JP2009068469A - 冷媒圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の冷凍機油量を圧縮室内に供給することで、信頼性の高い冷媒圧縮機を提供する。
【解決手段】消音空間153に存在する噴霧状の冷凍機油が凸起161に付着し、付着した冷凍機油がガスの流れによって連通管157の開口部156へ誘導され、冷媒ガスとともに圧縮室に吸い込まれるため、吸い込まれる冷凍機油の油量を安定させることができ、吸入弁とバルブプレート間に介在する冷凍機油を安定して保持することができるので、吸入弁がバルブプレートと衝突する際の衝撃を緩和する。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷凍冷蔵庫等の冷凍サイクルに用いられる冷媒圧縮機に関するものである。
従来、この種の冷媒圧縮機としては、圧縮室に吸入される冷媒ガスの流動騒音を低減するための吸入マフラを設置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷媒圧縮機を説明する。
図5は、特許文献1に記載された従来の冷媒圧縮機を示す縦断面図、図6は図5の要部拡大図である。
図5および図6において、冷凍機油1を貯溜する密閉容器3内には、固定子5と回転子7とからなる電動要素9と、電動要素9によって駆動される圧縮要素11が収容されている。
また、密閉容器3には、一端が冷却システム(図示せず)に接続され、他端が密閉容器3内に開口した吸入管45が溶接により固定されている。
ブロック13は、略円筒形の圧縮室15を形成するシリンダ17と、軸受部19を備えている。
軸受部19によって軸支されるシャフト23は、回転子7を固定した主軸部25と、主軸部25に対し偏心して形成された偏心軸部27と、給油機構29とを備えている。
ピストン31は、シリンダ17の圧縮室15に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部27との間を連結手段33によって連結されている。
圧縮室15の一方の端面を封止するバルブプレート35は、吸入弁37と、吸入弁37の開閉により圧縮室15に連通する吸込みポート39を備えている。
吸入マフラ41は、マフラ本体46と、消音空間43と、吸入管45と消音空間43とを連通する入口管47と、入口管47の密閉容器3内の開口部48と、一端が吸込みポート39に連結し他端が消音空間43に開口した連通管49を備えており、入口管47と連通管49はマフラ本体46の内壁面51に接している。
以上のように構成された冷媒圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素9によってシャフト23の主軸部25が回転駆動すると、偏心軸部27の偏芯運動により、連結手段33を介してピストン31がシリンダ17内を往復運動し、冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出の各行程を順次繰り返す。
その吸入行程においては、冷媒ガスが吸入管45から吸入マフラ41の入口管47、消音空間43、連通管49からなる吸入流路を経て、バルブプレート35の吸込みポート39を閉鎖している吸入弁37に達し、これを押し開いて圧縮室15内に流入する。
また、主軸部25が回転駆動すると、シャフト23の給油機構29によって密閉容器3の下部に貯溜された冷凍機油1が汲み上げられ、圧縮要素11の各摺動部を潤滑するとともに、偏心軸部27の先端から密閉容器3内に放射上に散布される。
その際に、冷凍機油1の一部は、入口管47の開口部48にも降り掛かり、噴霧状の冷凍機油1が冷媒ガスとともに吸入マフラ41の消音空間43内に吸い込まれる。
そして、消音空間43に存在する噴霧状の冷凍機油1は、吸入マフラ41の内壁面51の形状に沿って流れて、連通管49に冷媒ガスとともに吸い込まれ、圧縮室15に吸い込まれて圧縮室15を形成する摺動部を潤滑する。
また、噴霧状の冷凍機油1が圧縮室15に吸い込まれる際に、吸入弁37に冷凍機油1が付着し、その結果、吸入弁37は吸入弁37とバルブプレート35の間に冷凍機油1が介在することで、吸入弁37の開閉時にバルブプレート35との衝撃が緩和され、信頼性が向上する。
特表2001−504189号公報
しかしながら上記従来の構成では、連通管49が共鳴モードの腹である消音空間43の左右方向の端部近傍に開口しているため、吸入マフラ41における共鳴の脈圧が増幅して騒音が増加する課題を有していた。
また、吸入マフラ41の消音特性向上を目的に消音空間43における連通管49の開口端位置を吸入マフラ41内壁面から離した場合、冷媒圧縮機のインバータ駆動での低回転化による冷凍機油1の散布量減少や給油経路の変更によって、吸入管45と入口管47との接続部の隙間であるの開口部48に降り掛かる冷凍機油1の油量が減少し、冷媒ガスとともに連通管49に吸い込まれる冷凍機油1が減少し、吸入弁37に付着する冷凍機油1が減少して吸入弁37とバルブプレート35間に介在する冷凍機油1の油量が少なくなる。
その結果、圧縮室15を形成する摺動部の潤滑不足が発生して摺動損失が増加したり、吸入弁37とバルブプレート35との間で金属接触が生じ、吸入弁37とバルブプレート35とが衝突する際の衝撃力が大きくなって吸入弁37が破損したりする課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、吸入マフラ内での共鳴の脈圧増幅を抑制するとともに、吸入弁とバルブプレートとの衝撃を緩和させ、低騒音で信頼性の高い冷媒圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷媒圧縮機は、吸入マフラは消音空間を形成するマフラ本体と、一端が消音空間に連通し、重力方向上方に延出して他端が密閉容器内空間に連通する入口管と、一端が消音空間の左右方向の中央部近傍に連通し、他端が重力方向上方に延出して圧縮室に連通する連通管と、消音空間の底部から連通管の開口部に向かう凸起とを備えたもので、連通管の一端が吸入マフラ内の共鳴モードの節に開口するとともに、吸入マフラの消音空間に存在する噴霧状の冷凍機油が凸起に付着し、付着した冷凍機油がガスの流れによって連通管開口部へ誘導され、冷凍機油は冷媒ガスとともに圧縮室に吸い込まれるため、吸い込まれる冷凍機油の油量を安定させることができ、圧縮室の潤滑不足を防止するとともに、吸入弁とバルブプレート間に介在する冷凍機油を安定して保持することができるという作用を有する。
本発明の冷媒圧縮機は、連通管の開口位置を消音空間の左右方向の中央近傍にすることにより、吸入マフラ内での共鳴の脈圧増幅を抑制すると同時に、吸入弁とバルブプレート間に介在する冷凍機油を安定して保持することにより、吸入弁がバルブプレートと衝突する際の衝撃を緩和することができるので、低騒音で高い信頼性を備えた冷媒圧縮機を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、密閉容器内に冷凍機油を貯溜するとともに冷媒ガスを圧縮する圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は前記冷媒ガスが圧縮される圧縮室と、前記圧縮室内を往復動するピストンと、前記圧縮室の端面を封止するとともに吸込みポートを設けたバルブプレートと、前記吸込みポートを開閉する板状の吸入弁と、前記冷凍機油を汲み上げ循環させる給油機構と、前記吸込みポートを介して前記圧縮室に連通する吸入マフラとを備え、前記吸入マフラは消音空間を形成するマフラ本体と、一端が前記消音空間に連通し、他端が重力方向上方に延出して前記密閉容器内空間に連通する入口管と、一端が前記消音空間の左右方向の中央部近傍に連通し、重力方向上方に延出して他端が前記圧縮室に連通する連通管と、前記消音空間の底部から前記連通管の開口部に向かう凸起とを備えたもので、連通管の一端が吸入マフラ内の共鳴モードの節に開口することによって吸入マフラ内の共鳴の脈圧増幅を抑制することができる。
さらに、消音空間に存在する噴霧状の冷凍機油が凸起に付着し、付着した冷凍機油がガスの流れによって連通管の開口部へ誘導され、冷媒ガスとともに圧縮室に吸い込まれるため、吸い込まれる冷凍機油の油量を安定させることができ、吸入弁とバルブプレート間に介在する冷凍機油を安定して保持することができるので、圧縮室の潤滑不足を防止するとともに、吸入弁がバルブプレートと衝突する際の衝撃を緩和することができ、吸入弁が破損しにくい、低騒音で高い信頼性を備えた冷媒圧縮機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、凸起は底部から頂上へ全周が連続した湾曲面で形成したもので、消音空間の底部に貯留したり凸起に付着した冷凍機油を、冷媒ガスの流れによって凸起の底部から頂上へと湾曲面に沿って誘導し、連通管の開口部へ誘導することができるため、圧縮室に吸い込まれる冷凍機油の油量を安定させることができ、請求項1に記載の発明の効果に加えて、さらに高い信頼性の冷媒圧縮機を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、凸起の頂上近傍が連通管の軸心上に形成したもので、冷媒ガスの流れによって凸起の底部全周から頂上へと湾曲面に沿って誘導した冷凍機油を、連通管の開口部へより一層確実に誘導することができ、吸い込まれる冷凍機油の油量を安定させることができるため、請求項2に記載の発明の効果に加えて、さらに高い信頼性の冷媒圧縮機を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、凸起はマフラ本体と一体に成型したもので、部品点数が低減されるため、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらに安価な冷媒圧縮機を提供することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、入口管の消音空間内の開口部に、連通管の消音空間内の開口部方向に冷媒を導くガイドを形成したもので、ガイドのコアンダ効果によって冷媒ガスの流れをガイド面に吸着させて冷媒ガスを連通管の開口部方向に向けることができるため、冷媒ガスを入口管から連通管へ効率良く誘導でき、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて冷媒圧縮機の性能を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、消音空間と密閉容器内空間とを連通するオイル吸入小孔を設けたもので、吸入マフラ入口管から吸い込まれる冷凍機油の油量が不十分な場合でも、冷凍機油がオイル吸入小孔から消音空間に吸い込まれるため、冷凍機油の油量を安定させることができ、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、さらに高い信頼性の冷媒圧縮機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷媒圧縮機の縦断面図、図2は同実施の形態における冷媒圧縮機の密閉容器を切欠いて密閉容器の内部を吸入マフラ側から見た側面図、図3は図2の要部断面図、図4は図3のA−A線における要部断面図である。
図1から図4において、密閉容器101は冷凍機油103を貯溜するとともに、冷媒ガスを吸入して圧縮する為の圧縮要素105と、圧縮要素105を駆動する回転子107と固定子109とからなる電動要素111を収容している。
ブロック113は、略円筒形のシリンダ115と軸受部117とオイル壁119を備え、軸受部117によって軸支されるシャフト121は、回転子107を固定した主軸部123と、主軸部123に対し偏心して形成された偏心軸部125と、給油機構127とを備えている。
給油機構127は、下端が冷凍機油103中に開口した給油通路127aと、主軸部123の外周に螺旋状に刻設した螺旋溝127bと、偏心軸部125内を通って偏心軸部125上端部に開口している給油通路127cとがそれぞれ連通して構成されている。
ピストン131は、略円筒形のシリンダ115に往復摺動自在に挿入され、偏心軸部125との間を連結手段133によって連結されている。
圧縮室141は、シリンダ115とピストン131のトップ面とバルブプレート135とで画定されている。
シリンダ115の端面を封止するバルブプレート135には、シリンダ115に連通する吸込みポート139が穿設されている。板ばねから形成された片持ち状の吸入弁137は、バルブプレート135のシリンダ115側に配置され、吸込みポート139を開閉する。
高圧室を形成するシリンダヘッド143は、バルブプレート135を介してシリンダ115の反対側に固定されている。
吸入マフラ151は、耐冷媒性、耐冷凍機油性を備えた樹脂材料、例えばPBTで形成され、消音空間153を形成するマフラ本体152と入口管155とを備え、入口管155は一端が消音空間153に連通する開口部158を有し、重力方向上方に延出して水平方向に密閉容器101内空間に連通している。
さらに、吸入マフラ151には、一端が消音空間153に開口部156を有し、他端180がシリンダヘッド143を介して吸込みポート139に連結された連通管157が一体に形成されている。
連通管157は、消音空間153の略左右対称形状の中心線Sに沿って重力方向上方に延出して形成するとともに、開口部156は消音空間153の上下方向の略中央部に開口している。
開口部156の下方には、消音空間153の底部から開口部156に向かう凸起161がマフラ本体152と一体に形成されている。凸起161は消音空間153の底部から頂上163へ全周が連続した湾曲面181で形成しており、頂上163近傍が連通管157の軸心L上に形成している。
入口管155の消音空間153内の開口部158の横には、連通管157の開口部156方向に湾曲した湾曲面182を構成したガイド171を形成している。
吸入マフラ151の電動要素111側の側面には、消音空間153と吸入マフラ151の表面とを連通するオイル吸入小孔159が穿設されている。オイル吸入小孔159は直径が0.5mm程度で、開口部156よりも下方でかつ連通管157の軸心Lの方向を向いて形成されている。
以上のように構成された冷媒圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素111の回転子107によって主軸部123が回転駆動すると、偏心軸部125の偏芯運動により、連結手段133を介してピストン131がシリンダ115内を往復運動し、冷媒ガスの吸入、圧縮、吐出の各行程を順次繰り返す。
そして吸入行程では、密閉容器101の空間に充填する冷媒ガスが、吸入マフラ151の入口管155から吸い込まれ、消音空間153、連通管157からなる吸入流路を経て、バルブプレート135の吸込みポート139を閉鎖している吸入弁137に達し、これを押し開いて圧縮室141に流入する。
吸入弁137が開閉を繰り返すことによって吸入マフラ151内に圧力脈動が発生するが、開口部156が吸入マフラ151内の共鳴モードの節である消音空間153の略左右対称形状の中心線S上に開口しているために、共鳴の脈圧増幅を最小に抑制し、吸入マフラ151から発生する騒音を低減することができる。
また主軸部123が回転駆動すると、シャフト121の給油機構127がポンプとして作用し、密閉容器101の下部に貯溜された冷凍機油103が給油通路127a、螺旋溝127b、給油通路127cの順に汲み上げられ、圧縮要素105の各摺動部へ供給されてこれを潤滑するとともに、偏心軸部125の上端部から密閉容器101内に放射状に散布される。
その際に、冷凍機油103の一部はオイル壁119に衝突してせき止められて、ブロック113上面を伝ってピストン131へと供給される。
また、散布された冷凍機油103の一部は噴霧状となって密閉容器101内に漂い、冷媒ガスとともに吸入マフラ151の入口管155を介して消音空間153内へ吸い込まれる。
さらに、散布された冷凍機油103の一部は噴霧状となってマフラ本体152の外面に付着したり、また圧縮要素105の各摺動部へ供給された冷凍機油103の一部は各摺動部を潤滑した後、ブロック113を通して回転子107の上面に滴下し、回転子107の回転運動による遠心力によって放射状に吹き飛ばされ、その一部がマフラ本体152の外面に降り掛かかったりする。
このマフラ本体152の外面に付着した冷凍機油103は、密閉容器101内空間と消音空間153内の圧力差により、オイル吸入小孔159から消音空間153に吸引され、噴霧状となって消音空間153に吸い込まれる。
特に、このオイル吸入小孔159が、吸入行程において消音空間153の圧力は比較的低下する位置、すなわち連通管157の開口部156よりも下方でかつ連通管157の軸心Lの方向を向いて形成されているために、オイル吸入小孔159からマフラ本体152の外面に付着した冷凍機油を消音空間153内に吸引して、連通管157に容易に導くことができる。
従って、吸入マフラ151の入口管155から吸い込まれる冷凍機油103の油量が不十分な場合でも、冷凍機油103がオイル吸入小孔159から消音空間153に吸い込まれるため、冷凍機油103の供給量が不足することを防止し、安定させることができる。
また、消音空間153内に吸い込まれた噴霧状の冷凍機油103は、一部がマフラ本体152の内壁および凸起161に付着したり、消音空間153の底部に貯留したりするが、その冷凍機油103は消音空間153内の冷媒ガスの流れによって開口部156へ誘導され、冷媒ガスとともに連通管157に吸い込まれる。
特に、凸起161は消音空間153の底部から頂上163へ全周が連続した湾曲面181で形成され、頂上163近傍が連通管157の軸心L上に形成されていることによって、冷媒ガスの流れによって凸起161の底部全周から頂上163へと湾曲面181に沿って冷凍機油103を容易に誘導することができるとともに、頂上163に至った冷凍機油103を連通管157の開口部156へ確実に誘導することができ、連通管157に吸い込まれる冷凍機油103の油量を安定させることができる。
冷媒ガスとともに連通管157に吸い込まれた冷凍機油103は、冷媒ガスとともに吸入弁137に達し、吸入弁137に冷凍機油103が付着する。吸入弁137とバルブプレート135との間に安定的に冷凍機油103が介在することによって、吸入弁137が開閉する際にバルブプレート135と衝突するときの衝撃を安定的に緩和することができる。
その結果、吸入弁137の破損を防ぐことができるので、高い信頼性を備えた冷媒圧縮機を提供することができる。
さらに、圧縮室141へ冷凍機油103を安定して供給することができるため、ピストン131とシリンダ115間のオイルシール性が良化し、圧縮した冷媒ガスの漏れを減らすことができるため、冷媒圧縮機の体積効率を向上することができる。
本実施の形態においては、入口管155の消音空間153内の開口部158に連通管157の開口部156方向に湾曲した面を構成したガイド171を形成することによって、ガイド171のコアンダ効果によって冷媒ガスの流れをガイド171の湾曲面182に吸着させて冷媒ガスを開口部156方向に向けることができる。
したがって冷媒ガスを入口管155から連通管157の開口部156へと効率良く誘導することができ、冷媒圧縮機の性能を高めることができる。
なお、本実施の形態においては、凸起161はマフラ本体152と一体成形されているため、部品点数を低減することができ、より生産性の高い冷媒圧縮機にすることができる。
以上のように、本発明にかかる冷媒圧縮機は、吸入弁の耐久性の向上によって信頼性が高い低騒音の密閉型圧縮機の提供が可能となるので、冷蔵庫に加えて空調機や自販機にも適用できる。
本発明の実施の形態1における冷媒圧縮機の縦断面図 同実施の形態における冷媒圧縮機の密閉容器を切欠いた側面図 図2の要部断面図 図3のA−A線における要部断面図 従来の冷媒圧縮機の縦断面図 図5の要部拡大図
符号の説明
101 密閉容器
103 冷凍機油
105 圧縮要素
127 給油機構
131 ピストン
135 バルブプレート
137 吸入弁
139 吸込みポート
141 圧縮室
151 吸入マフラ
152 マフラ本体
153 消音空間
155 入口管
156,158 開口部
157 連通管
159 オイル吸入小孔
161 凸起
163 頂上
171 ガイド
181 湾曲面
L 軸心

Claims (6)

  1. 密閉容器内に冷凍機油を貯溜するとともに冷媒ガスを圧縮する圧縮要素を収容し、前記圧縮要素は前記冷媒ガスが圧縮される圧縮室と、前記圧縮室内を往復動するピストンと、前記圧縮室の端面を封止するとともに吸込みポートを設けたバルブプレートと、前記吸込みポートを開閉する板状の吸入弁と、前記冷凍機油を汲み上げ循環させる給油機構と、前記吸込みポートを介して前記圧縮室に連通する吸入マフラとを備え、前記吸入マフラは消音空間を形成するマフラ本体と、一端が前記消音空間に連通し、重力方向上方に延出して他端が前記密閉容器内空間に連通する入口管と、一端が前記消音空間の左右方向の中央部近傍に連通し、他端が重力方向上方に延出して前記圧縮室に連通する連通管と、前記消音空間の底部から前記連通管の開口部に向かう凸起とを備えた冷媒圧縮機。
  2. 凸起は底部から頂上へ全周が連続した湾曲面で形成された請求項1に記載の冷媒圧縮機。
  3. 凸起の頂上近傍が連通管の軸心上に形成された請求項2に記載の冷媒圧縮機。
  4. 凸起はマフラ本体と一体に成型された請求項1から3のいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  5. 入口管の消音空間内の開口部に、連通管の消音空間内の開口部方向に冷媒ガスを導くガイドを形成した請求項1から4のいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
  6. 消音空間と密閉容器内空間とを連通するオイル吸入小孔を設けた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷媒圧縮機。
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