JP2001073615A - 自動車のドアチェック装置 - Google Patents

自動車のドアチェック装置

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JP2001073615A
JP2001073615A JP25403999A JP25403999A JP2001073615A JP 2001073615 A JP2001073615 A JP 2001073615A JP 25403999 A JP25403999 A JP 25403999A JP 25403999 A JP25403999 A JP 25403999A JP 2001073615 A JP2001073615 A JP 2001073615A
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勝彦 三好
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篤 堀部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に枢着されたチェックアームと、ドアに
固定されたケースと、そのケースに収容され、チェック
アームに沿って摺動可能な滑り部材と、ケースに収容さ
れた弾性部材とを有するドアチェック装置の部品点数を
減少させる。 【解決手段】 チェックアーム1の中間部B,Dにねじ
れ部を形成し、滑り部材14がチェックアーム1に沿っ
て摺動し、そのねじれ部の部位に達したとき、ねじれ部
によって滑り部材14を所定角度だけ回転させ、これに
よって弾性部材13を弾性変形させ、チェックアーム1
から滑り部材14に作用する摩擦抵抗を高め、ドアをそ
の位置で停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体に回動開閉可
能に支持されたドアを開く際、そのドアが全閉位置と全
開位置の間の中間位置に至ったとき、ドアに作用する回
動抵抗を高め、ドアが不意にその全開位置まで回動して
しまうことを防止する自動車のドアチェック装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ドアの開閉時の操作性を高めるため、上
記ドアチェック装置を車体とドアとの間に設けることは
従来より周知である(例えば、特願平7−293852
号明細書参照)。従来のこの種のドアチェック装置は、
基端側が車体に回動可能に連結されたチェックアーム
と、そのチェックアームに摺動可能に嵌合した摺動体と
を有し、チェックアームには、その長手方向中間部に外
方に突出する突部が形成されている。摺動体は、その摺
動時にチェックアームを挟んだ状態で当該チェックアー
ムの外面に当接しつつ、そのチェックアームの長手方向
に移動する一対の滑り部材と、各滑り部材の外側に位置
する一対の弾性部材と、滑り部材及び弾性部材を収容し
たケースとを有し、そのケースはドアに固定されてい
る。
【0003】ドアが全閉位置にあるとき、摺動体の滑り
部材はチェックアームの一端側に位置しているが、ドア
が全閉位置から中間位置まで回動し、これに伴って滑り
部材がチェックアームの突部に至ると、各滑り部材が突
部によって加圧されて互いに離間する向きに移動し、こ
れによって各弾性部材を弾性変形させる。これにより、
滑り部材とチェックアームとの間に作用する摩擦力が高
まり、ドアに大きな回動抵抗が与えられ、当該ドアが中
間位置で停止する。このようにして、ドアが一気に全開
位置まで回動してしまうことを防止できる。ドアに対し
てさらに回動力を加えると、滑り部材はチェックアーム
の突部を乗り越えてチェックアームの他端側に至り、ド
アは全開位置を占める。ドアを閉じるときは、逆の動作
が行われる。
【0004】上述のように、従来のドアチェック装置
は、チェックアームのほかに、ケースに収容された一対
の滑り部材と、一対の弾性部材を有しているので、その
全体の部品点数が多くなり、これによってドアチェック
装置の構造が複雑化し、そのコストが高くなる欠点を免
れない。
【0005】また、チェックアームには、その長手方向
中間部に少なくとも1つの突部が形成されているので、
チェックアームの見ばえが低下するだけでなく、ドアチ
ェック装置を車体とドアに組付ける前、例えばその組付
け作業時に、摺動体を手操作でチェックアームに沿って
摺動させる必要が生じた場合、摺動体に大きな力を加え
なければ、摺動体が突部を乗り越えることができず、そ
の取扱いが容易ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去した自動車のドアチェック装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、基端側が車体に回動可能に連結されたチェ
ックアームと、該チェックアームに、その長手方向一端
側と他端側の間を摺動可能に嵌合した摺動体とを具備
し、該摺動体は、車体に回動開閉可能に支持されたドア
に固定され、かつ前記チェックアームが貫通して延びる
ケースと、チェックアームまわりの回転を規制された状
態で前記ケースに収容された1つの弾性部材と、チェッ
クアームのまわりに回転することにより前記弾性部材を
弾性変形させ得るように、該弾性部材に嵌合した1つの
滑り部材とを有し、前記ドアの開閉動作に伴う、チェッ
クアームに対する摺動体の摺動時に、前記滑り部材がチ
ェックアームに当接しつつ、該チェックアームの長手方
向に移動するように、当該チェックアームが、滑り部材
に形成された貫通孔に相対摺動自在に嵌合し、前記ドア
がその全閉位置と全開位置の間の中間位置にあるとき、
前記滑り部材がチェックアームから当該チェックアーム
まわりに回転する向きの外力を受け、該滑り部材の回転
によって前記弾性部材を加圧して、該弾性部材を弾性変
形させるように、当該滑り部材を回転付勢する少なくと
も1つの付勢部が前記チェックアームの長手方向中間部
に形成されていることを特徴とする自動車のドアチェッ
ク装置を提案する(請求項1)。
【0008】その際、前記付勢部におけるチェックアー
ムの横断面が、該チェックアームの長手方向一端側と他
端側の横断面に対して、当該チェックアームの中心軸線
のまわりに回転した状態となるように、当該付勢部を形
成すると有利である(請求項2)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0010】図1乃至図3は、自動車のドアチェック装
置の一例を示し、図4及び図5は、このドアチェック装
置が車体とドアに組付けられた状態の概略を示す水平断
面図である。これらの図に示したドアチェック装置は、
チェックアーム1と、このチェックアーム1に、その長
手方向に沿って摺動可能に嵌合した摺動体2とを有し、
チェックアーム1の長手方向基端側3、すなわち図1に
おける左端側には取付孔5が形成されている。また図4
及び図5に示し、かつ図1に一点鎖線で示すように、自
動車の車体4のピラー6にはブラケット7が固着され、
このブラケット7に形成された孔8と上述の取付孔5に
枢ピン9が嵌合している。これにより、チェックアーム
1は、その長手方向の基端側3が自動車の車体4に回動
可能に連結され、枢ピン9のまわりに水平面内を揺動す
ることができる。チェックアーム1の長手方向自由端側
10、すなわち図1における右端側にはストッパ11が
固定されている。図4及び図5における符号Iは、自動
車の車内側を示し、符号Oは車外側を示している。
【0011】一方、摺動体2は、ケース12と、そのケ
ース12の収容部29に収容された1つの弾性部材13
と、同じくその収容部29に収容された1つの滑り部材
14と、ケース12の蓋15とを有し、滑り部材14は
弾性部材13の中央部に形成された取付開口16に嵌合
している。この例では、取付け開口16が矩形に形成さ
れ、滑り部材14がこの取付け開口16にがた付くこと
なく整合して嵌合するように、滑り部材14の外形形態
も矩形に形成されている。同様に、ケース12の収容部
29が矩形に形成され、弾性部材13がこの収容部29
にがた付くことなく整合して嵌合するように、当該弾性
部材13の外形形態も矩形に形成されている。これによ
り、弾性部材13がケース12に対してチェックアーム
1のまわりに自由に回転してしまうことが禁止され、当
該弾性部材13は、チェックアームまわりの回転を規制
された状態でケース12に収容される。
【0012】図1乃至図3に示すように、チェックアー
ム1は、蓋15に形成された開口17と、滑り部材14
に形成された貫通孔18と、ケース12の底壁部に形成
された開口19を通して延びていて、ケース12とカバ
ー15はチェックアーム1に接触することはない。この
ように、チェックアーム1は、ケース12を貫通して延
びていると共に、当該チェックアーム1は、滑り部材1
4に形成された貫通孔18にがた付くことなく相対摺動
自在に嵌合している。
【0013】また、ケース12とその蓋15には、上下
に取付孔20,21がそれぞれ形成され、図4及び図5
に示し、かつ図1に一点鎖線で示すように、その上下の
取付孔20,21に挿通されたねじ23とこれに螺着し
たナット24とによって、ケース12と蓋15が、ドア
26のインナパネル27に固定されている。また、ドア
26は、ヒンジピン25を介して車体4に回動開閉可能
に枢支されている。ケース12と蓋15は、ドア26の
内部に配置されてそのインナパネル27に固定されてお
り、チェックアーム1の自由端側10が、インナパネル
27に形成された開口28を通してドア26の内部に入
り込んでいる。このように、ケース12は、車体4に回
動開閉可能に支持されたドア26に固定されている。
【0014】弾性部材13は、例えばゴム、軟質樹脂な
どの弾性材料により構成され、滑り部材14は、チェッ
クアーム1に対して摩擦係数の小なる材料、例えば、ポ
リアセタールなどの樹脂により構成されている。また、
チェックアーム1は、例えば金属製の芯材を埋設した樹
脂や金属などによって構成されている。
【0015】ここで、図6の(a)乃至(e)は、図1
のA,B,C,D及びEの各位置でチェックアーム1を
切断したときのチェックアーム1の断面を示す図であ
る。この図から判るように、本例のチェックアーム1
は、ほぼ楕円形の横断面形状を有し、その断面形状自体
は、図1のAからEに至るまで、当該チェックアーム1
の長手方向に沿って一定となっている。これに対し、図
1に符号B,Dで示したチェックアーム1の第1及び第
2の中間部の横断面は、符号Aで示したチェックアーム
1の一端側と、同じく符号Eで示したチェックアーム1
の他端側におけるチェックアーム1の横断面に対して、
チェックアーム1の中心軸線Xのまわりに角度θだけ回
転した状態となるように、チェックアーム1が形成され
ている。また、この例では、上記第1及び第2の中間部
B,Dの間の第3の中間部Cにおけるチェックアーム1
の横断面の姿勢は、一端側A及び他端側Eと同じ状態と
なっている。
【0016】チェックアーム1を、その基端側3に近い
側の一端側Aから、自由端側10に近い側の他端側Eに
向けて、その長手方向に沿って観察したとき、チェック
アーム1の一端側Aの横断面は図6の(a)に示すよう
に水平姿勢の楕円形をなしているが、第1の中間部Bに
近づくに従って、その横断面は漸次、反時計方向に傾
き、第1の中間部Bにおいては、その横断面が図6の
(b)に示すようにθだけ反時計方向に傾く。さらに第
3の中間部Cに近づくに従って、その横断面の傾きは漸
次小さくなり、第3の中間部Cにおいては、図6の
(c)に示すように、その横断面の傾きがなくなり、水
平姿勢となる。さらに第2の中間部Dに近づくに従っ
て、チェックアーム1の横断面は漸次時計方向に傾き、
第2の中間部Dにおいては、図6の(d)に示すよう
に、時計方向にθだけ傾く。さらに、第2の中間部Dを
離れるに従って、その横断面の傾きは漸次減少し、チェ
ックアーム1の他端側Eにおいては、図6(e)に示す
ように、その横断面の傾きがなくなり、水平態位の楕円
形となる。チェックアーム1が、その第1及び第2の中
間部B,Dにおいて、他の部分A,C,Eに対してねじ
れた形態のねじれ部を有しているのである。
【0017】図4に示すようにドア26が閉じられてい
るとき、摺動体2は図1に二点鎖線で示した初期位置で
停止している。ドア26が全閉位置にあるとき、摺動体
2はチェックアーム1の長手方向一端側Aに位置してい
るのである。このときの滑り部材14と弾性部材13の
姿勢は図7に示すとおりである。
【0018】ドア26を開き始めると、そのドア26に
固定されたケース12は、蓋15並びにそのケース12
に支持された弾性部材13及び滑り部材14と共に、車
体4に枢着されたチェックアーム1に沿って図1におけ
る右方へ相対的に移動する。チェックアーム1に対する
摺動体2の摺動時に、滑り部材14はチェックアーム1
の外面に当接しながら、チェックアーム1の長手方向に
沿って移動する。
【0019】ドア26がその全閉位置と全開位置の間の
所定の角度位置まで回動すると、摺動体2の滑り部材1
4はチェックアーム1の第1の中間部Bに至る。このと
き、チェックアーム1の第1の中間部Bにおける横断面
の姿勢は、チェックアーム1の一端側Aの横断面の姿勢
に対して角度θだけ反時計方向に回転した状態に傾いて
いるので(図6の(b))、このチェックアーム1に嵌
合した滑り部材14は、チェックアーム1からそのチェ
ックアーム1のまわりに回転する向きの外力を受け、図
8に示すように、図7に示した姿勢に対して、チェック
アーム1のまわりに角度θだけ回転して傾いた姿勢をと
る。これにより滑り部材14は弾性部材13を加圧し、
ケース12の収容部29に嵌合した弾性部材13を弾性
変形させる。滑り部材14が、チェックアーム1の第1
の中間部Bのねじれ部により回転付勢され、これによっ
て弾性部材13を圧縮させながら弾性変形させるのであ
る。
【0020】弾性部材13が上述のように弾性変形すれ
ば、滑り部材14には弾性部材13から、その弾性復帰
力が加えられるので、滑り部材14とチェックアーム1
との間に作用する摩擦力が高められる。摺動体2が第1
の中間部Bに至る前よりも、滑り部材14とチェックア
ーム1との間に大きな摩擦力が作用するのである。これ
により、ドア26の回動抵抗が高められ、ここでドア2
6が一旦停止する。このようにして、ドア26が不意に
その全開位置まで一度に開いてしまうことを防止するこ
とができる。
【0021】引き続きドア26を開方向に回動すると、
摺動体2の滑り部材14はチェックアーム1の第1の中
間部Bを乗り越え、その滑り部材14が第3の中間部C
に至る。すると、その横断面の姿勢が図6の(c)に示
すように水平となっているので、滑り部材14は再び図
7に示した姿勢に戻り、弾性部材13が元の形態に弾性
復帰し、滑り部材14とチェックアーム1との間に作用
する摩擦抵抗が小さくなり、ドア26を小さな力で回動
させることができる。
【0022】ドア26をさらに開方向に回動させ、滑り
部材14が第2の中間部Dに至ると、その第2の中間部
Dのねじれ部によって、滑り部材14が図8に示した向
きと逆向きに角度θだけ回転する。これによって弾性部
材13が弾性変形し、チェックアーム1から滑り部材1
4に対して作用する摩擦抵抗が高められ、ドア26がこ
こでも一旦停止する。
【0023】さらにドア26を回動させると、滑り部材
14がチェックアーム1の第2の中間部Dを乗り越え、
ドア26が図5に示した全開位置まで回動すると、摺動
体2は図1に実線で示すように、チェックアーム1の他
端側Eの終端位置に至る。このように摺動体2が第2の
中間部Dを離れ、他端側Eに至るとき、他端側Eにおけ
るチェックアーム1の横断面の姿勢は水平となっている
ので、摺動体2に作用する抵抗は徐々に弱められる。摺
動体2が終端位置に至ると、ケース12がストッパ11
に当り、ドア26が全開位置に止められる。ドア26を
閉じるときは、上述したところと逆の動作が行われ、ド
ア26が図4に示すように全閉位置に至ったとき、摺動
体2は図1に二点鎖線で示した初期位置に戻る。
【0024】以上のように、本例の自動車のドアチェッ
ク装置においては、摺動体2がチェックアーム1にその
長手方向一端側Aと他端側Eの間を摺動可能に嵌合し、
ドア26の開閉動作に伴う、チェックアーム1に対する
摺動体2の摺動時に、滑り部材14がチェックアーム1
に当接しつつ、そのチェックアーム1の長手方向に移動
するように、チェックアーム1が、滑り部材14に形成
された貫通孔18に相対摺動自在に嵌合している。そし
て、ドア26がその全閉位置と全開位置の間の中間位置
にあるとき、滑り部材14は、チェックアーム1から当
該チェックアーム1まわりに回転する向きの外力を受
け、その滑り部材14の回転によって弾性部材13を加
圧して、該弾性部材13を弾性変形させるように、当該
滑り部材14を回転付勢する付勢部が前記チェックアー
ムの長手方向中間部に形成されている。図示した例で
は、チェックアーム1の第1及び第2の中間部B,Dに
形成された前述のねじれ部によって、上記付勢部が構成
されている。付勢部におけるチェックアーム1の横断面
が、そのチェックアーム1の長手方向一端側Aと他端側
Eの横断面に対して、当該チェックアーム1の中心軸線
Xのまわりに回転した状態となるように、当該付勢部が
形成されているのである。
【0025】上述した例では、付勢部、すなわちねじれ
部をチェックアーム1に2個所形成したが、かかる付勢
部はチェックアーム1に少なくとも1つ形成されていれ
ば、ドアチェック装置の目的を達成できる。
【0026】滑り部材14がチェックアーム1のねじれ
部に至ったとき、弾性部材13が前述のように弾性変形
できるようにするには、弾性部材13がチェックアーム
1のまわりに自由に回転することがないように、当該弾
性部材13がチェックアームまわりの回転を規制された
状態でケース12に収容されていることが必要であり、
しかも滑り部材14がチェックアーム1のまわりに回転
することにより、当該滑り部材14が弾性部材13を弾
性変形させ得るように、その滑り部材14が弾性部材1
3に嵌合していることが必要である。また、滑り部材1
4がチェックアーム1の付勢部に至ったとき、その滑り
部材14が所定角度θだけ回転するように、その滑り部
材14とチェックアーム1を嵌合させる必要がある。
【0027】このような要求を満たすべく、本例のドア
チェック装置においては、前述のように、ケース12の
矩形状の収容部29に、同じく矩形に形成された弾性部
材13をがた付くことなく嵌合させて両者が相対的に回
転することを阻止し、しかも弾性部材13に形成された
矩形の取付け開口16に、同じく矩形に形成された滑り
部材14をがた付くことなく嵌合させ、またチェックア
ーム1の横断面形状を楕円形とし、そのアーム1に嵌合
する滑り部材14の貫通孔18も楕円形とし、滑り部材
14とチェックアーム1ががた付くことなく嵌合するよ
うに構成したが、他の適宜な構成を採用しても、同じ目
的を達成できる。例えば、図9に示すように、弾性部材
13に六角形状の取付け開口16を形成し、ここに同じ
く六角形状に形成された滑り部材14を嵌合してもよい
し、図10に示すように、滑り部材14に六角形状の貫
通孔18を形成し、ここに同じく六角形状の横断面のチ
ェックアーム1をがた付くことなく、かつ摺動自在に嵌
合してもよい。或いは、図11に示すように、滑り部材
14に突部18Aの形成された貫通孔18を形成し、こ
の形状に整合する横断面形態のチェックアーム1を、こ
の貫通孔18にがた付くことなく、かつ摺動自在に嵌合
させてもよい。
【0028】以上説明したドアチェック装置によれば、
チェックアームに突部を形成し、摺動体がその突部を通
るとき、当該突部によって一対の滑り部材を互いに離間
する向きに作動させ、これによって一対の弾性部材を弾
性変形させるのではなく、滑り部材14を所定角度θだ
け回転させることによって、弾性部材13を弾性変形さ
せ、ドア26に大きな回動抵抗を与えるように構成した
ので、弾性部材13と滑り部材14を1つずつ設けるだ
けで足り、これによってドアチェック装置の部品点数の
減少、構造の簡素化、並びにそのコストの低減を達成で
きる。しかもチェックアーム1に大きな突部を形成する
必要がないので、チェックアームの見ばえを向上させ、
しかもドアチェック装置を車体4とドア26に組付ける
前に、摺動体2をチェックアーム1に沿って摺動させる
とき、小さな力で摺動体2を移動させることができる。
【0029】以上、本発明の好ましい実施形態例を説明
したが、本発明は、この実施形態例に限定されず、各種
改変して構成できるものである。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ドアチ
ェック装置の部品点数を低減でき、その構造の簡素化と
コストの低減を達成できる。しかもチェックアームの見
ばえを向上させ、さらにドアチェック装置を車体とドア
に組付ける前に、小さな力で楽に摺動体をチェックアー
ムに沿って移動させることができる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、簡単な構
造の付勢部を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアチェック装置の一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1に示したドアチェック装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示したドアチェック装置の分解斜視図で
ある。
【図4】ドアが全閉位置にあるときのドアチェック装置
の状態を説明する概略水平断面図である。
【図5】ドアが全開位置にあるときのドアチェック装置
の状態を説明する概略水平断面図である。
【図6】チェックアームの長手方向各部における断面図
である。
【図7】摺動体がチェックアームの一端側に位置してい
るときの弾性部材と滑り部材とチェックアームの位置関
係を説明する図である。
【図8】滑り部材がチェックアームの第1の中間部に位
置しているときの弾性部材と滑り部材とチェックアーム
の位置関係を説明する図である。
【図9】弾性部材と滑り部材とチェックアームの他の形
態例を示す図である。
【図10】弾性部材と滑り部材とチェックアームのさら
に他の形態例を示す図である。
【図11】弾性部材と滑り部材とチェックアームのさら
に他の形態例を示す図である。
【符号の説明】
1 チェックアーム 2 摺動体 3 基端側 4 車体 12 ケース 13 弾性部材 14 滑り部材 18 貫通孔 26 ドア A 一端側 E 他端側 X 中心軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端側が車体に回動可能に連結されたチ
    ェックアームと、該チェックアームに、その長手方向一
    端側と他端側の間を摺動可能に嵌合した摺動体とを具備
    し、該摺動体は、車体に回動開閉可能に支持されたドア
    に固定され、かつ前記チェックアームが貫通して延びる
    ケースと、チェックアームまわりの回転を規制された状
    態で前記ケースに収容された1つの弾性部材と、チェッ
    クアームのまわりに回転することにより前記弾性部材を
    弾性変形させ得るように、該弾性部材に嵌合した1つの
    滑り部材とを有し、前記ドアの開閉動作に伴う、チェッ
    クアームに対する摺動体の摺動時に、前記滑り部材がチ
    ェックアームに当接しつつ、該チェックアームの長手方
    向に移動するように、当該チェックアームが、滑り部材
    に形成された貫通孔に相対摺動自在に嵌合し、前記ドア
    がその全閉位置と全開位置の間の中間位置にあるとき、
    前記滑り部材がチェックアームから当該チェックアーム
    まわりに回転する向きの外力を受け、該滑り部材の回転
    によって前記弾性部材を加圧して、該弾性部材を弾性変
    形させるように、当該滑り部材を回転付勢する少なくと
    も1つの付勢部が前記チェックアームの長手方向中間部
    に形成されていることを特徴とする自動車のドアチェッ
    ク装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢部におけるチェックアームの横
    断面が、該チェックアームの長手方向一端側と他端側の
    横断面に対して、当該チェックアームの中心軸線のまわ
    りに回転した状態となるように、当該付勢部を形成した
    請求項1に記載の自動車のドアチェック装置。
JP25403999A 1999-09-08 1999-09-08 自動車のドアチェック装置 Expired - Fee Related JP3672075B2 (ja)

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