JP2001072677A - パロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥方法 - Google Patents
パロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥方法Info
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Abstract
ピルアルコールの存在下で結晶化されたパロキセチン塩
酸塩無水和物中のイソプロピルアルコールの残存量を短
時間で効率よく低減させ得るパロキセチン塩酸塩無水和
物の乾燥方法を提供すること。 【解決手段】パロキセチン化合物をイソプロピルアルコ
ールの存在下で塩化水素と反応させ、結晶化させ、得ら
れたパロキセチン塩酸塩無水和物を、実質的に水分を含
有しない雰囲気中で常圧以下で60℃以下の温度でイソ
プロピルアルコールの含有率が15重量%以下となるま
で乾燥させた後、該パロキセチン塩酸塩無水和物を20
mmHg以下に減圧された雰囲気中で80〜110℃の
温度でイソプロピルアルコールの含有率が5重量%以下
となるまでさらに乾燥させるパロキセチン塩酸塩無水和
物の乾燥方法。
Description
塩無水和物の乾燥方法に関する。さらに詳しくは、イソ
プロピルアルコールの残存量を低減させるパロキセチン
塩酸塩無水和物の乾燥方法に関する。
キセチン塩酸塩は、抗うつ剤として有用な化合物であ
る。
ールの存在下で塩化水素と反応させることによって得ら
れたパロキセチン塩酸塩無水和物にはイソプロピルアル
コールが含まれているため、その結晶形が崩れないよう
にするために、80℃よりも低い温度に温度調節された
真空オーブンなどを用いた真空乾燥法によって乾燥され
ている。
塩酸塩無水和物を乾燥させた場合、該パロキセチン塩酸
塩無水和物に含有されているイソプロピルアルコールを
十分に除去することが困難であるため、イソプロピルア
ルコールの含有量が5重量%以下となるように乾燥させ
るのに約100時間以上という長時間を要するという欠
点がある。
て、イソプロピルアルコールを含むパロキセチン塩酸塩
無水和物を単離し、真空下で乾燥し、遊離または非結合
のイソプロピルアルコールを除去した後、結合している
イソプロピルアルコールを水または超臨界二酸化炭素の
ような置換剤で置換する方法が提案されている〔特開平
8−245620号公報9欄1〜9行〕。
として水(水蒸気)を用いた場合、パロキセチン塩酸塩
・ヘミ水和物への結晶変換を生じるおそれがあるととも
に、水(水蒸気)での置換後には、さらに置換された水
分を真空乾燥などにより除去しなければならないという
煩雑な操作を必要とするという欠点がある。また、置換
剤として、超臨界二酸化炭素を用いる場合、該超臨界二
酸化炭素を製造する際には、二酸化炭素を2500ps
i(170気圧)程度の高圧にする必要があるので〔同
20欄19〜38行〕、大がかりな超臨界二酸化炭素の
製造装置を要するという欠点がある。
塩無水和物の乾燥法によれば、煩雑な操作や大がかりな
装置を必要とするため、生産効率面で劣るという欠点が
ある。
術に鑑みてなされたものであり、大がかりな装置などを
必要とせずに、イソプロピルアルコールの存在下で結晶
化されたパロキセチン塩酸塩無水和物中のイソプロピル
アルコールの残存量を短時間で効率よく低減させること
ができるパロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥方法を提供
することを目的とする。
パロキセチン化合物をイソプロピルアルコールの存在下
で塩化水素と反応させ、結晶化させることによって得ら
れたパロキセチン塩酸塩無水和物を、実質的に水分を含
有しない雰囲気中で常圧以下で60℃以下の温度でイソ
プロピルアルコールの含有率が15重量%以下となるま
で乾燥させた後、(B)該パロキセチン塩酸塩無水和物
を20mmHg以下に減圧された雰囲気中で80〜11
0℃の温度でイソプロピルアルコールの含有率が5重量
%以下となるまでさらに乾燥させることを特徴とするパ
ロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥方法に関する。
記したように、(A)パロキセチン化合物をイソプロピ
ルアルコールの存在下で塩化水素と反応させ、結晶化さ
せることによって得られたパロキセチン塩酸塩無水和物
を実質的に水分を含有しない雰囲気中で常圧以下で60
℃以下の温度でイソプロピルアルコールの含有率が15
重量%以下となるまで乾燥させた後、(B)該パロキセ
チン塩酸塩無水和物を20mmHg以下に減圧された雰
囲気中で80〜110℃の温度でイソプロピルアルコー
ルの含有率が5重量%以下となるまでさらに乾燥させる
という、2段階の乾燥工程が採られている。
ば、パロキセチン化合物をイソプロピルアルコールに溶
解させたのち、該パロキセチン化合物と塩化水素とを反
応させる方法などにより、パロキセチン化合物をイソプ
ロピルアルコールの存在下で塩化水素と反応させ、結晶
化させることによって得ることができる。このパロキセ
チン塩酸塩無水和物には、通常、イソプロピルアルコー
ルが30〜70重量%程度含まれている。
ば、パロキセチン、N−ターシャリーブトキシカルボニ
ルパロキセチンなどがあげられる。
塩化水素量は、通常、パロキセチン化合物1モルに対し
て1〜5モル程度であることが好ましい。
いが、通常、前記イソプロピルアルコール100重量部
に対して5〜60重量部程度であることが好ましい。
の温度は、通常、常温からイソプロピルアルコールの沸
点までの範囲内にあればよい。
コールとしては、該イソプロピルアルコール単独であっ
てもよく、また本発明の目的が阻害されない範囲内で、
例えば、他の有機溶媒や有機酸などを含むものであって
もよい。
常、反応が終了するまで反応を行なえばよい。
和物の反応溶液には、不純物が含まれている場合があ
る。その場合、かかる不純物を除去するために、前記反
応溶液に活性炭処理を施せばよい。
り、比較的大きく、濾過性が良好なパロキセチン塩酸塩
無水和物を結晶として得ることができる。
和物の結晶には、イソプロピルアルコールが含まれてお
り、このイソプロピルアルコールを含有するパロキセチ
ン塩酸塩無水和物の結晶は、熱的に非常に不安定であ
る。
むパロキセチン塩酸塩無水和物の結晶を80℃以上の温
度で乾燥させた場合、含有されているイソプロピルアル
コールにより、そのパロキセチン塩酸塩無水和物(結
晶)の一部が溶解し、結晶形が崩れたり、所望の結晶形
を有しないようになる〔後述の比較例2参照〕。
アルコールを含むパロキセチン塩酸塩無水和物を実質的
に水分を含有しない雰囲気中で常圧以下で60℃以下の
温度でイソプロピルアルコールの含有率が15重量%以
下となるまで乾燥させる。
いる点に、1つの大きな特徴がある。すなわち、前記操
作が採られていることにより、前記パロキセチン塩酸塩
無水和物を乾燥させる際には、従来のように、イソプロ
ピルアルコールを水(水蒸気)で置換するときにパロキ
セチン塩酸塩無水和物がパロキセチン塩酸塩・ヘミ水和
物に変換するおそれがなく、また超臨界二酸化炭素で置
換するときに超臨界二酸化炭素を発生させるための加圧
装置、圧力容器などの大がかりな設備を必要としないと
いう優れた効果が発現されるのみならず、前記操作を行
なった後に、引き続いて該パロキセチン塩酸塩無水和物
を80℃以上に加熱しても、その結晶形が崩れないとい
う優れた効果が発現される。
は、かかる雰囲気の相対湿度(20℃)が10%以下、
好ましくは5%以下であることを意味する。前記実質的
に水分を含有しない雰囲気としては、例えば、乾燥空気
をはじめ、窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスな
どがあげられる。これらの中では、窒素ガス、アルゴン
ガスなどの不活性ガスは、実質的に水分を含有しない雰
囲気を容易に形成させることができるので、好ましい。
パロキセチン塩酸塩無水和物を乾燥させる際には、該雰
囲気の圧力は常圧以下であればよい。乾燥方法として、
通風乾燥のように開放系での乾燥方法および減圧乾燥の
ような閉鎖系での乾燥方法がある。閉鎖系での乾燥を行
なう場合には、系内の圧力は、乾燥効率を高める観点か
ら、200mmHg以下、好ましくは100mmHg以
下、より好ましくは50mmHg以下の減圧となるよう
に調整することが好ましい。
際の温度は、パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶形を保
つ観点から、60℃以下、好ましくは50℃以下とされ
る。なお、かかる温度は、乾燥効率を高める観点から、
15℃以上、好ましくは20℃以上であることが望まし
い。
は、該パロキセチン塩酸塩無水和物におけるイソプロピ
ルアルコールの含有率が15重量%以下、好ましくは1
3重量%以下となるまで行なわれる。なお、乾燥後にお
けるイソプロピルアルコールの含有率の下限値には特に
限定がない。しかしながら、次の加熱乾燥操作によれ
ば、パロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥を迅速に行なう
ことができるので、乾燥に要する時間を短縮させる観点
から、イソプロピルアルコールの含有率が8〜15重量
%程度に達した段階で、次の加熱乾燥操作を行なうこと
が好ましい。
無水和物を実質的に水分を含有しない雰囲気中で常圧で
60℃以下の温度でイソプロピルアルコールの含有率が
15重量%以下となるまで乾燥させた場合には、意外な
ことに、その後、さらにパロキセチン塩酸塩無水和物を
80〜110℃という高温で乾燥させた場合であって
も、パロキセチン塩酸塩無水和物に結晶に変形が生じな
いという優れた効果が発現される。パロキセチン塩酸塩
無水和物におけるイソプロピルアルコールの含有率が1
5重量%以下となる前に乾燥を終了した場合には、引き
続いて80℃以上という高温で乾燥させたときにパロキ
セチン塩酸塩無水和物の結晶に変形が生じるようにな
る。
セチン塩酸塩無水和物におけるイソプロピルアルコール
の含有率は、例えば、ガスクロマトグラフィー、核磁気
共鳴スペクトル(NMR)などによって確認することが
できる。
イソプロピルアルコールの含有率が15重量%以下とな
るまで乾燥させた後には、次に、パロキセチン塩酸塩無
水和物を20mmHg以下に減圧された雰囲気中でイソ
プロピルアルコールの含有率が5重量%以下となるまで
80〜110℃の温度でさらに乾燥させる。
の乾燥工程に引き続いて、2段階目の乾燥工程を行なう
点にも、1つの特徴がある。
和物は、80℃以上の温度でその結晶が変形する。
に、80℃よりも高い温度で乾燥が行なわれるにもかか
わらず、パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶形が崩れ
ず、所望の結晶を得ることができるという、従来技術か
らではとても予期することができない優れた効果が発現
される。
おそらく以下の理由に基づくものと考えられる。
和物の結晶の表面には、その重量に対して20〜60重
量%程度のイソプロピルアルコールが存在し、また該結
晶の内部には、その重量に対して10〜15重量%程度
のイソプロピルアルコールが取り込まれている。この状
態で、パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶の温度が80
℃以上となるように調整した場合には、パロキセチン塩
酸塩無水和物の結晶の一部または全部が結晶表面に存在
するイソプロピルアルコールに溶解するため、該結晶形
が崩れるものと考えられる。
段階目の乾燥操作が採られていることにより、その表面
に存在しているイソプロピルアルコールが除去される。
このように、表面に存在しているイソプロピルアルコー
ルをあらかじめ除去した場合には、結晶形が崩れるとさ
れている80℃以上という高温に加熱した場合であって
も、該結晶がイソプロピルアルコールに溶解することに
よって該結晶に変形が生じるようなことがなく、効率よ
く結晶の乾燥を行なうことができるものと考えられる。
プロピルアルコールを除去するために、ただ単に80℃
以上の温度に加熱するだけでは、本発明の目的は達成さ
れない。ところが、前記2段階目の乾燥操作は、20m
mHg以下に減圧された雰囲気中で行なわれるため、該
結晶の内部からその外部へイソプロピルアルコールが順
次効率よく排出されるものと考えられる。
2段階目の乾燥工程を行なう前には、雰囲気温度を80
〜110℃の温度に調整した後にその雰囲気を20mm
Hg以下に減圧させてもよく、またその雰囲気を20m
mHg以下に減圧させた後に雰囲気温度を80〜110
℃の温度に調整してもよい。また、1段階目の乾燥工程
を終了したのち、80〜110℃にまで昇温する際に
は、多段階で昇温させてもよく、また連続して昇温させ
てもよい。
際の温度は、乾燥効率を高める観点から、80℃以上、
好ましくは90℃とされ、またパロキセチン塩酸塩無水
和物の融点が115〜120℃であることを考慮して、
110℃以下、好ましくは100℃以下とされる。
せる際の雰囲気の気圧は、乾燥時間を短縮させ、結晶形
を保つという観点から、できるだけ低いことが好まし
い。本発明においては、かかる観点から、前記雰囲気の
気圧は、20mmHg以下、好ましくは10mmHg以
下とされる。
乾燥工程および前記2段階目の乾燥工程は、同一系内で
連続して行なうことが効率よく乾燥を行なう点で、好ま
しい。
は、パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶形を崩すことな
く、比較的短時間でパロキセチン塩酸塩無水和物に含ま
れているイソプロピルアルコールの含有量を5重量%以
下にまで迅速に乾燥させることができる。なお、このよ
うに、イソプロピルアルコールの含有量が5重量%以下
となるまで乾燥を行なうのは、該パロキセチン塩酸塩無
水和物は、医薬品として好適に使用しうるものであり、
このような用途に対しては、溶媒の含有量はできるだけ
少ないことが望ましいからである。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
年)に記載の方法に準じて得られた〔(−)−(3S,
4R)−1−ターシャリブチルオキシカルボニル−4−
(4−フルオロフェニル)−3−(3,4−メチレンジ
オキシフェニル)オキシメチルピペリジン〕16.5g
をイソプロピルアルコール137mlに溶解させて得ら
れた溶液に、塩化水素を溶解させたイソプロピルアルコ
ールの溶液17.5ml(塩化水素濃度:20重量%)
を約70℃で滴下し、さらに活性炭0.8gを添加して
約15分間攪拌した。
により除去した後、得られた濾液を0〜5℃まで徐冷
し、さらに同温度で1時間攪拌し、パロキセチン塩酸塩
無水和物を晶析させ、窒素ガス気流下で濾取した。
晶には、イソプロピルアルコールが53.5重量%含ま
れていた。
量%を含むパロキセチン塩酸塩無水和物の結晶を室温下
(約20℃)で、2〜20mmHgの減圧下で12時間
乾燥し、イソプロピルアルコールの含有量を9.8重量
%に調整した。
し、2〜20mmHgの減圧下で10時間乾燥させた。
乾燥後の結晶におけるイソプロピルアルコールの含有率
は2.4重量%であり、その結晶形を粉末X線回折及び
赤外吸収スペクトルによって調べたが、変形などは認め
られなかった。
ば、大がかりな装置などを必要とせずに、イソプロピル
アルコールを含有するパロキセチン塩酸塩無水和物の結
晶中のイソプロピルアルコールの残存量を22時間程度
の比較的短時間で効率よく低減させることができること
がわかる。
量%を含有するパロキセチン塩酸塩無水和物の結晶を室
温(約20℃)下で窒素ガス気流(相対湿度(20℃)
0.1%)中で24時間通気乾燥させた。その結果、パ
ロキセチン塩酸塩無水和物の結晶におけるイソプロピル
アルコールの含有率は12.6重量%であった。
結晶を1〜3mmHgの減圧下80℃で18時間乾燥
し、イソプロピルアルコール2.9重量%を含有するパ
ロキセチン塩酸塩無水和物の結晶が得られた。得られた
パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶形を粉末X線回折及
び赤外吸収スペクトルによって調べたが、変形などは認
められなかった。
ば、大がかりな装置などを必要とせずに、イソプロピル
アルコールを含有するパロキセチン塩酸塩無水和物の結
晶中のイソプロピルアルコールの残存量を42時間程度
の比較的短時間で効率よく低減させることができること
がわかる。
製造したところ、該パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶
1423.5gが得られた。この結晶には、イソプロピ
ルアルコールが59.3重量%含まれていた。
パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶を50〜60℃の温
度で3〜150mmHgの減圧下で18時間乾燥させた
ところ、パロキセチン塩酸塩無水和物の結晶におけるイ
ソプロピルアルコールの含有量は、10.8重量%であ
った。
温度を85〜110℃に調整し、1〜3mmHgの減圧
下で10時間乾燥させたところ、このパロキセチン塩酸
塩無水和物の結晶には、イソプロピルアルコールが0.
9重量%含まれていた。得られたパロキセチン塩酸塩無
水和物の結晶形を粉末X線回折及び赤外吸収スペクトル
によって調べたが、変形などは認められなかった。
ば、大がかりな装置などを必要とせずに、イソプロピル
アルコールの存在下で結晶化されたパロキセチン塩酸塩
無水和物中のイソプロピルアルコールの残存量を28時
間程度の比較的短時間で効率よく低減させることができ
ることがわかる。
製造した後、得られたパロキセチン塩酸塩無水和物の結
晶を含むイソプロピルアルコール溶液を圧迫濾過器(ド
リュックフィルター)で窒素ガスによる加圧濾過を施し
た。得られたパロキセチン塩酸塩無水和物の結晶26.
0kgには、イソプロピルアルコールが58.5重量%
含まれていた。
%を含むパロキセチン塩酸塩無水和物の結晶を前記圧迫
濾過器内で50℃の温度で、10〜80mmHgの減圧
下で12時間乾燥し、イソプロピルアルコールの含有量
を13.1重量%に調整した。
物の結晶の温度を85℃に調整し、1〜3mmHgの減
圧下で約12時間乾燥し、パロキセチン塩酸塩無水和物
の結晶を乾燥させた。この乾燥させた結晶におけるイソ
プロピルアルコールの含有率は2.3重量%であった。
得られたパロキセチン塩酸塩無水和物の結晶形を粉末X
線回折及び赤外吸収スペクトルによって調べたが、変形
などは認められなかった。
ば、大がかりな装置などを必要とせずに、イソプロピル
アルコールの存在下で結晶化されたパロキセチン塩酸塩
無水和物中のイソプロピルアルコールの残存量を24時
間程度の比較的短時間で効率よく低減させることができ
ることがわかる。
量%を含む結晶を1〜3mmHg減圧下で70℃で実施
例2と同じ18時間乾燥させたが、イソプロピルアルコ
ールの含有率は9.6重量%であった。
乾燥時の温度が実施例2よりも低いことにより、イソプ
ロピルアルコールの含有率を充分に低減させることがで
きないことがわかる。
量%を含むパロキセチン塩酸塩無水和物に90℃で54
〜85mmHgの減圧下で13時間乾燥を施したとこ
ろ、その結晶の一部が溶融し、結晶形が崩れていた。
プロピルアルコールの含有率が15重量%以下となる前
に、80℃以上という高温で乾燥させたため、パロキセ
チン塩酸塩無水和物の結晶に変形が生じたことがわか
る。
乾燥方法によれば、大がかりな装置を必要とせずに、パ
ロキセチン塩酸塩無水和物に含まれているイソプロピル
アルコールの残存量を短時間で、しかも効率よく低減さ
せることができるという、優れた効果が奏される。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)パロキセチン化合物をイソプロピ
ルアルコールの存在下で塩化水素と反応させ、結晶化さ
せることによって得られたパロキセチン塩酸塩無水和物
を、実質的に水分を含有しない雰囲気中で常圧以下で6
0℃以下の温度でイソプロピルアルコールの含有率が1
5重量%以下となるまで乾燥させた後、(B)該パロキ
セチン塩酸塩無水和物を20mmHg以下に減圧された
雰囲気中で80〜110℃の温度でイソプロピルアルコ
ールの含有率が5重量%以下となるまでさらに乾燥させ
ることを特徴とするパロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥
方法。 - 【請求項2】 パロキセチン化合物がパロキセチンまた
はN−ターシャリーブトキシカルボニルパロキセチンで
ある請求項1記載のパロキセチン塩酸塩無水和物の乾燥
方法。
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