JP2001073793A - 手動式作業機械 - Google Patents

手動式作業機械

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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に外部点火される内燃機関（２）として構成
されかつ電気的接地部（４）を具備する駆動原動機
（１）により駆動され、そして電気的絶縁材料よりなる
取り手（５、３３）を具備するる手動式作業機械におい
て、取り手の静電的帯電を有効に防止する。 【解決手段】取り手（５、３３）の表面に、原動機
（１）の電気的接地部（４）と導電接続される接地要素
（６）を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の前提部に記
載の手動式作業機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、吸入兼送風機のような前記の形
式の作業機械は、運転の間にその電気的に絶縁された構
成部分の範囲に静電的に帯電することがあり得る。特
に、吸入方式で運転される吸入兼送風機の場合は、吸入
流に連行される微粒子の運動により電荷が生成される。
該吸入兼送風機の取り手は、合成物質ケーシングを用い
ているために、駆動原動機の電気的接地部とは絶縁され
ている。取り手の範囲に静電的帯電が生ずると、この帯
電が操作者を介して大地に伝導され、これが吸入兼送風
機の使用の快適さを損ずることになり得る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
形式の作業機械の取り手の静電的帯電を有効に防止する
ことである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】前記の課題は、手動式作業機械において、
請求項１の構成により解決される。
【発明の作用および効果】本発明の技術思想は、作業機
械の取り手を囲む操作者の手を作業機械の駆動原動機の
電気的接地部と導電接続し、それによって取り手におけ
る静電的帯電による操作者の健康への悪影響をなくすこ
とであ。このため、取り手の表面側に電気的接地部と導
電接続した接地要素を配置し、この接地要素が取り手を
囲み握るとき手と接触し、それによって電気的接地部に
対する手の電気的接続が形成されて、静電的帯電のアー
スへの導出が保証される。
【０００５】作業機械の第１の取り手に、通例は駆動原
動機の制御のため少なくとも１つの調整要素が配置され
る。この調整要素は伝達部材を介して原動機と作用結合
している。吸入兼送風機は、典型的には端面側に吸引開
口部が位置するほぼ円筒形状のケーシングを有する。ケ
ーシングの周側には、調整要素を具備する第１の取り手
に対置する側に第２の取り手が配置されている。作業機
械は、吸引運転時に、吸引開口部が吸い出すべき面の方
向を指すように、両取り手にて掴み得るようになってい
る。
【０００６】有利な実施例において、接地要素は第２の
取り手に設けられ、ここでは簡単にかつ特に接地導線に
より電気的接地部と、特に作業機械の電気的接地部と接
続することができる。接地要素は第１の取り手に設け、
伝達部材を介して電気的接地部と導電接続するのが有利
である。伝達部材は取り手の範囲から原動機に通ずるの
で、伝達部材を電気導線として利用することができ、従
って接地要素と電気的接地部との間の別個の電気ケーブ
ル接続は省略することが可能となる。
【０００７】原動機が点火装置と原動機出力の制御用絞
り弁とを具備する外部点火式内燃機関であるときは、原
動機ブロックおよびこれに固定された気化器のような構
成部品は電気的接地部を形成する。取り手に設けられた
調整要素は、絞り弁の制御従って原動機出力の制御のた
め、バゥデンワイヤーの形状の伝達部材により絞り弁と
作用結合しているアクセルレバーとすることができる。
特にバゥデンワイヤーの芯は、絞り弁軸を介して原動機
の電気的接地部と導電接続している導電性線芯として構
成されている。このような構成では、接地要素と電気的
接地部との間の導電性接続は導電性線芯を介して形成さ
れる。気化器が、振動減衰のためゴム弾性中間部材を介
して内燃機関に固定されているときでも、空気・燃料・
混合物電流を介して絞り弁軸と原動機ケーシングとの間
の導電性接続が存在する。これは、気化器ケーシングと
原動機ブロックとの間の電位均一化を保証するのに充分
である。
【０００８】取り手に点火スイッチの形式の調整要素が
配置されているときは、その接地ケーブルが原動機の電
気的接地部への伝達部材として利用することができる。
点火スイッチとその接地ケーブルとを介して、内燃機関
の電気的接地部への点火は短絡され、それにより短絡は
排除される。接地要素と調整要素（バゥデンワイヤー、
点火スイッチ）との間が空間的に近いために、小さい間
隔のみを電気的に連絡すればよいので、構造上の経費は
僅少である。
【０００９】本発明の別の構成では、接地要素が長目の
金属帯状体として、特に板金ストライブとして構成さ
れ、そしてその端部に位置する２つの折曲部でもって取
り手の対応する開口部に保持されており、それによって
簡単な組立てが可能となっている。
【００１０】接地要素が接地線体として構成され、そし
て組み合わせて取り手とした半殻部の間にて原動機ケー
シングに向いた取り手側に設けられているのが有利であ
る。接地要素を板金ストライブとしてまたは接地線体と
して構成することは、経費の有利な製造を可能にし、接
地要素を半殻部の間にて挾持配置することは簡単な組立
てを可能にする。取り手をこのように構成するときは、
圧力に敏感な手のひらが接地要素の外方に位置すること
になり、握り手の指のみが取り手の外側輪郭を少し張出
している接地線体上に位置する。
【００１１】有利な実施例において、金属帯状体は撓み
可能にかつ弾性的にバゥデンワイヤーの線芯に接合して
いる接点端子を有し、それにより接地要素と電気的接地
部との間の導電的接続が形成される。特に金属帯状体
は、特に１つの面を張る少なくとも３つの点にて挾持に
より固定される。挾持により組立て経費は小さく、そし
て１つの面を張る３つの挾持点により金属帯状体が空間
的に確実に固定されるので、接点端子を線芯に撓み可能
にかつ弾性的に導電接合することに、金属帯状体の弾性
特性を利用することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面に
より説明する。図１に側面図にて示す吸入兼送風機は、
駆動原動機１として内燃機関２を有する。内燃機関の吸
引管路内には、出力制御のために絞り弁３が配置されて
いる。絞り弁３は、電気的接地部４を形成する原動機ブ
ロック１と導電的に接続されている。駆動原動機１は、
電動機とすることもできる。
【００１３】電気的絶縁材料より製作された取り手５
に、アクセルレバー９の形状の調整要素８が設けられて
いる。該調整要素は、調整レバーを介して絞り弁３を作
動するため、バゥデンワイヤー１１として構成されかつ
取り手５内に装着された伝達部材７を介して、絞り弁の
軸受軸と結合されている。取り手５の表面に接地要素６
が配置されており、この接地要素は伝達部材７と絞り弁
３とを介して電気的接地部４と導電的に接続されてい
る。取り手５は、合成物質より製作されかつダイカスト
により作られた２つの半殻部１４よりなる。
【００１４】図２は、取り手５を形成する２つの半殻部
１４の１つを斜視図にて示す。アクセルレバー９の形状
の調整要素８が、取り手５の軸受ピン２１の周りに旋回
可能に装着され、そして伝達部材７、すなわちバゥデン
ワイヤー１１により絞り弁３（図１）と作動結合してい
る。図をより見よくするため、バゥデンワイヤー１１の
アクセルレバー側端部のみを示すが、そのバゥデンワイ
ヤーケース２５は半殻部１４内部のバゥデンワイヤー軸
受２４に保持されている。バゥデンワイヤー１１の芯部
は線芯１２として構成され、そしてアクセルレバー９の
引張りレバー２２に係止されているピン２３をアクセル
レバー側に有する。線芯１２は導電性であり、電気的接
地部４（図１）と導電的に接続されている。接地要素６
が、取り手５の原動機ケーシング３０に向いた側に配置
されており、これは金属板、金属または炭素繊維含有の
合成物質部材その他とすることができる。図示の実施例
では、接地要素６は金属帯状体３４であり、接点端子１
７を有する接地線体１５として構成されている。接点端
子１７は側方に弾性的に撓んでバゥデンワイヤー１１の
線芯１２に接続する。すなわち、バゥデンワイヤー線芯
１２は、その縦軸線に対し横に接点端子１７から力作用
を受けている。
【００１５】接地線体１５は、両合成物質半殻部１４の
間に挾持式に固持されているが、しかしねじ結合により
または溶接結合により保持されるようにすることも可能
である。接地線体１５の位置は、両合成物質半殻部１４
の接合面により、接地線体１５が内燃機関２に向いた取
り手５の側にあるように設定されている。しかし接合面
は、接地線体が取り手５の側方に固持されるように配置
することも可能である。３つの係止点１６は１つの面を
張っており、それによって接地線体１５は空間的に確実
に固定されている。接地線体１５は、付加的に２つの別
の係止点２０で保持される。さらに、接地線体１５は、
これを取り手５に形状拘束的に固定する固定端部１８を
有する。このため、固定端部１８は曲げられ、そして吹
付形成された固定ドーム１９内に保持されている。固定
ドーム１９および係止点１６、２０は別個の構成部材と
することができるが、図示の実施例では、それらは半殻
部１４と一体的に構成されている。
【００１６】図３に示す取り手５の実施例では、調整要
素８として点火スイッチ１０が設けられ、その接地ケー
ブル１３は伝達部材７の趣旨で原動機ブロック１と作用
結合している。点火スイッチ１０は、点火導線２７と接
地ケーブル１３とを備えている。点火導線２７は点火火
花を生成する電圧と導電的に接続し、接地ケーブル１３
は電気的接地部４（図１）と導電的に接続されている。
点火スイッチ１０により、内燃機関２の電気点火回路の
点火電圧は接地ケーブル１３を介して接地部１４に接続
され、それによって内燃機関２の作動が停止される。接
地線体１５として構成された接地要素６は、接点端子１
７に固定された接地導線２６を介して接地ケーブル１３
と、従って原動機ブロック１の電気的接地部４（図１）
と導電的に接続されている。
【００１７】接地線体１５は、内燃機関の電気的接地部
と直接に接続することも可能である。図４は、開放した
殻構成様式の原動機ケーシング３０の内側を示す。該原
動機ケーシングは、端面側に吸引口４０を備えたほぼ円
筒状の中央部分４２を有する。中央部分４２の周側に、
吹付口４１が設けられている。作業機械を任意の方向に
て保持するために、中央部分４２の対置する２つの側部
にて周側に２つの取り手５、３３が設けられている。取
り手５にはアクセルレバー９が、そして取り手３３には
長めの金属帯状体３４の形式の接地要素６が設けられて
いる。金属帯状体３４は接点端子１７を有し、この接点
端子にて接地導線２６を介して電気的接地部４と接続さ
れている。金属帯状体３４は、取り手３３の側部に配置
されている。取り手３３の両側に、作業機械を置くため
のそれぞれ１つの支持脚部３９が設けられている。
【００１８】図５において、中実材料または合成物質殻
部１４より構成される取り手３３は２つの開口部３２を
有し、これら開口部に金属帯状体３４がその端部に設け
た折曲部３５の範囲にて固持されている。折曲部３５の
範囲には、開口部３２を貫通して差し込まれかつ取り手
壁部の背後に係合するスナック係止部３８が設けられて
いる。スナック係止部３８に対置する金属帯状体３４の
端部には、そこの折曲部３５の範囲に係止部３７が設け
られ、この係止部３７は取り手３３に設けた保持壁３６
の背後に係合している。金属帯状体３４は、接地線体１
５として構成することが可能であり、図示の実施例では
板金ストライブ３１である。
【図面の簡単な説明】
【図１】吸入兼送風機の図式図である。
【図２】斜視図で示す図１の作業機械の取り手の部分断
面図であり、取り手はバゥデンワイヤーに接続される接
地要素を備えている。
【図３】点火スイッチに接続される接地要素を具備する
図２の取り手の図である。
【図４】２つの取り手を具備する原動機ケーシングの内
側を示す図である。
【図５】板金ストライブとして構成された接地要素を具
備する図４の取り手の横断面図である。
【符号の説明】
１ 駆動原動機 ２ 内燃機関 ３ 絞り弁 ４ 電気的接地部 ５、３３ 取り手 ６ 接地要素 ７ 伝達部材 ８ 調整要素 ９ アクセルレバー １０ 点火スイッチ １１ バゥデンワイヤー １２ 線芯 １３ 接地ケーブル １４ 半殻部 １５ 接地線体 １６ 係止点 １７ 接点端子 ３０ 原動機ケーシング ３１ 板金ストライブ ３２ 開口部 ３４ 金属帯状体 ３５ 折曲部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電気的接地部（４）を具備する、特に外
    部点火される内燃機関（２）として構成される駆動原動
    機（１）と、電気的絶縁材料よりなる取り手（５、３
    ３）とを備える手動式作業機械において、取り手（５、
    ３３）の表面に原動機（１）の電気的接地部（４）と導
    電接続される接地要素（６）が設けられていることを特
    徴とする作業機械。
  2. 【請求項２】 接地要素（６）が、長手方向に、特に取
    り手の長手方向に延びる金属帯状体（３４）であり、そ
    の場合金属帯状体（３４）が特に接点端子（１７）を有
    し、この接点端子（１７）が電気的接地部（４）と接続
    されていることを特徴とする、請求項１に記載の作業機
    械。
  3. 【請求項３】 取り手（５）が特に合成物質よりなる２
    つの半殻部（１４）により組み立てられていることを特
    徴とする、請求項１まては２に記載の作業機械。
  4. 【請求項４】 取り手（５、３３）に２つの開口部（３
    ２）が設けられていること、そして金属帯状体（３４）
    がその端部に設けられた折曲部（３５）でもって開口部
    （３２）内に固持され、その場合金属帯状体（３４）に
    おいて、１つの折曲部（３５）の範囲にスナック係止部
    （３８）が設けられ、他の折曲部（３５）の範囲に取り
    手（５、３３）の壁（３６）の背後に係合する係止部
    （３７）が配置されていることを特徴とする、請求項１
    ないし３の１つに記載の作業機械。
  5. 【請求項５】 接地要素（６）が取り手（３３）の側方
    に配置され、特に取り手（５）の原動機ケーシング（３
    ０）に向いた側に配置されていることを特徴とする、請
    求項１ないし４の１つに記載の作業機械。
  6. 【請求項６】 接地要素（６）が両半殻部（１４）の間
    に挾持式に固持され、その場合接地要素（６）が特に互
    いに間隔を置いて位置する少なくとも３つの係止点（１
    ６）にて挾持により固持されていることを特徴とする、
    請求項１ないし５の１つに記載の作業機械。
  7. 【請求項７】 金属帯状体（３４）が板金ストライブ
    （３１）または接地線体（１５）であることを特徴とす
    る、請求項１ないし６の１つに記載の作業機械。
  8. 【請求項８】 取り手（５）に、伝達部材（７）を介し
    て原動機（１）の調整部材と結合される調整要素（８）
    が設けられ、その場合特に調整要素（８）がアクセルレ
    バー（９）であり、調整部材が内燃機関（２）の絞り弁
    （３）であることを特徴とする、請求項１ないし７の１
    つに記載の作業機械。
  9. 【請求項９】 作業機械が２つの取り手（５、３３）を
    有すること、そして１つの取り手（３３）が他の取り手
    （５）に対置する作業機械側に配置されていること、そ
    の場合接地要素（６）が特に１つの取り手（３３）に設
    けられていることを特徴とする、請求項１ないし８の１
    つに記載の作業機械。
  10. 【請求項１０】 接地要素（６）が取り手（５）に設け
    られ、そして伝達部材（７）を介して電気的接地部
    （４）と導電接続されており、その場合伝達部材（７）
    が特に導電性バゥデンワイヤー（１１）であり、そして
    特に線芯（１２）が電気導線を形成し、その際接点端子
    （１７）が撓み可能にかつ弾性的にバゥデンワイヤー
    （１１）の線芯（１２）に接合することを特徴とする、
    請求項１ないし９の１つに記載の作業機械。
  11. 【請求項１１】 接地要素（６）が、点火の中断のため
    点火スイッチ（１０）の接地ケーブル（１３）と接続さ
    れていることを特徴とする、請求項１に記載の作業機
    械。
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