々に切替することがで
き、音楽的に不都合のない自然な演奏スタイルの変化を
得ることができる、という効果が得られる。また、ユー
ザは演奏スタイルの切り換え設定を自由に行うことがで
きることから、ユーザの意向に沿った演奏スタイルの切
り換えを行うことが可能となる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る演奏制御装置を内蔵した電子
楽器の構成を示すハードブロック図。
【図2】 この発明の一実施例において採用するスタイ
ルデータのデータ構成を概念的に示した概念図。
【図3A】 「トラック移行順序」が「1、2、3」で
ある場合のパターン移行例を概念的に示した概念図。
【図3B】 「トラック移行順序」が「2、3、1」で
ある場合のパターン移行例を概念的に示した概念図。
【図4】 この発明の一実施例において採用する機能ブ
ロック図。
【図5A】 移行指示があると直ちにトラック指示を発
生する移行制御処理の一実施例を示すフローチャート。
【図5B】 移行指示の後に拍や小節タイミングに達し
た時点でトラック指示を発生する移行制御処理の一実施
例を示すフローチャート。
【図5C】 小節内の所定タイミングの前後でトラック
指示を発生する移行制御処理の一実施例を示すフローチ
ャート。
【図6】 移行管理テーブルの全体構成の一実施例を概
念的に示した概念図。
【図7】 移行制御処理で行われるトラック指示処理の
一実施例を示すフローチャート。
【図8A】 トラック指示処理で行われる移行スタイル
変更処理1の一実施例を示すフローチャート。
【図8B】 トラック指示処理で行われる移行スタイル
変更処理2の一実施例を示すフローチャート。
【図8C】 トラック指示処理で行われる移行スタイル
変更処理2の別の実施例を示すフローチャート。
【図9】 スタイルデータと移行情報とを別々に構成し
た場合のデータ構成を概念的に示した概念図。
【図10】 移行情報作成処理の一実施例を示すフロー
チャート。
【図11A】 複数のトラックをまとめて移行可能とし
た場合のパターン移行例を説明するための説明図。
【図11B】 最後のフェーズまでいっても移行しない
トラックがある場合のパターン移行例を説明するための
説明図。
【図11C】 トラックの移行順序をランダムに決定す
るようにした場合のパターン移行例を説明するための説
明図。
【図11D】 トラックの移行順序をランダムに決定す
るようにした場合のパターン移行例を説明するための説
明図。
【図11E】 トラックの移行順序をランダムに決定す
るようにした場合のパターン移行例を説明するための説
明図。
【図12】 移行元と移行先のトラックが異なるように
移行順序を設定した場合のパターン移行例を説明するた
めの説明図。
【図13】 移行元と移行先のトラック数が異なるよう
に移行順序を設定した場合のパターン移行例を説明する
ための説明図。
【図14A】 移行元と移行先の各トラックのスタイル
データの一致度を判定してトラック移行順序を決定する
処理の一実施例を示すフローチャート。
【図14B】 移行元及び/又は移行先の各トラックの
音数を検出してトラック移行順序を決定する処理の一実
施例を示すフローチャート。
【図14C】 移行元及び/又は移行先の各トラックの
平均音量を検出してトラック移行順序を決定する処理の
一実施例を示すフローチャート。
【図15A】 自動移行制御処理の前半部分の一実施例
を示すフローチャート。
【図15B】 自動移行制御処理の後半部分の一実施例
を示すフローチャート。
【図16】 クロスフェード波形合成処理を行うように
した移行元パターン読み出し処理の一実施例を示すフロ
ーチャート。
【図17】 移行元パターンを所定のアルゴリズムに従
って変形させるようにした場合の機能ブロックの一実施
例を示す概念図。
【符号の説明】
1…CPU、1A…タイマ、2…プログラムメモリ、3
…ワーキングメモリ、4…押鍵検出回路、4A…鍵盤、
5…スイッチ検出回路、5A…テンキー&キーボード&
各種スイッチ、6…表示回路、7…音源回路、8…効果
回路、8A…サウンドシステム、9…外部記憶装置、1
0…MIDIインタフェース、10A…他のMIDI機
器、11A…サーバコンピュータ、11B…通信ネット
ワーク、1D…データ及びアドレスバス、21…スタイ
ルデータ・移行情報記憶部、22…スタイル選択部、2
3…移行指示部、24…移行制御部、25…移行元パタ
ーン読み出し部、26…移行先パターン読み出し部、2
7…音源部、28…パターン変形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 成彦 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D378 MM22 MM48 MM64 XX22

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の演奏形態の各々に対応して、複数
    の演奏パートについての演奏データを記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段から所望の演奏形態に対応する前記演奏デ
    ータを読み出して、これに基づいて複数の演奏パートに
    ついての演奏音を再生する再生手段と、 現在再生中の演奏形態から別の演奏形態への移行を指示
    する指示手段と、 前記指示手段による移行指示に応じて、再生中の演奏形
    態の一部の演奏パートの演奏データを移行先の演奏形態
    の一部の演奏パートの演奏データに置き換えるよう複数
    のフェーズで制御することにより、再生中の演奏形態の
    演奏パートを徐々に移行先の演奏形態の演奏パートに置
    き換えていく制御手段とを備えた演奏制御装置。
  2. 【請求項2】 前記指示手段は操作子を含んでなり、 前記制御手段は、前記操作子の1回の操作毎に前記フェ
    ーズを順次進めることを特徴とする請求項1に記載の演
    奏制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記指示手段による1
    回の指示に応じて自動的に前記フェーズを順次進めるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の演奏制御装置。
  4. 【請求項4】 移行先の演奏形態を指示する識別情報を
    移行元の前記各演奏形態毎に予め記憶し、 現在再生中の演奏形態に応じた前記識別情報に従って、
    移行先の演奏形態が判定されることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の演奏制御装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のフェーズにおける各演奏パー
    トの移行順序を前記各演奏形態毎に予め記憶し、 現在再生中の演奏形態に応じた前記移行順序に従って、
    フェーズが進む毎に順次に再生中の演奏形態の演奏パー
    トの演奏データを移行先の演奏形態の演奏パートの演奏
    データに置き換えることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の演奏制御装置。
  6. 【請求項6】 移行先の演奏形態を指示する識別情報を
    任意に設定する手段を備えてなり、 設定した前記識別情報に従って、再生中の演奏形態に対
    応する移行先の演奏形態が決定されることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の演奏制御装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のフェーズにおける演奏パート
    の移行順序を任意に設定する手段を備えてなり、 設定した前記移行順序に従って、フェーズが進む毎に順
    次に再生中の演奏形態の一部の演奏パートの演奏データ
    を移行先の演奏形態の一部の演奏パートの演奏データに
    置き換えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載の演奏制御装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、再生中の演奏形態の一
    部の演奏パートを移行先の演奏形態における異なる種類
    の演奏パートに置き換えることを特徴とする請求項1乃
    至7のいずれかに記載の演奏制御装置。
  9. 【請求項9】 再生中の演奏形態の演奏パート数と移行
    先の演奏形態の演奏パート数とが異なっていることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の演奏制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は演奏パートの移行順序
    をランダムに決定し、決定した前記移行順序に従って、
    フェーズが進む毎に順次に再生中の演奏形態の一部の演
    奏パートの演奏データを移行先の演奏形態の一部の演奏
    パートの演奏データに置き換えることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれかに記載の演奏制御装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は演奏パートの移行順序
    を再生中の演奏形態の演奏パート及び移行先の演奏形態
    の演奏パートにより決定し、決定した前記移行順序に従
    って、フェーズが進む毎に順次に再生中の演奏形態の一
    部の演奏パートの演奏データを移行先の演奏形態の一部
    の演奏パートの演奏データに置き換えることを特徴とす
    る請求項1乃至10のいずれかに記載の演奏制御装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記指示手段による
    移行指示がなされた後の所定の演奏タイミングに対応し
    て、再生中の演奏形態の一部の演奏パートの演奏データ
    を移行先の演奏形態の一部の演奏パートの演奏データに
    置き換えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれ
    かに記載の演奏制御装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記指示手段による
    移行指示がなされた時点が演奏タイミングのどの時点に
    対応するかに応じて、再生中の演奏形態の一部の演奏パ
    ートの演奏データを移行先の演奏形態の一部の演奏パー
    トの演奏データに置き換えるタイミングを決定すること
    を特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の演奏
    制御装置。
  14. 【請求項14】 再生中の演奏形態の演奏パートの演奏
    データが移行先の演奏形態の演奏パートの演奏データに
    全て置き換えられた場合に、移行先の演奏形態を新たに
    再生中の演奏形態とし、該新たに再生中の演奏形態に応
    じた前記識別情報に従って、次の移行先の演奏形態が決
    定されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか
    に記載の演奏制御装置。
  15. 【請求項15】 前記指示手段は前記フェーズを戻すこ
    とのできる操作子を含んでなり、 現在再生中の演奏形態に対して最初の移行を開始する前
    に前記操作子が操作された場合に、それまでの移行経過
    から戻す先となる演奏形態を決定し、当該演奏形態を新
    たに再生中の演奏形態とし、再生中であった演奏形態を
    新たに移行先の演奏形態とすることを特徴とする請求項
    1乃至14のいずれかに記載の演奏制御装置。
  16. 【請求項16】 前記指示手段は前記フェーズを戻すこ
    とのできる操作子を含んでなり、 現在再生中の演奏形態に対して最初の移行を開始する前
    に前記操作子が操作された場合に、現在再生中の演奏形
    態が移行先の演奏形態として設定されている演奏形態を
    サーチし、当該演奏形態を新たに再生中の演奏形態と
    し、再生中であった演奏形態を新たに移行先の演奏形態
    とすることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに
    記載の演奏制御装置。
  17. 【請求項17】 全てのフェーズまで移行が進んでも移
    行しない演奏パートを設けたことを特徴とする請求項1
    乃至16のいずれかに記載の演奏制御装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、移行元の演奏形態か
    ら移行先の演奏形態へと演奏データを移行する際に、演
    奏データのクロスフェード処理を行いながら移行を進め
    ることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載
    の演奏制御装置。
  19. 【請求項19】 前記指示手段の1回の移行指示に応じ
    て再生中の演奏形態の全演奏パートではない複数の演奏
    パートを移行先の演奏形態の複数の演奏パートに置き換
    えることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記
    載の演奏制御装置。
  20. 【請求項20】 前記指示手段による移行指示に応じ
    て、前記移行先の演奏形態の一部の演奏パートの演奏デ
    ータは、前記再生中の演奏形態の一部の演奏パートの演
    奏データを変形することで作成されるものであることを
    特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の演奏制
    御装置。
  21. 【請求項21】 演奏データを記録するためのコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体であって、 複数の演奏形態の各々に対応する、複数の演奏パートか
    らなる演奏データと、 各演奏形態毎に、該演奏形態の再生中に移行すべき他の
    演奏形態を指定する情報とを備えることを特徴とする演
    奏データを記録する記録媒体。
  22. 【請求項22】 複数の演奏形態の各々に対応して複数
    の演奏パートについての演奏データを記憶した記憶手段
    から所望の演奏形態に対応する前記演奏データを読み出
    して、これに基づいて複数の演奏パートについての演奏
    音を再生する自動演奏装置における演奏制御方法であっ
    て、 現在再生中の演奏形態から別の演奏形態への移行を指示
    するステップと、 前記移行指示に応じて、再生中の演奏形態の一部の演奏
    パートの演奏データを移行先の演奏形態の一部の演奏パ
    ートの演奏データに置き換えるよう複数のフェーズで制
    御することにより、再生中の演奏形態の演奏パートを徐
    々に移行先の演奏形態の演奏パートに置き換えていくス
    テップとを備えた演奏制御方法。
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