WO2006095843A1

WO2006095843A1 - 吸入マフラー

Info

Publication number: WO2006095843A1
Application number: PCT/JP2006/304688
Authority: WO
Inventors: Takeshi Murata
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-03-11
Filing date: 2006-03-10
Publication date: 2006-09-14
Also published as: US20070212234A1; CN1942671A; JP2006250067A

Abstract

　吸入マフラー内部で固化する溶融樹脂（ノロ）の発生を防止して、圧縮機の信頼性を高めることのできる吸入マフラーを提供する。射出成型によって予め形成された複数の樹脂製部材（１０５），（１２０）の接合部（１４０）を嵌合または当接するとともに、二次射出成型によって形成される樹脂ベルトによって接合部（１４０）を接合する。溶融樹脂自体が有する熱で接合するため、接合部（１４０）の押圧によるノロの発生を防ぎ圧縮機の信頼性を高めることのできる吸入マフラー（１０１）を提供することができる。

Description

明細書

吸入マフラー

技術分野

[0001] 本発明はガスを吸入すると同時に消音を行う吸入マフラーに関し、特に榭脂製に関するものである。

背景技術

[0002] 近年、温暖化防止のために冷蔵庫等に用いる密閉型圧縮機として、エネルギー効率の高、ものが要求されてきて、る。一般に密閉型圧縮機に用いられる吸入マフラ一は合成樹脂等の熱伝導率の低、ものが適して、ることが既に知られて、る。

[0003] 従来、吸入マフラーとしては、対となる榭脂成型品の接合部にそれぞれ突起部と凹部を設け、超音波溶着で接合するものが知られている（例えば、特開昭 59— 43917 号公報参照)。

[0004] 図 11は従来の吸入マフラーの側面分解図である。吸入マフラー 1は榭脂成型品からなる第 1の器体 2と、第 2の器体 3とを、各別に設けた縁部 2a、 3a部を接合することにより構成している。縁部 2aには凸部 4を有するフランジ部 5が、縁部 3aには凹部 6を有するフランジ部 7が各別に形成されている。そして、第 1の器体 2と、第 2の器体 3は接合方向 11aに沿って接合される。また、連通管 14を介して図示しない圧縮室に冷媒ガスが吸、込まれるようになって!/ヽる。

[0005] 図 12は図 11に示した従来の吸入マフラーの要部断面図であり、特に第 1の器体 2 側に設けたフランジ部 5と、第 2の器体 3側に設けたフランジ部 7とを接合方向 12aに沿って接合する状態を示している。図 11にも示したように、第 2の器体 3側には凹部 6 が設けられている。

[0006] 図 13は従来の吸入マフラーの製造装置を示す図である。図 11に示した吸込マフラ一 1は、図 13に示した押圧装置 8のホーン 9と架台 10とで第 1の器体 2及び第 2の器体 3のそれぞれのフランジ部 5、 7を凸部 4で凹部 6に位置させて押圧し、併せて、ホーン 9によって加圧方向 13aに沿って、フランジ部 5、 7を均等に加圧しつつ、超音波振動を加えることで加振し、第 1の器体 2と、第 2の器体 3とを超音波溶着することにより結合し、成型していた。

[0007] 上記従来の榭脂製吸入マフラーの超音波溶着においては、超音波によって榭脂の一部を溶かすと同時に部品の接合部を押圧する。このため、接合部の接合精度が思わしくない場合には、接合部の隙間から溶融樹脂の一部が飛び出し、吸入マフラ一内部に接着し、固化するという不具合が生じる。このように、吸入マフラー内部で固化した溶融樹脂の一部は一般的に"ノロ"と呼ばれている。

[0008] 吸入マフラー内部に発生したこうしたノロは、榭脂製部材同士の接合後に発生するため、その発生を事前に確認すること及び取り除くことが困難である。吸入マフラー内部に残ったノロが万が一離脱するとなると、冷媒と共に圧縮機内に吸入され、圧縮機の摺動部が挟まり、圧縮機が停止するという不具合が生じる。

発明の開示

[0009] 本発明は圧縮機の信頼性を高めることのできる吸入マフラーを提供するものである

[0010] 本発明の吸入マフラーは、複数の榭脂製部材の接合部を嵌合または、当接するとともに二次射出成型によって形成される榭脂ベルトによって接合する。予め成型された榭脂製部材の接合部表面を二次射出成型で射出される溶融樹脂の熱を利用し接合する。このため、接合部への押圧と吸入マフラーへの加振を抑止して、いわゆるノ口の発生を抑止するというものである。こうした本発明の吸入マフラーは、複数の榭脂製部材で構成される吸入マフラーを接合する場合にぉ、て、接合部への押圧を排除することができるため、ノロの発生を未然に抑止して、圧縮機の信頼性を高めることのできる吸入マフラーを提供することができる。

[0011] 本発明の吸入マフラーの具体的な構成は、射出成型によって予め形成された複数の榭脂製部材の接合部を嵌合または当接する。併せて、二次射出成型によって形成される榭脂ベルトよつて接合部を接合する。溶融榭脂を熱によってのみ接合するため、接合部の押圧によるノロの発生を防ぐことができ、圧縮機の信頼性を高めることのできる吸入マフラーを提供することができる。

[0012] また、本発明の吸入マフラーは、接合部の断面において、嵌合部の接合面形状を屈曲させている。こうした構成によれば、流入抵抗が大きくなることから、仮に溶融榭脂が接合面に流入したとしても、溶融樹脂が吸入マフラー内に流出するという不具合を防ぐことができる。これにより、圧縮機の信頼性を高めることができる。

[0013] また、本発明の吸入マフラーは、二次射出成型によって接合される接合部の外周部に微小突起を形成する。接合部外周部に設けられた複数の微小突起によって、榭脂製部材側の受熱面積を増大させることができる。これによつて、比較的短い時間で微小突起もしくは微小リブを加熱することができるので、榭脂製部材を接合させることができる吸入マフラーを形成することができる。こうした構成によって、更に生産性の高、吸入マフラーを提供することができる。

[0014] また、本発明の吸入マフラーは、二次射出成型によって接合される接合部の当接部同士に当接した状態で一体化されてもフランジを形成するフランジ部を形成したものである。接合した後は、吸入マフラーを形成する榭脂製部材を外す方向に外力を加えた場合であっても、接合面を挟んでフランジ部を設けることにより、二次射出成型で形成された榭脂ベルトと榭脂製部材の溶融部に掛かる反力に加え、二次射出成型で形成された榭脂ベルトと榭脂製部材をフランジ部により掛止することができる。こうした構成によって、より接合強度が強ぐさらに圧縮機の信頼性を高めることのできる吸入マフラーを提供することができる。

[0015] また、本発明の吸入マフラーは、吸入マフラーの内部に別体で成型された尾管を備え、接合部に、尾管に連通する貫通孔を設ける。また、二次射出成型によって榭脂製部材と尾管を結合させる。尾管と吸入マフラーを形成する榭脂製部材を同時に接合することにより、尾管を接合するための設備と作業工程を省略することができるため、安価な吸入マフラーを提供することができる。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]図 1は、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの斜視図である。

[図 2A]図 2Aは、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの側面分解図である。

[図 2B]図 2Bは、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの側面分解図である。

[図 3A]図 3Aは、本発明の実施の形態 1にかかり、図 2に示した A部の拡大図である。

[図 3B]図 3Bは、本発明の実施の形態 1にかかり、図 2に示した B部の拡大図である。

[図 4A]図 4Aは、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの分解組立図である。 [図 4B]図 4Bは、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの分解組立図である。圆 4C]図 4Cは、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの分解組立図である。

[図 5]図 5は、本発明の実施の形態 2にかかる吸入マフラーの側面分解図である。

[図 6A]図 6Aは、本発明の実施の形態 2にかかり、図 5に示した C部の拡大図である。

[図 6B]図 6Bは、本発明の実施の形態 2にかかり、図 5に示した D部の拡大図である。圆 7A]図 7Aは、本発明の実施の形態 2にかかる吸入マフラーの分解組立図である。圆 7B]図 7Bは、本発明の実施の形態 2にかかる吸入マフラーの分解組立図である。圆 7C]図 7Cは、本発明の実施の形態 2にかかる吸入マフラーの分解組立図である。

[図 8]図 8は、本発明の実施の形態 3にかかる吸入マフラーの斜視分解概略図である

[図 9]図 9は、本発明の実施の形態 3にかかる吸入マフラーの側面分解図である。

[図 10A]図 10Aは、本発明の実施の形態 3にかかる吸入マフラーの分解組立図である。

[図 10B]図 10Bは、本発明の実施の形態 3にかかる吸入マフラーの分解組立図である。

[図 10C]図 10Cは、本発明の実施の形態 3にかかる吸入マフラーの分解組立図である。

[図 11]図 11は、従来の吸入マフラーの側面分解図である。

[図 12]図 12は、従来の吸入マフラーの要部断面図である。

[図 13]図 13は、従来の吸入マフラーの超音波溶着装置概略図である。

符号の説明

101, 201, 301 吸入マフラー

105, 305, 120, 320 榭脂製部材

107, 125 微小突起

140, 240, 340 接合部

144 嵌合部

160a, 260a, 360a 榭脂ベル卜

206, 226 当接部 247 フランジ部

330 尾管

392 貫通孔

発明を実施するための最良の形態

[0018] 以下、本発明にかかる吸入マフラーの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。

[0019] (実施の形態 1)

図 1は、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの斜視図であり、図 2A,図 2 Bは同実施の形態に力かる吸入マフラーの側面分解図、図 3Aは同実施の形態にかかり、図 2Aに示した部分 Aの拡大図、図 3Bは同実施の形態にかかり、図 2Bに示した部分 Bの拡大図、図 4A,図 4B及び図 4Cは同実施の形態に力かる吸入マフラーの分解組立図である。

[0020] 図 1において、吸入マフラー 101の外部には冷媒等のガスが充満している。吸入マフラー 101はガスを吸い込む吸入口 110と、吸い込んだガスを一度開放するための中空部 135を備える。また、中空部 135と吸入口 110を繋ぐ連通管 108と、中空部 1 35に吸入されたガスを往復圧縮機等のシリンダーに繋ぐ連通管 115と、連通管 115 と接続し、吸入マフラー内部に管の長さを延長するために別体で形成された尾管 13 0を備えている。

[0021] 中空部 135は、連通管 115と連通管 108を備える榭脂製部材 105と、尾管 130の位置を固定するための係止部 150を備えた榭脂製部材 120を接合部 140で接合して形成する。

[0022] 図 2Aは、本発明の実施の形態 1にかかる吸入マフラーの側面分解図であり、図 1 に示した方向 XIからみた状態を示す。図 2Aには突起部 123、微小突起 125及び接合部 146が示されてヽる。突起部 123は榭脂製部材 120の接合部 146に周設され、微小突起 125を有する。

[0023] 図 2Bは、図 1に示した方向 X2からみた状態を示す。ガイド部 103は榭脂製部材 10 5の接合部 143に周設され、接合面の形状を L字状に屈曲するとともに、複数の微小突起 107を有する。また、ガイド部 103と外壁 109の連結部は段差で形成されている [0024] 以上のように構成される吸入マフラーについて、以下その接合方法を説明する。榭脂製部材 105と榭脂製部材 120はそれぞれ別体として成型された後、図 2A,図 2B に示す接合部 143と接合部 146で嵌合される。榭脂製部材 105と榭脂製部材 120を嵌合した後、再度、金型内に吸入マフラー 101を固定し、金型 170と接合部 140をなす榭脂により、空洞部 142が接合部 140に沿って形成される。金型 170で吸入マフラ一 101を固定した後は、溶融榭脂 160を空洞部 142へ射出する。

[0025] 図 3Aは図 2Aに示した部分 A部の拡大図、図 3Bは図 2Bに示した部分 B部の拡大図である。図 3Aには、図 2Aに示したように、突起部 123,微小突起 125が示されている。また、図 3Bには、ガイド部 103に複数の微小突起 107が設けられガイド部 103 と外壁 109の連結部は段差で形成されて、る状態が示されて!/ヽる。

[0026] 図 4は、実施の形態 1にかかる吸入マフラーの分解組立図である。射出された溶融榭脂 160は空洞部 142を満たし、榭脂製部材 105と榭脂製部材 120を溶融しつつ固化するため、榭脂ベルト 160aを形成すると同時に榭脂製部材 105と榭脂製部材 12 0は一体的に接合される。

[0027] 実施の形態 1では、接合部表面を溶融榭脂 160自体が有する熱のみで溶かし、接合するため、溶融時に接合部へ押圧しながら吸入マフラーを加振するという不具合を排除することができる。このため、中空部でノロが発生するという不具合を防いで、圧縮機の信頼性を高めることができる吸入マフラーを提供することができる。

[0028] さらに、嵌合部 144は略 L字状に屈曲しているので、溶融榭脂 160が仮に嵌合部 1 44に流れ込んだとしても抵抗が大きくなり、溶融榭脂 160が中空部に流入することを防ぐことができ、更に圧縮機の信頼性を高めることができる吸入マフラーを提供することができる。

[0029] カロえて、接合部に微小突起 125を有することから、溶融榭脂 160からの受熱面積が増大し、短時間で溶融榭脂 160自体が有する熱によって加熱され、これと同等の温度まで上昇するので、確実に榭脂ベルト 160aと一体ィ匕した状態で、榭脂製部材同士を接合して、吸入マフラーを形成することができるのでさらに生産性の高い吸入マフラーを提供することができる。 [0030] なお、嵌合部 144の断面形状は L字状でなくて、 U字状でもよぐいずれにしても断面形状が単純な直線状になって、なければ同様の効果を奏する。 U字は直線部と曲線部からなる文字ではある力本発明でいう U字状とは、 U字の曲線部が直線部から形成されるもの、或いは U字の直線部分が曲線部分カゝらなるものも含まれる。なお、空洞部 142をなす榭脂製部材 105と榭脂製部材 120がなす断面形状も U字状以外の形状であってもかまわない。また、ガイド部 103と突起部 123に設けられた微小突起 107、 125は微小溝でもよぐまた、溝や微小突起は吸入マフラーを形成する部材の型力の抜きを配慮した方向に設けてあればよ!、。

[0031] (実施の形態 2)

図 5は本発明の実施の形態 2にかかる吸入マフラーの側面分解図、図 6Aは同実施の形態に力かる図 5に示した部分 C部の拡大図、図 6Bは実施の形態 2にかかる図 5 に示した部分 D部の拡大図、図 7A〜図 7Cは実施の形態 2にかかる吸入マフラーの分解組立図である。

[0032] 図 5において、吸入マフラー 201はガスを吸い込む吸入口 210と、吸い込んだガスを一度開放するための中空部 235を備える。また、中空部 235と吸入口 210を繋ぐ連通管 208と、中空部 235に吸入されたガスを往復圧縮機等のシリンダーに繋ぐ連通管 215と、連通管 215と接続し、吸入マフラー内部に管の長さを延長するために別体で形成された尾管 230を備えて、る。

[0033] 中空部 235は、連通管 215と連通管 208を備える榭脂製部材 205と、尾管 230の位置を固定するための係止部 250を備えた榭脂製部材 220を接合部 240で接合することで形成している。

[0034] 図 6Aは、図 5に示した部分 C部の拡大図であり、接合部 240に沿って L字状をなすガイド部 223と嵌合面 229を側面となす当接部 226が周設されている。

[0035] 図 6Bは、図 5に示した部分 D部の拡大図である。ガイド部 203は L字状をなし、接合部 240に沿って周設されると同時に、嵌合面 207を側面となす当接部 206も周設されている。

[0036] 図 7A〜図 7Cは実施の形態 2にかかる吸入マフラーについての接合方法を説明するための接合工程図である。 [0037] まず、図 7Aに示すように、榭脂製部材 205と榭脂製部材 220はそれぞれ別体として成型した後、嵌合面 207と嵌合面 229で当接される。榭脂製部材 205と榭脂製部材 220を当接後、再度金型内に吸入マフラー 201 (図 5参照）を固定し、金型 270と接合部 240をなす榭脂により、空洞部 242が接合部 240に沿って形成される。空洞部 242は内部に当接部 206と当接部 226によって凸形状のフランジ部 247が形成される。

[0038] 金型 270で吸入マフラー 201を固定した後、溶融榭脂 260を空洞部 242へ射出する。射出された溶融榭脂 260は空洞部 242を充填し、榭脂製部材 205と榭脂製部材 220の榭脂を溶融しつつ固化するため、榭脂ベルト 260aを形成すると同時に榭脂製部材 205と榭脂製部材 220は一体的に接合される。

[0039] 実施の形態 2によれば、嵌合面 207と嵌合面 229が介在する空洞部 242の内部のフランジ部 247を設けている。こうした構成は、二次射出成型で形成された榭脂ベルト 260aと榭脂製部材 205、 220の溶融部に掛カる反力に加え、榭脂ベルト 260aと榭脂製部材 205、 220をフランジ部 247により掛止する。これによつて、より接合強度が高ぐ圧縮機の信頼性を高めることができる吸入マフラーを提供することができる。

[0040] 更に、空洞部 242内部に形成された当接形状は U字状以外であってもよい。また、ガイド部 203とガイド部 223を設けなくとも金型によってフランジ部 247を含み、接合部 240に沿って溶融榭脂を射出することによつても同様に、接合強度が高ぐ圧縮機の信頼性を高めることができる吸入マフラーを提供することができる。

[0041] (実施の形態 3)

図 8は吸入マフラー 301の斜視分解概略図である。吸入マフラー 301の榭脂製部材 305には、凹部 390が形成されている。また、榭脂製部材 305には、凹部 385及び揷入口 302が形成されている。また、尾管 330には揷入口 302に挿入するための挿入部 332と、円柱状の突起部 334を備えられている。嵌合線 336は挿入部 332が挿入口 302に嵌合することを示す。

[0042] 図 9は、実施の形態 3にかかる吸入マフラーの側面分解図である。吸入マフラー 30 1は冷媒等のガスを吸い込む吸入口 310と、吸い込んだガスを一度開放するための中空部 335を備える。中空部 335と吸入口 310を繋ぐ連通管 308と、中空部 335に吸入されたガスを往復圧縮機等のシリンダーに繋ぐ連通管 315と、連通管 315と接続し管の長さを延長するために別体で形成された尾管 330を備えて、る。尾管 330 は連通管 315の揷入口 302 (図 8参照）に挿入するための挿入部 332と、円柱状の突起部 334を備えている。嵌合線 336は挿入部 332が挿入口 302に嵌合することを示す。

[0043] 中空部 335は、連通管 308と連通管 315を備える榭脂製部材 305と、榭脂製部材 320を接合部 340で接合することで形成される。榭脂製部材 305には尾管 330を連通管 315に挿入するための挿入口 302を備える。接合部 343にはガイド部 303を備えており、ガイド部 303には突起部 334と同軸上に半円弧をなし、突起部 334を嵌合するための凹部 385 (図 8参照）が設けられている。

[0044] 榭脂製部材 320は、接合部 346を備え、接合部 346には L字状のガイド部 323が周設されている。ガイド部 323には、凹部 385と対をなす凹部 390 (図 8参照）を備えている。凹部 385と凹部 390は嵌合すると吸入マフラー内部と外部を繋ぐ後述の貫通孑し 392となる。

[0045] 図 10A〜図 10Cは、実施の形態 3にかかる吸入マフラーの分解組立図である。以下、図 9及び図 10A〜図 10Cを用いて、吸入マフラーの接合方法を説明する。

[0046] まず、榭脂製部材 305の挿入口 302に尾管 330の挿入部 332を嵌合すると同時に、尾管 330の突起部 334は凹部 385に嵌合する。尾管 330挿入後、榭脂製部材 32 0の接合部 346を榭脂製部材 305の接合部 343に嵌合する。同時に、突起部 334は凹部 385と凹部 390により嵌合される。

[0047] 榭脂製部材 305と榭脂製部材 320と尾管 330を嵌合後、金型 370と接合部 340をなす榭脂により、空洞部 342が形成され、空洞部 342内部には突起部 334の一部が突出している。

[0048] 金型 370で吸入マフラー 301を固定した後、溶融榭脂 360が空洞部 342に射出される。射出された溶融榭脂 360は空洞部 342をなす榭脂製部材 305の榭脂と榭脂製部材 320の榭脂を溶融する。併せて、空洞部 342内部に突出している尾管 330の突起部 334の榭脂も溶融し固化するため、榭脂ベルト 360aを形成するのと同時に、榭脂製部材 305と榭脂製部材 320と尾管 330を同時に接合することができる。 [0049] 実施の形態 3によれば、中空部 335を形成する榭脂製部材 305と榭脂製部材 320 を接合すると同時に尾管 330の突起部 334も接合する。このため、別工程で榭脂製部材 305と尾管 330を固定する必要がなくなる。これにより、尾管 330を固定するためだけの作業工程と設備を省略することができるので、安価な吸入マフラーを提供することがでさる。

[0050] なお、尾管 330と榭脂製部材 305と榭脂製部材 320を固定する手段として、尾管 3 30の一部を空洞部に突出しなくとも、溶融樹脂が尾管 330の一部と接触していればよい。

産業上の利用可能性

[0051] 以上のように、本発明にかかる吸入マフラーは信頼性が高ぐ安価な吸入マフラーが可能となるため、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等、冷凍サイクルを用いた用途にも適用することができるので、その産業上の利用可能 '性は高い。

Claims

請求の範囲

[1] 射出成型によって予め形成された複数の榭脂製部材の接合部を嵌合または当接するとともに、二次射出成型によって形成される榭脂ベルトによって前記接合部を接合して形成した吸入マフラー。

[2] 前記接合部の断面にお!、て、嵌合部の接合面形状が屈曲して、る請求項 1に記載の吸入マフラー。

[3] 前記接合部の外周に複数の突起もしくはリブを周設した請求項 1に記載の吸入マフラー。

[4] 前記接合部の当接部同士に、当接した状態で一体のフランジを形成するフランジ部を形成した請求項 1に記載の吸入マフラー。

[5] 前記吸入マフラーの内部に別体で成型された尾管を備え、接合部に、前記尾管に連通する貫通孔を設けるとともに、前記榭脂ベルトによって榭脂製部材と尾管を結合させた請求項 1に記載の吸入マフラー。