JP2001072612A - C5−/c6−オレフィンの製造方法 - Google Patents
C5−/c6−オレフィンの製造方法Info
- Publication number
- JP2001072612A JP2001072612A JP2000207761A JP2000207761A JP2001072612A JP 2001072612 A JP2001072612 A JP 2001072612A JP 2000207761 A JP2000207761 A JP 2000207761A JP 2000207761 A JP2000207761 A JP 2000207761A JP 2001072612 A JP2001072612 A JP 2001072612A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butene
- fraction
- isobutene
- catalyst
- olefins
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/148—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
- C07C7/14875—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with organic compounds
- C07C7/14891—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with organic compounds alcohols
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C11/00—Aliphatic unsaturated hydrocarbons
- C07C11/02—Alkenes
- C07C11/06—Propene
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C11/00—Aliphatic unsaturated hydrocarbons
- C07C11/02—Alkenes
- C07C11/10—Alkenes with five carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C11/00—Aliphatic unsaturated hydrocarbons
- C07C11/02—Alkenes
- C07C11/107—Alkenes with six carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/005—Processes comprising at least two steps in series
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/10—Purification; Separation; Use of additives by extraction, i.e. purification or separation of liquid hydrocarbons with the aid of liquids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/148—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
- C07C7/163—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound by hydrogenation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2521/00—Catalysts comprising the elements, oxides or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium or hafnium
- C07C2521/02—Boron or aluminium; Oxides or hydroxides thereof
- C07C2521/04—Alumina
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2521/00—Catalysts comprising the elements, oxides or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium or hafnium
- C07C2521/06—Silicon, titanium, zirconium or hafnium; Oxides or hydroxides thereof
- C07C2521/08—Silica
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2523/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
- C07C2523/16—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
- C07C2523/32—Manganese, technetium or rhenium
- C07C2523/36—Rhenium
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 C4−オレフィンからC5/C6−オレフィン
の製造。 【解決手段】C4−オレフィン性出発物質流からC5−/
C6−オレフィンの製造方法において、a)遷移VIb
族、VIIb族又はVIII族の金属化合物を含有する
触媒の存在下、出発物質流中のブテンを、C2〜C6−オ
レフィンとブタンとの混合物に転化するメタセシス反応
工程と、b)得られた生成物流を分溜し、C2〜C4−オ
レフィンとブタン、又はC2〜C3−オレフィンを含有す
る溜分Aを排出し、C4〜C6−オレフィンとブタンとを
含有する溜分を得る工程と、c)分留によってブテンと
ブタンとを含有する溜分Bと、ペンテンとメチルブテン
とを含有する溜分Cと、へキセンとメチルぺンテンとを
含有する溜分Dとを得る工程と、d)溜分B及び/又は
Cの全部或いは一部を工程a)に再循環し、溜分Dを製
品として取出す工程と、を包含するC5−/C6−オレフ
ィンの製造方法。
の製造。 【解決手段】C4−オレフィン性出発物質流からC5−/
C6−オレフィンの製造方法において、a)遷移VIb
族、VIIb族又はVIII族の金属化合物を含有する
触媒の存在下、出発物質流中のブテンを、C2〜C6−オ
レフィンとブタンとの混合物に転化するメタセシス反応
工程と、b)得られた生成物流を分溜し、C2〜C4−オ
レフィンとブタン、又はC2〜C3−オレフィンを含有す
る溜分Aを排出し、C4〜C6−オレフィンとブタンとを
含有する溜分を得る工程と、c)分留によってブテンと
ブタンとを含有する溜分Bと、ペンテンとメチルブテン
とを含有する溜分Cと、へキセンとメチルぺンテンとを
含有する溜分Dとを得る工程と、d)溜分B及び/又は
Cの全部或いは一部を工程a)に再循環し、溜分Dを製
品として取出す工程と、を包含するC5−/C6−オレフ
ィンの製造方法。
Description
【0001】本発明は、メタセシス反応によって、例え
ば蒸気クラッキング又は流動床接触分解によりオレフィ
ン性C4炭化水素をペンテン及びヘキセンへ転化する方
法に関する。プロペンが本工程の有利な副産物として得
られる。オレフィン性(不均衡化)メタセシスは、最も
単純な形式では、C=C二重結合の解裂と再生によるオ
レフィンの可逆的で金属触媒によるトランスアルキリデ
ン化として次式によって表される。
ば蒸気クラッキング又は流動床接触分解によりオレフィ
ン性C4炭化水素をペンテン及びヘキセンへ転化する方
法に関する。プロペンが本工程の有利な副産物として得
られる。オレフィン性(不均衡化)メタセシスは、最も
単純な形式では、C=C二重結合の解裂と再生によるオ
レフィンの可逆的で金属触媒によるトランスアルキリデ
ン化として次式によって表される。
【0002】
【化1】 鎖状オレフィンのメタセシスの特殊な場合には(例え
ば、プロペン→エテン+2−ブテン)、1種のオレフィ
ンが異なる分子量の2種のオレフィンの混合物に変換す
る自己メタセシスと(プロペン+1−ブテン→エテン+
2−ペンテン)、2種のオレフィンの反応として表され
るクロスメタセシス(cross-metathesis)或いはコ−メ
タセシス(co- metathesis)とが対比される。反応物の
一つがエテンの場合には、一般にエテノリシス(etheno
lysis)と呼ばれる。
ば、プロペン→エテン+2−ブテン)、1種のオレフィ
ンが異なる分子量の2種のオレフィンの混合物に変換す
る自己メタセシスと(プロペン+1−ブテン→エテン+
2−ペンテン)、2種のオレフィンの反応として表され
るクロスメタセシス(cross-metathesis)或いはコ−メ
タセシス(co- metathesis)とが対比される。反応物の
一つがエテンの場合には、一般にエテノリシス(etheno
lysis)と呼ばれる。
【0003】好適なメタセシス触媒は、原則的には、均
質及び不均質の、特に元素周期表のVI〜VIII族の
遷移族元素からの遷移金属化合物であり、又これらの化
合物が存在する均質及び不均質の触媒組成物であっても
よい。C4流から出発する各種のメタセシスの方法の記
載がある。
質及び不均質の、特に元素周期表のVI〜VIII族の
遷移族元素からの遷移金属化合物であり、又これらの化
合物が存在する均質及び不均質の触媒組成物であっても
よい。C4流から出発する各種のメタセシスの方法の記
載がある。
【0004】米国特許第5,057,638号明細書は、 a)3−ヘキセンとエテンとの混合物を得る1−ブテン
のメタセシス、 b)工程a)で得た生成混合物からの3−ヘキセンの分
離、 c)C=C結合に求電子的成分を付加(例えば水和)さ
せる酸性条件下での、好ましくは水又はカルボン酸から
誘導される反応性水素原子を含有する求電子剤と3−ヘ
キセンとの反応、 d)1−ヘキサンが経済的に受容可能な量で存在するn
−ヘキセンの混合物を調製するための、例えば脱水によ
る工程c)からの生成物のクラッキング、の工程を包含
する、1−ヘキセンを製造する方法に関するものであ
る。ガルフRes. & Dev.社の米国特許第69−821,9
45号明細書(1969年5月5日)、には、メタセシ
スによる短鎖C4〜C12オレフィン(好ましくはα−オ
レフィン)のより高級なオレフィンへの転化が記載され
ている。この方法は、出発物質のオレフィンを100〜
240℃でアルミニウム、モリブデン又はレニウム及び
銀又は銅を含有する触媒と接触させ、比較的低沸点の副
産物、例えば、エテンを現場で平衡反応から除去できる
ようにする方法を包含している。本発明は更に、蒸気ク
ラッキング又は流動床接触分解(FCC)によるC4溜
分より、副産物としてのプロペンと共にC5−/C6−オ
レフィンを製造する組合せ方法に関する。
のメタセシス、 b)工程a)で得た生成混合物からの3−ヘキセンの分
離、 c)C=C結合に求電子的成分を付加(例えば水和)さ
せる酸性条件下での、好ましくは水又はカルボン酸から
誘導される反応性水素原子を含有する求電子剤と3−ヘ
キセンとの反応、 d)1−ヘキサンが経済的に受容可能な量で存在するn
−ヘキセンの混合物を調製するための、例えば脱水によ
る工程c)からの生成物のクラッキング、の工程を包含
する、1−ヘキセンを製造する方法に関するものであ
る。ガルフRes. & Dev.社の米国特許第69−821,9
45号明細書(1969年5月5日)、には、メタセシ
スによる短鎖C4〜C12オレフィン(好ましくはα−オ
レフィン)のより高級なオレフィンへの転化が記載され
ている。この方法は、出発物質のオレフィンを100〜
240℃でアルミニウム、モリブデン又はレニウム及び
銀又は銅を含有する触媒と接触させ、比較的低沸点の副
産物、例えば、エテンを現場で平衡反応から除去できる
ようにする方法を包含している。本発明は更に、蒸気ク
ラッキング又は流動床接触分解(FCC)によるC4溜
分より、副産物としてのプロペンと共にC5−/C6−オ
レフィンを製造する組合せ方法に関する。
【0005】蒸気クラッキング法は、基礎的石油化学製
品、例えば、エテン、プロペン、C 4−オレフィン及び
より高級な炭化水素の主要な供給源である。クラッキン
グ法では、クラッキングを起こすに十分ではあるが、ク
ラッキング生成物をそれ以上反応させない時間内に、高
温で大量のエネルギーを導入する必要がある。従って、
炭化水素のクラッキングにおいては、エテン及びプロペ
ンの収率は、主として以下の事で決定される。 ・用いる炭化水素のタイプ(ナフサ、エタン、LPG、
軽油など) ・クラッキング温度 ・滞留時間 ・及び、各炭化水素の分圧
品、例えば、エテン、プロペン、C 4−オレフィン及び
より高級な炭化水素の主要な供給源である。クラッキン
グ法では、クラッキングを起こすに十分ではあるが、ク
ラッキング生成物をそれ以上反応させない時間内に、高
温で大量のエネルギーを導入する必要がある。従って、
炭化水素のクラッキングにおいては、エテン及びプロペ
ンの収率は、主として以下の事で決定される。 ・用いる炭化水素のタイプ(ナフサ、エタン、LPG、
軽油など) ・クラッキング温度 ・滞留時間 ・及び、各炭化水素の分圧
【0006】エテン及びプロペンの最高収率は、クラッ
キング温度800〜850℃、滞留時間0.2〜0.5
秒で達成される。この範囲では、主生成物は常にエテン
であり、C3/C2の生成物比は、クラッキング条件の僅
かな変化によって0.5〜0.7増加し得る。世界的な
プロペンの需要はエテンよりも早く増加している。その
結果、特にクラッキングの工程で生成する高級オレフィ
ン、例えば、C4−炭化水素の下流の利用方法がプロペ
ン収率の最適化に関して重要性を増してきている。
キング温度800〜850℃、滞留時間0.2〜0.5
秒で達成される。この範囲では、主生成物は常にエテン
であり、C3/C2の生成物比は、クラッキング条件の僅
かな変化によって0.5〜0.7増加し得る。世界的な
プロペンの需要はエテンよりも早く増加している。その
結果、特にクラッキングの工程で生成する高級オレフィ
ン、例えば、C4−炭化水素の下流の利用方法がプロペ
ン収率の最適化に関して重要性を増してきている。
【0007】本発明の目的は、蒸気クラッキング副産物
から得られる付加価値を増大させる研究に関し、エテン
を導入することなく、廉価なオレフィン含有C4−炭化
水素混合物から、純粋なC5−/C6−オレフィン流を得
るための、自在に管理可能な触媒使用法を開発すること
にある。
から得られる付加価値を増大させる研究に関し、エテン
を導入することなく、廉価なオレフィン含有C4−炭化
水素混合物から、純粋なC5−/C6−オレフィン流を得
るための、自在に管理可能な触媒使用法を開発すること
にある。
【0008】この目的は、C4−炭化水素を含有するオ
レフィン性出発物質流からC5−/C 6−オレフィンを製
造する方法において、 a)元素周期表の遷移VIb族、VIIb族又はVII
I族の金属の少なくとも1種の化合物を含有するメタセ
シス触媒の存在下、出発物質流(stream)中に存在する
1−ブテン、2−ブテン及びイソブテンを、C2〜C6−
オレフィンとブタンとの混合物に転化するようにメタセ
シス反応を実施する工程と、 b)最初に、得られた生成物流を蒸留によって分溜し、
C2〜C4−オレフィンとブタンとを含有する低沸点溜分
Aを得、これを排出し、C4〜C6−オレフィンとブタン
とを含有する高沸点溜分を得る工程と、 c)続いて、蒸留によってb)からの高沸点溜分を分溜
し、ブテンとブタンとを含有する低沸点溜分Bと、ペン
テンとメチルブテンとを含有する中間沸点溜分Cと、へ
キセンとメチルぺンテンとを含有する高沸点溜分Dとを
得る工程と、 d)ここで、溜分B及び/又はCの全部或いは一部を、
処理工程a)に再循環し、溜分Dを生成物として取出す
工程と、を包含する方法により達成されることが見出さ
れた。「含有する」という表現は、比較的少量の他の炭
化水素が存在してもよいという意味である。
レフィン性出発物質流からC5−/C 6−オレフィンを製
造する方法において、 a)元素周期表の遷移VIb族、VIIb族又はVII
I族の金属の少なくとも1種の化合物を含有するメタセ
シス触媒の存在下、出発物質流(stream)中に存在する
1−ブテン、2−ブテン及びイソブテンを、C2〜C6−
オレフィンとブタンとの混合物に転化するようにメタセ
シス反応を実施する工程と、 b)最初に、得られた生成物流を蒸留によって分溜し、
C2〜C4−オレフィンとブタンとを含有する低沸点溜分
Aを得、これを排出し、C4〜C6−オレフィンとブタン
とを含有する高沸点溜分を得る工程と、 c)続いて、蒸留によってb)からの高沸点溜分を分溜
し、ブテンとブタンとを含有する低沸点溜分Bと、ペン
テンとメチルブテンとを含有する中間沸点溜分Cと、へ
キセンとメチルぺンテンとを含有する高沸点溜分Dとを
得る工程と、 d)ここで、溜分B及び/又はCの全部或いは一部を、
処理工程a)に再循環し、溜分Dを生成物として取出す
工程と、を包含する方法により達成されることが見出さ
れた。「含有する」という表現は、比較的少量の他の炭
化水素が存在してもよいという意味である。
【0009】一段階で実施されるこの方法においては、
C4−オレフィン、好ましくはn−ブテン、イソブテン
及びブタンを含有する溜分を、均質の或いは、好ましく
は不均質のメタセシス触媒上で、次式に従うメタセシス
反応により、(不活性な)ブタン、未反応の1−ブテ
ン、2−ブテン及び場合によりイソブテン、並びにメタ
セシス生成物のエテン、プロペン、2−ペンテン、場合
により2−メチル−2−ブテン、3−へキセン、及び場
合により2−メチル−2−ペンテンの生成混合物に転化
する。
C4−オレフィン、好ましくはn−ブテン、イソブテン
及びブタンを含有する溜分を、均質の或いは、好ましく
は不均質のメタセシス触媒上で、次式に従うメタセシス
反応により、(不活性な)ブタン、未反応の1−ブテ
ン、2−ブテン及び場合によりイソブテン、並びにメタ
セシス生成物のエテン、プロペン、2−ペンテン、場合
により2−メチル−2−ブテン、3−へキセン、及び場
合により2−メチル−2−ペンテンの生成混合物に転化
する。
【0010】
【化2】 メタセシス生成物中の分枝C5−及びC6−炭化水素の量
は、C4−供給原料のイソブテン含量に依存するが、可
及的少量(3%未満)に保つことが好ましい。本発明の
方法を、各種の変形で更に詳細に説明するため、(イソ
ブテンを考慮せず)上記平行反応を、3つの重要な個別
反応に分割する。 1.1-ブテンと2-ブテンとのクロスメタセシス
は、C4−供給原料のイソブテン含量に依存するが、可
及的少量(3%未満)に保つことが好ましい。本発明の
方法を、各種の変形で更に詳細に説明するため、(イソ
ブテンを考慮せず)上記平行反応を、3つの重要な個別
反応に分割する。 1.1-ブテンと2-ブテンとのクロスメタセシス
【0011】
【化3】 2.1-ブテンの自己メタセシス
【0012】
【化4】 3.2-ブテンのエテノリシス
【0013】
【化5】
【0014】目標生成物であるプロペン、2−ペンテン
及び3−ヘキセン(2−ペンテンの語は、生成した異性
体、例えばシス/トランス又は2−メチル−2−ブテン
を含むものであり、同様のことは3−ヘキセンにも当て
はまる)に対する優勢な需要にもよるが、本方法の外的
マスバランスは、特殊な副流(substream)の再循環によ
る平衡の変化によって、目的方向に影響を及ぼしめるこ
とができる。従って、例えば、メタセシス工程中への2
−ペンテンの再循環によって1−ブテンと2−ブテンと
のクロスメタセシスが抑制される場合には3−ヘキセン
の収率が増大するので、いずれにしても、1−ブテンの
クロスメタセシスによる消費はわずかである。従って、
1−ブテンから3−ヘキセンへの自己メタセシスは、優
先的にエテンを追加生成し、これが続いて2−ブテンと
の反応で所望の生成物プロペンを生成する。
及び3−ヘキセン(2−ペンテンの語は、生成した異性
体、例えばシス/トランス又は2−メチル−2−ブテン
を含むものであり、同様のことは3−ヘキセンにも当て
はまる)に対する優勢な需要にもよるが、本方法の外的
マスバランスは、特殊な副流(substream)の再循環によ
る平衡の変化によって、目的方向に影響を及ぼしめるこ
とができる。従って、例えば、メタセシス工程中への2
−ペンテンの再循環によって1−ブテンと2−ブテンと
のクロスメタセシスが抑制される場合には3−ヘキセン
の収率が増大するので、いずれにしても、1−ブテンの
クロスメタセシスによる消費はわずかである。従って、
1−ブテンから3−ヘキセンへの自己メタセシスは、優
先的にエテンを追加生成し、これが続いて2−ブテンと
の反応で所望の生成物プロペンを生成する。
【0015】1−ブテン、2−ブテン及びイソブテンを
含有するオレフィン混合物は、特に、蒸気クラッキング
或いは流動床接触分解のような各種のクラッキング工程
でC 4溜分として得られる。あるいはまた、ブテンの脱
水素で、或いはエテンの二量化によって得られるブテン
混合物を使用することができる。C4溜分中ブタンは、
不活性として挙動する。ジエン、アルキン又はエニン
は、本発明のメタセシス工程前に抽出又は選択的水素化
のような通常の方法によって除去される。本工程に使用
されるC4溜分のブテン含量は1〜100質量%、好ま
しくは、60〜90質量%である。ブテン含量は、1−
ブテン、2−ブテン及びイソブテンを指すものである。
C4溜分は、蒸気クラッキング又は流動床接触分解若し
くはブタンの脱水素で得られるものを使用することが好
ましい。
含有するオレフィン混合物は、特に、蒸気クラッキング
或いは流動床接触分解のような各種のクラッキング工程
でC 4溜分として得られる。あるいはまた、ブテンの脱
水素で、或いはエテンの二量化によって得られるブテン
混合物を使用することができる。C4溜分中ブタンは、
不活性として挙動する。ジエン、アルキン又はエニン
は、本発明のメタセシス工程前に抽出又は選択的水素化
のような通常の方法によって除去される。本工程に使用
されるC4溜分のブテン含量は1〜100質量%、好ま
しくは、60〜90質量%である。ブテン含量は、1−
ブテン、2−ブテン及びイソブテンを指すものである。
C4溜分は、蒸気クラッキング又は流動床接触分解若し
くはブタンの脱水素で得られるものを使用することが好
ましい。
【0016】ラフィネートI又はIIはC4溜分として
使用でき、また、C4流は、保護吸着床上の、好ましく
は高表面積の酸化アルミニウム又は分子篩上の適切な処
理によってメタセシス反応に先だって障害となる不純物
を除去する。得られた低沸点溜分A、特にC2/3溜分
は、更に直接次のように処理される。即ち、純粋なエテ
ンとプロペンとを得るために蒸気クラッキング又は流動
床接触分解の後処理系に供給されるか、又はペンテン/
へキセンの収率増加のために全部か、或いは一部をメタ
セシス工程に再循環させるか、若しくは(特にC2/3溜
分における)純粋な成分としてエテンとプロペンとを分
離するために個別に使用される。
使用でき、また、C4流は、保護吸着床上の、好ましく
は高表面積の酸化アルミニウム又は分子篩上の適切な処
理によってメタセシス反応に先だって障害となる不純物
を除去する。得られた低沸点溜分A、特にC2/3溜分
は、更に直接次のように処理される。即ち、純粋なエテ
ンとプロペンとを得るために蒸気クラッキング又は流動
床接触分解の後処理系に供給されるか、又はペンテン/
へキセンの収率増加のために全部か、或いは一部をメタ
セシス工程に再循環させるか、若しくは(特にC2/3溜
分における)純粋な成分としてエテンとプロペンとを分
離するために個別に使用される。
【0017】メタセシス反応は、好ましくは、無機の担
体を用い、元素周期表のVIb、VIIb及びVIII
族金属の遷移金属化合物から成る群から選択された不均
質で、異性化活性がないか又は、ごくわずかであるメタ
セシス触媒の存在下で実施される。好ましいメタセシス
触媒は、好ましくはγ−酸化アルミニウム又はAl2O3
/B 2O3/SiO2の混合担体に担持した酸化レニウム
である。特に好ましいのは、触媒として酸化レニウムの
含有量が、(質量%で)1〜20%、好ましくは3〜1
5%、特に好ましくは6〜12%を有するRe2O7/γ
−Al2O3を使用することである。液相法の場合には、
メタセシスは好ましくは0〜150℃、特に好ましくは
20〜80℃で、圧力は2〜200バール、特に好まし
くは5〜30バールで実施される。
体を用い、元素周期表のVIb、VIIb及びVIII
族金属の遷移金属化合物から成る群から選択された不均
質で、異性化活性がないか又は、ごくわずかであるメタ
セシス触媒の存在下で実施される。好ましいメタセシス
触媒は、好ましくはγ−酸化アルミニウム又はAl2O3
/B 2O3/SiO2の混合担体に担持した酸化レニウム
である。特に好ましいのは、触媒として酸化レニウムの
含有量が、(質量%で)1〜20%、好ましくは3〜1
5%、特に好ましくは6〜12%を有するRe2O7/γ
−Al2O3を使用することである。液相法の場合には、
メタセシスは好ましくは0〜150℃、特に好ましくは
20〜80℃で、圧力は2〜200バール、特に好まし
くは5〜30バールで実施される。
【0018】メタセシスが気相で実施される時は、温度
は好ましくは20〜300℃、特に好ましくは50〜2
00℃である。この場合、圧力は、好ましくは1〜20
バール、特に好ましくは1〜5バールである。更に蒸気
クラッキング副産物の付加価値を増す研究に関する本発
明の別の目的は、C4溜分利用による、自在に管理可能
な系統的方法を開発することにある。このためには、C
4−オレフィンを、より高価なオレフィン溜分に転化す
ることによって付加価値を上げることである。蒸気クラ
ッキング又は流動床接触分解による粗製C4溜分は供給原
料として利用される。
は好ましくは20〜300℃、特に好ましくは50〜2
00℃である。この場合、圧力は、好ましくは1〜20
バール、特に好ましくは1〜5バールである。更に蒸気
クラッキング副産物の付加価値を増す研究に関する本発
明の別の目的は、C4溜分利用による、自在に管理可能
な系統的方法を開発することにある。このためには、C
4−オレフィンを、より高価なオレフィン溜分に転化す
ることによって付加価値を上げることである。蒸気クラ
ッキング又は流動床接触分解による粗製C4溜分は供給原
料として利用される。
【0019】この目的は、次の副工程を包含する蒸気ク
ラッキング又は製油後のC4流からのC5−/C6−オレフ
ィンとプロペンとの製造方法によって達成されることが
見出された。この副工程とは、即ち、(1)所望に応じ
てブタジエン選択性の溶剤でブタジエンを抽出し、続い
て、又は、これに代わって粗製C4溜分中に存在するブタ
ジエンとアセチレン性不純物とを選択的に水素化するこ
とによってブタジエンとアセチレン性化合物を除去し、
n−ブテン及びイソブテンを含有し、本質的にはブタジ
エンとアセチレン性化合物を含有しない反応生成物を得
る工程と、(2)前工程からの反応生成物を、酸触媒の
存在下アルコールと反応させてエーテルを得、エーテル
化と同時にか、又はエーテル化後にエーテルとアルコー
ルとを分離して、n−ブテンと場合により酸素含有不純
物を含有する反応生成物を得ることによりイソブテンを
除去し、またここで生成したエーテルを除去又は再分解
して純粋なイソブテンを得ることができ、またエーテル
化工程に続いて蒸留工程でイソブテンを分離することも
できるが、この場合所望に応じて導入したC3−、i−
C4−及びC5−炭化水素をエーテルの仕上げ工程での蒸
留又は、酸濃度がオリゴイソブテン或いはポリイソブテ
ンとしてイソブテンを選択的に分離するに好適な酸の触
媒の存在下に、前工程の反応生成物からのイソブテンを
オリゴマー化又は重合することによって除去することが
でき、0〜15%の残留イソブテンを含有する流出溜分
を得ることができる工程と、(3)適切に選択された吸
着剤上での前工程生成物からの酸素含有不純物の除去工
程と、(4)上記に得られたラフィネートIIのメタセ
シス工程と、である。
ラッキング又は製油後のC4流からのC5−/C6−オレフ
ィンとプロペンとの製造方法によって達成されることが
見出された。この副工程とは、即ち、(1)所望に応じ
てブタジエン選択性の溶剤でブタジエンを抽出し、続い
て、又は、これに代わって粗製C4溜分中に存在するブタ
ジエンとアセチレン性不純物とを選択的に水素化するこ
とによってブタジエンとアセチレン性化合物を除去し、
n−ブテン及びイソブテンを含有し、本質的にはブタジ
エンとアセチレン性化合物を含有しない反応生成物を得
る工程と、(2)前工程からの反応生成物を、酸触媒の
存在下アルコールと反応させてエーテルを得、エーテル
化と同時にか、又はエーテル化後にエーテルとアルコー
ルとを分離して、n−ブテンと場合により酸素含有不純
物を含有する反応生成物を得ることによりイソブテンを
除去し、またここで生成したエーテルを除去又は再分解
して純粋なイソブテンを得ることができ、またエーテル
化工程に続いて蒸留工程でイソブテンを分離することも
できるが、この場合所望に応じて導入したC3−、i−
C4−及びC5−炭化水素をエーテルの仕上げ工程での蒸
留又は、酸濃度がオリゴイソブテン或いはポリイソブテ
ンとしてイソブテンを選択的に分離するに好適な酸の触
媒の存在下に、前工程の反応生成物からのイソブテンを
オリゴマー化又は重合することによって除去することが
でき、0〜15%の残留イソブテンを含有する流出溜分
を得ることができる工程と、(3)適切に選択された吸
着剤上での前工程生成物からの酸素含有不純物の除去工
程と、(4)上記に得られたラフィネートIIのメタセ
シス工程と、である。
【0020】副工程の粗製C4溜分中に存在するブタジエ
ンとアセチレン性不純物の選択的水素化は、液相で20
〜200℃で、1〜50バールの圧力、毎時触媒m3当
たり供給原料0.5〜30m3の体積流量、ジオレフィ
ンに対する水素のモル比0.5〜50での供給流に対す
る再循環分の比率0〜30で粗製C4溜分を担体上のニッ
ケル、パラジウム及び白金から成る群から選択される少
なくとも1種の金属、好ましくは酸化アルミニウム上の
パラジウムを含有する触媒と接触させることにより、2
段階で実施されのが好ましく、イソブテンは別にしてn
−ブテンの1−ブテン及び2−ブテンが、モル比2:1
〜1:10、好ましくは2:1〜1:2で存在し、ジオ
レフィン及びアセチレン性化合物は実質的に存在しない
反応生成物を得る。
ンとアセチレン性不純物の選択的水素化は、液相で20
〜200℃で、1〜50バールの圧力、毎時触媒m3当
たり供給原料0.5〜30m3の体積流量、ジオレフィ
ンに対する水素のモル比0.5〜50での供給流に対す
る再循環分の比率0〜30で粗製C4溜分を担体上のニッ
ケル、パラジウム及び白金から成る群から選択される少
なくとも1種の金属、好ましくは酸化アルミニウム上の
パラジウムを含有する触媒と接触させることにより、2
段階で実施されのが好ましく、イソブテンは別にしてn
−ブテンの1−ブテン及び2−ブテンが、モル比2:1
〜1:10、好ましくは2:1〜1:2で存在し、ジオ
レフィン及びアセチレン性化合物は実質的に存在しない
反応生成物を得る。
【0021】副工程の粗製C4溜分からのブタジエン抽出
は、好ましくは極性非プロトン性溶剤、例えばアセト
ン、フルフラール、アセトニトリル、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロリドン
から成る群から選択される、ブタジエン選択性の溶剤を
用いて実施され、n−ブテンの1−ブテン及び2−ブテ
ンがモル比2:1〜1:10、好ましくは2:1〜1:
2で存在する反応生成物を得る。副工程のイソブテンの
エーテル化は、酸のイオン交換体の存在下、メタノール
又はイソブタノール、好ましくはイソブタノールを用い
て、好ましくは3段反応器カスケード中で実施され、そ
の中で抽出混合物が溢流固定床触媒(flooded fixed-be
d catalyst)を通過して最上部から流下し、この場合、
反応器入口の温度は0〜60℃、好ましくは10〜50
℃、出口温度は25〜85℃、好ましくは35〜75
℃、圧力は2〜50バール、好ましくは3〜20バー
ル、イソブテンに対するイソブタノ―ルの比は0.8〜
20、好ましくは1.0〜1.5であり、全体の転化率
は、平衡転化率に対応する。副工程のイソブテン除去
は、上述のブタジエン抽出及び/又は選択的水素化工程
で得られた反応生成物から出発するイソブテンのオリゴ
マー化又は重合により、均質並びに不均質のブレンステ
ッド酸、好ましくは元素周期表の遷移VIb族金属の酸
化物を含有する不均質触媒から成る群から選択される触
媒および酸性無機担体の存在下で好適に実施され、残留
イソブテン含量が15%未満の流れを生ずる。
は、好ましくは極性非プロトン性溶剤、例えばアセト
ン、フルフラール、アセトニトリル、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド及びN−メチルピロリドン
から成る群から選択される、ブタジエン選択性の溶剤を
用いて実施され、n−ブテンの1−ブテン及び2−ブテ
ンがモル比2:1〜1:10、好ましくは2:1〜1:
2で存在する反応生成物を得る。副工程のイソブテンの
エーテル化は、酸のイオン交換体の存在下、メタノール
又はイソブタノール、好ましくはイソブタノールを用い
て、好ましくは3段反応器カスケード中で実施され、そ
の中で抽出混合物が溢流固定床触媒(flooded fixed-be
d catalyst)を通過して最上部から流下し、この場合、
反応器入口の温度は0〜60℃、好ましくは10〜50
℃、出口温度は25〜85℃、好ましくは35〜75
℃、圧力は2〜50バール、好ましくは3〜20バー
ル、イソブテンに対するイソブタノ―ルの比は0.8〜
20、好ましくは1.0〜1.5であり、全体の転化率
は、平衡転化率に対応する。副工程のイソブテン除去
は、上述のブタジエン抽出及び/又は選択的水素化工程
で得られた反応生成物から出発するイソブテンのオリゴ
マー化又は重合により、均質並びに不均質のブレンステ
ッド酸、好ましくは元素周期表の遷移VIb族金属の酸
化物を含有する不均質触媒から成る群から選択される触
媒および酸性無機担体の存在下で好適に実施され、残留
イソブテン含量が15%未満の流れを生ずる。
【0022】粗製C4 溜分の選択的水素化 アルキン、アルキネン及びアルカジエンは、重合し易い
性質又は、遷移金属との錯体を作り易い顕著な性質のた
め、多くの工業的合成において不所望な物質である。こ
れらは、本発明の反応で用いる触媒に非常に不利な影響
を及ぼす。蒸気クラッキングからのC4流は、多不飽和化
合物、例えば1,3−ブタジエン、1−ブチン(エチル
アセチレン)及びブテニン(ビニルアセチレン)を高い
割合で含有する。流下工程によって、多不飽和化合物は
抽出(ブタジエン抽出)されるか又は選択的に水素化さ
れる。前者の場合は、多不飽和化合物の残留含量は、一
般に0.05〜0.3質量%であり、後者の場合には一
般に0.1〜4.0質量%である。多不飽和化合物の残
量は更に後の工程で障害となるので、10ppm以下の
値まで選択的水素化による精製が必要である。有用なブ
テンの割合を最高にするため、ブタンまでの過剰水素化
は、可能な限り低下させなければならない。
性質又は、遷移金属との錯体を作り易い顕著な性質のた
め、多くの工業的合成において不所望な物質である。こ
れらは、本発明の反応で用いる触媒に非常に不利な影響
を及ぼす。蒸気クラッキングからのC4流は、多不飽和化
合物、例えば1,3−ブタジエン、1−ブチン(エチル
アセチレン)及びブテニン(ビニルアセチレン)を高い
割合で含有する。流下工程によって、多不飽和化合物は
抽出(ブタジエン抽出)されるか又は選択的に水素化さ
れる。前者の場合は、多不飽和化合物の残留含量は、一
般に0.05〜0.3質量%であり、後者の場合には一
般に0.1〜4.0質量%である。多不飽和化合物の残
量は更に後の工程で障害となるので、10ppm以下の
値まで選択的水素化による精製が必要である。有用なブ
テンの割合を最高にするため、ブタンまでの過剰水素化
は、可能な限り低下させなければならない。
【0023】好適な水素化触媒は、以下の通りである。J. P. Boitiaux, J. Cosyns, M. Derrien and G. L
eger, Hydrocarbon Processing, 1985年3月、5
1〜59頁 C2−、C3−、C4−、C5−及びC5+−の炭化水素流の
選択的水素化用バイメタル式触媒について記載。特にV
III族及びIB族金属を含有するバイメタル式触媒
は、担持した純粋なPd触媒に比較して選択性が改良さ
れている。西独特願公開第2059978号公報 Pd/アルミナ触媒上液相での不飽和炭化水素の選択的
水素化。触媒の製造には、BET表面積120m2/gを
有するアルミナ担体を、最初に110〜300℃で蒸気
処理に供し、続いて500〜1200℃でか焼する。最
後にPd化合物を適用し、触媒を300〜600℃でか
焼する。欧州特願公開第0564328号及び第0564329
号公報 担体上、特にPd及びIn又はGaを含有する触媒。そ
の触媒組み合わせは、高活性、高選択性でCO付加なし
に用い得る。欧州特願公開第0089252号公報 担体のあるPd、Au触媒。
eger, Hydrocarbon Processing, 1985年3月、5
1〜59頁 C2−、C3−、C4−、C5−及びC5+−の炭化水素流の
選択的水素化用バイメタル式触媒について記載。特にV
III族及びIB族金属を含有するバイメタル式触媒
は、担持した純粋なPd触媒に比較して選択性が改良さ
れている。西独特願公開第2059978号公報 Pd/アルミナ触媒上液相での不飽和炭化水素の選択的
水素化。触媒の製造には、BET表面積120m2/gを
有するアルミナ担体を、最初に110〜300℃で蒸気
処理に供し、続いて500〜1200℃でか焼する。最
後にPd化合物を適用し、触媒を300〜600℃でか
焼する。欧州特願公開第0564328号及び第0564329
号公報 担体上、特にPd及びIn又はGaを含有する触媒。そ
の触媒組み合わせは、高活性、高選択性でCO付加なし
に用い得る。欧州特願公開第0089252号公報 担体のあるPd、Au触媒。
【0024】触媒の製造は以下の工程を包含する。Pd
化合物を無機担体に含浸する。O2含有気体のもとでか
焼する。還元剤で処理する。塩素化Au化合物を含浸す
る。還元剤で処理する。塩基性化合物によりハロゲンの
洗浄を行う。O2含有気体のもとでか焼する。米国特許第5475173号明細書 無機の担体上にPdとAg及びアルカリ金属フッ化物を
含有する触媒。触媒の利点:KFの付加により、ブタジ
エン転化が増大し、ブテンへの選択性が向上する(即
ち、ブテンへの過剰水素化が減少)。欧州特願公開第0653243号公報 この触媒では、活性成分は、大部分メソポア(mesopor
e)とマクロポア(macropore)に局在している。触媒も
又、大きい多孔度を有し、低充填密度である。従って、
実施例1での触媒の例では、充填密度383g/lで、
多孔度は1.17ml/gである。欧州特願公開第0211381号公報 無機の担体上に、VIII族金属(好ましくはPt)及
びPb,Sn又はZnから選択される少なくとも1種の
金属を含有する触媒。好ましい触媒はPt/ZnAl2
O4を含有する。促進剤として指定されたPb,Sn及
びZnは、Pt触媒の選択性を改良する。欧州特願公開第0722776号公報 Pd及び少なくとも1種のアルカリ金属フッ化物と、所
望に応じて、Agを無機の担体(Al2O3,TiO2及
び/又はZrO2)上に含有する触媒。その触媒の組合
せによって、イオウ化合物の存在下で選択的水素化を可
能とする。欧州特願公開第0576828号公報 貴金属及び/又は貴金属酸化物を基材とし、所定のX線
回折図を有するAl2O3担体上の触媒。担体はn−Al
2O3及び/又はγ−Al2O3を含有する。特別の担体に
より、触媒は高い初期選択性を有し、そのため、不飽和
化合物の選択的水素化に直接使用できる。
化合物を無機担体に含浸する。O2含有気体のもとでか
焼する。還元剤で処理する。塩素化Au化合物を含浸す
る。還元剤で処理する。塩基性化合物によりハロゲンの
洗浄を行う。O2含有気体のもとでか焼する。米国特許第5475173号明細書 無機の担体上にPdとAg及びアルカリ金属フッ化物を
含有する触媒。触媒の利点:KFの付加により、ブタジ
エン転化が増大し、ブテンへの選択性が向上する(即
ち、ブテンへの過剰水素化が減少)。欧州特願公開第0653243号公報 この触媒では、活性成分は、大部分メソポア(mesopor
e)とマクロポア(macropore)に局在している。触媒も
又、大きい多孔度を有し、低充填密度である。従って、
実施例1での触媒の例では、充填密度383g/lで、
多孔度は1.17ml/gである。欧州特願公開第0211381号公報 無機の担体上に、VIII族金属(好ましくはPt)及
びPb,Sn又はZnから選択される少なくとも1種の
金属を含有する触媒。好ましい触媒はPt/ZnAl2
O4を含有する。促進剤として指定されたPb,Sn及
びZnは、Pt触媒の選択性を改良する。欧州特願公開第0722776号公報 Pd及び少なくとも1種のアルカリ金属フッ化物と、所
望に応じて、Agを無機の担体(Al2O3,TiO2及
び/又はZrO2)上に含有する触媒。その触媒の組合
せによって、イオウ化合物の存在下で選択的水素化を可
能とする。欧州特願公開第0576828号公報 貴金属及び/又は貴金属酸化物を基材とし、所定のX線
回折図を有するAl2O3担体上の触媒。担体はn−Al
2O3及び/又はγ−Al2O3を含有する。特別の担体に
より、触媒は高い初期選択性を有し、そのため、不飽和
化合物の選択的水素化に直接使用できる。
【0025】日本特許公告第01110594号公報 担体上Pd触媒 他の電子供与体を添加して用いる。これは触媒に付着し
た金属、例えばNa,K,Ag,Cu,Ga,In,C
r,Mo又はLaであるか又は、供給する炭化水素への
添加物、例えばアルコール、エーテル又はN−含有化合
物である。記載された方法によって、1−ブテン異性化
の減少達成を可能にする。西独特願公開第3119850号公報 10〜200m2/g又は100m2/gより小さい表面
積を有するSiO2又はAl2O3の担体、及び活性成分
としてのPdとAgとを含有する触媒。触媒は主に低ブ
タジエン含量を有する炭化水素流の水素化に用いられ
る。欧州特願公開第0780115号公報 Al2O3担体上のPd及びIB族金属を含有する触媒、
ここで、少なくともPdの80%とIB族金属の80%
は、r1(=ペレットの半径)と0.8−r1との間の外
殻に適用される。他の選択肢:粗製C4 溜分からのブタジエンの抽出 好ましいブタジエン単離の方法は、抽出式蒸留の物理的
原理を基礎としている。選択的有機溶剤の添加は、混合
物の特殊成分、この場合はブタジエンの揮発性を低下さ
せる。従って、これ(ブタジエン)は、蒸留塔から塔底
に溶剤と共に残留し、一方予め蒸留によって分離されな
かった同伴物質を塔頂で除去できる。抽出式蒸留に用い
られる主な溶剤は、アセトン、フルフラール、アセトニ
トリル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド
(DMF)及びN−メチルピロリドン(NMP)である。抽出
式蒸留は、比較的高い割合のアルキン、例えばメチルア
セチレン、エチルアセチレン及びビニルアセチレンと又
メチルアレンなどを有する多ブタジエン含有C4溜分の場
合に特に有用である。粗製C4溜分の溶剤抽出の単純化し
た原理では、次の如く記載できる。即ち、完全に蒸発し
たC4溜分を抽出塔の塔底に供給する。溶剤(DMF、NMP)
を気体混合物に対して向流で塔頂から下方に流下し、流
下の途中でより溶解しやすいブタジエンと少量のブテン
を吸収する。ブテンの大部分を除去するために単離した
純粋なブタジエンの一部を抽出塔の塔底に導入する。ブ
テンは、塔頂で分離塔から排出される。脱気塔と称され
る別の塔で、ブタジエンは煮沸によって溶剤から分離さ
れ、その後蒸留されて純粋な状態で回収される。
た金属、例えばNa,K,Ag,Cu,Ga,In,C
r,Mo又はLaであるか又は、供給する炭化水素への
添加物、例えばアルコール、エーテル又はN−含有化合
物である。記載された方法によって、1−ブテン異性化
の減少達成を可能にする。西独特願公開第3119850号公報 10〜200m2/g又は100m2/gより小さい表面
積を有するSiO2又はAl2O3の担体、及び活性成分
としてのPdとAgとを含有する触媒。触媒は主に低ブ
タジエン含量を有する炭化水素流の水素化に用いられ
る。欧州特願公開第0780115号公報 Al2O3担体上のPd及びIB族金属を含有する触媒、
ここで、少なくともPdの80%とIB族金属の80%
は、r1(=ペレットの半径)と0.8−r1との間の外
殻に適用される。他の選択肢:粗製C4 溜分からのブタジエンの抽出 好ましいブタジエン単離の方法は、抽出式蒸留の物理的
原理を基礎としている。選択的有機溶剤の添加は、混合
物の特殊成分、この場合はブタジエンの揮発性を低下さ
せる。従って、これ(ブタジエン)は、蒸留塔から塔底
に溶剤と共に残留し、一方予め蒸留によって分離されな
かった同伴物質を塔頂で除去できる。抽出式蒸留に用い
られる主な溶剤は、アセトン、フルフラール、アセトニ
トリル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド
(DMF)及びN−メチルピロリドン(NMP)である。抽出
式蒸留は、比較的高い割合のアルキン、例えばメチルア
セチレン、エチルアセチレン及びビニルアセチレンと又
メチルアレンなどを有する多ブタジエン含有C4溜分の場
合に特に有用である。粗製C4溜分の溶剤抽出の単純化し
た原理では、次の如く記載できる。即ち、完全に蒸発し
たC4溜分を抽出塔の塔底に供給する。溶剤(DMF、NMP)
を気体混合物に対して向流で塔頂から下方に流下し、流
下の途中でより溶解しやすいブタジエンと少量のブテン
を吸収する。ブテンの大部分を除去するために単離した
純粋なブタジエンの一部を抽出塔の塔底に導入する。ブ
テンは、塔頂で分離塔から排出される。脱気塔と称され
る別の塔で、ブタジエンは煮沸によって溶剤から分離さ
れ、その後蒸留されて純粋な状態で回収される。
【0026】抽出式ブタジエン蒸留の反応生成物は、残
留ブタジエン含量を10ppm未満の値まで減少させる
ため、通常選択的水素化の第二段階に供給される。ブタ
ジエン除去後の残留C4蒸気は、C4ラフィネート又はラフ
ィネートIと称され、主として成分イソブテン、1−ブ
テン、2−ブテン及び又n−ブタンとイソブタンをも含
有する。ラフィネートIからのイソブテンの除去 C4流の更なる分別では、イソブテンが分岐状態と高い反
応性によって残留C4成分とは異なるので、続いてイソブ
テンを単離するのが好ましい。一つの可能性は形状選択
分子篩による除去であり、それは99%の純度を有する
イソブテンを単離でき、分子篩の細孔に吸着したn−ブ
テンとブタンは比較的高沸点の炭化水素によって再び脱
着できるが、その分離は通常、脱イソブテン装置(deis
obutenizer)を用いて実施され、それによってイソブテ
ンは1−ブテンとイソブテンとが共に塔頂で分離され、
残余の1−ブテンとイソブテンとを含有する2−ブテン
とn−ブタンとは塔底に残留するか、又は酸性イオン交
換体上でイソブテンとアルコールとの反応により抽出的
に実施されるかである。後者の方法では、メタノール
(MTBEへ)又はイソブタノール(IBTBEへ)を使用する
のが好ましい。
留ブタジエン含量を10ppm未満の値まで減少させる
ため、通常選択的水素化の第二段階に供給される。ブタ
ジエン除去後の残留C4蒸気は、C4ラフィネート又はラフ
ィネートIと称され、主として成分イソブテン、1−ブ
テン、2−ブテン及び又n−ブタンとイソブタンをも含
有する。ラフィネートIからのイソブテンの除去 C4流の更なる分別では、イソブテンが分岐状態と高い反
応性によって残留C4成分とは異なるので、続いてイソブ
テンを単離するのが好ましい。一つの可能性は形状選択
分子篩による除去であり、それは99%の純度を有する
イソブテンを単離でき、分子篩の細孔に吸着したn−ブ
テンとブタンは比較的高沸点の炭化水素によって再び脱
着できるが、その分離は通常、脱イソブテン装置(deis
obutenizer)を用いて実施され、それによってイソブテ
ンは1−ブテンとイソブテンとが共に塔頂で分離され、
残余の1−ブテンとイソブテンとを含有する2−ブテン
とn−ブタンとは塔底に残留するか、又は酸性イオン交
換体上でイソブテンとアルコールとの反応により抽出的
に実施されるかである。後者の方法では、メタノール
(MTBEへ)又はイソブタノール(IBTBEへ)を使用する
のが好ましい。
【0027】メタノールとイソブテンとからのMTBEの調
製は、酸性イオン交換体上液相で30〜100℃で若干
加圧下で実施される。調製は、実質的に定量的なイソブ
テンの転化率(99%以上)を達成するために、2反応
器中か又は2段のシャフトリアクター(shaft reacto
r)中で実施する。メタノール/MTBE共沸混合物の圧力
依存生成によって、純粋なMTBEの単離は多段加圧蒸留の
使用が必要であるか、又は吸着剤樹脂上でのメタノール
吸着を伴う更に近代的技術を用いて達成される。C4溜分
の他の全ての成分は、不変のまま残留する。少量のジオ
レフィン及びアセチレンがポリマー生成の結果としてイ
オン交換体の寿命を短縮し得るので、ジオレフィン及び
アセチレンのみが少量の水素の存在で水素化される2官
能性のPd含有イオン交換体の使用が好ましい。これ
は、イソブテンのエーテル化には影響はない。MTBEは真
っ先に、ガソリンのオクタン価を上げるのに使用され
る。他の選択肢としては、MTBEとIBTBEとは酸性酸化物
上、気相において150〜300℃で再分解でき、純粋
なイソブテンを得る。
製は、酸性イオン交換体上液相で30〜100℃で若干
加圧下で実施される。調製は、実質的に定量的なイソブ
テンの転化率(99%以上)を達成するために、2反応
器中か又は2段のシャフトリアクター(shaft reacto
r)中で実施する。メタノール/MTBE共沸混合物の圧力
依存生成によって、純粋なMTBEの単離は多段加圧蒸留の
使用が必要であるか、又は吸着剤樹脂上でのメタノール
吸着を伴う更に近代的技術を用いて達成される。C4溜分
の他の全ての成分は、不変のまま残留する。少量のジオ
レフィン及びアセチレンがポリマー生成の結果としてイ
オン交換体の寿命を短縮し得るので、ジオレフィン及び
アセチレンのみが少量の水素の存在で水素化される2官
能性のPd含有イオン交換体の使用が好ましい。これ
は、イソブテンのエーテル化には影響はない。MTBEは真
っ先に、ガソリンのオクタン価を上げるのに使用され
る。他の選択肢としては、MTBEとIBTBEとは酸性酸化物
上、気相において150〜300℃で再分解でき、純粋
なイソブテンを得る。
【0028】ラフィネートIからのイソブテン除去の可
能な別法は、オリゴイソブテン/ポリイソブテンの直接
合成である。イソブテン転化の95%までは、均質及び
不均質の酸性触媒上、例えば、二酸化チタン上の三酸化
タングステンで、この方法で達成でき、残留イソブテン
含量が5%以下の生成物流出溜分を得る。吸着材上へのラフィネートII流の供給精製(feed pur
ification) 次ぎのメタセシス工程に使用する触媒の操作寿命を改良
するため、上述の如く、触媒毒、例えば、水、酸素含有
化合物、イオウ若しくはイオウ化合物又は有機ハロゲン
化物などを除去するため供給精製工程(保護床)を使用
する必要がある。吸着及び吸着精製の方法は、例えば、
W. Kast, Adsorption aus der Gasphase,VCH, Weinheim
(1988年).に記載されている。ゼオライト吸着材
の使用は、D. W. Breck, Zeolite Molecular Sieves, W
iley, ニューヨーク(1974年)に記載されている。
液相でC3〜C15−炭化水素からの、特にアセトアルデヒ
ドの除去は、欧州特願公開第0582901号公報の記
載の如く実施できる。粗製C4 溜分の選択的水素化 2段階法で、蒸気クラッキング又は製油所からの粗製C4
溜分中に存在するブタジエン(1,2−及び1,3−ブ
タジエン)は、最初に選択的に水素化され、その後C4溜
分中に存在するアルキン又はアルケニンが選択的に水素
化される。製油所からのC4流も、一例として、選択的水
素化の第二工程に直接供給してよい。水素化の第一工程
は、好ましくは担体としての酸化アルミニウム上のパラ
ジウム0.1〜0.5質量%を含有する触媒上で実施さ
れる。反応は、液循環を用い、固定床(流下式)で気/
液相にて実施される。水素化は、40〜80℃、圧力1
0〜30バールで、水素対ブタジエンのモル比10〜5
0、及び原料供給触媒m 3当たり毎時15m3未満の液空
間速度で、供給流出溜分に対する再循環の比5〜20で
実施される。
能な別法は、オリゴイソブテン/ポリイソブテンの直接
合成である。イソブテン転化の95%までは、均質及び
不均質の酸性触媒上、例えば、二酸化チタン上の三酸化
タングステンで、この方法で達成でき、残留イソブテン
含量が5%以下の生成物流出溜分を得る。吸着材上へのラフィネートII流の供給精製(feed pur
ification) 次ぎのメタセシス工程に使用する触媒の操作寿命を改良
するため、上述の如く、触媒毒、例えば、水、酸素含有
化合物、イオウ若しくはイオウ化合物又は有機ハロゲン
化物などを除去するため供給精製工程(保護床)を使用
する必要がある。吸着及び吸着精製の方法は、例えば、
W. Kast, Adsorption aus der Gasphase,VCH, Weinheim
(1988年).に記載されている。ゼオライト吸着材
の使用は、D. W. Breck, Zeolite Molecular Sieves, W
iley, ニューヨーク(1974年)に記載されている。
液相でC3〜C15−炭化水素からの、特にアセトアルデヒ
ドの除去は、欧州特願公開第0582901号公報の記
載の如く実施できる。粗製C4 溜分の選択的水素化 2段階法で、蒸気クラッキング又は製油所からの粗製C4
溜分中に存在するブタジエン(1,2−及び1,3−ブ
タジエン)は、最初に選択的に水素化され、その後C4溜
分中に存在するアルキン又はアルケニンが選択的に水素
化される。製油所からのC4流も、一例として、選択的水
素化の第二工程に直接供給してよい。水素化の第一工程
は、好ましくは担体としての酸化アルミニウム上のパラ
ジウム0.1〜0.5質量%を含有する触媒上で実施さ
れる。反応は、液循環を用い、固定床(流下式)で気/
液相にて実施される。水素化は、40〜80℃、圧力1
0〜30バールで、水素対ブタジエンのモル比10〜5
0、及び原料供給触媒m 3当たり毎時15m3未満の液空
間速度で、供給流出溜分に対する再循環の比5〜20で
実施される。
【0029】水素化第二工程は、好ましくは担体として
酸化アルミニウム上のパラジウム0.1〜0.5質量%
を含有する触媒上で実施される。反応は、液循環を用
い、固定床(流下式)で気/液相にて実施される。水素
化は、50〜90℃、圧力10〜30バールで、水素対
ブタジエンのモル比1.0〜10、及び原料供給は触媒
m3当たり毎時5〜20m3の液空間速度で、供給流出溜
分に対する再循環の比0〜15で実施される。水素化
は、「低ISOM」条件下に実施され、その下では、1
−ブテンから2−ブテンへのC=C異性化は起こったとし
ても非常に少ない。残留ブタジエン含量を、水素化条件
の厳密さにもよるが、0〜50ppmにし得る。この方
法で得た反応生成物は、ラフィネートIと称せられ、イ
ソブテンを除外すれば、モル比で2:1〜1:10、好
ましくは2:1〜1:2の1−ブテンと2−ブテンとを
含有する。他の選択肢:抽出による粗製C4 溜分からのブタジエンの
除去 粗製C4溜分からのブタジエンの抽出は、N−メチルピロ
リドンを使用してBASF社の技術によって実施される。抽
出からの反応生成物は、本発明の一具体例として、1−
ブテンから2−ブテンへの異性化が起こったとしても非
常に少ないことを確保するよう注意しつつ、残留量のブ
タジエンを除去するために上述の選択的水素化の第二工
程に供給される。アルコールとのエーテル化によるイソブテンの除去 エーテル化工程で、イソブテンはアルコールと、好まし
くはイソブタノールと酸触媒、好ましくは酸性イオン交
換体上で反応し、エーテルを、好ましくはイソブチルt
ert−ブチルエーテルを生成する。本発明の一具体例
として、反応は3段反応器カスケードで実施され、その
中で反応混合物は上部から溢流固定床触媒を通過して流
下する。第一の反応器で入口温度は0〜60℃、好まし
くは10〜50℃、出口温度は25〜85℃、好ましく
は35〜75℃で圧力は2〜50バール、好ましくは3
〜20バールである。イソブタノール対イソブテンの比
は0.8〜2.0、好ましくは1.0〜1.5で転化率
は70〜90%である。
酸化アルミニウム上のパラジウム0.1〜0.5質量%
を含有する触媒上で実施される。反応は、液循環を用
い、固定床(流下式)で気/液相にて実施される。水素
化は、50〜90℃、圧力10〜30バールで、水素対
ブタジエンのモル比1.0〜10、及び原料供給は触媒
m3当たり毎時5〜20m3の液空間速度で、供給流出溜
分に対する再循環の比0〜15で実施される。水素化
は、「低ISOM」条件下に実施され、その下では、1
−ブテンから2−ブテンへのC=C異性化は起こったとし
ても非常に少ない。残留ブタジエン含量を、水素化条件
の厳密さにもよるが、0〜50ppmにし得る。この方
法で得た反応生成物は、ラフィネートIと称せられ、イ
ソブテンを除外すれば、モル比で2:1〜1:10、好
ましくは2:1〜1:2の1−ブテンと2−ブテンとを
含有する。他の選択肢:抽出による粗製C4 溜分からのブタジエンの
除去 粗製C4溜分からのブタジエンの抽出は、N−メチルピロ
リドンを使用してBASF社の技術によって実施される。抽
出からの反応生成物は、本発明の一具体例として、1−
ブテンから2−ブテンへの異性化が起こったとしても非
常に少ないことを確保するよう注意しつつ、残留量のブ
タジエンを除去するために上述の選択的水素化の第二工
程に供給される。アルコールとのエーテル化によるイソブテンの除去 エーテル化工程で、イソブテンはアルコールと、好まし
くはイソブタノールと酸触媒、好ましくは酸性イオン交
換体上で反応し、エーテルを、好ましくはイソブチルt
ert−ブチルエーテルを生成する。本発明の一具体例
として、反応は3段反応器カスケードで実施され、その
中で反応混合物は上部から溢流固定床触媒を通過して流
下する。第一の反応器で入口温度は0〜60℃、好まし
くは10〜50℃、出口温度は25〜85℃、好ましく
は35〜75℃で圧力は2〜50バール、好ましくは3
〜20バールである。イソブタノール対イソブテンの比
は0.8〜2.0、好ましくは1.0〜1.5で転化率
は70〜90%である。
【0030】第二反応器では入口温度は0〜60℃、好
ましくは10〜50℃、出口温度は25〜85℃、好ま
しくは35〜75℃で圧力は2〜50バール、好ましく
は3〜20バールである。二工程全体の転化率は、85
〜99%、好ましくは90〜97%に増加する。第三の
最大の反応器では、入口、出口同温度で0〜60℃、好
ましくは10〜50℃で化学平衡による転化が達成され
る。エーテル化及び生成したエーテルの分離に続いてエ
ーテルを分解するが、吸熱反応を酸触媒上、好ましくは
酸性不均質触媒上、例えばSiO2担体上のリン酸で、
入口温度は150〜300℃、好ましくは200〜25
0℃、出口温度は100〜250℃、好ましくは130
〜220℃で実施される。流動床接触分解によるC4溜分
を使用する場合、約1質量%のプロパン、約30〜40
質量%のイソブテン及び約3〜10%のC5−炭化水素を
供給することとなり、これは次工程に不利な影響を与え
る。従って、蒸留によりこれらの成分を除去する可能性
をエーテルの仕上げ工程で提供する。この方法で得られ
る、ラフィネートIIと称せられる反応生成物は残留イ
ソブテン含量が0.1〜3質量%である。比較的大量の
イソブテンが生成物中に存在する場合、例えば流動床接
触分解によるC4溜分を使用する場合又はイソブテンをポ
リイソブテンへ酸触媒重合(部分転化)によって除去す
る場合、本発明の一具体例においては、残留ラフィネー
ト流出溜分を次工程の前に蒸留に付してもよい。吸着材上でのラフィネートII流の精製 エーテル化/重合(又は蒸留)後得られたラフィネート
II流を、高表面積の酸化アルミニウム、シリカゲル、
珪酸アルミニウム又は分子篩を含有する少なくとも1種
の保護床上で精製する。保護床は、C4流出溜分を乾燥
し、次ぎのメタセシス工程で触媒毒として作用し得る物
質を除去するのに役立つ。好ましい吸着材は、セレック
スソルブ(Selexsorb)CD及びCDO、ならびに3A及びNaX
分子篩(13X)である。精製は、全成分が液状で存在
するように選ばれた温度及び圧力で乾燥塔で実施され
る。所望に応じて、精製工程は次のメタセシス工程への
供給原料の予熱のために用いられる。
ましくは10〜50℃、出口温度は25〜85℃、好ま
しくは35〜75℃で圧力は2〜50バール、好ましく
は3〜20バールである。二工程全体の転化率は、85
〜99%、好ましくは90〜97%に増加する。第三の
最大の反応器では、入口、出口同温度で0〜60℃、好
ましくは10〜50℃で化学平衡による転化が達成され
る。エーテル化及び生成したエーテルの分離に続いてエ
ーテルを分解するが、吸熱反応を酸触媒上、好ましくは
酸性不均質触媒上、例えばSiO2担体上のリン酸で、
入口温度は150〜300℃、好ましくは200〜25
0℃、出口温度は100〜250℃、好ましくは130
〜220℃で実施される。流動床接触分解によるC4溜分
を使用する場合、約1質量%のプロパン、約30〜40
質量%のイソブテン及び約3〜10%のC5−炭化水素を
供給することとなり、これは次工程に不利な影響を与え
る。従って、蒸留によりこれらの成分を除去する可能性
をエーテルの仕上げ工程で提供する。この方法で得られ
る、ラフィネートIIと称せられる反応生成物は残留イ
ソブテン含量が0.1〜3質量%である。比較的大量の
イソブテンが生成物中に存在する場合、例えば流動床接
触分解によるC4溜分を使用する場合又はイソブテンをポ
リイソブテンへ酸触媒重合(部分転化)によって除去す
る場合、本発明の一具体例においては、残留ラフィネー
ト流出溜分を次工程の前に蒸留に付してもよい。吸着材上でのラフィネートII流の精製 エーテル化/重合(又は蒸留)後得られたラフィネート
II流を、高表面積の酸化アルミニウム、シリカゲル、
珪酸アルミニウム又は分子篩を含有する少なくとも1種
の保護床上で精製する。保護床は、C4流出溜分を乾燥
し、次ぎのメタセシス工程で触媒毒として作用し得る物
質を除去するのに役立つ。好ましい吸着材は、セレック
スソルブ(Selexsorb)CD及びCDO、ならびに3A及びNaX
分子篩(13X)である。精製は、全成分が液状で存在
するように選ばれた温度及び圧力で乾燥塔で実施され
る。所望に応じて、精製工程は次のメタセシス工程への
供給原料の予熱のために用いられる。
【0031】残留ラフィネートII溜分は、事実上水、
酸素含有化合物、有機塩化物及びイオウ化合物を含まな
い。エーテル化工程をメタノールを使用して実施し、MT
BEを製造する場合には、副産物としてジメチルエーテル
の生成により、複数の精製工程を組合せるか、又はそれ
らを系列的に利用する必要がある。2−ペンテンと3−
へキセンとの収率を最大化するためには、図1、図2及
び図3に単純化した模式図で示す本発明方法の以下の変
形法が好ましい。判りやすくするため、反応はいずれの
場合もC4供給原料中に有意量のイソブテンを含まないも
のとして記載した。図中(略号)下記の通り。 C2= は、エテン C3= は、プロペン C4= は、1−及び2−ブテン C4− は、n−及びイソ−ブタン C5= は、2−ペンテン C6= は、3−へキセン C4−Re は、C4再循環 n−Bu は、n−ブテン C4/5−Re は、C4/5再循環 C5−Re は、C5再循環
酸素含有化合物、有機塩化物及びイオウ化合物を含まな
い。エーテル化工程をメタノールを使用して実施し、MT
BEを製造する場合には、副産物としてジメチルエーテル
の生成により、複数の精製工程を組合せるか、又はそれ
らを系列的に利用する必要がある。2−ペンテンと3−
へキセンとの収率を最大化するためには、図1、図2及
び図3に単純化した模式図で示す本発明方法の以下の変
形法が好ましい。判りやすくするため、反応はいずれの
場合もC4供給原料中に有意量のイソブテンを含まないも
のとして記載した。図中(略号)下記の通り。 C2= は、エテン C3= は、プロペン C4= は、1−及び2−ブテン C4− は、n−及びイソ−ブタン C5= は、2−ペンテン C6= は、3−へキセン C4−Re は、C4再循環 n−Bu は、n−ブテン C4/5−Re は、C4/5再循環 C5−Re は、C5再循環
【0032】2段階蒸留及び部分的C4 再循環 2−ペンテン及び3−へキセンの単離(図1) C2−〜C6−オレフィンとブタンとを含有するメタセシ
ス反応器Rからの生成物流を、蒸留塔D1で分溜し、エテ
ン、プロペン及び0〜50%の未反応ブテン及びブタン
を含有する溜分を得、それを所望に応じてクラッキング
の後処理系に供給してもよく、また残留C4と生成した2
−ペンテン及び3−へキセンを含有する高沸点溜分を得
た。後者の溜分を塔D2で蒸留し、側口(side off tak
e)で2−ペンテンと3−へキセンとを得た。両流出溜
分とも99%以上の純度で得た。C4溜分を塔頂より取出
し、メタセシス反応器Rに再循環した。塔D2も分離プレ
ート塔(separation plate column )として設計しても
よい。反応器Rと塔D1とを組合せて反応蒸留ユニットを
形成してもよい。C5−/C6−オレフィンの収率を増大化
させるために、蒸留塔D1からの塔頂生成物を、所望に応
じて、メタセシス反応器Rに再循環してもよい。
ス反応器Rからの生成物流を、蒸留塔D1で分溜し、エテ
ン、プロペン及び0〜50%の未反応ブテン及びブタン
を含有する溜分を得、それを所望に応じてクラッキング
の後処理系に供給してもよく、また残留C4と生成した2
−ペンテン及び3−へキセンを含有する高沸点溜分を得
た。後者の溜分を塔D2で蒸留し、側口(side off tak
e)で2−ペンテンと3−へキセンとを得た。両流出溜
分とも99%以上の純度で得た。C4溜分を塔頂より取出
し、メタセシス反応器Rに再循環した。塔D2も分離プレ
ート塔(separation plate column )として設計しても
よい。反応器Rと塔D1とを組合せて反応蒸留ユニットを
形成してもよい。C5−/C6−オレフィンの収率を増大化
させるために、蒸留塔D1からの塔頂生成物を、所望に応
じて、メタセシス反応器Rに再循環してもよい。
【0033】2段階蒸留と部分的C4 −及びC5 −再循環で
のメタセシス工程 へキセン収率の最大化(図2) C2−〜C6−オレフィンとブタンとを含有するメタセシ
ス反応器Rからの生成物流を、蒸留塔D1で分溜し、エテ
ン、プロペン及び0〜50%の未反応ブテンとブタンと
の溜分を得、それをクラッキングの後処理系に供給して
もよく、また残留C4と生成した2−ペンテンと3−へキ
センとを含有する高沸点溜分を得た。後者の溜分を塔D2
で蒸留し、3−へキセンを得、これを99%以上の純度
で単離した。C4溜分をペンテンと共に塔頂より取出し、
メタセシス反応器Rに再循環した。反応器R及び塔D1と塔
D2とを組合せて反応蒸留ユニットを形成してもよい。へキセン収率最大化のための3段階蒸留/部分的C4 −及
びC5 −再循環でのメタセシス 工程(図3) C2−〜C6−オレフィンとブタンとを含有するメタセシ
ス反応器Rからの生成物流を、蒸留塔D1で分溜し、エテ
ン及びプロペンを含有する低沸点溜分を得、これをクラ
ッキングの後処理系に供給するか、或いは好ましくは、
更に蒸留塔D3で純粋な成分のエテンとプロペンに分離
してもよく、またC4−オレフィンとブタン並びに生成し
た2−ペンテンと3−へキセンとを含有する高沸点溜分
を得た。後者の溜分を所望に応じて、側口塔又は分割壁
の塔(dividing wall column)として設計された塔D2で
分留し、その全部又は一部をメタセシス工程に再循環し
てもよいC4−オレフィンとブタンとを含有する低沸点溜
分、その全部又は一部をメタセシス工程に再循環しても
よい2−ペンテンを好ましく含有する中沸点溜分、及び
所望の生成物として取り出される3−へキセン(純度9
9%以上)を含有する高沸点溜分を得た。
のメタセシス工程 へキセン収率の最大化(図2) C2−〜C6−オレフィンとブタンとを含有するメタセシ
ス反応器Rからの生成物流を、蒸留塔D1で分溜し、エテ
ン、プロペン及び0〜50%の未反応ブテンとブタンと
の溜分を得、それをクラッキングの後処理系に供給して
もよく、また残留C4と生成した2−ペンテンと3−へキ
センとを含有する高沸点溜分を得た。後者の溜分を塔D2
で蒸留し、3−へキセンを得、これを99%以上の純度
で単離した。C4溜分をペンテンと共に塔頂より取出し、
メタセシス反応器Rに再循環した。反応器R及び塔D1と塔
D2とを組合せて反応蒸留ユニットを形成してもよい。へキセン収率最大化のための3段階蒸留/部分的C4 −及
びC5 −再循環でのメタセシス 工程(図3) C2−〜C6−オレフィンとブタンとを含有するメタセシ
ス反応器Rからの生成物流を、蒸留塔D1で分溜し、エテ
ン及びプロペンを含有する低沸点溜分を得、これをクラ
ッキングの後処理系に供給するか、或いは好ましくは、
更に蒸留塔D3で純粋な成分のエテンとプロペンに分離
してもよく、またC4−オレフィンとブタン並びに生成し
た2−ペンテンと3−へキセンとを含有する高沸点溜分
を得た。後者の溜分を所望に応じて、側口塔又は分割壁
の塔(dividing wall column)として設計された塔D2で
分留し、その全部又は一部をメタセシス工程に再循環し
てもよいC4−オレフィンとブタンとを含有する低沸点溜
分、その全部又は一部をメタセシス工程に再循環しても
よい2−ペンテンを好ましく含有する中沸点溜分、及び
所望の生成物として取り出される3−へキセン(純度9
9%以上)を含有する高沸点溜分を得た。
【0034】触媒としては、文献で既知の不均質レニウ
ム触媒、例えばγ−Al2O3上又は異なる金属含量を有
するSiO2/Al2O3,B2O3/SiO2/Al2O3又
はFe2O3/Al2O3のような混合担体上のRe2O7が
好ましい。選ばれる担体とは無関係に、酸化レニウム含
量は1〜20%、好ましくは3〜10%である。触媒は
新たにか焼した形で使用され、更に(例えば、アルキル
化剤によって)活性化する必要はない。不活化した触媒
は、空気気流中約400℃でのコークス残渣の燃焼と不
活性ガス雰囲気下での冷却によって、何度か再生出来
る。さほど好適ではないが、それにも拘わらず本発明に
従って使用出来るのは、活性は大であることが多いが、
操作寿命が有意に短命である均質触媒であって、K. J.
Ivin, J. Organomet. Catal. A : Chemical 1998年, 13
3卷, 1〜16頁;K. J. Ivin, I. C. Mol, Olefin Meta
thesis and Metathesisi Polymeruzation,第2版、Axad
emic Press, ニューヨーク、1996年;G. W. Parshall,
S. D. Ittel, Homogeneous, Catalysis, 第2版、1992
年, John Willey & Sons, ニューヨーク、Chichester,
Brisbane, Toronto, Singapore, 217ff頁;R. H. Grubb
s inProg. Inorg. Chem., S. Lippard (編集者) , John
Willey & Sons, ニューヨーク、1978年, 24 卷, 1〜50
頁;R. H. Grubbs in Comprehensive Organomet. Che
m., G. Wilkinson (編集者), Pergamon Press, Ltd.,
ニューヨーク、1982年,8 卷, 499〜551頁;D. S. Bresl
ow, Prog. Polym. Sci. 1993年, 18卷, 1141〜1195頁,
及びまた、プロトン性媒体及び空気中酸素に安定な均質
性メタセシス触媒、例えばR. H. Grubbs et al. によっ
てPCT特許WO第93/20111号公報、WO第96/04289号公報、W
O第96/06185号公報、WO第97/03096号公報及びWO第98/21
214号公報に記載された化学式RuX2(=CHR)(P
R’3)2(R=R’=alkyl,aryl)で表され
るルテニウム−アルキリデン化合物であり、また[Ru
(n6−aryl)X2]2、フォスフィン PR3及びジアゾ
化合物 RCHN2から現場で生成する混合物であって、
そのメタセシス触媒としての優秀性が A. F. Noelsによ
って J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1995年, 1127〜11
28頁に報告されているものである。それに比し、アルキ
ル化剤で予め処理されていてもよい、無機の酸化物担体
上の不均質触媒、特に酸化モリブデン、酸化タングステ
ン及び酸化レニウムは、供給原料中の不純物に対してよ
り敏感であると判明することが多い。高活性の均質触媒
についての利点は、触媒再生が非常に簡単であること
で、それは通常、空気気流中コークス残渣の燃焼によっ
て実施される。不均質触媒相互の比較で示されること
は、Re2O7/Al2O3は非常に温和な反応条件下(T
=20〜80℃)でも活性であり、一方MO3/SiO2
(M=Mo,W)は100〜150℃の温度でのみ活性
になり、従ってC=C二重結合異性化が二次反応として
生じる可能性がある。
ム触媒、例えばγ−Al2O3上又は異なる金属含量を有
するSiO2/Al2O3,B2O3/SiO2/Al2O3又
はFe2O3/Al2O3のような混合担体上のRe2O7が
好ましい。選ばれる担体とは無関係に、酸化レニウム含
量は1〜20%、好ましくは3〜10%である。触媒は
新たにか焼した形で使用され、更に(例えば、アルキル
化剤によって)活性化する必要はない。不活化した触媒
は、空気気流中約400℃でのコークス残渣の燃焼と不
活性ガス雰囲気下での冷却によって、何度か再生出来
る。さほど好適ではないが、それにも拘わらず本発明に
従って使用出来るのは、活性は大であることが多いが、
操作寿命が有意に短命である均質触媒であって、K. J.
Ivin, J. Organomet. Catal. A : Chemical 1998年, 13
3卷, 1〜16頁;K. J. Ivin, I. C. Mol, Olefin Meta
thesis and Metathesisi Polymeruzation,第2版、Axad
emic Press, ニューヨーク、1996年;G. W. Parshall,
S. D. Ittel, Homogeneous, Catalysis, 第2版、1992
年, John Willey & Sons, ニューヨーク、Chichester,
Brisbane, Toronto, Singapore, 217ff頁;R. H. Grubb
s inProg. Inorg. Chem., S. Lippard (編集者) , John
Willey & Sons, ニューヨーク、1978年, 24 卷, 1〜50
頁;R. H. Grubbs in Comprehensive Organomet. Che
m., G. Wilkinson (編集者), Pergamon Press, Ltd.,
ニューヨーク、1982年,8 卷, 499〜551頁;D. S. Bresl
ow, Prog. Polym. Sci. 1993年, 18卷, 1141〜1195頁,
及びまた、プロトン性媒体及び空気中酸素に安定な均質
性メタセシス触媒、例えばR. H. Grubbs et al. によっ
てPCT特許WO第93/20111号公報、WO第96/04289号公報、W
O第96/06185号公報、WO第97/03096号公報及びWO第98/21
214号公報に記載された化学式RuX2(=CHR)(P
R’3)2(R=R’=alkyl,aryl)で表され
るルテニウム−アルキリデン化合物であり、また[Ru
(n6−aryl)X2]2、フォスフィン PR3及びジアゾ
化合物 RCHN2から現場で生成する混合物であって、
そのメタセシス触媒としての優秀性が A. F. Noelsによ
って J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1995年, 1127〜11
28頁に報告されているものである。それに比し、アルキ
ル化剤で予め処理されていてもよい、無機の酸化物担体
上の不均質触媒、特に酸化モリブデン、酸化タングステ
ン及び酸化レニウムは、供給原料中の不純物に対してよ
り敏感であると判明することが多い。高活性の均質触媒
についての利点は、触媒再生が非常に簡単であること
で、それは通常、空気気流中コークス残渣の燃焼によっ
て実施される。不均質触媒相互の比較で示されること
は、Re2O7/Al2O3は非常に温和な反応条件下(T
=20〜80℃)でも活性であり、一方MO3/SiO2
(M=Mo,W)は100〜150℃の温度でのみ活性
になり、従ってC=C二重結合異性化が二次反応として
生じる可能性がある。
【0035】更に他の触媒を挙げると下記の通りであ
る。 ・J. Mol Catal. 1995年、95卷、75〜83頁に記載の、
(C5H5)W(CO)3ClとSiO2とから調製されるW
O3/SiO2; ・J. Mol Catal. 1991年、64卷、171〜178頁及びJ. Mol
Catal. 1989年、57卷、207〜220頁に記載の、[MO(N
O)2(OR)2]n,SnEt4及びAlCl3を含有する3
成分組成物; ・J. Organomet. Chem. 1982年, 229卷, C19〜C23に記
載の、高活性の前駆触媒(precatalyst)からのニトリド
モリブデン(nitridomolybdenum)(VI)錯体; ・J. Chem. Soc., Faraday Trans. / 1982年, 78卷, 25
83〜2592頁に記載の、不均質SiO2担体のMoO3及び
WO3触媒; ・J. Chem. Soc., Faraday Trans. / 1981年, 77卷, 17
63〜1777頁に記載の、担体付きMo触媒; ・J. Am. Chem. Soc. 1980年, 102(21)卷, 6572〜6574
頁に記載の、活性タングステン触媒前駆物質; ・J. Catal. 1975年、38卷、482〜484頁に記載の、アセ
トニトリル(ペンタカルボニル)タングステン; ・Z. Chem. 1974年, 14卷, 284〜285頁に記載の、触媒
前駆物質としてのトリクロロ(ニトロシル)モリブデン
(II); ・J. Catal. 1974年、34卷、196〜202頁に記載の、W
(CO)5PPH3/EtAlCl2 ・J. Catal. 1973年、28卷、300〜303頁に記載の、WC
l6/n−BuLi ・J. Catal. 1972年、26卷、455〜458頁に記載の、WC
l6/n−BuLi フランス国特許第2726563号公報には、O3Re
O[Al(OR)(L)xO]nReO3があり、ここで、R
=C1〜C40−炭化水素、n=1〜10、x=0又は1
でL=溶剤である。欧州特願公開第1910675号公
報、欧州特願公開第1290474号公報、ベルギー国
特許第899897号公報には、タングステン、2置換
フェノキシド基及びハロゲン原子、アルキル基又はカル
ベン基を含む4種の他の配位子を含有する触媒組成物が
ある。フランス国特許第2499083号公報には、タ
ングステン、モリブデン又はレニウム酸化遷移金属のル
イス酸との錯体を含有する触媒組成物がある。
る。 ・J. Mol Catal. 1995年、95卷、75〜83頁に記載の、
(C5H5)W(CO)3ClとSiO2とから調製されるW
O3/SiO2; ・J. Mol Catal. 1991年、64卷、171〜178頁及びJ. Mol
Catal. 1989年、57卷、207〜220頁に記載の、[MO(N
O)2(OR)2]n,SnEt4及びAlCl3を含有する3
成分組成物; ・J. Organomet. Chem. 1982年, 229卷, C19〜C23に記
載の、高活性の前駆触媒(precatalyst)からのニトリド
モリブデン(nitridomolybdenum)(VI)錯体; ・J. Chem. Soc., Faraday Trans. / 1982年, 78卷, 25
83〜2592頁に記載の、不均質SiO2担体のMoO3及び
WO3触媒; ・J. Chem. Soc., Faraday Trans. / 1981年, 77卷, 17
63〜1777頁に記載の、担体付きMo触媒; ・J. Am. Chem. Soc. 1980年, 102(21)卷, 6572〜6574
頁に記載の、活性タングステン触媒前駆物質; ・J. Catal. 1975年、38卷、482〜484頁に記載の、アセ
トニトリル(ペンタカルボニル)タングステン; ・Z. Chem. 1974年, 14卷, 284〜285頁に記載の、触媒
前駆物質としてのトリクロロ(ニトロシル)モリブデン
(II); ・J. Catal. 1974年、34卷、196〜202頁に記載の、W
(CO)5PPH3/EtAlCl2 ・J. Catal. 1973年、28卷、300〜303頁に記載の、WC
l6/n−BuLi ・J. Catal. 1972年、26卷、455〜458頁に記載の、WC
l6/n−BuLi フランス国特許第2726563号公報には、O3Re
O[Al(OR)(L)xO]nReO3があり、ここで、R
=C1〜C40−炭化水素、n=1〜10、x=0又は1
でL=溶剤である。欧州特願公開第1910675号公
報、欧州特願公開第1290474号公報、ベルギー国
特許第899897号公報には、タングステン、2置換
フェノキシド基及びハロゲン原子、アルキル基又はカル
ベン基を含む4種の他の配位子を含有する触媒組成物が
ある。フランス国特許第2499083号公報には、タ
ングステン、モリブデン又はレニウム酸化遷移金属のル
イス酸との錯体を含有する触媒組成物がある。
【0036】米国特許第4060468号明細書には、
タングステン塩、酸素含有芳香族化合物例えば2,6−
ジクロロフェノール及び可及的に分子状酸素を含有する
触媒組成物がある。
タングステン塩、酸素含有芳香族化合物例えば2,6−
ジクロロフェノール及び可及的に分子状酸素を含有する
触媒組成物がある。
【0037】ベルギー国特許第776564号公報に
は、遷移金属塩、有機金属化合物及びアミンを含有する
触媒組成物がある。
は、遷移金属塩、有機金属化合物及びアミンを含有する
触媒組成物がある。
【0038】使用する触媒、特に担体を有する触媒の繰
り返し回数の改良には、吸着剤床(保護床)を用いる供
給原料の精製が有効である。保護床は、C4流を乾燥
し、後のメタセシス工程で触媒毒として作用し得る物質
の除去に役立つ。好ましい吸着材は、セレックスソルブ
CD及びCDO、ならびに3A及びNaX分子篩(13X)であ
る。精製は、全成分が液状で存在するに好ましいように
選ばれた温度及び圧力で乾燥塔で実施される。精製工程
はまた次のメタセシス工程への供給原料の予熱のために
用いられる。複数の精製工程を相互に組み合わせるか、
又はそれらを系列的に使用するのが有利である。
り返し回数の改良には、吸着剤床(保護床)を用いる供
給原料の精製が有効である。保護床は、C4流を乾燥
し、後のメタセシス工程で触媒毒として作用し得る物質
の除去に役立つ。好ましい吸着材は、セレックスソルブ
CD及びCDO、ならびに3A及びNaX分子篩(13X)であ
る。精製は、全成分が液状で存在するに好ましいように
選ばれた温度及び圧力で乾燥塔で実施される。精製工程
はまた次のメタセシス工程への供給原料の予熱のために
用いられる。複数の精製工程を相互に組み合わせるか、
又はそれらを系列的に使用するのが有利である。
【0039】メタセシス工程での圧力と温度とは、全反
応物が液相で存在するように選択される(通常0〜15
0℃、好ましくは20〜80℃で、p=2〜200バー
ル)。しかしながら、別の選択肢としては、特に比較的
高いイソブテン含量を有する供給流出溜分の場合には、
反応を気相で実施し、及び/又は比較的酸性度の低い触
媒を使用することが有利である。
応物が液相で存在するように選択される(通常0〜15
0℃、好ましくは20〜80℃で、p=2〜200バー
ル)。しかしながら、別の選択肢としては、特に比較的
高いイソブテン含量を有する供給流出溜分の場合には、
反応を気相で実施し、及び/又は比較的酸性度の低い触
媒を使用することが有利である。
【0040】一般に、反応は1秒〜1時間後に、好まし
くは30秒〜30分後に完結する。反応は、連続式又は
バッチ式で、反応器例えば気体圧力槽(pressure gas v
essel)、流通管又は反応蒸留装置、好ましくは流通管
で実施される。
くは30秒〜30分後に完結する。反応は、連続式又は
バッチ式で、反応器例えば気体圧力槽(pressure gas v
essel)、流通管又は反応蒸留装置、好ましくは流通管
で実施される。
【0041】実施例 実施例1 粗製C4 溜分の2段階選択的水素化の連続実験 43.7%のブタジエン(ブテニン及びブチンを含
む)、14.3%の1−ブテン、7.8%の2−ブテン
及び7.2%のn−ブタンの組成を有する粗製C4溜分
を、0.3%Pd/Al2O3の不均質触媒上標準流速1
75リットル/時の(175 standard l/h of )水素で、
連続式流通管反応器中粗製C4溜分の供給原料流速1k
g/時及び循環量8.2kg/時で液空間速度9.0/
時、反応器入口温度20℃で反応させた。ブタジエンの
転化率95.2%において、この条件下で選択的水素化
の第一段階は、全ブテン選択性99.6%と1−ブテン
選択性56.5%を達成した。
む)、14.3%の1−ブテン、7.8%の2−ブテン
及び7.2%のn−ブタンの組成を有する粗製C4溜分
を、0.3%Pd/Al2O3の不均質触媒上標準流速1
75リットル/時の(175 standard l/h of )水素で、
連続式流通管反応器中粗製C4溜分の供給原料流速1k
g/時及び循環量8.2kg/時で液空間速度9.0/
時、反応器入口温度20℃で反応させた。ブタジエンの
転化率95.2%において、この条件下で選択的水素化
の第一段階は、全ブテン選択性99.6%と1−ブテン
選択性56.5%を達成した。
【0042】0.61%のブタジエン(ブテニン及びブ
チンを含む)、26.9%の1−ブテン、14.9%の
2−ブテン及び11.6%のn−ブタンを含有する選択
的水素化の第1段階からの代表的な反応生成物を、0.
3%Pd/Al2O3の不均質触媒(HO−13L)上標
準流速16リットル/時の水素で、連続式流通管反応器
中第1段階からの反応生成物の供給原料流速2.2kg
/時及び循環量4.0kg/時で液空間速度20/時、
反応器入口温度60℃、反応器出口温度70℃で反応さ
せた。ブタジエンの転化率99.2%及び1−ブテンの
収率58.2%において、この条件下で残留ブタジエン
含量48ppmを有するラフィネートI流を得た。
チンを含む)、26.9%の1−ブテン、14.9%の
2−ブテン及び11.6%のn−ブタンを含有する選択
的水素化の第1段階からの代表的な反応生成物を、0.
3%Pd/Al2O3の不均質触媒(HO−13L)上標
準流速16リットル/時の水素で、連続式流通管反応器
中第1段階からの反応生成物の供給原料流速2.2kg
/時及び循環量4.0kg/時で液空間速度20/時、
反応器入口温度60℃、反応器出口温度70℃で反応さ
せた。ブタジエンの転化率99.2%及び1−ブテンの
収率58.2%において、この条件下で残留ブタジエン
含量48ppmを有するラフィネートI流を得た。
【0043】実施例2 イソブタノールとのエーテル化によるイソブテンの除去
についての連続実験 3段階反応器カスケード中で、ラフィネートIとイソブ
タノールとを、原料供給におけるイソブタノール対イソ
ブテンの比を1.2に設定して、最上部より酸イオン交
換体の溢流固定床を通過、流下させた。反応器入口温度
を40℃、反応器出口温度を65℃とし、反応圧を8バ
ールとした。第一段階後のイソブテン転化率は85%と
測定された。第二の同様規模の反応器において、反応器
入口温度を40℃、反応器出口温度を50℃とし、反応
圧を8バールとして転化率は95%に増大した。第三の
有意に大規模な反応器において、反応器入口温度も反応
器出口温度も何れも40℃とし、反応圧を8バールとし
て化学平衡による転化率を達成した。この条件下で蒸留
によるイソブチルtert−ブチルエーテルの除去後残
留しているラフィネート流出溜分は、0.7%の残余イ
ソブテン含量であった。
についての連続実験 3段階反応器カスケード中で、ラフィネートIとイソブ
タノールとを、原料供給におけるイソブタノール対イソ
ブテンの比を1.2に設定して、最上部より酸イオン交
換体の溢流固定床を通過、流下させた。反応器入口温度
を40℃、反応器出口温度を65℃とし、反応圧を8バ
ールとした。第一段階後のイソブテン転化率は85%と
測定された。第二の同様規模の反応器において、反応器
入口温度を40℃、反応器出口温度を50℃とし、反応
圧を8バールとして転化率は95%に増大した。第三の
有意に大規模な反応器において、反応器入口温度も反応
器出口温度も何れも40℃とし、反応圧を8バールとし
て化学平衡による転化率を達成した。この条件下で蒸留
によるイソブチルtert−ブチルエーテルの除去後残
留しているラフィネート流出溜分は、0.7%の残余イ
ソブテン含量であった。
【0044】実施例3 ラフィネートIIの単一工程メタセシスについての連続
実験 分子篩13Xの吸着ベッド上の注入精製後、43.5%
の1−ブテン、36.2%の2−ブテン2.0%のイソ
ブテン及び18.3%のブタンを含有するC4溜分を、
40℃及び(液相)10バールでRe2O7/Al2O3の
不均質触媒を含有する流通管を通じ、流量1300g/
時及び滞留時間3分で連続的に通過させた。反応生成物
を2段階蒸留系列で分溜し、エテン1.2%、プロペン
38.7%、ブテン31.3%、イソブテン2.9%及
びブタン25.9%を含有するC 2/C3/C4低沸点成
分を10バールで第一塔の塔頂で取り出した。ブテン2
8.0%、イソブテン1.3%、ブタン20.4%、2
−ペンテン27.8%及び3−ヘキセン21.9%を含
有する塔底部を続いて2バールで操作する第二塔を通過
させ、そこでC4/C5低沸点溜分を塔頂で取り出して全
てメタセシス反応に再循環させた。塔底部で得た高沸点
溜分は3−ヘキセン99.5%を含有した。百分率は何
れも質量%である。測定したブテン転化率は1−ブテン
については91%、2−ブテンについては50%であっ
た。測定した空時収率は、平均で、700g/リットル
X時のプロペン及び760g/リットルX時の3−ヘキ
センであった。
実験 分子篩13Xの吸着ベッド上の注入精製後、43.5%
の1−ブテン、36.2%の2−ブテン2.0%のイソ
ブテン及び18.3%のブタンを含有するC4溜分を、
40℃及び(液相)10バールでRe2O7/Al2O3の
不均質触媒を含有する流通管を通じ、流量1300g/
時及び滞留時間3分で連続的に通過させた。反応生成物
を2段階蒸留系列で分溜し、エテン1.2%、プロペン
38.7%、ブテン31.3%、イソブテン2.9%及
びブタン25.9%を含有するC 2/C3/C4低沸点成
分を10バールで第一塔の塔頂で取り出した。ブテン2
8.0%、イソブテン1.3%、ブタン20.4%、2
−ペンテン27.8%及び3−ヘキセン21.9%を含
有する塔底部を続いて2バールで操作する第二塔を通過
させ、そこでC4/C5低沸点溜分を塔頂で取り出して全
てメタセシス反応に再循環させた。塔底部で得た高沸点
溜分は3−ヘキセン99.5%を含有した。百分率は何
れも質量%である。測定したブテン転化率は1−ブテン
については91%、2−ブテンについては50%であっ
た。測定した空時収率は、平均で、700g/リットル
X時のプロペン及び760g/リットルX時の3−ヘキ
センであった。
【図1】2段階蒸留と部分的C4の再循環でのメタセシ
スを示す工程図である(2−ペンテン及び3−ヘキセン
の単離)。
スを示す工程図である(2−ペンテン及び3−ヘキセン
の単離)。
【図2】2段階蒸留と部分的C4−及びC5−の再循環で
のメタセシス工程を示す工程図である(ヘキセン収率の
最大化)。
のメタセシス工程を示す工程図である(ヘキセン収率の
最大化)。
【図3】ヘキセン収率最大化のための3段階蒸留/部分
的C4−及びC5−の再循環でのメタセシス工程を示す工
程図である。
的C4−及びC5−の再循環でのメタセシス工程を示す工
程図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル、シュルツ ドイツ、67067、ルートヴィッヒスハーフ ェン、ダウナー、シュトラーセ、39 (72)発明者 ラルフ、シュルツ ドイツ、67346、シュパイァ、メンヒスガ セ、10 (72)発明者 シルヴィア、フーバー ドイツ、64673、ツヴィンゲンベルク、ユ ンゲンハイマー、シュトラーセ、12ゲー
Claims (11)
- 【請求項1】 C4−炭化水素を含有するオレフィン性
出発物質流からのC5−/C6−オレフィンの製造方法に
おいて、 a)元素周期表の遷移VIb族、VIIb族又はVII
I族の金属の少なくとも1種の化合物を含有するメタセ
シス触媒の存在下、出発物質流中に存在する1−ブテ
ン、2−ブテン及びイソブテンを、C2〜C6−オレフィ
ンとブタンとの混合物に転化するようにメタセシス反応
を実施する工程と、 b)最初に、得られた生成物流を蒸留によって分溜し、
C2〜C4−オレフィンとブタン、又はC2〜C3−オレフ
ィンを含有する低沸点溜分Aを得、これを排出し、C4
〜C6−オレフィンとブタンとを含有する高沸点溜分を
得る工程と、 c)続いて、蒸留によってb)からの高沸点溜分を分溜
し、ブテンとブタンとを含有する低沸点溜分Bと、ペン
テンとメチルブテンとを含有する中間沸点溜分Cと、へ
キセンとメチルぺンテンとを含有する高沸点溜分Dとを
得る工程と、 d)ここで、溜分B及び/又はCの全部或いは一部を処
理工程a)に再循環し、溜分Dを生成物として取出す工
程と、を包含することを特徴とするC5−/C6−オレフ
ィンの製造方法。 - 【請求項2】 C4溜分が、蒸気クラッキング又は流動
床接触分解或いはブタンの脱水素から得られるものであ
る請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 使用するC4溜分が、ラフィネートI又
はIIであり、メタセシス反応に先立って、吸着材保護
床上での適切な処理によって障害となる不純物を除去す
る請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 メタセシス反応を、無機の担体に施され
た元素周期表のVIb族、VIIb族及びVIII族金
属の遷移金属化合物から成る群から選択される不均質メ
タセシス触媒の存在下で実施する請求項1〜3のうちい
ずれか一項記載の方法。 - 【請求項5】 使用するメタセシス触媒が、γ−酸化ア
ルミニウム上又はAl2O3/B2O3/SiO2混合担体
上の酸化レニウムである請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 蒸気クラッキング又は製油後のC4流から
のC5−/C6−オレフィン及びプロペンの製造方法にお
いて、(1)所望に応じてブタジエン選択性の溶剤でブ
タジエンを抽出し、続いて又はこれに代わって粗製C4溜
分中に存在するブタジエンとアセチレン性不純物とを選
択的に水素化n−ブテン及びイソブテンを含有し、ブタ
ジエンとアセチレン性化合物を実質的に含有しない反応
生成物を得る工程と、(2)前工程からの反応生成物
を、酸触媒の存在下アルコールと反応させてエーテルを
得、エーテル化と同時にか、又はエーテル化後にエーテ
ルとアルコールとを分離して、n−ブテンと場合により
酸素含有不純物を含有する反応生成物を得ることにより
イソブテンを除去する(ここで生成したエーテルを除去
又は再解離して純粋なイソブテンを得てもよく、またエ
ーテル化工程に続いて蒸留工程でイソブテンを分離して
もよく、この場合、所望に応じて、導入したC3−、i
−C4−及びC5−炭化水素をエーテルの後処理での蒸留
によって除去してもよい)工程と、(3)適切に選択さ
れた吸着剤上で、前記各工程で得られた生成物から酸素
含有不純物を除去する工程と、(4)請求項1〜5のう
ちいずれか一項記載の得られたラフィネートII流をメ
タセシスに付す工程と、の各副工程を包含することを特
徴とするC5−/C6−オレフィン及びプロペンの製造方
法。 - 【請求項7】 副工程の粗製C4溜分中に存在するブタジ
エンとアセチレン性不純物の選択的水素化を、20〜2
00℃で、1〜50バールの圧力下に、毎時触媒m3当
たり新供給原料0.5〜30m3の体積流量、ジオレフ
ィンに対する水素のモル比0.5〜50での供給流に対
する再循環分の比率0〜30で、粗製C4溜分を担体上の
ニッケル、パラジウム及び白金から成る群から選択され
る少なくとも1種の金属を含有する触媒と接触させるこ
とにより2段階で実施し、イソブテンは別にしてn−ブ
テンの1−ブテン及び2−ブテンが、モル比2:1〜
1:10、好ましくは2:1〜1:2で存在し、ジオレ
フィン及びアセチレン性化合物は実質的に存在しない反
応生成物を得る請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 副工程の粗製C4溜分からのブタジエン抽
出を、アセトン、フルフラール、アセトニトリル、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド及びN−メチ
ルピロリドンから成る群から選択される、ブタジエン選
択性の溶剤を用いて実施し、n−ブテンの1−ブテン及
び2−ブテンがモル比2:1〜1:10、好ましくは
2:1〜1:2で存在する反応生成物を得る請求項6又
は7記載の方法。 - 【請求項9】 副工程のイソブテンのエーテル化を、酸
のイオン交換体の存在下、メタノール又はイソブタノー
ルを用いて、3段反応器カスケード中で実施し、抽出混
合物は溢流固定床触媒を通過して最上部から流下し、反
応器入口の温度は0〜60℃、出口温度は25〜85
℃、圧力は2〜50バール、イソブテンに対するイソブ
タノ―ルの比は0.8〜20、全体の転化率が、平衡転
化率に対応する請求項1〜8のうちいずれか一項記載の
方法。 - 【請求項10】 副工程のイソブテン除去は、上述のブ
タジエン抽出及び/又は選択的水素化工程で得られた反
応生成物から出発するイソブテンのオリゴマー化又は重
合により、酸性無機担体上の元素周期表の遷移VIb族
金属の酸化物を含有する不均質触媒から成る群から選択
される触媒の存在下で進行し、残留イソブテン含量が1
5%未満の物質流を生ずる請求項1〜8のうちいずれか
一項記載の方法。 - 【請求項11】 副工程の供給材料精製を、高表面積の
酸化アルミニウム、シリカゲル、アルミノシリケート又
は分子篩を含有する少なくとも1種の保護床上にて実施
する請求項3又は6記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19932060A DE19932060A1 (de) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | Verfahren zur Herstellung von C¶5¶-/C¶6¶-Olefinen |
DE19932060.8 | 1999-07-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001072612A true JP2001072612A (ja) | 2001-03-21 |
JP2001072612A5 JP2001072612A5 (ja) | 2007-08-16 |
Family
ID=7914225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000207761A Withdrawn JP2001072612A (ja) | 1999-07-12 | 2000-07-10 | C5−/c6−オレフィンの製造方法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6538168B1 (ja) |
EP (1) | EP1069101B1 (ja) |
JP (1) | JP2001072612A (ja) |
CN (1) | CN1213972C (ja) |
CA (1) | CA2313850C (ja) |
DE (2) | DE19932060A1 (ja) |
ES (1) | ES2208187T3 (ja) |
MY (1) | MY127059A (ja) |
TW (1) | TW527336B (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302562A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-10-31 | Basf Ag | プロペンおよびヘキセンの弾力的な製造 |
JP2005519131A (ja) * | 2002-03-07 | 2005-06-30 | エービービー ルマス グローバル インコーポレイテッド | C4オレフィン流からプロピレン及びヘキセンを製造する方法 |
JP2008513449A (ja) * | 2004-09-21 | 2008-05-01 | ユーオーピー エルエルシー | 重質オレフィン再循環ストリームの選択的水素化処理によるオキシジェネートのプロピレンへの転化方法 |
JP2008515953A (ja) * | 2004-10-13 | 2008-05-15 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 選択的水素化によるc4オレフィン混合物の製造方法及び該ガス流のメタセシス方法 |
JP2013501712A (ja) * | 2009-08-07 | 2013-01-17 | ルマス テクノロジー インコーポレイテッド | イソプレンを製造する方法及びシステム |
JP2014517768A (ja) * | 2011-05-10 | 2014-07-24 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | オレフィンメタセシスのためのハイブリッド触媒 |
Families Citing this family (50)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10046143A1 (de) * | 2000-09-15 | 2002-05-29 | Basf Ag | Trägerfixierte Katalysatoren für die Olefin-Metathese |
DE10143160A1 (de) * | 2001-09-04 | 2003-03-20 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Propen durch Metathese von C4-bis C9-Olefinen |
DE10206845A1 (de) * | 2002-02-19 | 2003-08-28 | Basf Ag | Modifiziertes Verfahren zur Herstellung von Tensidalkoholen und Tensidalkoholethern, die hergestellten Produkte und ihre Verwendung |
FI20021806A0 (fi) * | 2002-10-10 | 2002-10-10 | Fortum Oyj | Menetelmä bensiiniseoskomponentin valmistamiseksi |
DE10317294A1 (de) | 2003-04-15 | 2004-10-28 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von alkylaromatischen Verbindungen |
KR20060096433A (ko) * | 2003-10-21 | 2006-09-11 | 바스프 악티엔게젤샤프트 | 알데히드의 연속식 제조 방법 |
US20060129013A1 (en) * | 2004-12-09 | 2006-06-15 | Abazajian Armen N | Specific functionalization and scission of linear hydrocarbon chains |
DE102005009665A1 (de) * | 2005-02-28 | 2006-08-31 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Propen aus 2-Buten- und Isobuten-reichen Feedströmen |
US7459593B1 (en) | 2005-11-18 | 2008-12-02 | Uop Llc | Metathesis unit pretreatment process with formation of octene |
US7683226B1 (en) | 2005-12-20 | 2010-03-23 | Uop Llc | Integrated processes for making detergent range alkylbenzenes from C5-C6-containing feeds |
US7348463B2 (en) * | 2006-03-27 | 2008-03-25 | Catalytic Distillation Technologies | Hydrogenation of aromatic compounds |
US7528290B2 (en) * | 2006-12-28 | 2009-05-05 | Uop Llc | Apparatuses and methods for separating butene-1 from a mixed C4 feed |
CN101380590B (zh) * | 2008-07-13 | 2011-07-20 | 中国石油兰州石油化工公司 | 用于碳五馏分的选择性加氢催化剂及其制备和应用 |
US9000236B2 (en) * | 2008-11-28 | 2015-04-07 | Total Research & Technology Feluy | Purification of alcohols prior to their use in the presence of an acid catalyst |
EP2192101A1 (en) * | 2008-11-28 | 2010-06-02 | Total Petrochemicals Research Feluy | Purification of alcohols prior to their use in the presence of an acid catalyst |
DE102009026581A1 (de) | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Evonik Oxeno Gmbh | Katalysator für die Herstellung von 3-Methylbut-1-en aus 3-Methylbutan-1-ol |
DE102009026585A1 (de) | 2009-05-29 | 2010-12-02 | Evonik Oxeno Gmbh | Herstellung von 3-Methylbut-1-en durch Dehydratisierung von 3-Methylbutan-1-ol |
US8722950B2 (en) | 2010-04-26 | 2014-05-13 | Saudi Basic Industries Corporation | Process for producing propylene and aromatics from butenes by metathesis and aromatization |
US20130150643A1 (en) * | 2011-12-08 | 2013-06-13 | Saudi Basic Industries Corporation | Mixed-phase operation of butenes metathesis process for maximizing propylene production |
DE102012215757A1 (de) * | 2012-09-05 | 2014-03-06 | Evonik Industries Ag | Verfahren zur Herstellung von linearen Butenen aus Methanol |
TWI586693B (zh) | 2013-07-23 | 2017-06-11 | 財團法人工業技術研究院 | 選擇性氫化共聚物的方法 |
CN105764875B (zh) * | 2013-11-20 | 2018-05-22 | 鲁姆斯科技公司 | 烯烃转化方法 |
KR101955183B1 (ko) | 2015-07-02 | 2019-03-08 | 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 | 프로필렌 제조용의 이중 촉매 시스템 |
KR102592369B1 (ko) | 2015-07-02 | 2023-10-25 | 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 | 메조포러스 실리카 폼 복분해 촉매를 사용한 프로필렌의 제조 |
KR102387487B1 (ko) | 2015-07-02 | 2022-04-18 | 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 | 프로필렌을 제조하기 위한 시스템 및 방법 |
CN107709276B (zh) | 2015-07-02 | 2020-10-13 | 沙特阿拉伯石油公司 | 用于制造丙烯的系统和方法 |
US10472579B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-11-12 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating vacuum gas oil hydrocracking and steam cracking |
US10487275B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-11-26 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating vacuum residue conditioning and base oil production |
US20180142167A1 (en) | 2016-11-21 | 2018-05-24 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to chemicals and fuel products integrating steam cracking and fluid catalytic cracking |
US11066611B2 (en) | 2016-11-21 | 2021-07-20 | Saudi Arabian Oil Company | System for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating vacuum gas oil hydrotreating and steam cracking |
US10472574B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-11-12 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating delayed coking of vacuum residue |
US10407630B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-09-10 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating solvent deasphalting of vacuum residue |
US10487276B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-11-26 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating vacuum residue hydroprocessing |
US10472580B2 (en) | 2016-11-21 | 2019-11-12 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating steam cracking and conversion of naphtha into chemical rich reformate |
US10870807B2 (en) | 2016-11-21 | 2020-12-22 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating steam cracking, fluid catalytic cracking, and conversion of naphtha into chemical rich reformate |
US10619112B2 (en) | 2016-11-21 | 2020-04-14 | Saudi Arabian Oil Company | Process and system for conversion of crude oil to petrochemicals and fuel products integrating vacuum gas oil hydrotreating and steam cracking |
US10934231B2 (en) | 2017-01-20 | 2021-03-02 | Saudi Arabian Oil Company | Multiple-stage catalyst systems and processes for propene production |
US10329225B2 (en) | 2017-01-20 | 2019-06-25 | Saudi Arabian Oil Company | Dual catalyst processes and systems for propylene production |
US10550048B2 (en) | 2017-01-20 | 2020-02-04 | Saudi Arabian Oil Company | Multiple-stage catalyst system for self-metathesis with controlled isomerization and cracking |
CN110498726A (zh) * | 2018-05-18 | 2019-11-26 | 抚顺伊科思新材料有限公司 | 乙腈法碳五分离的萃取剂改性工艺 |
US10961171B2 (en) | 2018-10-10 | 2021-03-30 | Saudi Arabian Oil Company | Catalysts systems that include metal co-catalysts for the production of propylene |
US11242299B2 (en) | 2018-10-10 | 2022-02-08 | Saudi Arabian Oil Company | Catalyst systems that include metal oxide co-catalysts for the production of propylene |
CN111822033B (zh) * | 2019-04-23 | 2023-04-07 | 中国石油化工股份有限公司 | 富含环烷环烃的烃油催化裂解催化剂、其制备方法和应用方法 |
US11517892B2 (en) | 2019-12-03 | 2022-12-06 | Saudi Arabian Oil Company | Methods of producing isomerization catalysts |
US11311869B2 (en) | 2019-12-03 | 2022-04-26 | Saudi Arabian Oil Company | Methods of producing isomerization catalysts |
US11339332B2 (en) | 2020-01-29 | 2022-05-24 | Saudi Arabian Oil Company | Systems and processes integrating fluidized catalytic cracking with metathesis for producing olefins |
US11572516B2 (en) | 2020-03-26 | 2023-02-07 | Saudi Arabian Oil Company | Systems and processes integrating steam cracking with dual catalyst metathesis for producing olefins |
US11679378B2 (en) | 2021-02-25 | 2023-06-20 | Saudi Arabian Oil Company | Methods of producing isomerization catalysts |
US11845705B2 (en) | 2021-08-17 | 2023-12-19 | Saudi Arabian Oil Company | Processes integrating hydrocarbon cracking with metathesis for producing propene |
EP4253353A1 (de) * | 2022-03-29 | 2023-10-04 | Evonik Operations GmbH | Verfahren zur entfernung fremdgeruchbildender substanzen aus kohlenwasserstoffströmen |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3590096A (en) * | 1968-04-18 | 1971-06-29 | Phillips Petroleum Co | Conversion of isobutene to isoamylene |
US3595920A (en) | 1969-05-05 | 1971-07-27 | Gulf Research Development Co | Process for converting an olefin to a product containing higher and lower olefins |
BE755254A (fr) | 1969-08-25 | 1971-02-01 | Gulf Research & Dev Cy | Procede pour transformer une olefine metathese |
US5057638A (en) | 1990-06-22 | 1991-10-15 | Chevron Research And Technology Company | Process for making 1-hexene from 1-butene |
JPH05103995A (ja) * | 1991-10-17 | 1993-04-27 | Maruzen Petrochem Co Ltd | オレフインの不均化触媒およびその触媒を用いたオレフインの不均化方法 |
DE19746040A1 (de) | 1997-10-17 | 1999-04-22 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Propen |
DE19813720A1 (de) * | 1998-03-27 | 1999-09-30 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Olefinen |
-
1999
- 1999-07-12 DE DE19932060A patent/DE19932060A1/de not_active Withdrawn
-
2000
- 2000-07-06 US US09/610,942 patent/US6538168B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-07-10 DE DE50003881T patent/DE50003881D1/de not_active Expired - Fee Related
- 2000-07-10 ES ES00114104T patent/ES2208187T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2000-07-10 EP EP00114104A patent/EP1069101B1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-07-10 JP JP2000207761A patent/JP2001072612A/ja not_active Withdrawn
- 2000-07-11 TW TW089113771A patent/TW527336B/zh not_active IP Right Cessation
- 2000-07-11 MY MYPI20003176 patent/MY127059A/en unknown
- 2000-07-11 CA CA002313850A patent/CA2313850C/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-07-12 CN CNB001262742A patent/CN1213972C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302562A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-10-31 | Basf Ag | プロペンおよびヘキセンの弾力的な製造 |
JP2005519131A (ja) * | 2002-03-07 | 2005-06-30 | エービービー ルマス グローバル インコーポレイテッド | C4オレフィン流からプロピレン及びヘキセンを製造する方法 |
JP2008513449A (ja) * | 2004-09-21 | 2008-05-01 | ユーオーピー エルエルシー | 重質オレフィン再循環ストリームの選択的水素化処理によるオキシジェネートのプロピレンへの転化方法 |
JP2008515953A (ja) * | 2004-10-13 | 2008-05-15 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 選択的水素化によるc4オレフィン混合物の製造方法及び該ガス流のメタセシス方法 |
KR101233599B1 (ko) * | 2004-10-13 | 2013-02-15 | 바스프 에스이 | 선택적 수소화에 의해 c4-올레핀 혼합물을 제조하는 방법, 및 상기 혼합물을 사용하는 복분해 방법 |
JP2013501712A (ja) * | 2009-08-07 | 2013-01-17 | ルマス テクノロジー インコーポレイテッド | イソプレンを製造する方法及びシステム |
JP2014517768A (ja) * | 2011-05-10 | 2014-07-24 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | オレフィンメタセシスのためのハイブリッド触媒 |
KR101828643B1 (ko) * | 2011-05-10 | 2018-02-12 | 사우디 아라비안 오일 컴퍼니 | 올레핀 복분해용 혼성 촉매 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW527336B (en) | 2003-04-11 |
CN1285338A (zh) | 2001-02-28 |
EP1069101A1 (de) | 2001-01-17 |
US6538168B1 (en) | 2003-03-25 |
DE50003881D1 (de) | 2003-11-06 |
CN1213972C (zh) | 2005-08-10 |
ES2208187T3 (es) | 2004-06-16 |
CA2313850C (en) | 2008-06-03 |
CA2313850A1 (en) | 2001-01-12 |
DE19932060A1 (de) | 2001-01-18 |
EP1069101B1 (de) | 2003-10-01 |
MY127059A (en) | 2006-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001072612A (ja) | C5−/c6−オレフィンの製造方法 | |
JP4749577B2 (ja) | プロペンおよびヘキセンの弾力的な製造 | |
CA2733601C (en) | Olefin isomerization and metathesis catalyst | |
JP6366587B2 (ja) | ほとんど又は全くエチレンを用いないメタセシスを介するプロピレン | |
JP4987721B2 (ja) | 選択的水素化によるc4オレフィン混合物の製造方法及び該ガス流のメタセシス方法 | |
JPH11322637A (ja) | オレフィンの製造 | |
US7714179B2 (en) | Method for the production of C5 aldehydes and propene from a C4 stream containing 1-butene and 2-butene | |
CZ169996A3 (en) | Process of selective hydrogenation of highly saturated compounds in carbon streams | |
KR20070107069A (ko) | 2-부텐 및 이소부텐-농후 공급 흐름으로부터의 프로펜 제조방법 | |
KR101808499B1 (ko) | 이소프렌의 제조를 위한 방법 및 시스템 | |
JP4307389B2 (ja) | 変性され、二量化されたオレフィンを用いたアルキルアリールスルホネートの製造方法 | |
MXPA00006839A (en) | Process for the preparation of c5-/c6-olefins |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070704 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070704 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090929 |