JP2001073946A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JP2001073946A
JP2001073946A JP24473599A JP24473599A JP2001073946A JP 2001073946 A JP2001073946 A JP 2001073946A JP 24473599 A JP24473599 A JP 24473599A JP 24473599 A JP24473599 A JP 24473599A JP 2001073946 A JP2001073946 A JP 2001073946A
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Japan
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suction
cylinder
suction muffler
muffler
chamber
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JP24473599A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sasano
博 笹野
Seigo Yanase
誠吾 柳瀬
Jiyunichirou Yahiki
純一郎 矢引
Takahide Nagao
崇秀 長尾
Haruhiko Iwai
治彦 岩井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉型電動圧縮機において、吸入マフラー内
の脈圧共鳴を抑制し、かつ密閉容器内への脈圧伝播を抑
制して低騒音化を図るとともに、吸入マフラーの部品点
数を減らして構成を簡単にするものである。 【解決手段】 電動要素2、圧縮要素5を内装した密閉
容器1内で、冷媒の通る吸入マフラー16に、その排出
口15へ連通した連通管17と前記吸入マフラーの他方
吸入口18へ連通した尾管19を設け、更に前記連通管
を吸入マフラーの略左右対称形状の中心線Sに沿って形
成するとともに、前記尾管を前記連通管と平行に形成し
たものである。上記構成により、連通管で共鳴の脈圧増
幅を最小限に低減するとともに尾管で脈圧の密閉容器内
への伝播を低減し、更に連通管と尾管を吸入マフラーと
一体成形とすることを可能ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、空調機器
等に使用される密閉型電動圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫、空調機器等は、低騒音化
が求められており、当然それに搭載する密閉型電動圧縮
機(以下圧縮機という)も低騒音化が求められていた。
【0003】以下に図6、図7を参照して従来の圧縮機
の構成を説明する。1は密閉容器、2は前記密閉容器1
内に弾性体で支持したモータからなる電動要素で、3は
シリンダで、4は前記シリンダ3を有するシリンダブロ
ックで、5は前記シリンダブロック4を構成要素の一つ
とする圧縮要素である。8は前記シリンダブロック4に
取り付け、吸入室6と吐出室7を形成したシリンダヘッ
ド、9はピストンで、電動要素2により駆動され往復運
動する際に前記シリンダ3に摺動案内される。13は前
記シリンダ3の端面10と前記シリンダヘッド8の間に
介在し、吸入孔11と吐出孔12(図示せず)を有する
バルブプレートで、14はヘッドガスケットである。3
0は吸入マフラーで、前記シリンダヘッド8の吸入室6
に排出口15を有し、前記バルブプレート13の吸入孔
11に前記排出口15を相対向せしめている。そして、
上記したシリンダヘッド8、バルブプレート13、ヘッ
ドガスケット14、吸入マフラー30は前記圧縮要素5
に備えてある。前記吸入マフラー30は2分割した連通
管31と、これを内装する2分割した外郭32からな
り、それぞれ別部品で構成され、連通管31を外郭32
の略中心に設けた仕切り35で挟み込んで固定してい
る。そして、冷媒の流れを案内する連通管31は、吸入
マフラー30の吸入口33と直結するとともに、その間
に開口部34を設けている。
【0004】上記構成において、周知の冷凍サイクルを
構成するため圧縮機が循環回路に接続される。そして、
冷凍サイクルの循環回路より戻ってきた低温低圧の冷媒
ガスが矢印で示すように吸入マフラー30の吸入口33
から連通管31を通り、バルブプレート13の吸入孔1
1よりシリンダ3内へ導かれ、電動要素2の駆動力で往
復運動をするピストン9で圧縮されて再び高温高圧の冷
媒として循環回路へ吐出されるのである。このような冷
媒の循環において、戻りの冷媒ガスは吸入マフラー30
により断熱され、かつ連通管31により滑らかに流れを
導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では吸入マフラー30の連通管31の開口部
34での脈圧が、吸入マフラー30内の共鳴を増幅し、
更に前記脈圧が密閉容器1内で共鳴するため、特に低周
波数での低騒音化が困難であった。また、吸入マフラー
30は、外郭32で連通管31を挟み込んで固定する構
造等から、別部品の外郭32と連通管31とがそれぞれ
2分割した構成になるため、部品点数が4部品以上と多
く、かつ高価になる。
【0006】本発明密閉型電動圧縮機は、上記従来の課
題を解決するもので、吸入マフラーおよび密閉容器内で
の共鳴を抑制して低騒音化を図るとともに、吸入マフラ
ーの構成部品点数を削減して構成を簡単にすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、密閉容器内で冷媒の通る吸入マフラーに、
その排出口へ連通した連通管と前記吸入マフラーの他方
吸入口へ連通した尾管を設け、更に前記連通管を吸入マ
フラーの略左右対称形状の中心線に沿って形成するとと
もに、前記尾管を前記連通管と平行に形成したものであ
る。
【0008】上記技術手段により、連通管で共鳴の脈圧
増幅を最小限に低減するとともに尾管で脈圧の密閉容器
内への伝播を低減し、更に一体成形を可能ならしめて、
低騒音化と構成を簡単にできるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の密閉型
電動圧縮機は、密閉容器内に設け、電動要素およびシリ
ンダを有するシリンダブロックを構成要素の一つとする
圧縮要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室
と吐出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動
案内させるシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在
し、吸入孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッ
ドガスケットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口
を有し、かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔
に対向せしめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラ
ーは前記排出口へ連通した連通管と前記吸入マフラーの
他方吸入口へ連通した尾管を有し、前記連通管を吸入マ
フラーの略左右対称形状の中心線に沿って形成するとと
もに、前記尾管を前記連通管と平行に形成したものであ
る。
【0010】この実施形態によれば、連通管は吸入マフ
ラー内の共鳴モードの節になる前記吸入マフラーの略左
右対称形状の中心線上に開口可能になり、共鳴の脈圧増
幅を最小に抑制するとともに、尾管は脈圧の密閉容器内
への伝播を抑制する作用をする。また、吸入マフラー、
その連通管、尾管は一体成形が可能になり、吸入マフラ
ーの構成部品を3部品以下に抑えることも可能になる作
用を有する。
【0011】また本発明の請求項2に記載の密閉型電動
圧縮機は、請求項1の記載において、尾管をL字状に形
成したものである。
【0012】この実施形態によれば、上記請求項1に記
載の実施形態と同じ作用を有することはもちろん、尾管
はL字状により長さを十分に確保することが可能にな
り、結果としてその開口を、吸入マフラーの上下方向の
略中央部に位置させることが容易になり、脈圧の密閉容
器内への伝播を抑制する作用を高められる。
【0013】また本発明の請求項3に記載の密閉型電動
圧縮機は、密閉容器内に設け、電動要素およびシリンダ
を有するシリンダブロックを構成要素の一つとする圧縮
要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室と吐
出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動案内
するシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在し、吸入
孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッドガスケ
ットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口を有し、
かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔に対向せ
しめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラーは共鳴
孔を有する共鳴室と前記排出口へ連通した連通管を有
し、前記連通管は吸入マフラーの略左右対称形状の中心
線に沿って形成するとともに、前記共鳴室により吸入マ
フラーと連通管を分割し、この分割された吸入マフラー
の嵌合にて前記分割された連通管も嵌合するように形成
したものである。
【0014】この実施形態によれば、連通管は吸入マフ
ラー内の共鳴モードの節となる前記吸入マフラーの略左
右対称形状の中心線上に開口ができ、共鳴の脈圧増幅を
抑制するとともに、共鳴室の更なる吸入マフラー内の共
鳴の脈圧増幅を抑制する作用を有する。また組立時に、
分割された吸入マフラーを嵌合すると、分割された連通
管も同じく嵌合するので、連通管のシール性を容易に保
てる作用を有する。
【0015】また本発明の請求項4に記載の密閉型電動
圧縮機は、密閉容器内に設け、電動要素およびシリンダ
を有するシリンダブロックを構成要素の一つとする圧縮
要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室と吐
出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動案内
させるシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在し、吸
入孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッドガス
ケットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口を有
し、かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔に対
向せしめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラーは
3分割体で構成し、それぞれの吸入マフラーA、B、C
に分割溶着面を形成し、かつ溶着時の加圧面を両側に位
置する前記吸入マフラーA、Cに前記分割溶着面と平行
に形成したものである。
【0016】この実施形態によれば、吸入マフラーは3
分割体の少ない部品点数になり、かつ3分割体の組立時
における吸入マフラーBを挟み込む両側の吸入マフラー
A、Cの溶着が一度に可能になるとともに、溶着時の加
圧が分割溶着面の全体に均一にかかる作用を有する。
【0017】
【実施例】以下に本発明の密閉型電動圧縮機につき、図
1〜図5を参照して説明する。
【0018】本発明の密閉型電動圧縮機は、図1の組立
側面断面図、図2の組立正面断面図、図3の吸入マフラ
ー部分を切り欠いた拡大断面図、図4の吸入マフラーの
組立断面図、図5の図4におけるA−A線上の吸入マフ
ラーBの断面図で示す通りである。
【0019】すなわち、この圧縮機は密閉容器1内に設
けたモータからなる電動要素2、この電動要素2により
駆動されるピストン9と、ピストン9の往復運動を摺動
案内するシリンダ3およびそのシリンダブロック4とシ
リンダヘッド8とバルブプレート13およびヘッドガス
ケット14を有する圧縮要素5を備え、周知の冷凍サイ
クルを構成するため循環回路に接続して使用される。そ
して、圧縮要素5で圧縮されて循環回路へ吐出され、仕
事をして戻ってきた低温低圧の冷媒ガスは、吸入マフラ
ー16を通り、バルブプレート13よりシリンダ3内へ
導かれ、ピストン9で圧縮されて再び高温高圧の冷媒と
して循環回路へ吐出されるのである。
【0020】このような冷媒の循環において、本発明の
密閉型電動圧縮機における吸入マフラー16は、次のよ
うに構成してある。吸入マフラー16は内部を空間とし
た密閉の外郭からなり、外郭の上部をシリンダヘッド8
に、外郭の下部を電動要素2の一部に支持して設け、前
記シリンダヘッド8の吸入室6に連通する排出口15を
有し、かつこの排出口15を前記バルブプレート13の
吸入孔11に相対向せしめている。そして、吸入マフラ
ー16は前記排出口15へ連通した連通管17と前記吸
入マフラー16の他方吸入口18へ連通した尾管19を
有している。前記連通管17は、排出口15の部分を、
吸入マフラー16の外郭より上部へ吐出させ、かつ吸入
マフラー16の略左右対称形状の中心線Sに沿って形成
するとともに、排出口15と反対側の開口17aを、吸
入マフラー16内の膨張室28の上下方向の略中央部に
開口している。前記尾管19は、前記連通管17と平行
に形成するとともに、他方吸入口18より流入してきた
冷媒ガスが吸入マフラー16の膨張室28の上下方向の
略中央(吸入マフラー16の上下方向の略中央部分とも
いう)にて膨張室28に入る開口19aを形成し、更に
尾管19をできる限り長くするため、略L字状に形成し
ている。21は吸入マフラー16の上部に位置し、連通
管17の外周に形成した共鳴室で、これと膨張室28を
仕切る仕切り壁29に共鳴孔20を設け、下方の膨張室
28と連通している。そして、共鳴室21の体積と共鳴
孔20の孔径を組合わせて、吸入マフラー16の共鳴周
波数と一致させている。22、23、25は吸入マフラ
ー16を構成する外郭を射出成形するため、上下方向へ
3分割した吸入マフラーA、B、Cで、吸入マフラーA
22には共鳴室21を、吸入マフラーB23とC25で
膨張室28をそれぞれ形成し、かつ吸入マフラーA22
とC25で上下から挟み込まれている吸入マフラーB2
3との分割溶着面26a、26bを平行に形成し、かつ
その全周端面に凹凸嵌合の溶着部24を形成している。
前記吸入マフラーA22、吸入マフラーC25は、溶着
部24に沿い外周に分割溶着面26a、26bと平行に
吸入マフラーA、B、Cの溶着時の加圧面27a、27
bを形成している。また吸入マフラーB23は仕切り壁
29に連通管17の一部と尾管19を一体に形成してい
る。従って、連通管17は、吸入マフラーA22、吸入
マフラーB23とに分割されて一体に形成され、吸入マ
フラーA22、吸入マフラーB23を溶着嵌合した時
に、同じように嵌合する凹凸嵌合部17bを形成してい
る。なお、図中で従来例と同一符号を付している構成
は、先に説明した従来例の構成と同じ構成および作用効
果を奏するものなので、詳細な説明は省略している。
【0021】上記構成において、ピストン9の往復運動
により循環回路より戻る低温低圧の冷媒ガスは他方吸入
口18より尾管19に入り開口19aから膨張室28に
入って膨張し、更に開口17aより連通管17に入り排
出口15から排出されて吸入孔11よりシリンダ3に入
る。そして、ピストン9の往復運動により断続的に繰り
返される吸入冷媒ガスの脈圧が吸入マフラー16内の共
鳴を誘発し、前記吸入マフラー16の共鳴モードの節
は、吸入マフラーが略左右対称形状の場合、その略中心
線S上に発生する。
【0022】然るに本発明の密閉型電動圧縮機では、前
記連通管17を、吸入マフラー16の略左右対称形状の
中心線Sに沿って形成しているので、前記吸入マフラー
16の共鳴を抑制することができる。また、尾管19は
連通管17と平行に形成しているので、尾管19からの
密閉容器1内への脈圧伝播を抑制できるとともに、連通
管17と尾管19を、吸入マフラー16とともに射出成
形による一体成形が可能になり、部品点数を削減でき
る。本実施例では、吸入マフラーA、B、Cの3部品で
あるが、共鳴室21を設けなければ、2部品にて構成す
ることも可能になる。従って、吸入マフラー16内の共
鳴による脈圧増幅を従来よりも抑制できるとともに、尾
管19により脈圧の密閉容器1内への伝播も抑制でき、
低騒音化を図ることができる。また、吸入マフラー1
6、その連通管17、尾管19は一体成形が可能にな
り、容易に製造できる。
【0023】また本発明の密閉型電動圧縮機で、前記尾
管19はL字状に形成しているので、結果として容易に
長さを確保して吸入マフラー16の上下方向の略中央部
に位置して開口19aを形成することが可能になり、前
記吸入マフラー16の共鳴モードの節と尾管19の長さ
を十分に確保して密閉容器内への脈圧伝播の増幅を抑制
することができる。従って、更に低騒音化を図ることが
できる。
【0024】更に本発明の密閉型電動圧縮機で吸入マフ
ラー16は、共鳴孔20を有する共鳴室21と前記排出
口15へ連通した連通管17を有し、前記連通管17は
吸入マフラー16の略左右対称形状の中心線Sに沿って
形成するとともに、前記共鳴室21により吸入マフラー
16と連通管17を上下方向へ分割し、かつ吸入マフラ
ーB23を上下の吸入マフラーA22、C25で挟み込
んで分割溶着面26a、26bにて溶着嵌合する時に、
吸入マフラーA22と吸入マフラーB23と一体の分割
された連通管17も凹凸嵌合部17bで凹凸嵌合するの
で、Oリング等の特別のシール部品を使用しなくてシー
ル性を保ち、圧縮機の吸入効率を維持できるとともに、
構成および組立を容易に行うことができる。そして、共
鳴室21が、更に前記吸入マフラー16内の共鳴を抑制
することができる。従って、低騒音化を図ることができ
るとともに、分割された連通管のシール性も容易に保て
圧縮機の吸入効率を維持できる。
【0025】更に本発明の密閉型電動圧縮機で吸入マフ
ラー16は、3分割体で構成するとともに、それぞれの
吸入マフラーA22、B23、C25に分割溶着面26
a、26bを形成し、かつ溶着時の加圧面27a、27
bを、吸入マフラーB23の両側である上下に位置する
前記吸入マフラーA22、C25の分割溶着面26a、
26bと平行に形成しているので、吸入マフラー16の
組立は吸入マフラーA22、B23、C25の分割溶着
面26a、26bを凹凸嵌合させて、治具等により加圧
面27a、27bを加圧して一度に溶着させることがで
き、かつ加圧力も分割溶着面26a、26bと平行で全
体に均等に加わり確実に結合できる。従って、安定した
品質を保てるとともに生産性を高められる。
【0026】
【発明の効果】上記実施例から明かなように本発明の請
求項1に記載の密閉型電動圧縮機は、密閉容器内に設
け、電動要素およびシリンダを有するシリンダブロック
を構成要素の一つとする圧縮要素と、前記シリンダブロ
ックに取り付け、吸入室と吐出室を形成したシリンダヘ
ッドと、ピストンを摺動案内させるシリンダと前記シリ
ンダヘッドの間に介在し、吸入孔と吐出孔を有するバル
ブプレートおよびヘッドガスケットと、前記シリンダヘ
ッドの吸入室に排出口を有し、かつこの排出口を前記バ
ルブプレートの吸入孔に対向せしめた吸入マフラーとを
備え、前記吸入マフラーは前記排出口へ連通した連通管
と前記吸入マフラーの他方吸入口へ連通した尾管を有
し、前記連通管を吸入マフラーの略左右対称形状の中心
線に沿って形成するとともに、前記尾管を前記連通管と
平行に形成したもので、吸入マフラー内の共鳴による脈
圧増幅を従来よりも抑制できるとともに、尾管により脈
圧の密閉容器内への伝播も抑制でき、低騒音化を図るこ
とができる。また、吸入マフラー、その連通管、尾管は
一体成形が可能になり、容易に製造できる。
【0027】また本発明の請求項2に記載の密閉型電動
圧縮機は、請求項1の記載において、尾管をL字状に形
成したもので、上記請求項1に記載の発明と同じ効果を
得られることはもちろん、尾管はL字状であることによ
り長さを容易に確保することが可能になり、脈圧の密閉
容器内への伝播を抑制でき、更に低騒音化を図ることが
できる。
【0028】また本発明の請求項3に記載の密閉型電動
圧縮機は、密閉容器内に設け、電動要素およびシリンダ
を有するシリンダブロックを構成要素の一つとする圧縮
要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室と吐
出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動案内
するシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在し、吸入
孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッドガスケ
ットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口を有し、
かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔に対向せ
しめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラーは共鳴
孔を有する共鳴室と前記排出口へ連通した連通管を有
し、前記連通管は吸入マフラーの略左右対称形状の中心
線に沿って形成するとともに、前記共鳴室により吸入マ
フラーと連通管を分割し、この分割された吸入マフラー
の嵌合にて分割された前記連通管も嵌合するように形成
したもので、共鳴の脈圧増幅を抑制するとともに、共鳴
室による吸入マフラー内の共鳴の脈圧増幅を抑制でき、
低騒音化を図ることができる。また組立時に、分割され
た吸入マフラーの嵌合とともに、分割された連通管も同
じく嵌合できて連通管のシール性を容易に保て圧縮機の
吸入効率を維持できる。
【0029】また本発明の請求項4に記載の密閉型電動
圧縮機は、密閉容器内に設け、電動要素およびシリンダ
を有するシリンダブロックを構成要素の一つとする圧縮
要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室と吐
出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動案内
させるシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在し、吸
入孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッドガス
ケットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口を有
し、かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔に対
向せしめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラーは
3分割体で構成し、それぞれの吸入マフラーA、B、C
に分割溶着面を形成し、かつ溶着時の加圧面を両側に位
置する前記吸入マフラーA、Cに前記分割溶着面と平行
に形成したもので、吸入マフラーを3分割体の少ない部
品点数にできて構成を簡単にでき、かつ3分割体の組立
時における吸入マフラーBを挟み込む両側の吸入マフラ
ーA、Cの溶着を一度にでき、安定した品質を保つこと
ができるとともに、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における密閉型電動圧縮機を示
す組立側面断面図
【図2】同実施例における密閉型電動圧縮機を示す組立
正面断面図
【図3】同実施例における密閉型電動圧縮機の吸入マフ
ラー部分を切り欠いた拡大断面図
【図4】同実施例における密閉型電動圧縮機の吸入マフ
ラーの組立断面図
【図5】同図4のA−A線における吸入マフラーBを示
す断面図
【図6】従来の密閉型電動圧縮機を示す組立側面断面図
【図7】同密閉型電動圧縮機の要部拡大断面図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動要素 3 シリンダ 4 シリンダブロック 5 圧縮要素 6 吸入室 7 吐出室 8 シリンダヘッド 9 ピストン 11 吸入孔 12 吐出孔 13 バルブプレート 14 ヘッドガスケット 15 排出口 16 吸入マフラー 17 連通管 19 尾管 20 共鳴孔 21 共鳴室 22 吸入マフラーA 23 吸入マフラーB 24 溶着部 25 吸入マフラーC 26a、26b 分割溶着面 27a、27b 加圧面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢引 純一郎 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 長尾 崇秀 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 岩井 治彦 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB03 AC03 BA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に設け、電動要素およびシリ
    ンダを有するシリンダブロックを構成要素の一つとする
    圧縮要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室
    と吐出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動
    案内させるシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在
    し、吸入孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッ
    ドガスケットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口
    を有し、かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔
    に対向せしめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラ
    ーは前記排出口へ連通した連通管と前記吸入マフラーの
    他方吸入口へ連通した尾管を有し、前記連通管を吸入マ
    フラーの略左右対称形状の中心線に沿って形成するとと
    もに、前記尾管を前記連通管と平行に形成した密閉型電
    動圧縮機。
  2. 【請求項2】 尾管はL字状に形成した請求項1に記載
    の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】 密閉容器内に設け、電動要素およびシリ
    ンダを有するシリンダブロックを構成要素の一つとする
    圧縮要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室
    と吐出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動
    案内するシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在し、
    吸入孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッドガ
    スケットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口を有
    し、かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔に対
    向せしめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラーは
    共鳴孔を有する共鳴室と前記排出口へ連通した連通管を
    有し、前記連通管は吸入マフラーの略左右対称形状の中
    心線に沿って形成するとともに、前記共鳴室により吸入
    マフラーと連通管を分割し、この分割された吸入マフラ
    ーの嵌合にて前記分割された連通管も嵌合するように形
    成した密閉型電動圧縮機。
  4. 【請求項4】 密閉容器内に設け、電動要素およびシリ
    ンダを有するシリンダブロックを構成要素の一つとする
    圧縮要素と、前記シリンダブロックに取り付け、吸入室
    と吐出室を形成したシリンダヘッドと、ピストンを摺動
    案内させるシリンダと前記シリンダヘッドの間に介在
    し、吸入孔と吐出孔を有するバルブプレートおよびヘッ
    ドガスケットと、前記シリンダヘッドの吸入室に排出口
    を有し、かつこの排出口を前記バルブプレートの吸入孔
    に対向せしめた吸入マフラーとを備え、前記吸入マフラ
    ーは3分割体で構成し、それぞれの吸入マフラーA、
    B、Cに分割溶着面を形成し、かつ溶着時の加圧面を両
    側に位置する前記吸入マフラーA、Cに前記分割溶着面
    と平行に形成した密閉型電動圧縮機。
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